JPH1151661A - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents

車両用ナビゲーション装置

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JPH1151661A
JPH1151661A JP9204622A JP20462297A JPH1151661A JP H1151661 A JPH1151661 A JP H1151661A JP 9204622 A JP9204622 A JP 9204622A JP 20462297 A JP20462297 A JP 20462297A JP H1151661 A JPH1151661 A JP H1151661A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主制御手段のための主電源回路を、その主制
御手段の動作が不要となったときに確実に遮断すること
により、車載バッテリが不用意に過放電状態になる事態
を未然に防止すること。 【解決手段】 ナビゲーション制御コンピュータ9のた
めの主電源回路4は、車載バッテリ2から電源スイッチ
回路5を介して給電される。バックアップ用電源回路6
は、車載バッテリ2から直接的に給電される。ACCス
イッチ信号検出回路7は、アクセサリスイッチ3のオン
状態で検出信号Sdを出力する。バックアップ用電源回
路6から給電される電源制御回路12は、検出信号Sd
の出力状態でて電源スイッチ回路5をオンさせるための
電源オン指令信号Sonを出力し、検出信号Sdが出力停
止された状態で電源オフ指令信号Soff を出力する。安
全回路13は、検出信号Sdが出力された状態では、電
源オン指令信号Sonを有効化するが、検出信号Sdが出
力停止された状態では、電源オン指令信号onを無効化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源を車載バッテ
リから得るようにした車両用ナビゲーション装置、特に
は、電源投入用スイッチの操作に連動してオンオフされ
るスイッチ手段を通じて電源供給される構成の車両用ナ
ビゲーション装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】車両用ナビゲーション
装置においては、電源投入用スイッチとして機能するア
クセサリスイッチがオフされたときに、その電源を遮断
して動作停止させることにより、車載バッテリの消耗を
防ぐことが行われている。但し、動作停止時であっても
電源の供給が必要となる揮発性メモリ(例えば、最新の
ナビゲート画面についてのデータや、ナビゲーション動
作用のコンピュータ装置の動作制御プログラムを記憶し
たDRAM)を備えたものでは、電源を完全に遮断する
ことができないという事情がある。
【0003】そこで、従来では、コンピュータ装置及び
その周辺機器に電源を供給するための大容量の主電源回
路と、前記揮発性メモリの記憶データをバックアップす
る小容量のバックアップ用電源回路とをそれぞれ設ける
と共に、常時においてバックアップ用電源回路により動
作されてコンピュータ装置の動作をサポートする補助コ
ンピュータ装置を設け、アクセサリスイッチがオフされ
たときには、これを検知した補助コンピュータ装置によ
って、上記主電源回路をスイッチ手段を通じて遮断する
動作を行う構成とし、以てバッテリの消耗を極力抑制す
ることが行われている。
【0004】しかしながら、上記のような構成では、ス
イッチ手段による主電源回路の遮断機能が、補助コンピ
ュータ装置のプログラム暴走などに起因して消失するこ
とがあり、このような状態が継続された場合には、アク
セサリスイッチのオフ状態、つまり車載バッテリの充電
が行われない状態において、車載バッテリが不用意に過
放電するという重大な不具合が発生することになる。
【0005】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、ナビゲーション動作実行用
の主制御手段のための主電源回路を、その主制御手段の
動作が不要となったときに確実に遮断できるようにな
り、以て車載バッテリが不用意に過放電状態になる事態
