JP2003330580A - 車載機器 - Google Patents

車載機器

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JP2003330580A
JP2003330580A JP2002136045A JP2002136045A JP2003330580A JP 2003330580 A JP2003330580 A JP 2003330580A JP 2002136045 A JP2002136045 A JP 2002136045A JP 2002136045 A JP2002136045 A JP 2002136045A JP 2003330580 A JP2003330580 A JP 2003330580A
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memory
power
cpu
data
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Nagatoshi Uehara
永敏 上原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起動に要する時間を短くできる車載機器を提
供すること。 【解決手段】 複数のメモリ24、25を有し、車両か
ら電源供給を受ける車載機器1の車両から供給される電
源の供給状態及び機器1内部の電源状態が所定の条件を
満たした場合、機器内に一時的に記憶されている内容の
少なくとも一部を所定のメモリ24、25に退避させて
から電源供給を停止するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のメモリを有
し、車両から電源供給を受ける車載機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車載機器の中には、図5に示す如
き構成を有しているものがある。すなわち、車載機器1
00は、CPU110に安定した電源を供給する安定化
電源回路120が接続されている。この安定化電源回路
120は、図示されていない車載バッテリから供給され
てくるバッテリ電源(例えば、バッテリ電圧14V)を
所定の電圧(例えば、供給電圧5V)に安定化して出力
するものである。また、CPU110には、検出回路1
30が接続されており、この検出回路130は、エンジ
ンキーが挿入されてエンジンが掛かっているか、又はエ
ンジンキーが挿入されていてアクセサリ機器が使える状
態にあるかの検出を行っている。
【0003】そして、CPU110は、さらに図6に示
す如き周辺回路構成を有している。すなわち、安定化電
源回路からなる主電源120には、CPU110と、R
OM113と、逆流防止用ダイオードD1を介して揮発
性メモリ114とが接続されている。また、この主電源
120には、電源スイッチ115を介して主メモリ11
2と周辺デバイス140が接続されており、CPU11
0によってこの電源スイッチ115をON・OFFされ
ることによって主メモリ112と周辺デバイス140へ
の電源供給が、ON・OFFされるようになっている。
また、揮発性メモリ114には、記憶内容を保持するた
めの電池116が逆流防止用ダイオードD2を介し接続
されている。この揮発性メモリ114は、例えば、SR
AM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)で
ある。このSRAMは、基本的にはトランジスタだけで
回路を構成し、構造が複雑で容量当たりのコストが高い
が、処理速度が速く、加えた電荷が減少しないためリフ
レッシュが必要なく、情報の読み書きを高速化できると
いう特徴を持っている。
【0004】また、主メモリ112は、例えば、DRA
M(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)によ
って構成されており、CPU110に取り込まれている
すべてのデータを一定時間毎に書き込み上書き保存する
ためのものである。この主メモリ112は、電源スイッ
チ115を遮断して主電源120からの電源供給が絶た
れると、記憶されているデータはすべて失われる。この
