JPH1158729A - インクジェット式記録装置及びその駆動信号調整方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置及びその駆動信号調整方法

Info

Publication number
JPH1158729A
JPH1158729A JP21663197A JP21663197A JPH1158729A JP H1158729 A JPH1158729 A JP H1158729A JP 21663197 A JP21663197 A JP 21663197A JP 21663197 A JP21663197 A JP 21663197A JP H1158729 A JPH1158729 A JP H1158729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pressure generating
ink droplets
recording head
generating chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21663197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3484940B2 (ja
Inventor
Shuji Yonekubo
周二 米窪
Hisaki Usui
寿樹 臼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP21663197A priority Critical patent/JP3484940B2/ja
Publication of JPH1158729A publication Critical patent/JPH1158729A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3484940B2 publication Critical patent/JP3484940B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッド毎にヘルムホルツ周期がばらつい
ても、マイクロドットのインク滴速度とインク滴重量を
一定にすることができるインクジェット式記録装置を提
供する。 【解決手段】 ヘルムホルツ周期が大きい(Tc=8.
0μs)記録ヘッドではTwd1をTcの3/4である
6.0μsに調整し、ヘルムホルツ周期が小さい(Tc
=7.0μs)記録ヘッドではTwd1をTcに等しい
7.0μsに調整する。これにより、Tc=8.0μs
の記録ヘッドはインク滴の速度が大きくなり、Tc=
7.0μsの記録ヘッドはインク滴の速度が小さくな
る。その後、2点の違った電圧を印加することによって
記録ヘッドからインク滴を吐出させ、それぞれの吐出さ
れたインク滴重量を測定し、インク滴重量が電圧よって
線形的に変化するものとみなして各ヘッドのインク滴重
量が一定になるように電圧を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一のノズルから
異なる大きさのインク滴を吐出するインクジェット式記
録ヘッドを備えるインクジェット式記録装置に関するも
のであり、特に微小のインク滴を吐出する駆動信号の調
整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェト式記録装置は、ホストコン
ピュータから送られた記録データを展開してなるドット
パターンデータに基づいて、記録ヘッドの各ノズルから
それぞれ所定のタイミングでインク滴が吐出され、これ
らの各インク滴が記録用紙等の記録媒体の表面にドット
を形成することにより記録を行う構成となっている。こ
のようにインクジェット式記録装置は、インク滴を吐出
するかしないか、つまりドットのオンオフ制御を行うも
のであるため、このままでは中間階調を記録出力するこ
とができない。
【0003】そこで、同一のノズルから異なる重量のイ
ンク滴を吐出させ階調表現を可能とする技術も提案され
ている。そのようなインクジェット式記録装置として、
インクを収容した圧力発生室を膨張させてインクのメニ
スカスを大きく後退させてから圧力発生室を収縮させて
インク滴を吐出させることによりノーマルドットを生成
し、インクを収容した圧力発生室をインクが吐出しない
ように収縮させてから膨張させることによりノーマルド
ットの場合よりもインクのメニスカスを大きく後退さ
せ、その後圧力発生室を収縮させることによりノーマル
ドットよりも微小のインク滴を吐出させてマイクロドッ
トを生成するものが知られている。
【0004】圧力発生室が形成されるアクチュエータユ
ニットは、記録ヘッド毎に製造時のばらつきが存在する
ので、従来は圧力発生室を膨張、収縮させるためにアク
チュエータユニットの圧電振動子に印加する電圧の大き
さを変化させて、吐出されるインク滴重量が一定になる
ようにヘッド毎に調整を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マイク
