JPH1154850A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

Info

Publication number
JPH1154850A
JPH1154850A JP22108397A JP22108397A JPH1154850A JP H1154850 A JPH1154850 A JP H1154850A JP 22108397 A JP22108397 A JP 22108397A JP 22108397 A JP22108397 A JP 22108397A JP H1154850 A JPH1154850 A JP H1154850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor laser
heat sink
chip
laser chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22108397A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Hisamitsu
守 久光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP22108397A priority Critical patent/JPH1154850A/ja
Publication of JPH1154850A publication Critical patent/JPH1154850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 それほど厳密な工程管理を行なわなくても温
度分布を均一にする。 【解決手段】 半導体レーザチップ10のp側電極に均
熱層19を設けておいて、この均熱層19が半田材50
に接触するようにしてチップ10をヒートシンク30に
接合し、チップ10とヒートシンク30との接合面で熱
抵抗が場所的にばらついていてもそのばらつきを均熱層
19で抑えて活性層11などでの層の面内方向での温度
分布を均一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ装置は種々の分野で利用さ
れているが、光通信、光計測、光情報システムなどにお
いて用いる場合は高出力のレーザ発振可能なものが要求
される。また、波長変換、溶接加工などの分野で用いる
場合はさらに高出力のものが必要である。
【0003】高出力タイプの半導体レーザ装置では、一
般にGaAsなどの化合物半導体をベースにした半導体
レーザチップ(素子)が用いられ、レーザ出力を増すた
めに素子に多くの電流を流すようにしている。ところが
素子に流す電流を増加すると、発生する熱により素子の
温度が上昇してしまう。発熱により素子の温度が変動す
ると、出力波長の変動などの不具合が生じることから、
従来より、半導体レーザチップを半田材を介してヒート
シンクにマウントするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように単に半導体レーザチップを半田材を介してヒート
シンクにマウントするだけでは、駆動時に電流注入領域
内で温度分布が一様でなくなり、たとえば近視野像の凹
凸が大きくなるなどの種々の不都合を引き起こす問題が
ある。
【0005】すなわち、半導体レーザチップを半田材を
介してヒートシンクにマウントする際、半導体レーザチ
ップ電極表面やヒートシンク表面に微細な塵埃が付着し
たり、半田材を溶融させた後冷却して固着させる過程で
半田層内に気泡が混入したりすると、接合面内で熱抵抗
が不均一になり、その結果、駆動時の活性層およびその
周辺部分における温度分布が均一にならないことにな
る。そのため、屈折率、発光効率などの温度に依存する
諸特性が場所的にばらつく。もちろん、半導体レーザチ
ップを半田材を介してヒートシンクにマウントする際
に、塵埃付着や気泡の混入などが生じないように十分管
理された環境の中で工程を行なうようにすればよいが、
そうすると製造工程が簡易なものではなくなり、コスト
面での問題を生じさせる。
【0006】この発明は、上記に鑑み、それほど厳密な
工程管理を行なわなくても均一な温度分布が得られるよ
うな構造に改善した、半導体レーザ装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による半導体レーザ装置においては、一方
側の電極に均熱層が設けられた半導体レーザチップと、
該半導体レーザチップの上記の側の電極に接触させられ
るヒートシンクとから構成されることが特徴となってい
る。
【0008】半導体レーザチップの一方側の電極には均
熱層が設けられており、この均熱層が設けられた側の電
極に、ヒートシンクが接触させられる。そのため、電極
とヒートシンクの接触面内で場所的に熱抵抗率がばらつ
くような事態になっても、その熱抵抗率の場所的なばら
つきが均熱層によって吸収され、駆動時の電流注入領域
内での場所的な温度分布がより均一なものとなる。その
結果、屈折率、発光効率などの温度に依存する諸特性が
場所的にばらつくことが抑えられ、たとえば近視野像の
凹凸が少なくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明の
実施の形態にかかる半導体レーザ装置は、図1に示すよ
うに、半導体レーザチップ10を、半田材50を介し
て、ヒートシンク30に接合させて作られている。な
お、この図1は導波方向に垂直な平面で切断した切断面
を示している。
【0010】半導体レーザチップ10は、種々のタイプ
のものでもよいが、ここでは、SiNx絶縁層16によ
り電流狭窄するようにしたダブルヘテロ構造のストライ
プレーザを用いている。すなわち、GaAs活性層11
をp−AlGaAsクラッド層12とn−AlGaAs
クラッド層13とで挟み、さらに、p+−GaAsキャ
ップ層14とn−GaAs基板15とで挟んだ構造によ
り、GaAs/AlGaAsダブルヘテロ構造を形成し
