JPH11502981A - スピーカーの、またはスピーカーに関する改善 - Google Patents

スピーカーの、またはスピーカーに関する改善

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Abstract

(57)【要約】 スピーカは、有効サンプリングレートを上げるためにディジタルインターポレータに接続するディジタル入力信号ポートを有しており、ディジタルインターポレータの出力は、信号遅延振幅検出器に供給された後、場合によっては入力信号の短期ダイナミックレンジが縮小された後に、ディジタル入力信号を複数の1進信号にコード化する1進エンコーダに賦与され、これら複数の1進信号は、それぞれに遅延ならびにパルス整形された後、振幅検出器ならびに出力音量を変更する人間のオペレータから出された信号によって平均パワー駆動レベルを制御する変換器ドライバを介して、実質的に同一な複数個の音響変換器に賦与される。

Description

【発明の詳細な説明】 スピーカーの、またはスピーカーに関する改善 技術分野 本発明は、アナログ様式またはディジタル様式の電気信号から音を発生するスピ ーカに関するものである。背景および先行技術 従来のアナログスピーカはよく知られており、高度に発達している。これらの働 きは、ある種の電気機械式モータであるムービングコイルによって駆動されるダ イアフラム(通常は1個のダイアフラム)の振動によるものである。電気機械式 モータとしてはムービングコイルが圧倒的に多く使用されているが、静電形、圧 電形、電離形装置のいずれもが試行および使用されている。概してアナログスピ ーカは、スピーカ装置の聴取者に聞こえる瞬間音圧を再生するものと一般に解釈 されている滑らかに変化するアナログ電気信号と厳密に同期して、ダイアフラム の全体または一部を振動することによって所望の音を再生しようとする。そのよ うなアナログスピーカ固有の制約は下記に付随する: 使用されるダイアフラムの有限な(無限でない)スチフネス(屈曲によって ダイアフラムが剛体となって振動しなくなり、時として「ダイアフラムのブレー クアップ」と呼ばれる音のひずみの原因となる)ダイアフラムの全範囲が単位面 積あたり一様力で駆動されない装置の高可聴周波数のときに重大問題であるが、 これは静電形装置を除くほとんどの形のスピーカに該当する。この問題を最小限 にするために特殊な高スチフネス材が使用されてきた; 使用されるダイアフラムの有限な(ゼロでない)質量(質量によってダイア フラムに有意義な慣性が生じるので、振動されて音を生じる空気の質量と抵抗に よっ てスピーカのダイアフラムが影響を受けることはない)は、実際のモータで達成 されうるダイアフラム速度の変化率に制約を課し、やはり高可聴周波数で問題を 生じる。前述のスチフネスによる制約と質量による制約は一般に相互に影響しあ う − 特定材料からなるダイアフラムは堅くすることもできるが、通常は追加 質量の分だけ費用がかかる; 電気機械的モータの直線性と効率および適切な帯域(例えば、20Hz−2 0KHz)で電気機械的モータから出力される動力。一般に物理的に大きいモー タほど大きな出力が可能であるが、材料の制約と除熱特性により、出力は長さ寸 法の二乗で増すのに対し、可動部品の質量はその長さ寸法のほぼ三乗で増える傾 向があり、結果として、性能に対する高周波制約が小さくなるためにその帯域幅 が狭くなる。また、利用可能材料が制限される小型で高出力のモータに、それに 付随する除熱の問題もある; 特定の前面面積のスピーカの最低作動周波数で出せる音響パワーは、ダイア フラムが(しばしば「到達距離」として知られている)そのほぼ直線的な領域内 で働く際に達成しうる最大振幅に直接に比例する。ムービングコイル形モータは 、その出力が線形である場合、コイルの作動部が常に線形磁界で振動しなくては ならないので到達距離に制約が課せられ、また、実用磁石で実現される一様な磁 界長さに対する現実的制約と、磁石の間隙の向こうのコイルを振動できるオーバ ーハングに対する現実的制約とが存在する。ダイアフラムの動作時には軸方向に 、非駆動状態のときは縦方向にダイアフラムがセンタリングされた状態に保つ働 きを備えたダイアフラムのサスペンションも、許容直線性で実現される到達距離 に制約を加える。一般にサスペンションはダイアフラムの制止位置からの偏向に 比例した抑制力を生じ、また、ダイアフラムは一般にそのような力を支配する低 周波で著しい非直線性を発生する。この非直線性は位置フィードバックによって 克服 されるが、モーターのワット損と発熱の増大という犠牲を伴う。また、この方法 では、制御領域の限界に接近すると、はっきりと聞こえるひずみを生じ、過負荷 レスポンスが非常に悪くなる。静電形スピーカでは到達距離に他の制約が課せら れるが、これは、少なくとも一部は、比較的低い駆動電圧で適度な出力を発生さ せるために励振器の電極とダイアフラムとの間隔を狭くとらねばならないという 要件によるものである。電極の距離は、ダイアフラムの到達距離に絶対的な制約 を生じるので、この問題の解決法は、より高い駆動電圧またはより大きなダイア フラムを利用してより高い音響パワーを達成する以外にない。圧電効果は小効果 であるので、圧電形モータの到達距離は生来非常に小さい(一般にある種の機械 的レバー、例えば「ベンダ」構成、では増大されるが、利用できるのは概して1 0-9m/ボルト未満の直接偏向である。); 前述の制約のいくつかに対する妥協的解決策は、それぞれの周波数範囲で作 動するように各々最適化された狭い帯域幅のスピーカを2個、3個、または4個 さえも配置し、それらの全体範囲が可聴周波数範囲全体をカバーするようにする ことである。入力信号は、「分割」装置(低域、帯域、高域フィルタの何らかの 組合せ)の前置電力増幅または後置電力増幅によって適切な周波数帯域に分割さ れる。この技術は前述の制約を緩和するに過ぎず、分割領域における均一でない 周波数レスポンス、個々のスピーカー帯域間の不均衡、フィルタによる位相ひず み、後置増幅フィルタの電力損と制振低減、前置増幅フィルタのコストと複雑さ の増大等、それ自体の問題が出る; 前述(ならびに他)の非直線性の全ての原因によってもたらされる影響によ り、高品質高忠実度スピーカとしてのひずみ値が約1%より優れていることは滅 多にない。非常に高価な、現時点での最高技術水準の装置ですら、全般として可 聴範囲の0.5%を越える優れたひずみレベルを達成することは不可能である; ダイアフラムによって振動される空気の質量は一般にダイアフラム自体の質 量よりもはるかに小さい(静電形スピーカでは極めて小さい)ので、また、ダイ アフラムに対する空気の粘性抵抗反力は一般にダイアフラムのサスペンションに よってダイヤフラムに生じるスプリング力よりはるかに小さい(繰り返すが、静 電形スピーカーでは極めて小さい)ので、スピーカのモータに与えられる駆動電 力の大部分はスピーカの構成要素を動かすのに使用され、空気の振動すなわち音 響パワーの生成には小部分しか使用されない。従って、そのようなスピーカは極 めて効率が悪い。適切なスピーカにホーンを搭載することによって、その効率を 上げることもできるが、ホーンのフレア係数が小さくなければ、非直線性が意味 をなさず、可聴低周波数作動用のホーンの物理的サイズが非実用的に大きくなる 可能性がある。典型的な高忠実度スピーカは1%程度の効率(音響パワーを入力 電力で除算したもの)を備えることができるが、ホーン式スピーカは恐らくその 周波数範囲内で効率(音響パワーを入力電力で除算したもの)が30%から40 %の高さになる; 1個または複数のアナログスピーカ装置を格納するエンクロージャは出力音 質に非常に大きな影響を及ぼすが、高いパワーレベルで高忠実度再生を実現しよ うとすると、現状の技術水準ではエンクロージャは概して重いか、大型か、ある いは大型且つ重量になる。かさばったエンクロージャは、家庭で使うには明らか に不都合である。かさばったエンクロージャは、巡業演奏者がコンサートで使っ たりするようなポータブル録音再生システムでも問題がある; ほとんどのアナログスピーカで、線形駆動要件として、はっきり感知できる 電力の線形駆動増幅器が要求されるが、標準的なA級高品質デザインは非常に非 効率的である(30%程度)であり、ひずみをごく低くすることが更に困難なB 級デザインでも60%より優れていることは滅多にない。パルス幅変調(PWM )増 幅器が使用されており、それらの効率は90%−95%領域でかなり高くするこ とが出来るが、低雑音、低ひずみの最も厳しい忠実度基準を実現するのは至難で ある。スピーカ自体が低効率であることを考え合わせると、線形アナログ増幅器 および線形アナログスピーカの組合せでは、音響パワー出力に対する電力入力の 効率が0.3%程度という低さであり、高忠実度の場合、1%より高くなること はほとんどない。電池の大きさと重量がかなり大きくなる可能性があり、また、 電池のエネルギーの大部分が熱となって捨てられるので、このことは携帯型電池 作動機器の場合に問題である。家庭用オーディオシステムでは、機器をその使用 温度範囲に維持するために無駄な熱を排除しなくてはならず、その結果、放熱領 域のサイズは、そうでなければ必要ないほどの大きさとなる。 使用に供されている高品質ディジタルオーディオ材料の今日の普及により、しば しば固有ひずみレベル0.002%程度の16ビット2進形式でひずみレベル1 %程度(500倍の悪さ)で作動するアナログ高忠実度スピーカシステムが、( ラジオ、テレビ、コンパクトディスク(CD)、ディジタルテープを含む)再生 音を聞く際の目下の音質制限要因となっていることは明白である。電子機器の最 近の傾向は、電力の無駄を減らすのみならず機器の動作温度を低くして小型化、 高信頼性、ならびに携帯性を図り、また、小型電池による動作を可能にするため に、消費電力を最小限にすることである。繰り返すが、効率レベル0.3%から 1%で作動する線形アナログ電力増幅器/スピーカの組合せは、この傾向から外 れている。最後に、現今、ディジタル音源データは珍しくなく、ディジタルラジ オならびにディジタルテレビの出現により益々普及するであると予測されるが、 ディジタル音源データ再生用の従来の高忠実度システムはいずれもアナログスピ ーカに賦与するアナログ信号を生成するためにアナログ信号システムのどこかに ディジタル−アナログコンバータ(DAC)を内蔵する 必要がある。DAC自体、更なる雑音とひずみを発生させ、システムに既存の雑 音とひずみを増大し、また、費用も余分にかかる。 前述のアナログスピーカの制約の一部または全部を克服するディジタルスピーカ デザインを開発しようとして数多くの試みがなされてきた。これらはいくつかの 分類に分けられる: 疑似ディジタルスピーカ − ディジタル入力端子を備えた装置は、線形増 幅器によってもたらされる既知のひずみの補正を入力信号に施す等のために使用 されるディジタル信号処理(DSP)装置と、やはり装置に内蔵されていて出力 音響を生成するアナログスピーカとを具備していることを特徴とする。そのよう なシステムではひずみ効果は全体として僅かばかり改善されているが、効率は全 く向上しておらず、ひずみの数字は依然として0.1%よりはるかに悪い。その ようなシステムは本質的に前述の全部の制約を受け、DSPシステムを利用する ことによって制約のいくらかを僅かながら補正している。 ムービングコイルディジタルスピーカ − タップ付き(すなわち複数のセ クションに分かれた)「ボイスコイル」を従来のアナログムービングコイルスピ ーカに利用していることを特徴とする。その思想は、タップ間の巻数比が1:2 :4:8:16:32:64:128:256:等という形をとる場合、タップ が異なる巻数に接続されれば、タップへの直接2進ディジタル入力は、2進ディ ジタル信号によって表される線形信号のものと相等しい正味アンペア回数効果を 生じる、というものである。この装置は下記の理由により欠陥がある: a) 従来の(線形)ムービングコイルスピーカを基礎とした動作であ る ので、その装置の全ての問題を持ち込んでいる。(また、それらのいずれもが軽 減されていない。) b) 従来のスピーカのボイスコイルは巻数の小さいもの(通常は30 −100)ばかりで、これを8個程度の2進関係ターンタップに正確に分割する 場合、ボイスコイルが置かれている磁石内の狭い空隙からタップのワイヤを引か なくてならないために、全く付随的な正確度の問題であるにも拘らず、1個また は複数個の最下位ビット用の部分ターンタップが必要とされる。装置を10また は12ビットに拡張するのは実現不可能である。従って、この装置は早くも0. 5%−1%の誤差(ひずみ)レベルで動作している。 c) タップ付きボイスコイルは2進ディジタル信号によって駆動され るので、すべて1から成るコードが次の上方コードに変わるときに必ず大きな過 渡電流が生じるが、これは、信号のタイミングの不可避的なスキューと、ボイス コイルの個々のセクションの漏れインダクタンスによって引き起こされる誘導ス パイクと、個々のタップ付きセクションの整合性と対称度の不正確さ、とによる ものである。出力の直線性は概してディジタルドライバによってタップ付きセク ションに供給される入力電流の直線性よりはるかに劣っており、その結果、アナ ログスピーカ単体について上に述べられたものを越える更なる出力ひずみを生じ る。 圧電形ならびに静電形ドライバに依存するもの − ダイアフラムの面積が 複数の個別領域に分割され、それらの面積比は1:2:4:8:16:32:6 4:128:256:512などである。[例えば、Etnde d'un haut-parleur piezoelectrique assurant la conversion numerique-analogique ACUSTI CA Vol.60(1986)、Brissaud M.と D.Noterman 共著; 日本国特許第836 5856(830414)号明細書、日本国特許第825236号明細書、日本 国特許第3106300号明細書、日本国特許第58121897号明細書、日 本国特許第89244151号明細書を参照されたい。)静電形スピーカのダイ アフラムに与えられる総駆動力はダイアフラムの面積に比例し、個々の導線を介 してそのような2進関係領域に直接に2進ディジタル信号を供給することにより 、原則的に特定のディジタル入力信号に対応する適切な力がダイアフラムに生成 される。実際には、沿端効果を考慮すると、面積を正確に求めることにかかわる 深刻な問題、ならびに、タップ付きボイスコイルディジタルスピーカに関して前 述されたコード変更ポイントでの過渡事象の問題がある。最後に、この装置は( 実際の装置で最も似通うところの多い)静電形スピーカの固有直線性を基礎とし 、従来の線形静電形スピーカのサイズ、コスト、複雑性といった全部の問題を固 有直線性と一緒に持ち込んでいる。同様の考えは、圧電形ディジタルスピーカ( ここでは、力は再び圧電材料上の電極の面積に比例している)にも適用されるが 、全体装置に1種類の圧電材料を使用する場合には、(高出力に必要な)大型部 品が高価になる(製作するのが難しい)とか、沿端効果によって問題がまたも起 きるといった別の問題が発生する。このテーマに関する変更態様は、適切数の等 面積の変換器(すなわち、1個、2個、4個、8個、16個、32個等)で2進 関係領域を構成し、そのようなグループの各々が同一パルス信号によって並列に 駆動されることを特徴とする米国特許第4515997号明細書に記載されてい る。これは、(すべて全く同じ)変換器素子の大量生産に関わる問題を救うため にクレームされたものであるが、複数の等面積変換器が2進関係サイズの複数グ ループに移行されただけであるので、依然としてタップ付きボイスコイルの事例 に関連して先に述べられたコード変更ポイントの整合ならびに過渡事象の問題か ら逃 れられない。 パルス幅変調(PWM)も「ディジタルスピーカ」に関連して使用されてい る。ここでは、アナログまたはディジタル入力信号は、瞬間マークスペース率が 入力信号の瞬間値に比例し、マークスペース率50%がゼロ入力信号に対応する 、2レベル(ある意味で2進)のディジタル波形に変換される。PWM波形の周 波数は、一定の場合とそうでない場合があるが、最高入力周波数よりはるかに高 い必要があり、このことは、音響装置の場合、実際には約40KHz以上でなく てはならないことを意味する。この基準が満足される限り、実際の周波数はさほ ど重大ではない。ディジタル入力信号の場合は、まったくディジタル式にPWM 波形を生成することが可能である。しかし、音響出力を行う場合、PWM信号は 従来の線形変換器(例えば、ムービングコイルスピーカ)に賦与される。その結 果、変換器の慣性により、変換器は(瞬間的にマークスペース率と同じである) PWM波形の平均値に応答し、その結果として、それは入力信号の瞬間値に相等 しくなる。装置は変換器の直線性を基礎としているので、このシステムはアナロ グスピーカならびにPWM変換プロセスに関係する他のすべての欠点を備えてお り、従って、実際にはディジタルスピーカ技術ではなくディジタル増幅器技術で ある。但し、線形増幅よりも高効率であるという長所がある。次に、完全性つい て言及する。 出力変換器で2進ディジタルコード化を利用した場合に遭遇する一般的な問題: ディジタルスピーカシステムを作る際の前述のすべての試みは、2進コードが、 (実際問題としてもっともな想定である)装置の入力側のみならず、出力変換器 に至るまでのディジタル信号媒体であると想定している。これが実際に深刻な技 術上の問題を 引き起こす原因である。 n-ビットのシステムで、出力の最下位ビット(LSB)に使用される変換器は 、(n-ビットに含まれる想定符号ビットを割り引く)最上位ビット(MSB) の2n-2倍未満の電力レベルで作動する。従って、8-ビット(妥当な音再生に利 用できる最小限)のシステムの場合、MSBとLSBの間の出力比は64である 。音発生装置の絶対的に機械的な性質(音は空気の機械的振動である)のため、 広いダイナミックレンジのせいでLSBならびにMSB変換器に使用される装置 タイプに深刻なデザイン制約が課せられ、従って、装置間の整合をとることが非 常に難しくなる − LSBならびにMSB変換器間の電力レベルの比率が25 0から1000倍程度である、より実際的な10または12ビットのシステムを 考えた場合、および、16-ビットのシステムの場合、その比率は16000を 越える。 2進重み付き変換器(すなわち変換器配列)システムでは、多数の連続下位0ま たは1を備えた値から、多数の連続下位1または0を有する次(上方または下方 )のレベルにコードが変化するポイントで、深刻な過渡事象問題が生じる。例え ば、信号レベルが(10進)25510=(2進)0111111112から(1 0進)25610=(2進)1000000002に変化する9-ビットの2進コー ドのことを考えてみよう。この遷移では、信号自体の変化は最下位ビットだけの 非常に小さな変化である。しかし、2進コード表現は一個が0で残り全部が1と いうコードから、一個が1で残り全部が0というコードに変化する。これによっ て、個々のコードビットで2進重み付け変換器(ならびに、この問題に触れてい ない米国特許第4515997号明細書に記載の2進重み付け変換器配列)を駆 動するシステムに影響が及び、最初の状態で最上位を除く全部の変換器がターン オンされ、次の状態で最上位を除く全部がターン オフされる。従って、このコードポイント変更で半フルパワー音響変化が2回発 生する。このコード変更がほとんど聞こえないと通常予想される信号振幅の最下 位ビットの単なる変更であったにしても、これによって必然的にかなりの音響エ ネルギーが発生する。過渡電力はシステムの最下位ビットの電力レベルを基準と して増加するので、上記以外のこのような1−0および0−1の遷移は信号振幅 レンジ全体で発生し、ビット総数が増えるにつれて1つの問題で済まなくなる。 従って、ビット数を増やしてシステムの分解能を増すことは、問題を良くするの ではなく、悪くすることになる。 上に概説したスイッチング過渡事象問題の他に、そのような0−1ならびに1− 0のようなコード変更に関わるレベル誤差の問題もある。これは、実際のシステ ムでは、最上位ビット変換器と、共同作用する全部の下位ビット変換器の合計よ りも変換器有効電力または振幅が大きい最下位ビットとを、寸分違わないように 正確に整合することが容易に出来ないからである。同じことは、次の最上位ビッ ト変換器と、共同作用するその下位変換器、という上記より小範囲にも当てはま る。このような不可避の誤差は、実際問題として、システムの正確性に容易に影 響を及ぼす可能性があり、また、前述の過渡効果と全く無関係に大きなひずみ成 分をもたらす可能性がある。(やはりこの問題のことを言及していない米国特許 第4515997号明細書に記載されている)2進重み付け変換器すなわち変換 器配列システムでは、原則論で考えるにせよ、この問題は極限の機械的精度によ ってでしか解消しえず、極めて正確な所要精度が実現可能であったとしても、そ れは必然的に製造コストをアップする。実際問題として変換器は必ず空間的に離 間されるので、このような遷移ポイントでの整合問題は厄介である。現時点のデ ィジタルオーディオ規格に適合している16ビットシステムについて言えば、多 少のコストで必要精度が実現されるという見込みは全くない。 既存のディジタルスピーカデザインで適切に注意が向けられていない別の問題は 、所望の音響出力波形を発生するための、変換器のダイナミクスならびに適切駆 動波形の問題である。従来デザインはいずれも、出力変換器に(必要に応じて電 圧または電流の)方形駆動パルスを与えることによって方形音響出力パルスが発 生されると想定しているようである。実際には、これはおよそ事実でなく、これ によって生成音響波形に深刻なひずみが引き起こされるのである。例えば、変換 器の移動質量が影響要因であって、克服されるべき主要因が慣性力であるという 一般的なケースの場合、そのような変換器に方形駆動パルスを与えると、それに よってダイアフラムにほぼ一定の加速度が生じ、その結果として第一次近似で三 角形の傾斜付き音響出力パルスが発生し、ダイアフラムがその慣性によって「惰 行」し続けるので、このパルスは入力駆動パルス終了後にほぼ一定の振幅で継続 する。ダイアフラム回復スプリング力が影響要因である他のケースの場合、その ような変換器に方形駆動パルスを賦与すると、ダイアフラムの初期加速が非常に 早くなり、それによってダイアフラムはスプリング回復力が駆動力と相等しくな る時点まで非常に早く振動し、それから(システムの制振により)オーバーシュ ートしてその均衡点付近で落ち着き、その後、駆動パルスの終わりで同様な速度 プロファイルが逆向きに発生する。この動きにより、第一次近似で、入力駆動パ ルス長にほぼ相等しい時間間隔で分離される一対の逆符号狭衝撃スパイク音響出 力パルスが発生する。(例えば、ダイアフラムが振動する空気の摩擦または粘性 のせいで)変換器の移動質量に対する影響を処理できない場合に限り、方形駆動 パルスによる駆動時にその動きはほぼ定速となり、この場合に限って出力音響パ ルスがほぼ方形なパルス波形となる。実際問題としてこのことが意味することは 、きわめて軽量な(この種の変換器内で唯一の移動質量を構成する)ダイアフラ ムを備えた静電形変換器こそ、方形駆動パルスでほぼ方形な音響出力パルスの発 生を期待できる唯一の装置である、ということである。明細書、要約書、および請求の範囲で使用されている用語の定義 数字は、一意的な整数を表す1個の記号である。10進数字は、0、1、2、3 、...8、9の10個の値のいずれかをとることができる。10進整数の位取 り記数法では、10進数の中の数字は因数に10の累乗を掛けたものであって、 右端の数字は因数に100=1を乗じ、右から2番目の数字は因数に101=10 を乗じ、3番目の数字は、因数に102=100を乗じる等とする、という標準 的な約束事が利用される。10進位取りコードによって表される値は、因数に各 々10の累乗を乗じたものの合計で表される。従って、例えば、 35710= 3×102+5×101+7×100= 300+50+7=357 である。 2進数字が取ることができるのは、0または1の2値のうちの一方である。2進 整数位取り表記法は、10の累乗でなく2の累乗が使われるという点を除き、1 0進整数位取り表記法と同様である。従って、2進整数の右から4番目の2進数 字は、因数1または0に23を乗じたものである。従って、例えば、 110102=1×24+1×23+0×22+1×21+0×20= 1610+810+0+210+0 = 2610 であ る。 1進数字は、2つの値0,1のいずれかを取ることもできるが、そうではなくて 単一値1だけを取るように定義することも可能で、1の欠落はローマ数字表記の 0を表すのに使用される。1進整数位取り表記は、2または10の累乗でなくて 1の整数累乗が使われるという点を除き、2進または10進位取り表記法と同様 である。1の正整数累乗は、いずれも1であるので、1進法ではすべての数字の 重みが等しく、その重みは1であり、1進位取り表記数では、有意味なのは1進 数字の1または0という値 だけ、すなわち1進数字の有無だけで位置は無関係であることが明らかである。 従って、1進位取り整数の右から4番目の1進数字は、1または0という因数に 13=1を掛けたものである。従って、例えば、 110101= 1×14+1×13+0×12+1×11+0×10= 110+110+0+110+0 = 310 であり 、 310というのは、数字1の個数に過ぎない。このように、1進数字の場合、数字 位置は無関係となる。これは、1進数字では位取り表記の桁キーパーとしての0 の役割と無関係であるので0が不要だからである。従って、110101という 数字は、まさに1111と書くことができ、いずれの表記も10進値310を表す 。1進数字というのは、例えば項目を数えるときによく人々が数量記録に利用す るマークの正式名称である。1進表記で問題となるのは数字1の個数であって、 数字1の場所ではないということを理解することが重要である。注意を要するの は、全部の1進数字が0であるか欠落しているかによって0が表現され、他の1 進数字は不要なので、符号なしN桁の1進コードは、N+1通りの数値を表すこ とが出来る点である。数の符号を表すためにいずれか1個の特定数字(例えば、 正の場合は0、負の場合は1)が確保されている、符号付きN桁1進コードの場 合は、2N−1通りの数値(すなわち、0と、±1から±N−1まで)を表すこ とができる。従って、ディジタル信号が1進コードで表現される場合、N通りの 異なるレベルを取ることができるユニポーラ信号は、N−1桁の1進数で表現で きる。これは、N−1桁の2進数で2N-1種類の異なるレベルを表現できる2進 表記と比較される。そのため、与えられた値範囲を表現するのに、2進法の方が 10進法より多くの桁数を要するように、与えられた値範囲表現するのに1進法 の方が2進法より多くの桁数を要する。 専門用語: 10進数字には特別な名称がない。binary digit(2 進数字)という語句はbit(ビット)と略記されるのが慣例であり、unar y di git(1進数字)はunit(ユニットまたは単位)と略記されるのが慣例で ある。しかしながら、この馴染みの薄い使われ方の「ユニットまたは単位」とい う言葉は、一般に使用されている意味のものと混乱されやすいので、本明細書で は、1進数字という語句を使用する。発明の開示 本発明の一態様により、スピーカは、それぞれが電気信号を音波に変換できる複 数個の実質的に同一な変換器を具備し、当該変換器はスピーカが発生する音を表 す1進コード化信号によって各々他と独立に駆動できる。 本発明の別の態様により、スピーカは、入力信号を1進信号に変換するためのエ ンコーダ手段と、対応する1進ディジタル信号を変換する機能を各々が有する複 数個の変換器、とを具備し、変換器の累積効果によって入力信号が表す出力音を 発生するようになっている。 本発明の更に別の態様により、本発明の別の態様により、スピーカは、入力信号 を1進信号に変換するためのエンコーダ手段と、標準的1進信号を使用変換器タ イプに適した種々の方形または非方形パルス信号に変換するためのパルス整形器 手段と、対応する被パルス整形1進ディジタル信号を音響パルスに変換する機能 を各々が有する複数個の変換器と、を具備し、変換器の累積効果によって入力信 号が表す出力音を発生するようなっている。 変換器は全く同じものであることが好ましく、好適実施例では、各変換器は、賦 与される1進信号の極性意味に応じて正または負の圧力変化を起こすことができ るバイ ポーラ式である。 一好適実施例において、変換器は二次元配列に配置される。各々の変換器の形状 は、2次元のモザイク模様になるような、例えば、三角、正方形、長方形、六角 形にできる。この場合、変換器の間に任意に間隙を設けることができる。