JP2003146261A - 車体組付方法 - Google Patents

車体組付方法

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JP2003146261A
JP2003146261A JP2001343558A JP2001343558A JP2003146261A JP 2003146261 A JP2003146261 A JP 2003146261A JP 2001343558 A JP2001343558 A JP 2001343558A JP 2001343558 A JP2001343558 A JP 2001343558A JP 2003146261 A JP2003146261 A JP 2003146261A
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Japan
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roof
jig
jigs
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welding
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JP2001343558A
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English (en)
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Kazuto Ikeda
和人 池田
Isao Kita
功 喜夛
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフ用治具の軽量コンパクト化により大掛
かりな治具昇降手段を廃止して初期設備投資を低減する
と共に段替の迅速化を図る。 【解決手段】 アンダーボディ3に対して左右一対のサ
イドメンバー4をその下位溶接縁をアンダーボディ3の
左右溶接縁に合わせて溶接する。左右のサイドメンバー
4の上位溶接縁間にルーフ31をその左右溶接縁をサイ
ドメンバー4の上位溶接縁に合わせて仮置きする。ルー
フ31の前後2箇所に地上側から立設された矢倉状フレ
ーム体34に左右両端を着脱自在に支持されルーフ31
の上方を横断した梁状治具35,36を配置する。梁状
治具に配設した左右一対のクランプ治具39でサイドメ
ンバー4の上位溶接縁前後部とルーフ31の左右溶接縁
前後部とを連結固定し、この連結固定状態でサイドメン
バー4とルーフ31とを仮付け溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は車体組付方法に係
り、特にアンダーボディの左右に立設したサイドメンバ
ー上端部間にルーフ、ヘッダー又はフレームバックなど
の横断部材を仮付けする際の組付方法に関する。 【0002】 【従来の技術とその課題】自動車の車体は、アンダーボ
ディ、左右一対のサイドメンバー及びルーフを主要部材
として構成される。これら主要部材は各種位置決め治具
を使用して相対的に位置決めされ、この位置決め状態で
溶接ロボットによるスポット溶接で仮付けされ、その後
増し打ち溶接される。 【0003】ところで、従来の車体組付方法では、前記
主要部材を位置決めするために一般的に大掛かりな位置
決め治具を使用している。例えば、ルーフ用の治具とし
て、当該ルーフよりも一回り大きな屏風状の治具を使用
する場合がある。このような大きな治具を使用した車体
組付方法では、治具を車体組立ラインの上方で昇降自在
に配設し、ルーフ搬送装置によって治具の下面まで搬送
してセットした後、当該治具を下降させてルーフの左右
両側をサイドボディ上端部の所定位置に位置決めし、こ
の状態でサイドメンバーとルーフ間を仮付け溶接する。 【0004】このような屏風状治具は大型かつ大重量の
ため、初期設備投資が嵩むことは勿論のこと、生産車種
切替え(段替え)の際は別の治具に交換するため治具の
昇降駆動機構と脱着しなければならないが、この脱着作
業に非常な手間が掛かり、その間生産ラインを完全にス
トップしなければならないという不都合がある。 【0005】また、ルーフ用治具と左右一対のサイドメ
ンバー用治具は相互独立であり、これら3つの治具の車
体側振込み位置が地上側静止系に対して正確に位置決め
