JPH115863A - 含水性ポリオレフィン系樹脂組成物およびそれからなる予備発泡粒子 - Google Patents

含水性ポリオレフィン系樹脂組成物およびそれからなる予備発泡粒子

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JPH115863A
JPH115863A JP16306897A JP16306897A JPH115863A JP H115863 A JPH115863 A JP H115863A JP 16306897 A JP16306897 A JP 16306897A JP 16306897 A JP16306897 A JP 16306897A JP H115863 A JPH115863 A JP H115863A
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JP
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water
polymer
resin composition
polyolefin resin
hydrophilic
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Application number
JP16306897A
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English (en)
Inventor
Yasumitsu Munakata
康充 宗像
Kenji Mogami
健二 最上
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の発泡剤を使用せずに、みかけ発泡倍率
5〜60倍、独立気泡率80〜100%および平均気泡
径50〜500μmという、すぐれた性質を有するポリ
オレフィン系樹脂組成物予備発泡粒子を製造する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂および親水性ポリ
マーを含有し、含水率が1〜50重量%になる含水性ポ
リオレフィン系樹脂組成物であって、該組成物に含有さ
れた親水性ポリマーの分散粒径または親水性ポリマーの
親水部ドメインの分散粒径が100μm以下である含水
性ポリオレフィン系樹脂組成物からなる粒子を予備発泡
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含水性ポリオレフ
ィン系樹脂組成物およびそれからなる予備発泡粒子に関
する。さらに詳しくは、たとえば型内発泡成形品の原料
として好適に使用しうるポリオレフィン系樹脂組成物予
備発泡粒子およびその製造に用いられる含水性ポリオレ
フィン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、型内発泡成形に使用するポリオレフィン系樹脂予備
発泡粒子の気泡径が小さすぎるばあい、該予備発泡粒子
を用いて型内発泡成形させてえられた成形品の収縮率が
大きくなりやすく、また成形品の形状が歪む(当業界に
おいては通常ヒケやソリなどといわれる)などの欠点が
あり、成形体の商品価値の低下や成形体の生産性の悪化
をもたらしている。
【0003】そこで、型内発泡成形後の成形品の収縮率
が小さく、成形品の形状を歪めない予備発泡粒子とし
て、ポリオレフィン系樹脂100部(重量部、以下同
様)に対し、カルボキシル基を含有するポリマー0.1
〜10部を含有せしめたものを基材樹脂とし、発泡剤と
して揮発性発泡剤、たとえばプロパン、ブタン、ペンタ
ン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素類;シクロペンタ
ン、シクロブタンなどの脂環式炭化水素類;トリクロロ
モノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジク
ロロテトラフルオロエタン、トリクロロトリフルオロエ
タン、メチルクロライド、メチレンクロライドなどのハ
ロゲン化炭化水素類などを使用した気泡径が200〜5
00μmのポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子が提案さ
れている(特開昭62−115042号公報)。
【0004】前記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子
は、確かに型内発泡成形後の成形品の収縮率が小さく、
成形品の形状を歪めないというすぐれた効果を奏するも
のではあるが、予備発泡粒子の製造の際には、いわゆる
発泡剤を必要とするため、コスト高となるという欠点が
ある。また、前記発泡剤として、ブタン、フロンなどの
揮発性発泡剤は、環境面から使用しないのが好ましく、
炭酸ガスなどの無機ガスは、地球温暖化の原因となるた
め、使用しないのが好ましい。
【0005】したがって、近年、従来必要とされていた
発泡剤を使用しなくても所望の物性を有するポリオレフ
ィン系樹脂予備発泡粒子を製造しうる方法の開発が待ち
望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、揮発性発泡剤
