JP4379421B2 - 静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び静電駆動デバイスの製造方法 - Google Patents

静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び静電駆動デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、微細加工素子において、加わった力により可動部が変位等し、動作(駆動)等を行う液滴吐出ヘッド等の静電アクチュエータ、そのアクチュエータを用いた液滴吐出装置等の静電デバイス、それらの製造方法に関するものである。
例えばシリコン等を加工して微小な素子等を形成する微細加工技術(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)が急激な進歩を遂げている。微細加工技術により形成される微細加工素子の例としては、例えば液滴吐出方式のプリンタのような記録(印刷)装置で用いられている液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)、マイクロポンプ、波長可変光フィルタ、モータに利用される静電アクチュエータ、圧力センサ等がある。
ここで、微細加工素子の一例として静電アクチュエータを利用した液滴吐出ヘッドについて説明する。液滴吐出方式の記録(印刷)装置は、家庭用、工業用を問わず、あらゆる分野の印刷に利用されている。液滴吐出方式とは、例えば複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドを対象物(紙等)との間で相対移動させ、液滴吐出ヘッドから吐出した液滴を対象物の所定の位置に付着させて印刷等をするものである。この方式は、液晶(Liquid Crystal)を用いた表示装置を作製する際のカラーフィルタ、有機化合物等の電界発光(ElectroLuminescence )素子を用いた表示パネル(OLED)、DNA、タンパク質等、生体分子のマイクロアレイ等の製造にも利用されている。
そして液滴吐出ヘッドには、液体をためておく吐出室を流路の一部に備え、吐出室の少なくとも一面の壁(ここでは、底部の壁とし、以下、この壁のことを振動板ということにする)を撓ませて(駆動させて)形状変化により吐出室内の圧力を高め、連通するノズルから液滴を吐出させる方法を利用したヘッドがある。振動板を変位させ、撓ませる力としては、例えば、振動板を可動電極とし、振動板と距離を空けて対向するもう一方の電極(固定電極)との間に電圧(以下、駆動電圧という)を印可し、それにより発生する静電気力(特に静電引力)を利用している。静電気力を利用して駆動して仕事を行うため、静電アクチュエータとなる。
液滴吐出ヘッドの場合、固定電極に対して可動電極となる振動板を対向させ、変位させるため、一方の基板に凹部を形成し、固定電極をその底部(底壁)に設けて振動板が形成された基板と積層して接合する。ここで振動板が撓むための空間(隙間)をギャップといい、その幅のことをギャップ長という。
例えば、液滴吐出ヘッドに関しては、近年、高精細な印刷等が要求されており、ノズルの高密度化が進んでいる。それに伴い、静電アクチュエータを構成する、各ノズルに対応する振動板及び固定電極の幅も狭くなっていっている。ここで、振動板の幅が狭くなると、排除体積(振動板面積×電極間の対向距離(ギャップ長))が小さくなり、ノズルからの液滴の吐出量も少なくなる。高密度化を保ちつつ排除体積を大きくするためにはギャップ長を長くすればよいが、必要な静電気力を得るために駆動電圧を大きくしなければならなくなる。
そのため、細長い長方形の形状の電極が形成される溝を幅(短辺)方向に階段状にして、固定電極と振動板の間のギャップ長を2以上とすることにより、駆動電圧を低下させるようにしていた(例えば特許文献1参照)。
また従来のインクジェットヘッドでは、個別電極が形成される溝を幅方向に階段状に形成し、個別電極及び振動板の中央部においてギャップ長が長くなるようにして、振動板の中央部における急激なたわみを緩和し、振動板中央部における応力が大きくなることを防止して、インクジェットヘッドの耐久性を向上させていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−318155号公報(図2、図4、図5) 特開平11−291482号公報(図4〜図7)
しかしながら、上述の凹部(固定電極)を幅(短辺)方向に階段状に形成しているため、ギャップ長の短い部分において低電圧で当接させることができても、その効果はギャップ長の長い部分には及ばない。そのため、結局はギャップ長の長い部分を当接させるために必要な電圧で駆動電圧を電極間に印可せざるを得ず、駆動電圧が低下したとしても、その効果は非常に小さくなってしまう。特に振動板及び固定電極の幅が狭まるとその傾向がますます高くなる。
ここで、駆動電圧を低下させるためには、例えば振動板を薄くして振動板を固定電極側に引かれやすくするといったことが考えられる。ただ、単純に薄くすると振動板の固有振動数が低くなり、安定するまで時間を要するため、応答性が悪くなり、吐出回数、吐出量、印刷時間等に影響する。
そこで、本発明はこのような問題を解決するため、応答性がよく、かつ低駆動電圧の静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置及び静電駆動デバイス並びにそれらの製造方法を得ることを目的とする。
また、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法は、長辺方向が階段状又は傾斜面をなすように形成された矩形状の固定電極に対し、対向させた際にできる空隙の幅が大きくなるにしたがって薄くなるように、位置によって拡散深さを変えてシリコン基板に選択的にボロンを拡散し、固定電極との間の静電引力により変位する可動電極となるボロンドープ層を形成する工程と、シリコン基板をウェットエッチングしてボロンドープ層だけを残し、可動電極を形成する工程とを有し、ボロンを拡散する際、ボロンドープ層を厚く形成する位置から順に選択位置を広げていって異なる深さのボロンドープ層を形成する。