されることを前提としてルーフとサイドメンバーとの正
確な相対仮付けがなされるのであるが、ルーフ用治具も
サイドメンバー用治具も上下ないし前後に移動する駆動
手段に取付けられており、これら駆動手段の位置決め精
度がそのままルーフとサイドメンバーの相互仮付け精度
に影響してくる。前記駆動手段は大型で重量物の治具を
かなりの高速で昇降させたり前後動させる必要があるか
ら、厳格な位置決め精度を維持するには高度の技術と不
断のメンテナンスが欠かせない。しかし、現実には駆動
手段の可動部分の磨耗等が原因で前記位置決め精度が次
第に低下する場合がある。 【0006】本発明の目的は、ルーフ用治具の軽量コン
パクト化を図り、もって初期設備投資の低減と段替作業
の容易迅速化を達成し、かつ、治具昇降用の大掛かりな
駆動手段を使用することなくルーフをサイドメンバーに
正確に位置決めして仮付けすることのできる車体組付方
法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の車体組付方法
は、車体組立ラインの所定位置に位置決めされたアンダ
ーボディに対して左右一対のサイドメンバーをその下位
溶接縁をアンダーボディの左右溶接縁に合わせて溶接し
た後、左右のサイドメンバーの上位溶接縁間にルーフ、
ヘッダー又はフレームバックなどの横断部材をその左右
溶接縁をサイドメンバーの上位溶接縁に合わせて仮置き
し、この仮置きした横断部材の前後2箇所に、地上側か
ら立設された矢倉状フレームに左右両端を着脱自在に支
持され前記横断部材の上方を横断した梁状治具を配置
し、この梁状治具に配設した左右一対のクランプ治具で
サイドメンバーの上位溶接縁前後部と横断部材の左右溶
接縁前後部とを連結固定し、この連結固定状態でサイド
メンバーと横断部材とを仮付け溶接すると共に、前記矢
倉状フレームの少なくとも一側方前後位置に、段替用梁
状治具を待機させる2つのストックエリアと2台のロボ
ットを配設し、車種切替に伴う前後2本の梁状治具の交
換を各ロボットで行うようにしたことを特徴とする。 【0008】サイドメンバーの上端部間に仮置きされた
ルーフなどの横断部材とサイドメンバーとが梁状治具に
よって互い連結されると、横断部材とサイドメンバーの
溶接縁部分が矢倉状フレーム体を介して静止系に位置決
め固定されるので、サイドメンバーの上位及び下位の溶
接縁が全て静止系に対して位置決めされ、かつ、横断部
材の四隅ないし両端の計4箇所の溶接縁も全て地面側に
対して位置決めされ、この位置決め状態においてサイド
メンバーと横断部材が仮付けされるから、フロントウィ
ンド開口及びリヤウィンド開口の歪みが発生せず、所期
のフロントウィンド開口形状及びリヤウィンド開口形状
が得られる。 【0009】また、梁状治具は今までのルーフ用治具に
比べて軽量コンパクトであるから、初期設備投資の大幅
削減が可能となると共に、その段替用ストックエリアと
治具搬送ロボットをルーフ仮付けステーションの側方に
配設しておくことで治具搬送ラインを使用しない迅速な
段替が可能となる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1はサイドメンバー仮付け
ステーション1の概略を示したもので、このサイドメン
バー仮付けステーション1は、図5のように車体組立ラ
イン2の中の所定位置に配置される。車体組立ライン2
は、サイドメンバー仮付けステーション1の上流側にア
ンダーボディ組付ラインを具備し、このアンダーボディ
組付ラインによって図2のように組付られたアンダーボ
ディ3が、例えば車体後部を先頭にして車体組立ライン
2によってサイドメンバー仮付けステーション1に搬送
されてくる。また、サイドメンバー仮付けステーション
1の下流側には、図5のようにサイドメンバー4下位溶
接縁の増し打ち兼用のルーフ仮置きステーション5と、
ルーフ仮付けステーション6が順番に配置されている。
なお、ルーフ仮付けステーション6の下流側にはルーフ
増し打ちステーションが配設される。 【0011】サイドメンバー仮付けステーション1に
は、図1に示すように複数のロボット10−1〜6及び
クランプ治具11−1〜4が配設され、車体組立ライン
2上で位置決めされたアンダーボディ3の左右両側にサ
イドメンバー4が仮付けされ、また前部にカウルアウタ
12が溶接される。サイドメンバー仮付けステーション
1は、詳しくは、車体組立ライン2の左右両側に対称配