や無機ガスなどの発泡剤を使用しなくても所望の物性を
有するポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を製造するこ
とができる含水性ポリオレフィン系樹脂組成物および該
組成物からなる予備発泡粒子を提供するためになされた
ものであり、ポリオレフィン系樹脂および親水性ポリマ
ーを含有し、含水率が1〜50%(重量%、以下同様)
になる含水性ポリオレフィン系樹脂組成物であって、該
組成物に含有された親水性ポリマーの分散粒径または親
水性ポリマーが部分的に親水部ドメインを形成するばあ
い、その親水部ドメインの分散粒径が100μm以下で
あることを特徴とする含水性ポリオレフィン系樹脂組成
物(請求項1)、ポリオレフィン系樹脂100部に対し
て充填剤を10部以下の範囲で含有する請求項1記載の
含水性ポリオレフィン系樹脂組成物(請求項2)、充填
剤がタルクである請求項2記載の含水性ポリオレフィン
系樹脂組成物(請求項3)、ポリオレフィン系樹脂がポ
リプロピレン系樹脂である請求項1または2記載の含水
性ポリオレフィン系樹脂組成物(請求項4)、親水性ポ
リマーが、吸湿性ポリマー、吸水性ポリマーおよび水溶
性ポリマーのうちの少なくとも1種である請求項1また
は2記載の含水性ポリオレフィン系樹脂組成物(請求項
5)、吸湿性ポリマーが、カルボキシル基含有ポリマ
ー、ポリアミド、熱可塑性ポリエステル系エラストマー
またはセルロース誘導体である請求項5記載の含水性ポ
リオレフィン系樹脂組成物(請求項6)、カルボキシル
基含有ポリマーが、エチレン−(メタ)アクリル酸共重
合体の分子間を金属イオンで架橋させてなるアイオノマ
ー系樹脂である請求項6記載の含水性ポリオレフィン系
樹脂組成物(請求項7)、金属イオンがアルカリ金属イ
オンである請求項7記載の含水性ポリオレフィン系樹脂
組成物(請求項8)、吸水性ポリマーが、架橋ポリアク
リル酸塩系重合体、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体
またはイソブチレン−マレイン酸系共重合体である請求
項5記載の含水性ポリオレフィン系樹脂組成物(請求項
9)、水溶性ポリマーが、ポリ(メタ)アクリル酸系重
合体、ポリ(メタ)アクリル酸塩系重合体、ポリビニル
アルコール系重合体、ポリエチレンオキサイド系重合体
または水溶性セルロース誘導体である請求項5記載の含
水性ポリオレフィン系樹脂組成物(請求項10)、ポリ
オレフィン系樹脂および親水性ポリマーを含有し、含水
率が1〜50%になる含水性ポリオレフィン系樹脂組成
物であって、該組成物に含有された親水性ポリマーの分
散粒径または親水性ポリマーが部分的に親水部ドメイン
を形成するばあい、その親水部ドメインの分散粒径が1
00μm以下であることを特徴とする含水性ポリオレフ
ィン系樹脂組成物からの粒子を予備発泡させてなり、み
かけ発泡倍率5〜60倍、独立気泡率80〜100%お
よび平均気泡径50〜500μmを有するポリオレフィ
ン系樹脂組成物予備発泡粒子(請求項11)、含水性ポ
リオレフィン系樹脂組成物が充填剤を含有する請求項1
1記載のポリオレフィン系樹脂組成物予備発泡粒子(請
求項12)に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の含水性ポリオレフィン系
樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂および親水性ポリ
マーを含有し、含水率が1〜50%になり、該組成物に
含有された親水性ポリマーの分散粒径または親水性ポリ
マーが部分的に親水部ドメインを形成するばあい、その
親水部ドメインの分散粒径が100μm以下の組成物で
ある。
【0008】前記ポリオレフィン系樹脂とは、オレフィ
ン単量体単位を70%以上、さらには95%以上100
%以下含有し、MIが0.5〜30g/10分、さらに
は2〜20g/10分のごとき特性を有する樹脂であ
る。このような樹脂を基材樹脂とするため、機械的強度
および耐熱性にすぐれる。
【0009】前記オレフィン単量体単位以外に含まれう
る単量体単位としては、たとえば酢酸ビニルなどのビニ
ルエステル単量体、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレートなどの炭素数1〜6
のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート単
量体などからの単量体単位があげられる。これらはポリ
オレフィン系樹脂の特性を改善するために使用される。
たとえばビニルエステル単量体単位は脆性改良のため
に、また、アルキル(メタ)アクリレート単量体単位は
剛性改良のために使用される。
【0010】前記ポリオレフィン系樹脂の具体例として
は、たとえばエチレン−プロピレンランダム共重合体、
エチレン−プロピレン−ブテンランダム三元共重合体、
ポリエチレン−ポリプロピレンブロック共重合体、ホモ
ポリプロピレンなどのポリプロピレン系樹脂、低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体な
どのポリエチレン系樹脂やポリブテン、ポリペンテンな
どがあげられる。これらのポリマーは、単独で用いても