あるい は、各変換器の形状は例えば円形または楕円といった、隣り合う変換器間に間隙 ができるモザイク模様にならないものにしてもよい。第一配列の変換器間にある これらの間隙は、第一配列の後ろに別の変換器配列を設けたときに生きてくる。 第二配列の各変換器を第一配列の対応間隙の後ろに配置すれば、三次元の配置に なる。このプロセスを繰り返すことにより、任意層数の複合変換器配列を提供で きる。 変換器配列は空間的に二次元または三次元に分散されているため、個々の変換器 の配列の位置により聴取者と変換器の距離は一様でなく、変換器から同時に放出 された音響パルスが聴取者に異なったタイミングで到着するという効果を生じる 。この効果は、聴取者からの距離に基づいて変換器への入力信号を差別的に遅ら せる遅延手段を導入することによって補償され、スピーカに対する信号入力信号 変更によって得られた全変換器の音響パルスは聴取者の位置に同時に到着する。 また、遅延手段は、聴取者の恐らくは変化するであろう選択位置に応じて遅延を 変更できるように可変にすることもできる。 本発明の別の態様により、スピーカは二または三次元配列に配置され、各々が電 気信号を音波に変更することができる複数の2個組,3個組,または4個組変換 器を具備しており、スピーカからの知覚音響が配列中心付近のできるだけ小さな 領域に集中されるように、2個組,3個組,または4個組変換器を構成する各変 換器は、全体とし て取られる各2個組,3個組,または4個組変換器の重心位置がその配列の垂直 または水平中心線のいずれかまたは両方に出来るだけ近くに位置する状態で、三 次元配列の場合は更に配列の前後中心線にも出来るだけ近くに位置する状態で、 2個組,3個組,または4個組変換器を、スピーカが発生する音を表す1進コー ド化信号によって、他のいずれの2個組,3個組,または4個組変換器からも独 立に各々駆動することができる。 変換器配列が発生する出力音は、個々の変換器が発生した個々の音の加算結果で ある。各変換器に対する駆動のレベルが固定されていると、作動する変換器が少 なくなるために、再生音は小さくなる。入力信号が表しうる別個レベルの数であ り所要最大変換器数でもある数値をNとし、瞬間入力信号レベルであってその入 力信号レベルで作動される変換器数でもある数値をMとすると、入力信号を1進 形式にコード化した結果、N個中M個がコード化される。2進コーディング(ま たは、3進、10進等といった、更に高次の位置重み付けコーディングシステム )とは違って、1進コーディングには、個々の1進数字が同じ値、即ち(任意の )1単位を表すという特性があり、これは、いずれか特定の1進数字コード語で 表される数値に対応する現在有効な1進数字の、個数である。このように、種々 の数字コードの中でも、1進コーディングには、コード語で表現された値が何ら かの特定数を下回るときに1進数字の特定サブセットのすべての構成要素が常に オフ、無効、または欠落し、コード語で表現された値が何らかの特定数に相等し いか、それを越えるときにはそれらの一部が必ずオン、有効、または存在してい る、という特有な特性を有している。ディジタルスピーカに関係する当該特性の 特徴は、高位変換器がターンオンまたはターンオフされると同時に低位変換器が ターンオフまたはターンオンされるといった場合に発生する大過渡現象の問題な ど、出力変換器で2進、3進等の高次ディジタル表現法を利用するときに発生す る深 刻な問題を、出力変換器に1進コード化方式を採用することによって完全に排除 することである。1進コード化方式では、ターンオンされる1個の変換器の効果 によって、同時にターンオフされる他の変換器の効果の一部をキャンセルしなく てはならない、ということが要求されないからである。実際問題として、どんな 入力ディジタルワードのいずれの(ユニポーラ)遷移においても、1進変換器は ターンオンまたはターンオフされるか、ターンオンもターンオフもされないか、 であって、ターンオンとターンオフが同時に行われることはありえない。このよ うに、ディジタルスピーカへの応用例の場合の1進変換器の動作には部分キャン セル過度がない。出力変換器の1進コード化方式の他の顕著な長所は、すべての 変換器は実質的に全く同じであることが要求され、変換器間の僅かなばらつきが スピーカの全体出力信号レベルに影響を及ぼすことがほとんどないことである。 それは一度に賦活されて入力コードワードを表現するもの全部の効果であるので 、それらの個々の感度の実質的平均が生じ、配列全体としての精度の方が、個々 の変換器の精度よりも確実に優れたものとなる。ここの変換器の感度が公称値か らの外れが予測される通りにランダムにガウス分布する場合、N個の変換器を備 えたスピーカの精度は、N-t/2であり、これは個々の変換器の精度である。例え ば、N=10,000で、変換器の整合が5%以内の場合、他の効果を無視した 場合のスピーカ全体としての直線性は、原寸で約0.05%であり、これは、低 精度の構成要素を製作する容易さで極めて高精度のものを実現できる当該技術の 可能性を示すものである。このように、出力変換器における1進コード化により 、最上位ビットに接続された変換器が他の下位重み付け変換器の全部に極めて正 確に整合していなければならない2進重み付け出力変換器に関わる問題が除去さ れる。与えられたばかりの例を比較してみると、8000を少し越えるレベル数 の再生が可能な13ビット2進重み付けディジタルスピーカシステムの場合、そ の最上位変換器は1ビットより優れた出力直線性を実現するために4096分の 一よりも良く全部の下位変換 器の合計に整合しなくてはならず、それには、製造時に0.02%より優れた精 度を出すことが要求され、実際問題としてそのような製造は極めて難しい。 1進コード化ディジタルスピーカシステムでは、全部の変換器が同じ単位、出力 レベル、結果として得られる出力音圧の観点からみた「重み」を有しているので 、合計N個の変換器セットの中から特定のM個の変換器がターンオンされてM/ Nという最大可能音圧出力レベルを出すことはたいしたことではない。このよう に、全体配列から変換器のサブセットを選択する場合、ある程度の順応性が提供 され、種々の方法で性能向上に役立てることができる。 特に振幅の小さい再生音では、同様な入力信号レベルに対応付けられる変換器は 、適正に配置された音源となるよう、配列中で物理的に隣り合うように配置され ることが好ましい。 本発明の一態様により、同一変換器対は直接に並列接続することができ、そのよ うな一組の変換器対はドライバ回路のそれぞれの1進コード化出力に接続され、 そのような各対を構成する変換器は、スピーカの縦中心線の両側に1個ずつ縦中 心線から等距離になるようにして水平線上に取付けられるので、そのようにして 得られる結果は、変換器対を垂直中心線上に配置することによって得られる結果 に非常に近い。こうして大型配列の変換器の望ましくない水平空間効果を低減す ることができる。本発明の別の態様により、同一変換器対は直接に並列接続する ことができ、そのような一組の変換器対はドライバ回路のそれぞれの1進コード 化出力に接続され、そのような各対を構成する変換器は、スピーカの水平中心線 の上下に1個ずつ水平中心線からの等距離になるようにして垂直線上に取付けら れるので、そのようにして得られる結果は、 変換器対を水平中心線上に配置することによって得られる結果に非常に近い。こ うして大型配列の変換器の望ましくない垂直空間効果を低減することができる。 本発明の更に別の態様により、4個の同一変換器はドライバ回路のそれぞれの1 進コード化出力に並列に接続され、そのような各4個組を構成する変換器は、中 心がスピーカ配列の中心とほぼ一致する長方形の4隅に1個ずつ取付けられるの で、そのようにして得られる結果は、4個の変換器全部をアレイ中心のすぐ近く に配置することによって得られる結果に非常に近い。こうして大型配列の変換器 の望ましくない水平ならびに垂直空間効果を低減することができる。この方法は 、他の数に組分けされた並列変換器(例えば、中心がスピーカ配列の中心にほぼ 一致する正三角形頂点に配置された3個組、5個組、6個組など)にも拡大でき る。この機構は、狭い時間間隔で聞こえる複数の同様パルスのグループをパルス 平均到着時間にて単一パルスとして認識させる耳と脳の心理音響効果により、聴 取者が認識する音源を定位するのを助ける。2個組、3個組、4個組、またはそ れ以上の個数の変換器を配列の中心について対称に離間し、1進ドライバ信号1 個で同時に全部を賦活することは、総合重心(すなわち空間的対称中心)が配列 の中心近くにある限り、並列グループの変換器の実際位置とは関係なく、重力の 音源が変換器の配列のごく中心近くにあるという印象を聴取者に与える効果があ る。このテクニックにより、配列の中心に近い限られた位置の空間的に小さい音 源であるという錯覚を抱かせながら、配列の空間的広がりが聴取者とスピーカの 間の距離に相当する変換器配列を大型ディジタルスピーカ構造に具備することが 出来る。 人間の可聴範囲外の周波数領域、例えば20KHzより高い周波数でのスピーカ のアコースティックエミッション(超音速放射)を低減するために、出力変換器 配列と可聴空間の間に低域フィルタを追加することがある。これは、20KHz を越える領域の高音吸音性ならびにその周波数未満の低音吸音性を備えた適切個 数の材料を、音響 出力変換器と可聴空間の間に配設することによって実施されうる。家庭用の動物 はそのような高周波数アコースティックエミッションに敏感であることが多く、 それによって驚いたり、苦痛を感じたりするので、こうすることは望ましいこと である。 スピーカからのそのような超音速放射を減らすための第二の方法は、ディジタル サンプリングレートをできる限り高くすることである。コンパクトディスクなど の一般的な音源から得られるような標準的なディジタル音響材料のサンプリング レートは40KHz−50KHzである。そのようなサンプリングレートで20 KHzの音響入力信号を再生する場合、入力信号の各サイクル内では2個もしく は3個のサンプルしか発生しない。音響出力変換器に同じサンプリングレートを 持ち込めば、かなりの音響エネルギーが100KHz未満で放射され、高周波数 では少しの放射しか行われない。サンプリングレートを例えば100KHzまで 上げると、かなり高い周波数で最低音超音速強放射が発生し、その振幅は既存の 構成要素のものより適当に小さい。有効サンプリングレートを高くする方法は、 スピーカへの入力信号にデジタル補間を施すことである。そのようなプロセスは 、例えば、主としてアナログ電気信号に変換した後の電気的フィルタリング要件 を楽にするため、高品質なコンパクトディスクプレーヤーで使用されているディ ジタル−アナログコンバータ等のディジタル信号処理システムで既に行われてい る。ここでは、ディジタル−アナログ音響変換後の音響フィルタリング要件を楽 にするために同様の補間プロセスを利用する。 エンコーダ手段は、1進信号の個数および変換器の個数に一致する複数個の並列 出力を備えることができる。別の配置は、1進信号を時間的に圧縮するためのも のであり、エンコーダの出力の個数を1個迄を限界として減らそうとするための ものであり、1進信号を変換器に賦与する並列流として再構成する手段が提供さ れる。 本発明によるスピーカ装置は、エンコーダ手段からの1進出力信号を変換器を駆 動するのに適した電流ならびに電圧レベルに変換する変換器ドライバを、エンコ ーダ手段と変換器の間に接続して備えることがことが好ましい。 エンコーダ手段からの1進出力信号より、場合によっては変換器ドライバ経由で 駆動される変換器のダイナミクスに応じて、変換器への駆動波形の形状を制御す るパルス整形手段を更に加えることも可能で、更に詳しく言うと、パルス整形手 段は標準的なディジタルパルスの公称方形から外れた駆動パルスを供給すること ができる。ディジタルスピーカの構成要素として使用するのに適した動作速度の 範囲にわたって変換器のダイナミクスが抵抗性または粘性抵抗ファクタに支配さ れているような場合、方形駆動パルスはパルス有効のあいだはほぼ一定速度の動 作を提供し、従ってほぼ一定なパルス圧出力が得られる。一般的には変換器がそ の共鳴振動数未満で低制振で作動するケースであるのだが、変換器のダイナミク スが、スプリングのような回復力(コンプライアンス)に支配される場合、パル ス整形手段は線形ランプ形の駆動パルスを提供し、この駆動パルスも入力パルス の持続時間のあいだの一定速度動作と、ほぼ一定なパルス圧出力とを提供する。 一般的には変換器がその共鳴振動数越えて低制振で作動するケースであるのだが 、変換器のダイナミクスが慣性力に支配されているような場合、パルス整形手段 は、入力パルスの立上がり区間に符合する短パルスと入力パルスの立下がり区間 に符合する反対極性の第二短パルスから成るバイポーラインパルス形の駆動パル スを提供するが、この駆動パルスも、入力パルスの持続時間のあいだの基本的に 一定速度の動作(パルス整形器からの最初のインパルスが変換器可動部分にいく らかの初期モーメントを与え、その後、パルス整形器の反対インパルスが入力パ ルスの終わりで運動量を取り除くまでは、変換器可動部分は入力パルスのあいだ は一 定速度で効率的に「惰行」するので)と、ほぼ一定なパルス圧出力とを提供する 。変換器のダイナミクスがこれらの3種類のケースが複合されたものである場合 、パルス整形手段は、各入力パルスの持続時間における基本的に一定なパルス圧 出力を提供するような駆動パルス波形を提供できる。パルス整形手段は、前述の いずれのケースにおいても、各入力パルスの持続時間のあいだ基本的に一定なパ ルス圧出力を発生するような駆動パルス波形を提供することができる。あるいは 、パルス整形手段は、エンコーダ手段と変換器ドライバ手段の間に介在させるこ ともできる。別の選択として、パルス整形手段を変換器ドライバ手段と変換器の 間に介在させてもよい。 方形駆動パルス発生時にディジタルパルス駆動エレクトロニクスの概して高い電 力効率を保護するために、パルス整形手段はパルス幅変調技術(PWM)を利用 して運用することも可能であり、PWMでは変換器への駆動パルスの有効形状は 1進入力パルスの持続時間内に多数のサイクルが発生する急速変化方形波の平均 値であり、そのマークスペース率が必要に応じて連続的に変化することにより、 変換器のダイナミクスに適した所望の有効パルス形状が作られる。 コード化手段は、(入力がバイナリの場合は)n個の入力2進数字すなわちビッ トをn/kビットから構成されるk個のグループに分割するための組分け手段を 備えることができ、また、各々n/k個の入力ビットを備えた個数kの複数エン コーダを備えることもできる。各エンコーダでは論理ゲートの数が大幅に減らさ れるので、それにより変換器ドライバがいくつかの追加ゲートを備えることにな る。 n個の入力2進(例えば)ビットからN個の1進信号を生成するためのコード化 手段は、N=2n−1もしくはn個の入力ビットのうちの1個が符号ビットとし て使用され ているときにはN=2n-1−1であり、音として再生される電気入力信号を表す 完全入力2進(例えば)データワードを伝えるデータバスに多数の同一コード化 サブモジュールが接続されるようにモジュール構成にすることもできる。P<N として、P個の1進数字をコード化するように各々設計されているコード化サブ モジュールは、P×Q=Nの関係が成立するようなQ個のそのようなモジュール が存在している場合に、制御バスを介して制御信号を、データバスまたは制御バ スを介してプログラミングデータを送ることによって、エンコーダとして賦活さ れる前にプレプログラミングすることができ、プログラミングの後、Q個のサブ モジュールの各々は、P段階の入力信号レベルから構成される別々のグループに 応答して、そのP段階入力信号レベルのグループを、P個の1進出力信号にコー ド化する。その正味効果は、N個の可能入力信号レベルをすべてP×Q=N個の 1進出力信号にコード化することであるのだが、力ずくでのnビット2進(例え ば)−1進エンコーダという複雑さはなく、その代わりに、それよりも設計も大 量生産も簡単で、しかも入力信号のビット数nを別の数に拡大することも容易な 、Q個の同一モジュールを利用することによるものである。Q個のエンコーダサ ブモジュールの各々がフリップフロップを備えるように構成し、モジュール間は 制御バスで接続してQ個のサブモジュールを相互接続して直列シフトレジスタが 形成されるように構成することによって、プログラミングシステムをごくシンプ ルにすることができる。プログラミング時、そのように形成されたシフトレジス タの入力に1個のパルスが投入されるが、シフトレジスタはQ個のエンコーダサ ブモジュール全部に物理的に分布していて、エンコーダサブモジュールは制御バ ス上の共通クロック信号によりシフトレジスタから1度に1フリップフロップに 刻時される。プログラミング時にフリップフロップの入力に1個のパルスだけが 投入されるので、各クロックパルスがそれを次のステージに移動した後にそのパ ルスを含むことが出来るのは1個のモジュールだけであり、従って、シフトされ たパルスがモジュールに含 まれている場合にプログラミングのためにそのモジュールを賦活するのに各モジ ュールのフリップフロップを利用する場合は、例えばプログラミング情報を共通 データバスに投入して全モジュールに共通な制御バスにプログラミングパルスを 出力することにより、各モジュールを順次に一意的にプログラミングできるが、 そのときにシフトされたパルスをそのフリップフロップ内に持っているモジュー ルだけがプログラミング命令に応答する。従って、クロック信号によって1度に 1個のモジュールずつ、Q個のモジュールにパルスをシフトして、そのような各 シフト動作の後にプログラミング情報を出力することにより、モジュールが論理 的に同一であって、そのように固有のアドレスを持っていなくとも、モジュール のチェイン全体が各々そのモジュール専用の情報でプログラミングされる。この モジュールプログラミング法は共通バスに接続されるプログラム可能ないずれの モジュール構成にも広く適用することができ、その用途は本明細書に記載されて いるディジタルスピーカの設計に限定されるものではない。 ある形式、例えば2進形式、のディジタル入力を1進ディジタル出力に変換する ためのコード化手段は、入力形式が符号付きの数量を表示している場合は、符号 情報をコード化方式から外し、それをエンコーダ出力と一緒に利用して変換器ド ライバまたはパルス整形手段を直接制御して出力信号の符号を制御することによ って、単純化を図ることもできる。n入力ビット2進1進エンコーダの場合、入 力ビットのいずれか1個が符号ビットであって、他のn−1ビットは符号無しn −1ビット2進1進エンコーダに供給され、2n-1−1の1進ディジタル出力信 号が入力2進符号ビットとともに変換器ドライバに供給される場合、回路の大幅 節約により情報の損失が解消される。 スピーカ装置は、ディジタル入力信号を補間して有効サンプリングレートを上げ るこ とにより変換器からのスプリアス高周波出力を低減する補間手段を備えることも できる。 高周波信号のマークスペース率が0から1に連続的に変えられる場合、論理積式 に1進エンコーダの出力ならびにいずれかパルス整形回路の駆動信号上に重ね合 わせらた高周波信号でそれらをターンオンおよびターンオフすることによって高 効率を維持しながら、1進出力変換器によって出される音響出力パルスの有効振 幅は調整することができる。これに代わって考えられうる、変換器からの放射音 響出力パルスの有効振幅を変更する別の方法は、変換器ドライバ回路への電力供 給をパルス幅変調することであり、これは高効率で実施できる。音量調節の有効 減衰はスピーカシステムの出力末端で発生して、内部で発生した雑音を相等しく 信号で減衰するので、前述の両方の方法により、有効減衰量としての最高可能信 号対雑音比を維持しながら音量調整機能をスピーカに組み込むことができる。 上の段落に記載されている方法を利用して、音響出力の有効分解能を下げずに1 進ディジタルスピーカに必要な変換器の個数を減らすこともできる。これは、入 力信号の振幅に応じて各変換器の出力を動的に変動する、先の段落に記載されて いるような電力制御手段をスピーカ装置に組み込むことによって実現されること が好ましい。電力制御手段は、その最低周波数で入力信号の少なくとも1/2サ イクルでnビットの完全入力信号分解能(例えば入力信号が2進にコード化され る場合)で保存できるディジタル遅延装置と、入力信号が遅延装置に保存されて いる持続時間中に入力信号によって達成された最大振幅を保存するための保存手 段と、pビットのグループの最上位のビット位置に0でなく1が入っているp最 上位連続入力信号ビット(p<=n)を選択して1進エンコーダに移すための手 段と、保存入力信号がディジタル遅延 装置から読み出されるときに選択出力レベルが維持される、記憶手段によって達 成される最大振幅に基づいて変換器の出力レベルを選択するための手段、とを備 えることができる。このように<=pビットを1進コード化信号にコード化して 2p個の出力ディジタルスピーカを駆動できるディジタルスピーカでは、nビッ ト1進エンコーダと出力システムに必要な追加回路ならびに変換器を設けるとい う余分な面倒が無く、nビット(p<=n)というダイナミックレンジを実現で きる。 アナログ信号ソースならびにディジタル信号ソースを本発明の主題であるディジ タルスピーカで再生するために、スピーカ装置にアナログーディジタルコンバー タを追加的に組み込んでこの機能を容易化できる。 すべての変換器は単位重みを持っているので(すなわち、変換器は同一あって、 1:2:4:8:16等といった関係で関連付けられていない)、それぞれの相 対誤差は同じであり、1個の変換器の50%という感度誤差でさえ、2進入力信 号を基準として半分の最下位ビット誤差を発生するに過ぎない。 1進コードでは、(例えば、25510=0111111112から25610=1 0000000022への変化で例証されるように、2進とは違って)全部1の 連続コードから全部0の隣接コードへ変わることは無いので、1進法のディジタ ルスピーカでは、そのようなディジタルパターンの変化に関わる過渡事象は存在 しない。 変換器はすべて同一で各々が単位重み(すなわち、出力の最小増分変化(すなわ ち1ビット)に必要な出力のみを発生すればよいだけ)を持っているので、変換 器は低電力装置で、各変換器は同一であるので、安価で製作が容易で且つ沿端効 果と無関係で あり、これこそが必要とされている全てである。 いずれの変換器も同一電力レベルを正確に処理するので、大幅に異なる電力レベ ルで作動する整合装置に関わるエンジニアリング上の問題がない。 ディジタルサンプリングレートと無関係に、各変換器が正弦状音響出力波形の各 サイクルでターンオンおよびターンオフするのはせいぜい1回なので、出力変換 器は再生しようとする音響信号帯域を大幅に越える帯域を有する必要がない。 変換器に必要な製法は、ディジタルスピーカに必要な分解能(ビット数)とは無 関係である−高い分解能にするには、同一装置を1個追加するだけである。 本発明の主題である1進ディジタルスピーカシステムは、M個の変換器がターン オンされることによって発生する圧力が、1個の変換器がターンオンされること によって生じる圧力のM倍であることにより、作動するのである。入力ディジタ ルコードがMという数を表すときにM個の変換器がオンになるので、出力音圧は 入力信号の忠実な表現物である。出力変換器では二進(あるいはこれより高次の コード化)は使用されないので、1進コード化スピーカは、出力変換器における 2進以上のコード化に起因する前述のひずみ発生問題を被ることはない。 音は縦波で、圧力の増減を要するので、実際問題として、正と負の両方の圧力変 化を提供することが好ましい。圧力変化は、別個の正圧ならびに負圧変換器、ま たは、バイポーラ式に駆動される同一変換器によって提供される。無音状態を再 生する場合は、すべての変換器をターンオンにする。正圧を発生する場合は、変 換器の前面がオフ状 態に対して外側に動かされる。2進1進デコーダの出力からの別個の1進数字信 号が正圧と負圧とを表している場合、これらの信号を正圧および負圧発生変換器 に別々に賦与することもできるし、もしくは、1進信号対で1つずつ駆動するよ うに、プッシュプルまたはバイポーラ式にそれぞれの変換器を駆動することがで きる。或は、2進1進エンコーダから2進入力信号の符号ビットを省略して、エ ンコーダの(正の)1進出力によって駆動される音響変換器から圧力パルスの極 性を制御するように単独で使用してもよい。この方法も、任意の分解能のディジ タルスピーカに必要な変換器を2要素減らす。 この種の実用的なディジタルスピーカでは多数の変換器が必要である。例えば、 8ビット2進入力を扱う場合には、256段階の音圧レベルを表現する必要があ る。レベル0は圧力を要しないので、このレベルについては変換器は必要ない。 従って、この例では255個(最大)の変換器が必要である。圧力の正または負 の単位ステップである1進数字信号対、または、符号制御ビットとユニポーラ1 進数字信号によって、変換器を各々バイポーラ式に駆動する場合には128個の 変換器で足りる。一般に、nビット2進入力を扱うシステムに必要な変換器の個 数は、前述のバイポーラ駆動方の平均を採用するか否かにより、2n−1個か、 2n-1個である。この目的のために別々の変換器を使うことも可能ではあるが、 コストを削減して製造の複雑さを緩和するためには集合変換器を利用した方が有 利であろう。例えば、静電形変換器を利用する場合、物理的な変換装置上に、別 個の1進信号との別個の接続口を備えた、面積が相等しい多数の電極を作成する ことが可能である。圧電形変換器を利用する場合は、1個の圧電材料を多数の、 面積が相等しく且つ別個の1進ディジタル信号に別々に接続するための電極を各 々が備えている領域に分割することができる。同様に、電磁形変換器の場合、装 置磁界内で同一アンペアターン効果を各々が生じ、それぞれ別個の 1進ディジタル信号に接続される接続ワイヤのセットは、やはり変換器配列とな る。更には、これらの配列構造体はいずれもバイポーラ式またはプッシュプル式 に運用できるので、配列の各変換器要素が、2個の別個の1進数字信号への個別 接続、または、1進ディジタル信号および正または負の出力圧を発生するための 符号制御ビットへの個別接続を有する。そのような全ての配列構造の大きな利点 は、複数の同一構成要素が欠かせないという点で、これは整合を図り製造を簡単 化するのに役立つ。図面の簡単な説明 図1は、本発明によりディジタルスピーカの種々の基本構成要素間の関係を示す ブロック図である。 図2は、ユニポーラ1ビット2進1進コンバータの単純論理を示す。 図3は、ユニポーラ2ビット2進1進コンバータの単純論理を示す。 図4は、ユニポーラ3ビット2進1進コンバータの単純論理を示す。 図5は、3ビットオフセット2進1進コンバータの単純論理を示す。 図6は、重みの極性が反対の1進信号対によって変換器をプッシュプル(バイポ ーラ性)駆動する方法を示す。 図7は、3ビット2の補数2進1進コンバータの単純論理を示す。 図8は、典型的複雑さの〜(n−1)2n単純論理ゲートを備えたnビットユニ ポーラ2進1進エンコーダの基本入出力を示す。 図9は、2(2/n)ビット2進1進エンコーダから、nビットユニポーラ1進 2進エンコーダを組み立てる方法を示す。 図10は、図9に記載の単純付加論理ブロックの一つの詳細を示す。 図11は、バスに接続されてバスコントローラによってプログラミングされる複 数個の同一論理モジュールから組み立てられる、基準化可能で拡張可能なバスベ ースの2進1進エンコーダを示す。 図12は、賦与される特定範囲の入力信号を1進数にコード化する図11のバス 付きモジュールの1個の可能構造を極めて詳細に示す。 図13は、図11に記載のバスコントローラによって各モジュールが固有にプロ グラミングされるように、図11の各モジュールに組み込まれる単純フリップフ ロップ論理の詳細を示す。 図14は、ほぼ方形の音響パルスを発生するために種々の動的特性を備えた音響 変換器の、一例としての1進信号波形と関連適合駆動波形を示す。 図15は、1進信号と符号付き(極性)信号から線形ランプPWM波形を生成す るディジタルパルス変調(PWM)システムの単純化論理を示す。 図16は、図15に記載のシステムの構成要素であるカウンタと振幅比較器の従 来の相互接続方法を示す。 図17は、図16に記載の相互接続パターンを備えた図15の回路によって生成 される典型的なPWM波形を示す。 図18は、図15のカウンタと振幅比較器の改良相互接続方法を示す。 図19は、図15の回路に適用されるときに図18の相互接続パターンによって 生成される改良PWM波形を示す。 図20は、ダイナミクスが慣性に支配される変換器の二重両極インパルス駆動用 単純論理回路を示す。 図21は、図20に記載の回路の典型的波形を示す。 