JP4586532B2 - 異方性色素膜用色素組成物、異方性色素膜及び偏光素子 - Google Patents

異方性色素膜用色素組成物、異方性色素膜及び偏光素子 Download PDF

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Description

本発明は、調光素子や液晶素子(LCD)、有機エレクトロルミネッセンス素子(OLED)の表示素子に具備される偏光板等に有用な、高い二色性を示す異方性色素膜を形成することができる異方性色素膜用色素組成物と、この異方性色素膜用色素組成物を用いて形成された異方性色素膜、及びこの異方性色素膜を用いた偏光素子に関するものである。
LCDでは、表示における旋光性や複屈折性を制御するために、直線偏光板や円偏光板が用いられている。OLEDにおいても、外光の反射防止のために、円偏光板が使用されている。従来、これらの偏光板(偏光素子)には、ヨウ素が二色性物質として広く使用されてきた。しかしながら、ヨウ素は昇華性が大きいために、偏光膜に使用した場合、その耐熱性や耐光性が十分ではないという欠点があった。
そのため、例えば特許文献1や非特許文献1,2に記載されるように、有機系の色素を二色性物質として使用した偏光膜としての異方性色素膜が検討されている。しかし、従来の有機系色素色素膜は、ヨウ素を用いたものに比べると、二色性がかなり劣る色素膜、偏光素子しか得られないなどの問題点があった。
米国特許第2,400,877号明細書 Dreyer,J.F., Phys. And Colloid Chem., 1948, 52, 808., "The Fixing of Molecular Orientation" Dreyer,J.F., Journal de Physique, 1969, 4, 114., "Light Polarization From Films of Lyotropic Nematic Liquid Crystals"
従って、本発明は、耐熱性が良好で、欠陥の少ない、高い二色性を示す異方性色素膜を形成することができる異方性色素膜用色素組成物と、この異方性色素膜用色素組成物を用いて形成された異方性色素膜と、この異方性色素膜を用いた偏光素子を提供することにある。
即ち、本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、酸性基、塩基性基及び中性基よりなる群から選ばれる基を2つ以上有し、該2つ以上の基のうちの少なくとも1つは塩基性基である化合物(以下、「本発明の化合物」という)を含有する異方性色素膜用色素組成物を使用することにより、耐熱性が良好で、欠陥の少ない、高い二色性を示す異方性色素膜を提供できることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
(1)色素と、酸性基、塩基性基及び中性基よりなる群から選ばれる基を2つ以上有し、該2つ以上の基のうちの少なくとも1つは塩基性基である化合物とを含有し、該化合物の配合量が、前記色素に対する該化合物のモル濃度比が0.1以上、4以下となる量である異方性色素膜用色素組成物。
(2)該化合物が、環式化合物である(1)の異方性色素膜用色素組成物。
(3)該化合物が、ヒドロキシアミンである(1)の異方性色素膜用色素組成物。
(4)該化合物が、アミノ酸である(1)の異方性色素膜用色素組成物。
(5)更に、溶を含有する(1)〜(4)の異方性色素膜用色素組成物。
(6)該色素が、酸性色素である(1)〜(5)の異方性色素膜用色素組成物。
(7)該色素が、アゾ色素である(1)〜(6)の異方性色素膜用色素組成物。
(8)(1)〜(7)の異方性色素膜用色素組成物を用いて形成された異方性色素膜。
(9)該異方性色素膜用色素組成物を用いて、湿式製膜法により形成された(8)の異方性色素膜。
(10)膜厚が30μm以下である(8)又は(9)の異方性色素膜
(11)(8)〜(10)の異方性色素膜を用いた偏光素子。
本発明によれば、耐熱性が良好で、欠陥の少ない、高い二色性を示す異方性色素膜が提供され、この異方性色素膜により、耐熱性、耐光性に優れ、しかも偏光性能に優れた偏光素子が提供される。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はこれらの内容に限定はされない。
なお、本発明でいう異方性色素膜とは、色素膜の厚み方向及び任意の直交する面内2方向の立体座標系における合計3方向から選ばれる任意の2方向における電磁気学的性質に異方性を有する色素膜である。電磁気学的性質としては、吸収、屈折などの光学的性質、抵抗、容量などの電気的性質などが挙げられる。吸収、屈折などの光学的異方性を有する膜としては、例えば、直線偏光膜、円偏光膜、位相差膜、導電異方性膜などがある。
本発明の異方性色素膜は、偏光膜、位相差膜、導電異方性膜に用いられることが好ましく、偏光膜に用いられることがより好ましい。
[異方性色素膜用色素組成物]
まず、本発明の異方性色素膜用色素組成物について説明する。
本発明の異方性色素膜用色素組成物は、酸性基、塩基性基及び中性基よりなる群から選ばれる基を2つ以上有し、該2つ以上の基のうちの少なくとも1つは塩基性基である化合物(本発明の化合物)と、色素とを含有することを特徴とするものである。
〈本発明の化合物〉
本発明の化合物は、酸性基、塩基性基及び中性基よりなる群から選ばれる基を2つ以上有し、該2つ以上の基のうちの少なくとも1つは塩基性基である化合物、即ち、
(1) 塩基性基を2つ以上有する化合物
(2) 塩基性基と酸性基を各々1つ以上有する化合物
(3) 塩基性基と中性基を各々1つ以上有する化合物
又は
(4) 塩基性基と酸性基と中性基を各々1つ以上有する化合物
である。
本発明の化合物を含有することにより、異方性色素膜の二色性或いは耐熱性が向上する作用機構の詳細は明らかではないが、次のように推定される。
本発明の化合物は、塩基性基を少なくとも1つ有する。この少なくとも1つの塩基性基は、例えば色素分子が酸性基を有する場合には、異方性色素膜中で色素分子の酸性基と相互作用すると考えられる。よって、この相互作用により、色素は本発明の化合物を介して分子配向を高めると考えられる。そして、色素の分子配向を高めることにより、異方性色素膜はその欠陥を減らし、二色性を高めることができるものと考えられる。
