JPH1157913A - ボス付きドラムの製造方法 - Google Patents

ボス付きドラムの製造方法

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JPH1157913A
JPH1157913A JP9231473A JP23147397A JPH1157913A JP H1157913 A JPH1157913 A JP H1157913A JP 9231473 A JP9231473 A JP 9231473A JP 23147397 A JP23147397 A JP 23147397A JP H1157913 A JPH1157913 A JP H1157913A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質を均一に維持することが容易で、且つコ
ストを下げることができる技術を提供する。 【解決手段】 予め中央に孔30aを開けたワーク30
を絞って有底筒状体32を成形する工程と、この有底筒
状体32の中央部を逆絞りして開口32a側に向って小
径筒部35を成形する工程と、この小径筒部35を縮径
し且つ軸方向に潰すことにより増肉してボス4にする工
程と、このボス4の外周4a、基端4b及び先端4cの
3箇所を拘束し、この状態でボス4の内周をスプライン
歯型パンチ56でしごくことにより内周にスプライン歯
6を成形する工程とからなる。 【効果】 ボス孔より大径の歯形パンチをボス孔に押し
込んでも歯形パンチに押されてボスが外側に膨らむ虞れ
はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボス付きドラムの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の変速機に使用するドラム付きク
ラッチギヤは、ドラムとクラッチギヤとを一体に結合し
たものであり、この結合方法については、例えば特開昭
62−13826号公報「ドラム付きクラッチギア」に
提案されている。この技術は、同公報の第1図に示され
る通り、ドラム部及びギヤ部を個別に加工した後、それ
ぞれの部材を加締めや溶接で結合するものである。
【0003】しかし、ドラム部とギヤ部とを加締めや溶
接で結合すると、ドラム部に対するギヤ部の同軸精度
(以下「同軸度」と記す)度を出すことが難しく、ま
た、溶接で結合すると溶接熱による歪がギヤ部に発生す
る虞れがある。このため、ドラム付きクラッチギヤの品
質を均一に保つことが難しい。また、ドラム部とギヤ部
とを個別に加工した後、それぞれを結合するので、製造
に手間がかかりドラム付きクラッチギヤのコストを下げ
ることが難しい。
【0004】一方、自動二輪車のリヤブレーキに使用す
るボス付きドラムは、ボスをリヤアクスルに取り付けて
ドラムの内側にブレーキシューを設けたものであって、
ブレーキシューでドラムの内周を押圧することにより後
輪の回転を制御するものである。このボス付きドラム
は、プレス成形したドラムと、鍛造成形して内周にスプ
ライン歯を加工したボスとからなり、ドラムとボスとを
個別に形成した後、ドラムにボスを圧入して溶接で結合
した部材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このボス付きドラム
も、上記公報の技術と同様に、ボスとドラムとを個別に
加工した後、それぞれの部材を結合する。このため、ド
ラムに対するボスの同軸度を出すことが難しく、また、
溶接で結合すると溶接熱による歪がボスやドラムに発生
する虞れがある。このため、ボス付きドラムの品質を均
一に保つことが難しい。また、ドラムとボスとを個別に
加工した後、それぞれを結合するので、製造に手間がか
かりボス付きドラムのコストを下げることが難しい。
【0006】そこで、本発明の目的は、品質を均一に維
持することが容易で、且つコストを下げることができる
技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、中央の小径筒状ボスと、このボスを同心
的に囲う大径筒状ドラムと、これらボスとドラムの一端
同士をつなぐ底部とからなるボス付きドラムの製造方法
であって、予め中央に孔を開けた平板を絞って有底筒状
体を成形する工程と、この有底筒状体の中央部を逆絞り
して開口側に向って小径筒部を成形する工程と、この小
径筒部を縮径し且つ軸方向に潰すことにより増肉してボ
スにする工程と、このボスの外周、基端及び先端の3箇
