JPH1157980A - 減圧吸引鋳造装置 - Google Patents

減圧吸引鋳造装置

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Publication number
JPH1157980A
JPH1157980A JP24034497A JP24034497A JPH1157980A JP H1157980 A JPH1157980 A JP H1157980A JP 24034497 A JP24034497 A JP 24034497A JP 24034497 A JP24034497 A JP 24034497A JP H1157980 A JPH1157980 A JP H1157980A
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JP
Japan
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pressure
valve
pressure reducing
vacuum pump
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP24034497A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Inoue
博光 井上
Akihiko Sato
明彦 佐藤
Hiroichi Ebata
博一 江端
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空ポンプの大型化等を招くことなく、減圧
処理時の十分な排気能力を確保する。 【解決手段】 減圧遮断弁31を介して真空ポンプ4に
至る減圧路91をチャンバ1に接続する。減圧遮断弁3
1から真空ポンプ4に至る減圧路91の途中で減圧増速
路92が分岐し、減圧増速路92はサージタンク5に接
続されている。減圧増速路92中に増速用遮断弁33が
設けてあり、減圧増速が必要な間のみ制御装置6によっ
て増速用遮断弁33が開放される。増速用遮断弁33を
開放してサージタンク5によりチャンバ1内を排気する
から、排気容量の大きい大型の真空ポンプ4を使用する
ことなく、十分な排気能力を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は減圧吸引鋳造装置に
関し、特に、その減圧排気系の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】減圧吸引鋳造装置は減圧したチャンバ内
に鋳型を設置して溶湯をキャビティ内に吸引することに
より精密鋳造を行うものである。この種の減圧吸引鋳造
装置は通常、減圧遮断弁が介設され真空ポンプに至る減
圧管を上記チャンバに接続して、チャンバ内を減圧して
いる。ところで、特に薄肉鋳物を製造する場合には、湯
回り不良を防止するために減圧処理を数秒で終える必要
があり、極めて短時間で減圧度を上げるために、真空ポ
ンプの排気能力を十分確保することが要請されている。
【0003】ところで、真空ポンプの排気容量には限度
があり、この排気容量を過大にすることは、ポンプ体格
の大型化とコストアップを招く。そこで、例えば特開昭
62−114761号公報には、レシーバタンク(ブー
スタタンク)を設けて予めこれを真空ポンプで減圧して
おき、操業開始時に上記ブースタタンクでチャンバ内を
急速排気する(減圧増速)ことにより、真空ポンプの排
気能力を補うようにした減圧吸引鋳造装置が示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ブースタ
タンクの容量を十分に確保することは設置スペースの制
約から困難なことが多く、上記公報に記載の装置のよう
にブースタタンクが直接真空ポンプに接続されている
と、操業初期の減圧増速を終えて減圧度が低下したブー
スタタンクが、真空ポンプによる排気が必要な負荷とな
って、本来のチャンバ内の排気が効率的に行われないと
いう問題がある。
【0005】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、必要最小容量のブースタタンクによる操業初
期の減圧増速と、その後の真空ポンプによる効率的な排
気を可能とした減圧吸引鋳造装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明では、減圧遮断弁(31)を介して真空
ポンプ(4)に至る減圧路(91)をチャンバ(1)に
接続した減圧吸引鋳造装置において、減圧遮断弁(3
1)から真空ポンプ(4)に至る減圧路(91)の途中
で減圧増速路(92)を分岐させて、当該減圧増速路
(92)をブースタタンク(5)に接続するとともに、
減圧増速路(92)中に増速用遮断弁(33)を設け、
かつ、減圧増速を必要とする間のみ上記増速用遮断弁
(33)を開放する弁制御手段(6)を設けている。
【0007】本発明において、減圧処理を開始する前は
減圧遮断弁は閉じられており、この間、増速用遮断弁が
開いてブースタタンクが真空ポンプに連通してタンク内
が十分に排気される。この状態で減圧遮断弁が開いて減
圧処理が開始されると、チャンバとブースタタンクが連
通して、チャンバ内からブースタタンクへ排気がなされ
る。したがって、排気容量に限度のある真空ポンプが使
用されていても、ブースタタンクへの排気量は、チャン
バとの間の差圧とこれに至る流路抵抗によって決まるか
ら、真空ポンプに比して十分大きな排気量を確保するこ
とができ、短時間でチャンバ内の減圧度を上げる減圧増
