JP2000081921A - コンピュ―タシステム - Google Patents

コンピュ―タシステム

Info

Publication number
JP2000081921A
JP2000081921A JP11197606A JP19760699A JP2000081921A JP 2000081921 A JP2000081921 A JP 2000081921A JP 11197606 A JP11197606 A JP 11197606A JP 19760699 A JP19760699 A JP 19760699A JP 2000081921 A JP2000081921 A JP 2000081921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
area
disk
resume
hdd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11197606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3427010B2 (ja
Inventor
Makoto Arai
信 新井
Shigenobu Sato
重信 佐藤
Hideaki Muratani
英昭 村谷
Keiichi Kato
慶一 加藤
Hiroyuki Tsukada
浩行 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP19760699A priority Critical patent/JP3427010B2/ja
Publication of JP2000081921A publication Critical patent/JP2000081921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3427010B2 publication Critical patent/JP3427010B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】レジューム用領域を確実に確保し、かつシステ
ムのOSのファイル形式に依存しない非通電方式のレジ
ューム機能を実現することにある。 【解決手段】HDD5を利用した非通電方式のレジュー
ム機能を備えたコンピュータシステムにおいて、HDD
5のディスク上にユーザデータの記録領域とは区別し
て、レジューム用領域を固定的に確保したシステムであ
る。通常のOSによる例えばFAT方式のファイル管理
から除外し、BIOS4が非通電方式のレジューム機能
専用の記録領域として、HDD5のレジューム用領域を
管理する。従って、OSには依存することなく、レジュ
ーム処理時に、システムの全メモリ内容を確実に退避で
きるレジューム用領域を確実に確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にハイバネーシ
ョン方式と称するレジューム機能を備えたパーソナルコ
ンピュータ等のコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特にバッテリにより駆動する携帯
型のパーソナルコンピュータには、電源をオフすると
き、例えば電源スイッチ(電源SW)をオフ操作したと
きに、オフ前にディスプレイの状態やシステムの動作状
態に関係する情報や、アプリケーションプログラムの動
作状態を、バックアップされたメモリに保存して、電源
のオン時にその保存した情報を復元してオフ前の状態か
らシステムを再開するレジューム(resume)機能
が設けられている。このレジューム機能(またはサスペ
ンド・レジューム機能)により、システムの動作によ
り、メインメモリに格納されている情報や、CPUの内
部レジスタにセットされているステータス情報等を保存
し、電源のオン時にそれらを復元することができる。
【0003】ところで、レジューム機能に必要なメモリ
のバックアップ電源としては、充電式バッテリや補助電
池が使用されている。しかしながら、補助電池の交換忘
れやバッテリの残容量(現時点で使用可能な電力容量)
が不十分な場合に、レジューム機能が実行されると、メ
モリに保存すべき情報(メモリ内容)が消去してしまう
事態が発生する。
【0004】そこで、レジューム機能の実行時に、メモ
リ内容をシステムが塔載しているハードディスク装置
(HDD)に保存し、完全にシステムの電源を断つ非通
電方式のレジューム機能(またはHDDレジューム機
能)が開発されている。近年、いわゆるノート型と称す
る携帯型のパーソナルコンピュータにおいても、小型で
かつ大容量のHDDが搭載されているため、このHDD
にシステムの動作状態に関する情報や、アプリケーショ
ンプログラムの動作状態を保存するHDDレジューム機
能が設けられている。HDDは、バックアップ電源を必
要とせずにデータの保存を維持できるため、半永久的に
確実にレジューム機能を実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のHDDを利用し
た非通電方式のレジューム機能であれば、電源のオフ時
に保存したメモリ内容を、バックアップ電源を必要とせ
ずに保存できるため、メモリ内容が消去するような事態
を防止し、電源オン時にオフ前の状態から確実にシステ
ムを再開することができる。
【0006】しかしながら、単に非通電方式のレジュー
ム機能を利用するシステムでは、以下のような問題があ
る。第1に、HDDはICメモリ等と比較してアクセス
速度が低速であるため、メモリ内容をディスクに書込
み、またディスクから読出すアクセス動作はある程度の
時間を要する。このため、特に電源SWをオフして、サ
スペンド・レジューム処理によりメモリ内容をHDDに
保存した直後に、電源SWをオンして動作を再開させた
とき、HDDから保存したメモリ内容を元のメモリに復
帰させるまでにかなりの時間を要する。従って、特にノ
ート型のような携帯型パーソナルコンピュータに適用し
た場合に、ユーザの操作性が低下する面がある。そこ
で、メモリ内容をHDDに保存すると共に、メモリのバ
ックアップ電源を維持することが考えられるが、単純に
維持するだけでは前述のようにバッテリの供給電力が消
耗する事態となる。
【0007】第2に、非通電方式のレジューム機能で
は、通電方式のレジューム機能によりバックアップメモ
リに格納していた大容量の情報が、全てHDDに格納さ
れることになる。一方、HDDはファイル装置として、
各種のユーザデータを保存するために使用されるため、
レジュームのための記録領域が空いていない恐れがあ