図22は、多数の音響変換器の広範囲に及ぶ配列によって引き起こされる時間遅 延問題を示す。 図23は、音響変換器を一次元ではなく二次元に配列することによって音響変換 器の配列を更にもっと小型にする方法を示す。 図24は、音が通り抜けられるように各配列間に間隙を設ける場合、複数の二次 元変 換器配列を三次元に積み重ねて更に小型な音源を作成する方法を断面図で示す。 図25は、図24と同様な装置を示す平面図である。 図26は、隣接信号レベルに対応する変換器が隣り合うように各々配置された小 型二次元変換器配列を示す。 図27は、変換器配列の中の聴取者と各変換器の間の異なる経路長を示す。 図28は、聴取者一変換器間経路長差異を補償するために、配列内の各変換器に 信号遅延差を与える方法を示す。 図29は、図28に記載の遅延システムをどのようにして動的または静的に可変 且つプログラミング可能にできるかを示す。 図30は、入力信号の最上位非ゼロビットを選択して、それらを多数の1進変換 器に与え、所望の入出力関係を維持し、最高可能分解能を維持するシステムをブ ロック図の形で示す。 図31に、本明細書に記載の本発明ならびに考案の大部分を組み込んだスピーカ をブロック図の形で示す。発明を実施するための最良の態様 図1に本発明の基礎となる技術革新を示す。音圧波形を表す或る種のディジタル 入力 信号は、n本の入力信号経路上の入力バッファ1の装置によって受信される。デ ィジタル信号の数字コード様式はいずれであってもよい(例えば、直列式または 並列式の、2進コード、10進コード)。説明のためにのみ、入力信号の極性を 示す符号ビット1個を含むnビットの2進コード入力信号を想定するが、本発明 はこの入力形式に限定されるものではない。入力バッファ1は、入力信号に均一 なインピーダンスを提供し、いずれか必要レベルの変換および/または直並列変 換を実施した後に、エンコーダ2にn個の並列2進ビットを提供する。エンコー ダ2は、このnビット二進入力コードをN個の1進信号にコード化するが、その うちの1個は残りのN−1個の信号の正負を示す1進符号すなわち極性信号で、 N=2n-1であり、コード化の主たる機能は、nビット入力信号の大きさ(正) がMであるとき、N−1個の符号なし1進信号のうちのM個がターンオン(すな わち論理1)され、残りがターンオン(即ち論理0)されることである。エンコ ーダ2からの符号信号を含むN個の出力信号は変換器ドライバ3に賦与され、変 換器ドライバ3はエンコーダ2からのN個の1進信号を、図1で集合的に4で示 され変換器ドライバ3と接続されているN−1個の音響出力変換器を個別駆動す るのに適した電流、電圧、パルス形状、ならびに極性を備えたN−1個の信号セ ットに変換する。N−1個の信号セットの各々は、N−1個の変換器全部で(図 示されていない)共同帰線を共用する単一バイポーラシグナルであってもよいし 、或は、プッシュプル信号対であってもよい。実質的に各々が他と同一なN−1 個の音響出力変換器のセット4は、電気駆動信号を、振幅と入力符号ビットで表 される極性とを各々が備えた均質な音響パルスに変換する。エンコーダ2の機能 は、ディジタル入力信号の大きさがMのときにN−1個の符号無し1進信号のう ちのM個をアクティブにすることである。M個の符号無し1進信号は放射される 音響パルスの大きさが各々aとなり、変換器の配列からの総放射振幅はM×a= Aとなる。このように、図1に記載のシステムからの総出力音圧の極性は、入力 信号ならびにディジタル入力 信号の大きさがMのときの振幅M×aの極性と同じであるので、変換器の個数N −1に応じて、いくらかの量子化雑音があるとはいえ、ディジタル電気入力信号 を忠実に音として再生する。 入力バッファ1は分かりやすいので詳しくは説明しない。1進ディジタルエンコ ーダ2は、適切に接続されたゲート、プログラム可能な論理デバイス、読出専用 メモリのルックアップテーブル等の、ディジタル電子工学の当業者に周知の標準 的な方法で運用される。実施されるデコーディング機能の定義を、符号付きnビ ット2進入力のケースで説明する。エンコーダ2は、N=2n-1のときに、n個 の2進入力b0、b1、b2...bn-1、と、n個の出力u0、u1、u2...uN-1、と を有する。出力u0は1進符号付き出力信号であり、大きさをコード化する残り N−1個の出力の1進出力数を正で運用するか負で運用するかを指定する。出力 u0は次のように定義される:u0=bn-1、但し、2進入力bn-1は入力信号の符 号ビット。残りのn−1個の2進入力b0、b1、b2...bn-2は、符号無し2進 数であり、その大きさVは0から2n-1=N−1にわたる。残りのN−1個の1 進出力u1、u2...uN-1は、次のように定義される V<iであればu1=0、 そうでない場合、0<i<Nであればu1=1 従って、(<1である)V=0ならば、1進出力はすべてゼロである。そうでは なく、入力2進の大きさ=V、但し0<V<N、の場合は、値1のV個の1進出 力となる。 従って、符号ビットは入力ビットbn-1から出力1進符号付ビットu0にそのまま トリビアルに渡される。残りの回路機構は基本的に n-1 個のユニポーラ2進1 進エンコーダを実現する。図2にトリビアルな1ビットユニポーラ2進1進エン コーダを示し、図3には2ビットバージョンの、図4に3ビットバージョンのユ ニポーラ2進1進エ ンコーダを示す。 図5に、3ビットオフセット2進1進エンコーダ5を示す。このケースには、そ のような入力符号ビットは存在しない。その代わりに、2進コードをバイポーラ 信号(オフセット2進コード)として実施する場合には、出力音圧ゼロを表すコ ードを定義しなくてはならない。3ビットオフセット2進システムの場合、これ は通常、0112または1002で取られる。コード1002を0と想定した場合 の1進信号へのコード化方法を下記のテーブルに示すが、1進信号のいくつかは 正圧出力を表し、いくつかは負圧出力を表している。i/pの欄にアナログ入力 値の対応10進数値も示す: この真理値表で、i/pは10進法で与えられてバイポーラ入力信号のレベルを 表しており、ビット0から2は2進の同じものである。1進数字出力op1から op4は負圧変換器を駆動するのに利用され、1進数字出力op5からop7は 正圧変換器を駆動するのに利用される。この真理値表から分かるように、正圧出 力op5からop7のどれか一つでもオン(値1)のときは負圧出力op1から op4はいずれのオン(値1)でない。このように、例えば、op1とop5と 、op2とop6と、op3とop7を組み合わせて、それぞれ極性が逆のバイ ポーラ圧力変換器を駆動する対 にしてみれば、変換器が、表中のコードに基づいて、正と負の出力間の相互干渉 なく、正または負の圧力ステップを適正に発生できることが分かる。すなわち、 いずれかの変換器が値=1の正の信号と負の信号によって同時に駆動されること はありえない。従って、所要変換器数は、各々の1進出力を個々の変換器の駆動 に利用する場合のほぼ半分にできる。 図6から、エンコーダ5の出力対を音響変換器にどのように応用すればバイポー ラ駆動が実現されてバイポーラ圧力波出力が提供されるか分かるであろう。前述 のようにop1とop5を対にして1個の変換器を駆動し、同様に、op2とo p6、op3とop7を対にする。op4は、対を構成するための整合正圧信号 が利用できないので、付加変換器7のユニポーラ駆動に使用することもできるし 、単に全く使用しないでおくこともできる。このことは2進入力から1進出力を 導き出す場合に当てはまる。理由は、2進コードは常に偶数レベル(すべて2の 累乗)であり、その内の1個がゼロを表すのに使用されるので、正レベルと負レ ベル間で均等に分けられない奇数となるからである。従って、一般に、nビット のオフセット2進入力では、2n−1個の1進ディジタル出力がエンコーダから 出されるが、そのうちの1個は対を作ることができず、2n−2個の1進信号と なる。次いで、これらは2n-1−1対に構成され、場合によっては何らかの変換 器駆動回路機構を経由して、同数の音響変換器に賦与される。 オフセット2進に代わるものは、(一般に現代ディジタルコンピュータが当該コ ードの演算を楽にするために符号付き整数を表すのに使っている)2を補数とし た2進である。2の補数1進バイポーラエンコーダの真理値表を下に示す: 図7にこの真理値表の簡単な実現方式を示すが、この図は、たった2レベルの単 純なゲートで変換が行われることを重ねて示すものである。図7でniという記 号が付けられているゲートは、エンコーダから全部のパスの入力と出力間の伝搬 遅延のバランスを均等にとるのに利用される単純な非逆転ゲートである。 実際のディジタルスピーカでは、おそらく8ビット以上の2進数をコード化する 必要がある。かくしてエンコーダの複雑さは大幅に増し、それによってゲートの 数も増加する。個々のゲートを極力シンプルにしておこうとすれば、ゲーティン グのレベルも増える。エンコーダによる絶対的な総ゲート遅延は、全体で1msec 未満であれば、通常は重要でない、という点に注意されたい。理想的なエンコー ダでは全部の出力が同時変更するので、重要なのは、それぞれの入力−出力パス の相対的遅延である。そのような状態には、入力と各出力の間のゲーティングの レベルを同一に保つことによって、かなり近づくことができる。例えば、図7か ら、入力と出力の間の各パスが正確に2個のゲートを横切っていることが分かる であろう。ni(非逆転)と記された4個のゲートは、このパス長整合を提供す るのに利用され、他の論理機能は有していない。 エンコーダ用の前述の論理回路は、いずれも標準的な方法で最適化でき点に注意 され たい。提示された回路は、単に説明のためのものであり、使用されるゲートの数 を最小にしようとするものではない。 前述のようにバイポーラエンコーダへの拡張は自明であるので、以下ではユニポ ーラエンコーダのことだけを考える。直送式ユニポーラ2進1進エンコーダの単 純ゲートの数は、コード化されるユニポーラ2進入力のビット数に対してほぼ指 数的に増加するので(nビットユニポーラ2進の場合、単純ゲートの個数は〜( n−1).2n個)、コード化システムの複雑さを緩和する方法を見つけるだけ の価値はある。ユニポーラ1進コード化方式の要件は、表わされたディジタル入 力数の大きさがMである場合はM個の1進出力がオンでなくてはならない、とい うことである。図8を参照して、nビットユニポーラ2進入力デコーダ8、但し nは偶数、を考えてみよう。n個の入力信号は、n/2ビットが2セットあると 考えられる。2n−1個の出力と仮想0出力は、2n/2個の出力が2n/2セットあ ると考えられる(2n/2×2n/2=2nであることに注意)。直送式nビットエン コーダの位数は(n−1).2nゲートになる。図9に記載の方式では、n個の 2進ビット11を相等しく分けあう2個のn/2ビットエンコーダ9と、論理ブ ロック10の小さな追加的単純ゲート、とを利用する。この例の論理ブロック1 0は、全部で2n/2個あるうちのたった4個しか記載されていないのだが、各々 2n/2−1個の1進出力を駆動し、それぞれ1個の出力をオンする同数の標準入 力を備えている。また、2n/2個の論理ブロック10の各々には、ALL という入 力が設けられており、ONのときには論理ブロックの全出力をターンオンする; また、対応出力をターンオンできる標準入力が存在する場合にONに設定され なくてはならないENABLEという入力も設けられている。図9の記載の相対 位置の2n/2個の論理ブロック10の各々からの2n/2−1個の出力に加え、上位 エンコーダ9からの2n/2−1個の1進出力が使用される。ひとまとめにして考 えると、nビット 2進1進エンコーダに必要な出力の合計個数は次のようになる。 2n/2−1+(2n/2−1).(2n/2)=2n−1 n/2ビットエンコーダ9の各々の位数は(n/2−1).2n/2ゲートである ので、それらのうちの2個は〜(n/2−1).2n/2+1ゲートとなる。これは nビットエンコーダのゲート数よりはるかに少ないの可能性がある。例えば、n =10(優れた音質のための妥当値)であれば、(n−1).2n=9216が 標準的10ビット1進エンコーダのおおよそのゲート数であるのに対し、(n/ 2−1).2n/2+1=4.26=256が標準的5ビット1進エンコーダのおおよ そのゲート数であって、これを対にした場合に必要なゲート数はわずか512で 、9216をはるかに下回る。このように、当該方法で製作されるエンコーダは はるかにシンプルで且つ複数の同一装置を使用しているので(この例では、n/ 2ビットエンコーダのうちの2個)、そのコストが大幅に削減されうる。この分 解方式は、説明のためにここに記載されているnから(n/2×2)への方式に 限定ものではない。入力ビットは他の多数の方法でグループに分割するでき、ゲ ート数の節約と全体複雑度の緩和を実現する。nが3の倍数であれば、n個の入 力ビットをn/3ずつ3グループに分割することもでき(例えば、n=12であ れば、位数が(12−1).212=45056の代わりに、3個の4ビットエン コーダを使うことができる)、一般的には、nがkの倍数である場合、入力ビッ トはn/kずつk個のグループに分割できる。 図10に、ALL およびENABLE 関数を提供する特別ゲートを備えた、m入力論理 があるブロック10を示す。m入力論理ブロックには、約2m個の単純が必要で ある。要求されるゲーティングはごく単純である。そのような装置が多数必要で あるので(前述の例では、10ビット2進入力は5ビットずつ2グループに分解 され、1グループは、各々32個の出力を備えた32個(=25)の論理ブロッ クが必要)、それらの単位コ ストは大幅に削減される。 nビット2進1進エンコーダを実現するための別の方式を模式図的に図11に示 すが、図中、nビット2進入力信号12はバスコントローラ13を介して共通デ ータ・制御バス14に賦与され、共通データ・制御バス14には15で示されて いる1連のr個の同一エンコーダサブモジュールm1、m2、m3、...mrが接 続され、それぞれの同一エンコーダサブモジュールは同一エンコーダ16で示さ れているG1、G2、G3、...Grにグループ分けされたpコード化1進出力を 備えている。バス構造の性質により、可変数の同一モジュール15がバス14に 加えられ、可変ビット幅2進1進コード化方式が提供される。稼働中、バスコン トローラ13は、電力投入時もしくはリセット時に、制御・データバス14を介 して全部のモジュール15を初期設定して、それぞれに固有のアドレスを与えて る。この初期設定の後、12でバスコントローラに与えられたnビット2進デー タは全部のサブモジュール15に同時に渡され、(前述のようにバスコントロー ラによって初期設定された)各モジュールのアドレスに応じて、モジュール15 の各々は対応範囲のnビット2進入力信号値をpこの1進出力にデコーディング し、全体としてp.4個の1進出力となる。1実施例において、pは2の整数累 乗、例えば、p=2q、であって、サブモジュール15は図12に記載されてい るように実施される。図12では、バス14のnビット2進入力データセクショ ンはビット21と22から成る2グループに分割されているように見え、グルー プ21はバス14のq個の低位データビットを具備し、グループ22はバス14 のn−q−1個の高位データビット(データ符号ビットを除く)を具備している 。q個の低位データビット21は、1ビットユニポーラ2進1進エンコーダ18 に送られ、そこでp個の出力1進信号に変換され、次いで23にて論理ブロック 20の入力uinに接続される。論理ブロック20は、その入力uinのp個の 1進信号23と、その 出力uoutのp個の1進信号の間のスイッチとして作用し、2本の入力ライン AllとEnableによって制御される。入力Allがオン(論理1)の場合、 ブロック20への他のすべての入力と無関係に、p個すべての1進出力16がタ ーンオンされる。入力Enableがオンの場合、p個の1進出力16の各々は p個の1進入力23のうちの対応するものの状態をとり、直通ゲーティング機能 を提供する。最後に、AllもEnableもオンでない場合、p個の1出力1 6はすべてターンオフされる。バス14の(データ符号ビットを除く)n−q− 1個の高位データビットはラッチ17と振幅比較器19とに接続されている。ラ ッチは制御ブロック25からの信号によって制御され、制御ブロック25はバス 信号24によりデータ・制御バス14に接続され、それにより以下に説明(なら びに後で説明される図13に記載)されているメカニズムを介してバスコントロ ーラ13がシステム初期設定時に各ラッチ17に一意的な値をロードするのを助 ける。稼働中、初期設定後に、n−q−1ビットの振幅比較器19の入力Bに供 給されラッチ17に記憶されるn−q−1ビットの値は、振幅比較器19の入力 Aに供給されるデータ・制御バスの(符号ビットを除く)上位n−q−1データ ライン上の値と連続的に比較される。比較器19のA>Bという出力は論理ブロ ック20の入力ALLに接続され、比較器19のA=Bという出力は論理ブロッ ク20の入力Enableに接続される。この回路機構の正味効果は、2進入力 信号の値が、(そのビットの重みも考慮に入れながら)ラッチ17に保持されて いる値より小さい場合には、サブモジュール15のp個の1進出力はいずれもオ ンにならない、というものである。2進入力信号の値が、(そのビットの重みも 考慮に入れながら)ラッチ17に保持されている値より大きい場合には、ブロッ ク15のp個の1進出力はいずれもオンになる。最後に、2進入力データが、( そのビットの重みも考慮に入れながら)ラッチ17に保持されている値に相等し い場合には、エンコーダ18によって残りq個の低位ビットがp個の1進出力に コード化される。r個のそ のようなサブモジュールが、その対応ラッチ17で別々の値にプログラミングさ れた状態でバス14に接続されるのであれば、全体としての装置は必要に応じて nビットの入力値をコード化してp.r本の1進出力ラインに供給する。この構 成の長所は、同一モジュール15の数をと入力ビットnの数を増大できる、単純 性とモジュール性と拡張性である。 図13に、並列バス構造上の多数の同一モジュールの相互接続を可能にし、それ らがハード配線された固有の識別コードを具備していないとしても、それらの各 々を独立に制御する手段を提供する、一般的な方法を示す。図13で、27は、 例えば図12のデータ・制御バス14と同様に、多数のモジュールを並列に接続 するためのデータおよび/または制御バスを表す。バス27のラインの1本を2 6および32として別々に記載する。ラインは35で示されているようにバス上 の各モジュール接続位置で分かたれている。バスコントローラ方向のバス末端( 例えば、図12の13)は33で示されており、その方向からの制御ライン26 は標準的なD型フリップフロップ30の入力Dに接続されている。D型フリップ フロップ30の出力Qは、バス上の次のモジュールに向かってバスコントローラ からバスのライン30を駆動するように接続されている。フリップフロップ30 のクロックならびにリセット制御入力は、29と28で示されるような適切なバ ス制御ラインに接続される。モジュール内のライン31が論理1である場合は、 そのモジュールは(図示されていないがライン31によって制御されるモジュー ル内の回路機構により)必ずバスライン27上のプログラミング情報に応答する が、そうでない場合にはそれを無視する。稼働時、各々が図13に記載されてい る制御回路を備えたバス27上の全部のモジュールを別個に独自に制御するには 、(図13に記載されていない)バスコントローラは、全部のモジュールのフリ ップフロップ30をクリアするリセット信号を最初にライン28に出力し、 次いで、バス上の第一モジュールだけに接続しているDinライン26上に論理 Hレベルを置く。それからバスコントローラは各フリップフロップ30に刻時す る1個のクロックパルスをクロックライン29に出力する。フリップフロップ3 0は前もってリセットされており、バス上の第一モジュールを除く全てはバスラ イン32上の前述のフリップフロップ30の出力Qからの入力信号Dを受信する ので、バス上の第一フリップフロップ30だけが論理1で刻時し、残り全部は論 理0で刻時する。この時点で、バスコントローラは、Din制御ライン27に論 理0を置き、第一バスモジュールのために一意的に予定されたいずれか必要制御 信号を出力する。自己のライン31が前述の論理Hレベルであるモジュールはモ ジュール1だけとなるので、モジュール1だけが制御情報に応答する。その後、 バスコントローラはDin制御ライン26の論理0を維持し、連続的なクロック パルスをライン29に出力する。連続的クロックパルスは、或るモジュールのラ イン31上の論理Hレベルを次のモジュールのフリップフロップ30にシフトア ウトする一方で、論理ゼロを随所にシフトインする効果があり、その全体構造は シリアルシフトレジスタと同様に作用する。バスコントローラは、そのように形 成されたシフトレジスタ構造にその時点で単一パルスを保持しているその制御ラ イン31によってその時点で賦活されている1個モジュールにプログラミングお よび制御情報を、連続するクロックパルス間に出力する。所望であれば、バスコ ントローラは、バス上の最後のモジュールのライン32に接続される予備線路を 介して(バスコントローラから離れた)制御バスの遠端に更に接続してもよく、 このように、バスコントローラはシフトレジスタ内で桁移動されたパルスの出現 を待つことによってバス上の全部のモジュールがプログラミングされているかど うか判断することが可能で、また、そのような存在モジュールの個数をカウント することもでき、このことはフレキシブルなプログラム可能性が望まれる可変モ ジュール式構造においては有用である。 図1の変換器4はディジタルスピーカ内の電気信号から外部サウンド(音響)パ ワーを発生するものであり、変換器ドライバ3は出力変換器の効率を考慮しなが らディジタル信号レベルを所望の音響パワーを発生するのに適した電力レベルに 上げなくてはならない。必要なレベルは、例えば圧電形、静電形、ムービングコ イル磁気形、磁気抵抗形といった、使用変換器の形式によって異なる。ディジタ ル論理の用語では、変換器ドライバ3は単にパルス増幅器である。実際的な用語 では、それらはある種のパルス整形を行って、変換器4の伝達関数を補正し、ほ ぼ方形な音響パルス形状を維持するように要求される場合もある。しかしながら 、N個の出力変換器を備えたディジタルスピーカの総出力音響パワーはP=N× p、式中、pは単一変換器の出力音響パワー、であることに注意しなければなら ない。従って、例えば約1ワットの音響パワー(100ワットの電力で駆動され る従来のムービングコイル形Hi−Fiスピーカのそれと同等)が要求される場 合、約1024個の変換器を備えた11ビットディジタルスピーカでは、それぞ れの変換器からp=約1mWの出力が必要である。そのような電力レベルは論理 ゲートから直接に容易に入手できる。低効率な(例えば約1%程度の低さ)電気 音響変換器を考慮に入れても、依然として変換器1個あたりの必要駆動電力は約 100mWに過ぎず、これは例えば5V、20mAで作動する標準的なバッファ 論理ゲートで容易に対応できる。従って、適切に選択された標準的な論理構成要 素から直接に駆動される変換器アレイ構成要素を実用的なディジタルスピーカに 備えることができる。 5個の電気波形36、37、38、39、40を2水平軸方向の時間の関数とし て図14に示す。36は符号情報と組み合わせた後の、2進1進エンコーダから 得られる典型的なバイポーラ1進電気信号であり、本発明の主題であるディジタ ルスピーカの 1個の変換器からの所期の出力圧に対応するものである。記載されている波形部 分に含まれているのは、時間0と時間Aまでのゼロ圧デマンド期間、時間Aから 時間Bまでの一定正圧デマンド期間、更に別のBからCまでのゼロ圧デマンド期 間、その後のCからDまでの一定負圧デマンド期間、更にその後のゼロ圧力デマ ンドである。最初の取組みとして、変換器のダイアフラムは、一定速度で一定の 圧力を発生し、ゼロ速度でゼロ圧力を発生するように振動しなくてはならず、従 って波形37は、図36に記載の圧力プロファイルを発生するための変換器の時 間に伴う必要速度プロファイルを示すものである。変換器への入力ドライブ電圧 または電流波形は、変換器ダイアフラムに発生する力に相応するという、一般的 な変換器に概して当てはまる単純前提をたてた。音の発生で振動される空気の抵 抗によりダイアフラムの優勢反力に抵抗性と粘性がある変換器の場合、(恐らく 縮尺を別として実質的に36と同じ)波形37が、36の所期の圧力波形を達成 するのに適した力−時間プロファイルであり、そしてまた、適切な電気駆動波形 でもあるので、この場合は基本的にはパルス波形は必要ない。ダイアフラムの優 勢反力が、ダイアフラムサスペンションによって発生されるようなダイアフラム のたわみ量に比例する復元力である変換器の場合、波形38が、36の所期の圧 力波形を達成するのに適した力−時間プロファイルである。波形38は、AとB 、および、CとDの間の逆勾配一定傾斜部分と、それ以外の区間のゼロ傾斜一定 レベル部分から構成されているように見えるが、このような一定勾配は力の線形 増加、従って時間に伴う変位、に符合するものであり、これらの期間のあいだほ ぼ一定な圧力が出力されるからである。ダイアフラムの優勢反力が、変換器の可 動部品の質量と連行空気による慣性のものである変換器の場合、波形39が、3 6の所期の圧力波形を達成するのに適した力−時間プロファイルである。波形3 9では、時間A‘で終わる短期正駆動力が時間Aで発生されて変換器の移動質量 に正の運動量インパルスを与え、その後、質量は時間Bまでほぼ一定な正の速度 で惰行するが、時間B’まで短い 負のインパルスが与えられることによって急速に落ち着き、その後、時間Cから C‘まで、移動質量に負の運動量インパルスを与える短い負のインパルスが与え られ、時間Dまで実質的に一定な負の速度で更に惰行する期間があり、短い正の インパルスが時間DからD’まで印加され、再び移動質量を静止させる。優勢力 が前述の3タイプのいずれかの組合せであるような混合ダイナミクスの変換器の 場合、必要に応じて方形の音圧出力パルスを発生するために、例えば図40に記 載されているような、37、38、39の適切な線形組合せである複合駆動波形 を利用することもできる。 波形37は、標準的なパルス増幅器で高電気効率で発生できる。波形38も、以 下の方法で適切な高さの周波数パルス波形のパルス幅変調(PWM)手段によって 高電気効率で発生できる。kビット2進カウンタ42のクロック入力に52にて 並列2進出力QRを供給した後、kビット2進振幅比較器43の2個の並列2進 入力のうちの1個(この場合はB)に供給する高周波クロック発生器41を具備 する、新奇なディジタルパルス幅変調ランプ波発生器を図15に示す。クロック 41にはディジタル分周器44も接続されており、51で示されている44の出 力dは、ANDゲート45の2個ある入力のうちの1個に接続されている。例え ば図14の38に記載されているランプのように整形しようとしている47で示 されている1進信号Unは、ANDゲート45の他方の入力に接続されているの で、結果として、Unが論理1の場合、分周器44のdからのクロックパルスは ANDゲート45の出力から供給され、Kビット2進アップ/ダウンカウンタ4 6のクロック入力に接続されており、そうでない場合はANDゲートの出力は論 理レベル低である。アップ/ダウンカウンタ46のアップ/ダウン制御入力は、 ディジタルスピーカの回路機構の符号ビット(または1進符号信号)に接続され 、その入力にクロックパルスが到着したときにカウンタ46でカウントアップす るかカウントダウンするかを決定する。カウンタ46の入力reset は、賦活時に半フルカウントするようにカウンタを設定するように構成されてい て(例えkが10で、46の最大計数102310=11111111112(2 進)であるとすれば、カウンタを51110=01111111112に設定する ようにresetを構成できる)、49に示されている外部信号Resに接続さ れる。外部信号Resは、例えば、システム初期設定の時、あるいは場合によっ ては1進出力Unからの所望の出力信号がゼロであった別の時に、バスコントロ ーラ13から出力してもよい。アップ/ダウンカウンタ46のkビット並列2進 出力QIは比較器43の並列2進入力Aに接続され、比較器43が42の出力QR の振幅を基準として46の出力の振幅を連続的に判定して、比較器43の出力A> Bで、QI>QRの場合には論理レベル低となるようにしてある。データの同期 化の詳細は簡単明快にするために記載しない。