ロドットを生成する駆動方法においては、インク滴重量
が一定になるように印加する電圧の大きさを調整するだ
けでは、メニスカスの振動の周期であるヘルムホルツ周
期Tcが大きい記録ヘッドの場合は、圧力発生室のコン
プライアンスが大きく、圧力変化がなだらかであるため
インク滴速度が上がらず飛行曲がりしやすいインク滴の
吐出となってしまう。Tcの小さい記録ヘッドでは、イ
ンク滴速度が大きすぎて吐出状態が不安定になる。
【0006】マイクロドットのインク滴重量とインク滴
速度を一定にするためには記録ヘッドのTcの精度を高
くする必要があり、製造コストが高くなる、あるいは製
品の歩留りが低くなるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、記録ヘッドのヘルムホル
ツ周期Tcがばらついてもマイクロドットのインク滴速
度とインク滴重量を一定にすることができるインクジェ
ット式記録装置及びその駆動信号の調整方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のインクジェット式記録装置または請求項3に記載のの
駆動信号調整方法によれば、圧力発生室を膨張させる膨
張信号とノズル開口からインク滴を吐出するように圧力
発生室を収縮させる収縮信号とを含む駆動信号を圧力発
生手段に出力する駆動手段と、膨張信号の継続時間を変
更することにより収縮信号で吐出されるインク滴の速度
を調整する手段とを備え、膨張信号によってインクのメ
ニスカスが振動する記録ヘッド毎に固有の周期Tcが大
きいほど膨張信号の継続時間を小さくするため、Tcが
大きいヘッドのインク滴速度を大きくし、Tcが小さい
ヘッドのインク滴速度を小さくすることができる。
【0009】本発明の請求項2に記載のインクジェット
式記録装置または請求項4に記載のの駆動信号調整方法
によれば、膨張信号の継続時間はTcとTcの3/4と
の間で設定するため、信号の継続時間の小さな変化で大
きくインク滴速度を調整することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0011】図2は、情報処理及びヘッド駆動電力の供
給を行うプリンタ本体(以下本体と記す。)1と、制御
対象となる記録ヘッド2との関係を説明するブロック図
である。本体1は、インクを吐出するノズルを決定する
ためのデータの作成及びタイミングをとるための制御論
理101と、ヘッドのアクチュエータを駆動するための
電圧波形を生成し駆動するのに十分な電力を供給する駆
動回路102と、コネクタ103とを備える。
【0012】記録ヘッド2は、インクを吐出させるため
の運動エネルギーを発生させる圧電素子からなる複数の
アクチュエータ211〜213と、そのアクチュエータ
に本体からの駆動電圧を印加したりしなかったりするた
めのアナログスイッチ221〜223と、本体1内の制
御論理からのデータに従い、アクチュエータ211〜2
13を振動させるかさせないかをアナログスイッチ22
1〜223のON/OFFにより制御する制御論理20
1とを備える。記録ヘッド2は、プリンタ機構内のキャ
リッジ軸上をヘッド走査方向に移動し、ヘッド走査方向
の位置に応じたデータを本体1より送られ、それにより
インク滴を吐出し、印刷を行う。本体1と記録ヘッド2
はフレキシブル・フラット・ケーブル(以下FFCと記
す。)3で接続されている。
【0013】図3は、記録ヘッド2の機械的構造を示す
断面図である。第1の蓋部材30は、厚さ6μm程度の
ジルコニアの薄板から構成され、その表面に一方の極と
なる共通電極31が形成され、その表面に圧力発生室3
2に対向するようにPZT等からなる圧電振動子33が
固定され、さらにその表面にAu等の比較的柔軟な金属
の層からなる駆動電極34が形成されている。
【0014】ここで、圧電振動子33は第1の蓋部材3
0とによりたわみ振動型のアクチュエータを形成してお
り、圧電振動子33が充電されると収縮して圧力発生室
32の体積を縮める変形をし、圧電振動子が放電される
と伸長して圧力発生室の体積を拡大する方向に変形する
ようになっている。
【0015】スペーサ35は、圧力発生室32を形成す
るのに適した厚さ、例えば100μmのジルコニアなど
のセラミックス板に通孔を設けて構成され、第2の蓋部
材36と第1の蓋部材30とにより両面を封止されて圧
力発生室32を形成している。
【0016】第2の蓋部材36は、ジルコニアなどのセ
ラミックス板にインク供給口37と圧力発生室32とを
接続する連通孔38と、ノズル開口25と圧力発生室の
端部とを接続するノズル連通孔39とを設けて構成さ
れ、スペーサ35の一面に固定されている。
【0017】これら第1の蓋部材30、スペーサ35及
び第2の蓋部材36は、粘土状のセラミックス材料を所
定の形状に成形し、これを積層して焼成することにより
接着剤を使用することなくアクチュエータユニット21
を構成している。
【0018】インク供給口形成基板40は、アクチュエ
ータユニット21の固定基板を兼ねるとともに、圧力発
生室32側の一端側にリザーバ41と圧力発生室32と
を接続するインク供給口37が設けられ、他端側にはノ