本発明によれば、可動電極となるボロンドープ層の拡散の深さを位置により異ならせることにより、長辺方向が階段状又は傾斜面をなすように形成された固定電極との対向によりできる空隙が広がるにつれて可動電極の厚さを薄く形成するようにしたので、空隙の広がりに合わせてコンプライアンスを大きくし、復元力を小さくした静電アクチュエータを製造することができる。そのため、空隙が広がることによる静電力の低下をカバーして、空隙が狭い部分と同じ静電力で当接を行うことができ、低駆動電圧で可動電極の固有振動数を小さくせずに静電アクチュエータを製造することができる。
また、ボロンドープ層形成工程において、ボロン拡散に係る時間は、ボロンを最も深く拡散させる部分の拡散時間に依存することができるので、拡散に必要な時間の短縮を図り、効率よく静電アクチュエータを製造することができる。
また、本発明に係る静電アクチュエータの製造方法では、(1)電極基板となる基板にエッチングマスクを形成する工程と、(2)エッチングマスクをエッチングして短辺と長辺を有する矩形状の開口部を形成する工程と、(3)エッチングを行い、基板の開口部に対応する部分に、短辺と長辺を有する矩形状の凹部を形成する工程と、(4)エッチングマスクをエッチングして、開口部を長辺方向について両方向に広げることにより、開口部よりも長辺方向が長い開口部を形成する工程と、(5)エッチングを行って、基板の長辺方向が長い開口部に対応する部分に、階段状の凹部を形成する工程と、(6)(4)及び(5)の工程を1又は複数回繰り返して基板に所望の段数の凹部を形成する工程と、(7)凹部に厚さが一様になるような固定電極を形成する工程とを行って、電極基板を形成する。
本発明によれば、エッチングマスクへの開口部形成及びエッチングという、微細加工技術を繰り返すことで、階段状の凹部を容易に形成し、動作性能が高い静電アクチュエータを製造することができる。
また、本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法は、上記の静電アクチュエータの製造方法を適用して液滴吐出ヘッドを製造するものである。
本発明によれば、上記の静電アクチュエータの製造方法を適用するようにしたので、低駆動電圧で吐出性能が高い液滴吐出ヘッドを製造することができる。特にノズルの密度が高いヘッドを製造する際に効果的である。
また、本発明に係る液滴吐出装置の製造方法は、上記の液滴吐出ヘッドの製造方法を適用して液滴吐出装置を製造するものである。
本発明によれば、上記の液滴吐出ヘッドの製造方法を適用するようにしたので、高精細等、高品質の印刷等が行え、低消費電力の液滴吐出装置を製造することができる。
また、本発明に係る静電駆動デバイスの製造方法は、上記の静電アクチュエータの製造方法を適用してデバイスを製造するものである。
本発明によれば、上記の静電アクチュエータの製造方法を適用するようにしたので、低駆動電圧で動作性能が高い静電駆動デバイスを製造することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドを分解して表した図である。図1では液滴吐出ヘッドの一部を示している。本実施の形態では、例えば静電方式で駆動する静電アクチュエータを用いたデバイスの代表として、フェイスイジェクト型の液滴吐出ヘッドについて説明する。(なお、構成部材を図示し、見やすくするため、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものと異なる場合がある。また、図の上側を上とし、下側を下として説明する)。
図1に示すように本実施の形態に係る液滴吐出ヘッドは、電極基板10、キャビティ基板20及びノズル基板30の3つの基板が下から順に積層されて構成される。ここで本実施の形態では、電極基板10とキャビティ基板20とは陽極接合により接合する。また、キャビティ基板20とノズル基板30とはエポキシ樹脂等の接着剤を用いて接合する。
電極基板10は、厚さ約1mmの例えばホウ珪酸系の耐熱硬質ガラス等の基板を主要な材料としている。本実施の形態ではガラス基板とするが、例えば単結晶シリコンを基板とすることもできる。電極基板10の表面には、後述するキャビティ基板20の吐出室21となる凹部に合わせて複数の凹部11が形成されている。ここで本実施の形態では、凹部11の吐出室21(振動板22)に対応する部分は、特に長辺方向について、中央部分が最も深くなるような階段(ステップ)状に形成し、段差を有するようにしている。短辺方向でもよいが、長辺方向の方が加工しやすく、効率のよい効果が期待できる。また、凹部11の内側(特に底部)には、キャビティ基板20の各吐出室21(振動板22)と対向するように、固定電極となる個別電極12Aが設けられ、さらにリード部12B及び端子部12Cが個別電極12Aと一体となって設けられている(以下、特に区別する必要がなければこれらを合わせて電極部12とする)。電極部12は、例えばスパッタ法により、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)を約0.1μm(100nm)の厚さで凹部11の内側に成膜することで形成される。ここで、本実施の形態では、凹部11に対し、電極部12の厚さが均一になるようにしているため、個別電極12Aについては凹部11と同様の段差を有している。振動板22と個別電極12Aとの間には、振動板22が撓む(変位する)ことができるギャップが凹部11により形成される。個別電極12Aが階段状で段を有しているため、位置によってギャップ長も異なる。ここで、階段状の凹部11に個別電極12Aを均一に形成することで、個別電極12Aが階段状になっているが、個別電極12A自体を階段状に形成してもよい。電極基板10には、他にも外部のタンク(図示せず)から供給された液体を取り入れる流路となる液体供給口13となる貫通穴が設けられている。
キャビティ基板20は、例えば表面が(100)面方位、(110)面方位等のシリコン単結晶基板(以下、シリコン基板という)を主要な材料としている。キャビティ基板20には、吐出させる液体を一時的にためる吐出室21となる凹部(底壁が可動電極となる振動板22となっている)が形成されている。本実施の形態においては、振動板22についても、特に長辺方向について、中央部分が最も深くなるような階段状に形成される。そして、キャビティ基板20の下面(電極基板10と対向する面)には、振動板22と個別電極12Aとの間を電気的に絶縁するためのTEOS膜(ここでは、Tetraethyl orthosilicate Tetraethoxysilane:テトラエトキシシラン(珪酸エチル)を用いてできるSiO2 膜をいう)である絶縁膜23をプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition :TEOS−pCVDともいう)法を用いて、0.1μm(100nm)成膜している。ここでは絶縁膜23をTEOS膜としているが例えばAl2O3(酸化アルミニウム(アルミナ))を用いてもよい。また、各吐出室21に液体を供給するリザーバ(共通液室)24となる凹部が形成されている。さらに、外部の発振回路から基板(振動板22)に個別電極12Aと反対の極性の電荷を供給するための端子となる共通電極端子27を備えている。
