JPH1150517A - 排水性舗装用暗渠側溝 - Google Patents

排水性舗装用暗渠側溝

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JPH1150517A
JPH1150517A JP24329197A JP24329197A JPH1150517A JP H1150517 A JPH1150517 A JP H1150517A JP 24329197 A JP24329197 A JP 24329197A JP 24329197 A JP24329197 A JP 24329197A JP H1150517 A JPH1150517 A JP H1150517A
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slit
drainage
pavement
water
drain
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JP24329197A
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Teruo Hatori
照夫 羽取
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 舗装内へ浸透した雨水と浸透しない表面水と
を連続的に排水し、日常管理においても路上作業で機能
の維持回復が容易な排水性舗装用暗渠側溝とする 【解決手段】 暗渠側溝(1)の上版(14)のスリッ
ト(9)と、側面からスリットまで上版(14)を横に
貫通する水抜孔(11)を所定間隔に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水性舗装におい
て、舗装内に浸透した雨水と浸透しない表面水とを道路
に沿って連続的に排出する排水性舗装用暗渠側溝に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、路肩まで排水性舗装を施す場合、
特別な排水処理施設を設けることなく排水性舗装と縁石
や舗装止めの間に溝を設けて排水するほか、舗装側端に
沿って導水・集水パイプとしてφ20〜φ50mm程度
のスパイラルドレーン管などを埋設して集水ますに排出
している。このほかポーラスコンクリートで成型した側
溝によるか、側壁上部に水抜孔を設けた側溝を使用して
側壁から直接舗装内に浸透した雨水を排水している。浸
透しない表面水は、上面から連続落下する工法として例
えば特開平7−166598による門型側溝や、特開平
−311980によるスリット付き蓋が用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の排水性舗装と縁
石との間に溝を設けるものは、ごみや土砂等の清掃が適
切に行われないと排水に支障を生じやすい欠点があり、
導水 集水パイプの埋設による場合には高価になりすぎ
ると同時に、集水ますへの導水距離が10m〜20mと
長いため排水機能が低下しやすい。また、ポーラスコン
クリート側溝では舗装止め部分の必要強度を確保しにく
くさらに側溝上部に水抜孔を設けるもので蓋をはめこみ
暗渠とする場合には、側壁からの排水が蓋と側溝内側の
間隙を通って側溝へ放出するまでの目詰まりによって排
水機能の保持が期待できず、水抜孔吐口からの逆向き注
水も暗渠構造のため不可能で、排水性機能回復や維持管
理上充分なものとなっていない。
【0004】本発明は、門型声付き側溝あるいはボック
スカルバート等の暗渠側溝を舗装側端に沿った縦断排水
管として設置し、排水性舗装体内に浸透した雨水と浸透
しない路面水とを排水する工法において、ごみや土砂の
排除を特に必要とせず、排水が道路延長沿いに側溝内に
最短距離で放出され、また日常の維持管理や排水性舗装
機能の回復も容易で強度上の弱点がなく同時に浸透しな
い表面水をも上面から落下排水せしめ、浸透しない表面
水が大雨で多量となっても道路沿いに連続する十分な排
水能力を有し、路面のたん水が生じなく、さらに適宜の
排水勾配によって排水量が少ない場合でも適度な掃流力
をもつ暗渠側溝を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の排水性舗装用暗渠側溝において、底部を自由
勾配に先施工する門型側溝の場合には、舗装止めとなる
側面から上版を横に貫通してスリット内に排水する水抜
孔を適宜に設けた暗渠構造とする。蓋付き側溝の場合に
おいては、蓋受部壁高が排水性舗装厚さに対応して左右
に段差のある側溝と、側面から貫通してスリットまたは
スリット状落下口内に排水する水抜孔を適宜に設けた蓋
とを組合せた暗渠側溝構造とする。そして、ボックス一
体型の場合には側面から上版を横に貫通してスリット状
落下口内に排水する水抜孔を適宜に設けた暗渠側溝構造