る。従って、各種のユーザデータにより、HDDの空き
容量が少なくなった場合等、必ずしもHDDレジューム
処理が実行できない。そこで、HDDには、少なくとも
システムに塔載されているメモリの容量に応じたレジュ
ーム用領域を確保することが望ましい。
【0008】また、HDDは、システムにインストール
されたOS(オペレーティング)のファイル形式(例え
ばMS−DOS等のFAT管理方式)に基づいて、ファ
イル管理されている。従って、HDDレジューム用領域
はレジューム用ファイルとして管理されることになる。
このため、ファイル形式の異なるOSでは、別のOSに
よりセットされた非通電方式のレジューム機能は実行で
きないことになる。
【0009】第3として、HDDはICメモリ等と比較
してアクセス速度が低速であるため、メモリ内容をディ
スクに書込み、またディスクから読出すアクセス動作は
ある程度の時間を要する。このため、特に電源SWをオ
フして、レジューム処理(サスペンド処理)によりメモ
リ内容をHDDに保存した直後に、電源SWをオンした
て動作を再開させたとき、HDDから保存したメモリ内
容を元のメモリに復帰させるまでにかなりの時間を要す
る。従って、特にノート型のような携帯型パーソナルコ
ンピュータに適用した場合に、ユーザの操作性が低下す
る面がある。
【0010】第4に、パーソナルコンピュータには、H
DDが着脱可能に搭載されており、例えば記憶容量の大
きい別のHDDとの交換が可能なものがある。このよう
なパーソナルコンピュータに非通電方式のレジューム機
能を適用すると、HDDが交換された場合に、レジュー
ム処理により保存されたメモリ内容が別のユーザの操作
するパーソナルコンピュータにより復元されてしまう可
能性がある。即ち、いわゆるデータのセキュリティ(s
ecurity)の問題があり、メモリ内容の保護を図
る必要がある。
【0011】本発明の目的は、第1に非通電方式のレジ
ューム処理に移行した直後の所定の時間では、レジュー
ム指示の要求に応じて保存したメモリ内容を短時間に復
帰して、システムを効率的に再開させると共に、メモリ
内容を維持するための電力供給を最小限にして電源消費
を節約することにある。本発明の第2の目的は、ディス
ク記録再生装置のレジューム用領域をシステムに塔載さ
れたメモリの容量に応じて確実に確保し、かつシステム
のOSのファイル形式に依存しない非通電方式のレジュ
ーム機能を実現することにある。
【0012】本発明の第3の目的は、ディスク記録再生
装置の交換が可能なシステムに非通電方式のレジューム
機能を適用した場合、レジューム処理により保存された
メモリ内容を確実に保護することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点は、
HDDなどの不揮発性記憶手段を利用した非通電方式の
サスペンド・レジューム機能を備えて、いわばインスタ
ントオン機能を付加したコンピュータシステムである。
即ち、本システムは、システムのサスペンド指示の要求
に応じ、システムの動作状態に関係する情報を保持して
いるメモリの内容を不揮発性記憶手段に保持する手段
と、所定期間内、メモリへの電源供給を維持し、所定期
間内にシステムのレジューム指示の要求に応じ、メモリ
の内容に基づき、システムの動作状態に復帰させるスタ
ンバイ制御手段とを具備したものである。さらに、当該
スタンバイ制御手段は、前記所定期間内に、レジューム
指示の要求がない場合、前記所定期間の経過後に前記メ
モリへの電源供給をオフする機能を有する。このような
構成により、電源のオフ動作の設定時に、メモリ内容を
HDDに保存できると共に、所定の設定時間内に電源S
Wがオンされたときには、電源によりバックアップされ
ているメモリからメモリ内容を読出して復帰させる。従
って、電源のオフ動作の直後に、電源SWをオンしたと
きに、HDDをアクセスすることなく、システムを短時
間で再開することができる。さらに、レジューム指示の
要求がない場合に所定期間経過後には、メモリへの電源
供給をオフされるため、システムのバッテリの供給電力
が消耗するような事態を未然に防止することができる。
【0014】本発明の第2の観点は、HDDなどの不揮
発性記憶手段を利用した非通電方式のサスペンド・レジ
ューム機能を備えて、HDDレジューム用記憶領域を確
保するための機能を付加したコンピュータシステムであ
る。即ち、本システムは、ディスク記録再生装置のディ
スク上に、システムに塔載されたメモリの容量に応じ
て、システムの動作状態に関係する情報を保持するメモ
リの内容を記憶するために予め連続する特定領域を設定
する手段と、システムのサスペンド指示の要求に応じ、
ディスク記録再生装置の特定記憶装置をアクセスし、メ
モリの内容を格納する手段とを具備したものである。こ
のような構成により、HDDのディスク上にユーザデー
タの記憶領域とは区別して、システムに塔載されたメモ
リの容量に相当するレジューム用記憶領域を確実に確保
することができる。また、ディスク上の連続した記憶領
域(例えばトラック番号が連続した領域)をレジューム
用記憶領域を確保することにより、電源オン時にディス
ク上に保存したデータを高速にアクセスすることができ
る。
【0015】本発明の第3の観点は、HDDなどの不揮
発性記憶手段を利用した非通電方式のサスペンド・レジ
ューム機能を備えて、交換可能なHDDを使用した場合
のセキュリティ機能を付加したコンピュータシステムで
ある。即ち、本システムは、交換可能なディスク記録再
生装置と、システムの動作状態に関係する情報を保持し
ているメモリの内容を前記ディスク記録再生装置に保存
する為の設定情報を不揮発性メモリに格納する手段と、
システムのサスペンド指示の要求に応じ、システムの動
作状態に関係する情報を保持しているメモリの内容を前
記ディスク記録再生装置に保存する待避手段と、システ
ムのレジューム指示の要求に応じ、前記格納手段に格納
された指定情報に基づき、前記ディスク記録再生装置に
格納された前記メモリの内容に基づき、システムの動作
状態に復帰させる復帰手段とを具備したものである。こ
のような構成により、電源SWのオン時に、システムは
レジューム用記憶領域を認識することができる。従っ
て、別のシステムに当該レジューム用記憶領域を有する
HDDを搭載させた場合には、そのシステムは当該レジ
ューム用記憶領域を認識することができないため、当該
レジューム用記憶領域に保存されたデータを保護するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。
【0017】図1は本実施形態に関係するコンピュータ
システムの要部を示すブロック図である。
