JPH0663590A - スケール除去剤及びそれを用いたスケール除去方法 - Google Patents

スケール除去剤及びそれを用いたスケール除去方法

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JPH0663590A
JPH0663590A JP4194924A JP19492492A JPH0663590A JP H0663590 A JPH0663590 A JP H0663590A JP 4194924 A JP4194924 A JP 4194924A JP 19492492 A JP19492492 A JP 19492492A JP H0663590 A JPH0663590 A JP H0663590A
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copolymer
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acid
vinyl monomer
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JP4194924A
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Katsuhiko Momozaki
勝彦 百崎
Masako Kusunoki
雅子 楠
Fumio Kawamura
文夫 川村
Toshio Ono
寿男 小野
Katsumi Ito
克美 伊藤
Yoshihiro Shimizu
義寛 清水
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JSR Corp
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
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    • C02F5/08Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents
    • C02F5/10Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)カルボキシル基もしくはその塩を有する
ビニル単量体とスルホン基もしくはその塩を有するビニ
ル単量体とをモル比30:70ないし95:5の割合で
含有する分子量1,000〜100,000のイソプレン
スルホン酸系共重合体を有効成分とするスケール除去
剤、及びこのスケール除去剤を、冷却水系の運転を止め
ることなく、該共重合体の含有量が保有水量に対して
0.01重量%以上になるように添加してスケールを除
去する方法。 【効果】前記スケール除去剤は、冷却水循環を止めるこ
となく、スケールを効率よく除去しうる上、ゲル化が生
じにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な冷却水系用スケー
ル除去剤及びスケール除去方法、さらに詳しくは、スケ
ールの除去能力に優れ、冷却水循環を止めることなく、
通常の運転を行いながらスケールを洗浄除去することが
できる上、ゲル化が生じにくいイソプレンスルホン酸系
共重合体から成る冷却水系用スケール除去剤、及びこの
ものを用いて効率よくスケールを除去する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ボイラや冷却水系などの伝熱面において
は、スケール付着やスラッジ推積などにより、熱効率の
低下あるいは局部腐食など、運転上種々の障害を生じる
ことが多い。該スケールやスラッジは、水中のカルシウ
ム、マグネシウム、鉄あるいはシリカなどの不純物が高
温度条件下で濃縮され、炭酸カルシウム、ヒドロキシア
パタイト、酸化鉄、ケイ酸マグネシウムなどの溶解度が
減少して、これらが水と接する伝熱面に析出することに
よって生成することが知られている。さらに、近年の冷
凍機においては、パッケージ化や高性能化が進められて
おり、そのため単位伝熱面蒸発率も従来型の冷凍機に比
べて極めて高くなってきている。このような伝熱面にお
ける熱負荷の増大によって水中の不純物質がより高濃縮
化され、従来よりもスケールが付着しやすくなってきて
おり、またわずかな量のスケールが付着しても電力費の
アップや冷凍効率の低下を招き、スケール障害は重要な
問題となってきている。このようなスケールを除去する
方法としては、従来塩酸などの無機酸を用いて洗浄する
方法や水溶性のカルボン酸系共重合体を用いる方法など
が行われている。前者の酸を用いて洗浄する方法におい
ては、いったん、冷却水系循環を止めて洗浄装置を設置
し、洗浄するため、一時的に運転を止めなければなら
ず、かつ作業時間がかかる上、機器の腐食や取扱上の危
険性があるなどの欠点を有している。一方、水溶性のカ
ルボン酸系共重合体を用いる方法は、冷却水系循環を止
める必要がなく、機器に対する腐食や取扱上の問題は少
ないものの、炭酸カルシウムなどのスケールの溶解能力
やその析出抑制能力を向上させるためには、共重合体中
のアクリル酸やマレイン酸などのカルボキシル基を含む
単量体単位の含有割合を高くする必要がある。しかしな
がら、このようなカルボキシル基を含む単量体単位の含
有割合が高くなればなるほど得られる共重合体はゲル化
を生じやすくなるという問題が生じる。このカルボン酸
系共重合体から成るスケール除去剤として、イタコン酸
と他の不飽和カルボン酸や不飽和カルボン酸以外の不飽
和単量体との共重合体から成るスケール除去剤が提案さ
れているが(特公昭61−47159号公報)、このも
のはやはりゲル化しやすく、かつスケール除去能力の割
りには使用コストが高くつくなどの欠点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のスケール除去剤が有する欠点を克服し、冷却水系
循環を止めることなく、通常の運転を行いながら効果的
にスケールを除去することができ、かつ機器の腐食や取
扱上の問題がない上、ゲル化しにくい高分子系スケール
除去剤及びこれを用いたスケール除去方法を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の好ま
しい性質を有する高分子系スケール除去剤について鋭意
研究を重ねた結果、(メタ)アクリル酸又はその塩等か
ら成る繰り返し単位とイソプレンスルホン酸又はその塩
等から成る繰り返し単位を所定の割合で含有する特定の
範囲の分子量をもつイソプレンスルホン酸系共重合体を
有効成分とするスケール除去剤により前記目的を達成し
うることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、カルボキシル基もし
くはその塩を有するビニル単量体とスルホン基もしくは
その塩を有するビニル単量体の共重合体からなり、カル
ボキシル基とスルホン基のモル比が30:70〜95:
5の範囲にあり、重量平均分子量が1,000〜100,
000の範囲にある共重合体を含むスケール除去剤であ
って、好ましくは、(A)一般式
【0006】
【化4】
【0007】(式中のRは水素原子又はメチル基、M1
水素原子又は1価のカチオンである)で表わされる繰り
返し単位と、(B)一般式
【0008】
【化5】
【0009】もしくは(C)一般式
【0010】
【化6】
【0011】(式中のM2、M3は水素原子又は1価のカ
チオンである)で表わされる繰り返し単位とを、モル比
30:70〜95:5の割合で含有する重量平均分子量
(ポリスチレン換算)1,000〜100,000のイソ
プレンスルホン酸系共重合体を有効成分とするスケール
除去剤、及びスケールが堆積した冷却水系の運転を止め
ることなく、前記スケール除去剤を、イソプレンスルホ
ン酸系共重合体の含有量が保有水量に対して0.1重量
%以上になるように添加してスケールを溶解し、ブロー
して系外に排出することを特徴とするスケール除去方法
を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明す
る。
【0012】本発明のスケール除去剤はカルボキシル基
もしくはその塩を有するビニル単量体と、スルホン基も
しくはその塩を有するビニル単量体との共重合体を含有
するものである。カルボキシル基もしくはその塩を有す
るビニル単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、マレイン酸およびこれらの塩があげられ、
この中ではアクリル酸、メタクリル酸およびこれらの塩
が好ましいものとしてあげられる。
【0013】またスルホン基もしくはその塩を有するビ
ニル単量体としては、ブタジエンやイソプレンなどの共
役ジエンのスルホキシル誘導体、スチレンスルホン酸、