この論理回路機構の効果は、リセ ット時の後(すなわち、回路ブロックの外部から2にResパルスが送られた後 )でありながらUnが論理レベル低のままであるときに、カウンタ46が半フル カウントで静止したままであるのに対し、カウンタ42は周期P=2k/f、但 しfはディジタルクロック41の周波数、で、そのkビット計数範囲を循環して おり、従って、43の出力A>Bから出ている50で示される出力PWMは、論 理レベル低にてその時間の半分を、論理レベル高で半分を正確に費やす。従って 、この出力50は、周期Pとマークスペース率1:1を有している。この状態か ら開始すると、Unが論理レベル高になると、入力Signの状態に応じて、カ ウンタ46は分周クロック信号51によって決定された一定の率でその所期半フ ルカウントからカウントアップまたはカウントダウンを行うので、カウンタ46 からQIの配列2進で得られる瞬時出力値Vは、毎秒f/D回、但しDはクロッ ク分周器44の分周比、の割合で時間と共に線形に変化する。カウンタ42のカ ウンタレートfがf/Dに照合される場合(すなわち、D>>1)、Vはカウン タ42の周期Pにわたって実質的に一定であると推測でき、その場合、PWM信 号は、周期の一部V/(2k−1)、但し 0≦V≦(2k−1)、の高さであって、これはまさに信号50を値Vの線形パ ルス幅変調表にするのに必要な条件である。条件F>>f/Dに該当していない 場合でも、回路は依然として出力50で線形パルス幅変調信号を発生しているこ とが分かる。Unが論理1であるときに時間に伴って値Vが(Singが論理レ ベル高にあるか低にあるかに基づいて)増加または減少するので、Unがオンの ときは、(周期P以上に長いあいだの出力50の平均の回数である)PWM出力 50の有効値は線形ランプ波であり、Unがオフのときは、クリーンな方形ディ ジタル音響出力パルスを発生するためのばね制限変換器を駆動するために、図1 4の38で示されたタイプの波形を発生するのに必要な条件である、静止値であ る。実際には、追加的な回路改善が有効で、その一つは、カウンタ46をデッド エンドカウンタに構成して、カウンタが最大または最小計数に達した時点でロー ルオーバーするのではなく、計数方向(前進または逆進)が反転して次のクロッ クパルス出現するまで、その終端計数値を残すようにすることである。図示され ているように、カウンタ42に利用するものとしてカウンタ46のクロック入力 clkを同一クロック41から出すことは、安定性を助けるものではあるが、必 須ではない。ディジタルスピーカ入力データサンプリングクロックでクロック4 1を同期化することによって、あるいは、それとは別に、コントロールバスの入 力データワードの値がゼロであるときに入力Res49を高レベルにすることによ って、この回路のディジタルスピーカ装置に更なる安定性を達成できる。また、 このディジタルスピーカ装置では、T=2KD/fであるカウント46のフルカ ウント周期が、通常、低遮断周波数20Hzで25msである、スピーカの高忠 実度再生が望まれる最低周波音響信号の半分の時間以上であることが必須である 。ディジタルスピーカに当該PWM発生器を応用する場合、回路成分41、42 、44は、別個の1進出力Unに各々割り当てられる多数の個別PWM発生器で共有 されるので、部品が大幅に削減されることに注意されたい。パルス幅変調(PWM )波形を生成する当該ディジ タル方法は、ディジタルスピーカ以外にも、PWMが有用であるケースに用途が あることに注意されたい。 PWMシステムの共通要求項目は、最終出力駆動波形の高周波スイッチングノイズ を減らすための低域フィルタシステムである。そのような低域フィルタは、PWM クロックレートを、低域フィルタを施した出力で再生するのに必要な最高変調周 波数に近づけるほど、製作が複雑且つ高価になる。次に、余分な部品を使わずに 、図15に記載されている種類のPWM発生器の周波数速度を最大限にする方法を 説明しよう。振動比較器43に2個のカウンタ42と46を相互接続する従来の 方法を図16にもう少し詳細に示すが、図から、q0、q1、q2...で示され るカウンタ46および42の最下位ビット出力が、A0、A1、A2...および B0、B1、B2...で示される比較器43の最下位ビットに接続され、残りの ビットも同じ順序で、最上位ビットqk-1がAk-1とBk-1に接続されるまで、接 続される。この接続方法により、パルス周期2k/f、但しfはカウンタ42の クロック周波数、kはそのカウンタのビット数、のPWM出力波形が50に生じる 。一例として、k=3で、カウンタ46の出力によって表される(推定静止)値 が1012=510という単純なケースについて、図17の52に、マークスペー ス率5:3の出力50での予測波形を52に示し、カウンタ42へのクロック入 力信号を51に示し、0、1、2、...7、0、等といった各クロックパルス を越えるカウンタ42のカウント状態をマーキングする。波形52は、カウンタ 42が最初の5種類の状態0−4のときに、その出力がこの例の値5でのカウン タ46推定静止より小さく、従って、これらの状態の場合は比較器のA>B出力が 論理レベル高となり、その後、カウンタ42の残りのサイクルで低レベルになる 。図の18に記載の改良仕様の回路では、カウンタ42のビット出力と、比較器 43のビット入力の間のコネクションのビット順序が逆転されていて、カウンタ の最上位出力ビットqK-1が、 比較器43の最下位ビット入力B0に接続され、このビット順序逆転は、 BK-1 に接続されるq0までこれらのデバイス間のもう一方のビット接続にも実施され る。このビット逆転には、B0がこの比較器入力の最小ビットであるとき、従来 のビット順序から見たときに、比較器43のBi(0≦i<k)個の入力に見ら れる計数順序を変えるという効果がある。前述の例に見られる(k=3で、カウ ンタ46の出力の値が5であるときの)実際の計数順序を図19の53に示す。 改変回路の50からの結果PWM出力を図19の54に示すが、5:3という( 図17の52に示されている)以前の装置と同じ所要平均マークスペース率であ りながら、カウンタ42の1周期の間に、1サイクルだけでなく、3サイクルか ら構成されている。これは、まさしく低域フィルタリングの苦労を緩和するのに 必要とされている作用である。当業者には、PWM出力波形の有効パルス比を向上 するこの新奇な技術を、パルス幅変調のあらゆる応用装置に適用でき、本明細書 に提示されたディジタルスピーカ発明の用途に限定されるものではないことが明 らかであろう。これに関連して、42と43の間のビット接続の再配列で本明細 書に記載した以外ものも有用であるが、逆ビット配列により全範囲のPWM出力状 態に最大数の出力遷移が与えられることが分かるであろう。詳しく述べると、逆 ビット配列は50で出力を発生し、カウンタが半フルカウントのときに各クロッ クパルスごとにカウンタ46に遷移するが、これは、50%すなわち1:1のマ ークスペース率でのときの、そのような回路からの最大可能出力周波数である。 質量制限(慣性優勢)音響変換器を駆動するための、図14の39に記載された タイプの波形を生成するためのディジタル方法を図20に示すが、図中、58の 1進入力信号Unと信号Singは、論理1で、Un信号の立上り区間のときにい ずれかのフリップフロップのD入力に刻時し、立下り区間のときに他のフリップ フロップに刻時するが、どのフリップフロップがどの区間に応答するかは、Si gn信号によって決 定される。図示の構成では、Singが論理レベル低のとき、フリップフロップ 57はUnの立上がり(上昇)区間によって刻時され、フリップフロップ60が 立下がり(下降)区間によって刻時される。Unの立上がりおよびに立下がり区 間は、フリップフロップ57と60のリセット入力Rにインバータ56を介して 賦与される(図21の65に概略的にその波形が図示されている)55のクロッ ク信号Clockの立上がり区間と同期するように構成されている。この構成の 正味効果は、Unが高レベルになったとき(図21の波形66参照)フリップフ ロップの出力の一方が高レベルとなり、次いで67に示した(Clockの)半 クロックサイクルのあいだに0にリセットされ、次にUnが低レベルになったと きに他方のフリップフロップの出力がClockの半サイクルのあいだ高レベル となり、その後、68に示されているよう、また低レベルになる。直接または変 換器ドライバ回路機構を介して、図20に記載されているようにプッシュプル方 式で変換器63を駆動するのに、2個のフリップフロップ出力Q1とQ2を使用 する場合、変換器は図21の69に示されている別々の信号によって駆動される 。図14の39に示されているように、この波形は、慣性優勢音響変換器を駆動 してクリーンな音響パルスを発生するのに必要な形その通りのものである。 ディジタルスピーカの出力は、滑らかな波形ではなく、多数のパルスが総合され たものであるので、出力には、一般に約20Hzから20KHzとされている通常 可聴範囲内でない周波数成分が含まれている。これらの成分は人間に聞こえない 明瞭度のものであるので、それらを単純に無視することができる。しかしながら 、20KHzから60KHzの大きな音は、家庭用動物を驚かせたり苦痛を与え たりする原因となるので、そのようなエミッションは極力低減する必要があるだ ろう。 一態様は、出力変換器配列の上に音響低域フィルタを設けて、そのような周波数 をその発生個所で直接に吸収することである。実際には約20KHz未満で音響 的に透明であるが、約20KHzを越えるものに厳しい吸音を発揮する材料によ り、必要なフィルタリング機能が提供されるであろう。 第二の方法は、変換器自体からの高周波放射を最小限にすることである。これは 、最高動作周波数のときでも、ディジタルスピーカの(ビットまたは1進数字の 点から見て)分解能を出来る限り高く維持することによって達成される。ナイキ スト定理によれば、ディジタルサンプルから20KHzの正弦波を適切に再生す るには、少なくとも40KHzの周波数でサンプリングする必要がある。実際問 題として、そのように少ないサンプル(すなわち、ナイキストレートでサンプリ ングした場合は、1サイクルあたり2サンプルのみ)から正弦波を再生できるの は、完全な低域フィルタを利用した場合のみである。ナイキストレートよりもず っと高い割合でサンプリングすれば、フィルタリング要件は大幅に緩和できる。 適当に高いサンプリング率でディジタル入力信号を得られれば、ディジタルスピ ーカのサンプリング率を維持する以上の必要はない。しかしながら、例えば、約 44KHzでサンプリングされるコンパクトディスクから引き出されるディジタ ル音響信号で実際のディジタルスピーカを駆動しようとすると、ディジタル信号 を補間してするには、サンプリングレートを更に高くするためにディジタル音響 信号を補間する必要がある。そのようなプロセスは、ディジタル信号を更に増幅 するために電気音響信号に変換するときのフィルタリング要件を緩和するために 、既に高品質なコンパクトディスクプレーヤで実施されている。ここで、ディジ タルスピーカのディジタル変換器からの音響出力信号の見せかけの高周波含量を 確実に減らすために、サンプリング率の低いディジタル入力信号に同様なプロセ スを施すことを提案する。 出力変換器に1進コードを利用するこのディジタルスピーカ設計により、個々の 変換器がディジタル出力の分解能とは無関係に、変換器が正弦波出力の各サイク ルで1回ずつターンオンおよびターンオフすることが保証され、周波数応答とい う点で出力変換器の規格を高くせずに、ある程度までこのディジタル補間プロセ スを実施することができる。この独立性は、2値、3進、または他の数字(2以 上の)をベースにしたディジタルコーディングが利用される場合には存在しない 。 この設計のディジタルスピーカでは、出力音響は、一緒に共同して作用する変換 器の配列によって発生される。個々の変換器が単独で所期の出力音響信号を再生 することはない。従って、重要なのは、統合結果が全部の変換器からできる限り 均等に聞こえる位置に聴取者である人間が配置されることである。変換器のサイ ズが有限であれば、それらは必ず空間的に互いに分離される。従って、個々の変 換器と聴取者の間の経路長差を最小限にする変換器の配置が望ましい。例えば、 図22に記載されているように、1024個(=32×32)の変換器があって 、変換器70は、例えば直径30mmの円形である場合、考えられうる配置の一 つは、変換器をすべて1本の直線に沿って置くことである。それらの間の間隔が ゼロであったとしても、変換器がつくる直線は、30×1024mm=約31メ ートルで、それ自体すでに実用的ではない。従って、(図22を参照)中央の変 換器からLの聴取者71までの経路長dが、外側の変換器対から聴取はまでの経 路長hより、約10%程度短い場合、配列dまでの聴取者の距離は少なくとも約 32mである必要がある。経路長の整合が10%よりもずっと小さい場合、この 聴取者の距離は比例的に増加する。この値はほとんどの(家庭用)聴取目的に対 して明らかに非実用的である。 従って、最小許容聴取距離を最小限にするために重要なことは、変換器配列の空 間的広がりを最小限に抑えることである。これは、変換器をできるだけ密な二次 元の配置で並べることによって達成できるが、この観点からは普通の円形、六角 形、四角形といった配列形状が最適に近い。前述の例として、1024個の直径 30mmの変換器70の四角配列を図23に基づいて配置すると、配列は幅96 0mm、高さ960mm(すなわち、図22に記載した直線配列の32分の1の 長さで、対応聴取者距離は、32mから約1mに下がり、はるかに実用的である 。) 任意数の変換器の配列の広がりを最小限に抑えるための第二の方法は、それらの アパーチュアを小さくすることである。例えば、図23に記載の配列の場合、変 換器70のアパーチュアが30mmでなく3mmであれば、32×32個の変換 器の配列も96mmの二乗となり、前述と同じ条件による最小聴取距離は10c mまで下がる。 従って、実際的な距離から聴取する場合は、小型変換器から成るコンパクトな2 次元配列がベストである。 変換器自体の前後の厚みが薄ければ、後ろ側の配列からの音が前方の配列の間の 間隙を通るか、変換器自体の孔を通るかする状態で、前方変換器二次元配列の後 ろに1個以上の変換器二次元配列を配置する、変換器の多層三次元配列を作成す ることによって、配列のサイズを更に小さくすることができる。変換器が(例え ば、製造方法のため)必然的に円形であるならば、1サイズの円形はモザイク模 様に配列できないので、円形デバイスの通常配列には必ず間隙がある。この多層 二次元配置は魅力のあるものとなり、多数の変換器を使用するときでさえ、配列 を非常にコンパクトに構成できる。連続する二次元配列を交互に配置することに より、後方の変換器の中央を、前方の変 換器配列の間隙または孔の中央に合わせる。そのような三次元変換器の側面図を 示す図24と正面図を示す図25に、これらの原理を示す。聴取者が受信する、 三次元の別々の層からの音響パルスの同期を取るために、各層の信号に差分ディ ジタル遅延を与えて、聴取者との距離差を補償することが望ましい場合がある( 以下参照)。 1進ディジタルコードは位置に関する特別な重みがないので、変換器ドライバか らの1進ディジタル出力を、いずれか適切な空間的方法で配列の変換器に自由に 接続できる。静かな音は大きな音よりも少ない個数の変換器で再生されるので、 変換器は、入力信号レベルが近接しているものが出力変換器配列中で物理的に隣 接するように関連付けることが最良である。このように、音源の全体サイズは、 すべての音響出力レベルにおいてできる限りコンパクトに維持される。また、特 定の音響レベルの再生に使用される変換器のグループの幾何学的中心が、全体配 列の幾何学的中心のできる限り近くに維持される場合には、再生される音響レベ ルの変化に伴って、見かけ上の音源位置が移動することはほとんどない。このよ うに、良いパターンの変換器と変換器ドライバの相互接続には、配列の幾何学的 中心に中央が揃えられる密な螺旋(多層配列が使用される場合は、三次元への拡 張は明白)が関係する。図26で、円形の変換器の6角形二次元配列という特殊 なケースの場合について、この原理を説明する。 聴取者の聴取システム(耳と脳)がディジタルスピーカからのパルス列を適正に 統合して、所期の音を再構成できるようにするためには、出力配列の異なる変換 器から音響パルスが正しい時間関係(すなわち、それらが表すオリジナルの入力 信号の一部と同一相対時間で)で出現することが重要である。変換器は二次元ま たは三次元空間的に分散されているので、スピーカからそれほど遠くない所にい る聴取者には、配列内の対応変換器の空間的位置による影響を受けたときに異な る音響パルスが聞こえる。 これは図27に記載されているが、聴取者が左側のLにいて、多数の変換器のう ちのいくつかだけ(T1、T2、T3、T4、T5、T6)が記載されている(断面図 で模式的に示されている)二または三次元の配列は右側にある。全ての変換器TI (i=1,...N)は、全般的にLから固有の距離D+dI、但しDは、例え ば図27のT5で示される、最も近い変換器からLまでの距離、にある。時間t で全部の変換器TIから同時に放射されるパルスがLに到達する時間tIは、tI =t+(D+dI)/c[但し、cは音速]で、一般的に変換器ごとに異なる。 この好ましくない影響は、それぞれの変換器への信号に差分ディジタル時間遅延 を追加することによって、いずれか一人の任意の聴取者Lについては完全に修正 することが可能であり、また、広範囲な聴取者位置についてもほぼ修正すること が可能である。図28に、これを実現する方法を示す: 個々のディジタル遅延 ライン73のそれぞれの左側に、エンコーダからのN個の1進信号が供給されて 、次のように選択された遅延t1、t2...tNが生じる: tMAX=(D+dMA X )/cでdMAXがdjの最大値、tjがLからの距離がD+djでの変換器Tjの適 正遅延値である場合、tj=tMAX−(D+dj)/c。角変換器への信号が1ビ ットまたは1進ディジタル信号なので、遅延装置は非常にシンプルにできる(例 えば、1ビット幅のシフトレジスタまたは適切にアドレッシングされたRAM記 憶素子)。遅延の配置は、聴取位置に最も近い変換器が最も遅くなるようにして 、最も遠いものが最も遅延が少なくなるようするか、もしくは全然遅延されない ようにして、遠くの変換器の音に「有利なスタート」を与えるというものである 。実際問題として、付与される遅延は、適切な遅延時間に最も近い整数倍に量子 化される(例えば、20KHzの出力信号の最大10%誤差の場合は、5μs) 。従って、各変換器ドライバ経路の200KHzのクロックと可変長リアルまた は同期シフトレジスタを利用したディジタル遅延システムで十分である。これは 、 変換器駆動エレクトロニクスにより ASIC(特定用途向け集積回路)に統合する ことが出来、特定の変換器ならびにプログラミングされた聴取者幾何学に必要な 実際の遅延パターンをドライバチップに組み込むことができる。このプログラム は、スピーカ使用時の種々の聴取位置に合うように変更することが可能である。 これは図29に記載されているが、N個の1進コード化入力が左側の77に出現 し、これらは遅延t1、t2...tNのN個のプログラム可能可変ディジタル遅 延発生器76に供給され、各々の遅延は、入力75からプログラム遅延情報を受 信するディジタル遅延プログラム記憶装置78からの信号によって制御される。 遅延発生器76の出力は、概略図示されているように、最終的に変換器74を駆 動する。プログラム遅延情報75は、スピーカ使用前に一々セットアップするこ ともできるし、スピーカの使用中に動的にすっかり変更することも可能であり、 この応用装置の一つは、スピーカに対する聴取者の位置を突き止めて聴取者のそ の時の位置に対して遅延パターンをt1からTNまでの範囲で最適化する。 前述の出力変換器のディジタルの性質により、最大信号分解能と最大雑音対信号 比を全聴取レベルで確実に実現できる音量レベル調節方法が可能となり、特に低 聴取レベルに利益がある。従来の(アナログ)Hi−Fi増幅器では、システム の音量調節は通常はシステムの入力−出力経路のメイン電力増幅器の前のどこか に設けられていた。この影響により、電力増幅器が常に同一電力レベル状態(即 ち、いつもフルパワー出力が可能な状態)で作動していて、更に重要なことは、 常に同一絶対レベルnの自己発生スプリアス出力ノイズを発生している点である 。高レベルで聴く場合、短時間最大出力電力pに近づいて、増幅器の感知雑音対 信号比(snr)がp/nとなる。しかしながら、ごく低い(普通家庭で聴くも のよりはるかに低い)聴取レベルで聴く、例えば、p/l、但し、lは一般的に は100(例えば100Wの電気増幅器に対し て1Wの聴取レベル)である場合、感知増幅器snrは(p/l)/nで、即ち 、snrが因数lによって通約される。これにより、増幅器の自己雑音レベルは Hi−Fiシステムで顕著となりうる。DLSにより、パワー発生ポイントでの 、少なくとも2通りの増幅器自体の音量低減方法が可能であり、それによりノイ ズも信号は共に減少し、DLS/増幅器の組合せの固有snrが維持される。 方法1は、低音量設定が利用されているときには小さなパルス振幅が発生される ように、レベル可変電源から出力パルス増幅器に電力供給するというものである 。そのような方式を実施するために、そのような方式を実施するために、電源出 力電圧は何らかの方法で選択電圧レベル設定に対応させられる。この場合、出力 は、電源電圧の二乗に比例し、パルス増幅器の作動範囲内の電源レベルが維持し つつ、広範囲な電力出力が提供される。 方法2は、出力変換器ドライバにパルス幅制御を行うというもので、ディジタル クロックサイクル全体について変換器が普通にオンまたはオフであるときに、パ ルス幅制御との対比によって、各ディジタルクロックサイクルでそれまでオンで あったすべての変換器が、そのような各サイクルと同じ比率で、今度はターンオ フされるようにする。サイクルターンオフ比がx%の場合、出力は(100−x )%に減ぜられ、従って、kの方法により制御は、x1に比例する。しかしなが ら、この方法は、変換器ドライバの出力パルス増幅器の有限な上昇または下降回 数に起因する限界とは無関係に、非常に広範囲な電力レベル制御を提供し、完全 にディジタル式に実施することも可能である。 最後に、必要に応じて方法1と2を一緒に利用して、それぞれのメリットを最適 化す ることも可能である。 音量制御ならびに低レベル可聴ノイズ減少に関する前述の方法を利用して、音響 出力の有効分解能を低減せずに、DLSに必要な変換器総数を少なくすることも 可能である。この方法は、低レベル可聴テクニックを、入力信号の実際のレベル の関数として、動的に適用することによって機能する。このように、入力信号の 振幅が小さい場合、各出力変換器によって提供される出力は比例的に減少し、入 力信号がその最大許容値に達した場合に出力変換器がその最大パワーを提供する ように構成されている。例えば、16ビットの符号付きディジタル入力と、11 ビット符号付き2進信号に対応する1023(=210−1)個の1進出力変換器 を備えたシステムについて考えてみよう。入力信号の大きさが10以下のビット で表現できるほど小さい場合、(符号ビットを除く)最下位の10個の入力ビッ トを10ビットユニポーラ2進1進エンコーダに接続し、そこからの全部の出力 変換器を駆動するが、出力が各々フルロードからフルパワーの1/64(=1/ 26)に減らされるので、655354(=216−1)個の変換器を持っている のとまさに同じ出力分解能で低レベル信号を再生できる。入力の中間レベルでは 、ビット1と10、次に2と11等、入力信号の最高レベルの5と15まで、例 中のエンコーダの10個の入力ビットを接続する必要がある。このように、最大 入力レベル1/64より大きな入力信号は、10ビットの精度で出力に量子化さ れ、それより小さな入力信号は同じ精度で、フル16ビットDSLでそうである ように量子化される。16ビットシステムのダイナミックレンジと11ビットシ ステムの精度が、フル16ビットシステムよりもはるかに簡単に実現できる。フ ル振幅よりかなり低いレベルでの音楽再生の場合でさえも16ビットCDディジ タルシステムが十分に正確に聞こえるという事実は、フル16ビットの精度は適 正音質に不必要であることを示している。しかしながら、ダイナミックレンジの 場合は、これは必要で ある。前述の方式は、ディジタル信号の浮動小数点表示を効果的に利用すること によって、これら両方の特長を提供するものである。 この方式を実施する適当な方法を図30に示す。ここでは、nビット2進入力信 号88は、mビットディジタルスピーカ、但しm<n、で再生される。nビット 入力信号88は、その最低周波数での入力信号の少なくとも1/2サイクル(例 えば、低周波数限界が20Hzの場合は50ms)で記憶できる79のディジタ ルバッフアメモリに供給される。それは、半サイクルのあいだに、連続的に大き な入力値が最大値ラッチ86に記憶されるように、85の比較器Cと86の最大 値記憶ラッチXに同時に出力される。81のゼロ交差検出器は、各入力半サイク ルの終わりに信号を出力する。この時の最大対ラッチ86の値は、再生されるデ ィジタル入力サンプル(それらは79で緩衝され、それにより遅延されたので) を含むバッファ70に記憶されている最大の信号がどれくらい大きいかを示して いる。次の半サイクルでは、これらの記憶サンプルは79から読み出され、スピ ーカによって再生され、次の半サイクルの新しい数値が記憶される。半サイクル の最後に、86の数値は、84のビット数レジスタBにラッチされ、ビット数レ ジスタBは0からn−m(前述のようにm<n)までの範囲の整数を出力する。 この数は、出力変換器ドライバ83が半サイクルで使用する(パルス幅変調技術 または供給電源変動技術、あるいはその両方の組合せによって制御される)出力 レベルを選択するのに利用される。それは、符号が付いていない0からn−2ビ ットまでのいずれの入力ビットをバッファ79から82の2進1進エンコーダU に渡すかを選択する場合にも利用される。この選択は、80のmビット幅のn− m進路選択ブロックSで行われる、バッファ79(nビット幅)からそのディジ タル信号入力を選択し、それらのビットのうちのm個を1進エンコーダ82に送 る。どのビットを選択するかは、レジスタ84からの信号によって決定される。 必ず隣接 するビットグループが選択され、この例では、mビット幅で、最低出力ビットが ビット0からビットn−mの範囲で選択され、最高出力ビットがm−1からn− 2の範囲で選択され、ビットn−1が符号ビットとなる。 この技術によって一般に次のような節約が実現される: 16ビット音響ディジ タル信号ならびに10ビットディジタルスピーカの場合は、前述の浮動小数点ビ ット表示システムが提供され、ディジタルスピーカに必要なのは10ビットダイ ナミックレンジで10ビット(ユニポーラ)の精度に音響を再生するためのわず か1023個の変換器とドライバであり、これは32767個の変換器を必要と する16ビット DLS に匹敵する−すなわち、31,000個を越える変換器の 節約である。このように、当該技術により、高ダイナミックレンジで適正精度の 1進法ディジタルスピーカの構成をかなり安価なコストで実用化できる。 前述の多数の特長を組み込んだ本発明の特定実施例を、図31を参照しながら一 例として以下に説明する。当該実施例では、n個の2進ビットから成るディジタ ル入力信号が、アナログ−ディジタルコンバータ90に接続される92の任意ア ナログ入力を備えた入力バッファ1に賦与されて、p個の2進出力、但しp≦n 、を発生し、バッファ1ならびにコンバータ90の出力は、ユーザ96の入力に よって制御されるディジタルセレクタ/ミクサ89の入力に接続されている。ユ ーザ入力に基づいて、入力信号の組合せがnビット2進形式でミクサ89からデ ィジタルインターポレータ97に送られ、ディジタルインターポレータ97では 入力信号の有効サンプリング率が任意に増加された後、nビットデータが信号遅 延記憶・振幅検出器95に渡され、信号遅延記憶・振幅検出器95では入力信号 が再生される最低音響周波数期間の半分以下の時間で遅延され、遅延信号のピー ク振幅が決定される、その値は制御信号91と9 3の生成に利用される。遅延nビット2進信号は、次に、信号91で制御される mビット(n−m)進路決定セレクタ(但し、m≦n−1)に渡され、mビット (n−m)進路決定セレクタは2進1進エンコーダ2の入力に接続されるm個の 出力2進(非符号)ビットを出力する。符号ビットは別個に、98に示されてい るように、遅延記憶装置95から直接にエンコーダ2に接続される。記憶装置9 5ならびにセレクタ80の働きは、mビットサブセットに先行1を備えたm個の 最高位隣接非ゼロビットが含まれるように、nビットの入力信号のmまでのビッ トならびに符号を選択することである。