【0018】(システム構成)本実施形態のシステム
は、ノート型等の携帯型パーソナルコンピュータであ
り、電源10として充電式バッテリを使用し、外部記憶
装置としてハードディスク装置(HDD)5を搭載した
コンピュータを想定している。
【0019】本システムは、中央処理ユニットであるC
PU1と、メインメモリ(DRAM)2と、BIOS
(基本入出力システム)を格納したROM(リードオン
リメモリ)4と、液晶表示器(LCD)からなるディス
プレイ装置6と、その表示データを格納するためのVR
AM(ビデオRAM)7と、電源コントローラ(電源マ
イコン)8と、SMI(system managem
ent interrrupt)コントローラ11と、
不揮発性メモリ(EEPROM)12とを有する。メイ
ンメモリ2は、BIOS4が使用するワークメモリ領域
であるSM領域(SM−RAM)2Aおよび拡張メモリ
が実装されている場合には拡張メモリ領域2Bを含むメ
モリ領域を想定する。
【0020】BIOS4は、本発明の非通電方式(また
はハイバネーション方式)のレジューム機能および通電
方式のレジューム機能を実行する基本ソフトウエアであ
り、システムの起動時の初期化処理(ブートモード)を
実行する。電源コントローラ8は、電源SWのオン/オ
フ操作を監視し、バッテリ10のオン/オフを制御し、
後述するように、バッテリ10の電力容量の監視処理を
行なっている。バックアップ電源回路(BP)3は、電
源コントローラ8により制御されて、メインメモリ2に
対してバックアップ用電力を供給している。
【0021】SMIコントローラ11は、後述するよう
に、例えばスタンバイ(standby)モード時に、
電源コントローラ8からの入力(電源SWのオン)に応
じてSM割り込み(SMI)をCPU1に対して行なう
ための割り込みコントローラである。不揮発性メモリ
(EEPROM)12は、システム本体内に実装された
メモリであり、本発明ではレジューム用領域(Hエリ
ア)5Aを指定するためのアドレス情報を保存するため
に使用される(図6(B)を参照)。
【0022】ここで、電源のオン/オフ要因は、電源S
Wのオン/オフ操作だけでなく、例えばディスプレイ装
置6の表示パネルの開閉動作に連動した電源のオン/オ
フ機能や、システムオートオフ機能等が含まれる。本発
明では便宜的に、電源のオン/オフ要因を電源SWのオ
ン/オフ操作に限定して説明する。
【0023】(第1の本実施形態)第1の本実施形態
は、非通電方式のレジューム処理を実行する場合に、図
2(A)に示すように、HDD5のディスク上に予め固
定的にレジューム用領域(Hエリア)5Aを確保した方
式である。具体的には、HDD5の全記憶容量を例えば
500MB(メガバイト)とした場合に、Hエリア5A
として例えば22MBの連続する領域を確保する。
【0024】非通電方式のレジューム機能は、システム
の動作に必要なメインメモリ2とVRAM7の全メモリ
内容をHDD5のHエリア5Aに保存して退避する。こ
のとき、メインメモリ2の容量を20MB(標準8MB
と拡張領域の12MBとの合計)と想定し、VRAM7
の容量を1MBとし、さらに欠陥(ディフェクト)が発
生した場合の予備として1MB分を想定する。Hエリア
5Aは、図2(B)に示すように、ディスク50上の内
周側領域の連続した数十トラック分の領域である。
【0025】ディスク50上のユーザデータの記録領域
(ユーザ使用可能領域)5Bは、システムのOSにより
管理されており、例えばFAT方式のファイル形式によ
り管理されている。これに対して、Hエリア5Aは、B
IOS4が独自で管理し、OSが使用不可の領域であ
る。従って、システムのOSが変更された場合でも、B
IOS4は、レジューム処理の条件になれば、HDD5
のHエリア5Aをアクセスして、全メモリ内容を保存し
かつ読出して復元する処理を実行する。
【0026】(非通電方式のレジューム処理)以下図3
のフローチャートを参照して、本実施形態における非通
電方式のレジューム処理を説明する。
【0027】まず、前提条件として、電源SW9がオン
されて、電源コントローラ8によりバッテリ10からシ
ステムの動作に必要な電源が供給されて、システムは動
作状態(即ち、CPU1により各種のデータ処理や制御
が実行されている)であると想定する。このとき、例え
ばユーザにより電源SWがオフされると(電源オフの設
定処理)、電源コントローラ8によるSMI入力によ
り、BIOS4はサスペンド処理に移行する(ステップ
S1,S2)。
【0028】即ち、バックアップされているメインメモ
リ2のSM−RAM2Aには、CPU1の内部レジスタ
やその他のハードウェアレジスタの内容をセーブさせ
る。さらに、HDD5のHエリア5Aをアクセスして、
全メモリ内容(メインメモリ2とVRAM7の記憶内
容)をHエリア5Aに保存して退避させる処理を実行す
る(ステップS3,S4)。
【0029】電源コントローラ8は、BIOS4からの
指示に応じて全メモリ内容の退避処理が完了した時点
で、バッテリ10の電源供給をオフする(ステップS
5,S6)。即ち、システムは非動作状態となり、ディ
スプレイ装置6やHDD5が動作停止の状態となる。こ
こで、システムが電源オフする前の動作状態に復帰する
ために必要な全メモリ内容は、HDDのHエリア5Aに
保存されている。
【0030】次に、ユーザが電源SWをオンすると、電
源コントローラ8によるSWI入力により、BIOS4
はいわゆるレジューム処理に移行する。即ち、HDD5
のHエリア5Aをアクセスして、全メモリ内容をHエリ
ア5Aから読出して、対応する各メモリに復帰させる
(ステップS8〜S10)。これにより、システムは、
電源のオフ直前の動作状態に復帰し再開することにな
る。即ち、電源のオフ直前に例えばVRAM7に格納さ
れていた表示データをディスプレイ装置6の表示画面上
に表示し、CPU1は内部レジスタに保持されていたス
テータス情報等に基づいたデータ処理を実行する。
【0031】(第2の実施形態)第2の実施形態は、電
源オンの状態とサスペンドの状態(電源オフの状態)と
の間にスタンバイモードを設けた非通電方式のレジュー
ム機能である。スタンバイモードは、電源SW9のオフ
操作(オフ動作の設定時)から設定時間だけバックアッ
プ電源をオン状態に維持して、通電方式のレジューム処
理と非通電方式のレジューム処理を並行して実行する時
間を設け、システムを非動作状態に設定するものであ
る。設定時間は、例えばシステムのセットアップ画面か
ら設定される。
【0032】以下図4と図5のフローチャートを参照し
て、本実施形態におけるスタンバイモードを含む非通電
方式のレジューム処理を説明する。