を未然に防止できる車両用ナビゲーション装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によ
れば、車載バッテリから直接的に給電されるバックアッ
プ用電源回路によって、ナビゲーション動作を実行する
ための主制御手段が有する揮発性記憶手段及びこの主制
御手段をサポートするための補助制御手段に電源が供給
されるようになり、以て揮発性記憶手段の記憶データが
バックアップされると共に、補助記憶手段が動作される
ようになる。
【0007】この状態から、電源投入用スイッチがオン
されたときに、オン検出手段から検出信号が出力される
ため、補助制御手段が、スイッチ手段をオンさせるため
の電源オン指令信号を出力するようになる。また、この
ようにオン検出手段から検出信号が出力された状態で
は、動作補償回路が、補助制御手段からの電源オン指令
信号を有効化するようになるから、その電源オン指令信
号によりスイッチ手段がオンされる。この結果、主電源
回路に対して、車載バッテリからスイッチ手段を介して
給電されるようになり、以て主制御手段及びその周辺機
器に電源が供給される。
【0008】上記のようにスイッチ手段がオンされた状
態から、電源投入用スイッチがオフされたときには、オ
ン検出手段が検出信号の出力を停止するようになるた
め、補助制御手段が、スイッチ手段をオフさせるための
電源オフ指令信号を出力するようになり、これに応じて
スイッチ手段がオフされて主電源回路が遮断される。そ
して、これ以降はバックアップ用電源回路から、補助制
御手段並びに主制御手段が有する揮発性記憶手段のみに
通電されるようになって、その記憶手段の記憶データが
バックアップされるようになる。このようなバックアッ
プ状態での負荷電流は非常に小さくなるため、車載バッ
テリの消耗が抑制されることになる。
【0009】また、電源投入用スイッチがオフされた状
態にあるにも拘らず、補助制御手段が誤動作して電源オ
ン指令信号が継続的に出力される状況となった場合に
は、オン検出手段からの検出信号が出力停止された状態
にあるため、動作補償回路が上記補助制御手段からの電
源オン指令信号を無効化するようになる。このため、電
源オン指令信号が誤出力された場合には、車載バッテリ
から大容量の主電源回路に対して給電されることがなく
なり、結果的に、上述したバックアップ状態において車
載バッテリが不用意に過放電する事態を確実に防止でき
るようになる。
【0010】請求項3記載の手段によれば、補助制御手
段に対してバックアップ用電源回路を通じて初めて給電
されたときには、その補助制御手段が、主制御手段の初
期化動作を実行するために電源オン指令信号を所定時間
だけ出力するようになる。この時点では、電源投入用ス
イッチがオフされた状態にあって、オン検出手段が検出
信号の出力を停止しているため、本来的には、動作補償
回路が上記電源オン指令信号を無効化している。但し、
動作補償回路は、オン検出手段からの検出信号が出力停
止された状態で補助制御手段から電源オン指令信号が出
力されたときには、当該電源オン指令信号の無効化動作
を前記主制御手段の初期化動作に必要な時間以上遅延さ
せるタイマ回路を備えている。従って、上記のように電
源オン指令信号が出力されたときには、動作補償回路に
よる無効化動作が所定時間だけ遅延されてスイッチ手段
がオンされるため、主制御手段に対し主電源回路から電
源が供給されるようになり、その間に当該主制御手段の
初期化動作を確実に行うことができる。
【0011】この場合、補助制御手段が誤動作して電源
オン指令信号が出力されたままの状態となった場合であ
っても、タイマ回路に設定されたタイマ時間が経過した
時点で、動作補償回路が電源オン指令信号を無効化する
ようになり、これに応じてスイッチ手段がオフされるよ
うになる。従って、この場合においても、車載バッテリ
が不用意に過放電する事態を確実に防止できるようにな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照しながら説明する。図1には、車両用ナビゲ
ーション装置の電気的構成が示されている。この図1に
おいて、制御ユニット1は、車載バッテリ2のプラス側
端子に接続される電源端子+Bを通じて給電されるもの
で、具体的には図示しないが、この制御ユニット1に対
して、例えばLCDより成るモニタ及びGPS受信機
