JP3500919B2 - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents

車両用ナビゲーション装置

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JP3500919B2 JP20462397A JP20462397A JP3500919B2 JP 3500919 B2 JP3500919 B2 JP 3500919B2 JP 20462397 A JP20462397 A JP 20462397A JP 20462397 A JP20462397 A JP 20462397A JP 3500919 B2 JP3500919 B2 JP 3500919B2
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dram
vehicle
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

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  • Navigation (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶媒体から読み
込んだ動作制御プログラムを記憶手段に記憶保持してお
き、その記憶手段中の動作制御プログラムに基づいて車
両走行位置などを演算するようにした車両用ナビゲーシ
ョン装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】車両用ナビゲーション
装置においては、その動作制御プログラム及び地図デー
タなどを、CD−ROM或いはDVD−ROMのような
大容量記憶媒体により提供することが行われている。こ
の場合には、記憶媒体から読み込んだ動作制御プログラ
ムを記憶保持するための記憶手段が必要となるが、この
ような記憶手段にあっては、少なくともデータの書き換
えが可能であること、並びに機能向上及び付加価値の多
様化に対処できるようにするため大容量であることが要
求される。
【0003】このような要求を満たすために、動作制御
プログラムの記憶手段としてDRAMを利用した車両用
ナビゲーション装置が提供されているが、このもので
は、電源の投入毎に記憶媒体から動作制御プログラムを
ローディングするという比較的時間を要する立ち上げ動
作が必要になる関係上、使い勝手が悪くなるなどの欠点
がある。このため、近年では、動作制御プログラムの記
憶手段として、不揮発性のフラッシュメモリを利用する
ことが一般的となっている。しかしながら、フラッシュ
メモリは高価であるため、これが車両用ナビゲーション
装置のコストを押し上げる大きな要因となっていた。
【0004】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、安価で尚且つ使い勝手に優
れると共に、動作信頼性を十分なレベルで確保できるよ
うになるなどの効果を奏する車両用ナビゲーション装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した手段を採用できる。但し、この発
明でいうセルフリフレッシュ動作を実行可能なDRAM
とは、所謂疑似SRAMを含む概念である。上記のよう
な手段によれば、演算手段のナビゲーション動作が停止
したとき、つまりDRAMに記憶された動作制御プログ
ラムが不要な状態となったときには、指令手段が、当該
ナビゲーション動作の停止に連動してDRAMにセルフ
リフレッシュ動作を指令するようになる。これにより、
DRAMは、車載バッテリを電源としたセルフリフレッ
シュ動作を行うようになる。
【0006】このように、DRAMに記憶された動作制
御プログラムが、当該DRAMをセルフリフレッシュ動
作させることにより保持される結果、その動作制御プロ
グラムに基づいたナビゲーション動作を通常通りに実行
できることになる。従って、車両用ナビゲーション装置
の電源投入毎に、記憶媒体から動作制御プログラムを読
み込むという立ち上げ動作を行う必要がなくなって使い
勝手が悪化する恐れがなくなるものであり、しかも、高
価なフラッシュメモリを利用した従来構成に比べてコス
トを低くできる。また、DRAMにあっては、セルフリ
フレッシュ動作時の消費電流が動作時電流より大幅に小
さくなるという一般的特性があるから、そのセルフリフ
レッシュ動作に伴う車載バッテリの消耗を極力抑制でき
ることになる。
【0007】一方、上記のようにDRAMがセルフリフ
レッシュ動作を行っている期間中に車載バッテリの出力
電圧が当該DRAMのデータ保持最低電圧未満に下がっ
た場合、つまり、DRAMに記憶されている動作制御プ
ログラムが破壊されるような状況となった場合には、バ
