JP4306364B2 - 液滴吐出ヘッドの製造方法、液滴吐出ヘッド並びにその吐出ヘッドを備えたプリンタ - Google Patents

液滴吐出ヘッドの製造方法、液滴吐出ヘッド並びにその吐出ヘッドを備えたプリンタ Download PDF

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Description

本発明は、必要とする時にのみ液滴を吐出させるインクジェットヘッドなどの液滴吐出ヘッドに関する。
インクジェットヘッドは、例えば、吐出室に設けた薄い振動板を変形させ、その変形によって吐出室の圧力を上昇させてインクを吐出させる。この振動板の変形は、例えば、振動板とそれに対向して形成された電極間に電界を印加することによってなされる。そして、振動板と電極の微小間隙(ギャップ)を構成するために、基板自体をエッチングして得られる振動板基板あるいは電極基板上の凹部、SiO2膜あるいはホウケイ酸ガラス膜を形成しその一部をエッチングして得られる凹部を得ることが開示されている(例えば、特許文献1)。
また、窒化膜をマスクとしてシリコン基板の選択酸化を行い、部分的に形成された酸化膜を除去することによって凹部を形成し、上記間隙を作製しているものもある(例えば、特許文献2)。
特開平6−71882号公報 特開2000−94696号公報
しかしながら、従来のエッチング方法による微小間隙の形成方法では、エッチング深さをエッチング時間でコントロールするため、エッチャントの温度、濃度の変動によってエッチング深さがバラツキ、その間隙の精度の確保が難しくなると言う課題がある。一方、窒化膜を利用する加工の場合、窒化膜の形成にはCVD装置を用いる必要があり装置コストが掛かる。また、窒化膜のパターニングにもドライエッチング装置を用いなければならないため、製造コストがかさむというう課題がある。
本発明はこれらの課題に鑑みなされたもので、インクジェットヘッドなどの液滴吐出ヘッドにおける、振動板と該振動板に対向する電極などの部材との微小間隙(ギャップ)を構成する凹部を精度良くしかも低コストで製作できる方法、それを利用した液滴吐出ヘッドの製造方法、並びにその方法で製造した液滴吐出ヘッドなどを提供することを目的とする。
本発明のインクジェットヘッドは、複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に連通する独立した吐出室と、該吐出室の一部を構成する振動板とを備え、該振動板の変形を利用して前記ノズル孔より前記吐出室内の液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、前記吐出室及び振動板が基板に形成される液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記基板を酸化させて第1酸化膜を成膜し、該第1酸化膜の一部をフォトリソグラフィ及びエッチングにより除去する工程と、前記基板の前記第1酸化膜の一部が除去された面側を再酸化させて第2酸化膜を成膜し、その後該第2酸化膜を除去する工程とを行い、前記振動板と該振動板に対向する部材とのギャップを構成する凹部を形成することを特徴とする。これにより、液滴吐出ヘッドを構成する振動板とその対向部材である電極などとのギャップを規定する凹部が精度良くしかも従来より低コストで形成される。
上記において、更に、前記基板の凹部形成面にボロン拡散を施し、前記振動板となるボロンドープ層を形成することを特徴とする。これにより凹部形成に連続して振動板が形成できる。
また、複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に連通する独立した吐出室と、該吐出室の一部を構成する振動板とを備え、該振動板の変形を利用して前記ノズル孔より前記吐出室内の液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、前記吐出室及び振動板が基板に形成される液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記基板を酸化させて第1酸化膜を成膜し、該第1酸化膜の一部をフォトリソグラフィ及びエッチングにより除去する工程と、前記基板の前記第1酸化膜の一部が除去された面にボロン拡散を施し、前記振動板となるボロンドープ層を形成する工程と、前記ボロンドープ層表面のボロン化合物を除去する工程とを行い、前記振動板と該振動板に対向する部材とのギャップを構成する凹部を形成することを特徴とする。これにより、液滴吐出ヘッドを構成する振動板とその対向部材である電極などとのギャップを規定する凹部が精度良くしかも従来より低コストで形成される。
