JP2006027424A - 自動車の溶接用位置決め装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一方のワークと他方のワークとを確実に位置決めすることができるとともに、溶接作業を行う空間をできる限り広く確保し車種対応も考慮したワークの位置決め装置を提供する。
【解決手段】 自動車を構成する一方のワークFと、この一方のワークFに仮止めされた状態で搬送装置2により搬送されてくる他方のワークPとの位置決めを行う自動車の溶接用位置決め装置1であって、一方及び他方のワークF,Pを上方より位置決め及び支持する昇降フレーム6は昇降可能とされ、該昇降フレーム6が上昇した際には、上記一方及び他方のワークF,Pの両側側が開放されてなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 自動車を構成する一方のワークFと、この一方のワークFに仮止めされた状態で搬送装置2により搬送されてくる他方のワークPとの位置決めを行う自動車の溶接用位置決め装置1であって、一方及び他方のワークF,Pを上方より位置決め及び支持する昇降フレーム6は昇降可能とされ、該昇降フレーム6が上昇した際には、上記一方及び他方のワークF,Pの両側側が開放されてなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、搬送装置により搬送される自動車を構成するフレーム等に対して、パネル等を溶接するために使用される自動車の溶接用位置決め装置に関するものである。
従来より、例えば、自動車部品(ワーク)の一つである一方のワーク(例えば、フレーム等)に対して他方のワーク(例えば、パネル等)を溶接する場合には、以下に示す2つの方法によりそれぞれ位置決めがなされた上で、溶接装置により溶接されている。第1の方法は、搬送装置により搬送されてくる一方のワークに対して、該搬送方向の左右両側に設けられた位置決め装置に支持された他方のワークを位置決めし、該一方及び他方のワークとを溶接装置により溶接する方法である。また、第2の方法は、一方のワークに固定される他方のワークを、搬送方向の左右両側にほぼ寝かせた状態で支持し、一方のワークが搬送装置により搬送されてくると、他方のワークを起立させるとともに一方のワークに対して位置決めし、溶接装置により溶接する方法である。なお、これら第1及び第2の方法では、上記他方のワークを支持するとともに該他方のワークを一方のワークに対して位置決めする溶接用位置決め装置は、上記搬送装置の左右両側に設けられて回転可能とされた回転テーブル上に複数配設され、それまで溶接した車種とは異なる車種が搬送されてくる場合には、該回転テーブルを回転させることにより特定の溶接用位置決め装置を選択し、この選択された特定の溶接用位置決め装置によって、上記他方のワークが一方のワークに対して位置決めされるように構成されている。
したがって、従来の自動車の溶接用位置決め装置においては、一方のワークが搬送装置の駆動により搬送されてくると、搬送装置の左右両側に設けられた該溶接用位置決め装置が一方のワークに対して移動又は起立させられ、該溶接用位置決め装置により一方及び他方のワークが位置決めされた上で、近傍に設けられた多数の溶接装置の駆動により該一方及び他方のワークとが溶接される。
しかしながら、上述した従来の自動車の溶接用位置決め装置では、溶接装置が搬送装置の左右両側に位置してなることから、上記溶接装置により一方及び他方のワークとを溶接する場合、これらによるワークへの溶接箇所を十分確保することができない。したがって、搬送装置全体における溶接作業は、部分的に分けて行わなければならない。
そこで、本発明は、上述した従来の自動車の溶接用位置決め装置が有する課題を解決するために提案されたものであって、ワークの構成は従来どおりでありながら、一方のワークと他方のワークとを確実に位置決めすることができるとともに、溶接作業を行う空間をできる限り広く確保することができる新規な自動車の溶接用位置決め装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、自動車を構成する一方のワークと、この一方のワークに仮止めされた状態で搬送装置により搬送されてくる他方のワークとの位置決めを行う自動車の溶接用位置決め装置であって、一方及び他方のワークを上方より位置決め及び支持する昇降フレームは昇降可能とされ、該フレームが上昇した際には、上記一方及び他方のワークの両側側が開放されてなることを特徴とするものである。
なお、上記第1の発明においては、一方のワークと他方のワークとは仮止めされた状態で搬送装置により搬送されてくる必要がある。そして、この自動車の溶接用位置決め装置は、この搬送されてくる一方のワークと他方のワークとを互いに位置決めするものであり、昇降ユニットや下側位置決め装置等が構成要素とされている。また、上記昇降ユニットは、昇降フレームやこの昇降フレームに固定された上側位置決め装置等から構成されるものであり、この上側位置決め装置により一方のワークに対して他方のワークが上側において位置決めされるとともに、下側位置決め装置により下側が位置決めされる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記フレームは、搬送装置により搬送されてくる一方及び/又は他方のワークの形状に対応し複数配設され、これらのフレームは、搬送ラインの上方において択一的に選択可能とされ、選択された特定のフレームにより上記一方及び他方のワークが位置決めされることを特徴とするものである。
前述した本発明の一実施の形態の説明からも明らかなように、本発明(請求項1記載の発明)においては、一方及び他方のワークを上方より位置決め及び支持するフレームが、昇降可能とされてなることから、一方及び他方のワークを確実に位置決めすることができるばかりではなく、上記フレームが上昇した際には、該ワークの両側側を開放することができる。したがって、溶接ロボットの駆動範囲も広範囲なものとすることができ、一方及び他方のワークの溶接箇所を多くすることができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)では、前記昇降ユニットは、搬送装置により搬送されてくる一方及び/又は他方のワークの形状に対応し複数配設され、これらの昇降ユニットは、搬送ラインの上方において択一的に選択可能とされ、選択された特定の昇降ユニットにより上記一方及び他方のワークが位置決めされることから、ワークの種類に応じてその都度各位置決め装置を変更する手間が省略することができるだけではなく、工場等の床上を位置決め装置により占有することも無くロボットを配置して床面積を有効に使うことができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る自動車の溶接用位置決め装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態は、本発明を、自動車のパーツであるフレームF(本発明を構成する一方のワーク)に対して左右側方のパネルP(本発明を構成する他方のワーク)を溶接する際に使用される溶接用位置決め装置(以下、装置と言う。)に用いたものである。
この装置1は、図1に示すように、シャトル搬送2により搬送されてくるフレームF及びパネルPを溶接する際に位置決めするものであり、該装置1の上流側においては、予め上記フレームFにパネルPが仮止めされている。なお、このフレームFは、本発明を構成する一方のワークであり、パネルPは他方のワークであり、また、このシャトル搬送2は本発明を構成する搬送ラインである。すなわち、この自動車の製造ラインにおいては、フレームFとパネルPとの溶接工程の前において、フレームFに対してパネルPを仮止めする仮止工程を有している。このフレームFに対するパネルPの仮止めは、例えば、図2に示すように、フレームFに複数形成した舌片(タブ)F1を、パネルPに形成された透孔P1内に挿通し、挿通された該舌片F1を折曲することによりなされるものであり、こうした仮止め方法により、フレームFに対してパネルPを、矢印AB方向及びCD方向に位置決めする。
そして、こうした構造により仮止めされたフレームFとパネルPとは、図6に示すシャトル搬送2に形成された複数の支持部材3に支持された状態で上記シャトル搬送2の駆動により徐々に下流側に搬送される。そしてパネルPが溶接ステーションS(図1参照)に到達すると、下側位置決め装置4が上昇しシャトル搬送2の支持部材3が下降してシャトル搬送2は原位置まで復帰する。この溶接ステーションSでの溶接工程が終了すると、再び支持部材3が上昇し、下側位置決め装置4が下降してパネルPを次工程に送る。
また、この溶接ステーションSには、本装置1が配設されている。この装置1は、図1に示すように、多数の下側位置決め装置4と、溶接ステーションSの上方に設けられ昇降可能となされた第1の昇降ユニット5とから構成され、この第1の昇降ユニット5は、昇降フレーム6と、この昇降フレーム6に固定された多数の上側位置決め装置7とから構成されており、上記フレームFとパネルPとは、上記上側位置決め装置7と下側位置決め装置4とにより、位置決めされる。以下、これらの構成を詳細に説明する。