(必要に応じて自律航法ユニット)などが接続されるよ
うになっている。また、制御ユニット1には、アクセサ
リ端子+ACCが設けられており、この端子+ACC
は、車載バッテリ2のプラス側端子に対しアクセサリス
イッチ3(本発明でいう電源投入用スイッチに相当)を
介して接続される構成となっている。
【0013】上記制御ユニット1の構成は以下の通りで
ある。即ち、比較的大容量の安定化電源回路を含んで構
成された主電源回路4は、電源端子+Bに対し電源スイ
ッチ回路5(本発明でいうスイッチ手段に相当)を介し
て接続されている。また、比較的小容量の安定化電源回
路を含んで構成されたバックアップ用電源回路6は、電
源端子+Bに対し直接的に接続されている。
【0014】アクセサリ端子+ACCに接続されたAC
Cスイッチ信号検出回路7(本発明でいうオン検出手段
に相当)は、例えば定電圧回路より成るもので、アクセ
サリスイッチ3がオンされた状態でハイレベル信号より
成る検出信号Sdを出力する構成となっている。
【0015】周辺機器としてのCDプレーヤ8は、図示
しないCD−ROMから地図データなどを読み込むため
のもので、前記主電源回路4から給電される構成となっ
ている。尚、CDプレーヤ8に代えてDVDプレーヤな
どを利用することも可能である。
【0016】ナビゲーション制御コンピュータ(本発明
でいう主制御手段に相当、以下、単に制御コンピュータ
と称する)9は、図示しないGPS受信機からの位置信
号並びにCDプレーヤ8が読み込んだ地図データなどを
利用した演算処理により、車両の走行位置や走行ルート
などを算出するというナビゲーション動作を制御するた
めのもので、その演算処理に基づいて作成したナビゲー
ト画面を図示しないモニタに表示させる構成となってい
る。
【0017】この制御コンピュータ9は、CPU9a、
DRAM9b(本発明でいう揮発性記憶手段に相当)及
び図示しないプログラムメモリ用ROM(例えばフラッ
シュPROM)などを備えており、CPU9a及びRO
Mなどのための電源端子P1と、DRAM9b専用の電
源端子P2とを備えた構成となっている。そして、上記
電源端子P1には、主電源回路4から給電され、また、
上記電源端子P2には、主電源回路4及びバックアップ
用電源回路6の何れか一方から切替スイッチ回路10を
介して給電される構成となっている。この場合、特に、
バックアップ用電源回路6からは電源端子P2に至る給
電路には、電流制限回路11が介在された構成となって
いる。
【0018】この場合、上記DRAM9bは、例えば最
新のナビゲート画面についてのデータなどを記憶できる
構成となっており、電源端子P2を通じて給電された状
態でリフレッシュ動作を継続的に実行可能な構成となっ
ている。尚、DRAM9bに代えてSRAMや疑似SR
AMを用いることもできる。また、DRAM9bに対
し、制御コンピュータ9のための動作制御プログラムを
記憶する構成も可能であり、このような構成を採用した
場合にはプログラムメモリ用ROMを不要にできる(但
し、初期状態において、CD−ROMから読み込んだ動
作制御プログラムをDRAM9bに書き込むためのプロ
グラムブート動作が必要になる)。さらに、上記電流制
御回路11は、DRAM9に故障が発生した場合におい
て、バックアップ用電源回路6を通じて比較的大きな負
荷電流が流れ続ける事態を防止するために設けられてい
る。
【0019】上記制御コンピュータ9とバスラインを介
して接続されてこれをサポートするように設けられた電
源制御回路12(本発明でいう補助制御手段に相当)
は、予め設定されたプログラムにより動作するマイクロ
コンピュータにより構成されたもので、バックアップ用
電源回路6から給電されるようになっている。
【0020】この電源制御回路12は、自身に設定され
たプログラムに基づいて電源オン指令信号Son及び電源
オフ指令信号Soff を選択的に出力する構成となってお
り、それらの信号Son及びSoff は、安全回路13(本
発明でいう動作補償回路に相当)に与えられるようにな
っている。尚、上記電源オン指令信号Sonはハイレベル
信号、電源オフ指令信号Soff はローレベル信号であ
る。また、電源制御回路12は、上記のような電源オン
指令信号Son及び電源オフ指令信号Soff の出力に連動
して切替スイッチ回路10の切替制御を後述のように行
