JPH11236957A - 外歯及び内歯ギヤ並びにその製造方法 - Google Patents

外歯及び内歯ギヤ並びにその製造方法

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JPH11236957A
JPH11236957A JP10042397A JP4239798A JPH11236957A JP H11236957 A JPH11236957 A JP H11236957A JP 10042397 A JP10042397 A JP 10042397A JP 4239798 A JP4239798 A JP 4239798A JP H11236957 A JPH11236957 A JP H11236957A
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JP
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gear
circular
plate material
surface side
outer peripheral
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JP10042397A
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Masakiyo Oya
雅清 大矢
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Fuji Kiko Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 母材である板材から押出し成形された外歯ギ
ヤに関し、従来品と比べて、ギヤ成形時に各ギヤ歯の歯
先に形成される引込み部を減少させることができ、その
減少分だけ母材の板厚を薄くすることができる外歯ギヤ
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 板材3をプレスすることにより、成形す
る外歯ギヤ10の外径より大きな径を有する円状突部5
を板材3の表面3a側に突出させる。この円状突部5の
外周部分を等間隔で板材3の裏面側に押戻すことにより
前記外周部分にギヤ歯11を形成すると共に、前記外周
部分の被プレス部を板材3の裏面側に突出させて円状突
部5の裏面側に形成された円状凹部の内周面と連結する
連結部を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外歯及び内歯ギヤ
並びにその製造方法、特に、車両用シートのリクライニ
ング機構で使用される外歯及び内歯ギヤ並びにその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13〜図15は、外歯及び内歯ギヤの
従来品の一例を示しており、図13は、従来の外歯及び
内歯ギヤが使用されている車両用シートのリクライニン
グ機構を示す分解斜視図であり、図14は、図13中の
外歯ギヤを示す要部断面図であり、図15は、図13中
の内歯ギヤを示す要部断面図である。
【0003】図13に図示するリクライニング機構R
は、所謂タウメル機構と呼ばれるものであって、金属製
で板状の第1ヒンジ部材aに突設された外歯ギヤAと、
金属製で板状の第2ヒンジ部材bに凹設された内歯ギヤ
Bとを備え、この外歯ギヤAと内歯ギヤBとは、歯数が
異なっており、内歯ギヤBの方が外歯ギヤAより1つ多
くの歯数を有している。
【0004】第1及び第2の両ヒンジ部材a,bは、第
2ヒンジ部材bの内歯ギヤB内に第1ヒンジ部材aの外
歯ギヤAが配置され外歯及び内歯の両ギヤA,Bが互い
に噛み合う状態で、両ギヤA,Bの回転中心を貫通し内
歯ギヤBの回転中心に位置する偏心カム部c1を備えた
駆動軸cによって相対運動可能に結合される。
【0005】そして、第1ヒンジ部材aは、車両用シー
トのシートクッションを支持するベースフレームdにス
ペーサピンeを介して固定され、第2ヒンジ部材bは、
車両用シートのシートバックを支持するサイドリテーナ
ブラケットfにピンgを介して固定される。
【0006】このため、リクライニング機構Rでは、駆
動軸cの一端にサポートディスクhを介して固定される
操作用ノブiを回して駆動軸cを回動させると、内歯ギ
ヤBが回動し、外歯及び内歯の両ギヤA,Bの噛み合い
位置が変化して、第1ヒンジ部材aに対する第2ヒンジ
部材bの相対位置が変化し、その結果、車両用シートの
シートクッションに対するシートバックの角度調整及び
固定を行うことができる。
【0007】なお、図13において、符号d1は、第2
ヒンジ部材bの回動範囲を定めるガイド穴を示し、符号
jは、第2ヒンジ部材bに固定されガイド穴d1と係合
するガイドピンを示し、符号kは、スペーサピンeを介