エンコーダ2は、m個の2進ビットと符 号ビットをN個の1進信号に変換するが、但しN=2n-1で、N個の1進信号の うちの1個は符号すなわち極性信号である。N個の1進信号は、次に、96でユ ーザが動作モードを変更できる遅延プログラム78によって制御される可変長デ ィジタル遅延発生器76に供給され、そこで聴取位置に対する変換器4の位置を 補償するように、N個の種々の1進信号の差分遅延が調整される。推定遅延され たN個の遅延信号は、次に、(符号信号でない)方形入力パルスを使用する変換 器4のタイプに合った別のパルス形状に変えるパルス整形器88に進み、その後 、このN個の1進信号はN−1個の変換器4を駆動するN−1個の変換器ドライ バ3に進み、N−1個の変換器4は組み合わせられて再生出力音響を構成する音 響パルスを提供する。変換器ドライバ4は、パワーレベルコントローラ94から の信号によって制御され、パワーレベルコントローラ94は95の振幅検出器か らの入力と、音量レベル選択を含む場合もあるユーザ入力によって制御される。 ドライバ3のこの制御信号の働きは、パルス信号によって賦活されるときに各変 換器4から出力される平均出力を変更して、レベル固定入力信号が存在する場合 に変換器の配列からの平均出力レベルを変更できるようにすることである。産業への応用性 本発明の主題であるディジタルスピーカは、ラジオ、テレビ、レコード・コンパ クディスク・テーププレーヤー、ミュージックセンター、高忠実度音響システム 、拡声装置、音声増強システム、ホームシアター、映画館、劇場、BGMシステ ム、バンド、携帯式音響再生機器、車内娯楽システム、小型ヘッドホンなどの、 家庭用および商用機器の音楽や音声などの音の再生を含む、現時点でアナログス ピーカが使用されているあらゆる例に用途がある。 これらの用途における、既存スピーカデザインを越える本ディジタルスピーカデ ザインの長所は次の通りである: より高品質で、より低ひずみな再生; 大部 分のキャビネット密閉型アナログスピーカよりも平らな形状ファクタ; ディジ タル式の採用による、アナログ電子機器より大きな安定性; 音響再生システム と線形電力増幅器を分離するという要件の除去; 軽量化; 携帯性アップ; 高品質基準を維持しつつ製造を容易化; 変換器配列装置に大量生産技術を適用 できる; 効率の向上、それ故の消費電力削減、結果として電池での使用時間延 長; 拡大縮小自在なデザインで、同一精度の別の構成要素を追加するだけでひ ずみを低くできるので、一貫してコストや複雑さと所要精度のバランスを取るこ とが可能; 入力信号がゼロのときには基本的に無ノイズ(すなわち、信号対雑 音比が非常に高い)。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年10月21日 【補正内容】 だけ近くになるように、3次元配列の場合には、配列の前後中心面にもできる限 り近くになるように配列中に配置され、また、スピーカからの知覚音響が配列中 心付近のできるだけ小さな領域に集中されるようにN個組を構成するこのテクニ ックにより、配列の中心に近い限られた位置の空間的に小さい音源であるという 錯覚を抱かせながら、配列の空間的広がりが聴取者とスピーカの間の距離に相当 する変換器配列を大型ディジタルスピーカ構造に具備することが出来る。 変換器配列が発生する出力音は、個々の変換器が発生した個々の音の加算結果で ある。各変換器に対する駆動のレベルが固定されていると、作動する変換器が少 なくなるために、再生音は小さくなる。N+1が入力信号で表される(0を含む )別個のレベルの数であり、Mが瞬時入力信号レベルであって且つその入力信号 レベルで賦活される変換器の個数である場合、入力信号を1進法にエンコード化 するとN個中M個がコード化される。 1進コード化ディジタルスピーカシステムでは、全部の変換器が同じ単位、出力 レベル、結果として得られる出力音圧の観点からみた「重み」を有しているので 、合計N個の変換器セットの中から特定のM個の変換器がターンオンされてM/ Nという最大可能音圧出力レベルを出すことはたいしたことではない。このよう に、全体配列から変換器のサブセットを選択する場合、ある程度の順応性が提供 され、種々の方法で性能向上に役立てることができる。 特に振幅の小さい再生音では、同様な入力信号レベルに対応付けられる変換器は 、適正に配置された音源となるよう、配列中で物理的に隣り合うように配置され ることが好ましい。 人間の可聴範囲外の周波数領域、例えば20KHzより高い周波数でのスピーカ のアコースティックエミッション(超音速放射)を低減するために、出力変換器 配列と可聴空間の間に低域フィルタを追加することがある。これは、20KHz を越える領域の高音吸音性ならびにその周波数未満の低音吸音性を備えた適切個 数の材料を、音響出力変換器と可聴空間の間に配設することによって実施されう る。 スピーカからのそのような超音速放射は、ディジタルサンプリングレートをでき る限り高くすることである。コンパクトディスクなどの一般的な音源から得られ るような標準的なディジタル音響材料のサンプリングレートは40KHz−50 KHzである。そのようなサンプリングレートで20KHzの音響入力信号を再 生する場合、入力信号の各サイクル内では2個もしくは3個のサンプルしか発生 しない。音響出力変換器に同じサンプリングレートを持ち込めば、かなりの音響 エネルギーが100KHz未満で放射され、高周波数では少しの放射しか行われ ない。サンプリングレートを例えば100KHzまで上げると、かなり高い周波 数で最低音超音速強放射が発生し、その振幅はそれに比例して小さくなる。本発 明は、スピーカへの入力信号のサンプリングレートを上げるためのディジタル補 間手段を選択的に備えることができる。また、本発明には、電気的フィルタリン グではなく、ディジタル−アナログ音響変換後の音響フィルタリング要件を楽に するために、補間プロセスが利用される。 エンコーダ手段は、1進信号の個数および変換器の個数に一致する複数個の並列 出力を備えることができる。別の配置は、1進信号を時間的に圧縮するためのも のであり、エンコーダの出力の個数を1個迄を限界として減らそうとするための ものであり、1進信号を変換器に賦与する並列流として再構成する手段が提供さ れる。 本発明によるスピーカ装置は、エンコーダ手段からの1進出力信号を変換器を駆 動するのに適した電流ならびに電圧レベルに変換する変換器ドライバを、エンコ ーダ手段と変換器の間に接続して備えることがことが好ましい。 スピーカ装置は、標準的なディジタルパルスの公称方形から外れた駆動パルスを 供給することができ且つ変換器への駆動波形の形状を制御する追加的なパルス整 形手段を更に組み込むことが好ましい。ディジタルスピーカの構成要素として使 用するのに適した動作速度の範囲にわたって変換器のダイナミクスが抵抗性また は粘性抵抗ファクタに支配されているような場合、方形駆動パルスはパルス有効 のあいだはほぼ一定速度の動作を提供し、従ってほぼ一定なパルス圧出力が得ら れる。一般的には変換器がその共鳴振動数未満で低制振で作動するケースである のだが、変換器のダイナミクスが、スプリングのような回復力(コンプライアン ス)に支配される場合、パルス整形手段は線形ランプ形の駆動パルスを提供し、 この駆動パルスも入力パルスの持続時間のあいだの一定速度動作と、ほぼ一定な パルス圧出力とを提供する。一般的には変換器がその共鳴振動数越えて低制振で 作動するケースであるのだが、変換器のダイナミクスが慣性力に支配されている ような場合、パルス整形手段は、入力パルスの立上がり区間に符合する短パルス と入力パルスの立下がり区間に符合する反対極性の第二短パルスから成るバイポ ーラインパルス形の駆動パルスを提供するが、この駆動パルスも、入力パルスの 持続時間のあいだの基本的に一定速度の動作(パルス整形器からの最初のインパ ルスが変換器可動部分にいくらかの初期モーメントを与え、その後、パルス整形 器の反対インパルスが入力パルスの終わりで運動量を取り除くまでは、変換器可 動部分は入力パルスのあいだは一定速度で効率的に「惰行」するので)と、ほぼ 一定なパルス圧出力とを提供する。変換器のダイナミクスがこれらの3種類のケ ースが複合されたものである場合、パルス整形 手段は、各入力パルスの持続時間における基本的に一定なパルス圧出力を提供す るような駆動パルス波形を提供できる。パルス整形手段は、前述のいずれのケー スにおいても、各入力パルスの持続時間のあいだ基本的に一定なパルス圧出力を 発生するような駆動パルス波形を提供することができる。あるいは、パルス整形 手段は、エンコーダ手段と変換器ドライバ手段の間に介在させることもできる。 別の選択として、パルス整形手段を変換器ドライバ手段と変換器の間に介在させ てもよい。 方形駆動パルス発生時にディジタルパルス駆動エレクトロニクスの概して高い電 力効率を保護するために、本発明の一好適実施例において、パルス整形手段はパ ルス幅変調技術(PWM)を利用して運用することも可能であり、PWMでは変 換器への駆動パルスの有効形状は1進入力パルスの持続時間内に多数のサイクル が発生する急速変化方形波の平均値であり、そのマークスペース率が必要に応じ て連続的に変化することにより、変換器のダイナミクスに適した所望の有効パル ス形状が作られる。 好適実施例におけるコード化手段は、(入力がバイナリの場合は)n個の入力2 進数字すなわちビットを、n/kビットから構成されるk個のグループに分割す るための組分け手段を備えることができ、また、各々n/k個の入力ビットを備 えた個数kの複数エンコーダを備えることもできる。各エンコーダでは論理ゲー トの数が大幅に減らされるので、それにより変換器ドライバがいくつかの追加ゲ ートを備えることになる。 更に別の実施例において、n個の入力2進(例えば)ビットからN個の1進信号 を生成するためのコード化手段は、N=2n−1もしくはn個の入力ビットのう ちの1個が符号ビットとして使用されているときにはN=2n-1−1であり、音 として再生される電気入力信号を表す完全入力2進(例えば)データワードを伝 えるデータバスに多数の同一 コード化サブモジュールが接続されるようにモジュール構成にすることもできる 。P<Nとして、P個の1進数字をコード化するように各々設計されているコー ド化サブモジュールは、P×Q=Nの関係が成立するようなQ個のそのようなモ ジュールが存在している場合に、制御バスを介して制御信号を、データバスまた は制御バスを介してプログラミングデータを送ることによって、エンコーダとし て賦活される前にプレプログラミングすることができ、プログラミングの後、Q 個のサブモジュールの各々は、P段階の入力信号レベルから構成される別々のグ ループに応答して、そのP段階入力信号レベルのグループを、P個の1進出力信 号にコード化する。その正味効果は、N個の可能入力信号レベルをすべてP×Q =N個の1進出力信号にコード化することであるのだが、未調整nビット2進( 例えば)−1進エンコーダという複雑さはなく、その代わりに、それよりも設計 も大量生産も簡単で、しかも入力信号のビット数nを別の数に拡大することも容 易な、Q個の同一モジュールを利用することによるものである。Q個のエンコー ダサブモジュールの各々がフリップフロップを備えるように構成し、モジュール 間は制御バスで接続してQ個のサブモジュールを相互接続して直列シフトレジス タが形成されるように構成することによって、プログラミングシステムをごくシ ンプルにすることができる。プログラミング時、最初にクリアリングした後に、 そのように形成されたシフトレジスタの入力に(図示されていない)単一アクセ スパルスAPが投入されるが、シフトレジスタはQ個のエンコーダサブモジュー ル全部に物理的に分布していて、エンコーダサブモジュールは制御バス上の共通 クロック信号によりシフトレジスタから1度に1フリップフロップに刻時される 。プログラミング時にフリップフロップの入力に1個のAPだけが投入されるの で、各クロックパルスがそれを次のステージに移動した後、1個のモジュールだ けがAPを含むことが出来、従って、APがモジュールに含まれている場合にの み、プログラミングのためにそのモジュールを賦活するのに各モジュールのフリ ップフロップを利用する場合は、例えばプログラミング情報を共通データバスに 投入して全モジュールに共通な制御バスにプログラミングパルスを出力すること により、各モジュールを順次に一意的にプログラミングできるが、そのとき、A Pをそのフリップフロップ内に持っているモジュールだけがプログラミング命令 に応答する。従って、クロック信号によって1度に1個のモジュールずつ、Q個 のモジュールにAPをシフトして、そのような各シフト動作の後にプログラミン グ情報を出力することにより、モジュールが論理的に同一であって、そのように 固有のアドレスを持っていなくとも、モジュールのチェイン全体が各々そのモジ ュール専用の情報でプログラミングされる。このモジュールプログラミング法は 共通バスに接続されるプログラム可能ないずれのモジュール構成にも広く適用す ることができ、その用途は本明細書に記載されているディジタルスピーカの用途 に限定されるものではない。 ある形式、例えば2進形式、のディジタル入力を1進ディジタル出力に変換する ためのコード化手段は、入力形式が符号付きの数量を表示している場合は、符号 情報をコード化方式から外し、それをエンコーダ出力と一緒に利用して変換器ド ライバまたはパルス整形手段を直接制御して出力信号の符号を制御することによ って、単純化を図ることもできる。n入力ビット2進1進エンコーダの場合、入 力ビットのいずれか1個が符号ビットであって、他のn−1ビットは符号無しn −1ビット2進1進エンコーダに供給され、2n-1−1の1進ディジタル出力信 号が入力2進符号ビットとともに変換器ドライバに供給される場合、回路の大幅 節約により情報の損失が解消される。 高周波信号のマークスペース率が0から1に連続的に変えられる場合、論理積式 に1進エンコーダの出力ならびにいずれかパルス整形回路の駆動信号上に重ね合 わせらた高周波信号で変換器をターンオンおよびターンオフすることによって高 効率を維持しながら、1進出力変換器によって出される音響出力パルスの有効振 幅は調整することができる。 これはPWMと同様であるが、スピーカ回路機構によって既に発生されているも に対して付加的な延長が加えられる点が異なる。これに代わって考えられうる、 変換器からの放射音響出力パルスの有効振幅を変更する別の方法は、変換器ドラ イバ回路への電力供給をパルス幅変調することであり、これはPWM技術により 高効率で実施できる。音量調節の有効減衰はスピーカシステムの出力末端で発生 して、内部で発生した雑音を相等しく信号で減衰するので、前述の両方の方法に より、有効減衰量としての最高可能信号対雑音比を維持しながら音量調整機能を スピーカに組み込むことができる。 上の段落に記載されている方法を利用して、音響出力の有効分解能を下げずに1 進ディジタルスピーカに必要な変換器の個数を減らすこともできる。これは、入 力信号の振幅に応じてそれぞれ全部の変換器の出力を動的に変動する、先の段落 に記載されているような電力制御手段をスピーカ装置に組み込むことによって実 現されることが好ましい。電力制御手段は、その最低周波数で入力信号の少なく とも1/2サイクルでnビットの完全入力信号分解能(例えば入力信号が2進に コード化される場合)で保存できるディジタル遅延装置と、入力信号が遅延装置 に保存されている持続時間中に入力信号によって達成された最大振幅を保存する ための保存手段と、pビットのグループの最上位のビット位置に0でなく1が入 っているp最上位連続入力信号ビット(p<=n)を選択して1進エンコーダに 移すための手段と、保存入力信号がディジタル遅延装置から読み出されるときに 選択出力レベルが維持される、記憶手段によって達成される最大振幅に基づいて 変換器の出力レベルを選択するための手段、とを備えることができる。このよう に<=pビットを1進コード化信号にコード化して2P個の出力ディジタルスピ ーカを駆動できるディジタルスピーカでは、nビット2進1進エンコーダと出力 システムに必要な追加回路ならびに変換器を設けるという余分な面倒が無く、n ビット(p<=n)というダイナミックレンジを実現できる。 アナログ信号ソースならびにディジタル信号ソースを本発明の主題であるディジ タルスピーカで再生するために、スピーカ装置にアナログーディジタルコンバー タを追加的に組み込んでこの機能を容易化できる。 正と負の両方の圧力変化を提供するために、別個の正圧ならびに負圧変換器を備 えてもよいし、または、同一変換器をバイポーラ式に駆動してもよい。無音状態 を再生する場合は、すべての変換器が静止するようにターンオフする。正圧を発 生する場合は、変換器の前面がオフ状態に対して内側に動かされる。負圧を発生 する場合、変換器の前面がオフ状態に対して外側に動かされる。2進1進デコー ダの出力からの別個の1進数字信号が正圧と負圧とを表している場合、これらの 信号を正圧および負圧発生変換器に別々に賦与することもできるし、もしくは、 1進信号対で1つずつ駆動するように、プッシュプルまたはバイポーラ式にそれ ぞれの変換器を駆動することができる。或は、2進1進エンコーダから2進入力 信号の符号ビットを省略して、エンコーダの(正の)1進出力によって駆動され る音響変換器から圧力パルスの極性を制御するように単独で使用してもよい。こ の方法も、任意の分解能のディジタルスピーカに必要な変換器を2要素減らす。 この種の実用的なディジタルスピーカでは多数の変換器が必要である。例えば、 8ビット2進入力を扱う場合には、256段階の音圧レベルを表現する必要があ る。レベル0は圧力を要しないので、このレベルについては変換器は必要ない。 従って、この例では255個(最大)の変換器が必要である。圧力の正または負 の単位ステップである1進数字信号対、または、符号制御ビットとユニポーラ1 進数字信号によって、変換器を前述のように各々バイポーラ式に駆動する場合に は128個の変換器で足りる。一般に、 nビット2進入力を扱うシステムに必要な変換器の個数は、前述のバイポーラ駆 動方の平均を採用するか否かにより、2n−1個か、2n-1個である。この目的の ために別々の変換器を使うことも可能ではあるが、コストを削減して製造の複雑 さを緩和するためには集合変換器を利用した方が有利であろう。例えば、静電形 変換器を利用する場合、物理的な変換装置上に、別個の1進信号との別個の接続 口を備えた、面積が相等しい多数の電極を作成することが可能である。圧電形変 換器を利用する場合は、1個の圧電材料を多数の、面積が相等しく且つ別個の1 進ディジタル信号に別々に接続するための電極を各々が備えている領域に分割す ることができる。同様に、電磁形変換器の場合、装置磁界内で同一アンペアター ン効果を各々が生じ、それぞれ別個の1進ディジタル信号に接続される、共通基 板状にプリント版技術によって製作されることが好ましい接続ワイヤのセットは 、やはり変換器配列となる。更には、これらの配列構造体はいずれもバイポーラ 式またはプッシュプル式に運用できるので、配列の各変換器要素が、2個の別個 の1進数字信号への個別接続、または、1進ディジタル信号および正または負の 出力圧を発生するための符号制御ビットへの個別接続を有する。そのような全て の配列構造の大きな利点は、複数の同一構成要素が欠かせないという点で、これ は整合を図り製造を簡単化するのに役立つ。図面の簡単な説明 図1は、本発明によりディジタルスピーカの種々の基本構成要素間の関係を示す ブロック図である。 図2は、ユニポーラ3ビット2進1進コンバータの単純論理を示す。 図3は、3ビットオフセット2進1進コンバータの単純論理を示す。 図4は、重みの極性が反対の1進信号対によって変換器をプッシュプル(バイポ ーラ性)駆動する方法を示す。 図5は、典型的複雑さの〜(n−1)2n単純論理ゲートを備えたnビットユニ ポーラ2進1進エンコーダの基本入出力を示す。 図6は、2(2/n)ビット2進1進エンコーダから、nビットユニポーラ1進 2進エンコーダを組み立てる方法を示す。 図7は、図6に記載の単純付加論理ブロック10の一つの詳細を示す。 図8は、バスに接続されてバスコントローラによってプログラミングされる複数 個の同一論理モジュールから組み立てられる、基準化可能で拡張可能なバスベー スの2進1進エンコーダを示す。 図9は、賦与される特定範囲の入力信号を1進数にコード化する図8のバス付き モ ジュールの1個の可能構造を極めて詳細に示す。 図10は、図8に記載のバスコントローラ13によって各モジュール15が固有 にプログラミングされるように、図8の各モジュールに組み込まれる単純フリッ プフロップ論理の詳細を示す。 図11は、ほぼ方形の音響パルスを発生するために種々の動的特性を備えた音響 変換器の、一例としての1進信号波形と関連適合駆動波形を示す。 図12は、1進信号と符号付き(極性)信号から線形ランプPWM波形を生成す るディジタルパルス変調(PWM)システムの単純化論理を示す。 図13は、図12に記載のシステムの構成要素であるカウンタと振幅比較器の従 来の相互接続方法を示す。 図14は、図12に記載の相互接続パターンを備えた図13の回路によって生成 される典型的なPWM波形を示す。 図15は、図12のカウンタと振幅比較器の改良相互接続方法を示す。 図16は、図12の回路に適用されるときに図15の相互接続パターンによって 生成される改良PWM波形を示す。 図17は、ダイナミクスが慣性に支配される変換器の二重両極インパルス駆動用 単純論 理回路を示す。 図18は、図17に記載の回路の典型的波形を示す。 図19は、多数の音響変換器の広範囲に及ぶ配列によって引き起こされる時間遅 延問題を示す。 図20は、図19と同様な装置を示す平面図である。 図21は、隣接信号レベルに対応する変換器が隣り合うように各々配置された小 型二次元変換器配列を示す。 図22は、聴取者−変換器間経路長差異を補償するために、配列内の各変換器に 信号遅延差を与える方法を示す。 図23は、図22に記載の遅延システムをどのようにして動的または静的に可変 且つプログラミング可能にできるかを示す。 図24は、入力信号の最上位非ゼロビットを選択して、それらを多数の1進変換 器に与え、所望の入出力関係を維持し、最高可能分解能を維持するシステムをブ ロック図の形で示す。 図25に、本明細書に記載の本発明ならびに考案の大部分を組み込んだスピーカ をブロック図の形で示す。産業への応用性 本発明の主題であるディジタルスピーカは、ラジオ、テレビ、レコード・コンパ クディスク・テーププレーヤー、ミュージックセンター、高忠実度音響システム 、拡声装置、音声増強システム、ホームシアター、映画館、劇場、BGMシステ ム、バンド、携帯式音響再生機器、車内娯楽システム、小型ヘッドホンなどの、 家庭用および商用機器の音楽や音声などの音の再生を含む、現時点でアナログス ピーカが使用されているあらゆる例に用途がある。 これらの用途における、既存スピーカデザインを越える本ディジタルスピーカデ ザインの長所は次の通りである: より高品質で、より低ひずみな再生; 大部 分のキャビネット密閉式アナログスピーカよりも平らな形状ファクタ; ディジ タル式の採用による、アナログ電子機器より大きな安定性; 線形電力増幅器を 分離するという要件の除去; 軽量化; 携帯性アップ; 高品質基準を維持し つつ製造を容易化; 変換器配列装置に大量生産技術を適用できる; 効率の向 上、それ故の消費電力削減、結果として電池での使用時間延長; 拡大縮小自在 なデザインで、同一精度の別の構成要素を追加するだけでひずみを低くできるの で、一貫してコストや複雑さと所要精度のバランスを取ることが可能; 入力信 号がゼロのときには基本的に無ノイズ(すなわち、信号対雑音比が非常に高い) 。発明を実施するための最良の態様 図1に本発明の基礎となる技術革新を示す。音圧波形を表す或る種のディジタル 入力信号は、n本の入力信号経路上の入力バッファ1の装置によって受信される 。ディジタル信号の数字コード様式はいずれであってもよい(例えば、直列式ま たは並列式の、2進 コード、10進コード)。説明のためにのみ、入力信号の極性を示す符号ビット 1個を含むnビットの2進コード入力信号を想定するが、本発明はこの入力形式 に限定されるものではない。入力バッファ1は、入力信号に均一なインピーダン スを提供し、いずれか必要レベルの変換および/または直並列変換を実施した後 に、エンコーダ2にn個の並列2進ビットを提供する。エンコーダ2は、このn ビット二進入力コードをN個の1進信号にコード化するが、そのうちの1個は残 りのN−1個の信号の正負を示す1進符号すなわち極性信号で、N=2n-1であ り、コード化の主たる機能は、nビット入力信号の大きさ(正)がMであるとき 、N−1個の符号なし1進信号のうちのM個がターンオン(すなわち論理1)さ れ、残りがターンオン(即ち論理0)されることである。エンコーダ2からの符 号信号を含むN個の出力信号は変換器ドライバ3に賦与され、変換器ドライバ3 はエンコーダ2からのN個の1進信号を、図1で集合的に4で示され変換器ドラ イバ3と接続されているN−1個の音響出力変換器を個別駆動するのに適した電 流、電圧、パルス形状、ならびに極性を備えたN−1個の信号セットに変換する 。N−1個の信号セットの各々は、N−1個の変換器全部で(図示されていない )共同帰線を共用する単一バイポーラシグナルであってもよいし、或は、プッシ ュプル信号対であってもよい。実質的に各々が他と同一なN−1個の音響出力変 換器のセット4は、電気駆動信号を、振幅と入力符号ビットで表される極性とを 各々が備えた均質な音響パルスに変換する。エンコーダ2の機能は、ディジタル 入力信号の大きさがMのときにN−1個の符号無し1進信号のうちのM個をアク ティブにすることである。M個の符号無し1進信号は放射される音響パルスの大 きさが各々aとなり、変換器の配列からの総放射振幅はM×a=Aとなる。この ように、図1に記載のシステムからの総出力音圧の極性は、入力信号ならびにデ ィジタル入力信号の大きさがMのときの振幅M×aの極性と同じであるので、変 換器の個数N−1に応じて、いくらかの量子化雑音があるとはいえ、ディジタル 電気入力信号を忠実に音として再生する。 入力バッファ1は分かりやすいので詳しくは説明しない。実施されるデコーディ ング機能の定義を、符号付きnビット2進入力のケースで説明する。エンコーダ 2は、N=2n-1のときに、n個の2進入力b0、b1、b2...bn-1、と、n個の 出力u0、u1、u2...uN-1、とを有する。出力u0は1進符号付き出力信号であ り、大きさをコード化する残りN−1個の出力の1進出力数を正で運用するか負 で運用するかを指定する。出力u0は次のように定義される:u0=bn-1、但し 、2進入力bn-1は入力信号の符号ビット。残りのn−1個の2進入力b0、b1 、b2...bn-2は、符号無し2進数であり、その大きさVは0から2n-1−1=N −1にわたる。残りのN−1個の1進出力u1、u2...uN-1は、次のように定義 される: V<iであればui=0、 そうでない場合、0<i<Nであればui=1 従って、V=0ならば、1進出力はすべてゼロである。そうではなく、入力2進 の大きさ=V、但し0<V<N、の場合は、値1のV個の1進出力となる。 従って、符号ビットは入力ビットun-1から出力1進符号付ビットb0にそのまま 渡される。残りの回路機構は基本的にn-1個のユニポーラ2進1進エンコーダを 実現する。図2に3ビットバージョンのユニポーラ2進1進エンコーダを示し、 以下にその真理値表を示す。i/pの欄にアナログ入力値の対応10進数値も示 す: 3ビット1進エンコーダは、ほとんどの共通論理ファミリ(例えば、74 xx 1 38)で利用できる、標準的に利用される1−of−Nエンコーダまたはデコー ダとは論理的に同等ではない。3ビット1進エンコーダは、0<M≦NでM−o f−Nコード化を実施する。 図3に、3ビットオフセット2進1進エンコーダ5を示す。このケースには、そ のような入力符号ビットは含まれていない。その代わりに、2進コードが2進信 号(オフセット2進コード)として運用されるときに、ゼロ出力音圧を表すコー ドを定義しなくてはならない。3ビットオフセット2進システムの場合、これは 通常、コード0112または1002で取られる。下の表は、コード1002がゼ ロを表すことを前提とした場合に、2進コードがどのようにして1進信号にコー ド化されるかを示すものであり、表中、一部は正圧出力を意味し、一部は負圧出 力を意味し、 この真理値表で、i/pは10進法で与えられてバイポーラ入力信号のレベルを 表しており、ビット0から2は2進の同じものである。1進数字出力op1から op4は負圧 変換器を駆動するのに利用され、1進数字出力op5からop7は正圧変換器を 駆動するのに利用される。