JP2001329121A - 含水性ポリオレフィン系樹脂組成物およびそれからなる予備発泡粒子 - Google Patents

含水性ポリオレフィン系樹脂組成物およびそれからなる予備発泡粒子

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JP2001329121A
JP2001329121A JP2000150222A JP2000150222A JP2001329121A JP 2001329121 A JP2001329121 A JP 2001329121A JP 2000150222 A JP2000150222 A JP 2000150222A JP 2000150222 A JP2000150222 A JP 2000150222A JP 2001329121 A JP2001329121 A JP 2001329121A
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polyolefin
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water
ethylene
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Yutaka Yanagihara
豊 柳原
Takeshi Obayashi
毅 御林
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来必要とされてきた揮発性発泡剤や炭酸ガ
スなどの発泡剤を使用せず、且つ、安価で製造しうる、
所望の物性を有するポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子
を製造しうる方法の開発。 【解決手段】 本発明は、常温常圧湿度50%RHで1
年間放置後の吸水率が1.5wt%以上であり、MI=
0.5〜20g/10分のエチレン(メタ)アクリル酸
共重合体をカリウムイオンで架橋させてなるエチレン系
アイオノマーを、MI=0.5〜30g/10分のポリ
オレフィン系樹脂100重量部に対して0.05〜20
重量部含有し、含水率が5〜50重量%になる含水性ポ
リオレフィン系樹脂組成を揮発性発泡剤や炭酸ガスなど
の発泡剤を使用せず、分散媒である水を発泡剤として発
泡することにより、所望の物性を有し、2段発泡をする
必要がなく高倍率の予備発泡粒子を安価に製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含水率が向上した
ポリオレフィン系樹脂組成物およびそれから製造される
ポリオレフィン系樹脂組成物予備発泡粒子に関する。さ
らに詳細には、例えば型内発泡成形品の原料として好適
に使用されうるポリオレフィン系樹脂組成物予備発泡粒
子ならびにそれに用いられる含水率が向上したポリオレ
フィン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡剤を含有するポリオレフィン
系樹脂粒子を水系分散媒に分散させ、容器内の圧力を発
泡剤の蒸気圧またはそれ以上の圧力に保持しながら樹脂
の軟化温度以上に加熱したのち、加圧容器内より定圧雰
囲気中に放出して発泡させる方法が知られている。(た
とえば特開昭52−77174号公報) 一般に、ポリオレフィン系樹脂の融点およびその温度に
おける水蒸気圧下での含水率は1%(重量%、以下同
様)未満と低く、含水粒子にして予備発泡させることが
できるようなものではなく、予備発泡粒子の製造の際に
は、いわゆる発泡剤を必要とするため、コスト高となる
という欠点がある。また、前記発泡剤としてプロパン、
ブタンなどの揮発性発泡剤は安全面や環境面から使用し
ないのが好ましく、炭酸ガスなどの無機ガスは地球温暖
化の原因となるため、使用しないのが好ましく、さらに
予備発泡粒子の製造時に高圧にしなければならないた
め、大がかりな設備を必要とし、設備費が高価になると
いう欠点がある。前記のごとき欠点を解決する方法とし
て、親水性ポリマーであるエチレン(メタ)アクリル酸
共重合体をナトリウムイオンで架橋させてなるアイオノ
マーおよび充填剤を含有するポリオレフィン系樹脂組成
物粒子を分散媒である水を発泡剤として発泡させる方法
が提案されている。(特開平10−306179) しかし、この方法では高倍の型内発泡成形品の原料とし
て好適に使用されうる高倍領域のポリオレフィン系樹脂
組成物予備発泡粒子を製造するためには、原料費が高価
になるが親水性ポリマーを増量して含水率を上げるか、
もしくは、低倍の予備発泡粒子に空気等で内圧を付与し
た後に蒸気で温度を上げて2段発泡を行う方法がある。
しかし、2段発泡を行う際には専用の設備が必要であ
り、設備費が高価になる上、蒸気等のユーティリティコ
