JP4300540B2 - スクリュウジャッキ用小歯車装置 - Google Patents
スクリュウジャッキ用小歯車装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4300540B2 JP4300540B2 JP08486799A JP8486799A JP4300540B2 JP 4300540 B2 JP4300540 B2 JP 4300540B2 JP 08486799 A JP08486799 A JP 08486799A JP 8486799 A JP8486799 A JP 8486799A JP 4300540 B2 JP4300540 B2 JP 4300540B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- small gear
- fitted
- plate
- joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Gears, Cams (AREA)
Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、主として自動車用のスクリュウジャッキにおける小歯車装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用のスクリュウジャッキの小歯車装置13は、図5に示すように、小歯車部14と軸部15は、鋳物により一体に形成し、軸部に継手部16を嵌合した後、リベット止め17により結合していた。また、軸部15には周回溝18を鋳物形成時に形成し、潤滑油19を充填していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
自動車用ジャッキは、大量生産・低コストが要請される。しかし、従来の鋳物によるスクリュウジャッキの製造では、成型毎に砂型を作り直すものであり、製造コストの低減を図ることに限界があった。
【0004】
この発明は、前記の問題点を解消しようとなされたのであって、市販の鉄板、鉄製パイプを用い、プレス成形を主とする製造工程で大量生産し、低コスト化を図り、堅牢・安価に提供することを目的になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
鉄板をプレスによりその外縁を歯車の歯部に切断すると共に、中心を異形孔に形成した歯車板と、金属材により前半部の外周を、オイルレスメタルを嵌着可能な細径に形成すると共に、その前半部の前端面より前記歯部板の異形孔に適合する外径のカシメ軸を突出成形し、後半部の外周を異形に形成した回止面と、外周に凹陥する係合部を形成した軸部と、後半部にハンドル軸の先端に設けた回転係合軸と嵌合する回転受孔と回転受溝を具え、前端の外形を前記軸部の後半部に適合して嵌合する異形筒に形成し、かつ前記軸部の係合部にプレス嵌入する切込嵌入部を前端寄りに有する継手部とから部材を構成し、前記軸部の前端に前記歯部板の複数枚を重合してカシメ着して小歯車を設けると共に小歯車の軸部後端に前記継手部を一体に嵌合係着して軸部と継手部を一体に固着接続し、同時に歯部板と継手部が小歯車受けの内外端に対応し、小歯車受けから外れることなく回転自在にセットすることを特徴とするスクリュウジャッキ用小歯車装置にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
鉄板をプレスによりその外縁を歯車の歯部に切断すると共に、中心を異形孔に形成した歯車板と、金属材により前半部の外周を、オイルレスメタルを嵌着可能な細径に形成すると共に、その前半部の前端面より前記歯部板の異形孔に適合する外径のカシメ軸を突出成形し、後半部の外周を外周面より低く互いに180度齟齬する平行回止面と、その平行回止面に対して90度齟齬する中間外周に係合溝を形成した軸部と、後半部にハンドル軸の先端に設けた回転係合軸と嵌合する回転受孔と回転受溝を具え、前端の外形を前記軸部の後半部に適合して嵌合する異形筒に形成し、かつ前記軸部の係合溝にプレス嵌入する切込嵌入部を前端よりに有する継手部とから部材を構成し、その軸部の前端に歯部板の複数枚を重合してカシメ着して小歯車を設けると共に小歯車の軸部後端に継手部を一体に嵌合係着して軸部と継手部を一体に固着接続し、同時に歯部板と継手部が小歯車受けの内外端に対応し、小歯車受けから外れることなく回転自在にセットすることを特徴とするスクリュウジャッキ用小歯車装置。
【0007】
【実施例】
以下、この発明のスクリュウジャッキ用小歯車装置およびその製造方法を、その実施の一例である図面により説明すると、1は、この発明の小歯車装置2を装備したスクリュウジャッキで、本体ケース3は、ギヤケース3aと、小歯車受け3bと、ラムケース3cより構成し、ギヤケース3aは、鉄板をプレス成形し、小歯車受け3bは、所要径の鉄材パイプを所要長に裁断し、前記ギヤケース3aの側周に開口する小歯車受け取付孔3a1に嵌合した後、溶着している。ラムケース3cは、所要径の鋼管を所要長に裁断し、下端外周径3c1を、前記ギヤケース3aの上端のラムケース取付孔3a2に、適合するように拡開し、また上端の内径面に突出する回止め突条3c2をプレス成形により設け、下端を前記ギヤケース3aの上端のラムケース取付孔3a2に嵌合した後、溶着している。
【0008】
