JPH11165413A - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JPH11165413A
JPH11165413A JP34998697A JP34998697A JPH11165413A JP H11165413 A JPH11165413 A JP H11165413A JP 34998697 A JP34998697 A JP 34998697A JP 34998697 A JP34998697 A JP 34998697A JP H11165413 A JPH11165413 A JP H11165413A
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JP
Japan
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diaphragm
vibration plate
electrostatic actuator
single crystal
electrode
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JP34998697A
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Koichi Otaka
剛一 大高
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Ricoh Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14314Structure of ink jet print heads with electrostatically actuated membrane

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法のバラツキが少なく、均一な変位特性を
有する静電型アクチュエータを得る。 【解決手段】 振動板12と、該振動板12に対向して
設けられた個別電極14とを有し、前記振動板15に取
り付けられた共通電極11と前記個別電極間14に駆動
電圧を印加し、前記振動板を静電力により変形させる。
振動板15はSi単結晶からなり、前記対向電極14が
乗る基板15は単結晶Siの200〜400℃の温度範
囲の線膨張係数に近い線膨張係数を有するガラス材質か
らなる。前記振動板12は前記Si単結晶を前記ガラス
基板15に陽極接合し、前記Si単結晶の全面をエッチ
ングや研磨により所定の板厚にされて形成され、該振動
板12と前記対向電極14との対向間隔として、該振動
板12の前記個別電極14に対向した側に凹部13が形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電アクチュエー
タ、より詳細には、オンデマンド式インクジェットプリ
ンタ用ヘッドにおける静電アクチュエータの微細加工技
術、マイクロマシンニング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】オンデマンド方式のインクジェットプリ
ンタは安価でありながら比較的画質が良く、最近、広く
使用されている。しかし、印字速度がレーザプリンタ等
に比較して遅いことが問題になっており、印字速度向上
のため高密度化が進められている。
【0003】図6は、特開平6−23986号公報に記
載された高密度化インクジェットヘッドの一例を説明す
るための要部分解斜視(一部断面にて示す)図で、該イ
ンクジェットヘッドは、ノズル34,インク加圧液3
5,インク供給口36,共通液室37等が、アルカリ異
方性エッチングにより形成されたSi基板31と、Si
基板38から形成される振動板32と、電極39,ギャ
ップ部を形成するための溝40,インク供給口41等か
ら形成されたガラス基板33とを積層,接合してなる構
造を有する。
【0004】Si基板31は、結晶面方位が(100)
である単結晶Si基板であって、該Si基板の表側の面
(図では上側の面)には複数のノズル34と、各々のノ
ズル34に連通するキャビティ(インク加圧室)35と
各々のキャビティ35においてノズル34と反対側の端
部に形成されるインク供給路36と、各々のインク供給
路36にインクを供給するための共通のインク室37と
が形成されている。振動板32は、Si基板38をエッ
チング及び研磨により該Si基板38の厚みを薄くして
形成されたものである。又、ガラス基板33には、Si
基板31上に形成されたキャビティ35の各々に、前記
振動板32を狭んで対向して配置される電極39と、前
記振動板32と前記電極39との対向間隔(ギャップ)
を保持するための溝40が形成されている。
【0005】前記特開平6−23986号公報(インク