ストもかかり、製造コストは高価になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、近年、従
来必要とされてきた揮発性発泡剤や炭酸ガスなどの発泡
剤を使用せず、且つ、安価で製造しうる、所望の物性を
有するポリオレフィン系樹脂組成物予備発泡粒子を製造
しうる方法の開発が待ち望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の技
術に鑑み、揮発性発泡剤や炭酸ガスなどの発泡剤を使用
せず、且つ、安価で所望の物性を有するポリオレフィン
系樹脂組成物予備発泡粒子を製造しうる方法を提供する
ために鋭意研究を重ね、親水性ポリマーであるエチレン
(メタ)アクリル酸共重合体をカリウムイオンで架橋さ
せてなるアイオノマーおよび充填剤をポリオレフィン系
樹脂に少量含有させることで含水率が上がり、分散媒で
ある水を発泡剤として発泡することにより、2段発泡を
する必要がなく高倍率の予備発泡粒子を安価に製造する
ことが可能であることを見いだし本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、ポリオレフィン系樹脂およ
び親水性ポリマーを含有し、含水率が5〜50重量%に
なる含水性ポリオレフィン系樹脂組成物であって、親水
性ポリマーが常温常圧湿度50%RHで1年間放置後の
吸水率が1.5wt%以上であり、190℃におけるM
I=0.5〜20g/10分のエチレン系アイオノマー
を、230℃におけるMI=0.5〜30g/10分の
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して0.05〜
20重量部含有したポリオレフィン系樹脂組成物。(請
求項1) 前記ポリオレフィン系樹脂が、エチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体またはエチレン−プロピレン−ブテンラ
ンダム3元共重合体である請求項1記載のポリオレフィ
ン系樹脂組成物。(請求項2) 前記エチレン系アイオノマーの金属イオンがアルカリ金
属イオンである請求項1または2記載のポリオレフィン
系樹脂組成物。(請求項3) 前記アルカリ金属イオンがカリウムイオンである請求項
1、2または3記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
(請求項4) ポリオレフィン系樹脂および親水性ポリマーを含有し、
含水率が5〜50重量%になる含水性ポリオレフィン系
樹脂組成物であって、親水性ポリマーが常温常圧湿度5
0%RHで1年間放置後の吸湿量が1.5wt%以上で
あり、190℃におけるMI=0.5〜20g/10分
のエチレン系アイオノマーを、230℃におけるMI=
0.5〜30g/10分のポリオレフィン系樹脂100
重量部に対して0.05〜20重量部含有したポリオレ
フィン系樹脂組成物からの粒子を予備発泡させた、発泡
倍率2〜60倍、独立気泡率80〜100%および平均
気泡径50〜500μmを有するポリオレフィン系樹脂
組成物予備発泡粒子。(請求項5) ポリオレフィン系樹脂組成物が充填剤を含有する請求項
5記載のポリオレフィン系樹脂組成物予備発泡粒子。
(請求項6)に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のポリオレフィン系樹脂に
は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ポリプロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−メチルメタクリレート共重合体などがある。
【0006】また、該ポリオレフィン系重合体はそのま
ま使用してもよいが、パーオキサイドまたは放射線など
により架橋させて用いてもよい。
【0007】これらポリオレフィン系樹脂は、発泡性、
成形性、えられる成形体の機械的強度、耐熱性、柔軟性
のバランスに優れた高発泡倍率の予備発泡粒子がえられ
ることから、本発明において好適に使用しうるものであ
る。また、前記親水性ポリマーはポリオレフィン系樹脂
組成物の含水率を高めるために使用される成分である。
【0008】前記ポリオレフィン系樹脂は、オレフィン
単量体単位を50〜100%、さらには70〜100%
含有し、オレフィン単量体と共重合可能な単量体単位を
0〜50%、さらには0〜30%含有する樹脂である。
オレフィン単量体単位を50%以上含有するため、軽量
で機械的強度、加工性、電気絶縁性、耐水性、耐薬品性
にすぐれた成形体がえられる。オレフィン単量体と共重
合可能な単量体単位は、接着性、透明性、耐衝撃性、ガ
スバリア性などの改質のために使用される成分であり、
使用することによる効果をうるためには、2%以上、さ
らには5%以上使用するのが好ましい。
【0009】前記オレフィン単量体の具体例としては、
エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、
ヘプテン、オクテンなどの炭素数2〜8のα−オレフイ
ン単量体やノルボルネン系モノマーなどの環状オレフィ
ンなどがあげられる。これらのうちではエチレン、プロ
ピレンが安価であり、えられる重合体の物性が良好にな
る点から好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0010】前記オレフィン単量体と共重合可能な単量
体の具体例としては、酢酸ビニルなどのビニルアルコー
ルエステル、メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、ヘキシルアクリレートなどのアルキル基の炭素数が
1〜6の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、ビニル
アルコール、メタクリル酸、塩化ビニルなどがあげられ
る。これらのうちでは、酢酸ビニルが接着性、柔軟性、
低温特性の点から好ましく、メチルメタクリレートが接
着性、柔軟性、低温特性、熱安定性の点から好ましい。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0011】前記ポリオレフィン系樹脂のメルトインデ
ックス(MI)としては、たとえばポリプロピレン系樹
脂では230℃において0.5〜30g/10分、さら
には2〜30g/10分、さらにはエチレン系アイオノ
マーとの相溶性をよくするためには2〜25g/10分
のものが好ましく、また曲げ弾性率(JIS K 72
03)としては、たとえばポリプロピレン系樹脂では5
000〜20000kg/cm2G、さらには8000
〜16000kg/cm2G、融点としては、たとえば
ポリプロピレン系樹脂では125〜165℃、さらには
135〜150℃のものが好ましい。前記MIが0.5
g/10分未満の場合、溶融粘度が高すぎて高発泡倍率
の予備発泡粒子がえられにくく、30g/10分をこえ
る場合、発泡時の樹脂の伸びに対する溶融粘度が低く破
泡しやすくなり、高発泡倍率の予備発泡粒子がえられに
くくなる傾向にある。また、前記曲げ強度が5000k
g/cm2G未満の場合、機械的強度、耐熱性が不十分
となり、20000kg/cm2Gをこえる場合、えら
れる発泡成形体の柔軟性、緩衝特性が不十分となる傾向
にある。さらに、融点が125℃未満の場合、耐熱性が
不足し、165℃をこえる場合、成形時の融着性、二次
発泡力不足となる傾向にある。前記ポリオレフィン系樹
脂の具体例としては、たとえばエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体、エチレン−プロピレン−ブテンランダ
ム3元共重合体、ポリエチレン−ポリプロピレンブロツ
ク共重合体、ホモポリプロピレンなどのポリプロピレン
系樹脂;低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレ
ート共重合体などのポリエチレン系樹脂;ポリブテン、
ポリペンテンなどがあげられる。前記ポリオレフィン系
樹脂は、無架橋の状態で用いてもよく、パーオキサイド
や放射線などにより架橋させて用いてもよい。これらの
ポリマーは単独で用いてもよく、2種以上を併用しても
よい。これらのうちでは、他のポリオレフィン系樹脂と
比べてエチレン系アイオノマーとの相溶性が良いためか
高発泡倍率の予備発泡粒子がえられやすく、また、えら
れた予備発泡粒子から製造された成形体の機械的強度や
耐熱性が良好であるためエチレン−プロピレンランダム
共重合体またはエチレン−プロピレン−ブテン3元共重
合体が好ましい。
【0012】前記親水性ポリマーとは、ASTM D5
70に準拠して測定された吸水率が0.5%以上のポリ
マーのことであり、いわゆる吸湿性ポリマー、吸水性ポ
リマ一(水に溶けることなく、自重の数倍から数百倍の
水を吸収し、圧力がかかっても脱水されがたいポリマ
ー)および水溶性ポリマー(常温ないし高温状態で水に
溶解するポリマー)を含有する概念である。前記親水性
ポリマーの分子内には、カルボキシル基、水酸基、アミ
ノ基、アミド基、エステル基、ポリオキシエチレン基な
どの親水性基が含有されうる。
【0013】前記吸湿性ポリマーの例としてば、たとえ
ばカルボキシル基含有ポリマー、ポリアミド、熱可塑性
ポリエステル系エラストマー、セルロース誘導体などが
あげられる。前記カルボキシル基含有ポリマーの具体例
としては、たとえばエチレン−アクリル酸−無水マレイ
ン酸3元共重合体(吸水率0.5〜0.7%)、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸共重合体のカルボン酸基をナト
リウムイオン、カリウムイオンなどのアルカリ金属イオ
ンで塩にし、分子間を架橋させたアイオノマー系樹脂
(吸水率0.7〜6.0%)、エチレン−(メタ)アク