また、本発明の化合物は、色素分子と相互作用する上記1つの塩基性基以外に更に1つ以上、酸性基、塩基性基或いは中性基を有する。この酸性基、塩基性基或いは中性基により、色素と本発明の化合物が造塩ないし凝集することにより異方性色素膜用色素組成物が不安定になることを防止する働きをすると考えられる。
特に、酸性基末端を有する色素分子に対して、塩基性基を有する本発明の化合物が存在すると、酸−塩基の結合を作ることによって、色素分子が規則的に配列し、偏光板としての機能を発現させることができるが、酸−塩基の結合頻度が高すぎると、かえって凝集が起こり、膜を作成することが困難となる。本発明においては、例えば、塩基性基が酸性基よりも多い化合物を用いることによって、色素分子の酸性基末端と塩基性基の結合が適度に妨げられ、酸−塩基の適度な結合頻度となり、色素分子を凝集させることなく、規則的に配列した膜を作成することができるものと推定される。
また、異方性色素膜の加熱による性能低下は、膜中で配向した色素が、加熱による熱ゆらぎを受けて、その分子配向に乱れが生じること、或いは好ましくない方向に分子配向が変化することが原因として考えられる。本発明の化合物は、上記の通り色素の官能基との間に静電引力、斥力や水素結合などの分子間相互作用を働かせる。これら引力と斥力の相互作用が同時に色素との間に働くことにより、色素と結合しすぎて凝集することも、反発しすぎて相分離を起こすことも防止されることが推定される。
よって、本発明の異方性色素膜中においても、このような分子間相互作用が本発明の化合物と色素との間にバランスよく働くことで、色素の分子配向を最適な方向で固定化する役割を果たしていると予想される。そして、この色素分子配向の固定化によって、加熱による色素分子の配向変化を抑えることができ、異方性色素膜の耐熱性が向上すると推測される。
このような本発明の化合物は、通常水溶性の化合物である。
本発明の化合物が有する塩基性基、酸性基及び中性基は、以下の通りである。
酸性基及び塩基性基とは不活性支持電解質を0.1〜3mol/dm加えた水溶液中で、それぞれ7未満、7以上のpkaを有する官能基のことである。また、中性基とは解離乗数を持たないもののことである。なお、化学便覧基礎編II、p.331(日本化学会編、丸善)に記載されているように、pkaとは濃度酸解離定数kaの逆数の対数値、すなわち−log kaである。
本発明の化合物が有する酸性基としては、例えば、スルホ基、カルボキシル基、リン酸基などが挙げられる。
塩基性基としては、アミノ基、スルホニウム基、ピロール基、3−ピロリン基、ピロリジン基、ピラゾール基、2−ピラゾリン基、ピラゾリジン基、イミダゾール基、1,2,3−トリアゾール基、1,2,4−トリアゾール基、ピリジン基、ピリダジン基、ピペリジン基、ピラジン基、ピペラジン基、ピリミジン基、トリアジン基などが挙げられる。
中性基としては、水酸基、アミンオキシド基、スルホキシド基、ホスフィンオキシド基などが挙げられる。
上記の基は、本発明の異方性色素膜用色素組成物の特性を大きく変化させない程度のものであれば、更に置換基を有していても良い。
本発明の化合物に含まれる酸性基と塩基性基は、その一部又は全部が塩型をとっていても良い。塩基性基の塩型としては、例えば、塩酸や硫酸等の無機酸の塩、酢酸やギ酸等の有機酸の塩が挙げられる。また、酸性基の塩型としては、例えば、Na、Li、K等のアルカリ金属の塩、アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていても良いアンモニウムの塩、或いは有機アミンの塩が挙げられる。これらの塩型の場合、その種類は1種類に限られず複数種混在していても良い。
本発明の化合物の分子量としては、通常60以上、75以上が好ましく、100以上が更に好ましく、140以上が特に好ましく、300以下が好ましく、250以下が更に好ましく、200以下が特に好ましい。
本発明の化合物は、炭素数1以上の化合物であることが好ましく、更に好ましくは3以上、特に好ましくは6以上、好ましくは15以下、更に好ましくは12以下、特に好ましくは10以下である。
本発明の化合物による上記効果を有効に得るために、分子配向性、凝集性等の点から、本発明の化合物が有する塩基性基は1以上であれば良いが、好ましくは2以上で、5以下、更に好ましくは4以下である。尚、本発明の化合物が、中性基、酸性基を有さず、塩基性基のみを有する場合には、塩基性基の数が3以上が好ましく、5以下が好ましく、更に好ましくは4以下である。
本発明の化合物が酸性基を有する場合、酸性基は1以上であれば良いが、好ましくは4以下、更に好ましくは3以下である。なお、本発明の化合物中の塩基性基と酸性基の数の相対比は、1.3以上が好ましく、4以下が好ましい。
本発明の化合物が中性基を有する場合、中性基は1以上であれば良く、その数には特に制限はないが、通常8以下、好ましくは6以下である。
なお、本発明の化合物が塩基性基、酸性基、中性基を2以上有する場合、2以上の基は同一の基であっても異なる基であっても良い。
本発明の化合物としては、鎖状化合物或いは環式化合物のいずれでも良い。
本発明の化合物としては、アミン類が好ましく、特にアミノ酸類、ベタイン類、ヒドロキシアミン類、塩基性基を有する環式化合物が好ましい。
アミノ酸類は、酸性基及び塩基性基の数と性質から、中性アミノ酸、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸に分類される。
中性アミノ酸の具体例として、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、セリン、トレオニン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン、システイン、シスチン、メチオニン、アスパラギン、グルタミン、β−アラニン、シトルリン、クレアチン、キヌレニン等が挙げられ、これらのうち、特にフェニルアラニン、アスパラギン、4−ヒドロキシプロリン、β−アラニンが好ましい。
また、酸性アミノ酸の具体例として、アスパラギン酸、グルタミン酸等が挙げられ、これらのうち、特にアスパラギン酸、グルタミン酸が好ましい。
