JPH11505395A - 近距離磁気通信シテスム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 携帯ユニットと、通信システムとの間で信号をやりとりするシステムおよび方法である。携帯装置は、電磁結合を用いて基礎ユニットと通信する。基礎ユニットは、電話ネットワークのようなより広域の通信システムにさらに接続されている。基礎ユニットでは、より完全な磁界を実現し、相互インダクタンスが０である部分（mutual inductance null）を防止するために、多数の、互いに直交して配置されたトランスデューサが用いられる。そうしなければ、相互インダクタンスが０である部分は、磁界に存在するからである。近距離電磁結合を用いることにより、電力要件を最小化し、他のソースへの妨害を制限することができる。また、電磁結合は、携帯装置内のバッテリを再充電するのに用いることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】 近距離磁気通信システム 発明の背景 １．発明の背景 本発明は、近距離無線通信システムに関しており、具体的には、電磁結合を利 用するシステムに関している。２．関連技術の説明 電話を使うときに、ハンドセットを耳にずっと当てて持っているのは、厄介な こともある。また、電話をもっていることは、話をしようとしながら両手を他の 作業に使うじゃまになる。具体的には、近年、急激に普及したセルラー電話を使 うと、ユーザが自動車を正しく運転するじゃまになることがある。このような問 題を克服するために、さまざまな技術が用いられてきている。 スピーカホンは、部屋の中を歩き回り、両手を使いながら話すことを可能にす る。しかし、スピーカの音量は、ユーザの周りの他人の迷惑になることがある。 また、スピーカホンは、妨害が原因で、他のスピーカホンの近くで用いることは できない。さらに、スピーカホンは、プライバシーを制限する。なぜなら、スピ ーカが、会話を耳で聞こえる範囲内のすべての人にブロードキャストするからで ある。典型的には、ユーザは、マイクロホンで正しく受信されるように、ふだん よりも大声で話さなければならない。また、スピーカホンは、音声の品質に劣る 傾向がある。なぜなら、ユーザは、マイクロホンの近くにおらず、また、室内の 音響効果も貧弱であるからである。 ヘッドセットは、電話ユーザの両手を自由にするための別の方法として用いら れてきている。ヘッドセットは、典型的には、そのヘッドセットを所定の位置に 保持するための、ユーザの頭部を通って延びる調整可能なストラップと、ユーザ の耳の近くに配置された少なくとも１つのヘッドホンと、ヘッドセットからユー ザの顔に沿い、その周囲にまで延びて、ユーザの口の正面に位置づけられたマイ クロホンとを備えている。このヘッドセットは、配線を介して電話に取り付けら れる。ヘッドセットには、かさ高く、使用するのが少々厄介であるという欠点が ある。ヘッドセットによれば、確かに手を離して電話を使うことはできるものの 、接続配線があるために、ユーザが動ける範囲は限定される。 無線ヘッドセットも開発されており、これにより、電話への接続配線は必要な くなっている。無線ヘッドセットは、ヘッドセットと、電話に接続された基礎ユ ニットとの間で通信するために、高周波（ＲＦ）技術または赤外技術を利用する 。通信回路が必要であり、かつ基礎ユニットと通信するためには十分な電力が必 要になるので、このようなヘッドセットの大きさおよび重量は共に大きくなる。 このように重量が増大してしまうと、ユーザには面倒なこともある。１つの代替 手段としては、ユーザのベルトに装着される送信ユニットへと配線を介してヘッ ドセットを取り付けることがある。結線されたヘッドセットの場合と同様に、配 線があると不都合なことがあり、ユーザによる他の行動をじゃますることがある 。また、多数の無線ヘッドセットが近距離内で用いられる時には、強力な妨害除 去回路も必要になる。 よって、ユーザにとってもっと便利で、快適な電話用の無線通信システムが、 望まれている。 発明の要旨 従来技術によるシステムがもつ上記欠陥は、最小化された携帯トランシーバと 基礎ユニットトランシーバとを備えた近距離無線通信システムを１つの局面とし て包含する本発明により克服される。最小化された携帯トランシーバは、磁気誘 導を通して基礎ユニットとの間で情報を送受信する。基礎ユニットもまた、携帯 可能とすることもできる。同様に、基礎ユニットもまた、磁気誘導を通して携帯 トランシーバとの間で情報を送受信する。情報は、音声、データ、音楽または映 像のいずれでもよい。