JPH11506547A - 液晶ポリマー部分を含む高吸光度偏光子フィルム - Google Patents

液晶ポリマー部分を含む高吸光度偏光子フィルム

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JPH11506547A
JPH11506547A JP8536525A JP53652596A JPH11506547A JP H11506547 A JPH11506547 A JP H11506547A JP 8536525 A JP8536525 A JP 8536525A JP 53652596 A JP53652596 A JP 53652596A JP H11506547 A JPH11506547 A JP H11506547A
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モータザヴィ,モハマド
ヨーン,ヒュン−ナム
テン,チャーチ
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ヘキスト・セラニーズ・コーポレーション
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    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
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    • G02B5/3016Polarising elements involving passive liquid crystal elements

Abstract

(57)【要約】 本発明は新規液晶ポリマーと適当な二色性染料のブレンドをベースとする全有機高吸光度偏光子を提供する。本発明は更に前記偏光子フィルムの製造方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 液晶ポリマー部分を含む高吸光度偏光子フィルム 発明の背景 偏光子は液晶ディスプレイの重要なコンポーネントである。液晶ディスプレイ (LCD)は例えばノート型パソコン(PC)、電卓、時計、液晶カラーテレビ 、ワードプロセッサー、自動車計器盤、閃光防止鏡等の用途で広く使用されてい るコンポーネントである。一般に、偏光子はフィルム状、即ち偏光子フィルムと して使用されている。LCDでは液晶素子は一般に、液晶に入射してオンオフコ ントラストを生じる入射光を調節する2層の偏光子フィルム(polarizer film) [本明細書では偏光フィルム(polarizing film)とも呼ぶ]にサンドイッチさ れている。 偏光フィルムは従来、ポリマーフィルムと着色剤と他の光学層からなり、この 全体を偏光フィルムと呼ぶ。ポリマーフィルムは一般に、例えばポリビニルアル コール(PVA)等の延伸ポリマーフィルムである。着色剤は通常はヨウ素又は 二色性染料であり、ポリマーフィルムに吸着される。その後、このアセンブリの 両面に例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメチルメタクリレー ト(PMMA)、トリアセチルセルロース(TAC)等の基板をコーティング即 ちサンドイッチする。これに更に接着層、保護層等をコーティングする場合もあ る。 ポリマーフィルムの種類と品質は偏光フィルムの性能を左右する。延伸PVA 等の従来の基板フィルム材料は性能が不十分であるという認識が高まっている。 偏光子フィルム及びLCDの用途が益々高度になるにつれてこのような材料の限 界は明白になっている。これらの材料の使用環境は温度、湿度等の点で益々苛酷 になっている。PVAフィルムは必要な耐熱性、耐湿性、強度、信頼性、使用し 易さ及び加工し易さを欠く。更に、高湿/熱環境に暴露されると、偏光効率が低 下するなど光学的性質が悪化することが多い。 偏光子フィルムの性能を改善するために数種の試みがなされているが、その成 果は不十分である。米国特許第5,310,509号及び5,340,504号 は、ポリビニルアルコール等の水溶性有機ポリマーと二色性染料をベースとする 偏光フィルムを開示している。米国特許第4,824,882号及び5,059 ,356号は偏光子用ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを開示し ている。米国特許第5,318,856号はポリビニルアルコール、ポリビニル ホルマール、ポリビニルアセタール及びポリビニルブチラールのフィルムを開示 している。米国特許第4,842,781号はポリビニル、ポリエステル及びポ リアミドのフィルムを開示している。しかし、これらのフィルムは特に耐熱性及 び耐湿性の点でまだPVAの共通の欠点がある。 米国特許第5,071,906号は約2,500〜10,000の重合度をも つ一軸延伸PVAと着色剤を含む偏光フィルムを開示している。これは従来の低 分子量PVAよりは多少改善されているが、まだPVAの欠点がある。 偏光子フィルムの総合性能を改善しようとする過去の試みは染料濃度又は膜厚 を増加するものであったが、このような試みは以下の理由により所望の最終結果 に達することができない。 