JPH1159902A - 積層構造部品の組立方法及びその装置 - Google Patents

積層構造部品の組立方法及びその装置

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JPH1159902A
JPH1159902A JP21182997A JP21182997A JPH1159902A JP H1159902 A JPH1159902 A JP H1159902A JP 21182997 A JP21182997 A JP 21182997A JP 21182997 A JP21182997 A JP 21182997A JP H1159902 A JPH1159902 A JP H1159902A
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JP
Japan
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parts
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rotating
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JP21182997A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamashita
幸一 山下
Chihiro Nakamura
千洋 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のパーツを所定の隙間間隔を設けて積層
した積層構造部品の組立方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 組立治具8上に位置規制して最下層のパ
ーツから順次積層される毎に、スペーサ着脱部10に搭
載された各スペーサ9a〜9fをそれぞれに対応する空
圧ノズル15a〜15fからの空気噴射により回動させ
て個別にパーツ上に載置し、すべてのパーツが積載さ
れ、接合部材により各パーツが連結接合された後、スペ
ーサ着脱部10を組立治具8から遠ざかる方向に水平移
動させて各スペーサ9a〜9fをパーツ間から抜き出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のパーツを各
パーツ間に所定の隙間間隔を設けて積層し、各パーツを
接合部材で連結接合することにより複数のパーツを隙間
間隔を設けて一体的に形成する積層構造部品の組立方法
及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ブラウン管の電子銃を構成する
各パーツは、各パーツ間に所定の隙間間隔を設けて積層
され、各パーツを接合部材により一体的に連結接合する
ことにより積層構造に形成される。このような積層構造
部品の例を図10に示す。
【0003】図10において、積層構造部品1は、7つ
のパーツ2a〜2gを、それぞれの間に所定の隙間間隔
1 〜T6 を設けて積層し、接合部材3で各パーツ2a
〜2gを連結接合することにより、各パーツ2a〜2g
を所定の隙間間隔を設けて積層した積層構造部品1とし
て完成される。
【0004】このように複数のパーツ2a〜2gを隙間
間隔を設けて積層するための従来の組立方法は、図11
に示すように、各パーツ2a〜2gの積層位置を規制す
るために、各パーツ2a〜2gに形成されている貫通穴
4、4に嵌入する位置規制ピン25、25を備えた組立
治具24を用いて組み立てられる。積層する各パーツ2
a〜2gと、各隙間間隔T1 〜T6 に相当する厚さに形
成された各スペーサ26a〜26fとを交互に、積層す
る下層から順に前記位置規制ピン25、25に挿入して
積層する。次に、各パーツ2a〜2gと接合部材3とを
熱溶着等の手段により接合し、組立治具24から取り出
した後、各スペーサ26a〜26fを抜き取ることによ
り各パーツ2a〜2gは所定の隙間間隔を設けて積層さ
