JP2007118183A - 抜き型 - Google Patents

Abstract

【課題】
本発明は、シート状物を打ち抜いて得られる製品と打ち抜き屑とを容易に分離できる抜き型を提供することを目的とする。
【解決手段】
穴あけ用切断刃１’がはめ込まれた抜き型において、抜きカス４１は穴あけ用切断刃１’の刃先１９’から吸引室内３４に吸い込まれ、吸引室３４と連通する吸引口から取り出されることを特徴とする抜き型。
【選択図】 図１

Description

本発明は、プラスチックシートや段ボールシートのようなシート状物を所望の形状に打ち抜くための抜き型に関し、抜きカスを効率よく除去することができる抜き型に関する。

シート材の穴あけ加工においては、打ち抜きの次工程で上方からブロワーによる吸引や圧搾空気の吹き付けを行って打ち抜きカスを除去する方法が提案されている（特許文献１参照）が、製造工程が増える点で生産性を低下させるなど課題がある。
特開２０００−１２２０２０号公報

そこで、本発明は、シート状物を打ち抜いて得られる製品と打ち抜き屑とを容易に分離できる抜き型を提供することを目的とする。

本発明は、穴あけ用切断刃がはめ込まれた抜き型において、抜きカス（抜きカスが打ち抜き製品の場合もある）は穴あけ用切断刃の刃先から吸引室内に吸い込まれ、吸引室と連通する吸引口から取り出されることを特徴とする抜き型を要旨とする。

本発明の抜き型は、打ち抜きカスまたは打ち抜き製品を容易に回収することができる。

抜き型の母材としては、どのような材料から形成された板状体でも良いが、合成樹脂により形成された板状体が好ましい。合成樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、塩化ビニル樹脂などを挙げることができる。木製の板状体や薄い木製のシート状物を数枚積層した板状体、例えば、ベニヤ板でも良い。また、多くの枚数を打ち抜く場合、やや固い材質のものを打ち抜く場合などには、薄い金属製の板状体を使用することもできる。本実施形態では板状体は、２枚使用するが、他の実施形態では２枚使用してもよい。

なお、参考とする抜き型はいずれも母材の厚さを調節することにより、高さの高い切断刃を使用する抜き型から低い切断刃を使用する抜き型まで、広く適用することが可能である。
以下、本発明の実施形態を説明する。図１に、切断刃１のほかに設けられた穴あけ用切断刃１’の内部に吸引孔３５を設けた形態を断面図で示す。抜きカス４１は穴あけ用切断刃１’の刃先１９’から吸引室３４内に吸い込まれ、吸引室３４と連通する吸引口から取り出される。図１において４２は板材であり、切断刃１’が切断作業において母材３１に食い込んでしまうのを防止するために設けたものである。板材４２の材質は例えば鉄、アルミニウム、塩化ビニルなどが挙げられる。

図１に示した例では、吸引孔３５は打ち抜き製品を吸引するとともに抜きカスを吸い込んで除去するものであるが、穴あけ用切断刃の内部に抜きカス吸引用の吸引 孔、吸引室及び吸引口を設け、これとは別に、穴あけ用切断刃のない箇所に打ち抜き製品吸引用の吸引孔を設けてこれと連通する吸引室、吸引口を設け、抜きカ スの除去と打ち抜き製品の吸引を別々に行わせる形態も可能である。

図１では、切断刃１，細溝６，空間部（噴き出しガス室）１４，ガス噴き出し孔１８，刃先１９，母材最下層３１、母材中間層３２，母材最上層３３，吸引室３４，吸引孔３５，板材４２が併記されているが、本発明ではこれらは必須ではない（ただし、母材２は必要である）。
本発明の抜き型は、上定盤、または下定盤に取り付けられて、シート状体を切断刃１により打抜き、適宜の手段（吸引ポンプ等）により抜きカスを吸引する。

本発明の抜き型示す図である。

符号の説明

１，１’ 切断刃
２ 母材
６ 細溝
１４ 空間部（噴き出しガス室）
１８ ガス噴き出し孔
１９，１９’ 刃先
３１ 母材最下層
３２ 母材中間層
３３ 母材最上層
３４ 吸引室
３５ 吸引孔
４１ 抜きカス
４２ 板材

Claims (1)

1. 穴あけ用切断刃がはめ込まれた抜き型において、
   抜きカスは穴あけ用切断刃の刃先から吸引室内に吸い込まれ、吸引室と連通する吸引口から取り出されることを特徴とする抜き型。

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