JPH1158737A - インクジェットヘッド - Google Patents
インクジェットヘッドInfo
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- JPH1158737A JPH1158737A JP22402197A JP22402197A JPH1158737A JP H1158737 A JPH1158737 A JP H1158737A JP 22402197 A JP22402197 A JP 22402197A JP 22402197 A JP22402197 A JP 22402197A JP H1158737 A JPH1158737 A JP H1158737A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- liquid chamber
- diaphragm
- jet head
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2/14314—Structure of ink jet print heads with electrostatically actuated membrane
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アクチュエータ上の振動板と液室部を接着ま
たは陽極接合する場合に接合又は接着の強度を最大限に
引き出す。 【解決手段】 振動板6に取り付けられた共通電極と個
別電極5との間に駆動電圧を印加し、振動板6を静電力
により変形させ、ノズル13からインク液滴を吐出す
る。200℃〜400℃の温度範囲で単結晶Siと線膨
張係数の近いガラス基板3に溝を形成し、この溝の底部
に個別電極5を形成し、単結晶Si基板7を前記ガラス
基板3に陽極接着してエッチングまたは研磨で所定の板
厚の振動板6を形成する。振動板6はインクを加圧する
加圧液室8や各加圧液室にインクを供給する共通液室9
の隔壁11に接着される部分の振動板表面が滑らかでな
く荒れており、接着剤と接着表面の接触面積を増やし接
着強度を高める。
たは陽極接合する場合に接合又は接着の強度を最大限に
引き出す。 【解決手段】 振動板6に取り付けられた共通電極と個
別電極5との間に駆動電圧を印加し、振動板6を静電力
により変形させ、ノズル13からインク液滴を吐出す
る。200℃〜400℃の温度範囲で単結晶Siと線膨
張係数の近いガラス基板3に溝を形成し、この溝の底部
に個別電極5を形成し、単結晶Si基板7を前記ガラス
基板3に陽極接着してエッチングまたは研磨で所定の板
厚の振動板6を形成する。振動板6はインクを加圧する
加圧液室8や各加圧液室にインクを供給する共通液室9
の隔壁11に接着される部分の振動板表面が滑らかでな
く荒れており、接着剤と接着表面の接触面積を増やし接
着強度を高める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッド、より詳細には、静電力型のオンディマンド式イン
クジェットプリンタのインクジェットヘッドに関する。
ッド、より詳細には、静電力型のオンディマンド式イン
クジェットプリンタのインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】オンディマンド式インクジェットプリン
タは低価格ながら比較的高画質がえられ、更に、カラー
化も比較的容易なことからパーソナルコンピュータの高
速化,カラー化に伴いかなり普及している。液室の形成
およびアクチュエータ部への接着については従来技術と
して特開平5−330068号公報に記載の発明があ
る。液室をドライフィルムで形成する方法などアクチュ
エータ部に液室隔壁を接着材等で接着する方法が広く用
いられている。
タは低価格ながら比較的高画質がえられ、更に、カラー
化も比較的容易なことからパーソナルコンピュータの高
速化,カラー化に伴いかなり普及している。液室の形成
およびアクチュエータ部への接着については従来技術と
して特開平5−330068号公報に記載の発明があ
る。液室をドライフィルムで形成する方法などアクチュ
エータ部に液室隔壁を接着材等で接着する方法が広く用
いられている。
【0003】圧電形では分割した各圧電素子を振動板に
それぞれ接着するため非常に煩雑であるが、静電型イン
クジェットヘッドはそれが不必要でプロセスが非常に容
易であることから検討されている。特開平5−5060
1号公報に見られるように100Siウエハをアルカリ
エッチング液で異方性エッチングして振動板および液室
を製作し、ガラス基板にギャップを形成し、その底部に
対向電極を形成し、該基板を液室部に陽極接合する提案
がある。しかし、100Siの異方性エッチングでは5
5°の角度でエッチングが進むため、ノズル密度が3本
/mm以上の高密度のインクジェットヘッドは実現でき
ない。そこで、高密度化を図るため、図11(特開平6
−23986号公報)に示すように第1の100Si基
板を100μm幅のマスクで異方性エッチング後、第2
のSi基板とSi−Si接合し該第2のSiを振動板厚
みまでエッチングし、さらに対向電極基板に陽極接合す
る方法が考案されている。
それぞれ接着するため非常に煩雑であるが、静電型イン
クジェットヘッドはそれが不必要でプロセスが非常に容
易であることから検討されている。特開平5−5060
1号公報に見られるように100Siウエハをアルカリ
エッチング液で異方性エッチングして振動板および液室
を製作し、ガラス基板にギャップを形成し、その底部に
対向電極を形成し、該基板を液室部に陽極接合する提案
がある。しかし、100Siの異方性エッチングでは5
5°の角度でエッチングが進むため、ノズル密度が3本
/mm以上の高密度のインクジェットヘッドは実現でき
ない。そこで、高密度化を図るため、図11(特開平6
−23986号公報)に示すように第1の100Si基
板を100μm幅のマスクで異方性エッチング後、第2
のSi基板とSi−Si接合し該第2のSiを振動板厚
みまでエッチングし、さらに対向電極基板に陽極接合す
る方法が考案されている。
【0004】高速印字のため振動板の駆動周波数を高く
する必要があり、振動板の電荷の吐き出しを速やかに行
うため振動板の低抵抗化が問題になり、図12(特開平
6−55732号公報)のように単結晶Si振動板の上
下や周囲に金属薄膜を形成することが提案されている。
する必要があり、振動板の電荷の吐き出しを速やかに行
うため振動板の低抵抗化が問題になり、図12(特開平
6−55732号公報)のように単結晶Si振動板の上
下や周囲に金属薄膜を形成することが提案されている。
【0005】図10は、前記特開平6−23986号公
報に記載されたインクジェットヘッドの一例を説明する
ための要部分解斜視(一部断面にて示す)図で、該イン
クジェットヘッドは、ノズル104,インク加圧液10
5,インク供給路106、共通液室107等が、アルカ
リ異方性エッチングにより形成されたSi基板101
と、Si基板108から形成される振動板102と、電
極109、ギャップ部を形成するための溝110、イン
ク供給口111等が形成されたガラス基板103とを積
層,接合してなる構造を有する。
報に記載されたインクジェットヘッドの一例を説明する
ための要部分解斜視(一部断面にて示す)図で、該イン
クジェットヘッドは、ノズル104,インク加圧液10
5,インク供給路106、共通液室107等が、アルカ
リ異方性エッチングにより形成されたSi基板101
と、Si基板108から形成される振動板102と、電
極109、ギャップ部を形成するための溝110、イン
ク供給口111等が形成されたガラス基板103とを積
層,接合してなる構造を有する。
【0006】Si基板101は、結晶面方位が(10
0)である単結晶Si基板であって、該Si基板の表側
の面(図では上側の面)には複数のノズル104と、各
々のノズル104に連通するキャビティ(インク加圧
室)105と各々のキャビティ105においてノズル1
04と反対側の端部に形成されるインク供給路106
と、各々のインク供給路106にインクを供給するため
の共通のインク室107とが形成されている。振動板1
02は、Si基板108をエッチング及び研磨により該
Si基板108の厚みを薄くして形成されたものであ
る。又、ガラス基板103には、Si基板101上に形
成されたキャビティ105の各々に、前記振動板102
を挟んで対向して配置される電極109と、前記振動板
102と前記電極109との対向間隔(ギャップ)を保
持するための溝110が形成されている。
0)である単結晶Si基板であって、該Si基板の表側
の面(図では上側の面)には複数のノズル104と、各
々のノズル104に連通するキャビティ(インク加圧
室)105と各々のキャビティ105においてノズル1
04と反対側の端部に形成されるインク供給路106
と、各々のインク供給路106にインクを供給するため
の共通のインク室107とが形成されている。振動板1
02は、Si基板108をエッチング及び研磨により該
Si基板108の厚みを薄くして形成されたものであ
る。又、ガラス基板103には、Si基板101上に形
成されたキャビティ105の各々に、前記振動板102
を挟んで対向して配置される電極109と、前記振動板
102と前記電極109との対向間隔(ギャップ)を保
持するための溝110が形成されている。
【0007】図11は、図10に示したインクジェット
ヘッドの製造方法の一例を説明するための工程図で、ま
ず、Si基板120の両面に、熱酸化処理によりSiO
2膜121a及び121bを形成する(図11
(A))。次に、前記SiO2膜121bをフォトレジ
スト膜で保護し、前記SiO2膜121aのみをフッ酸
系エッチング液にて除去する(図11(B))。次に、
Si基板120のSiが露出した面122にBドーピン
グを行い、Si面122にp型Si層123を形成する
(図11(C))。
ヘッドの製造方法の一例を説明するための工程図で、ま
ず、Si基板120の両面に、熱酸化処理によりSiO
2膜121a及び121bを形成する(図11
(A))。次に、前記SiO2膜121bをフォトレジ
スト膜で保護し、前記SiO2膜121aのみをフッ酸
系エッチング液にて除去する(図11(B))。次に、
Si基板120のSiが露出した面122にBドーピン
グを行い、Si面122にp型Si層123を形成する
(図11(C))。
【0008】次に、キャビティ105が形成されている
Si基板101との接合を行うが、その場合は、Si基
板101及び103を硫酸と過酸化水素水の混合液にて
洗浄し、乾燥後、Si基板101にノズル104,キャ
ビティ105等が形成されている面と、Si基板120
の面122とを密着させ、その後、Si基板101及び
120が一体化して形成された接合体130をN2雰囲
気中で熱処理を行い、強固な接合状態を得る(図11
(D))。
Si基板101との接合を行うが、その場合は、Si基
板101及び103を硫酸と過酸化水素水の混合液にて
洗浄し、乾燥後、Si基板101にノズル104,キャ
ビティ105等が形成されている面と、Si基板120
の面122とを密着させ、その後、Si基板101及び
120が一体化して形成された接合体130をN2雰囲
気中で熱処理を行い、強固な接合状態を得る(図11
(D))。
【0009】次に、Si基板120上のSiO2膜12
1bをフッ素系エッチング液で除去し、次いで、接合体
130にアルカリエッチングを施し、Si基板120の
うち高濃度Bドープ(p型Si)層123のみを選択的
に残留せしめ、これを振動板102とし、SiO2膜を
フッ酸系エッチング液にて除去した。(図11
(E))。次に、ガラス基板103と接合体130とを
キャビティ105と電極109との位置合わせを行った
後、陽極接合法により接合した(図11(F))。
1bをフッ素系エッチング液で除去し、次いで、接合体
130にアルカリエッチングを施し、Si基板120の
うち高濃度Bドープ(p型Si)層123のみを選択的
に残留せしめ、これを振動板102とし、SiO2膜を
フッ酸系エッチング液にて除去した。(図11
(E))。次に、ガラス基板103と接合体130とを
キャビティ105と電極109との位置合わせを行った
後、陽極接合法により接合した(図11(F))。
【0010】図12は、前記特開平6−55732号公
報に記載されたインクジェットヘッドの一例を説明する
ための要部断面構成図で、図中、131はシリコン基
板、132はカバーガラス、133はホウ(B)珪酸ガ
ラス基板、134は対向電極、135はノズル、136
はキャビティ、137は振動板、138は流路、139
はインク室、140はインク供給パイプ、141は電
源、142はシール、143は絶縁膜、144は共通電
極である。このインクジェットヘッドの場合、振動板1
37をホウ珪酸ガラス基板133に接合した後、感光性
樹脂を振動板137上面に貼り付け、紫外線露光により
キャビティ136の型を形成する。この型で電鋳を行
い、共通電極144とし電気抵抗を下げている。共通電
極144はインクへの耐蝕性が良好なことからNiが用
いられており、ノズル135、流路138、インク室1
39はカバーガラス132にエッチングにより作られて
いる。
報に記載されたインクジェットヘッドの一例を説明する
ための要部断面構成図で、図中、131はシリコン基
板、132はカバーガラス、133はホウ(B)珪酸ガ
ラス基板、134は対向電極、135はノズル、136
はキャビティ、137は振動板、138は流路、139
はインク室、140はインク供給パイプ、141は電
源、142はシール、143は絶縁膜、144は共通電
極である。このインクジェットヘッドの場合、振動板1
37をホウ珪酸ガラス基板133に接合した後、感光性
樹脂を振動板137上面に貼り付け、紫外線露光により
キャビティ136の型を形成する。この型で電鋳を行
い、共通電極144とし電気抵抗を下げている。共通電
極144はインクへの耐蝕性が良好なことからNiが用
いられており、ノズル135、流路138、インク室1
39はカバーガラス132にエッチングにより作られて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、オンデ
ィマンド式インクジェットヘッドプリンタは低価格なが
ら比較的高画質であるため、広く使用されている。しか
し、印字速度が遅い問題がある。そのため高ノズル密度
でかつ高速の駆動ヘッドの開発が求められている。静電
型ヘッドは構造が簡単でマイクロマシンニング技術で製
作できるため、高密度化に有望な方法である。
ィマンド式インクジェットヘッドプリンタは低価格なが
ら比較的高画質であるため、広く使用されている。しか
し、印字速度が遅い問題がある。そのため高ノズル密度
でかつ高速の駆動ヘッドの開発が求められている。静電
型ヘッドは構造が簡単でマイクロマシンニング技術で製
作できるため、高密度化に有望な方法である。
【0012】高密度静電型インクジェットヘッドを実現
する方法として、前述の特開平6−23986号公報の
発明があるが、液室部分105を100Siの異方性エ
ッチングで形成するため断面が底辺の角55°の二等辺
三角形になり高さが限定されるため、インク流体抵抗が
充分低い加圧液室が得にくいという問題があった。ま
た、ガラス基板と陽極接合する場合、振動板が電界で変
形しないように対向電極と振動板を短絡しながら行う必
要がある。この場合、ウエハに複数のチップとして作り
込む場合はチップごとの短絡は煩雑かつ困難になる。
する方法として、前述の特開平6−23986号公報の
発明があるが、液室部分105を100Siの異方性エ
ッチングで形成するため断面が底辺の角55°の二等辺
三角形になり高さが限定されるため、インク流体抵抗が
充分低い加圧液室が得にくいという問題があった。ま
た、ガラス基板と陽極接合する場合、振動板が電界で変
形しないように対向電極と振動板を短絡しながら行う必
要がある。この場合、ウエハに複数のチップとして作り
込む場合はチップごとの短絡は煩雑かつ困難になる。
【0013】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、本出願人が先に提案して特願平6−557
32号の発明のようにガラス基板にギャップを形成し対
向電極を該ギャップ底部に成膜し、第2不純物層を形成
した第1導電形Si基板を該ガラス基板に陽極接合し、
その後電気化学エッチングなどで振動板厚みを所定の厚
みにし、液室部と接着または陽極接合するようにしたも
のである。
れたもので、本出願人が先に提案して特願平6−557
32号の発明のようにガラス基板にギャップを形成し対
向電極を該ギャップ底部に成膜し、第2不純物層を形成
した第1導電形Si基板を該ガラス基板に陽極接合し、
その後電気化学エッチングなどで振動板厚みを所定の厚
みにし、液室部と接着または陽極接合するようにしたも
のである。
【0014】請求項1および2の発明では、アクチュエ
ータ上の振動板と液室部を接着または陽極接合するが、
振動板の表面性を接着接合する場合と陽極接合する場合
について最適化することで、接着または陽極接合での強
度を最大限に引き出すことができるようにした。さら
に、請求項3の発明では、振動板の振動する部分以外の
部分の厚みをより厚くすることで、引き出し電極上の振
動板の余分な振動を防止することができるようにした。
ータ上の振動板と液室部を接着または陽極接合するが、
振動板の表面性を接着接合する場合と陽極接合する場合
について最適化することで、接着または陽極接合での強
度を最大限に引き出すことができるようにした。さら
に、請求項3の発明では、振動板の振動する部分以外の
部分の厚みをより厚くすることで、引き出し電極上の振
動板の余分な振動を防止することができるようにした。
【0015】従来、高速印字のため、振動板の駆動周波
数を向上するには振動板の抵抗を低減し電荷の排出を効
率良く行う必要があるため、Si振動板の上下や周囲に
金属膜を形成していた。そこで、請求項4の発明では、
振動板それ自体を金属にすることで抵抗をさらに低減で
きると考え、Ni−Fe合金をSi基板にメッキし、F
e−Ni合金面をギャップおよび対向電極を形成したガ
ラス基板に陽極接合し、その後、Siをエッチングして
なくすことで、完全にFe−Ni合金の振動板を形成す
ることを可能にした。
数を向上するには振動板の抵抗を低減し電荷の排出を効
率良く行う必要があるため、Si振動板の上下や周囲に
金属膜を形成していた。そこで、請求項4の発明では、
振動板それ自体を金属にすることで抵抗をさらに低減で
きると考え、Ni−Fe合金をSi基板にメッキし、F
e−Ni合金面をギャップおよび対向電極を形成したガ
ラス基板に陽極接合し、その後、Siをエッチングして
なくすことで、完全にFe−Ni合金の振動板を形成す
ることを可能にした。
【0016】ノズル密度が高密度になると液室隔壁は数
十μmに薄くなり、ドライフィルムなどの有機材による
液室隔壁では、振動板変位よりインクを加圧した場合
に、変形して圧力損失が生じる。このため、硬度の高い
物質例えばSiやガラスなどが望ましい。Siの加工は
マイクロマシンニング技術として広く研究されており、
ガラスの加工よりもさらに容易である。110Si基板
は111面方向にはエッチレートが遅く、111面を加
圧液室の長辺に使用すれば100μm以下の狭いかつ深
い液室の製作が可能である。また、Siの低温リアクテ
ィブ・イオン・エッチングでは−90℃でSF6ガスの
エッチングで200μmも垂直にエッチングが可能であ
る。請求項5の発明では、このようにして製作したSi
液室をSiまたはNi−Fe振動板に接合する場合に膨
張係数が200℃〜400℃の範囲で単結晶Siに近い
ガラス材をスパッタ法やゾルゲル法で両基板間に形成す
ることで陽極接合できるようにした。
十μmに薄くなり、ドライフィルムなどの有機材による
液室隔壁では、振動板変位よりインクを加圧した場合
に、変形して圧力損失が生じる。このため、硬度の高い
物質例えばSiやガラスなどが望ましい。Siの加工は
マイクロマシンニング技術として広く研究されており、
ガラスの加工よりもさらに容易である。110Si基板
は111面方向にはエッチレートが遅く、111面を加
圧液室の長辺に使用すれば100μm以下の狭いかつ深
い液室の製作が可能である。また、Siの低温リアクテ
ィブ・イオン・エッチングでは−90℃でSF6ガスの
エッチングで200μmも垂直にエッチングが可能であ
る。請求項5の発明では、このようにして製作したSi
液室をSiまたはNi−Fe振動板に接合する場合に膨
張係数が200℃〜400℃の範囲で単結晶Siに近い
ガラス材をスパッタ法やゾルゲル法で両基板間に形成す
ることで陽極接合できるようにした。
【0017】さらに、請求項6の発明では、単結晶Si
に線膨張係数の近いFe−Co−Ni合金でノズル孔の
あいたノズルプレートを、前記単結晶Siに線膨張係数
の近いガラス材をSi液室隔壁に陽極接合することで液
室およびアクチュエータ部を信頼性の高い陽極接合でシ
ールすることができ、インクジェットヘッドの信頼性も
高めることができるようにした。
に線膨張係数の近いFe−Co−Ni合金でノズル孔の
あいたノズルプレートを、前記単結晶Siに線膨張係数
の近いガラス材をSi液室隔壁に陽極接合することで液
室およびアクチュエータ部を信頼性の高い陽極接合でシ
ールすることができ、インクジェットヘッドの信頼性も
高めることができるようにした。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ノズ
ルと、該ノズルに連通するインク流路と、流路の一部に
設けられ、かつ、共通電極が取り付けられた振動板と、
該振動板に対向して設けられた個別電極とを有し、前記
振動板に取り付けられた共通電極と前記個別電極との間
に駆動電圧を印加し、前記振動板を静電力により変形さ
せ、前記ノズルからインク液滴を吐出するインクジェッ
トヘッドであって、200℃〜400℃の温度範囲で単
結晶Siと線膨張係数の近いガラス基板に溝を形成し、
該溝の底部に前記個別電極を形成し、単結晶Si基板を
前記ガラス基板に陽極接着してエッチングまたは研磨で
所定の板厚の振動板を形成したインクジェットヘッドに
おいて、前記振動板はインクを加圧する加圧液室や各加
圧液室にインクを供給する共通液室の隔壁に接着される
部分の振動板表面が滑らかでなく荒れていることを特徴
とし、もって、接着剤と接着表面の接触面積を増やし接
着強度を高めたものである。
ルと、該ノズルに連通するインク流路と、流路の一部に
設けられ、かつ、共通電極が取り付けられた振動板と、
該振動板に対向して設けられた個別電極とを有し、前記
振動板に取り付けられた共通電極と前記個別電極との間
に駆動電圧を印加し、前記振動板を静電力により変形さ
せ、前記ノズルからインク液滴を吐出するインクジェッ
トヘッドであって、200℃〜400℃の温度範囲で単
結晶Siと線膨張係数の近いガラス基板に溝を形成し、
該溝の底部に前記個別電極を形成し、単結晶Si基板を
前記ガラス基板に陽極接着してエッチングまたは研磨で
所定の板厚の振動板を形成したインクジェットヘッドに
おいて、前記振動板はインクを加圧する加圧液室や各加
圧液室にインクを供給する共通液室の隔壁に接着される
部分の振動板表面が滑らかでなく荒れていることを特徴
とし、もって、接着剤と接着表面の接触面積を増やし接
着強度を高めたものである。
【0019】請求項2の発明は、ノズルと、該ノズルに
連通するインク流路と、流路の一部に設けられ、かつ、
共通電極が取り付けられた振動板と、該振動板に対向し
て設けられた個別電極とを有し、前記振動板に取り付け
られた共通電極と前記個別電極との間に駆動電圧を印加
し、前記振動板を静電力により変形させ、前記ノズルか
らインク液滴を吐出するインクジェットヘッドであっ
て、200℃〜400℃の温度範囲で単結晶Siと線膨
張係数の近いガラス基板に溝を形成し、該溝の底部に前
記個別電極を形成し、単結晶Si基板を前記ガラス基板
に陽極接合してエッチングまたは研磨で所定の板厚の振
動板を形成したインクジェットヘッドにおいて、前記液
室隔壁に接合される部分の振動板表面が滑らかであるこ
とを特徴とし、もって、陽極接合の接合強度を最大に引
き出すため、単結晶Siの表面平坦度を向上するように
したものである。
連通するインク流路と、流路の一部に設けられ、かつ、
共通電極が取り付けられた振動板と、該振動板に対向し
て設けられた個別電極とを有し、前記振動板に取り付け
られた共通電極と前記個別電極との間に駆動電圧を印加
し、前記振動板を静電力により変形させ、前記ノズルか
らインク液滴を吐出するインクジェットヘッドであっ
て、200℃〜400℃の温度範囲で単結晶Siと線膨
張係数の近いガラス基板に溝を形成し、該溝の底部に前
記個別電極を形成し、単結晶Si基板を前記ガラス基板
に陽極接合してエッチングまたは研磨で所定の板厚の振
動板を形成したインクジェットヘッドにおいて、前記液
室隔壁に接合される部分の振動板表面が滑らかであるこ
とを特徴とし、もって、陽極接合の接合強度を最大に引
き出すため、単結晶Siの表面平坦度を向上するように
したものである。
【0020】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記振動板は、インクを吐出するためにイン
クを加圧する液室に面する振動面部分より、他の部分の
板厚が厚いことを特徴とし、もって、対向電極の配線部
分上の単結晶Siの板厚が振動板部分と同じ場合電極に
印加した電圧が配線部分にも当然加わるため変形する。
このため本請求項のように配線上の単結晶Si板厚が厚
いと振動板変形する電圧では変形量が少なくしたもので
ある。
において、前記振動板は、インクを吐出するためにイン
クを加圧する液室に面する振動面部分より、他の部分の
板厚が厚いことを特徴とし、もって、対向電極の配線部
分上の単結晶Siの板厚が振動板部分と同じ場合電極に
印加した電圧が配線部分にも当然加わるため変形する。
このため本請求項のように配線上の単結晶Si板厚が厚
いと振動板変形する電圧では変形量が少なくしたもので
ある。
【0021】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記振動板が単結晶Siに代えて、単結晶S
iの線膨張係数に近いFe−Ni合金で形成されている
ことを特徴とし、もって、振動板の電気抵抗を低減しイ
ンク吐出周波数を向上できるようにしたものである。
において、前記振動板が単結晶Siに代えて、単結晶S
iの線膨張係数に近いFe−Ni合金で形成されている
ことを特徴とし、もって、振動板の電気抵抗を低減しイ
ンク吐出周波数を向上できるようにしたものである。
【0022】請求項5の発明は、請求項1又は2の発明
において、少なくとも隔壁を接着又は接合する単結晶S
iの表面にガラス材膜が積層されることを特徴とし、も
って、液室硬度を高め、陽極接合による接合が可能で信
頼性の向上が実現できるようにしたものである。
において、少なくとも隔壁を接着又は接合する単結晶S
iの表面にガラス材膜が積層されることを特徴とし、も
って、液室硬度を高め、陽極接合による接合が可能で信
頼性の向上が実現できるようにしたものである。
【0023】請求項6の発明は、請求項1又は2の発明
において、ノズル孔を形成した液室天板にガラスの膨張
係数に近い金属であるFe−Co−Ni合金やFe−N
i合金を用いることを特徴とし、もって、ノズル用天板
を接着剤による接着ではなく、陽極接合で液室隔壁に接
合することで、より信頼性の高い液室を形成できるよう
にしたものである。
において、ノズル孔を形成した液室天板にガラスの膨張
係数に近い金属であるFe−Co−Ni合金やFe−N
i合金を用いることを特徴とし、もって、ノズル用天板
を接着剤による接着ではなく、陽極接合で液室隔壁に接
合することで、より信頼性の高い液室を形成できるよう
にしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による静電型イン
クジェットヘッドの一実施例を説明するための要部斜視
図、図2は、図1に示したインクジェットヘッドの断面
構成図で、図2(A)は、図1の2A−2A線断面図、
図2(B)は、図2(A)の2B−2B線断面図で、図
中、1はアクチュエータ部、2は液室部で、アクチュエ
ータ部1は、ガラス基板3上のギャップ4の底部に設け
られた対向電極5と、該対向電極5との間の静電力で駆
動する振動板6(振動板部以外の肉厚部を7にて示す)
とからなる静電型アクチュエータで、液室部2は、イン
ク吐出のための加圧液室8、各加圧液室にインクを供給
する供給(共通)液室9と、加圧液室8と共通液室9を
連通する流路10およびそれらを構成する隔壁11と、
インク吐出口であるノズル13のある天板であるノスル
プレート12とからなる。これらアクチュエータ部1
と、液室部2と接着または陽極接合し、静電型インクジ
ェットヘッドを完成する。
クジェットヘッドの一実施例を説明するための要部斜視
図、図2は、図1に示したインクジェットヘッドの断面
構成図で、図2(A)は、図1の2A−2A線断面図、
図2(B)は、図2(A)の2B−2B線断面図で、図
中、1はアクチュエータ部、2は液室部で、アクチュエ
ータ部1は、ガラス基板3上のギャップ4の底部に設け
られた対向電極5と、該対向電極5との間の静電力で駆
動する振動板6(振動板部以外の肉厚部を7にて示す)
とからなる静電型アクチュエータで、液室部2は、イン
ク吐出のための加圧液室8、各加圧液室にインクを供給
する供給(共通)液室9と、加圧液室8と共通液室9を
連通する流路10およびそれらを構成する隔壁11と、
インク吐出口であるノズル13のある天板であるノスル
プレート12とからなる。これらアクチュエータ部1
と、液室部2と接着または陽極接合し、静電型インクジ
ェットヘッドを完成する。
【0025】次に、本発明の静電型インクジェットヘッ
ドの実施例として、1振動部の短辺長100μm,長辺
長1.5mm,ノズル密度6本/mmで、ノズル数25
6のインクジェットヘッドを製作する場合の構造および
製造方法について説明する。
ドの実施例として、1振動部の短辺長100μm,長辺
長1.5mm,ノズル密度6本/mmで、ノズル数25
6のインクジェットヘッドを製作する場合の構造および
製造方法について説明する。
【0026】最初に、図3を参照して、静電型アクチュ
エータ部1の製造工程について説明する。 (a)ガラス基板3に超音波加工機で貫通しルーホール
31を形成する(図3(A))。 (b)ガラス基板3にNiまたはCr薄膜を蒸着法によ
り成膜し、フォトリソグラフィ技術により、有機レジス
トをパターンニングして、BHF(緩衝フッ酸)により
エッチングし、1.0μm程度のギャップ4を形成する
(図3(B))。 (c)有機レジストをフォトリソグラフィでパターンニ
ングし、電極となるTi/Ptの積層薄膜と保護層であ
るSiO2スパッタ法で成膜し、有機レジストを除去し
リフトオフ法で電極のパターンニングを行い対向電極5
を形成する(図3(C))。
エータ部1の製造工程について説明する。 (a)ガラス基板3に超音波加工機で貫通しルーホール
31を形成する(図3(A))。 (b)ガラス基板3にNiまたはCr薄膜を蒸着法によ
り成膜し、フォトリソグラフィ技術により、有機レジス
トをパターンニングして、BHF(緩衝フッ酸)により
エッチングし、1.0μm程度のギャップ4を形成する
(図3(B))。 (c)有機レジストをフォトリソグラフィでパターンニ
ングし、電極となるTi/Ptの積層薄膜と保護層であ
るSiO2スパッタ法で成膜し、有機レジストを除去し
リフトオフ法で電極のパターンニングを行い対向電極5
を形成する(図3(C))。
【0027】(d)100面Si基板33に不純物硼素
又はP,Asをイオン注入,拡散またはエピタキシャル
成長で振動板の所定の厚み例えば1.5から5μm程度
に対応した深さの不純物層34でpn接合を形成しSi
基板35を作製する(図3(D))。
又はP,Asをイオン注入,拡散またはエピタキシャル
成長で振動板の所定の厚み例えば1.5から5μm程度
に対応した深さの不純物層34でpn接合を形成しSi
基板35を作製する(図3(D))。
【0028】(e)ガラス基板3と該Si基板35の不
純物導入した面を接触する。ガラス基板3側は針電極に
より負に、Si基板を置いた台電極は正になるように配
線する。大気圧の空気中またはAr,N2,Heなど不
活性ガス中で、400℃に加熱し、前記電極に前記極性
に800Vを印加する。このようにして、ガラス基板3
と該Si基板35を陽極接合し、基板36を製作する
(図3(E))。
純物導入した面を接触する。ガラス基板3側は針電極に
より負に、Si基板を置いた台電極は正になるように配
線する。大気圧の空気中またはAr,N2,Heなど不
活性ガス中で、400℃に加熱し、前記電極に前記極性
に800Vを印加する。このようにして、ガラス基板3
と該Si基板35を陽極接合し、基板36を製作する
(図3(E))。
【0029】(f)次に、電気化学エッチングでエッチ
ングを行うが(図3(F))、該基板の振動板厚みに対
応した不純物層の導電形によりエッチング方法が異なる
ため、場合に分けて説明する。
ングを行うが(図3(F))、該基板の振動板厚みに対
応した不純物層の導電形によりエッチング方法が異なる
ため、場合に分けて説明する。
【0030】n形の場合 基板36のスルーホール31を通して接合したSi基板
35のn形に抵抗性接触できるAu電極コンタクト37
をメタルマスクをし蒸着して形成し400℃でシンタリ
ングする。Au電極配線38を電極コンタクト37にボ
ンディングしフッ素樹脂電極および配線を保護し、電極
配線38を正、Pt電極を負し、80℃のKOH水溶液
に浸してエッチングする。このとき印加する電圧が1.
0V程度でn形でのエッチングが停止し、p形層はすべ
てエッチングされn形層のみ残った。
35のn形に抵抗性接触できるAu電極コンタクト37
をメタルマスクをし蒸着して形成し400℃でシンタリ
ングする。Au電極配線38を電極コンタクト37にボ
ンディングしフッ素樹脂電極および配線を保護し、電極
配線38を正、Pt電極を負し、80℃のKOH水溶液
に浸してエッチングする。このとき印加する電圧が1.
0V程度でn形でのエッチングが停止し、p形層はすべ
てエッチングされn形層のみ残った。
【0031】p形の場合 B濃度が1E20程度に充分高ければ、p形層のエッチ
ングレートが非常に遅くなることが知られており、p形
層のみ残すことができる。エッチング液としてはKOH
の他エチレンジアミンとピロカテコールの水溶液も使用
できる。
ングレートが非常に遅くなることが知られており、p形
層のみ残すことができる。エッチング液としてはKOH
の他エチレンジアミンとピロカテコールの水溶液も使用
できる。
【0032】フォトリソグラフィで有機レジストを電極
パット上のみパターンニング開口し、単結晶Siをリア
クティブ・イオン・エッチングで除去しパット部を形成
する。このようにして単結晶Si薄膜7がガラス基板3
上に形成されアクチュエータ部1が完成した(図3
(G))。
パット上のみパターンニング開口し、単結晶Siをリア
クティブ・イオン・エッチングで除去しパット部を形成
する。このようにして単結晶Si薄膜7がガラス基板3
上に形成されアクチュエータ部1が完成した(図3
(G))。
【0033】液室の製作工程 次に、単結晶Si(7)と200〜400度の範囲で熱
膨張係数の近いガラス材基板に液隔壁11を形成し、該
ガラスの膨張係数に近い金属であるFe−Co−Ni合
金からなる天板であるノズルプレート12に該ガラス基
板と陽極接合して液室2を形成し、さらに、前述のごと
き本発明の静電型アクチュエータ部1と陽極接合して本
発明静電形インクジェットヘッドを構成する。
膨張係数の近いガラス材基板に液隔壁11を形成し、該
ガラスの膨張係数に近い金属であるFe−Co−Ni合
金からなる天板であるノズルプレート12に該ガラス基
板と陽極接合して液室2を形成し、さらに、前述のごと
き本発明の静電型アクチュエータ部1と陽極接合して本
発明静電形インクジェットヘッドを構成する。
【0034】次に、図4及び図5を参照して、液室部2
の製造方法について説明する。
の製造方法について説明する。
【0035】(1)厚み200μmの前記単結晶Siと
200〜400℃の範囲で線膨張係数の近い、ガラス材
基板41に流路10を形成するためフォトリソグラフィ
で有機レジストパターン42を形成する。狭ギャップ−
リアクティブ・イオン・エッチング装置(RIE)によ
りCHF3,CF4混合ガスで30μmエッチングする
(図4(A))。 (2)基板41に蒸着法でNiを成膜し、さらにスルフ
ァミン酸浴のNi電解メッキにより10μmのNi膜4
3を両面に形成する(図4(B))。 (3)フォトリソグラフィで有機レジストにより両面に
それぞれマスクする。1面には加圧液室および共通液室
パターン44aを形成し、他面(裏面)には1面の鏡反
転パターンを用い加圧液室および共通液室パターン44
bを形成する(図4(C))。
200〜400℃の範囲で線膨張係数の近い、ガラス材
基板41に流路10を形成するためフォトリソグラフィ
で有機レジストパターン42を形成する。狭ギャップ−
リアクティブ・イオン・エッチング装置(RIE)によ
りCHF3,CF4混合ガスで30μmエッチングする
(図4(A))。 (2)基板41に蒸着法でNiを成膜し、さらにスルフ
ァミン酸浴のNi電解メッキにより10μmのNi膜4
3を両面に形成する(図4(B))。 (3)フォトリソグラフィで有機レジストにより両面に
それぞれマスクする。1面には加圧液室および共通液室
パターン44aを形成し、他面(裏面)には1面の鏡反
転パターンを用い加圧液室および共通液室パターン44
bを形成する(図4(C))。
【0036】(4)硝酸,酢酸,アセトン各1:1:1
の比の混合液でエッチングする。このようにして、ガラ
ス基板41の両面にNiマスク45a,45bが形成さ
れた(図5(A))。 (5)この基板を狭ギャップ−リアクティブ・イオン・
エッチング装置(RIE)でCHF3,CF4混合ガス
でエッチングする。100μmエッチングし、裏面のエ
ッチングを100μm行い深さ200μmの垂直孔を貫
通して共通液室9と加圧液室8を形成する。両面のNi
膜を硝酸,酢酸,アセトン各1:1:1の比のNiエッ
チング液で除去する(図5(B))。
の比の混合液でエッチングする。このようにして、ガラ
ス基板41の両面にNiマスク45a,45bが形成さ
れた(図5(A))。 (5)この基板を狭ギャップ−リアクティブ・イオン・
エッチング装置(RIE)でCHF3,CF4混合ガス
でエッチングする。100μmエッチングし、裏面のエ
ッチングを100μm行い深さ200μmの垂直孔を貫
通して共通液室9と加圧液室8を形成する。両面のNi
膜を硝酸,酢酸,アセトン各1:1:1の比のNiエッ
チング液で除去する(図5(B))。
【0037】(6)該ガラス基板41の膨張係数に近い
金属であるFe−Co−Ni合金やFe−Ni合金の5
0μmの板を用い、炭酸ガスレーザでノズル孔13を形
成し液室のノズルプレート天板12を形成する(図5
(C))。 (7)該天板12と該ガラス液室隔壁11を1E−3以
上の真空雰囲気で400℃に加熱し陽極接合する。この
ようにして液室部2が完成した(図5(D))。 (8)最後に前述のごとくに形成した静電アクチュエー
タ部1と液室部2を接着または陽極接合し本発明による
静電型インクジェットヘッドを完成する(図5
(E))。
金属であるFe−Co−Ni合金やFe−Ni合金の5
0μmの板を用い、炭酸ガスレーザでノズル孔13を形
成し液室のノズルプレート天板12を形成する(図5
(C))。 (7)該天板12と該ガラス液室隔壁11を1E−3以
上の真空雰囲気で400℃に加熱し陽極接合する。この
ようにして液室部2が完成した(図5(D))。 (8)最後に前述のごとくに形成した静電アクチュエー
タ部1と液室部2を接着または陽極接合し本発明による
静電型インクジェットヘッドを完成する(図5
(E))。
【0038】(請求項1の発明の実施例)振動板6の表
面処理としての電気化学エッチン後、例えば、67Pa
でSF6ガスによりリアクティブ・イオン・エッチング
を行い、振動板6の表面を荒すことができる。この場
合、振動部分の荒れを防止し、液室部との接着部分の表
面のみ荒らしたい場合は、有機レジストをフォトリソグ
ラフィでパターンニングすることもできる。請求項4の
発明に対しては電気化学エッチング後、例えば、67P
aでSFガス6によりリアクティブ・イオン・エッチン
グを行うことで表面を荒らすことができる。アクチュエ
ータ部1の単結晶Siと液室部2を接着する場合、接着
面がある程度荒れていないと接着力が低下するため請求
項4に記載した方法で処理した。化学切削性感光ガラス
とSi基板をエポキシ系接着剤で接着し万能試験機で引
っ張り強度試験を行った場合、Si表面が鏡面の場合は
0.6MPaであったが、請求項4の発明の処理を行っ
た場合は1.1MPaに向上した。
面処理としての電気化学エッチン後、例えば、67Pa
でSF6ガスによりリアクティブ・イオン・エッチング
を行い、振動板6の表面を荒すことができる。この場
合、振動部分の荒れを防止し、液室部との接着部分の表
面のみ荒らしたい場合は、有機レジストをフォトリソグ
ラフィでパターンニングすることもできる。請求項4の
発明に対しては電気化学エッチング後、例えば、67P
aでSFガス6によりリアクティブ・イオン・エッチン
グを行うことで表面を荒らすことができる。アクチュエ
ータ部1の単結晶Siと液室部2を接着する場合、接着
面がある程度荒れていないと接着力が低下するため請求
項4に記載した方法で処理した。化学切削性感光ガラス
とSi基板をエポキシ系接着剤で接着し万能試験機で引
っ張り強度試験を行った場合、Si表面が鏡面の場合は
0.6MPaであったが、請求項4の発明の処理を行っ
た場合は1.1MPaに向上した。
【0039】(請求項2の発明の実施例)一方、200
〜400℃の範囲で単結晶Siに線膨張係数が近いガラ
ス材により液室部を形成しまたは単結晶Si室で接合部
分にのみ前記ガラス材を成膜して液室部を形成し、該液
室部を静電形アクチュエータ部と陽極接合する場合は、
請求項5の発明のように、アクチュエータ部の接合する
部分を研磨して表面を鏡面にし、該液室部を陽極接合す
ることで接合強度を向上することができる。
〜400℃の範囲で単結晶Siに線膨張係数が近いガラ
ス材により液室部を形成しまたは単結晶Si室で接合部
分にのみ前記ガラス材を成膜して液室部を形成し、該液
室部を静電形アクチュエータ部と陽極接合する場合は、
請求項5の発明のように、アクチュエータ部の接合する
部分を研磨して表面を鏡面にし、該液室部を陽極接合す
ることで接合強度を向上することができる。
【0040】上述のようにして接合してアクチュエータ
部と液室部の接着強度を次のようにして強度を評価し
た。引っ張り強度試験サンプルは鏡面仕上げの単結晶S
i基板と同質の基板を電気化学エッチした試料を15m
m角に切断し、面積比が1/3になるパターンを用い
て、有機レジストをフォトリソグラフィでパターンニン
グし、約5μmの深さにRIEエッチングした基板を用
い、前記膨張係数の近いガラス基板と陽極接合したもの
を用いた。2本のステンレス製の直径15mmの円柱の
テストロッドの端面に陽極接合したサンプルをはさみエ
ポキシ系接着剤で接着した。万能試験機で引っ張り試験
を行った結果、鏡面を陽極接合した試料40Mpa以上
の強度であったが、電気化学エッチングしたままの試料
は10Mpa程度であった。以上のことから、請求項5
の発明のように単結晶Siの接合面を研磨し平坦にする
ことは有効であることが分かる。
部と液室部の接着強度を次のようにして強度を評価し
た。引っ張り強度試験サンプルは鏡面仕上げの単結晶S
i基板と同質の基板を電気化学エッチした試料を15m
m角に切断し、面積比が1/3になるパターンを用い
て、有機レジストをフォトリソグラフィでパターンニン
グし、約5μmの深さにRIEエッチングした基板を用
い、前記膨張係数の近いガラス基板と陽極接合したもの
を用いた。2本のステンレス製の直径15mmの円柱の
テストロッドの端面に陽極接合したサンプルをはさみエ
ポキシ系接着剤で接着した。万能試験機で引っ張り試験
を行った結果、鏡面を陽極接合した試料40Mpa以上
の強度であったが、電気化学エッチングしたままの試料
は10Mpa程度であった。以上のことから、請求項5
の発明のように単結晶Siの接合面を研磨し平坦にする
ことは有効であることが分かる。
【0041】(請求項3の発明の実施例)静電型インク
ジェットヘッドの加圧液室や共通液室及びそれらを通ず
る流路の配置においては、対向電極からの引き出し配線
が流路や共通液室の下を通る場合が生じる。単結晶Si
の厚みが(振動板の厚み)が面内で同一な場合は、共通
液室や流路に露出した単結晶Si(図1の7の部分)が
引き出し配線(図1の5′の部分)との間の電界で不要
な振動を生ずることになる。ところが、本発明静電型イ
ンクジェットヘッドでは図1に示すように振動板以外の
単結晶Siの厚み(7部の厚み)が振動板6より厚い構
造となっている。図6は、上述のごとき振動板の製作工
程を示す図で、基本的製造方法は図3の方法を用い、単
結晶Si基板の工程を変更することで実現できる。
ジェットヘッドの加圧液室や共通液室及びそれらを通ず
る流路の配置においては、対向電極からの引き出し配線
が流路や共通液室の下を通る場合が生じる。単結晶Si
の厚みが(振動板の厚み)が面内で同一な場合は、共通
液室や流路に露出した単結晶Si(図1の7の部分)が
引き出し配線(図1の5′の部分)との間の電界で不要
な振動を生ずることになる。ところが、本発明静電型イ
ンクジェットヘッドでは図1に示すように振動板以外の
単結晶Siの厚み(7部の厚み)が振動板6より厚い構
造となっている。図6は、上述のごとき振動板の製作工
程を示す図で、基本的製造方法は図3の方法を用い、単
結晶Si基板の工程を変更することで実現できる。
【0042】(a)単結晶Si基板51の全面に、例え
ばAsイオンを100keV2E15のドーズ量でイオ
ン注入し不純物層52を形成する(図6(A))。 (b)Si基板51にフォトリソグラフィにより、有機
レジスト53を用い2μm程度の膜厚で振動板の振動部
分になる領域上にレジストパターンを形成する(図5
(B))。
ばAsイオンを100keV2E15のドーズ量でイオ
ン注入し不純物層52を形成する(図6(A))。 (b)Si基板51にフォトリソグラフィにより、有機
レジスト53を用い2μm程度の膜厚で振動板の振動部
分になる領域上にレジストパターンを形成する(図5
(B))。
【0043】次に、例えば、500kVの高いエネルギ
ーでPを3E15不純物注入を行う。 (c)レジスト除去後、例えば活性化アニール処理を1
000℃,60分間行いSi基板54を形成する(図5
(C))。 (d)対向電極5を形成した後のガラス基板3とSi基
板54を陽極接合する(図6(D))。 (e)電気化学エッチングによりエッチングし、振動板
部6以外(7の部分)が厚い構造が実現できる(図6
(E))。 振動板の板厚に対する変位は次式(1)で示される。
ーでPを3E15不純物注入を行う。 (c)レジスト除去後、例えば活性化アニール処理を1
000℃,60分間行いSi基板54を形成する(図5
(C))。 (d)対向電極5を形成した後のガラス基板3とSi基
板54を陽極接合する(図6(D))。 (e)電気化学エッチングによりエッチングし、振動板
部6以外(7の部分)が厚い構造が実現できる(図6
(E))。 振動板の板厚に対する変位は次式(1)で示される。
【0044】
【数1】
【0045】式(1)の関係から同じ印加電圧に対する
変位量は板厚の3乗に反比例することが分かる。図1に
示したようにギャップは対抗電極5だけでなくその引き
出し配線5′に対しても形成されている。ノズル13か
らインクを吐出するための加圧液室8に面する振動板6
は対向電極5と振動板6との間に印加した電圧で変位す
るが、このとき引き出し電極5′上の振動板と同質の部
材(7)も変位する。しかし、例えば、振動板6の厚さ
を3μmに対し該部分7の厚みを例えば2倍の6μmに
厚くした構造では、振動板6の変位の8分の1に抑制で
きる。
変位量は板厚の3乗に反比例することが分かる。図1に
示したようにギャップは対抗電極5だけでなくその引き
出し配線5′に対しても形成されている。ノズル13か
らインクを吐出するための加圧液室8に面する振動板6
は対向電極5と振動板6との間に印加した電圧で変位す
るが、このとき引き出し電極5′上の振動板と同質の部
材(7)も変位する。しかし、例えば、振動板6の厚さ
を3μmに対し該部分7の厚みを例えば2倍の6μmに
厚くした構造では、振動板6の変位の8分の1に抑制で
きる。
【0046】(請求項4の発明の実施例)振動板の抵抗
を低減するため振動板をNi−Fe合金にする。Ni−
FeはNi比が40%で200℃から400℃の温度範
囲で単結晶Siの線膨張係数に近いことが知られてい
る。この温度範囲で単結晶Siに膨張係数の近いガラス
への陽極接合が可能である。図7は、請求項4の発明に
よる振動板の製作方法を説明するための工程図で、以
下、図7の工程図に従って請求項4の発明に係る振動板
を製作方法について説明する。
を低減するため振動板をNi−Fe合金にする。Ni−
FeはNi比が40%で200℃から400℃の温度範
囲で単結晶Siの線膨張係数に近いことが知られてい
る。この温度範囲で単結晶Siに膨張係数の近いガラス
への陽極接合が可能である。図7は、請求項4の発明に
よる振動板の製作方法を説明するための工程図で、以
下、図7の工程図に従って請求項4の発明に係る振動板
を製作方法について説明する。
【0047】(a)単結晶Si基板61にNi薄膜をス
パッタリング法で成膜し、800℃で10分間熱処理し
Niシリサイド膜62を形成し基板63を製作する(図
7(A))。 (b)硫酸カリをベースとした電解メッキ液でNi−F
eを用いNi含有率が40%程度になるようにSi基板
63にメッキ膜64を1μmから5μm程度形成する
(図7(B))。
パッタリング法で成膜し、800℃で10分間熱処理し
Niシリサイド膜62を形成し基板63を製作する(図
7(A))。 (b)硫酸カリをベースとした電解メッキ液でNi−F
eを用いNi含有率が40%程度になるようにSi基板
63にメッキ膜64を1μmから5μm程度形成する
(図7(B))。
【0048】(c)対向電極5を形成した後のガラス基
板(図3(C)参照)とSi基板63のNi−Fe面6
4を陽極接合する(図7(C))。
板(図3(C)参照)とSi基板63のNi−Fe面6
4を陽極接合する(図7(C))。
【0049】(d)KOH水溶液でのエッチングや研磨
により単結晶Si部分63を除きNi−Fe膜64を残
す。この場合Ni−Feの保護膜としてSiを1μm程
度残すことは可能である(図7(D))。 このようにして、Ni−Fe振動板が形成されるが、振
動板の材質が金属であるため抵抗率は単結晶Siより遥
かに低く、インクに接液状態で35KHzでの動作が可
能になった。
により単結晶Si部分63を除きNi−Fe膜64を残
す。この場合Ni−Feの保護膜としてSiを1μm程
度残すことは可能である(図7(D))。 このようにして、Ni−Fe振動板が形成されるが、振
動板の材質が金属であるため抵抗率は単結晶Siより遥
かに低く、インクに接液状態で35KHzでの動作が可
能になった。
【0050】(請求項5および6の発明の実施例)図
8,図9に請求項5及び6の液室部の製造工程を次に示
す。単結晶Si基板とFe−Co−Ni合金やFe−N
i合金天板からなる液室部2に、前述のごとき本発明に
よる静電アクチュエータ部1との接合面に、200〜4
00℃の温度範囲で単結晶Siの膨張係数の近い硼珪酸
ガラス材薄膜を成膜し、該静電型アクチュエータ部1と
陽極接合して、インクジェットヘッドを構成した。
8,図9に請求項5及び6の液室部の製造工程を次に示
す。単結晶Si基板とFe−Co−Ni合金やFe−N
i合金天板からなる液室部2に、前述のごとき本発明に
よる静電アクチュエータ部1との接合面に、200〜4
00℃の温度範囲で単結晶Siの膨張係数の近い硼珪酸
ガラス材薄膜を成膜し、該静電型アクチュエータ部1と
陽極接合して、インクジェットヘッドを構成した。
【0051】以下に、製造工程について説明する。 (1)190μm厚の両面研磨単結晶Si基板71に流
路10を形成するため、フォトリソグラフィで有機レジ
ストパターンニングを形成72し、C12,HBr混合
ガスで狭ギャップRIEで20μm程度エッチングする
(図8(A))。 (2)蒸着法でNiを成膜し、さらに、スルファミン酸
浴のNi電解メッキにより10μmのNi膜73a,7
3bを両面に形成する(図8(B))。 (3)フォトリソグラフィで有機レジストにより両面に
それぞれマスクする。一方の1面には共通液室9および
加圧液室8のパターン74aを形成し、他方の面(裏
面)には、前記一方の1面の鏡反転パターンを用いて加
圧液室8および共通液室9のパターン74bを形成する
(図8(C))。その後、硝酸,酢酸,アセトン各1:
1:1の比の混合液で有機レジスト74a,74bをエ
ッチングする(図9(A))。このようにして、該単結
晶Si基板71の両面にNiマスク73a,73bが形
成される(図9(A))。
路10を形成するため、フォトリソグラフィで有機レジ
ストパターンニングを形成72し、C12,HBr混合
ガスで狭ギャップRIEで20μm程度エッチングする
(図8(A))。 (2)蒸着法でNiを成膜し、さらに、スルファミン酸
浴のNi電解メッキにより10μmのNi膜73a,7
3bを両面に形成する(図8(B))。 (3)フォトリソグラフィで有機レジストにより両面に
それぞれマスクする。一方の1面には共通液室9および
加圧液室8のパターン74aを形成し、他方の面(裏
面)には、前記一方の1面の鏡反転パターンを用いて加
圧液室8および共通液室9のパターン74bを形成する
(図8(C))。その後、硝酸,酢酸,アセトン各1:
1:1の比の混合液で有機レジスト74a,74bをエ
ッチングする(図9(A))。このようにして、該単結
晶Si基板71の両面にNiマスク73a,73bが形
成される(図9(A))。
【0052】(4)基板温度を−100℃程度に冷却し
SF6ガスを用いてRIEを行い、深さ180μmの垂
直孔を貫通し加圧液室8と共通液室9となる部分を形成
する。 (5)Niメッキ膜73a,73bを硝酸,酢酸アセト
ン各1:1:1の比の混合液で除去し、単結晶Si隔壁
11を製作する(図9(B))。 (6)ガラスの膨張係数に近い金属であるFe−Co−
Ni合金やFe−Ni合金の100μmの板を用い、炭
酸ガスレーザでノズル孔13を形成し、液室のノズルプ
レート天板12を形成する(図9(C))。 (7)200〜400℃の温度範囲で単結晶Siと膨張
係数の近い硼珪酸ガラスをターゲットとし、液室部2の
両面スパッタ法で薄膜を成膜75する。または、ゾルゲ
ル法により同様の材質の膜を両面にコーティングする。
このとき陽極接合の電圧印加用コンタクト部分はメタル
マスクで覆っておく。ガラス部材75と該Fe−Co−
Ni合金やFe−Ni合金天板12と1E−3以上の真
空雰囲気で400℃に加熱し陽極接合し、液室部2を製
作する(図9(D))。 (8)液室部2と本発明による静電型アクチュエータ部
1と陽極接合し本発明静電型インクジェットヘッドを完
成する(図9(E))。
SF6ガスを用いてRIEを行い、深さ180μmの垂
直孔を貫通し加圧液室8と共通液室9となる部分を形成
する。 (5)Niメッキ膜73a,73bを硝酸,酢酸アセト
ン各1:1:1の比の混合液で除去し、単結晶Si隔壁
11を製作する(図9(B))。 (6)ガラスの膨張係数に近い金属であるFe−Co−
Ni合金やFe−Ni合金の100μmの板を用い、炭
酸ガスレーザでノズル孔13を形成し、液室のノズルプ
レート天板12を形成する(図9(C))。 (7)200〜400℃の温度範囲で単結晶Siと膨張
係数の近い硼珪酸ガラスをターゲットとし、液室部2の
両面スパッタ法で薄膜を成膜75する。または、ゾルゲ
ル法により同様の材質の膜を両面にコーティングする。
このとき陽極接合の電圧印加用コンタクト部分はメタル
マスクで覆っておく。ガラス部材75と該Fe−Co−
Ni合金やFe−Ni合金天板12と1E−3以上の真
空雰囲気で400℃に加熱し陽極接合し、液室部2を製
作する(図9(D))。 (8)液室部2と本発明による静電型アクチュエータ部
1と陽極接合し本発明静電型インクジェットヘッドを完
成する(図9(E))。
【0053】上述のごとき製造方法を用いて、振動部分
の短辺長100μm,長辺1.5mm,ノズル数256
本,ノズル密度6本/mmのヘッドを製作し、インクジ
ェットヘッドプリンタに組み込み周波数30kHz,電
圧85Vで駆動し、良好な印字が得られている。
の短辺長100μm,長辺1.5mm,ノズル数256
本,ノズル密度6本/mmのヘッドを製作し、インクジ
ェットヘッドプリンタに組み込み周波数30kHz,電
圧85Vで駆動し、良好な印字が得られている。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、ノズルと、該ノズル
に連通するインク流路と、流路の一部に設けられ、か
つ、共通電極が取り付けられた振動板と、該振動板に対
向して設けられた個別電極とを有し、前記振動板に取り
付けられた共通電極と前記個別電極との間に駆動電圧を
印加し、前記振動板を静電力により変形させ、前記ノズ
ルからインク液滴を吐出するインクジェットヘッドであ
って、200℃〜400℃の温度範囲で単結晶Siと線
膨張係数の近いガラス基板に溝を形成し、該溝の底部に
前記個別電極を形成し、単結晶Si基板を前記ガラス基
板に陽極接着してエッチングまたは研磨で所定の板厚の
振動板を形成したインクジェットヘッドにおいて、前記
振動板はインクを加圧する加圧液室や各加圧液室にイン
クを供給する共通液室の隔壁に接着される部分の振動板
表面が滑らかでなく荒れていることを特徴とし、もっ
て、接着剤と接着表面の接触面積を増やし接着強度を高
める。
に連通するインク流路と、流路の一部に設けられ、か
つ、共通電極が取り付けられた振動板と、該振動板に対
向して設けられた個別電極とを有し、前記振動板に取り
付けられた共通電極と前記個別電極との間に駆動電圧を
印加し、前記振動板を静電力により変形させ、前記ノズ
ルからインク液滴を吐出するインクジェットヘッドであ
って、200℃〜400℃の温度範囲で単結晶Siと線
膨張係数の近いガラス基板に溝を形成し、該溝の底部に
前記個別電極を形成し、単結晶Si基板を前記ガラス基
板に陽極接着してエッチングまたは研磨で所定の板厚の
振動板を形成したインクジェットヘッドにおいて、前記
振動板はインクを加圧する加圧液室や各加圧液室にイン
クを供給する共通液室の隔壁に接着される部分の振動板
表面が滑らかでなく荒れていることを特徴とし、もっ
て、接着剤と接着表面の接触面積を増やし接着強度を高
める。
【0055】請求項2の発明は、ノズルと、該ノズルに
連通するインク流路と、流路の一部に設けられ、かつ、
共通電極が取り付けられた振動板と、該振動板に対向し
て設けられた個別電極とを有し、前記振動板に取り付け
られた共通電極と前記個別電極との間に駆動電圧を印加
し、前記振動板を静電力により変形させ、前記ノズルか
らインク液滴を吐出するインクジェットヘッドであっ
て、200℃〜400℃の温度範囲で単結晶Siと線膨
張係数の近いガラス基板に溝を形成し、該溝の底部に前
記個別電極を形成し、単結晶Si基板を前記ガラス基板
に陽極接合してエッチングまたは研磨で所定の板厚の振
動板を形成したインクジェットヘッドにおいて、前記液
室隔壁に接合される部分の振動板表面が滑らかであるこ
とを特徴とし、もって、陽極接合の接合強度を最大に引
き出すため、単結晶Siの表面平坦度を向上する。
連通するインク流路と、流路の一部に設けられ、かつ、
共通電極が取り付けられた振動板と、該振動板に対向し
て設けられた個別電極とを有し、前記振動板に取り付け
られた共通電極と前記個別電極との間に駆動電圧を印加
し、前記振動板を静電力により変形させ、前記ノズルか
らインク液滴を吐出するインクジェットヘッドであっ
て、200℃〜400℃の温度範囲で単結晶Siと線膨
張係数の近いガラス基板に溝を形成し、該溝の底部に前
記個別電極を形成し、単結晶Si基板を前記ガラス基板
に陽極接合してエッチングまたは研磨で所定の板厚の振
動板を形成したインクジェットヘッドにおいて、前記液
室隔壁に接合される部分の振動板表面が滑らかであるこ
とを特徴とし、もって、陽極接合の接合強度を最大に引
き出すため、単結晶Siの表面平坦度を向上する。
【0056】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記振動板は、インクを吐出するためにイン
クを加圧する液室に面する振動面部分より、他の部分の
板厚が厚いことを特徴とし、もって、対向電極の配線部
分上の単結晶Siの板厚が振動板部分と同じ場合電極に
印加した電圧が配線部分にも当然加わるため変形する。
このため本請求項のように配線上の単結晶Si板厚が厚
いと振動板変形する電圧では変形量が少なくすることが
できる。
において、前記振動板は、インクを吐出するためにイン
クを加圧する液室に面する振動面部分より、他の部分の
板厚が厚いことを特徴とし、もって、対向電極の配線部
分上の単結晶Siの板厚が振動板部分と同じ場合電極に
印加した電圧が配線部分にも当然加わるため変形する。
このため本請求項のように配線上の単結晶Si板厚が厚
いと振動板変形する電圧では変形量が少なくすることが
できる。
【0057】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記振動板が単結晶Siに代えて、単結晶S
iの線膨張係数に近いFe−Ni合金で形成されている
ことを特徴とし、もって、振動板の電気抵抗を低減しイ
ンク吐出周波数を向上できる。
において、前記振動板が単結晶Siに代えて、単結晶S
iの線膨張係数に近いFe−Ni合金で形成されている
ことを特徴とし、もって、振動板の電気抵抗を低減しイ
ンク吐出周波数を向上できる。
【0058】請求項5の発明は、請求項1又は2の発明
において、少なくとも隔壁を接着又は接合する単結晶S
iの表面にガラス材膜が積層されることを特徴とし、も
って、液室硬度を高め、陽極接合による接合が可能で信
頼性の向上が実現できる。
において、少なくとも隔壁を接着又は接合する単結晶S
iの表面にガラス材膜が積層されることを特徴とし、も
って、液室硬度を高め、陽極接合による接合が可能で信
頼性の向上が実現できる。
【0059】請求項6の発明は、請求項1又は2の発明
において、ノズル孔を形成した液室天板にガラスの膨張
係数に近い金属であるFe−Co−Ni合金やFe−N
i合金を用いることを特徴とし、もって、ノズル用天板
を接着剤による接着ではなく、陽極接合で液室隔壁に接
合することでより信頼性の高い液室を形成できる。
において、ノズル孔を形成した液室天板にガラスの膨張
係数に近い金属であるFe−Co−Ni合金やFe−N
i合金を用いることを特徴とし、もって、ノズル用天板
を接着剤による接着ではなく、陽極接合で液室隔壁に接
合することでより信頼性の高い液室を形成できる。
【図1】 本発明が適用されるインクジェットヘッドの
一例を説明するための要部斜視図である。
一例を説明するための要部斜視図である。
【図2】 図1に示したインクジェットヘッドの要部断
面図である。
面図である。
【図3】 本発明におけるインクジェットヘッドの作製
方法を説明するための工程図である。
方法を説明するための工程図である。
【図4】 本発明におけるインクジェットヘッドの他の
作製方法の前半の工程を説明するための工程図である。
作製方法の前半の工程を説明するための工程図である。
【図5】 図4に示した作製方法の後半の工程を説明す
るための工程図である。
るための工程図である。
【図6】 図4に示した他の作製方法の後半の工程を説
明するための工程図である。
明するための工程図である。
【図7】 図4に示した更に他の作製方法の後半の工程
を説明するための工程図である。
を説明するための工程図である。
【図8】 図4に示した更に他の作製方法の前半の工程
を説明するための工程図である。
を説明するための工程図である。
【図9】 図8に示した作製方法の後半の工程を説明す
るための工程図である。
るための工程図である。
【図10】 従来のインクジェットヘッドの一例を説明
するための要部分解斜視図(一部断面にて示す)であ
る。
するための要部分解斜視図(一部断面にて示す)であ
る。
【図11】 図10に示したインクジェットヘッドの製
造方法の一例を説明するための工程図である。
造方法の一例を説明するための工程図である。
【図12】 従来のインクジェットヘッドの他の例を説
明するための要部断面図である。
明するための要部断面図である。
1…アクチュエータ部、2…液室部、3,103…ガラ
ス基板、4…ギャップ、5,134…対向電極、5′…
対向電極5の配線部、6、102,137…振動板、7
…振動板の肉厚部、8…加圧液室、9,107…共通液
室、10,138…流路、11…隔壁、13,104,
135…ノズル、101,108,120…Si基板、
105…インク加圧室、106…インク供給路、109
…電極、110…溝、111…インク供給口、121
a,121b…SiO2膜、122…Si面、123…
p型Si層、130…接合体、131…シリコン基板、
132…カバーガラス、133…ホウ(B)珪酸ガラス
基板、136…キャビティ、139…インク室、140
…インク供給パイプ、141…電源、142…シール、
143…絶縁膜、144…共通電極。
ス基板、4…ギャップ、5,134…対向電極、5′…
対向電極5の配線部、6、102,137…振動板、7
…振動板の肉厚部、8…加圧液室、9,107…共通液
室、10,138…流路、11…隔壁、13,104,
135…ノズル、101,108,120…Si基板、
105…インク加圧室、106…インク供給路、109
…電極、110…溝、111…インク供給口、121
a,121b…SiO2膜、122…Si面、123…
p型Si層、130…接合体、131…シリコン基板、
132…カバーガラス、133…ホウ(B)珪酸ガラス
基板、136…キャビティ、139…インク室、140
…インク供給パイプ、141…電源、142…シール、
143…絶縁膜、144…共通電極。
Claims (6)
- 【請求項1】 ノズルと、該ノズルに連通するインク流
路と、流路の一部に設けられ、かつ、共通電極が取り付
けられた振動板と、該振動板に対向して設けられた個別
電極とを有し、前記振動板に取り付けられた共通電極と
前記個別電極との間に駆動電圧を印加し、前記振動板を
静電力により変形させ、前記ノズルからインク液滴を吐
出するインクジェットヘッドであって、200℃〜40
0℃の温度範囲で単結晶Siと線膨張係数の近いガラス
基板に溝を形成し、該溝の底部に前記個別電極を形成
し、単結晶Si基板を前記ガラス基板に陽極接着してエ
ッチングまたは研磨で所定の板厚の振動板を形成したイ
ンクジェットヘッドにおいて、前記振動板はインクを加
圧する加圧液室や各加圧液室にインクを供給する共通液
室の隔壁に接着される部分の振動板表面が滑らかでなく
荒れていることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項2】 ノズルと、該ノズルに連通するインク流
路と、流路の一部に設けられ、かつ、共通電極が取り付
けられた振動板と、該振動板に対向して設けられた個別
電極とを有し、前記振動板に取り付けられた共通電極と
前記個別電極との間に駆動電圧を印加し、前記振動板を
静電力により変形させ、前記ノズルからインク液滴を吐
出するインクジェットヘッドであって、200℃〜40
0℃の温度範囲で単結晶Siと線膨張係数の近いガラス
基板に溝を形成し、該溝の底部に前記個別電極を形成
し、単結晶Si基板を前記ガラス基板に陽極接合してエ
ッチングまたは研磨で所定の板厚の振動板を形成したイ
ンクジェットヘッドにおいて、前記液室隔壁に接合され
る部分の振動板表面が滑らかであることを特徴とするイ
ンクジェットヘッド。 - 【請求項3】 前記振動板は、インクを吐出するために
インクを加圧する液室に面する振動面部分より、他の部
分の板厚が厚いことを特徴とする請求項1又は2に記載
のインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 前記振動板が単結晶Siに代えて、単結
晶Siの線膨張係数に近いFe−Ni合金で形成されて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジ
ェットヘッド。 - 【請求項5】 少なくとも隔壁を接着又は接合する単結
晶Siの表面にガラス材膜が積層されることを特徴とす
る請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。 - 【請求項6】 ノズル孔を形成した液室天板にガラスの
膨張係数に近い金属であるFe−Co−Ni合金やFe
−Ni合金を用いることを特徴とする請求項1又は2に
記載のインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22402197A JPH1158737A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | インクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22402197A JPH1158737A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | インクジェットヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1158737A true JPH1158737A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16807352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22402197A Pending JPH1158737A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | インクジェットヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1158737A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002254658A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-11 | Brother Ind Ltd | インクジェットヘッドの製造方法 |
US6929353B2 (en) | 2000-02-18 | 2005-08-16 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Ink-jet recording head and method of manufacturing the same |
US9381740B2 (en) | 2004-12-30 | 2016-07-05 | Fujifilm Dimatix, Inc. | Ink jet printing |
-
1997
- 1997-08-20 JP JP22402197A patent/JPH1158737A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6929353B2 (en) | 2000-02-18 | 2005-08-16 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Ink-jet recording head and method of manufacturing the same |
US7165299B2 (en) | 2000-02-18 | 2007-01-23 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method of manufacturing an ink-jet recording head |
US7661801B2 (en) | 2000-02-18 | 2010-02-16 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Printer including an ink-jet recording head |
JP2002254658A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-11 | Brother Ind Ltd | インクジェットヘッドの製造方法 |
JP4529298B2 (ja) * | 2001-03-02 | 2010-08-25 | ブラザー工業株式会社 | インクジェットヘッドの製造方法 |
US9381740B2 (en) | 2004-12-30 | 2016-07-05 | Fujifilm Dimatix, Inc. | Ink jet printing |
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Legal Events
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