前記小歯車装置2の小歯車4は、歯部板5と軸部6から構成し、その歯部板5は、鉄板をプレスにより裁断し、その外縁5aを歯部に切断すると共に、内縁5bを異形孔に形成し、その複数枚(実施例では2枚)を重合して用いる。軸部6は、例えば、亜鉛合金材等をダイキャストにより、前半部6aの外周を細径6a1に形成してオイルレスメタル7を嵌着し、その前半部6aの前端面6a2より前記歯部板5の内縁5bに適合する外径が異形のカシメ軸8を突出成形し、後半部6bの外周を外周面より低く互いに180度齟齬する平行回止面9、9と、その平行回止面9に対して90度齟齬する中間外周に係合溝10、10を形成してなるものである。そして歯部板5は、軸部6の前端に、カシメ軸8によりカシメ着するものである。
【0009】
11は、前記小歯車4に接続する継手部で、例えば適宜形の鋼管を所要長さに裁断すると共に、外形を前記軸部6の後半部6bに適合する異径筒に形成し、その前端の所要長さを前記軸部6の後半部6bに嵌合した後、軸部6の係合溝10、10に対応する切込部11a、11aをプレスして嵌入し、軸部6と継手部11を一体に接続してなるものである。この継手部11は、図示しないが、ハンドル軸の先端に設けた回転係合軸と嵌合する回転受孔12aと回転受溝12bを具えている。
【0010】
この発明のスクリュウジャッキ用小歯車装置は、以上のように、構成されるから、オイルレスメタル7は軸部6の前半部6aに打ち込むことにより嵌合することができる。そして歯部板5を、実施例では2枚を重ね合わせてカシメ軸8に嵌合した後、カシメ軸8の先端を打叩してカシメ着することができる。そして継手部11を軸部6の後半部6bに嵌合係着する前に、ギヤケース3aに設けた小歯車受け3bにギヤケース3aの内側から嵌挿し、小歯車受け3bより外方に突出する軸部6の後半部6bに継手部11を嵌合し、かつ切込部11a、11aをプレスして軸部6の後半部6bの係合溝10、10に嵌合係着すると、軸部6と継手部11が一体に固着接続し、同時に歯部板5と継手部11が小歯車受け3bの内外端に対応し、小歯車受け3bから外れることなく回転自在にセットすることができるのである。
【0011】
【発明の効果】
この発明のスクリュウジャッキ用小歯車装置は、以上のようになるから、第1に、小歯車の歯部板は、厚みを選択することによって容易に成形加工をすることができ、その歯部板の枚数を増やすことにより強度をあげることができ、カシメ軸は異形軸であるから各歯部板に対して同様の強度で回転を伝達することができ、また全体はカシメ着なので歯部全体が一体化して大歯車と噛合することができる。
【0012】
第2に、オイルレスメタルは軸部の前半部に配備し、嵌合終端をカシメ着された歯部板に強固に保持されて外れることがなく、小歯車受けの内径面に接面し、円滑な回転を長期に渡って維持するものである。
【0013】
第3に、ギヤケースへのセットにおいても、歯部板をカシメ着した軸部を小歯車受けにギヤケースの内側から嵌挿し、小歯車受けより外方に突出する軸部の後半部に継手部を嵌合し、その切込部をプレスすることによって軸部と継手部を極めて生産性よく固着接続することができるものである。
【0014】
よって、この発明のスクリュウジャッキ用小歯車装置およびその製造方法は、従来の鋳物製のスクリュウジャッキの小歯車装置に比較して、大量生産性と回転性能に優れ、低コストでスクリュウジャッキを提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のスクリュウジャッキ用小歯車装置を装備したスクリュウジャッキの縦断面説明図で、多段扛重筒を伸張させた状態を付加している。
【図2】 この発明のスクリュウジャッキ用小歯車装置を構成する小歯車軸体単体の斜視図である。
【図3】 同じく、分解斜視図である。
【図4】 同じく、小歯車軸体に一体に嵌着する継手筒単体の斜視図である。
【図5】 従来のスクリュウジャッキの縦断面図である。
【符号の説明】
1 スクリュウジャッキ
2 小歯車装置
3 本体ケース
3a ギヤケース
3a1 小歯車受け取付孔
3a2 ラムケース取付孔
3b 小歯車受け
3c ラムケース
3c1 下端外周径
3c2 回止め突条
4 小歯車
5 歯部板
5a 外縁
5b 内縁
6 軸部
6a 前半部
6a1 細径
6a2 前端面
6b 後半部
7 オイルレスメタル
8 カシメ軸
9 平行回止面
10 係合溝
11 継手部
11a 切込部
12a 回転受孔
12b 回転受溝
Claims (1)
- 鉄板をプレスによりその外縁を歯車の歯部に切断すると共に、中心を異形孔に形成した歯車板と、金属材により前半部の外周を、オイルレスメタルを嵌着可能な細径に形成すると共に、その前半部の前端面より前記歯部板の異形孔に適合する外径のカシメ軸を突出成形し、後半部の外周を異形に形成した回止面と、外周に凹陥する係合部を形成した軸部と、後半部にハンドル軸の先端に設けた回転係合軸と嵌合する回転受孔と回転受溝を具え、前端の外形を前記軸部の後半部に適合して嵌合する異形筒に形成し、かつ前記軸部の係合部にプレス嵌入する切込嵌入部を前端寄りに有する継手部とから部材を構成し、前記軸部の前端に前記歯部板の複数枚を重合してカシメ着して小歯車を設けると共に小歯車の軸部後端に前記継手部を一体に嵌合係着して軸部と継手部を一体に固着接続し、同時に歯部板と継手部が小歯車受けの内外端に対応し、小歯車受けから外れることなく回転自在にセットすることを特徴とするスクリュウジャッキ用小歯車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08486799A JP4300540B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | スクリュウジャッキ用小歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08486799A JP4300540B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | スクリュウジャッキ用小歯車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000272887A JP2000272887A (ja) | 2000-10-03 |