主メモリ112を構成するDRAMは、記憶保持動作が
必要な随時書き込み読み出しメモリで、記憶内容を保持
するために、一定時間内にリフレッシュ動作(再書き込
み)を行う必要があり、この一定時間内に行われるリフ
レッシュ動作は、CPU110によって制御される。そ
して、このDRAMは、構造が単純で高集積化・大容量
化がしやすく、容量当たりの製造コストが低いという利
点がある。
【0005】この車両に搭載されている車載機器100
は、車両に搭載されているバッテリ電源から電源の供給
を受け、所定の駆動電圧以上の電源供給によって作動し
ており、CPU110は、通常動作中(エンジンキーが
挿入されてエンジンが掛かっているか、エンジンキーが
挿入されていてアクセサリ機器が使える状態にある)主
メモリ112内に記憶されている後述の情報を、定期的
に揮発性メモリ(SRAM)114にコピー(上書き保
存)している。この揮発性メモリ(SRAM)114に
記憶される内容は、ユーザが入力、あるいは設定した
データや状態(画面設定や機能の各設定情報など)、
電話帳・アドレス帳、ナビゲーション装置における行
き先・経路設定等、オーディオ装置(ラジオ・テレ
ビ)の選局リスト等、である。
【0006】このバッテリ電源は、1つの車載機器にだ
け供給しているわけではなく、車両のあらゆる機器に電
源を供給している。このため、バッテリそのものが寿命
にならなくても、バッテリ電源から各種車載機器に供給
している電圧が、何等かの理由(例えば、スタータの起
動等)で、一時的に低下することがある。この供給電圧
の一時的低下は、直ちに回復するものであれば問題には
ならない。しかし、何等かの理由(例えば、スタータの
起動等)で、低下した供給電圧が直ちに元に回復しない
場合は、車載機器のシステムダウンに至る。このような
システムダウンに至った場合は、通信によってダウンロ
ードしたりして使用していたデータ(情報)は、電源電
圧の低下によって全て失われる。
【0007】また、CPU110は検出回路130でエ
ンジンキーのOFFを検出時、主メモリ112の直近の
記録すべき情報を揮発性メモリ(SRAM)114にコ
ピー(上書き保存)してから電源スイッチ115を切断
する。この電源スイッチ115の切断によって主メモリ
112のメモリ内容は全て消失する。つまり、車載機器
100がシステムダウンすると、次にシステムダウンし
た車載機器100を立ち上げても、システムダウンを生
じる前の状態と同じように動作しないようになってい
る。従って、電源が遮断された後、電源が復帰し、電源
が供給され再起動(エンジンキーが挿入されてエンジン
が掛かっていることの検出)した場合には、ROM11
3からプログラムを実行・再初期化をして、初期画面・
状態で待機するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の車載
機器では、車両から供給される電源の異常が発生した場
合には、主メモリ112のメモリ内容が全て消失し、電
源が供給され再起動の際にROM113からプログラム
を実行・再初期化するので、起動完了までに時間がかか
るという問題があった。また、システムダウンする前の
状態に戻す為には、このシステムダウンによって失われ
たデータを再度設定し直したり、通信により再度ダウン
ロードしなければならないという煩わしさがあった。
【0009】ところが、実際には車載機器100のシス
テムダウンに至るまでの時間は、車載機器100への供
給電圧に異常が生じても、その異常の程度によって異な
り、車載機器100に読み込まれたデータが揮発性メモ
リ(SRAM)114に退避できるデータ量は、システ
ムダウンを生じるまでの時間によって異なっている。
【0010】本発明の目的は、こうした実情を鑑み、起
動に要する時間を短くできる車載機器を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の車載機器では、
前述の課題を解決する為、電源電圧に異常が発生した際
に、電源復旧後の動作再開に求められる内部情報の退避
を、発生した電圧異常の内容に応じて切り替え、機器内
に記憶されている情報をできるだけ多く退避させること
で解消している。そのため、車載機器の動作に関わる電