ノズル基板30についても、例えばシリコン基板を主要な材料とする。ノズル基板30には、複数のノズル孔31が形成されている。各ノズル孔31は、振動板22の駆動(変位)により加圧された液体を液滴として外部に吐出する。ノズル孔31を複数段で形成すると、液滴を吐出する際の直進性向上が期待できるため、本実施の形態ではノズル孔31を2段で形成する。本実施の形態では、振動板22が変位することでリザーバ24方向に加わる圧力を緩衝するダイヤフラム32がさらに設けられている。また、吐出室21とリザーバ24とを連通させるためのオリフィス33を下面に有している。
図2は液滴吐出ヘッドの断面図である。封止材25は、異物、水分(水蒸気)等がギャップに浸入しないように、ギャップと外の空間とを遮断し、密閉するために電極取出し口26に設ける。電極取出し口26は端子部12Cを外部に露出させるために設けられている。発振回路41は、ワイヤ、FPC(Flexible Print Circuit)等の配線42を介して、電気的に共通電極端子27及び電極取出し口25から露出した端子部12Cと接続され、個別電極12A、キャビティ基板20(振動板22)に電荷(電力)の供給及び停止を制御する。発振回路41は例えば24kHzで発振し、個別電極12Aに電荷供給を行い、例えば0Vと30Vのパルス電圧を印加する。発振回路41が発振駆動して、個別電極12Aに電荷を供給して正に帯電させ、振動板22を相対的に負に帯電させると、振動板22は静電気力により個別電極12Aに引き寄せられて撓む。これにより吐出室21の容積は排除体積分広がる。そして電荷供給を止めると振動板22は元の形に戻る(復元する)が、そのときの吐出室21の容積も元に戻り、その圧力により差分の液滴が吐出する。この液滴が例えば記録対象となる記録紙に着弾することによって印刷等の記録が行われる。
図3は図1の凹部11、個別電極12A及び振動板22の関係を表す縦断面図である。図3に示すように、本実施の形態の液滴吐出ヘッドは、凹部11は3段で形成されており、凹部11の内側(特に底壁)に個別電極12Aが形成されている。この個別電極12Aは前述のように凹部11の底壁に同じ厚さで形成されており、振動板22と個別電極12Aの間のギャップ長をそれぞれ中央部分から外側部分(両端部とする)に向かってG3、G2、G1とする。ここで中央部が最も深いのでG3>G2>G1の関係が成り立つ。段差が発生する部分での段切れ(電気的な断線)を防止するため、個別電極12Aの厚さを凹部11が有する段差よりも厚く形成している。ギャップ長等、振動板22と個別電極12Aの間の関係に関し、以下、振動板22には絶縁膜23も含んだ形で振動板22ということとする。
図4及び図5は振動板22を当接させるために印加する駆動電圧及びギャップ長との関係を説明するための図である。ここで、本実施の形態では、振動板22は多段形成されているが、説明を簡単にするため、階段状でない振動板で説明を行う。また、振動板22が静電力の最も強い凹部11の両端部側から順次変形しているモデルによって説明するが、実際には中央部分にも同時に静電引力が加わっているため、撓みが生じている場合がある。
図4(a)は、凹部11の端部(左側)を示した縦断面図である。振動板22の初期位置を点線で示している。G1を凹部11の両端部におけるギャップ長、xを振動板22の個別電極12A方向への変位量、Vを振動板22と個別電極12Aの間の電位差とすると、凹部11の両端部における振動板22と個別電極12Aの間に働く静電力Finは次式(1)で表される(αは定数である)。また、振動板22が撓んだときに振動板22に働く復元力(元に戻ろうとする力)Fp は次式(2)で表される。(2)式におけるコンプライアンスCは、振動板22の材料定数、寸法、厚さ等から定められるものであり、一般的には次式(3)で表される。ここで、Wは振動板22の幅(短辺方向)、Lは振動板22の長さ(長辺方向)、Eはヤング率、tは振動板22の厚さを表す。固有周期は、コンプライアンスCの平方根に比例する。
in=Fin(x,V)=α{V/(G1−x)}2 …(1)
p =Fp(x)=x/C …(2)
C=W5・L/60Et3 …(3)
ここで図4(b)に示すように、凹部11の両端部(ギャップ長G1)に振動板22を当接させるには、振動板22の変位量xが変化する間、次式(4)の関係が成立するように、常に静電力Finが復元力Fp を上回るような電位差Vhit を振動板22と個別電極12Aの間に駆動電圧として印加すればよい。
in(x,Vhit )>Fp(x) …(4)
凹部11の両端部において振動板22の変位に対する静電引力Fin及び復元力Fp の関係例は図4(c)に示すものとなる。ここでギャップG1=0.2μm=200nmとしている。また、電位差(駆動電圧)の単位をV、振動板22の変位量の単位をnmで表している。
図4(c)に示すように、振動板22と個別電極12Aの間の電位差(駆動電圧)を14V(線B)及び16V(線C)とした場合には、静電引力Finが復元力Fp (線A)以下になる部分がある。これは振動板22が個別電極12Aに当接できないことを表している。一方、振動板22と個別電極12Aの間の電位差(駆動電圧)が20V(線D)の場合には、静電力Finが常に復元力Fp を上回るため、ギャップ長G1の部分については、振動板22を個別電極12Aに当接させることができ、Vhit とすることができる。
さらに図4(b)のようにギャップ長G1の部分において、振動板22が個別電極12Aに当接した状態において、ギャップ長G2の部分における振動板22と個別電極12Aの間に働く静電引力Fin1 及び振動板22に働く復元力Fp1は、それぞれ次式(5)、(6)で表される。ここでΔG1=G2−G1とする。
in1 =Fin(ΔG1,Vhit )=α(Vhit /ΔG1)2 …(5)