リル酸共重合体(吸水率0.5〜0.7)などがあげら
れる。これらは、単独で用いてもよく2種以上を併用し
てもよい。
【0014】前記ポリアミドの具体例としては、たとえ
ばナイロン−6(吸水率1.3〜1.9%)、ナイロン
−6,6(吸水率1.1〜1.5%)、共重合ナイロン
(イーエムエス ヘミー社(EMS−CHEMIE A
G)製、商品名グリルテックスなど)(吸水率1.5〜
3%)などがあげられる。これらは単独で用いてもよく
2種以上を併用してもよい。
【0015】前記熱可塑性ポリエステル系エラストマー
の具体例としては、たとえばポリブチレンテレフタレー
トとポリテトラメチレングリコールとのブロック共重合
体(吸水率0.5〜0.7%)などがあげられる。これ
らは単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。前
記セルロース誘導体の具体例としては、たとえば酢酸セ
ルロース、プロピオン酸セルロースなどがあげられる。
これらは単独で用いてもよく2種以上を併用してもよ
い。前記吸湿性ポリマーのうちでは、カルボキシル基含
有ポリマーのなかの、エチレン−(メタ)アクリル酸共
重合体の分子間をアルカリ金属イオンであるカリウムイ
オンで架橋させたエチレン系アイオノマーがポリオレフ
ィン系樹脂中での相溶性が良く分散性にすぐれるため
か、吸水率も高く本発明において使用する。前記エチレ
ン(メタ)アクリル酸共重合体をカリウムイオンで架橋
させてなるアイオノマー(アイオノマー1、メタクリル
酸単位含有率15%、イオン化度59%)の常温常圧湿
度50%RHで1年間放置後の吸水率は1.6%であ
り、ナトリウムイオンで架橋させてなるアイオノマー
(アイオノマー2、メタクリル酸単位含有率15%、イ
オン化度59%)の吸水率1.0%よりも多く、より多
くの水を吸湿する。またアイオノマー1の吸水率は、ア
ルカリ金属イオンとは異なる亜鉛イオンで架橋させてな
るアイオノマー(アイオノマー3、メタクリル酸単位含
有率15%、イオン化度59%)の吸水率0.2%より
もはるかに多く、より多くの水を吸湿する。
【0016】前記エチレン系アイオノマーのメルトイン
デックス(MI)としては、190℃において0.5〜
20g/10分、さらには1.5〜20g/10分、さ
らにはポリオレフィン系樹脂との相溶性をよくするため
には1.5〜15g/10分のものが好ましい。一般
に、例えばポリプロピレン系樹脂のMIは230℃で測
定するが、エチレン系アイオノマーは融点が低いために
通常190℃で測定する。ポリプロピレン系樹脂とエチ
レン系アイオノマーのMI測定温度は異なるが、同じ温
度での樹脂粘度をできるかぎり近づけることによって、
相溶性が改良され予備発泡粒子の独立気泡率が向上す
る。前記親水性ポリマーの使用量は、前記親水性ポリマ
ーの種類によって異なるが、ポリオレフィン系樹脂組成
物からの粒子を耐圧容器内で水系分散媒に分散させ、ポ
リオレフィン系樹脂の融点+20℃以下の温度に加熱し
たときの含水率が5〜50%になるポリオレフィン系樹
脂組成物をうるためには、通常、ポリオレフィン系樹脂
100部(重量部、以下同様)に対して、0.05部以
上、好ましくは0.1部以上である。また、予備発泡粒
子の製造時の生産安定性や発泡特性を良好にし、予備発
泡粒子からえられる成形体にすぐれた機械的強度や耐熱
性を付与するとともに、吸水時の寸法変化を小さくする
点からは、20部以下、好ましくは10部以下である。
【0017】本発明で用いられるポリオレフィン系樹脂
組成物には、充填剤、すなわち無機充填剤および(また
は)有機充填剤を含有せしめると気泡が均一で高発泡倍
率の予備発泡粒子をうることができるという点から好ま
しい。
【0018】前記無機充填剤の具体例としては、たとえ
ばタルク、炭酸カルシウム、水酸化カルシウムなどがあ
げられる。これらの無機充填剤のなかでは、タルクが、
気泡が均一で高発泡倍率を有する予備発泡粒子を与える
点から好ましい。
【0019】前記有機充填剤としては、前記ポリオレフ
ィン系樹脂の軟化温度以上の温度で固体状のものであれ
ばよく、とくに限定はない。前記有機充填剤の具体例と
しては、たとえばフッ素樹脂粉末、シリコーン樹脂粉
末、熱可塑性ポリエステル樹脂粉末などがあげられる。
【0020】前記充填剤は、単独で用いてもよく、2種
以上を併用してもよい。
【0021】前記充填剤の平均粒子径は、気泡が均一で
高発泡倍率を有する予備発泡粒子をうることができ、ま
た、該予備発泡粒子から機械的強度や柔軟性などにすぐ
れた成形体をうることができる点から、50μm以下、
さらには10μm以下であるのが好ましく、2次凝集や
取扱作業性の点から0.1μm以上、さらには0.5μ
m以上であるのが好ましい。
【0022】前記充填剤を使用する場合の使用量は、高
発泡倍率の予備発泡粒子をうる点から、ポリオレフィン
系樹脂100部に対して0.01部以上、さらには0.
