JP3633431B2 - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録を必要とする時にのみインク液滴を吐出し、記録紙面に付着させるインクジェットヘッド記録装置の主要部であるインクジェットヘッドの製造方法の関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、記録時の騒音が極めて小さいこと、高速印字が可能であること、インクの自由が高く安価な普通紙を使用できることなど多くの利点を有する。この中でも記録が必要な時にのみインク液滴を吐出する、いわゆるインク・オン・デマンド方式が、記録に不要なインク液滴の回収を必要としないため、現在主流となってきている。
【0003】
このインク・オン・デマンド方式の記録にインクジェットヘッド記録装置には、インクを吐出させる方法として、駆動手段に静電気力を利用したインクジェットヘッド記録装置(特開平6−71882号公報)があり、この方式は小型高密度・高印字品質及び長寿命とあるという利点を有している。
一方、インクジェットヘッドが高密度化されると、吐出室を隔てる隔壁の厚さが薄くなり、隔壁の剛性が低下してしまう。そのため、インク吐出時に振動板の変形によって吐出室内に発生する圧力で隔壁が変形し、この変形量は、隣接する非駆動吐出室内のインクをノズルから押し出すのに充分な量である。この隔壁の変形を防ぐためには、隔壁の高さを低くし、隔壁の剛性を向上させる必要が生じ、隔壁の高さを低くするため薄いSi基板を用いるようになった。
【0004】
しかし、そのような薄いSi基板は高価であるだけでなく、取扱いが困難で生産性が低いため、特開平9−94445号公報にあるように安価で取扱いの容易な厚いSi基板をガラス基板に接合し、その状態でSi基板部をエッチングし、Si基板部を所望の厚さにする方法が取られるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、湿式エッチング、特に水酸化カリウム水溶液でエッチングしたときに発生する表面荒れについては考慮されておらず、表面荒れによる吐出室パターニング精度の悪化を招いていた。また、表面荒れが大きいと、それによりパターニング時のレジストの厚みに局所的なばらつきが生じ、レジストの厚いところが十分に露光されず、エッチングマスクとなる酸化膜がその部分に残り、それが吐出室形成部に発生すると吐出室が形成されないと言う課題があった。また、一般にエッチング液である水酸化カリウム水溶液濃度が高い場合、エッチング面には10数ミクロンの微小な突起(以降マイクロピラミッドと記す)が発生し、マイクロピラミッドは、パターニング不良及び第1の基板と第3の基板との接着工程における接着不良の原因となると言う課題があった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、その目的とするところは、全面エッチング面の表面粗さを抑えることによりパターニング不良を無くし、生産性の高いインクジェットヘッドの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェットヘッドの製造方法は、振動板が形成されてなる第1の基板と、電極が形成されてなる第2の基板とを有するインクジェットヘッドの製造方法において、第1の基板と第2の基板を接合する工程と、第1の基板を第1の水酸化カリウム酸水溶液により湿式エッチングする工程と、前記第1の基板を前記第1の水酸化カリウム酸水溶液の濃度とは異なる第2の水酸化カリウム酸水溶液によりエッチングする工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明のインクジェットの製造方法は、前記第1の水酸化カリウム酸水溶液の濃度が前記第2の水酸化カリウム酸水溶液の濃度より高いことを特徴する。特に、前記第1の水酸化カリウム酸水溶液の濃度が37wt%以上であり、前記第2の水酸化カリウム酸水溶液の濃度が32wt%未満であることを特徴とする。このような製法方法とすることにより、エッチング面の表面粗さを良好なパターニング可能なレベルに抑え、エッチング面に発生するマイクロピラミッドを減少させることができる。
また、第1の基板の表面を硫酸・過酸化水素混合液、アンモニア・過酸化水素混合あるいは硝酸等で洗浄し、第1の基板の表面を親水性にすることによって、さらにエッチング面のマイクロピラミッドの発生を抑えることができる。なお、第1の基板の表面に紫外線照射することによっても、Si基板表面を酸化することが可能であり、同様なSi基板表面の親水化の効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例に関わるインクジェットヘッドの分解斜視図で、一部断面図で示してある。本実施例はインク液滴をインクジェットヘッドの上部平面部に設けたノズル孔から吐出させるフェイスインクジェットヘッドの例を示すものである。図2は組み立てられた全体装置の側面の断面図である。本実施例のインクジェットヘッドは、下記に詳記する構造を持つ3枚の基板1・2・3を重ねて接合した積層構造となっている。