偏光子の品質と効用は、染料をベースとする偏光子フィルムの偏光効率[「P .E.」、吸光度(extinction)とも言う]や一体透過率[「Tsp」(single p iece transparency)]等の性質に依存する。染料をベースとする偏光子フィル ムの偏光効率(P.E.)と一体透過率(Tsp)は下式: により定義され、式中、延伸方向に対して垂直及び平行な偏光の透過率(T⊥、 T‖)は下式: (式中、cはフィルム中の染料の濃度、dは膜厚、θは染料とフィルム延伸軸の 間の角度、<>は配向平均、εは染料の分子吸光係数テンソルの成分、即ち である)により偏光子と関連付けられる。 上記式に示すように、偏光効率と一体透過率は相関関係がある。従って、染料 濃度(c)又は膜厚(d)を増加することによりP.E.を改善しようとするな らば、透過率は急速に低下し、非常に暗い偏光子となる。 偏光子の総合性能を改善(即ち透過率と偏光効率の両者を改善)するためには 、垂直吸収度の低い染料を見いだしてこれをフィルムに溶解し、高い配向を生じ ることが必要である。 二色性染料は一般に3以上のアスペクト比をもつ棒状分子構造をもつ。染料の 配向力はポリマー鎖の配向により提供される。主にこの理由からLCPは従来の ポリマーよりも好ましい。LCPフィルムでは0.9を上回る配向関数(又はオ ーダーパラメーター)に容易に達することができる。従来のものでは、達成可能 なオーダーパラメーターが0.8を上回ることは稀である。オーダーパラメータ ーは、 として定義される。 更に、従来の半結晶質ポリマーでは、染料は非晶質領域にあり、非晶質領域の オーダーパラメーターは総オーダーパラメーターをかなり下回る。他方、従来の 完全非晶質ポリマーは染料を試料全体にある程度均質に溶解することができるが 、高度に配向した構造を生じることは非常に難しく、配向構造は熱に不安定であ る。 上記式に示すように、偏光効率と一体透過率は相関関係がある。従って、染料 濃度(c)又は膜厚(d)を増加することによりP.E.を改善しようとするな らば、透過率は急速に低下し、非常に暗い偏光子となる。 偏光子の総合性能を改善するためには、透過率とP.E.の両者を改善しなけ ればならない。このためには、使用する染料が低い垂直吸収度(その分子軸に垂 直な方向での染料による光の吸収)をもち、ポリマーフィルムに均質に溶解し、 ポリマーフィルムの配向時に高い配向を生じるようにする必要がある。染料を従 来のポリマーと併用した場合に高いP.E.に達することは難しい。染料を従来 の半結晶質ポリマーと併用すると、染料は非晶質領域に入る傾向がある。非晶質 領域のオーダーパラメーターは総オーダーパラメーターよりもかなり低い。他方 、従来の完全非晶質ポリマーを選択するならば、このようなポリマーは染料を試 料全体にある程度均質に溶解できるが、高度に配向した構造を生じることは非常 に難しく、配向構造が生じたとしても熱に不安定である。 液晶ポリマーは高い配向度を達成できることが知られている。例えば、液晶ポ リマーフィルムでは0.9を上回る配向関数(又はオーダーパラメーター)を達 成することができる。これに対してPVA等の従来のポリマーで達成可能なオー ダーパラメーターが0.8を上回ることは稀である。オーダーパラメーターは、 として定義される。 二色性染料は一般に3以上のアスペクト比をもつ棒状分子構造をもつので、高 いオーダーパラメーターをもつ適当な液晶ポリマーとこのような染料を均質にブ レンドするならば、染料の濃度を増加せずに良好な透過率で高い偏光効率を達成 できると考えられる。 液晶ポリマーの上記及び他の利点により、液晶ポリマーと二色性染料を含む偏 光子フィルムを提供することが望ましい。例えばポリマーの配向中に染料分子も ポリマー鎖と共に配向するように十分な量の二色性染料を液晶ポリマーと均質に ブレンドできるならば、染料分子とポリマー鎖のどちらも高い配向度(ブレンド の二色性染料の比により測定可能)にできると考えられる。従って、液晶ポリマ ーは偏光子フィルムに適用するのに理想的な候補であると考えられる。実際に、 このようなポリマーを偏光子に使用する数種の試みが過去に行われているが、い くつかの大きな欠点もある。 日本特許出願第62−28698号(出願日1987年2月10日)は染色さ れ且つ配向されたサーモトロピック液晶ポリエステルフィルムと二色性着色剤と から構成される偏光フィルムを開示しており、ここでポリマーはヒドロキノン誘 導体(A)、テレフタル酸成分(B)、イソフタル酸成分(C)及びパラヒドロ キシ安息香酸成分(D)のコポリエステルであり、A対Dのモル比は5:95〜 70:30%であり、B対Cのモル比は50:50〜100:0%である。この 文献に開示されたポリマー組成物は製造するのが困難であるか又は殆ど不可能で ある。また、このようなポリマーに関して開示されているモノマー比では、必ず しも液晶ポリマー組成物を製造するための平衡化学式とならない。更に、このよ うなポリマーを製造できるとしても、このようなポリマーから製造したフィルム は光透過性を実質的に欠くと思われ、従って、特に苛酷な環境での偏光フィルム としての潜在的効用は制限されるか及び/又は得られないと思われる。 