JP2000052551A - インクジェットヘッド構造 - Google Patents

インクジェットヘッド構造

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JP2000052551A
JP2000052551A JP22468798A JP22468798A JP2000052551A JP 2000052551 A JP2000052551 A JP 2000052551A JP 22468798 A JP22468798 A JP 22468798A JP 22468798 A JP22468798 A JP 22468798A JP 2000052551 A JP2000052551 A JP 2000052551A
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counter electrode
jet head
ink jet
gap
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Seiichi Kato
静一 加藤
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Ricoh Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14314Structure of ink jet print heads with electrostatically actuated membrane

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動電圧を低くするため振動板と個別対向電
極でできるギャップを狭くしてもインク吐出に充分な振
動板の変位が得られ、かつ振動板が個別対向電極に接す
ることなく駆動できるようにし、駆動周波数を向上させ
る。 【解決手段】 個別対向電極2と振動板11は、電圧を
印加していない時は図2(A)の状態にある。ここで、
個別対向電極2と振動板11との間に駆動電圧を印加す
ると静電力により振動板11が変位し、図2(B)に示
すように、振動板11の厚い部分11aが段差5の上面
7に接する。このとき振動板11の厚い部分11aは段
差の高さLのギャップで対向電極2に面しており、振動
板の厚い部分11aと対向電極2とが等価的に図2
(C)のようになっている。静電型振動板駆動ではギャ
ップの1/3に達する動作が不安定になり、対向電極2
に衝突する。衝突をさけるために振動板11が段差の高
さLの2/3より高い範囲で変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドの構造、より詳細には、インクジェット記録装置に
使用されるインクジェットヘッドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータとともにオンデ
マンド式のカラーインクジェットプリンタが普及し、印
刷画質が飛躍的に向上してきたが、更なる高画質と印刷
速度の向上が求められている。とくに印刷速度が遅いこ
とはインクジェットプリンタの短所とされ、高ノズル密
度を実現し印刷速度を向上する方法がいくつか検討され
ている。静電型方式のインクジェットヘッドはシンプル
な構造で製造方法が半導体デバイス技術に近く、マイク
ロマシンニング技術が活用できる。
【0003】しかし、静電型インクジェットヘッドでは
高密度になるに従い、振動板の短辺方向の長さ短辺長が
100μm以下と狭くなり、駆動電圧が100V程度ま
で高くなる。そこで、特開平7−214775号公報で
はギャップすなわち個別対向電極と振動板との間隔を
0.3μm程度に狭くし、振動板が個別対向電極に接す
る動作で駆動している。
【0004】一方、特開平7−246706号公報の発
明では、ギャップ内に支柱を具備し、振動板の変位を制
限している。この目的は薄い振動板にして低い電圧でも
変位しやすくした場合、支柱を設けることでインク吐出
にたる剛性を得るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】振動板と個別対向電極
との間の静電力で振動板を変位させ、振動板の弾性復元
力でインク室を加圧し、インクを吐出する方式の静電型
インクジェットヘッドでは、変位が作り込みの実効ギャ
ップの1/3の変位に達すると振動が不安定になり、個
別対向電極に衝突して短絡する現象がある。
【0006】また、特開平7−214775号公報の発
明のように対向電極に振動板を衝突させる方法がある。
しかし、振動板が一部でも対向電極に接すると電界は距
離の自乗に反比例するため、振動板のほとんどの部分が
