JP3029029B2 - 含油樹脂組成物及びこれを用いた含油樹脂軸受 - Google Patents
含油樹脂組成物及びこれを用いた含油樹脂軸受Info
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Description
ー、ファクシミリ等の電子写真装置の摺動部材に用いら
れる含油樹脂組成物及びその含油樹脂組成物を用いた含
油樹脂軸受に関するものである。
支持摺動部材として、軽量コンパクト化及び注油等の保
守点検の簡略化を目的として、摩擦係数の低いいわゆる
自己潤滑性エンジニアリングプラスチックにより成形さ
れた無給油の軸受が広く使用されている。また、このよ
うな軸受の改良として、プラスチック組成物にポリノル
ボルネン樹脂等の非常に柔軟な樹脂を潤滑油担体として
混合し、これに潤滑油を担持させることによって摺動部
分に潤滑油を滲出させ、摩擦・摩耗特性の向上を図った
ものが提案されている(例えば特開昭56−47495
号公報参照)。この軸受では、トナー等の微粉末が存在
する部位に使用されて摺動部分に微粉末が侵入しても、
この微粉末が軸受の摺動面に取り込まれて埋没するの
で、摺動抵抗の増大を効果的に防止することができる。
さらに、金属粉末を配合することにより寸法精度を高め
るとともに、熱伝導率を向上させてトナーの溶融の防止
を図った軸受も提案されている(例えば特公平7−30
347号公報参照)。
の軸受に含まれる柔軟な樹脂や金属粉末はいわばマトリ
ックス中の異物として存在することとなるので、軸受自
体の機械的強度の低下は避けられず、脆くかつ割れやす
いものとなってしまう。そのため、高負荷、高速領域で
の使用に不向きであるという不都合がある。
ウィスカー等の補強充填材等を添加することにより、こ
れら軸受の機械的強度の低下を補う手段も考えられる。
しかし、補強繊維、補強充填材等の添加は摺動部分の平
滑性の低下を招き、このため軸材の摩耗量が増加してし
まうこととなる。また、補強繊維、補強充填材等の添加
により軸受の硬度が上昇してしまうので、トナー等の微
粉末の侵入による摺動抵抗増大を招き、軸の回転トルク
を上昇させてしまうという問題がある。
されたものであり、表面が平滑であり、トナー等の微粉
末の侵入による摺動抵抗増大を防止する機能を備え、し
かも機械的強度が高くて高負荷・高速条件での使用にも
対応できる、軸受等の摺動部分用の含油樹脂組成物及び
その含油樹脂組成物を用いた含油樹脂軸受を提供するこ
とをその目的とするものである。
になされた本発明は、潤滑油、潤滑油担体、補強充填材
及び自己潤滑性樹脂を含む含油樹脂組成物において、こ
の補強充填材として酸化亜鉛ウィスカーを0.5容積%
以上40容積%以下含有することを特徴とする含油樹脂
組成物、である(請求項1)。
を成形すれば(請求項5)、含油樹脂組成物に補強充填
材として酸化亜鉛ウィスカーが用いられているので、こ
の酸化亜鉛ウィスカーが補強作用を発現し、含油樹脂軸
受の機械的性質を向上させることができる。また、酸化
亜鉛ウィスカーは摺動部分の平滑性を悪化させることが
ない。さらに、酸化亜鉛ウィスカーは一般的な強化繊維
や補強充填材と比較して含油樹脂軸受の表面硬度をさほ
ど上昇させないので、トナー等の微粉末の侵入による摺
動抵抗増大を防止する機能を保持することができる。な
お、上記摺動部分の平滑性、機械的性質の向上等の作用
を効果的に奏させるためには、酸化亜鉛ウィスカーの含
有量を0.5容積%以上40容積%以下にするとよい。
μm以上50μm以下であり、繊維径が0.2μm以上
3μm以下であるものが好適に用いられる(請求項
4)。
亜鉛ウィスカーと金属粉末とを併用し、この酸化亜鉛ウ
ィスカーと金属粉末との容積比を4/6以上6/4以下
とすれば、含油樹脂軸受の熱伝導性及び寸法安定性を向
上させることができる(請求項2)。
