JPH1159930A - シート搬送装置 - Google Patents
シート搬送装置Info
- Publication number
- JPH1159930A JPH1159930A JP22778197A JP22778197A JPH1159930A JP H1159930 A JPH1159930 A JP H1159930A JP 22778197 A JP22778197 A JP 22778197A JP 22778197 A JP22778197 A JP 22778197A JP H1159930 A JPH1159930 A JP H1159930A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- side contact
- core
- transport roller
- contact portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Handling Of Cut Paper (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 円周面と欠除面とをもつ搬送ローラによっ
て、シートを搬送するときに、重送や連れ重送を引き起
こすことなく、良好に搬送しうる、シート搬送装置を提
供すること。 【解決手段】 シート27と最初に接触する円周面45
の入口側接触部55に対向する、芯部43の部位に、入
口側接触部55の芯部45側への変形を許容する変形許
容部としての凹部62を備えるとともに、シート27と
最後に接触する円周面45の出口側接触部56に対向す
る、芯部43の部位に、出口側接触部56の芯部45側
への変形を許容する変形許容部としての凹部63を備え
た。このような構成によると、入口側接触部55におい
ては、空送を生じることなく、重送や、シートの腰折れ
を有効に防止でき、また、出口側接触部56において
は、連れ重送を有効に防止することができる。
て、シートを搬送するときに、重送や連れ重送を引き起
こすことなく、良好に搬送しうる、シート搬送装置を提
供すること。 【解決手段】 シート27と最初に接触する円周面45
の入口側接触部55に対向する、芯部43の部位に、入
口側接触部55の芯部45側への変形を許容する変形許
容部としての凹部62を備えるとともに、シート27と
最後に接触する円周面45の出口側接触部56に対向す
る、芯部43の部位に、出口側接触部56の芯部45側
への変形を許容する変形許容部としての凹部63を備え
た。このような構成によると、入口側接触部55におい
ては、空送を生じることなく、重送や、シートの腰折れ
を有効に防止でき、また、出口側接触部56において
は、連れ重送を有効に防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられるシ
ート搬送装置に関し、詳しくは、積層されたシートを1
枚ずつ分離して、搬送するためのシート搬送装置に関す
る。
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられるシ
ート搬送装置に関し、詳しくは、積層されたシートを1
枚ずつ分離して、搬送するためのシート搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ
等の画像形成装置に備えられるシート供給装置として
は、たとえば、図27に示すように、搬送ローラ1と、
この搬送ローラ1に対してシート2を挟んで対向する分
離パッド3とを備えて、積層されたシート2を1枚ずつ
分離して搬送するもの等がよく知られている。図27に
おいて、分離パッド3は、分離パッドホルダ4のシート
受け部5に形成された凹部に埋設されており、分離パッ
ドホルダ4は、位置固定されたストッパ6と、分離パッ
ドホルダ4のシート受け部5の下面との間に介挿される
ばね7により、搬送ローラ1に向かって付勢されてい
る。一方、図28および図29にも示すように、搬送ロ
ーラ1は、シート2に接触して該シート2を送る円周面
8と、円周面8が欠除されることによって形成され、シ
ート2と接触しない欠除面9とをもつ、概略D字形状の
弾性体からなる表面部16と、この表面部16によって
外周が覆われており、樹脂などからなる芯部17とによ
って構成されている。また、図29および図30にも示
すように、この搬送ローラ1の両側には、搬送ローラ1
の欠除面9が、シート2に対向したときに、シート2お
よび分離パット3に接触する2つのころ10が、回転可
能に取付けられている。
等の画像形成装置に備えられるシート供給装置として
は、たとえば、図27に示すように、搬送ローラ1と、
この搬送ローラ1に対してシート2を挟んで対向する分
離パッド3とを備えて、積層されたシート2を1枚ずつ
分離して搬送するもの等がよく知られている。図27に
おいて、分離パッド3は、分離パッドホルダ4のシート
受け部5に形成された凹部に埋設されており、分離パッ
ドホルダ4は、位置固定されたストッパ6と、分離パッ
ドホルダ4のシート受け部5の下面との間に介挿される
ばね7により、搬送ローラ1に向かって付勢されてい
る。一方、図28および図29にも示すように、搬送ロ
ーラ1は、シート2に接触して該シート2を送る円周面
8と、円周面8が欠除されることによって形成され、シ
ート2と接触しない欠除面9とをもつ、概略D字形状の
弾性体からなる表面部16と、この表面部16によって
外周が覆われており、樹脂などからなる芯部17とによ
って構成されている。また、図29および図30にも示
すように、この搬送ローラ1の両側には、搬送ローラ1
の欠除面9が、シート2に対向したときに、シート2お
よび分離パット3に接触する2つのころ10が、回転可
能に取付けられている。
【0003】そして、シート2の搬送時には、図27に
示すように、搬送ローラ1の駆動によって円周面8でシ
ート2を搬送し、円周面8におけるシート2の搬送が終
了した後は、搬送ローラ1の上流側に位置する案内ロー
ラ12および13によりシート2を搬送するようにして
いる。搬送ローラ1は、図には示さないが、1枚のシー
ト2を送るごとに、欠除面9がシート2と所定の間隔を
隔てて対向する位置でその駆動が停止されるようにする
一方、案内ローラ12および13により搬送されるシー
ト2上には、2つのころ10が回転しながら接触される
ようにして、シート2を1枚ずつ搬送できるようにして
いる。
示すように、搬送ローラ1の駆動によって円周面8でシ
ート2を搬送し、円周面8におけるシート2の搬送が終
了した後は、搬送ローラ1の上流側に位置する案内ロー
ラ12および13によりシート2を搬送するようにして
いる。搬送ローラ1は、図には示さないが、1枚のシー
ト2を送るごとに、欠除面9がシート2と所定の間隔を
隔てて対向する位置でその駆動が停止されるようにする
一方、案内ローラ12および13により搬送されるシー
ト2上には、2つのころ10が回転しながら接触される
ようにして、シート2を1枚ずつ搬送できるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような円
周面8と欠除面9とをもつ搬送ローラ1において、シー
ト2を搬送する場合、円周面8におけるシート2と最初
に接触する入口側接触部15においては、円周面8と欠
除面9との境界にショルダー(段差)があるために、入
口側接触部15にシート2が接触するときには、瞬間的
に、シート2に必要以上の押し下げ力が加わって、圧力
変動が大きくなり、複数枚のシート2が、同時に円周面
8と分離パッド3との間に入り込む、いわゆる重送を起
こしやすく、また、急激な押し下げ力がシート2に作用
するために、シート2の腰折れを引き起こしやすくな
る。
周面8と欠除面9とをもつ搬送ローラ1において、シー
ト2を搬送する場合、円周面8におけるシート2と最初
に接触する入口側接触部15においては、円周面8と欠
除面9との境界にショルダー(段差)があるために、入
口側接触部15にシート2が接触するときには、瞬間的
に、シート2に必要以上の押し下げ力が加わって、圧力
変動が大きくなり、複数枚のシート2が、同時に円周面
8と分離パッド3との間に入り込む、いわゆる重送を起
こしやすく、また、急激な押し下げ力がシート2に作用
するために、シート2の腰折れを引き起こしやすくな
る。
【0005】一方、円周面8と欠除面9との境界のショ
ルダー(段差)による急激な圧力変動を解消するため
に、ローラの形状を楕円としたり、あるいは、ローラ
に、カム状部材を取付けることも考えられるが、たとえ
ば、ローラの形状を楕円とした場合には、円周面8がシ
ート2と最初に当接する位置が、ショルダー(段差)が
ない分だけ、より内側の位置となるなど、円周面8が最
初にシート2と当接する位置が変わってしまい、シート
2が送られない、いわゆる空送を生じる虞がある。
ルダー(段差)による急激な圧力変動を解消するため
に、ローラの形状を楕円としたり、あるいは、ローラ
に、カム状部材を取付けることも考えられるが、たとえ
ば、ローラの形状を楕円とした場合には、円周面8がシ
ート2と最初に当接する位置が、ショルダー(段差)が
ない分だけ、より内側の位置となるなど、円周面8が最
初にシート2と当接する位置が変わってしまい、シート