対向電極に貼り付くことになる。振動板の個別電極への
貼り付きで復帰の時間が長くなることを招く。また、振
動板と個別対向電極との短絡での破壊を防止するため、
ITOのような特別な電極材料を用いる必要があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、振動
板と該振動板に対向して所定のギャップをもって配設さ
れた個別対向電極とを有し、該振動板と個別対向電極と
の間に電圧を印加して静電力を発生させ、前記振動板を
変形して該振動板の復元力により加圧して吐出する方式
のインクジェットヘッドにおいて、前記振動板が短辺両
端近傍の振動板の薄い部分と中央の厚い部分から構成さ
れ、かつ、前記ギャップ内の該振動板下の短辺両端に段
差を具備し、前記個別対向電極と該段差の側面とが凹構
造をなし、前記振動板の厚い部分と前記段差上面との距
離より前記振動板の厚い部分と個別対向電極との距離の
方が遠いことを特徴としたものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記該振動板の変位は該振動板の厚い部分が前記段
差まで変位したときに、該振動板と個別対向電極の距離
の最短部分が前記段差の側面の高さの2/3より高いこ
とを特徴としたものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記振動板上または個別対向電極上に絶縁体を有
し、前記振動板が、 実効ギャップ=ギャップ−絶縁体膜厚+(絶縁体膜厚/
絶縁体の比誘電率) 実効的段差の高さ=段差の高さ−絶縁体膜厚+(絶縁体
膜厚/絶縁体の比誘電率) 式で示される実効ギャップおよび実効的段差を上面まで
変位したときに、該振動板と個別対向電極の距離の最短
部分が前記段差の側面の実効的高さの2/3より高いこ
とを特徴としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による静電型イン
クジェットヘッドの一実施例を説明するための要部断面
図で、図1(A)は、図1(B)のA−A線断面図、図
1(B)は図1(A)のB−B線断面図で、図中、1は
対向電極基板、2は個別対向電極、3は絶縁体、4はギ
ャップ、5は段差、6は段差の側面、7は段差の上面、
8は電極パット、11は振動板で、該振動板11は振動
板が厚い構造部分11aと振動板が薄い構造部分11b
とから成っている。12は液室の隔壁、13は加圧液
室、32は共通液室、31は共通液室32と加圧液室1
3とを連結する流路、33はノズルで、静電型インクジ
ェットヘッドは、個別対向電極2を電極基板1上のギャ
ップ溝内に形成し、単結晶Si振動板11と個別対向電
極2との間にギャップ4を設ける。
【0011】本発明のインクジェットヘッドでは、ギャ
ップ4の短辺端近傍を浅くし、段差5を具備する。さら
に、振動板11の短辺端近傍のヒンジの構造として厚み
を薄くし、振動板11の薄い部分11bを形成する。こ
こでは振動板と一体の単結晶Si液室の隔壁の例を示
す。ステンレス板34,35,36で流路孔31、共通
液室32、ノズル孔33をエッチングやレーザ加工で製
作し、接着して積層する。この蓄積したステンレス部材
30をSi隔壁12に接着する。振動板11が変位する
と共通液室32からインクが流路31を通して加圧液室
13に流入し、振動板11が復元すると振動板11の圧
力が加圧液室13に加わり、急激な圧力変化では流路3
1の抵抗が大きく、変位で流れ込んだインクの多くはノ
ズル33から吐出する。
【0012】図2は、図1に示した本発明による静電型
インクジェットヘッドの動作原理を説明するための要部
構成図で、同図は、個別対向電極2と振動板11のイメ
ージ図で、単結晶Siの振動板11の断面が111面で
ヤング率が19E10 N/mであり、短辺長が10
0μmである場合の例を示している。
【0013】図2(A)は、電圧を印加していない状態
である。ここで、個別対向電極2と振動板11との間に
駆動電圧を例えば30Vまで印加すると静電力により振
動板11が変位し、図2(B)に示すように、振動板1
1の厚い部分11aが段差の上面7に接する。このと
き、振動板11の厚い部分11aは段差の高さのギャッ
プで対向電極2に面しており、振動板11を変位させた
電圧はすでに印加されている。この時、振動板の厚い部
分11aと対向電極2とが等価的に図2(C)のように
なっていると考えられる。静電型振動板駆動ではギャッ
プの1/3に達する動作が不安定になり、対向電極2に
衝突する。衝突をさけるためには振動板11が段差5の
高さの2/3より高い範囲で変位することが必要で、好
ましくは、変位ができるだけ小さいほうがよい。
【0014】図3は、振動板の振動変位と印加電圧の関
係を示す図で、図示のように、例えば、ギャップを0.