れ、一体的に連結接合された積層構造部品1が完成す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように積層構造
部品1は組立治具24を用いて手作業により組み立てる
こともできるが、手作業では所望の生産性を得ることが
できないので、組み立て作業は自動組立装置によって実
施されることになる。この自動組立装置は、組立工程に
おいて、各パーツ2a〜2gと、各スペーサ26a〜2
6fとを積層する下層から交互に位置規制ピン25、2
5に挿入し、積層された各パーツ2a〜2gを接合部材
3で連結接合した後、位置規制ピン25、25から取り
出し、別工程において各スペーサ26a〜26fを抜き
出す動作を繰り返すことになる。従って、この組み立て
方法では、組立工程にスペーサ26a〜26fを順次供
給するスペーサ供給機構、供給されたスペーサ26a〜
26fを位置規制ピン25に挿入する挿入機構が必要で
あり、組み立て後には積層部品1からスペーサ26a〜
26fを抜き取る抜き取り機構、抜き取ったスペーサ2
6a〜26fを前記供給機構に戻す回収機構が必要とな
り、装置構成が複雑且つ大型化し、動作工数が多くなる
問題点があった。
【0006】また、位置規制ピン25に各パーツ2a〜
2g及び各スペーサ26a〜26fを交互に挿入する工
数は、パーツの数にスペーサの数が加わるので略倍増す
ることになり、生産性が低下する問題点があった。
【0007】本発明が目的とするところは、各パーツ間
へのスペーサの挿入及び抜き取りを簡略に且つ効率よく
実施することができる積層構造部品の組立方法及びその
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本願の第1発明は、複数のパーツを各パーツ間に所定
の隙間間隔を設けて積層し、接合部材により各パーツを
連結接合して一体的に組み立てる積層構造部品の組立方
法において、前記複数のパーツの積層方向に沿って前記
隙間間隔に対応する所定位置に複数のスペーサを保持し
ておき、各パーツが積層順に所定積層位置に載置される
毎に所定のスペーサをパーツ上に移動させ、すべてのパ
ーツが載置され、前記接合部材により各パーツが連結接
合された後、すべてのスペーサをパーツの積層方向と直
交する方向に抜き出すことを特徴とする。
【0009】上記組立方法によれば、所定位置に保持さ
れた各スペーサを各パーツが積層順に載置される毎に所
定のスペーサをパーツ上に移動させる動作を繰り返すこ
とにより、各パーツ間にスペーサを介在させて各パーツ
が積層できる。この後、接合部材により各パーツを連結
接合した後、各スペーサを一斉に抜き出すことにより積
層構造部品が組み立てが完了する。所定位置に保持した
各スペーサをパーツに対して着脱させるので、個々のス
ペーサの供給や回収の必要がなく、組み立てを小規模に
生産性よく実施することができる。
【0010】上記組立方法において、1か所の隙間間隔
に配置するスペーサが、少なくとも3枚のスペーサの積
み重ねで、それらの合計厚さが所定の隙間間隔の幅に相
当するように形成され、積層されたパーツからの抜き出
し時に、中間に位置するスペーサを抜き出した後に両側
のスペーサを抜き出すようにすることにより、スペーサ
をパーツ間から抜き出す際に、摩擦によりパーツに損傷
を与えることを防止できる。
【0011】本願の第2発明は、複数のパーツの間に所
定厚さのスペーサを介在させて各パーツ及び各スペーサ
を積層し、接合部材により各パーツを連結接合した後、
前記各スペーサを各パーツの間から抜き出すことによ
り、各パーツ間に所定の隙間間隔を設けて一体的に組み
立てる積層構造部品の組立装置において、複数のスペー
サをそれぞれ個別に回動自在に支持するスペーサ支持手
段と、各パーツの積載に合わせて隙間間隔に対応するス
ペーサをパーツ上に回動させるスペーサ回動手段と、前
記スペーサ支持手段及びスペーサ回動手段を搭載して各
パーツ上に各スペーサを載せる積載位置とこの積載位置
から遠ざかる方向に移動して積層された各パーツ間から
各スペーサを抜き出す抜出位置とに移動するスペーサ着
脱手段とを具備してなることを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、パーツが積載される毎
