JPH11511196A - 喘息を治療するための方法及び組成物 - Google Patents

喘息を治療するための方法及び組成物

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Abstract

(57)【要約】 抗原により誘発されて、抗原誘発された喘息にかかった患者を治療するための方法、又は気道過応答性を減少させるために喘息患者に慢性的な治療をもたらす方法であって、各投与量中に患者の体重1kg当たり約0.05〜約1.0mgの、3,000ダルトン以下の平均分子量を有する超低分子量ヘパリン(ULMWH)を含有する医薬組成物を患者に気管支内投与することを含む。又、この新規な方法において使用される吸入医薬組成物も規定されている。

Description

【発明の詳細な説明】 喘息を治療するための方法及び組成物 本願は、1995年6月23日に特許商標局に提出された公開文書第3770 66号に含まれているものを具体化したものである。 本発明は、喘息(asthma)の症状及び発現を予防し、かつ元の状態に戻すための 方法及び組成物に関するものである。 慢性喘息は、主に、関連する気管支痙攣(bronchospasm)を伴った炎症性疾患で あると考えることができる。刺激に対して気管が反応して狭くなる度合は、正常 な人よりも喘息の人の方が大きい。持続性のある炎症は、気管支過反応性(bron- chial hyperreactivity)又は気道過応答性(airway hyperresponsiveness)の原因 となる。粘膜浮腫や粘液プラギング(mucus plugging)や分泌過多が現れることが ある。肺実質(pulmonary parenchyma)は正常である。気道縮小は、自発的に、あ るいは治療によって回復させることができる。タイプ1(即時)免疫応答は、子 供や多くの大人達における喘息の発生に重要な役割を果たすことがある。しかし ながら、疾患の発現が成人期に起こる場合には、アレルギー性の要因が確認を困 難にすることがある。冷たい乾燥空気に曝されること、運動及び他の悪化要因も また、喘息のトリガーになることがある。 喘息の最も一般的な症候は、無呼吸と胸部の締まりであり、喘鳴(wheezing)、 呼吸困難、及び咳もまた、目立ったものである。拘束性の気道疾患よりもむしろ 閉塞性の気道疾患を代表する減少した肺機能が、通常は観察される。無症候期間 は、しばしば痙攣を伴って交互に起こる。 これまでに知られている喘息のトリガーのうち、アレルゲンと運動が最も注目 されてきている。両者は、強力であり、自然に刺激を起こすものである。運動は あらゆる喘息患者の日常生活において潜在的な要因であるが、一方、アレルゲン は、喘息にかかった人の一部においてしか影響を及ぼさない。それにもかかわら ず、抗原の作用について多くのことが知られている。 喘息に対する薬物治療の一般的な目的は、気管支痙攣を防止し、長期間に渡っ て気管支過反応性を制御することである。なぜならば、気管支痙攣がいつごろ起 こるかを予測することは、患者にとっても医者にとっても通常は不可能なことで あり、最多数の偶発性及び/又は完全に季節的な発作以外にかかった患者には、 連続的な治療が必要となる。 β−アゴニストは、気管支拡張剤として有用である。これらは、β2−アドレ ナリン作動性レセプタを刺激し、細胞内cAMPを増加させ、肥満細胞媒介物質 の放出を抑制することができる。この他の有効な薬剤には、まだ知られていない 機構を経て気管支拡張をもたらすテオフィリン及び関連するキサンチン薬剤、ビ スクロモン(biscromone)、媒介物質の放出を防止して呼吸ニューロン反射を遮断 するクロモリン(cromolyn)、及び、主として炎症及び浮腫を減少させるコルチコ ステロイド類がある。抗コリン作動薬は、レセプタレベルで副交感神経コリン作 動性インパルスを遮断することによって、気管支痙攣を軽減することができる。 抗ヒスタミン類は、特に子供におけるアレルギー性の喘息エピソードをしばしば 防止したり、進行を食い止めるが、これらは喘息に部分的にしか有効ではない。 というのは、ヒスタミンは多くの媒介物のうちの一つに過ぎないからである。 アレルギー誘発された喘息の治療に使用される最近の薬物理学療法には、多く の欠点がある。