また、複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に連通する独立した吐出室と、該吐出室の一部を構成する振動板とを備え、該振動板の変形を利用して前記ノズル孔より前記吐出室内の液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、前記吐出室及び振動板が基板に形成される液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記基板を酸化させて第1酸化膜を成膜し、該第1酸化膜の一部をフォトリソグラフィ及びエッチングにより除去する工程と、前記基板の前記第1酸化膜の一部が除去された面側を再酸化させて第2酸化膜を成膜し、前記第1酸化膜が除去された部分に成膜された前記第2酸化膜をフォトリソグラフィ及びエッチングにより除去する工程と、前記基板の前記第2酸化膜が除去された面にボロン拡散を施し、前記振動板となるボロンドープ層を形成する工程と、前記ボロンドープ層表面のボロン化合物を除去する工程とを行い、前記振動板と該振動板に対向する部材とのギャップを構成する凹部を形成することを特徴とする。これにより、液滴吐出ヘッドを構成する振動板とその対向部材である電極などとのギャップを規定する凹部が精度良くしかも従来より低コストで形成される。
また、複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に連通する独立した吐出室と、該吐出室の一部を構成する振動板とを備え、該振動板の変形を利用して前記ノズル孔より前記吐出室内の液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、前記吐出室及び振動板が基板に形成される液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記基板を酸化させて第1酸化膜を成膜し、該第1酸化膜の一部をフォトリソグラフィ及びエッチングにより除去する工程と、前記基板の前記第1酸化膜が除去された面にボロン拡散を施し、前記振動板となるボロンドープ層を形成する工程と、前記ボロンドープ層表面のボロン化合物を除去する工程と、前記基板の前記ボロン化合物が除去された面側を再酸化させて第2酸化膜を成膜し、前記ボロン化合物が除去された部分に成膜された前記第2酸化膜を除去する工程とを行い、前記振動板と該振動板に対向する部材とのギャップを構成する凹部を形成することを特徴とする。これにより、液滴吐出ヘッドを構成する振動板とその対向部材である電極などとのギャップを規定する凹部が精度良くしかも従来より低コストで形成される。
なお、前記凹部形成面の反対面から前記ボロンドープ層まで前記基板をエッチングして前記吐出室を形成することを特徴とする。これによれば、ボロンドープ層がエッチングストップとして作用するという利点を有する。
また、本発明は、上記のいずれかの方法により製造された液滴吐出ヘッドを含む。この液滴吐出ヘッドによれば、振動板の変形量が一定となり、従って、ノズル孔からの液滴吐出量が安定する。
さらに、本発明は、インク吐出ヘッドとして上記液滴吐出ヘッドを備えたプリンタを含む。このプリンタによれば、ノズル孔からのインク吐出量が安定する。
図1は本発明に係る液滴吐出ヘッドの一例である静電型インクジェットヘッドの一部を断面図で示した分解斜視図である。図2は組み立てられた全体装置の断面側面図である。なお、ここでは、インク液滴を基板の端部に設けたノズル孔から吐出させるエッジインクジェットタイプの例を示すが、本発明は、基板の面部に設けたノズル孔から吐出させるフェイスインクジェットタイプにも適用可能である。そして、いずれのタイプのインクジェットヘッドも、2枚以上の基板を重ねて接合した積層構造からなるが、ここでは3枚の基板から成るインクジェットヘッドを基に説明する。
3枚の積層基板のうち、中間の第1の基板1は、シリコン基板(例えば、結晶面方位が(110)である単結晶シリコン)であり、複数のノズル孔4を構成するように基板1の表面に一端より平行に等間隔で形成された複数のノズル溝11と、各々のノズル溝11に連通し底壁が振動板5となっている吐出室6を構成する凹部12と、凹部12の後部に設けられたオリフィス7を構成することになるインク流入口のための細溝13と、各々の吐出室6にインクを供給するための共通のリザーバ8を構成する凹部14を有する。また、振動板5の下面(実際には振動板を被膜している絶縁膜24の下面)には後述する第2の基板上の電極21とのギャップGを構成することになる凹部15が形成されている。さらに、第1の基板1の表面及び裏面には、凹部15も含めて全体にSiO2等の絶縁膜24がスパッタや蒸着により0.2μm程度成膜されている。この絶縁膜24は、インクジェットヘッド駆動時の絶縁破壊やショートを防止するためのものである。
第1の基板1の下面には第2の基板2としてガラス基板、例えばホウ珪酸系ガラス、が接合される。この基板2には、基板1の振動板5に対応する各々の位置に振動板形状と類似した形状に金を0.1μmスパッタし、振動板5とほぼ同じ形状に金パターンを形成して電極21を形成している。電極21はリード部22及び端子部23を持つ。
第1の基板1の上面には第3の基板3としてシリコン基板又はガラス基板が接合され、この基板3が蓋のように作用して、ノズル孔4、吐出室6、オリフィス7及びリザーバ8が構成されている。そして、基板3にはリザーバ8に連通するインク供給口31を設ける。インク供給口31は接続パイプ32及びチューブ33を介して図示しないインクタンクに接続される。
これら3つの基板の接合は陽極接合により行われる。例えば、第1の基板1と第2の基板2とは、振動板5と電極21の位置合わせを行った後、温度300℃、電圧500Vの印加で陽極接合する。また第1の基板1と第3の基板3もほぼ同じ条件で接合できる。そして、図2のようにインクジェットヘッドを組み立てる。なお、陽極接合後における、振動板5(実際には絶縁膜24)と第2の基板2上の電極21との間のギャップGは、この例の場合0.1〜0.3μm、より詳しくは0.15程度となる。
上記のようにインクジェットヘッドを組み立てた後は、図1に示すように、基板1と電極21の端子部23間にそれぞれ配線101により発振回路102を接続し、インクジェットヘッドの駆動回路を構成する。また、図2に示すように、インク103は、図示しないインクタンクよりインク供給口31を経て基板1の内部に供給されて、リザーバ8、吐出室6等を満たしている。なお、104はノズル孔4より吐出されるインク液滴、105は記録紙を示している。
上記インクジェットヘッドは次のように動作する。電極21に発振回路102により0Vから150Vのパルス電圧を印加し、電極21の表面がプラスに帯電すると、対応する振動板5の下面はマイナス電位に帯電する。したがって、振動板5は静電気の吸引作用により下方へ撓む。次に、電極21をOFFにすると、該振動板5は復元する。そのため、吐出室6内の圧力が急激に上昇し、ノズル孔4よりインク液滴104を記録紙105に向けて吐出する。そして次に、振動板5が再び下方へ撓むことにより、インク103がリザーバ8よりオリフィス7を通じて吐出室6内に補給される。
次に、本願発明の特徴をなす上記第1の基板1の製造方法、特にその凹部15及び振動板5の形成方法について詳述する。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1は、基板に先に成膜された酸化膜を選択酸化マスクとして利用し、基板を再酸化することによってギャップGを構成する凹部15を形成するものである。図3は本発明の実施の形態1に係る第1の基板1に凹部15を形成するプロセスを説明するための図、図4は本実施の形態における酸化条件の1例を説明するための図である。以下、図3に沿って第1の基板1に凹部15を形成する方法を説明する。
まず、シリコン基板1の表面に1回目のWet酸化を施し、酸化温度1075℃、4hrの条件でSiO2膜41a(これを第1酸化膜とする)を形成する(図3(a))。続いて、SiO2膜41aにレジスト(図示せず)をコートし、そのレジストの所定部位をフォトリソグラフィを利用してパターニングし、そのレジストの開口部となるべき部位をバッファードフッ酸水溶液でエッチングして、レジストを剥離し、さらにギャップとなる凹部を形成する部分42のSiO2膜41aを開口する(図3(b))。このとき、SiO2膜41aはシリコン基板を消費しながら成長し、消費させるシリコン基板表面の厚みは、成長したSiO2膜41aの厚さの約45%になることが知られている。次に、シリコン基板1に2回目のWet酸化を施し、酸化温度1075℃、5hr10分の条件でSiO2膜41b(これを第2酸化膜とする)を形成する(図3(c))。このときシリコン基板1の表面に残っていたSiO2膜が酸化を抑制するバリアとなり、SiO2膜が除去されていた部分42とSiO2膜が残存していた部分でSiO2膜厚の成長量が異なるため、シリコン基板1の表面に厚みの異なるSiO2膜41(41a、41bの総称)が形成される。最後に、シリコン基板1の表面のSiO2膜41をフッ酸水溶液で除去すれば、凹部15がシリコン基板1の表面に形成される(図3(d))。
ここで、図4を使って本例の酸化条件で形成される凹部の深さについて説明する。図4のグラフは1075℃の条件でWet酸化を行った場合の酸化時間によるSiO2膜厚の変化を示すものである。このグラフを基に、酸化時間をX、SiO2膜厚をYとして、それらの関係を累乗近似で近似すると、
Y=352.53×X(0.6968)
となる。ここで、本実施の形態の場合における凹部の深さDを求めると次のようになる。
第1回目の酸化時間をt1、第2回目の酸化時間をt2とすると、1回目の酸化でシリコン基板1の表面に形成されるSiO2膜の厚みY1は、