2が送られない、いわゆる空送を生じる虞がある。
【0006】また、円周面8におけるシート2と最後に
接触する出口側接触部14においても、シート2が円周
面8から離れる瞬間には、円周面8と欠除面9との境界
のショルダー(段差)があるために、分離パッド3から
シート2を押し上げる力がこの段差に追従できず、瞬間
的に搬送されるシート2に押圧力が加わらない状態が発
生し、この瞬間に、案内ローラ12および13に搬送さ
れるシート2に、次に送られるシート2が複数枚一緒に
伴われて搬送されるという、連れ重送を引き起こしやす
くなる。
接触する出口側接触部14においても、シート2が円周
面8から離れる瞬間には、円周面8と欠除面9との境界
のショルダー(段差)があるために、分離パッド3から
シート2を押し上げる力がこの段差に追従できず、瞬間
的に搬送されるシート2に押圧力が加わらない状態が発
生し、この瞬間に、案内ローラ12および13に搬送さ
れるシート2に、次に送られるシート2が複数枚一緒に
伴われて搬送されるという、連れ重送を引き起こしやす
くなる。
【0007】本発明の目的は、上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、円周面と欠除面とをもつ
搬送ローラによって、シートを搬送するときに、重送や
連れ重送を引き起こすことなく、良好に搬送しうる、シ
ート搬送装置を提供することにある。
るためになされたものであり、円周面と欠除面とをもつ
搬送ローラによって、シートを搬送するときに、重送や
連れ重送を引き起こすことなく、良好に搬送しうる、シ
ート搬送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、シートを送る搬送ローラ
と、シートを挟んで前記搬送ローラと対向する分離パッ
ドとを備え、前記搬送ローラは、芯部と、該芯部の外周
を覆う弾性体からなる表面部とをもち、前記表面部は、
シートに接触して該シートを送る円周面と、該円周面が
欠除されることによって形成され、シートと接触しない
欠除面とを有している、シート搬送装置において、前記
円周面は、シート搬送時において、シートと最初に接触
する入口側接触部をもち、前記芯部は、前記入口側接触
部の前記芯部側への変形を許容する変形許容部を備えて
いることを特徴としている。
め、請求項1に記載の発明は、シートを送る搬送ローラ
と、シートを挟んで前記搬送ローラと対向する分離パッ
ドとを備え、前記搬送ローラは、芯部と、該芯部の外周
を覆う弾性体からなる表面部とをもち、前記表面部は、
シートに接触して該シートを送る円周面と、該円周面が
欠除されることによって形成され、シートと接触しない
欠除面とを有している、シート搬送装置において、前記
円周面は、シート搬送時において、シートと最初に接触
する入口側接触部をもち、前記芯部は、前記入口側接触
部の前記芯部側への変形を許容する変形許容部を備えて
いることを特徴としている。
【0009】このような構成によると、芯部は、入口側
接触部の芯部側への変形を許容する変形許容部を備えて
いるので、シートが入口側接触部から侵入するときに
は、シートと接触した入口側接触部は、その弾性によ
り、芯部側へ容易に変形することができ、つまり、容易
につぶれることができ、そのため、入口側接触部からの
押圧力は、シートに穏やかに加わっていくようになる。
よって、シートには、円周面と欠除面との境界のショル
ダー(段差)による急激な押し下げ力が加わるようなこ
とはなく、大きな圧力変動に起因する重送や、シートの
腰折れを生じにくくすることができる。さらに、円周部
は、シート搬送時に、入口側接触部において最初からシ
ートと接触しながら、シートを搬送するため、円周部に
おけるシートとの最初の当接位置が変わることはなく、
空送を生じにくくすることができる。
接触部の芯部側への変形を許容する変形許容部を備えて
いるので、シートが入口側接触部から侵入するときに
は、シートと接触した入口側接触部は、その弾性によ
り、芯部側へ容易に変形することができ、つまり、容易
につぶれることができ、そのため、入口側接触部からの
押圧力は、シートに穏やかに加わっていくようになる。
よって、シートには、円周面と欠除面との境界のショル
ダー(段差)による急激な押し下げ力が加わるようなこ
とはなく、大きな圧力変動に起因する重送や、シートの
腰折れを生じにくくすることができる。さらに、円周部
は、シート搬送時に、入口側接触部において最初からシ
ートと接触しながら、シートを搬送するため、円周部に
おけるシートとの最初の当接位置が変わることはなく、
空送を生じにくくすることができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記変形許容部は、前記芯部に
おける前記入口側接触部に対向する部位に、凹部が形成
されることによって与えられていることを特徴としてい
る。入口側接触部に対向する部位に、凹部を形成すれ
ば、変形許容部を簡易かつ確実に形成することができ
る。
に記載の発明において、前記変形許容部は、前記芯部に
おける前記入口側接触部に対向する部位に、凹部が形成
されることによって与えられていることを特徴としてい
る。入口側接触部に対向する部位に、凹部を形成すれ
ば、変形許容部を簡易かつ確実に形成することができ
る。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記凹部が、前記芯部の幅方向
中央部に形成されていることを特徴としている。凹部
を、入口側接触部の幅方向中央部に形成すれば、たとえ
ば、入口側接触部の幅方向片側部のみに形成した場合等
に比べて、シートの片送りが生じにくく、シートを確実
に真っ直ぐに搬送することができる。
に記載の発明において、前記凹部が、前記芯部の幅方向
中央部に形成されていることを特徴としている。凹部
を、入口側接触部の幅方向中央部に形成すれば、たとえ
ば、入口側接触部の幅方向片側部のみに形成した場合等
に比べて、シートの片送りが生じにくく、シートを確実
に真っ直ぐに搬送することができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、シートを
送る搬送ローラと、シートを挟んで前記搬送ローラと対
向する分離パッドとを備え、前記搬送ローラは、芯部
と、該芯部の外周を覆う弾性体からなる表面部とをも
ち、前記表面部は、シートに接触して該シートを送る円
周面と、該円周面が欠除されることによって形成され、
シートと接触しない欠除面とを有している、シート搬送
装置において、前記円周面は、シート搬送時において、
シートと最後に接触する出口側接触部をもち、前記芯部
は、前記出口側接触部の前記芯部側への変形を許容する
変形許容部を備えていることを特徴としている。
送る搬送ローラと、シートを挟んで前記搬送ローラと対
向する分離パッドとを備え、前記搬送ローラは、芯部
と、該芯部の外周を覆う弾性体からなる表面部とをも
ち、前記表面部は、シートに接触して該シートを送る円
周面と、該円周面が欠除されることによって形成され、
シートと接触しない欠除面とを有している、シート搬送
装置において、前記円周面は、シート搬送時において、
シートと最後に接触する出口側接触部をもち、前記芯部
は、前記出口側接触部の前記芯部側への変形を許容する
変形許容部を備えていることを特徴としている。
【0013】このような構成によると、芯部は、出口側
接触部の芯部側への変形を許容する変形許容部を備えて
いるので、シートが出口側接触部から離れるときには、
シートと接触している出口側接触部は、その弾性によ
り、芯部側へ容易に変形し、つまり、容易につぶれ、そ
の後離れるときには、もとの形状に戻ろうとするので、
そのため、出口側接触部からの押圧力は、シートから穏
やかに軽減されていくようになる。よって、シートが円
周面から離れる瞬間に、円周面と欠除面との境界のショ
ルダー(段差)があるために、分離パッドからシートを
押し上げる力がこの段差に追従できず、そのため、搬送
されるシートに押圧力が加わらない状態が発生するとい
うことはない。そのため、かかる瞬間に、案内ローラに
搬送されているシートに、次に送られるシートが複数枚
一緒に伴われて搬送されるという、連れ重送を生じにく
くすることができる。
接触部の芯部側への変形を許容する変形許容部を備えて
いるので、シートが出口側接触部から離れるときには、
シートと接触している出口側接触部は、その弾性によ
り、芯部側へ容易に変形し、つまり、容易につぶれ、そ
の後離れるときには、もとの形状に戻ろうとするので、
そのため、出口側接触部からの押圧力は、シートから穏
やかに軽減されていくようになる。よって、シートが円
周面から離れる瞬間に、円周面と欠除面との境界のショ
ルダー(段差)があるために、分離パッドからシートを
押し上げる力がこの段差に追従できず、そのため、搬送
されるシートに押圧力が加わらない状態が発生するとい
うことはない。そのため、かかる瞬間に、案内ローラに
搬送されているシートに、次に送られるシートが複数枚
一緒に伴われて搬送されるという、連れ重送を生じにく
くすることができる。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の発明において、前記変形許容部は、前記芯部に