にスペーサ支持手段に回動自在に支持された所要のスペ
ーサをスペーサ回動手段によりパーツ上に回動させる動
作を繰り返すことにより、各パーツはその間にスペーサ
を介在させて積層される。積載された各パーツを接合部
材により連結接合した後、スペーサ移動手段を積載位置
から遠ざかる方向に移動させることにより、各スペーサ
は各パーツ間から抜き出され、隙間間隔を設けて積層さ
れた積層構造部品が完成される。
【0013】上記構成は、1か所の隙間間隔に介在させ
るスペーサを少なくとも3枚のスペーサの重ね合わせで
構成し、重ね合わせたときに両側に位置する両側スペー
サと、重ね合わせたときに中間に位置する中間スペーサ
とを、それぞれ別のスペーサ着脱手段に搭載し、中間ス
ペーサを搭載したスペーサ着脱手段を抜出位置に移動さ
せた後、両側スペーサを搭載したスペーサ着脱手段を抜
出位置に移動させるように構成することができる。
【0014】このように構成することにより、1つの隙
間間隔に配置されるスペーサは少なくとも3枚のスペー
サの重ね合わせにより所定の隙間間隔に対応しており、
スペーサは重ね合わせる両側のスペーサとその中間のス
ペーサとにより構成される。
【0015】所定位置に積載されたパーツに対し、まず
両側スペーサの一方を載置し、次に中間スペーサを載置
し、その上に両側スペーサの他方を載置することによ
り、隙間間隔は両側スペーサで中間スペーサを挟んだ状
態で埋められる。積層された各パーツが接合部材で連結
接合された後、中間スペーサ着脱手段が積載位置から遠
ざかる方向に移動することにより中間スペーサが両側ス
ペーサの間から抜き出されると、隙間間隔に残る両側ス
ペーサの合計厚さは隙間間隔の幅より小さくなっている
ので、両側スペーサ着脱手段により両側スペーサが抜き
出されるときにパーツとの間に摩擦が生じることが少な
くなり、スペーサ抜き出しによるパーツの損傷を防止す
ることができる。
【0016】本願の第3発明は、複数のパーツの間に所
定厚さのスペーサを介在させて各パーツ及び各スペーサ
を積層し、接合部材により各パーツを連結接合した後、
前記各スペーサを各パーツの間から抜き出すことによ
り、各パーツ間に所定の隙間間隔を設けて一体的に組み
立てる積層構造部品の組立装置において、前記スペーサ
を、前記隙間間隔の幅に該当する厚さの1枚の板状部材
で形成された単葉スペーサと、3枚の板状部材を重ね合
わせたとき、その両側に位置する両側スペーサと中間に
位置する中間スペーサとの合計厚さで隙間間隔の幅に該
当させるように形成された複葉スペーサとにより構成
し、各隙間間隔に介在させるスペーサを前記単葉スペー
サまたは複葉スペーサから選択的に設定し、前記単葉ス
ペーサを個別に回動自在に支持する単葉スペーサ支持手
段と、前記両側スペーサを個別に回動自在に支持する両
側スペーサ支持手段と、前記中間スペーサを回動自在に
支持する中間スペーサ支持手段と、前記単葉スペーサを
各パーツの積載に合わせてパーツ上に回動させる単葉ス
ペーサ回動手段と、前記両側スペーサを各パーツの積載
に合わせてパーツ上に回動させる両側スペーサ回動手段
と、前記中間スペーサを各パーツの積載に合わせてパー
ツ上に回動させる中間スペーサ回動手段と、前記単葉ス
ペーサの支持手段及び回動手段と前記両側スペーサの支
持手段及び回動手段または前記中間スペーサの支持手段
及び回動手段とを搭載して、各パーツ上に各スペーサを
載せる積載位置とこの積載位置から遠ざかる方向に移動
して積層された各パーツ間から各スペーサを抜き出す抜
出位置とに移動する第1のスペーサ着脱手段と、この第
1のスペーサ着脱手段に搭載されない両側スペーサの支
持手段及び回動手段または中間スペーサの支持手段及び
回動手段を搭載して、各パーツ上に各スペーサを載せる
積載位置とこの積載位置から遠ざかる方向に移動して積
層された各パーツ間から各スペーサを抜き出す抜出位置
とに移動する第2のスペーサ着脱手段と、各パーツが接
合部材により連結接合された後、中間スペーサの支持手
段及び回動手段を搭載した側のスペーサ着脱手段を先に
抜出位置に移動させ、この後に他方のスペーサ着脱手段