抗増大防止効果とを両立させるには、補強充填材の含有
率を含油樹脂組成物100容積%に対して0.5容積%
以上40容積%以下とするのが好ましい(請求項3)。
の摩擦係数は0.20以下となり、限界PV値は700
kgf/cm2・m/min以上となり、好ましい(請
求項6)。
明を詳説する。
樹脂軸受1が示された斜視図である。この含油樹脂軸受
1は略円筒状であり、その内壁は軸材と摺動する摺動部
分2となっている。
としてのポリアセタールを主要ポリマーとする含油樹脂
組成物から成形されている。自己潤滑性樹脂とは、固体
状又は液状の潤滑剤を添加しない状態でも潤滑性を有
し、比較的低い摩擦係数を示す樹脂のことである。含油
樹脂軸受1に適用可能な自己潤滑性樹脂としては、上記
のポリアセタールの他に、例えばポリエチレンやポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。
の量は、40容積%以上98容積%以下が好ましく、5
5容積%以上85容積%以下が特に好ましい。自己潤滑
性樹脂の量が上記範囲未満であると、摺動部材として必
要な機械的強度が低下し、摩耗量が増大してしまうこと
がある。逆に、自己潤滑性樹脂の量が上記範囲を越える
と、含油樹脂組成物の硬度が上昇し、トナー等の微粉末
の侵入により摺動抵抗が増大してしまうことがある。
れている。こうすることにより、使用中に摺動部分2に
潤滑油が滲出し、含油樹脂軸受1と軸材との滑り摩擦抵
抗を低下させる。従って、無給油で含油樹脂軸受1を使
用し続けることができる。潤滑油の配合量は、用いられ
る含油樹脂組成物100容積%に対し1容積%以上40
容積%以下が好ましく、10容積%以上30容積%以下
が特に好ましい。配合量が上記範囲未満であると、滑り
摩擦抵抗を十分に低下させることができなくなってしま
うことがある。逆に、配合量が上記範囲を超えると、摺
動部分2に過剰の潤滑油が滲出して摺動面に介在するト
ナー等の微粉末が固まりやすくなり、摺動抵抗が増大し
てしまうことがある。
油として使用されているものであれば何でもよく、例え
ば(a)スピンドル油、タービン油、マシン油、ダイナ
モ油等の芳香属系潤滑油、(b)ナフテン系潤滑油、
(c)パラフィン系潤滑油、(d)炭化水素、エステ
ル、ポリグリコール、シリコーン等の合成油等が挙げら
れる。
てのポリノリボルネン系エラストマーが配合されてい
る。こうすることにより、ポリノリボルネン系エラスト
マーが潤滑油を吸収し、含油樹脂軸受1中に潤滑油を多
量に含有させることができ、しかも摺動面への潤滑油の
滲出量を安定化させることができるようになる。ポリノ
リボルネン系エラストマーの配合量は、用いられる含油
樹脂組成物100容積%に対し0.1容積%以上20容
積%以下が好ましく、5容積%以上15容積%以下が特
に好ましい。配合量が上記範囲未満であると、含油樹脂
軸受1中に潤滑油を多量に配合することができなくなっ
てしまうことがある。逆に、配合量が上記範囲を超える
と、主要ポリマーである自己潤滑性樹脂の特性が滅却し
てしまい、例えば含油樹脂軸受1の機械的強度が低下し
たり、耐熱性が低下したりしてしまうことがある。
しては、上記のポリノリボルネン系エラストマーの他
に、例えばブタジエンゴム、イソプレンゴム、EPD
M、スチレンブタジエンゴム等が挙げられる。これらの
潤滑油担体のなかでも、ポーラスな構造を有するため潤
滑油の吸収能力が高く、そのため所定の潤滑能力の発現
に必要な混入量が少量ですむポリノリボルネン系エラス
トマーが好ましい。
ての酸化亜鉛ウィスカーが配合されている。ここで、酸
化亜鉛ウィスカーとは、酸化亜鉛を主成分とする微細な
単結晶体のことである。酸化亜鉛ウィスカーを配合する
ことにより含油樹脂軸受1が補強されて、潤滑油担体等
の異物が存在する含油樹脂軸受1であっても高い機械的
強度を得ることができる。
りテトラポッド状の結晶構造を有しているので、これを