してベースフレームdに固定され駆動軸cを回転自在に
支持するサポートディスクを示し、符号mは、駆動軸c
に取り付けられるロッドを示している。
【0008】ところで、外歯ギヤAは、母材である金属
製の板材Lに外歯ギヤAと略同一形状のプレス型で精密
押出し成形加工を1回施すことによって形成され、第1
ヒンジ部材aは、外歯ギヤA形成後、板材Lに所定の切
断及び穴開け加工等を施すことによって形成されてい
る。
【0009】このため、外歯ギヤAは、図14に図示さ
れているように、その外周全周に亘って第1ヒンジ部材
aと一体的に結合し、各ギヤ歯A1の裏面側には、外歯
ギヤAを抜き出した内歯ギヤa1が形成されている。
【0010】内歯ギヤBは、母材である金属製の板材M
に内歯ギヤBと略同一形状のプレス型で精密押込み成形
加工を1回施すことによって形成され、第2ヒンジ部材
bは、内歯ギヤB形成後、板材Mに所定の切断及び穴開
け加工等を施すことによって形成されている。
【0011】このため、内歯ギヤBは、図15に図示さ
れているように、その外周全周に亘って第2ヒンジ部材
bと一体的に結合し、各ギヤ歯B1の裏面側には、内歯
ギヤBを抜き出した外歯ギヤb1が形成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、精密押出し
成形加工では、一度で成形を行うためプレス型に高い負
荷が作用し、しかもギヤ成形の際には内歯,外歯ともそ
れぞれの歯先部分に負荷が集中するため、成形荷重が高
くなると共に、プレス型の寿命が短くなる。
【0013】また、押出し成形時に形成される外歯ギヤ
Aの各ギヤ歯A1は、その歯形に沿ってプレス型により
押し込まれるため、その押し込まれる反対側の部分が残
る部分に引き込まれてだれを生じ、この引込み部A2の
だれは歯先部分ほど大きくなる。このため、外歯ギヤA
の各ギヤ歯A1の有効歯幅Wが減少し、また、内歯ギヤ
Bでも同様に引込み部B2を生じるため、この引込み部
B2により内歯ギヤBの各ギヤ歯B1の有効歯幅Wが減
少し、従って、内歯ギヤBと外歯ギヤAとの噛み合い代
が減少して噛み合い強度が低下する、という問題があ
る。
【0014】このため、外歯及び内歯の両ギヤA,Bの
ギヤ歯A1,B1の強度を適切に設定するには、両ギヤ
A,Bの引込み部A2,B2を考慮して、両ギヤA,B
の母材の板厚Tを設定する必要が生じ、その結果、第1
ヒンジ部材aの板厚Tは、外歯ギヤAの引込み部A2の
厚さ分だけ余分に厚くなり、第2ヒンジ部材bの板厚T
は、内歯ギヤBの引込み部B2の厚さ分だけ余分に厚く
なる。
【0015】従って、従来の外歯及び内歯の両ギヤA,
Bには、母材である板材L,Mからのギヤ成形時に各ギ
ヤ歯A1,B1の歯先部分に形成される引込み部A2,
B2に起因して、第1及び第2の両ヒンジ部材a,bの
板厚Tを厚くして押込み量を増加しなければならず、成
形荷重が更に高くなり、型寿命が短くなるので、コスト
が高くなるという問題がある。
【0016】また、従来の精密押込み成形加工では、ギ
ヤ歯を有する円状突部が板材Mを剪断するように押出さ
れて成形されるため、円状突部と板材Mとの重合部分
は、連結されてはいても母材の組織(フロー)の連続性
がないので強度は弱くなる。また、外歯ギヤAの裏面側
に内歯ギヤa1が形成されるが、強度的に関係が少な
く、材料が無駄に使われている。また、一枚板に外歯と
内歯が形成されるため、区別が付きにくく、誤組み付け
の恐れがある。
【0017】そこで、本発明では、従来の外歯及び内歯
ギヤと比べて、板材からのギヤ成形時に各ギヤ歯の歯先
部分に形成される引込み部のだれを減少させることがで
きると共に、その加工性を向上させた外歯及び内歯ギヤ
並びにその製造方法を提供することを課題としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明では、板材から押出し成
形された円状突部の外周面にギヤ歯が形成された外歯ギ
ヤであって、前記板材の表面側に予め押出し成形された
円状突部と、この円状突部の外周部分を等間隔で板材の
裏面側に押し戻すことにより円状突部の外周部分に形成
されたギヤ歯と、このギヤ歯の谷部に対応する板材の裏
面側に突出して前記円状突部の裏面側に形成された円状
凹部の内周面と連結される連結部とを備えている、とい
う構成を採用している。
【0019】この請求項1の発明では、外歯ギヤは、板
材の表面側に予め押出し成形された円状突部の外周部分
を板材の裏面側に押戻すことによりギヤ歯が成形される
と共に、押戻されて板材の裏面側に移動する材料が円状
突部の裏面側に形成された円状凹部の内周面と連結して
連結部が成形されており、押戻された材料が塑性変形し
て連結部が成形されると共に、押戻された材料の残りは
板材と円状突部との重合部分に流れる。
【0020】これにより、裏面側に成形される連結部は
強度的に必要な材料のみで成形されているため材料の無
駄が少なく、また、板材と円状突部との重合部分は塑性
変形により材料の組織(フロー)が連続しているため強
度を強くできる。
【0021】請求項2の発明は、板材に押込み成形され
た円状凹部の内周面にギヤ歯が形成された内歯ギヤであ
って、前記板材の表面側に予め押込み成形された円状凹
部と、この円状凹部を囲む囲繞部位を等間隔で板材の裏
面側に押込むことにより円状凹部の内周面に形成された
ギヤ歯と、このギヤ歯の谷部に対応する板材の裏面側に
突出して前記円状凹部の裏面側に形成された円状突部の
外周面と連結される連結部とを備えていることを特徴と
するものである。
【0022】この請求項2の発明では、内歯ギヤは、板
材の表面側に予め押込み成形された円形凹部の囲繞部位
を板材の裏面側に押込むことによりギヤ歯が成形される
と共に、押込まれて板材の裏面側に移動する材料が円状
凹部の裏面側に円状突部の外周面と連結して連結部が成
形されており、押込まれた材料が塑性変形して連結部が
成形されると共に、押込まれた材料の残りは板材と円状
凹部との重合部分に流れる。
【0023】これにより、裏面側に成形される連結部は
強度的に必要な材料のみで成形されているため材料の無
駄が少なく、また、板材と円状凹部との重合部分は塑性
変形により材料の組織(フロー)が連続しているため強
度を強くできる。
【0024】請求項3の発明は、板材から押出し成形さ
れた円形突部の外周面にギヤ歯を成形する外歯ギヤの製
造方法であって、前記板材をプレスすることにより、成
形するギヤ歯の径よりも大きな径を有する円状突部を板
材の表面側にエンボス状に押出し成形する第1行程と、
この円状突部の外周部分を等間隔で板材の裏面側に押戻
すことにより前記円状突部の外周部分にギヤ歯を形成す
ると共に、前記外周部分の被プレス部を板材の裏面側に
突出させて前記円状突部の裏面側に形成された円状凹部
の内周面と連結する連結部を成形する第2行程とを備え
ていることを特徴とするものである。
【0025】この請求項3の発明では、板材をプレスす
ることにより円状突部を板材の表面側に突出させる第1
行程と、円状突部の外周部分に板材の表面側から該表面
までのプレス成形を施して前記外周部分に外歯ギヤのギ
ヤ歯を形成する第2行程との2行程とに分けて、外歯ギ
ヤを板材から押出し成形している。
【0026】しかも、請求項3の発明では、第2行程に
おいて、円状突部の外周部分に外歯ギヤのギヤ歯をプレ
ス成形する際に、前記外周部分の被プレス部を板材の裏
面側に突出させて逃がすことで、塑性変形を生じさせる
と共に、裏面側に形成された円状凹部の内周面と連結し
ている。
【0027】従って、請求項3の発明では、1行程のみ
の精密押出し成形で外歯ギヤを製造する従来の外歯ギヤ
の製造方法と比べて、ギヤ歯を成形する際の成形圧力を
低減させることができ、その結果、ギヤ歯成形時に各ギ
ヤ歯の歯先部分に形成される引込み部を減少させて、ギ
ヤ歯の有効歯幅の減少を防止でき、その分だけ母材の板
厚を薄くすることができる。
【0028】また、請求項3の発明では、第1行程で使
用するプレス金型の構造をシンプルにでき、プレス金型
の製作費を安くできると共に、プレス金型の寿命を長く
できるので、外歯ギヤの製造コストの低コスト化を図る
ことができる。
【0029】請求項4の発明は、請求項3記載の外歯ギ
ヤの製造方法であって、前記第1行程で成形される円状
突部の外周面を、前記外歯ギヤの歯数に対応した波形形
状に成形することを特徴とするものである。
【0030】このため、請求項4の発明では、第2行程
での円状突部に対するプレス成形圧力を更に低減させる
ことができ、その結果、第2行程で使用されるプレス金
型の長寿命化による外歯ギヤの製造コストの低コスト化
を図ることができると共に、第2行程でのギヤ歯成形時
に各ギヤ歯の歯先部分に形成される引込み部を更に減少
させて、その減少分だけ母材の板厚を更に薄くすること
もできる。
【0031】請求項5の発明は、板材に押込み成形され
た円状凹部の内周面にギヤ歯を成形する内歯ギヤの製造
方法であって、前記板材をプレスすることにより、成形
するギヤ歯の径よりも小さな径を有する円状凹部を板材
の表面側にエンボス状に押込み成形する第1行程と、こ
の円状凹部を囲む囲繞部位を等間隔で板材の裏面側に押
込むことにより前記円状凹部の内周面にギヤ歯を形成す
ると共に、この囲繞部位の被プレス部を板材の裏面側に
突出させて前記円状凹部の裏面側に形成された円状突部
の外周面と連結する連結部を形成する第2行程とを備え
ていることを特徴とするものである。
【0032】この請求項5の発明では、板材をプレスす
ることにより円状凹部を板材の表面側に形成する第1行
程と、この円状凹部を囲む囲繞部位を等間隔で板材の裏
面側に押込むことにより前記円状凹部の内周面にギヤ歯
を形成する第2行程との2行程に分けて、内歯ギヤを板
材に押込み成形している。
【0033】しかも、請求項5の発明では、第2行程に
おいて、板材における円状凹部を囲む囲繞部位に内歯ギ
ヤのギヤ歯をプレス成形する際に、この囲繞部位の被プ
レス部を板材の裏面側に突出させて逃がすことで、塑性
変形を生じさせると共に、裏面側に形成された円状突部
の内周面と連結している。
【0034】従って、請求項5の発明では、1行程のみ
の精密押込み成形で内歯ギヤを製造する従来の内歯ギヤ
の製造方法と比べて、ギヤ歯を成形する際の成形圧力を
低減させることができ、その結果、ギヤ歯成形時に各ギ
ヤ歯の歯先部分に形成される引込み部を減少させてギヤ
歯の有効歯幅の減少を防止でき、その分だけ母材の板厚
を薄くすることができる。
【0035】また、請求項5の発明では、第1行程で使
用するプレス金型の構造をシンプルにでき、プレス金型
の製作費を安くできると共に、プレス金型の寿命を長く
できるので、内歯ギヤの製造コストの低コスト化を図る
ことができる。
【0036】請求項6の発明は、請求項5記載の内歯ギ
ヤの製造方法であって、前記第1行程で成形される円状
凹部の内周面を、前記内歯ギヤの歯数に対応した波形形
状に成形することを特徴とするものである。
【0037】このため、請求項6の発明では、第2行程
での板材に対するプレス成形圧力を更に低減させること
ができ、その結果、第2行程で使用されるプレス金型の
長寿命化による内歯ギヤの製造コストの低コスト化を図
ることができると共に、第2行程でのギヤ歯成形時に各
ギヤ歯の歯先部分に形成される引込み部を更に減少させ
て、その減少分だけ母材の板厚を更に薄くすることもで
きる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図5は、
請求項1及び3記載の各発明を併せて実施した実施の形
態の一例である第1実施形態を示しており、図1は、第
1実施形態に係る外歯ギヤを示す斜視図であり、図2
は、図1に示すものの裏面側の斜視図であり、図3は、
図1に示すものの製造方法の第1行程を示す説明図であ
り、図4は、図1に示すものの製造方法の第2行程を示
す説明図であり、図5は、図1に示すもののX−X線断
面図である。
【0039】図1,図2に示すように、この外歯ギヤ1
0は、車両用シートのリクライニング機構で使用される
ものであって、金属製で板状の第1ヒンジ部材1に突設
されている。
【0040】この外歯ギヤ10を製造するには、図3に
示すように、その第1行程において、母材である金属製
の板材3を裏面3b側からプレスして、成形する外歯ギ
ヤ10の外径より少し大きな外径の円状突部5を板材3
の表面3a側にエンボス状に突出させる。なお、図3に
おいて、符号5cは円状突部5の外周面を示している。
【0041】次に、図4に示すように、第2行程におい
て、円状突部5の外周部分5aに板材3の表面3a側か
ら該表面3aまでのプレス成形を施して、その外周部分
5aを等間隔で板材3の裏面3b側に押戻すことによ
り、外周部分5aに外歯ギヤ10のギヤ歯11を形成す
ると共に、その外周部分5aの被プレス部を板材3の裏
面3b側に突出させて、前記円状突部5の裏面3b側に
形成された円状凹部7の内周面7aと連結する連結部5
bを成形する。
【0042】従って、外歯ギヤ10は、母材である金属
製の板材3から押出し成形されており、板材3の板厚T
より薄肉の歯幅tを有し、外周全周に亘って板材3と一
体的に結合している。そして、板材3の表面3a側に予
め押出し成形された円状突部5と、この円状突部5の外
周部分5aを等間隔で板材3の裏面3b側に押戻すこと
により円状突部5の外周部分5aに形成されたギヤ歯1
1と、このギヤ歯11の谷部12に対応する板材3の裏
面3b側に突出して円状突部5の裏面3b側に形成され
た円状凹部7の内周面7aと連結される連結部5bとを
備えている。
【0043】なお、第1ヒンジ部材1は、母材である金
属製の板材3に外歯ギヤ10を押出し成形した後、板材
3に所定の切断及び穴開け加工等を施すことによって製
造されている。
【0044】また、連結部5bは、円状突部5の裏面3
b側に蒲鉾形状に突出するように形成されているが、下
記に説明する内歯ギヤ20の連結部4dのように斜面状
に形成しても良く、またギヤ歯11の歯幅tを単に薄く
した形状としても良く、表面3a側に成形される外歯ギ
ヤ10との区別が付くようにしてあれば良い。
【0045】以上説明した外歯ギヤ10は、板材3の表
面3a側に円状突部5を予め押出し成形する第1行程
と、この円状突部5の外周部分5aにギヤ歯11をプレ
ス成形する第2行程との2行程に分けて製造される。
【0046】しかも、この外歯ギヤ10は、板材3の表
面3a側に押出し成形された円状突部5の外周部分5a
を板材3の裏面3b側に押戻すことによりギヤ歯11が
成形されており、円状突部5の外周部分5aにギヤ歯1
1をプレス成形する際には、円状突部5の被プレス部を
板材3の裏面3b側に突出させて逃がすことで塑性変形
を生じさせると共に、裏面3b側に形成された円状凹部
7の内周面7aと連結する連結部5bを形成している。
【0047】従って、この外歯ギヤ10は、1行程のみ
の精密押出し成形により製造される図14図示の従来の
外歯ギヤAと比べて、ギヤ歯11を成形する際の成形圧
力が低減され、その結果、図5に示されているように、
ギヤ歯成形時に各ギヤ歯11の歯先部分に形成される引
込み部13が減少し、ギヤ歯11の有効歯幅Wの減少を
防止できるので、その分だけ母材である板材3の板厚T
を薄くすることが可能となる。
【0048】また、押戻される円状突部5の被プレス部
は塑性変形により裏面3b側に移動するため、連結部5
bが形成されると共に、押戻された材料の残りは板材3
と円状突部5との重合部分5dに流れる。これにより、
連結部5bは強度的に必要な材料のみで成形でき、材料
の無駄が少なく、また重合部分5dは塑性変形により材
料の組織(フロー)が連続しているため強度を強くでき
る。
【0049】この外歯ギヤ10の製造方法では、板材3
を裏面3b側からプレスすることにより、成形する外歯
ギヤ10の外径より大きな外径を有する円状突部5を板
材3の表面3a側にエンボス状に突出させる第1行程
と、この円状突部5の外周部分5aに板材3の表面3a
側からプレス成形を施して円状突部5の外周部分5aを
等間隔で板材3の裏面3b側に押戻すことにより外歯ギ
ヤ10のギヤ歯11を形成する第2行程との2行程に分
けて、板材3と外周全周に亘って結合する外歯ギヤ10
を板材3に押出し成形している。
【0050】しかも、円状突部5の外周部分5aに外歯
ギヤ10のギヤ歯11をプレス成形する際には、その外
周部分5aの被プレス部を板材3の裏面3b側に突出さ
せて逃がすことで、塑性変形を生じさせると共に、板材
3の裏面3b側に形成された円状凹部7の内周面7aと
連結する連結部5bを成形している。
【0051】従って、外歯ギヤ10の製造方法では、1
行程のみの精密押出し成形で外歯ギヤを製造する従来の
外歯ギヤの製造方法と比べて、ギヤ歯11を成形する際
の成形圧力を低減させることができ、その結果、ギヤ歯
成形時に各ギヤ歯11の歯先部分に形成される引込み部
13を減少させてギヤ歯11の有効歯幅Wの減少を防止
でき、その分だけ母材の板厚Tを薄くすることができ
る。
【0052】ところで、外歯ギヤ10の製造方法では、
その第1行程において、図3に示すように、プレス成形
される円状突部5を、その外径が外歯ギヤ10の歯先円
の直径より少し大径の略円形にしている。
【0053】このため、第1行程で使用するプレス金型
31,32の構造をシンプルにでき、その結果、プレス
金型31,32の製作費を安くできると共に、プレス金
型31,32の寿命を長くできるので、外歯ギヤ10の
製造コストの低コスト化を図ることができる。
【0054】図6は、図3に示す第1行程とは別の第1
行程を示す説明図である。図6に示すように、この第1
行程では、円状突部5の外周面5cを、外歯ギヤ10の
歯数に対応した波形形状に成形している。
【0055】このため、図6に示す第1行程を有する外
歯ギヤ10の製造方法では、図3に示す第1行程を有す
る外歯ギヤ10の製造方法と比べて、第2行程でプレス
される円状突部5の被プレス量が減少し、その結果、第
2行程での円状突部5に対するプレス成形圧力を更に低
減させることができる。
【0056】従って、図6に示す第1行程を有する外歯
ギヤ10の製造方法では、図3に示す第1行程を有する
外歯ギヤ10の製造方法と比べて、第2行程で使用され
るプレス金型51,52(図4参照)の長寿命化による
外歯ギヤ10の製造コストの低コスト化を図ることがで
きると共に、第2行程でのギヤ歯成形時に各ギヤ歯11
の歯先部分に形成される引込み部13を更に減少させ
て、その減少分だけ母材の板厚Tを更に薄くすることも
できる。
【0057】なお、以上説明した外歯ギヤ10及びその
製造方法は、車両用シートのリクライニング機構で使用
される外歯ギヤ10及びその製造方法であるが、本発明
に係る外歯ギヤ及びその製造方法は、車両シートのリク
ライニング機構で使用される外歯ギヤ10及びその製造
方法に限定されるものではない。
【0058】(第2実施形態)図7〜図11は、請求項
2及び5記載の各発明を併せて実施した実施の形態の一
例である第2実施形態を示しており、図7は、第2実施
形態に係る内歯ギヤを示す斜視図であり、図8は、図7
に示すものの裏面側の斜視図であり、図9は、図7に示
すものの製造方法の第1行程を示す説明図であり、図1
0は、図7に示すものの製造方法の第2行程を示す説明
図であり、図11は、図7に示すもののY−Y線断面図
である。
【0059】図7,図8に示すように、この内歯ギヤ2
0は、車両用シートのリクライニング機構で使用される
ものであって、金属製で板状の第2ヒンジ部材2に凹設
されている。
【0060】この内歯ギヤ20を製造するには、図9に
示すように、その第1行程において、母材である金属製
の板材4を表面4a側からプレスして、成形する内歯ギ
ヤ20の内径より少し小さな内径の円状凹部6を板材4
の表面4a側にエンボス状に形成する。
【0061】次に、図10に示すように、第2行程にお
いて、板材4の表面4a側からこの円状凹部6の底面6
bまでのプレス成形を板材4における円状凹部6を囲む
囲繞部位4cに施して、その囲繞部位4cを等間隔で板
材4の裏面4b側に押込むことにより、円状凹部6の内
周面6aを含む囲繞部位4cに内歯ギヤ20のギヤ歯2
1を形成すると共に、その囲繞部位4cの被プレス部を
板材4の裏面4b側に突出させて、円状凹部6の裏面4
b側に形成された円状突部8の外周面8aと連結する連
結部4dを形成する。
【0062】従って、内歯ギヤ20は、母材である金属
製の板材4に押込み成形されており、板材の板厚Tより
薄肉の歯幅tを有し、外周全周に亘って板材4からの押
出し部4eと一体的に結合している。そして、内歯ギヤ
20は、板材4の裏面4b側に予め押込み成形された円
状凹部6と、この円状凹部6を囲む囲繞部位4cを等間
隔で板材4の裏面4b側に押込むことにより円状凹部6
の内周面6aに形成されたギヤ歯21と、このギヤ歯2
1の谷部22に対応する板材4の裏面4b側に突出して
円状凹部6の裏面4b側に形成された円状突部8の外周
面8aと連結される連結部4dとを備えている。
【0063】なお、第2ヒンジ部材2は、母材である金
属製の板材4に内歯ギヤ20を押込み成形した後、板材
4に所定の切断及び穴開け加工等を施すことによって製
造されている。
【0064】以上説明した内歯ギヤ20は、板材4の表
面4a側に円状凹部6を予め押込み成形する第1行程
と、板材4における円状凹部6を囲む囲繞部位4cにギ
ヤ歯21をプレス成形する第2行程との2行程に分けて
製造される。
【0065】しかも、この内歯ギヤ20は、板材4の表
面4a側に押込み成形された円状凹部6を囲む囲繞部位
4cを裏面4b側に押込むことによりギヤ歯21を形成
するようにしているので、板材4における円状凹部6を
囲む囲繞部位4cにギヤ歯21をプレス成形する際に
は、その囲繞部位4cの被プレス部を板材4の裏面4b
側に突出させて逃がすことで塑性変形を生じさせると共
に、裏面4b側に形成された円状突部8の外周面8aと
連結する連結部4dを成形している。
【0066】従って、この内歯ギヤ20は、1行程のみ
の精密押込み成形により製造される図15図示の従来の
内歯ギヤBと比べて、ギヤ歯21を成形する際の成形圧
力が低減され、その結果、図11に示されているよう
に、ギヤ歯成形時に各ギヤ歯21の歯先部分に形成され
る引込み部23が減少し、ギヤ歯21の有効歯幅Wの減
少を防止できるので、その分だけ母材である板材4の板
厚Tを薄くすることが可能となる。
【0067】また、押込まれる囲繞部位4cの被プレス
部は、塑性変形により板材4の裏面4b側に移動するた
め、連結部4dが成形されると共に、被プレス部の残り
は板材4と押出し部4eとの重合部分4fに流れる。こ
れにより、連結部4dは強度的に必要な材料のみで成形
できるので、材料の無駄が少なく、また、重合部分4f
は塑性変形により材料の組織(フロー)が連続している
ため強度を強くできる。
【0068】この内歯ギヤ20の製造方法では、板材4
を表面4a側からプレスすることにより成形する内歯ギ
ヤ20の内径より小さな内径を有する円状凹部6を板材
4の表面4a側にエンボス状に形成する第1行程と、板
材4の表面4a側から円状凹部6の底面6bまでのプレ
ス成形を板材4における円状凹部6を囲む囲繞部位4c
に施して板材4の裏面4b側に押込むことにより円状凹
部6の内周面6aに内歯ギヤ20のギヤ歯21を形成す
る第2行程との2行程に分けて、板材4からの押出し部
4eと外周全周に亘って一体的に結合する内歯ギヤ20
を板材4に押込み成形している。
【0069】しかも、板材4における円状凹部6を囲む
囲繞部位4cに内歯ギヤ20のギヤ歯21をプレス成形
する際には、その囲繞部位4cの被プレス部を板材4の
裏面4b側に突出させて逃がすことにより、塑性変形を
生じさせると共に、板材4の裏面4b側に形成された円
状突部8の外周面8aと連結する連結部4dを成形して
いる。
【0070】従って、内歯ギヤ20の製造方法によれ
ば、1行程のみの精密押込み成形で内歯ギヤを製造する
従来の内歯ギヤの製造方法と比べて、ギヤ歯21を成形
する際の成形圧力を低減させることができ、その結果、
ギヤ歯成形時に各ギヤ歯21の歯先部分に形成される引
込み部23を減少させて、ギヤ歯21の有効歯幅Wの減
少を防止でき、その分だけ母材である板材4の板厚Tを
薄くすることができる。
【0071】ところで、内歯ギヤ10の製造方法では、
その第1行程において、図9に示すように、プレス成形
される円状凹部6を、その内径が内歯ギヤ20の歯先円