ックアップ手段が、演算手段によるナビゲーション動作
開始前の所定タイミングで記憶媒体中から動作制御プロ
グラムを読み込んでDRAMに再記憶させる動作を行う
ようになるから、ナビゲーション動作に対する信頼性が
低下する恐れがなくなるものである。
【0008】請求項4記載の手段によれば、DRAMが
セルフリフレッシュ動作を行っている期間中は、演算手
段及びバックアップ手段も省電力動作モードに切り換え
られることになるから、車載バッテリの消耗を抑制する
効果をさらに高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照しながら説明する。図1には、車両用ナビゲ
ーション装置の電気的構成の概略が機能ブロックの組み
合わせにより示されている。この図1において、制御ユ
ニット1は、図示しない車載バッテリに接続される電源
端子+Bを通じて給電されるもので、この制御ユニット
1に対して、例えばLCDより成るモニタ2及び図示し
ないGPS受信機(必要に応じて自律航法ユニット)が
接続されるようになっている。
【0010】上記制御ユニット1の構成は以下の通りで
ある。即ち、CDプレーヤ3は、CD−ROM4(本発
明でいう記憶媒体に相当)に記憶されている動作制御プ
ログラム及び地図データなどを読み込むために設けられ
ている。
【0011】電源電圧検出回路5(本発明でいう電圧検
出手段に相当)は、電源端子+Bの電圧を検出するよう
に設けられており、その検出電圧が予め設定された下限
電圧未満となったときに電源ダウン信号Sdを発生する
構成となっている。この場合、上記下限電圧は、後述す
るDRAMのデータ保持最低電圧Vmin (例えば3V程
度)と等しくなるように設定される。
【0012】ACC投入検出回路6は、図示しないアク
セサリスイッチがオンされた状態で給電状態となるアク
セサリ端子+ACCに接続されており、そのアクセサリ
端子+ACCの電圧が立ち上がった状態、つまりアクセ
サリスイッチがオンされた状態でACCオン信号S
発生する構成となっている。
【0013】メインCPU7(本発明でいう演算手段及
び指令手段に相当)は、図示しないGPS受信機からの
位置信号並びにCDプレーヤ3が読み込んだ地図データ
などを利用した演算処理により、車両の走行位置や走行
ルートなどを算出するためのもので、その算出結果並び
に上記地図データなどを利用して作成したナビゲート画
面を、表示制御回路8を通じてモニタ2に表示させる構
成となっている。
【0014】この場合、上記メインCPU7は、CDプ
レーヤ3、動作制御プログラムの記憶手段として設けら
れたDRAM9及びブートROM10との間での信号の
授受をバスライン11を通じて行うように構成されてい
る。
【0015】上記DRAM9は、メインCPU7による
上述のような演算処理のための動作制御プログラムを格
納するようになっている。このDRAM9は、具体的に
は図示しないが、リフレッシュアドレスカウンタ及びリ
フレッシュタイマを内蔵しており、メインCPU7から
の指令に応じてセルフリフレッシュ動作を実行可能な構
成となっている。この場合、DRAM9にあっては、良
く知られているように、セルフリフレッシュ動作時の消
費電流が動作時電流より大幅に小さくなるものである。
尚、ここでいうセルフリフレッシュ動作を実行可能なD
RAMとは、所謂疑似SRAMを含む概念である。
【0016】また、上記ブートROM10は、メインC
PU7の立ち上げ動作のためのブートプログラム、つま
り、CDプレーヤ3がCD−ROM4から読み込んだ動
作制御プログラムをDRAM9に書き込むためのブート
プログラムが記憶されたものである。
【0017】バックアップマイコン12(本発明でいう
バックアップ手段に相当)は、メインCPU7のバック
アップ制御などを行うために設けられたもので、当該メ
インCPU7から後述のように出力されるステータス信
号Sstを受けるようになっている。また、このバックア
ップマイコン12には、電源電圧検出回路5からの電源
ダウン信号Sd及びACC投入検出回路6からのACC
オン信号Saが与えられるようになっている。尚、バッ
クアップマイコン12としては、その動作可能電圧(正
常な動作が可能な最低電圧)が、前記DRAM9のデー
タ保持最低電圧Vmin (3V程度)と等しいものを選定
する。
【0018】この場合、バックアップマイコン12は、
メインCPU7に対してリセットパルスRP(立ち下が
りパルス)、スレーブ信号SL及び省電力指令信号SS
を与えるようになっており、これらの信号RP、SL及
びSSに基づいてメインCPU7側での初期化動作、ブ
ート動作及びスリープ動作が選択的に行われる構成とな
っている。
【0019】具体的には、メインCPU7は、立ち下が
り状のリセットパルスRPが入力された状態では、リセ
ット状態に保持され、その後に、ハイレベルのスレーブ