よく、2種以上を併用してもよい。また該ポリオレフィ
ン系樹脂は無架橋の状態で用いてもよいが、パーオキサ
イドや放射線などにより架橋させて用いてもよい。これ
らのなかでは、ポリプロピレン系樹脂が、他のポリオレ
フィン系樹脂と比べて高発泡倍率の予備発泡粒子がえら
れやすく、また、えられた予備発泡粒子からなる成形体
の機械的強度や耐熱性が良好であることから、本発明に
おいて好適に使用しうるものである。
【0011】前記親水性ポリマーは、分子内にカルボキ
シル基、水酸基、アミノ基、アミド基、エステル基など
の親水性基を有するポリマーであり、親水性のちがいな
どにより、吸湿性ポリマー、吸水性ポリマーおよび水溶
性ポリマーに分類される。
【0012】前記吸湿性ポリマーとは、ASTM D5
70に準拠して測定された吸水率が0.5%以上である
ポリマーをいう。
【0013】前記吸湿性ポリマーの代表例としては、た
とえばカルボキシル基含有ポリマー、ポリアミド、熱可
塑性ポリエステル系エラストマー、セルロース誘導体な
どがあげられる。
【0014】前記カルボキシル基含有ポリマーの具体例
としては、たとえばエチレン−アクリル酸−無水マレイ
ン酸三元共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重
合体の分子間をナトリウムイオン、カリウムイオンなど
のアルカリ金属イオンをはじめ、亜鉛イオンなどの遷移
金属イオンなどの金属イオンで架橋させたアイオノマー
系樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体などが
あげられる。これらのポリマーは、単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。これらのカルボキシル
基含有ポリマーのなかでは、エチレン−(メタ)アクリ
ル酸共重合体の分子間をナトリウムイオン、カリウムイ
オンなどのアルカリ金属イオンで架橋させたアイオノマ
ー系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂中での分散性にすぐ
れ、比較的少量で目的とする含水率の含水ポリオレフィ
ン系樹脂組成物がえられるので、本発明においてとくに
好適に使用しうるものである。
【0015】前記ポリアミドの具体例としては、たとえ
ばナイロン−6、ナイロン−6,6、共重合ナイロン
(EMS−CHEMIE AG社製、商品名グリルテッ
クスなど)などがあげられる。これらのポリアミドは、
単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0016】前記熱可塑性ポリエステル系エラストマー
の具体例としては、たとえばポリブチレンテレフタレー
トとポリテトラメチレングリコールのブロック共重合体
などがあげられる。これらの熱可塑性ポリエステル系エ
ラストマーは、単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。
【0017】前記セルロース誘導体の具体例としては、
たとえば酢酸セルロース、プロピオン酸セルロースなど
があげられる。これらのセルロース誘導体は、単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0018】前記吸水性ポリマーとは、水に溶けること
なく、自重の数倍から数百倍の水を吸収し、圧力がかか
っても脱水されがたいポリマーをいう。
【0019】前記吸水性ポリマーの具体例としては、た
とえば架橋ポリアクリル酸塩系重合体、澱粉−アクリル
酸グラフト共重合体、架橋ポリビニルアルコール系重合
体、架橋ポリエチレンオキサイド系重合体、イソブチレ
ン−マレイン酸系共重合体などがあげられる。これらの
ポリマーは、単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。
【0020】前記架橋ポリアクリル酸塩系重合体の具体
例としては、たとえば(株)日本触媒製、商品名アクア
リック、三菱化学(株)製、商品名ダイヤウェットなど
で代表される架橋ポリアクリル酸ナトリウム系重合体な
どがあげられる。これらの重合体は、単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0021】前記架橋ポリビニルアルコール系重合体の
具体例としては、たとえば日本合成化学工業(株)製、
商品名アクアリザーブGPなどで代表される種々の架橋
ポリビニルアルコール系重合体があげられる。かかる重
合体は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0022】前記架橋ポリエチレンオキサイド系重合体
の具体例としては、たとえば住友精化(株)製、商品名
アクアコークなどで代表される種々の架橋ポリエチレン
オキサイド系重合体があげられる。かかる重合体は、単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0023】前記イソブチレン−マレイン酸系共重合体
の具体例としては、たとえば(株)クラレ製、商品名K
Iゲルなどで代表される種々のイソブチレン−マレイン
酸系共重合体があげられる。かかる共重合体は、単独で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0024】前記水溶性ポリマーとは、常温ないし高温