【0009】
中間の第1の基板1は、Si基板であり、底壁を振動板5とする吐出室6を構成することになる凹部7と、凹部7の後部に設けられたオリフィス8を構成することになるインク流入口のための細溝9と、各々の吐出室6にインクを供給するための共通のインクキャビティ10を構成することになる凹部11を有する。そして、第3の基板3は、Si基板であり、吐出室6のインク流入口のための細溝9に対向する側にノズル孔12と、インクキャビティ10にインクを供給するためのインク供給口13を有する。第1の基板1の第2の基板と対向する面には、熱酸化により酸化膜を0.1ミクロン形成し絶縁膜としている。これは、インクジェット駆動時の絶縁破壊、ショートを防止するためである。
【0010】
第1の基板1の下面に接合される第2の基板2は、ホウケイ酸ガラスを使用し、この第一の基板1に電極15を装着するための凹部14を0.3ミクロンエッチングすることにより、振動板5とこれに対向して配置させる電極15との対向間隔、すなわちギャップGを形成している。この凹部14はその内部に電極15、リード部16及び端子17を装着できるように電極部形状に類似したやや大きめの形状にパターン形成している。電極15は凹部14内にITOを0.1ミクロンスパッタし、ITOパターンを形成することで作製する。したがって、本実施例における第1の基板1と第2の基板2を陽極接合した後のギャップGは、0.2ミクロンとなっている。
上記のように構成されたインクジェットヘッドの動作を説明する。電極15に発信回路23により0Vから35Vのパルス電極を印加し、電極15の表面がプラスに帯電すると、対応する振動板5の下面はマイナス電位に帯電する。したがって、振動板5は静電気の吸引作用により下方へたわむ。次に、電極15をOFFにすると、振動板5は復元する。そのため、吐出室6内の圧力が急激に上昇し、ノズル孔12よりインク液滴21を記録紙22に向けて吐出する。
【0011】
次に、振動板5が再び下方へたわむことにより、インクがインクキャビティ10よりオリフィス8を通じて吐出室6内に補給される。なお、基板1と発信回路23との接続は、ドライエッチングにより基板1の1部に開けた酸化膜の窓(図示せず)において行う。また、インクジェットヘッドへのインクの供給は、インクキャビティ10の上部のインク供給口13により行う。
【0012】
本実施例のインクジェットヘッドにおける振動板は、高濃度にP型不純物を拡散したSi薄膜である。このSi薄膜は、アルカリ水溶液によるSiエッチングにおけるエッチングレートが、ドーパントがボロンの場合、高濃度(約5×1019cm−3以上)の領域において、エッチングレートが非常に小さくなることを利用して作製される。すなわち、振動板形成領域を高濃度ボロンドープ層とし、アルカリ異方性エッチングにより、吐出室、インクキャビティを形成する際に、ボロンドープ層が露出した時点でエッチングレートが極端に小さくなる、いわゆるエッチストップ技術によって、振動板は所望の板厚に作製される。
【0013】
本実施例におけるインクジェットヘッドの製造方法を、図3の拡散工程図、図4の第1の基板の全面エッチング工程図及び図5の振動板エッチング工程図において、厚さ1ミクロンの振動板を形成する場合について詳細に説明する。
【0014】
先ず、(110)を面方位とするSi基板31の片面を鏡面研磨し、400ミクロンの厚みの基板を作製する(図3(a))。次に、Si基板31にボロン拡散板を対向させ、摂氏1100度の温度で2時間加熱処理し、Si基板31の表面にボロンを拡散し、ボロンドープ層32を形成する(図3(b))。他の高濃度のドープ層を形成する手段として、Si基板表面にボロンドープ剤を塗布し、熱拡散を行う方法もある。
【0015】
次にSi基板31に対して酸化温度1000℃、酸化時間2時間15分の条件で乾燥酸素による酸化を行い、絶縁膜となる酸化膜33を0.12μm形成する(図3(c))。ボロンドープ層32側の面の酸化膜33をレジストで保護した後、ふっ酸水溶液に浸し、ボロンドープ層32を形成した反対面の酸化膜33を除去し、最後にレジストを剥離する(図3(d))。電極15が形成された第2の基板1の電極形成面と第1の基板1のボロンドープ層を重ね合せるようにして(図4(a))、2つの基板を陽極接合する(図4(b))。第2の基板2が接合された第1の基板1を液温摂氏80度の38wt%水酸化カリウム水溶液で初期厚み400ミクロンのSi基板31を厚みが160ミクロンになるまで均一にエッチングする。次に液温摂氏80度の32wt%水酸化カリウム水溶液でSi基板31を厚みが所望の140ミクロンになるまで均一にエッチングする(図4(c))。続けて、CVD装置により酸化膜51を1ミクロンの厚みで成膜し(図5(a))、酸化膜51側に吐出室、インクキャビティを作り込むためのレジストパターニングを施し、ふっ酸水溶液でエッチングし酸化膜51をパターニングした後、レジストを剥離する(図5(b))。
【0016】
次に、エッチングによる振動板の作製方法を説明する。
【0017】
