JPH1157885A - 打抜き方法、ダイ及び打抜き金型 - Google Patents

打抜き方法、ダイ及び打抜き金型

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JPH1157885A
JPH1157885A JP23154397A JP23154397A JPH1157885A JP H1157885 A JPH1157885 A JP H1157885A JP 23154397 A JP23154397 A JP 23154397A JP 23154397 A JP23154397 A JP 23154397A JP H1157885 A JPH1157885 A JP H1157885A
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die
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scrap
punch
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Hideaki Okaya
英明 岡谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイ内の抜きカス及び潤滑油を強力に吸引す
ることができ、抜きカスがカス抜き孔に残ることを有効
に防止でき、抜きカスの詰まり、及びカス上がりを防止
することができるようにする。 【解決手段】 ダイ孔11及び該ダイ孔11と連続し、
ダイ孔11よりも大径のカス抜き孔12が設けられた筒
状のダイ1に、ダイ孔11の外側から前記カス抜き孔1
2にかけて貫通する貫通孔14を設けて、ダイ孔11が
抜きカスで塞がれ、カス上がりが防止される場合でも、
カス抜き孔12に空気の流れを発生させて、吸気装置に
よるカス抜き孔12内の吸引力を高くでき、ダイ1内の
抜きカス及び潤滑油を強力に吸引することができるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材等に孔あけす
るための打抜き方法、この打抜き方法に用いるのに好敵
なダイ及び打抜き金型に関する。
【0002】
【従来の技術】打抜き加工には、パンチと、該パンチに
対応するダイが用いられている。このダイは、図5に示
すように、パンチBに対応するダイ孔C1及び該ダイ孔
C1と連続し、ダイ孔C1よりも大径のカス抜き孔C2
が設けられた円筒状に形成されている。また、ダイCの
カス抜き孔C2が開放される端部外周には、鍔C3が設
けられている。斯く構成されたダイCは、ダイ保持体D
に穿設された嵌合孔D1に挿嵌され、前記鍔C3により
嵌合孔D1からの抜け出しを防止するようにしている。
【0003】ダイ保持体Dは、該ダイ保持体Dをバッキ
ングEを介して保持し、プレスのプレスベッドに取付け
られる下側ボルスタF及び前記ダイCとともに下金型を
構成し、ダイ保持体D及びバッキングEを貫通する取付
ねじにより、ダイ保持体D及びバッキングEを下側ボル
スタFに着脱可能に取付けている。
【0004】また、前記パンチBは、該パンチBを保持
するパンチ保持体Hと、該パンチ保持体Hをバッキング
Gを介して保持し、プレスのプレススライドに取付けら
れる上側ボルスタ(図示せず)と、パンチ保持体Hに対
し上下に移動可能であり、打抜き素材の上がりを防止す
るストリッパJとともに上金型を構成している。
【0005】そして、打抜き加工を行う場合、プレスの
前記プレススライドの作動によりパンチBを下動させ
て、ダイC及びパンチB間に介在された板状の打ち抜き
素材を打ち抜くのである。打ち抜かれた後の抜きカス
は、ダイCのダイ孔C1を経てカス抜き孔C2に落下
し、該カス抜き孔C2から、バッキングE及び下側ボル
スタFを貫通する排出孔e,fから外部に排出される。
また、打ち抜きの都度、上金型は上昇し、素材はリフタ
ガイドにより若干リフトアップされて横方向に間歇送り
される。
【0006】ところで、打抜き加工を行う場合、打ち抜
かれた後の抜きカスがパンチBとともに上がること(カ
ス上がり)、及び抜きカスがカス抜き孔C2に詰まるこ
とを確実に防止することが要求される。
【0007】カス上がりを防止する対策としては、平成
8年1月、パンチ工業株式会社 発行のプレス金型シリ
ーズ96 プレス金型用部品の450頁に記載されてい
るように、せん断加工(打抜き加工)中のダイ側面(ダ
イ孔)と抜きカスとの摩擦力を維持することが必要とさ
れる。
【0008】つまり、板状の打ち抜き素材が打ち抜かれ
るとき、素材には、軽度の曲げ応力、圧縮応力及び引張
り応力が板面方向に発生し、これらの応力により亀裂が
発生して打ち抜かれることになるため、ダイ孔C1に打
ち抜かれた抜きカスは、スプリングバックによりダイ孔
C1を押しつけて摩擦力を発生させることになるのであ
るが、抜きカスの外径寸法がダイ孔C1寸法よりも小さ
い場合、ダイ孔C1との摩擦力が小さくなり、カス上が
り現象が起こることになるため、抜きカスのダイ孔C1
との摩擦力を維持することが最適であるとされる。
【0009】また、カス詰まりを防止する対策として
は、例えば図5に示すように、前記下側ボルスタFの下
面に、前記排出孔e,fを介してダイCのカス抜き孔C
2に連通する吸気ホースKの一端を接続し、該吸気ホー
スKの他端を吸気装置に接続して、該吸気装置によりカ
ス抜き孔C2内の抜きカスを積極的に吸引して回収する
ように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カス上
がりを確実に防止するには、上述のように抜きカスのダ
イ孔C1との摩擦力を維持する必要があるため、ダイ孔
C1は、抜きカスにより塞がれて、ダイ孔C1からカス
抜き孔C2に空気が入らない状態となる。従って、ダイ
孔C1が抜きカスにより塞がれた状態で、吸気装置によ
りカス抜き孔C2が吸引されたとしても、該カス抜き孔
C2が真空となり、ダイ外側との差圧が大きくなるだけ
であり、この差圧では、ダイ孔C1を塞いでいる抜きカ
スをダイ孔C1から離脱させることができないのであ
る。
【0011】即ち、ダイ孔C1を塞いでいる抜きカス
は、打ち抜き直後のスプリングバックによりダイ孔C1
に押しつけられて、ダイ孔C1との間に大きな摩擦力が
発生しているため、前記カス抜き孔C2が真空となるこ
とによる差圧では、ダイ孔C1を塞いでいる抜きカスを
ダイ孔C1から離脱させることができないのである。
【0012】このように、吸引装置によりカス抜き孔C
2が吸引されたとしても、ダイ孔C1を塞いでいる抜き
カスをダイ孔C1から離脱させることができず、カス抜
き孔C2に空気の流れを発生させることができないので
ある。このため、カス抜き孔C2の吸気力は高くなら
ず、例えば抜きカスの板厚が0.5mm以下の薄肉である
場合には、連続的に打ち抜き作業を行う間に抜きカスの
一つがカス抜き孔C2に残ることがある。これが原因で
以後の抜きカスがカス抜き孔C2に溜り、ついにはカス
抜き孔C2に抜きカスが団子状に詰まることになる。
【0013】また、打抜き加工においては、ダイ孔C1
に潤滑油を供給して、打抜き抵抗を小さくすることも行
われているが、この場合、前記潤滑油がダイ孔C1から
カス抜き孔C2に入ることになる。従って、特に粘性の
高い潤滑油が用いられた場合、連続的に打抜き作業が行
われる間に、カス抜き孔C2内に入った潤滑油により抜
きカスの一つがカス抜き孔C2に付着し、この付着した
抜きカスが離脱することなく、後続の抜きカスがカス抜
き孔に溜り、ついにはカス抜き孔に抜きカスが団子状に
詰まることになる。
【0014】このように抜きカスが詰まった状態で打ち
抜き作業が継続された場合、ダイC及びダイ保持体Dが
破損し、さらに、パンチBがダイCから抜けなくなると
いう問題がある。このような事態が発生した場合、打ち
抜き作業が中断されるだけでなく、ダイCが設けられて
いる下金型を分解して、破損したダイC及びダイ保持体
Dなどを交換する必要があり、多大の時間及び費用を要
するのである。
【0015】本発明は、上述のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、ダイ孔の外側からカス抜き孔にかけて
貫通する貫通孔を設けて、吸引装置によりカス抜き孔が
吸引されたとき、貫通孔から外気を導入してカス抜き孔
に空気の流れを発生させることにより、ダイ内の抜きカ
ス及び潤滑油を強力に吸引することができ、抜きカスが
カス抜き孔に残ることを有効に防止でき、抜きカスの詰
まり、及びカス上がりを防止することができる打抜き方
法、この打抜き方法に用いるのに好敵なダイ及び打抜き
金型を構成することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る打抜き方
法は、パンチと、該パンチに対応するダイ孔及び該ダイ
孔と連続し、ダイ孔よりも大径のカス抜き孔が設けられ
たダイとを用い、前記カス抜き孔が吸気装置に連通され
た状態で前記パンチを上下に動作して打ち抜き素材を打
ち抜く方法において、前記ダイは、ダイ孔の外側から前
記カス抜き孔にかけて貫通する貫通孔が設けられたもの
を用い、前記素材の打ち抜きの前後にわたって、又は打
ち抜きの後、前記吸気装置を作動させることを特徴とす
る。
【0017】第2発明に係るダイは、ダイ孔及び該ダイ
孔と連続し、ダイ孔よりも大径のカス抜き孔が設けられ
た筒状のダイにおいて、前記ダイ孔の外側から前記カス
抜き孔にかけて貫通する貫通孔が設けられていることを
特徴とする。
【0018】第3発明に係る打抜き金型は、ダイ孔及び
該ダイ孔と連続し、ダイ孔よりも大径のカス抜き孔が設
けられた筒状のダイと、該ダイを着脱可能に保持するダ
イ保持体とを備えた打抜き金型において、前記ダイ孔の
外側から前記カス抜き孔にかけて貫通する貫通孔が設け
られていることを特徴とする。
【0019】第1発明、第2発明及び第3発明にあって
は、ダイ孔の外側からカス抜き孔にかけて貫通する貫通
孔を設けて、この貫通孔からカス抜き孔に外気を積極的
に導入し、該カス抜き孔に空気の流れを発生させるよう
にしているから、吸気装置によるカス抜き孔内の吸引力
を高くすることができる。
【0020】従って、抜きカスの板厚が薄肉である場合
でも、また、打抜き抵抗を小さくするために潤滑油が用
いられる場合でも、ダイ内の抜きカス及び潤滑油を強力
に吸引することができ、抜きカスがカス抜き孔内面に残
ることを有効に防止でき、抜きカスの詰まりを防止する
ことができる。しかも、カス抜き孔に空気の流れを発生
させて、吸気装置によるカス抜き孔内の吸引力を高くす
ることができるから、抜きカスのダイ孔との摩擦力が小
さくなる場合でも、カス上がりを有効に防止することが
できる。
【0021】また、ダイ孔の外側からカス抜き孔にかけ
て貫通する貫通孔を設けるだけの簡単な構造であるか
ら、抜きカスの詰まりを防止することができる割にコス
トを低減でき、安価に構成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は打抜き金型の縦断面
図、図2(a)はダイ部分のみの拡大縦断面図、図2
(b)はダイのみの平面図、図3は図1のダイ側部分の
みの平面図である。
【0023】図1に示した実施の形態の打抜き金型A
は、打抜き用のダイ1が設けられた下金型A1と、パン
チ2が設けられた上金型A2とを備えている。
【0024】下金型A1は、前記ダイ1と、該ダイ1を
挿嵌保持する嵌合孔31が設けられたダイ保持体3と、
該ダイ保持体3をバッキング4を介して保持し、プレス
のプレスベッド(図示せず)に取付けられる下側ボルス
タ5とにより構成されている。
【0025】上金型A2は、前記パンチ2と、該パンチ
2を保持するパンチ保持体6と、該パンチ保持体6をバ
ッキング60を介して保持し、プレスのプレススライド
(図示せず)に取付けられる上側ボルスタ(図示せず)
と、パンチ保持体6に対し上下に移動可能であり、打抜
き素材Wの上がりを防止するストリッパ7とにより構成
されている。
【0026】打抜き金型Aに用いられる下金型A1のダ
イ1は、図2に示すように、円筒状に形成されて、前記
ダイ保持体3に穿設された嵌合孔31に挿嵌保持するこ
とができるようにしている。ダイ1の中心部には、パン
チ2に対応するダイ孔11及び該ダイ孔11と連続し、
ダイ孔11よりも大径のカス抜き孔12が設けられてい
る。また、ダイ1のカス抜き孔12が開放される端部外
周には、鍔13が設けられている。斯く構成されたダイ
1は、ダイ保持体3に穿設された嵌合孔31に着脱可能
に挿嵌され、前記鍔13により嵌合孔31からの抜け出
しを防止するようにしている。
【0027】以上の如く構成されたダイ1には、図1、
図2に示すように、ダイ孔11の外側から前記カス抜き
孔12にかけて貫通する貫通孔14が設けられている。
実施の形態の貫通孔14は、カス抜き孔12のダイ孔1
1の近くから半径方向に貫通する貫通部14aと、該貫
通部14aの外側端からダイ孔側端面に向かって延びる
凹溝14bとから構成され、ダイ1を図2(a)に示す
ようにダイ保持体3の嵌合孔31に挿嵌保持した場合、
凹溝14bから貫通部14aを経てカス抜き孔12に外
気を導入できるようにしている。
【0028】尚、貫通孔14は、図4に示すように、前
記凹溝14bに代えて、前記ダイ孔側端面から軸長方向
に延び、前記半径方向の貫通部14aと合流する孔14
cを設け、略L字形の貫通部としてもよいし、また、ダ
イ孔側端面からカス抜き孔12にかけて直線状に貫通す
る孔としてもよい。また、貫通孔14は、ダイ孔11の
孔径に応じて1個または複数個設けるのであって、例え
ば、孔径が小さい場合は1個とし、孔径が大径となるに
従って個数を多くするのである。貫通孔14を複数個と
する場合、カス抜き孔12への開口端は周方向に偏位さ
せる他、軸長方向に偏位させてもよい。
【0029】ダイ保持体3は、図3に示すように、該ダ
イ保持体3及びバッキング4を貫通する複数本の取付ね
じ8・・・により、バッキング4とともに下側ボルスタ
5に着脱可能に取付けられ、取付ねじ8・・・を取外す
ことにより、前記ダイ1を交換することができるように
している。また、ダイ保持体3には、一対のガイドポス
ト9,9が立設されて、該ガイドポスト9,9により前
記上金型A2の上下移動を案内するようにしている。
【0030】下側ボルスタ5には、その下面にホース継
手10を介して吸気ホース20の一端部を接続し、該吸
気ホース20の他端部を吸気装置(図示せず)に接続し
ている。従って、吸気装置の作動により、バッキング4
及び下側ボルスタ5を貫通する排出孔41,51を介し
て前記ダイ1のカス抜き孔12内が吸気され、ダイ1の
ダイ孔側端面に開口する貫通孔14からカス抜き孔12
に空気を吸込むことができる。
【0031】また、以上の如く構成された打抜き金型A
は、下側ボルスタ5がプレスのプレスベッドに取付けら
れ、上側ボルスタがプレスのプレススライドに取付けら
れる。従って、図1に示すように、ダイ保持体3の上面
に打ち抜き素材Wを載せて、該素材Wの間歇送り、及び
パンチ2の上下動作により、打抜き作業を連続的に行う
ことができる。なお、図1に示すように平板状の素材W
は、打ち抜きの都度、リフタガイドにより若干リフトア
ップされて横方向に間歇送りされる。従って、素材Wが
リフトアップされたとき、該素材Wと前記ダイ1との間
に空間が生じ、該空間から貫通孔14に空気を吸込ませ
ることができる。また、例えば前記ダイ1よりも小径の
外径を有する絞り部が設けられている素材の前記絞り部
の底を打ち抜くような場合、打ち抜き後の素材は、平板
状の素材のようにリフトアップされることなく横方向に
間歇送りされる。
【0032】素材Wから打ち抜かれた抜きカスは、図
1、図2(a)のようにダイ1のダイ孔11を経てカス
抜き孔12に落下し、該カス抜き孔12から、前記排出
孔41,51及び吸気ホース20から吸気装置のタンク
内に回収されることになるのであるが、ダイ1には、ダ
イ孔11の外側からカス抜き孔12にかけて貫通する貫
通孔14を設けて、外気をカス抜き孔12に吸込むこと
ができるようにしているから、吸気装置の作動時には、
例えば前記平板状の素材Wがリフトアップされたとき、
カス抜き孔12に空気の流れを発生させることができ、
吸気装置によるカス抜き孔12内の吸引力を高くするこ
とができる。
【0033】従って、抜きカスの板厚が例えば0.5mm
以下の薄肉である場合でも、また、打抜き抵抗を小さく
するために潤滑油が用いられる場合でも、ダイ1内の抜
きカス及び潤滑油を強力に吸引することができ、抜きカ
スがカス抜き孔12内面に残ることを有効に防止でき、
抜きカスの詰まりを防止することができる。また、吸気
装置によるカス抜き孔12内の吸引力を高くすることが
できるから、抜きカスのダイ孔11との摩擦力が小さく
なる場合でも、カス上がりを有効に防止することができ
る。尚、前記吸気装置は、素材の打ち抜きの前後にわた
って、換言すると打ち抜き加工の間継続して作動させる
のであるが、その他、例えば、打ち抜きの後にのみ作動
させるようにしてもよい。
【0034】また、下金型A1のダイ1は、上述したよ
うにダイ孔11の外側からカス抜き孔12にかけて貫通
する貫通孔14を設ける構造であるから、嵌合孔31が
設けられた既存のダイ保持体3に容易に組み付けること
ができ、該ダイ1の組み付けにより、上述したように、
抜きカスの詰まりを防止することができ、さらに、抜き
カスのダイ孔11との摩擦力が小さくなる場合でも、カ
ス上がりを有効に防止することができるのである。
【0035】尚、以上説明した実施の形態では、ダイ1
に貫通孔14を設けたが、その他、打抜き金型Aの場合
は、ダイ保持体3及びダイ1に前記貫通孔14を設けて
もよい。この場合、ダイ1には、カス抜き孔12のダイ
孔の近くから半径方向に貫通する貫通部14aを設け、
ダイ保持体3には、上面から嵌合孔31の軸長方向に延
びて前記貫通部14aと連通する凹溝又は貫通部を設け
るのである。また、このようにダイ保持体3及びダイ1
に貫通孔14を設ける場合、ダイ1の外周面及び嵌合孔
31の少なくとも一方に、前記貫通部14a又は凹溝に
連通する環状溝を設けて、ダイ1を位置決めすることな
く、嵌合孔31に挿嵌保持することができるようにして
もよい。
【0036】また、以上の実施の形態では、打抜き金型
Aの下金型A1として、ダイ1がダイ保持体3に着脱可
能に保持された構成について説明したが、その他、例え
ば図1に示すダイ1及びダイ保持体3が一体に形成され
た構成としてもよい。
【0037】また、以上の実施の形態では、下金型A1
及び上金型A2を打抜き金型Aとして説明したが、本発
明における打抜き金型Aは、前記下金型A1だけであっ
てもよい。
【0038】
【発明の効果】第1発明、第2発明及び第3発明によれ
ば、ダイ孔の外側からカス抜き孔にかけて貫通する貫通
孔を設けて、この貫通孔からカス抜き孔に外気を積極的
に導入し、該カス抜き孔に空気の流れを発生させるよう
にしているから、吸気装置によるカス抜き孔内の吸引力
を高くすることができる。
【0039】従って、抜きカスの板厚が薄肉である場合
でも、また、打抜き抵抗を小さくするために潤滑油が用
いられる場合でも、ダイ内の抜きカス及び潤滑油を強力
に吸引することができ、抜きカスがカス抜き孔内面に残
ることを有効に防止でき、抜きカスの詰まりを防止する
ことができる。しかも、カス抜き孔に空気の流れを発生
させて、吸気装置によるカス抜き孔内の吸引力を高くす
ることができるから、抜きカスのダイ孔との摩擦力が小
さくなる場合でも、カス上がりを有効に防止することが
できる。
【0040】しかも、ダイ孔よりも半径方向外側からカ
ス抜き孔にかけて貫通する貫通孔を設けるだけの簡単な
構造であるから、抜きカスの詰まりを防止することがで
きる割にコストを低減でき、安価に構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る打抜き金型の縦断面図である。
【図2】本発明に係る打抜き金型のダイ部分を示すもの
で、(a)はダイ部分のみの拡大縦断面図、(b)はダ
イのみの平面図である。
【図3】図1のダイ側部分のみの平面図である。
【図4】本発明に係る打抜き金型の別の実施の形態を示
すもので、(a)はダイ部分のみの拡大縦断面図、
(b)はダイのみの平面図である。
【図5】従来例の打抜き金型の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ダイ 11 ダイ孔 12 カス抜き孔 14 貫通孔 2 パンチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチと、該パンチに対応するダイ孔及
    び該ダイ孔と連続し、ダイ孔よりも大径のカス抜き孔が
    設けられたダイとを用い、前記カス抜き孔が吸気装置に
    連通された状態で前記パンチを上下に動作して打ち抜き
    素材を打ち抜く方法において、前記ダイは、ダイ孔の外
    側から前記カス抜き孔にかけて貫通する貫通孔が設けら
    れたものを用い、前記素材の打ち抜きの前後にわたっ
    て、又は打ち抜きの後、前記吸気装置を作動させること
    を特徴とする打抜き方法。
  2. 【請求項2】 ダイ孔及び該ダイ孔と連続し、ダイ孔よ
    りも大径のカス抜き孔が設けられた筒状のダイにおい
    て、前記ダイ孔の外側から前記カス抜き孔にかけて貫通
    する貫通孔が設けられていることを特徴とするダイ。
  3. 【請求項3】 ダイ孔及び該ダイ孔と連続し、ダイ孔よ
    りも大径のカス抜き孔が設けられた筒状のダイと、該ダ
    イを着脱可能に保持するダイ保持体とを備えた打抜き金
    型において、前記ダイ孔の外側から前記カス抜き孔にか
    けて貫通する貫通孔が設けられていることを特徴とする
    打抜き金型。
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