米国特許第4,840,640号は40:60〜5:95のA:Bモル比でポ リエチレンテレフタレート成分(A)をパラヒドロキシ安息香酸成分(B)と共 重合することにより形成される「液晶ポリエチレンテレフタレート−パラヒドロ キシ安息香酸」の使用を開示している。このような組成物では光学的性質、特に 光透過率が問題となる。更に、このような組成物はまず最初に二色性酸とブレン ドした後、満足なフィルム配向と光透過率を達成するように高剪断速度でダイに 通してフィルム状に成形しなければならない。このため、加工工程が増すのみな らず、フィルムの性能も不十分になる。 従って、本発明の目的は偏光子用途及び液晶ディスプレイ装置に有用な高い吸 光度(高いP.E.)をもつ偏光フィルムを提供することである。 本発明の別の目的は、所望の波長光で良好な透過率と高い二色比を兼備する高 吸光度偏光子を提供することである。 本発明の更に別の目的は、適当な二色性染料とブレンドした後に偏光子用途に 有用なフィルム状に成形することができる液晶ポリマー組成物を提供することで ある。 本発明の更に別の目的は、染料とブレンドし、高い配向度、光透過性、耐湿性 及び耐熱性をもつフィルム状に最小の加工要件で成形することができる液晶ポリ マーを提供することである。 本発明の他の目的と利点は以下の説明及び実施例から明らかになろう。 発明の要約 本発明の目的の1つ以上は高吸光度全有機偏光子フィルムを提供することによ り達成され、このようなフィルムは(a)少なくとも1種のフィルム形成性の全 芳香族サーモトロピック液晶ポリマー(LCP)と、(b)ポリマーに相溶性の 少なくとも1種の有機二色性染料のブレンドを含み、前記偏光フィルムは少なく とも70%の初期P.E.と少なくとも5の二色比をもつ。P.E.は上記に定 義した通りである。二色比は当該技術分野で周知の用語であり、分子軸の平行方 向と垂直方向の吸収を相関する係数である。「相溶性」なる用語は、染料とポリ マーがポリマーの融点以下の温度範囲でブレンドするのに適しており、更にその 後、染料分子が均一に分配された偏光フィルムを得るようにポリマーの融点以下 の温度で均質フィルム状に押出すのに適していることを意味する。ポリマーと染 料をブレンドするには種々の所望条件下で実施できるが、ポリマーの融点である 170℃以上又はその付近の温度で実施するのが好ましい方法である。本発明の ポリマー−染料組み合わせは安定性が高く、このような条件下で化学変化を生じ ないため、こうした方法が可能である。 LCPはポリエステル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリケトン、ポリ カーボネート、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリビニル等から構成される群か ら選択される。好ましいLCPはポリエステル又はポリエステルアミドである。 本発明の実施で有用な液晶ポリマーの1例は、式: −[P1m−[P2n−[P3q− に対応する反復単位を含み、ここでP1は芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香 族アミノカルボン酸であり、P2は芳香族ジカルボン酸であり、P3はフェノール 化合物であり、m、n及びqは夫々のモノマーのモル%を表し、一般に夫々0〜 70モル%であり、m+n+qの合計は100モル%である。mの好ましい値は 約0〜40%であり、nは約0〜40%であり、qは約0〜30%である。P1 、P2及びP3に加え、ポリマー反復単位は例えば第2の芳香族ヒドロキシカルボ ン酸又はアミノカルボン酸−[P4r−、ジフェノール部分−[P5s等の付加 的モノマー部分も含んでもよく、その場合には、rは約5〜20モル%、sは約 5 〜20モル%であり、m+n+q+r+sの合計は100モル%となるように調 整する。P4はP1と異なり、P5はP3と異なる。利用可能な染料の非限定的な例 としては、直鎖染料、分枝鎖染料、直接染料、分散染料、酸性染料等が挙げられ る。 好適態様の説明 1態様において、本発明は高い偏光効率(本特許出願では「高吸光度(high e xtinction)」と同義に用いる)と高い二色比をもつ全有機偏光フィルムを開示 する。フィルムは更に良好な光透過率等の他の利点も兼備する。フィルムは更に 高い熱及び湿潤安定性をもち、少なくとも約90%の湿度と少なくとも約90℃ の温度の環境条件に少なくとも約100時間フィルムを暴露した場合に偏光子フ ィルムの光学的性質が実質的に変化しない。本明細書で「高い偏光効率」という ときには少なくとも70%の偏光効率を意味する。 本発明の偏光フィルムは、(a)1種以上のフィルム形成性の全芳香族サーモ トロピック液晶ポリマーと、(b)1種以上の相溶性有機二色性染料を含むブレ ンドから得られる。本発明を実施するのに適した有機ポリマー及び染料は上記に 述べた通りである。列挙したポリマーのうちでは液晶ポリエステル又はポリエス テルアミドが好ましい。好ましいLCP組成物は反復単位: −[P1m−[P2n−[P3q− (式中、P1、P2及びP3は上記と同義である)を含む。