1部以上にするのが好ましく、また予備発泡粒子を成形
する際に、すぐれた融着性を発現させ、該予備発泡粒子
から機械的強度や柔軟性などにすぐれた成形体をうる点
から、3部以下、好ましくは2部以下である。
【0023】前記ポリオレフィン系樹脂、親水性ポリマ
ー、必要により充填剤などを含有する前記ポリオレフィ
ン系樹脂組成物は、通常、押出機、二ーダー、バンバリ
ーミキサー、ロールなどを用いて溶融混練し、ついで円
柱状、楕円柱状、球状、立方体状、直方体状など予備発
泡に利用しやすい所望の粒子形状に成形するのが好まし
い。前記粒子を製造する際の条件、樹脂粒子の大きさな
どにもとくに限定はないが、たとえば押出機中で溶融混
練してえられる粒子は、通常0.5〜5mg/粒であ
る。
【0024】本発明においては、前記ポリオレフィン系
樹脂組成物からの粒子を耐圧容器内で水系分散媒に分散
させ、前記粒子を前記ポリオレフィン系樹脂の融点以上
の温度に加熱し、含水率が1〜50%の含水粒子にした
のち、好ましくは無機ガスを耐圧容器内に導入して密関
容器内の圧力を0.6〜7.5MPaとし、この圧力を
保持しつつ前記耐圧容器の内圧よりも低圧の低圧容器内
に放出させることによりポリオレフィン系樹脂予備発泡
粒子が製造される。
【0025】前記樹脂粒子を分散させる水系分散媒は、
前記ポリオレフィン系樹脂を溶解させない溶媒であれば
よく、通常水または水とエチレングリコール、グリセリ
ン、メタノール、エタノールなどのうちの1種以上との
混合物が例示されるが、環境面、経済性などから水が好
ましい.前記耐圧容器内で前記粒子を水系分散媒に分散
させるが、このとき、分散剤として、第三リン酸カルシ
ウム、塩基性炭酸マグネシウム、塩基性炭酸亜鉛、炭酸
カルシウムなどや、界面活性剤、たとえばドデシルベン
ゼンスルホン酸ソーダ、n−パラフィンスルホン酸ソー
ダ、α−オレフィンスルホン酸ソーダなどを使用しう
る。前記分散剤の使用量については、予備発泡粒子の表
面付着分散剤量を低減させ、かつ樹脂同士の融着を発生
させないために、樹脂100部に対して0.15〜2.
0部、好ましくは0.3〜1.0部使用するのが好まし
い。仕込分散剤量が0.15部未満になれば加熱中に容
器内で樹脂粒子同士が融着する傾向が生じやすく、2.
0部以上使用すると洗浄をしない場合には付着分散剤量
が増加し、良好な融着性を有する成形体をえることが難
しくなる。分散剤が第三リン酸カルシウムの場合、融着
の良好な成形体をえるためには、付着分散剤濃度は30
00ppm以下であり、それ以上であれば成形体の融着
不良が発生あるいは成形時の蒸気圧が高くなり、良好な
成形体をえることが困難になる。分散助剤の使用量は、
その種類や用いる熱可塑性樹脂粒子の種類・量などによ
って異なるが、通常、樹脂100部に対して0.001
〜0.1部である。
【0026】前記水系分散媒に分散させる粒子の量とし
ては、水系分散媒100部に対して粒子3〜100部、
さらには10〜50部が好ましい。樹脂粒子の量が3部
未満になると生産性が低下し、経済的でなくなり、10
0部をこえると加熱中に容器内で粒子同士が融着する傾
向が生じる。
【0027】前記粒子を分散させて加熱する温度は、使
用する熱可塑性樹脂の軟化温度以上、好ましくは融点+
5℃以上で、好ましくは融点+20℃以下、さらに好ま
しくは融点+15℃以下の温度、たとえば融点145℃
のエチレン−プロピレン共重合体の場合、145〜16
5℃、さらには150〜160℃が好ましく、145℃
未満では発泡しにくくなり、165℃をこえると、えら
れる発泡体の機械的強度、耐熱性が充分でなく、容器内
で粒子が融着しやすくなる傾向が生じる。
【0028】このように、特定の粒子を水系分散媒に分
散させて熱可塑性樹脂の軟化温度以上に加熱し、10分
〜12時間撹拌することにより、樹脂粒子の含水率を1
〜50%に調整することができる。含水率の調整は、加
熱温度、加熱時間などを調整することによって行なうこ
とができる。含水率が1%未満の場合、発泡倍率が3倍
末満となりやすい。好ましい含水率は5%以上である。
また、50%をこえると、粒子の水系分散媒に対する分
散性が低下し、予備発泡粒子製造時に耐圧容器内で樹脂
粒子が塊状になり、均一に予備発泡させることができな
くなりやすい。好ましい含水率は30%以下である。な
お、親水性ポリマーの吸水率は常温で測定する値であ
り、前記含水率は高温(樹脂の融点以上)で測定する値