状態で水に溶解するポリマーをいう。
【0025】前記水溶性ポリマーの具体例としては、た
とえばポリ(メタ)アクリル酸系重合体、ポリ(メタ)
アクリル酸塩系重合体、ポリビニルアルコール系重合
体、ポリエチレンオキサイド系重合体、水溶性セルロー
ス誘導体などがあげられる。これらのポリマーは、単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0026】前記ポリ(メタ)アクリル酸系重合体とし
ては、たとえばポリアクリル酸、アクリル酸−アクリル
酸エチル共重合体、ポリメタクリル酸2−ヒドロキシエ
チルなどがあげられる。これらの重合体は、単独で用い
てもよく、2種以上を併用してもよい。
【0027】前記ポリ(メタ)アクリル酸塩系重合体と
しては、たとえばポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタ
クリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム、ポリメ
タクリル酸カリウムなどがあげられる。これらの重合体
は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0028】前記ポリビニルアルコール系重合体として
は、たとえばポリビニルアルコール、ビニルアルコール
−酢酸ビニル共重合体などがあげられる。これらの重合
体は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0029】前記ポリエチレンオキサイド系重合体とし
ては、たとえば分子量数万〜数百万のポリエチレンオキ
サイドなどがあげられる。これらの重合体は、単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0030】前記水溶性セルロース誘導体としては、た
とえばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロースなどがあげられる。これらの重合体は、単独
で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0031】前記親水性ポリマーのうち部分的に親水部
ドメインを形成する親水性ポリマーとは、たとえば親水
性ポリマー分子のうちのある部分は親水性を有するが、
別の部分は疎水性を有するようなもので、ポリオレフィ
ン系樹脂中に分散させたばあいに親水性ポリマー分子全
体がひとまとまりで親水性を有する粒子として分散する
というのではなく、親水性ポリマー分子の親水性を有す
る部分が2つ以上の親水部を形成する(ドメインを形成
する)ものである。具体的には、吸湿性ポリマーのうち
のカルボキシル基含有ポリマー(たとえばアイオノマー
系樹脂)、熱可塑性ポリエステル系エラストマーなどが
あげられる。
【0032】前記親水性ポリマーの使用量は、前記親水
性ポリマーの種類によって異なるが、通常、所定の含水
率を有するポリオレフィン系樹脂組成物をうるために
は、ポリオレフィン系樹脂100部に対して0.05部
以上、さらに0.5部以上にするのが好ましく、また、
予備発泡粒子の製造時の生産安定性や発泡特性を良好に
し、予備発泡粒子からえられる成形体にすぐれた機械的
強度や耐熱性を付与するとともに、吸水時の寸法変化を
抑制するためには、ポリオレフィン系樹脂100部に対
して30部以下、さらに10部以下にするのが好まし
い。
【0033】前記親水性ポリマーの分散粒径または親水
性ポリマーが部分的に親水部ドメインを形成するばあ
い、その親水部ドメインの分散粒径とは、たとえばポリ
ビニルアルコール系重合体のように、親水性ポリマー分
子全体が親水性の単位から形成されているばあいは親水
性ポリマー全体が形成する分散粒径のことであり、ま
た、たとえばアイオノマー系樹脂のように、親水性ポリ
マー分子のうちのある部分は親水性であるがある部分は
疎水性であるばあいには、親水性である部分が集ってい
る部分の親水部ドメインの分散粒径のことである。
【0034】前記分散粒径は、後述する方法で求めるこ
とができる。
【0035】前記親水性ポリマーの分散粒径または親水
性ポリマーが部分的に親水部ドメインを形成するばあ
い、その親水部ドメインの分散粒径は100μm以下で
あることが、均一な倍率の予備発泡粒子をうる点から必
要であり、さらには50μm以下であるのが好ましい。
下限は0.001μm、さらには0.003μmが好ま
しい。
【0036】なお、前記親水性ポリマーの分子全体が親
水性の単位から形成されるばあいの親水性ポリマーの分
散粒径は100μm以下であることが、セル径が大きく
なりすぎず、また、均一な倍率の予備発泡粒子をうる点
から必要であり、さらには50μm以下であるのが好ま
しい。前記分散粒径の下限は予備発泡粒子のセル径が1
00μm以上であるのが好ましい点から1μm、さらに
は10μmであるのが好ましい。一方、親水性ポリマー
分子のうちある部分は親水性であるが、ある部分は疎水
性であるばあいには、分子中にポリオレフィン系樹脂と
親和性を有する部分が含まれるため、親水部ドメインの
分散粒径は小さくなり、通常1μm以下、さらには0.