としている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の暗渠構造を排水性舗装に
用いる場合は舗装止め部からスリットに貫通する水抜孔
を所定間隔に設け、舗装内へ浸透した雨水を各水抜孔か
ら道路延長沿いに均等に排水するものである。水抜孔は
φ20〜30mm程度でスリットに向って5〜10%程
度の下り勾配とするのがよい、
【0007】水抜孔の呑口部は、上縁が庇となるように
1〜2cm凹みとする場合には、庇直下は直接転圧の及
ばない空隙率の大きい承水部が形成される。
【0008】さらに、舗装厚さに合わせて舗装止め沿い
に排水性混合物か、排水性樹脂コンクリートを施しても
よく、または承水用パイプとしてφ20mm程度の合成
樹脂網状管などを充填することもある。
【0009】舗装内へ浸透しない表面水は、上面スリッ
トから暗渠側溝内に落下排水する。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0011】図1、図2、図3および図4に実施例の施
工状態を示す。図1は先施工の底部(13)に門型側溝
(4)を載置した暗渠側溝(1)であり、上版(14)
に小梁(15)を残しスリット(9)が形成されてい
る。水抜孔(11)は、呑口が4〜5cm厚さのアスフ
ァルト排水性舗装(2)の厚さに対応して設けられ、門
型側溝の上版を横に貫通してスリット内が吐口となって
いる。(3)は不透水層を示す。図2は落蓋側溝(5)
に蓋版(6)をセットした暗渠側溝(1)であり、蓋版
(6)には小梁(15)を残しスリット(9)が形成さ
れている。落蓋側溝(5)の蓋受部壁高は、排水性舗装
の厚さに対応して蓋版(6)の側面(16)が露出する
ように左右に段差(17)が設けられている。なお側面
(16)の露出を限定し、落蓋側溝(5)の蓋受部壁高
の段差(17)を必要箇所のみ切欠によって設けること
でもよく、図11に実施例を示す。蓋版には水抜孔(1
1)が側面(16)の呑口からスリット(9)内の吐口
まで蓋版を横に貫通して設けられている。図3は測溝
(7)の上にL型蓋(8)を載置した暗渠側溝(1)で
ある。L型蓋(8)にはスリット状落下口(10)が形
成されており、水抜孔(11)が側面(16)の呑口か
らスリット状落下口(10)内の吐口までL型蓋を横に
貫通して設けられているが、この実施例のL型蓋のほか
側溝の上に載置する各種掛蓋に共通して適用するもので
ある。図4はボックスカルバート構造の暗渠側溝(1)
であり、上面にスリット状落下口(10)が形成されて
いる。水抜孔(11)は排水性舗装(2)の厚さに対応
する側面(16)の呑口凹部(12)からスリット状落
下口(10)内の吐口まで上版を横に貫通して設けられ
ている。
【0012】門型側溝(4)は図5、図6に示すとお
り、上版(14)にやや下開きのスリット(9)が設け
られ水抜孔(11)が所定間隔に配設されている。この
実施例では、上面が路面のL型街渠を形成するために傾
斜になっている。図6は上版(14)の一部に蓋受用開
口部(18)を設けた実施例であり,通常、暗渠側溝の
例えば延長10m〜20m間隔毎に用いてグレーチング
蓋掛けとし、維持管理に供するものである。
【0013】蓋版(6)は図7に示すとおり、小梁(1
5)を残しスリット(9)が設けられ、水抜孔(11)
が側面(16)からスリット内に向って配設されてい
る。この実施例では、L面がスリットに向って傾斜付き
となっている。
【0014】L型蓋(8)は図8に示すとおりスリット
状落下口(10)が設けられ、水抜孔(11)が側面
(16)からスリット状落下口に向って配設されてい
る。この実施例はスリット状落下口の向きが道路延長に
対し直角に配設された場合である。
【0015】ボックスカルバート構造の暗渠側溝(1)
は図9に示すとおり、上面にスリット状落下口(10)
が長さ方向に所定の間隔で設けられ、水抜孔(11)が
側面(16)から各スリット状落下口に回って夫々配設
されている。この実施例においては、水抜孔(11)に
呑口凹部(12)が設けられている
【0016】図10は排水性舗装の側端に暗渠側溝を設
置した状態を示し、この実施例のものは落蓋側溝(5)
に蓋版(6)をセットした暗渠側溝(1)の断面図であ
る。落蓋側溝蓋受部の壁高は、排水性舗装(2)の側端
が直接蓋版(6)の側面(16)と接触するように、一
方よりも低く不透水層(3)の上面と一致し、舗装内に
浸透した雨水を水抜孔(11)からスリット(9)に排
出し、暗渠側溝(1)内に落下排水するものである。な
お図11は落蓋側溝蓋受部の壁高を左右同一のままと
し、蓋版の水抜孔(11)に対応する部分のみ切欠いて
段差(17)とした落蓋側溝(5)の実施例である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載されるような効果を奏する。