この真理値表から分かるように、正圧出力op5から op7のどれか一つでもオン(値1)のときは負圧出力op1からop4はいず れのオン(値1)でない。このように、例えば、op1とop5と、op2とo p6と、op3とop7を組み合わせて、それぞれ極性が逆のバイポーラ圧力変 換器を駆動する対にしてみれば、変換器が、表中のコードに基づいて、正と負の 出力間の相互干渉なく、正または負の圧力ステップを適正に発生できることが分 かる。すなわち、いずれかの変換器が値=1の正の信号と負の信号によって同時 に駆動されることはありえない。従って、所要変換器数は、各々の1進出力を個 々の変換器の駆動に利用する場合のほぼ半分にできる。 エンコーダ5の出力対を音響変換器にどのように応用すればバイポーラ駆動が実 現されてバイポーラ圧力波出力が提供されるかを図4に示す。前述のようにop 1とop5を対にして1個の変換器を駆動し、同様に、op2とop6、op3 とop7を対にする。op4は、対を構成するための整合正圧信号が利用できな いので、付加変換器7のユニポーラ駆動に使用することもできるし、単に全く使 用しないでおくこともできる。従って、一般に、nビットのオフセット2進入力 では、2n−1個の1進ディジタル出力がエンコーダから出されるが、そのうち の1個は対を作ることができず、2n−2個の1進信号となる。次いで、これら は2n-1−1対に構成され、場合によっては何らかの変換器駆動回路機構を経由 して、同数の音響変換器に賦与される。 オフセット2進に代わるものは、2を補数とした2進である。2の補数1進バイ ポーラエンコーダの真理値表を下に示す。 実際のディジタルスピーカでは、恐らく8ビット以上の2進数をコード化する必 要がある。かくしてエンコーダの複雑さは大幅に増し、それによってゲートの数 も増加する。個々のゲートを極力シンプルにしておこうとすれば、ゲーティング のレベルも増える。エンコーダによる絶対的な総ゲート遅延は、全体で約1msec 未満であれば、通常は重要でない、という点に注意されたい。理想的なエンコー ダでは全部の出力が同時変更するので、重要なのは、それぞれの入力−出力経路 の相対的遅延である。そのような状態には、入力と各出力の間のゲーティングの レベルを同一に保つことによって、かなり近づくことができる。 エンコーダ用の前述の論理回路は、いずれも標準的な方法で最適化できる点に注 意されたい。提示された回路は、単に説明のためのものであり、使用されるゲー トの数を最小にしようとするものではない。 バイポーラエンコーダへの拡張は自明であるので、以下ではユニポーラエンコー ダのことだけを説明する。単純ゲートの数、故に未調整ユニポーラ2進1進エン コーダ(例えば、その真理値表の論理関係から直接に実行されるもの)の複雑さ は、コード化されるユニポーラ2進入力のビット数に対してほぼ指数的に増加す るので(nビットユニポーラ2進の場合、単純ゲートの個数は〜(n−1).2n 個)、従って、そのようなコード化システムの複雑さを緩和することは好まし いことである。ユニポーラ1進コード化方式の要件は、表わされたディジタル入 力数の大きさがMである場合はM個の1進出力がオンでなくてはならない、とい うことである。図5を参照して、nビットユニポーラ 2進入力デコーダ8、但しnは偶数、を考えてみよう。n個の入力信号は、n/ 2ビットが2セットあると考えられる。2n−1個の出力と仮想0出力は、2n/2 個の出力が2n/2セットあると考えられる(2n/2×2n/2=2nであることに注意 )。未調整nビットエンコーダの位数は(n−1).2nゲートになる。図6に 記載の方式では、n個の2進ビット11を相等しく分けあう2個のn/2ビット エンコーダ9と、論理ブロック10の小さな追加的単純ゲート、とを利用する。 この例の論理ブロック10は、全部で2n/2個あるうちのたった4個しか記載さ れていないのだが、各々2n/2−1個の1進出力を駆動し、それぞれ1個の出力 をオンする同数の標準入力を備えている。また、2n/2個の論理ブロック10の 各々には、ALL という入力が設けられており、ONのときには論理ブロックの全 出力をターンオンする; また、対応出力をターンオンできる1進入力存在する 場合にONに設定されなくてはならないENABLEという入力も設けられてい る。図9の記載の相対位置の2n/2個の論理ブロック10の各々からの2n/2−1 個の出力に加え、上位エンコーダ9からの2n/2−1個の1進出力が使用される 。ひとまとめにして考えると、nビット2進1進エンコーダに必要な出力の合計 個数は次のようになる。 2n/2−1+(2n/2−1).(2n/2)=2n−1 n/2ビットエンコーダ9の各々の位数は(n/2−1).2n/2ゲートである ので、未調整式に実行される場合には、それらのうちの2個は約(n/2−1) .2n/2+1ゲートとなる。これは未調整nビットエンコーダのゲート数よりはる かに少ないの可能性がある。例えば、n=10(優れた音質のための妥当値)で あれば、(n−1).2n=9216が未調整10ビット1進エンコーダのおお よそのゲート数であるのに対し、(n/2−1).2n/2+1=4.26=256が 未調整5ビット1進エンコーダのおおよそのゲート数であって、これを対にした 場合に必要なゲート数はわずか512で、9216をはるかに下回る。このよう に、当該方法で製作されるエンコーダははるかにシン プルで且つ複数の同一装置を使用しているので(この例では、n/2ビットエン コーダのうちの2個)、そのコストが大幅に削減されうる。この分解方式は、説 明のためにここに記載されているnから(n/2×2)への方式に限定ものでは ない。入力ビットは他の多数の方法でグループに分割するでき、ゲート数の節約 と全体複雑度の緩和を実現する。nが3の倍数であれば、n個の入力ビットをn /3ずつ3グループに分割することもでき(例えば、n=12であれば、位数が (12−1).212=45056の代わりに、3個の4ビットエンコーダを使う ことができる)、一般的には、nがkの倍数である場合、入力ビットはn/kず つk個のグループに分割できる。 図7に、ALL および ENABLE 関数を提供する特別ゲートを備えた、m入力論理が あるブロック10を示す。m入力論理ブロックには、約2m個の単純が必要であ る。要求されるゲーティングはごく単純である。そのような装置が多数必要であ るので(前述の例では、10ビット2進入力は5ビットずつ2グループに分解さ れ、1グループは、各々32個の出力を備えた32個(=25)の論理ブロック が必要)、それらの単位コストは大幅に削減される。 nビット2進1進エンコーダを実現するための別の方式を模式図的に図8に示す が、図中、nビット2進入力信号12はバスコントローラ13を介して共通デー タ・制御バス14に賦与され、共通データ・制御バス14には15で示されてい る1連のr個の同一エンコーダサブモジュールm1、m2、m3、...mrが接続 され、それぞれの同一エンコーダサブモジュールは同一エンコーダ16で示され ているG1、G2、G3、...Grにグループ分けされたpコード化1進出力を備 えている。バス構造の性質により、可変数の同一モジュール15がバス14に加 えられ、可変ビット幅2進1進コード化方式が提供される。稼働中、バスコント ローラ13は、電力投入時もしくはリセット時に、 制御・データバス14を介して全部のモジュール15を初期設定して、それぞれ に固有のアドレスを与えてる。この初期設定の後、12でバスコントローラに与 えられたnビット2進データは全部のサブモジュール15に同時に渡され、(前 述のようにバスコントローラによって初期設定された)各モジュールのアドレス に応じて、モジュール15の各々は対応範囲のnビット2進入力信号値をpこの 1進出力にデコーディングし、全体としてp.4個の1進出力となる。1実施例 において、pは2の整数累乗、例えば、p=2q、であって、サブモジュール1 5は図9に記載されているように実施される。図9では、バス14のnビット2 進入力データセクションはビット21と22から成る2グループに分割されてい るように見え、グループ21はバス14のq個の低位データビットを具備し、グ ループ22はバス14のn−q−1個の高位データビット(データ符号ビットを 除く)を具備している。q個の低位データビット21は、1ビットユニポーラ2 進1進エンコーダ18に送られ、そこでp個の出力1進信号に変換され、次いで 23にて論理ブロック20の入力uinに接続される。論理ブロック20は、そ の入力uinのp個の1進信号23と、その出力uoutのp個の1進信号の間 のスイッチとして作用し、2本の入力ライン All とEnableによって制御 される。入力Allがオン(論理1)の場合、ブロック20への他のすべての入 力と無関係に、p個すべての1進出力16がターンオンされる。入力Enabl eがオンの場合、p個の1進出力16の各々はp個の1進入力23のうちの対応 するものの状態をとり、直通ゲーティング機能を提供する。最後に、AllもE nableもオンでない場合、p個の1出力16はすべてターンオフされる。バ ス14の(データ符号ビットを除く)n−q−1個の高位データビットはラッチ 17と振幅比較器19とに接続されている。ラッチは制御ブロック25からの信 号によって制御され、制御ブロック25はバス信号24によりデータ・制御バス 14に接続され、それにより以下に説明(ならびに後で説明される図10に記載 )されているメカニズムを介してバスコントローラ13がシステム初期設定時に 各ラッチ17に一意的な値をロードするのを助ける。稼働中、初期設定後に、n −q−1ビットの振幅比較器19の入力Bに供給されラッチ17に記憶されるn −q−1ビットの値は、振幅比較器19の入力Aに供給されるデータ・制御バス の(符号ビットを除く)上位n−q−1データライン上の値と連続的に比較され る。比較器19のA>Bという出力は論理ブロック20の入力ALLに接続され 、比較器19のA=Bという出力は論理ブロック20の入力Enableに接続 される。この回路機構の正味効果は、2進入力信号の値が、(そのビットの重み も考慮に入れながら)ラッチ17に保持されている値より小さい場合には、サブ モジュール15のp個の1進出力はいずれもオンにならない、というものである 。2進入力信号の値が、(そのビットの重みも考慮に入れながら)ラッチ17に 保持されている値より大きい場合には、ブロック15のp個の1進出力はいずれ もオンになる。最後に、2進入カデータが、(そのビットの重みも考慮に入れな がら)ラッチ17に保持されている値に相等しい場合には、エンコーダ18によ って残りq個の低位ビットがp個の1進出力にコード化される。r個のそのよう なサブモジュールが、その対応ラッチ17で別々の値にプログラミングされた状 態でバス14に接続されるのであれば、全体としての装置は必要に応じてnビッ トの入力値をコード化してp.r本の1進出力ラインに供給する。この構成の長 所は、同一モジュール15の数をと入力ビットnの数を増大できる、単純性とモ ジュール性と拡張性である。 図10に、並列バス構造上の多数の同一モジュールの相互接続を可能にし、それ らがハード配線された固有の識別コードを具備していないとしても、それらの各 々を独立に制御する手段を提供する、一般的な方法を示す。図13で、27は、 例えば図8と9のデータ・制御バス14と同様に、多数のモジュールを並列に接 続するためのデータおよび/または制御バスを表す。バス27のラインの1本を 26および32として別々に記載する。ラインは35で示されているようにバス 上の各モジュール接続位置で分かたれ ている。バスコントローラ方向のバス末端(例えば、図8の13)は33で示さ れており、その方向からの制御ライン26は標準的なD型フリップフロップ30 の入力Dに接続されている。D型フリップフロップ30の出力Qは、バス上の次 のモジュールに向かってバスコントローラからバスのライン30を駆動するよう に接続されている。フリップフロップ30のクロックならびにリセット制御入力 は、29と28で示されるような適切なバス制御ラインに接続される。モジュー ル内のライン31が論理1である場合は、そのモジュールは必ずバスライン27 上のプログラミング情報に応答するが(図示されていないがライン31によって 制御されるモジュール内の回路機構のため)、そうでない場合にはそれを無視す る。稼働時、各々が図13に記載されている制御回路を備えたバス27上の全部 のモジュールを別個に独自に制御するには、(図10に記載されていない)バス コントローラは、全部のモジュールのフリップフロップ30をクリアするリセッ ト信号を最初にライン28に出力し、次いで、バス上の第一モジュールだけに接 続しているDinライン26上に論理Hレベルを置く。それからバスコントロー ラは各フリップフロップ30を刻時する1個のクロックパルスをクロックライン 29に出力する。フリップフロップ30は前もってリセットされており、バス上 の第一モジュールを除く全てはバスライン32上の前述のフリップフロップ30 の出力Qからの入力信号Dを受信するので、バス上の第一フリップフロップ30 だけが論理1で刻時し、残り全部は論理0で刻時する。この時点で、バスコント ローラは、Din制御ライン27に論理0を置き、第一バスモジュールのために 一意的に予定されたいずれか必要制御信号を出力する。自己のライン31が前述 の論理Hレベルであるモジュールはモジュール1だけとなるので、モジュール1 だけが制御情報に応答する。その後、バスコントローラはDin制御ライン26 の論理0を維持し、連続的なクロックパルスをライン29に出力する。連続的ク ロックパルスは、或るモジュールのライン31上の論理Hレベルを次のモジュー ルのフリップフロップ30にシフトアウトする一方で、論理ゼロを随所にシ フトインする効果があり、その全体構造はシリアルシフトレジスタと同様に作用 する。バスコントローラは、そのように形成されたシフトレジスタ構造にその時 点で単一パルスを保持しているその制御ライン31によってその時点で賦活され ている1個モジュールにプログラミングおよび制御情報を、連続するクロックパ ルス間に出力する。所望であれば、バスコントローラは、バス上の最後のモジュ ールのライン32に接続される予備線路を介して(バスコントローラから離れた )制御バスの遠端に更に接続してもよく、このように、バスコントローラはシフ トレジスタ内で桁移動されたパルスの出現を待つことによってバス上の全部のモ ジュールがプログラミングされているかどうか判断することが可能で、また、そ のような存在モジュールの個数をカウントすることもでき、このことはフレキシ ブルなプログラム可能性が望まれる可変モジュール式構造においては有用である 。 図1の変換器4はディジタルスピーカ内の電気信号から外部サウンド(音響)パ ワーを発生するものであり、変換器ドライバ3は出力変換器の効率を考慮しなが らディジタル信号レベルを所望の音響パワーを発生するのに適した電力レベルに 上げなくてはならない。必要なレベルは、例えば圧電形、静電形、ムービングコ イル磁気形、磁気抵抗形といった、使用変換器の形式によって異なる。ディジタ ル論理の用語では、変換器ドライバ3は単にパルス増幅器である。実際的な用語 では、それらはある種のパルス整形を行って、変換器4の電気音響伝達関数を補 正し、ほぼ方形な音響パルス形状を維持するように要求される場合もある。 5個の電気波形36、37、38、39、40を2水平軸方向の時間の関数とし て図11に示す。36は符号情報と組み合わせた後の、2進1進エンコーダから 得られる典型的なバイポーラ1進電気信号であり、本発明の主題であるディジタ ルスピーカの1個の 変換器からの所期の出力圧に対応するものである。記載されている波形部分に含 まれているのは、時間0と時間Aまでのゼロ圧デマンド期間、時間Aから時間B までの一定正圧デマンド期間、更に別のBからCまでのゼロ圧デマンド期間、そ の後の一定負圧デマンド期間、更にその後のゼロ圧力デマンドである。最初の取 組みとして、変換器のダイアフラムは、一定速度で一定の圧力を発生し、ゼロ速 度でゼロ圧力を発生するように振動しなくてはならず、従って波形37は、36 に記載の圧力プロファイルを発生するための変換器の時間に伴う必要速度(位置 ではない)プロファイルを示すものである。音の発生で振動される空気の抵抗に よりダイアフラムの優勢反力に抵抗性と粘性がある変換器の場合、(恐らく縮尺 を別として実質的に36と同じ)波形37が、36の所期の圧力波形を達成する のに適した力−時間プロファイルであり、そしてまた、適切な電気駆動波形でも あるので、この場合は基本的にはパルス波形は必要ない。ダイアフラムの優勢反 力が、ダイアフラムサスペンションによって発生されるようなダイアフラムのた わみ量に比例する復元力である変換器の場合、波形38が、36の所期の圧力波 形を達成するのに適した力−時間プロファイルである。波形38は、AとB、お よび、CとDの間の逆勾配一定傾斜部分と、それ以外の区間のゼロ傾斜一定レベ ル部分から構成されているように見えるが、このような一定勾配は力の線形増加 、従って時間に伴う変位、に符合するものであり、これらの期間のあいだほぼ一 定な圧力が出力されるからである。ダイアフラムの優勢反力が、変換器の可動部 品の質量と連行空気による慣性のものである変換器の場合、波形39が、36の 所期の圧力波形を達成するのに適した力−時間プロファイルである。波形39で は、時間A’で終わる短期正駆動力が時間Aで発生されて変換器の移動質量に正 の運動量インパルスを与え、その後、質量は時間Bまでほぼ一定な正の速度で惰 行するが、時間B’まで短い負のインパルスが与えられることによって急速に落 ち着き、その後、時間CからC’まで、移動質量に負の運動量インパルスを与え る短い負のインパルスが与えられ、時間Dまで実質的に一定な負の速度で更に惰 行 する期間があり、短い正のインパルスが時間DからD’まで印加され、再び移動 質量を静止させる。優勢力が前述の3タイプのいずれかの組合せであるような混 合ダイナミクスの変換器の場合、必要に応じて方形の音圧出力パルスを発生する ために、例えば図40に記載されているような、37、38、39の適切な線形 組合せである複合駆動波形を利用することもできる。 波形37は、標準的なパルス増幅器で高電気効率で発生できる。波形38も、以 下の方法で適切な高さの周波数パルス波形のパルス幅変調(PWM)手段によって 高電気効率で発生できる。kビット2進カウンタ42のクロック入力に52にて 並列2進出力QRを供給した後、kビット2進振幅比較器43の2個の並列2進 入力のうちの1個(この場合はB)に供給する高周波クロック発生器を具備する 、(47のパルスUnの最小幅よりはるかに短い時間の)新奇なディジタルPWMラ ンプ波発生器を図12に示す。クロック41にはディジタル分周器44も接続さ れており、51で示されている44の出力dは、ANDゲート45の2個ある入 力のうちの1個に接続されている。例えば図11の38に記載されているランプ のように整形しようとしている47で示されている1進信号Unは、ANDゲー ト45の他方の入力に接続されているので、結果として、Unが論理1の場合、 分周器44のdからのクロックパルスはANDゲート45の出力から供給され、 Kビット2進アップ/ダウンカウンタ46のクロック入力に接続されており、そ うでない場合はANDゲートの出力は論理レベル低である。アップ/ダウンカウ ンタ46のアップ/ダウン制御入力は、ディジタルスピーカの回路機構の符号ビ ット(または1進符号信号)に接続され、その入力にクロックパルスが到着した ときにカウンタ46でカウントアップするかカウントダウンするかを決定する。 カウンタ46の入力resetは、賦活時に半フルカウントするようにカウンタ を設定するように構成されていて(例えkが10で、46の最大計数102310 =11111111112(2進)で あるとすれば、カウンタを51110=01111111112に設定するようにr esetを構成できる)、49に示されている外部信号Resに接続される。外 部信号Resは、例えば、システム初期設定の時、あるいは場合によっては1進 出力Unからの所望の出力信号がゼロであった別の時に、バスコントローラ13 から出力することができる。アップ/ダウンカウンタ46のkビット並列2進出 力QIは比較器43の並列2進入力Aに接続され、比較器43が42の出力QRの 振幅を基準として46の出力の振幅を連続的に判定して、比較器43の出力A>B で、QI>QRの場合には論理レベル低となるようにしてある。データの同期化 の詳細は簡単明快にするために記載しない。この論理回路機構の効果は、リセッ ト時の後(すなわち、回路ブロックの外部から2にResパルスが送られた後) でありながらUnが論理レベル低のままであるときに、カウンタ46が半フルカ ウントで静止したままであるのに対し、カウンタ42は周期P=2k/f、但し fはディジタルクロック41の周波数、で、そのkビット計数範囲を循環してお り、従って、43の出力A>Bから出ている50で示される出力PWMは、論理 レベル低にてその時間の半分を、論理レベル高で半分を正確に費やす。従って、 この出力50は、周期Pとマークスペース率1:1を有している。この状態から 開始すると、Unが論理レベル高になると、入力Signの状態に応じて、カウ ンタ46は分周クロック信号51によって決定された一定の率でその所期半フル カウントからカウントアップまたはカウントダウンを行うので、カウンタ46か らQIの配列2進で得られる瞬時出力値Vは、毎秒f/D回、但しDはクロック 分周器44の分周比、の割合で時間と共に線形に変化する。カウンタ42のカウ ンタレートfがf/Dに照合される場合(すなわち、D>>1)、Vはカウンタ 42の周期Pにわたって実質的に一定であると推測でき、その場合、PWM信号 は、周期の一部V/(2k−1)、但し0≦V≦(2k−1)、の高さであって、 これはまさに信号50を値Vの線形パルス幅変調表にするのに必要な条件である 。条件F>>f/Dに該当していない場合でも、回路は依然として出力50で 線形パルス幅変調信号を発生していることが分かる。Unが論理1であるときに 時間に伴って値Vが(Singが論理レベル高にあるか低にあるかに基づいて) 増加または減少するので、Unがオンのときは、(周期P以上に長いあいだの出 力50の平均の回数である)PWM出力50の有効値は線形ランプ波であり、Un がオフのときは、クリーンな方形ディジタル音響出力パルスを発生するための ばね制限変換器を駆動するために、図14の38で示されたタイプの波形を発生 するのに必要な条件である、静止値である。実際には、追加的な回路改善が有効 で、その一つは、カウンタ46をデッドエンドカウンタに構成して、カウンタが 最大または最小計数に達した時点でロールオーバーするのではなく、計数方向( 前進または逆進)が反転して次のクロックパルス出現するまで、その終端計数値 を残すようにすることである。図示されているように、カウンタ42に利用する ものとしてカウンタ46のクロック入力clkを同一クロック41から出すこと は、安定性を助けるものではあるが、必須ではない。ディジタルスピーカ入力デ ータサンプリングクロックでクロック41を同期化することによって、あるいは 、それとは別に、コントロールバスの入力データワードの値がゼロであるときに 入力Res49を高レベルにすることによって、この回路のディジタルスピーカ装 置に更なる安定性を達成できる。また、このディジタルスピーカ装置では、T= 2KD/fであるカウント46のフルカウント周期が、通常、低遮断周波数20 Hzで25msである、スピーカの高忠実度再生が望まれる最低周波音響信号の 半分の時間以上であることが必須である。 ディジタルスピーカに当該PWM発生器を応用する場合、回路成分41、42、 44は、別個の1進出力Unに各々割り当てられる多数の個別PWM発生器で共有さ れるので、部品が大幅に削減されることに注意されたい。パルス幅変調波形を生 成する当該ディジタル方法は、ディジタルスピーカ以外にも、PWMが有用であ るケースに用途があることに注意されたい。 PWMシステムの共通要求事項は、最終出力駆動波形の高周波スイッチングノイズ を減らすための低域フィルタシステムである。そのような低域フィルタは、PWM クロックレートを、低域フィルタを施した出力で再生するのに必要な最高変調周 波数に近づけるほど、製作が複雑且つ高価になる。次に、余分な部品を使わずに 、図12に記載されている種類のPWM発生器の周波数速度を最大限にする方法を 説明しよう。振動比較器43に、2個のkビットカウンタ42と46のようなk ビットワード論理装置を相互に接続する従来の方法を図13にもう少し詳細に示 すが、図から、q0、q1、q2...で示されるカウンタ46および42の最下 位ビット(LSB)出力が、A0、A1、A2...およびB0、B1、B2...で示 される比較器43のLSBに接続され、残りのビットも同じ順序で、最上位ビット (MSB)qk-1がAk-1とBk-1に接続されるまで、接続される。この接続方法によ り、パルス周期2k/f、但しfはカウンタ42のクロック周波数、kはそのカ ウンタのビット数、のPWM出力波形が50に生じる。一例として、k=3で、カ ウンタ46の出力によって表される(推定静止)値が1012=510という単純 なケースについて、図14の52に、マークスペース率5:3の出力50での予 測波形を52に示し、カウンタ42へのクロック入力信号を51に示し、0、1 、2、...7、0、等といった各クロックパルスを越えるカウンタ42のカウ ント状態をマーキングする。波形52は、カウンタ42が最初の5種類の状態0 −4のときに、その出力がこの例の値5でのカウンタ46推定静止より小さく、 従って、これらの状態の場合は比較器のA>B出力が論理レベル高となり、その後 、カウンタ42の残りのサイクルで低レベルになる。図の18に記載の改良仕様 の回路では、カウンタ42のビット出力と、比較器43のビット入力の間のコネ クションのビット順序が逆転されていて、カウンタの最上位出力ビットqK-1が 、比較器43の最下位ビット入力B0に接続され、このビット順序逆転は、Bk-1 に接続されるq0までこれらのデバイス間のもう一方のビット接続にも実施され る。このビット逆転には、B0がこの比較器入力の最小ビットであるとき、従来 のビット順序から見たときに、比較器43のBi(0≦i<k)個の入力に見ら れる計数順序を変えるという効果がある。前述の例に見られる(k=3で、カウ ンタ46の出力の値が5であるときの)実際の計数順序を図16の53に示す。 改変回路の50からの結果PWM出力を図16の54に示すが、5:3という( 図14の52に示されている)以前の装置と同じ所要平均マークスペース率であ りながら、カウンタ42の1周期の間に、1サイクルだけでなく、3サイクルか ら構成されている。これは、まさしく低域フィルタリングの苦労を緩和するのに 必要とされている作用である。当業者には、PWM出力波形の有効パルス比を向上 するこの新奇な技術を、パルス幅変調のあらゆる応用装置に適用でき、本明細書 に提示されたディジタルスピーカ発明の用途に限定されるものではないることが 明らかであろう。これに関連して、42と43の間のビット接続の再配列で本明 細書に記載した以外ものも有用であるが、逆ビット配列により全範囲のPWM出力 状態に最大数の出力遷移が与えられることが分かるであろう。詳しく述べると、 逆ビット配列は50で出力を発生し、カウンタが半フルカウントのときに各クロ ックパルスごとにカウンタ46に遷移するが、これは、50%すなわち1:1の マークスペース率でのときの、そのような回路からの最大可能出力周波数である 。 質量制限(慣性優勢)音響変換器を駆動するための、図11の39に記載された タイプの波形を生成するためのディジタル方法を図20に示すが、図中、58の 1進入力信号Unと信号Signは、論理1で、Un信号の立上り区間のときにい ずれかのフリップフロップのD入力に刻時し、立下り区間のときに他のフリップ フロップに刻時するが、どのフリップフロップがどの区間に応答するかは、Si gn信号によって決定される。図示の構成では、Signが論理レベル低のとき 、フリップフロップ57はUnの立上がり(上昇)区間によって刻時され、フリ ップフロップ60が立下がり(下降)区間によって刻時される。Unの立上がり およびに立下がり区間は、フリップフロップ57と 60のリセット入力Rにインバータ56を介して賦与される(図18の65に概 略的にその波形が図示されている)55のクロック信号Clockの立上がり区 間と同期するように構成されている。この構成の正味効果は、Unが高レベルに なったとき(図18の波形66参照)フリップフロップの出力の一方が高レベル となり、次いで67に示した(Clockの)半クロックサイクルのあいだに0 にリセットされ、次にUnが低レベルになったときに他方のフリップフロップの 出力がClockの半サイクルのあいだ高レベルとなり、その後、68に示され ているよう、また低レベルになる。