【0033】まず、前提条件として、電源SW9がオン
されて、電源コントローラ8によりバッテリ10からシ
ステムの動作に必要な電源が供給されて、システムは動
作状態であると想定する。このとき、例えばユーザによ
り電源SW9がオフされると、電源コントローラ8によ
るSMI入力により、BIOS4はサスペンド処理に移
行する(ステップS20,S21)。即ち、バックアッ
プされているメインメモリ2のSM−RAM2Aには、
CPU1の内部レジスタやその他のハードウェアレジス
タの内容をセーブさせる。本実施形態では、後述するよ
うに、インスタントオン機能により表示画面の復帰処理
を実現するために、現時点の画面内容(即ち、VRAM
7の記憶内容)も、SM−RAM2Aに保存する。
【0034】さらに、HDD5のHエリア5Aをアクセ
スして、全メモリ内容(メインメモリ2とVRAM7の
記憶内容)をHエリア5Aに保存して退避させる処理を
実行する(ステップS22,S23)。ここで、スタン
バイモードが設定されていると、設定時間(電源SW9
のオフから)だけバックアップ電源のオン状態を維持す
ると共に、システムを非動作状態(節電状態)にセット
する(ステップS24,S25)。即ち、CPU1に対
するクロックは停止されて、またHDD5やディスプレ
イ装置6も動作停止の状態となる。スタンバイモードで
は、前記のように、バックアップ電源によりメインメモ
リ2のみ電源が供給されており、全メモリ内容はセーブ
されている。
【0035】スタンバイモードは、後述するように、電
源コントローラ8から電源のオン要因を示すコマンド、
即ち電源SW9のオン操作に応じたSMIコントローラ
からの割り込み入力に応じて解除となる。または、前記
の設定時間が経過すると、スタンバイモードは解除とな
り、全ての電源はオフとなる(ステップS26のYE
S,S30)。
【0036】ここで、設定時間の経過前に電源SW9が
オンされると、前記のように電源コントローラ8からの
コマンドに応じて、BIOS4はスタンバイモードを解
除し、システムを動作状態に復帰する(ステップS27
のYES,S28)。即ち、BIOS4は、メインメモ
リ2に保存されている全メモリ内容を復元して、電源S
Wのオフ操作前のシステムの動作状態に復帰する。従っ
て、例えば電源SWのオフ操作前の表示ユニットからの
レジスタ値がSM−RAM2Aから復元されて、ディス
プレイ装置6の表示画面上に表示される。このような電
源SW9のオフ操作の直後に、電源SW9がオン操作さ
れたときに、短時間でシステムを元の動作状態に復帰す
る機能を、本実施形態はインスタントオン機能と称す
る。
【0037】なお、設定時間が経過して電源がオフした
状態から、ユーザが電源SW9をオンすると、通常の電
源オンと同様にBIOSが起動されて、電源コントロー
ラ8によるSMI入力により、BIOS4はレジューム
処理に移行する(ステップS30〜S33)。即ち、H
DD5のHエリア5Aをアクセスして、全メモリ内容を
Hエリア5Aから読出して、対応する各メモリに復帰さ
せる。これにより、システムは、電源のオフ直前の動作
状態に復帰し再開することになる。
【0038】以上のように本実施形態によれば、非通電
方式のレジューム機能において、電源のオフ状態に移行
する前の設定時間(短時間)内に、電源SW9がオン操
作されたときには、インスタントオン機能が実行され
る。即ち、スタンバイモードによりメインメモリ2に保
存されたメモリ内容を復帰させるため、短時間にシステ
ムを元の動作状態に復帰させることができる。換言すれ
ば、電源オフ操作から設定時間内では、比較的アクセス
速度が低速のHDDをアクセスすることなく、高速アク
セスのメモリからメモリ内容を復帰するため、短時間に
システムを再開させることができる。
【0039】スタンバイモードは電源のオン状態を維持
しているが、システムを非動作状態の節電状態に設定し
ているため、無駄な電力消費を招くことはない。また、
仮に電源故障等により、インスタントオン機能時にメイ
ンメモリ2の内容が消去されても、HDDには保存され
ているため、メモリ内容を確実に復帰させることができ
る。
【0040】(第3の実施形態)第3の実施形態は、図
1に示すシステムにおいて、HDD5が交換可能なパー
ソナルコンピュータを想定し、HDD5のHエリア5A
に保存しているメモリ内容であるデータを保護するセキ
ュリティ(security)機能を有する非通電方式
のレジューム機能である。以下図6と図7のフローチャ
ートを参照して、本実施形態の非通電方式のレジューム
処理を説明する。
【0041】本実施形態は、図6(A)、(B)に示す
ように、HDD5のディスク上に確保したレジューム用
領域(Hエリア)において、通常では連続したアドレス
(論理アドレス0を先頭とする)からなるHエリアを、
システムに実装された不揮発性メモリ(EEPROM)
12に格納されたアドレス情報(Hエリアの先頭アドレ
ス)に基づいてアクセスする方式である。即ち、不揮発
性メモリ12に格納されるアドレス情報は、ここではH
DD5にメモリ内容を保存されるときの書込み時間に応
じて設定されて、結果的に書込み時に応じて変更され
る。
【0042】まず、前提条件として、電源SW9がオン
されて、電源コントローラ8によりバッテリ10からシ
ステムの動作に必要な電源が供給されて、システムは動
作状態であると想定する。このとき、例えばユーザによ
り電源SWがオフされると、レジュームモードが設定さ
れている場合に、電源コントローラ8によるSMI入力
により、BIOS4はサスペンド処理に移行する(ステ
ップS40,S41のYES)。ここで、当然ながら、
レジュームモードが設定されていない場合には、システ
ムの電源はオフ状態となる(システムS41のNO.S
47)。
【0043】BIOS4は、レジュームモードが設定さ
れている場合に、RTC13に基づいて現在時間(HD
D5に対する書込み時間とする)を確認し、その時間情
報を不揮発性メモリ12にセットする(ステップS4
2)。さらに、BIOS4は、退避すべきメモリ内容を
格納するために、HDD5のディスク上にHエリア5A
を確保する(ステップS43)。このとき、BIOS4
は、図6(A)に示すように、メモリ内容を格納すると
きのHエリアの先頭アドレスを、書込み時間に応じて決
定する。換言すれば、レジュームモードにより、メモリ
内容をHDD5に書込む毎にそのHエリアの先頭アドレ
ス(退避開始のシリンダアドレス)を変更する。従っ
て、例えば初期時には先頭アドレスは「0」であるが、
次に書込むときには先頭アドレスを「1」にする。BI
OS4は、決定したHエリア5Aの先頭アドレスからメ
モリ内容を書込み、その先頭アドレスをアドレス情報と