1μm,短辺長を80μm、振動板厚みを7.5μmに
した場合は、変位が段差の高さLの2/3の高さに達す
る電圧は45Vであり、振動板と対向電極間に印加され
ている電圧を30Vとすれば、振動板は対向電極に衝突
することはない。このように厚い部分の振動板11の剛
性を段差の高さLの2/3より高い範囲で変位するよう
に設定すれば、振動板の対向電極への貼り付きによる破
壊や貼り付きによる復元するときの遅れがなく動作でき
る。
【0015】なお、個別対向電極2上に絶縁板3が形成
される場合は、 実効ギャップ=ギャップ−絶縁板膜厚+(絶縁板膜厚/
比誘電率) 実効的な高さ=段差の高さ−絶縁体膜厚+(絶縁体膜厚
/比誘電率) で得られる実効ギャップや実効的な高さの値を用いて設
定する。例えば、SiO を100nm電極上に形成し
た場合、ギャップ深さが0.375μm、段差の高さが
0.175μmで、実効ギャップ0.3μm、実効的段差
の高さ0.1μmが得られる。
【0016】上述のように、本発明によるインクジェッ
トヘッドにおいては、駆動電圧を印加すると振動板11
が変位し実効ギャップの1/3に達した後、振動板は個
別対向電極2に向かってさらに変位し最終的に対向電極
に衝突する。しかし、本発明では振動板の短辺方向端の
近傍下に具備した段差5の上面7に振動板11の厚い部
分11aが接する。しかし、振動板11の短辺中央の振
動板の厚い部分11aの剛性は充分高いため、振動板が
対向電極2に接しない。さらに振動板の剛性は、段差の
高さLの2/3の高さの範囲で振動板が変位するように
硬く設定され、振動板が個別対向電極2に接しないよう
にしている。このように、本発明によると、振動板が個
別対向電極に接しないことで振動板が復元する場合に、
振動板と対向電極が貼り付くことでの遅れが生じない。
【0017】図4乃至図6は、本発明による静電型イン
クジェットヘッドの製造工程を説明するための要部断面
図で図4(A)〜図6(I)までは短辺の断面を示し
て、図6(J)と図6(K)は長辺の断面を示してい
る。以下、単結晶Siに線膨張係数が近い硼珪酸ガラス
を基板として使用する方法を説明するが、単結晶Si上
に拡散層電極を形成し個別対向電極として基板とし、単
結晶Si振動板を直接接合する方法もある。
【0018】A(図4(A)):単結晶Siに線膨張係
数の近い硼珪酸ガラス基板1にCr薄膜を蒸着法により
成膜し、フォトリソグラフィ技術により、有機レジスト
をパターンニングして、赤血塩,水酸化ナトリウム,硝
酸第二セリウム,酢酸,水の混合液でCr膜をエッチン
グし、BHF(緩衝フッ酸)によりガラスをエッチング
し、短辺幅100μmで0.2μm程度の溝を掘り、段
差の上面7になる部分を形成し、Cr膜をエッチングし
て取り去る。
【0019】B(図4(B)):有機レジストで短辺幅
80μmにパターンニングし狭ギャップRIE(リアク
ティブ・イオン・エッチング)により0.375μmエ
ッチングし、段差5を形成し、ギャップ4に形成する。
【0020】C(図4(C)):ガラス基板1に例えば
Ni薄膜2を200nm、絶縁膜となる100nmのS
iOを積層して成膜する。有機レジストを用いフォト
リソグラフィにより個別対向電極パターンを形成し、B
HFによりSiO膜をエッチングし、硝酸,酢酸,ア
セトンの混合液によりNi膜をエッチングする。このよ
うにして、絶縁膜3と個別対向電極2が形成された。
【0021】段差5の高さLは溝の深さ0.375μm
から個別対向電極の厚み0.2μmを差し引いた0.17
5μmになる。また、SiOが絶縁膜として0.1μ
mあるため、実効ギャップは 実効ギャップ=ギャップ深さ−絶縁体膜厚+(絶縁体膜
厚/比誘電率) から得られ、0.1μmとなる。したがって、実効的な
段差の高さは0.1μmになる。
【0022】D(図5(D)):単結晶Si基板21上
に、振動板の所定の厚み例えば7.5μmに対応した厚
さに、B硼素を1E20/cm−3含むエピタキシャル
成長層を成長してp形不純物層22を形成した、厚み2