p1=Fp(G1)=G1/C …(6)
ここで、駆動電圧Vhit の場合に、Fp1<Fin1 を常に満足するような段差ΔG1を有していれば、振動板22と個別電極12Aの間の電位差がVhit のままでも、ギャップ長G2の部分について、振動板22を撓ませて個別電極12Aに当接させることができる。このとき、ギャップ長G2の部分における振動板22と個別電極12Aの間に働く静電力Fin及び振動板22に働く復元力Fp は次式(7)、(8)で表される。ここで、yはギャップ長G2の部分で撓んだ変位量(nm)であり、x=G1+yである。(7)、(8)式ではこの関係を利用して式を整理している。
Figure 0004379421
ギャップ長G2の部分を加えた振動板22の変位に対する静電引力Fin及び復元力Fp の関係例は図5(e)に示すものとなる。図5(e)に示すようにΔG1を適当に設定すれば、ギャップ長G2の部分においても常に静電力Finが復元力Fp を上回り、振動板22と個別電極12Aの間の電位差をVhit のままで振動板22を個別電極12Aのギャップ長G2の部分に当接させることができる。
同様に、中央部のギャップ長がG3の部分について考える。図5(f)のように振動板22が個別電極12Aのギャップ長G2の部分に当接した状態において、ギャップ長G2の部分における振動板22と個別電極12Aの間に働く静電引力Fin2 及び振動板22に働く復元力Fp2は、それぞれ次式(9)、(10)で表される。ここでΔG2=G3−G2とする。
in2 =Fin(ΔG2,Vhit )=α(Vhit /ΔG2)2 …(9)
p2=Fp(G2)=G2/C …(10)
ここで、駆動電圧Vhit の場合に、Fp2<Fin2 を常に満足するような段差ΔG2を有していれば、振動板22と個別電極12Aの間の電位差がVhit のままでも、ギャップ長G3の部分について、振動板22を撓ませて個別電極12Aに当接させることができる。このとき、ギャップ長G3の部分における振動板22と個別電極12Aの間に働く静電力Fin及び振動板22に働く復元力Fp は次式(11)、(12)で表される。ここで、zはギャップ長G3の部分で撓んだ変位量(nm)であり、x=G2+z=G1+ΔG1+zである。(11)、(12)式ではこの関係を利用して式を整理している。
Figure 0004379421
ギャップ長G3の部分を加えた振動板22の変位に対する静電引力Fin及び復元力Fp の関係例は図5(g)に示すものとなる。図5(g)に示すようにΔG2を適当に設定すれば、ギャップ長G3の部分においても常に静電力Finが復元力Fp を上回り、振動板22と個別電極12Aの間の電位差をVhit のままで振動板22を個別電極12Aのギャップ長G3の部分に当接させることができる。
図6は本実施の形態の振動板22の変位に対する静電引力Fin及び復元力Fp の関係例のグラフを表す図である。基本的には復元力Fp は変位量xに比例して線形的に増加する直線であるため、Fp(0) <Fp1<Fp2となる。したがって、Fin(0、Vhit )<Fin1 <Fin2 であり、ギャップ長に関してG1>ΔG1>ΔG2の制限が課せられることになる。以上の関係は、4段以上で個別電極12Aを形成した場合も同様である。
そこで、本実施の形態では、キャビティ基板20において、電極基板と接合して支持する部分との境界となり、振動板22としての撓み発生の開始部分である両端の部分(両端部)については、(4)式を満たしつつ、固有振動数を小さくしないで応答性を損なわないような厚さで振動板22を形成し、中央部に向かうほど(支持部分よりも遠くなるほど)コンプライアンスCが大きくなるように振動板22の厚さを薄く形成することで、振動板22も多段形成とする。したがって、図6に示すように、復元力Fp に関して、線A’に示すように、少なくとも一律に同じ厚さで形成した振動板22のコンプライアンスCにおける直線よりは、常に傾きが小さな曲線(近似的に直線となる場合もある)となることは確実である(図6における振動板22の復元力がなす線A’は予測に基づくものであるがこれに近いものと推測することができる)。これにより、G1>ΔG1>ΔG2の制限にとらわれることなく、応答性を維持しつつ、変位を大きくして排除体積を増やし、吐出性能を高めることができる。ここで、本実施の形態では、振動板22を個別電極12Aのラインに沿った当接を期待して振動板22と個別電極12A(凹部11)の段数を3段で合わせているが、これに限定するものではない。振動板22によるコンプライアンスCの調整は任意に行うことができ、それに合わせて段数を調整してもよい。
図7は電極基板10の作製工程例を表す図である。図7に基づいて、本実施の形態に係る電極基板10の作製について説明する。ここで、液滴吐出ヘッドの製造では、電極基板10等、各基板は、実際にはウェハ単位で複数個分が同時に作製され、他の基板と接合等をした後に個々に切り離して、液滴吐出ヘッドを製造するが、以下の各工程を示す図では、1つの液滴吐出ヘッドに係る一部分を長辺方向で切ったときの断面を示している。
まず、例えば厚さが2〜3mmのガラス基板70を、機械研削、エッチング等によって例えば基板3aの厚さが約1mmになるまで研削(グラインド)する。そして、例えば、ガラス基板70を10〜20μmエッチングして加工変質層を除去する(図7(a))。この加工変質層の除去には、例えばSF6 等によるドライエッチング、フッ酸水溶液によるスピンエッチング等で行ってよい。ドライエッチングを行う場合は、基板70の片面にできた加工変質層を効率よく除去することができ、反対面の保護を必要としない。またスピンエッチング(ウェットエッチング)を行う場合は、必要とするエッチング液が少量で済み、また常に新しいエッチング液が供給されるため安定したエッチングを行うことができる。
ガラス基板70の片面全体に、例えばスパッタ法によってクロム(Cr)からなるエッチングマスク71となる膜を形成する。そして、フォトリソグラフィ法によりエッチングマスク71の表面に、レジスト(図示せず)を中央部分(ギャップ長G3の部分)の形状(長方形)に対応させてパターニングしてウェットエッチング等を行い、ガラス基板70を露出させる(図7(b))。その後、例えばフッ酸水溶液でガラス基板70をウェットエッチングし、凹部72を形成する(図7(c))。このときのエッチング量(エッチングの深さ)は、ギャップ長G3の部分とギャップ長G2の部分との段差と同じになるようにする。
