JP3091931B2 - カップ状歯付製品の成形方法 - Google Patents

カップ状歯付製品の成形方法

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JP3091931B2
JP3091931B2 JP04235697A JP23569792A JP3091931B2 JP 3091931 B2 JP3091931 B2 JP 3091931B2 JP 04235697 A JP04235697 A JP 04235697A JP 23569792 A JP23569792 A JP 23569792A JP 3091931 B2 JP3091931 B2 JP 3091931B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてプラネタリキ
ャリアの構成部品として用いられるカップ状歯付製品の
成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軸方向に離間した2組のプラネタリギア
を担持するダブルプラネタリキャリアを、各組のプラネ
タリギアを担持する1対のキャリアを軸方向に連結して
構成する場合、軸方向に正対する両キャリアの側板の一
方の側板を他方の側板を受け入れる筒部を有するカップ
状に形成し、筒部と他方の側板とに夫々セレーション歯
を形成して両キャリアをセレーション係合させることが
考えられている。また、前記一方の側板のようなカップ
状歯付製品の成形方法として、平板部の外周に筒部をプ
レス成形して成るカップ状素材をセレーション歯に対応
する外周の歯溝を有するダイに外嵌セットし、ダイの周
囲に放射状に配置した歯形パンチにより筒部を部分的に
歯溝に押し込んでセレーション歯をプレス成形する方法
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如き
カップ状歯付製品の平板部の外周縁部は、筒部のプレス
成形により、筒部に向かって湾曲するアール部となり、
平板部の有効外径(平坦面となる領域の外径)が減少し
てしまう。特に、キャリア用の側板はプラネタリギアの
スラスト受面を広く確保する上で平板部の有効外径を大
きくする必要があり、平板部の外周縁のアール部は重大
な問題になっている。本発明は、以上の点に鑑み、平板
部の有効外径を拡大し得るようにしたカップ状歯付製品
の成形方法を提供することをその目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、筒部にセレーション歯を形成して成るカップ
状歯付製品の成形方法であって、平板部の外周に筒部を
プレス成形して成るカップ状素材をセレーション歯に対
応する外周の歯溝を有するダイに外嵌セットし、ダイの
周囲に放射状に配置した歯形パンチにより筒部を部分的
に歯溝に押し込んでセレーション歯をプレス成形する方
法において、セレーション歯のプレス成形に際して歯形
パンチを筒部と平板部との成すコーナ部に平板部の板厚
範囲の略中央部に達する領域に亘って食い込ませ、この
食い込みによって盛り上げられた平板部の外周縁部の肉
をプレス成形の最終段階で押し潰して平坦面に成形する
ことを特徴とする。
【0005】
【作用】平板部の外周縁のアール部分の肉がコーナ部へ
の歯形パンチの食い込みによって盛り上がり、この肉が
最終的に押し潰されて平坦面に成形され、そのため平板
部の有効外径が拡大する。
【0006】
【実施例】図1乃至図3を参照して、1はダブルプラネ
タリキャリアであり、該キャリア1に軸方向に離間した
2組のプラネタリギア2、3が担持されている。該キャ
リア1は、軸方向一側の4個のプラネタリギア2を担持
する第1キャリア4と、軸方向他側の4対のデュアルプ
ラネタリギア3を担持する第2キャリア5とを連結して
構成され、2組のプラネタリギア2、3に共通のサンギ
ア軸S上のサンギアS1、S2を噛合させると共に、夫々
リングギアR1、R2を噛合させてプラネタリギア機構を
構成し、第2キャリア5に取付けたハブ6を介して出力
を取出すようにした。
【0007】第1と第2の各キャリア4、5は、軸方向
内側の側板41、51と軸方向外側の側板42、52と
を備え、外側の側板42、52の周囲複数箇所に曲成し
た軸方向内側にのびる間片43、53の先端を内側の側
板41、51に溶接して各キャリア4、5を製造する。
尚、第1キャリア4では、内側の側板41に複数の係合
孔44を形成して、該各孔44に各間片43の先端を挿
入して溶接し、また、第2キャリア5では、内側の側板
51の背面にコイニング加工された複数の座面54を形
成して、該各座面54に各間片53の先端を突き当てて
溶接するようにした。上記の如く各キャリア4、5を製
造した後、各キャリア4、5の両側板間に各プラネタリ
ギア2、3をその両端にワッシャ21、31を添接させ
た状態で挿入し、次いでプラネタリギア2、3の内周に
装着したニードルベアリング22、32に貫通するギア
軸23、33を両側板に跨るように組付けた後、ギア軸
23、33をその両端をかしめて各キャリア4、5に固
定し、キャリアアッセンブリの組立を行う。第2キャリ
ア5の内側の側板51は、平板部51bの外周に該側板
51に対向する第1キャリア4の内側の側板41を受け