00μmの両面研磨110面Si基板21に、SiO
膜23を20nm熱酸化し、その上にCVD法でSiN
膜(シリコン窒化膜)24を150nm成膜する。
【0023】E(図5(E)):p形不純物層22側の
SiN膜24をRIEにて取り去り、BHFでSiO
膜23を除去する。
【0024】F(図5(F)):p形拡散層22側に有
機レジストパターンをフォトリソグラフィでパターンニ
ングし、SF6とCF4の混合ガスで狭ギャップRIE
エッチング装置により5.0μmエッチングし、振動板
の薄い部分を形成するための溝25を形成する。この溝
部分では、7.5μmのp形不純物層がエッチングさ
れ、2.5μmの厚みに残っていることになる。
【0025】G(図5(G)):反対の面のSiN膜2
4を有機レジストを用いフォトリソグラフィで、液室隔
壁パターンでパターンニングし、液室隔離レジストパタ
ーン26を形成する。液室隔壁パターン26は169μ
mピッチで100μm幅に64本2列になっている。ま
た加圧液室の長辺は111面に平行になっている。Si
N膜24とSiO膜23をSF6+CFガスでRIE
(リアクティブ・イオン・エッチング)で開口する。
【0026】H(図6(H)):単結晶Si基板21上
のSiN液室パターンとガラス基板1上の個別対向電極
パターンをアライメントし、ガラス基板1とSi基板2
1の高濃度p形不純物層22の面を接触する。ガラス基
板側には針電極により負になるように、Si基板を置い
た台電極には正になるように配線する。大気圧の空気中
またはAr,N2,Heなど不活性ガス中で、400℃
に加熱し、前記電極に前記極性にて800Vを印加す
る。このようにして、ガラス基板1と該Si基板21を
陽極接合した。
【0027】I(図6(I)):エッチング用のジグに
取り付け液室パターン付近以外エッチング液に接しない
ようにしてKOHにて異方性エッチングを行う。B濃度
が1E20/cm程度に充分高ければ、p形層のエッ
チングレートが非常に遅くなることが知られており、高
濃度p形層のみ残すことができる。エッチング液として
はKOH他エチレンジアミンとピロカテコールの水溶液
も使用できる。
【0028】加圧液室パターンの長辺が111面に平行
であるため、異方性エッチングにより基板表面に垂直に
エッチングが進み、液室隔壁27が形成されていき、加
圧液室28が形成されていく。そして、エッチングが高
濃度p形不純物層に達すると上述のように、エッチング
速度が急激に減速される。前記工程(F)で7.5μm
の高濃度B不純物層22を5μmエッチングした部分は
2.5μmの薄い厚みに残すことができ、振動板の薄い
部分22bが形成された。また、他の高濃度p形不純物
層は7.5μmの厚みであり、7.5μm厚みに残すこと
ができ、振動板の厚い部分22aを形成できた。
【0029】J(図6(J)):メタルマスク40で単
結晶Si隔壁27を覆い、単結晶SiをRIE(リアク
ティブ・イオン・エッチング)で除去し、個別対向電極
に対する電極取り出し用電極パット8を開口する。
【0030】K(図6(K)):ステンレス板34,3
5にエッチング加工して孔を形成し流路31、共通液室
32とする。ステンレス板36に炭酸ガスレーザで孔を
あけノズル孔33を形成する。これらステンレス板3
4,35,36を積層し接着30し、ノズル33および
共通液室部32、流路31を製作した。そして、これら
ノズル部および共通液室部を単結晶Si液室隔壁27に
接着した。
【0031】なお、図6(K)に示したインクジェット
ヘッドと図1(A)に示したインクジェットヘッドとは
同じものであり、図6(K)において、図1(A)と同
一の部材には図1(A)において用いた参照番号を
( )内の数字で示してある。
【0032】このようにして製作した、インクジェット
ヘッドを動作させたところ、振動板の短略は発生しなか
った。30Vの駆動電圧、30KHzの駆動周波数で振
動板変位が0.2μm得られた。従来方式の当接する方
式では3kHzでの駆動周波数であった。この値から本
発明インクジェットヘッド構造では駆動周波数の向上が
得られることがわかる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に対応する効果:駆動電圧を低
くするため振動板と個別対向電極でできるギャップを狭
くしてもインク吐出に充分な振動板の変位が得られ、か
つ振動板が個別対向電極に接することなく駆動でき、こ
のため、駆動周波数を向上することができる。
【0034】請求項2に対応する効果:振動板の厚い部
分の変位が段差の高さの2/3より高い範囲で変位する
振動板の剛性とすることで、確実に振動板が個別対向電
極に接することがない。振動の厚い部分の剛性を高くす
ることで、動作をより確実にすることができる。
【0035】請求項3に対応する効果:個別対向電極上
に絶縁体がある場合に、振動板の厚い部分の変位が段差
の実効的高さの2/3より高い範囲で変位することで、
確実に振動板が個別対向電極に接することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるインクジェットヘッドの一例を
説明するための要部断面構造図である。
【図2】 本発明によるインクジェットヘッドの動作原
理を説明するためのイメージ図である。
【図3】 振動板の、印加電圧と変位との関係を示す図
である。
【図4】 本発明による個別対向電極基板の製造工程の
一部を説明するための工程図である。
【図5】 本発明による振動板基板の製造工程の他の一
部を説明するための工程図である。
【図6】 本発明によるインクジェットヘッドを製造す
る工程の一部を説明するための図で、図4に示した個別
対向電極基板と図5に示した振動板基板とを接合する工
程を説明するための図である。
【符号の説明】
1…個別対向電極基板、2…個別対向電極、3…絶縁
体、4…ギャップ、5…段差、6…段差の側面、7…段
差の上面、8…電極パッド、11,22…振動板、11
a,22a…振動板の厚い部分、11b,22b…振動
板の薄い部分、12,27…隔壁、13,28…加圧液
室。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板と該振動板に対向して所定のギャ
    ップをもって配設された個別対向電極とを有し、該振動
    板と個別対向電極との間に電圧を印加して静電力を発生
    させ、前記振動板を変形して該振動板の復元力により加
    圧して吐出する方式のインクジェットヘッドにおいて、 前記振動板が短辺両端近傍の振動板の薄い部分と中央の
    厚い部分から構成され、 かつ、前記ギャップ内の該振動板下の短辺両端に段差を
    具備し、前記個別対向電極と該段差の側面とが凹構造を
    なし、前記振動板の厚い部分と前記段差上面との距離よ
    り前記振動板の厚い部分と個別対向電極との距離の方が
    遠いことを特徴とするインクジェットヘッド構造。
  2. 【請求項2】 請求項1のインクジェットヘッドにおい
    て、 前記該振動板の変位は該振動板の厚い部分が前記段差ま
    で変位したときに、該振動板と個別対向電極の距離の最
    短部分が前記段差の側面の高さの2/3より高いことを
    特徴とするインクジェットヘッド構造。
  3. 【請求項3】 請求項1のインクジェットヘッドにおい
    て、前記振動板上または個別対向電極上に絶縁体を有
    し、前記振動板が、 実効ギャップ=ギャップ−絶縁体膜厚+(絶縁体膜厚/
    絶縁体の比誘電率) 実効的段差の高さ=段差の高さ−絶縁体膜厚+(絶縁体
    膜厚/絶縁体の比誘電率) 式で示される実効ギャップおよび実効的段差を上面まで
    変位したときに、該振動板と個別対向電極の距離の最短
    部分が前記段差の側面の実効的高さの2/3より高いこ
    とを特徴としたインクジェットヘッド構造。
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