の直径より少し小径の略円形にしている。
【0072】このため、第1行程で使用するプレス金型
41,42の構造をシンプルにでき、その結果、プレス
金型41,42の製作費を安くできると共に、プレス金
型41,42の寿命を長くできるので、内歯ギヤ20の
製造コストの低コスト化を図ることができる。
【0073】図12は、図9に示す第1行程とは別の第
1行程を示す説明図である。図12に示すように、この
第1行程では、円状凹部6の内周面6aを、内歯ギヤ2
0の歯数に対応した波形形状に成形している。
【0074】このため、図12に示す第1行程を有する
内歯ギヤ20の製造方法では、図9に示す第1行程を有
する内歯ギヤ20の製造方法と比べて、第2行程でプレ
ス成形される板材4の被プレス量が減少し、その結果、
第2行程での板材4に対するプレス成形圧力を更に低減
させることができる。
【0075】従って、図12に示す第1行程を有する内
歯ギヤ20の製造方法では、図9に示す第1行程を有す
る内歯ギヤ20の製造方法と比べて、第2行程で使用さ
れるプレス金型61,62(図10参照)の長寿命化に
よる内歯ギヤ20の製造コストの低コスト化を図ること
ができると共に、第2行程でのギヤ歯成形時に各ギヤ歯
21の歯先部分に形成される引込み部23を更に減少さ
せて、その減少分だけ母材の板厚Tを更に薄くすること
もできる。
【0076】なお、以上説明した内歯ギヤ20及びその
製造方法は、車両用シートのリクライニング機構で使用
される内歯ギヤ20及びその製造方法であるが、本発明
に係る内歯ギヤ及びその製造方法は、車両シートのリク
ライニング機構で使用される内歯ギヤ20及びその製造
方法に限定されるものではない。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明では、板材に予め押出し
成形した円状突部の外周部分を板材の裏面側に押戻すこ
とによりギヤ歯が成形されると共に、押戻されて板材の
裏面側に移動する材料が円状突部の裏面側に形成された
円状凹部の内周面と連結して連結部が成形されているの
で、板材と円状突部との重合部分は塑性変形により材料
の組織(フロー)が連続しているため強度を強くでき、
また、連結部は強度的に必要な材料のみで成形されてい
るので材料の無駄を少なくできる。
【0078】請求項2の発明では、板材の表面側に予め
押込み成形された円形凹部を囲む囲繞部位を板材の裏面
側に押込むことによりギヤ歯が成形されると共に、押込
まれて板材の裏面側に移動する材料が円状凹部の裏面側
に形成された円状突部の外周面と連結して連結部が成形
されているので、板材と円状突部との重合部分は塑性変
形により材料の組織(フロー)が連続しているため強度
を強くでき、また、連結部は強度的に必要となる材料の
みで成形されているので材料の無駄を少なくできる。
【0079】請求項3の発明では、1行程のみの精密押
出し成形で外歯ギヤを製造する従来の外歯ギヤの製造方
法と比べて、ギヤ歯を成形する際の成形圧力を低減させ
ることができるので、ギヤ歯成形時に各ギヤ歯の歯先部
分に形成される引込み部を減少させて、ギヤ歯の有効歯
幅の減少を防止でき、その分だけ母材の板厚を薄くする
ことができる。
【0080】また、請求項3の発明では、第1行程で使
用するプレス金型の構造をシンプルにでき、プレス金型
の製作費を安くできると共に、プレス金型の寿命を長く
できるので、外歯ギヤの製造コストの低コスト化を図る
ことができる。
【0081】請求項4の発明では、第2行程での円状突
部に対するプレス成形圧力を更に低減させることができ
るので、第2行程で使用されるプレス金型の長寿命化に
よる外歯ギヤの製造コストの低コスト化を図ることがで
きると共に、第2行程でのギヤ歯成形時に各ギヤ歯の歯
先部分に形成される引込み部を更に減少させて、母材の
板厚を更に薄くすることもできる。
【0082】請求項5の発明では、1行程のみの精密押
込み成形で内歯ギヤを製造する従来の内歯ギヤの製造方
法と比べて、ギヤ歯を成形する際の成形圧力を低減させ
ることができるので、ギヤ歯成形時に各ギヤ歯の歯先部
分に形成される引込み部を減少させて、ギヤ歯の有効歯
幅の減少を防止でき、その分だけ母材の板厚を薄くする
ことができる。
【0083】また、請求項5の発明では、第1行程で使
用するプレス金型の構造をシンプルにでき、プレス金型
の製作費を安くできると共に、プレス金型の寿命を長く
できるので、内歯ギヤの製造コストの低コスト化を図る
ことができる。
【0084】請求項6の発明では、第2行程での板材に
対するプレス成形圧力を更に低減させることができるの
で、第2行程で使用されるプレス金型の長寿命化による
内歯ギヤの製造コストの低コスト化を図ることができる
と共に、第2行程でのギヤ歯成形時に各ギヤ歯の歯先部
分に形成される引込み部を更に減少させて、母材の板厚