配合しても含油樹脂軸受1の摺動部分2の平滑性を悪化
させることがなく、軸材の摩耗量を押さえることができ
る。また、酸化亜鉛ウィスカーはそれ自体の表面硬度が
低いためか、一般的な強化繊維や補強充填材と比較して
含油樹脂軸受1の表面硬度をさほど上昇させない。従っ
て、摺動部分2に進入したトナー等が内部に取り込ま
れ、摺動部分2の滑り摩擦抵抗の増大を効果的に防止す
ることができる。
50μm以下が好ましく、30μm以上40μm以下が
特に好ましい。繊維長が上記範囲未満であると、十分な
補強効果が得られず、機械的強度が不足したり摩耗量が
増大したりしてしまうことがある。逆に、繊維長が上記
範囲を越えると、摺動部分2の表面平滑性が損なわれて
しまうことがある。
以上3μm以下が好ましく、0.5μm以上2.5μm
以下が特に好ましい。繊維径が上記範囲未満であると、
補強効果が不十分となって含油樹脂軸受1の強度が低下
してしまうことがある。逆に、繊維径が上記範囲を越え
ると、摺動部分2の表面平滑性が損なわれてしまうこと
がある。
填材としての金属粉末を併用して含油樹脂軸受1を構成
してもよい。金属は一般的にポリマーよりも熱伝導度が
高いので、金属粉末を配合することにより含油樹脂軸受
1の熱伝導率を高めることができる。従って、運転中の
摺動部分2の温度上昇を押さえることができ、進入する
トナーの溶融を防止することができる。また、金属粉末
を配合することにより含油樹脂軸受1の熱膨張係数を下
げることができ、軸受としてきわめて重要な物性である
寸法安定性に優れる含油樹脂軸受1を得ることができ
る。
例えば耐摩耗性に優れる青銅、りん青銅、ホワイトメタ
ル、鉛青銅、ケルメット(銅鉛合金)等の銅系金属等が
挙げられる。
る場合、その容積比は4/6以上6/4以下が好まし
い。容積比が上記範囲未満であると、摺動部分2の表面
平滑性が損なわれてしまうことがある。逆に、容積比が
上記範囲を超えると、含油樹脂軸受1の熱伝導性及び寸
法安定性が低下してしまうことがある。
れる含油樹脂組成物100容積%に対して0.5容積%
以上40容積%以下が好ましく、10容積%以上30容
積%以下が特に好ましい。含有率が上記範囲未満である
と、含油樹脂軸受1の強度が不十分となったり熱伝導性
が低下したりしてしまうことがある。逆に、含有率が上
記範囲を超えると、含油樹脂軸受1が脆化したり摺動部
分2の表面平滑性が低下したりしてしまうことがある。
数は、0.20以下が好ましく、0.15以下が特に好
ましい。摩擦係数が上記範囲を超えると、軸材の摩耗の
程度が大きくなってしまうことがある。摩擦係数は小さ
いほど好ましいので、本発明では摩擦係数の下限は特に
は設けていない。なお、ここで摩擦係数とは、S45C
(焼入れなし)材に対する、荷重5kgf、滑り速度1
1.3m/secにおける摩擦係数を意味する。
V値は、700kgf/cm2・m/min以上が好ま
しく、800kgf/cm2・m/min以上が特に好
ましい。限界PV値が上記範囲未満であると、高負荷・
高速条件において摺動部分2が摩擦熱により溶融してし
まうことがある。限界PV値は大きいほど好ましいの
で、本発明では限界PV値の上限は特には設けていない
が、一般的に得られる限界PV値の上限は1000kg
f/cm2・m/min程度である。なお、ここで限界
PV値とは、摩擦熱によって摺動部分2が溶融して摩擦
係数及び摩耗が急増する地点での加重Pと速度Vとの積
を意味する。
組成物は、例えば潤滑油担体と潤滑油とを混合して両者
が均一に相溶した泥状物を調製し、これに粉末状の自己
潤滑性樹脂と酸化亜鉛ウィスカーを添加して混合するこ
とにより得られる。この含油樹脂組成物から含油樹脂軸
受1を成形するに際しては既知の種々の成形方法を採用
することができるが、一般的には射出成形法が採用され
る。
組成物には、前述の潤滑油、潤滑油担体、補強充填材及
び自己潤滑性樹脂の他にも、必要に応じ、例えば紫外線
吸収剤、劣化防止剤、着色剤、帯電防止剤、難燃剤等を
配合することができる。
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るべきものではないことはもちろんである。
ボルネン系エラストマー(日本ゼオン株式会社の商品名
「ノルソレックス」)8容積%と潤滑油としての鉱物油
(出光石油株式会社の商品名「ダフニースーパーメカニ
ックオイル100」)30容積%とをヘンシェルミキサ
ーで混合し、常温で12時間放置して、両者が均一に相
溶した泥状の混合物を得た。これに、自己潤滑性樹脂と
してのポリアセタール樹脂粉末(ポリプラスチック株式
会社の商品名「ジュラコンM90−02」)42容積%
と酸化亜鉛ウィスカー(松下アムテック社の商品名「パ
ナテトラ」)20容積%とを添加し、再びヘンシェルミ
キサーで混合して含油樹脂組成物を得た。
樹脂ペレットを得た。そして、この樹脂ペレットを用い
て射出成形を行い、外径(図1中Dで示される)が12
mm、内径(図1中dで示される)が6mm、長さ(図
1中Lで示される)が4mmである実施例1の含油樹脂
軸受を得た。
を10容積%とし、他の補強充填材としてのケルメット
粉末(福山金属箔社製)10容積%を配合した他は実施
例1と同様にして、実施例2の含油樹脂軸受を得た。
容積%とし、ポリノルボルネン系エラストマー及び酸化
亜鉛ウィスカーを全く配合せず、ポリアセタール樹脂の
配合量を80容積%とした他は実施例1と同様にして、
比較例1の含油樹脂軸受を得た。
リノルボルネン系エラストマーの配合量を5容積%と
し、酸化亜鉛ウィスカーを全く配合せず、ケルメット粉
末を30容積%配合し、ポリアセタール樹脂の配合量を
57容積%とした他は実施例1と同様にして、比較例2
の含油樹脂軸受を得た。
ず、ケルメット粉末を10容積%配合し、ガラス繊維を
10容積%配合した他は実施例1と同様にして、比較例
3の含油樹脂軸受を得た。
ず、ケルメット粉末を10容積%配合し、針状結晶体で
あるチタン酸カリウムウィスカー(日本ウィスカー社の
商品名「トフィカーY」)を10容積%配合した他は実
施例1と同様にして、比較例4の含油樹脂軸受を得た。
と比較対照するため、多孔質焼結体からなる市販の含油
軸受を用意して参照例1とした。また、金属ベアリング
を用いた市販のころがり軸受を用意して、参照例2とし
た。
較例の含油樹脂軸受の表面平滑性(触感)と表面硬度
(ショアD)とを測定した。これらの結果が、下記の表
1に示されている。
の摺動特性を、図3に示される試験装置を用いて評価し
た。この試験装置では、モーター3に軸4が連結されて
いる。この軸4の材質はS45C(焼入れなし)であ
り、その表面粗度は3Sである。軸4は、箱体5内に挿
入されている。箱体5の下部には評価に供される軸受6
が配置されており、この軸受6によって軸4が受容され
ている。箱体5の上部はトナー室7となっており、この
トナー室7に二成分系トナー8が収容されている。箱体
7には紐状体11を介して錘9が連結されており、この
錘9によって箱体7が矢印Aで示される方向に荷重を受
ける。箱体7はコロ10で支承されているので、軸4と
軸受6との間にも、同等の荷重が加えられる。
の回転数600rpmの条件下、48時間連続運転して
行った。そして、運転開始から24時間経過後の摺動抵
抗(モーター電流値)、運転終了時の軸受6の摩耗量
(内径の拡大量)及び運転開始時から運転終了時までの
軸受6の上昇温度を測定した。これらの結果が、下記の
表1に示されている。
られた実施例1及び2の含油樹脂軸受は、ケルメット粉
のみが用いられた比較例2、ケルメット粉とガラス繊維
とが併用された比較例3及びケルメット粉とチタン酸カ
リウムウィスカーとが併用された比較例4の含油樹脂軸
受よりも表面平滑性に優れ、しかも表面硬度が小さい。