を抜出位置に移動させる駆動手段とを具備してなること
を特徴とする。
【0017】上記構成によれば、各隙間間隔に介在させ
るスペーサを単葉スペーサと複葉スペーサとから選択で
きるので、スペーサの抜き取り時の摩擦によりパーツの
積載面に損傷を与えたくない部位の隙間間隔には複葉ス
ペーサを適用し、抜き出し時の損傷が生じても無視でき
るような部位の隙間間隔には単葉スペーサを適用するよ
うに設定することができる。複葉スペーサを構成する両
側スペーサの両側スペーサ支持手段及び両側スペーサ回
動と、中間スペーサの中間スペーサ支持手段及び中間ス
ペーサ回動手段とは、それぞれ別のスペーサ着脱手段に
搭載されるので、各パーツが積層され接合部材で接合さ
れた後、中間スペーサ支持手段及び中間スペーサ回動手
段を搭載した側のスペーサ着脱手段を先に抜出位置に移
動させることにより、両側スペーサ支持手段及び両側ス
ペーサ回動を搭載した側のスペーサ着脱手段が抜出位置
に移動するときには中間スペーサが抜けたことにより隙
間間隔の幅より両側スペーサの合計厚さは小さくなって
いるので、抜き出しによる摩擦は少なく、スペーサ抜き
出しによる損傷が防止される。この構成では、パーツ間
にスペーサ抜き出し時の損傷を防止したい部位がある場
合に、全ての隙間間隔に複葉スペーサを配置することに
よる動作工数や組み立て時間の増加が最小限に抑えら
れ、効率的に組み立て作業を実施することができる。
【0018】上記各構成におけるスペーサの回動は、鉛
直方向に順次積載される各パーツに対して、各スペーサ
を各パーツの上方から載置するように回動させるように
構成することにより、各パーツの積載に同期させてスペ
ーサを同一方向からパーツ上に載置でき、積み重ね方向
が一致するので無駄スペースを占拠することがなく積層
動作を行うことができ、また、パーツとスペーサとが積
層された高さに誤差が生じている場合にもパーツ上に正
確にスペーサを載置することができる。
【0019】また、スペーサの回動は、各スペーサに空
気を噴射することにより一端を回動自在に支持したスペ
ーサを回動させることができ、空気噴射の制御により迅
速且つ正確なスペーサの回動動作を行わせることができ
る。
【0020】また、スペーサの回動は、各スペーサの支
持軸に回動駆動力を加えて回動させることもでき、パー
ツ上への積載位置と元位置への復帰を制御することが容
易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
本実施形態で示す積層構造部品は、図10に示すような
複数のパーツそれぞれの間に所定の隙間間隔を設けて積
層したものである。
【0022】図1〜図5は、本発明の第1の実施形態に
係る積層構造部品の組立装置の構成及び組立て動作の手
順を示している。積層構造部品の組立装置は、図10に
示す積層構造部品1を構成する各パーツ2a〜2gを組
み立てる所定位置に位置規制する組立治具8と、複数の
スペーサ9a〜9fを保持して水平方向に進退駆動自在
に配置されたスペーサ着脱部(スペーサ着脱手段)10
とを備えて構成されている。尚、各パーツ2a〜2gを
組立治具8上に積載する積載機構、前記スペーサ着脱部
10を組立治具8に対して進退駆動させる駆動機構、接
合部材3をパーツ2a〜2gに接合する接合機構等の表
示は省略している。
【0023】前記組立治具8は、ベース5上の所定位置
に固定され、各パーツ2a〜2gを積載する台面を形成
する組立基台6と、この組立基台6の上面から鉛直方向
に直立させた2本の位置規制ピン7、7とを備えて構成
されている。前記位置規制ピン7、7の直径及びその立
設間隔は、組み立てる各パーツ2a〜2gに形成された
貫通穴4、4の内径及び形成間隔に該当し、貫通穴4、
4に嵌合して、各パーツ2a〜2gの貫通穴4、4が鉛
直方向の同一軸線上に位置するように規制する。
【0024】また、スペーサ着脱部10は、積層構造部
品1に形成される各隙間間隔T1 〜T6 の幅にそれぞれ
該当する厚さに形成された複数のスペーサ9a〜9f
と、各スペーサ9a〜9fの一端に設けられた回動軸1
3a〜13fをその両端で枢支する一対の支持ブロック