置されスライド台13を案内する前後一式のスライドガ
イド14、これらスライドガイド14の後端部に配設さ
れた昇降台15、昇降台15上に使用予定の4つの治具
11−1〜4を搭載すると共にスライド台13上の用済
治具11−1〜4を取上げる治具交換ロボット10−
1,10−2、治具交換ロボット10−1,10−2間
に配設されサイドメンバー4を搬送する第1搬送ロボッ
ト10−3、スライドガイド14相互間の一段低い位置
に配設された溶接ロボット10−4、スライドガイド1
4の前側に配設された別の溶接ロボット10−5、スラ
イドガイド14の後側に配設され車体前後部にカウルア
ウタ12をセットする第2搬送ロボット10−6などで
構成されている。 【0012】スライドガイド14は、詳しくは図4のよ
うに車体組立ライン2と治具交換ロボット10−1,1
0−2との間で車体組立ライン2と直角に配設されてい
る。スライドガイド14にはスライド駆動手段にて前後
動するスライド台13が配設され、このスライド台13
上に治具11−1〜4が着脱自在に配設される。これら
治具11−1〜4はアンダーボディ3の左右両側の溶接
縁前後部と、サイドメンバー4の下位溶接縁の前後部を
クランプし、両者の相対的位置決めと地面を含む静止系
に対する位置決めを同時に行うもので、クランプ部分の
詳細は省略している。スライド台13上面には治具11
−1〜4のクランプ部分の駆動源となるエア系統や制御
用電気系統のカプラが配設され(図示省略)、このカプ
ラに対して治具11−1〜4側のカプラが着脱自在に連
結されることで治具11−1〜4のクランプ機能が作動
可能となる。 【0013】スライドガイド14後端部に配設された昇
降台15は、図6に示すように上向き垂直シリンダ20
のロッド21上端に固定され、ロッド21の伸縮によっ
て昇降するようになっている。昇降台15の上には複数
の位置決めピン22が配設され、次に使用する治具11
−1〜4を治具交換ロボット10−1,10−2によっ
て昇降台15上に搭載すると、位置決めピン22が治具
台座23の中央寄りの孔24に嵌合するようになってい
る。一方、スライドガイド14はその中央に昇降台15
よりも一回り大きな貫通孔25が形成され、この貫通孔
25の周囲にロック機能付きの複数の位置決めピン26
が配設されている。そして、スライド台13をスライド
ガイド14の端部まで後退させて昇降台15を下降させ
ると、スライド台13上に治具11−1〜4が移載され
ると共に位置決めピン26が治具台座23の縁沿いの孔
27に嵌合するようになっている。なお、昇降台15を
下降させると昇降台15はスライド台13の貫通孔25
を上から下に通り抜けてスライド台13の水平移動軌跡
よりもやや下側位置まで移動して停止する。 【0014】治具交換ロボット10−1,10−2の近
傍には、段替用として複数種の治具11−1〜4がスト
ック配置され、これら治具11−1〜4の一つが図7の
で示すように治具交換ロボット10−1,10−2に
よって取上げられて昇降台15上に搭載される。昇降台
15に搭載された治具11−1〜4は、のように昇降
台15が下降することによりスライドガイド14端部で
待機しているスライド台13上に移載され、同時にエア
系統と電気系統がカプラ接続される。治具11−1〜4
が移載されたスライド台13は、のようにスライド駆
動手段にて前進し、サイドメンバー仮付けステーション
1まで搬送されてきたアンダーボディ3と、このアンダ
ーボディ3に対して第1搬送ロボット10−3で搬送さ
れてきたサイドメンバー4とを、互いに接する溶接縁の
前後部2箇所計4箇所でクランプする。このクランプ状
態でアンダーボディ3とサイドメンバー4が溶接ロボッ
ト10−4,10−5によって仮付けされた後、治具1
1−1〜4はクランプを解除してスライド台13と共に
図7鎖線位置から実線位置まで少し後退する。そして次
のアンダーボディ3とサイドメンバー4の仮付けのため
に待機する。段替時はこの待機位置で治具交換ロボット
10−1,10−2によってのように治具11−1〜
4が取上げられ、取上げられた治具11−1〜4は治具
交換ロボット10−1,10−2の近傍の治具ストック
エリアの所定位置に戻される。治具交換ロボット10−
1,10−2は昇降台15に治具11−1〜4を搭載し
た後は用済みとなるため、のように同じロボット10
−1,10−2を使用して治具11−1〜4を取上げ