おける前記出口側接触部に対向する部位に、凹部が形成
されることによって与えられていることを特徴としてい
る。出口側接触部に対向する部位に、凹部を形成すれ
ば、変形許容部を簡易かつ確実に形成することができ
る。
に記載の発明において、前記変形許容部は、前記芯部に
おける前記出口側接触部に対向する部位に、凹部が形成
されることによって与えられていることを特徴としてい
る。出口側接触部に対向する部位に、凹部を形成すれ
ば、変形許容部を簡易かつ確実に形成することができ
る。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、前記凹部が、前記芯部の幅方向
中央部に形成されていることを特徴としている。凹部
を、出口側接触部の幅方向中央部に形成すれば、たとえ
ば、出口側接触部の幅方向片側部のみに形成した場合等
に比べて、シートの片送りが生じにくく、シートを確実
に真っ直ぐに搬送することができる。
に記載の発明において、前記凹部が、前記芯部の幅方向
中央部に形成されていることを特徴としている。凹部
を、出口側接触部の幅方向中央部に形成すれば、たとえ
ば、出口側接触部の幅方向片側部のみに形成した場合等
に比べて、シートの片送りが生じにくく、シートを確実
に真っ直ぐに搬送することができる。
【0016】また、請求項7に記載の発明は、シートを
送る搬送ローラと、シートを挟んで前記搬送ローラと対
向する分離パッドとを備え、前記搬送ローラは、芯部
と、該芯部の外周を覆う弾性体からなる表面部とをも
ち、前記表面部は、シートに接触して該シートを送る円
周面と、該円周面が欠除されることによって形成され、
シートと接触しない欠除面とを有している、シート搬送
装置において、前記円周面は、シート搬送時において、
シートと最初に接触する入口側接触部と、シートと最後
に接触する出口側接触部とをもち、前記芯部は、前記入
口側接触部および前記出口側接触部の前記芯部側への変
形を許容する変形許容部を備えていることを特徴として
いる。
送る搬送ローラと、シートを挟んで前記搬送ローラと対
向する分離パッドとを備え、前記搬送ローラは、芯部
と、該芯部の外周を覆う弾性体からなる表面部とをも
ち、前記表面部は、シートに接触して該シートを送る円
周面と、該円周面が欠除されることによって形成され、
シートと接触しない欠除面とを有している、シート搬送
装置において、前記円周面は、シート搬送時において、
シートと最初に接触する入口側接触部と、シートと最後
に接触する出口側接触部とをもち、前記芯部は、前記入
口側接触部および前記出口側接触部の前記芯部側への変
形を許容する変形許容部を備えていることを特徴として
いる。
【0017】このような構成によると、芯部は、入口側
接触部の芯部側への変形を許容する変形許容部を備えて
いるので、シートが入口側接触部から侵入するときに
は、シートと接触した入口側接触部は、その弾性によ
り、芯部側へ容易に変形することができ、つまり、容易
につぶれることができ、そのため、入口側接触部からの
押圧力は、シートに穏やかに加わっていくようになる。
よって、シートには、円周面と欠除面との境界のショル
ダー(段差)による急激な押し下げ力が加わるようなこ
とはなく、大きな圧力変動に起因する重送や、シートの
腰折れを生じにくくすることができる。さらに、円周部
は、シート搬送時に、入口側接触部において最初からシ
ートと接触しながら、シートを搬送するため、円周部に
おけるシートとの最初の当接位置が変わることはなく、
空送を生じにくくすることができる。
接触部の芯部側への変形を許容する変形許容部を備えて
いるので、シートが入口側接触部から侵入するときに
は、シートと接触した入口側接触部は、その弾性によ
り、芯部側へ容易に変形することができ、つまり、容易
につぶれることができ、そのため、入口側接触部からの
押圧力は、シートに穏やかに加わっていくようになる。
よって、シートには、円周面と欠除面との境界のショル
ダー(段差)による急激な押し下げ力が加わるようなこ
とはなく、大きな圧力変動に起因する重送や、シートの
腰折れを生じにくくすることができる。さらに、円周部
は、シート搬送時に、入口側接触部において最初からシ
ートと接触しながら、シートを搬送するため、円周部に
おけるシートとの最初の当接位置が変わることはなく、
空送を生じにくくすることができる。
【0018】また、芯部は、出口側接触部の芯部側への
変形を許容する変形許容部を備えているので、シートが
出口側接触部から離れるときには、シートと接触してい
る出口側接触部は、その弾性により、芯部側へ容易に変
形し、つまり、容易につぶれ、その後離れるときには、
もとの形状に戻ろうとするので、そのため、出口側接触
部からの押圧力は、シートから穏やかに軽減されていく
ようになる。よって、シートが円周面から離れる瞬間
に、円周面と欠除面との境界のショルダー(段差)があ
るために、分離パッドからシートを押し上げる力がこの
段差に追従できず、そのため、搬送されるシートに押圧
力が加わらない状態が発生するということはない。その
ため、かかる瞬間に、案内ローラに搬送されているシー
トに、次に送られるシートが複数枚一緒に伴われて搬送
されるという、連れ重送を生じにくくすることができ
る。
変形を許容する変形許容部を備えているので、シートが
出口側接触部から離れるときには、シートと接触してい
る出口側接触部は、その弾性により、芯部側へ容易に変
形し、つまり、容易につぶれ、その後離れるときには、
もとの形状に戻ろうとするので、そのため、出口側接触
部からの押圧力は、シートから穏やかに軽減されていく
ようになる。よって、シートが円周面から離れる瞬間
に、円周面と欠除面との境界のショルダー(段差)があ
るために、分離パッドからシートを押し上げる力がこの
段差に追従できず、そのため、搬送されるシートに押圧
力が加わらない状態が発生するということはない。その
ため、かかる瞬間に、案内ローラに搬送されているシー
トに、次に送られるシートが複数枚一緒に伴われて搬送
されるという、連れ重送を生じにくくすることができ
る。
【0019】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の発明において、前記変形許容部は、前記芯部に
おける前記入口側接触部および前記出口側接触部に対向
する部位に、それぞれ凹部が形成されることによって与
えられていることを特徴としている。入口側接触部およ
び出口側接触部に対向する部位に、それぞれ凹部を形成
すれば、変形許容部を簡易かつ確実に形成することがで
きる。
に記載の発明において、前記変形許容部は、前記芯部に
おける前記入口側接触部および前記出口側接触部に対向
する部位に、それぞれ凹部が形成されることによって与
えられていることを特徴としている。入口側接触部およ
び出口側接触部に対向する部位に、それぞれ凹部を形成
すれば、変形許容部を簡易かつ確実に形成することがで
きる。
【0020】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載の発明において、前記各凹部が、前記芯部の幅方
向中央部にそれぞれ形成されていることを特徴としてい
る。凹部を、入口側接触部および出口側接触部の幅方向
中央部にそれぞれ形成すれば、たとえば、入口側接触部
および出口側接触部の幅方向片側部のみにそれぞれ形成
した場合等に比べて、シートの片送りが生じにくく、シ
ートを確実に真っ直ぐに搬送することができる。
に記載の発明において、前記各凹部が、前記芯部の幅方
向中央部にそれぞれ形成されていることを特徴としてい
る。凹部を、入口側接触部および出口側接触部の幅方向
中央部にそれぞれ形成すれば、たとえば、入口側接触部
および出口側接触部の幅方向片側部のみにそれぞれ形成
した場合等に比べて、シートの片送りが生じにくく、シ
ートを確実に真っ直ぐに搬送することができる。
【0021】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1、4または7のいずれかに記載の発明において、積層
されたシートを前記搬送ローラに向かって付勢するシー
ト付勢手段と、前記分離パッドを前記搬送ローラに向か
って付勢する分離パッド付勢手段と、前記搬送ローラの
前記欠除面が、前記シートおよび前記分離パッドに接触
しないように、前記シート付勢手段および前記分離パッ
ド付勢手段の付勢力に抗して、前記欠除面とシートとの
間および前記欠除面と前記分離パッドとの間に間隙を形
成する間隙形成部材とを、さらに備えていることを特徴
としている。シート付勢手段を備えることで、シートを
搬送ローラに向かって積極的に付勢させて、搬送ローラ
で確実に搬送されるようにでき、また、分離パッド付勢
手段を備えることで、搬送ローラと分離パッドとの間に
おいて、確実にシートを挟み込んで搬送でき、さらに、
間隙形成部材を備えることで、搬送ローラの欠除面がシ
ートおよび分離パッドと対向したときには、欠除面と、
シートおよび分離パッドが当接しないようにできるの
で、したがって、これら各構成が相まって、正確かつ確
実なシートの搬送を達成するこができる。
1、4または7のいずれかに記載の発明において、積層
されたシートを前記搬送ローラに向かって付勢するシー
ト付勢手段と、前記分離パッドを前記搬送ローラに向か
って付勢する分離パッド付勢手段と、前記搬送ローラの