(スペーサ支持手段)14、14と、図2に示す待機状
態では直立している各スペーサ9a〜9fを個別に組立
治具8上に水平方向となるように倒す各空圧ノズル(ス
ペーサ回動手段)15a〜15fとを備え、ベース5上
に固定された摺動レール16、16により水平方向への
摺動移動自在に支持されている。
【0025】図2に示す待機状態から、図示しない積載
機構により組立基台6上に積層する最下層のパーツ2a
が、その貫通穴4、4に位置規制ピン7、7を通して載
置されると、空圧ノズル15aから空気噴射してスペー
サ9aを直立方向から回動させ、パーツ2a上にスペー
サ9aを載置する。この動作を繰り返してパーツ2a、
2b、2c及びスペーサ9a、9bまでを積層させた状
態を図3に示している。この動作を更に繰り返して、パ
ーツ2a〜2gをスペーサ9a〜9fを介して積層する
と、図4に示す状態となる。
【0026】図4に示すように、すべてのパーツ2a〜
2gがスペーサ9a〜9fを介して積層された後、図1
0に示すように、各パーツ2a〜2gを接合部材3で熱
溶着等の手段により連結接合する。
【0027】次に、図示しない駆動機構によりスペーサ
着脱部10を組立治具8から離れる方向に水平移動させ
る。各スペーサ9a〜9fは、図1に示すようにパーツ
2a〜2f上に載置される部分がUの字状に形成されて
いるので、図5に示すように、スペーサ着脱部10の移
動動作により、各パーツ2a〜2gの間に存在する各ス
ペーサ9a〜9fは各パーツ2a〜2gの間から抜き出
される。これにより各パーツ2a〜2gは互いに所定の
隙間間隔T1 〜T6 を設けた状態で積層され、積層構造
部品1として組み立てが完了する。
【0028】図5に示す各スペーサ9a〜9fが水平方
向になった状態から、図2に示すように直立させた待機
状態に戻すには、例えば、図2〜図4に示す位置では垂
下方向にある戻しアーム18を、図5に示すように略1
80度回動させることにより、戻しアーム18がスペー
サ9aを回動させる動作がスペーサ9b、9c…と連動
していくことによって、すべてのスペーサ9a〜9fを
直立状態に戻すことができる。この各スペーサ9a〜9
fを水平状態から直立状態に戻すための構成は、各スペ
ーサ9a〜9fの回動軸13a〜13fに直立状態に戻
す回動駆動力をモータ等により加える方法、あるいは支
持ブロック14に沿って昇降する棒状部材により各スペ
ーサ9a〜9fをはね上げる方法等を用いることもでき
る。
【0029】図5に示す状態から、各スペーサ9a〜9
fを直立状態に戻した後、スペーサ着脱部10は駆動機
構により図2に示す積載位置に戻され、待機状態に復帰
させて次の組み立て動作を開始する。
【0030】上記構成において、積層状態で接合された
各パーツ2a〜2gの間からスペーサ9a〜9fを抜き
出すとき、パーツ2a〜2gとスペーサ9a〜9fとの
摩擦によりパーツ2a〜2gの積層面に損傷が生じる恐
れがあり、その損傷が積層構造部品1の性能に影響を与
える恐れがあるような場合に、スペーサ9a〜9fの抜
き出しによる損傷を発生させない構成を採用することが
できる。
【0031】図6〜図8は、本発明の第2の実施形態の
構成を示しており、スペーサ9a〜9fの抜き出しによ
る損傷を防止する構成を備えている。尚、以下に示す構
成において、第1の実施形態の構成と共通する要素には
同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0032】図6において、第2の実施形態に係る積層
構造部品の組立装置は、組立治具8の両側に、第1のス
ペーサ着脱部11と、第2のスペーサ着脱部12とを備
えて構成されている。この構成は、本実施形態において
組み立てる積層構造部品21(図8参照)においては、
パーツ22dとパーツ22eとの積層面にスペーサ抜き
出し時の摩擦による損傷を避けるようにしたいため、図
9(a)に拡大図示するように、パーツ22dと22e
との間の隙間間隔T4 に、両側スペーサ9d1、9d3
と、中間スペーサ9d2 との3枚のスペーサを配置する
ようにした構成例である。
【0033】図7に示すように、第1のスペーサ着脱部
