JPH07203581A - 指向性スピーカシステム - Google Patents
指向性スピーカシステムInfo
- Publication number
- JPH07203581A JPH07203581A JP34987293A JP34987293A JPH07203581A JP H07203581 A JPH07203581 A JP H07203581A JP 34987293 A JP34987293 A JP 34987293A JP 34987293 A JP34987293 A JP 34987293A JP H07203581 A JPH07203581 A JP H07203581A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker
- acoustic signal
- array
- input
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型でかつ低音から鋭い指向性を得られる指
向性スピーカシステムを実現すること。 【構成】 信号源16の音響信号の内、高域成分は元来
指向性が鋭いので、入力レベル制御器23を通して高音
用のスピーカユニット13a〜13lに入力する。指向
性の少ない低域成分については、A/D変換器18を介
してFIRフィルタ19に入力する。低音用の左右のス
ピーカユニット14a,14dの入力はFIRフィルタ
19bから与え、中央のスピーカユニット14b,14
cの入力はFIRフィルタ19aから与える。各FIR
フィルタルタ19では、振幅と位相の周波数特性を制御
し、スピーカユニット14の指向性がCOS3θとなるよう
に音響信号を変換する。こうするとFIRフィルタ、A
/D変換器、及びD/A変換器を少なくして、指向性の
優れたアレイスピーカが得られる。
向性スピーカシステムを実現すること。 【構成】 信号源16の音響信号の内、高域成分は元来
指向性が鋭いので、入力レベル制御器23を通して高音
用のスピーカユニット13a〜13lに入力する。指向
性の少ない低域成分については、A/D変換器18を介
してFIRフィルタ19に入力する。低音用の左右のス
ピーカユニット14a,14dの入力はFIRフィルタ
19bから与え、中央のスピーカユニット14b,14
cの入力はFIRフィルタ19aから与える。各FIR
フィルタルタ19では、振幅と位相の周波数特性を制御
し、スピーカユニット14の指向性がCOS3θとなるよう
に音響信号を変換する。こうするとFIRフィルタ、A
/D変換器、及びD/A変換器を少なくして、指向性の
優れたアレイスピーカが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の範囲の人々にだ
け音が聞こえるようにした狭指向性スピーカシステムに
関し、特に小型で、かつ低い周波数において鋭い指向性
を実現できる指向性スピーカシステムに関するものであ
る。
け音が聞こえるようにした狭指向性スピーカシステムに
関し、特に小型で、かつ低い周波数において鋭い指向性
を実現できる指向性スピーカシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】美術館や博物館、ショールーム等におい
て、個々の展示物ごとに別々のスピーカを設置し、夫々
のスピーカで展示物の説明をしたいという要求は従来か
ら極めて大きい。このように音を特定の範囲にだけ伝達
するスピーカシステムとしては、以下に示すような方法
がある。 (1) ホーンスピーカを用いる方法。 (2) 放物面や回転楕円面からなる反射板の焦点に、スピ
ーカユニットを設ける方法。 (3) パラメトリックスピーカを用いる方法。 (4) トーンゾイレスピーカのように、複数のスピーカユ
ニットを直線状に配置したアレイスピーカを用いる方
法。
て、個々の展示物ごとに別々のスピーカを設置し、夫々
のスピーカで展示物の説明をしたいという要求は従来か
ら極めて大きい。このように音を特定の範囲にだけ伝達