直接または変換器ドライバ回路機構を介して 、図17に記載されているようにプッシュプル方式で変換器63を駆動するのに 、2個のフリップフロップ出力Q1とQ2を使用する場合、変換器は図21の6 9に示されている別々の信号によって駆動される。図11の39に示されている ように、この波形は、慣性優勢音響変換器を駆動してクリーンな音響パルスを発 生するのに必要な形その通りのものである。 ディジタルスピーカの出力は、滑らかな波形ではなく、多数のパルスが総合され たものであるので、出力には、一般に約20Hzから20KHzとされている通常 可聴範囲内でない周波数成分が含まれている。これらの成分は人間に聞こえない 明瞭度のものであるので、それらを単純に無視することができる。しかしながら 、20KHzから60KHzの大きな音は、家庭用動物を驚かせたり苦痛を与え たりする原因となるので、そのようなエミッションは極力低減する必要があるだ ろう。 一態様は、出力変換器配列の上に音響低域フィルタを設けて、そのような周波数 をその発生個所で直接に吸収することである。実際には約20KHz未満で音響 的に透明であるが、約20KHzを越えるものに厳しい吸音を発揮する材料によ り、必要なフィルタリング機能が提供されるであろう。 第二の方法は、変換器自体からの高周波放射を最小限にすることである。これは 、最高動作周波数のときでも、ディジタルスピーカの(ビットまたは1進数字の 点から見て)分解能を出来る限り高く維持することによって達成される。ナイキ スト定理によれば、ディジタルサンプルから20KHzの正弦波を適切に再生す るには、少なくとも40KHzの周波数でサンプリングする必要がある。実際問 題として、そのように少ないサンプル(すなわち、ナイキストレートでサンプリ ングした場合は、1サイクルあたり2サンプルのみ)から正弦波を再生できるの は、完全な低域フィルタを利用した場合のみである。ナイキストレートよりもず っと高い割合でサンプリングすれば、フィルタリング要件は大幅に緩和できる。 適当に高いサンプリング率でディジタル入力信号を得られれば、ディジタルスピ ーカのサンプリング率を維持する以上の必要はない。しかしながら、例えば、約 44KHzでサンプリングされるコンパクトディスクから引き出されるディジタ ル音響信号で実際のディジタルスピーカを駆動しようとすると、ディジタル信号 を補間してするには、サンプリングレートを更に高くするためにディジタル音響 信号を補間する必要がある。そのようなプロセスは、ディジタル信号を更に増幅 するために電気音響信号に変換するときのフィルタリング要件を緩和するために 、既に高品質なコンパクトディスクプレーヤで実施されている。ここで、ディジ タルスピーカのディジタル変換器からの音響出力信号の見せかけの高周波含量を 確実に減らすために、サンプリング率の低いディジタル入力信号に同様なプロセ スを施すことを提案する。 出力変換器に1進コードを利用するこのディジタルスピーカ設計により、個々の 変換器がディジタル出力の分解能とは無関係に、変換器が正弦波出力の各サイク ルで1回ずつターンオンおよびターンオフすることが保証され、周波数応答とい う点で出力変換器の規格を高くせずに、ある程度までこのディジタル補間プロセ スを実施することができる。 この独立性は、2値、3進、または他の数字(2以上の)をベースにしたディジ タルコーディングが利用される場合には存在しない。 聴取者とスピーカの個々の変換器要素の間の経路長差を最小限にするためには、 変換器配列の空間的な広がりを最小限する抑え必要がある。好ましい配置は、変 換器をできるだけ密な二次元の配置で並べることによって達成できるが、この観 点からは普通の円形、六角形、四角形といった配列形状が最適に近い。任意数の 変換器の配列の広がりを最小限に抑えるための第二の好ましい方法は、それらの アパーチュアを小さくすることである。従って、好適実施例では、小さいアパー チュアの小型二次元配列が利用される。 そのような経路長差を最小限するための更に別の好適方法が可能であり、変換器 自体の前後の厚みが薄ければ、後ろ側の配列からの音が前方の配列の要素間の間 隙を通るか、変換器自体の孔を通るかする状態で、前方変換器二次元配列の後ろ に1個以上の変換器二次元配列を配置して、変換器の多層三次元配列を作成する ことによって、配列のサイズを更に小さくすることができる。変換器が(例えば 、製造方法のため)必然的に円形であるならば、1サイズの円形はモザイク模様 に配列できないので、円形デバイスを普通に配列すれば必ず間隙ができる。この 多層二次元配置は魅力のあるものとなり、多数の変換器を使用するときでさえ、 配列を非常にコンパクトに構成できる。連続する二次元配列を交互に配置して、 後方の変換器の中央を、前方の変換器配列の間隙または孔の中央に合わせる。そ のような三次元変換器72の側面図を示す図19と正面図を示す図20に、これ らの原理を示す。聴取者が受信する、三次元の別々の層からの音響パルスの同期 を取るために、各層の信号に差分ディジタル遅延を与えて、聴取者とのそれらの 距離差を補償することが望ましい場合がある(以下参照)。 1進ディジタルコードは位置に関する特別な重みがないので、変換器ドライバか らの1進ディジタル出力を、いずれか適切な空間的方法で配列の変換器に自由に 接続できる。静かな音は大きな音よりも少ない個数の変換器で再生されるので、 変換器は、入力信号レベルが近接しているものが出力変換器配列中で物理的に隣 接するように関連付けることが最良である。このように、音源の全体サイズは、 すべての音響出力レベルにおいてできる限りコンパクトに維持される。また、特 定の音響レベルの再生に使用される変換器のグループの幾何学的中心が、全体配 列の幾何学的中心のできる限り近くに維持される場合には、再生される音響レベ ルの変化に伴って、見かけ上の音源位置が移動することはほとんどない。このよ うに、良いパターンの変換器と変換器ドライバの相互接続には、配列の幾何学的 中心に中央が揃えられる密な螺旋(多層配列が使用される場合は、三次元への拡 張は明白)が含まれる。図21に、変換器と特定入力レベルを関連付ける数字で 各々示されている円形変換器の、6角形二次元配列という特殊なケースの場合に ついて、この原理を説明する。 聴取者の聴取システム(耳と脳)がディジタルスピーカからのパルス列を適正に 統合して、所期の音を再構成できるようにするためには、出力配列の異なる変換 器から音響パルスが正しい時間関係(すなわち、それらが表すオリジナル入力信 号の一部と同一な相対時間で)で出現することが重要である。変換器は二次元ま たは三次元空間的に分散されているので、スピーカからそれほど遠くない所にい る聴取者には、配列内の対応変換器の空間的位置による影響を受けたときに異な る音響パルスが聞こえる。変換器Ti(i=1,...N)は、全般的にLから固 有の距離D+di、但しDは最も近い変換器からLまでの距離、にある。時間t で全部の変換器TIから同時に放射されるパルスがLに到達する時間はtiは、ti =t+(D+di)/c[但し、cは音速]で、一般的に変換器ごとに異なる。 この好ましくない影響は、それぞれの変換器への信号に差分ディジタル時間遅延 を追加することによって、いずれか一人の任意の聴取者Lについては完全に修正 することが可能であり、また、広範囲な聴取者位置についてもほぼ修正すること が可能である。図22に、これを実現する方法を示す: 個々のディジタル遅延 ライン73のそれぞれの左側に、エンコーダからのN個の1進信号が供給されて 、次のように選択された遅延t1、t2...tNが生じる: tMAX=(D+dMA X )/cでdMAXがdjの最大値、tjがLからの距離がD+djでの変換器Tjの適 正遅延値である場合、ti=tMAX−(D+dj)/c。角変換器への信号が1ビ ットまたは1進ディジタル信号なので、遅延装置は非常にシンプルにできる(例 えば、1ビット幅のシフトレジスタまたは適切にアドレッシングされたRAM記 憶素子)。遅延の配置は、聴取位置に最も近い変換器が最も遅くなるようにして 、最も遠いものが最も遅延が少なくなるようするか、もしくは全然遅延されない ようにして、遠くの変換器の音に「有利なスタート」を与えるというものである 。実際問題として、付与される遅延は、適切な遅延時間に最も近い整数倍に量子 化される(例えば、20KHzの出力信号の最大10%誤差の場合は、5μs) 。従って、各変換器ドライバ経路の200KHzのクロックと可変長リアルまた は同期シフトレジスタを利用したディジタル遅延システムで十分である。これは 、変換器駆動エレクトロニクスによりASIC(特定用途向け集積回路)に統合する ことが出来、特定の変換器ならびにプログラミングされた聴取者幾何学に必要な 実際の遅延パターンをドライバチップに組み込むことができる。このプログラム は、スピーカ使用時の種々の聴取位置に合うように変更することが可能である。 これは図23に記載されているが、N個の1進コード化入力が左側の77に出現 し、これらは遅延t1、t2...tNのN個のプログラム可能可変ディジタル遅 延発生器76に供給され、各々の遅延は、入力75からプログラム遅延情報を受 信するディジタル遅延プログラム記憶装置78からの信号によって制御され る。遅延発生器76の出力は、概略図示されているように、最終的に変換器74 を駆動する。プログラム遅延情報75は、スピーカ使用前に一々セットアップす ることもできるし、スピーカの使用中に動的にすっかり変更することも可能であ り、この応用装置の一つは、スピーカに対する聴取者の位置を突き止めて聴取者 のその時の位置に対して遅延パターンをtIからTNまでの範囲で最適化する。 前述の出力変換器のディジタルの性質により、最大信号分解能と最大雑音対信号 比を全聴取レベルで確実に実現できる音量レベル調節方法が可能となり、特に低 聴取レベルに利益がある。本発明は、ノイズも信号も共に減らして、DLS/増 幅器の組合せの固有信号/雑音比(snr)を維持するような、パワー発生ポイ ントにおいて増幅器自体の音量を低下する2通りの方法を含む。 好適方法の一つでは、低音量設定が利用されているときには小さなパルス振幅が 発生されるように、レベル可変電源から出力パルス増幅器に電力供給するという ものである。そのような方式を実施するために、電源出力電圧は何らかの方法で 選択電圧レベル設定に対応させられる。この場合、概して出力は電源電圧の二乗 に比例し、パルス増幅器の作動範囲内の電源レベルが維持しつつ、広範囲な電力 出力が提供される。 第二の好適方法では、出力変換器ドライバにパルス幅制御をかけ、パルス幅制御 との対比により、ディジタルクロックサイクル全体でそれまでオンであった変換 器を、そのような各サイクルと同じ一比率で、今度はターンオフする。サイクル ターンオフ比がx%の場合、出力は(100−x)%に減ぜられる。しかしなが ら、この方法は、変換器ドライバの出力パルス増幅器の有限な上昇または下降回 数に起因する限界とは無関係に、非常に広範囲な電力レベル制御を提供し、完全 にディジタル式に実施することも可能で ある。 上記の音量または出力制御方法は、必要に応じて一緒に利用して、それぞれのメ リットを最適化することも可能である。 音量制御ならびに低レベル可聴ノイズ減少に関する前述の方法を利用して、音響 出力の有効分解能を低減せずに、DLSに必要な変換器総数を少なくすることも 可能である。この方法は、低レベル可聴テクニックを、入力信号の実際のレベル の関数として動的に適用することによって機能する。このように、入力信号の振 幅が小さい場合、各出力変換器によって提供される出力は比例的に減少し、入力 信号がその最大許容値に達した場合に出力変換器がその最大パワーを提供するよ うに構成されている。例えば、16ビットの符号付きディジタル入力で、102 3(=210−1)個の1進出力変換器を備えたシステムについて考えてみよう。 入力信号の大きさが10以下のビットで表現できるほど小さい場合、(符号ビッ トを除く)最下位の10個の入力ビットを10ビットユニポーラ2進1進エンコ ーダに接続し、そこからの全部の出力変換器を駆動するが、出力が各々フルロー ドからフルパワーの1/32(=1/25)に減らされるので、32767(= 215−1)個の変換器を持っているのとまさに同じ出力分解能で低レベル信号を 再生できる。入力の中間レベルでは、ビット1と10、次に2と11等、入力信 号の最高レベルの5と15まで、例中のエンコーダの10個の入力ビットを接続 する必要がある。このように、最大入力レベル1/32より大きな入力信号は常 に10ビットの精度で出力に量子化され、それより小さな入力信号は同じ精度で ,フル16ビットDSLでそうであるように量子化され、16ビットシステムの ダイナミックレンジと11ビットシステムの精度が、フル16ビットシステムよ りもはるかに簡単に実現できる。フル振幅よりかなり低いレベルでの音楽再生の 場合でさえも16ビットCDディジタルシステムが十分に正確に聞こえるという 事実は、フル16ビットの精度は適正音質に不 必要であることを示している。しかしながら、ダイナミックレンジの場合は、こ れは必要である。前述の方式は、ディジタル信号の浮動小数点表示を効果的に利 用することによって、これら両方の特長を提供するものである。 この方式を実施する適当な方法の一つを図24に示すが、ここに記載される例に よって他の方法が排除されることはないことを理解されたい。nビット2進入力 信号88は、mビットディジタルスピーカ、但しm<n、で再生される。nビッ ト入力信号88は、その最低周波数での入力信号の少なくとも1/2サイクル( 例えば、低周波数限界が20Hzの場合は50ms)で記憶できる79のディジ タルバッファメモリに供給される。それは、半サイクルのあいだに、連続的に大 きな入力値が最大値ラッチ86に記憶されるように、85の比較器Cと86の最 大値記憶ラッチXに同時に出力される。81のゼロ交差検出器は、各入力半サイ クルの終わりに信号を出力する。この時の最大対ラッチ86の値は、再生される ディジタル入力サンプル(それらは79で緩衝され、それにより遅延されたので )を含むバッファ70に記憶されている最大の信号がどれくらい大きいかを示し ている。次の半サイクルでは、これらの記憶サンプルは79から読み出され、ス ピによって再生され、次の半サイクルの新しい数値が記憶される。半サイクルの 最後に、86の数値は、84のビット数レジスタBにラッチされ、ビット数レジ スタBは0からn−m(前述のようにm<n)までの範囲の整数を出力する。こ の数は、出力変換器ドライバ83が 【図1】 【図2】 【図3】 【図4】 【図5】 【図6】 【図7】 【図8】 【図9】 【図10】 【図11】 【図12】 【図13】 【図14】 【図15】 【図16】 【図17】 【図18】 【図19】 【図20】 【図21】 【図22】 【図23】 【図24】 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年2月6日 【補正内容】発明の開示 本発明の一態様により、スピーカは、それぞれが電気信号を音波に変換できる複 数個の実質的に同一な変換器を具備し、当該変換器はスピーカが発生する音を表 す1進コード化信号によって各々他と独立に駆動できる。本発明では、入力信号 を1進信号に変換するためのエンコーダ手段を追加的に備えることができる。 本発明は、1進ディジタル信号を、使用する変換器のタイプに適した方形または 非方形の種々のパルス信号に変換するためのパルス整形手段を追加的に備えるこ とができる。 変換器は全く同じものであることが好ましく、好適実施例では、各変換器は、賦 与される1進信号の極性意味に応じて正または負の圧力変化を起こすことができ るバイポーラ式である。 一好適実施例において、変換器は二次元配列に配置される。各々の変換器の形状 は、2次元のモザイク模様になるような、例えば、三角、正方形、長方形、六角 形にできる。この場合、変換器の間に任意に間隙を設けることができる。あるい は、各変換器の形状は例えば円形または楕円といった、隣り合う変換器間に間隙 ができるモザイク模様にならないものにしてもよい。第一配列の変換器間にある これらの間隙は、第一配列の後ろに別の変換器配列を設けたときに生きてくる。 第二配列の各変換器を第一配列の対応間隙の後ろに配置すれば、三次元の配置に なる。このプロセスを繰り返すことにより、任意層数の複合変換器配列を提供で きる。 変換器配列は空間的に二次元または三次元に分散されているため、個々の変換器 の配列の位置により聴取者と変換器の距離は一様でなく、変換器から同時に放出 された音響パ ルスが聴取者に異なったタイミングで到着するという効果を生じる。この効果は 、聴取者からの距離に基づいて変換器への入力信号を差別的に遅らせる遅延手段 を導入することによって補償され、スピーカに対する信号入力信号変更によって 得られた全変換器の音響パルスは聴取者の位置に同時に到着する。また、遅延手 段は、聴取者の恐らくは変化するであろう選択位置に応じて遅延を変更できるよ うに可変にすることもできる。 或は、前述のように本発明の個々の変換器は、二または三次元配列に配置され、 2個組,3個組,4個組、または全般的にN個組(N>=1)の独立変換器素子 から構成することも可能で、各変換器素子は、おなじ1進信号によって駆動され 、全体として取られたN個組みの各々の重心の位置が配列の垂直または水平中心 線に一方または両方にできる 半サイクルで使用する(パルス幅変調技術または供給電源変動技術、あるいはそ の両方の組合せによって制御される)出力レベルを選択するのに利用される。そ れは、符号が付いていない0からn−2ビットまでのいずれの入力ビットをバッ ファ79から82の2進1進エンコーダUに渡すかを選択する場合にも利用され る。この選択は、80のmビット幅のn−m進路選択ブロックSで行われる、バ ッファ79(nビット幅)からそのディジタル信号入力を選択し、それらのビッ トのうちのm個を1進エンコーダ82に送る。どのビットを選択するかは、レジ スタ84からの信号によって決定される。必ず隣接するビットグループが選択さ れ、この例では、mビット幅で、最低出力ビットがビット0からビットn−mの 範囲で選択され、最高出力ビットがm−1からn−2の範囲で選択され、ビット n−1が符号ビットとなる。 前述の多数の特長を組み込んだ本発明の特定実施例を、図25を参照しながら一 例として以下に説明する。当該実施例では、n個の2進ビットから成るディジタ ル入力信号が、アナログ−ディジタルコンバータ90に接続される92の任意ア ナログ入力を備えた入力バッファ1に賦与されて、p個の2進出力、但しp≦n 、を発生し、バッファ1ならびにコンバータ90の出力は、ユーザ96の入力に よって制御されるディジタルセレクタ/ミクサ89の入力に接続されている。ユ ーザ入力に基づいて、入力信号の組合せがnビット2進形式でミクサ89からデ ィジタルインターポレータ97に送られ、ディジタルインターポレータ97では 入力信号の有効サンプリング率が任意に増加された後、nビットデータが信号遅 延記憶・振幅検出器95に渡され、信号遅延記憶・振幅検出器95では入力信号 が再生される最低音響周波数期間の半分以下の時間で遅延され、遅延信号のピー ク振幅が決定される、その値は制御信号91と93の生成に利用される。遅延n ビット2進信号は、次に、信号91で制御されるmビット(n−m)進路決定セ レクタ(但し、m≦n−1)に渡され、mビット(n−m)進路決定セレクタは 2進1 進エンコーダ2の入力に接続されるm個の出力2進(非符号)ビットを出力する 。符号ビットは別個に、98に示されているように、遅延記憶装置95から直接 にエンコーダ2に接続される。記憶装置95ならびにセレクタ80の働きは、m ビットサブセットに先行1を備えたm個の最高位隣接非ゼロビットが含まれるよ うに、nビットの入力信号のmまでのビットならびに符号を選択することである 。エンコーダ2は、m個の2進ビットと符号ビットをN個の1進信号に変換する が、但しN=2n-1で、N個の1進信号のうちの1個は符号すなわち極性信号で ある。N個の1進信号は、次に、96でユーザが動作モードを変更できる遅延プ ログラム78によって制御される可変長ディジタル遅延発生器76に供給され、 そこで聴取位置に対する変換器4の位置を補償するように、N個の種々の1進信 号の差分遅延が調整される。推定遅延されたN個の遅延信号は、次に、(符号信 号でない)方形入力パルスを使用する変換器4のタイプに合った別のパルス形状 に変えるパルス整形器99に進み、その後、このN個の1進信号はN−1個の変 換器4を駆動するN−1個の変換器ドライバ3に進み、N−1個の変換器4は組 み合わせられて再生出力音響を構成する音響パルスを提供する。変換器ドライバ 4は、パワーレベルコントローラ94からの信号によって制御され、パワーレベ ルコントローラ94は95の振幅検出器からの入力と、音量レベル選択を含む場 合もあるユーザ入力によって制御される。ドライバ3のこの制御信号の働きは、 パルス信号によって賦活されるときに各変換器4から出力される平均出力を変更 して、レベル固定入力信号が存在する場合に変換器の配列からの平均出力レベル を変更できるようにすることである。 【図25】 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年5月12日 【補正内容】 スピーカーの、またはスピーカーに関する改善 技術分野 本発明は、アナログ様式またはディジタル様式の電気信号から音を発生するスピ ーカに関するものである。背景および先行技術 従来のアナログスピーカは、ある種の電気機械式モータであるムービングコイル によって駆動されるダイアフラムの振動をその動作の基礎としているが、静電形 、圧電形、電離形装置のいずれもが試行および使用されている。概してアナログ スピーカは、スピーカ装置の聴取者に聞こえる瞬間音圧を再生するものと一般に 解釈されている滑らかに変化するアナログ電気信号と厳密に同期して、ダイアフ ラムの全体または一部を振動することによって所望の音を再生しようとする。そ のようなアナログスピーカ固有の制約は、使用されるダイアフラムの有限なスチ フネス、ダイアフラムの質量、適切な帯域で電気機械的モータの直線性と効率な らびにそこから得られる動力、およびダイアフラムの到達距離の限界に関するも のである。これらならびに他の要因が組合わさって、アナログスピーカが低効率 で比較的高ひずみレベルで作動することの原因となる。 使用に供されている高品質ディジタルオーディオ材料の今日の普及により、しば しば固有ひずみレベル0.002%程度の16ビット2進形式でひずみレベル1 %程度(500倍の悪さ)で作動するアナログ高忠実度スピーカシステムが、再 生音を聞く際の目下の音質制限要因となっていることは明白である。電子機器の 最近の傾向は、電力の無駄を減らすのみならず機器の動作温度を低くして小型化 、高信頼性、ならびに携帯性を図り、また、小型電池による動作を可能にするた めに、消費電力を最小限にすることであ る。繰り返すが、電気音響効率レベル0.3%から1%で作動する線形アナログ 電力増幅器/スピーカの組合せは、この傾向から外れている。最後に、現今、デ ィジタル音源データは珍しくなく、ディジタルラジオならびにディジタルテレビ の出現により益々普及するであると予測されるが、ディジタル音源データ再生用 の従来の高忠実度システムはいずれもアナログスピーカに賦与するアナログ信号 を生成するためにアナログ信号システムのどこかにディジタル−アナログコンバ ータ(DAC)を内蔵する必要がある。DAC自体、更なる雑音とひずみを発生 させ、システムに既存の雑音とにずみを増大し、また、費用も余分にかかる。 前述のアナログスピーカの制約の一部または全部を克服するディジタルスピーカ デザインを開発しようとする試みが、これまでにもなされている。これらはいく つかの分類に分けられる:標準的なアナログスピーカを駆動するディジタル信号 プロセッサを備えた疑似ディジタルスピーカ; タップ付き「ボイスコイル」を 備えたムービングコイルディジタルスピーカ; ダイアフラムの面積を表面面積 が2進関係になるように複数の個別領域に分割した圧電形ならびに静電形ドライ バ; まさしくディジタル増幅器技術であるパルス幅変調増幅。ディジタルスピ ーカシステムを作る際の前述のすべての試みでは、2進コードが装置の入力側の みならず、出力変換器に至るまでのディジタル信号媒体であると想定している。 これが実際に深刻な技術上の問題を引き起こす原因である。 符号付きのn-ビットのシステムで、出力の最下位ビット(LSB)に使用され る変換器は、(符号無しの)最上位ビット(MSB)の2n-2倍未満の電力レベ ルで作動する。音発生装置の絶対的に機械的な性質(音は空気の機械的振動であ る)のため、この広いダイナミックレンジによりLSBならびにMSB変換器に 使用される装置タイプに深刻なデザイン制約が課せられ、従って、装置間の整合 をとることが非常に難しくなる。2 進重み付き変換器(すなわち変換器配列)システムでは、多数の連続下位0また は1を備えた値から、多数の連続下位1または0を有する次(上方または下方) のレベルにコードが変化するポイントで、深刻な過渡事象問題が生じる。このコ ード変更がほとんど聞こえないことが好ましい信号振幅の最下位ビットの単なる 変更であったにしても、これによって必然的にかなりの音響エネルギーが発生す る。 上に概説したスイッチング過渡事象問題の他に、そのような0−1ならびに1− 0のようなコード変更に関わるレベル誤差もある。これは、実際のシステムでは 、最上位ビット変換器と、共同作用する全部の下位ビット変換器の合計よりも変 換器有効電力または振幅が大きい最下位ビットとを、寸分違わないように正確に 整合することが容易に出来ないからである。 個々に独立に供給される圧力パルスを発生する多くの変換器から成る配列をスピ ーカに備えることは知られていないが、例えば、スティンガによる米国特許第4 515997号明細書など、過去において、これは2進ディジタル信号で実行さ れていたが、前述の理由により実際的には失敗であった。これらの態様における 1進ディジタル信号の利益が予測できなかったため、1進ディジタル信号でそれ を行ったものは誰もいなかった。例えば、ヌバートによる独国特許第43428 07 A1号明細書では、一連の電圧しきい値に達すると、一次元または2次元 配列に配置されている何個の同一変換器をターンオンするかを決定するのに、離 散時間サンプリング信号ではなくて、電圧サンプリング信号が使用されていたが 、2進(または他)ディジタルコードを1進コードにコード化することは開示し ておらず、また、種々の変換器を始動させる電圧レベルを適切な音圧レベルに有 用に変換することもせずに、ほぼ瞬時の三次元音量変更の切り換えを行い、それ によって、適切な極性の連続パルスではなく、トリガエッジでの一連の正または 負 圧のインパルスを生成し、結局、有用な音響パワーの発生は得られない。 既存のディジタルスピーカデザインで適切に注意が向けられていない別の問題は 、所望の音響出力波形を発生するための、変換器のダイナミクスならびに適切駆 動波形の問題である。 先行技術では、2進1進エンコーダが知られている。米国特許第5,313,3 00号明細書(ラビール)には、各々が自己より広くない2進ワードをコード化 できる1進サブエンコーダからの広い2進ワード関してビデオDAC用のエンコ ーダを統合する技術が開示されている。説明されている技術では、1進への最終 的な変換を実行するための追加的なゲーティングブロックと併せて、樹木構造の ような何かに相互接続された小さい1進エンコーダの「階層」を利用する。この デザインをもっと大きな入力2進ビット幅に拡張する場合、全部の1進エンコー ダ間の相互接続システムが複雑になり、(その樹木状に階層化された、すなわち 階段状に並んだ性質のため)バス構造方式に直すことができないという点で問題 がある。また、米国特許第5,313,300号明細書のデザインでは、1進サ ブエンコーダブロックの存在を前提としているが、そのようなサブエンコーダ効 果(真理値表も)がどこにも説明されておらず、従って正確な性質が不明である 。事実、1進エンコーダ装置は市販されておらず、この特許が実際に説明したも のが何であるか疑問を残す。 ディジタルパルス幅変調PWM発生器も周知であり、例えば、カーンによる米国 特許第4,773,096号明細書では、クロック発振器を利用してディジタル 振幅比較器の1個の入力に出力が接続されているディジタルカウンタを駆動し、 一連のディジタル入力ワードを、一連のディジタル入力ワードの値をその連続平 均値で近似する一連のPWM波形に変換する。しかしながら、当該開示によれば、 そのような装置は単一ディジタル 入力パルスをPWMランプ信号には変換しない。 