る。このように1つの治具に対して1台の治具交換ロボ
ット10−1(10−2)を使用して段替を行っている
が、次の治具11−1〜4は既に昇降台15の上に搭載
されて段替に備えているので、用済み治具11−1〜4
をのように取上げた後はスライド台13を後退させて
昇降台15を下降させれば、後はスライド台13を前進
させるだけで次の車種のクランプ動作に即入れるので、
タクトタイムが非常に短くてすむ。 【0015】治具11−1〜4は従来のものに比べて非
常にコンパクトであるため、段替用のストック治具11
−1〜4を治具交換ロボット10−1,10−2の近傍
に常備しておくことができ、段替時は治具交換ロボット
10−1,10−2で即座に必要な治具11−1〜4を
取上げることができる。この点、従来の大型治具は車体
組立ライン2のすぐ横に常備することがスペース的に困
難であり、通常は車体組立ライン2から少し離れた位置
に待機させ、専用の搬送ラインを使ってサイドメンバー
仮付けステーション1まで搬送している。従って、本実
施形態のようにコンパクトな治具11−1〜4を使用す
れば従来のような治具搬送ラインは必要なくなる。 【0016】第1搬送ロボット10−3は図1に示すよ
うに図示しないワーク搬送手段によって搬送されてきた
サイドメンバー4を受取り、図2のようにサイドメンバ
ー仮付けステーション1に搬送されてきたアンダーボデ
ィ3の所定位置にサイドメンバー4をセットする。この
サイドメンバー4のセットによって、サイドメンバー4
の下位溶接縁とアンダーボディ3の左右両側溶接縁とが
当接する。この段階でサイドメンバー4は第1搬送ロボ
ット10−3によってある程度の精度で位置決めされる
が、ロボットでは位置決め精度に限界があるため、前述
の如く4つの治具11−1〜4を使用したサイドメンバ
ー4の精密位置決めを行う。 【0017】従来は、治具に対するサイドメンバー4
のセット、治具によるサイドメンバー4のクランプ、
治具の前進によるサイドメンバー4のアンダーボディ3
へのセットの3動作が必要であったが、本実施形態では
サイドメンバー4のアンダーボディ3へのセット、
治具によるサイドメンバー4のクランプの2動作で済む
から、サイドメンバー4受渡し回数が1回少なくなって
タクトタイムが大幅に向上し、また受渡し回数が1回少
なくなることでサイドメンバー4が受渡しにより損傷さ
れる可能性を少なくすることができる。 【0018】次に、ルーフ仮置きステーション5につい
て図8を参照して説明する。このステーション5はアン
ダーボディ3の左右両側に仮付けされたサイドメンバー
4の上端部に、ルーフ31を掛渡すように仮置きすると
共に、アンダーボディ3とサイドメンバー4間を増し打
ちするためのものである。ルーフ仮置きステーション5
は、ルーフ31を搬送してサイドメンバー4上にセット
する第3搬送ロボット32と、サイドメンバー4下位溶
接縁の増し打ち用の片側2台両側4台の溶接ロボット3
3−1,33−2で構成される。なお、ルーフ31とサ
イドメンバー4との間には相互の前後方向の位置ずれを
防止するために従来通りの凹凸関係による係合構造が設
けられている。 【0019】次に、ルーフ仮付けステーション6を図9
〜図12に基づき説明する。このステーション6はルー
フ仮置きステーション5でサイドメンバー4間に仮置き
されたルーフ31をサイドメンバー4に位置決めして仮
付けするもので、車体組立ライン2を跨いで配設された
矢倉状フレーム体34、このフレーム体34上に着脱自
在に掛渡される前後一対の梁状治具35,36、梁状治
具35,36を搬送する第4搬送ロボット37−1,3
7−2、サイドメンバー4とルーフ31とをスポット溶
接する溶接ロボット38−1,38−2などで構成され
る。 【0020】なお、本実施形態はルーフ31の他にヘッ
ダーやフレームバックなどのいわゆる横断部材を左右の
サイドメンバー4間に取付ける場合にも適用可能であ
る。すなわち、ヘッダーやフレームバックは予めルーフ
31下面に取付けられる場合と、サイドメンバー4に対
するルーフ31取付け前にサイドメンバー4間のフロン
ト側とリヤ側に取付けられる場合とがあり、後者の場合
にも本実施形態を適用可能である。 【0021】矢倉状フレーム体34は左右一対の門形部
34aと、この門形部34aの中央部を車体組立ライン
2を跨ぐ形で互いに連結する連結部34bとで構成さ
れ、門形部34aの上面所定位置に梁状治具35,36