11には、スペーサ9a、9b、9c、9e、9f及び
両側スペーサ9d1 、9d3 と、各スペーサ9a〜9f
を直立状態から水平状態へと空気噴射圧により回動させ
る空圧ノズル15a、15b、15c、15e、15f
及び両側スペーサ9d1 、9d3 を回動させる空圧ノズ
ル15d1 、15d3 とが搭載され、第2のスペーサ着
脱部12には、中間スペーサ9d2 と、この中間スペー
サ9d2 を回動させる空圧ノズル15d2 とが搭載され
ている。図7に示す待機状態から、組立治具8上にパー
ツ22a〜22gが順次積載される毎に各空圧ノズル1
5a〜15fによって各スペーサ9a〜9fを回動させ
ることにより、図8に示す積載状態となる。
【0034】この積載動作において、パーツ22dと2
2eとの間の隙間間隔T4 への両側スペーサ9d1 、9
3 及び中間スペーサ9d2 の配置は、図9(a)に拡
大図示するように、パーツ22dが載置された後、ま
ず、第1のスペーサ着脱部11の空圧ノズル15d1
より両側スペーサ9d1 を回動させてパーツ22d上に
載置する。次に、第2のスペーサ着脱部12の空圧ノズ
ル15d2 により中間スペーサ9d2 を回動させて両側
スペーサ9d1 上に載置する。続いて、第1のスペーサ
着脱部11の空圧ノズル15d3 により両側スペーサ9
3 を回動させて中間スペーサ9d2 上に載置する。こ
の3枚の両側スペーサ9d1 、9d3 及び中間スペーサ
9d2 の厚さの合計は、パーツ22dとパーツ22eと
の間の隙間間隔T4 に相当する。
【0035】図8に示す各パーツ22a〜22gの積載
が完了した後、接合部材3により各パーツ22a〜22
gが連結接合されると、まず、図示しない駆動手段によ
り第2のスペーサ着脱部12を組立治具8から遠ざかる
方向に水平移動させ、図9(b)に示すように、両側ス
ペーサ9d1 、9d3 の間から中間スペーサ9d3 を抜
き出す。この後、駆動手段により第1のスペーサ着脱部
11が組立治具8から遠ざかる方向に水平移動されるこ
とにより、パーツ22dとパーツ22eとの間から両側
スペーサ9d1 、9d3 が抜き出されると同時に、他の
スペーサ9a、9b、9c、9e、9fも各パーツ間か
ら抜き出される。この両側スペーサ9d1 、9d3 の抜
き出し時には、先に中間スペーサ9d2 が抜き出されて
いるので、パーツ22dとパーツ22eとの間の隙間間
隔T4 より両側スペーサ9d1 、9d3 の合計厚さは小
さくなっており、両側スペーサ9d1 、9d3 を抜き出
すときのパーツ22d、22eに対する摩擦は小さく、
摩擦によりパーツ22d、22eの積載面に損傷を与え
ることが防止できる。
【0036】本実施形態では、パーツ22dとパーツ2
2eとの間の隙間間隔T4 にのみ3枚の両側スペーサ9
1 、9d3 及び中間スペーサ9d2 を配置する構成を
示したが、他の隙間間隔に面するパーツにも抜き出し時
の摩擦を低減させる必要がある場合には、他の隙間間隔
にも同様の構成を適用することができる。
【0037】また、図6〜8においては、各スペーサ9
a〜9fの抜き出し後に、水平状態にある各スペーサ9
a〜9fを直立状態に戻す構成の表示は省略している
が、第1の実施形態に示したものと同様に戻しアーム1
8等の構成を採用することができる。
【0038】以上説明した各実施形態においては、各ス
ペーサ9a〜9fを回動させる手段として、空圧ノズル
15a〜15fからの空気噴射による構成を示したが、
各回動軸13a〜13fをそれぞれ個別にモータ等の駆
動手段により回動させるように構成することもできる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、所定
位置に保持された各スペーサを積層される各パーツが積
層順に載置される毎に所定のスペーサをパーツ上に移動
させる動作を繰り返すことにより、各パーツ間にスペー
サを介在させて各パーツが積層できるので、接合部材に
より各パーツを連結接合した後、各スペーサを抜き出す
ことにより積層構造部品が組み立てられる。所定位置に
保持した各スペーサをパーツに対して着脱させるので、