ている。
【0011】そして、p側の電極として、p+−GaA
sキャップ層14に対してノンアロイオーミック電極を
なすTi層17と、Pt層18と、Au均熱層19とを
設ける。p+−GaAsキャップ層14の表面にSiN
x絶縁層16を形成した後SiNx絶縁層16に対する
パターニングを行い、その後、Ti層17を設ける。こ
のSiNx絶縁層16によって電流狭窄される。n側の
電極としてはn−GaAs基板15上に設けたAuGe
Ni層21およびAu層22を用いる。
【0012】ヒートシンク30は、ここではCu板31
の表面にNi層32およびPt層33を形成したものを
用いており、この上にIn半田層51を形成する。この
In半田層51に上記p側電極のAu均熱層19が接触
するようにして、ヒートシンク30の上にチップ10を
載置し、加熱してIn半田層51表面を溶融させ、その
後冷却固化して、Au均熱層19をIn半田層51に接
合する。
【0013】このように構成されている半導体レーザ装
置においては、Au均熱層19は、熱伝導の良好なAu
よりなるため、横方向(層の面内方向、図では左右方向
および紙面に直角な方向)に熱が良好に広がる。そのた
め、チップ10と半田材50との接合界面に塵埃や気泡
が介在しても、駆動時に電流注入領域内で発生した熱
は、横方向に均一にヒートシンク30側に伝達され、活
性層11等における横方向の温度分布はほぼ均一なもの
となる。なお、このAu均熱層19での横方向の熱の広
がりをより良好なものとするため、その層厚は数μm程
度に厚くすることが望ましい。
【0014】ここで、Pt層18は、AuがTi層17
側に拡散しないようにするバリア層としても機能してい
る。さらに、図示しないが、Au均熱層19の下層(I
n半田層51側)に、第1、第2のPt層でサンドウィ
ッチしたTi層を設けておくようにしてもよい。こうす
ると、Au均熱層19に接する第1のPt層(図では示
していない)でAuのTi層(図示しない)側への拡散
を防ぎ、かつ、融着接合時にIn半田材がチップに近い
側の第1のPt層(図示しない)側への拡散すること
を、Ti層(図示しない)により防ぐことができる。こ
れらのバリア層となる金属層はPt以外にMoなどを用
いることもできる。
【0015】なお、均熱層19としては、Au以外に、
Ag,Cu等の他の熱伝導の良好な金属を用いてもよ
い。また、半田材50は、In以外にSnなどの他の材
料を用いることもできるし、ヒートシンク30もCu板
31以外にCuWやC等の板を用いてもよい。
【0016】さらに、この発明の趣旨は上記のように半
導体レーザチップ10をヒートシンク30にマウントす
る際にチップ10の電極に均熱層19を設けて横方向の
温度分布を均一にしようというものであるから、半導体
レーザチップ10については上記の例に限定されるもの
ではないことはもちろんである。すなわち、ダブルヘテ
ロ構造を採用したものであってもその材料としては上記
のようなGaAs/AlGaAs系だけでなくInP/
InGaAsP系の材料等を使用でき、またダブルヘテ
ロ構造でなく量子井戸構造を採用することもできる。電
流狭窄のためのSiNx絶縁層16は他の絶縁材料で形
成することも可能であり、その構造も、プレーナストラ
イプ方式、プロトン注入方式や、p+−キャップ層の上
にさらにn−キャップ層を成長させておきプロセス時に
ストライプ状にエッチングする方式など、種々のものと
することができる。また、MOPAのアンプ部に適用す
ることも可能であり、その場合熱レンズ効果が抑制され
てフィールドパターンが均一になるという利点が得られ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の半導体
レーザ装置によれば、半導体レーザチップをヒートシン
クにマウントする際にそのチップの電極に均熱層を設け
ているため、電極とヒートシンクの接合面内に塵埃や気
泡などが混入しても、活性層等の電流注入領域での層の
面内方向の温度分布を均一にすることができて、屈折
率、発光効率などの温度に依存する諸特性が場所的にば
らつくことを抑えることができる。そのため、製造工程
の厳密な管理を必要とせずに、容易・安価に、特性の良
好な高出力型半導体レーザ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す模式的な断面図。
【符号の説明】
10 半導体レーザチップ 11 GaAs活性層 12 p−AlGaAsクラッド層 13 n−AlGaAsクラッド層 14 p+−GaAsキャップ層 15 n−GaAs基板 16 SiNx絶縁層 17 Ti層 18 Pt層 19 Au均熱層 21 AuGeNi層 22 Au層 30 ヒートシンク 31 Cu板 32 Ni層 33 Pt層 50 半田材 51 In半田層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方側の電極に均熱層が設けられた半導
    体レーザチップと、該半導体レーザチップの上記の側の
    電極に接触させられるヒートシンクとからなることを特
    徴とする半導体レーザ装置。
JP22108397A 1997-07-31 1997-07-31 半導体レーザ装置 Pending JPH1154850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22108397A JPH1154850A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 半導体レーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22108397A JPH1154850A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 半導体レーザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1154850A true JPH1154850A (ja) 1999-02-26