1=352.53×t1(0.6366)
となり、酸化によって消費されるシリコン基板1の表面の厚みT1は、
1=Y1×0.45
となる。
次に2回目の酸化でSiO2膜開口部に形成されるSiO2膜の厚みY20は、
20=352.53×t2(0.6366)
となり、酸化によって消費されたシリコン基板1の表面の厚みT20は、第1回目の酸化での消費分も含め、
20=Y20×0.45+T1
となる。一方、SiO2膜開口部に形成されるSiO2膜の厚みY2Sは、
2S=352.53×(t1+t2)(0.6366)
となり、酸化によって消費されたシリコン基板1の表面の厚みT2S
2S=Y2S×0.45
となる。凹部の深さDは、酸化によって消費されるシリコン基板1の表面の厚みの差に等しくなるため、
D=T20−T2S
となり、例えば、t1=240分、t2=310分とすれば、凹部の深さDは0.25μmとなる。
したがって、第1回目の酸化時間t1と第2回目の酸化時間t2を調整することにより、シリコン基板1に形成される凹部15の深さDを簡単に変更することができる。
次に、上記凹部形成方法を利用して、基板1に凹部15及び振動板5を形成するプロセスについて説明する。図5、図6は、実施の形態1に係る第1の基板の製造工程図であって、先に成膜された酸化膜を選択酸化マスクとしてシリコン基板を再酸化することによって凹部15を形成し、さらにシリコン基板1の表面にボロン拡散を行って、凹部15に振動板5を形成するプロセスを説明するための図である。
まず、シリコン基板の両面を鏡面研磨して、厚さ200μmのシリコン基板1を形成し、その基板1に酸化温度1075℃、4hrの条件で1回目のWet酸化を施し、その両面に所定厚さのSiO2 膜41aを形成する(図5(a))。続いて、SiO2膜41aにレジスト(図示せず)をコートし、そのレジストの所定部位をフォトリソグラフィを利用してパターニングし、そのレジストの開口部となるべき部位をバッファードフッ酸水溶液でエッチングして、レジストを剥離し、さらに微小ギャップとなる凹部を形成しようとする部分42のSiO2膜41aを開口する(図5(b))。次に、シリコン基板1を酸化温度1075℃、5hr10分の条件で2回目のWet酸化を施し、シリコン基板1の両面に所定厚さのSiO2 膜41bを形成する(図5(c))。そして、シリコン基板1の表面のSiO2膜41をフッ酸水溶液で除去すると、凹部15がシリコン基板1の表面に形成される(図5(d))。
以上の工程によりシリコン基板1に凹部15が形成された後、シリコン基板1の凹部形成面に窒化ホウ素(BN)などのボロン拡散板(図示せず)を対向させ、例えば摂氏1050度の温度で8時間加熱処理して凹部15を形成した面にボロン(B)を拡散させ、ボロンドープ層45を約1〜10μmの厚さに形成する。なお、その場合のボロンの濃度は約5×1019cm-3以上とするのがよい。このとき、ボロンドープ層45の表面には、SiB644が形成される(図5(e))。このSiB644を除去するため、600℃、1.5hrの条件でシリコン基板1にWet酸化を行い、SiB644をSiO2とB2346に変化させる(図5(f))。そして、裏面のSiO2膜41をレジスト(図示せず)で保護し、フッ酸水溶液にて表面のSiO2とB2346を除去した後、裏面のレジストを剥離する(図5(g))。
続いて、シリコン基板1をプラズマCVD装置にセットして例えば摂氏360度の温度で成膜処理を施し、凹部15を形成した面に例えば2μmのSiO2膜47をエッチング保護膜として形成する(図6(h))。さらに、凹部15を形成した面と反対側面のSiO2膜41を、形成すべく吐出室6に対応させてパターニングし(図6(i))、水酸化カリウム(KOH)水溶液にてSiのエッチング(例えば異方性エッチング)を行う。エッチングがボロンドープ層45に達すると、エッチングレートが極端に遅くなり、あたかもエッチングがストップした様になって、ボロンドープ層45が振動板5となって残り、それにより吐出室6が形成される(図6(j))。なお、KOH水溶液の条件は、例えば、濃度;3重量%、温度;摂氏80度とする。最後に、シリコン基板1に残るSiO2膜41,47をフッ酸水溶液でエッチング除去する(図6(k))。
なお、リザーバ8やノズル溝11など第1の基板1のその他の構造は、従来から既知のエッチング方法などを利用して形成してよい。以上のような方法によれば、シリコン基板1のWet酸化の条件、特に2回目のWet酸化条件を変更することによって、インク吐出用静電アクチュエータを構成する振動板5と該振動板5に対向することになる第2の基板2の電極21とのギャップGを構成する凹部15の深さが高精度に形成される。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2は、基板に先に成膜された酸化膜を選択拡散マスクとして基板表面にボロン拡散を行い、それによってギャップGを構成する凹部15を形成するものである。図7は本発明の実施の形態2に係る第1の基板1に凹部15を形成するプロセスを説明するための図、図8はボロンの選択拡散によって生じる凹部深さが拡散条件によって変化することを説明するための図である。以下、図7に沿って第1の基板1に凹部15を形成する方法を説明する。