1μm以下になるが、このばあいにも親水部ドメインが
隣接・連続して多数存在するなどのため、所望のセル径
を有する均一な倍率の予備発泡粒子がえられる。前記分
散粒径の下限はセル径が100μm以上であるのが好ま
しい点から0.001μm、さらには0.003μmで
あるのが好ましい。
【0037】なお、ポリオレフィン系樹脂に含まれる親
水性ポリマーの分子全体が親水性の単位から形成された
親水性ポリマーの分散粒径を100μm以下にするため
には、ポリオレフィン系樹脂のオレフィン部と親水性ポ
リマーの親水性部とを含有し相溶化効果を有する樹脂、
たとえばアイオノマー系樹脂のごとき樹脂を添加するの
がよい。添加量は親水性ポリマーの分子全体が親水性の
単位から形成された親水性ポリマーに対して5%以上が
好ましい。なお、上限はなく、相溶化効果に必要な以上
に添加したばあいには、単に親水性ポリマーとして作用
する。
【0038】前記ポリオレフィン系樹脂組成物には、充
填剤を含有せしめるのが好ましい。前記ポリオレフィン
系樹脂組成物に充填剤を含有せしめるばあいには、気泡
が均一で、高発泡倍率の予備発泡粒子をうることができ
る。
【0039】前記充填剤は、無機充填剤と有機充填剤と
に大別される。
【0040】前記無機充填剤の具体例としては、たとえ
ばタルク、炭酸カルシウム、水酸化カルシウムなどがあ
げられる。これらの無機充填剤は、単独で用いてもよ
く、また2種以上を併用してもよい。これらの無機充填
剤のなかでは、タルクは、気泡が均一で高発泡倍率を有
する予備発泡粒子がえられるので、本発明においてとく
に好適に使用しうるものである。
【0041】前記有機充填剤は、前記ポリオレフィン系
樹脂の軟化温度以上の温度で固体状のものであればよ
く、とくに限定がない。前記有機充填剤の具体例として
は、たとえばフッ素樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、熱
可塑性ポリエステル樹脂粉末などがあげられる。これら
の有機充填剤は、単独で用いてもよく、また2種以上を
併用してもよい。
【0042】前記充填剤の平均粒子径は、気泡が均一で
高発泡倍率を有する予備発泡粒子をつくり、また該予備
発泡粒子から機械的強度や柔軟性などにすぐれた成形体
をうるために、50μm以下、さらには10μm以下で
あるのが好ましい。
【0043】前記充填剤の使用量は、高発泡倍率の予備
発泡粒子をうるためには、ポリオレフィン系樹脂100
部に対して0.01部以上、さらには0.1部以上であ
るのが好ましく、また予備発泡粒子を成形する際に、す
ぐれた融着性を発現させ、該予備発泡粒子から機械的強
度や柔軟性などにすぐれた成形体をうるためには、ポリ
オレフィン系樹脂100部に対して10部以下、さらに
は5部以下にするのが好ましい。
【0044】前記ポリオレフィン系樹脂および親水性ポ
リマー、必要により充填剤を含有する含水性ポリオレフ
ィン系樹脂組成物は、通常、押出機、ニーダー、バンバ
リーミキサー、ロールなどを用いて溶融混練し、ついで
円柱状、楕円柱状、球状、立方体状、直方体状など予備
発泡に利用しやすい所望の粒子形状に成形するのが好ま
しい。
【0045】前記含水性ポリオレフィン系樹脂組成物の
含水率は、1〜50%となるように調整される。前記含
水性ポリオレフィン系樹脂組成物の含水率が1%未満に
しかならないばあい、みかけの発泡倍率が5倍未満とな
りやすいので、1%以上、さらには3%以上が好まし
く、また50%をこえると、樹脂粒子の水系分散媒に対
する分散性が低下し、予備発泡粒子製造時に密閉容器内
で樹脂粒子が塊状になり、均一に予備発泡させることが
できなくなりやすいので、50%以下、さらには30%
以下になるようにするのが好ましい。前記含水性ポリオ
レフィン系樹脂組成物の含水率、つまり、請求項1にお
ける含水率はつぎの方法によって測定された値である。
【0046】すなわち、300cc耐圧アンプル中に含
水性ポリオレフィン系樹脂組成物粒子50g、水150
g、分散剤としてパウダー状塩基性第三リン酸カルシウ
ム0.2g、n−パラフィンスルホン酸ソーダ0.00
3gを入れ、密閉後に該含水性ポリオレフィン系樹脂組
成物の融点に設定した油浴中で3時間加熱処理する。そ
ののち室温まで冷却したのち取り出し、充分に水洗して
分散剤を除去したのち、えられた含水性ポリオレフィン
系樹脂組成物粒子の表面の付着水分を除去したものの重
量(X)を求め、ついでその樹脂の融点よりも20℃高
い温度に設定されたオーブン中で乾燥させ、デシケータ
中で室温まで冷却させたあとの重量(Y)を求め、式
(I): [含水率]={(X−Y)/Y}×100(%) (I) にしたがって求めた値をいう。
【0047】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物予備