であるため、たとえば用いた親水性ポリマーの吸水率が
0.5%以上であれぱ、1%以上の含水率がえられる。
【0029】前記粒子を熱可塑性樹脂の軟化温度以上の
温度に加熱して含水率を5〜50%にするため、発泡倍
率を3〜33倍、さらには4〜20倍にすることがで
き、また、予備発泡粒子製造時に耐圧容器内で粒子が塊
状にならず均一な予備発泡粒子にすることができる。前
記含水率が1%未満の場合、発泡倍率が2倍未満とな
り、また50%をこえると、粒子の水系分散媒に対する
分散性が低下し、予備発泡粒子製造時に耐圧容器内で粒
子が塊状になり、均一な予備発泡粒子をうることが困難
になる。前記熱可塑性樹脂の軟化温度とは、熱可塑性樹
脂の熱変形温度を示し、ASTMD648に準拠して求
められる。また、熱可塑性樹脂の融点は、DSCによっ
て40℃から220℃まで10℃/分の速度で昇温し、
10℃/分の速度で40℃まで冷却したのち、再度、1
0℃/分の速度にて220℃まで昇温したときに現れる
融解ピークの頂点の温度である。また、含水率は熱可塑
性樹脂の軟化温度以上における水蒸気圧下での含水率で
あり、以下のようにして求められる。すなわち、300
cc耐圧アンプル中に前記ポリオレフィン系樹脂組成物
からの粒子50g、水150g、分散剤としてパウダー
状塩基性第三リン酸カルシウム0.5g、n−パラフィ
ンスルホン酸ソーダ0.03gを入れ、密閉後に前記ポ
リオレフィン系樹脂の軟化温度以上の温度に設定した油
浴中で3時間加熱処理する。さらに室温まで冷却後、取
り出し、充分水洗して分散剤を除去したのち、えられた
ポリオレフィン系樹脂組成物の含水粒子の表面付着水分
を除去したものの重量(X)を求め、ついでその樹脂粒
子の融点よりも20℃高い温度に設定されたオ一ブン中
で3時間乾燥させ、デシケータ中で室温まで冷却させた
あとの重量(Y)を求め、数式1:
【0030】
【数1】 にしたがって求められる。ポリオレフィン系樹脂組成物
からの粒子中に充填剤などを含む場合の含水率は、ポリ
オレフィン系樹脂および親水性ポリマーの合計量に対す
る含水率である。
【0031】前記無機ガスとしては、チッ素、空気また
はこれらを主体(通常、50容量%以上、さらには70
容量%以上)とし、アルゴン、ヘリウム、キセノンなど
の不活性ガスや水蒸気、酸素、水素、オゾンなどを少量
(50容量%以下、さらには30容量%以下)含む無機
ガスなどが使用できるが、経済性、生産性、安全性、環
境適合性などの点からチッ素、空気が好ましい。前記無
機ガスを導入したのちの耐圧容器の圧力は前述のごとく
0.6〜7.5MPaが好ましく、1.0〜7.0MP
aがより好ましい。前記圧力が0.6MPa未満の場
合、無機ガスを導入することによる効果、すなわち、無
機ガスを使用しない場合よりも高発泡倍率の予備発泡粒
子がえられる効果が充分でなくなる傾向があり、7.5
MPaをこえると、気泡径が微細化しすぎ、独立気泡率
が低下して成形品の収縮、形状安定性、機械的強度、耐
熱性が損われる傾向にある。なお、放出中の耐圧容器内
圧力は前記到達圧力を維持することが好ましい。また、
前記無機ガスで加圧して所定の圧力に到達後、含水粒子
を水系分散媒とともに低圧容器中に放出するまでの時間
にはとくに限定はないが、生産性向上の観点からできる
だけ短いことが好ましい。使用する耐圧容器にはとくに
限定はなく、予備発泡工程における圧力、温度に耐えら
れるものであればよい。たとえばオートクレーブ型の耐
圧容器が具体例としてあげられる。
【0032】前記耐圧容器内の内圧よりも低圧というの
は、耐圧容器内圧力よりも低い圧力であればよく、通常
は大気圧付近の圧力がえらばれる。
【0033】このようにしてえられる熱可塑性樹脂組成
物からの予備発泡粒子は、発泡倍率2〜60倍、好まし
くは3〜40倍、独立気泡率80〜100%、好ましく
は90〜100%、および平均気泡径50〜500μ
m、好ましくは100〜300μm、付着分散剤量30
00ppm以下を有する。
【0034】前記発泡倍率が2倍未満の場合、えられる
成形体の柔軟性、緩衝特性などが不充分となり、また6
0倍をこえる場合、えられる成形体の機械的強度、耐熱
性などが不充分となる。また、前記独立気泡率が80%
未満の場合、2次発泡力が不足するため、成形時に融着
不良が発生し、えられる成形体の機械的強度などが低下
する。また、前記平均気泡径が50μm未満の場合、え
られる成形体の形状が歪むなどの問題が生じ、500μ