ジェットヘッド及びその製造方法)の発明では、次のよ
うにしてヘッドの高密度化を行なっている。第1のSi
基板31に単結晶Siの(100)基板を使用し、振動
板32の短辺幅をマスク開口寸法にして異方性エッチン
グを行い高密度の液室35を形成している。液室用の凹
形状を形成後、第2の基板38にSi−Si接合し、第
2の基板部分をエッチング及び研磨して振動板32を形
成し、その後、ギャップおよび対向電極を形成したガラ
ス基板33と陽極接合している。
【0006】図7は、特開平6−55732号公報に記
載されたインクジェットヘッドの一例を説明するための
要部断面構成図で、図中、51はシリコン基板、52は
カバーガラス、53はホウ(B)珪酸ガラス基板、54
は対向電極、55はノズル、56はキャビティ(インク
加圧室)、57は振動板、58は流路、59は共通イン
ク室、60はインク供給パイプ、61は電源、62はシ
ール、63は絶縁膜、64は共通電極で、このインクジ
ェットヘッドの場合、振動板57をホウ珪酸ガラス基板
53に接合した後、感光性樹脂を振動板57上面に貼り
付け、紫外線露光によりキャビティ56の型を形成す
る。この型で電鋳を行い、共通電極64として電気抵抗
を下げている。共通電極64はインクへの耐蝕性が良好
なことからNiが用いられており、ノズル55,流路5
8,インク室59はカバーガラス52にエッチングによ
り作られている。
【0007】図8は、特開平6−71882号公報に記
載されたインクジェットヘッドの一例を説明するための
要部斜視図で、図示のように、インク液滴を吐出するノ
ズル孔74と、該ノズル孔74にそれぞれ連通する吐出
室76と、該吐出室76の底壁の振動板75と、振動板
75に対向して配置され、振動板75を静電気力により
駆動する電極77とを備え、振動板75を形成する第1
の基板71と電極を形成する基板72の陽極接合面のい
ずれか一方又は両方の面に振動室用の凹部あるいは電極
装着用の凹部もしくはSiO2膜78,79等を形成す
ることにより振動板と電極間のギャップ長Gを0.05
〜2.0μmとするものである。
【0008】更に、本出願人は、先に、ガラス基板にギ
ャップおよび対向電極を形成後に市販のウエア厚みの状
態で陽極接合を行う方法を提案した(特願平9−196
070号)。この場合、ウエハの厚みは150μmから
数百μmになるため、接合時の数百Vが印加され、高い
電界が加わってもSiウエハが変形する問題は発生し得
ない。接合後の電気化学エッチングにおいては接合され
た基板がガラスであり、材質が全く異なるため、特別な
保護が必要ない等の利点を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、静
電型アクチュエータにおけるギャップ形成を振動板側で
なく、対向電極を形成する基板側に形成していた。振動
板側の電極を共通電極化するために対向電極形成基板と
してはシリコンに熱膨張係数合わせた多成分系ガラス材
料が採用されることが多い。しかし、このような多成分
系ガラス基板にエッチング等によりギャップ構造を形成
することは、エッチング条件が複雑になり、制御性が悪
くなる。一方、先行技術の中で、振動板中にギャップを
形成しているものは液吐出室も合わせて形成しているた
めに工程が複雑になり、生産性が悪い。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、振動
板と、該振動板に対向して設けられた個別電極とを有
し、前記振動板に取り付けられた共通電極と前記個別電
極間に駆動電圧を印加し、前記振動板を静電力により変
形させる静電型アクチュエータにおいて、該振動板がS
i単結晶からなり、前記対向電極が乗る基板が単結晶S
iの200〜400℃の温度範囲の線膨張係数に近い線
膨張係数を有するガラス材質からなり、前記振動板は前
記Si単結晶を前記ガラス基板に陽極接合し、前記Si
単結晶の全面をエッチングや研磨により所定の板厚を有
し、前記振動板と前記対向電極との対向間隔として前記
個別電極に対向した側に凹部が形成されていることを特
徴とし、もって、振動板と対向電極との対向間隔が単結
晶シリコンからなる振動板に形成された凹部により保持
されるようにし、寸法のバラツキが少なく、均一な変位
特性を有する静電型アクチュエータを得ることが出来る
ようにしたものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記振動板に取り付けられた共通電極は該振動板に
形成された前記凹部とは反対側に形成されていることを
特徴とし、もって、共通電極が対向電極に対して振動板
を介して形成されており、静電力が振動板に向かって作
用するようにし、振動変位中に共通電極が剥がれること
がなく、高信頼な静電型アクチュエータを得ることが出
来るようにしたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記単結晶Siの振動板全部もしくは一部が高濃度
不純物により電気的に活性化されていることを特徴と
し、もって、共通電極が振動板と同一であるので、一層
高信頼な静電型アクチュエータを得ることが出来るよう
にしたものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記振動板中に形成された前記凹部はその表面にS
iの酸化膜が形成されていることを特徴とし、もって、
共通電極と一体な振動板の対向電極側を酸化膜により表
面保護することにより、振動板が対向電極に触れてもシ
ョートすることなく、信頼性の高い静電型アクチュエー
タを得ることが出来るようにしたものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項2又は3又は4
の発明おいて、前記振動板の中の長辺方向に沿って伸び
ているヒンジ機能をもつ第2の凹部が、前記振動板の中
心線付近に存在することを特徴し、もって、振動板の変
形を、長辺方向に沿って伸びているヒンジ機能をもつ第
2の凹部がひらく方向にし、振動板の変形に要する静電
引力が第2の凹部がない場合と比較して小さくなり、低
電圧で駆動出来る静電型アクチュエータを得ることが出
来るようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1の発明:図1は、請求項
1の発明による静電アクチュエータの一実施例を説明す
るための要部断面構成図で、図中、11は共通電極、1
2は振動板、13は振動板12に形成された凹部、14
は個別電極、15はガラス基板で、本発明においては、
200〜400℃の温度範囲で単結晶Siの線膨張係数
に近い線膨張係数を有するガラス基板15としてコーニ
ング社製パイレックスガラス#7740を用いた。この
ガラス基板上に個別電極14として厚さ2000Å(オ
ングストローム)の多結晶Pt薄膜をスパッタ法により
形成した。
【0016】Si単結晶からなる振動板12としてSi
(100)ウエハを用いた。このウエハのガラス基板1
5と接合する面に接合に先立ち凹部13を形成する。凸
部の寸法は静電アクチュエータの変位量と共通及び対向
電極間に印加する電圧から決めることが出来るが、通常
は0.2〜1.0μmの範囲である。凹部形成方法として
はSiのウエット/ドライエッチング法あるいは凹部形
成箇所に選択的に酸化膜を形成した後酸化膜除去法によ
り形成することも可能である。振動板12に凹部13を
形成後に凹部底面に共通電極11を形成する。本実施例
では、個別電極と同様に厚さ2000Å(オングストロ
ーム)の多結晶Pt薄膜をスパッタ法により形成した。
【0017】上述のようにして形成したガラス基板15
と凹部を形成したSiウエハとを陽極接合法により接合
する。ガラス基板15側を針電極により負に、Siウエ
ハを置いた台電極を正になるように配線する。大気圧の
空気中またはAr,N2,Heなど不活性ガス中で、4
00℃に加熱し、前記電極に前記極性に800Vを印加
する。このようにして、ガラス基板15とSiウエハを
陽極接合する。
【0018】ついで、Siウエハ部の板厚を減少し単結
晶Siからなる振動板12とする。振動板厚は凹部寸法
と同様に静電アクチュエータの変位量と共通及び対向電
極間に印加する電圧から決めることが出来るが、通常は
2.0〜5.0μmの範囲である。板厚を減少する手段と
しては、研磨法、エッチング法等があるが、電気化学エ
ッチングでエッチングを行うのが板厚の制御性が高く好
ましい。Si基板の振動板厚みに対応した不純物層の導
電形によりエッチング方法が異なるため、n型の場合と
p型の場合に分け説明する。
【0019】n型の場合:この場合、Si基板としては
導電型p型を用いる。イオン注入法等により振動板厚み
に対応する部分の導電型をn型に変えておく。Si基板
のn型に抵抗性接触できるAu電極コンタクトを形成
し、400℃でシンタリングする。Au電極配線をコン
タクトにボンディングしフッ素樹脂電極および配線を保
護し、電極配線を正、Pt電極を負とし80℃のKOH
水溶液に浸してエッチングする。このとき印加する電圧
が1.0V程度でn型でのエッチングが停止し、p型層
はすべてエッチングされn型層のみ残った。
【0020】p型の場合:この場合Si基板としては導
電型n型を用いる。イオン注入法等により振動板厚みに
対応する部分の導電型をp型に変えておく。B濃度が1
×1020/cm3程度に充分高ければ、p型層のエッチ
ングレートが非常に遅くなることが知られており、p型
層のみ残すことができる。エッチング液としてはKOH
の他エチレンジアミンとピロカテコールの水溶液も使用
できる。
【0021】請求項2の発明:図2は、請求項2の静電
アクチュエータを説明するための要部構成図で、ガラス
