JPH1157783A - スケール防止剤 - Google Patents

スケール防止剤

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JPH1157783A
JPH1157783A JP9247737A JP24773797A JPH1157783A JP H1157783 A JPH1157783 A JP H1157783A JP 9247737 A JP9247737 A JP 9247737A JP 24773797 A JP24773797 A JP 24773797A JP H1157783 A JPH1157783 A JP H1157783A
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晶 飯村
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Shigeru Sato
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    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/08Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
    • C23F11/10Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids using organic inhibitors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却水系、ボイラ水系などにおいて、各種のス
ケールの付着を効果的に防止することができ、特にケイ
酸系スケールの付着防止に対して優れた効果を発揮する
スケール防止剤を提供する。 【解決手段】ビニルピロリドン系ポリマーとカルボキシ
ル基を有する水溶性ポリマーとを含むことを特徴とする
スケール防止剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スケール防止剤に
関する。さらに詳しくは、本発明は、冷却水系やボイラ
水系などのスケールを効果的に防止することができ、特
にケイ酸系スケールの防止に有効なスケール防止剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】冷却水系、ボイラ水系などの水と接触す
る伝熱面や、配管内ではスケール障害が発生する。特
に、開放循環式冷却水系においては、省資源、省エネル
ギーの立場から、冷却水の系外への排棄(ブロー)を少
なくして、冷却水の高濃縮運転が行われるので、補給水
中に溶存している塩類が濃縮され、伝熱面が腐食しやす
くなるのみならず、難溶性の塩が析出してスケール化す
る。生成、付着したスケールは、熱効率の低下や、配管
の閉塞など、ボイラや熱交換器などの運転に重大な障害
を引き起こす。これらの水系に生成するスケール種とし
ては、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、リン酸亜鉛、水酸化
亜鉛、塩基性炭酸亜鉛などがある。このうち、カルシウ
ム系スケールやマグネシウム系スケールに対しては、マ
レイン酸、アクリル酸、イタコン酸などのカルボキシル
基を有するモノマーを重合して得られる水溶性ポリマー
が有効で、これらのホモポリマーがスケール防止に使用
されている。また、これらのカルボキシル基を有するモ
ノマーと、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などの
スルホン酸基を有するモノマーを、処理対象水系の水質
に応じて適宜組み合わせたコポリマーも、スケール防止
のために一般的に使用されている。また、ケイ酸系スケ
ールに対しては、アクリルアミド系ポリマーとアクリル
酸系ポリマーとを含むスケール防止剤(特開昭61−1
07998号公報)、ポリエチレングリコールとホスホ
ン酸若しくはその塩及び/又はカルボン酸系ポリマーを
含有するスケール防止剤などが提案されており、これら
のスケール防止剤が、スケール種に応じて使い分けられ
ている。冷却水系において使用される水は、通常は工業
用水や水道水などであるため、水中には種々のイオン種
が溶存している。したがって、特に高濃縮運転を行う場
合には、全てのスケール種に効果的に対応することがで
きるスケール防止剤が望ましい。しかし、現状では、こ
のように全てのスケール種のスケール防止に効果的なス
ケール防止剤は、まだ知られていない。特に、ケイ酸系
スケールの付着防止に顕著な効果を有するスケール防止
剤が開発されていない。例えば、アクリルアミド系ポリ
マーは、水中のケイ酸濃度が低い場合にはスケール防止
効果が認められるものの、ケイ酸濃度が高い場合には効
果が乏しい。カチオン系ポリマーは配管など水系を構成
する金属に吸着されやすく、このためポリマーの消耗が
著しく実用性に乏しい。また、ポリエチレングリコール
は、ケイ酸濃度が低い場合にはスケールの付着防止効果
が認められるが、共存する他種イオンの影響を受けやす
いために、効果が安定しないなどの問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、冷却水系、
ボイラ水系などにおいて、各種のスケールの付着を効果
的に防止することができ、特にケイ酸系スケールの付着
防止に対して優れた効果を発揮するスケール防止剤を提
供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ビニルピロリド
ン系ポリマーとカルボキシル基を有する水溶性ポリマー
とを含むスケール防止剤を水系に添加することにより、
これら水系の伝熱面や配管壁面に付着するスケールを効
果的に防止し得ることを見いだし、この知見に基づいて
本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(1)ビニルピロリドン系ポリマーとカルボキシル基を
有する水溶性ポリマーとを含むことを特徴とするスケー
ル防止剤、及び、(2)ビニルピロリドン系ポリマー
が、ポリビニルピロリドン又はビニルピロリドンとカル
ボキシル基を有するモノマーとのコポリマーである第
(1)項記載のスケール防止剤、を提供するものである。
さらに、本発明の好ましい態様として、(3)ビニルピ
ロリドンとカルボキシル基を有するモノマーとのコポリ
マーの共重合モル比が、25:75〜75:25である
第(2)項記載のスケール防止剤、(4)ビニルピロリド
ン系ポリマーの分子量が、500〜360,000であ
る第(1)項記載のスケール防止剤、(5)カルボキシル
基を有する水溶性ポリマーが、ポリマレイン酸、ポリア
クリル酸又はアクリル酸と2−ヒドロキシ−3−アリロ
キシプロパンスルホン酸のコポリマーである第(1)項記
載のスケール防止剤、(6)カルボキシル基を有する水
溶性ポリマーの分子量が、500〜100,000であ
る第(1)項記載のスケール防止剤、及び、(7)ビニル
ピロリドン系ポリマーとカルボキシル基を有する水溶性
ポリマーの含有量の比が、10:90〜90:10(重
量比)である第(1)項記載のスケール防止剤、を挙げる
ことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のスケール防止剤は、ビニ
ルピロリドン系ポリマー及びカルボキシル基を有する水
溶性ポリマーを含むものである。本発明に使用するビニ
ルピロリドン系ポリマーは、N−ビニル−2−ピロリド
ンを単独重合又は共重合することにより得られるポリマ
ーである。本発明に使用するビニルピロリドン系ポリマ
ーは、ポリビニルピロリドン又はビニルピロリドンとカ
ルボキシル基を有するモノマーのコポリマーであること
が好ましい。カルボキシル基を有するモノマーには特に
制限はなく、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、ビニル酢酸、イタコン酸、ソルビン酸、マレイ
ン酸、フマル酸などを挙げることができるが、これらの
中でアクリル酸を特に好適に使用することができる。ビ
ニルピロリドンとカルボキシル基を有するモノマーの共
重合モル比に特に制限はないが、ビニルピロリドンとカ
ルボキシル基を有するモノマーのモル比が25:75〜
75:25であることが好ましく、40:60〜60:
40であることがより好ましい。N−ビニル−2−ピロ
リドンを単独重合又は共重合する方法には特に制限はな
く、ラジカル重合開始剤又はカチオン重合開始剤を用い
て重合することができる。これらの重合方法の中で、N
−ビニル−2−ピロリドン又はN−ビニル−2−ピロリ
ドンとカルボキシル基を有するモノマーの水溶液に少量
のアンモニアを加え、不活性ガスで雰囲気を置換したの
ち、過酸化水素を重合開始剤として加熱下に重合する方
法が、副反応が少なく、容易に高分子量のポリマーを得
ることができるので好ましい。本発明に使用するビニル
ピロリドン系ポリマーの分子量には特に制限はないが、
通常は500〜360,000であることが好ましく、
5,000〜100,000であることがより好ましく、
20,000〜80,000であることがさらに好まし
い。ビニルピロリドン系ポリマーの分子量が500未満
であると、スケール防止効果が不十分となるおそれがあ
る。ビニルピロリドン系ポリマーの分子量が360,0
00を超えると、ビニルピロリドン系ポリマーの水溶液
の粘度が高くなり過ぎて、取り扱いが容易でなくなるお
それがある。
【0006】本発明に使用するカルボキシル基を有する
水溶性ポリマーに特に制限はなく、カルボキシル基を有
するモノマーのホモポリマー又はカルボキシル基を有す
るモノマーと他のモノマーのコポリマーや、加水分解に
よりカルボキシル基となる基を有するモノマーのホモポ
リマー又は加水分解によりカルボキシル基となる基を有
するモノマーと他のモノマーのコポリマーの加水分解物
などを挙げることができる。カルボキシル基を有するモ
ノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、ビニル酢酸、イタコン酸、ソルビン酸、マ
レイン酸、フマル酸などを挙げることができる。加水分
解によりカルボキシル基となる基を有するモノマーとし
ては、例えば、無水イタコン酸、無水マレイン酸、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チルなどを挙げることができる。本発明において、カル
ボキシル基を有するモノマー又は加水分解によりカルボ
キシル基となる基を有するモノマーと共重合する他のモ
ノマーとしては、例えば、ビニルスルホン酸、アリルス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸、2−ヒドロキシ−3−アリロキシプロパンス
ルホン酸、スチレンスルホン酸、イソプレンスルホン酸
又はこれらのアルカリ金属塩、ヒドロキシエチルアクリ
レート、グリセリロモノアリルエーテル、アリルアルコ
ール、N−ビニルピロリドンなどを挙げることができ
る。本発明に用いるカルボキシル基を有する水溶性ポリ
マーは、その水溶性を失わない範囲で、疎水性のモノマ
ー単位を有することができる。このような疎水性のモノ
マーとしては、例えば、スチレン、N−ビニルカルバゾ
ールなどを挙げることができる。
【0007】本発明において、カルボキシル基を有する
水溶性ポリマーを製造する方法には特に制限はなく、例
えば、全ての原料モノマー及び得られるポリマーが水溶
性であれば、水を媒体とする溶液重合を行うことがで
き、全ての又は一部のモノマーと得られるポリマーが水
不溶性であれば、水を媒体とする乳化重合、懸濁重合な
どを行うことができる。カルボキシル基を有するモノマ
ーから得られる水溶性ポリマーは、そのまま本発明に使
用することができ、加水分解によりカルボキシル基とな
る基を有するモノマーから得られるポリマーは、加水分
解によりカルボキシル基を有する水溶性ポリマーとして
本発明に使用することができる。本発明においては、上
記のカルボキシル基を有する水溶性ポリマーのうち、ポ
リマレイン酸、ポリアクリル酸、アクリル酸と2−ヒド
ロキシ−3−アリロキシプロパンスルホン酸のコポリマ
ーを好適に使用することができる。本発明において、カ
ルボキシル基を有する水溶性ポリマーのカルボキシル基
は、遊離のカルボキシル基として、あるいは、アルカリ
金属塩として使用することができる。
【0008】本発明に使用するカルボキシル基を有する
水溶性ポリマーの分子量には特に制限はないが、通常は
500〜100,000であることが好ましく、1,00
0〜50,000であることがより好ましく、2,000
〜20,000であることがさらに好ましい。カルボキ
シル基を有する水溶性ポリマーの分子量が500未満で
あると、スケール防止効果が不十分となるおそれがあ
る。カルボキシル基を有する水溶性ポリマーの分子量が
100,000を超えると、水溶性ポリマーの水溶液の
粘度が高くなり過ぎて、取り扱いが容易でなくなるおそ
れがある。本発明のスケール防止剤において、使用する
ビニルピロリドン系ポリマーとカルボキシル基を有する
水溶性ポリマーの重量比には特に制限はないが、通常は
10:90〜90:10であることが好ましく、25:
75〜75:25であることがより好ましく、40:6
0〜60:40であることがさらに好ましい。使用する
ビニルピロリドン系ポリマーとカルボキシル基を有する
水溶性ポリマーの重量比が10:90未満であっても、
90:10を超えても、スケール防止効果が不十分とな
るおそれがある。本発明のスケール防止剤において、ビ
ニルピロリドン系ポリマーとカルボキシル基を有する水
溶性ポリマーは、二剤型として水系に別々に添加するこ
とができ、あるいは、両者をあらかじめ混合し、一剤型