して不揮発性メモリ12にセットする(ステップS44
〜S46)。
【0044】電源コントローラ8は、BIOS4からの
指示に応じて全メモリ内容の退避処理が完了した時点
で、システムの電源をオフする(ステップS47)。こ
こで、システムが電源オフする前の動作状態に復帰する
ために必要な全メモリ内容は、HDD5の指定の先頭ア
ドレスから連続する領域であるHエリア5Aに保存され
ている。
【0045】次に、ユーザが電源SWをオンすると、電
源コントローラ8によるSMI入力により、BIOS4
はレジューム処理に移行する(ステップS48のYE
S)。本実施形態では、BIOS4は不揮発性メモリ1
2のメモリに前記のアドレス情報が保存されている否か
を判定し、保存されている場合にそのアドレス情報を読
出す(ステップS49のYES)。一方、保存されてい
ない場合には、BIOS4は通常のブートモード(シス
テムの起動処理)を実行する(ステップS49のNO.
S52)。
【0046】BIOS4はHDD5のHエリア5Aを、
不揮発性メモリ12に保存されていた先頭アドレスから
アクセスし、退避していた全メモリ内容を復帰させる
(システムS50)。これにより、システムは電源のオ
フ直前の動作状態に復帰し再開することになる。
【0047】以上のように本実施形態によれば、非通電
方式のレジューム機能において、HDD5にメモリ内容
を保存するとき、レジューム用領域の先頭アドレスを書
込み時間に応じて変更する。従って、結果的にメモリ内
容の書込み毎に、保存されている連続領域が異なること
になる。先頭アドレスはシステム本体内の不揮発性メモ
リ12に保存されるため、BIOS4は電源オン時にそ
の先頭アドレスに基づいてメモリ内容を復帰することが
できる。
【0048】ここで、メモリ内容を保存しているHDD
5を取外して、別のシステムに塔載させた場合を想定す
る。別のシステムは、HDD5をアクセスしたときに、
本体内にはレジューム用領域をアクセスするためのアド
レス情報を保持していないため、HDD5に格納されて
いるメモリ内容を読出すことはできない。従って、HD
Dを交換されたときに、HDD5に保存されているシス
テム独自のメモリ内容は、そのシステム以外はアクセス
できないため、確実に保護することができる。即ち、非
通電方式のレジューム機能により、HDDに保存された
データに対するセキュリティ機能を実現することができ
る。
【0049】なお、本実施形態においては、システム本
体の不揮発性メモリ12には、HDDの書込み時間に応
じたアドレス情報を格納したが、これに限ることなく例
えば乱数発生機能を利用して、アドレス情報を変更する
方式でもよい。要は、他のシステムのBIOSが、レジ
ューム用領域をアクセスしたときに、正常なメモリ内容
を読出すことができないように、先頭アドレスを変更す
る方式であればよい。
【0050】(第4の実施形態)第4の実施形態は、電
源10として比較的小容量の充電式バッテリを使用した
パーソナルコンピュータを想定し、非通電方式のレジュ
ーム処理を確実に実行するために、バッテリ10の残容
量(現時点で使用可能な電力容量)を監視する機能を有
するシステムである。さらに、本実施形態は、非通電方
式のレジューム機能と通電方式のレジューム機能とを選
択指定できる機能を有するシステムを想定する。
【0051】通電方式のレジューム機能は、バックアッ
プ電源(バックアップ用電源回路3)によりメインメモ
リ2をバックアップし、レジューム機能に必要なメモリ
内容を保存する方式である。通電方式は、非通電方式と
比較して、メモリ内容の保存には電力を必要とするが、
レジューム処理の移行時にはそれほどの電力を必要とし
ない。これに対して、非通電方式は、レジューム処理の
移行時にHDD5を駆動するための電力を必要とする
が、メモリ内容の保存には不要である。
【0052】このような内容を前提として、図8と図9
のフローチャートを参照して、本実施形態の非通電方式
と通電方式の各レジューム機能について説明する。ま
ず、例えばシステムのセットアップ画面上において、B
IOS4はユーザが選択指定したレジューム機能の非通
電方式または通電方式であるかを認識する(ステップS
60)。
【0053】非通電方式が選択されている場合には、B
IOS4は非通電方式のレジューム処理を実行するため
に必要なバッテリの電力量を算出する(ステップS61
のYES,S62)。非通電方式では、HDD5を駆動
するための電力量が大半を占めている。さらに、現時点
でのシステムの消費電流に基づいて、バッテリ10の残
容量を算出する(ステップS63)。ここで、現時点で
のシステムの消費電流は、電源コントローラ8により検
出される。
【0054】BIOS4は、前記のように算出したレジ
ューム処理に要する電力量と現時点でのシステムの消費
電流とに基づいて、レジューム処理を実行する上で必要
最小限のバッテリ10の残容量を推定する(ステップS
64)。この非通電方式のレジューム機能での必要最小
限のバッテリ10の残容量を、ここでは「ローバッテリ
1」と称する。即ち、BIOS4はシステムの消費電力
の推移から、確実にレジューム処理を実行できる「ロー
バッテリ1」を推定する。
【0055】このようなバッテリ10の残容量を監視す
ることにより、その残容量が「ローバッテリ1」のレベ
ルまで低下したときに、BIOS4はユーザにより設定
されている非通電方式のレジューム処理を実行する(ス
テップS65のYES,S66)。即ち、前述の図3の
フローチャートに示す処理を実行する。
【0056】一方、通電方式が選択されている場合に
は、BIOS4は通電方式のレジューム処理を実行する
ために必要なバッテリの電力量を算出する(ステップS
61のNO.S70)。通電方式では、前述したよう
に、メモリ内容を保存するための電力量が大半を占めて
いる。さらに、現時点でのシステムの消費電流に基づい
て、バッテリ10の残容量を算出する(ステップS7
1)。このとき、バッテリ10の残容量を「ローバッテ
リ2」と称する。
【0057】BIOS4は、前記のように算出したレジ
ューム処理に要する電力量と現時点でのシステムの消費
電力とに基づいて、レジューム処理を実行する上で必要
最小限のバッテリ10の残容量を推定する(ステップS
72)。
【0058】そして、非通電方式の場合と同様に、バッ
テリ10の残容量を監視することにより、その残容量が
「ローバッテリ2」のレベルまで低下したときに、BI
OS4はユーザにより設定されている通電方式のレジュ
ーム処理を実行する(ステップS73のYES,S7
4)。
【0059】以上のように本実施形態によれば、システ
ムの電源として使用されるバッテリ10の残容量を監視