発泡粒子は、前記ポリオレフィン系樹脂および親水性ポ
リマーなどを含有するポリオレフィン系樹脂組成物から
なる粒子を密閉容器内で水系分散媒に分散させ、該粒子
を前記ポリオレフィン系樹脂の軟化温度以上の温度に加
熱し、含水率が1〜50%のポリオレフィン系樹脂組成
物からなる粒子としたのち、前記密閉容器の一端を解放
し、前記含水粒子および水系分散媒を前記密閉容器の内
圧よりも低圧の雰囲気中に放出させ、含水粒子中に含ま
れる水または水系分散媒を発泡剤として含水粒子を発泡
させることにより製造される。
【0048】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物予備
発泡粒子を製造するに際し、密閉容器内で前記樹脂組成
物粒子が水系分散媒に分散せしめられるが、このとき、
分散剤として、第三リン酸カルシウム、塩基性炭酸マグ
ネシウム、塩基性炭酸亜鉛、炭酸カルシウムなどや、界
面活性剤、たとえばドデシルベンゼンスルホン酸ソー
ダ、n−パラフィンスルホン酸ソーダ、α−オレフィン
スルホン酸ソーダなどが使用されうる。前記分散剤およ
び界面活性剤の使用量について特別な限定はなく、一般
に使用される量使用すればよい。
【0049】なお、前記水系分散媒は、その代表的なも
のとして、水があげられるが、かかる水に必要により、
エチレングリコール、エチルアルコール、グリセリンな
どが含有されたものであってもよい。
【0050】本発明においては、前記含水粒子および水
系分散媒を前記密閉容器の内圧よりも低圧の雰囲気中、
通常、大気圧下に放出させ、前記含水粒子を発泡させる
という手段が採られる。
【0051】このようにしてえられるポリオレフィン系
樹脂組成物予備発泡粒子は、みかけ発泡倍率5〜60
倍、独立気泡率80〜100%、さらには95〜100
%および平均気泡径50〜500μm、さらには170
〜300μmを有するものである。
【0052】前記みかけ発泡倍率が5倍未満のばあい、
前記予備発泡粒子からえられる成形体の柔軟性、緩衝特
性などが不充分となり、また60倍をこえるばあい、前
記予備発泡粒子からえられる成形体の機械的強度、耐熱
性などが不充分となる。また、前記独立気泡率が80%
未満のばあい、前記予備発泡粒子の2次発泡力が不足
し、成形時に融着不良が発生し、えられる成形体の機械
的強度などが低下する。また、前記平均気泡径が50μ
m未満のばあい、前記予備発泡粒子からえられた成形体
の形状が歪むなどの問題が生じ、500μmをこえるば
あい、前記予備発泡粒子からえられた成形体の機械的強
度が低下する。
【0053】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物予備
発泡粒子は、80%以上の独立気泡率を有するので、さ
らに要すればこの予備発泡粒子を耐圧容器中で加熱加圧
下、一定時間処理することによって空気含浸を行なった
のちにこの予備発泡粒子を成形用金型に充填し、蒸気加
熱により、加熱発泡成形して金型どおりの発泡成形体を
製造してもよい。
【0054】かくしてえられる発泡成形体は、寸法収縮
率が小さく、形状変形が小さいので、きわめて商品価値
の高いものとなる。
【0055】
【実施例】つぎに本発明を実施例および比較例に基づい
て説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0056】実施例1〜7および比較例1〜3 ポリオレフィン系樹脂(エチレン−プロピレンランダム
共重合体、エチレン含量3.1%、融点145℃、MI
3g/10分)100部に表1に示す種類、量の親水
性ポリマーおよび表1に示す量のタルク(平均粒子径
9.0μm)を混合して含水性ポリオレフィン系樹脂組
成物のペレット(1.8mg/1粒子)を製造した。
【0057】えられたペレットを用いて下記方法によっ
て親水性ポリマーの分散粒径または親水性ポリマーが部
分的に親水部ドメインを形成するばあい、その親水部ド
メインの分散粒径を求めた。
【0058】つぎに、えられたペレット100部、分散
媒としてパウダー状塩基性第三リン酸カルシウム0.5
部およびn−パラフィンスルホン酸ソーダ0.006部
を水300部とともに密閉容器に仕込み、約2時間かけ
て155℃に加熱した。このときの圧力は、約5.6k
g/cm2Gであった。前記密閉容器から含水させたペ
レット(含水粒子)約20gを抜きとり、メッシュのあ
る金属製容器に入れて圧縮空気を吹きつけて表面の付着
水分を除去したものの重量(X)を求め、ついでこれを
165℃のオーブン中で3時間乾燥させ、デシケータ中
で室温まで冷却させたあとの重量(Y)を求め、式
(I)にしたがって含水させたペレットの含水率を求め
た。
【0059】そののち、容器内の圧力を5.6kg/c
2Gに保持しつつ、密閉容器下部のバルブを開いて水
分散物(含水粒子および水系分散媒)を大気圧下に放出