また、塩基性アミノ酸の具体例として、リジン、アルギニン、ヒスチジンなどが挙げられる。
アミノ酸の分子量としては通常60以上、好ましくは75以上で、通常300以下、好ましくは250以下である。アミノ酸の分子量が大き過ぎると分子サイズが大きいために色素分子の配向を乱すことがあり、逆に小さ過ぎると色素分子の配向固定効果が十分発揮されないおそれがある。
ベタイン類としては、カルボキシアルキルトリアルキルアンモニウム水酸化物、カルボキシアルキルピリジニウム水酸化物、スルホアルキルトリアルキルアンモニウム水酸化物、スルホアルキルピリジニウム水酸化物、ホスホアルキルトリアルキルアンモニウム水酸化物、ホスホアルキルピリジニウム水酸化物等、及びこれら化合物の誘導体が挙げられ、これらのうちカルボキシメチルトリメチルアンモニウム水酸化物、スルホプロピルピリジニウム水酸化物が好ましい。
ベタイン類の分子量としては通常60以上、好ましくは75以上で、通常300以下、好ましくは250以下である。ベタイン類の分子量が大き過ぎると分子サイズが大きいために色素分子の配向を乱すことがあり、逆に小さ過ぎると色素分子の配向固定効果が十分発揮されないおそれがある。
ヒドロキシアミン類としては、アミノアルキルアルコール、ジアミノアルキルアルコール、アミノアルキルジオール、ジアミノアルキルジオール等が挙げられ、これらのうち、アミノプロパンジオールが好ましい。
ヒドロキシアミン類の分子量としては通常60以上、好ましくは75以上で、通常300以下、好ましくは250以下である。ヒドロキシアミン類の分子量が大き過ぎると分子サイズが大きいために色素分子の配向を乱すことがあり、逆に小さ過ぎると色素分子の配向固定効果が十分発揮されないおそれがある。
塩基性を有する環式化合物としては、アミノピリジン、ジアミノピリジン、トリアミノピリジン、アミノピリダジン、ジアミノピリダジン、トリアミノピリダジン、アミノピリミジン、ジアミノピリミジン、トリアミノピリミジン、アミノピラジン、ジアミノピラジン、トリアミノピラジン、アミノトリアジン、ジアミノトリアジン、トリアミノトリアジン、等が挙げられ、これらのうち、トリアミノピリミジンが好ましい。
塩基性基を有する環式化合物の分子量としては通常60以上、好ましくは75以上で、通常300以下、好ましくは250以下である。塩基性基を有する環式化合物の分子量が大き過ぎると分子サイズが大きいために色素分子の配向を乱すことがあり、逆に小さ過ぎると色素分子の配向固定効果が十分発揮されないおそれがある。
上述のような本発明の化合物は、1種を単独で用いても良く、同種の化合物或いは異種の化合物の各々の2種以上を組合わせて用いても良い。また、例えばアミノ酸に存在する光学異性体は、それぞれを単独で用いても良く、両方を含んでいても良い。また、塩型の化合物と遊離の化合物とを含んでいても良く、異なる塩型の化合物を含んでいても良い。
本発明の異方性色素膜用色素組成物における上述のような本発明の化合物の配合量は、耐熱性等の向上効果を十分に発現させ、かつ色素分子の配向を阻害しないために、色素とのモル濃度比(色素に対する本発明の化合物のモル濃度比)が0.05以上、特に0.1以上で、4以下、特に3以下が好ましい。本発明の化合物の配合量が少な過ぎると本発明の化合物を配合したことによる耐熱性等の向上効果を十分に得ることができず、逆に多過ぎると異方性色素膜中で本発明の化合物が析出するおそれがある。
〈色素、その他の成分〉
本発明の本発明の異方性色素用組成物に用いられる色素は、通常400〜700nmの吸収波長を有するものである。
本発明の異方性色素用組成物に用いられる色素は、上述のような本発明の化合物との分子間相互作用を有効に働かせる観点から、官能基として酸性基を有する色素が好ましい。かかる酸性基の例として、スルホ基、カルボキシル基、リン酸基などが挙げられ、これらは更に置換基を有していても良い。溶解性の高さ及び本発明の化合物との分子間相互作用の強さの観点から、酸性基としてはスルホ基、カルボキシル基が好ましい。
これら酸性基は遊離酸型であっても良く、一部もしくは全てが塩型のいずれの状態でも良い。また、塩型の色素と遊離酸型の色素が混在していても良い。塩型の例としては、Na、Li、K等のアルカリ金属の塩、アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていても良いアンモニウムの塩、又は有機アミンの塩が挙げられる。有機アミンの例として、炭素数1〜6の低級アルキルアミン、ヒドロキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン、カルボキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン等が挙げられる。これらの塩型の場合、その種類は1種類に限られず複数種混在していても良い。
本発明で用いる色素は、本発明の化合物と組合わせた時に顕著な効果が得られる点からアゾ系色素であることが好ましい。アゾ系色素のアゾ基の数は、その色調と製造面の観点から、好ましくは2個以上、4個以下、更に好ましくは3個である。
また、本発明で用いる色素は、後述の湿式成膜法に供するため、水溶性であることが好ましい。
更に、本発明で用いる色素は、塩型をとらない遊離の状態で、分子量が通常200以上、特に300以上で、通常1500以下、特に1200以下であることが、色素の製造面及び偏光性能の観点から好ましい。
このような色素の具体例としては、前述の特許文献1、非特許文献1,2や非特許文献3(J.Lydon, “Chromonics” in “Handbook of Liquid Crystals Vol.2B: Low Molecular Weight Liquid Crystals II”, D.Demus, J.Goodby, G.W.Gray, H.W.Spiessm V.Vill ed., Willey-VCH, P.981-1007, (1998))に記載の色素、或いは、以下の(I−1)〜(I−14)や(II−1)〜(II−4)に示す構造の色素が挙げられるが、これに限定されるものではない。
Figure 0004586532
Figure 0004586532
Figure 0004586532
これらの色素は、それ自体周知の方法に従って製造することができる。例えば(I−1)で示される色素は、下記(A)〜(C)の工程で製造することができる。
(A)3−アミノベンゼンスルホン酸(メタニル酸)と2−メトキシアニリン(o−アニシジン)とから常法(例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)第396頁第409頁参照)に従って、ジアゾ化、カップリング工程を経てモノアゾ化合物を製造する。
(B)得られたジスアゾ化合物を同様に、常法によりジアゾ化し、3−メチルアニリン(m−トルイジン)とカップリング反応を行って、ジスアゾ化合物を製造する。
(C)得られたジスアゾ化合物を同様に、常法によりジアゾ化し、7−アミノ−1−ナフトール−3,6−ジスルホン酸(RR酸)とカップリング反応をおこない、塩化ナトリウムで塩析することにより、目的の色素No.(I−1)が得られる。
本発明の異方性色素用色素組成物において、上述したような色素は単独で使用することができるが、これらの2種以上を併用しても良く、また、配向を低下させない程度に上記例示色素以外の色素を配合して用いることもでき、これにより各種の色相を有する異方性色素膜を製造することができる。
他の色素を配合する場合の配合用色素の例としては、C.I.Direct Yellow 12、C.I.Direct Yellow 34、C.I.Direct Yellow 86、C.I.Direct Yellow 142、C.I.Direct Yellow 132、C.I.Acid Yellow 25、C.I.Direct Orange 39、C.I.Direct Orange 72、C.I.Direct Orange 79,、C.I.Acid Orange 28、C.I.Direct Red 39、C.I.Direct Red 79、C.I.Direct Red 81、C.I.Direct Red 83、C.I.Direct Red 89、C.I.Acid Red 37、C.I.Direct Violet 9、C.I.Direct Violet 35、C.I.Direct Violet 48、C.I.Direct Violet 57、C.I.Direct Blue 1、C.I.Direct Blue 67、C.I.Direct Blue 83、C.I.Direct Blue 90、C.I.Direct Green 42、C.I.Direct Green 51、C.I.Direct Green 59等が挙げられる。
上記配合用色素が酸性基を有する場合、その酸性基は遊離酸型でも良く、酸性基の一部もしくは全てが塩型をとっているものであっても良い。また、塩型の色素と遊離酸型の色素が混在していても良い。
本発明で用いる酸性基を有する色素は、前述の如く、その遊離酸型のまま使用しても良く、酸性基の一部が塩型を取っているものであっても良い。また、塩型の色素と遊離酸型の色素が混在していても良い。従って、製造時に塩型で得られた場合はそのまま使用しても良いし、所望の塩型に変換しても良い。塩型の交換方法としては、公知の方法を任意に用いることができ、例えば以下の方法が挙げられる。
1)塩型で得られた色素の水溶液に塩酸等の強酸を添加し、色素を遊離酸の形で酸析せしめた後、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
2)塩型で得られたの色素の水溶液に、所望の対イオンを有する大過剰の中性塩(例えば、塩化リチウム)を添加し、塩析ケーキの形で塩交換を行う方法。
3)塩型で得られた色素の水溶液を、強酸性イオン交換樹脂で処理し、色素を遊離酸の形で酸析せしめた後、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
4)予め所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化リチウム水溶液)で処理した強酸性イオン交換樹脂に、塩型で得られた色素の水溶液を作用させ、塩交換を行う方法。
本発明の異方性色素膜用色素組成物は、前述の本発明の化合物と色素とを含むものであるが、更に必要に応じて溶剤、界面活性剤、pH調整剤等の添加剤が配合されていても良い。
本発明に使用される溶剤としては、水、水混和性のある有機溶剤、或いはこれらの混合物が適している。有機溶剤の具体例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類などの単独又は2種以上の混合溶剤が挙げられる。
本発明の異方性色素膜用色素組成物がこのような溶剤を含む溶液である場合、異方性色素膜用色素組成物中の色素の濃度としては、後述の成膜法によるが、通常0.01重量%以上、特に0.1重量%以上で、通常50重量%以下、特に30重量%以下であることが好ましい。色素濃度が低過ぎると異方性色素膜において十分な二色性を得ることができず、高すぎると色素が析出する恐れがある。
後述の湿式成膜法等において、本発明の異方性色素膜用色素組成物を色素溶液として基材に塗布する場合には、基材への濡れ性、塗布性を向上させるため、必要に応じて界面活性剤等の添加物を加えることができる。界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、ノニオン性いずれも使用可能である。その添加濃度は、目的の効果を得るために十分であって、かつ色素分子の配向を阻害しない量として、異方性色素膜用色素組成物中の濃度として通常0.05重量%以上、0.5重量%以下が好ましい。
また、本発明の異方性色素膜用色素組成物中での本発明の化合物及び色素の造塩や凝集などの不安定性を抑制する等の目的のために、通常公知の酸、アルカリ等のpH調整剤などを、構成成分の混合の前後いずれかで添加してpH調整を行っても良い。
更に、上記以外の添加物として、”Additive for Coating”, Edited by J.Bieleman,Willey-VCH(2000)記載の公知の添加物を用いることもできる。
[異方性色素膜]
次に、このような本発明の異方性色素膜用色素組成物を用いて形成される本発明の異方性色素膜について説明する。
前述の本発明の化合物と色素とを含む本発明の異方性色素膜用色素組成物は、色素が高い分子配向性を示すことができ、従って、このような本発明の異方性色素膜用色素組成物を用いて形成された本発明の異方性色素膜は、高い二色性を示す有用な色素膜である。
本発明の異方性色素膜は高い二色比を示すが、その二色比は5以上のものが好ましく、より好ましくは10以上、特に好ましくは15以上である。
また、本発明の化合物と色素とを含む本発明の異方性色素膜用色素組成物中では、前述の如く、本発明の化合物と色素の間に分子間相互作用が働く。そして、かかる異方性色素膜用色素組成物を用いて形成された異方性色素膜中でも、このような分子間相互作用が働くことにより色素分子の配向が固定化され、加熱時の配向の乱れや方向変化が抑制されて、高い耐熱性を示す有用な異方性色素膜となる。
実際に必要とされる異方性色素膜の耐熱性能は、異方性色素膜の利用環境及び異方性色素膜が装備される表示素子等の製造工程などから決められる。本発明では、耐熱性能の比較基準として、分子配向度を示すオーダーパラメータの耐熱試験による低下率を用いる。具体的な耐熱試験として、170℃の環境で30分間置くことが試験条件として例示される。異方性色素膜の十分な耐熱性能としては、この条件下でのオーダーパラメータ低下率が、7%以下であるのが好ましく、より好ましくは5%以下、特に好ましくは4.6%以下である。
本発明の異方性色素膜は、高い分子配向度を有することが実用の観点から好ましく、耐熱試験前のオーダーパラメータの値が0.5以上のものが好ましく、より好ましくは0.6以上、特に好ましくは0.7以上である。
このような本発明の異方性色素膜は、本発明の異方性色素膜用色素組成物を用いて乾式成膜法もしくは湿式成膜法により作製される。本発明においては、色素を含む溶液が液晶性を示す可能性がある場合は、湿式成膜法を使用することが好ましい。
乾式成膜法としては、高分子重合体を成膜してフィルムとした後に本発明の異方性色素膜用色素組成物で染色する方法、又は高分子重合体の溶液に本発明の異方性色素膜用色素組成物を添加し原液染色後成膜する方法等により得られた未延伸フィルムを延伸する方法などを挙げることができる。上記染色及び成膜並びに延伸は、一般的な下記の方法で行うことができる。
本発明の異方性色素膜用色素組成物及び必要に応じて塩化ナトリウム、ボウ硝等の無機塩、界面活性剤等の染色助剤を加えた染浴中に、通常20℃以上、好ましくは30℃以上、通常80℃以下、好ましくは50℃以下で、通常1分以上、好ましくは3分以上、通常60分以下、好ましくは20分以下、高分子フィルムを浸漬して染色し、次いで必要に応じてホウ酸処理し、乾燥する。あるいは、高分子重合体を水及び/又はアルコール,グリセリン、ジメチルホルムアミド等の親水性有機溶に溶解し、本発明の異方性色素膜用色素組成物を添加して原液染色を行い、この染色原液を流延法、溶液塗布法、押出法等により成膜して染色フィルムを作成する。溶に溶解させる高分子重合体の濃度としては、高分子重合体の種類によっても異なるが、通常5重量%以上、好ましくは10重量%以上程度で、通常30重量%以下、好ましくは20重量%以下程度である。また、溶に溶解する色素の濃度としては、高分子重合体に対して通常0.1重量%以上、好ましくは0.8重量%以上程度で、通常5重量%以下、好ましくは2.5重量%以下程度である。
上記のようにして染色及び成膜して得られた未延伸フィルムは、適当な方法によって一軸方向に延伸する。延伸処理することによって色素分子が配向し、二色性が発現する。一軸に延伸する方法としては、湿式法にて引っ張り延伸を行う方法、乾式法にて引っ張り延伸を行う方法、乾式法にてロール間圧縮延伸を行う方法等があり、いずれの方法を用いて行っても良い。延伸倍率は2倍以上、9倍以下にて行われるが、高分子重合体としてポリビニルアルコール及びその誘導体を用いた場合は2.5倍以上、6倍以下の範囲が好ましい。延伸配向処理したあとで、該延伸フィルムの耐水性向上と偏光度向上の目的でホウ酸処理を実施する。ホウ酸処理により、異方性色素膜の光線透過率と偏光度が向上する。ホウ酸処理の条件としては、用いる親水性高分子重合体及び色素の種類によって異なるが、一般的にはホウ酸濃度としては、通常1重量%以上、好ましくは5重量%以上程度で、通常15重量%以下、好ましくは10重量%以下程度である。また、処理温度としては通常30℃以上、好ましくは50℃以上で、通常80℃以下の範囲にあることが望ましい。ホウ酸濃度が1重量%未満であるか、処理温度が30℃未満の場合は、処理効果が小さく、また、ホウ酸濃度が15重量%を超えるか、処理温度が80℃以上を超える場合は異方性色素膜がもろくなり好ましくない。
このような乾式成膜法により得られる異方性色素膜の膜厚は50μm以上、特に80μm以上で、200μm以下、特に100μm以下であることが好ましい。
一方、湿式成膜法としては、本発明の異方性色素膜用色素組成物を塗布液として調製後、ガラス板などの各種基材に塗布、乾燥し、色素を配向、積層して得る方法など公知の方法が挙げられる。塗布法としては、原崎勇次著「コーティング工学」(株式会社朝倉書店、1971年3月20日発行)253頁〜277頁や市村國宏監修「分子協調材料の創製と応用」(株式会社シーエムシー出版、1998年3月3日発行)118頁〜149頁などに記載の公知の方法や、例えば、予め配向処理を施した基材上に、スピンコート法、スプレーコート法、バーコート法、ロールコート法、ブレードコート法などで塗布することが挙げられる。この場合、異方性色素膜用色素組成物中の色素濃度は、低すぎると十分な二色性を得ることができず、高すぎると成膜が困難になる。湿式成膜法における異方性色素膜用色素組成物中の色素濃度は、好ましくは0.1重量%以上、特に好ましくは1重量%以上で、好ましくは50重量%以下、特に好ましくは30重量%以下である。塗布時の温度は好ましくは0℃以上、80℃以下、湿度は好ましくは10%RH以上、80%RH以下程度である。
また、塗膜の乾燥時の温度は好ましくは0℃以上、120℃以下、湿度は好ましくは10%RH以上、80%RH以下程度である。
湿式成膜法で基材上に異方性色素膜を形成する場合、異方性色素膜は、通常乾燥後の膜厚で、好ましくは50nm以上、更に好ましくは100nm以上、好ましくは30μm以下、より好ましくは20μm以下、更に好ましくは1μm以下である。
なお、湿式成膜法に使用される基材としては、ガラスやトリアセテート、アクリル、ポリエステル、トリアセチルセルロース又はウレタン系のフィルム等が挙げられる。また、この基材表面には、二色性色素の配向方向を制御するために、「液晶便覧」(丸善株式会社、平成12年10月30日発行)226頁〜239頁などに記載の公知の方法により、配向処理層を施しておいても良い。
乾式成膜法もしくは湿式成膜法により得られた二色性色素の異方性色素膜は、必要に応じ、保護層を設けて使用する。この保護層は、例えば、トリアセテート、アクリル、ポリエステル、ポリイミド、トリアセチルセルロース又はウレタン系のフィルム等の透明な高分子膜によりラミネーションして形成され、実用に供される。
また、本発明の異方性色素膜用色素組成物をLCDやOLEDなどの各種の表示素子に偏光フィルター等として用いる場合には、これらの表示素子を構成する電極基板などに直接本発明の異方性色素膜を形成したり、本発明の異方性色素膜を形成した基材をこれら表示素子の構成部材として用いれば良い。
また、本発明の異方性色素膜は、色素と、酸性基、塩基性基及び中性基よりなる群から選ばれる基を2つ以上有し、該2つ以上の基のうちの少なくとも1つは塩基性基である化合物とを含有するものである。この異方性色素膜において、酸性基、塩基性基及び中性基よりなる群から選ばれる基を2つ以上有し、該2つ以上の基のうちの少なくとも1つは塩基性基である化合物と、色素は、上記本発明の異方性色素膜用色素組成物に含まれる本発明の化合物及び色素と同様のものである。即ち、本発明の異方性色素膜用色素組成物を用いて上述のように異方性色素膜を製造しなくとも、色素、及び本発明の化合物を含有する膜は、本発明の効果を奏するものである。
本発明の異方性色素膜は、光吸収の異方性を利用し直線偏光、円偏光、楕円偏光等を得る偏光膜として機能する他、膜形成プロセスと基材や色素を含有する組成物の選択により、屈折異方性や伝導異方性などの各種異方性膜として機能化が可能となり、様々な種類の、多様な用途に使用可能な偏光素子とすることができる。
[偏光素子]
本発明の偏光素子は、このような本発明の異方性色素膜を用いたものであるが、本発明の異方性色素膜を基材上に形成して本発明の偏光素子とする場合、形成された異方性色素膜そのものを使用しても良く、また上記の様な保護層のほか、粘着層、反射防止層など、様々な機能をもつ層を積層形成し、積層体として使用しても良い。
次に、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下において、形成した色素膜の各種評価は次のようにして行った。
(1) 二色比
ヨウ素系偏光素子を入射光学系に配した分光光度計で異方性色素膜の透過率を測定した後、次式により計算した。
二色比(D)=Az/Ay
Az=−log(Tz)
Ay=−log(Ty)
Tz:色素膜の吸収軸方向の偏光に対する透過率
Ty:色素膜の偏光軸方向の偏光に対する透過率
(2) 欠陥
偏光顕微鏡Nikon Optiphot−POLを用い、100倍の対物レンズ及び10倍の接眼レンズを用いて消光位にて観察し、Nikon Coolpix950にて撮影した。この際、写真横方向が塗布の方向になるよう試料を設置した。
(3) オーダーパラメータ(S)
ヨウ素系偏光素子を入射光学系に配した分光光度計(大塚電子社製「瞬間マルチ測光システムMCPD2000」)で異方性色素膜の透過率を測定した後、次式により計算した。
オーダーパラメータ(S)=(Az−Ay)/(Az+2×Ay)
Az=−log(Tz)
Ay=−log(Ty)
Tz:色素膜の吸収軸方向の偏光に対する透過率
Ty:色素膜の偏光軸方向の偏光に対する透過率
(4) 加熱後のオーダーパラメータの低下率(単位:%)
次式により計算した。
オーダーパラメータの低下率=(S1−S2)/S1 ×100
S1:加熱前のオーダーパラメータ
S2:加熱後のオーダーパラメータ
以下において「部」は「重量部」を示す。
[本発明の化合物として塩基性アミノ酸を用いた例]
(実施例1−1)
水92.5部に色素No.(II−1)5部とL−(+)リジン一塩酸塩(塩基性基の数2,酸性基の数1)(東京化成工業社製)2.5部を加え(色素とL−(+)リジン一塩酸塩とのモル比=1:1)、撹拌溶解後濾過してpH7の本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。スピンコート法により表面にポリイミドの配向膜が形成されたガラス製基板(75mm×25mm、厚さ1.1mm、ポリイミド膜厚約800Åのポリイミド配向膜を予め布でラビング処理を施したもの)に、上記異方性色素膜用色素組成物をギャップ10μmのアプリケーター(井元製作所社製)で塗布した後、自然乾燥することにより膜厚約0.4μmの異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の欠陥の写真を図1に示した。また、得られた異方性色素膜の最大吸収波長(λmax)とその二色比(D)を表1に示した。
本実施例で得られた異方性色素膜の欠陥は十分少なく、偏光膜として充分機能し得る高い二色比(光吸収異方性)を有していた。
(実施例1−2)
水82.9部に前記例示色素No.(II−2)14部とL−(+)リジン一塩酸塩(塩基性基の数2,酸性基の数1)(東京化成工業社製)3.1部を加え(色素とL−(+)リジン一塩酸塩とのモル比=1:1)、撹拌溶解後濾過してpH7の本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。この異方性色素膜用色素組成物を実施例1−1と同様の基板に同様の条件で塗布することにより膜厚約0.9μmの異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の欠陥の写真を図1に示した。また、得られた異方性色素膜の最大吸収波長(λmax)とその二色比(D)を表1に示した。
本実施例で得られた異方性色素膜の欠陥は十分少なく、偏光膜として充分機能し得る高い二色比(光吸収異方性)を有していた。
(実施例1−3)
水81.7部に前記例示色素No.(II−3)15部とL−(+)リジン一塩酸塩(塩基性基の数2,酸性基の数1)(東京化成工業社製)3.3部を加え(色素とL−(+)リジン一塩酸塩とのモル比=1:1)、撹拌溶解後濾過してpH7の本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。この異方性色素膜用色素組成物を実施例1−1と同様の基板に同様の条件で塗布することにより膜厚約0.9μmの異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の欠陥の写真を図1に示した。また、得られた異方性色素膜の最大吸収波長(λmax)とその二色比(D)を表1に示した。
本実施例で得られた異方性色素膜の欠陥は十分少なく、偏光膜として充分機能し得る高い二色比(光吸収異方性)を有していた。
(実施例1−4)
水82.5部に前記例示色素No.(II−2)14部とL−(+)−アルギニン塩酸塩(塩基性基の数4,酸性基の数1)(東京化成工業社製)3.5部を加え(色素とL−(+)−アルギニン塩酸塩とのモル比=1:1)、撹拌溶解後濾過してpH7の本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。この異方性色素膜用色素組成物を実施例1−1と同様の基板に同様の条件で塗布することにより膜厚約0.9μmの異方性色素膜を得た。
得られた異方性色素膜の欠陥の写真を図1に示した。また、得られた異方性の最大吸収波長(λmax)とその二色比(D)を表1に示した。
本実施例で得られた異方性色素膜の欠陥は十分少なく、偏光膜として充分機能し得る高い二色比(光吸収異方性)を有していた。
(比較例1−1)
実施例1−1においてL−(+)リジン一塩酸塩を添加しない以外は同様にして色素膜用色素組成物を作成し、同様の基板に同様の条件で塗布を行い色素膜を得た。
得られた色素膜について、実施例1−1と同様にして各種試験を行い、欠陥観察結果を図1に示し、二色性の評価結果を表1に示した。
本比較例で得られた色素膜は、実施例1−1の異方性色素膜に比べ縞状の欠陥が目立ち、二色比は実施例1−1のものより低かった。
(比較例1−2)
実施例1−2においてL−(+)リジン一塩酸塩を添加しない以外は同様にして色素膜用色素組成物を作成し、同様の基板に同様の条件で塗布を行い色素膜を得た。
得られた色素膜について、実施例1−1と同様にして各種試験を行い、欠陥観察結果を図1に示し、二色性の評価結果を表1に示した。
本比較例で得られた色素膜は実施例1−2,4の異方性色素膜に比べ縞状の欠陥がよりはっきりしており、二色比は実施例1−2,4のものより低かった。
(比較例1−3)
実施例1−3においてL−(+)リジン一塩酸塩を添加しない以外は同様にして色素膜用色素組成物を作成し、同様の基板に同様の条件で塗布を行い色素膜を得た。
得られた色素膜について、実施例1−1と同様にして各種試験を行い、欠陥観察結果を図1に示し、二色性の評価結果を表1に示した。
本比較例で得られた色素膜は実施例1−3の異方性色素膜に比べ縞状の欠陥が目立ち、二色比は実施例1−3のものより低かった。
Figure 0004586532
[本発明の化合物として酸性アミノ基又は中性アミノ酸を用いた例]
(実施例2−1)
水83.5部に前記例示色素No.(I−3)15部と中性アミノ酸のL−フェニルアラニン(関東化学社製)1.5部を加え(色素とアミノ酸のモル比=1:0.5)、撹拌溶解後濾過して、本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。スピンコート法により表面にポリイミドの配向膜が形成されたガラス製基板(75mm×25mm、厚さ1.1mm、ポリイミド膜厚約800Åのポリイミド配向膜を予め布でラビング処理を施したもの)に、上記異方性色素膜用色素組成物をNo.2バーコータ(テスター産業社製)で塗布した後、自然乾燥することにより膜厚約0.4μmの異方性色素膜を得た。
耐熱試験として、この異方性色素膜を170℃に加熱した恒温器(ヤマト科学社製「ファインオーブンDF−42」)に30分置き、その加熱前後のオーダーパラメータの変化を調べた。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、本実施例で得られた異方性色素膜は、高いオーダーパラメータを有し、更に加熱によるオーダーパラメータの低下率が低い、耐熱性の良好な異方性色素膜であった。
(実施例2−2)
水84.68部に前記例示色素No.(I−3)15部と中性アミノ酸のβ−アラニン(東京化成工業社製)0.32部を加え(色素とアミノ酸のモル比=1:0.2)、撹拌溶解後濾過して、本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。実施例2−1と同様にして、この異方性色素膜用色素組成物を基板に塗布して得られた異方性色素膜の耐熱試験を実施した。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、本実施例で得られた異方性色素膜は、高いオーダーパラメータを有し、更に加熱によるオーダーパラメータの低下率が低い、耐熱性の良好な異方性色素膜であった。
(実施例2−3)
水83.8部に前記例示色素No.(I−3)15部と中性アミノ酸の4−ヒドロキシ−L−プロリン(東京化成工業社製)1.2部を加え(色素とアミノ酸のモル比=1:0.5)、撹拌溶解後濾過して、本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。実施例2−1と同様にして、この異方性色素膜用色素組成物を基板に塗布して得られた異方性色素膜の耐熱試験を実施した。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、本実施例で得られた異方性色素膜は、高いオーダーパラメータを有し、更に加熱によるオーダーパラメータの低下率が低い、耐熱性の良好な異方性色素膜であった。
(実施例2−4)
水82.3部に前記例示色素No.(I−3)15部と中性アミノ酸のL−アスパラギン一水和物(和光純薬工業社製)2.7部を加え(色素とアミノ酸のモル比=1:1)、撹拌溶解後濾過して、本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。実施例2−1と同様にして、この異方性色素膜用色素組成物を基板に塗布して得られた異方性色素膜の耐熱試験を実施した。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、本実施例で得られた異方性色素膜は、高いオーダーパラメータを有し、更に加熱によるオーダーパラメータの低下率が低い、耐熱性の良好な異方性色素膜であった。
(実施例2−5)
水82.7部に前記例示色素No.(I−3)15部と酸性アミノ酸のL−アスパラギン酸(東京化成工業社製)2.3部を加え(色素とアミノ酸のモル比=1:1)、撹拌溶解後濾過して、本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。実施例2−1と同様にして、この異方性色素膜用色素組成物を基板に塗布して得られた異方性色素膜の耐熱試験を実施した。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、本実施例で得られた異方性色素膜は、高いオーダーパラメータを有し、更に加熱によるオーダーパラメータの低下率が低い、耐熱性の良好な異方性色素膜であった。
(実施例2−6)
水82.3部に前記例示色素No.(I−3)15部と酸性アミノ酸のL−グルタミン酸(和光純薬工業社製)2.7部を加え(色素とアミノ酸のモル比=1:1)、撹拌溶解後濾過して、本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。実施例2−1と同様にして、この異方性色素膜用色素組成物を基板に塗布して得られた異方性色素膜の耐熱試験を実施した。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、本実施例で得られた異方性色素膜は、高いオーダーパラメータを有し、更に加熱によるオーダーパラメータの低下率が低い、耐熱性の良好な異方性色素膜であった。
(実施例2−7)
水80部に前記例示色素No.(I−15)15部と中性アミノ酸のL−プロリン(東京化成社製)5部を加え(色素とアミノ酸のモル比=1:2.5)、撹拌溶解後濾過して、本発明の異方性色素膜用色素組成物を得た。実施例2−1と同様にして、この異方性色素膜用色素組成物を基板に塗布して得られた異方性色素膜の耐熱試験を実施した。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、本実施例で得られた異方性色素膜は、高いオーダーパラメータを有し、更に加熱によるオーダーパラメータの低下率が低い、耐熱性の良好な異方性色素膜であった。
(比較例2−1)
水85部に前記例示色素No.(I−3)15部を加え、撹拌溶解後濾過して、異方性色素膜用色素組成物を得た。実施例2−1と同様にして、この異方性色素膜用色素組成物を基板に塗布して得られた異方性色素膜の耐熱試験を実施した。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、得られた異方性色素膜は、加熱によるオーダーパラメータの低下率が実施例2−1〜6に比較して大きく、耐熱性の劣る異方性色素膜であった。
(比較例2−2)
水85部に前記例示色素No.(I−15)15部を加え、撹拌溶解後濾過して、異方性色素膜用色素組成物を得た。実施例2−1と同様にして、この異方性色素膜用色素組成物を基板に塗布して得られた異方性色素膜の耐熱試験を実施した。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、得られた異方性色素膜は、加熱によるオーダーパラメータの低下率が実施例2−7に比較して大きく、耐熱性の劣る異方性色素膜であった。
(比較例2−3)
水79部に前記例示色素No.(I−15)16部とグリセリン5部を加え、撹拌溶解後濾過して、異方性色素膜用色素組成物を得た。実施例2−1と同様にして、この異方性色素膜用色素組成物を基板に塗布して得られた異方性色素膜の耐熱試験を実施した。
得られた異方性色素膜の耐熱試験前後に測定したオーダーパラメータとその低下率を表2に示した。
表2より明らかなように、得られた異方性色素膜は、実施例2−7に比較して耐熱性試験前のオーダーパラメータも低く、加熱によるオーダーパラメータの低下率も大きく、耐熱性の劣る異方性色素膜であった。
Figure 0004586532
本発明の異方性色素膜は、調光素子や液晶素子(LCD)、有機エレクトロルミネッセンス素子(OLED)の表示素子に具備される偏光板等、各種の偏光素子に有用である。
実施例1−1〜4,比較例1−1〜3で得られた異方性色素膜の欠陥を示す顕微鏡写真である。

Claims (11)

  1. 色素と、
    酸性基、塩基性基及び中性基よりなる群から選ばれる基を2つ以上有し、該2つ以上の基のうちの少なくとも1つは塩基性基である化合物と
    を含有し、該化合物の配合量が、前記色素に対する該化合物のモル濃度比が0.1以上、4以下となる量である、異方性色素膜用色素組成物。
  2. 該化合物が、環式化合物である請求項1に記載の、異方性色素膜用色素組成物。
  3. 該化合物が、ヒドロキシアミンである請求項1に記載の、異方性色素膜用色素組成物。
  4. 該化合物が、アミノ酸である請求項1に記載の、異方性色素膜用色素組成物。
  5. 更に、溶を含有する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の、異方性色素膜用色素組成物。
  6. 該色素が、酸性色素である、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の、異方性色素膜用色素組成物。
  7. 該色素が、アゾ色素である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の、異方性色素膜用色素組成物。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の異方性色素膜用色素組成物を用いて形成された、異方性色素膜。
  9. 該異方性色素膜用色素組成物を用いて、湿式製膜法により形成された、請求項8に記載の異方性色素膜。
  10. 膜厚が30μm以下である、請求項8又は9に記載の、異方性色素膜。
  11. 請求項8ないし10のいずれか一項に記載の異方性色素膜を用いた、偏光素子。
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