前記欠除面が、前記シートおよび前記分離パッドに接触
しないように、前記シート付勢手段および前記分離パッ
ド付勢手段の付勢力に抗して、前記欠除面とシートとの
間および前記欠除面と前記分離パッドとの間に間隙を形
成する間隙形成部材とを、さらに備えていることを特徴
としている。シート付勢手段を備えることで、シートを
搬送ローラに向かって積極的に付勢させて、搬送ローラ
で確実に搬送されるようにでき、また、分離パッド付勢
手段を備えることで、搬送ローラと分離パッドとの間に
おいて、確実にシートを挟み込んで搬送でき、さらに、
間隙形成部材を備えることで、搬送ローラの欠除面がシ
ートおよび分離パッドと対向したときには、欠除面と、
シートおよび分離パッドが当接しないようにできるの
で、したがって、これら各構成が相まって、正確かつ確
実なシートの搬送を達成するこができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のシート搬送装置
を備える、レーザプリンタの一実施形態を示す要部側断
面図である。図1において、レーザプリンタ22のプリ
ンタ本体23の下部には、用紙やOHPなどのシート2
7を積層状に収納するための、第1カセット25および
第2カセット26をそれぞれ収納する第1カセット収納
部19および第2カセット収納部20が形成されてい
る。そして、第1カセット収納部19および第2カセッ
ト収納部20には、矢印24に示す前後方向にスライド
自由となした、第1カセット25および第2カセット2
6がそれぞれ上下に収納されている。また、プリンタ本
体23の上部には、トナー画像を形成してシート27に
転写するための画像形成ユニット28と、シート27に
転写されたトナーを定着させるための定着ユニット33
とを備えている。画像形成ユニット28は、図示しない
トナーカートリッジおよび帯電装置等を備え、また、そ
の下部には、感光体ドラム29と、この感光体ドラム2
9に対設される転写ローラ30とを備えている。また、
定着ユニット33は、加熱ローラ31と、この加熱ロー
ラ31に対設する押圧ローラ32とを備えている。
を備える、レーザプリンタの一実施形態を示す要部側断
面図である。図1において、レーザプリンタ22のプリ
ンタ本体23の下部には、用紙やOHPなどのシート2
7を積層状に収納するための、第1カセット25および
第2カセット26をそれぞれ収納する第1カセット収納
部19および第2カセット収納部20が形成されてい
る。そして、第1カセット収納部19および第2カセッ
ト収納部20には、矢印24に示す前後方向にスライド
自由となした、第1カセット25および第2カセット2
6がそれぞれ上下に収納されている。また、プリンタ本
体23の上部には、トナー画像を形成してシート27に
転写するための画像形成ユニット28と、シート27に
転写されたトナーを定着させるための定着ユニット33
とを備えている。画像形成ユニット28は、図示しない
トナーカートリッジおよび帯電装置等を備え、また、そ
の下部には、感光体ドラム29と、この感光体ドラム2
9に対設される転写ローラ30とを備えている。また、
定着ユニット33は、加熱ローラ31と、この加熱ロー
ラ31に対設する押圧ローラ32とを備えている。
【0023】そして、各カセット25および26から搬
送されるシート27は、画像形成ユニット28における
感光体ドラム29と転写ローラ30との間に送られて、
トナー画像が転写され、その後、定着ユニット33にお
ける加熱ローラ31と押圧ローラ32との間に送られ
て、転写されたトナー画像が定着され、排出ローラ34
から排出トレイ35上に排出される。
送されるシート27は、画像形成ユニット28における
感光体ドラム29と転写ローラ30との間に送られて、
トナー画像が転写され、その後、定着ユニット33にお
ける加熱ローラ31と押圧ローラ32との間に送られ
て、転写されたトナー画像が定着され、排出ローラ34
から排出トレイ35上に排出される。
【0024】一方、下部の各収納部19および29に収
納される各カセット25および26には、シート27を
積層状に受ける受け板40が設けられている。受け板4
0の後端部は、各カセット25および26の底部近傍に
おいて回転可能に支持される一方、前端部は、揺動アー
ム41によって支持されている。この揺動アーム41の
一端は、受け板40の前端部の下面に回転可能に枢支さ
れる一方、他端は、各カセット25および26のフレー
ム下部位置に回転可能に支持されている。また、揺動ア
ーム41におけるフレーム支持側端部には、一端が各カ
セット25および26のフレーム上部位置に固定される
付勢ばね42が固定されている。そして、付勢ばね42
により、揺動アーム41が上向きに回転されるように付
勢されることによって、受け板40上に積層されるシー
ト27が、後述する搬送ローラ36に向かって付勢され
るように構成され、これら受け板40、揺動アーム41
および付勢ばね42によりシート付勢手段38が構成さ
れるようにしている。
納される各カセット25および26には、シート27を
積層状に受ける受け板40が設けられている。受け板4
0の後端部は、各カセット25および26の底部近傍に
おいて回転可能に支持される一方、前端部は、揺動アー
ム41によって支持されている。この揺動アーム41の
一端は、受け板40の前端部の下面に回転可能に枢支さ
れる一方、他端は、各カセット25および26のフレー
ム下部位置に回転可能に支持されている。また、揺動ア
ーム41におけるフレーム支持側端部には、一端が各カ
セット25および26のフレーム上部位置に固定される
付勢ばね42が固定されている。そして、付勢ばね42
により、揺動アーム41が上向きに回転されるように付
勢されることによって、受け板40上に積層されるシー
ト27が、後述する搬送ローラ36に向かって付勢され
るように構成され、これら受け板40、揺動アーム41
および付勢ばね42によりシート付勢手段38が構成さ
れるようにしている。
【0025】また、各収納部19および20における受
け板40の前端部に対向する位置には、搬送ローラ36
と、この搬送ローラ36に対設する分離パッド37とを
配設して、各カセット25および26内に積層されたシ
ート27を、画像形成ユニット28側に搬送するように
している。図2は、搬送ローラの芯部と表面部とを別々
に示す斜視図、図3は、芯部に表面部が装着された搬送
ローラと、ころとを別々に示す斜視図、図4は、ころが
装着された搬送ローラを示す斜視図、図5ないし図10
は、それぞれ搬送ローラの芯部の正面図、右側面図、左
側面図、上面図、底面図および背面図、図11ないし図
14は、搬送ローラによりシートを搬送する状態を説明
する説明図である。以下、これら図2ないし図14を用
いて、搬送ローラ36および分離パッド37によるシー
ト27の搬送を説明する。
け板40の前端部に対向する位置には、搬送ローラ36
と、この搬送ローラ36に対設する分離パッド37とを
配設して、各カセット25および26内に積層されたシ
ート27を、画像形成ユニット28側に搬送するように
している。図2は、搬送ローラの芯部と表面部とを別々
に示す斜視図、図3は、芯部に表面部が装着された搬送
ローラと、ころとを別々に示す斜視図、図4は、ころが
装着された搬送ローラを示す斜視図、図5ないし図10
は、それぞれ搬送ローラの芯部の正面図、右側面図、左
側面図、上面図、底面図および背面図、図11ないし図
14は、搬送ローラによりシートを搬送する状態を説明
する説明図である。以下、これら図2ないし図14を用
いて、搬送ローラ36および分離パッド37によるシー
ト27の搬送を説明する。
【0026】図2に示すように、搬送ローラ36は、樹
脂からなる芯部43と、摩擦係数の比較的大きいゴムな
どの弾性体からなる表面部44とから構成されている。
表面部44は、シート27に接触してシート27を送る
円周面45と、円周面45が欠除されることによって形
成され、シート27と接触しない欠除面46とを有する
断面概略D字形状の筒状体をなしており、円周面45
は、シート搬送時において、シート27と最初に接触す
る入口側接触部55(図11参照)と、シート27と最
後に接触する出口側接触部56(図13参照)とを有し
ている。一方、芯部43は、この表面部44が嵌め込ま
れる断面概略D字形状の外周面をもち、また、その両側
部には、幅方向両外方に突出する筒部47が形成されて
いる。この筒部47には、一側には縦方向の2本の溝が
それぞれ形成され、他側には横方向の2本の溝が形成さ
れており、筒部47における溝間の先端部には、径方向
に小さく突出する係止片57が形成されている。
脂からなる芯部43と、摩擦係数の比較的大きいゴムな
どの弾性体からなる表面部44とから構成されている。
表面部44は、シート27に接触してシート27を送る
円周面45と、円周面45が欠除されることによって形
成され、シート27と接触しない欠除面46とを有する
断面概略D字形状の筒状体をなしており、円周面45
は、シート搬送時において、シート27と最初に接触す
る入口側接触部55(図11参照)と、シート27と最
後に接触する出口側接触部56(図13参照)とを有し
ている。一方、芯部43は、この表面部44が嵌め込ま
れる断面概略D字形状の外周面をもち、また、その両側
部には、幅方向両外方に突出する筒部47が形成されて
いる。この筒部47には、一側には縦方向の2本の溝が
それぞれ形成され、他側には横方向の2本の溝が形成さ
れており、筒部47における溝間の先端部には、径方向
に小さく突出する係止片57が形成されている。
【0027】そして、図3に示すように、表面部44
が、芯部43の外周面を覆うようにして嵌め込まれて、
搬送ローラ36が構成される。また、図3および図4に
示すように、搬送ローラ36の両側に突出された筒部4
7には、2つのころ48が、筒部47に対して回転可能
に取付けられる。このころ48は、シート27の搬送時
において、搬送ローラ36の欠除面46が、シート27
および分離パッド37に接触しないように、シート27
および分離パッド37に当接して、欠除面46とシート
27との間および欠除面46と分離パッド37との間に
間隙を形成するための間隙形成部材として作用するもの
で、具体的には、筒部47に回転自由に挿入され、係止
片57により脱着自由に係止されている。
が、芯部43の外周面を覆うようにして嵌め込まれて、
搬送ローラ36が構成される。また、図3および図4に
示すように、搬送ローラ36の両側に突出された筒部4
7には、2つのころ48が、筒部47に対して回転可能
に取付けられる。このころ48は、シート27の搬送時
において、搬送ローラ36の欠除面46が、シート27
および分離パッド37に接触しないように、シート27
および分離パッド37に当接して、欠除面46とシート
27との間および欠除面46と分離パッド37との間に
間隙を形成するための間隙形成部材として作用するもの
で、具体的には、筒部47に回転自由に挿入され、係止
片57により脱着自由に係止されている。
【0028】また、図11ないし図14に示すように、
搬送ローラ36とシート27を挟んで対向する位置に
は、分離パッド37が配設されている。この分離パッド
37は、搬送ローラ36の表面部44よりも若干小さい
摩擦係数を有する弾性体で構成され、分離パッドホルダ
49のシート受け部50の上面に形成された凹部に埋設
されている。分離パッドホルダ49は、各収容部19お
よび20において位置固定されたストッパ51と、分離
パッドホルダ49のシート受け部50の下面との間に介
挿されるばね52により、搬送ローラ36に向かって付
勢されており、このばね52、分離パッドホルダ49お
よびストッパ51により、分離パッド37を搬送ローラ
36に向かって付勢する、分離パッド付勢手段39を構
成している。
搬送ローラ36とシート27を挟んで対向する位置に
は、分離パッド37が配設されている。この分離パッド
37は、搬送ローラ36の表面部44よりも若干小さい
摩擦係数を有する弾性体で構成され、分離パッドホルダ
49のシート受け部50の上面に形成された凹部に埋設
されている。分離パッドホルダ49は、各収容部19お
よび20において位置固定されたストッパ51と、分離
パッドホルダ49のシート受け部50の下面との間に介
挿されるばね52により、搬送ローラ36に向かって付
勢されており、このばね52、分離パッドホルダ49お
よびストッパ51により、分離パッド37を搬送ローラ
36に向かって付勢する、分離パッド付勢手段39を構
成している。
【0029】また、搬送ローラ36の上流側近傍には、
搬送ローラ36により搬送されるシート27を画像形成
ユニット28側へ送るための、2つの案内ローラ53お
よび54が配設されている。搬送ローラ36により送ら
れるシート27は、この2つの案内ローラ53および5
4の間に入り、案内ローラ53および54の回転駆動に
より、画像形成ユニット28側へ送られる。
搬送ローラ36により搬送されるシート27を画像形成
ユニット28側へ送るための、2つの案内ローラ53お
よび54が配設されている。搬送ローラ36により送ら
れるシート27は、この2つの案内ローラ53および5
4の間に入り、案内ローラ53および54の回転駆動に
より、画像形成ユニット28側へ送られる。
【0030】このような構成において、本実施形態で
は、芯部43に、入口側接触部55および出口側接触部
56の芯部43側への変形を許容する変形許容部を備え
ている。すなわち、図2ないし図10に示すように、芯
部43の外周面における入口側接触部55に対向する部
位には、その幅方向中央部において、平面視矩形状の凹
部62を形成するとともに、芯部43の外周面における
出口側接触部56に対向する部位に、その幅方向中央部
において、平面視矩形状の凹部63を形成することで、
入口側接触部55および出口側接触部56の芯部43側
への変形を許容する変形許容部を形成している。このよ
うに、芯部43における入口側接触部55および出口側
接触部56に対向する部位に、それぞれ凹部62および
63を形成すれば、変形許容部を簡易かつ確実に形成す
ることができ、また、凹部62および63を、入口側接
触部55および出口側接触部56の幅方向中央部にそれ
ぞれ形成すれば、たとえば、入口側接触部55および出
口側接触部56の幅方向片側部のみにそれぞれ形成した
場合等に比べて、シートの片送りが生じにくく、シート
を確実に真っ直ぐに搬送することができる。
は、芯部43に、入口側接触部55および出口側接触部
56の芯部43側への変形を許容する変形許容部を備え
ている。すなわち、図2ないし図10に示すように、芯
部43の外周面における入口側接触部55に対向する部
位には、その幅方向中央部において、平面視矩形状の凹
部62を形成するとともに、芯部43の外周面における
出口側接触部56に対向する部位に、その幅方向中央部
において、平面視矩形状の凹部63を形成することで、
入口側接触部55および出口側接触部56の芯部43側
への変形を許容する変形許容部を形成している。このよ
うに、芯部43における入口側接触部55および出口側
接触部56に対向する部位に、それぞれ凹部62および
63を形成すれば、変形許容部を簡易かつ確実に形成す
ることができ、また、凹部62および63を、入口側接
触部55および出口側接触部56の幅方向中央部にそれ
ぞれ形成すれば、たとえば、入口側接触部55および出
口側接触部56の幅方向片側部のみにそれぞれ形成した
場合等に比べて、シートの片送りが生じにくく、シート
を確実に真っ直ぐに搬送することができる。
【0031】そして、このように構成された搬送ローラ
36、ころ48、分離パッド37、分離パッド付勢手段
39およびシート付勢手段38により、シート搬送装置
21が構成されており、これらの各部材が一体となっ
て、正確かつ確実なシート27の搬送を達成している。
以下、図11ないし図14を用いて、このシート搬送装
置21によるシート27の搬送について説明する。
36、ころ48、分離パッド37、分離パッド付勢手段
39およびシート付勢手段38により、シート搬送装置
21が構成されており、これらの各部材が一体となっ
て、正確かつ確実なシート27の搬送を達成している。
以下、図11ないし図14を用いて、このシート搬送装
置21によるシート27の搬送について説明する。
【0032】図11は、シート27が搬送ローラ36に
侵入する状態を示す説明図である。図11において、各
カセット25および26内に積層されたシート27は、
シート付勢手段38により、搬送ローラ36の下流側近
傍に位置され、搬送ローラ36の回転駆動により、搬送
ローラ36と分離パッド37との間に侵入する。侵入し
たシート27は、円周面45における入口側接触部55
に接触する。このとき、シート27は、分離パッド付勢
手段39と搬送ローラ36とから押圧されるが、一方、
芯部43における入口側接触部55に対向する部位に
は、入口側接触部55の芯部43側への変形を許容する
凹部62が形成されているので、シート27を押圧する
入口側接触部55は、その弾性により、芯部43の凹部
62側へ変形していく、つまり、つぶれて凹部62内に
入り込んでいくようになる(仮想線64において強調し
て示す状態)ため、入口側接触部55からの押圧力は、
シート27に穏やかに加わっていくようになる。よっ
て、シート27には、円周面45と欠除面46との境界
のショルダー(段差)による急激な押し下げ力が加わる
ようなことはなく、大きな圧力変動に起因する重送や、
シート27の腰折れを生じにくくすることができる。さ
らに、円周部45は、シート搬送時に、入口側接触部5
5において最初からシート27と接触しながら、シート
27を搬送するため、円周部45におけるシート27と
の最初の当接位置が変わることはなく、空送を生じにく
くすることができる。したがって、正確かつ確実にシー
ト27を1枚ずつ侵入させることができる。
侵入する状態を示す説明図である。図11において、各
カセット25および26内に積層されたシート27は、
シート付勢手段38により、搬送ローラ36の下流側近
傍に位置され、搬送ローラ36の回転駆動により、搬送
ローラ36と分離パッド37との間に侵入する。侵入し
たシート27は、円周面45における入口側接触部55
に接触する。このとき、シート27は、分離パッド付勢
手段39と搬送ローラ36とから押圧されるが、一方、
芯部43における入口側接触部55に対向する部位に
は、入口側接触部55の芯部43側への変形を許容する
凹部62が形成されているので、シート27を押圧する
入口側接触部55は、その弾性により、芯部43の凹部