所を拘束し、この状態でボスの内周を歯型パンチでしご
くことにより内周にスプライン歯を成形する工程とから
なることを特徴とする。
【0008】ボスの外周、基端及び先端の3箇所を拘束
しつつ、ボスの内周を歯形パンチでしごいて、スプライ
ン歯を成形する。従って、ボス孔より大径の歯形パンチ
をボス孔に押し込んでも、この歯形パンチに押されてボ
スが外側に膨らむ虞れはない。このため、ボスの内周に
歯形パンチでスプライン歯を精度よく成形することがで
きる。
【0009】請求項2は、スプライン歯の成形と同時
に、有底筒状体の開口端部を仕上げてドラムにすること
を特徴とする。スプライン歯の成形工程とドラム化工程
とを同時に実施する。工程数が少なくなったので生産サ
イクルタイムを短縮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る自動二輪車の後輪を示
す斜視図である。自動二輪車の後輪ユニット1は、図示
しないリヤアクスルに取り付けたボス付きドラム2と、
このボス付きドラム2に取付けたリヤホイール15と、
このリヤホイール15に取付けたリヤタイヤ17と、ボ
ス付きドラム2の内部に配置したブレーキシューアッセ
ンブリ20とからなる。なお、ボス付きドラム2につい
ては図2でさらに詳しく説明する。
【0011】ブレーキシューアッセンブリ20は、ピン
21を支点にして開閉する一対のブレーキシュー22,
22と、これらのブレーキシュー22,22を閉じるた
めの引張ばね24,24と、これらの引張ばね24,2
4のばね力に対向してブレーキシュー22,22を開く
カム26と、このカム26を操作するアーム28とから
なる。
【0012】図2は本発明に係るボス付きドラムの断面
図である。ボス付きドラム2は、中央の小径筒状ボス4
と、このボス4を同心的に囲う大径筒状ドラム8と、こ
れらボス4とドラム8の一端同士をつなぐ底部12とか
らなる。ボス4は、内周にリヤアクスル(図示しない)
に噛み合うスプライン歯6を設けた部材である。ドラム
8は、内周にブレーキシュー22,22(図1参照)を
押し付ける部材であって、開口側に拡径部10を設けた
部材である。
【0013】以上に述べた本発明に係るボス付きドラム
の製造方法を次に説明する。図3は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法を説明するフロー図であり、ST×
×はステップ番号を示す。 ST01;予め中央に小径の孔を開けた平板(ワーク)
を、図示しないトランスファー型の金型にセットして、
ワークを絞り加工することにより有底筒状体を絞り成形
する。 ST02;ワークを逆絞り用の金型にセットして、有底
筒状体の中央部を逆絞りすることにより開口側に向って
小径筒部を成形する。
【0014】ST03;ワークを増肉用の金型にセット
して、小径筒部を縮径し且つ軸方向に潰して増肉してボ
スにする。 ST04;ワークをスプライン歯を成形用の金型にセッ
トして、ボスの内周にスプライン歯を成形すると同時
に、大径筒状体の開口端部を仕上げてドラムにする。 上記ST01〜ST04の工程については図4〜図13
でさらに詳しく説明する。
【0015】ST01の有底筒状体を成形する工程につ
いて説明する。図4(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラムの製造方法の第1説明図である。(a)にお
いて、予め中央に孔30aを開けた円形の平板(ワー
ク)30を、トランスファー型の第1金型にセットし、
ワーク30の外周端30bを第1金型のダイとホルダと
で挟み込む。(b)において、第1金型のパンチ31を
矢印aの如く押し付けてワーク30を絞って有底筒状体
32にする。
【0016】ST02の小径筒部を成形する工程につい
て説明する。図5(a)〜(c)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第2説明図である。(a)におい
て、ワーク30をトランスファー型の第2金型にセット
して外周端30bを挟み込む。次に、第2金型のパンチ
34を矢印bの如く押し付けて有底筒状体の中央を逆絞
り加工することにより有底筒状体の開口32a側に向っ
て小径筒部35を成形する。
【0017】(b)において、ワーク30をトランスフ
ァー型の第3金型にセットして外周端30bを挟み込
む。第3金型のパンチ36を矢印cの如く押し付けて逆
絞り加工する。第3金型のパンチ36は第2金型のパン
チ34より小径なので、小径筒部35の直径dを縮径し