するスピーカシステムとしては、以下に示すような方法
がある。 (1) ホーンスピーカを用いる方法。 (2) 放物面や回転楕円面からなる反射板の焦点に、スピ
ーカユニットを設ける方法。 (3) パラメトリックスピーカを用いる方法。 (4) トーンゾイレスピーカのように、複数のスピーカユ
ニットを直線状に配置したアレイスピーカを用いる方
法。
【0003】上記のうちホーンスピーカや反射板を用い
る方法は、ホーンや反射板の幾何学的形状によって指向
性を実現するものである。従って低い周波数で鋭い指向
性を得るためには、口径や奥行きの大きなものが必要と
なる。又、パラメトリックスピーカを用いる方法は、超
音波に対する空気の非線形性を利用し、音声信号で変調
された超音波から空気中で元の音声信号を復調する方式
である。この方法は他の方法に比べて小形で鋭い指向性
を得ることができるが、変換効率が低いことや強力な超
音波を使用するため受聴者の保護等の課題が残されてい
る。
る方法は、ホーンや反射板の幾何学的形状によって指向
性を実現するものである。従って低い周波数で鋭い指向
性を得るためには、口径や奥行きの大きなものが必要と
なる。又、パラメトリックスピーカを用いる方法は、超
音波に対する空気の非線形性を利用し、音声信号で変調
された超音波から空気中で元の音声信号を復調する方式
である。この方法は他の方法に比べて小形で鋭い指向性
を得ることができるが、変換効率が低いことや強力な超
音波を使用するため受聴者の保護等の課題が残されてい
る。
【0004】一方、アレイスピーカを用いる方式は、各
スピーカユニットから放射された音の合成によって指向
性を得ようとするものであり、ホーン型や反射型に比べ
て薄型化できるという利点がある。以下、アレイ方式を
用いた従来の指向性スピーカについて図面を参照しつつ
説明する。
スピーカユニットから放射された音の合成によって指向
性を得ようとするものであり、ホーン型や反射型に比べ
て薄型化できるという利点がある。以下、アレイ方式を
用いた従来の指向性スピーカについて図面を参照しつつ
説明する。
【0005】図3は、複数のスピーカユニットを直線状
に並べたトーンゾイレと呼ばれるアレイスピーカシステ
ムの構成を示す説明図である。このアレイスピーカシス
テムは密閉箱1に多数のスピーカユニット2を取付けた
もので、ここでは例えば口径10cmのスピーカユニット2
を間隔11cmで直線上に8個配置している。実際の使用条
件を考慮し、アレイスピーカが高さ3mの天井面3に取
付られており、その下に受聴者Pが立ち止まるか又は通
過するものとする。
に並べたトーンゾイレと呼ばれるアレイスピーカシステ
ムの構成を示す説明図である。このアレイスピーカシス
テムは密閉箱1に多数のスピーカユニット2を取付けた
もので、ここでは例えば口径10cmのスピーカユニット2
を間隔11cmで直線上に8個配置している。実際の使用条
件を考慮し、アレイスピーカが高さ3mの天井面3に取
付られており、その下に受聴者Pが立ち止まるか又は通
過するものとする。
【0006】一般に指向性スピーカを壁面に取付ける
と、音が受聴者や対向する壁面で反射して、他のスピー
カのサービスエリアと干渉することがある。このためア
レイスピーカは天井面3に取り付ける方が望ましい。こ
のときの指向性として、受聴者Pの耳の高さにおける水
平面(x−y平面)での音圧分布を考える。
と、音が受聴者や対向する壁面で反射して、他のスピー
カのサービスエリアと干渉することがある。このためア
レイスピーカは天井面3に取り付ける方が望ましい。こ
のときの指向性として、受聴者Pの耳の高さにおける水
平面(x−y平面)での音圧分布を考える。
【0007】これらのスピーカユニット2に同相同レベ
ルの信号を入力した場合のy軸方向の指向特性の計算結
果を図4に示す。一点鎖線で示すように500Hz 以上の高
い周波数では鋭い指向性を示すが、破線の250HZ 及び実
線の125HZ のカーブに示すように、低域になるほど指向
性が広がってしまうことが分かる。このようにアナログ