う構成となっている。
【0021】上記安全回路13は、電源オン指令信号S
on及び電源オフ指令信号Soff の他に、ACCスイッチ
信号検出回路7からの検出信号Sdを受けるようになっ
ており、それらの信号Son、Soff 及びSdの入力状態
に応じて前記電源スイッチ回路5のオンオフ制御を行う
構成となっている。
【0022】図2には、電源スイッチ回路5及び安全回
路13の具体的な構成例が示されており、以下これにつ
いて説明する。電源スイッチ回路5は、電源端子+Bと
主電源回路4との間に通電路に介在されたpチャネルの
パワーMOSFET14及び抵抗15、16により構成
されており、そのパワーMOSFET14は、ソース・
ゲート間に順方向電圧が印加された状態でオンするよう
になっている。
【0023】安全回路13は、コレクタ・エミッタ間が
直列接続された2個のnpn型トランジスタ17及び1
8を備えており、一方のトランジスタ17のコレクタ
が、前記パワーMOSFET14のゲートに対し抵抗1
6を介して接続され、他方のトランジスタ18のエミッ
タがグランド端子に接続されている。このような接続の
結果、パワーMOSFET14は、トランジスタ17及
び18が双方ともオンした状態でのみオンされることに
なる。
【0024】この場合、トランジスタ17にあっては、
そのベースが前記電源制御回路12の出力端子(電源オ
ン指令信号Son及び電源オフ指令信号Soff の出力端
子)に抵抗19を介して接続されており、また、そのベ
ース・エミッタ間には抵抗20が接続されている。
【0025】また、トランジスタ18にあっては、その
ベースが、タイマ回路21を構成する抵抗21aを介し
てダイオードOR回路22の出力端子22aに接続され
ており、そのベース・エミッタ間には抵抗23が接続さ
れている。上記タイマ回路21は、ダイオードOR回路
22の出力端子22aとグランド端子との間に接続され
たコンデンサ21bを備えており、このコンデンサ21
bの放電時定数に応じたタイマ動作を行う構成となって
いる。
【0026】さらに、ダイオードOR回路22の一方の
入力端子は、電源制御回路12の前記出力端子にCMO
Sゲートより成るインバータ24を介して接続され、他
方の入力端子は、ACCスイッチ信号検出回路7の出力
端子に接続されている。
【0027】このように構成された電源スイッチ回路5
及び安全回路13は、次のように動作する。即ち、制御
ユニット1が車両に取り付けられた状態(電源端子+B
が車載バッテリ2に接続され、且つアクセサリ端子+A
CCがアクセサリスイッチ3を介して車載バッテリ2に
接続された状態)において、アクセサリスイッチ3がオ
ンされた場合には、ACCスイッチ信号検出回路7から
の検出信号Sd(ハイレベル信号)がダイオードOR回
路22を介してタイマ回路21に与えられるようにな
る。このため、その検出信号Sdによりコンデンサ21
bが充電されると共に、トランジスタ18がオン状態に
保持されるようになる。
【0028】この状態で、電源制御回路12から電源オ
フ指令信号Soff (ローレベル信号)が出力されていた
場合には、その信号Soff によりトランジスタ17がオ
フされるため、パワーMOSFET14もオフ状態に保
持される。これに対して、電源制御回路12から電源オ
ン指令信号Son(ハイレベル信号)が出力された場合に
は、その信号Sonによりトランジスタ17がオンされる
ため、パワーMOSFET14のソース・ゲート間に順
方向電圧が印加されて当該FET14がオンされる。
尚、斯様なパワーMOSFET14のオン状態が電源ス
イッチ回路5のオンに相当するものである。
【0029】一方、制御ユニット1が車両に取り付けら
れた状態において、アクセサリスイッチ3がオフされて
いる場合には、タイマ回路21内のコンデンサ21bが
前記検出信号Sdによって充電されることはないが、電
源制御回路12から電源オフ指令信号Soff (ローレベ
ル信号)が出力されている状態では、インバータ24に
より反転されたハイレベル信号により上記コンデンサ2
1bに充電されることになる。この状態で、電源制御回
路12から電源オフ指令信号Soff に代わって電源オン
指令信号Sonが出力されたときには、インバータ24の
出力がローレベルに反転するため、コンデンサ21bの
充電電荷が抵抗21a及び23を通じて放電開始される