ボロンドープ層32が形成され、酸化膜51をパターニングされているSi基板31を35wt%水酸化カリウム水溶液で、エッチングがボロンドープ層に達する直前(残り10ミクロン程度)まで行う(図5(c))。続いて、3wt%水酸化カリウム水溶液で所定の厚み1ミクロンになるまでエッチングを行う。酸化膜51をふっ酸でエッチング除去した後、電極取出し部に対応する部分を穴開け加工したSi基板ないしSUS基板をエッチングマスクとして第1の基板に重ね、ドライエッチングにより電極取出し部52のSiをエッチング除去し、電極取出し部を開口する。(図5(e))
以上の方法により、エッチング表面での良好なパターニングを行うことができ、吐出室のエッチング不良を無くすことにより、ヘッドの生産性を上げることができた。
【0018】
(実施例2)
前記実施例の全面エッチング工程におけるである水酸化カリウム水溶液濃度の選定について詳細に説明する。先ず、第1の基板の全面エッチング後の表面粗さが2μm以上において、パターニング不良を原因とするエッチング不良が発生するため、エッチング不良が発生しない表面荒れを2μm以下とする必要がある。さらに、一般にエッチング液である水酸化カリウム水溶液濃度が高い場合、エッチング面にはマイクロピラミッドが発生し、マイクロピラミッドは、パターニング不良及び第1の基板と第3の基板との接着工程における接着不良の原因となることから、マイクロピラミッドの発生を無くすことも必要である。
【0019】
エッチング量が180ミクロン及び260ミクロンの時のエッチング液濃度による表面粗さの変化を図6に、エッチング液濃度によるマイクロピラミッド発生数の変化を図7に示す。
【0020】
エッチング液濃度による表面荒れとマイクロピラミッドの発生状況の関係をみると、表面荒れが2ミクロン以下となるエッチング液濃度は37wt%以上であり、マイクロピラミッド発生数が0となるのはエッチング液濃度32wt%以下である。すなわち、単一のエッチング液で全面エッチングを行う場合、マイクロピラミッドを発生させず、表面粗さを2ミクロン以下に抑えることができる最適なエッチング液濃度は無い。 したがって、エッチング濃度2種のエッチング液を用い、37wt%以上のエッチング液で表面粗さを抑えながら目標板厚の近くまでエッチングし、表面粗さが増加することを許容してマイクロピラミッドの発生がない32wt%以下のエッチング液でエッチングすれば良いことになる。
【0021】
1例として38wt%水酸化カリウム水溶液で1回目の全面エッチングを行い、32wt%水酸化カリウム水溶液で2回目の全面エッチングを行う場合について説明する。38wt%水酸化カリウム水溶液でSi基板表面を260ミクロンのエッチング量でエッチングした後、32wt%水酸化カリウム水溶液でさらにエッチングしたときの、エッチング時間による表面粗さの変化を図8に、エッチング時間によるマイクロピラミッドの発生数の変化を図9に示す。
【0022】
32wt%水酸化カリウム水溶液でのエッチング時間が長くなるほど、マイクロピラミッドは減少し、エッチング時間10分以上ではマイクロピラミッド発生は低く抑えられる。一方、エッチング時間が長くなるほど、表面粗さは増加するものの15分以内であれば、表面粗さは2ミクロン以内に抑えることは可能である。38wt%水酸化カリウム水溶液で1回目の全面エッチングを行い、32wt%水酸化カリウム水溶液で続く全面エッチングをエッチング時間10〜15分で行うことよって、表面粗さを2ミクロン以下に抑え、かつマイクロピラミッドの発生を抑えた全面エッチングが可能となる。
【0023】
(実施例3)
前記実施例の方法において、マイクロピラミッドが完全に0とならない場合があることや、及びエッチング表面に外観上の曇り(微小な荒れ)が発生する場合があることから、2回目のエッチング前の洗浄方法を変更することが望ましい。38wt%水酸化カリウム水溶液及び32wt%水酸化カリウム水溶液でのエッチング時間を78分及び10分に固定し、32wt%水酸化カリウム水溶液でのエッチング前の洗浄方法を変更して得られた表面状態の結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
Figure 0003633431
【0025】
表1中の実施例1は液温摂氏70度のアンモニア水+過酸化水素水混合液で10分間、実施例2は液温摂氏90度の硫酸+過酸化水素水混合液で10分間洗浄した場合であり、どちらも表面外観上の曇りは無くなり、マイクロピラミッドの発生は無くなった。一方、比較例1に示した洗浄を行わない場合、比較例2に示す摂氏25度のふっ酸水溶液で洗浄した場合では、白曇り、マイクロピラミッドが発生している。基板表面の濡れ性を観察すると、硫酸・過酸化水素混合液、アンモニア・過酸化水素混合液で洗浄したものは表面がよく濡れ、親水性になっていることが解り、逆にふっ酸水溶液での洗浄では表面は疎水性になっている。すなわち、このことよりエッチング面の曇り、マイクロピラミッドの発生をさらに抑えるためには、2回目のエッチング前にアンモニア水+過酸化水素水混合液等による洗浄を行い、基板表面を弱く酸化して表面を親水化することが必要である。同様に、基板表面を酸化する方法として、硝酸による洗浄、紫外線照射によるオゾン酸化も有効である。
【0026】
【発明の効果】