源異常を複数の段階に分類し、その段階に応じて複数の
メモリへの退避方法を設定している。また、データを退
避させるメモリとして、既存の揮発性メモリよりも容量
の大きい不揮発性のメモリを追加している。さらに、電
圧に異常を検出した際に、まず周辺デバイスを本体から
切り離すことで、消費される電流を減らし電圧の低下を
遅らせることで、退避時間の引き延ばしも行っている。
【0012】本発明の他の特徴は、後述する実施の形態
の中で記述する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る車載機器の実施の形
態について図1および図2を用いて説明する。
【0014】図1には、本発明の車載機器における状態
監視部(一実施例)が示されている。
【0015】図1において、CPU2には、従来からあ
るエンジンキーの検出回路4に加え、新たに検出回路5
と、検出回路6とが接続されている。
【0016】検出回路5は、図示されていない車載バッ
テリから供給されてくるバッテリ電源(例えば、バッテ
リ電圧14V)がクランキング時の放電や、バッテリの
へたり等の外部要因により起きる電圧低下を監視してい
る。すなわち、車載バッテリから供給されてくるバッテ
リ電源の電圧値が正常範囲にあるか否かの検出を行って
いる。さらに、検出回路6は、安定化電源回路3から供
給される内部電源の電圧を監視するものである。車載バ
ッテリから供給されてくるバッテリ電源は、安定化電源
回路3により所定の電圧(例えば、供給電圧5V)に安
定化されてCPU2に供給される検出回路6は、外部要
因によって生じる電圧変動を安定化電源回路3内部で吸
収できているかどうか、安定化電源回路3から供給され
る内部電源が安定しているか(予め設定した電圧以下に
なる時間が所定時間以内で、安定して予め設定した電圧
以上になっているか)、安定化電源回路3の電圧監視を
行っている。
【0017】そして、CPU2は、図2に示す如き周辺
回路構成を有している。すなわち、安定化電源回路3か
らなる主電源には、CPU2と、ROM23と、揮発性
メモリ25が接続されている。このCPU2は、周辺機
器を制御してデータを受け取り、そのデータを演算・加
工し、メモリに記憶したり結果を周辺機器に出力したり
するまでの一連の動作を行うものである。この主メモリ
22には、元のメモリイメージの全てが保存される。ま
た、ROM23は、読み出し専用メモリで、製造時に予
めデータが焼き付けられた後は再書き込みができないマ
スクROMを指し、電源が切れても内部に記憶されたデ
ータは保持されるもので、CPU2を駆動するプログラ
ムが記憶されている。
【0018】また、この主電源には、電源スイッチSW
1を介して周辺デバイス7が接続されている。また、こ
の主電源には、電源スイッチSW2を介して不揮発性メ
モリ24が、さらに電源スイッチSW3を介して主メモ
リ22が接続されている。この周辺デバイス7は、カー
ナビゲーション装置、オーディオ機器等である。
【0019】主メモリ22は、DRAM(ダイナミック
・ランダム・アクセス・メモリ)によって構成されてお
り、CPU2が駆動しているときにCPU2に取り込ま
れているすべてのデータをCPU2によって一定時間毎
に書き込み上書き保存するためのものである。
【0020】また、不揮発性メモリ24は、書換えが可
能で、電池等でバックアップする必要がないメモリで、
例えば、フラッシュメモリがある。このフラッシュメモ
リは、電気的に内容を書き換えられるEEPROM(El
ectrically Erasabie and Programmabie ROM)の一種で
ある。この不揮発性メモリ24は、CPU2をシャット
ダウンするときに、CPU2によって一定時間毎に書き
込まれ上書き保存されるCPU2に取り込まれたデータ
の内、周辺デバイス7の各種データ(オーディオ装置で
通信を利用してダウンロードした音楽データ、カーナビ
ゲーション装置における画像データ、通信装置における
メール等の容量の大きなデータ)を記憶するメモリであ
る。この不揮発性メモリ24は、HDD(ハードディス
ク)でも構成することができる。
【0021】このCPU2と、主メモリ22、ROM2