し、レジューム機能に要する「ローバッテリ1」、「ロ
ーバッテリ2」のレベルまで低下したときには、通電方
式または非通電方式のレジューム処理に移行する。特に
携帯型のパーソナルコンピュータでは小型軽量化のため
に、バッテリの容量は制限されている。このため、シス
テムの動作中にバッテリの容量が各方式のレジューム機
能に要する「ローバッテリ1」、「ローバッテリ2」よ
り低下したときに、レジューム処理を実行できず、電源
オフ前のシステムの動作に必要なメモリ内容を消去して
しまう事態がある。
【0060】そこで、非通電方式の場合には、サスペン
ド処理に移行するとき、メモリ内容をHDD5に保存す
る動作に電力を要するため、「ローバッテリ1」のレベ
ルまで低下したときには、レジューム処理を実行させる
ことにより、メモリ内容をHDD5に確実に退避させる
ことが可能である。電源コントローラ8は、バッテリが
許容範囲外に接近したときには、通常では警告するため
の信号を出力する。BIOS4は表示画面上にその警告
を表示するため、ユーザはバッテリ10に対する充電ま
たは補助電池を使用している場合には電池の交換を行な
うことができる。
【0061】一方、通電方式の場合も同様であり、「ロ
ーバッテリ2」のレベルまで低下したときには、レジュ
ーム処理を実行させることにより、メモリ内容をメイン
メモリ2に保存すると共に、システムを非動作状態にす
るため、バッテリの消費を抑制することができる。
【0062】なお、第4の実施形態の変形例として、図
11のフローチャートに示すように、一定時間が経過し
て、キー入力等が無い場合にはパワーオートオフから通
電レジューム処理に移行する(ステップS100,S1
01)。前記のバッテリ10の残容量の監視により、
「ローバッテリ1」を検出すると、HDDレジューム処
理(ハイバネーション方式または非通電方式のレジュー
ム機能)に移行する(ステップS102〜S104)。
【0063】(第5の実施形態)第5の実施形態は、非
通電方式のレジューム機能において、HDD5のレジュ
ーム用領域(Hエリア5A)を、システムに実装されて
いる全メモリ容量に合わせて確保し、かつ高速にHDD
からアクセスできるようにした方式である。
【0064】通常では、システムの全メモリ容量とは、
前述したように、メインメモリ2とVRAM7との合計
であり、例えば21MB程度の容量である。メインメモ
リ2には、図1に示すように、CPU1の内部レジスタ
の内容を格納するためのSM−RAM2Aや拡張領域2
Bが含まれる。従来の非通電方式では、HDD5のHエ
リア5Aもユーザデータ領域と同様に、例えばFAT方
式により管理されている。このため、Hエリア5Aは、
BIOS4がディスク上のユーザデータ領域以外の空き
領域を検索し、通常では不連続的となる空き領域を集め
たものである。従って、システムの動作状態に応じて
は、システムの全メモリ容量に相当するHエリア5Aを
確保できないことが発生する。また、Hエリア5Aは不
連続的空き領域からなるため、レジューム処理において
Hエリア5Aをアクセスして、全メモリ内容を復帰する
ときに相当の時間を要する。
【0065】そこで、本実施形態は、HDD5にシステ
ムの全メモリ容量に相当し、かつ連続領域からなるHエ
リア5Aを確保する(ステップS82)。以下、図10
のフローチャートを参照して具体的に説明する。
【0066】まずシステムの電源がオンされた直後に、
BIOS4は初期化処理を実行するが、このときシステ
ムに実装されている全メモリの容量を検出する(ステッ
プS80,S81)。即ち、メインメモリ2とVRAM
7とを合わせた例えば21MBを全メモリの容量として
認識する。
【0067】次に、BIOS4は、HDD5のディスク
上において、全メモリの容量に相当する領域として、例
えば内周側の連続した数十トラック分の領域をHエリア
5A(図2を参照)として確保する(ステップS8
2)。このとき、BIOS4は、HDD5のパラメータ
テーブルを操作することにより、通常のOSが管理する
ディスクの領域からHエリア5Aを除外させる。これに
より、Hエリア5Aは、BIOS4によりレジューム機
能専用の領域として管理される。
【0068】このような初期化処理の後に、システムは
動作中に、ユーザにより電源SWがオフされると、BI
OS4はサスペンド処理に移行する(ステップS83の
YES,S84)。BIOS4は、HDD5をアクセス
して、システムの全メモリ内容を確保したHエリア5A
に保存して退避させる(ステップS85,S86)。全
メモリ内容の退避処理が完了すると、システムの電源は
オフとなる(ステップS87,S88)。
【0069】次に、ユーザが電源SWをオンすると、電
源コントローラ8によるSMI入力により、BIOS4
はいわゆるレジューム処理に移行する。即ち、HDD5
のHエリア5Aをアクセスして、全メモリ内容をHエリ
ア5Aから読出して、対応する各メモリに復帰させる
(ステップS89〜S92)。これにより、システム
は、電源のオフ直前の動作状態に復帰し再開することに
なる。
【0070】以上のように本実施形態によれば、システ
ムの起動時に、予めシステムに実装された全メモリ容量
に相当するレジューム用領域を、HDDのディスク上の
連続した記録領域に確保する。従って、非通電方式のレ
ジューム処理を実行するときに、退避すべき全メモリ内
容をHDDの確保したHエリア5Aに確実に保存するこ
とができる。さらに、電源オン時のレジューム処理のと
きに、Hエリア5Aをアクセスして全メモリ内容を読出
して復帰することになるが、Hエリア5Aは例えば数十
トラック分の連続した領域であるため、HDD5でのア
クセス動作は相対的に高速となる。従って、復帰処理は
相対的に短時間となり、システムを早い時間に再開させ
ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、不
揮発性記憶手段を利用した非通電方式のサスペンド・レ
ジューム機能を備えたコンピュータシステムにおいて、
第1に非通電方式のレジューム処理に移行した直後の所
定の時間では、レジューム指示の要求に応じて保存した
メモリ内容を短時間に復帰して、システムを効率的に再
開させることができると共に、メモリへの電源供給を最
小限にできるため、システムのバッテリの供給電力が消
耗するような事態を未然に防止することができる。第2
に、ディスク記録再生装置のレジューム用領域を、少な
くともシステムに塔載されたメモリの容量だけ確実に確
保し、かつシステムのOSのファイル形式に依存しない
非通電方式のレジューム機能を実現することができる。
第3に、ディスク記録再生装置の交換が可能なシステム