そして、フォトリソグラフィ法により、ギャップ長G2の部分の形状に対応させてパターニングしてウェットエッチング等を行い、ギャップ長G2の部分のガラス基板70も露出させる(図7(d))。そして、例えばフッ酸水溶液でガラス基板70をウェットエッチングし、凹部73を形成する(図7(e))。このときのエッチング量(エッチングの深さ)は、ギャップ長G2の部分とギャップ長G1の部分との段差と同じになるようにする。これにより、凹部73は2段となる。
さらにフォトリソグラフィ法により、ギャップ長G1の部分(リード部12B、端子部12Cが形成される部分も含む)の形状に対応させてパターニングしてウェットエッチング等を行い、ギャップ長G1の部分のガラス基板70も露出させる(図7(f))。そして、例えばフッ酸水溶液でガラス基板70をウェットエッチングし、最終的に凹部11を形成する(図7(g))。また、後の工程で、ギャップ内の圧力と外部の圧力とを同じにするための大気開放穴(図示せず)を形成する。このときのエッチング量(エッチングの深さ)は、ギャップ長G1と同じになるようにする。ここで、例えば4段以上の凹部11を形成する場合は、上記の工程を繰り返すことになる。
その後、例えばスパッタによってITO膜74をガラス基板70の凹部11が形成された側の面の全体に形成する(図7(h))。このとき、ITO膜74を、階段状に形成された凹部11が有するいずれの段差よりも厚く形成して断線を防ぐようにする。そしてフォトリソグラフィーによってレジスト(図示せず)をパターニングし、電極部12として残す部分だけを保護した上でITO膜74をエッチングする。また、液体供給口13となる貫通穴をサンドブラスト法または切削加工により形成する(図7(i))。以上の工程により電極基板10が作製される。
図8は実施の形態1に係る振動板22となるボロンドープ層形成の工程を表す図である。まず、シリコン基板80の片面(電極基板10との接合面側となる)を鏡面研磨等し、例えば220μmの厚みの基板(キャビティ基板20となる)を作製する。そして、振動板22の厚さを複数段(ここでは3段)にするため、ボロンを拡散する際のマスクとなる、酸化シリコン(SiO2 )膜81を表面に形成する(図8(a))。
次に、フォトリソグラフィ法により、酸化シリコン膜81にパターニングしてシリコン基板80を露出させるため、レジストを塗布した上で、露光を行ってレジストをパターニングする。そして、例えば、ウェットエッチング法により、レジストの開口部分の酸化シリコン膜81をフッ酸水溶液等でエッチングして、シリコン基板80のボロンを拡散する部分を露出させる(図8(b))。シリコン基板80が露出した部分は、ボロンドープ層が最も厚くなる部分である。
そして、シリコン基板80のボロンドープ層を形成する面を、B23を主成分とする固体のボロン拡散源に対向させて縦型炉に入れ、シリコン基板80が露出した部分についてボロンを拡散させる。これがボロン拡散部分82となる(図8(c))。ボロン拡散を終了すると、酸化シリコン膜81を剥離する(図8(d))。
さらに酸化シリコン(SiO2 )膜83を表面に形成する(図8(e))。そして、フォトリソグラフィ法により、前述と同じ方法で酸化シリコン膜83にパターニングし、所定の部分のシリコン基板80を露出させる(図8(f))。ここで、シリコン基板80が露出した部分は、ボロンドープ層が最も厚くなる部分及び2番目に厚い部分である。その後、前述した方法と同様の方法で、シリコン基板80が露出した部分について、さらにボロンを拡散させる(図8(g))。この拡散により、最初のボロン拡散部分82については、さらに深い部分までボロンが拡散する。ボロン拡散が終了すると、酸化シリコン膜83を剥離し、シリコン基板80を全面露出させる(図8(h))。
そして、シリコン基板80が全面露出した面に対し、さらにボロンを拡散させる。これにより、3段で構成されたボロンドープ層が形成される。これが振動板22となる。ボロンドープ層を形成した面に、プラズマCVD法により、成膜時の処理温度は360℃、高周波出力は250W、圧力は66.7Pa(0.5Torr)、ガス流量はTEOS流量100cm3 /min(100sccm)、酸素流量1000cm3 /min(1000sccm)の条件で絶縁膜25を0.1μm成膜する(図8(i))。
図9は液滴吐出ヘッドの製造工程を示す図である。前述したシリコン基板80と電極基板10とを360℃に加熱した後、電極基板10に負極、シリコン基板80に正極を接続して、800Vの電圧を印加し、陽極接合を行う。このとき、シリコン基板80と電極基板10の界面において、ガラスが電気化学的に分解され酸素が気体となって発生する場合がある。また加熱によって表面に吸着していたガス(気体)が発生する場合もある。しかしながら、これらの気体が大気開放穴から逃げる為、ギャップ内が正圧になることは無い。そして、陽極接合した後の基板(以下、接合済み基板という)において、シリコン基板80の厚みが約60μmになるまでシリコン基板80表面の研削加工を行う。その後、加工変質層を除去する為に、32w%の濃度の水酸化カリウム溶液でシリコン基板80を約10μmウェットエッチングする。これによりシリコン基板80の厚みを約50μmにする(図9(a))。
この研削工程及び加工変質層除去工程において、大気開放穴から液体がギャップに入り込まないように、片面保護治具、テープ等を用いて大気開放穴を塞ぎ、保護する。ここで、次の工程において、再度基板を加熱するため、ギャップに気体が発生する可能性がある。そこで、この工程では大気開放穴を完全に塞がないようにし、再度、ギャップ(凹部11)と外部とが連通できるようにしておく。
次に、ウェットエッチングを行った面に対し、TEOSによるエッチングマスク(以下、TEOSエッチングマスクという)90をプラズマCVD法により成膜する。成膜条件としては、例えば、成膜時の処理温度は360℃、高周波出力は700W、圧力は33.3Pa(0.25Torr)、ガス流量はTEOS流量100cm3 /min(100sccm)、酸素流量1000cm3 /min(1000sccm)の条件で約1.0μm成膜する(図9(b))。TEOSを用いた成膜は比較的低温で行うことができるので、基板の加熱をできる限り抑えられる点で都合がよい。TEOSエッチングマスク90を成膜した後、例えばエポキシ系接着剤等を大気開放穴に流し込み、大気開放穴を封止する。これによりギャップは密閉状態となるため、以後の工程で大気開放穴から液体等が入り込むことがなくなる。TEOSエッチングマスク90を成膜した後に大気開放穴を封止することで、成膜時の加熱によるギャップ内の気体膨張を防ぐことができる。