の両端部を着脱自在に載置するための位置決め部が形成
されている。連結部34bはフレーム体34の横方向剛
性を向上させるためのものであって、門形部34aだけ
で充分な横方向剛性が確保されれば必ずしも必要ではな
い。すなわち、ここで「矢倉状」という用語は必ずしも
連結部34bを必須要件とするものではないし、門形部
34aについても実質的に充分な剛性が確保される限り
「矢倉状」の厳密な意味に縛られることなく任意の構造
を採用可能である。梁状治具35,36の両端部近傍の
下面には、図11のように左右一対のクランプ治具39
が配設されている。これらクランプ治具39はエアシリ
ンダで駆動される開閉爪によってサイドメンバー4の上
位溶接縁の前後部とルーフ31の左右両側溶接縁の前後
部とを互いに連結するもので、左右2つのクランプ治具
39は開閉のタイミングを同期させるために共通の動力
源としてのエア系統と制御用電気系統に接続され、これ
らエア系統と電気系統は梁状治具35,36の両端部下
面の位置決め部に配設されたカプラに連結され、梁状治
具35,36を矢倉状フレーム体34に載せると同時
に、このカプラが矢倉状フレーム体34側のエア系統と
電気系統のカプラに着脱自在に接続されるようになって
いる。 【0022】アンダーボディ3とサイドメンバー4は前
工程で溶接されて一体とされ、かつ、アンダーボディ3
を載せている台車7は地面を含む静止系に位置決め固定
されている。この状態でサイドメンバー4の上端部間に
仮置きされたルーフ31とサイドメンバー4とが梁状治
具35,36によって互い連結されると、ルーフ31と
サイドメンバー4の計4箇所の溶接縁部分が矢倉状フレ
ーム体34を介して静止系に位置決め固定される。従っ
て、サイドメンバー4の片側4箇所両側8箇所の上位及
び下位の溶接縁前後部が全て静止系に対して位置決めさ
れ、かつ、ルーフ31の四隅4箇所の溶接縁も全て地面
側に対して位置決めされ、この位置決め状態においてサ
イドメンバー4とルーフ31が仮付けされるから、フロ
ントウィンド開口40及びリヤウィンド開口41の歪み
が発生せず、所期のフロントウィンド開口40形状及び
リヤウィンド開口41形状が得られる。 【0023】ところで、従来のルーフ31仮付け方法で
は左右のサイドメンバー4をそれぞれ大型治具でクラン
プした状態でルーフ31を載せるので、左サイドメンバ
ー4の上位溶接縁とルーフ31が同時に当接し、右サイ
ドメンバー4の上位溶接縁とルーフ31が同時に当接す
ることになる。しかし、これではルーフ31に対する左
右のサイドメンバー4のクランプタイミングが微妙にず
れる可能性があり、このクランプタイミングのずれに起
因してフロントウィンド開口40やリヤウィンド開口4
1に歪みが発生しやすくなる。この点、本実施形態では
一つの梁状治具35,36の左右2つのクランプ治具3
9を共通のエア系統で駆動することでフロントウィンド
開口40又はリヤウィンド開口41の上側左右コーナー
部近傍を同時にクランプすることができるので、フロン
トウィンド開口40及びリヤウィンド開口41の歪み発
生を可及的に低減することができる。 【0024】また、従来のサイドメンバー4及びルーフ
31の組付け方法では、左右サイドメンバー4がアンダ
ーボディ3に到達するまでの2回の受渡しでサイドメン
バー4が微妙に歪んでしまうおそれがあり、かつ、この
ような歪に起因してルーフ31に対するクランプ位置が
微妙にずれてしまう可能性もある。一方、ルーフ31は
大型治具の下面にクランプ支持された状態で下降してサ
イドメンバー4上縁にセットされるのであるが、このよ
うな大型重量体の治具の上下動を寸法的に精密制御する
には複雑な機構と高度なメンテナンス技術を要する。そ
して、最終的には試作においてフロントウィンド開口4
0やリヤウィンド開口41に対するウィンドシールドの
嵌合性がチェックされるのであるが、嵌合不良が発生し
た場合の修正のための各治具の点検調整では、不具合の
原因がアンダーボディ3、サイドメンバー4、又はルー
フ31のうちいずれの位置決め不良によるものか、精密
機器を使用した解析でもなかなか見極めるのが困難であ
る。 【0025】この点、本実施形態はサイドメンバー4の
受渡し回数が最低1回で歪みを受ける可能性が少なく、
かつ、ルーフ31四隅とサイドメンバー4上位溶接縁前
後部を静止系を基準としてクランプするから、フロント
とリヤの各ウィンド開口40,41の形状的・寸法的信