3と、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)24と、揮
発性メモリ25は、CPU側のバスライン27に接続さ
れており、CPU側バスライン27は、バス切り替えス
イッチ28を介して周辺デバイス7が接続される周辺デ
バイス側バスライン8に接続されている。
【0022】この電源スイッチSW1、電源スイッチS
W2、電源スイッチSW3、バス切り替えスイッチ28
は、CPU2からの指令信号によって、ON・OFFす
る。したがって、主電源から供給される電源は、電源ス
イッチSW1をONすることによって周辺デバイス7に
供給され、電源スイッチSW1をOFFすることによっ
て周辺デバイス7への供給が遮断される。また、主電源
から供給される電源は、電源スイッチSW2をONする
ことによって不揮発性メモリ24に供給され、電源スイ
ッチSW2をOFFすることによって不揮発性メモリ2
4への供給が遮断される。さらに、CPU2の送信する
信号は、バス切り替えスイッチ28をONすることによ
ってCPU側バスライン27と周辺デバイス側バスライ
ン8が繋がり、周辺デバイス7等の諸機器とのデータの
やりとりが可能となり、バス切り替えスイッチ28をO
FFすることによってCPU側バスライン27と周辺デ
バイス側バスライン8との繋がりが遮断され、周辺デバ
イス7等の諸機器へのデータの流れ、およびそれによっ
て発生する電流の流れも遮断される。
【0023】さらに、この主電源には、逆流防止用ダイ
オードD1を介して揮発性メモリ25が接続されてい
る。また、揮発性メモリ25には、記憶内容を保持する
ための電池26が逆流防止用ダイオードD2を介し接続
されている。この不揮発性メモリ25は、例えば、SR
AM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)に
よって構成されており、CPU2をシャットダウンする
ときに、CPU2によって一定時間毎に書き込まれ上書
き保存されるCPU2に取り込まれたデータの内、ユー
ザが入力したデータ(例えば、電話帳、アドレス帳)あ
るいはユーザが設定したデータ(例えば、ナビゲーショ
ン装置における行き先)や状態画面設定(例えば、ナビ
ゲーション装置における経路設定)や機能の各設定情報
(例えば、オーディオ装置におけるラジオの選局リス
ト)などを記憶する待避用メモリである。この揮発性メ
モリ25には、不揮発性メモリ24よりも記憶優先度の
高い重要なデータが記憶される。
【0024】本実施の形態においては、図1に示す如
く、検出回路4と、検出回路5と、検出回路6とで検出
した状態により異常状態を3つに分類して、不揮発性メ
モリ24、揮発性メモリ25にデータを退避する処理
(シャットダウン処理)を分けている。これらのシャッ
トダウン処理は、エンジンキーのOFFが検出されたこ
とによる通常シャットダウン処理、外部要因によってバ
ッテリ電圧そのものの低下を検出したことによる急速シ
ャットダウン処理、内部電源電圧低下を検出したによる
緊急シャットダウン処理の3つである。
【0025】通常シャットダウン処理は、車両に搭乗す
る者(例えば、運転者)が自らイグニッションキーをO
FFした場合に、車載機器1のCPU2に外部から読み
込まれた(入力された)車両に搭乗する者が自ら設定し
たデータ、通信によってダウンロードしたデータ、各種
センサ等によって取得したデータ、車載機器1の主CP
U2を作動するプログラム等のすべてのデータをメモリ
(不揮発性メモリ24、揮発性メモリ25)に退避して
から車載機器1のCPU2の消費電力を最少にする処理
で、基本的には検出回路4によって検出された信号を基
にCPU2が正常な終了動作を行うものと判断して行わ
れる。
【0026】急速シャットダウン処理は、外部要因によ
って14Vのバッテリ電圧そのものが6Vや7Vに低下
した場合に、通常シャットダウン処理時において時間の
かかる処理部分を省略して、主メモリ22に記憶されて
いるデータを急いで待避し、車載機器1の主CPU2が
できる限り早く最少電力消費で待機できる状態にさせる
処理で、検出回路5によってバッテリ電圧の低下を検出
し、その検出信号を基にCPU2が判断して行われる。
【0027】緊急シャットダウン処理は、外部要因によ