として水系に添加することができる。
【0009】本発明のスケール防止剤は、冷却水系、ボ
イラ水系などの水質条件及び運転条件にかかわりなく適
用することができる。本発明のスケール防止剤の使用に
あたっては、ビニルピロリドン系ポリマー及びカルボキ
シル基を有する水溶性ポリマーを、冷却水系、ボイラ水
系などにおいて、循環水又は補給水などに添加すること
ができる。本発明のスケール防止剤を添加する場所及び
添加方法には特に制限はなく、使用する水系において、
ビニルピロリドン系ポリマー及びカルボキシル基を有す
る水溶性ポリマーを、任意の濃度に調製した水溶液など
として、任意の箇所において添加することができる。本
発明のスケール防止剤の添加量は、添加する水系の水
質、設備の運転条件などに応じて適宜選択することがで
きるが、冷却水系においては、ビニルピロリドン系ポリ
マー及びカルボキシル基を有する水溶性ポリマーの水中
の濃度の合計が1〜500mg/リットルとなるよう添加
することが好ましく、ボイラ水系においては、ビニルピ
ロリドン系ポリマー及びカルボキシル基を有する水溶性
ポリマーの水中の濃度の合計が10〜5,000mg/リ
ットルとなるよう添加することが好ましい。本発明のス
ケール防止剤は、必要に応じて他のスケール防止剤、防
食剤、殺菌剤、スライム防止剤などと併用することがで
きる。本発明において、ビニルピロリドン系ポリマー及
びカルボキシル基を有する水溶性ポリマー以外にさらに
他の薬剤を併用する場合、これらの薬剤をあらかじめ混
合して一剤型とすることができ、あるいは、それぞれを
別個に添加することができる。
【0010】本発明のスケール防止剤によれば、冷却水
系、ボイラ水系などに発生する炭酸カルシウム、硫酸カ
ルシウム、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛、水酸化亜
鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸な
どのスケールの、伝熱面や配管壁面への付着を防止する
効果が得られるとともに、すでに付着したスケールをも
除去することができる。本発明のスケール防止剤は、特
にケイ酸系のスケールの付着防止に優れた効果を発揮す
る。本発明のスケール防止剤によるスケール防止の作用
機構の詳細は不明であるが、ビニルピロリドン系ポリマ
ーが、そのピロリドン基中のN原子とスケール成分であ
るケイ酸中のSi−O-基と静電結合を形成することに
よって吸着し、ケイ酸系スケールの壁面への付着を効果
的に防止するものと考えられる。また、この静電結合に
よって形成されたビニルピロリドン系ポリマーとケイ酸
系スケールからなる粒子を、カルボキシル基を有する水
溶性ポリマーが、さらに水中に分散することにより、優
れたスケール付着防止効果が発揮されるものと考えられ
る。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例に用い
たポリマー及びスケール付着試験方法を、以下に示す。 [ポリマー] (1)ポリビニルピロリドン[キシダ化学(株)]、分子
量40,000(PVPと略す。) (2)ビニルピロリドンとアクリル酸のコポリマー、モ
ル比6:4、分子量38,000(VP/AAと略
す。) (3)ポリマレイン酸、分子量3,500(PMAと略
す。) (4)ポリアクリル酸、分子量7,500(PAAと略
す。) (5)アクリル酸と2−ヒドロキシ−3−アリロキシプ
ロパンスルホン酸のコポリマー、モル比8:2、分子量
9,000(AA/HAPSと略す。) [スケール付着試験方法]伝熱面積が約0.25m2の熱
交換器を有し、保有水量が0.45m3である開放循環式
モデル冷却水系を用いた。熱交換器には、材質がSUS
304で、外径が19mmのチューブを用いた。このモデ
ル冷却水系に、厚木市水に純水と塩類を加えて調製した
水を補給水として加えて運転した。運転は、循環水(冷
却水)の濃縮倍数が5倍となるようにブロー水(循環水
の系外排出)をコントロールしながら、30日間行っ
た。この間、循環水の熱交換器入口温度は30℃、熱交
換器出口温度は40℃に保った。また、循環水の熱交換
器チューブを通過する流速は0.5m/sとした。上記
のポリマーの所定量を、薬注ポンプを用いて、冷却水に
連続的に添加しながら、30日間運転を継続したのち、
熱交換器チューブに付着したスケールを採取した。この
スケールを秤量し、付着量よりスケール付着速度を算出
した。また、このスケールを化学分析して、スケール中
のシリカ量を求めた。 実施例1 pH8.8、カルシウム硬度100mg/リットル、Mアル
カリ度400mg/リットル、シリカ160mg/リット
ル、マグネシウム硬度160mg/リットルの水質を有す
る水に、ポリビニルピロリドン及びポリマレイン酸をそ
れぞれ濃度20mg/リットルになるよう添加して試験を
実施した。スケール付着速度は10mg/cm2/30日で
あり、スケール中のシリカ量は3mg/cm2/30日であ
った。 実施例2 実施例1と同じ水質の水に、ポリビニルピロリドン及び
ポリアクリル酸をそれぞれ濃度20mg/リットルになる
よう添加して試験を実施した。スケール付着速度は9mg
/cm2/30日であり、スケール中のシリカ量は1mg/c
m2/30日であった。 実施例3 実施例1と同じ水質の水に、ポリビニルピロリドン及び
アクリル酸と2−ヒドロキシ−3−アリロキシプロパン
スルホン酸のコポリマーをそれぞれ濃度20mg/リット
ルになるよう添加して試験を実施した。スケール付着速
度は11mg/cm2/30日であり、スケール中のシリカ
量は2mg/cm2/30日であった。 実施例4 実施例1と同じ水質の水に、ビニルピロリドンとアクリ
ル酸のコポリマー及びポリマレイン酸をそれぞれ濃度2
0mg/リットルになるよう添加して試験を実施した。ス
ケール付着速度は18mg/cm2/30日であり、スケー
ル中のシリカ量は6mg/cm2/30日であった。 実施例5 実施例1と同じ水質の水に、ビニルピロリドンとアクリ
ル酸のコポリマー及びポリアクリル酸をそれぞれ濃度2
0mg/リットルになるよう添加して試験を実施した。ス
ケール付着速度は15mg/cm2/30日であり、スケー
ル中のシリカ量は5mg/cm2/30日であった。 実施例6 実施例1と同じ水質の水に、ビニルピロリドンとアクリ
ル酸のコポリマー及びアクリル酸と2−ヒドロキシ−3
−アリロキシプロパンスルホン酸のコポリマーをそれぞ
れ濃度20mg/リットルになるよう添加して試験を実施
した。スケール付着速度は20mg/cm2/30日であ
り、スケール中のシリカ量は8mg/cm2/30日であっ
た。 比較例1 実施例1と同じ水質の水に、ポリマレイン酸を濃度40
mg/リットルになるよう添加して試験を実施した。スケ
ール付着速度は40mg/cm2/30日であり、スケール
中のシリカ量は25mg/cm2/30日であった。 比較例2 実施例1と同じ水質の水に、ポリアクリル酸を濃度40
mg/リットルになるよう添加して試験を実施した。スケ
ール付着速度は39mg/cm2/30日であり、スケール
中のシリカ量は23mg/cm2/30日であった。 比較例3 実施例1と同じ水質の水に、アクリル酸と2−ヒドロキ
シ−3−アリロキシプロパンスルホン酸のコポリマーを
濃度40mg/リットルになるよう添加して試験を実施し
た。スケール付着速度は57mg/cm2/30日であり、
スケール中のシリカ量は37mg/cm2/30日であっ
た。 比較例4 実施例1と同じ水質の水に、ポリビニルピロリドンを濃
度40mg/リットルになるよう添加して試験を実施し
た。スケール付着速度は60mg/cm2/30日であり、
スケール中のシリカ量は28mg/cm2/30日であっ
た。 比較例5 実施例1と同じ水質の水に、ビニルピロリドンとアクリ
ル酸のコポリマーを濃度40mg/リットルになるよう添
加して試験を実施した。スケール付着速度は56mg/cm
2/30日であり、スケール中のシリカ量は30mg/cm2
/30日であった。実施例1〜6及び比較例1〜5の結
果を、第1表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】第1表の結果から、ビニルピロリドン系ポ
リマーとカルボキシル基を有する水溶性ポリマーを併せ
て添加した実施例1〜6においては、スケール付着速度
が小さく、スケール中のシリカ量が極めて少なく、本発
明のスケール防止剤がスケール付着防止効果が大きく、
特にシリカの付着防止に優れていることが分かる。これ
に対して、ビニルピロリドン系ポリマー又はカルボキシ
ル基を有する水溶性ポリマーを単独に添加した比較例1
〜5においては、添加ポリマー量は同じであるにもかか
わらず、スケール付着速度が大きく、スケール中のシリ
カの量も多い。 実施例7 pH9.0、カルシウム硬度500mg/リットル、Mアル
カリ度500mg/リットル、シリカ200mg/リット
ル、マグネシウム硬度200mg/リットルの水質を有す
る水に、ポリビニルピロリドン及びポリマレイン酸をそ
れぞれ濃度が50mg/リットルになるよう添加して試験
を実施した。スケール付着速度は9mg/cm2/30日で
あり、スケール中のシリカ量は4mg/cm2/30日であ
った。 実施例8 実施例7と同じ水質の水に、ポリビニルピロリドン及び
ポリアクリル酸をそれぞれ濃度50mg/リットルになる
よう添加して試験を実施した。スケール付着速度は5mg
/cm2/30日であり、スケール中のシリカ量は3mg/c
m2/30日であった。 実施例9 実施例7と同じ水質の水に、ポリビニルピロリドン及び
アクリル酸と2−ヒドロキシ−3−アリロキシプロパン
スルホン酸のコポリマーをそれぞれ濃度50mg/リット
ルになるよう添加して試験を実施した。スケール付着速
度は7mg/cm2/30日であり、スケール中のシリカ量
は2mg/cm2/30日であった。 実施例10 実施例7と同じ水質の水に、ビニルピロリドンとアクリ
ル酸のコポリマー及びポリマレイン酸をそれぞれ濃度5
0mg/リットルになるよう添加して試験を実施した。ス
ケール付着速度は13mg/cm2/30日であり、スケー
ル中のシリカ量は7mg/cm2/30日であった。 実施例11 実施例7と同じ水質の水に、ビニルピロリドンとアクリ
ル酸のコポリマー及びポリアクリル酸をそれぞれ濃度5
0mg/リットルになるよう添加して試験を実施した。ス
ケール付着速度は10mg/cm2/30日であり、スケー
ル中のシリカ量は5mg/cm2/30日であった。 実施例12 実施例7と同じ水質の水に、ビニルピロリドンとアクリ
ル酸のコポリマー及びアクリル酸と2−ヒドロキシ−3
−アリロキシプロパンスルホン酸のコポリマーをそれぞ
れ濃度50mg/リットルになるよう添加して試験を実施
した。スケール付着速度は12mg/cm2/30日であ
り、スケール中のシリカ量は4mg/cm2/30日であっ
た。 比較例6 実施例7と同じ水質の水に、ポリマレイン酸を濃度10
0mg/リットルになるよう添加して試験を実施した。ス
ケール付着速度は85mg/cm2/30日であり、スケー
ル中のシリカ量は45mg/cm2/30日であった。 比較例7 実施例7と同じ水質の水に、ポリアクリル酸を濃度10
0mg/リットルになるよう添加して試験を実施した。ス
ケール付着速度は96mg/cm2/30日であり、スケー
ル中のシリカ量は53mg/cm2/30日であった。 比較例8 実施例7と同じ水質の水に、アクリル酸と2−ヒドロキ
シ−3−アリロキシプロパンスルホン酸のコポリマーを
濃度100mg/リットルになるよう添加して試験を実施
した。スケール付着速度は112mg/cm2/30日であ
り、スケール中のシリカ量は68mg/cm2/30日であ
った。 比較例9 実施例7と同じ水質の水に、ポリビニルピロリドンを濃
度100mg/リットルになるよう添加して試験を実施し
た。スケール付着速度は120mg/cm2/30日であ
り、スケール中のシリカ量は70mg/cm2/30日であ
った。 比較例10 実施例7と同じ水質の水に、ビニルピロリドンとアクリ
ル酸のコポリマーを濃度100mg/リットルになるよう
添加して試験を実施した。スケール付着速度は118mg
/cm2/30日であり、スケール中のシリカ量は76mg
/cm2/30日であった。実施例7〜12及び比較例6
〜10の結果を、第2表に示す。
【0014】
【表2】
【0015】第2表の結果から、ビニルピロリドン系ポ
リマーとカルボキシル基を有する水溶性ポリマーを併せ
て添加した実施例7〜12においては、スケール付着速
度が小さく、スケール中のシリカ量が極めて少なく、本
発明のスケール防止剤が、スケール付着防止効果が大き
く、特にシリカの付着防止に優れていることが分かる。
これに対して、ビニルピロリドン系ポリマー又はカルボ
キシル基を有する水溶性ポリマーを単独に添加した比較
例6〜10においては、添加ポリマー量は同じであるに
もかかわらず、スケール付着速度が大きく、スケール中
のシリカの量も多い。
【0016】
【発明の効果】本発明のスケール防止剤によれば、ボイ
ラ水系、冷却水系などのスケールの付着を効果的に防止
することができ、特にケイ酸系スケールの付着防止に有
効である。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 茂 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビニルピロリドン系ポリマーとカルボキシ
    ル基を有する水溶性ポリマーとを含むことを特徴とする
    スケール防止剤。
  2. 【請求項2】ビニルピロリドン系ポリマーが、ポリビニ
    ルピロリドン又はビニルピロリドンとカルボキシル基を
    有するモノマーとのコポリマーである請求項1記載のス
    ケール防止剤。
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