頼性が非常に高くなる。特に、ルーフ31は上凸形状で
弾性的にある程度展張・屈縮可能であるから、サイドメ
ンバー4の上位溶接縁前後部を梁状治具35,36と矢
倉状フレーム体34を介して地上側静止系に対して正確
に位置決めさえしておけば、プレス後のルーフ31形状
に開口40,41の縁部以外で多少の歪みや反りが残存
していたとしても、それによって前後ウィンドの開口4
0,41形状はまったく影響を受けないから、たとえウ
ィンドシールド嵌合不良の不具合が発生した場合でも、
その原因究明のための解析作業と修正作業は従来に比べ
て格段に容易である。 【0026】梁状治具35,36に設けられたクランプ
治具39は車種毎の専用品であり、段替があると新しい
クランプ治具39が必要になる。ここではクランプ治具
39を含む梁状治具35,36全体を車種専用品とし、
複数種の梁状治具35,36を第4搬送ロボット37−
1,37−2の近傍にストックとして待機させている。
梁状治具35,36は高さ的に高い矢倉状フレーム体3
4の上に取付けられるから、梁状治具35,36のスト
ックエリアとこれを搬送するロボット37−1,37−
2は、図11のように車体組立ライン2に隣接して矢倉
状フレーム体34とほぼ同じ高さの架台42−1,42
−2を構築し、この架台42−1,42−2上に配設す
るのが望ましい。梁状治具35,36のストックエリア
と搬送ロボット37−1,37−2は、いずれか一方の
架台42−1又は42−2上に配設すればよいが、段替
数の増加や段替タクトタイムの短縮化に対応可能とする
ために、反対側にも架台42−2を構築してこの架台4
2−2上に図12のようにストックエリアと搬送ロボッ
ト37−1,37−2を設けてもよい。段替は基本的に
は1台の搬送ロボット37−1(37−2)が梁状治具
35(36)の取付けと取外しの両方を受持つが、段替
タクトタイムを短縮するためには梁状治具35,36の
取付けと取外しを例えば反対側架台42−2上の別の搬
送ロボットなどで受持つ方が合理的である。 【0027】なお、梁状治具35,36はルーフ31の
前後部に配設されるから、前後の梁状治具35,36相
互間にはサイドメンバー4に正対した状態でルーフ31
とサイドメンバー4間の溶接縁にアクセス可能な比較的
広いスペースが生まれる。このため、搬送ロボット相互
間に溶接ロボットを配設した場合は比較的短いリーチで
ルーフ31とサイドメンバー4の仮付けが可能であるた
め、溶接ロボット38−1,38−2の小型化と溶接治
具構造の単純化が可能となる。また、ルーフ31・サイ
ドメンバー4間のアクセス性が良好であるため、仮付け
溶接ロボットの他に増し打ち溶接ロボットを配設するこ
とも可能となり、1つのステーションで行える作業量ア
ップにより車体組立ライン2全体のステーション数を削
減して車体組立ライン2の短縮化を図ることが可能とな
る。 【0028】ところで、梁状治具35,36を従来のル
ーフ用治具と比較した場合、サイドメンバー4用治具と
同様に従来のルーフ用治具もルーフ31の大きさより一
回り大型であり、初期設備投資が大きく段替時間が長く
かかっていた。この点、本実施形態のルーフ用治具は細
長くて場所を取らず、搬送ロボット37−1,37−2
の近傍に適当なラック設備などを設ければ極めてコンパ
クトなエリアで多種類の梁状治具35,36をストック
しておくことができ、段替時間の短縮、治具搬送設備の
省略を図ることができる。 【0029】以上、本発明の一実施形態につき説明した
が、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の
変形が可能であり、例えば前記実施形態ではサイドメン
バー4を第1搬送ロボット10−3でアンダーボディ3
にセットしたが、搬送ロボット10−3と実質的に同等
機能があれば搬送ロボット10−3以外のトランスファ
ーマシン等を使用してもよいし、また4つの治具11−
1〜4は車種などに応じて4以上の個数で使用してもよ
い。 【0030】 【発明の効果】本発明は前述の如く、サイドメンバーの
上端部間に仮置きされたルーフとサイドメンバーとを梁
状治具のクランプ治具で互い連結固定すると共にこれら
連結部分を地上側静止系に対して位置決めするようにし
たから、サイドメンバーの上位及び下位の溶接縁が全て
静止系に対して位置決めされ、かつ、ルーフの四隅4箇
所の溶接縁も全て地上側に対して位置決めされ、この位
置決め状態においてサイドメンバーとルーフが仮付けさ