P1の非限定的な例とし ては、4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−アミノ 安息香酸及び4−カルボキシ−4’−ヒドロキシ−1,1’−ビフェニル等のモ ノマーが挙げられる。P2の非限定的な例としては、テレフタル酸、イソフタル 酸、フタル酸、2−フェニルテレフタル酸、1,2−ナフタレンジカルボン酸、 1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸及び4,4 ’−ビフェニルジカルボン酸が挙げられる。P3の非限定的な例としては、レゾ ルシノール、ヒドロキノン、メチルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、カテ コール、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノールA及びアセトアミ ノフェンが挙げられる。ポリマー反復単位は、第2のヒドロキシカルボン酸又は 第2のアミノカルボン酸−[P4r−、ジフェノール部分−[P5s等の付加的 モノマーも含んでいてもよく、その場合、r及びsは夫々のモノマーの夫々のモ ル量であり、P4はP1と異なり、P5はP3と異なる。P4の非限定的な例として は、4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、4−アミノ安 息香酸及び4−カルボキシ−4’−ヒドロキシ−1,1’−ビフェニルが挙げら れる。P5の非限定的な例としては、レゾルシノール、ヒドロキノン、メチルヒ ドロキノン、フェニルヒドロキノン、カテコール、4,4’−ジヒドロキシビフ ェニル、ビスフェノールA及びアセトアミノフェンが挙げられる。各モノマーP1 、P2、P3、P4及びP5は夫々0〜40、0〜40、0〜30、5〜20及び 5〜20モル%の量で存在する。m+n+q+r+sの合計モル量は100%で ある。例えば第3のジフェノール又は別のジカルボン酸等の更に付加的なモノマ ーも適当な量で反復単位に存在していてもよい。モノマーとその夫々の量を選択 する際には、ポリマーの所望の性質を損なわないように注意すべきである。モノ マーとその夫々の量を適切に選択すると、所望の熱及び吸湿安定性(hygroscopi c stability)並びに他の性質をもつポリマーが得られ、こうした性質をもつ偏 光子フィルムが得られる。 本発明は、(a)反復単位中のモノマーとしてP1を4−ヒドロキシ安息香酸 (HBA)、P2を6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(HNA)、P3をテレフタ ル酸(TA)、P4を4,4’−ビフェニル(BP)及びP5をレゾルシノール( R)として夫々30:30:20:10:10の比で用いて製造したLCP(以 下、「COTBPR」と呼ぶ)と、(b)適当な有機二色性染料のブレンドから 製造される偏光子フィルムを例にとって説明することができる。COTBPRの 製造は任意の公知方法により実施することができる。典型的な合成では、適当な 蒸留ヘッドを含む適当な装置で上記5種のモノマーを夫々のモル比で混合する。 内容物を不活性雰囲気に維持しながら、例えば酢酸カリウム等の触媒と例えば無 水酢酸等の溶媒を成分に加え、混合物を油浴中で加熱及び撹拌する。酢酸を留去 するに十分に温度を上げる。ほぼ全量の酢酸を留去した後に装置を排気すると、 ポリマーCOTBPRがポリマー溶融物として形成される。残留酢酸が留去され るにつれて粘度は増加し続ける。その後、装置を例えば周囲温度まで冷却し、 所望のCOTBPRを単離する。 ポリマーは、内部粘度(I.V.)、溶融粘度(MV)等の典型的ポリマー性 質を測定すると共に、示差走査熱分析(DSC)、熱重量分析(TGA)、NM R、IR等の当業者に周知の慣用方法等の他の技術により分析的に性状決定する ことができる。I.V.は I.V.=In(Orel)/c として定義することができ、ここでcは溶液の濃度(0.1重量%)であり、Orel =相対粘度である。相対粘度は毛管粘度計中のポリマー溶液の流れ時間を純 溶媒の流れ時間で除することにより測定することができる。重要な性質は熱安定 性である。DSCはガラス転移温度(Tg)の良好な指標を与える。融点TmもD SCにより測定され、DSCで示される溶融吸熱量のピークとして定義される。 本発明のLCPは高温で加工しなければならないので、十分高いTg及びTmをも つ(好ましくは融点をもたない)ポリマー組成が好ましい。ホットステージ光学 顕微鏡試験で液晶相変化と溶融物の異方性を測定する。 上記モル比をもつCOTBPRの典型的調製物では、ポリマーは60℃で0. 1重量%濃度のペンタフルオロフェノール溶液中で測定した場合に2.0〜2. 4dl/gのI.V.をもち、直径1mm及び長さ30mmのオリフィスを使用 してキャピラリーレオメーターで230℃で測定した場合に103sec-1の剪 断速度で約700〜1,700ポアズのMVを有していた。DSCにより測定し たTg(10℃/minの加熱速度)は約106℃であり、固−液晶転移温度( Ts6lc)は約170℃であり、ポリマー溶融物は光学的に異方性であった。