ズル開口25に接続するノズル連通孔42が設けられて
いる。
【0019】リザーバ形成基板43は、図示しないイン
クカートリッジからのインク流入を受けるリザーバ41
と、ノズル開口25と接続するノズル連通孔44を設け
て構成され、一方の面をノズルプレート45により封止
されてリザーバ41を形成している。
【0020】これらインク供給口形成基板40、リザー
バ形成基板43及びノズルプレート45は、各々の間に
熱溶着フィルムや接着剤等の接着層46、47により固
定され、流路ユニット22を構成している。
【0021】この流路ユニット22とアクチェエータユ
ニット21とは、熱溶着フィルムや接着剤などの接着層
48により固定され記録ヘッド10が構成されている。
【0022】上記の記録ヘッド10の構成により、圧電
振動子33を放電すると、圧力発生室32が膨張し、圧
力発生室32内の圧力が低下してリザーバ41から圧力
発生室内にインクが流入する。圧電振動子33を充電さ
せると、圧力発生室32が縮小し、圧力発生室32内の
圧力が上昇して圧力発生室32内のインクがノズル開口
25から外部に吐出される。
【0023】以上のような構成により印字するときの手
順を図4と図5を用いて説明する。紙が固定された状態
で、記録ヘッド2はヘッド走査方向に移動する。そのと
き、図5のAとBに示すようなパルス列が、図2のFF
C3を通じて本体1から記録ヘッド2に送られる。Aは
微小のインク滴を吐出させてマイクロドットを生成させ
る駆動パルスであり、Bはマイクロドットよりも大きい
ノーマルドットを生成させる駆動パルスである。Aまた
はBのいずれかの駆動パルスと同期してアナログスイッ
チ221〜223の開閉を規定するデータも本体1から
記録ヘッド2に送られており、特定のパルスに対して、
アナログスイッチ221〜223のうちで閉じられたも
のに接続しているアクチュエータのみが変位する。駆動
されたアクチュエータに対応する圧力発生室内のインク
圧力が高められる結果、図4のノズル251〜253の
うち、これに対応するノズルのみからインクが吐出され
る。
【0024】図5のAに示すマイクロドットの駆動パル
スは、その電圧値が中間電位VmMからスタートし(1
11)、最大電位VPMまで所定の時間Twc0の間に
一定の勾配で上昇し(112)、最大電位VPMを所定
時間Twh0だけ維持する(113)。次に、マイクロ
ドット駆動パルスは第1の最低電位VLSまで所定の時
間Twd1の間に一定の勾配で下降し(114)、最低
電位VLSを所定時間Twh1だけ維持する(11
5)。そしてマイクロドット駆動パルスの電圧値は最大
電位VPMまで所定の時間Twc1の間に一定の勾配で
再び上昇し(116)、最大電位VPMを所定時間Tw
h2だけ維持する(117)。その後、マイクロドット
駆動パルスは中間電位VmMまで所定の時間Twd2の
間に一定の勾配で下降する(118)。
【0025】ここで、充電パルス112が圧電振動子3
3に印加されると、図3の圧電振動子33は圧力発生室
32の容積を収縮させる方向にたわみ、圧力発生室32
内に正圧を発生させる。その結果、メニスカスはノズル
開口から盛り上がる。充電パルス112の電位差が大き
く、電圧勾配が大きい場合には、充電パルス112によ
ってインク滴を吐出することも可能であるが、本実施例
においては充電パルス112によってインク滴を吐出し
ない範囲に充電パルス112の電位差を設定している。
本実施例においては更に、充電パルス112の充電時間
Twc0は、メニスカスヘルムホルツ周期Tcの振動を
奮起しないようにTc以上に設定されている。
【0026】充電パルス112で盛り上がったメニスカ
スは、ホールドパルス113が印加されている間に、イ
ンクの表面張力により周期Tmの振動でノズル開口25
内へ戻る動きに転ずる。
【0027】放電パルス114を印加すると圧電振動子
33は圧力発生室32の容積を膨張させる方向にたわ
み、圧力発生室32内に負圧が生じる。その結果、メニ
スカスのノズル開口25の内部に向かう動きが重畳され
て、メニスカスはノズル開口25の内部に大きく引き込
まれる。このように、メニスカスがノズル開口25の内
部に向かうタイミングで放電パルスを印加することで、
比較的小さな放電パルス114の電位差でもメニスカス
をノズル開口25の内部に大きく引き込むことができ
る。
【0028】充電パルス116が印加されると圧力発生
室32に正圧が発生してメニスカスがノズル開口25か
ら盛り上がる。このとき、メニスカスがノズル開口25
の内部に大きく引き込まれた状態で、正圧方向の圧力変
化が発生するため、吐出されるインク滴は微小なインク
滴となり、マイクロドットを生成する。
【0029】放電パルス118は、放電パルス114と
充電パルス116で励起されたメニスカスのTc振動を
抑えるための放電パルスであり、Tc振動がノズル開口
25の出口に向かうタイミングでメニスカスをノズル開
口25の内部へと向かわせる放電パルス118を印加す
る。
【0030】図5のBに示すノーマルドットの駆動パル
スは、中間電位VmNからスタートし(120)、第2
の最低電位VLLまで一定の勾配で下降し(121)、