誘導磁界を用いることによって、電力要件を低くすること ができ、より小さなサイズを実現し、より便利なものにすることができる。 本発明の別の局面では、基礎ユニットは、多数の磁界を発生する、互いに直交 するように配置された多数のトランスデューサを備えていることがある。これら 多数の磁界により、発生された磁界のいくつかの位置で生じる、基礎ユニットと 携帯ユニットとの間の相互インダクタンスが０である部分（mutual inductance null）を実質的になくすことができる。本発明の別の局面では、電力消費を制限 するために、最大強度の信号に基づいて、多数のトランスデューサを選択的に動 作させてもよい。 本発明の別の局面では、ヘッドセットは、誘導磁界を通して基礎ユニットと通 信する最小化されたトランシーバを備えている。ヘッドセットと基礎ユニットと の間でやりとりされる情報は、音声またはデータでありうる。本発明の別の局面 では、ヘッドセットは、頭部を通るストラップなしにユーザの耳にスピーカがフ ィットしており、ユーザの頬に沿って短く、まっすぐに延びるマイクロホンブー ムの中に送受信トランスデューサが封入されている、コンチャ（concha）型のも のでありうる。本発明の別の局面では、無線通信システムから、セルラー電話ネ ットワークまたはコードレス電話ユニットへと通信をさらに送るために、基礎ユ ニットは、ユーザに取り付け可能な携帯電話であってもよい。 本発明の別の局面では、ヘッドセットは、ヘッドセット内のバッテリを再充電 するために、携帯型基礎ユニットの収納部にはまるものであってもよい。本発明 の別の局面では、バッテリは、基礎ユニットとヘッドセットとの間の磁気誘導リ ンクを介して再充電されることがある。 以下に述べる本発明の詳細な説明、添付の請求の範囲、および添付の数枚の図 面を参照すれば、本発明のこれらの目的、利点および特徴、ならびに、その他の 目的、利点および特徴が明らかになり、本発明の本質をより明確に理解すること ができるであろう。 図面の簡単な説明 図１は、本発明による無線通信システムを模式的に図示している。 図２は、図１の通信システムにおける基礎ユニットとして電話のハンドセット を図示している。 図３は、図１の通信システムにおける携帯装置として用いられるヘッドセット を図示している。 図４は、携帯装置のトランスデューサおよび電子回路を模式的に図示している 。 図５は、基礎ユニットのトランスデューサおよび電子回路を模式的に図示して いる。 図６は、基礎ユニット用の代替のトランスデューサ構成を図示している。 詳細な説明 図１は、携帯装置２と、長距離通信ネットワーク14に接続された基礎ユニット １とを備えた近距離磁気通信システム１を模式的に図示している。基礎ユニット １および携帯装置２のそれぞれには、通信信号13を同時に送受信可能な近距離最 小化磁気誘導トランシーバ11、12が含まれている。これらの信号は、音声、オー ディオ、データ、映像のいずれでもありうる。通信ネットワーク14は、例えば、 電話ネットワーク、パーソナル通信（ＰＣＳ）ネットワーク、特殊移動体無線（ ＳＭＲ）ネットワーク、コンピュータシステムあるいはネットワーク、およびビ デオ会議システムのような、配線なしに端末リンクを介してこれらの信号が望ま しくは通信される、どのようなネットワークであってもよい。基礎ユニット１は 、望ましくは配線なしに別の装置へと通信がおこなわれる元となる、通信ネット ワーク14のどの部分であってもよい。例えば、基礎ユニット１は、電話のハンド セット、ＰＣＳのハンドセット、ＳＭＲのハンドセット、ウォーキートーキー、 コンピュータあるいはコンピュータ周辺機器、パーソナルディジタルアシスタン ト（ＰＤＡ）またはビデオゲームコントローラでありうる。携帯装置２は、望ま しくは配線なしに通信ネットワークへと通信がおこなわれる元となる、どのよう な装置であってもよい。例えば、携帯装置２は、電話のヘッドセットあるいはハ ンドセット、携帯コンピュータあるいはコンピュータ周辺機器、ヘッドホン、ま たは映像入力装置でありうる。 図２に図示されているように、基礎ユニット１は、例えば、複数の番号ボタン 15と複数の機能ボタン16とを備えた携帯電話10でありうる。格納型アンテナ17は 、セルラー電話ネットワークまたはコードレス電話基礎ユニットと通信する。携 帯電話10は、通常のセルラー電話のハンドセットまたはコードレス電話のハンド セットと同様に動作する。信号は、通常の手法により、電話ネットワ ークへと送信され、そのネットワークから受信される。携帯電話10は、ヘッドセ ット20と磁気誘導により通信するトランスデューサシステム30を備えている。