一般に、従来の薬剤は、比較的短い作用期間を有しており、抗原 投与(antigen challenge)を行った後で投与した場合には、部分的であるかある いはほとんど効果的でないことがある。更に、β2−アドレナリン作動性アゴニ ストやコルチコステロイド類のような薬剤の使用に関連のある重大な副作用のた めに、このような薬剤を用いての治療的安全性の限界は比較的狭く、これらを使 用する患者は、注意深く監視されなければならない。 気管支過反応性(又は気道過応答性)は、喘息の特質であり、しかも、基本的 な気道炎症に密接に関連している。喘息及び気道炎症の悪化は、抗原性刺激と非 抗原性刺激の両方によって誘発されることのある気管支過反応性の増加と関連が ある。β2−アドレナリン作動性アゴニストは、気管支痙攣の治療のための強力 な薬剤であるが、気道炎症又は気管支過反応性については全く効果がない。実際 に、β2−アドレナリン作動性薬剤単独の慢性的な使用は、β2−レセプタの制御 下降を引き起こすことにより、気管支過反応性を悪化させることがある。今日 においては、コルチコステロイド類は、気管支過反応性を消失させるのに有用な 唯一効果的な薬剤である。吸入されたコルチコステロイドは、喘息にかかった成 人患者にあっては比較的安全であるが、これらの薬剤は、子供には、副腎性抑制 や、骨密度の減少と成長の退化を含む恐ろしい毒性を有している。このため、気 管支過反応性を消失させるのにより安全で効果的な薬剤についての調査が続けら れている。 過去数年間には、気管支内へ投与されたヘパリンは、気管支痙攣及び気管支収 縮(bronchoconstriction)の効果的な抑制剤となり得、結果的に、喘息の予防に 有用であるということが発見されてきている(例えば、Ahmed等、New Eng.J.M ed.329巻、90-95頁、1993年; Ahmed、Resp.Drug Deliv.,IV、55-63頁、1994 年参照)。更には、低分子量ヘパリン、例えば4,000〜5,000ダルトン の平均分子量を有するヘパリンが、抗原誘発された気管支収縮を効果的に予防す ることも発見されており、これらの低分子量ヘパリンはまた、市販のヘパリンよ りも著しく小さい抗凝血活性を示し、これらの薬剤が喘息の治療に使用された場 合には望ましい特性を示す(Ashkin等、Am.Rev.Resp.Dis.,1993年国際会議、 抜粋、A660頁参照)。 予防薬として、種々のヘパリンは、抗原投与の前に投与された場合には有効で あることが知られてきているが、従来技術では、これらは、気管支収縮及び気道 過応答性を緩和させる際、抗原投与の後に投与された場合には効果がないものと して記載されている(Ahmed等、J.Appl.Physiol.,76巻、893-901頁、1994年 )。 本発明の目的は、抗原誘発された喘息及び気管支過反応性の治療のための方法 及び組成物で、従来技術の欠点を有しないものを提供することである。 本発明のもう一つの目的は、喘息エピソードの発現を防止して回復させるのに 効果的な、喘息の治療方法及び治療用組成物を提供することである。 尚、本発明のもう一つの目的は、患者に抗原投与した後で投与された際であっ ても、特異的及び非特異的な気管支過反応性を消失させるのに非常に効果的であ る上記方法及び組成物を提供することである。 これらの目的及び以下において明らかとなる他のことに合わせて、本発明は、 抗原誘発された喘息にかかっている患者を治療する方法であって、各投与量中、 患者の体重1kg当たり約0.05〜約1.0mgの超低分子量ヘパリンを含む 製薬組成物を、前記患者に気管支内投与によって投与するものである。これらの ヘパリンの投与は、抗原投与に続く急性主薬について、あるいは気管支過反応性 を抑制するための慢性主薬について行うことができる。 本発明にて使用される超低分子量ヘパリンは、3000ダルトン未満の平均分 子量を有しており、低レベルの抗凝血活性を示すか、あるいは、実質的に抗凝血 活性を全く示さない。新規な吸入剤組成物はまた、適当な濃度の超低分子量ヘパ リンを含有した、液体又は粉体の噴霧剤あるいはエアロゾル組成物の形態でも提 供される。 図1は、アレルギー性の羊における抗原誘発された急性気管支収縮についての 種々の投薬量レベルでの、吸入された超低分子量ヘパリン(CY222)を用い た前処理の効果を示す棒グラフである。データは、CY222を用いない時とC Y222を用いた前処理後の、SRLにおける抗原誘発された平均値±SE%変 化として示されている。 