JP4300540B2 true JP4300540B2 (ja) | 2009-07-22 |
Family
ID=13842771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08486799A Expired - Lifetime JP4300540B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | スクリュウジャッキ用小歯車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4300540B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101166558B (zh) * | 2005-04-28 | 2011-01-19 | 株式会社21恢复 | 温灸器 |
-
1999
- 1999-03-26 JP JP08486799A patent/JP4300540B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101166558B (zh) * | 2005-04-28 | 2011-01-19 | 株式会社21恢复 | 温灸器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000272887A (ja) | 2000-10-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4770283A (en) | Friction ring for clutches or brakes, and a method and device for producing the friction ring | |
CN104930038B (zh) | 自冲孔中空压入元件以及由紧固件和金属片材构成的组件 | |
KR20060116099A (ko) | 자동차용 유니버셜 조인트 및 그 제조방법 | |
CN108506457A (zh) | 用于平衡轴的齿轮以及平衡轴 | |
JPH0735285U (ja) | 自転車用クイックレリーズ装置 | |
JP2005046912A5 (ja) | ||
JP4300540B2 (ja) | スクリュウジャッキ用小歯車装置 | |
JP2000202569A (ja) | 中空ラック軸の製造方法 | |
JPH112253A (ja) | 自動車用トランスミッションにおけるトルク伝達部材,スプライン歯形の成形方法およびスプライン歯形成形装置 | |
JP5384056B2 (ja) | 自動車用ホイールディスクの製造方法 | |
JP4944835B2 (ja) | スタッド状部材の固定構造及びスタッド状部材の固定構造体の製造方法 | |
JPH0949549A (ja) | ホイールバランスウエイトおよびその製造方法 | |
JP2509512B2 (ja) | ドライブプレ―トの製造方法 | |
KR101299876B1 (ko) | 자동차 브레이크용 에스캠 샤프트 및 그 제조 방법 | |
JP3558501B2 (ja) | ボス付きドラムの製造方法 | |
JP3905586B2 (ja) | 打ち込みファスナー | |
JPH1157913A (ja) | ボス付きドラムの製造方法 | |
JP3799549B2 (ja) | 変速装置用ギヤの製造方法 | |
JP2641173B2 (ja) | キーの製造方法 | |
JP3440540B2 (ja) | 成形金型 | |
JP3892675B2 (ja) | 自動変速機用ピストン及びその製法 | |
JP2780978B2 (ja) | 中空シャフトの製造方法 | |
EP0176639A2 (en) | Sprocket and crank assembly | |
JP2007196249A (ja) | 異形板状部材の製造方法 | |
JPH0231262B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051012 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081014 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090317 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090410 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |