JPH1160802A - 潤滑性樹脂組成物 - Google Patents

潤滑性樹脂組成物

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JPH1160802A
JPH1160802A JP22842597A JP22842597A JPH1160802A JP H1160802 A JPH1160802 A JP H1160802A JP 22842597 A JP22842597 A JP 22842597A JP 22842597 A JP22842597 A JP 22842597A JP H1160802 A JPH1160802 A JP H1160802A
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JP
Japan
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resin
weight
lubricating
partial ester
acid
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Application number
JP22842597A
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English (en)
Inventor
Takumi Shimokusuzono
工 下楠薗
Masaki Egami
正樹 江上
Eiichiro Shimazu
英一郎 島津
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑性樹脂組成物またはこれを成形した滑り
軸受において、樹脂表層部の全面に潤滑油が均一な速度
で安定して供給されるようにして、長時間摺動させたと
きにも摩擦係数が安定して低く、摩耗量が少なく、成形
性も良好にすることである。 【解決手段】 ポリアミド樹脂30〜95重量%および
ポリオレフィン樹脂を5〜70重量%含む合成樹脂、ま
たはポリアミド樹脂に対して、アルコール性水酸基を有
する部分エステル化合物を混合し、部分エステル化合物
を成形体中に分散保持させた潤滑性樹脂組成物またはこ
れを成形した滑り軸受とする。前記部分エステル化合物
は、炭素数4〜18の脂肪酸と多価アルコールが脱水反
応した構造の部分エステル化合物であるものを採用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は潤滑性樹脂組成物
およびその成形体からなる滑り軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機やレーザービームプリン
タ(LBP)、ファクシミリなどを中心としたOA機器
やビデオテープレコーダ(VTR)等の磁気記録装置そ
の他の機器は、小型・計量化への要求が大きく、要所に
使用する軸受について種々の対応がなされている。
【0003】すなわち、転がり軸受を小型・軽量化する
には構造的な対応ばかりでなく、合成樹脂または金属製
焼結体に潤滑油を含浸して含油焼結軸受とするか、また
は合成樹脂に液体または固体の潤滑剤を混合して軸受素
材を成形するという対応がなされてきた。
【0004】特に、軸受の素材として適当な合成樹脂と
しては、ポリフェニレンスルフィド樹脂やポリアセター
ル樹脂、芳香族ポリアミド樹脂が知られており、樹脂に
混合する潤滑剤としては、ポリテトラフルオロエチレン
樹脂、変性ポリオレフィン樹脂などが知られている。
【0005】一方、合成樹脂に混合する潤滑剤について
は、摺動面の金属に対して物理的または化学的に吸着す
る水酸基やカルボキシル基のような官能基を有し、油膜
の薄い状態(すなわち、境界潤滑の状態)でも潤滑性を
安定して発揮させるように改良がなされてきた。
【0006】すなわち、油潤滑の分野、特に油膜の薄い
(境界潤滑の)分野では、用いる油の種類により潤滑性
が著しく異なるといわれ、潤滑剤の主要化学構造だけで
はなく、金属と物理・化学的に吸着できる官能基を有す
るもの(油や添加剤)が良好な境界潤滑剤とされ、吸着
性官能基の代表例としては、水酸基やカルボキシル基が
知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、含油樹
脂摺動部材の分野では、配合する油の種類を例えばエス