そして、吐出室22及び電極取出し口25となる部分のTEOSエッチングマスク90をエッチングするため、レジストパターニングを施す。そして、フッ酸水溶液を用いてTEOSエッチングマスク90がなくなるまで、その部分をエッチングしてTEOSエッチングマスク90をパターニングし、シリコン基板を露出させる。そして、エッチングした後にレジストを剥離する。ここで電極取出し口25となる部分については、全てについてシリコンを露出させなくても、例えば電極取出し口25とキャビティ基板20との境界となる部分を露出させ、残りの部分を島状に残して、シリコンの割れを防ぐようにしてもよい。
さらに、リザーバ24となる部分のTEOSエッチングマスク90をエッチングするため、レジストパターニングを施す。そして、フッ酸水溶液でそれらの部分のTEOSエッチングマスク90を約0.7μmエッチングし、パターニングする。これによりリザーバ24となる部分に残っているTEOSエッチングマスク90の厚みは約0.3μmとなるがシリコン基板は露出しない。ここでは、残すTEOSエッチングマスク43の厚みを約0.3μmとするが、所望するリザーバ24の深さによって、この厚みを調整する必要がある。そして、エッチングした後にレジストを剥離する(図9(c))。
次に、接合済み基板を35wt%の濃度の水酸化カリウム水溶液に浸し、吐出室22となる部分及び電極取出し口26となる部分のシリコンを露出させた部分の厚みが約10μmになるまでウェットエッチングを行う。その後、リザーバ24となる部分のTEOSエッチングマスク90を除去する為、フッ酸水溶液に接合済み基板を浸してエッチングを行い、除去する。そして、さらに、接合済み基板を3wt%の濃度の水酸化カリウム水溶液に浸し、ボロンドープ層において、エッチングストップが十分効いたものと判断するまでエッチングを続ける。このように、前記2種類の濃度の異なる水酸化カリウム水溶液を用いたエッチングを行うことによって、形成される振動板22の面荒れを抑制し、厚み精度を0.80±0.05μm以下にすることができる。その結果、液滴吐出ヘッドの吐出性能を安定化することができる。そして、この工程で階段状(3段)に形成された振動板22が現れる(図9(d))。
ウェットエッチングを終了すると、接合済み基板をフッ酸水溶液に浸し、シリコン基板80表面のTEOSエッチングマスク90を剥離する。そして、シリコン基板80の電極取出し口25となる部分のシリコンを除去する為に、電極取出し口25となる部分が開口したシリコンマスクを接合済み基板のシリコン基板80側の表面に取り付ける。そして、例えば、RFパワー200W、圧力40Pa(0.3Torr)、CF4 流量30cm3 /min(30sccm)の条件で、RIEドライエッチング(異方性ドライエッチング)を2時間行い、電極取出し口25となる部分のみにプラズマを当てて、開口する。開口することでギャップについても大気開放される。ここで、ピン等で突いて電極取出し口25となる部分のシリコンを除去するようにしてもよい。
そして、例えばエポキシ樹脂からなる封止材25を、電極取出し口26の端部(キャビティ基板20と電極基板10の凹部との間で形成されるギャップの開口部分)に沿って流し込み、ギャップを封止する。また、共通電極端子27となる部分を開口したマスクを、接合基板のシリコン基板80側の表面に取り付ける。そして、例えばプラチナ(Pt)をターゲットとしてスパッタ等を行い、共通電極端子27を形成する。また、液体供給口13とリザーバ24とを連通させる貫通穴をシリコン基板80に形成する。ここで、流路を流れる液体からキャビティ基板20を保護するため、例えば酸化シリコン等の液体保護膜(図示せず)をさらに成膜してもよい。これにより、接合済み基板に行う加工処理は完了する(図9(e))。
あらかじめノズル孔31、ダイヤフラム32及びオリフィス33を形成することにより、作製していたノズル基板30を例えば、エポキシ系接着剤により、接合済み基板のキャビティ基板20側から接着する。そして、ダイシングを行い、個々の液滴吐出ヘッドに切断し、液滴吐出ヘッドが完成する(図9(f))。
以上のように、実施の形態1の静電アクチュエータ(液滴吐出ヘッド)では、固定電極である個別電極12Aが長辺(長さ)方向に対して階段状になるように形成されており、また、可動電極である振動板22と個別電極12Aの間のギャップ長が撓みの開始部分、当接が始まる部分となる両端部において最も短く、中央部になるほど長くなっている。そのため、静電引力の発生による振動板の変位において、短辺(幅)方向に階段状に形成した場合よりも振動板22に対して大きいモーメントを与えることができ、駆動電圧を効果的に低下させることができる。そして、個別電極12Aだけでなく、それに合わせて振動板22も階段状で形成し、中央部に向けて薄くなるようにし、コンプライアンスを大きくするようにしたので、振動板22の厚さを単純に均一に薄くした場合に比べて固有振動数を小さくせずにすみ、応答性への影響を少なくすることができる。振動板22の中央部を薄くすることで、復元力とギャップ長との比例関係によって満たさなければならない関係(中央部に行くほど個別電極12Aの段差が小さくなる関係)に拘束されることなく、ギャップ長が最も長い中央部においても、振動板22の両端部を当接させるための駆動電圧で振動板22の中央部も当接させることができる。そのため、中央部のギャップ長を長くして振動板22の変位を大きくし、排除体積を大きくして所望の吐出量を確保し、液滴吐出ヘッドの吐出性能を高めることができる。特に個別電極12Aと振動板22との段数を同じにして、振動板22を個別電極12Aにうまく当接させることで、固有振動を大きくすることなく、固定電極12Aの段のラインに沿った当接が期待でき、排除体積をさらに広げることが期待できる。ここでは、製造の都合上、個別電極12A、振動板22は階段状で、段を有する構造としているが、例えば、斜面等を有するように形成してもよい。
また、その製造方法において、振動板22となるボロンドープ層形成の際のボロン拡散を、深く拡散させる位置から順に段差分について、行っていくようにしたので、基本的にはボロンを最も深く拡散させる部分の拡散時間に依存することとなり、拡散に必要な時間の短縮を図ることができる。
実施の形態2.