ヘ ッドセット20は、携帯装置２として動作し、出力および入力を携帯電話10へと供 給する。携帯電話10は、また、通常の電話ハンドセットと同様にマウスピースま たはイヤーピース（不図示）を備えることにより、ユーザが、従来の動作方法と 、ヘッドセット20により可能になる手を離した使用法のいずれかを選択できるよ うにすることもできる。 ヘッドセット20としての携帯装置２は、図３にさらに詳細に図示されている。 ヘッドセット20は、トランスデューサ40と処理回路とを内蔵した本体部23を備え ている。スピーカ22は、本体23内の回路に接続されている。スピーカ22に隣接す るイヤーピース21は、ユーザの耳にフィットすることにより、このユニットを所 定の位置に保持し、ユーザがスピーカからの音声を聴くことができるようにする 。マイクロホンブーム24は、ブーム24の先端に位置するマイクロホン25をユーザ の口の近くに配置するために、本体23から数インチだけ延びている。あるいは、 トランスデューサ40は、ブーム24内に内蔵されていてもよい。ヘッドセットに電 力を供給するために、再充電可能バッテリ51をヘッドセット20の本体23内に内蔵 してもよい。さらに、異なる様々なモードを手動でアクティベートするスイッチ またはボタンのようなその他の機能をオプションとしてヘッドセット20に装備し てもよい。例えば、ヘッドセット20に制御信号を携帯電話10へと送らせることに より、マイクロホンのミュートをアクティベートするために、容量性スイッチま たはプッシュボタンを用いてもよい。携帯電話10は、ヘッドセット20を受け入れ 、保持する収納部19を備えていてもよい。ヘッドセット20を収納部内に配置する ことにより、ヘッドセット20と携帯電話10を一緒にしておくことができる他に、 さまざまな機能が可能になる。収納部内にスイッチを設けることによって、ヘッ ドセット20が挿入されると電話通信を終了し、取り出されると電話通信を開始す るようにすることができる。また、収納部は、ヘッドセット20内のバッテリ51を 再充電する接続部を備えていてもよい。 基礎ユニット１および携帯装置２は、誘導磁界の振幅変調を通して通信する。 ただし、例えば、周波数または位相変調のようなその他の変調方法を用いること もできる。使用時において、携帯装置２と基礎ユニット１との間の距離は、典型 的には短い。距離が短いので、誘導磁界のみが必要であり、放射はほとんど発生 しないか、または全く発生しない。これにより、動作電力を制限することができ るので、再充電可能バッテリ51のサイズおよび重量を減らすことができ、ひいて は携帯装置２そのもののサイズおよび重量を減らすことができる。また、近傍で 動作しているシステム間の妨害を限定することもできる。よって、携帯装置２で は、妨害除去回路を小さくしたり、あるいは必要ないものにしたりすることがで きる。 携帯装置２内のトランスデューサシステムは、図４に模式的に図示されている 。トランスデューサ40は、好ましくは、ワイヤコイル42内にフェライトロッド41 を有するフェライトロッドトランスデューサを含む。トランスデューサ40からの 配線は、送信電子回路28と受信電子回路29とを有するトランシーバ27に接続され る。トランシーバ27は、携帯装置電子回路26に接続されている。携帯装置電子回 路26の特性は、携帯装置２の機能に依存している。ヘッドセット20としての携帯 装置のこの例では、携帯装置電子回路は、スピーカ22およびマイクロホン25に接 続される。送信および受信は、それぞれ異なる周波数でおこなわれうる。これに より、全２重方式の動作が可能になる。あるいは、送信トランスデューサおよび 受信トランスデューサを別々に用いてもよい。 基礎ユニット１の構成は、図５に模式的に図示されている。トランスデューサ システム30は、３つの互いに直交するように配置されたフェライトロッドトラン スデューサを備えている。これらのトランスデューサはそれぞれ、フェライトロ ッド31、32および33と、それぞれのコイル34、35および36とを備えている。直交 配置されたこれらのトランスデューサを用いることによって、結果として生じる 誘導磁界に相互インダクタンスが０である部分が発生する問題を克服することが できる。これら３つのトランスデューサは、送信および受信用にこれらのトラン スデューサの１つ以上を選択するマルチプレクサ電子回路60に接続される。送信 および受信用に最も強度の高い信号を有する１つ以上のトランスデューサを選択 することにより、装置の総電力消費を低くするために、回路を用い ることができる。送信電子回路61および受信電子回路62は、基礎ユニット電子回 路70および携帯装置２からの通信信号の処理を可能にする。