ロジャースによる米国特許第5,287,531号明細書では、カード1枚につ き1個ずつ、一連のシリアル入出力シフトレジスタをデージーチェーン接続して 、それらの内容を順次に制御マイクロプロセッサに刻時することによって、コン ピュータバスの一連のプラグインカードからデータを読み取るための手段を開示 している。しかしながら、この方式で各カードから検索できるデータ量は各カー ドにインストールされているSISOSRのサイズに完全に限定されており、各 カードに独自に情報を書き込んだり、情報を記憶したり、カードを制御したりす る機能については、ここには開示されていない。明細書、請求の範囲、および要約書で使用されている用語の定義 1進数字は、2つの値0,1のいずれかを取ることもできるが、そうではなくて 単一値1だけを取るように定義することも可能で、1の欠落はローマ数字表記の 0を表すのに使用される。1進整数位取り表記は、2または10の累乗でなくて 1の整数累乗が使われるという点を除き、2進または10進位取り表記法と同様 である。1の正整数累乗は、いずれも1であるので、1進法ではすべての数字の 重みが等しく、その重みは1であり、1進位取り表記数では、有意味なのは1進 数字の1または0という値だけ、すなわち1進数字の有無だけで位置は無関係で あることが明らかである。従って、1進位取り整数の右から4番目の1進数字は 、1または0という因数に13=1を掛けたものである。従って、例えば、 110101= 1×14+1×13+0×12+1×11+0×10= 110+110+0+110+0 = 310 であり 、 310というのは、数字1の個数に過ぎない。このように、1進数字の場合、数字 位置は無関係となる。これは、1進数字では位取り表記の桁キーパーとしての0 の役割と無関係であるので0が不要だからである。従って、110101という 数字は、まさに11 11と書くことができ、いずれの表記も10進値310を表す1進表記で問題とな るのは数字1の個数であって、数字1の場所ではないということを理解すること が重要である。 専門用語: 10進数字には特別な名称がない。binary digit(2 進数字)という語句はbit(ビット)と略記されるのが慣例であり、unar y digit(1進数字)はunit(ユニットまたは単位)と略記されるの が慣例である。しかしながら、この馴染みの薄い使われ方の「ユニットまたは単 位」という言葉は、一般に使用されている意味のものと混乱されやすいので、本 明細書では、1進数字という語句を使用する。請求の範囲 1.電気的なスピーカ入力信号を音響出力に変換するように各々構成された実質 的に同一な複数の変換器を具備するスピーカにおいて、各変換器(4)は、スピ ーカ発生音を表す時間的離散サンプル1進コード化信号によって、他のいずれか らも独立に駆動することが可能であり、且つ、各々の変換器(4)は、電気信号 による駆動時に圧力パルスを発生するようになっており、 各変換器(4)を駆動できる信号は時間的離散サンプル1進ディジタル信号 であること、 スピーカは1進様式でない時間的離散サンプルディジタル入力信号を、適当 複数の時間的離散サンプル1進ディジタル信号に変換するためのエンコーダ手段 (2)を含むこと、 各変換器(4)は、1進ディジタル駆動信号パルスの持続時間にほぼ一定な 圧力パルスを発生すること、 従って、変換器の累積効果により入力信号を表す出力音響が発生されること 、 を特徴とする、前記スピーカ。 2.1進ディジタル信号を、出力音圧パルスの形がほぼ方形になるような使用変 換器のタイプに適した波形に整形するためのパルス整形器手段(99)を備えた ことを特徴とする、請求の範囲1に記載のスピーカ。 3.パルス整形手段(99)は、パルス幅変調技術を利用して運用されることを 特徴とする、直前の請求範囲に記載のスピーカ。 4.各変換器(4)はバイポーラ形式であるので、与えられた1進信号の極性符 号に応 じた正・負両方の音圧パルスを発生できることを特徴とする、前記請求の範囲の いずれか1項に記載のスピーカ。 5.変換器(4)は、全部の変換器の音エネルギーがスピーカの聴取領域に伝わ るように変換器間に間隙を備えた二次元配列もしくは三次元配列に配置されるこ とを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピーカ。 6.変換器(4)の相関信号の聴取者位置到達同時性を含むスピーカ挙動のどれ か1個または複数個のパラメータを最適化するために、変換器は、関連変換器へ の信号を個別遅延できる遅延手段(73)に対応付けられていることを特徴とす る、前記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピーカ。 7.各変換器(4)は、物理的に配置された多数の独立した変換器要素から成っ ており、多数の各変換器要素の幾何学的中心の全ては、スピーカの聴取者に感知 される見掛け上の音源空間分布を最小にするように、1個の共通点に出来るだけ 近づくように物理的に配置されていることを特徴とする、前記請求の範囲のいず れか1項に記載のスピーカ。 8.変換器(4)は、隣接する離散入力信号レベルに対応付けられた変換器(4 )が空間的に隣り合ってまたは空間的に近接して音響レベルの変更に伴う音源の 見掛け上の移動を最小限にするように、1進ディジタル出力に接続されることを 特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピーカ。 9.出力変換器と聴取領域の間に低域音響フィルタを配置して、人間の通常聴取 限界を 越えた周波数範囲における各変換器の出力のパルス性格による望ましくない音響 出力を最小限にするようにしたことを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1 項に記載のスピーカ。 10.スピーカ入力信号の有効サンプリングレートを上げるために、オーバサンプ リング・補間手段(97)が配設されることを特徴とする、前記請求の範囲のい ずれか1項に記載のスピーカ。 11.アナログ入力信号をディジタルスピーカ入力信号に変換するためのアナログ −ディジタルコンバータ手段(90)が組み込まれていることを特徴とする、前 記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピーカ。 12.各変換器(4)は、1進信号を適切な電流または電圧レベルに変換するドラ イバ手段(3)に対応付けられることを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか 1項に記載のスピーカ。 13.既存のいずれか1進のパルス整形変調に加え、あるいは、変換器駆動回路機 構への電力を変更することによって個別にまたは組み合わせて、マークスペース 率が0から1に連続的に変化する高周波ディジタル波形を利用してオンまたはオ フに切り換えることで全部の変換器の音響出力の平均振幅を調整できる平均振幅 制御手段(94)を組み込んだことを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1 項に記載のスピーカ。 14.前記平均振幅制御機構(94)は、既存のいずれか1進・パルス整形変調に 加え、 高周波ディジタル波形を利用して変換器をオンまたはオフに切り換えることによ って達成されることを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピ ーカ。 15.スピーカが大きな音を再生しているときには平均振幅を上げ、大きくない音 を再生しているときには平均振幅手段を平均振幅を下げるように平均振幅制御機 構(94)を自動制御する自動制御手段を備えたことを特徴とする、直前の2項 の請求の範囲に記載のスピーカ。 16.自動制御手段は、スピーカ入力信号の振幅を連続的に測定して、測定振幅を 基礎として、所要出力振幅にできる限り近く符合する総出力振幅を受ける使用可 能個数の変換器(4)が発生する限界内のディジタルスピーカの分解能を最適化 するように自動制御手段を調節することを特徴とする、直前の請求の範囲に記載 のスピーカ。 17.nビットディジタル振幅比較器(43)と; nビットディジタルカウンタ と(42)と; 第二カウンタ; とを具備し、第二カウンタのnビット並列2 進出力countは、最下位ビットLSB出力が比較器(43)のLSB入力に 接続されて、以下、ビットの重み順に接続されるように、振幅比較器(43)の nビット入力の1個に接続され; 一定速度クロック信号は第二カウンタの入力 countに直接に接続される、ディジタルパルス幅PWM発生器であって 前記ディジタルPWM発生器は、第一カウンタであるNビットディジタルア ップ/ダウンカウンタ(46)と、2入力ANDゲート(45)も具備しており ; 第一カウンタのnビット配列2進出力countは、最下位ビットLSB出 力が比較器(43)のLSB入力に接続されて、以下、ビットの重み順に接続さ れるよう に、振幅比較器(43)の2つのnビット入力のもう一方の方に接続され; AN Dゲート(45)の出力はアップ/ダウンカウンタ(46)の入力clockに 接続され; 一定速度のクロック信号は、2入力ANDゲート(45)の一方の入 力に周波数分割式に接続され; 第一カウンタの入力up/downはディジタ ル1進入力信号の入力符号ビット(48)によって制御され; 2入力ANDゲー ト(45)の他方の入力は1進入力信号(47)に接続され; また、比較器( 43)は、振幅比較器(43)の出力greater−than(50)ならび にless−thanがPWM出力信号を出力するという働きにより、2個のカ ウンタ(42、46)の計数の大きさを連続的に比較し; PWM発生器は、符 号ビット入力(48)の極性によってランプ波の勾配の方向が決定されるように 、1進入力(47)の定常パルスをPWMランプ出力信号対に変換することを特 徴とする、前記ディジタルPWM発生器。 18.第二カウンタ(42)の並列出力countが、逆ビット順に、第二コネク タの最下位ビットLSB出力が比較器(43)の最上位ビットMSB入力に、逆 もまた同様に、接続され、第二カウンタの次のLSB出力が比較器(43)の次 のMSB入力に、逆もまた同様に、接続され、以下同様に、残りのそのような出 力と入力も接続され、比較器の出力greater−than(50)とles s−thanからのパルス幅変調出力は、所要平均マークスペース率を依然とし て維持しながら第二カウンタの総計数サイクル当たりの遷移回数を増やす点が異 なる以外、前記請求の範囲に記載されたものとあらゆる点で同一である、ディジ タルパルス幅変調PWM発生器手段。 19.n/k=q個の入力数字(21)をそれぞれコード化できるk個の同一サブ エン コーダ(15)からモジュール式に組み立てられ、いずれも入力信号・制御共通 バス(14)に接続され、振幅比較器(19)によって選択された特定範囲の入 力ディジタル信号に各々が応答して1進にコード化してすべてが共同で作動する ときには入力信号のn個の入力数字全体をコード化するように各々プログラミン グすることが可能な、入力桁数nのディジタル入力信号(12)を複数個の1進 信号(16)に変換するためのエンコーダ手段(2)。 20.バス構造体(14)の一端に配設されたバスコントローラ手段(13)と; 相互接続される可変数の同一モジュール(15)と; 相互接続されたモジュ ールにデージーチェーン接続される1本または複数本のバスライン(26)と; 効果的に直列入力シフトレジスタ SISR を形成するように共通バスライン(2 7)もしくはデージーチェーンバスライン(26)によって相互接続されるよう に各モジュール(15)に組み込まれるフリップフロップ(30); とを具備 するプログラマブルバス制御構造体手段であって、 同一モジュール(15)の可変数は互いに独立にプログラミングおよび制御 もされるが、固有の一意的識別コードは不要であることと; モジュールを並列 に相互接続するための共通他方向接続バス(14)と; バスコントローラ(1 3)ならびにバスコントローラから最も遠いバスの末端に接続されるモジュール とに接続される任意追加ラインと; バスコントローラ(13)はバス相互接続 フリップフロップ(30)から形成されるシフトレジスタの入力端に配設される ことと; バスコントローラ(13)からの1個のパルスは、バスコントロー他 (13)によってバス(14)に与えられ且つ全部のモジュール(15)が読め る共通クロック信号(29)によって、1度に1個ずつ順次にモジュール(15 )を介してシフトされることと; SISRの1個のパルスが特定モジュール( 15)のフリップフ ロップ(30)内にあるときに、そのモジュール(15)が、バス(14)で利 用できるバスコントローラ(13)の論理からプログラミング信号に応答するが 、そうでなければそのように応答しないようにモジュール(15)が組み立てら れることと; 任意に、最後のモジュール(15)に到達したときにSISRに 挿入される1個のパルスがラインendを介してバスコントローラ(13)に戻 され、その時点までに出力されたシフトクロックパルスの数をカウントすること によってバス(14)に接続されたモジュール(15)の個数をバスコントロー ラが判定できるようにすること;とを特徴とする、前記プログラム可能バス制御 構造体手段。 21.(変換器のunary input signalならびにsign si gnalからほぼ方形な音響パルスを発生することが要求される場合に)駆動パ ルスを慣性優勢電気音響変換器に与えるためのパルス整形器手段(99)であっ て、各々が入力clockとアクティブハイの入力Resetと入力Dを備え、 各々が2個の個別端子pulse−shaper outputの一方に接続さ れる出力Qを備え、各々がインバータ(56)を介して共通入力端子pulse −shaper−Clockに接続される入力Resetを備え、各々が静的論 理−1レベルに接続される入力Dを備える、D形フリップフロップ対(57、6 0)と; フリップフロップ(57、60)の入力clに1対1に接続される出 力を備え、入力端子pulse−shaper−Unに共有される1個の入力を 各々が備え、一方が直接に、他方がインバータ(64)を介して入力端子pul se−shaper−Signに接続される別の入力を各々が備えている、2入 力排他的 0R ゲート(59,62)、とを具備したことを特徴とする、前記パル ス整形器手段であって; 従って、入力信号dataclock(55)が入力purli−shap er− Clockに与えられ、入力信号unary(58)が、信号datacloc k(55)の立上がり区間と立上がりおよび立下がり区間を同期させて、入力端 子pulse−shaper−Unに与えられ、入力信号Sign(61)が入 力端子pulse−shaper−signに与えられ、差分変換器出力信号が 2個の別個端子pulse−shaper outputから取られ、その後、 変換器に対する有効駆動は、1進信号入力の始まりの、極性が符号入力信号によ って制御さる、同期クロック期間の半分のインパルスと、1進入力信号パルスの 終わりの、同幅であるが極性が逆の第二インパルスによることを特徴とする、前 記パルス整形器手段。 22.請求の範囲17から21の、1個または複数個の、パルス整形器手段と、デ ィジタルパルス幅変調発生器手段と、エンコーダ手段と、プログラマブルバス構 造体手段、とを組み込んだことを特徴とする、請求の範囲1から16のいずれか 1項に記載のスピーカ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,BB,BG ,BR,CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU, IS,JP,KG,KP,KR,LK,LR,LT,L V,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL ,RO,SG,SI,SK,TR,TT,UA,US, UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.各々が電気信号を音波に変換することのできる実質的に同一な複数の変換器 を備えたスピーカであって、変換器は、スピーカが発生する音を表す1進コード 化信号によって、他のいずれからも独立に駆動されうることを特徴とする、前記 スピーカ。 2.入力信号を複数の1進ディジタル信号に変換するためのエンコーダ手段と、 変換器の累積的効果によって入力信号に対応する出力音が発生されるように、1 進ディジタル信号のうちの対応するものを音響パルスに変換する働きを各々が有 している実質的に同一な複数の変換器、とを備えたスピーカ。 3.1個の入力信号を複数の1進ディジタル信号に変換するためのエンコーダ手 段と、1進ディジタル信号を、パルス形状による駆動時に変換器からの出力音響 パルスがほぼ方形となるように選択されるパルス形状を利用する変換器のタイプ に適した、種々の方形または非方形のパルス信号に変換するためのパルス整形器 手段と、変換器の累積的効果によって入力信号が表す出力音が発生されるように 、被パルス整形1進信号のうちの対応するものを音響パルスに変換する働きを各 々が有している実質的に同一な複数の変換器、とを備えたスピーカ。 4.各々の変換器はバイポーラ形式であり、従って、与えられる1進信号の極性 の意味に基づいた正・負両方の音圧パルスを発生することのできる、請求の範囲 1または請求の範囲2または請求の範囲3に記載のスピーカ。 5.変換器は、全部の変換器の音エネルギーがスピーカの聴取領域に伝わるよう に変 換器間に間隙を備えた二次元配列もしくは三次元配列に配置されることを特徴と する、前記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピーカ。 6.変換器の相関信号の聴取者位置到達同時性を含むスピーカ挙動のどれか1個 または複数個のパラメータを最適化するために、各変換器からの音響パルスの到 達時間を静的または動的に独立調整できるようにするために、スピーカの入力信 号と各々の音響出力変換器の間に遅延手段を設けたことを特徴とする、前記請求 の範囲のいずれか1項に記載のスピーカ。 7.前記変換器は、同一ディジタル駆動信号に接続されるグループの全構成要素 を、2群、3群、4群または他の複数群グループに組分けしたものに各々置き換 えられ、複数変換器群の各々の幾何学的中心ができる限り共通中心に近くなるよ うに、スピーカの聴取者が感知する音源の見掛け上の空間的分布が最小限になる ように、複数群の各々の変換器を対称配置構成にすることが好ましいことを特徴 とする、前記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピーカ。 8.変換器または複数の変換器群は、隣接入力信号レベルに対応付けられる変換 器が二または三次元配列配置で物理的に隣接または近接しているような1進ディ ジタル出力にも接続され、音響レベルの変化に伴う音源の見掛け上の移動を最小 限にするようにしたことを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1項に記載の スピーカ。 9.出力変換器と聴取領域の間に低域音響フィルタを配置して、人間の通常聴取 限界を越えた周波数範囲における各変換器の出力のパルス性格による望ましくな い音 響出力を最小限にするようにしたことを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか 1項に記載のスピーカ。 10.出力変換器に与えられる信号の1進ディジタル信号サンプリングレートを上 げ、それにより人間の通常聴取範囲外の周波数範囲における各変換器の出力のパ ルス性格による望ましくない音響出力を低減するために、入力信号をディジタル 式にオーバーサンプリングすることを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1 項に記載のスピーカ。 11.アナログ入力信号がスピーカに与えられて再生されるようにアナログ−ディ ジタルコンバータを組み込んだことを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1 項に記載のスピーカ。 12.エンコーダ手段からの1進ディジタル出力信号を適切な電流または電圧レベ ルに変換して所望の電力を変換器に送り込む変換器ドライバを、エンコーダ手段 と音響出力変換器の間に接続したことを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか 1項に記載のスピーカ。 13.パルス整形器手段は、各変換器への電気的駆動パルス波形がその電気音響パ ルスのパルス形状を最適化するように電気音響伝達関数が補償されるように、変 換器ドライバの前もしくは変換器ドライバに統合された状態でエンコーダ手段の 1進ディジタル信号出力と音響出力変換器の間に組み込まれ、また、そのような パルス整形手段は、復元性優勢、抵抗優勢、ならびに質量優勢変換器を補償する ための線形ランプ波、方形パルス、バイポーラインパルス対ならびにそれたの線 形組 合せの発生に関わるがそれらに限定されないことを特徴とする、前記請求の範囲 のいずれか1項に記載のスピーカ。 14.パルス整形手段は、変換器に対する電気駆動効率を向上するためにパルス幅 変調技術を利用して運用されることを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1 項に記載のスピーカ。 15.ディジタル論理を用いて必要総数のディジタル信号を発生するように組み合 わせられたk個の個別コード化手段の出力信号を利用して、n個の入力数字から 成るディジタル入力信号を、n/k個の入力数字を複数個の1進信号にコード化 できる個別コード化手段に各々接続された入力桁数n/kのグループk個にn個 の入力数字を組分けする組分け手段を備えた複数個の1進信号に変換し、運用に 要する単純論理ゲートの総数を減らしたエンコーダ手段。 16.共通入力信号・制御バスにいずれも接続されるn/k個の入力数字をそれぞ れコード化できるk個の同一サブエンコーダによってモジュール式に組み立てら れ、特定範囲の1進ディジタル信号に応答してこれをコード化し、全てが共同で 作用する場合に入力信号の入力数字n個すべてをコード化するようにプログラミ ングすることが可能な、入力桁数nのディジタル入力信号を複数個の1進信号に 変換するためのエンコーダ手段。 17.多数の同一モジュールをすべて共通バスに接続することのできる構造体であ って、バスの特定回線はモジュールを介してデージーチェーン接続されており、 バスコントローラ手段はバス構造体の一端に位置し、各モジュールにその目的の ために 組み込まれているフリップフロップは、そのように形成されたシフトレジスタ入 力端に位置するバスコントローラを利用して直列入力シフトレジスタを効果的に 形成するように共通接続ならびにデージーチェーン接続されたバス構造体によっ てそのように相互接続され、バスコントローラからの1進パルスはバスコントロ ーラによってバスに与えられ且つ全モジュールで読み取れる共通クロック信号に よってモジュールを介して連続的にまたは1度に1個ずつシフトされ、シフトレ ジスタのパルスがモジュール内にあるときにバスコントローラ論理からバス上の モジュールが利用できるプログラミング信号に応答するようにモジュールが構成 されるので、モジュールが論理的に同一であってハード配線もしくは事前プログ ラミングされた固有のアドレス情報を有していないという事実に拘らずバスコン トローラがバス上の各々全部のモジュールに独自のプログラミング情報を提供し することができ、それ故、全く標準的なプログラミングされていないモジュール をバスに追加して独自にプログラミングすることができるので、関数で区別する ことができ、前記レジスタに挿入される1進パルスがバス上の最後のモジュール に達したことをバスコントローラに信号通信して、出力されたシフトレジスタの クロックパルス数を単にカウントすることによってバスに接続されている同一モ ジュールの数をバスコントローラが判定できるように、追加バス制御信号はバス コントローラから最も遠いバスの端点に接続される最後のモジュールにのみ接続 できることを特徴とする、前記構造体。 18.前記請求の範囲のいずれかでクレームされているコード化手段のいずれかを 組み込んだ前記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピーカ。 19.ディジタル信号への変換後にディジタル入力信号またはアナログ入力信号を 補間 するための補間手段を組み込み、有効信号サンプリングレートを上げ、それによ って出力変換器からの望ましくない高周波アコースティックエミッションを低減 するようしたことを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピー カ。 20.既存のいずれか一つの1進パルス整形変調に加え、高周波ディジタル波形を 利用してそれらをオンおよびオフ切り換えすることによって変換器からの音響出 力パルスの平均振幅コントロールを組み込み、使用中の変換器の有効数を減らさ ずにスピーカ全体を効果的に音量調節でき、スピーカの分解能を維持し、その内 部発生信号を量子化雑音レベルに上げることなく、変換器の電気的駆動効率を下 げないようにしたことを特徴とする、前記請求の範囲のいずれか1項に記載のス ピーカ。 21.前記平均振幅コントロール機構はスピーカが大きな音を再生するときには平 均振幅を上げ、大きくない音を再生するときには平均振幅を下げるように自動制 御され、所要出力振幅にできる限り近く相応する総出力振幅に対応して駆動され る変換器の数を常に最大限にしておき、ディジタル入力信号に存在する別個のレ ベルと同じくらい多くの別個の出力変換器を必ずしも用意する必要なく、広範囲 なダイナミックレンジにわたって高い分解能を維持するようにしたことを特徴と する、前記請求の範囲のいずれか1項に記載のスピーカ。 22.アップ/ダウンディジタルカウンタと、ディジタル振幅比較器と、第二ディ ジタルカウンタを備えたディジタルパルス幅変調発生器であって、第二カウンタ が一定速度のクロック信号で連続的に刻時されるとき、ならびに、アップ/ダウ ンカ ウンタの前進/逆進入力でディジタル入力信号の符号ビットによって制御されて この入力信号の有無によってアップ/ダウンカウンタのクロック入力がクロック 入力がターンオンまたはターンオンされるときに、振幅比較器は、最下位ビット 出力が比較器の最下位ビット入力に接続され、順次にビット並び順に接続され、 従来の意味で振幅比較器に接続されてている2個のカウンタの計数の相対サイズ を比較し、その出力が大きいまたは小さい場合にパルス幅変調信号を供給し、パ ルス幅変調出力信号は単一入力の定常パルスを出力でパルス幅変調ランプに変換 するが、ランプの勾配は符号ビット入力の極性によって決定されることを特徴と する、ディジタルパルス幅変調発生器。 23.直前のクレームに記されているものを基礎とし、あらゆる点でそれと同じで ある改良ディジタルパルス幅変調器であるが、第二カウンタの出力が従来のビッ トの順序付けと逆順に、特にコネクタの最下位ビット出力が比較器の最上位ビッ ト入力に、もしくはその反対に接続され、第二カウンタの出力が逆ビット順に振 幅比較器の入力ポートの一つに接続され、比較器からのパルス幅変調出力は依然 として所要平均マークスペース率を維持しつつ第二カウンタの全計数サイクルあ たりの遷移回数を増やし、それにより通常要求されるパルス幅変調出力の低域フ ィルタリングが大幅に容易化される点が異なる、前記改良ディジタルパルス幅変 調器。 24.1進入力信号および符号信号から、変換器のほぼ方形な音響パルスを発生す ることが要求される場合に、対象周波数範囲のダイナミクスが変換器の移動質量 の影響を受ける電気音響変換器に賦与するのに適したパルス波形を発生する手段 であって、一対のフリップフロップは出力Qにより、場合によっては変換器ドラ イ部手段を介して、各々出力変換器の1端子に接続され、2個の個別二入力排他 的 論理和ゲートの一方の入力を介してフリップフロップのクロック入力の各々に1 進入力信号が賦与され、排他的論理和ゲートのもう一方の入力には符号入力信号 が逆位相で賦与され、フリップフロップの入力Dは論理1に接続され、フリップ フロップの入力Resetは1進入力信号同期クロックの立下がり区間によって 賦活されることを特徴とし、符号入力信号によって極性が制御される1進入力信 号の最初で同期クロック周期の半幅のインパルスと、単入力信号パルスの最後で 等幅だが逆極性の第二インパルスとが変換器への有効ドライブであることを特徴 とする、前記手段。 25.添付図面の図1−31を参照して明細書中に実質的に記載されたスピーカ。
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