最低電位VLLを所定時間だけ維持する(122)。そ
して、ノーマルドット駆動パルスの電圧値は最大電位V
PNまで一定の勾配で上昇し(123)、最大電位VP
Nを所定時間だけ維持する(124)。その後、ノーマ
ルドット駆動パルスは中間電位VmNまで一定の勾配で
下降する。
【0031】放電パルス121を印加すると、圧力発生
室内に負圧が生じてメニスカスはノズル開口25の内部
に引き込まれる。ここで、放電パルス121の電位差
を、マイクロドット駆動パルスの放電パルス114の電
位差よりも小さく設定することで、マイクロドット駆動
パルスに比べてメニスカスがノズル開口25の内部に大
きく引き込まれることはない。
【0032】充電パルス123が印加されると圧力発生
室32に正圧が発生してメニスカスがノズル開口25か
ら盛り上がる。このとき、メニスカスがノズル開口25
の内部にそれほど引き込まれない状態で正圧方向の圧力
変化が発生するため、吐出されるインク滴はマイクロド
ットに比べて大きなインク滴となる。
【0033】放電パルス125は、放電パルス121と
充電パルス123で励起されたメニスカスのTc振動を
抑えるための放電パルスであり、Tc振動がノズル開口
25の出口に向かうタイミングでメニスカスをノズル開
口25の内部へと向かわせる放電パルス125を印加す
る。
【0034】記録ヘッド2がヘッド走査方向の一端から
他端に移動し終わると、紙送り方向にノズル251〜2
53の距離分だけ紙送りを行う。このようにして、プリ
ンタの分解能によって規定される紙面上の任意の点にイ
ンクの吐出・非吐出を、記録媒体である紙の先端からの
移動量、ヘッドの走査方向の位置すなわち吐出するパル
スのタイミング及びノズル251〜253を指定するこ
とによって定めることができる。
【0035】ところで、前述の記録ヘッド2において、
圧力発生室32のインクの圧縮性に起因する流体コンプ
ライアンスをCi、また圧力発生室32を形成している
第1の蓋部材30、圧電振動子33等の材料による剛性
コンプライアンスをCv、ノズル開口25のイナータン
スをMn、インク供給口37のイナータンスをMsとす
ると、圧力発生室32のヘルムホルツ共振周波数Fは次
式で示される。
【0036】F=1/(2π)×√{(Mn+Ms)/
(Mn×Ms)/(Ci+Cv)} また、メニスカスのコンプライアンスをCnとすると、
インク流路の粘性抵抗を無視できる場合には、メニスカ
スの固有振動周期Tmは次式で示される。
【0037】Tm=2π×√{(Mn+Ms)Cn} また、圧力発生室32の体積をV、インクの密度をρ、
インク中での音速をcとすると、流体コンプライアンス
Ciは次式で示される。
【0038】Ci=V/ρc さらに、圧力発生室32の剛性コンプライアンスCv
は、圧力発生室32に単位圧力を印加したときの圧力発
生室32の静的な変形率に一致する。
【0039】圧電振動子33の収縮、伸長によりメニス
カスに励起される振動の周期Tcは、ヘルムホルツ共振
周波数Fの逆数で得られる周期と同一である。具体例を
挙げると、流体コンプライアンスCiが1×10−20
−1、剛性コンプライアンスCvが1.5×10
−20−1、イナータンスMnが2×10kg
−4、イナータンスMsが1×10kgm−4のと
きのヘルムホルツ共振周波数Fは125kHzであり、
ヘルムホルツ周期Tcは8μsとなる。
【0040】ヘルムホルツ周期Tcは、実験室レベルで
は直接測定することができるが、量産レベルで直接測定
することは時間がかかるため困難である。そこで、圧力
発生室32にインクが入っていない状態でインピーダン
スアナライザによって素子の共振周波数を測定する。イ
ンクが入っていない状態の共振周波数とヘルムホルツ周
期Tcとの間には図6に示すように比例関係があるた
め、共振周波数の測定値からからTcを計算することが
できる。
【0041】記録ヘッドの製造工程において、圧力発生
室32を形成している第1の蓋部材30、圧電振動子3
3等の材料による剛性コンプライアンスCv等の値に
は、ばらつき生じる。そのため、ヘルムホルツ周期Tc
もヘッド毎にばらつく。
【0042】記録ヘッドのノズルから吐出されるインク
滴の重量を各ヘッドで一定にするためには、一般にヘッ
ド圧電振動子に印加する電圧の大きさを変化させて、吐
出されるインク滴重量が一定になるようにヘッド毎に調
整を行っている。具体的には2点の違った電圧でインク
滴を吐出させ、それぞれの吐出されたインク滴重量を測
定し、インク滴重量の変化量が電圧の変化量に比例する
ものとして適切なインク滴重量になるように電圧を調整
する。
【0043】しかし、マイクロドットを吐出させるとき
は、インク滴重量が一定になるように印加する電圧の大
きさを調整するだけでは、ヘルムホルツ周期Tcが大き
い記録ヘッドの場合は、圧力発生室のコンプライアンス
が大きく、圧力変化がなだらかであるためインク滴速度
が上がらず飛行曲がりしやすいインク滴の吐出となって
しまう。Tcの小さい記録ヘッドでは、インク滴速度が
大きすぎて吐出状態が不安定になる。
【0044】本実施例においては、マイクロドット駆動
パルスの放電パルス114の継続時間Twd1をヘルム