mをこえる場合、えられる成形体の機械的強度が低下す
る。また、付着分散剤が3000ppm以上の場合、成
形時に融着不良が発生し、えられる成形体の機械的強度
などが低下する。
【0035】本発明の方法による熱可塑性樹脂組成物か
らの予備発泡粒子は、80%以上の独立気泡率を有する
ので、さらに要すればこの予備発泡粒子を耐圧容器中で
加熱加圧下、一定時間処埋することによって空気合浸を
行なったのちに成形用金型に充填し、蒸気加熟すること
により型内発泡成形して金型どおりの成形体を製造して
もよい。かくしてえられた発泡成形体は、柔軟性、緩衝
性にすぐれ、しかも寸法収縮率が小さく、形状変形が小
さいので、きわめて商品価値の高いものとなる。
【0036】
【実施例】以下に実施例および比較例をあげて、本発明
をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例の
みに限定されるものではない。なお、得られた予備発泡
粒子の発泡倍率の評価方法を以下にまとめて示す。
【0037】(発泡倍率(乾燥倍率))予備発泡粒子3
〜10g程度を取り、60℃で6時間以上乾燥したのち
重量wを測定後、水没法にて体積vを測定し、予備発泡
粒子の真比重ρb=w/vを求め、原料組成物の密度ρr
との比により、発泡倍率K=ρr/ρbを求めた。
【0038】(実施例1)ポリオレフィン系樹脂である
エチレン−プロピレンランダム共重合体(密度0.91
g/cm3、エチレン単位含有率3重量%、MI=12
g/10分、曲げ弾性率10000kg/cm2G)1
00部に対し、親水性ポリマー(エチレン−メタクリル
酸共重合体のカルボキシル基をカリウムイオンで塩に
し、分子間を架橋させたアイオノマー(エチレン単位8
5重量%とメタクリル酸単位15重量%とからなり、メ
タクリル酸単位の80重量%が塩を形成しているも
の)、MI=5.5g/10分)2部およびタルク(平
均粒径7μm)1部を添加し、50mmφ単軸押出機に
供給し、溶融混練したのち、直径1.5mmφの円筒ダ
イより押し出し、水冷後カッターで切断し、円柱状のポ
リオレフィン系樹脂組成物からなる樹脂粒子(ペレッ
ト)(1.8mg/粒)を得た。得られた粒子の軟化温
度は63℃、融点は145℃、JIS K 7112に
より測定した密度0.90g/cm3であった。
【0039】得られた樹脂粒子100部、分散剤として
第三リン酸カルシウム0.5部および界面活性剤として
n−パラフィンスルフォン酸ソーダ0.01部を、水1
50部とともに容器内容物を攪拌しながら154.0℃
に加熱した。このときの圧力は約0.5MPaであっ
た。
【0040】そののち、空気加圧により容器内の圧力を
3MPaとし、ただちに耐圧容器下部のバルブを開いて
水分散物(含水粒子および水系分散媒)を直径4mmφ
のオリフィスを通じて低圧容器に放出して独立気泡構造
を有する予備発泡粒子をえた。この際、放出中は容器内
の圧力が低下しないように、空気を用いて圧力を保持し
た。得られた予備発泡粒子の発泡倍率は18倍であっ
た。
【0041】(実施例2)上記の実施例1で親水性ポリ
マーを5部としたこと以外は全く同様の操作を行い、得
られた予備発泡粒子の発泡倍率は20倍であった。
【0042】(実施例3)上記の実施例1で、MI=2
3g/10分のポリオレフィン系樹脂であるエチレン−
プロピレンランダム共重合体(密度0.91g/c
3、エチレン単位含有率3重量%)を使用したこと以
外は全く同様の操作を行い、得られた予備発泡粒子の発
泡倍率は23倍であった。
【0043】(実施例4)上記の実施例3で親水性ポリ
マーを5部としたこと以外は全く同様の操作を行い、得
られた予備発泡粒子の発泡倍率は30倍であった。しか
し、独立気泡率が85%と低く、エチレン系アイオノマ
ーとポリオレフィン系樹脂とのMIの差が大きいために
相溶性が悪化し、気泡が破泡したようである。
【0044】(比較例1)上記の実施例1で親水性ポリ
マー(エチレン−メタクリル酸共重合体のカルボキシル
基をナトリウムイオンで塩にし、分子間を架橋させたア
イオノマー(エチレン単位85重量%とメタクリル酸単
位15重量%とからなり、メタクリル酸単位の60重量
%が塩を形成しているもの)、MI=0.9g/10
分、融点89℃、吸水率1%))2部としたこと以外は
全く同様の操作を行い、得られた予備発泡粒子の発泡倍
率は8倍であった。
【0045】(比較例2)上記の比較例1で親水性ポリ