先ず、図1に示す上記溶接ステーションSには、図4に示すように、第1乃至第4の支柱10,11,12,13が立設されている。この第1の支柱10と第2の支柱11とは、上記シャトル搬送2による搬送方向の左右両側に立設されてなるものであり、第3の支柱12と第4の支柱13も、上記シャトル搬送2による搬送方向の左右両側に立設されている。そして、上記第1の支柱10の上端から第2の支柱11の上端には、第1の梁14が掛け渡されており、第3の支柱12の上端から第4の支柱13の上端には、上記第1の梁14と平行となされた第2の梁15が掛け渡されている。また、上記第1の支柱10の上端から第3の支柱12の上端には、シャトル搬送2による搬送方向と平行となされた第3の梁16が、また、第2の支柱11の上端から第4の支柱13の上端には、第3の梁16と平行となされた第4の梁17が掛け渡されている。なお、上記第1の支柱10と第2の支柱11との間であって、シャトル搬送2による搬送方向の左右両側には、第1及び第2の中間支柱18,19が立設され、第3の支柱12と第4の支柱13との間には、第3及び第4の中間支柱20,21が立設されている。そして、さらに上記第1の中間支柱18から第3の中間支柱20には、第3及び第4の梁16,17と平行となされた第5の梁22が掛け渡されており、第2の中間支柱19から第4の中間支柱21には、第6の梁23が掛け渡されている。また、上記第3の梁16から第4の梁17には、それぞれ平行となされた第7及び第8の梁24,25,26,27が掛け渡されている。
また、上記第1の中間支柱18からやや第2の中間支柱19側には、第1の位置決め用支柱29が床上から上方に起立させられ、第2の中間支柱19からやや第1の中間支柱19側にも、第2の位置決め用支柱30が起立している。また、上記第3の中間支柱20からやや第4の中間支柱21側には、第3の位置決め用支柱31が起立し、第4の中間支柱21からやや第2の中間支柱19側にも、第4の位置決め用支柱32が起立している。なお、上記第1乃至第4の位置決め用支柱29,30,31,32の上面には、図示しない凹部が形成されている。また、図5に示すように、上記第1の支柱10と第3の支柱12との間や第2の支柱11と第4の支柱13との間には、このワークの位置決め装置1により位置決めがなされた後に、上記フレームFとパネルPとを溶接する溶接ロボット35がそれぞれ3台ずつ配置されている。
また、図4に示すように、上記第1の梁14と平行でやや内側(第2の梁15側)で、これら第1及び第2の梁14,15の高さよりもやや下方には、後述する車輪6f,6gが走行する一方のレール37が配設され、また、上記第2の梁15と平行でやや内側(第1の梁14側)これらの梁の高さよりやや下方には、後述する車輪が走行する他方のレール38が配設されている。そして、上記一方及び他方のレール37,38は、第3乃至第8の梁16,17,22,23,24,25,26,27より吊り下げて支持されている。
そして、上記溶接ステーションSに搬送されてきたフレームF及びパネルPの上方には、前記第1の昇降ユニット5が配設されている。この第1の昇降ユニット5は、図3に示すように、昇降フレーム6と、昇降フレーム6に固定されてなり上記フレームFに対してパネルPを位置決めする多数の上側位置決め装置7と、を備え、フレームF及びパネルPの搬送方向の左右に一つずつ位置している。上記昇降フレーム6は、図6に示すようにフレームF及びパネルPの搬送方向と同じ方向に長さを有してなり、上記フレームF及びパネルPを上側で位置決めする上側位置決め装置7は、フレーム部6に固定されている。なお、これらの上側位置決め装置7は、それぞれエアーシリンダ及びこのエアーシリンダの駆動により上記フレームFとパネルPとをクランプするクランプ部材とから構成されている。
また、フレーム部6は、図6に示すように、それぞれ両端の下面には、上記第1の位置決め用支柱29や第2の位置決め用支柱30(第3の位置決め用支柱31や第4の位置決め用支柱32)の上面に形成された図示しない凹部に嵌合される図示しない凸部が形成されている。また、上記昇降フレーム6には、図6に示すように、アーム(符号は省略する。)を介してそれぞれ2つの車輪6f,6gが設けられている。
一方、第2及び第4の位置決め用支柱30,32の上方には、図3に示すように、上記第1の昇降ユニット5を昇降させる駆動装置として一方のサーボモータ40と、このサーボモータ40のバランスをとる一方のエアーシリンダ41が固定されている。同様に、第1及び第3の位置決め用支柱29,31の上方にも、他方のサーボモータ42と、このサーボモータ42のバランスをとる他方のエアーシリンダ43とが固定されている。すなわち、上記第1の昇降ユニット5は、これら一方及び他方のサーボモータ40,42の駆動力により昇降されるように構成されている。なお、図3(A)及び(B)は第1の昇降ユニット5が上昇した状態であり、図3(C)及び(D)は第1の昇降ユニット5が下降した状態を示すものである。
また、上記一方のエアーシリンダ41(及び他方のエアーシリンダ43)のシリンダロッド41a(43a)の先端は、上記一方の支持アーム50に連結されている。図3に示すように、上記一方の支持アーム50の正面側には、エアーシリンダ51が固定され、このエアーシリンダ51のシリンダロッド41aに固定された位置決めピン51aにより、上記2つの車輪6f,6fが上記一方の支持アーム50に形成された車輪支持板50a上を転動して、該車輪支持板50a上からこの昇降フレーム6が脱落することが防止されている。
一方、上記第1の昇降ユニット5の内側(図4の31,32の内側)には、図3に示すように、第1乃至第8の梁16,17,22,23,24,25,26,27(図1参照)に上部フレーム62が吊り下げられて固定されている。又、この上部フレーム62は、カムフォロアー66,67を介して水平移動部材63が連結されている。この水平移動部材63には、サーボモータ64及び、ラック&ピニオン65が装着されており、搬送方向と直交する向きに対して移動可能とされている。
また、図6に示すように、図中では省略する第1の昇降ユニット5の下方には、上記フレームF及びパネルPを位置決めする前述した多数の下側位置決め装置4が配設されている。これらの下側位置決め装置4は、多数の支柱(符号は省略する)や溶接ロボット35等の設置の基礎とされる定盤71上に設置されており、上記シャトル搬送2の左右両側に配設されている。なお、後述するように、シャトル搬送2の各支持部材3に支持されたフレームF及びパネルPが、この溶接ステーションSに到達すると、先ず、これらの下側位置決め装置4により該フレームFの位置決めがなされるとともに、全体がこれら下側位置決め装置4により支持される。
以下、上述した本実施の形態に係る自動車の溶接用位置決め装置1の動作について、順番に説明する。先ず、図1に示すように、溶接ステーションSよりも上流側において、フレームFとパネルPとが仮止めされた状態となされ、シャトル搬送2上に各支持部材3を介して支持された該フレームF及びパネルPは、シャトル搬送2の駆動により、溶接ステーションSに搬送される。シャトル搬送2の駆動によりこの溶接ステーションSにフレームF及びパネルPが到達すると、先ず、下側位置決め装置4が上昇し、支持部材3が下降し、この動作により上記フレームFとパネルPとは、該下側位置決め装置4により支持されるとともに位置決めされる。
そして、この第1の昇降ユニット5を構成するフレーム部6の両端の下面に形成された図示しない凸部が、上記第1の位置決め用支柱29,第2の位置決め用支柱30,第3の位置決め用支柱31,第4の位置決め用支柱32のそれぞれ上面に形成された図示しない凹部内に嵌合され、これによりフレーム部6全体の位置決めがそれぞれ左右でなされる。そして、このフレーム部6全体の位置決めが終了すると、次いで該フレーム部6上にある多数の上側位置決め装置7により、フレームFとパネルPとが上側において位置決めされる。したがって、この時点において、このフレームF及びパネルPは、上側において多数の上側位置決め装置7により位置決めされるとともに、下側において多数の下側位置決め装置4により位置決めされる。このように位置決めされたフレームF及びパネルPは、図5に示す(本実施の形態では6台の)溶接ロボット35により、スポット溶接がなされる。そして、上側位置決め装置7と下側位置決め装置4との両方によりフレームF及びパネルPの位置決めがされている状態において、可能な限りの溶接作業が終了すると、先ず、それまでフレームF及びパネルPの上側を位置決めしていた上側位置決め装置7による位置決めは解除され、それまで図3(C)及び(D)に示すように下降していた第1の昇降ユニット5は上昇を開始する。この時点においては下側位置決め装置4によるフレームF及びパネルPの位置決めは継続している。そして、この第1の昇降ユニット5が所定の位置まで図3(A)及び(B)に示すように上昇すると、再び、上記溶接ロボット35が駆動し、それまで上側位置決め装置7の存在により溶接できなかった部位が溶接される。こうした溶接方法により、予定した全ての箇所に溶接がなされる。
なお、以後に搬送されてくる車種が同一である場合には、上記第1の昇降ユニット5の昇降が繰り返されるが、次に搬送されてくるフレームF及びパネルPが前に搬送されたものと異なる場合(車種が異なる場合)には、以下の動作が行われる。
すなわち、上述したように各溶接ロボット35による溶接工程が終了すると、再び上記一方及び他方のサーボモータ40,42の駆動が開始し、上記第1の昇降ユニット5は徐々に上昇させられる。そして、この第1の昇降ユニット5が上死点まで上昇させられると、図3に示す各車輪支持板50aの上面は、前記レール31(又はレール32)の上面と面一となるとともに、それまで下降していた位置決めピン51aは、エアーシリンダ51の駆動により上昇させられ、上記4つの車輪6f,6gは上記車輪支持板50a上において転動可能となる。一方、第1のフレーム6の上部に設けられた連結金具60,61は、上記水平移動部材63の一端に設けられた連結部材87,88と嵌合する。そして、このように、上記エアーシリンダ51による位置決めピン51aの上昇が終了し水平移動部材63と第1のフレーム6とが連結されると、上記サーボモータ64の駆動が開始される。このサーボモータ64の駆動により、各ラック&ピニオン65が回転すると、上記水平移動部材63は、図4に示す状態からそれぞれ図中矢印X方向(搬送方向と直交する方向)に移動する。このとき、第1のフレーム6は、上記レール31,32により支持されてなるとともに、上記サーボモータ64の駆動力により、該第1のフレーム6に結合されている4つの車輪6f,6gは、上記レール31,32上を転動する。この設備は水平移動装置63が全部で4台あり、そして、各々が別々のサーボモータにより位置決め可能となっており、それぞれの車種のフレーム6を自由に移動させることができる。
したがって、上述した実施の形態に係る自動車の溶接用位置決め装置1によれば、一方のワークであるフレームFと他方のワークであるパネルPとは、第1(又は第2)の昇降ユニット5を構成する上側位置決め装置7により上側が位置決めされ、下側は下側位置決め装置4により位置決めされることから、位置決めされた部位以外は開放されている。したがって、フレームF及びパネルPをスポット溶接する溶接ロボット35を、図5に示すように自由に配置させることができ、該溶接ロボット35の駆動範囲も従来の場合に比べて広範囲なものとすることができる。
このため、図7及び図8に示すように、フレームF及びパネルPを溶接できる箇所も広くなり、この溶接ステーションSにおいて極めて多数箇所で溶接することが可能となる。又、このフレーム6は左右で分割されており上方にてフレーム6の収容時に左右のフレームのピッチを干渉が無い範囲で寄せることにより最小スペースでフレーム6のストックができるようになっている。
また、本装置1では、前述したように、上側位置決め装置7及び下側位置決め装置4の両方によりフレームF及びパネルPを位置決めしている状態で溶接を行った後に、先ず、上側溶接装置7を上昇させることによりフレームF及びパネルPの上側から逃がし、その後にそれまで溶接出来なかった部位を溶接する工程を採用していることから、より一層多数箇所に溶接することができる。
1 溶接用位置決め装置
2 シャトル搬送
3 支持部材
4 下部位置決め装置
5 第1の昇降ユニット
6 昇降フレーム
7 上側位置決め装置
62 上部フレーム
F フレーム
P パネル
2 シャトル搬送
3 支持部材
4 下部位置決め装置
5 第1の昇降ユニット
6 昇降フレーム
7 上側位置決め装置
62 上部フレーム
F フレーム
P パネル
Claims (2)
- 自動車を構成する一方のワークと、この一方のワークに仮止めされた状態で搬送装置により搬送されてくる他方のワークとの位置決めを行う自動車の溶接用位置決め装置であって、
一方及び他方のワークを上方より位置決め及び支持する昇降フレームは昇降可能とされ、該昇降フレームが上昇した際には、上記一方及び他方のワークの両側側が開放されてなることを特徴とする自動車の溶接用位置決め装置。 - 前記フレームは、搬送装置により搬送されてくる一方及び/又は他方のワークの形状に対応し複数配設され、これらのフレームは、搬送ラインの上方において択一的に選択可能とされ、選択された特定のフレームにより上記一方及び他方のワークが位置決めされることを特徴とする請求項1記載の自動車の溶接用位置決め装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8789270B2 (en) | 2010-11-09 | 2014-07-29 | Hyundai Motor Company | System for manufacturing side panel of vehicle |
JP2016147545A (ja) * | 2015-02-10 | 2016-08-18 | 富士重工業株式会社 | 車体の製造装置 |
-
2004
- 2004-07-15 JP JP2004208626A patent/JP2006027424A/ja active Pending
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