入れる筒部51aを有するカップ状に形成されており、
該側板41の外周と筒部51aとに夫々外向きと内向き
のセレーション歯45、55を形成して、第1と第2の
両キャリア4、5を前記側板41、51間にゴム製のオ
イルプレート7を挾んだ状態でセレーション係合させ、
サンギア軸Sに形成した油孔Saから供給される潤滑油
をオイルプレート7に形成した油溝を介して各プラネタ
リギア2、3のギア軸23、33に形成した油孔24、
34に給油し得るようにし、この状態で筒部51aの先
端の周囲複数箇所をセレーション歯55の歯谷部におい
て径方向内方にかしめ、このかしめ部56を第1キャリ
ア4の側板41に係合させて、両キャリア4、5を軸方
向に抜け止めし、ダブルプラネタリキャリア1を構成す
るようにした。
【0008】筒部51aのセレーション歯55の成形
は、図4に示すプレス金型を用いて行うもので、これを
詳述するに、プレス金型は、下型100と昇降動される
上型101とを備え、下型100に、筒部51aをプレ
ス成形した側板51を下向きにして外嵌セットするダイ
102と、ダイ102の周囲に位置させて図5に示す如
く放射方向に進退自在な複数の歯形パンチ103とを設
け、一方、上型101には、側板51の平板部51bを
ダイ102上に挾圧するパッド104をばね104aで
下方に付勢して取付けると共に、歯形パンチ103を放
射方向内方に押動させるドライバカム105を垂設し
た。ダイ102の外周には、セレーション歯55に対応
する複数の歯溝102aが形成されており、上型101
の下降によりドライバカム105を介して各歯形パンチ
103を放射方向内方に押動させ、該各歯形パンチ10
3により筒部51aを部分的に各歯溝102aに押し込
んでセレーション歯55をプレス成形する。ところで、
側板51の平板部51bの外周縁部は筒部51aのプレ
ス成形により、アール部となっており、このままではプ
ラネタリギア3のワッシャ31の径方向外方部分がアー
ル部にかかって平板部51bに接触しなくなり、側板5
1のプラネタリギア3に対するスラスト受面の面積が減
少してしまう。そこで、本実施例では、セレーション歯
55のプレス成形に際し、図6に示す如く、歯形パンチ
103を筒部51aだけでなく、筒部51aと平板部5
1bとの成すコーナ部に平板部51bの板厚範囲の略中
央部に達する領域に亘って食い込ませ、この食い込みに
より平板部51bの外周縁部の肉を図6に仮想線で示す
如く盛り上げ、パッド104が上型101に底突きする
シャットハイト状態で盛り上った肉をパッド104によ
り押し潰して平坦面に成形するようにした。これによれ
ば、平板部51bの平坦面となる領域の外径即ち有効外
径が拡大し、ワッシャ31をその全面に亘って平板部5
1bに着座させ得るようになり、スラスト受面の面積を
広く確保できる。
【0009】以上、ダブルプラネタリキャリア1の一方
のキャリア5を構成するカップ状の側板51の成形に本
発明を適用した実施例について説明したが、本発明は平
板部の有効外径を大きくする必要がある他のカップ状歯
付製品の成形にも適用できる。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、筒部にセレーション歯をプレス成形する際に
平板部の外周縁のアール部を矯正して平坦面に成形で
き、平板部の有効外径の大きなカップ状歯付製品を成形
できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法で成形された側板を具備するダブ
ルプラネタリキャリアの縦断面図
【図2】 図1の右側面図
【図3】 図1の左側面図
【図4】 上記側板を成形するプレス金型の截断側面図
【図5】 図4のV−V線拡大截断面図
【図6】 図5のVI−VI線截断面図
【符号の説明】
側板51(カップ状歯付製品) 51a 筒部 51b 平板部 55 セレーシ
ョン歯 102 ダイ 102a 歯溝 103 歯形パンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−169173(JP,A) 特開 平5−169174(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 53/28 B21D 22/30 B21J 5/02 B21J 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部にセレーション歯を形成して成るカ
    ップ状歯付製品の成形方法であって、平板部の外周に筒
    部をプレス成形して成るカップ状素材をセレーション歯
    に対応する外周の歯溝を有するダイに外嵌セットし、ダ
    イの周囲に放射状に配置した歯形パンチにより筒部を部
    分的に歯溝に押し込んでセレーション歯をプレス成形す
    る方法において、セレーション歯のプレス成形に際して
    歯形パンチを筒部と平板部との成すコーナ部に平板部の
    板厚範囲の略中央部に達する領域に亘って食い込ませ、
    この食い込みによって盛り上げられた平板部の外周縁部
    の肉をプレス成形の最終段階で押し潰して平坦面に成形
    することを特徴とするカップ状歯付製品の成形方法。
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