に非通電方式のレジューム機能を適用した場合、レジュ
ーム処理により保存されたメモリ内容を確実に保護する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係するコンピュータシス
テムの要部を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態に関係するレジューム用領域の
設定方法を説明するための概念図。
【図3】第1の実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図4】第2の実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図5】第2の実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図6】第3の実施形態の動作を説明するための概念
図。
【図7】第3の実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図8】第4の実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図9】第4の実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図10】第5の実施形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図11】第4の実施形態の変形例を説明するためのフ
ローチャート。
【符号の説明】
1…CPU 2…メインメモリ 2A…SM−RAM領域 2B…拡張メモリ領域 3…バックアップ電源回路 4…ROM(BIOS) 5…ハードディスク装置(HDD) 6…ディスプレイ装置(LCD) 7…VRAM 8…電源コントローラ(電源マイコン) 9…電源スイッチ(電源SW) 10…電源(充電式バッテリ) 11…SMIコントローラ 12…不揮発性メモリ(EEPROM)
フロントページの続き (72)発明者 村谷 英昭 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 加藤 慶一 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 (72)発明者 塚田 浩行 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンド・レジューム機能を備えたコ
    ンピュータシステムにおいて、 システムの動作状態に関係する情報を保持するメモリ
    と、 ディスク記録再生装置のディスク上に、前記メモリの容
    量及びディフェクト用予備領域に応じて、前記ディスク
    の物理アドレスが連続する領域を前記情報を保存するた
    めの特定領域として設定する手段と、 前記システムのサスペンド指示の要求に応じて、前記デ
    ィスク記録再生装置の前記特定領域をアクセスし、前記
    メモリの内容を格納する手段とを具備したことを特徴と
    するコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 前記特定領域は、ディスク記録再生装置
    のディスク上にユーザデータの記録領域以外の記録領域
    であり、ユーザデータの記録再生処理を制御するシステ
    ム制御手段の制御対象外であることを特徴とする請求項
    1記載のコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 前記特定領域は、論理アドレス零を先頭
    とする連続したアドレスからなることを特徴とする請求
    項1記載のコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 前記特定領域は、ディスク上の物理アド
    レスであるトラックアドレスが連続する内周側のトラッ
    ク数分の記録領域であることを特徴とする請求項1記載
    のコンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 前記システムの初期化時に、前記システ
    ムに塔載されているメモリの容量を検出する手段を有
    し、前記設定手段は、前記ディスク記録再生装置のディ
    スク上に、前記検出手段によって検出された前記メモリ
    の容量及び前記ディフェクト用予備領域に相当する連続
    した特定領域を確保することを特徴とする請求項1記載
    のコンピュータシステム。
  6. 【請求項6】 サスペンド・レジューム機能を備えたコ
    ンピュータシステムにおいて、 情報を記憶するディスクを備えた交換可能なディスク記
    録再生装置と、 システムの動作状態に関係する情報を保持するメモリ
    と、 前記システムのサスペンド指示の要求に応じて、前記メ
    モリに保持されている情報を前記ディスク記録再生装置
    のディスク上に書込む待避手段と、 前記メモリに保持されている情報を前記ディスク記録発
    生装置のディスク上に書込む毎に、前記ディスク上の書
    込み位置を指定するアドレス情報を変更して不揮発性メ
    モリに格納する格納手段と、 前記システムのレジューム指示の要求に応じて、前記不
    揮発性メモリに格納されたアドレス情報に基づき、前記
    ディスク記録再生装置に格納された前記メモリの内容に
    伴い、システムの動作状態に復帰させる復帰手段とを具
    備したことを特徴とするコンピュータシステム。
JP19760699A 1999-07-12 1999-07-12 コンピュータシステム Expired - Fee Related JP3427010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19760699A JP3427010B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 コンピュータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19760699A JP3427010B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 コンピュータシステム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8042911A Division JP2988866B2 (ja) 1996-02-29 1996-02-29 コンピュータシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000081921A true JP2000081921A (ja) 2000-03-21