速が実現される。
【0008】操業初期の減圧増速が終了すると、限られ
た容量のブースタタンク内の負圧は低下し、遂には真空
ポンプによって排気が必要な負荷になる。そこで、これ
を避けるために、減圧増速終了後は増速用遮断弁を閉鎖
して真空ポンプとの連通を遮断する。これにより、ブー
スタタンクが真空ポンプから切り離され、その後の真空
ポンプによるチャンバ内排気が効率的に行われる。
【0009】このように、ブースタタンクにより操業初
期の減圧増速が実現されるとともに、ブースタタンクの
容量は減圧増速を実現するための必要最小限のもので良
いから装置設置スペースの制約をクリヤすることができ
る。そして、減圧増速終了後は、負圧の低下したブース
タタンクが負荷とならないから、真空ポンプによる効率
的なチャンバ内排気が実現される。
【0010】なお、上記各手段のカッコ内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
ものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には減圧吸引鋳造装置の配管
配線系統図を示す。図中、実線は配管系統であり、破線
は配線系統である。図において、鋳型を収納するチャン
バ1には減圧管91が接続され、この減圧管91には途
中、減圧用調節弁21とこれに直列に減圧遮断弁31が
介設されて、真空ポンプ4に至っている。減圧用調整弁
21には並列に増速用バイパス弁32が接続されてい
る。また、減圧遮断弁31と真空ポンプ4の間で減圧管
91から減圧増速管92が分岐してブースタタンク5に
至り、この減圧増速管92には増速用遮断弁33が設け
られている。なお、ブースタタンク5の容量は、後述す
る減圧処理において急速減圧が必要な間、十分な排気速
度を得られるようなものとする。
【0012】減圧用調節弁21の上流位置で、減圧管9
1からエア復圧管93が分岐しており、このエア復圧管
93は途中に設けたエア復圧用調節弁22を介して大気
に開放している。また、上記位置で減圧管91からAr
復圧管94が分岐し、これに設けたAr遮断弁34を開
放することによりArガスが供給される。
【0013】シーケンサ装置6が設けられて、そのPI
D制御部61のアナログ出力信号61aによって減圧用
調節弁21の開度が連続的に変更され、また、PID制
御部61の後段に設けられたレシオバイアス(RB)部
62のアナログ出力信号62aによってエア復圧用調節
弁22の開度が連続的に変更される。この結果、図2に
示すように、PID制御部61の出力信号61aが0%
〜100%の間で変化する間に、減圧用調節弁21とエ
ア復圧用調節弁22は両者が原則として同時に開放状態
とはならないように、その開度が互いに逆方向へ連続的
に変化する。
【0014】PID制御部61には、チャンバ1に設け
た圧力発信器11からチャンバ内の減圧度に応じた検出
信号11aがフィードバックされている。なお、PID
制御部61は、目標減圧度と、フィードバックされた上
記圧力発信器11の検出信号11aとを比較演算した結
果を上記信号61aとして出力する以外に、フィードフ
ォワード的な強制操作出力を上記信号61aとして減圧
用調節弁21に出力することができる。
【0015】シーケンサ装置6には入力用のタッチパネ
ル7が接続されて、対象鋳物毎の減圧パターンが設定さ
れる。減圧パターンは具体的には、PID制御部61に
与える目標減圧度とその持続時間、この時のPID制御
部61の各定数、PID制御を行わない場合には上記強
制操作出力の値とその持続時間、および減圧遮断弁3
1、増速用バイパス弁32、増速用遮断弁33、Ar遮
断弁34の開閉タイミング等である。なお、設定された
対象鋳物毎の減圧パターンはプリンタ71でハードコピ
ーされるとともに、メモリカードレコーダ72でICカ
ードに記憶される。シーケンサ装置6には中央のプロセ
スコンピュータ(プロコン)8から対象鋳物等の情報が
与えられ、これに基づいて減圧パターンが選択されて、
一例を後述するようなチャンバ1内の減圧処理がなされ
る。
【0016】図3には、選択された減圧パターン下にお
ける減圧処理のタイムチャートを示す。本減圧処理で
は、減圧度(図3(1))は処理開始点(図のS点)か
ら略S字状のカーブで高くなり、処理終了点(図のE
点)でAr復圧されて大気圧に戻る。処理開始に先立っ
て、減圧用調節弁21はPID制御部61からの強制操
作出力によって所定開度(例えば30%)に開けられて
おり(図3(2))、一方、増速用遮断弁33が開いて
(図3(5))ブースタタンク5が所定負圧に減圧され
ている。
【0017】減圧処理開始時に減圧遮断弁31が開くと
(図3(4))チャンバ1から減圧用調節弁21を経て
ブースタタンク5へと排気される。本減圧処理では減圧
度変化のS字カーブを実現するために、減圧処理開始直
後は減圧用調節弁21の開度を一旦絞り(例えば10
%)、その後開度を大きく(例えば25%)している。
そして、一旦絞った減圧用調節弁21を再び開く際に
は、増速用バイパス弁32を同時に開いて(図3
(6))減圧応答性を向上させている。この間の処理所
要時間(図3中の時間T1 )はコンマ数秒である。
【0018】その後、減圧用調節弁21の開度制御はP
ID制御に切り換えられ、この間、増速用遮断弁33は
引き続き開放されている。ブースタタンク5は十分な排
気能力を維持しているから、減圧用調節弁21は全開に
なることなくフィードバック制御された状態におかれ、
この状態でチャンバ1内の減圧度は十分短い時間T2
(1.5秒程度)で目標値P1 に達する。時間T2 経過
後は減圧目標値はP2 に切り換えられ、減圧用調節弁2