個々のスペーサの供給や回収の必要がなく、組み立てを
小規模に生産性よく実施することができる。
【0040】また、本発明によれば、1か所の隙間間隔
に配置するスペーサが少なくとも3枚の板状部材で、そ
の積層厚さが所定の隙間間隔に相当する厚さに形成さ
れ、積層されたパーツからの抜き取り時に、中間に位置
する板状部材を抜き出した後に両側の板状部材を抜き出
すようにすることにより、スペーサをパーツ間から抜き
出す際に、摩擦によりパーツに損傷を与えることを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る積層構造部品の
組立装置の構成を示す斜視図。
【図2】組立装置の待機状態を示す正面図。
【図3】組立装置のパーツ積載の途中状態を示す正面
図。
【図4】組立装置のパーツ積載完了時の状態を示す正面
図。
【図5】組立装置のスペーサ抜き出し時の状態を示す正
面図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る積層構造部品の
組立装置の構成を示す斜視図。
【図7】組立装置の待機状態を示す正面図。
【図8】組立装置のパーツ積載完了時の状態を示す正面
図。
【図9】隙間間隔に3枚のスペーサを配置した状態
(a)と、スペーサの抜き出し順序(b)とを示す説明
図。
【図10】積層構造部品の構成例を示す斜視図。
【図11】従来の積層構造部品の組立方法を示す斜視
図。
【符号の説明】
1、21 積層構造部品 2a〜2g、22a〜22g パーツ 3 接合部材 8 組立治具 9a〜9f スペーサ 9d1 、9d3 両側スペーサ 9d2 中間スペーサ 10 スペーサ着脱部(スペーサ着脱手段) 11 第1のスペーサ着脱部(第1のスペーサ着脱手
段) 12 第2のスペーサ着脱部(第2のスペーサ着脱手
段) 14 支持ブロック(スペーサ支持手段) 15a〜15f 空圧ノズル(スペーサ回動手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパーツを各パーツ間に所定の隙間
    間隔を設けて積層し、接合部材により各パーツを連結接
    合して一体的に組み立てる積層構造部品の組立方法にお
    いて、 前記複数のパーツの積層方向に沿って前記隙間間隔に対
    応する所定位置にそれぞれ隙間間隔の幅に該当する厚さ
    の複数のスペーサを保持しておき、各パーツが積層順に
    所定積層位置に載置される毎に所定のスペーサをパーツ
    上に移動させ、すべてのパーツが載置され、前記接合部
    材により各パーツが連結接合された後、すべてのスペー
    サをパーツの積層方向と直交する方向に抜き出すことを
    特徴とする積層構造部品の組立方法。
  2. 【請求項2】 1か所の隙間間隔に配置するスペーサ
    が、少なくとも3枚のスペーサの積み重ねで、それらの
    合計厚さが所定の隙間間隔の幅に相当するように形成さ
    れ、積層されたパーツからの抜き出し時に、中間に位置
    するスペーサを抜き出した後に両側のスペーサを抜き出
    すようにした請求項1記載の積層構造部品の組立方法。
  3. 【請求項3】 複数のパーツの間に所定厚さのスペーサ
    を介在させて各パーツ及び各スペーサを積層し、接合部
    材により各パーツを連結接合した後、前記各スペーサを
    各パーツの間から抜き出すことにより、各パーツ間に所
    定の隙間間隔を設けて一体的に組み立てる積層構造部品
    の組立装置において、 複数のスペーサをそれぞれ個別に回動自在に支持するス
    ペーサ支持手段と、各パーツの積載に合わせて隙間間隔
    に対応するスペーサをパーツ上に回動させるスペーサ回
    動手段と、前記スペーサ支持手段及びスペーサ回動手段
    を搭載して各パーツ上に各スペーサを載せる積載位置と
    この積載位置から遠ざかる方向に移動して積層された各
    パーツ間から各スペーサを抜き出す抜出位置とに移動す
    るスペーサ着脱手段とを具備してなることを特徴とする
    積層構造部品の組立装置。
  4. 【請求項4】 1か所の隙間間隔に介在させるスペーサ