【0018】排水性舗装内へ浸透した雨水が、道路延長
に沿って均等に舗装止部からスリットへ流出し、暗渠側
溝内に落下排水される。
【0019】浸透しない表面水が多量であっても、上面
からスリットに沿って連続し均等に暗渠側溝内に落下排
水するので路面のだん水がなく、交通障害を来すことも
ない。
【0020】排水孔端末の位置がスリット内の路面近く
にあり、排水性舗装の日常の維持管理や機能回復での高
圧水洗浄と空隙目詰まりの吸引除去作業の際には、補助
工法として排水孔吐口からの逆向き注水を適宜に路上か
ら行うことができる。
【0021】排水孔は、上版ないし蓋版の厚さの中間帯
を中立軸に沿って配設されるため、上下縁の強度に悪影
響しない。また、排水孔呑口の凹部形成は型枠のみの対
応でよく、排水孔の形成も単にパイプを補強鉄筋と一緒
に埋設することでも足りるので、工場生産は容易で通常
の暗渠側溝と同等に安価に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先施工の底部に門型側溝を載置した暗渠側溝の
実施例を示す切欠斜面図である
【図2】落蓋側溝に蓋版をセットした暗渠側溝の実施例
を示す切欠斜面図である。
【図3】側溝の上にL型蓋を載置した暗渠側溝の実施例
を示す切欠斜面図である。
【図4】ボックスカルバート構造の暗渠側溝の実施例を
示す切欠斜面図である。
【図5】図1の実施例における門型側溝の斜面図であ
る。
【図6】図1の実施例における上版の一部に蓋受用開口
部を設けた門型側溝の斜面図である。
【図7】図2の実施例における蓋版の斜面図である。
【図8】図3の実施例におけるL型蓋の斜面図である。
【図9】図4の実施例におけるボックスカルバート構造
暗渠側溝の斜面図である。
【図10】図2のa〜a線にそった断面図である。
【図11】図10の実施例における段差を必要箇所のみ
切欠いて設けた落蓋側溝の斜面図である。
【符号の説明】
1 暗渠側溝 2 排水性舗装 3 不透水層 4 門型側溝 5 落蓋側溝 6 蓋版 7 側溝 8 L型蓋 9 スリット 10 スリット状落下口 11 水抜孔 12 呑口凹部 13 底部 14 上版 15 小梁 16 側面 17 段差 18 蓋受用開口部
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水性舗装側端に沿った縦断排水管とし
    て設置し、舗装体内に浸透した雨水を水抜孔(11)か
    らスリット(9)ないしスリット状落下口(10)内に
    排出すると同時に、浸透しない表面水をも上面からスリ
    ット(9)ないしスリット状落下口(10)から落下排
    水する構造として、水抜孔端末の位置を路面に近接せし
    めることにより、日常の排水性舗装機能回復や維持管理
    における水抜孔(11)の吐口からの逆向き注水を路上
    からの作業で可能とする組合せ又は、一体構成の排水性
    舗装用暗渠側溝。
  2. 【請求項2】 側面(16)から上版(14)を横に貫
    通してスリット(9)内に排水する水抜孔(11》を長
    さ方向に所定間隔に設けた門型側溝(4)。
  3. 【請求項3】 側面(16)から横に貫通してスリット
    (9)内に排水する水抜孔(11)を適宜数設けた蓋版
    (6)。
  4. 【請求項4】 側面(16)から横に貫通してスリット
    状落下口(10)内に排水する水抜孔(11)を適宜数
    設けた側溝用掛蓋ないしL型蓋(8)。
  5. 【請求項5】 側面(16)から上版(14)を横に貫
    通してスリット状落下口(10)内に排水する水抜孔
    (11)を長さ方向に所定間隔に設けたボックスカルバ
    ート暗渠側溝(1)
JP24329197A 1997-08-06 1997-08-06 排水性舗装用暗渠側溝 Pending JPH1150517A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100424281C (zh) * 2006-09-29 2008-10-08 天津市博安塑胶制品有限公司 线状隐形集水装置
JP2009256973A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Tomio Tsurusu 側溝ブロック
JP2017106291A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 正剛 大嶋 エプロンにアスファルト舗装するプレキャストコンクリート街渠用蓋掛けu形側溝
CN108256172A (zh) * 2017-12-26 2018-07-06 同济大学 一种顶管下穿既有箱涵过程中险情预警预报方法

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