して予備発泡を行なった。
【0060】えられた予備発泡粒子の物性(みかけ発泡
倍率、独立気泡率、平均気泡率および気泡のバラツキ)
を以下の方法にしたがって求めた。
【0061】結果を表1に示す。
【0062】(親水性ポリマーの分散粒径または親水性
ポリマーが部分的に親水部ドメインを形成するばあい、
その親水部ドメインの分散粒径)アイオノマー系樹脂に
ついては、ペレットを微粉(100μm以下)にした試
料について、親水部の凝集ドメイン粒径を回転体陰極形
X線回折装置(理学電機(株)製、ガイガーフレックス
RAD−rA)を用いて凝集ドメインに由来するX線ピ
ークよりドメイン粒径を測定し、n=10のサンプル平
均値をもって分散粒径とした。他の親水性ポリマーの分
散粒径については、ペレットを超音波水につけ親水性ポ
リマーを除去した試料について、走査電子顕微鏡
((株)日立製作所製、S−450)を用いて親水性ポ
リマーが除去された穴径を測定し、5つのペレット各々
の平均値を出し、さらにそのn=5の平均値をもって分
散粒径とした。
【0063】(みかけ発泡倍率)内容量1リットルのビ
ーカーに、えられた予備発泡粒子をすり切ることができ
るまで静かに入れ、振動を加えずに、平板で予備発泡粒
子をすり切り、ビーカー内の予備発泡粒子の重量を測定
し、みかけの密度を算出した。
【0064】つぎに、予備発泡粒子の製造に用いた樹脂
組成物のペレットの密度をみかけの密度で除して、えら
れた値をみかけ発泡倍率とした。
【0065】(独立気泡率)空気比較式比重計(ベック
マン(BECKMAN)社製、930型)を用いて、え
られた予備発泡粒子の独立気泡体積を求め、えられた独
立気泡体積を別途水没法で求めたみかけ体積で除するこ
とによって算出した。
【0066】(平均気泡径)えられた予備発泡粒子の中
から任意に30個の予備発泡粒子を取り出し、JIS
K 6402に準拠して気泡径を測定し、平均気泡径
(d)を算出した。
【0067】(気泡のバラツキ)平均気泡径(d)と気
泡径のバラツキを表わす標準偏差(σ)との比(気泡の
バラツキU)を求めた。
【0068】U=(σ/d)×100(%) Uが小さいほど気泡が均一であることを示す。
【0069】 ○:Uの値が35%未満 △:Uの値が35〜45% ×:Uの値が45%をこえる なお、表1中のアイオノマーはエチレン−メタクリル酸
共重合体(メタクリル酸含量15%)のカルボン酸をナ
トリウムイオンで塩にして分子間を架橋させたアイオノ
マー(イオン化度59%)、PVA−117はクラレ
(株)製のポリビニルアルコール、商品名 ポバール
PVA−117、EP−G110はクラレ(株)製のエ
チレン−ビニルアルコール共重合体、商品名 エバール
EP−G110、アクアリックCAは(株)日本触媒
製の架橋ポリアクリル酸塩系重合体、商品名 アクアリ
ックCAを表わす。
【0070】
【表1】
【0071】表1の結果から、実施例1〜7でえられた
予備発泡粒子は、いずれも高発泡倍率で、均一微細気泡
を有する独立気泡率の高い予備発泡粒子であることがわ
かる。
【0072】
【発明の効果】本発明の含水性ポリオレフィン系樹脂組
成物を用いれば、いわゆる発泡剤を使用しなくても、み
かけ発泡倍率5〜60倍、独立気泡率80〜100%お
よび平均気泡径50〜500μmという、すぐれた性質
を有するポリオレフィン系樹脂組成物予備発泡粒子がえ
られる。
【0073】前記本発明の予備発泡粒子を用いたばあ
い、えられる型内発泡成形品は、収縮率が小さく、また
歪みも小さいので、みばえなどの外観面にすぐれ、しか
も成形体の生産効率が向上する。それゆえ、本発明の予
備発泡粒子は、寸法精度が要求される車輌用衝撃吸収体
などの構造部材、断熱建材などに好適に使用されうるも
のであり、また緩衝包装材などの用途にも有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 29:04) (C08L 23/02 33:02)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂および親水性ポリ
    マーを含有し、含水率が1〜50重量%になる含水性ポ
    リオレフィン系樹脂組成物であって、該組成物に含有さ
    れた親水性ポリマーの分散粒径または親水性ポリマーが
    部分的に親水部ドメインを形成するばあい、その親水部
    ドメインの分散粒径が100μm以下であることを特徴
    とする含水性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
    して充填剤を10重量部以下の範囲で含有する請求項1
    記載の含水性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 充填剤がタルクである請求項2記載の含
    水性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系樹脂がポリプロピレン
    系樹脂である請求項1または2記載の含水性ポリオレフ
    ィン系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 親水性ポリマーが、吸湿性ポリマー、吸
    水性ポリマーおよび水溶性ポリマーのうちの少なくとも
    1種である請求項1または2記載の含水性ポリオレフィ
    ン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 吸湿性ポリマーが、カルボキシル基含有
    ポリマー、ポリアミド、熱可塑性ポリエステル系エラス
    トマーまたはセルロース誘導体である請求項5記載の含
    水性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 カルボキシル基含有ポリマーが、エチレ
    ン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属イオン
    で架橋させてなるアイオノマー系樹脂である請求項6記
    載の含水性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 金属イオンがアルカリ金属イオンである
    請求項7記載の含水性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 吸水性ポリマーが、架橋ポリアクリル酸
    塩系重合体、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体または
    イソブチレン−マレイン酸系共重合体である請求項5記
    載の含水性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 水溶性ポリマーが、ポリ(メタ)アク
    リル酸系重合体、ポリ(メタ)アクリル酸塩系重合体、
    ポリビニルアルコール系重合体、ポリエチレンオキサイ
    ド系重合体または水溶性セルロース誘導体である請求項
    5記載の含水性ポリオレフィン系樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 ポリオレフィン系樹脂および親水性ポ
    リマーを含有し、含水率が1〜50重量%になる含水性
    ポリオレフィン系樹脂組成物であって、該組成物に含有
    された親水性ポリマーの分散粒径または親水性ポリマー
    が部分的に親水部ドメインを形成するばあい、その親水
    部ドメインの分散粒径が100μm以下であることを特
    徴とする含水性ポリオレフィン系樹脂組成物からの粒子
    を予備発泡させてなり、みかけ発泡倍率5〜60倍、独
    立気泡率80〜100%および平均気泡径50〜500
    μmを有するポリオレフィン系樹脂組成物予備発泡粒
    子。
  12. 【請求項12】 含水性ポリオレフィン系樹脂組成物が
    充填剤を含有する請求項11記載のポリオレフィン系樹
    脂組成物予備発泡粒子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004142799A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Toppan Printing Co Ltd 透湿性ポリオレフィン樹脂組成物、乾燥能力を有する樹脂組成物、およびこれらを積層させた積層体、包装体
WO2005092959A1 (de) * 2004-03-25 2005-10-06 Basf Aktiengesellschaft Nanoporöse polymerschaumstoffe aus treibmittelhaltigen, mehrphasigen polymermischungen
EP1702945B2 (de) 2005-03-18 2014-04-16 Basf Se Füllstoffhaltige Polyolefinpartikelschaumstoffe
US8722137B2 (en) 2008-02-29 2014-05-13 Hitachi Metals, Ltd. Hydrated water-absorption polymer containing resin composition, porous body and insulated wire using same, method of making the wire and coaxial cable

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