インクジェットヘッドの製造方法であって、第1の基板と第2の基板を接合する工程と第1の基板のSi基板の厚みを湿式エッチングで減ずる工程において、湿式エッチングが濃度の異なる2種の水酸化カリウム水溶液を用いた2段階のエッチングで行われることによって、エッチング面の表面粗さを良好なパターニング可能なレベルに抑え、エッチング面に発生するマイクロピラミッドを減少させることができる。
【0027】
また、2段階のエッチングにおいて、2回目のエッチングの前に、第1の基板の表面を硫酸・過酸化水素混合液、アンモニア・過酸化水素混合液あるいは硝酸等で洗浄し、第1の基板の表面を親水性にすることによって、さらにエッチング面のマイクロピラミッドの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるインクジェットヘッドの構造を分解して示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例のおけるインクジェットヘッドの断面側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例のおける拡散工程のプロセス断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における全面エッチング工程のプロセス断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における振動板形成工程のプロセス断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例におけるエッチング液濃度による表面粗さの変化を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例におけるエッチング液濃度によるマイクロピラミッド発生数の変化を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例における32%水酸化カリウム水溶液におけるエッチング時間による表面粗さの変化を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例における32%水酸化カリウム水溶液におけるエッチング時間によるマイクロピラミッド発生数の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の基板
2 第2の基板
3 第3の基板
5 振動板
6 吐出室
7 凹部
8 オリフィス
9 細溝
10 インクキャビティ
11 凹部
12 ノズル孔
13 インク供給口
14 凹部
15 電極
16 リード部
17 端子
18 酸化膜
21 インク液滴
22 記録紙
23 発信回路
31 Si基板
32 ボロンドープ層
51 酸化膜
52 電極取出し部
G ギャップ

Claims (6)

  1. 底壁を振動板とする吐出室を構成する凹部が形成されてなる第1の基板と、
    前記第1の基板に接合され、前記振動板に対向して配置される電極が形成されてなる第2の基板と、
    前記第2の基板が接合された面とは反対側の面の前記第1の基板に接合され、ノズル孔が形成されてなる第3の基板とを有し、
    前記電極を帯電させ、静電気作用により前記振動板をたわませ、前記吐出室の圧力を変化させて前記ノズル孔よりインク液滴を吐出させるインクジェットヘッドの製造方法であって、
    前記第1の基板と前記第2の基板を接合する工程と、
    前記第1の基板表面を親水性に処理する工程と、
    前記第1の基板を第1の水酸化カリウム水溶液により湿式エッチングする工程と、
    前記第1の基板を前記第1の水酸化カリウム水溶液の濃度とは異なる第2の水酸化カリウム水溶液によりエッチングする工程と、を有することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 前記第1の水酸化カリウム水溶液の濃度が前記第2の水酸化カリウム水溶液の濃度より高いことを特徴する請求項1に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 前記第1の水酸化カリウム水溶液の濃度が37wt%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  4. 前記第2の水酸化カリウム水溶液の濃度が32wt%未満であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 硫酸・過酸化水素混合液、アンモニア・過酸化水素混合液あるいは硝酸等の洗浄液により前記第1の基板表面を親水性にすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 紫外線照射によって発生したオゾンガスにより前記第1の基板の表面を親水性に処理することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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