Tm は検出されず、ポリマーCOTBPRが非常に優れた熱的性質をもつことが判明 した。 重合におけるモノマーP1、P2、P3、P4及びP5とその量を変えることによ り、下記実施例に記載するような数種のLCPを製造することができた。 本発明の1態様は、本発明の有機ポリマーと二色性染料から製造され、高い熱 及び吸湿安定性をもつ全有機偏光フィルムを含む。本発明のポリマーを有機二色 性染料とブレンドし、偏光フィルムを形成するための組成物を製造する。利用可 能な二色性染料の非限定的な例としては、直鎖染料、分枝鎖染料、直接染料、分 散染料、酸性染料等が挙げられる。黄色、オレンジ、青、紫又は赤色染料のいず れも利用できる。利用可能な数種の染料が当業者に周知である。このような染料 の非限定的な例としては、アゾ染料、アントラキノン染料、ブルー214、レッ ド60及びイエロー56等の市販分散染料、ブラック17、19及び154、ブ ラウン44、106、195、210、242及び247、ブルー1、15、2 2、78、90、98、151、168、202、236、249及び270、 バイオレット9、12、51及び98、グリーン1及び85、イエロー8、12 、44、86及び87、オレンジ26、39、106及び107、並びにメチレ ンバイオレットBernthsen(Aldrich Chemical Co mpany,Milwaukee,Wisconsinの市販品)等の直接染料 が挙げられる。所望により2種以上の相溶性染料を使用してもよい。適切な二色 性染料の選択は、例えば上述したような低い垂直吸収度等の数種の因子に依存す る。他の因子の非限定的な例としては、当業者の周知の通り、耐光堅牢度とポリ マー中の移染性(migration)が挙げられる。別の望ましい性質は、染料及び分 子主軸の転移モーメントが同一方向をもつことである。相溶性因子については上 述した通りである。 本発明のポリマー−染料組み合わせを含む偏光フィルムは任意の適当な方法に より形成することができる。例えば、ポリマーと染料を周囲温度で物理的に相互 にブレンドした後、適当な方法によりフィルムに加工すればよい。但し、好まし い方法では、少なくとも170℃〜ポリマーのほぼ融点までの温度でLCP組成 物と染料の両者の混合物をブレンドし、このような高温でフィルムを形成する。 更に好ましい方法では、LCP組成物と染料の両者の混合物を溶融ブレンド(ポ リマーの融点又はその付近の温度で両者を相互にブレンド)してから押出可能な 混合物に膜形成し、その後、例えばポリマーの融点等の適当な温度で混合物をフ ィルム状に押出又は成形する。この方法は、本発明のポリマー−染料組み合わせ の独特の高い熱安定性を利用するものであり、染料がポリマーフィルムに均一に 分散した偏光子が得られる。例えば上記COTBPRと適当な染料を適当なミキ サーで混合し、一般に170〜300℃、好ましくは170〜250℃の適当な 温度まで加熱し、この温度でブレンドして十分にブレンドされた混合物を形成す れ ばよい。この混合物を適当な溶融押出装置に仕込み、溶融させた後、溶融物を押 出して適当な寸法の偏光子フィルムを得る。この方法は、押出ダイを変えること によりフィルム寸法を容易に変えられるという付加的利点がある。この溶融ブレ ンド及び押出方法では適切な染料の選択が重要である。溶融ブレンド及び押出は かなり高温で実施されるので、染料とポリマーはこのような温度で十分な熱安定 性をもたなければならない。本発明のポリマーはこの要件に非常によく合う。ポ リマーが本発明のポリマーの多くのもののように融点をもたない場合には、恐ら く染料の熱特性のみにより制限される最大限の高温でブレンド及び押出を実施す ることができる。 本発明の偏光子フィルムの性状決定は当業者に周知の方法により実施すること ができる。本発明により製造した偏光子フィルムは高い偏光効率をもつ。これら のフィルムは更に所望の波長域の光透過率等の優れた光学的性質、高い二色比、 及び高い熱安定性と吸湿安定性をもつ。所望波長は選択する染料に依存する。例 えば典型的な実験では、上記のように製造したCOTBPRフィルムを約240 ℃でメチレンバイオレットBernthsen染料と溶融ブレンドし、次にブレ ンドを200℃を上回る温度で溶融押出して偏光子フィルムを形成した。このフ ィルムの偏光効率等の光学的性質を上記米国特許第5,071,906号に記載 されている手順に従って測定した。フィルムは青色であり、550〜630nm の波長域で透過率約40%、二色比14及び初期偏光効率約93%であった。 偏光フィルムは更に高い熱及び吸湿安定性ももっていた。1実験では、フィル ムを100℃で相対湿度(R.H.)95%の環境に約120時間暴露し、再び 偏光効率を測定した。偏光効率はまだ約92%であり、殆ど変化していなかった 。比較のために、PVAとヨウ素及びPVAと二色性染料をベースとする市販偏 光子フィルムを同一条件下で試験した。やや高い初期偏光効率から出発したにも 拘わらず、これらの比較フィルムの偏光効率は上記熱/湿度環境に暴露後に完全 又は実質的に低下し、本発明のLCP−染料をベースとする偏光子フィルムは優 れた吸光度及び透過性に加えて熱及び吸湿安定性も優れていることが立証された 。 