JP4876723B2 - 静電アクチュエータの製造方法、液滴吐出ヘッドの製造方法及び液滴吐出装置の製造方法 - Google Patents
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Description
これにより、安定した吐出特性及び駆動耐久性(信頼性)を有する液滴吐出ヘッドを得ることができる。
これにより、安定した吐出特性及び駆動耐久性(信頼性)を有する液滴吐出装置を得ることができる。
図1は、本実施の形態1に係るインクジェットヘッドの概略構成を分解して示す分解斜視図であり、一部を断面で表してある。図2は、組み立てられた状態の概略構成を示すインクジェットヘッドの断面図である。図3は、このインクジェットヘッドにおける、静電アクチュエータ部の幅方向の拡大断面図である。なお、図1および図2では、通常使用される状態とは上下逆に示されている。
以下、このインクジェットヘッド10を構成する各基板の構成について説明する。
また、ノズル基板1の図2において下面(キャビティ基板2との接合側の面)にはインク流路の一部を形成する細溝状のオリフィス13が設けられている。
キャビティ基板2の上面すなわちノズル基板1と対向する面(インク室21、リザーバ23の内面を含む)には、SiO2 膜(インク保護膜)26bが形成されている。このSiO2 膜(インク保護膜)26bは、インクにより流路の腐食を防ぐために設けられている。
駆動制御回路4は、個別電極31に電荷の供給および停止を制御する発振回路である。この発振回路は例えば24kHzで発振し、個別電極31に例えば0Vと30Vのパルス電位を印加して電荷供給を行う。発振回路が駆動し、個別電極31に電荷を供給して正に帯電させると、個別電極31と振動板22間に静電気力(クーロン力)が発生する。したがって、この静電気力により振動板22は個別電極31に引き寄せられて撓む(変位する)。これによってインク室21の容積が増大する。そして、個別電極31への電荷の供給を止めると振動板22はその弾性力により元に戻り、その際、インク室21の容積が急激に減少するため、そのときの圧力によりインク室21内のインクの一部がインク液滴としてインクノズル11より吐出する。振動板22が次に同様に変位すると、インクがリザーバ23からオリフィス13を通じてインク室21内に補給される。
なお、インクジェットヘッド10で使用されるインクとしては、水、アルコール等の主溶媒にエチレングリコール等の界面活性剤と、染料または顔料とを溶解または分散させることにより調製される。
(a)先ず、(110)を面方位とするSi基板41の両面(Cav面41a、Dope面41b)を鏡面研磨し、180μmの厚みの基板を作製する。
(b)Si基板41を熱酸化炉にセットし、酸素及び水蒸気雰囲気中で摂氏1100℃、4時間で熱酸化処理を施し、Si基板41のCav面41a及びDope面41bに酸化膜(SiO2)42を1.2μm成膜する。
(c)次いで、ボロンドープ層を形成するDope面41bの酸化膜42を剥離するため、Si基板41のCav面41aにレジストをコートし、レジストを保護膜としてDope面41bの酸化膜42をフッ酸水溶液にてエッチング除去し、エッチング後、レジストを剥離する。
(f)そして、そのSi基板41の両面にレジストをコーティングし、Cav面41a側に吐出室等を作り込むためのレジスト45をパターニングする。
(g)レジスト45をパターニングしたCav面41aをフッ酸水溶液でエッチングしてSiO2膜44をパターニングし、その後、Si基板41の両面のレジスト45を剥離する。これにより、SiO2膜44においてレジストがコーティングされていた部分が残留し、次の(h)のエッチング工程のマスクパターンとなる。
(h)そのマスクパターンを有するSi基板41を35wt%の高濃度の水酸化カリウム水溶液に浸し、Siエッチングを行い、エッチング部Si厚みが10μmになるまでエッチング継続する。その後は、Si基板41を3wt%の低濃度の水酸化カリウム水溶液に浸してSiエッチングを行い、ボロンドープ層43に達した時エッチングがストップしてボロンドープ層43が残留する。このボロンドープ層43の厚みは2μmで、振動板22となる。
(i)そして、Si基板41に残留したSiO2膜44をフッ酸水溶液でエッチング除去し、その後、Si基板41の表面に熱酸化(摂氏1000℃,5時間)によって、0.1μmのSiO2膜(絶縁膜)26aとSiO2膜(インク保護膜)26bを形成する。
以上の工程により、キャビティ基板2が形成される。
(k)その後、ノズル穴等形成されたノズル基板1を接着剤等にてキャビティ基板2上に接合し、ヘッドチップ単位に切断する。
実施の形態2は、実施の形態1におけるボロン拡散後の熱酸化プロセス{図4(e),(i)}を、CVD又はスパッタリングによって、低温(400℃以下)でSiO2膜を形成するようにしたものである(図示省略)。
このように低温での熱酸化プロセスを採用することにより金属不純物析出自体を抑えることができ、更なる品質安定化を図ることが可能となる。
図8は、上述の実施の形態1,2で製造した静電アクチュエータを適用した液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置の一例を示す図で、図8では、特にインクを吐出するインクジェット記録装置の例で示している。図8に示されるインクジェット記録装置100は、インクジェットプリンタであり、実施の形態1又は2の静電アクチュエータを備えた液滴吐出ヘッド10の何れかを搭載している。このため、安定した吐出特性及び駆動耐久性(信頼性)を備え、安定して高品質の印字が可能なインクジェット記録装置100を得ることができる。
Claims (4)
- ボロン拡散源を用いてSi基板の一方の面にボロンドープ層を形成する工程と、前記ボロンドープ層を形成した後に、熱酸化処理により前記Si基板にSiO 2 膜を形成する工程とを有し、エッチングストップ技術により当該ボロンドープ層を振動板として形成する静電アクチュエータの製造方法において、
前記ボロン拡散源は、B2O3を主成分とし、Rh含有量が0.44ppm以下であることを特徴とする静電アクチュエータの製造方法。 - ボロン拡散源を用いてSi基板の一方の面にボロンドープ層を形成する工程と、前記ボロンドープ層を形成した後に、熱酸化処理により前記Si基板にSiO 2 膜を形成する工程とを有し、エッチングストップ技術により当該ボロンドープ層を振動板として形成する静電アクチュエータの製造方法において、
前記ボロン拡散源は、B2O3を主成分とし、Ni含有量:2.0ppm以下,Cu含有量:0.5ppm以下,Rh含有量:0.40ppm以下,Fe含有量:2.0ppm以下,Cr含有量:2.0ppm以下,Zn含有量:2.0ppm以下であることを特徴とする静電アクチュエータの製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の静電アクチュエータの製造方法を適用して液滴吐出ヘッドを製造することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
- 請求項3記載の液滴吐出ヘッドの製造方法を適用して液滴吐出装置を製造することを特徴とする液滴吐出装置の製造方法。
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