JPH115918A - モノアゾレーキ顔料およびその製法 - Google Patents

モノアゾレーキ顔料およびその製法

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JPH115918A
JPH115918A JP16255097A JP16255097A JPH115918A JP H115918 A JPH115918 A JP H115918A JP 16255097 A JP16255097 A JP 16255097A JP 16255097 A JP16255097 A JP 16255097A JP H115918 A JPH115918 A JP H115918A
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pigment
lake
dye
coupling
monoazo
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Masao Shukutani
正夫 宿谷
Shinichi Sunochi
伸一 須之内
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 C.I.ピグメント レッド53:1に近似
した色相を有し、毒性を示すバリウム金属が含まれてお
らず、かつ鮮明性および光沢に優れた実用性の高い新規
な結晶型を有するモノアゾレーキ顔料を提供すること。 【解決手段】 X線回折角度(2θ±0.2゜;Cu−
Kα)4.6゜、および23.3゜に強い回折強度を有
し、14.0゜および28.3゜に弱い回折強度を有す
るモノアゾレーキ顔料、および、1−アミノ−4−メチ
ル−5−クロロベンゼン−2−スルホン酸のジアゾ化物
とβ−ナフトールをカップリングさせて得られた染料
を、陰イオン性界面活性剤の存在下、カルシウムでレー
キ化した後、熱処理するモノアゾレーキ顔料の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な結晶型を有
するモノアゾレーキ顔料、詳しくは鮮明性および光沢に
優れ、印刷インキ、塗料、プラスチック着色剤、文具用
等に賞用される黄味赤色系のモノアゾレーキ顔料、およ
びその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可溶性基を有する芳香族アミンと
β−ナフトール或いはβ−オキシナフトエ酸からなるモ
ノアゾレーキ顔料は、印刷インキ、塗料、プラスチッ
ク、文具等の着色に使用されている。例えば、C.I.
ピグメント レッド53:1は、1−アミノ−4−クロ
ロ−5−メチルベンゼン−2−スルホン酸のジアゾ化物
をジアゾ成分とし、β−ナフトールをカップリング成分
として得られたモノアゾ染料を75〜85℃に加熱し、
塩化バリウムでレーキすることにより得られているし、
C.I.ピグメント レッド48:1は、1−アミノ−
4−メチル−5−クロロベンゼン−2−スルホン酸のジ
アゾ化物をジアゾ成分とし、β−オキシナフトエ酸をカ
ップリング成分として得られたモノアゾ染料を75〜8
5℃に加熱し、塩化バリウムでレーキすることにより得
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらのバリウムレー
キ顔料の中で、C.I.ピグメント レッド53:1は
大量に使用されてきたが、毒性を示すバリウム金属が含
まれているため、人の健康を損なう恐れがあり、規制が
強化され、用途によっては、使用が制限されつつある。
この様な状況から、バリウム金属を含まない新しいC.