方式のアレイスピーカシステムでは、低域の指向性はア
レイの長さで決ってしまう。このため小型で低い周波数
から鋭い指向性が得られるものができないという欠点が
あった。
ルの信号を入力した場合のy軸方向の指向特性の計算結
果を図4に示す。一点鎖線で示すように500Hz 以上の高
い周波数では鋭い指向性を示すが、破線の250HZ 及び実
線の125HZ のカーブに示すように、低域になるほど指向
性が広がってしまうことが分かる。このようにアナログ
方式のアレイスピーカシステムでは、低域の指向性はア
レイの長さで決ってしまう。このため小型で低い周波数
から鋭い指向性が得られるものができないという欠点が
あった。
【0008】一方、デジタル信号処理技術の進歩によっ
て、各スピーカユニットに入力される信号のレベルと位
相とを周波数ごとに制御して、鋭い指向性を得ようとす
る方式が提案されている(例えば特願平1ー61601 号の指
向性制御型スピーカアレイシステム参照)。この方式は
図5に示すように多数のスピーカユニット4を直線上に
配列し、スピーカアレイ5を構成する。更にスピーカア
レイ5の中心から対称な位置にあるスピーカユニット4
を複数の組に分割する。そして各組ごとに有限応答長デ
ジタルフィルタ(FIRフィルタ)8を用い、所望の指
向性が得られるようにFIRフィルタ8の周波数特性を
決定する。
て、各スピーカユニットに入力される信号のレベルと位
相とを周波数ごとに制御して、鋭い指向性を得ようとす
る方式が提案されている(例えば特願平1ー61601 号の指
向性制御型スピーカアレイシステム参照)。この方式は
図5に示すように多数のスピーカユニット4を直線上に
配列し、スピーカアレイ5を構成する。更にスピーカア
レイ5の中心から対称な位置にあるスピーカユニット4
を複数の組に分割する。そして各組ごとに有限応答長デ
ジタルフィルタ(FIRフィルタ)8を用い、所望の指
向性が得られるようにFIRフィルタ8の周波数特性を
決定する。
【0009】次に音の信号源6の出力をA/D変換器7
でデジタル変換し、その出力を各FIRフィルタ8に与
える。夫々のFIRフィルタ8で周波数特性が変換され
たデジタル音声信号は、D/A変換器9に入力されてア
ナログ音声信号に変換される。これらの出力は各アンプ
10で電力増幅され、受聴者の位置を中心に左右に配置
した各組みのスピーカユニット4に入力される。こうす
ると広い帯域にわたって一定の指向性が得られ、低域の
指向性を鋭くする小型の指向性制御型スピーカアレイシ
ステムが実現できる。
でデジタル変換し、その出力を各FIRフィルタ8に与
える。夫々のFIRフィルタ8で周波数特性が変換され
たデジタル音声信号は、D/A変換器9に入力されてア
ナログ音声信号に変換される。これらの出力は各アンプ
10で電力増幅され、受聴者の位置を中心に左右に配置
した各組みのスピーカユニット4に入力される。こうす
ると広い帯域にわたって一定の指向性が得られ、低域の
指向性を鋭くする小型の指向性制御型スピーカアレイシ
ステムが実現できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図5のよ
うなスピーカアレイシステムでは、FIRフィルタ8の
様な多数のデジタルフィルタや、A/D変換器、D/A
変換器を必要とする。このためアレイスピーカシステム
の回路部が複雑かつ高価なものになると共に、帯域が狭
くなったり効率が著しく低下したりするという問題があ
った。
うなスピーカアレイシステムでは、FIRフィルタ8の
様な多数のデジタルフィルタや、A/D変換器、D/A
変換器を必要とする。このためアレイスピーカシステム
の回路部が複雑かつ高価なものになると共に、帯域が狭
くなったり効率が著しく低下したりするという問題があ
った。
【0011】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、小型でかつ低い周波数において
も鋭い指向性が得られ、しかも低価格で構成できる指向
性スピーカシステムを実現することを目的とする。