62側へ変形していく、つまり、つぶれて凹部62内に
入り込んでいくようになる(仮想線64において強調し
て示す状態)ため、入口側接触部55からの押圧力は、
シート27に穏やかに加わっていくようになる。よっ
て、シート27には、円周面45と欠除面46との境界
のショルダー(段差)による急激な押し下げ力が加わる
ようなことはなく、大きな圧力変動に起因する重送や、
シート27の腰折れを生じにくくすることができる。さ
らに、円周部45は、シート搬送時に、入口側接触部5
5において最初からシート27と接触しながら、シート
27を搬送するため、円周部45におけるシート27と
の最初の当接位置が変わることはなく、空送を生じにく
くすることができる。したがって、正確かつ確実にシー
ト27を1枚ずつ侵入させることができる。
【0033】そして、図12に示すように、シート27
は、搬送ローラ36の円周面45に接触しながら、上流
側の案内ローラ53および54に送られる。図13は、
搬送ローラ36からシート27が離れる状態を示す説明
図である。図13において、シート27が搬送ローラ3
6から離れるときには、シート27は、円周面45にお
ける出口側接触部56に接触する。このとき、シート2
7は、分離パッド付勢手段39と搬送ローラ36とから
押圧されている。一方、芯部43における出口側接触部
56に対向する部位には、出口側接触部56の芯部43
側への変形を許容する凹部63が形成されているので、
シート27を押圧している出口側接触部56は、その弾
性により、芯部43の凹部63側へ変形、つまり、つぶ
れて凹部63内に入り込み(仮想線65において強調し
て示す状態)、その後、シート27が出口側接触部56
から離れるときには、凹部63側へ変形している出口側
接触部56の部分が、もとの形状に戻ろうとする、つま
り、凹部63内から出ようとするために、出口側接触部
56からの押圧力は、シート27から穏やかに軽減され
ていくようになる。よって、シート27が円周面45か
ら離れる瞬間に、円周面45と欠除面46との境界のシ
ョルダー(段差)があるために、分離パッド37からシ
ート27を押し上げる力がこの段差に追従できず、その
ため、搬送されるシート27に押圧力が加わらない状態
が発生するということはない。そのため、かかる瞬間
に、案内ローラ53および54に搬送されているシート
27に、次に送られるシート27が複数枚一緒に伴われ
て搬送されるという、連れ重送を生じにくくすることが
できる。したがって、正確かつ確実にシート27を1枚
ずつ送り出すことができる。
は、搬送ローラ36の円周面45に接触しながら、上流
側の案内ローラ53および54に送られる。図13は、
搬送ローラ36からシート27が離れる状態を示す説明
図である。図13において、シート27が搬送ローラ3
6から離れるときには、シート27は、円周面45にお
ける出口側接触部56に接触する。このとき、シート2
7は、分離パッド付勢手段39と搬送ローラ36とから
押圧されている。一方、芯部43における出口側接触部
56に対向する部位には、出口側接触部56の芯部43
側への変形を許容する凹部63が形成されているので、
シート27を押圧している出口側接触部56は、その弾
性により、芯部43の凹部63側へ変形、つまり、つぶ
れて凹部63内に入り込み(仮想線65において強調し
て示す状態)、その後、シート27が出口側接触部56
から離れるときには、凹部63側へ変形している出口側
接触部56の部分が、もとの形状に戻ろうとする、つま
り、凹部63内から出ようとするために、出口側接触部
56からの押圧力は、シート27から穏やかに軽減され
ていくようになる。よって、シート27が円周面45か
ら離れる瞬間に、円周面45と欠除面46との境界のシ
ョルダー(段差)があるために、分離パッド37からシ
ート27を押し上げる力がこの段差に追従できず、その
ため、搬送されるシート27に押圧力が加わらない状態
が発生するということはない。そのため、かかる瞬間
に、案内ローラ53および54に搬送されているシート
27に、次に送られるシート27が複数枚一緒に伴われ
て搬送されるという、連れ重送を生じにくくすることが
できる。したがって、正確かつ確実にシート27を1枚
ずつ送り出すことができる。
【0034】したがって、入口側接触部55において、
空送を生じることなく、重送や、シートの腰折れを有効
に防止でき、また、出口側接触部56においても、連れ
重送を有効に防止することができ、入口側接触部55お
よび出口側接触部56の両方において、正確かつ確実に
1枚ずつシートを搬送することができる。さらに、本実
施形態の搬送ローラ36では、表面部44の形状をその
ままとして、芯部43に凹部43を形成するのみの簡易
な構成であるため、優れた量産性を確保できる。すなわ
ち、芯部43は、樹脂などからなるので、通常、型成形
により製造されるため、凹部62および63などの多少
複雑な形状であっても、成形の手間は変わらない。一
方、表面部44は、筒状の弾性体から得ることができる
ため、通常、押出成形等により容易に製造できるが、表
面部44に格別の形状を施すとなると、成形が煩雑とな
り、コスト高を招くようになる。そのため、本実施形態
のように、表面部44の形状をそのままとして、芯部4
3に凹部43を形成するのみの構成とすることで、コス
トを低減でき、優れた量産性を確保できる。
空送を生じることなく、重送や、シートの腰折れを有効
に防止でき、また、出口側接触部56においても、連れ
重送を有効に防止することができ、入口側接触部55お
よび出口側接触部56の両方において、正確かつ確実に
1枚ずつシートを搬送することができる。さらに、本実
施形態の搬送ローラ36では、表面部44の形状をその
ままとして、芯部43に凹部43を形成するのみの簡易
な構成であるため、優れた量産性を確保できる。すなわ
ち、芯部43は、樹脂などからなるので、通常、型成形
により製造されるため、凹部62および63などの多少
複雑な形状であっても、成形の手間は変わらない。一
方、表面部44は、筒状の弾性体から得ることができる
ため、通常、押出成形等により容易に製造できるが、表
面部44に格別の形状を施すとなると、成形が煩雑とな
り、コスト高を招くようになる。そのため、本実施形態
のように、表面部44の形状をそのままとして、芯部4
3に凹部43を形成するのみの構成とすることで、コス
トを低減でき、優れた量産性を確保できる。
【0035】図14は、搬送ローラ36によるシート搬
送が終了し、次のシート搬送を待機している状態を示す
説明図である。図14において、搬送ローラ36は、欠
除部46が分離パッド37と所定の間隔を隔てて対向す
るような状態で停止しており、搬送ローラ36により搬
送されたシート27は、案内ローラ53および54の回
転駆動により、画像形成ユニット28側に搬送される。
このとき、分離パッド付勢手段39により付勢されるシ
ート27が欠除部46に接触しないように、シート27
上には、ころ10が回転しながら接触するようにしてい
る。そして、再び次のシート27を搬送するときには、
搬送ローラ36が回転駆動して、図11に示すように、
シート27が搬送ローラ36と分離パッド37との間に
侵入して、シート27の搬送が行なわれる。
送が終了し、次のシート搬送を待機している状態を示す
説明図である。図14において、搬送ローラ36は、欠
除部46が分離パッド37と所定の間隔を隔てて対向す
るような状態で停止しており、搬送ローラ36により搬
送されたシート27は、案内ローラ53および54の回
転駆動により、画像形成ユニット28側に搬送される。
このとき、分離パッド付勢手段39により付勢されるシ
ート27が欠除部46に接触しないように、シート27
上には、ころ10が回転しながら接触するようにしてい
る。そして、再び次のシート27を搬送するときには、
搬送ローラ36が回転駆動して、図11に示すように、
シート27が搬送ローラ36と分離パッド37との間に
侵入して、シート27の搬送が行なわれる。
【0036】なお、本実施形態においては、図1に示す
ように、手差し用のトレイ58の先端部近傍にも、上記
した搬送ローラ36と分離パッド37とを配設し、シー
ト27を搬送できるようにしている。また、本実施形態
では、芯部43における入口側接触部55および出口側
接触部56に対向する部位であって、芯部43の幅方向
中央部に、それぞれ凹部62および63を形成したが、
たとえば、図15ないし図20に示すように、その幅方
向一端部に凹部62および63を形成してもよい。すな
わち、図15ないし図20において、芯部43の外周面
における入口側接触部55に対向する部位には、その幅
方向一側部において、平面視矩形状の凹部62を形成
し、また、芯部43の外周面における出口側接触部56
に対向する部位にも、同様に、その幅方向一側部におい
て、平面視矩形状の凹部63を形成するようにしてもよ
い。
ように、手差し用のトレイ58の先端部近傍にも、上記
した搬送ローラ36と分離パッド37とを配設し、シー
ト27を搬送できるようにしている。また、本実施形態
では、芯部43における入口側接触部55および出口側
接触部56に対向する部位であって、芯部43の幅方向
中央部に、それぞれ凹部62および63を形成したが、
たとえば、図15ないし図20に示すように、その幅方
向一端部に凹部62および63を形成してもよい。すな