れるから、フロントウィンド開口及びリヤウィンド開口
の歪みが発生せず、所期のフロントウィンド開口形状及
びリヤウィンド開口形状が得られる。また、梁状治具は
従来のルーフ用治具に比べて軽量コンパクトに構成で
き、初期設備投資の低減と段替作業の容易迅速化を図
れ、また梁状治具の段替交換は汎用ロボットなどで充分
間に合うから、従来の治具昇降用の大掛かりな駆動手段
自体を必要とせず、この点でも初期設備投資の大幅削減
が可能となり、さらに梁状治具のコンパクト性を生かし
て、その段替用ストックエリアと治具搬送ロボットをル
ーフ仮付けステーションの側方に配設しておくことで、
治具搬送ラインを使用しないいっそう迅速な段替が可能
となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 サイドメンバーの仮付けステーションの斜視
図。 【図2】 車体のアンダーボディとサイドメンバーの斜
視図。 【図3】 サイドメンバーの仮付けステーションでのサ
イドメンバーの側面図。 【図4】 サイドメンバーの仮付けステーションの平面
図。 【図5】 車体組立ラインの概略平面図。 【図6】 治具搭載用スライド台と昇降台の側面図。 【図7】 サイドメンバー用治具の移動交換動作を示す
側面図。 【図8】 ルーフ仮置きステーションの斜視図。 【図9】 ルーフ仮付けステーションの斜視図。 【図10】 ルーフ仮付けステーションの側面図。 【図11】 ルーフの仮付けステーションの正面図。 【図12】 ルーフの仮付けステーションの平面図。 【符号の説明】 1 サイドメンバー仮付けステーション 2 車体組立ライン 3 アンダーボディ 4 サイドメンバー 5 ルーフ仮置きステーション 6 ステーション 7 台車 10 ロボット 10−1,10−2 治具交換ロボット 10−4,10−5 溶接ロボット 11−1〜4 クランプ治具 12 カウルアウタ 13 スライド台 14 スライドガイド 15 昇降台 20 垂直シリンダ 23 治具台座 31 ルーフ 32 搬送ロボット 33−1,33−2 溶接ロボット 34 矢倉状フレーム体 35,36 梁状治具 37−1,37−2 搬送ロボット 38−1,38−2 溶接ロボット 39 クランプ治具 40 フロントウィンド開口 41 リヤウィンド開口 42−1,42−2 架台
フロントページの続き Fターム(参考) 3D114 AA04 AA15 BA02 BA03 BA05 CA06 DA01 DA13 DA17 EA01 EA17 FA16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体組立ラインの所定位置に位置決めさ
    れたアンダーボディに対して左右一対のサイドメンバー
    をその下位溶接縁をアンダーボディの左右溶接縁に合わ
    せて溶接した後、左右のサイドメンバーの上位溶接縁間
    にルーフ、ヘッダー又はフレームバックなどの横断部材
    をその左右溶接縁をサイドメンバーの上位溶接縁に合わ
    せて仮置きし、この仮置きした横断部材の前後2箇所
    に、地上側から立設された矢倉状フレームに左右両端を
    着脱自在に支持され前記横断部材の上方を横断した梁状
    治具を配置し、この梁状治具に配設した左右一対のクラ
    ンプ治具でサイドメンバーの上位溶接縁前後部と横断部
    材の左右溶接縁前後部とを連結固定し、この連結固定状
    態でサイドメンバーと横断部材とを仮付け溶接すると共
    に、前記矢倉状フレームの少なくとも一側方前後位置
    に、段替用梁状治具を待機させる2つのストックエリア
    と2台のロボットを配設し、車種切替に伴う前後2本の
    梁状治具の交換を各ロボットで行うようにしたことを特
    徴とする車体組付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153321A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Volkswagen Ag <Vw> 加工ステーションと車体を製造する方法
WO2012096525A2 (ko) * 2011-01-12 2012-07-19 (주)브이이엔에스 차체조립장치

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