まず、シリコン基板1の表面にWet酸化を施し、酸化温度1075℃、4hrの条件でSiO2膜41a(第1酸化膜)を形成する(図7(a))。続いて、SiO2膜41aにレジスト(図示せず)をコートし、そのレジストの所定部位をフォトリソグラフィを利用してパターニングし、そのレジストの開口部となるべき部位をバッファードフッ酸水溶液でエッチングして、レジストを剥離し、さらに凹部15を形成しようとする部分42のSiO2膜41aを開口する(図7(b))。続いて、シリコン基板1のSiO2膜41aを開口した部位にボロン拡散板(図示せず)を対向させ、例えば摂氏1050度の温度で8時間加熱処理して基板1の表面にボロン(B)を拡散させて、ボロンドープ層45を形成する。このとき、残っているSiO2膜41aが拡散マスクとして働くため、ボロンはSiO2膜41aの開口部42のみに選択拡散される。また、ボロンドープ層45の表面には、SiB644が形成される(図7(c))。このSiB644を除去するため、600℃、1.5hrの条件でシリコン基板1にWet酸化を行い、SiB644をSiO2とB2346に変化させる(図7(d))。そして、フッ酸水溶液でSiO2とB2346をエッチング除去することによって、ボロン拡散部に凹部15が形成される(図7(e))。
基板表面の選択拡散によって発生する凹部の深さは、拡散条件によって変わる。例えば、図8に示したように、拡散温度が摂氏1050度、拡散時間が8hrの本例の場合、凹部の深さは0.07μmとなる。しかしながら、拡散条件は振動板の厚みによって決ってしまうため、結局凹部の深さは振動板の厚みに応じて一意的に決まることになる。なお、本実施例の場合、局所的にボロンドープ層を形成しているため、ボロンドープ層の応力による反りの発生を軽減することができる。
次に、この凹部形成方法を利用して、基板1に凹部15及び振動板5を形成するプロセスについて説明する。図9、図10は、実施の形態2に係る第1の基板の製造工程図であって、酸化膜を選択拡散マスクとして利用し、シリコン基板の表面にボロン拡散を行って、基板1に凹部15及び振動板5を形成するプロセスを説明するための図である。
まず、シリコン基板の両面を鏡面研磨して、厚さ200μmのシリコン基板1を形成し、その基板1に酸化温度1075℃、4hrの条件でWet酸化を施し、その両面に所定厚さ(図4参照)のSiO2 膜41aを形成する(図9(a))。続いて、SiO2膜41a表面にレジスト(図示せず)をコートし、そのレジストの所定部位をフォトリソグラフィを利用してパターニングし、そのレジストの開口部となるべき部位をバッファードフッ酸水溶液でエッチングして、レジストを剥離し、さらに凹部15を形成しようとする部分42のSiO2膜41aを開口する(図9(b))。続いて、シリコン基板1のSiO2膜41aを開口した部位にボロン拡散板(図示せず)を対向させ、例えば摂氏1050度の温度で8時間加熱処理して基板1の表面にボロン(B)を拡散させて、ボロンドープ層45を約1〜10μmの厚さに形成する。なお、ボロンの濃度は約5×1019cm-3以上とするのがよい。このときボロンドープ層45の表面には、SiB644が形成される(図9(c))。このSiB644を除去するため、600℃、1.5hrの条件でシリコン基板1にWet酸化を行い、SiB644をSiO2とB2346に変化させる(図9(d))。そして、フッ酸水溶液でSiO2とB2346をエッチング除去することによってボロン拡散部に凹部15が形成される(図9(e))。
次に、凹部15が形成されたシリコン基板1をプラズマCVD装置にセットして例えば摂氏360度の温度で成膜処理を施し、凹部15を形成した面に例えば2μmのSiO2膜47をエッチング保護膜として形成する(図10(f))。さらに、凹部15を形成した面と反対側面のSiO2膜41aを、形成すべく吐出室6に対応させてパターニングし(図10(g))、水酸化カリウム(KOH)水溶液にてSiのエッチング(例えば異方性エッチング)を行う。エッチングがボロンドープ層45に達すると、エッチングレートが極端に遅くなり、あたかもエッチングがストップした様になって、ボロンドープ層45が振動板5となって残り、それにより吐出室6が形成される(図10(h))。なお、KOH水溶液の条件は、例えば、濃度;3重量%、温度;摂氏80度とする。最後に、シリコン基板1に残るSiO2膜41a,47をフッ酸水溶液でエッチング除去する(図10(i))。