って生じる電圧変動を電源回路内部で吸収できずに、安
定化電源回路3から供給される内部電源が予め設定した
電圧以下になった場合に、てCPU2の内容だけ主メモ
リ22にコピー(上書き保存)して保持し、主メモリ2
2のDRAMをセルフリフレッシュモードにした上で、
他の終了処理を省略する処理である。このようにして主
メモリ22のDRAMを、セルフリフレッシュモードす
ることにより、主電源からの消費電力が最少の状態でも
データを失わずに保持するもので、この緊急シャットダ
ウン処理を行うかどうかの判定は、検出回路6によって
検出された信号を基にCPU2が判断して行う。
【0028】図4には、本発明に係る車載機器のシャッ
トダウン処理フローチャートが示されている。図3およ
び図4を基に各シャットダウン処理の詳細について説明
する。
【0029】前述の通り、検出回路4、検出回路5、検
出回路6からの信号は、CPU2に取り込まれており、
CPU2にてこれらの検出回路から所定の監視電圧以下
に電圧が下がったことを知らせる信号によりシャットダ
ウンすべき状態を検出した場合、直ちにその状態を示す
データを主メモリ22に記憶して、ステップ200に処
理が開始される。まず、ステップ202において検出し
たシャットダウンが緊急シャットダウンかどうか判定す
る。もし、緊急シャットダウンであった場合には、ステ
ップ218に移行し、CPU2は、最初に、電源スイッ
チSW1とバス切り替えスイッチ28に信号を出力し
て、電源スイッチSW1、バス切り替えスイッチ28を
OFFする。すなわち、まず、電源スイッチSW1をO
FFし、主電源から周辺デバイス7への電源供給を停止
し、消費電力を少なくする。この電源スイッチSW1の
OFFと同時に、バス切り替えスイッチ28をOFFし
て、CPU側バスライン27と周辺デバイス側バスライ
ン8との接続を切り離す。
【0030】次に、CPU2は、主メモリ22に記憶さ
れている周辺デバイス7の各種データ(オーディオ装置
で通信を利用してダウンロードした音楽データ、カーナ
ビゲーション装置における画像データ、通信装置におけ
るメール等の容量の大きなデータ)を不揮発性メモリ2
4であるフラッシュメモリに書き込み途中の場合であっ
ても、CPU2は、元のデータを壊さないように中断し
て電源スイッチSW2をOFFする(ステップ22
0)。そして、最後に主メモリ22のDRAMをセルフ
リフレッシュモードにして(ステップ210)、CPU
2自身を低消費電力で待機できる設定にして、このフロ
ーを終了する。
【0031】また、ステップ202にて、検出したシャ
ットダウンが緊急シャットダウンではないと判断された
ら、次にステップ203に移行し、急速シャットダウン
であるかどうか判定する。もし、ここで急速シャットダ
ウンと判定された場合、ステップ212に移行し、CP
U2は、最初に、電源スイッチSW1とバス切り替えス
イッチ28に信号を出力して、電源スイッチSW1をO
FFし、主電源から周辺デバイス7への電源供給を停止
し、消費電力を少なくする。この電源スイッチSW1の
OFFと同時に、バス切り替えスイッチ28をOFFし
て、CPU側バスライン27と周辺デバイス側バスライ
ン8との接続を切り離す。このステップ212において
電源スイッチSW1とバス切り替えスイッチ28をOF
Fするとステップ214に移行する。ここで、CPU2
は主メモリ22に記憶されているCPU2によって駆動
している周辺デバイス7の各種データ(オーディオ装置
で通信を利用してダウンロードした音楽データ、カーナ
ビゲーション装置における画像データ、通信装置におけ
るメール等の容量の大きなデータ)を不揮発性メモリ2
4であるフラッシュメモリに書き込み途中の場合であっ
てもCPU2は不揮発性メモリ24のフラッシュメモリ
への書き込みを元のデータを壊さないように中断して電
源スイッチSW2をOFFする。
【0032】このステップ214において、電源スイッ
チSW2をOFFすると、ステップ216に移行する。
ここで、CPU2は、主メモリ22に記憶されている一
定時間毎に書き込まれ上書き保存されている直近の記録
すべき情報(データ)、CPU2に取り込まれたデータ
の内ユーザが入力したデータ(例えば、電話帳、アドレ