SRL= 特異的肺抵抗性 + = 抗原対照とは著しく異なっている(P<.05) 図2は、アレルギー性の羊における抗原誘発された急性気管支収縮についての 吸入された低分子量ヘパリン(CY216)を用いた前処理の効果を示す棒グラ フである。データは、CY216を用いない時とCY216を用いて前処理した 後の、SRLにおける抗原誘発された平均値±SE%変化として示されている。 図3は、アレルギー性の羊における抗原誘発された気管支収縮についての、吸 入された中位の分子量ヘパリン(フラグミン,Fragmin)を用いた前処理の効果 を示す棒グラフである。データは、フラグミンを用いない時とフラグミンを用い て処理した後の、SRLにおける抗原誘発された平均値±SE%変化として示さ れている。 図4は、アレルギー性の羊における抗原誘発された気道過応答性についての、 吸入された超低分子量ヘパリン(CY222)を用いた前処理の効果を示す棒グ ラフである。データは、CY222を用いない時とCY222を用いて前処理し た後の、ベースラインの百分率として、抗原後の平均値±SE PD4として示 されている。 PD4= 400%以上のベースラインにまでSRLを増加させるカルバ コール(carbachol)の累積誘発投薬量(Cumulative provoca- ting dose)。 + = 抗原単独とは著しく異なっている(P<.05) 図5は、アレルギー性の羊における抗原誘発された気道過応答性についての、 吸入された低分子量ヘパリン(CY216)を用いた前処理の効果を示す棒グラ フである。データは、CY216を用いない時とCY216を用いて前処理した 後の、ベースラインの百分率として、抗原後の平均値±SE PD4として示さ れている。 図6は、アレルギー性の羊における抗原誘発された気道過応答性についての、 吸入された中位の分子量ヘパリン(フラグミン)を用いた前処理の効果を示す棒 グラフである。データは、フラグミンを用いない時とフラグミンを用いて前処理 した後の、ベースラインの百分率として、抗原後の平均値±SE PD4として 示されている。 図7は、アレルギー性の羊における抗原誘発された急性気管支収縮応答(acute bronchoconstrictor response,ABR)についての、吸入されたCY222、C Y216及びフラグミンの比較防護効果を示すグラフである。データは、抗原誘 発されたABRの、抗原後の平均値±SE%保護として示されている。太い水平 な棒線は、ID50を表している。 + = フラグミンとは著しく異なっている(P<.05) * = CY216とは著しく異なっている(P<.05) 図8は、アレルギー性の羊における抗原誘発された気道過応答性(airway hy-p erresponsiveness,AHR)についての、吸入されたCY222、CY216及び フラグミンの比較防護効果を示すグラフである。データは、PD4における抗原 誘発された変化の、抗原後の平均値±SE%保護として示されている。 図9は、抗原投与の直後にエアロゾルとして投与されたCY222による、抗 原誘発された気道過応答性についてのCY222の効果を示す棒グラフである。 + = ベースラインとは著しく異なっている(P<.05) 図10は、抗原投与の直後にエアロゾルとして投与された市販のヘパリンによ る、抗原誘発された気道過応答性についての、市販のヘパリンの効果を示す棒グ ラフである。 図11は、抗原投与の直後にエアロゾルとして投与されたフラグミンによる、 抗原誘発された気道過応答性についてのフラグミンの効果を示す棒グラフである 。 硫酸化されたムコ多糖であるヘパリンは、プロテオグリカンとして、肥満細胞 (mast cell)内で合成され、特に、種々の動物の肺の中に多量に存在している。 ヘパリンは、一定の分子量を有する特定の化合物ではなく、実際には、D−グル コサミンと、L−イズロン酸又はD−グルクロン酸のいずれかとの繰り返しユニ ットから成る、定まっていない硫酸化多糖鎖の不均質な混合物である。動物組織 から分離されたヘパリンの平均分子量は、約6,000〜約30,000ダルト ンの範囲である。 製薬学的には、ヘパリンは主に抗凝血剤として知られている。この活性は、抗 トロンビンIII(AT−III)の残基のいくつかに結合し、活性化された凝固因子 のAT−IIIによる中和を促進し、プロトロンビンのトロンビンへの変換を防止 するというヘパリンの性能に起因している。より多量のヘパリンは、トロンビン 及び初期の凝固因子を不活性化することが可能であり、フィブリノーゲンのフィ ブリンへの変換を防止する。 ヘパリンの抗凝血活性は、その多糖フラグメントの分子量に関連しており、低 分子量成分又はフラグメント(例えば、6,000ダルトン未満の分子量を有す るフラグメント)は、抗トロンビン及び出血性効果を低下させるのを適度に抑え る。同様に、動物組織から分離された低分子量ヘパリンは抗凝血性を減少させ、 これは、これらが、より低い分子量のフラグメント又はフラクションから主とし て構成されるためである。 一般的に牛の肺又は豚の腸粘膜に由来する市販のヘパリンは、約15,000 〜17,500ダルトンの平均分子量を有している。 ヘパリンは、IP3レセプタの特異的な遮断薬として作用し、IP3媒介され るカルシウム放出を抑制することが知られてきている。我々は以前に、ヘパリン は肥満細胞内でIP3レセプタを遮断することがあり、このためにシグナル形質 導入を妨害することによって、ヘパリンは、肥満細胞脱顆粒と媒介物放出を適度 に抑えることが可能であることを示唆した。生体内及び生体外研究も、このよう な考えを支持しており、吸引されたヘパリンが、羊におけるアレルギー性気管支 収縮を無毒化でき、喘息を誘発する運動を防止でき、その上、抗IgE誘発され た肥満細胞ヒスタミン放出を抑制することができることを示している。1000 ユニット/kgを越える投薬量で吸引されたヘパリンは、部分トロンボプラスチ ン時間(partial thromboplastin time,PTT)に対して効果が全くないことが わかり、これは即ち、「非−抗凝血剤」効果を意味している。 又、APTT活性を減少させる低分子量ヘパリン(分子量が約4500ダルト ン)は、動物実験において、抗原誘発された急性気管支収縮応答(ABR)及び 気管支過反応性、更に、気道過応答性(AHR)と言われるものを予防するのに 効果的であったことも報告されている。しかしながら、以下に議論し、かつ非常 に細かく説明しているように、市販のヘパリンも、中程度の分子量又は低い分子 量のヘパリンもいずれも、たとえ非常に低い抗凝血性を有しているものでも、被 験者において抗原投与に引き続いて起こるAHRを改善するのに効果的でない。 これらのヘパリンは、明らかに予防効果しか有しておらず、抗原誘発された喘息 エピソードを治療するのには価値のないものである。 驚くべきことに、ここに、超低分子量ヘパリン(ULMWH,ultra-low mole -cular weight heparin)フラクションが、気道過敏性の効果的な抑制剤である だけでなく、抗原投与された後に投与された場合であってもAHRを減少させる のに非常に効果的であることが見い出された。ULMWHの慢性的、規則的な使 用はまたAHRを減少させ、このために、ULMWHは、特異性(即ち、抗原性 )因子、あるいは非特異性因子のいずれによって引き起こされた喘息の慢性療法 にも使用することができる。 従って、本発明は、喘息を誘発する抗原によって攻撃を受け、抗原誘発された 喘息にかかった患者を治療するための方法であって、本方法は、組成物の各投与 量中に、患者の体重1kg当たり約0.05〜約1.0mgの1種以上のULM WHフラクションを含有する医薬組成物を患者に気管支内投与することを含むこ とを特徴とし、一回の投与量当たり約0.075〜約0.75mg/kgである ことが好ましい。本願の目的のためには、ULMWHは、3,000ダルトン以 下の平均分子量を有するヘパリンフラクションとして特徴付けられる。2,50 0ダルトン以下の平均分子量を有するULMWHは、本発明の方法にて使用され た際、より効果的になることさえある。各ULMWHフラクションは、二糖類、 三糖類、四糖類及び/又は五糖類、並びに、より大きな鎖長の分子を含むことが できる。 本発明によれば、患者に喘息エピソードを誘発することが知られている種類の 抗原を吸入したり、摂取したり、そうでなければ抗原と接触したり(即ち、抗原 によって「攻撃を受けて」)抗原誘発された喘息にかかった患者に、その患者が 既にABR及び/又はAHRの症状を示していても示していなくても、上記の濃 度範囲内で累積して存在している1種以上のULMWHフラクションを含有する 医薬組成物の一回の投与量を吸入によって直ちに投与する。必要であれば、この 患者が正常な気流抵抗レベルに回復するか、あるいはこれを維持するまで、更に 追加した投与を引き続いて行っても良い。 本発明はまた、AHRを減少させ抑制するために、喘息患者にULMWHを慢 性投与することを含む。ここで使用されている「慢性投与(Chronic administra- tion)」とは、少なくとも1日に1回、引き続いて少なくとも10日間、ULM WH含有組成物を投与することをいう。一回の投与量当たり約0.05〜1.0 mg/kg、好ましくは一回の投与量当たり約0.075〜0.75mg/kg を含有する組成物の慢性投与は、実質的に副作用を伴うことなく、少なくともコ ルチコステロイドに匹敵するAHR鎮静療法をもたらすように、限りなく続ける ことができる。 他の生物学的系におけるN−脱硫酸化ヘパリンの公知の活性、例えば細胞成長 の抑制剤として活性が知られているにもかかわらず、喘息患者を治療するのに活 性があり、本発明において使用することが可能なULMWHフラクションは、あ らゆるN−硫酸化フラクションであり、N−脱硫酸化フラクションは効果がない ことが分かった。 本発明において使用される吸入ULMWH組成物は、ULMWHを含有し、か つ、噴霧療法及び気管支内用法に適した液体又は粉末の組成物から成っても、あ るいは、計量された投与量を投薬するエアロゾルユニットを経て投与されるエア ロゾル組成物から成っても良い。 適した液体組成物は、水性で製薬学的に受容可能な吸入剤溶剤、例えば等張性 の生理食塩水又は静菌性の水中にULMWHを含有する。このような溶液は、ポ ンプ又は圧搾作動噴霧スプレー投薬器を用いて投与されるか、あるいは、上記液 体組成物の必要投薬量が患者の肺にまで吸入されることを引き起こすか、これを 可能とする、他のあらゆる一般的な手段によって投与される。 適した粉末組成物は、実例としては、ラクトースと充分に混合されたヘパリン の粉末製剤、又は気管支内投与可能な他の不活性粉末が挙げられる。このような 粉末組成物は、エアロゾル投薬器を経て投与することができ、あるいは、崩壊可 能なカプセルの中に入れることができ、このカプセルは、該カプセルに孔をあけ て、吸入に適した定常流中に上記粉末を噴出させる装置内に、患者によって挿入 される。 本方法において使用するためのエアロゾル製剤は、典型的には、フッ素化され たアルカン推進剤、界面活性剤及び共溶剤を含み、アルミニウム製又は他の一般 的なエアロゾル容器内に充填することができ、この容器は、その後、適当な計量 バルブによって密封され、推進剤と共に加圧される。 本発明における使用に適したあらゆる賦形剤中の、ULMWHフラクションの 全体濃度は、ULMWH約0.05〜1.0mg/kgという必要投薬量をもた らすのに充分に高いものでなければならない。従って、例えば、噴霧剤が1回の 投薬量当たり4mlの溶液で投薬されるとすると、体重が75kgの患者の場合 における溶液中のULMWH濃度は、約1.0〜20.0mg/mlになる。 製薬分野の当業者には、多くの従来の方法及び装置が、気管支内薬剤の正確に 計量された投薬量を投与するのにも、患者の体重及び患者の症状の発病度に応じ て好ましい投薬量を調節するのにも利用できることが理解されるはずである。更 に、本発明の気管支内ULMWH組成物に適したものには、従来より認められて いる液体状、粉末状及びエアロゾル賦形剤が数多くある。本発明は、特殊な不活 性賦形剤、溶剤、担体又は賦形剤に限定されるものではなく、特殊な方法又は装 置又は気管支内投与に限定されるものでもない。 ここに記載されているULMWH組成物は、抗原誘発が起こった後でさえも、 抗原誘発された喘息に対して非常に効果的な治療をもたらす。 抗原投与後に抗原誘発された喘息を治療するのに、より大きな分子量のヘパリ ンと比較して、ULMWHフラクションが予期せぬ優秀さを有することを示すた めに、抗原投与前と抗原投与後の両方において、アレルギー性の羊における種々 のヘパリンタイプの効果を比較して実験を行った。これらの実験についての詳細 な説明と、得られた結果についての詳細な説明は、以下の実施例、並びに図面に おいて示された数字にて示されている。 以下の実施例は、本発明の方法を説明し、この効能を示すものではあるが、本 発明を実施するために唯一用いなければならない特定の原料、方法又は投薬養生 法を示すことを意図するものではない。 実施例I 抗原投与を行う前のヘパリンの投薬 方法 肺気流抵抗性(Pulmonary Airflow Resistance): アスカリススウム(Ascaris suum)抗原に対する急性気管支収縮応答だけが以前 に証明されている16匹のアレルギー性の羊を、全ての実験において使用した。 これらの羊に、袖口状の経鼻気管内チューブを挿入し、肺気流抵抗性(RL)を 食道バルーンカテーテル技法によって測定する一方、胸部ガス容積を身体血量測 定法によって測定した。データは、固有RL(SRL、胸部ガス容積(Vtg)のRL 倍)として定義されたもの)として表した。気道応答性: 気道応答性を評価するために、吸入されたカルバコールに対する累積投薬−応 答曲線は、緩衝生理食塩水の吸入前と後、カルバコールの増加させた濃度(0. 25、0.5、1.0、2.0及び4.0%重量/容積溶液)を10回の呼吸で それぞれ投与した後のSRLを測定することによって行った。気道応答性は、4 00%以上のベースラインにまでSRLを増加させたカルバコール(呼吸ユニッ ト内で)の累積誘発投与量(PD4)を定量することによって測定した。1回の 呼吸単位は、1%カルバコール溶液の1回の呼吸と定義した。ヘパリンフラクション: 抗原を投与する前のアレルギー性の羊に投与される種々のヘパリン物質の効能 を比較する実験においては、1種のULMWH(CY222、サノフィ、パリ、 フランス)、1種の低分子量ヘパリン(CY216、サノフィ)及び1種の中分 子量ヘパリン(フラグミン、カビビトラム、ストックホルム、スウェーデン)を 使用した。これらの*ヘパリンフラクションの分子量及び他の物性が、表1に示 されている。 前記表に示されているように、この実験に用いたULMWHは、分子量が3, 000よりも充分に低いだけでなく、このフラクションに含まれるヘパリン鎖の 約88%は、2,500以下の分子量を有している。 実験プロトコル 気道研究 各動物のベースライン気道応答性(PD4)を測定し、その後、種々の実験日 において、アスカリススウム抗原を用いて気道投与を羊に行った。SRLは、投 与前と、投与直後と、SRLがベースラインに戻るまで2時間の間、1時間ごと に測定した。その後で、投与後PD4を測定した。このプロトコルを、0.31 、0.62、1.25、2.5及び5.0mg/kgの投与量にて、エアロゾル 化したCY222、CY216、及びフラグミンを用いて前処理した後、少なく とも14日間の後、繰り返した。データ分析: データは、(a)SRLの平均値±SE%変化;(b)ベースラインの%とし てのPD4;(c)急性気管支収縮応答(ABR)の%保護、及び(d)気道過 応答性(AHR)の%保護として表した。 ABR及びAHRに関する、上記試験物質を用いた前処理の比較効果が、表2 〜6に示されており、図示的に図1〜8に示されている。 このデータは、エアロゾル化したCY222、CY216及びフラグミンを用 いた前処理により、抗原誘発された急性気管支収縮応答が投薬量依存様式にて無 毒化されたことを示している。最小有効投薬量はそれぞれ0.62mg/kg、 1.25mg/kg及び2.5mg/kgであった。 エアロゾル化したCY222、CY216及びフラグミンを用いた前処理によ り、抗原誘発されたAHRが投薬量依存様式にて無毒化され、最小有効投薬量は それぞれ、0.62mg/kg、1.25mg/kg及び5.0mg/kgであ った。 中間薬物(interdrug)の比較分析から、防護効果は、ヘパリンフラクションの 分子量とは逆の関係があることが明らかとなった。ULMWHフラクション、C Y222は、0.6mg/kgの投薬量において、抗原誘発された気管支収縮及 びAHRの顕著な抑制が見られたように、最も強力な薬剤であったが、一方、C Y216及びフラグミンは、この投薬量では効果がなかった。アレルギー性の気 管支収縮に対する、CY222、CY216及びフラグミンのI.D.50のグル ープ平均値は、それぞれ0.5、1.3及び1.8mg/kgであった。AHR に対する、CY222、CY216及びフラグミンのI.D.50の各グループ平 均値は、0.51、2.5及び4.7mg/kgであった。 データは、吸入されるCY222の投与量を増加させない時と、当該投与量を増 加させて前処理した後の、平均値±SE SRL(特異肺抵抗,specific lungre sistance)として示されている。 * ベースラインとは著しく異なっている(P<.05)。 + 抗原−対照とは著しく異なっている(P<.05)。 データは、吸入されるCY216を用いない時と、これを用いた前処理の後の、 平均値±SE SRL(特異肺抵抗,specific lung resistance)として示され ている。 * ベースラインとは著しく異なっている(P<.05)。 + 抗原一対照とは著しく異なっている(P<.05)。 データは、吸入されるフラグミンを用いない時と、これを用いた前処理の後の、 平均値±SE SRL(特異肺抵抗,specific lung resistance)として示されて いる。 * ベースラインとは著しく異なっている(P<.05)。 + 抗原−対照とは著しく異なっている(P<.05)。 実施例II 抗原投与に続いて行うヘパリン投与 (a)試験動物に投与された3つのヘパリン物質が、CY222、市販のヘパ リン(分子量が約15,000ダルトン)及びフラグミンであったこと、及び( b)これらヘパリンが、抗原投与直後にエアロゾルとして動物に投与されたこと を除いては、実施例Iと同様の実験プロトコルを行った。 試験データは表7に示されており、図9〜11に図示的に示されている。 データは、呼吸ユニット(1回の呼吸単位は、1mg/mlのカルバコールの 1回呼吸と等価である)におけるカルバコールの平均値±SE PD400として 示されている。薬剤はいずれも、抗原投与「後」直ちに噴霧した。 * ベースラインとは著しく異なる(p<.05) + 抗原−対照とは著しく異なる(p<.05) CY222だけは、顕著な保護をもたらした。 表7及び図9〜11に示されるように、抗原投与後に吸入されて投薬されたC Y222は、抗原後AHRを実質的に改良し、被験者におけるAHRレベルをベ ースラインレベル以上にまで回復させた。このような効果は、市販のヘパリン又 はフラグミンを用いては観察されなかったものであり、AHRにおける改良は、 これらのヘパリンの誘発後投薬によっては全く生じなかったものである。 このように、本発明の種々の目的を達成し、かつ実際の使用条件に良く適合し ている方法及び組成物が提供されることが明らかとなった。 種々の可能な実施形態が上記の発明では採り得ることができ、しかも、上記の 具体例においては種々の変更が可能であるので、ここに記載されている全ての事 項は、例示されたものとして解釈されるべきであり、限定の意味ではないと理解 すべきである。 新規なものとしてクレームされ、かつ、特許による保護が求められているもの が、以下の請求の範囲に示されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IL,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,M D,MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ, TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ウィスナント,ジョン,ケイ. アメリカ合衆国、フロリダ州 33322、フ ォルト ローダーデール、ザ リザーブ、 バークデール 3040

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.喘息を誘発する抗原によって攻撃され、抗原誘発された喘息にかかった患 者を治療するための方法であって、前記方法が、各投与量中に患者の体重1kg 当たり約0.05〜約1.0mgの超低分子量ヘパリン(ULMWH)を含有す る医薬組成物を患者に気管支内投与することを含み、前記ULMWHが3,00 0ダルトン以下の平均分子量を有することを特徴とする、抗原誘発された喘息に かかった患者の治療方法。 2.前記ULMWHが2,500ダルトン以下の平均分子量を有することを特 徴とする請求項1記載の方法。 3.前記組成物が、一回の投与量当たり約0.075〜約0.75mg/kg のULMWHを含有することを特徴とする請求項1記載の方法。 4.前記組成物が、該組成物1ml当たり約1.0〜約20.0mgのULM WHを含有することを特徴とする請求項1記載の方法。 5.前記ULMWHが、実質的に抗凝血活性を有しないことを特徴とする請求 項1記載の方法。 6.前記ULMWHのそれぞれが、二糖類、三糖類、四糖類又は五糖類を含む ことを特徴とする請求項1記載の方法。 7.前記組成物が、水性で製薬学的に受容可能な吸入賦形剤中にあるULMW H溶液から成ることを特徴とする請求項1記載の方法。 8.前記賦形剤が、等張性の生理食塩水又は静菌性の水であることを特徴とす る請求項7記載の方法。 9.前記組成物が、ポンプ又は圧搾作動噴霧器を用いて投与されることを特徴 とする請求項7記載の方法。 10.前記組成物が、更にエアロゾル推進剤を含み、しかも、計量エアロゾル投 与吸入器を経て投与されることを特徴とする請求項7記載の方法。 11.前記組成物が、気管支内投与可能な不活性粉末と混合されたULMWHの 粉末状製剤を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。 12.前記不活性粉末がラクトースであることを特徴とする請求項11記載の方法 。 13.前記組成物が、エアロゾル投薬器を経て投与されることを特徴とする請求 項11記載の方法。 14.前記組成物が、崩壊可能なカプセルで投与されることを特徴とする請求項 11記載の方法。 15.気道過応答性を減少させ抑制させることにより、喘息にかかった患者を治 療するための方法であって、前記方法が、各投与量中に患者の体重1kg当たり 約0.05〜約1.0mgの超低分子量ヘパリン(ULMWH)を含有する医薬 組成物を、患者に対して慢性主薬と同時に気管支内投与することを含み、前記U LMWHが3,000ダルトン以下の平均分子量を有することを特徴とする、喘 息にかかった患者の治療方法。 16.前記ULMWHが2,500ダルトン以下の平均分子量を有することを特 徴とする請求項15記載の方法。 17.前記組成物が、一回の投与量当たり約0.075〜約0.75mg/kg のULMWHを含有することを特徴とする請求項15記載の方法。 18.前記組成物が、該組成物1ml当たり約1.0〜約20.0mgのULM WHを含有することを特徴とする請求項15記載の方法。 19.前記ULMWHが、実質的に抗凝血活性を有しないことを特徴とする請求 項15記載の方法。 20.前記ULMWHのそれぞれが、二糖類、三糖類、四糖類又は五糖類を含む ことを特徴とする請求項15記載の方法。 21.抗原誘発された喘息にかかった患者を治療するための医薬組成物であって 、前記組成物が、製薬学的に受容可能な吸入賦形剤において、各投与量中に患者 の体重1kg当たり約0.05〜約1.0mgのULMWHを含有しており、前 記ULMWHが3,000ダルトン以下の平均分子量を有することを特徴とする 、抗原誘発された喘息にかかった患者の治療用医薬組成物。 22.前記ULMWHが2,500ダルトン以下の平均分子量を有することを特 徴とする請求項21記載の組成物。 23.前記組成物が、一回の投与量当たり約0.075〜約0.75mg/kg のULMWHを含有することを特徴とする請求項21記載の組成物。 24.前記組成物が、該組成物1ml当たり約1.0〜約20.0mgのULM WHを含有することを特徴とする請求項21記載の組成物。 25.前記ULMWHが、実質的に抗凝血活性を有しないことを特徴とする請求 項21記載の組成物。 26.前記ULMWHのそれぞれが、二糖類、三糖類、四糖類又は五糖類を含む ことを特徴とする請求項21記載の組成物。 27.前記組成物が、水性で製薬学的に受容可能な吸入賦形剤中にあるULMW H溶液から成ることを特徴とする請求項21記載の組成物。 28.前記賦形剤が、等張性の生理食塩水又は静菌性の水であることを特徴とす る請求項27記載の組成物。 29.前記組成物が、ポンプ又は圧搾作動噴霧器を用いて投与するのに適したも のであることを特徴とする請求項27記載の組成物。 30.前記組成物が、更にエアロゾル推進剤を含み、しかも、計量エアロゾル投 与吸入器を経て投与するのに適したものであることを特徴とする請求項27記載の 組成物。 31.前記組成物が、気管支内投与可能な不活性粉末と混合されたULMWHの 粉末状製剤を含むことを特徴とする請求項27記載の組成物。 32.前記不活性粉末がラクトースであることを特徴とする請求項31記載の組成 物。 33.前記組成物が、エアロゾル投薬器を経て投与されることを特徴とする請求 項31記載の組成物。 34.前記組成物が、崩壊可能なカプセルで投与されることを特徴とする請求項 31記載の組成物。
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