わち、図15ないし図20において、芯部43の外周面
における入口側接触部55に対向する部位には、その幅
方向一側部において、平面視矩形状の凹部62を形成
し、また、芯部43の外周面における出口側接触部56
に対向する部位にも、同様に、その幅方向一側部におい
て、平面視矩形状の凹部63を形成するようにしてもよ
い。
【0037】また、たとえば、図21ないし図26に示
すように、その幅方向両側部を欠除させるようにしても
よい。すなわち、図21ないし図26において、芯部4
3の外周面における入口側接触部55に対向する部位に
は、その幅方向両側部において、平面視矩形状の2つの
凹部62を形成し、また、芯部43の外周面における出
口側接触部56に対向する部位にも、同様に、その幅方
向両側部において、平面視矩形状の2つの凹部63を形
成するようにしてもよい。
すように、その幅方向両側部を欠除させるようにしても
よい。すなわち、図21ないし図26において、芯部4
3の外周面における入口側接触部55に対向する部位に
は、その幅方向両側部において、平面視矩形状の2つの
凹部62を形成し、また、芯部43の外周面における出
口側接触部56に対向する部位にも、同様に、その幅方
向両側部において、平面視矩形状の2つの凹部63を形
成するようにしてもよい。
【0038】また、以上述べた各実施形態では、芯部4
3における入口側接触部55および出口側接触部56に
対向する部位に、それぞれ凹部62および63を形成し
たが、入口側接触部55に対向する部位のみに、凹部6
2を形成してもよく、また、出口側接触部56に対向す
る部位のみに、凹部63を形成してもよい。また、変形
許容部として作用するものであれば、芯部43に凹部6
2および63を形成せずとも、たとえば、芯部43にお
ける入口側接触部55および出口側接触部56に対向す
る部位を、それぞれ切欠いてもよい。
3における入口側接触部55および出口側接触部56に
対向する部位に、それぞれ凹部62および63を形成し
たが、入口側接触部55に対向する部位のみに、凹部6
2を形成してもよく、また、出口側接触部56に対向す
る部位のみに、凹部63を形成してもよい。また、変形
許容部として作用するものであれば、芯部43に凹部6
2および63を形成せずとも、たとえば、芯部43にお
ける入口側接触部55および出口側接触部56に対向す
る部位を、それぞれ切欠いてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、入口側接触部において、侵入するシートには、押
圧力が穏やかに加わっていくようになるため、大きな圧
力変動に起因する重送や、シートの腰折れを有効に防止
できる。また、搬送されるシートは、入口側接触部にお
いて、最初から円周部と接触するので、空送を生じにく
くすることができる。したがって、正確かつ確実にシー
トを1枚ずつ侵入させて搬送することができる。また、
芯部に変形許容部を備えるのみの簡易な構成であるた
め、低コストによって実現できる。
れば、入口側接触部において、侵入するシートには、押
圧力が穏やかに加わっていくようになるため、大きな圧
力変動に起因する重送や、シートの腰折れを有効に防止
できる。また、搬送されるシートは、入口側接触部にお
いて、最初から円周部と接触するので、空送を生じにく
くすることができる。したがって、正確かつ確実にシー
トを1枚ずつ侵入させて搬送することができる。また、
芯部に変形許容部を備えるのみの簡易な構成であるた
め、低コストによって実現できる。
【0040】また、請求項2に記載の発明によれば、変
形許容部を、凹部として形成すれば簡易かつ確実に、重
送を引き起こしにくい、シート搬送装置を得ることがで
きる。また、請求項3に記載の発明によれば、芯部の幅
方向中央部に凹部を形成することにより、重送を引き起
こしにくく、かつ、シートを確実に真っ直ぐに搬送する
ことができるシート搬送装置を得ることができる。
形許容部を、凹部として形成すれば簡易かつ確実に、重
送を引き起こしにくい、シート搬送装置を得ることがで
きる。また、請求項3に記載の発明によれば、芯部の幅
方向中央部に凹部を形成することにより、重送を引き起
こしにくく、かつ、シートを確実に真っ直ぐに搬送する
ことができるシート搬送装置を得ることができる。
【0041】また、請求項4に記載の発明によれば、出
口側接触部において、離れていこうとするシートへの押
圧力が、穏やかに軽減されていくようになる。よって、
分離パッドからシートを押し上げる力が円周面と欠除面
との段差に追従できず、そのため、搬送されるシートに
押圧力が加わらない状態が発生するということを生じに
くくすることができる。したがって、連れ重送を有効に
防止でき、正確かつ確実にシートを1枚ずつ送り出すこ
とができる。また、芯部に変形許容部を備えるのみの簡
易な構成であるため、低コストによって実現できる。
口側接触部において、離れていこうとするシートへの押
圧力が、穏やかに軽減されていくようになる。よって、
分離パッドからシートを押し上げる力が円周面と欠除面
との段差に追従できず、そのため、搬送されるシートに
押圧力が加わらない状態が発生するということを生じに
くくすることができる。したがって、連れ重送を有効に
防止でき、正確かつ確実にシートを1枚ずつ送り出すこ
とができる。また、芯部に変形許容部を備えるのみの簡
易な構成であるため、低コストによって実現できる。
【0042】また、請求項5に記載の発明によれば、変
形許容部を、凹部として形成すれば簡易かつ確実に、連
れ重送を引き起こしにくい、シート搬送装置を得ること
ができる。また、請求項6に記載の発明によれば、芯部
の幅方向中央部に凹部を形成することにより、連れ重送
を引き起こしにくく、かつ、シートを確実に真っ直ぐに
搬送することができるシート搬送装置を得ることができ
る。
形許容部を、凹部として形成すれば簡易かつ確実に、連
れ重送を引き起こしにくい、シート搬送装置を得ること
ができる。また、請求項6に記載の発明によれば、芯部
の幅方向中央部に凹部を形成することにより、連れ重送
を引き起こしにくく、かつ、シートを確実に真っ直ぐに
搬送することができるシート搬送装置を得ることができ
る。
【0043】また、請求項7に記載の発明によれば、入
口側接触部において、空送を生じにくく、重送や、シー
トの腰折れを有効に防止でき、また、出口側接触部にお
いて、連れ重送を有効に防止することができ、したがっ
て、入口側接触部および出口側接触部の両方において、
正確かつ確実に1枚ずつシートを搬送することができ
る。また、芯部に変形許容部を備えるのみの簡易な構成
であるため、低コストによって実現できる。
口側接触部において、空送を生じにくく、重送や、シー
トの腰折れを有効に防止でき、また、出口側接触部にお
いて、連れ重送を有効に防止することができ、したがっ
て、入口側接触部および出口側接触部の両方において、
正確かつ確実に1枚ずつシートを搬送することができ
る。また、芯部に変形許容部を備えるのみの簡易な構成
であるため、低コストによって実現できる。
【0044】また、請求項8に記載の発明によれば、変
形許容部を、凹部として形成すれば簡易かつ確実に、重
送および連れ重送を引き起こしにくい、シート搬送装置
を得ることができる。また、請求項9に記載の発明によ
れば、芯部の幅方向中央部に凹部を形成することによ
り、重送および連れ重送を引き起こしにくく、かつ、シ
ートを確実に真っ直ぐに搬送することができるシート搬
送装置を得ることができる。
形許容部を、凹部として形成すれば簡易かつ確実に、重
送および連れ重送を引き起こしにくい、シート搬送装置
を得ることができる。また、請求項9に記載の発明によ
れば、芯部の幅方向中央部に凹部を形成することによ
り、重送および連れ重送を引き起こしにくく、かつ、シ
ートを確実に真っ直ぐに搬送することができるシート搬
送装置を得ることができる。
【0045】また、請求項10に記載の発明によれば、
シート付勢手段と、分離パッド付勢手段と、間隙形成部
材とを、さらに備えることにより、正確かつ確実なシー
トの搬送を達成することができる。
シート付勢手段と、分離パッド付勢手段と、間隙形成部
材とを、さらに備えることにより、正確かつ確実なシー
トの搬送を達成することができる。
【図1】本発明のシート搬送装置を備える、レーザプリ
ンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
ンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示す搬送ローラの芯部と表面部とを別々
に示す斜視図である。
に示す斜視図である。
【図3】図2に示す、芯部に表面部が装着された搬送ロ
ーラと、ころとを別々に示す斜視図である。
ーラと、ころとを別々に示す斜視図である。
【図4】図2に示す、ころが装着された搬送ローラを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】図2に示す搬送ローラの芯部の正面図である。
【図6】図2に示す搬送ローラの芯部の右側面図であ
る。
る。
【図7】図2に示す搬送ローラの芯部の左側面図であ
る。
る。
【図8】図2に示す搬送ローラの芯部の上面図である。
【図9】図2に示す搬送ローラの芯部の底面図である。
【図10】図2に示す搬送ローラの芯部の背面図であ
る。
る。
【図11】図1に示す搬送ローラにシートが侵入する状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図12】図1に示す搬送ローラによりシートが搬送さ
れる状態を示す説明図である。
れる状態を示す説明図である。
【図13】図1に示す搬送ローラからシートが離れる状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図14】図1に示す搬送ローラによるシート搬送が終
了し、次のシート搬送を待機している状態を示す説明図
である。
了し、次のシート搬送を待機している状態を示す説明図
である。
【図15】他の実施形態における搬送ローラの芯部の正
面図である。
面図である。
【図16】図15に示す搬送ローラの芯部の右側面図で
ある。
ある。
【図17】図15に示す搬送ローラの芯部の左側面図で
ある。
ある。
【図18】図15に示す搬送ローラの芯部の上面図であ
る。
る。
【図19】図15に示す搬送ローラの芯部の底面図であ
る。
る。
【図20】図15に示す搬送ローラの芯部の背面図であ
る。
る。
【図21】他の実施形態における搬送ローラの正面図で
ある。
ある。
【図22】図21に示す搬送ローラの右側面図である。
【図23】図21に示す搬送ローラの左側面図である。
【図24】図21に示す搬送ローラの上面図である。
【図25】図21に示す搬送ローラの底面図である。
【図26】図21に示す搬送ローラの底面図である。
【図27】従来例を示す、図12に対応する説明図であ
る。
る。
【図28】従来例を示す、図2に対応する斜視図であ
る。
る。
【図29】従来例を示す、図3に対応する斜視図であ
る。
る。
【図30】従来例を示す、図4に対応する斜視図であ
る。
る。
21 シート搬送装置 27 シート 36 搬送ローラ 37 分離パッド 38 シート付勢手段 39 分離パッド付勢手段 43 芯部 44 表面部 45 円周面 46 欠除面 48 ころ 55 入口側接触部 56 出口側接触部 62 凹部 63 凹部
Claims (10)
- 【請求項1】 シートを送る搬送ローラと、シートを挟
んで前記搬送ローラと対向する分離パッドとを備え、前
記搬送ローラは、芯部と、該芯部の外周を覆う弾性体か
らなる表面部とをもち、前記表面部は、シートに接触し
て該シートを送る円周面と、該円周面が欠除されること
によって形成され、シートと接触しない欠除面とを有し
ている、シート搬送装置において、 前記円周面は、シート搬送時において、シートと最初に
接触する入口側接触部をもち、前記芯部は、前記入口側
接触部の前記芯部側への変形を許容する変形許容部を備
えていることを特徴とする、シート搬送装置。 - 【請求項2】 前記変形許容部は、前記芯部における前
記入口側接触部に対向する部位に、凹部が形成されるこ
とによって与えられている、請求項1に記載のシート搬
送装置。 - 【請求項3】 前記凹部は、前記芯部の幅方向中央部に
形成されている、請求項2に記載のシート搬送装置。 - 【請求項4】 シートを送る搬送ローラと、シートを挟
んで前記搬送ローラと対向する分離パッドとを備え、前
記搬送ローラは、芯部と、該芯部の外周を覆う弾性体か
らなる表面部とをもち、前記表面部は、シートに接触し
て該シートを送る円周面と、該円周面が欠除されること
によって形成され、シートと接触しない欠除面とを有し
ている、シート搬送装置において、 前記円周面は、シート搬送時において、シートと最後に
接触する出口側接触部をもち、前記芯部は、前記出口側
接触部の前記芯部側への変形を許容する変形許容部を備
えていることを特徴とする、シート搬送装置。 - 【請求項5】 前記変形許容部は、前記芯部における前
記出口側接触部に対向する部位に、凹部が形成されるこ
とによって与えられている、請求項4に記載のシート搬
送装置。 - 【請求項6】 前記凹部は、前記芯部の幅方向中央部に
形成されている、請求項5に記載のシート搬送装置。 - 【請求項7】 シートを送る搬送ローラと、シートを挟
んで前記搬送ローラと対向する分離パッドとを備え、前
記搬送ローラは、芯部と、該芯部の外周を覆う弾性体か
らなる表面部とをもち、前記表面部は、シートに接触し
て該シートを送る円周面と、該円周面が欠除されること
によって形成され、シートと接触しない欠除面とを有し
ている、シート搬送装置において、 前記円周面は、シート搬送時において、シートと最初に
接触する入口側接触部と、シートと最後に接触する出口
側接触部とをもち、前記芯部は、前記入口側接触部およ
び前記出口側接触部の前記芯部側への変形を許容する変
形許容部を備えていることを特徴とする、シート搬送装
置。 - 【請求項8】 前記変形許容部は、前記芯部における前
記入口側接触部および前記出口側接触部に対向する部位
に、それぞれ凹部が形成されることによって与えられて
いる、請求項7に記載のシート搬送装置。 - 【請求項9】 前記各凹部は、前記芯部の幅方向中央部
にそれぞれ形成されている、請求項8に記載のシート搬
送装置。 - 【請求項10】 積層されたシートを前記搬送ローラに
向かって付勢するシート付勢手段と、 前記分離パッドを前記搬送ローラに向かって付勢する分
離パッド付勢手段と、 前記搬送ローラの前記欠除面が、シートおよび前記分離
パッドに接触しないように、前記シート付勢手段および
前記分離パッド付勢手段の付勢力に抗して、前記欠除面
とシートとの間および前記欠除面と前記分離パッドとの
間に間隙を形成する間隙形成部材とを、さらに備えてい
る、請求項1、4または7のいずれかに記載のシート搬
送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22778197A JPH1159930A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | シート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22778197A JPH1159930A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | シート搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1159930A true JPH1159930A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16866289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22778197A Pending JPH1159930A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | シート搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1159930A (ja) |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP22778197A patent/JPH1159930A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3736049B2 (ja) | シート搬送装置 | |
JP3743138B2 (ja) | シート搬送装置 | |
JP2571311Y2 (ja) | 給紙装置 | |
JP3702600B2 (ja) | シート搬送装置 | |
JPH1159930A (ja) | シート搬送装置 | |
JP2007070003A (ja) | シート給送装置及び画像読取装置並びに画像形成装置 | |
JP5790275B2 (ja) | シート供給装置 | |
JP2001328752A (ja) | 手差し用給紙装置及び画像形成装置 | |
JP2821000B2 (ja) | 自動シート送り装置 | |
JP7413689B2 (ja) | 搬送装置及び画像形成装置 | |
JPS63160946A (ja) | 給紙装置 | |
JP2992699B2 (ja) | 原稿給送装置 | |
JP3991463B2 (ja) | シート搬送装置 | |
JPH08208079A (ja) | カット紙搬送装置 | |
JPH0583454B2 (ja) | ||
JP2899187B2 (ja) | シート搬送装置 | |
JP4207673B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP3727433B2 (ja) | 自動原稿供給装置 | |
JPH07137867A (ja) | 画像形成装置の給紙装置 | |
JP2004180147A (ja) | 画像読取記録装置 | |
JP3002836B2 (ja) | 給紙装置 | |
JP2003321138A (ja) | 給紙装置とそれを備えた画像形成装置 | |
JP2002193514A (ja) | 排紙装置および画像形成装置 | |
JP3402119B2 (ja) | 給紙装置 | |
JP2000143101A (ja) | 画像形成装置 |