ス帳)あるいはユーザが設定したデータ(例えば、ナビ
ゲーション装置における行き先)、状態画面設定(例え
ば、ナビゲーション装置における経路設定)、機能の各
設定情報(例えばオーディオ装置におけるラジオの選局
リスト)などを揮発性メモリ25のSRAMにコピー
(上書き保存)する。そして、最後に主メモリ22のD
RAMをセルフリフレッシュモードにして(ステップ2
10)、CPU2自身を低消費電力で待機できる設定に
して、このフローを終了する。
【0033】ステップ203において、検出したシャッ
トダウンが急速シャットダウンでないと判定された場
合、すなわち、通常シャットダウンであると判定される
と、ステップ204に移行する。ここでCPU2は、最
初に電源スイッチSW1とバス切り替えスイッチ28に
信号を出力して、電源スイッチSW1をOFFし、主電
源から周辺デバイス7への電源供給を停止し、消費電力
を少なくする。この電源スイッチSW1のOFFと同時
に、バス切り替えスイッチ28をOFFして、CPU側
バスライン27と周辺デバイス側バスライン8との接続
を切り離す。このステップ204において、電源スイッ
チSW1とバス切り替えスイッチ28をOFFすると、
ステップ206に移行する。ここで、CPU2は、周辺
デバイス7の各種データ(オーディオ装置で通信を利用
してダウンロードした音楽データ、カーナビゲーション
装置における画像データ、通信装置におけるメール等の
容量の大きなデータ)を例えばフラッシュメモリで構成
される不揮発性メモリ24に書き込み途中であった場合
は、不揮発性メモリ24のフラッシュメモリへの書き込
みが終わるまで待って電源スイッチSW2に信号を出力
して、電源スイッチSW2をOFFする。
【0034】このステップ206において、電源スイッ
チSW2をOFFすると、ステップ208において、C
PU2は、主メモリ22に記憶されている一定時間毎に
書き込まれ上書き保存されている直近の記録すべき情報
(データ)、CPU2に取り込まれたデータの内ユーザ
が入力したデータ(例えば、電話帳、アドレス帳)ある
いはユーザが設定したデータ(例えば、ナビゲーション
装置における行き先)、状態画面設定(例えば、ナビゲ
ーション装置における経路設定)、機能の各設定情報
(例えばオーディオ装置におけるラジオの選局リスト)
などを揮発性メモリ25のSRAMにコピー(上書き保
存)する。そして、最後に主メモリ22のDRAMをセ
ルフリフレッシュモードにして(ステップ210)、C
PU2自身を低消費電力で待機できる設定にして、この
フローを終了する。
【0035】次に各シャットダウン処理を行った場合
の、再起動のプロセスを説明する。
【0036】なお、どのシャットダウン処理が行われた
かは前述の動作説明の中で述べたようにSRAMに記憶
されている。
【0037】緊急シャットダウンを行った場合には、車
両に搭乗する者(例えば、運転者)が自らイグニッショ
ンキーをONしてエンジンを始動し、車載機器1を再起
動されたら、まず、リセットしてCPU2を初期化す
る。CPU2は、主メモリ22に記憶されているデータ
が壊れていないか確認し、主メモリ22のデータが壊れ
ていたら主メモリ22を初期化し、主メモリ22のデー
タが壊れていなかったらOS・ドライバのみの初期化を
行い、書き込み途中であったデータ書き込みを再開す
る。そして、初期画面状態にて待機する。なお、メモリ
の初期化中は、その旨を画面に表示する。
【0038】急速シャットダウンを行った場合には、車
載機器1を再起動したときは、主メモリ22を初期化し
なくても、ほぼイグニッションキーのOFF直前の画面
・状態、すなわち、不揮発性メモリ24であるフラッシ
ュメモリへの書き込みを中断した状態に復帰する。この
再起動によって車載機器1が元の状態に復帰すると、C
PU2は、不揮発性メモリ24であるフラッシュメモリ
への書き込みを再開する。
【0039】通常シャットダウンを行った場合には、車
載機器1を再起動したときは、主メモリ22を初期化し
なくても、ほぼイグニッションキーのOFF直前の画面
・状態に復帰することができる。
【0040】以上説明した実施例の他に、車載機器の使
用者が、当分この機器を操作しないことが予想される場
合、あらかじめ備えておいた電源SW3によって、更に