ここでも、リザーバ8やノズル溝11など第1の基板1のその他の構造は、従来から既知の方法で形成してよい。以上のように先に成膜された酸化膜を利用してボロンの選択拡散を行うことで、インク吐出用静電アクチュエータを構成する振動板5と該振動板5に対向することになる第2の基板2の電極21とのギャップGを構成する凹部15の深さが高精度に形成される。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3は、実施の形態1と実施の形態2を組み合わせたものである。すなわち、先に成膜された酸化膜を選択酸化マスクとして基板を再酸化することによって凹部を形成し、さらに成膜されている酸化膜を選択拡散マスクとして利用し、凹部のみを選択的にボロン拡散してその凹部を深くし、そこに振動板を形成するものである。なお、凹部15と振動板5の形成方法を除いては実施の形態1,2と相違するところはない。図11、12は、本発明の実施の形態3による凹部15及び振動板5の形成方法を説明する製造工程図であり、以下これに沿って説明する。
まず、シリコン基板の両面を鏡面研磨して、厚さ200μmのシリコン基板1を形成し、その基板1に酸化温度1075℃、4hrの条件で1回目のWet酸化を施し、その両面に所定厚さのSiO2 膜41a(第1酸化膜)を形成する(図11(a))。続いて、SiO2膜41aにレジスト(図示せず)をコートし、そのレジストの所定部位をフォトリソグラフィを利用してパターニングし、そのレジストの開口部となるべき部位をバッファードフッ酸水溶液でエッチングして、レジストを剥離し、さらに凹部15を形成使用とする部分42のSiO2膜41aを開口する(図11(b))。次に、シリコン基板1を酸化温度1075℃、5hr10分の条件で2回目のWet酸化を施し、シリコン基板1の両面に所定厚さのSiO2 膜41b(第2酸化膜)を形成する(図11(c))。続いて、シリコン基板1の両面のSiO2膜41にレジスト(図示せす)をコートし、図11(b)と同様にして、凹部15を形成しようとする部分42のSiO2膜41bを開口する(図11(d))。
次に、ボロン拡散板(図示せず)を対向させ、例えば摂氏1050度の温度で8時間加熱処理して表面にボロン(B)を拡散させ、ボロンドープ層45を形成する。このとき、ボロンはSiO2膜41bの開口部のみに選択拡散され、ボロンドープ層45の表面には、SiB644が形成される(図11(e))。このSiB644を除去するため、600℃、1.5hrの条件でシリコン基板1にWet酸化を行い、SiB644をSiO2とB2346に変化させる(図11(f))。そして、フッ酸水溶液でSiO2とB2346をエッチング除去することによってボロン拡散部に凹部15が形成される(図11(g))。
続いて、シリコン基板1をプラズマCVD装置にセットして例えば摂氏360度の温度で成膜処理を施し、凹部15を形成した面に例えば2μmのSiO2膜47をエッチング保護膜として形成する(図12(h))。さらに、凹部15を形成した面と反対側面のSiO2膜41を、形成すべく吐出室6に対応させてパターニングし(図12(i))、水酸化カリウム(KOH)水溶液にてSiのエッチングを行う。エッチングがボロンドープ層45に達すると、エッチングレートが極端に遅くなり、あたかもエッチングがストップした様になって、ボロンドープ層45が振動板5となって残り、それにより吐出室6が形成される(図12(j))。なお、KOH水溶液の条件は、例えば、濃度;3重量%、温度;摂氏80度とする。最後に、シリコン基板1に残るSiO2膜41,47をフッ酸水溶液でエッチング除去する。
このような選択拡散による加工によって凹部15をより深く高精度に形成できる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4もまた、実施の形態1と実施の形態2を組み合わせたものである。ただしここでは、先に成膜された酸化膜を選択拡散マスクとして、基板にボロン拡散を行うことによって凹部を形成し、その後、成膜されている酸化膜を利用して基板を選択酸化することによって凹部を深くし、そこに振動板を形成するものである。なお、凹部15と振動板5の形成方法を除いては実施の形態1,2と相違するところはない。図13、図14は、本発明の実施の形態4による凹部15及び振動板5の形成方法を説明する製造工程図であり、以下これに沿って説明する。