    を少なくとも3枚のスペーサの重ね合わせで構成し、重
    ね合わせたときに両側に位置する両側スペーサと、重ね
    合わせたときに中間に位置する中間スペーサとを、それ
    ぞれ別のスペーサ着脱手段に搭載し、中間スペーサを搭
    載したスペーサ着脱手段を抜出位置に移動させた後、両
    側スペーサを搭載したスペーサ着脱手段を抜出位置に移
    動させる請求項3記載の積層構造部品の組立装置。
  5. 【請求項5】 複数のパーツの間に所定厚さのスペーサ
    を介在させて各パーツ及び各スペーサを積層し、接合部
    材により各パーツを連結接合した後、前記各スペーサを
    各パーツの間から抜き出すことにより、各パーツ間に所
    定の隙間間隔を設けて一体的に組み立てる積層構造部品
    の組立装置において、 前記スペーサを、前記隙間間隔の幅に該当する厚さの1
    枚の板状部材で形成された単葉スペーサと、3枚の板状
    部材を重ね合わせたとき、その両側に位置する両側スペ
    ーサと中間に位置する中間スペーサとの合計厚さで隙間
    間隔の幅に該当させるように形成された複葉スペーサと
    により構成し、各隙間間隔に介在させるスペーサを前記
    単葉スペーサまたは複葉スペーサから選択的に設定し、 前記単葉スペーサを個別に回動自在に支持する単葉スペ
    ーサ支持手段と、前記両側スペーサを個別に回動自在に
    支持する両側スペーサ支持手段と、前記中間スペーサを
    回動自在に支持する中間スペーサ支持手段と、前記単葉
    スペーサを各パーツの積載に合わせてパーツ上に回動さ
    せる単葉スペーサ回動手段と、前記両側スペーサを各パ
    ーツの積載に合わせてパーツ上に回動させる両側スペー
    サ回動手段と、前記中間スペーサを各パーツの積載に合
    わせてパーツ上に回動させる中間スペーサ回動手段と、 前記単葉スペーサの支持手段及び回動手段と前記両側ス
    ペーサの支持手段及び回動手段または前記中間スペーサ
    の支持手段及び回動手段とを搭載して、各パーツ上に各
    スペーサを載せる積載位置とこの積載位置から遠ざかる
    方向に移動して積層された各パーツ間から各スペーサを
    抜き出す抜出位置とに移動する第1のスペーサ着脱手段
    と、この第1のスペーサ着脱手段に搭載されない両側ス
    ペーサの支持手段及び回動手段または中間スペーサの支
    持手段及び回動手段を搭載して、各パーツ上に各スペー
    サを載せる積載位置とこの積載位置から遠ざかる方向に
    移動して積層された各パーツ間から各スペーサを抜き出
    す抜出位置とに移動する第2のスペーサ着脱手段と、各
    パーツが接合部材により連結接合された後、中間スペー
    サの支持手段及び回動手段を搭載した側のスペーサ着脱
    手段を先に抜出位置に移動させ、この後に他方のスペー
    サ着脱手段を抜出位置に移動させる駆動手段とを具備し
    てなることを特徴とする積層構造部品の組立装置。
  6. 【請求項6】 鉛直方向に順次積載される各パーツに対
    して、各スペーサを各パーツの上方から載置するように
    回動させる請求項3〜5いずれか一項に記載の積層構造
    部品の組立装置。
  7. 【請求項7】 各スペーサに空気を噴射することにより
    回動させる請求項3〜6いずれか一項に記載の積層構造
    部品の組立装置。
  8. 【請求項8】 各スペーサの支持軸に回動駆動力を加え
    て回動させる請求項3〜6いずれか一項に記載の積層構
    造部品の組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005079107A1 (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Temco Japan Co., Ltd. 骨伝導デバイス及びその製造方法

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