1の開度がPID制御の下で調整されて、チャンバ内の
減圧度が目標値P2 に到達する(図3中の時間T3 )。
【0019】なお、増速用遮断弁33は時間T2 の経過
後に閉鎖される。これは、時間T2中の処理で、限られ
た容量のブースタタンク1内の負圧が低下し、もはや排
気能力の増大に寄与しなくなるためであり、また、負圧
の低下したブースタタンク1が接続されたままであると
真空ポンプ4の負担になるからである。このように、負
圧が高く、排気能力が十分にある場合にのみ増速用遮断
弁33を開いてブースタタンク5をチャンバ1に連通さ
せているから、ブースタタンク5の容量を必要最小限に
することができ、その大型化を避けることができる。
【0020】時間T3 が経過した後の時間T4 中はチャ
ンバ1内の減圧度は目標値P2 に保たれる。時間T4 の
初期に減圧度のオーバシュートを避けるために、PID
制御された減圧用調節弁21は一旦全閉状態となり、こ
の間、エア復圧用調節弁22が開いてチャンバ1内にエ
アが導入される。その後は、PID制御による減圧用調
節弁21の開度調整により、チャンバ1内の負圧は所定
値P2 に正確に維持される。
【0021】時間T4 が経過して減圧処理が終了する
と、減圧遮断弁31が閉じられ、Ar遮断弁34が開い
て(図示略)チャンバ1内が復圧される。この時、増速
用バイパス弁32も開放されて減圧遮断弁31に至る減
圧管91内も復圧される。一方、増速用遮断弁33が開
放されて、真空ポンプ4によるブースタタンク5内の排
気が開始される。
【0022】なお、ブースタタンク5の容量を十分確保
できた場合にも増速用遮断弁33を設けることは有用で
ある。すなわち、チャンバ1内の減圧度がオーバシュー
トするおそれがある場合には増速用遮断弁33を閉じる
ことによってオーバシュートを未然に防止することがで
きる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明の減圧吸引鋳造装
置によれば、ブースタタンクの容量を操業初期の減圧増
速に必要な最小容量のものにできるから、装置設置スペ
ースの制約をクリヤすることができるとともに、減圧増
速終了後には真空ポンプによる効率的なチャンバ内排気
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】減圧吸引鋳造装置の配管・配線系統図である。
【図2】PID制御部の出力値と調節弁開度の関係を示
すグラフである。
【図3】減圧吸引鋳造装置によるめ減圧処理時のタイム
チャートである。
【符号の説明】
1…チャンバ、31…減圧遮断弁、33…増速用遮断
弁、4…真空ポンプ、6…シーケンサ装置(弁制御手
段)、91…減圧管、92…減圧増速管。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧遮断弁を介して真空ポンプに至る減
    圧路をチャンバに接続した減圧吸引鋳造装置において、
    前記減圧遮断弁から前記真空ポンプに至る減圧路の途中
    で減圧増速路を分岐させて、当該減圧増速路をブースタ
    タンクに接続するとともに、前記減圧増速路中に増速用
    遮断弁を設け、かつ、減圧増速を必要とする間のみ前記
    増速用遮断弁を開放する弁制御手段を設けたことを特徴
    とする減圧吸引鋳造装置。
JP24034497A 1997-08-20 1997-08-20 減圧吸引鋳造装置 Pending JPH1157980A (ja)

Priority Applications (1)

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JP24034497A JPH1157980A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 減圧吸引鋳造装置

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JP24034497A JPH1157980A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 減圧吸引鋳造装置

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JPH1157980A true JPH1157980A (ja) 1999-03-02

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ID=17058098

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JP24034497A Pending JPH1157980A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 減圧吸引鋳造装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107685144A (zh) * 2016-08-03 2018-02-13 科华控股股份有限公司 一种用于真空吸铸密封装置控制的真空气动和电气回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107685144A (zh) * 2016-08-03 2018-02-13 科华控股股份有限公司 一种用于真空吸铸密封装置控制的真空气动和电气回路

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