ホルツ周期Tcに応じて変更することにより、インク滴
の吐出速度を調整する。その原理を以下に説明する。
【0045】図7は、ヘルムホルツ周期Tcが8.0μ
sの記録ヘッドにおいて、Twd1=4.0μs、Tw
d1=6.0μs、Twd1=8.0μsの3つの条件
で放電パルスを圧電振動子に送り、そのまま電圧を保持
したときのインクのメニスカスの振動の様子を示す図で
ある。
【0046】これらの記録ヘッドを用いてマイクロドッ
トを吐出させる場合、Twh1を2.0μsとすると、
Twd1=4.0μsのときには、図7のXで示すポイ
ントで圧力発生室を収縮させる充電パルス116が開始
される。ここでは引き込み量は最大となるが、ノズルの
吐出方向に向かう速度は0となるため、インク滴速度は
最大とはならない。
【0047】Twd1=6.0μsのとき、すなわちT
wd1がTcの3/4のときには、図7のYで示すポイ
ントで圧力発生室を収縮させる充電パルス116が開始
される。ここでは、振動のノズルの吐出方向に向かう速
度が最大となり、このポイントで充電パルス116が開
始されることによる重畳効果で、インク滴重量に対する
インク滴速度は最大となる。
【0048】Twd1=8.0μsのとき、すなわちT
wd1とTcが等しい場合には、図7のZで示すポイン
トで圧力発生室を収縮させる充電パルス116が開始さ
れる。ここでは、メニスカスの引き込み量が小さくな
り、インク滴速度は遅くなる。Twd1がTcよりも大
きい場合には、メニスカスの引き込み量がさらに小さく
なるので、メニスカスを大きく後退させて小さいインク
滴を大きな速度で吐出させるというマイクロドットの打
ち方ができなくなる。
【0049】上記のような理由から、Twd1を変更し
たときのインク滴重量に対するインク滴速度の比は、図
8に示すようにTwd1がTcの3/4のときに最大と
なる。Twd1がTcの3/4からTcの間では、ほぼ
一定の勾配でTwd1が大きいほどインク滴速度は小さ
くなる。Twd1がTcより大きくなると、インク滴速
度はTwd1に依らずほぼ一定となる。したがって、T
wd1の長さを変更してインク滴速度を調整しようとす
る場合、Twd1をTcの3/4からTcの間で変更す
ると小さなTwd1の変更でインク滴速度を大きくする
ことができる。また、Twd1の最大値をTc、最小値
をTcの3/4とすることにより、インク滴速度の調整
幅を大きくすることができる。
【0050】ここでは一例として、表1に示すように、
記録ヘッドのアクチュエータ素子の共振周波数を抜き取
り測定した測定値fのばらつきの範囲がf0±1.5で
あり、そのときのTcのばらつきの範囲が6.9μsか
ら8.1μsの間である場合を考える。
【0051】
【表1】
【0052】表1に示すように、共振周波数の測定値f
の値によって記録ヘッドをA、B、C、D、E、Fとラ
ンク分けし、ヘルムホルツ周期Tcの値を予想して記録
ヘッドのTwd1を決定する。
【0053】ここで、Twd1はヘルムホルツ周期Tc
が大きいほどTwd1が小さくなるように、かつTcが
最も大きいランクAにおいてはTcの3/4になり、T
cが最も小さいランクFにおいてはTcとほぼ等しくな
るように決定している。
【0054】図1は本実施例の効果を概念的に示す図で
ある。Tc=7.0μsの記録ヘッド、Tc=8.0μ
sの記録ヘッドにおいて、Twd1を例えば6.5μs
に固定してインク滴重量が一定になるように電圧を調整
すると、インク滴速度に大きな差dが生じる。
【0055】本実施例によれば、Tc=8.0μsの記
録ヘッドではTwd1をTcの3/4である6.0μs
に調整し、Tc=7.0μsの記録ヘッドではTwd1
をTcに等しい7.0μsに調整する。これにより、T
c=8.0μsの記録ヘッドはインク滴の速度が大きく
なり、Tc=7.0μsの記録ヘッドはインク滴の速度
が小さくなる。
【0056】その後、各ヘッドから吐出されるインク滴
重量が一定になるように、従来より行われている方法に
より、2点の違った電圧でインク滴を吐出させ、それぞ
れの吐出されたインク滴重量を測定し、インク滴重量が
電圧に対して線形的に変化するものとみなして適切なイ
ンク滴重量になるように電圧を調整する。
【0057】このようにして、Tcにばらつきがある複
数の記録ヘッドにおいて、インク滴重量を一定にしたと
きの記録ヘッド毎のインク滴の速度の差は図1にd
示すように小さくすることができる。
【0058】以下に、本実施例において図5のAに示す
放電パルス114の継続時間Twd1を変更する方法に
ついて説明する。一般に、図9のような構成を用いるこ
とによって、図10に示すような波形を生成することが
できる。図9の回路では駆動波形生成用の電源電圧であ
るVkに振幅がほぼ等しい波形を作り、Vkのみを変更す
ることによって振幅を変更する。
【0059】400は波形生成装置であり、駆動波形の
元になる波形を生成する。波形生成装置400は例えば
図10のようにVk/2を中心とした振幅Vk/3の波形
を生成する。オペアンプ301の非反転端子に波形生成
装置400の出力が接続されており、波形生成装置40
0の出力をVk/2を中心にして3倍の非反転電圧増幅
