JP3905586B2 - 打ち込みファスナー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート躯体やブロック体に器材等を固定する場合に用いる開脚式の打ち込みファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような目的に使用する従来の開脚式の打ち込みファスナーは、図5に示すように、2つの軸体1、2の組合せからなり、太い軸径を有する円軸の丸線3を所定長さに寸断して一方の端部に円盤状の頭部4を圧造し(図5(A)参照)、このリベット体の丸線3に頭部4と他端側に円軸部5を残して切削またはプレス切断し、これによって半円柱軸部6を形成し、更に頭部4に半円形の孔7を打抜いて一方の軸体1を形成している(図5(B)、(D)参照)。
【0003】
他方軸体2は、半円柱軸部8に形成され、両軸体1と2は、図5(C)に示すように、頭部4の孔7内に他方軸体2の半円柱軸部8を挿入し、両者の半円柱軸部6と8の平坦面が重なるように組み合せて打ち込みファスナーを形成している。
【0004】
また、打ち込みファスナーの他の例としては、図5(C)で示したファスナーにおいて、一方軸体1の半円柱軸部6を断面半円形の線材によって形成し、円軸部5に該当する誘導突部を、プレス等の手段で半円柱部の一部を平坦面側へ部分的に突出させて形成したものがある。
【0005】
上記のファスナーは、図6に示すように、両軸体1と2をコンクリート躯体10に設けた下孔11内に固定物12を介して挿入し、突出した他方軸体2を打ち込むことにより、この軸体2の先端を円軸部5で誘導して外方に屈曲させ、両軸体1と2の開脚により耐引抜強度を得るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前者のファスナーは、円軸の一部及び頭部4の各々に切削又はプレス加工を施す必要があるため、製造工程に手数がかかり、更に、素材のロスが大量に発生するという問題がある。
【0007】
また、後者のファスナーにおいては、開脚の誘導突部をプレス成形してあるので、特に固いコンクリート躯体など、取り付け箇所の条件によっては、他方軸体の打込み時にその先端が誘導突部を押し戻すことがあり、これが主因となって、大きな耐引抜き強度を期待することができないという問題がある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、材料ロスの発生がなく、製造工程も簡略化できると共に、打込みにより確実な開脚が得られ、大きな耐引抜き強度を有する打ち込みファスナーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、断面が略半円柱状の2つの軸体から成り、一方の軸体は先端部に突部を有し、その他端の頭部側が、他方の軸体の頭部側の下位にズレるようにして、各々の平坦面部が向き合うように組み合わせ、2つのズレた軸体を一方軸体の頭部の近くでワッシャにより束ねた構造を有する打ち込みファスナーにおいて、一方の軸体の先端側の突部は、略半円柱状の軸体の平坦面幅よりも小さな幅を有し、厚さは軸体の厚さよりも厚い構成を採用したものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、先端の突部は、断面が略半円柱状の軸体の平坦面幅よりも小さな直径を有する断面略円形である構成を採用したものである。
【0011】
請求項3の発明は、断面が略半円柱状の2つの軸体から成り、一方の軸体は先端部に突部を有し、その他端の頭部側が、他方の軸体の頭部側の下位にズレるようにして、各々の平坦面部が向き合うように組み合わせ、2つのズレた軸体を一方の軸体の頭部近くでワッシャにより束ねた構造を有する打ち込みファスナーの製造方法であって、一方が略半円形の窪み溝と他方が平坦面を有する2つの型によって金属丸線を間欠的に圧造し、丸線部の直径よりも広幅の略半円柱軸部を、丸線部と該略半円柱軸部が中間に移行部を有しながら交互に繰り返すように成形する工程と、略半円柱軸部の始端近くに半円盤状の頭部を圧造によって成形する工程と、略半円柱軸部の丸線部を越えて次の略半円柱軸部の始端近くを切断する工程とを経て、一方の軸体を形成する構成を採用したものである。
【0012】
請求項4の発明は、断面が略半円柱状の2つの軸体から成り、一方の軸体は先端部に突部を有し、その他端の頭部側が、他方の軸体の頭部側の下位にズレるようにして、各々の平坦面部が向き合うように組み合わせ、2つのズレた軸体を一方の軸体の頭部の近くでワッシャにより束ねた構造を有する打ち込みファスナーの製造方法であって、断面半円柱状の半丸線を用い、該半丸線の両側にある2つのエッジ方向から中心へ向けて圧造し、半円柱軸部の平坦面よりも狭く、かつ半円柱状部の厚さよりも厚い偏厚部を、半円柱軸部と該偏厚部が中間に移行部を有しながら交互に繰り返すように半丸線の軸方向へ間欠的に形成する工程と、半円柱軸部の始端近くに半円盤状の頭部を圧造によって形成する工程と、半円柱軸部の終端から偏厚部を越えて次の半円柱軸部の始端近くを切断する工程とを経て、一方の軸体を形成する構成を採用したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0014】
図1のように、打ち込みファスナー21は、断面が略半円柱状の2つの軸体22と23からなり、一方の軸体22は、先端部の平坦面側に突部24を有し、他端に半円盤状の頭部25が設けられ、他方の軸体23は、一方の軸体22と略等しい長さを有し、他方端部に半円盤状の頭部26を有し、両軸体22と23は、一方軸体22の頭部25が他方軸体23の頭部26の下位にズレるようにして、各々の平面部が向き合うように重ね合わせ、2つのズレた軸体22、23を一方軸体22の頭部25の近くでワッシャ27により束ねた構造になっている。
【0015】
前記一方の軸体22の先端部に設けた突部24は、この軸体22の平坦面幅よりも小さな幅を有し、厚さは該軸体22の厚さよりも厚くなり、厚みの厚い分だけ平坦面側に突出しており、図示の場合、この突部24は、断面が軸体22の平坦面幅よりも小さな直径を有する略円形に形成されている。
【0016】
図2と図3は、一方軸体22の製造方法を示し、材料に金属丸線28を用い、先ず、一方が略半円形の窪み溝と他方が平坦面を有する2つの型によって金属丸線28を間歇的に圧造し、該丸線28の直径よりも広幅で所定の長さを有する半円柱軸部29を、丸線部30と該略半円柱軸部29が中間に移行部31を有しながら交互に繰り返すように成形する。
【0017】
このとき、略半円柱軸部29と残した丸線部30は、図2(B)に示すように、略半円柱軸部29の弧状底面と丸線部30の外周底面とが同一面となり、略半円柱軸部29の平坦面に対して丸線部30の略半分が突出した状態となり、この突出部分が一方軸体22における突部24となる。
【0018】
上記のように、略半円柱軸部29と丸線部30が交互に成形された線材は、次に、略半円柱軸部29の始端近くに半円盤状の頭部25を圧造によって成形し、この後、略半円柱軸部29の丸線部30を越えて次の略半円柱軸部29の始端近くを切断し、上記した各工程を繰り返すことにより、一方の軸体22を製作する。
【0019】
また、一方の軸体22の他の製造方法としては、断面半円柱状の半丸線を材料に用い、この半丸線の両側にある2つのエッジ方向から中心へ向けて圧造し、半円柱軸部の平坦面よりも狭く、かつ半円柱状部の厚さよりも厚い偏厚部を半円柱軸部と該偏厚部が中間に移行部を有しながら交互に繰り返すように半丸線の軸方向へ間歇的に形成し、この後半円柱軸部の始端近くに半円盤状の頭部を圧造によって形成し、更に半円柱軸部の終端から偏圧部を越えて次の半円柱軸部の始端近くを切断し、これを繰り返すことにより、一方の軸体を製造する。
【0020】
この製造方法において、偏厚部は、先の製造方法における丸線部30に等しい形状と条件に形成されることにより、半円柱軸部の平坦面側に突出状となる。
【0021】
図4は、ファスナー21の使用例を示し、コンクリート躯体10と両軸体22、23が嵌り合う径の下孔11をドリル等で穿設し、取付物12を介してこの下孔11に両軸体22、23を挿入し、一方軸体22に対して突出する他方軸体23の頭部26を打ち込むと、他方軸体23は下孔内に進入し、その先端が一方軸体22に設けた突部24に乗り上げ、該他方軸体23は外方へ弧状に屈曲し、両軸体22と23が開脚した状態となる。
【0022】
上記突部24は、一方軸体22において、略半円柱軸部29の厚さよりも厚くなっているので、打込み時に他方軸体23によって押し戻されることがなく、従って両軸体22と23は固いコンクリート躯体10においても確実に開脚し、大きな耐引抜強度を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、断面が略半円柱状の2つの軸体からなるファスナーにおいて、半円柱軸部と突部の一方を圧造することによって一方の軸体を得るようにしたので、加工工程が簡略化でき、かつ、材料の無駄が全くないので、製造コストの低減が可能になる。
【0024】
また、一方の軸体に設けた突部は、略半円柱軸部の平坦面幅より小さな幅で該略半円柱軸部の厚さよりも厚く形成したので、打込み時において、突部が押し戻されるようなことがなく、大きな耐引抜き強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は打ち込みファスナーの正面図、(B)は同側面図、(C)は同背面図
【図2】(A)は一方軸体の製造方法を示す正面図、(B)は(A)の矢印b−bの拡大断面図
【図3】一方軸体の製造方法を示す斜視図
【図4】打ち込みファスナーの使用状態を示す断面図
【図5】(A)乃至(D)は従来の打ち込みファスナーの製造工程を示す説明図
【図6】従来の打ち込みファスナーの使用状態を示す断面図
【符号の説明】
21 ファスナー
22、23 軸体
24 突部
25 頭部
26 頭部
27 ワッシャ

Claims (4)

  1. 断面が略半円柱状の2つの軸体から成り、一方の軸体は先端部に突部を有し、その他端の頭部側が、他方の軸体の頭部側の下位にズレるようにして、各々の平坦面部が向き合うように組み合わせ、2つのズレた軸体を一方軸体の頭部の近くでワッシャにより束ねた構造を有する打ち込みファスナーにおいて、一方の軸体の先端側の突部は、略半円柱状の軸体の平坦面幅よりも小さな幅を有し、厚さは軸体の厚さよりも厚いことを特徴とする打ち込みファスナー。
  2. 先端の突部は、断面が略半円柱状の軸体の平坦面幅よりも小さな直径を有する断面略円形であることを特徴とする請求項1記載の打ち込みファスナー。
  3. 断面が略半円柱状の2つの軸体から成り、一方の軸体は先端部に突部を有し、その他端の頭部側が、他方の軸体の頭部側の下位にズレるようにして、各々の平坦面部が向き合うように組み合わせ、2つのズレた軸体を一方の軸体の頭部近くでワッシャにより束ねた構造を有する打ち込みファスナーの製造方法であって、一方が略半円形の窪み溝と他方が平坦面を有する2つの型によって金属丸線を間欠的に圧造し、丸線部の直径よりも広幅の略半円柱軸部を、丸線部と該略半円柱軸部が中間に移行部を有しながら交互に繰り返すように成形する工程と、略半円柱軸部の始端近くに半円盤状の頭部を圧造によって成形する工程と、略半円柱軸部の丸線部を越えて次の略半円柱軸部の始端近くを切断する工程とを経て、一方の軸体を形成することを特徴とする打ち込みファスナーの製造方法。
  4. 断面が略半円柱状の2つの軸体から成り、一方の軸体は先端部に突部を有し、その他端の頭部側が、他方の軸体の頭部側の下位にズレるようにして、各々の平坦面部が向き合うように組み合わせ、2つのズレた軸体を一方の軸体の頭部の近くでワッシャにより束ねた構造を有する打ち込みファスナーの製造方法であって、断面半円柱状の半丸線を用い、該半丸線の両側にある2つのエッジ方向から中心へ向けて圧造し、半円柱軸部の平坦面よりも狭く、かつ半円柱状部の厚さよりも厚い偏厚部を、半円柱軸部と該偏厚部が中間に移行部を有しながら交互に繰り返すように半丸線の軸方向へ間欠的に形成する工程と、半円柱軸部の始端近くに半円盤状の頭部を圧造によって形成する工程と、半円柱軸部の終端から偏厚部を越えて次の半円柱軸部の始端近くを切断する工程とを経て、一方の軸体を形成することを特徴とする打ち込みファスナーの製造方法。
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