I.ピグメントレッド53:1に近似した色相の顔料の
出現が望まれていた。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、印刷イ
ンキ、塗料、プラスチック等の着色剤として、鮮明性お
よび光沢に優れた実用性の高い新規な結晶型を有するモ
ノアゾレーキ顔料を提供することにある。更に、毒性を
示すバリウム金属が含まれていないC.I.ピグメント
レッド53:1に近似した色相の顔料を提供し、労働
衛生上、環境問題等から懸念される危険性を回避するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、陰イオン界面活性
剤の存在下、1−アミノ−4−メチル−5−クロロベン
ゼン−2−スルホン酸のジアゾ化物と、β−ナフトール
をカップリングさせて得られる染料を、カルシウムでレ
ーキ化し、熱処理してなるモノアゾレーキ顔料は、バリ
ウム金属を含んでいないにもかかわらずC.I.ピグメ
ント レッド53:1に近似した色相を有し、鮮明性お
よび光沢に優れていること、更にこの顔料は、X線回折
角度(2θ±0.2゜;Cu−Kα)4.6゜および2
3.3゜に強い回折強度を有し、14.0゜、および2
8.3゜に弱い回折強度を有しており、上記陰イオン界
面活性剤を用いないで得られる顔料に対して、X線回折
パターンを異にした、新規結晶型のモノアゾレーキ顔料
であること等を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】則ち、本発明は、 1. X線回折角度(2θ±0.2゜;Cu−Kα)
4.6゜、および23.3゜に強い回折強度を有し、1
4.0゜および28.3゜に弱い回折強度を有すること
を特徴とするモノアゾレーキ顔料、 2. 下記構造式(1)
【0007】
【化2】
【0008】で示される顔料である上記1記載のモノア
ゾレーキ顔料、 3. 1−アミノ−4−メチル−5−クロロベンゼン−
2−スルホン酸のジアゾ化物とβ−ナフトールをカップ
リングさせて得られた染料を、陰イオン性界面活性剤の
存在下、カルシウムでレーキ化した後、熱処理してなる
顔料である上記1又は2記載のモノアゾレーキ顔料、お
よび 4. 1−アミノ−4−メチル−5−クロロベンゼン−
2−スルホン酸のジアゾ化物とβ−ナフトールをカップ
リングさせて得られた染料を、陰イオン性界面活性剤の
存在下、カルシウムでレーキ化した後、熱処理すること
を特徴とするモノアゾレーキ顔料の製法、を提供するも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】X線回折角度(2θ±0.2゜;
Cu−Kα)4.6゜、および23.3゜に強い回折強
度を有し、14.0゜および28.3゜に弱い回折強度
を有する、本発明のモノアゾレーキ顔料は、陰イオン性
界面活性剤の存在下、1−アミノ−4−メチル−5−ク
ロロベンゼン−2−スルホン酸のジアゾ化物と、β−ナ
フトールをカップリングさせ、カルシウムでレーキ化し
た後、熱処理することにより得られる。
【0010】上記ジアゾ化物の調製は、通常1−アミノ
−4−メチル−5−クロロベンゼン−2−スルホン酸と
水を十分に分散混合し、鉱酸と亜硝酸塩でジアゾ化する
ことでできる。ジアゾ化は、水中で−10〜20℃、好
ましくは0〜10℃で、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリ
ウム等の亜硝酸塩、および塩酸、硫酸等の鉱酸を用いて
行うことができる。これら亜硝酸塩の使用にあたって
は、水溶液として用いることもできるし、粉末状でも使
用できる。
【0011】カップリング成分の調製は、β−ナフトー
ルをアルカリ水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等に溶解し、所望の温度に合わせて完了す
る。溶解は30〜50℃で行うのが有利であり、温度が
高すぎると色相不良の原因となるので好ましくないし、
低温では溶解速度が遅く工業的には不利である。カップ
リング成分を溶解するために用いられるアルカリ水酸化
物の量は、カップリング後のpHが7.0以上となるよ
うに選ぶのが適当である。カップリング成分とジアゾ成
分の所定の比率は、通常、モル比で、カップリング成分
/ジアゾ成分=1.00〜1.20、好ましくは1.0
2〜1.10の範囲である。
【0012】カップリング反応は、例えばβ−ナフトー
ルのアルカリ水酸化物水溶液中に、ジアゾ化合物を注
ぎ、進行させることができる。カップリング反応はジア
ゾ化合物を注ぎ終えた後、通常1時間以内で完了する。
温度は、0〜50℃が好ましく、0〜25℃が更に好ま
しい。カップリング後のpHは通常7.0以上、好まし
くは9.0以上、更に好ましくは11.0〜13.0で
ある。
【0013】カップリングさせて得られた染料のレーキ
化は、例えばpHを7.0〜10.0、好ましくは8.
5〜9.5に調整した後、カルシウム塩水溶液を加え
て、0〜50℃、好ましくは0〜30℃で行うことがで
きる。レーキ化後の熱処理は、75〜95℃、好ましく
は80〜90℃で0.5〜5.0時間、好ましくは1.
0〜3.0時間の範囲である。その結果、レーキ化の完
結と顔料適性の向上が計られる。レーキ化用カルシウム
塩としては、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、硝酸カ
ルシウム等があるが、経済性を考慮すれば塩化カルシウ
ムが好ましい。
【0014】染料のレーキ化の際に存在させる陰イオン
性界面活性剤は、通常、カップリング成分であるβ−ナ
フトールのアルカリ水酸化物水溶液中か、カップリング
後の染料中に加えられるが、β−ナフトールのアルカリ
水酸化物水溶液中に加えた方が染料になじませる時間が
不要で顔料の結晶化が効果的に行われることから好まし
い。染料にカルシウム塩水溶液を加えてレーキ化した後
に陰イオン性界面活性剤を加えると効果が無く、本発明
の顔料が得られないので注意を要する。
【0015】ここで用いる陰イオン性界面活性剤として
は、例えば、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の
ナトリウム塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナ
トリウム塩等を挙げることができ、その使用量は、一般
的に当該顔料100重量部に対して1〜50重量部とな
る範囲が好ましく、使用時の品質等を考慮すれば、3〜
20重量部となる範囲が特に好ましい。
【0016】このようにして得られた本発明のモノアゾ
レーキ顔料は、下記構造式(1)
【0017】
【化3】
【0018】で示される顔料である。そのX線回折図
は、陰イオン界面活性剤を用いずに得た従来のモノアゾ
レーキ顔料のX線回折図とは著しい相違を示す新規のも
のであり、本発明のモノアゾレーキ顔料を用いて印刷イ
ンキ、プラスチックや塗料にした場合は、鮮明性および
光沢に優れている。
【0019】本発明の新規結晶型モノアゾレーキ顔料
は、バリウムレーキ顔料のように毒性を示すバリウム金
属を含まないので、バリウムレーキ顔料の代替品として
環境・安全・健康という社会的要請を満足する極めて有
用な色材である。
【0020】
【実施例】以下に実施例、比較例および試験例を示し
て、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの
実施例により限定されるものではない。尚、例中の
「部」および「%」は、特に断りがない限り、重量基準
である。
【0021】実施例1 1−アミノ−4−メチル−5−クロロベンゼン−2−ス
ルホン酸17.7部を水250部の中にミキサーを使用
して強力に分散させた後、20%塩酸水溶液16.8部
を加え、室温で60分間攪拌し、0〜5℃に冷却した。
次いで、40%亜硝酸ソーダ水溶液14.2部を滴下
し、0〜5℃で60分間攪拌してジアゾ化物を得た。
【0022】これとは別にβ−ナフトール12.1部と
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩
(花王株式会社製デモールN)2.39部を、水400
部と25%苛性ソーダ水溶液19.2部と共に45℃で
30分間攪拌し、溶解させてカップラー溶液を得た。こ
のカップラー溶液を10℃に冷却し、攪拌しながら上記
ジアゾ化物を10分間を要して滴下し、10℃で60分
間攪拌を続けてカップリング反応を終了させ、モノアゾ
染料の懸濁液を得た。pHは、12.0〜13.0であ
った。
【0023】この懸濁液に、5%塩酸水溶液を滴下し、
pHを9.0に調整した後、10℃で塩化カルシウム2
水和物9.3部を水100部に溶解した液を加え、80
分間かけて90℃まで加熱し、90分間90℃で攪拌し
てから熱時濾過し、得られた顔料を温水で洗浄した。洗