ようになる。
【0030】このため、アクセサリスイッチ3がオフさ
れている状態において、電源制御回路12から電源オン
指令信号Sonが出力されたときには、トランジスタ18
がコンデンサ21bの充電電荷により所定時間だけオン
状態にされると共に、トランジスタ17が上記電源オン
指令信号Sonによりオンされるものであり、これにより
パワーMOSFET14がオンされる。この場合、トラ
ンジスタ18のオン状態継続時間は、タイマ回路21に
設定されたタイマ時間により決まるものであり、本実施
例では、前記制御コンピュータ9の初期化に必要な時間
(1〜数秒程度)より十分に長い時間に設定している。
尚、タイマ回路21は、オン状態にあったアクセサリス
イッチ3がオフされたときにおいても、トランジスタ1
8を上記タイマ時間だけオン状態に保持することにな
る。
【0031】つまり、安全回路13は、ACCスイッチ
信号検出回路7からの検出信号Sdが出力された状態で
は、電源オン指令信号Sonを有効化するが、検出信号S
dが出力停止された状態では、電源オン指令信号Sonを
無効化するものである。但し、検出信号Sdが出力停止
された状態であっても、電源オフ指令信号Soff に代わ
って電源オン指令信号Sonが出力されたときには、当該
電源オン指令信号Sonの無効化動作を、タイマ回路21
に設定されたタイマ時間だけ遅延させるものである。
【0032】さて、以下においては、上記のように構成
された制御ユニット1による制御内容及びこれに関連し
た作用について説明する。初期状態では、電源スイッチ
回路5はオフ状態にあり、また、ACCスイッチ信号検
出回路7は検出信号Sd(ハイレベル信号)を出力停止
した状態にある。この状態から、制御ユニット1が車両
に取り付けられて車載バッテリ2に接続されると、その
制御ユニット1に対し電源端子+Bを通じて給電される
ようになり、これに応じてバックアップ用電源回路6の
出力電圧が立ち上がるようになる。このため、電源制御
回路12の電源が当該バックアップ用電源回路6から供
給されるようになる。
【0033】電源制御回路12は、車両への取り付け後
に初めて電源供給されたときには、制御コンピュータ9
の初期化動作を実行する。即ち、車両への取り付け直後
において、電源制御回路12は、電源オフ指令信号Sof
f (ローレベル信号)を所定時間(安全回路13内のコ
ンデンサ21bを十分に充電できる時間)だけ出力した
後に、電源オン指令信号Son(ハイレベル信号)を安全
回路13に与えると共に、切替スイッチ10を主電源回
路4側に切り替える。
【0034】すると、安全回路13においては、電源オ
ン指令信号Sonの出力時点からタイマ回路21に設定さ
れたタイマ時間だけ当該電源オン指令信号Sonを有効化
するようになり、これにより電源スイッチ回路5をオン
させる。これに応じて、主電源回路4から給電された制
御コンピュータ9は、所定の初期化動作を行うと共に、
初期化動作が終了したときには、その旨を示す信号を電
源制御回路12に知らせるようになる。尚、上記初期化
動作の所要時間は、タイマ回路21のタイマ動作時間よ
り短い1〜数秒以内である。
【0035】また、制御コンピュータ9から初期化動作
が終了した旨の信号を受けた電源制御回路12は、電源
オフ指令信号Soff (ローレベル信号)を安全回路13
に与えることにより電源スイッチ回路5をオフさせると
共に、切替スイッチ回路10をバックアップ用電源回路
6側に切り替える。これ以降は、バックアップ用電源回
路6から、電源制御回路12並びに制御コンピュータ9
内のDRAM9bのみに通電されるようになって、DR
AM9bの記憶データがバックアップされるようにな
る。このバックアップ状態での負荷電流は数mA以下と
小さくなるため、車載バッテリ2の消耗が抑制されるこ
とになる。
【0036】この場合、電源制御回路12がプログラム
暴走するなどして、電源オン指令信号Sonが出力された
ままの状態となった場合であっても、安全回路13内の
タイマ回路21に設定されたタイマ時間が経過した時点
で電源スイッチ回路5がオフされるため、上記のような
バックアップ状態で主回路電源5に給電されたままの状
態に陥ることはない。
【0037】尚、電源制御回路12は、制御コンピュー
タ9から初期化動作が終了した旨の信号を受けたときに