まず、シリコン基板の両面を鏡面研磨して、厚さ200μmのシリコン基板1を形成し、その基板1に酸化温度1075℃、4hrの条件で1回目のWet酸化を施し、その両面に所定厚さのSiO2 膜41aを形成する(図13(a))。続いて、SiO2膜41aにレジスト(図示せず)をコートし、そのレジストの所定部位をフォトリソグラフィを利用してパターニングし、そのレジストの開口部となるべき部位をバッファードフッ酸水溶液でエッチングして、レジストを剥離し、さらに凹部15を形成しようとする部分42のSiO2膜41aを開口する(図13(b))。続いて、ボロン拡散板(図示せず)を対向させ、例えば摂氏1050度の温度8時間加熱処理して表面にボロン(B)を拡散させ、ボロンドープ層45を形成する。このとき、SiO2膜41aが拡散マスクとして働くため、ボロンはSiO2膜の開口部のみに選択拡散される。また、ボロンドープ層45の表面には、SiB644が形成される(図13(c))。このSiB644を除去するため、600℃、1.5hrの条件でWet酸化を行い、SiB644をSiO2とB2346に変化させる(図13(d))。そして、シリコン基板1の両面のSiO2膜に再度レジスト(図示せず)をコートし、フォトリソグラフィによりレジストパターニングした後、レジストの開口部をバッファードフッ酸水溶液でエッチングし、レジストを剥離することによって、凹部15となる部分に残るSiO2とB2346を除去する(図13(e))。
続いて、シリコン基板1に2回目のWet酸化を施し、酸化温度1075℃、5hr10minの条件でSiO2膜41b(第2酸化膜)を形成する(図13(f))。このとき、SiO2膜が除去された部分とSiO2膜が残存している部分とでSiO2膜厚の成長量が異なるため、シリコン基板1の表面により深い凹部15が形成される。さらに、凹部15を形成した面と反対側面のSiO2膜41を、形成すべく吐出室6に対応させてパターニングし(図14(g))、水酸化カリウム(KOH)水溶液にてSiのエッチングを行う。エッチングがボロンドープ層45に達すると、エッチングレートが極端に遅くなり、あたかもエッチングがストップした様になって、ボロンドープ層45が振動板5となって残り、それにより吐出室6が形成される(図14(h))。なお、KOH水溶液の条件は、例えば、濃度;3重量%、温度;摂氏80度とする。最後に、シリコン基板1に残るSiO2膜41をフッ酸水溶液でエッチング除去する。
以上のように、選択拡散を行ってから選択酸化を行うことによって、凹部15を形成した面に、アクチュエータ・ギャップとなる凹部をより深く高精度に形成できる。
以上の実施形態1から実施形態4により、基板(第1の基板1)にインク吐出のために機能する振動板とその振動板が対向することになる電極とのギャップが形成できる。なお、図1に示すリザーバ8やノズル溝11などの第1の基板1のその他の要素又は構造は、従来から既知のエッチング方法などを利用して形成する。また、第2の基板2及び第3の基板3も従来と同様の方法で作るものとする。そして、それらの第1の基板1、第2の基板2、及び第3の基板3を既に説明したような陽極接合などにより一体化して、インクジェットヘッドに組み立てる。
ところで、上記のようにして製造されたインクジェットヘッドは、図15に示すように、プリンタに組み込まれてプリンタのインク吐出機構を構成する。なお、図15において、300はプラテン、301はインクタンク、302はインクジェットヘッド10のキャリッジ、303はポンプ、304はキャップ、305は排インク溜、306はインク供給チューブ、307はインク排出チューブ、308は噴射口排出チューブである。また、本発明のインクジェットヘッドは、プリンタへの適用の他、インク以外の液滴、例えば、導電性物質を含んだ溶液を吐出するパターン形成装置、又は生体物質や試薬を含んだ溶液を吐出する検査液吐出装置にも適用できる。
以上説明したように、基板に先に成膜された酸化膜をマスクとして利用し、選択酸化あるいは選択拡散を行うことによって、安価で量産に適した方法で、インクジェットヘッドなどの液滴吐出ヘッドの構成に要求される微小ギャップが高精度に形成できる。
本発明に係るインクジェットヘッドの実施例を示す分解斜視図。 図1のインクジェットヘッドの断面側面図。 実施の形態1に係る第1の基板の振動板部分の凹部製造工程図。 シリコン基板の酸化時間とその酸化により形成される酸化膜の膜厚との関係図。 実施の形態1に係る第1の基板の製造工程図(その1)。 実施の形態1に係る第1の基板の製造工程図(その2)。 実施の形態2に係る第1の基板の振動板部分の凹部製造工程図。 シリコン基板にボロンを選択拡散して形成される凹部とその拡散条件の関係図。 実施の形態2に係る第1の基板の製造工程図(その1)。 実施の形態2に係る第1の基板の製造工程図(その2)。 実施の形態3に係る第1の基板の製造工程図(その1)。 実施の形態3に係る第1の基板の製造工程図(その2)。 実施の形態4に係る第1の基板の製造工程図(その1)。 実施の形態4に係る第1の基板の製造工程図(その2)。 本発明の方法により製造されたインクジェットヘッドを組み込んだプリンタを示す概要図である。
符号の説明