浄した顔料を90℃で一昼夜乾燥させた後、粉砕して黄
味赤色のモノアゾレーキ顔料粉末32.1部を得た。
【0024】このようにして得た顔料について、理学電
機株式会社製のX線回折装置「RINT1100」を用
いて粉末X線回折法により、Cu−Kα線照射による回
折状態を記録し、図1にその結果を示した。この顔料
は、図1のX線回折図において回折角度(2θ±0.2
゜;Cu−Kα)4.6゜および23.3゜に強い回折
強度を有し、14.0゜、および28.3゜に弱い回折
強度を有していた。
【0025】なお、X線回折装置の設定は以下の通りと
した。 使 用 電 力 :40KV、30mA サンプリング角度 :0.020゜ 発散・散乱スリット:1゜ 受光スリット :0.30mm スキャンスピード :8゜/分
【0026】実施例2 実施例1と同様にしてジアゾ化物を得た。
【0027】これとは別にβ−ナフトール12.1部
を、水400部と25%苛性ソーダ水溶液19.2部と
共に45℃で30分間攪拌し、溶解させてカップラー溶
液を得た。このカップラー溶液を15℃に冷却し、攪拌
しながら上記ジアゾ化物を10分間を要して滴下し、1
5℃で60分間攪拌を続けてカップリング反応を終了さ
せ、モノアゾ染料の懸濁液を得た。pHは、12.0〜
13.0であった。
【0028】この懸濁液に、芳香族スルホン酸ホルマリ
ン縮合物のナトリウム塩(花王株式会社製デモールM
S)4.78部を水100部に溶解した液を加え、12
0分間撹拌した。次いで、これに5%塩酸水溶液を滴下
し、pHを9.0に調整した後、15℃で塩化カルシウ
ム2水和物9.3部を水100部に溶解した液を加え、
80分間かけて90℃まで加熱し、120分間90℃で
攪拌してから熱時濾過し、得られた顔料を温水で洗浄し
た。洗浄した顔料を90℃で一昼夜乾燥させた後、粉砕
して黄味赤色のモノアゾレーキ顔料粉末33.8部を得
た。
【0029】このようにして得た顔料について、実施例
1と同様にしてCu−Kα線照射によるX線回折状態を
記録したところ、実施例1と同じく回折角度(2θ±
0.2゜;Cu−Kα)4.6゜および23.3゜に強
い回折強度を有し、14.0゜、および28.3゜に弱
い回折強度を有していた。
【0030】比較例1 実施例1と同様にしてジアゾ化物を得た。物を得た。
【0031】これとは別にβ−ナフトール12.1部
を、水400部と25%苛性ソーダ水溶液19.2部と
共に45℃で30分間攪拌し、溶解させてカップラー溶
液を得た。このカップラー溶液を12℃に冷却し、攪拌
しながら上記ジアゾ化物を10分間を要して滴下し、1
2℃で60分間攪拌を続けてカップリング反応を終了さ
せ、モノアゾ染料の懸濁液を得た。pHは、12.0〜
13.0であった。
【0032】この懸濁液に、5%塩酸水溶液を滴下し、
pHを9.0に調整した後、12℃で塩化カルシウム2
水和物9.3部を水100部に溶解した液を加え、80
分間かけて90℃まで加熱し、90分間90℃で攪拌し
てから熱時濾過し、得られた顔料を温水で洗浄した。洗
浄した顔料を90℃で一昼夜乾燥させた後、粉砕して黄
味赤色のモノアゾレーキ顔料粉末33.0部を得た。
【0033】このようにして得た顔料について、実施例
1と同様にしてCu−Kα線照射によるX線回折状態を
記録し、図2にその結果を示した。この顔料は、図2の
X線回折図において回折角度(2θ±0.2゜;Cu−
Kα)4.7゜に強い回折強度を有し、15.2゜およ
び24.0゜に比較的弱い回折強度を有していた。
【0034】試験例1 実施例1〜2および比較例1で得た、いずれかの顔料
0.5部とインキワニス(大日本インキ化学工業株式会
社製「MG−63ワニス」)1.5部を、オートマチッ
クフーバーマーラーで150ポンドの荷重をかけ、10
0回転で5回練肉してインキを調製した。このインキ
を、小型輪転印刷機(プルフバウ印刷機)でアート紙に
展色した。
【0035】得られた展色紙の彩度(C*)を分光光度
計〔アプライドカラー・システム・インコーポレーテッ
ド(Appliedcolor Systems Inc. )製ACS−1400
STC〕により、また光沢(60゜)をヘイズグロスメ
ーター〔ビー・ワイ・ケイ・ガードナー・インコーポレ
ーテッド(BYK-Gardner Inc.)製〕により、それぞれ測
定し、その結果を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示した結果から、実施例1および実
施例2で得た顔料を用いたインキは、比較例1で得た顔
料を用いたインキと比較して、彩度、光沢が高く、優れ
ていることが明きらかである。
【0038】試験例2 実施例1〜2、比較例1で得た顔料およびC.I.ピグ
メント レッド53:1(大日本インキ化学工業株式会
社製SYMULER LAKE RED CCONC)
のいずれか0.5部とインキワニス(大日本インキ化学
工業株式会社製「MG−63ワニス」)1.5部を、オ
ートマチックフーバーマーラーで150ポンドの荷重を
かけ、100回転で5回練肉してインキを調製し、得ら
れたインキを小型輪転印刷機(プルフバウ印刷機)でア
ート紙に展色した。
【0039】得られた展色紙の色相(a*、b*)を分
光光度計〔アプライドカラー・システム・インコーポレ
ーテッド(Appliedcolor Systems Inc. )製ACS−1
400STC〕により測定し、その結果を表2に示し
た。
【0040】
【表2】
【0041】表2に示した結果から、実施例1および実
施例2で得た顔料を用いたインキの色相は、C.I.ピ
グメント レッド53:1に近似した色相を有している
ことが明きらかである。これに対して比較例1で得た顔
料を用いたインキの色相は、C.I.ピグメント レッ
ド53:1と近似した色相を有していないことが明きら
かである。
【0042】
【発明の効果】本発明のモノアゾレーキ顔料は、バリウ
ムレーキ顔料であるC.I.ピグメント レッド53:
1に近似した色相を有し、鮮明性および光沢に優れてお
り、しかも毒性を示すバリウム金属を含まないので、
C.I.ピグメント レッド53:1の代替品として、
印刷インキ、プラスチックの着色や塗料等に使用でき、
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得た本発明のモノアゾレーキ顔料の
X線回折図(2θ±0.2゜;Cu−Kα)である。
【図2】比較例1で得たモノアゾレーキ顔料のX線回折
図(2θ±0.2゜;Cu−Kα)である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線回折角度(2θ±0.2゜;Cu−
    Kα)4.6゜、および23.3゜に強い回折強度を有
    し、14.0゜および28.3゜に弱い回折強度を有す
    ることを特徴とするモノアゾレーキ顔料。
  2. 【請求項2】 下記構造式(1) 【化1】 で示される顔料である請求項1記載のモノアゾレーキ顔
    料。
  3. 【請求項3】 1−アミノ−4−メチル−5−クロロベ
    ンゼン−2−スルホン酸のジアゾ化物とβ−ナフトール
    をカップリングさせて得られた染料を、陰イオン性界面
    活性剤の存在下、カルシウムでレーキ化した後、熱処理
    してなる顔料である請求項1又は2記載のモノアゾレー
    キ顔料。
  4. 【請求項4】 1−アミノ−4−メチル−5−クロロベ
    ンゼン−2−スルホン酸のジアゾ化物とβ−ナフトール
    をカップリングさせて得られた染料を、陰イオン性界面
    活性剤の存在下、カルシウムでレーキ化した後、熱処理
    することを特徴とするモノアゾレーキ顔料の製法。
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Cited By (3)

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