基板15,個別電極14,振動板12,凹部13の材
料,寸法,形成方法は、図1の場合と同様である。本発
明では、ガラス基板15とSiウエハ(12)を陽極接
合し、所望の振動板厚とした後に、該振動板12の上に
共通電極21を形成する。本実施例では、個別電極14
と同様に厚さ2000Å(オングストローム)の多結晶
Pt薄膜21をスパッタ法により形成した。
【0022】請求項3の発明:図3は、請求項3の静電
アクチュエータを説明するための要部構成図で、ガラス
基板15,個別電極14,振動板12,凹部13の材
料,寸法,形成方法は、図1の場合と同様である。本発
明では、Si振動板12を形成後に高濃度の不純物を導
入活性化させ、低抵抗の領域22を形成して共通電極と
している。ガラス基板15とSiウエハを陽極接合し、
所望の振動板厚とした後に高濃度の不純物を導入活性化
させ、低抵抗の領域22を形成し共通電極とする。高濃
度不純物の導入方法としては、イオン注入法が不純物量
及び導入位置の制御性が高く好ましいが、固体拡散源、
塗布拡散源を用いて高濃度領域を形成することも可能で
ある。不純物量としては共通電極として使用する部分で
1×1020/cm3以上が望ましい。
【0023】請求項4の発明:図4は、請求項4の静電
アクチュエータを説明するための要部構成図で、ガラス
基板15,個別電極14,振動板12,凹部13の材
料,寸法,形成方法は、図3の場合と同様である。本発
明では、Siウエハに凹部13を形成後、該凹部13に
酸化膜23を形成している。酸化膜形成方法としては、
CVD,スパッタ法等の成膜による形成法の他、選択酸
化法を用いての熱酸化法により形成することも出来る。
酸化膜23の膜厚は共通電極/個別電極間に印加する電
圧と酸化膜の耐圧により設定するが、一般的には、10
00Å(オングストローム)以上で、5000Å程度が
選ばれる。本発明の場合、振動板12に形成する凹部1
3の寸法はこの酸化膜の膜厚を加味する。
【0024】請求項5の発明:図5は、請求項5の静電
アクチュエータを説明するための要部構成図で、本発明
では、Si単結晶からなる振動板12の中の長辺方向に
沿って伸びているヒンジ機能をもつ第2の凹部24が形
成されている。ガラス基板15,個別電極14,凹部1
3,酸化膜23の材料,寸法,形成方法は、図4の場合
と同様である。ヒンジ機能をもつ第2の凹部24は振動
板12となるSiウエハに凹部(第1の凹部13)を形
成する工程に続けて、形成する寸法を変えて同様に行う
ことが出来る。本発明では、第1,第2の凹部を形成し
た後、振動板12の形成は、振動板厚さに相当した位置
にSiウエハに不純物を拡散させ電気化学エッチングあ
るいは高濃度Bに対するエッチングレートの差異を利用
したエッチストップ法で行う。この方法によれば、第2
の凹部24の形状に沿って振動板表面に凸形状25が形
成され、ヒンジ機能が付加される。共通電極21は振動
板12の抵抗値により必要に応じて形成する。形成方法
は図1の場合と同様である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によると、振動板と、該
振動板に対向して設けられた個別電極とを有し、前記振
動板に取り付けられた共通電極と前記個別電極間に駆動
電圧を印加し、前記振動板を静電力により変形させる静
電型アクチュエータにおいて、該振動板がSi単結晶か
らなり、前記対向電極が乗る基板が単結晶Siの200
〜400℃の温度範囲の線膨張係数に近い線膨張係数を
有するガラス材質からなり、前記振動板は前記Si単結
晶を前記ガラス基板に陽極接合し、前記Si単結晶の全
面をエッチングや研磨により所定の板厚を有し、前記振
動板と前記対向電極との対向間隔として前記個別電極に
対向した側に凹部が形成されているので、振動板と対向
電極との対向間隔が単結晶シリコンからなる振動板に形
成された凹部により保持されるため、その寸法のバラツ
キが少なく、均一な変位特性を有した静電型アクチュエ
ータを得ることが出来る。
【0026】請求項2の発明によると、請求項1の発明
において、前記振動板に取り付けられた共通電極が該振
動板に形成された前記凹部の反対側に形成されているの
で、共通電極が対向電極に対して振動板を介して形成さ
れているため、静電力が振動板に向かって作用し、振動
変位中に共通電極が剥がれることがなく、高信頼な静電
型アクチュエータを得ることが出来る。
【0027】請求項3の発明によると、請求項1の発明
において、前記単結晶Siの振動板全部もしくは一部が
高濃度不純物により電気的に活性化されているので、共
通電極が振動板と同一であるため、一層高信頼な静電型
アクチュエータを得ることが出来る。
【0028】請求項4の発明によると、請求項3の発明
において、前記振動板中に形成された前記凹部はその表
面にSiの酸化膜が形成されているので、共通電極と一