優れた性質をもつ偏光子を提供するだけでなく、本発明は種々の波長に合わせ て偏光子フィルムを個別製作することができる。これは、染料を適切に選択する ことにより行われる。好ましい方法は溶融押出であり、一般に溶媒は不要である 。このため、染料の取り込み及び分散が従来の溶液浸漬法よりも著しく均一にな ると思われる。更に、その熱安定性に応じて種々の染料及びLCP組成物に合う ように押出温度を容易に調整することができる。従って、本発明の方法は従来の 偏光子フィルムの製造方法よりも著しく融通性がある。更に、上記に挙げた他の 有利な性質を高吸光度偏光子フィルムに提供することにより、本発明は本発明の 偏光子フィルムを組み込んだ優れた液晶デバイス(LCD)及び他の装置も提供 する。 以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明は以下の実施例に制限さ れるものではない。 実施例 実施例1.COTBPRの製造: 本実施例は30:30:20:10:10の 比の4−ヒドロキシ安息香酸(AHBA@)、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸 (AHNA@)、テレフタル酸(ATA@)、4,4*−ビフェノール(ABP @)及びレゾルシノール(AR@)の反応混合物1モルからのCOTBPRポリ エステルの製造に関する。 半月型TEFLON7スターラーブレード、ガス導入管、熱電対、Vigre uxカラムを備え、冷却器及び受け器に接続した500ml容三頚フラスコに、 以下の: a)4−ヒドロキシ安息香酸41.440g(0.3モル)、 b)6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸56.456g(0.3モル)、 c)テレフタル酸33.226g(0.2モル)、 d)4,4−ビフェノール18.600g(0.1モル) e)レゾルシノール11.012g(0.1モル) を加え、フラスコを油浴に浸漬し、温度を精密に制御する手段を取り付けた。フ ラスコを排気して酸素を十分にパージした後、窒素で3回フラッシし、油浴中で ゆっくりと加熱し、 f)触媒として酢酸カリウム0.02gと無水酢酸105.48g(2.5%過 剰)を加えた。酢酸は蒸留し始めたので、メスシリンダーで集めた。 2000rpmの速度で撹拌しながらフラスコの内容物を60分間かけて20 0℃(EC)まで加熱すると、酢酸10mlが集められた。次に反応温度を約1 ℃/minの速度で320℃まで徐々に上げると、酢酸96mlが集められた。 フラスコを320℃で更に60分間加熱した。合計110.5mlの酢酸が集め られた。次にフラスコを撹拌下に320℃で0.1mbarの圧力まで排気した 。この間に残りの酢酸がフラスコから留去され、ポリマー溶融物は粘度を増加し 続けた。フラスコとその内容物を油浴から取り出し、周囲温度まで放冷させた。 次にポリマーをフラスコから取り出すと、合計120gのポリマーが得られた。 得られたポリエステルは60℃で0.1重量%濃度のペンタフルオロフェノー ル溶液中で測定した場合に2.0〜2.4dl/gの内部粘度(I.V.)と、 直径1mm及び長さ30mmのオリフィスを使用してキャピラリーレオメーター で230℃で測定した場合に103sec-1の剪断速度で700〜1,700ポ アズの溶融粘度(MV)を有していた。 ポリマーを示差走査熱量分析(10℃/minの加熱速度)した処、100℃ のガラス転移温度(Tg)を示し、溶融吸熱量は検出できなかった。ポリマーを ホットステージ交差偏光光学顕微鏡試験した処、固体から液晶への転移温度(Ts6lc )は170℃であった。液晶相は光学的に異方性であった。 上記日本特許出願第62−28698号に報告されているものによく似たポリ マーを製造しようしたが、日本特許出願第62−28698号に報告されている モノマーは化学量論的に平衡していなかった。使用したモノマーはフェニルヒド ロキノン、テレフタル酸、イソフタル酸及び4−ヒドロキシ安息香酸を夫々33 :33:20:13の比で使用した。得られた「ポリマー」の性質を上記と同一 条件下で測定した処、I.V.0.2dl/g、融点345℃、Tg127℃及 びMV500ポアズであった。実施例2〜14. 実施例1に要約した手順に従い、COTBPRの上記5成分 の割合を種々に変えて以下の変形COTBPR組成物を調製した。組成物の組成 、ガラス転移点、融点及びI.V.を下表Iに示す。特に指定しない限り、性質 は実施例1と同様に測定した。表IIは付加的モノマー(表II中「X」)を加 え るか又はCOTBPRの所定のモノマー(表II中「−」)を省略したCOTB PRの変形以外のポリマー(実施例15〜23)を示す。 実施例24.液晶ポリマーの配向パラメーター: 実施例1、9、15〜19及 び21〜22の組成物から幅0.25”のテープを溶融紡糸した。テープは厚さ 5〜25:m及び引落比5〜25であった。テープのポリマー配向関数をX線散 乱により測定した。配向パラメーターはポリマー鎖内距離を表す主X線の角度幅 により得た。表IIIは試験した組成物の各々で達せられた最大配向パラメーター を示す。表IIIに示すように、本発明のポリマーでは非常に高い配向度が達せら れた。 