を更に薄くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る外歯ギヤを示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示すものの裏面側の斜視図である。
【図3】図1に示すものの製造方法の第1行程を示す説
明図である。
【図4】図1に示すものの製造方法の第2行程を示す説
明図である。
【図5】図1に示すもののX−X線断面図である。
【図6】図3に示す第1行程とは別の第1行程を示す説
明図である。
【図7】第2実施形態に係る内歯ギヤを示す斜視図であ
る。
【図8】図7に示すものの裏面側の斜視図である。
【図9】図7に示すものの製造方法の第1行程を示す説
明図である。
【図10】図7に示すものの製造方法の第2行程を示す
説明図である。
【図11】図7に示すもののY−Y線断面図である。
【図12】図9に示す第1行程とは別の第1行程を示す
説明図である。
【図13】従来品の一例を示す分解斜視図である。
【図14】図13中の第1ヒンジ部材の一部を拡大して
示す断面図である。
【図15】図13中の第2ヒンジ部材の一部を拡大して
示す断面図である。
【符号の説明】
3,4 板材 3a,4a 板材の表面 3b,4b 板材の裏面 4c 囲繞部位 4d,5b 連結部 5,8 円状突部 5a 外周部分 5c,8a 円状突部の外周面 6,7 円状凹部 6a,7a 円状凹部の内周面 10 外歯ギヤ 11 外歯ギヤのギヤ歯 12 外歯ギヤの谷部 20 内歯ギヤ 21 内歯ギヤのギヤ歯 22 内歯ギヤの谷部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材から押出し成形された円状突部の外
    周面にギヤ歯が形成された外歯ギヤであって、 前記板材の表面側に予め押出し成形された円状突部と、
    この円状突部の外周部分を等間隔で板材の裏面側に押し
    戻すことにより円状突部の外周部分に形成されたギヤ歯
    と、このギヤ歯の谷部に対応する板材の裏面側に突出し
    て前記円状突部の裏面側に形成された円状凹部の内周面
    と連結される連結部とを備えていることを特徴とする外
    歯ギヤ。
  2. 【請求項2】 板材に押込み成形された円状凹部の内周
    面にギヤ歯が形成された内歯ギヤであって、 前記板材の表面側に予め押込み成形された円状凹部と、
    この円状凹部を囲む囲繞部位を等間隔で板材の裏面側に
    押込むことにより円状凹部の内周面に形成されたギヤ歯
    と、このギヤ歯の谷部に対応する板材の裏面側に突出し
    て前記円状凹部の裏面側に形成された円状突部の外周面
    と連結される連結部とを備えていることを特徴とする内
    歯ギヤ。
  3. 【請求項3】 板材から押出し成形された円形突部の外
    周面にギヤ歯を成形する外歯ギヤの製造方法であって、 前記板材をプレスすることにより、成形するギヤ歯の径
    よりも大きな径を有する円状突部を板材の表面側にエン
    ボス状に押出し成形する第1行程と、 この円状突部の外周部分を等間隔で板材の裏面側に押戻
    すことにより前記円状突部の外周部分にギヤ歯を形成す
    ると共に、前記外周部分の被プレス部を板材の裏面側に
    突出させて前記円状突部の裏面側に形成された円状凹部
    の内周面と連結する連結部を成形する第2行程とを備え
    ていることを特徴とする外歯ギヤの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の外歯ギヤの製造方法であ
    って、 前記第1行程で成形される円状突部の外周面を、前記外
    歯ギヤの歯数に対応した波形形状に成形することを特徴
    とする外歯ギヤの製造方法。
  5. 【請求項5】 板材に押込み成形された円状凹部の内周
    面にギヤ歯を成形する内歯ギヤの製造方法であって、 前記板材をプレスすることにより、成形するギヤ歯の径
    よりも小さな径を有する円状凹部を板材の表面側にエン
    ボス状に押込み成形する第1行程と、 この円状凹部を囲む囲繞部位を等間隔で板材の裏面側に
    押込むことにより前記円状凹部の内周面にギヤ歯を形成
    すると共に、この囲繞部位の被プレス部を板材の裏面側
    に突出させて前記円状凹部の裏面側に形成された円状突
    部の外周面と連結する連結部を形成する第2行程とを備
    えていることを特徴とする内歯ギヤの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の内歯ギヤの製造方法であ
    って、 前記第1行程で成形される円状凹部の内周面を、前記内
    歯ギヤの歯数に対応した波形形状に成形することを特徴
    とする内歯ギヤの製造方法。
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