信号SLの入力状態でリセットパルスRPが立ち上がっ
たとき(当該リセットパルスRPの入力が停止したと
き)には、通常の初期化動作を行った後に、ブートRO
M10に記憶されたブートプログラムに基づいたブート
動作(CDプレーヤ3がCD−ROM4から読み込んだ
動作制御プログラムをDRAM9に書き込む動作)を実
行する。また、ローレベルのスレーブ信号SLの入力状
態でリセットパルスRPが立ち上がったときには、通常
の初期化動作のみを行って、上記ブート動作をジャンプ
する構成となっている。
【0020】電源端子+Bに対しメインスイッチ13を
介して接続されたメイン電源14は、比較的大容量の安
定化電源回路を含んで構成されたもので、前記CDプレ
ーヤ3、表示制御回路8、ブートROM10及び周辺機
器である前記モニタ2並びに図示しないGPS受信機な
どの電源として設けられている。この場合、上記メイン
スイッチ13は、例えばパワーFETより成るもので、
バックアップマイコン12からの動作指令信号Scによ
りオンオフされる構成となっている。
【0021】電源端子+Bに接続されたバックアップ電
源15は、比較的小容量の安定化電源回路を含んで構成
されたもので、前記メインCPU7、DRAM9及びバ
ックアップマイコン12の電源として設けられている。
【0022】以下においては、上記のように構成された
制御ユニット1による制御内容及びこれに関連した作用
について、図2のタイミングチャートも参照しながら説
明する。但し、図2には、(a)電源端子+Bの出力電
圧(車載バッテリの電源電圧)、(b)パックアップ電
源15の出力電圧、(c)アクセサリ端子+ACCの出
力電圧、(d)メイン電源14の出力電圧、(e)バッ
クアップマイコン12の動作モード、(f)メインCP
U7の動作モード、(g)DRAM9の動作モード、
(h)モニタ2などの周辺機器の動作状態が示されてい
る。また、図2においては、図面表記上の都合から、メ
インCPU7及びバックアップマイコン12の動作モー
ドについては、一部符号化(〜、′、′、
′)して示している。
【0023】(1)制御ユニット1が車両に取り付けら
れた直後の制御。制御ユニット1が車両に取り付けられ
ると(図2中タイミングT1 )、車載バッテリから電源
端子+Bを通じて給電されるようになり、これに応じて
バックアップ電源15の出力電圧が立ち上がるようにな
る。このため、当該バックアップ電源15からメインC
PU7、DRAM9及びバックアップマイコン12に電
源が供給されるようになる。
【0024】このような電源供給に応じて、まず、バッ
クアップマイコン12が動作開始される構成となってお
り、このバックアップマイコン12は初期化動作を行
うと共に、メインCPU7に対して立ち下がり状のリセ
ットパルスRPの出力を開始し、以て当該メインCPU
7をリセット状態に保持する。
【0025】この場合、電源供給が開始されたDRAM
9にあっては、動作モードが未設定の状態では消費電流
が増大するという特性があるため、そのままの状態が継
続された場合には車載バッテリの過放電を招く恐れが出
てくる。このため、制御ユニット1を車両に取り付けた
ときには、DRAM9を消費電流が大幅に少ない状態
(一般的なもので0.1〜0.2mA程度)のセルフリ
フレッシュモードに設定する必要がある。
【0026】そこで、バックアップマイコン12は、以
下のようにしてDRAM9をセルフリフレッシュモード
に切り換える制御を行う。即ち、バックアップマイコン
12は、まず、メインスイッチ13に動作指令信号Sc
を出力してこれをオンさせるという電源投入動作を実
行する。これにより、メイン電源14に給電されるよう
になるため、制御ユニット1内の全回路素子及び周辺機
器が動作されるようになる。
【0027】この後、バックアップマイコン12は、メ
インCPU7に対するリセッパルスRPの出力を停止
して当該メインCPU7を起動するという起動動作を
実行する。尚、この場合において、バックアップマイコ
ン12は、メインCPU7に対しローレベルのスレーブ
信号SLを与えるようにしており、このため、メインC
PU7は、通常の初期化動作′のみを行うようにな
る。
【0028】バックアップマイコン12は、メインCP
U7の起動後に所定の短時間が経過したときに、当該メ
インCPU7に対して省電力指令信号SSを与えるとい
う省電力指示動作を実行する。
【0029】この場合、省電力指令信号SSを受けたメ
インCPU7は、セルフリフレッシュ化動作を実行す
る。具体的には、このセルフリフレッシュ化動作にお
いて、メインCPU7は、DRAM9にセルフリフレッ
シュ動作を設定するための指令を与えると共に、設定が
完了した時点でその旨を示すステータス信号Sstをバッ
クアップマイコン12へアンサバックし、さらに、この
後に自身を省電力動作モード(スリープモード)へ移行
させる。
【0030】また、上記ステータス信号Sstのアンサバ
ックを受けたバックアップマイコン12は、メインスイ
ッチ13に対する動作指令信号Scの出力を停止してこ
れをオフさせるという電源遮断動作、アクセサリスイ
ッチのオンが制御ユニット1の取り付け後において最初
のものであるか否かを認識するためのブートモードフラ
グをセットする終了処理動作を順次実行した後に、自
身を省電力動作モード(スリープモード)へ移行させ
る。
【0031】以上の結果、DRAM9が低消費電流のセ
ルフリフレッシュ動作へ移行される共に、メインCPU
7及びバックアップマイコン12が省電力動作モードへ
移行され、さらに、暗電流が比較的大きいメイン電源1
4が遮断されると共に、周辺機器での電力消費も停止さ
れるものであり、これにより、全体の消費電流の低減が
図られるようになる。
【0032】(2)制御ユニット1が車両に取り付けら
れた後に最初にアクセサリスイッチがオンされたときの
制御。アクセサリスイッチがオンされたとき(図2中タ
イミングT2 )には、ACC投入検出回路6からACC
オン信号Saが出力されてバックアップマイコン12に
与えられるようになる。すると、省電力動作モードにあ
ったバックアップマイコン12がACCオン信号Saに
よりウェークアップされる。このようにウェークアップ
したバックアップマイコン12は、メインスイッチ13
に動作指令信号Scを出力してこれをオンさせるという
電源投入動作を実行した後に、メインCPU7を起動
するための起動動作′を実行する。
【0033】この起動動作′時において、バックアッ
プマイコン12は、前回の終了処理動作時にセットさ
れたブートモードフラグに基づいて、メインCPU7を
プログラムブートモードで起動するか否かを判断する。
この場合には、ブートモードフラグがセットされている
ためメインCPU7をプログラムブートモードで起動す
る必要がある。そこで、起動動作′時には、メインC
PU7に対し、ハイレベルのスレーブ信号SLを与えた
状態でリセットパルスRPを与える。
【0034】すると、メインCPU7にあっては、通常
の初期化動作′を行った後に、ブートROM10に記
憶されたブートプログラムに基づいて動作されるように
なり、これに応じてCDプレーヤ3がCD−ROM4か
ら読み込んだ動作制御プログラムをDRAM9に書き込
むというプログラムブート動作を実行する。そして、
メインCPU7は、CD−ROM4に記憶された動作制
御プログラムの全部がDRAM9に書き込まれたときに
は、ブートプログラムに基づいた動作に代えてDRAM
9中の動作制御プログラムに基づいたナビゲーション動
作(図2では「ナビ動作」と表記)を実行するようにな
る。
【0035】尚、バックアップマイコン12は、前述し
た起動動作′の実行後には、電源ACC投入検出回路
6からのACCオン信号Saの入力の有無を監視すると
いう車両電源監視モードへ移行する。
【0036】その後にアクセサリスイッチがオフされる
と(図2中タイミングT3 )、ACC投入検出回路6か
らのACCオン信号Saが出力停止されるようになる。
すると、車両電源監視モードにあったバックアップマイ
コン12が、メインCPU7に対して省電力指令信号S
Sを与えるという省電力指示動作を実行するようにな
り、これに応じて、メインCPU7は、セルフリフレッ
シュ化動作を実行してDRAM9をセルフリフレッシ
ュ動作モードに切り換えると共に、自身を省電力動作モ
ードへ移行させるようになる。
【0037】また、バックアップマイコン12にあって
は、上記セルフリフレッシュ化動作の実行に応じてメ
インCPU7からステータス信号Sstがアンサバックさ
れるのに応じて、メインスイッチ13に対する動作指令
信号Scの出力を停止してこれをオフさせるという電源
遮断動作、前記ブートモードフラグをリセットする終
了処理動作′を順次実行した後に、自身を省電力動作
モード(スリープモード)へ移行させる。
【0038】従って、上記のようにアクセサリスイッチ
がオフされた後は、DRAM9が低消費電流のセルフリ
フレッシュ動作へ移行される共に、メインCPU7及び
バックアップマイコン12が省電力動作モードへ移行さ
れ、さらに、暗電流が比較的大きいメイン電源14が遮
断されると共に、周辺機器での電力消費も停止されるも
のであり、これにより、全体の消費電流の低減が図られ
るようになる。
【0039】(3)制御ユニット1が車両に取り付けら
れた後においてアクセサリスイッチが再オンされたとき
の制御。アクセサリスイッチが再オンされたとき(図2
中タイミングT4 )には、ACC投入検出回路6からA
CCオン信号Saが出力されてバックアップマイコン1
2に与えられるようになる。これにより、省電力動作モ
ードにあったバックアップマイコン12がウェークアッ
プされる。このようにウェークアップしたバックアップ
マイコン12は、メインスイッチ13に動作指令信号S