上述したように、携 帯電話10の場合、従来の電話スピーカ71およびマウスピース72をなくして、携帯 電話10がユーザへと通信するのに、トランスデューサシステムを通してヘッドセ ット20のみを用いるようにすることができる。スピーカ71、マイクロホン72およ びヘッドセット20との間で選択をおこなうために、スイッチング回路（不図示） を設けてもよい。このスイッチング回路は、ヘッドセット20が取り出された時に スピーカ71およびマイクロホン72の接続が断たれるように、収納部19に設けても よい。 図６は、基礎ユニット１のトランスデューサシステムの第２の実施の形態を図 示している。図６のトランスデューサ30において、フェライトロッドトランスデ ューサの１つが、ループコイルトランスデューサ37に置き換えられている。ルー プコイルトランスデューサは、前記フェライトロッドトランスデューサのいずれ か１つ、またはそのすべての代わりに用いることができる。ループコイルトラン スデューサ37は、その他のフェライトロッドトランスデューサが位置する面上に 配置される。これにより、深さの小さくなったトランスデューサシステムをつく ることができる。図２に図示されているように、３つの直交トランスデューサは 、携帯電話10の複数の側面に沿った隅に配置することができる。その代わりとし て、ループコイルトランスデューサ37は、携帯電話10をより薄くすることができ るように、携帯電話10の背面に沿って配置することができる。 また、送信システムは、携帯装置２のバッテリ51を充電するのに用いることも できる。基礎ユニット１は、送信機61に接続されたバッテリ充電信号発生器52を 備えている。この発生器52は、基礎ユニット１のフェライトロッドトランスデュ ーサの１つを介して、携帯装置２のフェライトロッドトランスデューサ40へと送 られる再充電信号を生成する。図２に示す電話の実施の形態では、ヘッドセット 20およびトランスデューサ40は、収納部19に収納されている時には、既知の方向 を有しているので、再充電信号を誘導的に送信するためには、携帯電話10中のた だ１つのトランスデューサを動作させればよい。図３に図示されているように、 携帯装置２のトランスデューサ40からの配線は、バッテリ51 を充電するのに用いられるバッテリ充電器50に接続されている。 以上、本発明による通信システムを、コンチャ型ヘッドセット20および基礎ユ ニット１としてのセルラーまたはコードレス電話ハンドセット10に関して説明し たが、本発明は、その他のタイプのヘッドセットおよびユーザに合わせて容易に 改変することができる。ヘッドセットは、頭にかぶるタイプ、片耳にはめるタイ プ、あるいは両耳にはめるタイプのいずれでもよい。また、このシステムは、従 来のデスクトップ電話への無線接続として用いることもできる。そのようなシス テムもまた、コードレスハンドセットについて既に述べたのと同様に動作するこ とになる。このようなユニットのいくつかが近接した範囲内で用いられることも あるので、妨害は、単なる一問題以上のものになりうる。よって、このシステム は、さまざまな周波数で動作するように設計されうるし、有意な妨害を受ける可 能性の低い送信・受信用の周波数を選択することもできる。同様に、このシステ ムは、音声データ入力、音声伝送および電話の機能を実現するために、固定型ま たは携帯型のコンピュータと共に用いることもできる。また、このシステムは、 パーソナルディジタルアシスタント（ＰＤＡ)、コードレス電話、ＰＣＳおよび ＳＭＲセルラー電話、トゥウェイ（ビデオゲーム）、双方向半２重機器（ウォー キートーキー、ＣＢ）あるいは双方向全２重機器（電話）のようなその他のタイ プの通信システムと共に用いることもできる。基礎ユニットが固定型であり、か つユーザがその基礎ユニットに対して限られたいくつかの位置にいる可能性が高 い場合には、相互インダクタンスが０である部分に遭遇することなく、基礎ユニ ットで用いられるトランスデューサの数を減らすことができる。誘導磁界を発生 するのに、別のトランスデューサシステムを用いてもよい。具体的には、異なる 複数の周波数について単一のトランスデューサを送信および受信用に用いるので はなく、別々のトランスデューサを用いてもよい。 以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、当業者であれば、さまざまな 変更、改変および改良を容易に発想可能であろう。そのような変更、改変および 改良は、本発明の精神および範囲内に入るものと意図されている。よって、以上 の説明は、単に一例を示すものにすぎず、限定を意図しているものではない。本 発明は、添付の請求の範囲およびそれに等価であるものによってのみ限定される ものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コブラー，パトリック ジェイ. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02178，ベルモント，コンコード アベニ ュー 105 (72)発明者 バトラー，ニール アール. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01720，アクトン，スクール ストリート 144

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．通信システムであって、 第１の信号を入力する基礎ユニット入力、 第２の信号を出力する基礎ユニット出力、および 少なくとも３つの直交トランスデューサと、該入力および該直交トランスデュ ーサに接続され、該直交トランスデューサの少なくとも１つを選択的に動作させ ることによって、該第１の信号に基づいて第１の誘導磁界を発生する選択手段と 、該出力および該直交トランスデューサに接続され、該直交トランスデューサの 少なくとも１つの上で第２の誘導磁界を受け取り、該第２の誘導磁界を該第２の 信号に変換する受け取り手段と、を有する基礎ユニットトランスデューサシステ ムを備えた基礎ユニットと、 該基礎ユニットから離れ、該第１の誘導磁界内に配置された携帯ユニットであ って、 第３の信号を入力する携帯ユニット入力、 第４の信号を出力する携帯ユニット出力、および 該携帯ユニット入力に接続され、該基礎ユニットが該第２の誘導磁界内にある ように該第３の信号に基づいて該第２の誘導磁界を発生し、かつ該携帯ユニット 出力に接続され、該第１の誘導磁界を該第４の信号に変換する、携帯ユニットト ランスデューサシステムを備えた携帯ユニットと、 を備えた通信システムにおいて、 該基礎ユニットトランスデューサシステムおよび該携帯ユニットトランスデュ ーサシステムが、該第１の誘導磁界および該第２の誘導磁界が同時に発生され、 変換されるように動作し、 該基礎ユニットトランスデューサシステムの該選択手段が、該携帯ユニットト ランスデューサシステムと連係して動作することによって、該第１の誘導磁界お よび該第２の誘導磁界が、該携帯ユニットおよび該基礎ユニットの相対的位置お よび方向に関わりなく受け取られるように、該トランスデューサ上の信号の強度 に基づいて、該少なくとも１つの直交トランスデューサを選択する、通信システ ム。 ２．前記の少なくとも１つの直交トランスデューサが、前記第１の誘導磁界内 にいくつかの点において、該基礎ユニットと該携帯ユニット間に発生する相互イ ンダクタンスが０である部分（mutual inductance null）をなくす、請求項１に 記載の通信システム。 ３．前記基礎ユニットが、前記第１の信号を入力する元であり、前記第２の信 号を出力する対象である通信ネットワークに接続されている、請求項１又は２に 記載の通信システム。 ４．前記携帯ユニットがヘッドピースであり、前記携帯ユニット入力がマイク ロホンであり、前記携帯ユニット出力がスピーカである、請求項１又は２に記載 の通信システム。 ５．前記第１の誘導磁界が第１の搬送波周波数を有しており、前記第２の誘導 磁界が、該第１の搬送波周波数とは異なる周波数を有する第２の搬送波周波数を 有している、請求項１又は２に記載の通信システム。 ６．前記基礎ユニットトランスデューサシステムが、前記第１の誘導磁界を発 生する少なくとも３つの直交送信トランスデューサと、前記第２の誘導磁界を前 記第２の信号に変換する少なくとも３つの直交受信トランスデューサとを備えて いる、請求項１又は２に記載の通信システム。 ７．前記携帯ユニットトランスデューサシステムが、前記第２の誘導磁界を発 生する送信トランスデューサと、前記第１の誘導磁界を前記第４の信号に変換す る受信トランスデューサとを備えている、請求項１又は２に記載の通信システム 。 ８．通信ネットワークと通信する方法であって、 第１の信号を該通信ネットワークから入力するステップと、 少なくとも３つの直交トランスデューサを有するトランスデューサシステムの 少なくとも１つのトランスデューサに該第１の信号を選択的に供給することによ って、該第１の信号に基づいて第１の誘導磁界を発生するステップと、 該第１の誘導磁界を第２の信号に変換するステップと、 第３の信号を受け取るステップと、 該第３の信号に基づいて第２の誘導磁界を発生するステップと、 該トランスデューサシステムの該直交トランスデューサの少なくとも１つの上 で、該トランスデューサ上の信号の強度に基づいて、該第２の誘導磁界を選択的 に受け取ることによって、該第２の誘導磁界を第４の信号に変換するステップと 、 該第４の信号を該通信ネットワークに出力するステップと、 を含む方法。 ９．前記第２の信号が音声である、請求項８に記載の方法。 10．前記第３の信号が音声である、請求項８に記載の方法。 11．前記通信ネットワークが電話システムである、請求項８に記載の方法。 12．前記通信ネットワークがセルラー電話システムである、請求項８に記載の 方法。 13．通信システムであって、 第１の信号を入力する第１ユニット入力、 第２の信号を出力する第１ユニット出力、および 該入力に接続され、該第１の信号に基づいて第１の誘導磁界を発生し、かつ該 出力に接続され、第２の誘導磁界を該第２の信号に変換する、第１ユニットトラ ンスデューサシステムを備えた第１ユニットと、 該第１ユニットから離れ、該第１の誘導磁界内に配置された第２ユニットであ って、 第３の信号を入力する第２ユニット入力、 第４の信号を出力する第２ユニット出力、および 少なくとも３つの直交トランスデューサと、該第２ユニット入力および該直交 トランスデューサに接続され、該直交トランスデューサの少なくとも１つを選択 的に動作させることによって、該第３の信号に基づいて該第２の誘導磁界を発生 する選択手段と、該第２ユニット出力および該直交トランスデューサに接続され 、該直交トランスデューサの少なくとも１つの上で該第１の誘導磁界を受信し、 該第１の誘導磁界を該第４の信号に変換する受信手段と、を有する第２ユニット トランスデューサシステムを備えた第２ユニットと、 を備えた通信システムにおいて、 該第１ユニットトランスデューサシステムおよび該第２ユニットトランスデュ ーサシステムが、該第１の誘導磁界および該第２の誘導磁界が同時に発生され、 変換されるように動作し、 該第２ユニットトランスデューサシステムの該選択手段が、該第１ユニットト ランスデューサシステムと連係して動作することによって、該第１の誘導磁界お よび該第２の誘導磁界が、該第２ユニットおよび該第１ユニットの相対的位置お よび方向に関わりなく受け取られるように、該トランスデューサ上の信号の強度 に基づいて、該少なくとも１つの直交トランスデューサを選択する、通信システ ム。 14．通信システムであって、 通信ネットワークと通信する基礎ユニットであって、 該通信ネットワークからの第１の信号を入力する基礎ユニット入力、および 少なくとも３つの直交トランスデューサを有し、該第１の信号に基づいて第１ の誘導磁界を発生する、基礎ユニットトランスデューサシステムを備えた基礎ユ ニットと、 該基礎ユニットから離れ、該第１の誘導磁界内に配置された携帯ユニットであ って、 該携帯ユニットおよび該基礎ユニット間の相対的位置に関わりなく、該第１の 誘導磁界を第４の信号に変換する携帯ユニットトランスデューサシステム、およ び 該携帯ユニットトランスデューサシステムに接続され、該第４の信号を出力す る携帯ユニット出力を備えた携帯ユニットと、 を備えた通信システムにおいて、 該３つの直交トランスデューサが、該第１の誘導磁界内にいくつかの点におい て、該基礎ユニットと該携帯ユニット間に発生する相互インダクタンスが０であ る部分（mutual inductancenull）をなくす、通信システム。 15．前記通信ネットワークが電話システムである、請求項14に記載の通信シス テム。 16．前記通信ネットワークがセルラー電話システムである、請求項14に記載の 通信システム。 17．前記基礎ユニットトランスデューサシステムが、少なくとも１つのフェラ イトロッドトランスデューサを備えている、請求項14に記載の通信システム。 18．前記基礎ユニットトランスデューサシステムが、少なくとも１つのループ トランスデューサを備えている、請求項14に記載の通信システム。 19．前記携帯ユニットが、少なくとも１つのフェライトロッドトランスデュー サを有するヘッドピーストランスデューサシステムを備えている、請求項14に記 載の通信システム。 20．前記基礎ユニットが、前記携帯ユニットを該基礎ユニットに取り付ける収 納部をさらに有している、請求項14に記載の通信システム。 21．前記収納部が、前記携帯ユニットが前記基礎ユニットに取り付けられる時 に、該基礎ユニットと前記通信ネットワークとの接続を絶つ手段を備えている、 請求項14に記載の通信システム。 22．前記携帯ユニットが前記基礎ユニットに取り付けられる時に、該携帯ユニ ット内のバッテリを充電する充電手段をさらに備えている、請求項14に記載の通 信システム。