ながら絞り深さhを深くできる。
【0018】(c)において、ワーク30をトランスフ
ァー型の第4金型にセットして外周端30bを挟み込
む。第4金型のパンチ38を矢印dの如く押し付けて逆
絞り加工する。第4金型のパンチ38は第3金型のパン
チ36より小径なので、小径筒部35の直径dをさらに
縮径しながら絞り深さhをさらに深くできる。小径筒部
35の先端部35aは逆絞り加工により、その他の小径
筒部35と比較して肉厚が小さくなる。
【0019】ST03の増肉工程について説明する。図
6(a),(b)は本発明に係るボス付きドラムの製造
方法の第3説明図であり、第1増肉工程を示す。(a)
において、逆絞り加工したワーク30をトランスファー
型の第5金型のダイ40に載せて、上型41を矢印eの
如く下降する。(b)において、上型41のホルダ41
aとダイ40とで、ワーク30の外周部30bを挟み込
み、同時に上型41のパンチ41bで小径筒部35の先
端を押圧する。
【0020】図7(a),(b)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第4説明図であり、第1増肉工程
を示す。(a)において、第5金型のパンチリング41
cを矢印fの如く下降することにより、小径筒部35を
縮径する。(b)は、小径筒部35の外周にパンチリン
グ41cによる絞り力Fが作用することにより、小径筒
部35が縮径してT1からT2に増肉した状態を示す。
【0021】図8(a),(b)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第5説明図であり、第1増肉工程
を示す。(a)において、パンチ41b及びパンチリン
グ41cを同時に矢印gの如くL1下降させる。
【0022】(b)において、パンチ41b及びパンチ
リング41cを所定位置まで下降することにより、小径
筒部35を軸方向に潰して(a)に示したT2からT3
まで増肉する。これで第1増肉工程が完了する。このと
き、小径筒部35の肉厚の小さい先端部35aを内側に
折曲げて、この先端部35aをパンチ41bとノックア
ウト43とで挟み込みながら小径筒部35を軸方向に潰
すので、肉厚の小さい先端部35aを増肉する必要がな
い。このため、小径筒部35のなかの比較的肉厚の大き
な部分のみを増肉すればよいので、小径筒部35を効率
よく均一に増肉することができる。第1増肉工程の完了
後、上型41を矢印hの如く上昇させて、次いで、ノッ
クアウトリング44を矢印iの如く上昇してワーク30
を第5金型から取り出す。
【0023】図9(a),(b)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第6説明図であり、第2増肉工程
を示す。(a)は、第5金型から取り出したワーク30
を示す。(b)において、ワーク30をトランスファー
型の第6金型のダイ46に載せて、上型47を矢印jの
如く下降させる。
【0024】図10(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラムの製造方法の第7説明図であり、第2増肉工
程を示す。(a)において、ダイ46と上型47のホル
ダ47aとでワーク30の外周部30bを挟み込み、同
時に上型47のパンチ47bで小径筒部35の先端部3
5aを押圧する。
【0025】次に、パンチリング47cを矢印kの如く
下降してパンチリング47cで小径筒部35を縮径す
る。このとき、図7(b)と同様に、小径筒部35の外
周にパンチリング47cによる絞り力が作用するので、
小径筒部35が縮径して増肉する。(b)において、パ
ンチ47b及びパンチリング47cを同時に矢印m,n
の如くL2下降させる。
【0026】図11(a)〜(c)は本発明に係るボス
付きドラムの製造方法の第8説明図であり、第2増肉工
程を示す。(a)において、パンチ47b及びパンチリ
ング47cを所定位置まで下降することにより、小径筒
部35を軸方向に潰してT4まで増肉する。これで第2
増肉工程が完了する。
【0027】第2増肉工程のときも第1増肉工程と同様
に、先端部35aをパンチ47bとノックアウト49と
で挟み込みながら小径筒部35を軸方向に潰すので先端
部35aを増肉する必要がない。このため、小径筒部3
5のなかの比較的肉厚の大きな部分のみを増肉すればよ
いので、小径筒部35を効率よく均一に増肉できる。第
2増肉工程の完了後、上型47を矢印pの如く上昇し、
次いで、ノックアウトリング50を矢印qの如く上昇さ