Family

ID=16761232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22108397A Pending JPH1154850A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 半導体レーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1154850A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000332343A (ja) * 1999-05-21 2000-11-30 Sharp Corp 半導体発光装置およびその製造方法
US6479325B2 (en) * 1999-12-07 2002-11-12 Sony Corporation Method of stacking semiconductor laser devices in a sub-mount and heatsink
US7075960B2 (en) 2003-01-10 2006-07-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor laser apparatus and production method thereof
KR100830791B1 (ko) 2000-11-22 2008-05-20 닛폰 세이키 가부시키가이샤 회전검출장치
JP2010283320A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 太陽電池及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000332343A (ja) * 1999-05-21 2000-11-30 Sharp Corp 半導体発光装置およびその製造方法
US6479325B2 (en) * 1999-12-07 2002-11-12 Sony Corporation Method of stacking semiconductor laser devices in a sub-mount and heatsink
US6720581B2 (en) * 1999-12-07 2004-04-13 Sony Corporation Mounting plate for a laser chip in a semiconductor laser device
KR100830791B1 (ko) 2000-11-22 2008-05-20 닛폰 세이키 가부시키가이샤 회전검출장치
EP1980859A2 (en) 2000-11-22 2008-10-15 Nippon Seiki Co., Ltd. Rotation detector
US7075960B2 (en) 2003-01-10 2006-07-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor laser apparatus and production method thereof
US7362785B2 (en) 2003-01-10 2008-04-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor laser apparatus and production method thereof
JP2010283320A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 太陽電池及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090168821A1 (en) Thermal shunt for active devices on silicon-on-insulator wafers
JP2004207480A (ja) 半導体レーザ装置及びその製造方法
JP2002314184A (ja) 光半導体モジュール
JPH0556036B2 (ja)
JPH1154850A (ja) 半導体レーザ装置
JPH06283807A (ja) スタックレーザ
US20050141579A1 (en) Semiconductor laser and method for fabricating the same
JP2014229744A (ja) 半導体発光組立体
JP2007019265A (ja) 発光装置
JP2008277471A (ja) 半導体レーザ装置および半導体レーザ装置の実装方法
JP2002009385A (ja) 大出力ダイオードレーザバーの接触方法、並びに、熱的に副次的な機能を有する電気的な接触部を備えた大出力ダイオードレーザバー・接触部・装置
JP3339369B2 (ja) レーザダイオード
JP2001024280A (ja) 半導体光機能素子
JP3566107B2 (ja) 光通信用モジュール
US20230246412A1 (en) Semiconductor laser device
US8236588B2 (en) Method for manufacturing a multi-wavelength integrated semiconductor laser
JP2677219B2 (ja) 半導体レ−ザの製造方法
JPWO2005041373A1 (ja) 半導体レーザ装置及び製造方法
CN101582564A (zh) 半导体激光器装置
DE112020007153T5 (de) Halbleiterlasermaschine
JPH04243181A (ja) 半導体レーザモジュール
JP2005026333A (ja) 半導体レーザ装置
JP2003037324A (ja) 半導体レーザ・アレイ装置及びその作製方法
JP2001257417A (ja) 半導体レーザ素子
JP2001308445A (ja) 半導体レーザ素子