マーを5部としたこと以外は全く同様の操作を行い、得
られた予備発泡粒子の発泡倍率は15倍であった。
【0046】(比較例3)上記の実施例1で親水性ポリ
マーが亜鉛イオンで架橋させたエチレン系アイオノマー
を2部としたこと以外は全く同様の操作を行い、得られ
た予備発泡粒子の発泡倍率は2倍であった。
【0047】結果を表1、2に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物を
用いれば、発泡剤を使用せず、且つ、安価に発泡倍率5
〜60倍、独立気泡率80〜100%および平均気泡径
50〜500μmという、優れた性質を有するポリオレ
フィン系樹脂組成物予備発泡粒子がえられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:26) C08L 23:26) Fターム(参考) 4F074 AA16 AA25 AA31 AA98 BA31 CA39 CC03Y CC04Y DA02 DA03 DA12 4J002 BB031 BB061 BB071 BB121 BB151 BB232 BD123 CF003 CP033 DE086 DE236 DJ046 FD013 FD016

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂および親水性ポリ
    マーを含有し、含水率が5〜50重量%になる含水性ポ
    リオレフィン系樹脂組成物であって、親水性ポリマーが
    常温常圧湿度50%RHで1年間放置後の吸水率が1.
    5wt%以上であり、190℃におけるMI=0.5〜
    20g/10分のエチレン系アイオノマーを、230℃
    におけるMI=0.5〜30g/10分のポリオレフィ
    ン系樹脂100重量部に対して0.05〜20重量部含
    有したポリオレフィン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記ポリオレフィン系樹脂が、エチレン
    −プロピレンランダム共重合体またはエチレン−プロピ
    レン−ブテンランダム3元共重合体である請求項1記載
    のポリオレフィン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記エチレン系アイオノマーの金属イオ
    ンがアルカリ金属イオンである請求項1または2記載の
    ポリオレフィン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ金属イオンがカリウムイオ
    ンである請求項1、2または3記載のポリオレフィン系
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン系樹脂および親水性ポリ
    マーを含有し、含水率が5〜50重量%になる含水性ポ
    リオレフィン系樹脂組成物であって、親水性ポリマーが
    常温常圧湿度50%RHで1年間放置後の吸湿量が1.
    5wt%以上であり、190℃におけるMI=0.5〜
    20g/10分のエチレン系アイオノマーを、230℃
    におけるMI=0.5〜30g/10分のポリオレフィ
    ン系樹脂100重量部に対して0.05〜20重量部含
    有したポリオレフィン系樹脂組成物からの粒子を予備発
    泡させた、発泡倍率2〜60倍、独立気泡率80〜10
    0%および平均気泡径50〜500μmを有するポリオ
    レフィン系樹脂組成物予備発泡粒子。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン系樹脂組成物が充填剤を
    含有する請求項5記載のポリオレフィン系樹脂組成物予
    備発泡粒子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005120268A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 重合体組成物
JP2007138004A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd カリウムアイオノマー配合樹脂組成物からなる発泡成形体

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