をしてトランジスタ302、303のベースに出力す
る。トランジスタ302、303はオペアンプ301に
より生成された電圧を電流増幅するためにプッシュプル
接続をしたトランジスタであり、駆動波形が立ち上がる
場合はトランジスタ302が負荷に応じた電流を流し、
駆動波形が立ち下がる場合はトランジスタ303が電流
を吸い込む。
【0060】これらの抵抗が形成する回路を図11に示
す。ここで抵抗304と抵抗305は同じ大きさとし、
各抵抗値をR304、R305、R306、R307と
すれば、図11の回路は図12の回路と等価になる。よ
って、R307=2×(R304/2+R306)とす
れば、駆動波形は、Vk /2を中心として、波形生成装
置400の出力を3倍した波形となり、図10に示すよ
うになる。
【0061】波形生成装置400は例えば図13に示す
ようなデジタル・アナログ・コンバータ(DAC)であ
る。ここで、401、402、403は抵抗ですべて同
じ抵抗値をもち、Vkを3等分に分圧する。404、4
05はボルテージフォロワ接続されたオペアンプで、抵
抗401、402、403により分圧された電位を出力
する。抵抗411、412、…、414は等しい抵抗値
をもつ抵抗である。421、422、…、424はスイ
ッチであり、制御信号によりそれらのいずれか一つがO
Nになり、抵抗411、412、…、414により分圧
された電圧のいずれかをオペアンプ431の非反転端子
に出力する。オペアンプ431はボルテージフォロワで
あり、スイッチ421、422、…、424のいずれか
により発生された電圧をDACの出力とし、動的に閉じ
るスイッチを変化させて出力波形を得る。
【0062】以上のようなDACによる波形生成装置4
00の構成にあっては、任意のVkに対し、図13のス
イッチ421が閉じた時に、最大の駆動電位であるVk
が、スイッチ424を閉じたときに最小の駆動電位であ
るGNDが駆動波出力として出力される。
【0063】図5のAのような駆動波形において、放電
パルス114の立ち下がりの傾斜を変化させたい場合に
も、時間ステップに対するスイッチ421、422、
…、424のスイッチングのタイミングを変えることに
より、任意の立ち下がりの傾斜をもった出力波形が波形
生成装置400から得られる。このようにして、マイク
ロドット駆動パルスの放電パルス114の継続時間Tw
d1を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の効果を概念的に示す図である。
【図2】本発明実施例におけるプリンタ本体と記録ヘッ
ドとの関係を示すブロック図である。
【図3】本発明実施例における記録ヘッドの機械的構造
を示す断面図である。
【図4】本発明実施例において記録ヘッドにより印刷す
る行程を説明する模式図である。
【図5】Aは本発明実施例におけるマイクロドットの駆
動波形であり、Bは本発明実施例におけるノーマルドッ
トの駆動波形である。
【図6】本発明実施例における記録ヘッドのアクチュエ
ータの共振周波数と、ヘルムホルツ周期の関係を示す図
である。
【図7】本発明実施例においてTwd1を変更したとき
のインクのメニスカスの振動の様子を示す図である。
【図8】本発明実施例においてTwd1とインク滴重量
に対するインク滴速度の比との関係を示す図である。
【図9】本発明実施例の駆動波形を出力する回路を示す
回路図である。
【図10】図9の回路により出力される波形の一例を示
す図である。
【図11】図9の回路のうち抵抗が形成する回路を示す
回路図である。
【図12】本発明実施例において図11の回路と等価に
なる回路を示す回路図である。
【図13】本発明実施例における波形生成装置を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 プリンタ本体 2 記録ヘッド 3 フレキシブル・フラット・ケーブル 10 記録ヘッド 21 アクチュエータユニット 22 流路ユニット 25 ノズル開口 32 圧力発生室 33 圧電振動子(圧力発生手段) 112 充電パルス 114 放電パルス(収縮信号) 116 充電パルス(膨張信号) 118 放電パルス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力発生手段を作動させることにより圧
    力発生室を収縮させてノズル開口からインク滴を吐出さ
    せるインクジェット式記録ヘッドと、 前記圧力発生室を膨張させる膨張信号と、前記ノズル開
    口からインク滴を吐出するように前記圧力発生室を収縮
    させる収縮信号とを含む駆動信号を前記圧力発生手段に
    出力する駆動手段と、 前記膨張信号の継続時間を変更することにより前記収縮
    信号で吐出されるインク滴の速度を調整する手段とを備
    え、 前記膨張信号によってインクのメニスカスが振動する記
    録ヘッド毎に固有の周期Tcが大きいほど前記膨張信号
    の継続時間を小さくすることを特徴とするインクジェッ
    ト式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記膨張信号の継続時間はTcとTcの