せてワーク30を第6金型から取り出す。
【0028】(b)は、第6金型から取り出したワーク
30を示す。このワーク30をトランスファー型の第7
金型にセットして、第2増肉工程と同様に小径筒部35
を第3増肉工程で増肉する。
【0029】(c)は、第3増肉工程で小径筒部をT5
まで増肉してボス4(図2も参照)にしたワーク30を
示す。第3増肉工程のときも、第1増肉工程や第2増肉
工程と同様に、先端部35aをパンチとノックアウトと
で挟み込みながら小径筒部35を軸方向に潰すので先端
部35aを増肉する必要がない。このため、小径筒部3
5のなかの比較的肉厚の大きな部分のみを増肉すればよ
いので、ボス4を効率よく均一に増肉することができ
る。
【0030】ST04のスプライン歯成形工程について
説明する。図12(a),(b)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第9説明図であり、スプライン加
工工程を示す。(a)において、ワーク30をトランス
ファー型の第8金型のノックアウトリング52に載せ
て、上型53を矢印rの如く下降する。
【0031】なお、ワーク30のボス4を第3増肉より
さらに増肉する必要がある場合には、パンチリング53
bの内径をボス4の外径より小さく設定することによ
り、矢印rの如く下降したパンチリング53bでボス4
を縮径することも可能である。これによると、新たに増
肉工程を追加しないで、スプライン歯成形工程において
ボス4を増肉できるというメリットがある。
【0032】(b)において、上型53のパンチ53a
及びパンチリング53bをワーク30に押し付ける。こ
のとき、ボス4は、外周4aがパンチリング53bの内
周に接触し、基端4bがノックアウトリング52の上端
に接触し、先端4cがパンチ53aの下端に接触する。
また、パンチ53aの下端には穴54を形成し、パンチ
53aの肉厚T6をボス4の肉厚T5より小さく設定す
る。
【0033】この状態で、上型53のパンチ53a及び
パンチリング53bを矢印sの如く下降することによ
り、パンチ53a及びパンチリング53bの押下力でワ
ーク30及びノックアウトリング52を同時に下降させ
る。
【0034】図13(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラムの製造方法の第10説明図であり、スプライ
ン加工工程を示す。(a)において、ボス4を歯形パン
チとしてのスプライン歯形パンチ56に嵌め込むことに
より、ボス4の内周にスプライン歯6(図2参照)を成
形すると同時に、ワーク30の開口端部としての外周部
30b(図12(b)参照)をダイ59とパンチリング
53bとでしごいて有底筒状体32の開口側に拡径部1
0(図2も参照)を成形することによりドラム8(図2
参照)にする。これでボス付きドラム2の成形工程が完
了する。
【0035】ところで、スプライン歯6を形成する際
に、ボス4は、外周4aがパンチリング53bの内周に
接触し、基端4bがノックアウトリング52の上端に接
触し、先端4cがパンチ53aの下端に接触している。
このため、ボス4の内径より最外周が大径のスプライン
歯形パンチ56にボス4を嵌め込んでも、ボス4の内周
が外側に逃げる虞れはないので、ボス4の内周にスプラ
イン歯6を精度よく加工することができる。
【0036】また、パンチ53aの肉厚T6をボス4の
肉厚T5より小さく設定したので、スプライン歯形パン
チ56の先端がパンチ53aの穴54に入り込んでも、
スプライン歯形パンチ56がパンチ53aに干渉する虞
れはない。さらに、パンチ53aの肉厚T6をボス4の
肉厚T5より小さく設定したので、ボス4の内周にスプ
ライン歯6(図2参照)を成形する際に、ボス4の先端
4cに余肉(例えば、バリ)が発生しても、この余肉を
パンチ53aの穴54に逃がすことができる。
【0037】(b)は、第8金型から取り出したワーク
30を示す。このワーク30の中央に成形したボス4の
先端4cを機械加工することにより、図2に示すボス付
きドラム2になる。
【0038】前記実施の形態では、ボス4の内周にスプ
ライン歯を成形する工程と、有底筒状体32の開口部に
拡径部10を成形する工程とを同時に実施する方法につ
いて説明したが、それぞれの工程を別々に実施しても前
記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0039】前記実施の形態ではトランスファー型を使
用してボス付きドラムを成形する方法について説明した