体な振動板の対向電極側は酸化膜により表面保護されて
おり、振動板が対向電極に触れてもショートすることな
く、信頼性の高い静電型アクチュエータを得ることが出
来る。
【0029】請求項5の発明によると、請求項2又は3
又は4の発明おいて、前記振動板の中の長辺方向に沿っ
て伸びているヒンジ機能をもつ第2の凹部が、前記振動
板の中心線付近に存在するので、振動板の変形が、長辺
方向に沿って伸びているヒンジ機能をもつ第2の凹部が
ひらく方向となるため、振動板の変形に要する静電引力
が第2の凹部がない場合と比較して小さくなり、低電圧
で駆動出来る静電型アクチュエータを得ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明による静電アクチュエータの
一実施例を説明するための要部断面構成図である。
【図2】 請求項2の静電アクチュエータを説明するた
めの要部構成図である。
【図3】 請求項3の静電アクチュエータを説明するた
めの要部構成図である。
【図4】 請求項4の静電アクチュエータを説明するた
めの要部構成図である。
【図5】 請求項5の静電アクチュエータを説明するた
めの要部構成図である。
【図6】 特開平6−23986号公報に記載されたイ
ンクジェットヘッドの一例を説明するための要部分解斜
視図である。
【図7】 特開平6−55732号公報に記載されたイ
ンクジェットヘッドの一例を説明するための要部断面図
である。
【図8】 特開平6−71882号公報に記載されたイ
ンクジェットヘッドの一例を説明するための要部斜視図
である。
【符号の説明】
11…共通電極、12…振動板、13…凹部、14…個
別電極、15…ガラス基板、21…共通電極、22…低
抵抗領域、23…酸化膜、24…第2の凹部、25…凸
部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板と、該振動板に対向して設けられ
    た個別電極とを有し、前記振動板に取り付けられた共通
    電極と前記個別電極間に駆動電圧を印加し、前記振動板
    を静電力により変形させる静電型アクチュエータにおい
    て、該振動板がSi単結晶からなり、前記対向電極が乗
    る基板が単結晶Siの200〜400℃の温度範囲の線
    膨張係数に近い線膨張係数を有するガラス材質からな
    り、前記振動板は前記Si単結晶を前記ガラス基板に陽
    極接合し、前記Si単結晶の全面をエッチングや研磨に
    より所定の板厚を有し、前記振動板と前記対向電極との
    対向間隔として前記個別電極に対向した側に凹部が形成
    されていることを特徴とした静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1の静電型アクチュエータにおい
    て、前記振動板に取り付けられた共通電極は該振動板に
    形成された前記凹部とは反対側に形成されていることを
    特徴とする静電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1の静電型アクチュエータにおい
    て、前記単結晶Siの振動板全部もしくは一部が高濃度
    不純物により電気的に活性化されていることを特徴とす
    る静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項3の静電型アクチュエータにおい
    て、前記振動板中に形成された前記凹部はその表面にS
    iの酸化膜が形成されていることを特徴とする静電アク
    チュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3又は4の静電型アクチュ
    エータにおいて、前記振動板の中の長辺方向に沿って伸
    びているヒンジ機能をもつ第2の凹部が、前記振動板の
    中心線付近に存在することを特徴とする静電アクチュエ
    ータ。
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JP (1) JPH11165413A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7581824B2 (en) 2004-12-14 2009-09-01 Seiko Epson Corporation Electrostatic actuator, droplet discharge head and method for manufacturing the droplet discharge head, droplet discharge apparatus, and device

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