JP3427010B2 JP3427010B2 (ja) 2003-07-14

Family

ID=16377278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19760699A Expired - Fee Related JP3427010B2 (ja) 1999-07-12 1999-07-12 コンピュータシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3427010B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003216264A (ja) * 2002-01-10 2003-07-31 Internatl Business Mach Corp <Ibm> コンピュータ、制御方法、及びプログラム
JP2007018312A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Hitachi Ltd ディスクアレイ装置及びその制御方法
JP2007514260A (ja) * 2003-12-03 2007-05-31 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 電力節約方法及びシステム
US7752481B2 (en) 2005-10-31 2010-07-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus and resume control method
US9075604B2 (en) 2010-08-04 2015-07-07 Sony Corporation Device and method for determining whether to hold data in a memory area before transitioning to a power saving state

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003216264A (ja) * 2002-01-10 2003-07-31 Internatl Business Mach Corp <Ibm> コンピュータ、制御方法、及びプログラム
JP2007514260A (ja) * 2003-12-03 2007-05-31 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 電力節約方法及びシステム
JP2007018312A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Hitachi Ltd ディスクアレイ装置及びその制御方法
US7752481B2 (en) 2005-10-31 2010-07-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus and resume control method
US9075604B2 (en) 2010-08-04 2015-07-07 Sony Corporation Device and method for determining whether to hold data in a memory area before transitioning to a power saving state

Also Published As

Publication number Publication date
JP3427010B2 (ja) 2003-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2988866B2 (ja) コンピュータシステム
JPH1097353A (ja) コンピュータシステム及び同システムに適用するレジューム処理方法
US20080082845A1 (en) Information processing apparatus and system state control method
TWI407300B (zh) 電源管理控制器與方法
PL193918B1 (pl) Sposób sterowania systemem obsługi informacji i system obsługi informacji
US20090164771A1 (en) Method and apparatus for quickly reanimating devices from hibernation
JP2002163045A (ja) コンピュータシステム及びその待機モード制御方法
JPH1091519A (ja) ハードディスクキャッシュの制御方法
JP2008090435A (ja) 情報処理装置、およびその制御方法。
US5680540A (en) Suspend-to-disk system for removable hard drive
JPH0934577A (ja) 情報処理装置及びその制御方法
JP2004046324A (ja) 待機モード付情報処理装置およびその待機モード開始方法と待機モード解除方法
CN101599023A (zh) 电源管理控制器与方法
JPH07200112A (ja) 情報処理システム
JP3853941B2 (ja) 情報処理装置
JP2688164B2 (ja) 情報処理システム
US6851012B2 (en) Information processing system, information processing method and readable-by-computer recording medium
JPH0876872A (ja) コンピュータ装置
JP2003085041A (ja) ディスクキャッシュシステム
JP3427010B2 (ja) コンピュータシステム
JP2002099390A (ja) ディスク制御装置
JP3541349B2 (ja) キャッシュメモリ・バックアップシステム
JP2008159003A (ja) 情報処理装置
JP2008059007A (ja) 半導体記憶装置
JP5894044B2 (ja) ハイブリッド・ディスク・ドライブにデータを記憶する方法および携帯式コンピュータ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees