JPH11506862A - 噴流衝突バッチオーブン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 食品の表面に熱を伝える装置は、食品支持体１３０と、ダクト入口、ダクト出口及び縦方向軸線を持つダクト１００と、このダクトの入口に温度制御した流体を送出しこの流体がダクト１００の縦方向に前記出口に向かい流れるようにするプレナム８５とを備えている。穴あき板９０は、噴流軸線を持ち所定の方向に流れる流体の噴流を生成するように大体において食品支持対体１３０に向かって延びるオリフィス軸線を持つ少なくとも１個のオリフィス９２を備える。ダクト１００の縦方向ダクト軸線はオリフィス軸線に対して回転しオリフィス軸線に対して噴流軸線の方向を変えこの噴流軸線を食品支持体１３０に対し移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 噴流衝突バッチオーブン 関連出願との相互参照 本出願は、１９９０年１月１０日付米国特許願０７／４６３，２７９号すなわ ち米国特許第５，１４７，９９４号明細書の追加であった、１９９１年６月２８ 日付米国特許願０７／７２３，２５０号すなわち米国特許第５，２１０，３８７ 号明細書の追加であった、１９９２年１０月９日付米国特許願０７／９８８，９ ６８号すなわち米国特許第５，４０１，９４０号明細書の分割である、１９９５ 年３月２４日付米国特許願０８／４１０，４８６号明細書の追加である。 技術分野 本発明は、組合せのマイクロ波及び噴流衝突オーブン(ｃｏｍｖｉｎａｔｉｏ ｎ ｍｉｃｒｏｗａｖｅ ａｎｄ ｊｅｔ ｉｍｐｉｎｇｅｍｅｎｔ ｏｖｅｎ )に関する。 背景技術 米国特許第５，３１０，９７８号明細書「食品の温度及び表面質感を制御する 方法及び装置」に記載してあるようなマイクロ波オーブンと、米国特許第５，２ ０５，２７４号明細書「ターンテーブル対流オーブン」に記載してあるような噴 流当てオーブンと、米国特許第５，１３１，８４１号明細書による「平衡空気戻 し対流オーブン」とは一般に、２つの後述の特許明細書の場合には食品をコンベ ヤ又はターンテーブル上で固定噴流に対して移動させ、又は第１の前記した特許 明細書では空気ダクトを食品に対して移動させて、各別の空気噴流を食品の表面 を横切って掃引させる。噴流当てオーブンは、循環空気及び食品の間の熱伝達率 が調理区画を経て拡散空気を循環させる対流オーブンにより得られる熱伝達率よ り著しく大きいから食品サービス業及び食品処理用に広く使われている。 一般に米国特許第５，１４７，９９４号明細書に記載してあるようにマイクロ 波加熱と組合せた噴流当て加熱の使用により、強い噴流が食品の表面に熱を迅速 に伝える間に食品を解凍し又は加熱するのにマイクロ波エネルギーを使うから、 極めて迅速な加熱ができる。組合せのマイクロ波及び噴流当てオーブンで調理さ れる食品は改良された表面質感を持ち従来のマイクロ波オーブンで調理されたオ ーブンで調理される食品より好ましい。家庭の厨房に取付けるのに適当な単位内 の組合せのマイクロ波及び噴流当て加熱の有利な特長を備えた家庭用小形オーブ ンの開発には従来困難を伴っている。噴流当てオーブンは、比較的大きい体積の 空気流を必要とする。大形の電動機及びフアンは家庭の厨房に望ましい数値より 一層高い騒音を生じ又一層多い電力を消費する。 家庭の厨房の組付け用に適したオーブンは、従来の「組付け」オーブンとほぼ 同じ寸法を持ち壁に形成した開口を経て操作できるキヤビネット内に取付けるの がよい。従来作られた噴流衝突オーブン構造は、食品及び衝突する噴流の間に相 対運動を生じさせる機構と大形の吹付け空気循環システムとによって従来のオー ブンより大形になっている。 発明の開示 この説明で記載されたオーブンは、かきまぜ機構回転の際に移動する空気噴流 を形成する間にマイクロ波をかきまぜる空気ダクトを形成したかきまぜ機構を備 える。本説明で述べる実施例ではかきまぜ機構は、円板本体を経てマイクロ波エ ネルギーを伝えることができるようにダクト外部に穴を形成した円板の中央部分 に開いた側部を形成した細長いダクトを備える。かきまぜ機構が回転すると、噴 流板の各穴に向かいダクトを経て流れる空気の方向は絶えず変り穴を経て流れる 空気噴流を穴の軸線のまわりに移動させる。 皿内の食品の下面への熱の強さは、下部噴流板の上方に皿を支える棚の高さを 変えることにより調整できる。 上下の各噴流形成装置に空気を送出す各送風機を互いに無関係に制御するよう に２個の電動機を設けてある。共通の戻し空間から空気を吸引するのに２個の電 動機及び２個の送風機を使用することにより上下の噴流形成装置を経て送出され る空気の体積を互いに無関係に調整することができる。単一の大形電動機でなく て２個の小形電動機を使用することによりオーブンを標準のオーブン区域に取付 けやすくするように空間利用度を向上する。複数の小形フアンにより、低い騒音 レベルで運転しながら実質的な体積の空気を送出することができる。 以下本発明を添付図面により好適な実施例についてなお詳細に説明する。 添付図面を通じ同様な部品に同様な参照数字を付してある。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明による噴流衝突バッチオーブン(ｊｅｔ ｉｍｐｉｎｇｅｍ ｅｎｔ ｂａｔｃｈ ｏｖｅｎ)を一部を切欠いて示す斜視図である。 第２図は第１図のオーブンを一部を切欠いて示す部分平面図である。 第３図は第２図の３−３線に沿う断面図である。 第４図は頂部噴流板の平面図である。 第５図は第４図の噴流板の正面図である。 第６図は第２図の６−６線に沿う拡大断面図である。 第７図は第６図の７−７線に沿い矢印の向きに見た平面図である。 第８図はかきまぜ板を下方から見た斜視図である。 第９図は下部噴流板を上方から見た斜視図である。 第１０図は第９図の下部噴流板の底部を示す斜視図である。 第１１図は下部噴流板の平面図である。 第１２図は下部噴流板の正面図である。 第１３図は下部噴流板の側面図である。 第１４図は皿棚の斜視図である。 第１５図皿棚の平面図である。 第１６図は第１５図の正面図である。 第１７図は皿棚の端面図である。 好適な実施例の説明 第１図には本発明オーブンを取付けた外部ケース１０を示してある。ケース１ ０は、互いに間隔を隔てた側壁１２、１４と底壁１５と後壁１６と頂壁１８とを 備えている。ケース１０の詳細な形状は、オーブン取付けの形式に従って変る。 このオーブンが「組付け」形であれば、各側壁１２、１４、底壁１５及び頂壁１ ８の前縁に、壁又はキヤビネットの開口内にケース１０を取付けやすくするよう にフランジを設けるのがよい。 オーブンキヤビネット２０は、調理区画３０を包囲する互いに間隔を隔てた側 壁２２、２４、底壁２５、後壁２６及び頂壁２８を持つ。第３図に明らかなよう に底壁２５はオーブンキヤビネット３０の前部に向かい上向きに傾けてある。 第１図、第２図及び第３図に示すように送風機アセンブリ４０は、ケース１０ の後壁１６とオーブンキヤビネット２０の後壁２６との間に取付けてある。送風 機アセンブリ４０は、仕切壁４２と後壁２６に固定した後部そらせ板４６とを備 えテーパ付空気戻しダクト４５を形成する。空気戻し穴３５はオーブンキヤビネ ット２０の後壁２６に形成され調理区画３０と空気戻しダクト４５の内部との間 を連通させる。空気戻し穴３５は穴あき板３６により覆ってある。穴あき板３６ は、調理区画３０から空気戻しダクト４５への空気の流通が実質的に妨げられな いように十分な個数の貫通穴を持つ。穴あき板３６の各穴は、調理区画３０から 空気戻しダクト４５内へのマイクロ波エネルギーの伝達をあまり妨げないように 寸法を定めてある。 第２図及び第３図に示すように戻しダクト４５内の空気を加熱するように、オ ーブンキヤビネット２０の後壁２６とそらせ板４６との間に加熱エレメント３２ 、３４を取付けてある。加熱エレメント３２、３４は、それぞれ空気温度の連続 制御を行う各制御装置に接続した電気加熱エレメントが好適である。各加熱エレ メント３２、３４は空気戻しダクト４２を経て流れる空気の温度を制御するよう に互いに無関係に又は同時に使う。各加熱エレメント３２、３４は、ダクト５８ 、６８内に取付けた他の加熱エレメントに対し別個に又は組合せて使えるのは明 らかである。調理区画３０を経て循環する空気の温度を制御する他の手段、たと えば加熱ランプ又はマイクロ波により加熱される感受材料を被覆した表面を有利 と考えられるならば使ってもよい。 第３図に明示した１対のバンパ(ｂｕｍｐｅｒ)３８は、各皿板の後壁２６との 接触を防ぐように後壁２６に固定してある。各バンパ３８は、金属質皿板及び穴 あき板３６間のアーク発生を防ぐように非導電性材料を被覆するのがよい。 仕切り壁４２には送風機吸入穴４８、５０を形成してある。電動機５４により 駆動する送風機５２は送風機ハウジング５６内に取付けてある。送風機ハウジン グ５６は、上部送出し通路６０を経て空気を送出すように上部送出しダクト５８ を経て連通する。電動機６４により駆動する第２の送風機６２はハウジング６６ 内に取付けてある。ハウジング６６は、下部送出し通路７０を経て空気を送出す ように下部送出しダクト６８に連通する。 第２図及び第３図に明らかなように上部送出しダクト５８及び下部送出しダク ト６８にそれぞえ空気差向け格子５７、６７を取付けてある。空気差向け格子５ ７、６７は、上下の送出し通路６０、７０を経て各別の大体互いに平行な空気流 を放出する複数の細長い通路を形成するように接合した水平方向及び上下方向に 延びる仕切により形成してある。各空気差向け格子５７、６７を貫く各通路は、 この通路の任意の横断面の最大寸法より大きいかこの寸法に等しい長さを持つの がよい。さらに各格子５７、６７を貫く各通路の横断面積は、これを通るマイク ロ波の通過を阻止するのに十分な寸法及び長さを持つのがよい。 空気差向け格子５７、６７は、上下の送出し通路６０、７０を経て互いに大体 において平行な空気の流れを形成して送出す。空差向け格子５７、６７は又、調 理室３０から送風機アセンブリ４０へのマイクロ波エネルギーの漏れを防ぐ。 第３図と第９図ないし第１３図とに明らかなように下部噴流板７５は上面７４ 及び下面７６を持つ。互いに間隔を置いた列のオリフイス７２は下部噴流板７５ を貫いて延びる。そらせ板７８は、下部噴流板７５の下面７６に溶接又はその他 の方法で固着してある。又このそれせ板７８は、下部送出し通路７０の下部ダク ト６８の反対側の縁部に隣接して位置できる端部７８ａを持ちそれせ板７８の互 いに対向する側の通路すなわちオリフイス７２にこれ等のオリフイスを通る空気 流が互いに等しくなるように空気流を差向ける。 第１１図に明らかなようにオリフイス７２は各列に配置され各オリフイス７２ 間にオーブンキヤビネット２０の後壁２６に形成した空気戻し穴３５は向かって 延びる空気戻し径路７３の配列を形成する。各オリフイス７２は、これ等のオリ フイス７２を経て流れる空気各別の流れのウオッシアウト（ｗａｓｈ ｏｕｔ） を最小にするように空気戻し径路７３を形成するパターンに配置するのがよい。 第２図ないし第７図に明らかなように上部噴流板アセンブリ８０は、プレナム （ｐｌｅｎｕｍ）８５を囲む大体うず巻形の外側壁８２、頂壁８４及び底壁８６ を持つ。窓８８は、底壁８６に形成され、貫通オリフイス９２ａないし９２ｂの 配列を形成したオリフイス板９０により覆ってある。図示の実施例ではオリフイ ス板９０は、それぞれ３個のオリフイスを持つ４列を備え各オリフイス９２ａ〜 ９２ｂが横列及び各縦列に配置されるようにしてある。これ等のオリフイスは各 横列及び各縦列において実質的に互いに等しい間隔を隔てる。 第２図、第３図及び第８図に明示したかきまぜ機９５は、中央の大体くさび形 の切欠き部分９６と切欠き部分９６の互いに対向する側部に隣接する複数の大体 長方形の切欠き部分９８とを持つ大体扁平な円板部材９４により形成してある。 なお詳しく後述するように切欠き部分９６は空気を各オリフイス９２ａ〜９２ｂ に送出す出口を形成するがマイクロ波エネルギーは互いに間隔を隔てた切欠き部 分９８を経て送出す。 上部空気供給ダクト１００は、各側壁１０２、１０４と上壁１０６とにより形 成してある。各側壁１０２、１０４は、傾斜し、下線部を円板９４の中央切欠き 部分９６の各縁部に隣接して溶接又はその他の方法で固着してある。端部壁１０ ３は、各側壁１０２、１０４の間に延び、下縁部をテーパ付き切欠き部分９６の 狭い方の端部に隣接して溶接又はその他の方法で固定し上縁部をダクト１００の 上壁１０６に溶接又はその他の方法で固着してある。 上下方向面で見ると、各側壁１０２、１０４の上下の縁部は、端部壁１０３に 向かい下方に傾斜し頂壁１０６が端部壁１０３に向かい下方に傾斜するようにし てある。側壁１０２、１０４間と頂壁１０６及び噴流板９２間との空気通路１０ ５はテーパを持つ。ダクト１００は、通路１０５の横断面積が水平面および上下 方向面で見たときに端部壁１０３に向かい減少するから、二重のテーパを持つと いえる。マイクロ波に透明な材料から構成した板９９は、ダクト１００の互いに 対向する側部に隣接して円板９４の翼部分９４ａ、９４ｂに形成した切欠き部分 ９８を覆う。 第２図に明らかなように各翼部分９４ａ、９４ｂと板９９とは、ダクト１００ が第２図に示した位置にあるときに各オリフイス９２ａ、９２ｂ、９２ｃ、９２ ｊ、９２ｋ、９２ｌを通る空気の流れを全く阻止する。オリフイス９２ｄ、９２ ｇは部分的にふさがれるが、オリフイス９２ｅ、９２ｆ、９２ｈ、９２ｉは開か れダクト１００内の空気通路１０５に連通する。 ダクト１００の上壁１０６の上面には駆動継手１０８を取付けてある。被駆動 軸１０９は、駆動継手１０８を介しかきまぜ機９５及びダクト１００を回転させ る。駆動軸１０９は、プーリ及びベルト、チエーン及びスプロケット、又は直接 駆動電動機を含む任意適当な駆動機構により駆動する。図示の実施例では駆動軸 １０９は、電動機１１０等により歯車箱１１０ｇを介して駆動する。電動機１１ ０及び歯車箱１１０ｇは、かきまぜ機９５を約４ｒｐｍないし約６０ｒｐｍの範 囲の速度で回転できるように選定するのがよい。かきまぜ機９５及びダクト１０ ０は約４ないし２０ｒｐｍの速度範囲で回転すると一般に良好な成績の得られる ことが分かった。 頂壁１８は、駆動継手１０８に駆動作用を伴って連結するように駆動軸１０９ が貫いて延びる穴を持つのがよい。電動機１１０及び歯車箱１１０ａはオーブン キヤビネット２０の頂壁１８の上面に取付けるのがよい。さらにオーブンケース １０の頂壁１８は、マグネトロン１１５から導入管１１４を経てマイクロ波エネ ルギーを送出す穴１１２を形成するのがよい。 戻しダクト４５を経て流れる流体の温度は、戻しダクト４５内の加熱エレメン ト３２、３４に接続した調整できるサーモスタットにより制御する。出同期１１ ０はダクト１００を回転し送風機５２から各オリフイス９２ａ〜９２ｌに向かう 径路の配列を生成して、流体が各オリフイス９２を経て流れる際に流体の流れを 生成するようにする。温度制御した流体を径路配列の各径路に沿って送出すとき は、第６図及び第７図に線図的に示すようにオリフイスに向かう流体の流れの方 向の変化に応答して各オリフイスから流れる流体の各流れの方向が変化する。熱 は、食品の上面とこの食品の表面に当たる流体の流れとの間に伝わる。 空間室８５内の空気は、回転するダクト１００を経て径路配列に沿い流出オリ フイス９２に向かって流れ空気流又は噴流Ｊが生成する。ダクト１００が回転す るに伴い、流出オリフイス９２に対する径路の方向は絶えず変化し、流出オリフ イス９２からの流体の流れ又は噴流Ｊの方向を変える。 各オリフイス９２は向かう流体流れの方向を制御することによりオリフイス９ ２から食品の表面に向かって流れる流体の方向が制御されるのは明らかである。 オリフイス９２に向かう流体流れの方向を変えると、オリフイスから食品の表面 に向かって流れる流体の方向が変る。 流体は、縦方向ダクト軸線１００Ａを持つダクト１００を経てダクト出口１０ ７に向かい差向ける。ダクト１００の軸線１００Ａがオリフイス軸線９２Ａに対 して動くときは、噴流軸線９１Ａの下端部９１Ａ’はオリフイス軸線９２Ａに対 して動く。 前記したようにオーブンケース１０は、側壁１２、１４、頂壁１５、底壁１８ 及び後壁１６を持つ。オーブンケース１０は、側壁２２、２４、頂壁２５、底壁 ２８及び後壁２６を持つオーブンキヤビネット２０のまわりに延びる。オーブン キヤビネット２０内の調理区画は、下部空気分与装置７５及び上部空気分与装置 ８０を備える。 キヤビネットト２０の後壁２６とケース１０の後壁１６との間に連結したそれ せ板４６は、キヤビネット２０のそらせ板４６及び後壁２６の間に延びる仕切壁 ４２により一方の側を仕切った単一のテーパ付き空気戻しダクト４５を形成する 。仕切壁４２が第３図に示すように少なくとも２つの送風機吸入穴４８、５０を 持つことを好適とするのが重要なことである。オーブンケース１０の内部の広報 すみ部を横切って大体斜めに延びる後部そらせ板４６の位置を考慮して、送風機 電動機５４、６４、かきまぜ機電動機１１０及びマグネトロン１１５用冷却フア ン電動機を作動する継電器及び制御装置を取付けるように実質的な容積の空間が 形成されるのは明らかである。 第１及び第２の送風機５４、６２は、調理区画３０から空気戻しダクト４５を 経て空気を吸引し上下の空気分与装置８０、７５を経て調理区画３０内に空気を 分与するように取付ける。可変抵抗器又はその他の電動機制御装置のように第１ 図に例示した互いに独立の制御手段５４ａ、６４ａは、調理区画３０内に第１及 び第２の送風機５２、６２により送出される空気の体積を独立して制御するため に、各送風機５２、６２の速度を制御するように設けるのがよい。各送風機５２ 、６２は好適な実施例では、調理区画３０内に少なくとも約１００ｆｔ３／ｍｉ ｎの空気を送出するように寸法を定めてある。上下の空気分与装置８０、７５は 、調理区画３０内に約１５００ないし約２５００ｆｔ／ｍｉｎの範囲の噴流速度 で空気を送出するようにしてある。 なお詳しく後述するように皿棚１３０は、調理区固３０内に任意適当な調整で きる取付手段１３３により支えるのがよい。図示の実施例では棚支持体１３２、 １３４はキヤビネット２０の側壁２２、２４に取付けられ空気分与装置７５、８ ０に対する皿棚１３０の位置を調整するようにしてある。 さらに詳しく後述するように下部空気分与装装置は、空気フイルタ３６により 覆った空気戻し通路３５に向かい実質的に妨げられない消費空気の流れが生ずる ように空気戻し径路７３の配列を形成するように互いに間隔を隔てた列に配置し た複数のオリフイス７２を持つ噴流板７５を備えている。 上部空気分与装置８０は、温度制御空気を縦方向軸線１００及び流出通路１０ ５を持つダクト１００を経て送出す互いに間隔を隔てたオリフイス９２を持つ噴 流板９０を備えている。被駆動軸１０９は、第３図及び第８図に線図的に示すよ うにダクト１００を大体上下方向軸線１０９ａのまわりに回転し、第１図、第６ 図及び第７図に明らかなように上部噴流板９０に形成したオリフイス９２ａ〜９ ２１の一部分を経て逐次に空気を送出すがこれ等のオリフイスの他の部分を経て は空気が流れないようにする。 調理室３０の前部への開口は、オーブンキヤビネット２０の各側壁２２、２４ 間と下壁２５及び上壁２８間との空間を閉じるように適当なヒンジ（図示してな い）に取付けたドアアセンブリ１２０により閉じる。しかし各ヒンジは、オーブ ンキヤビネット２０の底壁１５に取付けるのがよい。しかし各ヒンジは有利と考 えられれば側壁２２又は側壁２４に取付けてもよいのは明らかである。ドア１２ ０には、調理区画３０内の食品を見ることができるように窓１２２を設け又ドア を閉じた位置に保持するように掛け金１２４を設けるのがよい。 オーブンの各部品用の制御装置をドアアセンブリ１２０に隣接して制御板Ｃに 取付けるのがよい。図示の実施例ではマイクロ波パワー制御装置Ｍ、プログラマ ブル温度制御装置Ｔ、調理時間制御装置Ｈ、始動スイッチＳ及び電源スイッチＯ を制御板とに取付ける。さらに上下の送風機制御装置５４ａ、６５ａを制御板Ｃ に取付ける。 家庭用オーブン出調理する食品は通常、良好な熱伝導体である材料から作った 皿内に入れる。 皿棚１３０は、オーブンキヤビネット２０の側壁２２，２４に取付けた棚支 持体１３２、１３４間に調節できる用に取付けてある。各棚支持体１３２、１３ ４は、下部噴流板７５に対して棚１３０の上下方向の調整ができるように上下方 向に互いに間隔を隔てたみぞ１３３ａ、１３３ｂ、１３３ｃのような複数の連結 部を持つ。棚１３０はその互いに対向する縁部に沿って延びるレール１３６、１ ３８を持つのがよい。各レール１３６、１３８はみぞ１３３ａ〜１３３ｃに受入 れ、第３図に破線で示すように皿棚１３０に支えた皿Ｐの下面と下部噴流板７５ との間の距離の調節ができるようにしてある。 れ、第３図に破線で示すように皿棚１３０に支えた皿Ｐの下面と下部噴流板７５ との間の距離の調節ができるようにしてある。 １３３ｃに受入れ、第３図に破線で示すように皿棚１３０にっさえた皿Ｐの下面 と下部噴流板７５との間の距離の調節ができるようにしてある。 この構成では噴流は、噴流生成空気を拡散させるのに先だて皿の下面に当たり 個の皿の底部に熱点を生成する。金属製皿により各熱点から熱が迅速に導かれ皿 の底部の上面の温度がオリフイス７２の間隔によって比較的一様になるようにす る。 棚１３０を上部みぞ１３３ａ内に取付ける時は、皿の底部は、オリフイス７２ を経て流れる温度制御空気の各別の流れを散逸させ又は拡散させるように十分な 距離を板７５から隔てる。この位置では皿の底部への熱伝達率がかなり減る。 皿の底部への熱伝達率は又、下部噴流板７５の下方のテーパ付きダクト内に空 気を送出す送風機６２を駆動する電動機６４の速度を調整することにより調整さ れる。下部噴流板７５のオリフイス７２を経て送出される空気の体積の減小によ り、皿の底部に熱を伝える割合を減少させる。 棚１３０に支えた食品容器が良好な熱伝導体でない場合は、調理しようとする 食品によって、送風機電動機６４の速度を低下させ又は電動機６４を停止する。 皿Ｐが良好な熱伝導体である底部を持つ場合は、皿Ｐの底部は、噴流が当たる 皿底部に「熱点」を生成するように噴流板７５の上面７４に十分に近接して位置 させるのがよい。しかし熱は皿の底部を経て横方向に急速に導かれ皿の底部の上 部の上面に接触する製品の下面に熱が実質的に一様に加わるようにする。 皿Ｐの底部が良好な熱伝導体でない場合には、送風機６２により送出される空 気の体積を減小させ又皿棚１３０を上昇させ「熱点」の生成を防ぐ。これ等の熱 点により、皿Ｐの底部の上面に接触する食品の下面に過度にかっ色化した部分が 生ずる。 噴流板７５は、移動させ又は噴流を皿Ｐの下面を横切って掃引させる前記した アセンブリ８０と同様な噴流板アセンブリと交換すればよいのは明らかである。 若干の例ではパンの裁断片のような食品を棚１３０に直接支えてもよい。 上部送風機５２により上部空気取入れ穴４８を経て吸引する空気は、上部送出 しダクト５８を経て送出す。上部送出しダクト５８を経て送出す空気は、上部送 出し通路６０を経て上部空間８５内にそして最終的に流入通路１０１を経てダク ト１００内の空気通路１０５内に移行する。ダクト１００は縦方向に延びる縦方 向軸線１００Ａを持つ。流入通路１０１を経て送出す空気は端部壁１０３に向か い軸線１００Ａに大体平行な方向に流れる。ブリッジ１０７は互いに対向する端 部を切欠き部分９６の対向線部に隣接して溶接又はその他の方法で固着してある 。ブリッジ１０７はダクト１００と共に回転しオリフィス９２ａ〜９２ｌを通る 流体の流れを周期的に阻止する。 空気通路１０５内の空気は、ダクト１００が継手１０８の軸線のまわりに回転 する際に、ダクト１００の側壁１０２，１０４の間に位置させたオリフィス９２ ａ〜９２ｌを経て下方に流れる。第６図に明らかなように各オリフィス９２は、 大体上下方向下向きに延びる中心軸線９２Ａを持つ。しかし各オリフィス９２を 経て流れる空気は軸線９２Ａに対して傾斜し、各空気流の下端部はダクト１００ が回転する際に軸線９２Ａのまわりに揺動する。すなわちオリフィス９２を経て 流れる流体により生成する各噴流Ｊの当たる点は、噴流板９２の下方に位置する 表面を横切って移動し又は掃引する。 ダクト１００は、棚１３０に支えた食品の表面を横切って掃引する噴流を生成 するのに必要な空間が最小になるように比較的短いたとえば約２インチの高さを 持つのがよい。 上部空気流れは棚１３０に支えた食品の表面を横切って移動するから、たとえ ばターンテーブル上の食品の移動の必要がない。しかし有利と考えられる場合タ ーンテーブルは、調理区画３０内の食品を移動させるのに、棚１３０に取付け又 は下部噴流板７５に直接支えればよい。 下部噴流板７５及び上部噴流板９０に形成したオリフィスは、棚１３０に支え た食品に向かい上下の空気流を生成して送出するように寸法を定め位置決めする 。空気流が棚１３０に支えた食品の表面に当たった後、消費空気はオーブンキャ ビネット２０の後壁２６に形成した戻し穴３５を経てテーパ付き空気戻しダクト ４５内に吸引される。 オーブンで調理する特定の食品に従って、送風機電動機５４，６４の一方又は 両方に通電し空気噴流を送出し所望に応じ食品の上面又は下面に又はこれ等の両 面に当たるようにする。マイクロ波エネルギーを使い又は使わないで食品の表面 に当たるように空気を送出してもよいのは明らかである。有利と考えられる場合 に単一の送風機により空気を空間内に送出し又ダンパを使い上下の空気分与装置 に送出される空気の比率を制御する。 マグネトロン１１５に通電すると、マイクロ波エネルギーはオーブンケースの 頂壁１８とオーブンキャビネットの頂壁２８との間の空間内に導波管１１４を経 て送出す。 かきまぜ機９５が回転すると、円板９４の各翼９４ａ，９４ｂに形成した穴９ ８を覆うマイクロ波に透明なカバー板９９を経てマイクロ波エネルギーが送出さ れる。ダクト１００及び回転円板９４を形成する表面の不規則な形状は、動いて マイクロ波エネルギーを、調理区固３０内に送出す方向を絶えず変える。すなわ ち調理室３０内の熱点は食品の局部区域の過熱を防ぐように絶えず移動する。さ らに送風機電動機５４，６４に通電すると、食品の表面に当たる空気により、食 品の表面の過熱部分の温度を低下させると共に食品の表面の比較的冷たい部分に 熱を伝え食品の表面を乾燥しかつ色化しかりかりにする。 調理のためにマイクロ波エネルギーを使うときは、食品中の水分が表面に向か い移行するようになる。マイクロ波により調理される食品が温ったままになるこ とが多いのは表面に向かって移行するこの水分である。食品の表面に当たる空気 噴流は強い熱伝達の区域を生成し食品の表面から水分を蒸発させ、通常食品を絶 縁して食品の表面加熱を減らす境界層をぬぐい去る。 「上に」及び「下に」、「前部」及び「後部」、「頂部」及び「底部」又「上 方」及び「下方」という用語は単に本発明の図示の実施例の説明を容易にするの に使われそしてこれ等の用語は、本発明の範囲を限定するものではない。「オリ フィス」及び「各オリフィス」という語は、みぞ穴又は中空の管を含み、流体の 流れを生成し放出するように形成した円形の又は非円形の開口通路は、通気孔、 穴又は孔を含むものである。「加熱」とは食品への又は食品からの熱の伝達を意 味し冷却も含む。 以上述べたところから明らかなように前記したオーブンの構造は、家庭厨房に 取付けられるオーブン内でマイクロ波及び噴流を当て加熱又はこれ等のいずれか 一方を使うことができるのは明らかである。しかし前記したオーブンが一層広い 用途を持ち家庭用又は事業用のカウンタートップオーブンとして使われるのは明 らかである。本オーブンはカフェテリア、レストラン及びコンビニエンスストア で使う冷凍食品を迅速に加熱するのにとくに適している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ナリス，ジァン、アー アメリカ合衆国テクサス州75075、プレイ ノゥ、ファーリングダン 1500番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．食品の表面に衝突する流体の流れと、食品との間に熱を伝達する方法にお いて、 ａ）或る体積の流体の温度を制御する段階と、 ｂ）前記体積の流体からオリフィスに向かい径路の配列を設定して前記オリフ ィスを経て流体が流れる際に流体流を形成する段階と、 ｃ）温度制御した流体を前記径路の配列の各径路に沿って送出し、前記オリフ ィスから流れる流体の流れの方向が、前記オリフィスに向かう流体の流れの方向 の変化に応答して変化し、前記食品の表面と、この食品表面に衝突する流体の流 れとの間に熱を伝達する段階と、 を包含する熱を伝達する方法。 ２．食品の表面に衝突する噴流を形成するオリフィスを経て流れる流体と、食 品との間の熱伝達を制御する方法において、 前記食品の表面に大体において向かって延びるオリフィス軸線を持つオリフィ スを備えた部材を、前記食品の表面に対して所定の場所に位置させる段階と、 前記オリフィスに向かう流体流れの方向を制御し、前記オリフィスから前記食 品の表面に向かって流れる流体の方向を制御する段階と、 前記オリフィスに向かう流体流れの方向を変え、前記オリフィスから前記食品 の表面に向かって流れる流体の方向を変える段階と、を包含する熱伝達を制御す る方法。 ３．前記オリフィスに向かう流体流れの方向を制御する段階が、 流体を軸線を持ち又出口を持つダクトを経て送出す段階と、 このダクトの軸線を前記オリフィスに対し移動させ前記出口を前記オリフィス に対し移動させる段階とを包含する請求の範囲第２項記載の熱伝達を制御する方 法。 ４．流体の流れを表面を横切って掃引させる方法において、 ａ）温度制御した流体を出口オリフィスを持つ室内に送出す段階と、 ｂ）この室内の流体を前記出口オリフィスに向かう径路に沿って差向けること により、流体流れを形成する段階と、 ｃ）前記径路の方向を前記出口オリフィスに対し変え、前記出口オリフィスか らの流体流れの方向を変える段階と、 を包含する方法。 ５．前記室内の流体を前記出口オリフィスに向かう径路に沿って差し向ける段 階が、 ａ）前記室内の流体を縦方向軸線を持つダクト内に送出す段階と、 ｂ）前記ダクトを動かし前記流体の流れの方向を前記出口オリフィスに向かっ て変える段階とを包含する請求の範囲第４項記載の方法。 ６．前記室に複数個の出口オリフィスを配置し、前記径路の方向を変えること により温度制御した流体を複数の出口オリフィスの個別のオリフィスを経て逐次 に送出されるようにする請求の範囲第４項記載の方法。 ７．食品の表面に熱を伝達する装置において、 食品支持体と、 ダクト入口、ダクト出口及び縦方向ダクト軸線を持つダクトと、 温度制御した流体を前記ダクトの前記ダクト入口内に送出し、このダクトの縦 方向に前記ダクト出口に向かい前記流体が流れるようにするプレナムと、 少なくとも１個のオリフィスを持ち、このオリフィスに前記食品支持体に大体 において向かって延びるオリフィス軸線を設け、所定の方向に流れる、噴流軸線 を持つ流体噴流を形成するようにして成る、前記食品支持体から間隔を置いた穴 あき板と、 前記縦方向ダクト軸線を前記オリフィス軸線にたいし移動させ又前記噴流軸線 の方向を前記オリフィス軸線に対し変え前記噴流軸線を前記食品支持体に対し移 動させる駆動手段と、 を包含する食品の表面に熱を伝達する装置。 ８．前記流体の噴流と前記食品の表面との間の熱伝達率を、前記噴流が食品の 表面に当たる場所では強くなり、前記縦方向軸線を移動させる駆動手段により前 記噴流を前記オリフィス軸線に対して移動させ、この流体噴流の横断面積より著 しく大きい面積にわたり食品表面を実質的に一様に加熱するようにした請求の範 囲第７項記載の食品の表面に熱を伝達する装置。 ９．前記ダクトが前記穴あき板に隣接して開いた側を持つ大体Ｕ字形の形状を 持つようにした請求の範囲第７項記載の食品の表面に熱を伝達する装置。 １０．前記噴流板にオリフィス配列に配置した複数個のオリフィスを設け、 前記ダクトに細長い空気通路と表面を持つ横方向に延びる翼とを設け、 これ等の翼の表面が前記噴流板の前記表面に隣接して位置するように前記ドラ ムを位置決めする手段を備え、 前記駆動手段により前記縦方向ダクト軸線を移動させ前記各翼により前記オリ フィス配列の一部分への空気流を阻止し前記ダクト出口を移動させ前記オリフィ ス配列の別の部分に連通させるようにした請求の範囲第７項記載の食品の表面に 熱を伝達する装置。 １１．側壁、頂壁、底壁及び後壁を持つオーブンケースと、 調理区画を形成する、側壁、頂壁、底壁及び後壁を持つオーブンキャビネット と、 前記調理区画内の上下の空気分与装置と、 前記オーブンキャビネットの後壁と、前記オーブンケースの後壁との間に連結 され空気戻しダクトを形成するそらせ板と、 このそらせ板と前記オーブンキャビネットの後壁との間に延び、少なくとも２ 個の送風機吸入穴を形成した仕切壁と、 前記調理区画から空気を前記空気戻しダクトを経て吸引し、前記上下の空気分 与装置を経て前記調理区画内に空気を分与するように取付けた第１及び第２の送 風機と、 これ等の第１及び第２の送風機を制御し、これ等の各送風機により前記調理区 画内に送出される空気の体積を互いに独立して制御する独立制御手段と、 を包含する、食品を加熱する装置。 １２．前記各送風機を、前記調理区画内に調理面積ｆｔ²当たり少なくとも役 ８０ｆｔ³／ｍｉｎの空気を送出すように寸法を定めた請求の範囲第１１項記載 の食品を加熱する装置。 １３．前記上下の空気分与装置を調理区画内に空気噴流を１５００ないし２５ ００ｆｔ／ｍｉｎの範囲の速度で送出すようにした請求の範囲第１１項記載の、 食品を加熱する装置。 １４．皿棚と、 前記調理区画内で前記オーブンキャビネットの側壁に取付けられ、前記空気分 与装置に対し前記皿棚の位置を調節する調節できる取付け手段と を加えた請求の範囲第１１項記載の、食品を加熱する装置。 １５．前記上下の空気分与装置の少なくとも一方に、空気戻し通路の配列を形 成するように互いに間隔を置いた列に配置した複数個のオリフィスを持ち、前記 空気戻し通路に向かい消費空気の実質的に妨げられない流れを生じさせる噴流板 を設けた請求の範囲第１１項記載の食品を加熱する装置。 １６．前記の上下の空気分与装置の少なくとも一方に、 互いに間隔を置いたオリフィスを持つ噴流板と、 縦方向軸線及び流出通路を持つダクトと、 このダクトを大体において上下方向の軸線のまわりに回転し、前記噴流板に形 成した前記オリフィスの部分を経て逐次に空気を送出すと共に前記オリフィスの 別の部分を通る空気の流れは生じないようにする回転手段と、 を設けた請求の範囲第１１項記載の食品を加熱する装置。 １７．前記の上下の空気分与装置の少なくとも一方に、 約２ｉｎの高さを持ち、前記調理区画内に空気を送出すのに必要な空間が最小 になるようにしたダクトを設けた 請求の範囲第１１項記載の、食品を加熱する装置。 １８．前記の上下の空気分与装置の少なくとも一方にさらに、 前記調理室内に所定の方向に延びるオリフィス軸線を持ち前記調理室内に所定 の方向に延びる噴流軸線を持つ流体噴流を形成するようにした少なくとも１個の オリフィスを持つ板と、 前記ダクトを前記オリフィス軸線に対して移動させ、前記噴流軸線の方向を前 記調理室内に変えるようにする駆動手段と、 を設けた請求の範囲第１７項記載の、食品を加熱する装置。 １９．前記第１及び第２の送風機と、前記上下の空気分与装置との間に設けら れ、これ等の上下の空気分与装置を経て複数の流体流れを生成し差向ける差向け 格子を付加した 請求の範囲第１１項記載の、食品を加熱する装置。 ２０．前記調理区画内にマイクロ波エネルギーを送出する手段を付加し、 前記差向け格子を通る通路をこれ等の通路を通るマイクロ波エネルギーの通過 を防ぐように寸法を定めた 請求の範囲第１９項記載の、食品を加熱する装置。