テル系からシリコーン系に変えるなど、潤滑剤の主要化
学構造を変更した例はあるが、摺動相手材(金属)に対
する吸着性を考慮したものはなく、そのような吸着性に
よって含油樹脂摺動材の潤滑特性に変化を与えるか、ま
たは与えないかさえ明らかにされていない。
【0008】そして、上記した従来の潤滑性樹脂組成物
または滑り軸受は、通常、合成樹脂からなるマトリック
スに粒状の潤滑油が分散保持され、すなわち潤滑油粒は
合成樹脂内にカプセル状に保持されており、潤滑に寄与
するものは樹脂表層部の潤滑油のみである。また、潤滑
油粒の分布密度および油粒の大きさによって表層部への
潤滑油の供給速度が異なる。このような理由により摺動
状態が長時間連続すると、分布密度が低い部分の樹脂表
層部に潤滑油が不足して樹脂組成物の摺動面は潤滑不良
を起こすか、または潤滑油が枯渇して焼き付きを生じる
ことがある。
【0009】特に、複写機やLBPの現像装置における
現像剤担持体または潜像保持体である感光ローラの両端
を支持する軸受については、前記したような含油滑り軸
受の表層部に潤滑不良が起こると、摺動抵抗の変動によ
り回転ムラが起こり、その結果、画像形成が不良にな
り、このことは現像装置にとってきわめて大きな問題で
ある。
【0010】また、潤滑性樹脂組成物はその成形が容易
でなく、特にスクリューに供給する際の食い込み性(安
定供給)が順調でなく、モールド・デポジット(層状剥
離)を起こす場合もあり、または成形体表面からのオイ
ルが多量に滲みだすこともああった。
【0011】そこで、本願の発明の課題は上記した問題
点を解決し、潤滑性樹脂組成物及びこの組成物を成形し
た滑り軸受において、樹脂表層部の全面に対して潤滑油
が均一な速度で安定して供給されるようにし、すなわち
長時間摺動させた場合でも摩擦係数が安定して低く保た
れ、摩耗量が少ない材質にすることである。
【0012】また、潤滑性樹脂組成物の成形性について
は、スクリューに供給する際の供給速度が安定していわ
ゆる食い込み性が良く、モールド・デポジットが少な
く、層状剥離が起こり難くすることである。また、成形
体表面からオイルが多量に滲み出すことを防止すること
も課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、合成樹脂にアルコール性水酸基を有する部分エステ
ル化合物を混合し分散保持させてなる潤滑性樹脂組成物
としたのである。
【0014】前記部分エステル化合物は、炭素数4〜1
8の脂肪酸と多価アルコールが脱水反応した構造の部分
エステル化合物を採用できる。
【0015】前記合成樹脂としては、ポリオレフィン樹
脂を5〜70重量%含む合成樹脂を採用することができ
る。また、前記合成樹脂としては、ポリアミド樹脂を採
用することができ、ポリアミド樹脂30〜95重量%お
よびポリオレフィン樹脂5〜70重量%からなる合成樹
脂であってもよい。
【0016】前記ポリオレフィン樹脂は、ポリエチレン
樹脂もしくは変性ポリエチレン樹脂またはこれらの混合
物を採用することができる。
【0017】または、前記した課題を解決するため、上
記したいずれかの潤滑性樹脂組成物を成形した滑り軸受
としたのである。
【0018】本願の発明に係る潤滑性樹脂組成物の潤滑
油の保持状態や摺動特性を種々検討したところ、部分エ
ステル化合物中の未反応のアルコール性水酸基が摺動相
手面(金属)と物理的に吸着することにより、優れた摺
動特性を発揮すると考えられた。
【0019】部分エステル化合物は、未反応のアルコー
ル性水酸基を有するため、合成樹脂と馴染みやすく、フ
ルエステルからなるエステル油に比べて樹脂中に均一に
分散し易く、その粒径も均一化される。そのため、合成
樹脂成形体の表層部全面に潤滑油が均一な速度で安定し
て供給されるようになり、長時間摺動する状態でも摩擦
係数が安定して低く保たれ、摺動面の摩耗量も少なくな
ると考えられる。
【0020】また、ポリオレフィン樹脂を添加した潤滑
性樹脂組成物及びこの組成物を成形した滑り軸受は、摺
動初期の摩擦抵抗が低く、その後も安定して低摩擦係数
を示す。このことは、潤滑性樹脂組成物中に均一に分散
混合されたメチレン基を有するポリオレフィン樹脂とエ
ステルとの優れた親和力によるものと考えられる。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明に用いる合成樹脂は、軸
受等に要求される材質に合わせて選択使用すればよいの
で、その種類は特に限定されるものではなく、熱硬化性
樹脂または熱可塑性樹脂のいずれでも採用できる。耐熱
性などの点で好ましい合成樹脂を列挙すれば以下の通り
である。
【0022】すなわち、フェノール樹脂、ユリア樹脂、
メラニン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、
ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレ
ン、ABS樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミド
イミド樹脂、ポリイミド樹脂、アイオノマー樹脂、ポリ
フェニレンオキサイド、メチルペンテンポリマー、ポリ
アリルスルホン、ポリアリルエーテル、ポリエーテルケ
トン、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、全芳
香族ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、フッ素樹脂、熱可塑性エラス
トマーを例示でき、上記樹脂と各種高分子物質の混合物
であってもよい。
【0023】これらの樹脂の中で、ポリアミド樹脂は、
ポリオレフィン樹脂および油脂との相溶性に優れ、かつ
優れた潤滑性を示すので、この発明に使用する合成樹脂
として特に好ましいものである。
【0024】ポリアミド樹脂としては、ポリヘキサメチ
レンアジパミド(6,6−ナイロン)、ポリヘキサメチ
レンアゼラミド(6,9−ナイロン)、ポリヘキサメチ
レンセバサミド(6,10−ナイロン)、ポリヘキサメ
チレンデカミド(6,12−ナイロン)、ポリテトラメ
チレンアジパミド(4,6−ナイロン)、ポリカプロラ
クタム(6−ナイロン)、ポリラウリンラクタム(12
−ナイロン)、ポリ−11−アミノウンデカン(11−
ナイロン)などの脂肪族系ポリアミド樹脂、ポリメタフ
ェニレンイソフタラミド、ポリメタキシレンアジパミド
(ナイロンMXD−6)等の芳香族ポリアミド樹脂を挙
げることができる。これらは、単独または混合物として
使用することができる。このようなポリアミドのうちで
もナイロン6、ナイロン12が特に好ましい。ポリオレ
フィン樹脂および油脂との相溶性に特に優れかつ優れた
潤滑性を示すからである。
【0025】この発明に用いるポリオレフィン樹脂は、
親油性を有するものであることが好ましいが、その他の
点で特に限定されるものではない。
【0026】すなわち、親油性良好なポリオレフィン樹
脂を列挙すれば、ポリエチレン、ポリプロピレン、プロ
ピレン−エチレン(ブロツクまたはランダム)共重合
体、エチレン−プロピレンエラストマー、エチレン−プ
ロピレン−ジシクロペンタジエンエラストマー、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、塩素化ポリオレフィン、変性ポリオレフィ
ン、水架橋ポリオレフィンなどが挙げられる。
【0027】ポリエチレン樹脂は、−CH2 −CH2
を含む主鎖からなり、結晶度の度合いによる低密度、直
鎖状低密度、中密度、高密度、超高分子量に分類できる
が、この発明では上記いずれの分類のものでも使用で
き、その成形方法としては射出成形、押出し成形のよう
な溶融成形または圧縮成形を採用でき、これらは後述す
るポリアミド樹脂との相溶性も良いものである。
【0028】また、ポリエチレン樹脂は、直鎖状の分子
構造のものばかりでなく、CH3 が含まれる分岐状のも
のであってもよい。分岐状ポリエチレン樹脂中のCH3
含有量は、1〜50モル%であることが好ましい。なぜ
なら、50モル%を越える多量では結晶化度が低くな
り、摺動特性や機械的特性が低下するからである。この
ような傾向から、より好ましい分岐状ポリエチレン樹脂
中のCH3 含有量は、3〜10モル%であり、特に好ま
しくは10〜30モル%である。
【0029】また、高密度(高分子量)化されたポリエ
チレン樹脂は、特に耐摩耗性、自己潤滑性、耐衝撃性、
耐薬品性などの優れた特性を有するので好ましい。また
超高分子量ポリエチレンの前記特性を有し、かつ低分子
量ポリエチレンの射出成形性を有する混合樹脂は実用的
に好ましいものである。ポリエチレン樹脂の具体例とし
ては、低分子量ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、架
橋ポリエチレン、発砲ポリエチレンなどを挙げられる。
【0030】また、変性ポリエチレン樹脂は、ポリアミ
ド樹脂との相溶性を改善する点で好ましいものである。
変性ポリエチレンとしては、α,β−不飽和カルボン
酸、またはその誘導体などのグラフトモノマーを前述の
ポリエチレン類にグラフト重合させて得られるが、これ
らはポリアミド樹脂との相溶性を改善する点でこの発明
に好ましいものである。
【0031】α,β−不飽和カルボン酸としては、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、テトラ
ヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン
酸、エンドシス−ビシクロ(2,2,1)ヘプト−5−
エン2,3−ジカルボン酸があり、マレイン酸やエンド
シス−ビシクロ(2,2,1)ヘプト−5−エン2,3
−ジカルボン酸は、ポリアミド樹脂との相溶性を極めて
良く改善する点で、この発明に適用される。
【0032】ポリエチレン樹脂を2種類以上混合して用
いることも可能である。ポリエチレン樹脂の市販品とし
ては、三井石油化学工業社製:ハイゼックス(高密
度)、ハイゼックスミリオン(超高分子量)、リュブマ
ー(高分子量)、ヘキスト社製:ホスタレン(超高分子
量)等が挙げられる。
【0033】以上述べたポリオレフィン樹脂の合成樹脂
中の好ましい配合量(合成樹脂全体を100重量%とし
た場合にポリオレフィン樹脂が占める重量%)は、5〜
70重量%である。なぜなら、5重量%未満の少量では
摺動特性を充分に改良することができず、70重量%を
越える多量を配合すると、成形品の機械的物性が低下し
たり、デラミネーションが発生して良好な製品を成形で
きないからである。このような傾向から、より好ましい
ポリオレフィン樹脂の配合割合は5〜40重量%であ
る。
【0034】なお、合成樹脂は、ポリアミド樹脂および
ポリオレフィン樹脂から選ばれる一種以上の合成樹脂で
あってよく、合成樹脂が前述の各種ポリアミド樹脂とポ
リオレフィン樹脂を併用した合成樹脂組成物である場合
には、上記ポリオレフィン樹脂の好適な配合割合に応じ
て、ポリアミド樹脂の合成樹脂中の配合割合は30〜9
5重量%であり、より好ましくは60〜95重量%であ
る。
【0035】この発明に用いる部分エステル化合物は、
以下に示すような多価アルコールと一塩基酸もしくは二
塩基酸またはこれらの混合物をエステル反応させる際
に、反応材料のモル比を調節することなどによって、未
反応のアルコール性水酸基を1以上残した状態で反応を
終了させて得られる部分エステル化合物であり、油状そ
の他の状態のものである。また、多価アルコールと二塩
基酸・一塩基酸の混合脂肪酸とのオリゴエステルである
コンプレックスエステルであってもよい。
【0036】前述した多価アルコールの具体例(括弧内
に略称を示す。)としては、トリメチロールプロパン
(TMP)、ペンタエリスリトール(PE)、ジペンタ
エリスリトール(DPE)、トリペンタエリスリトール
(TPE)、ネオペンチルグリコール(NPG)、2−
メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール(M
PPD)などが挙げられる。
【0037】また、前述の一塩基酸としては、主として
4 〜C18の一価脂肪酸が用いられる。具体例として
は、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、エナント
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、牛脂脂肪酸、ステ
アリン酸、カプロレイン酸、ウンデシレン酸、リンデル
酸、ツズ酸、フィゼテリン酸、ミリストレイン酸、パル
ミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジ
ン酸、アスクレピン酸、バクセン酸、ソルビン酸、リノ
ール酸、リノレン酸、サビニン酸、リシノール酸などが
挙げられる。
【0038】以上の多価アルコール、二塩基酸、一塩基
酸等が反応した構造の部分エステル化合物の市販品とし
ては、日本油脂社製:ユニスターH476D、H47
0、旭電化工業社製:キクルーブFM110などが挙げ
られる。
【0039】潤滑性樹脂組成物中の部分エステル化合物
の好適な配合量は、0.5〜20重量%である。上記所定
範囲未満の配合量では、潤滑性樹脂組成物に所期した摺
動特性が発揮されず、上記所定範囲を越える配合量で
は、成形前の混練時に押出し機を用いた際に、スクリュ
ー上で成形材料が滑りを起こして混練が困難になった
り、混練後に成形体が製造できたとしてもその機械的特
性が低くなったり、成形品の寸法精度が不良となること
が多い。特に好ましい配合量としては、1.5〜15重量
%である。
【0040】また、この発明の潤滑性樹脂組成物は、上
述の部分エステル化合物と共にジエステル油やフルエス
テル油を添加してもよい。これらのエステル油と前述の
部分エステル化合物との違いは、エステル反応を完全に
行なったものか否か、すなわち、未反応のアルコール性
水酸基を有するか否かの点にある。
【0041】フルエステル油は、特にその種類を限定す
ることなく用いるが、一方のジエステル油のうち好まし
いものは、二塩基酸と分岐アルコールとの反応から得ら
れるもの、芳香族系三塩基酸と分岐アルコールの反応か
ら得られる芳香族エステル油、多価アルコールと一塩基
酸の反応から得られるヒンダードエステル油を例示でき
る。
【0042】ジエステル油を構成する化合物名(括弧内
は略称)は、ジオクチルアジペート(DOA)、ジイソ
ブチルアジペート(DIBA)、ジブチルアジペート
(DBA)、ジオクチルアゼレート(DOZ)、ジブチ
ルセバケート(DBS)、ジオクチルセバケート(DO
S)、メチル・アセチルリシノレート(MAR−N)な
どが挙げられる。
【0043】この発明の潤滑性樹脂組成物の使用条件が
高温・高速の摺動条件である場合や主成分の合成樹脂に
応じて成形温度が高温となる場合に要求される耐熱性を
考慮すると、前記ジエステル油として、芳香族エステル
油、ヒンダードエステル油を採用(単独または混合して
採用)することが好ましい。
【0044】芳香族エステル油としては、トリオクチル
トリメリテート(TOTM)、トリデシルトリメリテー
ト、テトラオクチルピロメリテートなどが挙げられる。
【0045】以上述べた材料を混合するには常法に従え
ばよく、例えば基材の合成樹脂とポリオレフィンと部分
エステル化合物をそれぞれ個別に、または一括してフル
オロクロロハイドロカーボンのような溶剤に溶解し、ヘ
ンシェルミキサー、ボールミル、タンブラーミキサーな
どの混合機に入れて混合し、溶媒を除去して溶融混合性
の良い射出成形機または溶融押出し機に供給するか、ま
たは予め熱ローラ、バンバリーミキサー、溶融押出し機
などを利用して溶融混合してもよい。
【0046】この発明の潤滑性樹脂組成物を成形するに
は、押出し成形、射出成形、圧縮成形、真空成形、吹き
込み成形、発泡成形のいずれの成形方法であってもよ
い。製造効率の点で好ましい成形方法としては、射出成
形、押出し成形である。
【0047】また、この発明の潤滑性樹脂組成物には、
この発明の効果を阻害しない配合量で、合成樹脂の分野
で周知の添加剤を添加してもよい。そのような添加剤の
例としては、離型剤、難燃剤、帯電防止剤、耐候性改良
剤、酸価防止剤、着色剤、四フッ化エチレン樹脂などの
潤滑剤などである。
【0048】また、この発明の潤滑性樹脂組成物には、
保油体または保油材と呼ばれるものを配合することも好
ましいことである。保油体は、潤滑性樹脂組成物の成形
体に部分エステル化合物を保持し、かつ適当な速度で滲
出させるものであり、例えばタルク、クレー、炭酸カル
シウム、カーボン、黒鉛、活性炭などの無機化合物であ
って比表面積が大きな多孔質体が好ましい。
【0049】なお、この発明の潤滑性樹脂組成物の所期
した潤滑性を損なわない限り、中間製品または最終製品
の形態において、性質改善のための変性を化学的または
物理的な処理によって行なうことが好ましい。
【0050】このようにして得られるこの発明の潤滑性
樹脂組成物は、潤滑特性に優れており、事務機器、情報
機器、自動車、電装機器、家電機器などにおける滑り軸
受やシール用の素材に適当なものになる。
【0051】
【実施例】この発明に使用する原材料を一括して示すと
以下の通りである。なお、括弧内には略称を示した。 (1)ポリカプロラクタム樹脂(PA) 東レ社製:アミラン CM1007 (2)ポリラウリンラクタム樹脂(PA) ダイセルヒュルス社製:ダイアミドL1640 (3)高分子量ポリエチレン樹脂(PE) 三井石油化学工業社製:リュブマー L4000 (4)変性ポリエチレン樹脂(変性PE) 高分子量ポリエチレン(前記のPE)に無水マレイン
酸と有機過酸化物を充分混合した後、250℃にて2軸
押出し機を用いて溶融状態で反応させ、ペレタイザーに
てペレット化したものである。 (5)PA6・PE系樹脂 三井石油化学工業社製:リュブマー LS4160 (6)部分エステル化合物(部分エステル) 日本油脂社製:ユニスターH476D (7)部分エステル化合物(部分エステル) 旭電化工業社製:キクルーブFM110 (8)フルエステル油 日本油脂社製:ユニスターH481R (9)シリコーン油 信越化学工業社製:KF96−1000cSt (10)合成炭化水素油 三井石油化学工業社製:ルーカント HC100 (11)ポリオキシメチレン樹脂(POM) ポリプラスチックス社製:ジュラコンM90−02
【0052】〔実施例1〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)92重量%に部分エ
ステル化合物を8重量%配合し、235℃にて2軸押
出し機(プラスチック工学研究所製:BT30)を用い
て溶融混練を行ないペレットを作製した。このペレット
を用いて240℃にて射出成形を行ない、φ3(直径:
単位mm)のピン形試験片を成形した。
【0053】〔実施例2〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)70重量%と、ポリ
エチレン樹脂(PE)30重量%からなる溶融混合物
を調製し、得られたポリマーアロイ92重量%と部分エ
ステル化合物を8重量%とを配合し、実施例1と全く
同様にしてピン形試験片を成形した。
【0054】〔実施例3〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)70重量%と、変性
ポリエチレン樹脂(変性PE)30重量%からなる混合
物を240℃にて溶融し、得られたポリマーアロイ92
重量%と部分エステル化合物を5重量%とを配合し、
実施例1と全く同様にしてピン形試験片を成形した。
【0055】〔実施例4〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)70重量%と、変性
ポリエチレン樹脂(変性PE)30重量%からなる混合
物を240℃にて溶融し、得られたポリマーアロイ80
重量%と部分エステル化合物を20重量%とを配合
し、実施例1と全く同様にしてピン形試験片を成形し
た。
【0056】〔実施例5〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)70重量%と、変性
ポリエチレン樹脂(変性PE)30重量%からなる混合
物を240℃にて溶融し、得られたポリマーアロイ92
重量%と部分エステル化合物を8重量%とを配合し、
実施例1と全く同様にしてピン形試験片を成形した。
【0057】〔実施例6〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリラウリンラクタム(PA)92重量%と、部
分エステル化合物を8重量%を190℃にて2軸押出
し機(プラスチック工学研究所製:BT30)を用いて
溶融混練を行ないペレットを作製した。このペレットを
用いて195℃にて射出成形を行ない、φ3(直径:単
位mm)のピン形試験片を成形した。
【0058】〔実施例7〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)70重量%と、変性
ポリエチレン樹脂(変性PE)30重量%からなる混合
物を240℃にて溶融し、得られたポリマーアロイ93
重量%と部分エステル化合物を4重量%、フルエステ
ル油3重量%とを配合し、実施例1と全く同様にしてピ
ン形試験片を成形した。
【0059】〔実施例8〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)95重量%と、変性
ポリエチレン樹脂(変性PE)5重量%からなる混合物
を溶融し、得られたポリマーアロイ92重量%と部分エ
ステル化合物を8重量%を配合し、実施例1と全く同
様にしてピン形試験片を成形した。
【0060】〔実施例9〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)30重量%と、変性
ポリエチレン樹脂(変性PE)70重量%からなる混合
物を溶融し、得られたポリマーアロイ92重量%と部分
エステル化合物を8重量%を配合し、実施例1と全く
同様にしてピン形試験片を成形した。
【0061】〔実施例10〕表1に配合割合を示すよう
に、PA6・PE系樹脂90重量%と部分エステル化合
物を8重量%を配合し、実施例1と全く同様にしてピ
ン形試験片を成形した。
【0062】〔実施例11〕表1に配合割合を示すよう
に、ポリラウリンラクタム(PA)70重量%と、変
性ポリエチレン樹脂(変性PE)30重量%からなる混
合物を190℃にて溶融し、得られたポリマーアロイ9
2重量%と部分エステル化合物を8重量%とを配合
し、190℃にて2軸押出し機(プラスチック工学研究
所製:BT30)を用いて溶融混練を行ないペレットを
作製した。このペレットを用いて195℃にて射出成形
を行ない、φ3(直径:単位mm)のピン形試験片を成
形した。
【0063】
【表1】
【0064】〔比較例1〕表2に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)を用いて240℃に
て射出成形を行ない、所定のφ3(直径:単位mm)の
ピン形試験片を成形した。
【0065】〔比較例2〕表2に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)75重量%と、部分
エステル化合物25重量%からなる混合物を溶融し、
235℃にて2軸押出し機(プラスチック工学研究所
製:BT30)を用いて溶融混練を行ないペレットを作
製した。
【0066】このペレットを用いて240℃にて射出成
形を行ない、前記ピン形試験片を成形した。
【0067】〔比較例3〕表2に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)92重量%と、フル
エステル油8重量%からなる混合物を235℃にて2軸
押出し機(プラスチック工学研究所製:BT30)を用
いて溶融混練し、ペレットを作製した。このペレットを
用いて240℃にて射出成形を行ない、前記ピン形試験
片を成形した。
【0068】〔比較例4〕表2に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)70重量%と、ポリ
エチレン樹脂(PE)30重量%を溶融混合し、得ら
れたポリマーアロイ92重量%とフルエステル油8重量
%とを配合し、その後は実施例1と全く同様にしてピン
形試験片を成形した。
【0069】〔比較例5〕表2に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)92重量%と、シリ
コーンオイル8重量%を235℃にて2軸押出し機(プ
ラスチック工学研究所製:BT30)を用いて溶融混練
し、ペレットを作製した。その後は実施例1と全く同様
にしてピン形試験片を成形した。
【0070】〔比較例6〕表2に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)92重量%と、合成
炭化水素油8重量%を235℃にて2軸押出し機(プラ
スチック工学研究所製:BT30)を用いて溶融混練
し、ペレットを作製した。その後は実施例1と全く同様
にしてピン形試験片を成形した。
【0071】〔比較例7〕表2に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)70重量%と、変性
ポリエチレン(変性PE)30重量%を溶融混練し、得
られたポリマーアロイ92重量%とシリコーンオイル8
重量%とを配合し、その後は実施例1と全く同様にして
ピン形試験片を成形した。
【0072】〔比較例8〕表2に配合割合を示すよう
に、ポリカプロラクタム(PA)70重量%と、変性
ポリエチレン(変性PE)30重量%を溶融混練し、得
られたポリマーアロイ92重量%と合成炭化水素8重量
%とを配合し、その後は実施例1と全く同様にしてピン
形試験片を成形した。
【0073】〔比較例9〕表2に配合割合を示すよう
に、ポリオキシメチレン樹脂(POM)92重量%と、
フルエステル油8重量%を190℃にて2軸押出し機
(プラスチック工学研究所製:BT30)を用いて溶融
混練し、ペレットを作製した。このペレットを用いて1
95℃にて射出成形を行ない、前記ピン形試験片を成形
した。
【0074】
【表2】
【0075】実施例および比較例におけるピン形試験片
を用いて以下の試験を行なった。 《ピンオンディスク試験法》ピンオンディスク型摩擦摩
耗試験機を用いて、面圧6MPa(60kgf/c
2 )、速度4.2m/分、摺動相手材はMgを含むア
ルミニウム合金(A5056)の条件で摩擦摩耗試験を
行なった。評価は試験開始後20時間後の摩擦係数と、
比摩耗量(10-8mm3 /(N・m))の測定値であ
り、その結果を表3に示した。
【0076】
【表3】
【0077】表3の結果からも明らかなように、実施例
1〜11では、試験開始20時間後の摩擦係数が小さく
安定しており、比摩耗量も小さな値であった。
【0078】これに対して、比較例1、3〜9では、摩
擦係数は大きくて安定せず、比摩耗量も大きな値であっ
た。また、シリコーン油を用いた比較例5では、摺接す
る相手材を損傷させた。比較例2では成形体表面がざら
ついており、良好な成形品が得られず、また射出成形時
の樹脂の計量が安定しなかった。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、アルコール性水酸
基を有する部分エステル化合物を、合成樹脂に混合分散
した潤滑性樹脂組成物またはそのような潤滑性樹脂組成
物からなる滑り軸受の発明では、未反応のアルコール性
水酸基を有する部分エステル化合物が、合成樹脂と馴染
みやすく樹脂中にきわめて均一に分散し、そのために樹
脂表層部の全面に対して潤滑油が均一な速度で安定して
供給されるようになり、長時間摺動する条件でも摩擦係
数が低く安定し、摩耗量も少ないものになる。
【0080】また、アルコール性水酸基を有する所定の
部分エステル化合物を、ポリアミド樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂を所定量配合した合成樹脂、またはポリアミド樹
脂およびポリオレフィン樹脂を所定量配合した合成樹脂
に混合分散した潤滑性樹脂組成物、またはそのような潤
滑性樹脂組成物からなる滑り軸受の発明では、上記した
効果がより確実に優れたものになる。
【0081】また、潤滑性樹脂組成物の成形性について
は、スクリューに供給する際の供給速度が安定し、モー
ルド・デポジットの発生が少なく、層状剥離が起こり難
い。また成形体表面からのオイルの多量の滲み出しが防
止される利点もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 101/00 C08L 101/00 C10M 107/44 C10M 107/44 129/68 129/68 F16C 33/20 F16C 33/20 A //(C08L 77/00 23:00) (C08L 77/00 23:04) (C08L 77/00 23:26)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂にアルコール性水酸基を有する
    部分エステル化合物を混合し分散保持させてなる潤滑性
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 部分エステル化合物が、炭素数4〜18
    の脂肪酸と多価アルコールが脱水反応した構造の部分エ
    ステル化合物である請求項1記載の潤滑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 合成樹脂が、ポリオレフィン樹脂を5〜
    70重量%含む合成樹脂である請求項1または2に記載
    の潤滑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 合成樹脂が、ポリアミド樹脂である請求
    項1または2に記載の潤滑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 合成樹脂が、ポリアミド樹脂30〜95
    重量%およびポリオレフィン樹脂5〜70重量%からな
    る合成樹脂である請求項1または2に記載の潤滑性樹脂
    組成物。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン樹脂が、ポリエチレン樹
    脂もしくは変性ポリエチレン樹脂またはこれらの混合物
    である請求項3または5に記載の潤滑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の潤
    滑性樹脂組成物の成形体からなる滑り軸受。
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