このため、摺動抵抗が小さく、摺動部分の摩耗量が少な
く、運転による温度上昇が少ない。特に摺動抵抗は、参
照例2のころがり軸受には及ばないものの、参照例1の
多孔質焼結体を用いた含油軸受に匹敵するレベルであ
る。
体が配合されていないので表面硬度が高く、このため摺
動部分の温度が大幅に上昇し、また滲出する潤滑油の影
響もあって摺動部分に進入したトナーが溶融・凝固し、
モーターの回転が止まって評価不能となった。
の含油樹脂軸受とを比較すると、補強充填剤として金属
粉末と酸化亜鉛ウィスカーが併用された実施例2の方
が、酸化亜鉛ウィスカーのみを用いた実施例1よりも、
摺動抵抗、摩耗量及び上昇温度の点でよい結果となっ
た。このうち、実施例2の上昇温度が低く抑えられたの
は、金属粉末による熱伝導性の向上のためであり、また
摺動抵抗や摩耗量が小さいのは、本来潤滑油の展延性が
小さい軸受表面に金属粉末によって潤滑油の展延性が付
与され、摺動性も改善されるためであると考えられる。
の軸受に用いられる場合を例にとり本発明を説明した
が、本発明の含油樹脂組成物は、強度及び摩擦・摩耗特
性が必要とされるあらゆる部材の素材として用いること
ができる。
補強されることにより機械的強度が高められているにも
かかわらず、表面平滑性に優れ、しかも表面硬度が低く
てトナー等の微粉末の侵入による摺動抵抗増大を防止す
る機能を備えた含油樹脂軸受を得ることができる。
軸受が示された斜視図である。
置が模式的に示された正面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 潤滑油、潤滑油担体、補強充填材及び自
己潤滑性樹脂を含む含油樹脂組成物において、 この補強充填材として酸化亜鉛ウィスカーを0.5容積
%以上40容積%以下含有することを特徴とする含油樹
脂組成物。 - 【請求項2】 上記補強充填材として酸化亜鉛ウィスカ
ーと金属粉末とが用いられており、この酸化亜鉛ウィス
カーと金属粉末の容積比が4/6以上6/4以下とされ
た請求項1に記載の含油樹脂組成物。 - 【請求項3】 上記補強充填材の含有率が、含油樹脂組
成物100容積%に対して0.5容積%以上40容積%
以下とされた請求項1又は2記載の含油樹脂組成物。 - 【請求項4】 上記酸化亜鉛ウィスカーの繊維長が2μ
m以上50μm以下であり、繊維径が0.2μm以上3
μm以下である請求項1から3のいずれかに記載の含油
樹脂組成物。 - 【請求項5】 電子写真装置におけるトナー粉末の介在
する部位に設置される含油樹脂軸受であって、 請求項1から4のいずれかに記載の含油樹脂組成物が材
料として用いられていることを特徴とする含油樹脂軸
受。 - 【請求項6】 摺動部分の摩擦係数が0.20以下であ
って、限界PV値が700kgf/cm2・m/min
以上である請求項5に記載の含油樹脂軸受。
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JP10143172A JP3029029B2 (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 含油樹脂組成物及びこれを用いた含油樹脂軸受 |
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JPH11335571A JPH11335571A (ja) | 1999-12-07 |
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- 1998-05-25 JP JP10143172A patent/JP3029029B2/ja not_active Expired - Fee Related
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