は、初期化が終了していることを示す初期化終了フラグ
をセットすると共に、前述したような電源スイッチ回路
5のオフ制御並びに切替スイッチ回路10の切り替え制
御を実行した後に自身をスリープモードへ移行させる構
成となっている。
【0038】上記のような制御コンピュータ9の初期化
が済んだ状態から、アクセサリスイッチ3がオンされた
ときには、ACCスイッチ信号検出回路7から検出信号
Sdが出力されることになり、その信号Sdにより電源
制御回路12がウェークアップされる。この場合、電源
制御回路12は、電源オン指令信号Sonを安全回路13
に与えることにより、電源スイッチ回路5をオンさせる
と共に、切替スイッチ10を主電源回路4側に切り替え
るが、この場合には、前記初期化終了フラグがセットさ
れているため、制御コンピュータ9の初期化動作を実行
することはない。これにより、主電源回路4から給電さ
れた制御コンピュータ9がナビゲーション動作を開始す
るようになる。
【0039】この後に、アクセサリスイッチ3がオフさ
れたときには、ACCスイッチ信号検出回路7から検出
信号Sdが出力停止されることになる。すると、電源制
御回路12は、電源オフ指令信号Soff を安全回路13
に与えることにより電源スイッチ回路5をオフさせると
共に、切替スイッチ回路10をバックアップ用電源回路
6側に切り替えるようになり、これ以降は、バックアッ
プ用電源回路6から、電源制御回路12並びに制御コン
ピュータ9内のDRAM9bのみに通電されるようにな
って、DRAM9bの記憶データがバックアップされる
ようになる。尚、電源制御回路12は、この場合にも自
身をスリープモードへ移行させる。また、検出信号Sd
が出力停止された後においても、安全回路13内のタイ
マ回路21に設定されたタイマ時間が経過するまでの期
間は電源スイッチ回路5をオン状態に保持することがで
きるから、その間に制御コンピュータ9のシャットダウ
ンのための手続きを行うことができる。
【0040】このようにアクセサリスイッチ3がオフさ
れた状態では、電源制御回路12がプログラム暴走する
などして、電源オン指令信号Sonが誤出力されたとして
も、安全回路13内のタイマ回路21に設定された時間
が経過した時点で、その電源オフ指令信号Sonが無効化
されて電源スイッチ回路5がオフされるため、上記のよ
うなバックアップ状態で主回路電源5に給電されたまま
の状態に陥ることはない。
【0041】要するに上記した本実施例によれば、アク
セサリスイッチ3のオフ状態では、電源制御回路12か
ら電源オン指令信号Sonが誤出力されたとしても、その
電源オン指令信号Sonが安全回路13により無効化され
て電源スイッチ回路5がオンされることがなくなるもの
である。この結果、アクセサリスイッチ3のオフ状態、
つまり車載バッテリ2の充電が行われない状態におい
て、車載バッテリ2から大容量の主電源回路4に対して
継続的に給電されることがなくなり、以て車載バッテリ
2が不用意に過放電する事態を確実に防止できるもので
ある。
【0042】また、アクセサリスイッチ3のオフ状態で
あっても、電源オン指令信号Sonが出力されたときに
は、当該電源オン指令信号Sonの無効化動作をタイマ回
路21に設定されたタイマ時間だけ遅延させる構成とな
っているから、制御ユニット1を初めて車載バッテリ2
に接続したときに必要となる制御コンピュータ9の初期
化動作を確実に行うことができるものである。しかも、
このような初期化動作を行う際において、電源制御回路
12がプログラム暴走するなどして電源オン指令信号S
onが出力されたままの状態となった場合であっても、タ
イマ回路21に設定されたタイマ時間が経過した時点
で、安全回路13が上記電源オン指令信号Sonを無効化
するようになるから、この場合においても、車載バッテ
リ2が不用意に過放電する事態を確実に防止できるよう
になる。
【0043】その他、制御コンピユータ9の誤動作など
に基づいてユーザーが動作異常を発見した場合には、ア
クセサリスイッチ3をオフすることで、当該制御コンピ
ユータ9の電源を確実に遮断できるから、その制御コン
ピユータ9の誤動作に迅速に対処できるようになる。
【0044】尚、上記実施例において、切替スイッチ回
路10は必要に応じて設ければ良く、例えば、DRAM
9bに対し常時においてバックアップ用電源回路6から