が、その他の方法として、例えば順送り型を使用してボ
ス付きドラムを成形することも可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、ボスの外周、基端及び先端の3箇所
を拘束しつつ、ボスの内周を歯形パンチでしごいて、ス
プライン歯を成形する。従って、ボス孔より大径の歯形
パンチをボス孔に押し込んでも、この歯形パンチに押さ
れてボスが外側に膨らむ虞れはない。このため、ボスの
内周に歯形パンチでスプライン歯を精度よく成形するこ
とができるので品質が向上する。また、金型でボスとド
ラムとを一体成形した後、歯形パンチでボスの内周にス
プライン歯を成形することが可能なので、一連の生産ラ
インでボス付きドラムを製造することができる。この結
果、生産性が向上してコストを下げることができる。
【0041】請求項2は、スプライン歯の成形工程とド
ラム化工程とを同時に実施する。工程数が少なくなった
ので生産サイクルタイムを短縮することができる。従っ
て、生産性の向上と、生産コストの削減とが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の後輪を示す斜視図
【図2】本発明に係るボス付きドラムの断面図
【図3】本発明に係るボス付きドラムの製造方法を説明
するフロー図
【図4】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第1
説明図
【図5】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第2
説明図
【図6】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第3
説明図
【図7】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第4
説明図
【図8】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第5
説明図
【図9】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第6
説明図
【図10】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第
7説明図
【図11】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第
8説明図
【図12】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第
9説明図
【図13】本発明に係るボス付きドラムの製造方法の第
10説明図
【符号の説明】
2…ボス付きドラム、4…小径筒状ボス、4a…外周、
4b…基端、4c…先端、6…スプライン歯、8…大径
筒状ドラム、10…拡径部、12…底部、30…平板、
30a…孔、30b…開口端部(外周端)、32…有底
筒状体、32a…開口、35…小径筒部、56…(歯形
パンチ)スプライン歯形パンチ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央の小径筒状ボスと、このボスを同心
    的に囲う大径筒状ドラムと、これらボスとドラムの一端
    同士をつなぐ底部とからなるボス付きドラムの製造方法
    であって、 予め中央に孔を開けた平板を絞って有底筒状体を成形す
    る工程と、この有底筒状体の中央部を逆絞りして開口側
    に向って小径筒部を成形する工程と、この小径筒部を縮
    径し且つ軸方向に潰すことにより増肉してボスにする工
    程と、このボスの外周、基端及び先端の3箇所を拘束
    し、この状態でボスの内周を歯型パンチでしごくことに
    より内周にスプライン歯を成形する工程とからなること
    を特徴としたボス付きドラムの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記スプライン歯の成形と同時に、前記
    有底筒状体の開口端部を仕上げてドラムにすることを特
    徴とした請求項1記載のボス付きドラムの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1100538C (zh) * 1993-06-08 2003-02-05 藤泽药品工业株式会社 洗剂
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