消費電力を低減することができる。すなわち、使用者が
指示することにより、シャットダウン時に主メモリ22
をセルフリフレッシュモードではなく、不揮発性メモリ
24および揮発性メモリ25にかかるデータを待避記録
した後SW3を遮断することにより、主メモリ22へ供
給される電源を切ることにより、更に消費電力を下げら
れるシステムも設計することができる。
【0041】また、本発明で説明してきたところの、本
来は揮発性メモリ25に待避記録するところのデータ
を、不揮発性メモリ24のある特定の領域を確保し、そ
の領域に待避記録することにより、揮発性メモリ25を
省略したシステムも設計することができる。
【0042】以上説明した本実施の形態によれば、DR
AM上にメモリイメージを残すようにしているので、再
起動が短時間で完了するようになる。
【0043】また、本実施の形態によれば、初期化する
場合や退避が間に合わず、書き込みを中断したデータの
書き込みを再開する場合、それらが行われていることを
画面に表示するので、どういった異常が発生したか知る
ことができる。
【0044】さらに本実施の形態によれば、電源の状態
によって、電源遮断プロセスを適応処理することによ
り、メモリ内容を保護しつつも、コスト・起動時間など
において実用性の高いシステムを構築することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る車載機
器によれば、車両から供給される電源の電圧に異常が発
生し、システムがダウンした場合などに起こるシステム
の立ち上がりの遅れやダウンする前の状態に戻す為の操
作等の煩わしさが改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車載機器内部の一部(状態監視部)を
示した図である。
【図2】図1に図示した車載機器のCPU周辺のブロッ
ク構成図である。
【図3】各シャットダウン処理を行う条件を説明する図
である。
【図4】図3に図示した各シャットダウン処理のフロー
チャートである。
【図5】従来の車載機器内部の一部を示した図である。
【図6】従来の車載機器のCPU周辺のブロック構成図
である。
【符号の説明】
1、100…………車載機器 D1、D2…………逆流防止ダイオード 26…………………データ保持用電池

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメモリを有し、車両から電源供給
    を受ける車載機器であって、前記車両から供給される電
    源の供給状態及び前記機器内部の電源状態が所定の条件
    を満たした場合、機器内に一時的に記憶されている内容
    の少なくとも一部を所定のメモリに退避させてから電源
    供給を停止することを特徴とする車載機器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車載機器において、前
    記メモリへの記憶内容の退避を行う際に、前記機器内の
    所定のデバイスへの電源供給を遮断することを特徴とす
    る車載機器。
  3. 【請求項3】 請求項1および2に記載の車載機器にお
    いて、前記メモリは少なくとも1つ以上の揮発性メモリ
    と不揮発性メモリで構成され、前記不揮発性メモリ、揮
    発性メモリへの記憶内容の退避ならびに電源供給の停止
    を段階的に行うことを特徴とする車載機器。
  4. 【請求項4】 複数のメモリを有し、車両から電源供給
    を受ける車載機器であって、前記車両から供給される電
    源の供給状態及び前記機器内部の電源状態が所定の条件
    を満たした場合、その条件に応じて前記メモリへ退避方
    法を変更するとともに前記条件を示す情報を記憶してお
    くことを特徴とする車載機器。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車載機器において、電
    源停止後に再び電源を投入した際、前記条件に基づいて
    立ち上げ処理を行うことを特徴とする車載機器。
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