2−アクリルアミド−プロパンスルホン酸、ビニルスル
ホン酸、2−スルホエチル(メタ)アクリレート、3−
スルホプロピル(メタ)アクリレート、2−スルホプロ
ピル(メタ)アクリレート、1−スルホプロパン−2−
イル(メタ)アクリレート、4−スルホブチル(メタ)
アクリレートやそれらのナトリウム、カリウムなどのア
ルカリ金属塩、マグネシウム、カルシウムなどのアルカ
リ土類金属塩、アンモニウム塩または有機アミン塩を挙
げることができる。これらのうちでは、イソプレンのス
ルホン誘導体およびその塩が好ましい。かかる共重合体
のうち、特に好ましいのは、(A)一般式
【0014】
【化7】
【0015】(式中のR及びM1は前記と同じ意味をも
つ)で表わされる繰り返し単位と、(B)一般式
【0016】
【化8】
【0017】もしくは(C)一般式
【0018】
【化9】
【0019】(式中のM2、M3は前記と同じ意味をも
つ)で表わされる繰り返し単位とを含有するイソプレン
スルホン酸系共重合体を有効成分とするものである。前
記一般式[1]、[2]及び[3]におけるM1、M2
びM3は水素原子又は1価のカチオンであって、該カチ
オンとしてはナトリウムイオンやカリウムイオンなどの
金属イオン、アンモニウムイオン、アルキル又はアルカ
ノール置換アンモニウムイオンなどが挙げられる。
【0020】前記(A)単位の(メタ)アクリル酸単位
や(メタ)アクリル酸塩単位は、伝熱面などに付着した
炭酸カルシウムのカルシウムイオンとのキレート反応に
より、このカルシウムイオンを溶出させる作用を有して
いる。該単位の含有量が多いほどカルシウムイオンを溶
出させる量が多くなるが、その反面共重合体はゲル化し
やすくなる傾向がある。一方、(B)単位もしくは
(C)単位のイソプレンスルホン酸単位やイソプレンス
ルホン酸塩単位は該ゲル化を抑制する作用を有してい
る。
【0021】本発明においては、前記イソプレンスルホ
ン酸系共重合体は該(A)単位と(B)単位もしくは
(C)単位とのモル比が30:70ないし95:5、好
ましくは80:20ないし95:5の範囲である。該
(A)単位の割合が前記範囲より少ない場合はカルシウ
ムイオンを溶出させる効果が十分に発揮されないし、前
記範囲より多いと共重合体はゲル化しやすくなる傾向に
ある。また、該共重合体の重量平均分子量(ポリスチレ
ン換算)は1,000〜100,000好ましくは3,0
00〜50,000、さらに好ましくは5,000〜2
0,000の範囲にあることが必要であり、分子量がこ
の範囲を逸脱するものでは本発明の目的が十分に達せら
れない。
【0022】本発明のスケール除去剤に用いられるイソ
プレンスルホン酸系共重合体は、前記(A)単位を形成
する(メタ)アクリル酸又はその塩と(B)もしくは
(C)単位を形成するイソプレンスルホン酸又はその塩
とを、従来公知の方法により共重合させることにより製
造することができる。得られた共重合体は必要に応じ、
適当なアルカリやアミン類を用いて、遊離の酸を適当な
割合で塩型に変えてもよい。また、該共重合体は前記単
量体以外に、所望に応じ、本発明の目的が損なわれない
範囲で、他の共重合可能な単量体と共重合させてもよ
い。この共重合可能な単量体としては、例えばアクリル
アミド、メタクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、
ジメチルメタクリルアミドなどのビニル基含有アミド
類、アクリロニトリルやメタクリロニトリルなどのシア
ン化ビニル系化合物、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどの
(メタ)アクリル酸のアルキルエステル類、酢酸ビニル
などのカルボン酸のビニルエステル類、スチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレンなどの芳香族ビニ
ル化合物などが挙げられる。
【0023】本発明のスケール除去剤には、通常水処理
剤に添加されるスケール防止剤、防食剤、スライム防止
剤、殺菌剤、キレート剤等を配合することができる。ス
ケール防止剤としては、ポリアクリル酸塩、ポリアクリ
ルアミドの部分加水分解物、マレイン酸系重合体、イタ
コン酸重合体、ヒドロキシエチルメタクリレートを含む
アクリル酸系共重合体などが挙げられる。防食剤として
は燐酸、重合燐酸、ホスホン酸等の燐化合物やオキシカ
ルボン酸類、チアゾール類、トリアゾール類、アミン
類、ヒドロキサム酸類などがそれぞれ例示される。ま
た、スライム防止剤としては、塩素ガス、次亜塩素酸カ
ルシウム、次亜塩素酸ナトリウム、塩化イソシアヌル酸
ナトリウムなどの塩素剤や、第4級アンモニウム塩系薬
剤などが例示される。このようにして得られたイソプレ
ンスルホン酸系共重合体を有効成分とする本発明のスケ
ール除去剤は、通常の運転を行いながら、冷却水系に付
着したスケールを洗浄・除去することができる。
【0024】次に、前記スケール除去剤を使用する本発
明のスケール除去方法の好適な実施態様について説明す
ると、スケールの付着した冷却水系に冷却塔ピットなど
から、該スケール除去剤を、その中のイソプレンスルホ
ン酸系共重合体の量が保有水量に対して通常0.01重
量%以上、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ま
しくは0.5〜8重量%、特に好ましくは0.5〜5重量
%になるような割合で一括投入あるいは数回に分けて投
入し、数時間ないし数日間循環することにより、スケー
ルを洗浄・除去する。この時、洗浄を実施する冷却水系
の循環水が濃縮している場合は、まず補給水を連続して
強制的に補給するなどして可能な限り濃縮倍数を下げ、
循環水中の硬度成分濃度を低くすると効果がさらに改善
され、好ましい。次に、強制的にオーバフローさせる
か、あるいはそのまま通常運転を続行することにより、
冷却水の入れ替えを行い、全洗浄工程を終了する。
【0025】該イソプレンスルホン酸系共重合体のスケ
ール除去作用は、次の反応式で示すことができる CaCO3+[共重合体]→Ca2+−[共重合体]+CO2
2O すなわち、冷却水系運転条件下で、伝熱面などに付着し
た炭酸カルシウムと該イソプレンスルホン酸系共重合体
が接触し、そのキレート作用により、前記反応式に従っ
てカルシウムイオンが溶出する。それに伴い、水中のカ
ルシウムイオン濃度が上昇するため、原子吸光法などに
より、カルシウムイオン濃度を測定することにより、除
去された炭酸カルシウムスケール量を知ることができ
る。
【0026】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0027】試験例1 炭酸カルシウム溶解試験 各スケール除去剤の炭酸カルシウムに対する溶解能力を
求めた。ビーカーに純水を入れ、これに各スケール除去
剤を、濃度が5000mg/リットルになるように添加
し、さらに平均粒子径が0.5〜1μmの高純度炭酸カ
ルシウム粉末を濃度が5000mg/リットルになるよう
に添加したのち(pH7)、ビーカーを30℃の恒温槽中
に入れ、内容物をスターラーで20時間撹拌した。試験
終了後、試験液をただちに0.1μmミリポアフィルタ
ーでろ過したのち、ろ液中のカルシウムイオン濃度(硬
度)を原子吸光法により測定した。その結果を第1表中
欄に示す。
【0028】試験例2 ゲル化試験 500mlコニカルビーカーに、超純水500mlを入れ、
これにホウ酸塩Buffer、スケール除去剤及び塩化
カルシウムを加えたのち、水酸化ナトリウム水溶液と硫
酸水溶液でpH8.5に調整して密栓後、90℃の恒温槽
中で1時間静置した。その後、波長380nm、50mmセ
ルで吸光度を測定し、カルシウム硬度を変化させて、急
激に吸光度が大きくなる点をゲル化点とした。その結果
を第1表右欄に示す。
【0029】
【表1】
【0030】第1表から、炭酸カルシウムの溶解量は、
ゲル化による溶解量の低下が生じるまでは、アクリル酸
単位の割合が高いほど、多くなることが分かる。同様な
洗浄法に用いられてきたイタコン酸系ホモポリマーは、
本発明の共重合体に比べると溶解量、ゲル化点ともに劣
っていることが分かる。これは、カルシウム溶解量及び
ゲル化はカルボキシル基のみでなく、イソプレンスルホ
ン酸単位のスルホン酸基にも関係していることが推定さ
れる。なお、ポリアクリル酸は炭酸カルシウム溶解量は
多いもののゲル化しやすく、ゲル化点が最大カルシウム
溶解量となる。
【0031】試験例3 アクリル酸とイソプレンスルホン酸のモル比を変えたこ
と、及びポリマーの添加量を10000mg/lに変えた
こと以外は、試験例1、試験例2と同様に溶解カルシウ
ム濃度とゲル化点を測定した。結果を第2表に示す。こ
れから、本発明薬剤は、顕著な効果を示すことが分か
る。
【0032】実施例1 モデル熱交スケール除去試験 モデル熱交試験装置を用いて、イソプレンスルホン酸系
共重合体を有効成分とする本発明のスケール除去剤(ア
クリル酸/イソプレンスルホン酸のモル比90/10、
分子量20,000)を、保有水量に対し、該共重合体
の量が0.5重量%になるように一括投入し、以下の条
件で運転を行い、スケール除去試験を行った。結果を第
3表に示す。
【0033】運転条件 温水加熱(温水入口温度80℃)、温水流量:8リット
ル/分 冷却水入口温度:30℃、出口温度:約37〜38℃ 冷却水流量:5.26リットル/分 補給水:厚木市水 試験時間:40時間 熱交チューブ:スケール付着銅チューブ
【0034】
【表2】
【0035】第2表から試験時間の経過とともに、循環
水中のカルシウム硬度が上昇していることが分かる。こ
れは冷却水系に付着したスケールが、スケール除去剤に
より除去され、循環水中にカルシウムイオンとして溶出
したものと推定できる。
【0036】
【発明の効果】本発明の冷却水系スケール除去剤はスケ
ールの除去能力に優れ、冷却水循環を止めることなく、
通常の運転を行いながらスケールを洗浄除去できるの
で、人手がかからず、かつ生産的なロスもなく、しかも
中性付近で用いるので従来の酸洗浄時のように、人に害
を与えるおそれもない。さらに、該共重合体自体のゲル
化が生じにくいなどの特徴を有している。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】試験例3 アクリル酸とイソプレンスルホン酸のモル比を変えたこ
と、及びポリマーの添加量を10000mg/lに変え
たこと以外は、試験例1、試験例2と同様に溶解カルシ
ウム濃度とゲル化点を測定した。結果を第2表に示す。
【表2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【表3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】第3表から試験時間の経過とともに、循環
水中のカルシウム硬度が上昇していることが分かる。こ
れは冷却水系に付着したスケールが、スケール除去剤に
より除去され、循環水中にカルシウムイオンとして溶出
したものと推定できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 文夫 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 小野 寿男 東京都中央区築地2−11−24 日本合成ゴ ム株式会社内 (72)発明者 伊藤 克美 東京都中央区築地2−11−24 日本合成ゴ ム株式会社内 (72)発明者 清水 義寛 東京都中央区築地2−11−24 日本合成ゴ ム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボキシル基もしくはその塩を有するビ
    ニル単量体とスルホン基もしくはその塩を有するビニル
    単量体の共重合体からなり、カルボキシル基とスルホン
    基のモル比が30:70〜95:5の範囲にあり、重量
    平均分子量(ポリスチレン換算)が1,000〜100,
    000の範囲にある共重合体を含むスケール除去剤。
  2. 【請求項2】共重合体が(A)一般式 【化1】 (式中のRは水素原子又はメチル基、M1は水素原子又は
    1価のカチオンである)で表わされる繰り返し単位と、
    (B)一般式 【化2】 もしくは(C)一般式 【化3】 (式中のM2、M3は水素原子又は1価のカチオンであ
    る)で表わされる繰り返し単位とを含有するイソプレン
    スルホン酸系共重合体を有効成分とするものである請求
    項1のスケール除去剤。
  3. 【請求項3】スケールが付着した冷却水系の運転を止め
    ることなく、請求項1記載のスケール除去剤を、イソプ
    レンスルホン酸系共重合体の含有量が保有水量に対して
    0.01重量%以上になるように添加してスケールを剥
    離又は溶解し、ブローして系外に排出することを特徴と
    するスケール除去方法。
JP4194924A 1992-06-29 1992-06-29 スケール除去剤及びそれを用いたスケール除去方法 Pending JPH0663590A (ja)

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