給電する構成とする場合には、切替スイッチ回路10は
不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】要部の具体的構成を示す回路図
【符号の説明】
1は制御ユニット、2は車載バッテリ、3はアクセサリ
スイッチ(電源投入用スイッチ)、4は主電源回路、5
は電源スイッチ回路(スイッチ手段)、6はバックアッ
プ用電源回路、7はACCスイッチ信号検出回路(オン
検出手段)、8はCDプレーヤ(周辺機器)、9はナビ
ゲーション制御コンピュータ(主制御手段)、9aはD
RAM(揮発性記憶手段)、10は切替スイッチ、12
は電源制御回路(補助制御手段)、13は安全回路(動
作補償回路)、21はタイマ回路を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02J 9/06 503 G06F 1/00 332B 335A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行位置の演算処理を含むナビゲー
    ション動作を実行するための主制御手段と、 車載バッテリからスイッチ手段を介して給電されるよう
    に構成され、給電状態で前記主制御手段及びその周辺機
    器に電源を供給する主電源回路と、 電源投入用スイッチのオン状態で検出信号を出力するオ
    ン検出手段と、 前記主制御手段の動作をサポートするように設けられ、
    前記オン検出手段から検出信号が出力された状態で前記
    スイッチ手段をオンさせるための電源オン指令信号を出
    力と共に、当該検出信号が出力停止された状態で上記ス
    イッチ手段をオフさせるための電源オフ指令信号を出力
    する補助制御手段と、 車載バッテリから直接的に給電されるように構成され、
    給電状態で前記主制御手段が有する揮発性記憶手段及び
    補助制御手段に電源を供給するためのバックアップ用電
    源回路と、 前記オン検出手段から検出信号が出力された状態では、
    前記補助制御手段からの電源オン指令信号を有効化する
    と共に、当該検出信号が出力停止された状態では、上記
    補助制御手段からの電源オン指令信号を無効化する動作
    補償回路とを備えたことを特徴とする車両用ナビゲーシ
    ョン装置。
  2. 【請求項2】 前記補助制御手段は、予め設定されたプ
    ログラムにより動作するマイクロコンピュータにより構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用ナ
    ビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 前記補助制御手段は、前記バックアップ
    用電源回路を通じて初めて給電された時点で、前記主制
    御手段の初期化動作を実行するために前記電源オン指令
    信号を所定時間だけ出力するように構成され、 前記動作補償回路は、前記オン検出手段からの検出信号
    が出力停止された状態で前記補助制御手段から電源オン
    指令信号が出力されたときには、当該電源オン指令信号
    の無効化動作を前記主制御手段の初期化動作に必要な時
    間以上遅延させるタイマ回路を備えた構成とされている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用ナビゲ
    ーション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101538321B1 (ko) * 2014-11-12 2015-07-22 국방과학연구소 수중배열센서의 데이터 손실 감소를 위한 데이터 전송 시스템
JP2019054588A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 株式会社バッファロー 電子機器
US11255915B2 (en) 2018-11-30 2022-02-22 Lg Energy Solution, Ltd. Switch control apparatus and method

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