    3/4との間で設定することを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のインクジェット式記録
    装置の駆動信号を調整する方法であって、 前記膨張信号によってインクのメニスカスが振動する記
    録ヘッド毎に固有の周期Tcを測定する工程と、 Tcが大きいほど前記膨張信号の継続時間を小さくする
    工程とを含むことを特徴とするインクジェット式記録装
    置の駆動信号調整方法。
  4. 【請求項4】 前記膨張信号の継続時間はTcとTcの
    3/4との間で設定することを特徴とする請求項3に記
    載のインクジェット式記録装置の駆動信号調整方法。
JP21663197A 1997-08-11 1997-08-11 インクジェット式記録装置及びその駆動信号調整方法 Expired - Lifetime JP3484940B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21663197A JP3484940B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 インクジェット式記録装置及びその駆動信号調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21663197A JP3484940B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 インクジェット式記録装置及びその駆動信号調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1158729A true JPH1158729A (ja) 1999-03-02
JP3484940B2 JP3484940B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=16691468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21663197A Expired - Lifetime JP3484940B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 インクジェット式記録装置及びその駆動信号調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3484940B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6783210B2 (en) 2001-07-05 2004-08-31 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus and method of driving the same
US6793311B2 (en) 2001-10-05 2004-09-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ink jet recording apparatus
US6948791B2 (en) 2002-06-26 2005-09-27 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus
US6984010B2 (en) 2000-09-01 2006-01-10 Seiko Epson Corporation Ink jet recording head, method of manufacturing the same method of driving the same, and ink jet recording apparatus incorporating the same
US7744189B2 (en) 2007-07-25 2010-06-29 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus
JP2013154547A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Brother Industries Ltd インクジェットヘッドユニット、インクジェットヘッドユニットの噴射調整方法、インクジェットヘッドユニットの製造方法、インクジェット記録装置
JP2013188930A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Brother Industries Ltd 圧電アクチュエータの駆動信号決定方法、及び、液体吐出装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6984010B2 (en) 2000-09-01 2006-01-10 Seiko Epson Corporation Ink jet recording head, method of manufacturing the same method of driving the same, and ink jet recording apparatus incorporating the same