実施例25.溶融ブレンドによる染料入りCOTBPRの製造: 実施例1から のCOTBPR60gとメチレンバイオレットBernthsen(Aldri ch Chemical Company,Milwaukee,Wisons in製品)0.3gをHaakeミキサー(Model No.3042309 ,HBI System 90,Haake Company,Paramus ,New Jersey製品)の混合チャンバーに仕込んだ。混合ボールとその 内容物を約30分間かけて240℃まで加熱した後、内容物をこの温度で15分 間100rpmの回転速度でブレンドした。ポリマーと染料の混合物をボールか ら取り出し、周囲温度まで放冷させた。実施例26.フィルムの押出と偏光効率、透過率及び二色比の測定: 実施例2 5の染料入りポリエステル20gを直径3/8インチのロッド状に圧縮した。ロ ッドをマイクロファイバー紡糸装置(内部仕様はHoechst Celane se Corporation,Summit,New Jerseyによる) の溶融セクションに入れた。ポリマーを溶融し、0.56g/minの速度で溶 融チャンバーに供給した。溶融チャンバーの末端にスリットダイを配置してポリ マー溶融物を押出した。スリットの寸法は1/4インチ×1/5000インチと した。押出フィルムを引取ロールで引取った。紡糸中にヒーター温度は230℃ 、 溶融チャンバー温度は230℃、ダイ温度は235℃に維持した。フィルムの引 取速度は5m/minとした。ダイ出口における押出フィルムの出口速度に対す る引取速度の比として定義される溶融引落比は9であった。テープの幅は0.2 インチ、厚さは1/500インチであった。 得られた偏光フィルムは青色であり、上記米国特許第5,071,906号に 記載されている手順に従って測定した処、550〜630nmの波長域の光に関 して透過率40%、二色比14及び偏光効率93%であった。実施例27.熱及び吸湿安定性の測定: 実施例26からの偏光子フィルムを1 00℃で95%R.H.の温度湿度制御オーブンに入れて120時間放置し、再 び偏光係数を同様に測定した。偏光係数は92%であり、殆ど変化しないことが 判明した。 比較のために、PVAフィルムとヨウ素をベースとするもの(Nitto D enko Corporation,日本の製品NPF−G1220DV)と、 PVAと二色性染料をベースとするもの(Nitto Denko Corpo ration製品NPF−Q−12)の2種の市販偏光フィルムの偏光効率を同 様に測定した。2種の市販フィルムの初期偏光係数は夫々99.95%と88% であった。100℃で95%R.H.の温度湿度制御オーブン内で120時間放 置後、フィルムの偏光係数は夫々0%及び40%と著しく低下し、この結果、本 発明の偏光子フィルムは従来の偏光フィルムに比較して100℃で及び95%R .H.での偏光係数の低下が著しく少なく、殆どないに等しく、優れた光学的性 質に加えて熱及び吸質安定性にも優れていることが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 71/12 C08L 71/12 73/00 73/00 75/04 75/04 77/10 77/10 77/12 77/12 101/12 101/12 (72)発明者 テン,チャーチ アメリカ合衆国ニュージャージー州08854, ピスカタウェイ,グリーンウッド・ドライ ブ 1434

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)少なくとも1種のフィルム形成性の全芳香族サーモトロピック液晶ポ リマーと、(b)少なくとも1種の有機二色性染料のブレンドを含み、少なくと も70%の初期偏光効率と少なくとも5の二色比をもつ全有機高吸光度偏光子フ ィルム。 2.前記液晶ポリマーが液晶ポリエステル、ポリアミド、ポリエステルアミド、 ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリビニル、ポリケトン及びポリエーテルか ら構成される群から選択される請求項1に記載の偏光子フィルム。 3.前記液晶ポリマーがポリエステルである請求項2に記載の偏光子フィルム。 4.前記液晶ポリエステルが、式: −[P1m−[P2n−[P3q− (式中、P1、P2及びP3はモノマー部分を表し、P1は芳香族ヒドロキシカルボ ン酸であり、P2は芳香族ジカルボン酸であり、P3はフェノールであり、m、n 及びqは夫々のモノマーのモル%を表し、各々0〜70モル%であり、m+n+ q=100モル%である)に対応する反復単位を含む請求項3に記載の偏光子フ ィルム。 5.前記反復単位が更にモノマー部分−[P4r−及び−[P5s(式中、P4 はP1と異なる第2の芳香族ヒドロキシカルボン酸部分を表し、P5はP3と異な る第2のフェノール部分を表し、r及びsは夫々のモノマーのモル%を表し、r =s=5〜20モル%であり、m+n+q+r+s=100モル%である)を含 む請求項4に記載の偏光子フィルム。 6.P1が4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸及び4− カルボキシ−4’−ヒドロキシ−1,1’−ビフェニルから構成される群から選 択される請求項4に記載の偏光子フィルム。 7.P2がテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2−フェニルテレフタル酸 、1,2−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,6 −ナフタレンジカルボン酸及び4,4’−ビフェニルジカルボン酸から構成され る群から選択される請求項4に記載の偏光子フィルム。 8.P3がレゾルシノール、ヒドロキノン、カテコール、4,4’−ジヒドロキ シビフェニル、1,4−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒドロキシナフタ レン及びアセトアミノフェンから構成される群から選択される請求項4に記載の 偏光子フィルム。 9.P4が4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸及び4− カルボキシ−4’−ヒドロキシ−1,1’−ビフェニルから構成される群から選 択される請求項5に記載の偏光子フィルム。 10.P5がレゾルシノール、ヒドロキノン、メチルヒドロキノン、フェニルヒ ドロキノン、カテコール、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノール A及びアセトアミノフェンから選択されるジフェノールである請求項5に記載の 偏光子フィルム。 11.P1が4−ヒドロキシ安息香酸である請求項6に記載の偏光子フィルム。 12.P1が2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸である請求項6に記載の偏光子フ ィルム。 13.P2がテレフタル酸である請求項7に記載の偏光子フィルム。 14.P3がレゾルシノールである請求項8に記載の偏光子フィルム。 15.P3が4,4’−ジヒドロキシビフェニルである請求項8に記載の偏光子 フィルム。 16.P5がレゾルシノールである請求項9に記載の偏光子フィルム。 17.前記染料が直鎖染料、分枝鎖染料、直接染料、分散染料、溶剤染料及び酸 性染料から構成される群から選択される請求項1に記載の偏光子フィルム。 18.前記染料がアゾ染料、アントラキノン染料、分散レッド、ブルー214、 レッド60及びイエロー56、ブラック17、19及び154、ブラウン44、 106、195、210、242及び247、ブルー1、15、22、78、9 0、98、151、168、202、236、249及び270、バイオレット 9、12、51及び98、グリーン1及び85、イエロー8、12、44、86 及び87、オレンジ26、39、106及び107、並びにメチレンバイオレッ トBernthsenから構成される群から選択される請求項1に記載の偏光子 フィルム。 19.前記染料がアントラキノン染料である請求項18に記載の偏光子フィルム 。 20.前記ブレンドが周囲温度と前記ポリマーのほぼ融点の間の温度で前記液晶 ポリマーと前記染料から形成される請求項1に記載の偏光子フィルム。 21.前記ブレンドが170℃と前記ポリマーのほぼ融点の間の温度で前記液晶 ポリマーと前記染料から形成される請求項1に記載の偏光子フィルム。 22.前記ブレンドが前記ポリマーのほぼ融点で前記液晶ポリマーと前記染料か ら形成される請求項1に記載の偏光子フィルム。 23.前記ブレンドが更に前記液晶ポリマーのほぼ融点で押出され、偏光フィル ムを形成する請求項22に記載の偏光子フィルム。 24.前記液晶ポリマーがポリエステルアミドである請求項2に記載の偏光子フ ィルム。 25.前記ポリエステルアミドが式: −[P1m−[P2n−[P3q− (式中、P1、P2及びP3はモノマー部分を表し、P1は芳香族アミノカルボン酸 であり、P2は芳香族ジカルボン酸であり、P3はフェノールであり、m、n及び qは夫々のモノマーのモル%を表し、各々0〜70モル%であり、m+n+q= 100モル%である)に対応する反復単位を含む請求項24に記載の偏光子フィ ルム。 26.P1が4−アミノ安息香酸である請求項25に記載の偏光子フィルム。 27.(a)4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、テレ フタル酸、4,4’−ジヒドロキシビフェニル及びレゾルシノールを夫々30: 30:20:10:10のモル比で含むサーモトロピック液晶ポリマーと、(b )有機二色性染料のブレンドを含み、少なくとも70%の初期偏光効率と少なく とも5の二色比をもつ熱及び吸湿安定性の高い全有機高吸光度偏光子フィルム。 28.(a)適当な液晶ポリマーを1種以上の適当な二色性染料と混合する段階 と、 (b)前記ポリマーのほぼ融点の温度で前記混合物を溶融ブレンドして均質ブレ ンドを形成する段階と、 (c)適当な装置で前記ポリマーのほぼ融点で前記ブレンドを押出して偏光子フ ィ ルムを形成する段階を含む全有機高吸光度偏光子フィルムの製造方法。
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