1…第1の基板、2…第2の基板、3…第3の基板、4…ノズル孔、5…振動板、6…吐出室、7…オリフィス、8…リザーバ、15…凹部、21…電極、24…絶縁膜、45…ボロンドープ層(振動板)、G…ギャップ。

Claims (6)

  1. 複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に連通する独立した吐出室と、該吐出室の一部を構成する振動板とを備え、該振動板の変形を利用して前記ノズル孔より前記吐出室内の液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、前記吐出室及び振動板が基板に形成される液滴吐出ヘッドの製造方法において、
    前記基板を酸化させて第1酸化膜を成膜し、該第1酸化膜の一部をフォトリソグラフィ及びエッチングにより除去する工程と、
    前記エッチングにより残った前記第1酸化膜をボロン拡散のための選択拡散マスクとして使用して、前記基板の前記第1酸化膜の一部が除去された面にボロン拡散を施し、前記振動板となるボロンドープ層を形成する工程と、
    前記ボロンドープ層表面に形成されたホウ化ケイ素SiB 6 を除去する工程とを行い、
    前記振動板と該振動板に対向する部材との間でギャップを構成する凹部を形成することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  2. 複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に連通する独立した吐出室と、該吐出室の一部を構成する振動板とを備え、該振動板の変形を利用して前記ノズル孔より前記吐出室内の液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、前記吐出室及び振動板が基板に形成される液滴吐出ヘッドの製造方法において、
    前記基板を酸化させて第1酸化膜を成膜し、該第1酸化膜の一部をフォトリソグラフィ及びエッチングにより除去する工程と、
    前記基板の前記第1酸化膜の一部が除去された面側を再酸化させて第2酸化膜を成膜し、前記第1酸化膜が除去された部分に成膜された前記第2酸化膜をフォトリソグラフィ及びエッチングにより除去する工程と、
    前記エッチングにより残った前記第2酸化膜をボロン拡散のための選択拡散マスクとして使用して、前記基板の前記第2酸化膜が除去された面にボロン拡散を施し、前記振動板となるボロンドープ層を形成する工程と、
    前記ボロンドープ層表面に形成されたホウ化ケイ素SiB 6 を除去する工程とを行い、
    前記振動板と該振動板に対向する部材との間でギャップを構成する凹部を形成することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  3. 複数のノズル孔と、該ノズル孔の各々に連通する独立した吐出室と、該吐出室の一部を構成する振動板とを備え、該振動板の変形を利用して前記ノズル孔より前記吐出室内の液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドであって、前記吐出室及び振動板が基板に形成される液滴吐出ヘッドの製造方法において、
    前記基板を酸化させて第1酸化膜を成膜し、該第1酸化膜の一部をフォトリソグラフィ及びエッチングにより除去する工程と、
    前記エッチングにより残った前記第1酸化膜をボロン拡散のための選択拡散マスクとして使用して、前記基板の前記第1酸化膜が除去された面にボロン拡散を施し、前記振動板となるボロンドープ層を形成する工程と、
    前記ボロンドープ層表面に形成されたホウ化ケイ素SiB 6 を除去する工程と、
    前記基板の前記ホウ化ケイ素SiB 6 が除去された面側を再酸化させて第2酸化膜を成膜し、前記ホウ化ケイ素SiB 6 が除去された部分に成膜された前記第2酸化膜を除去する工程とを行い、
    前記振動板と該振動板に対向する部材との間でギャップを構成する凹部を形成することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記凹部形成面の反対面から前記ボロンドープ層まで前記基板をエッチングして前記吐出室を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法により製造されたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  6. インク吐出ヘッドとして請求項5に記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とするプリンタ。
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