cを出力してこれをオンさせるという電源投入動作を
実行した後に、メインCPU7を起動するための起動動
作を実行する。
【0040】この場合の起動動作時においては、前回
の終了処理動作′においてブートモードフラグがリセ
ットされている。このため、バックアップマイコン12
にあっては、メインCPU7に対し、ブート動作を伴わ
ない通常の初期化動作を行わせるために、当該メインC
PU7に対し、ローレベルのスレーブ信号SLを与えた
状態でリセットパルスRPを与える。
【0041】すると、メインCPU7にあっては、通常
の初期化動作′を行った後に、DRAM9中の動作制
御プログラムに基づいたナビゲーション動作を実行する
ものである(前述したようなプログラムブート動作は
実行しない)。
【0042】この場合においても、バックアップマイコ
ン12は、起動動作の実行後にACCオン信号Saの
入力の有無を監視する車両電源監視モードへ移行するも
のであり、これ以降は、アクセサリスイッチのオフ並び
にオンに応じて、前述同様の動作が繰り返されることに
なる。
【0043】(4)DRAM9のセルフリフレッシュ動
作を行っている状態で、電源端子+Bの出力電圧がDR
AM9のデータ保持最低電圧Vmin より低くなったとき
の制御。バックアップマイコン12は、省電力動作モー
ドにある状態では、電源電圧検出回路5からの電源ダウ
ン信号Sdを受けたときにもウェークアップするように
なっている。そして、バックアップマイコン12は、電
源ダウン信号Sdによってウェークアップした場合に
は、ブートモードフラグをセットするようになる(この
セット後に、再び省電力動作モードに戻る構成としても
良い)。
【0044】このため、電源端子+Bの出力電圧が一旦
データ保持最低電圧Vmin より低くなったときには、そ
の後に電源端子+Bの出力電圧が回復した状態になった
場合であっても、アクセサリスイッチがオンされたとき
に、そのオンが制御ユニット1の取り付け後において最
初のものであると認識されることになる。
【0045】従って、電源端子+Bの出力電圧がDRA
M9のデータ保持最低電圧Vmin より低くなったとき、
アクセサリスイッチがオンされたときにメインCPU7
がプログラムブートモードで起動されることになり、D
RAM9にはCD−ROM4から読み込んだ動作制御プ
ログラムが再書き込みされるようになる。
【0046】ここで、DRAM9のデータ保持最低電圧
Vmin 並びにバックアップマイコン12の動作可能最低
電圧には、ある程度のばらつきが避けられないものであ
る。このため、電源端子+Bの出力電圧がデータ保持最
低電圧Vmin より低くなる前に、バックアップマイコン
12が電源電圧の不足により動作停止し、上記のような
ブートモードフラグのセット動作が不能になる場合も考
えられる。しかし、この場合には、その後に電源端子+
Bの出力電圧が回復した状態となったときに、前述した
(1)の制御、つまり、制御ユニット1が車両に取り付
けられた直後の制御が行われることになって、ブートモ
ードフラグのセット動作などが行われるから、実用上に
おいて支障が生ずることはないものである。
【0047】上記した本実施例によれば、動作制御プロ
グラムの記憶手段として、安価なDRAM9を利用する
構成としたから、フラッシュメモリを利用する場合に比
べてコストを低くできる。この場合、DRAM9に一旦
記憶された動作制御プログラムを、当該DRAM9をセ
ルフリフレッシュモードにより保持する構成となってい
るから、アクセサリスイッチのオン操作(制御ユニット
1の電源投入操作に相当)毎に、CD−ROMから動作
制御プログラムを読み込むという立ち上げ動作を行う必
要がなくなり、結果的に、使い勝手の悪化を未然に防止
できるようになる。
【0048】また、上記のようなDRAM9のセルフリ
フレッシュモード時の消費電流は、動作時電流より大幅
に小さく、しかも、そのセルフリフレッシュモード時に
はメインCPU7及びバックアップマイコン12が双方
とも省電力動作モード(スリープモード)へ移行される
構成となっているから、車載バッテリの消耗が極力抑制
されることになり、DRAM9の記憶内容の保持動作に
対する信頼性が高くなる。尚、DRAM9のセルフリフ
レッシュ動作時には、暗電流が大きいメイン電源14を
遮断状態とし、当該セルフリフレッシュ動作を暗電流が
小さいバックアップ電源15を通じて行う構成としたか
ら、この面からも消費電流の低減を図り得るようにな
る。
【0049】さらに、DRAM9のセルフリフレッシュ
動作を行っている状態で、車載バッテリの消耗などによ
り電源端子+Bの出力電圧がDRAM9のデータ保持最
低電圧Vmin より低くなった場合、つまり、DRAM9
に記憶されている動作制御プログラムが破壊されるよう
な状況となった場合には、その後に電源端子+Bの出力
電圧が回復した状態において、CD−ROM4から読み