図10は実施の形態2に係る振動板22となるボロンドープ層形成の工程を表す図である。上述の実施の形態では、例えば、最も厚い部分等では段数に応じて、数回に分けてボロンを拡散させるようにしたが、本実施の形態は、所望の位置に対し、1度で所望の厚さ(深さ)にボロンを拡散させる点で実施の形態1の方法とは異なる。図10において、(a)、(b)に関しては、第1の実施の形態と同様の工程であるため、説明を省略する。
ボロンドープ層を最も厚く形成する部分について、シリコン基板80のシリコンを露出させる。そしてシリコン基板80のボロンドープ層を形成する面を、B23を主成分とする固体のボロン拡散源に対向させて縦型炉に入れ、シリコン基板80が露出した部分についてボロンを拡散させる。これにより、ボロン拡散部分82を形成する。ボロンを拡散させると、酸化シリコン膜81を剥離する(図10(c))。
さらに酸化シリコン(SiO2 )膜83を表面に形成する。そして、フォトリソグラフィ法により、前述と同じ方法で酸化シリコン膜83にパターニングし、所定の部分のシリコン基板80を露出させる(図10(d))。ここで、露出させる部分は、2番目に厚い部分のボロン拡散部分82が形成される部分である。その後、前述した方法と同様の方法で、シリコン基板80が露出した部分について所望の厚さ分のボロンを拡散させる。ボロンを拡散させると、酸化シリコン膜83を剥離する(図10(e))。
さらに酸化シリコン(SiO2 )膜84を表面に形成する。そして、フォトリソグラフィ法により、前述と同じ方法で酸化シリコン膜84にパターニングし、所定の部分のシリコン基板80を露出させる(図10(f))。ここで、露出させる部分は、最も薄い部分のボロン拡散部分82が形成される部分である。その後、前述した方法と同様の方法で、シリコン基板80が露出した部分について所望の厚さ分のボロンを拡散させる。ボロンを拡散させると、酸化シリコン膜84を剥離する。これにより、振動板22となる、3段で構成されたボロンドープ層が形成される。ボロンドープ層を形成した面に、実施の形態1と同様の方法で絶縁膜23を0.1μm成膜する(図10(g))。
以上のように、実施の形態2では、振動板22となるボロンドープ層形成の際のボロン拡散について、所定の位置における振動板22の板厚と同じ深さのボロンを一度に拡散させるようにし、これを繰り返すことで、階段状の振動板22となるボロンドープ層を形成するようにしたので、同一部分に複数回のボロン拡散を行わず、ボロンを拡散した面内における荒れ等の条件を均一にすることができる。
実施の形態3.
図11は上述の実施の形態で製造した液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐出装置の外観図である。また、図12は液滴吐出装置の主要な構成手段の一例を表す図である。図11及び図12の液滴吐出装置は液滴吐出方式(インクジェット方式)による印刷を目的とする。また、いわゆるシリアル型の装置である。図12において、被印刷物であるプリント紙100が支持されるドラム101と、プリント紙100にインクを吐出し、記録を行う液滴吐出ヘッド102とで主に構成される。また、図示していないが、液滴吐出ヘッド102にインクを供給するためのインク供給手段がある。プリント紙110は、ドラム101の軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ103により、ドラム101に圧着して保持される。そして、送りネジ104がドラム101の軸方向に平行に設けられ、液滴吐出ヘッド102が保持されている。送りネジ104が回転することによって液滴吐出ヘッド102がドラム101の軸方向に移動するようになっている。
一方、ドラム101は、ベルト105等を介してモータ106により回転駆動される。また、プリント制御手段107は、印画データ及び制御信号に基づいて送りネジ104、モータ106を駆動させ、また、ここでは図示していないが、発振回路を駆動させて振動板4を振動させ、制御をしながらプリント紙110に印刷を行わせる。
ここでは液体をインクとしてプリント紙110に吐出するようにしているが、液滴吐出ヘッドから吐出する液体はインクに限定されない。例えば、カラーフィルタとなる基板に吐出させる用途においては、カラーフィルタ用の顔料を含む液体、OLED等の表示基板に吐出させる用途においては、発光素子となる化合物を含む液体、基板上に配線する用途においては、例えば導電性金属を含む液体を、それぞれの装置において設けられた液滴吐出ヘッドから吐出させるようにしてもよい。また、液滴吐出ヘッドをディスペンサとし、生体分子のマイクロアレイとなる基板に吐出する用途に用いる場合では、DNA(Deoxyribo Nucleic Acids :デオキシリボ核酸)、他の核酸(例えば、Ribo Nucleic Acid:リボ核酸、Peptide Nucleic Acids:ペプチド核酸等)タンパク質等のプローブを含む液体を吐出させるようにしてもよい。その他、布等の染料の吐出等にも利用することができる。
実施の形態4.
図13は本発明を利用した静電アクチュエータを用いた光スイッチを表す図である。上述の実施の形態は、液滴吐出ヘッド、その液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐出装置を例として説明したが、本発明はそれだけに限定されず、他の微細加工の素子(デバイス)、装置にも適用することができる。
例えば、光通信、光演算、光記憶装置、光プリンタ、映像表示装置等に用いられている図13の光スイッチは、マイクロミラー200の傾斜角度を変化させ、選択した方向に光を反射させ、光によるスイッチング素子を利用したとしての役割を果たすものである。マイクロミラー200の傾斜角度を制御するため、マイクロミラー200を支える支軸210を中心として例えば線対称の位置に被駆動部である可動電極220を設け、電極基板240に形成した、駆動部である固定電極230と所定の間隔(ギャップ)で対向配置させている。そして、静電力を利用して、支軸210を回転させることで、マイクロミラー200の傾斜角度を制御する。その際、実施の形態1等のように、可動電極220、固定電極230を階段状に形成しておくことで、従来に比して、駆動電圧に対して可動電極220の変位を大きくすることができ、マイクロミラー200の傾斜角度を所望の角度に変化させることができる。また、同様にモータ、センサ、SAWフィルタのような振動素子(レゾネータ)、波長可変光フィルタ、他のミラーデバイス等、他の種類の微細加工の静電アクチュエータにも上述の可動電極、固定電極の組み合わせを適用することができる。特に、液滴吐出ヘッドでは、可動電極となる振動板については、長辺においてその両端が支持されているが、片端を支持する構造のアクチュエータ等にも利用することができる。
実施の形態1に係る液滴吐出ヘッドを分解して表した図である。 液滴吐出ヘッドの断面図である。 凹部11、個別電極12A及び振動板22の関係を表す縦断面図である。 駆動電圧及びギャップ長との関係を説明するための図(その1)である。 駆動電圧及びギャップ長との関係を説明するための図(その1)である。 変位に対する静電引力及び復元力の関係例のグラフを表す図である。 電極基板10の作製工程例を表す図である。 実施の形態1に係るボロンドープ層形成の工程を表す図である。 液滴吐出ヘッドの製造工程を示す図である。 実施の形態2に係るボロンドープ層形成の工程を表す図である。 液滴吐出ヘッドを用いた液滴吐出装置の外観図である。 液滴吐出装置の主要な構成手段の一例を表す図である。 本発明の静電アクチュエータを用いた光スイッチを表す図である。
符号の説明
10 電極基板、11 凹部、12 電極部、12A 個別電極、12B リード部、12C 端子部、13 液体供給口、20 キャビティ基板、21 吐出室、22 振動板、23 絶縁膜、24 リザーバ、25 封止材、26 電極取出し口、27 共通電極端子、30 ノズル基板、31 ノズル孔、32 ダイヤフラム、33 オリフィス、41 発振回路、42 配線、70 ガラス基板、71 エッチングマスク、72,73 凹部、74 ITO膜、80 シリコン基板、81 酸化シリコン膜、82 ボロン拡散部分、83 酸化シリコン膜、90 TEOSエッチングマスク、100 プリンタ、101 ドラム、102 液滴吐出ヘッド、103 紙圧着ローラ、104 送りネジ、105 ベルト、106 モータ、107 プリント制御手段、110 プリント紙、200 マイクロミラー、210 支軸、220 可動電極、230 固定電極、240 電極基板。

Claims (5)

  1. 長辺方向が階段状又は傾斜面をなすように形成された矩形状の固定電極に対し、対向させた際にできる空隙の幅が大きくなるにしたがって薄くなるように、位置によって拡散深さを変えてシリコン基板に選択的にボロンを拡散し、前記固定電極との間の静電引力により変位する可動電極となるボロンドープ層を形成する工程と、
    前記シリコン基板をウェットエッチングしてボロンドープ層だけを残し、前記可動電極を形成する工程と
    を有し、
    前記ボロンを拡散する際、ボロンドープ層を厚く形成する位置から順に選択位置を広げていって異なる深さのボロンドープ層を形成することを特徴とする静電アクチュエータの製造方法。
  2. (1)電極基板となる基板にエッチングマスクを形成する工程と、
    (2)該エッチングマスクをエッチングして短辺と長辺を有する矩形状の開口部を形成する工程と、
    (3)エッチングを行い、前記基板の前記開口部に対応する部分に、短辺と長辺を有する矩形状の凹部を形成する工程と、
    (4)前記エッチングマスクをエッチングして、前記開口部を前記長辺方向について両方向に広げることにより、前記開口部よりも長辺方向が長い開口部を形成する工程と、
    (5)エッチングを行って、前記基板の前記長辺方向が長い開口部に対応する部分に、階段状の前記凹部を形成する工程と、
    (6)前記(4)及び(5)の工程を1又は複数回繰り返して前記基板に所望の段数の凹部を形成する工程と、
    (7)前記凹部に厚さが一様になるような前記固定電極を形成する工程と
    を行って、前記電極基板を形成することを特徴とする請求項記載の静電アクチュエータの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の静電アクチュエータの製造方法を適用して液滴吐出ヘッドを製造することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  4. 請求項記載の液滴吐出ヘッドの製造方法を適用して液滴吐出装置を製造することを特徴とする液滴吐出装置の製造方法。
  5. 請求項1又は2に記載の静電アクチュエータの製造方法を適用してデバイスを製造することを特徴とする静電駆動デバイスの製造方法。
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