US6783210B2 (en) 2001-07-05 2004-08-31 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus and method of driving the same
US6793311B2 (en) 2001-10-05 2004-09-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ink jet recording apparatus
US6948791B2 (en) 2002-06-26 2005-09-27 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus
US7744189B2 (en) 2007-07-25 2010-06-29 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus
JP2013154547A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Brother Industries Ltd インクジェットヘッドユニット、インクジェットヘッドユニットの噴射調整方法、インクジェットヘッドユニットの製造方法、インクジェット記録装置
JP2013188930A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Brother Industries Ltd 圧電アクチュエータの駆動信号決定方法、及び、液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3484940B2 (ja) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3427923B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの駆動方法及びインクジェット記録装置
JP3491187B2 (ja) インクジェット式記録装置による記録方法
JP3896830B2 (ja) 液滴吐出ヘッドおよびその駆動方法並びに液滴吐出装置
US8020955B2 (en) Liquid ejecting apparatus and method of setting signal for micro vibration
JP2000117969A (ja) インクジェット記録ヘッドの駆動方法
JP3687649B2 (ja) 液体噴射ヘッドの固有振動周期測定方法、及び固有振動周期測定装置、並びに、液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置
JP3763200B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2001150672A (ja) インクジェット式記録装置、及び、インクジェット式記録ヘッドの駆動方法
JP3233197B2 (ja) インクジェット式記録装置
US6273538B1 (en) Method of driving ink-jet head
JP3484940B2 (ja) インクジェット式記録装置及びその駆動信号調整方法
JP3661731B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4296796B2 (ja) 液体噴射装置、及び、その液滴吐出制御方法
JP2001328259A (ja) インクジェット記録ヘッドの駆動方法及びインクジェット記録装置
JP2004082718A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JPH06171080A (ja) インクジェット記録装置
JP4187150B2 (ja) 液滴吐出ヘッドおよび画像形成装置
JP2002254632A (ja) インクジェット式記録ヘッドの駆動方法
JP3755569B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの駆動方法及びその回路
JPH11268266A (ja) インクジェット記録装置の駆動方法
JP3522267B2 (ja) インクジェット式記録装置による記録方法、及び前記記録方法に適した記録ヘッド
JPH06305134A (ja) インクジェットヘッド及びその駆動方法
JP3346075B2 (ja) インクジェットヘッドの駆動方法
JP3769370B2 (ja) インクジェット式記録ヘッドの駆動方法
JP3769371B2 (ja) インクジェット式記録ヘッドの駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101024

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term