込んだ動作制御プログラムをDRAM9に再書き込みす
る動作が確実に行われるから、ナビゲーション動作に対
する信頼性が低下する恐れがなくなるものである。
【0050】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、次のような変形または拡張が可能であ
る。電源電圧検出回路5は必要に応じて設ければ良い。
つまり、電源端子+Bの出力電圧がDRAM9のデータ
保持最低電圧Vmin より低くなった場合に、バックアッ
プマイコン12が電源電圧の不足により確実に動作停止
する構成であった場合には、電源電圧検出回路5は不要
となる。DRAM9自体にセルフリフレッシュ機能を持
たせる構成としたが、DRAMのセルフリフレッシュ動
作を実行するRAMコントローラを別途に設ける構成と
しても良い。
【0051】メイン電源14及びバックアップ電源15
を設ける構成としたが、これらを一つにまとめた総合電
源を設ける構成としても良い。但し、この場合には、メ
インスイッチ13を、上記総合電源と、CDプレーヤ
3、表示制御回路8、ブートROM10及び周辺機器な
どの給電路との間に介在させることになる。記憶媒体の
例としてCD−ROMを挙げたが、DVD−ROMやM
Oディスクなどの他の記憶媒体を利用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気的構成を示す機能ブロ
ック図
【図2】動作説明用のタイミングチャート
【符号の説明】
1は制御ユニット、2はモニタ、4はCD−ROM(記
憶媒体)、5は電源電圧検出回路(電圧検出手段)、7
はメインCPU(演算手段、指令手段)、9はDRAM
(記憶手段)、10はブートROM、12はバックアッ
プマイコン(バックアップ手段)、13はメインスイッ
チ、14はメイン電源、15はバックアップ電源を示
す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載バッテリを電源として構成され、 記憶媒体から読み込んだ動作制御プログラムを記憶保持
    する記憶手段と、 前記記憶手段中の動作制御プログラムに基づいて車両走
    行位置の演算動作を含むナビゲーション動作を実行する
    ための演算手段とを備えた車両用ナビゲーション装置に
    おいて、 前記記憶手段を、前記車載バッテリを電源としたセルフ
    リフレッシュ動作が可能なDRAMにより構成した上
    で、 前記演算手段のナビゲーション動作の停止に連動して前
    記DRAMにセルフリフレッシュ動作を指令する指令手
    段と、 前記DRAMがセルフリフレッシュ動作を行っている期
    間中に前記車載バッテリの出力電圧が当該DRAMのデ
    ータ保持最低電圧未満に下がったときに、前記演算手段
    によるナビゲーション動作開始前の所定タイミングで前
    記記憶媒体から動作制御プログラムを読み込んで前記D
    RAMに再記憶させるバックアップ手段とを備えたこと
    を特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 前記車載バッテリの出力電圧が前記DR
    AMのデータ保持最低電圧未満に下がったことを検出す
    る電圧検出手段を備え、 前記バックアップ手段は、前記DRAMがセルフリフレ
    ッシュ動作を行っている期間中に前記電圧検出手段が検
    出状態となったときに、前記演算手段によるナビゲーシ
    ョン動作開始前の所定タイミングで前記記憶媒体中から
    動作制御プログラムを読み込んで前記DRAMに再記憶
    させる動作を実行するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 前記バックアップ手段は、動作可能電圧
    が前記DRAMのデータ保持最低電圧と同等のマイコン
    により構成され、自身の電源電圧が前記動作可能電圧以
    上に立ち上がったときに、前記記憶媒体中から動作制御
    プログラムを読み込んで前記DRAMに再記憶させる動
    作を実行するように構成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の車両用ナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】 前記DRAMがセルフリフレッシュ動作
    を行っている期間中は、前記演算手段及びバックアップ
    手段を省電力動作モードに切り換える構成としたことを
    特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の車両用ナ
    ビゲーション装置。
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