なされたものであって、小型でかつ低い周波数において
も鋭い指向性が得られ、しかも低価格で構成できる指向
性スピーカシステムを実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、複数個のスピーカユニットが配列されたアレイスピ
ーカの指向性を制御する指向性スピーカシステムであっ
て、アレイスピーカのうち、入力音響信号の高域成分を
再生する複数の高音用スピーカユニットと、アレイスピ
ーカのうち、入力音響信号の低域成分を再生し、アレイ
スピーカの中央部に配置される第1群の低音用スピーカ
ユニットと、アレイスピーカのうち、入力音響信号の低
域成分を再生し、アレイスピーカの両端部に配置される
第2群の低音用スピーカユニットと、信号源から音響信
号が入力され、第1群の低音用スピーカユニットに与え
る音響信号の振幅及び位相の周波数特性を夫々G1
(f)、Φ1(f)に変換する第1群のFIRフィルタ
と、信号源から音響信号が入力され、第2群の低音用ス
ピーカユニットに与える音響信号の振幅及び位相の周波
数特性を夫々G2(f)、Φ2(f)に変換する第2群
のFIRフィルタと、信号源の音響信号の高域成分を濾
波するハイパスフィルタと、ハイパスフィルタの出力を
高音用スピーカユニットの配置順に応じて出力レベルを
制御する入力レベル制御器と、を具備することを特徴と
するものである。
は、複数個のスピーカユニットが配列されたアレイスピ
ーカの指向性を制御する指向性スピーカシステムであっ
て、アレイスピーカのうち、入力音響信号の高域成分を
再生する複数の高音用スピーカユニットと、アレイスピ
ーカのうち、入力音響信号の低域成分を再生し、アレイ
スピーカの中央部に配置される第1群の低音用スピーカ
ユニットと、アレイスピーカのうち、入力音響信号の低
域成分を再生し、アレイスピーカの両端部に配置される
第2群の低音用スピーカユニットと、信号源から音響信
号が入力され、第1群の低音用スピーカユニットに与え
る音響信号の振幅及び位相の周波数特性を夫々G1
(f)、Φ1(f)に変換する第1群のFIRフィルタ
と、信号源から音響信号が入力され、第2群の低音用ス
ピーカユニットに与える音響信号の振幅及び位相の周波
数特性を夫々G2(f)、Φ2(f)に変換する第2群
のFIRフィルタと、信号源の音響信号の高域成分を濾
波するハイパスフィルタと、ハイパスフィルタの出力を
高音用スピーカユニットの配置順に応じて出力レベルを
制御する入力レベル制御器と、を具備することを特徴と
するものである。
【0013】本願の請求項2の発明は、複数個のスピー
カユニットが配列されたアレイスピーカの指向性を制御
する指向性スピーカシステムであって、アレイスピーカ
のうち、入力音響信号の高域成分を再生する複数の高音
用スピーカユニットと、アレイスピーカのうち、入力音
響信号の低域成分を再生し、アレイスピーカの中央部に
配置される第1群の低音用スピーカユニットと、アレイ
スピーカのうち、入力音響信号の低域成分を再生し、ア
レイスピーカの外側に配置される第2〜n(nは整数)
群の低音用スピーカユニットと、信号源から音響信号が
入力され、第1群の低音用スピーカユニットに与える音
響信号の振幅及び位相の周波数特性を夫々G1(f)、
Φ1(f)に変換する第1群のFIRフィルタと、信号
源から音響信号が入力され、第2〜n群の低音用スピー
カユニットに与える音響信号の振幅及び位相の周波数特
性を夫々G2(f)〜Gn(f)、Φ2(f)〜Φn
(f)に変換する第2〜n群のFIRフィルタと、信号
源の音響信号の高域成分を濾波するハイパスフィルタ
と、ハイパスフィルタの出力を高音用スピーカユニット
の配置順に応じて出力レベルを制御する入力レベル制御
器と、を具備することを特徴とするものである。
カユニットが配列されたアレイスピーカの指向性を制御
する指向性スピーカシステムであって、アレイスピーカ
のうち、入力音響信号の高域成分を再生する複数の高音
用スピーカユニットと、アレイスピーカのうち、入力音
響信号の低域成分を再生し、アレイスピーカの中央部に
配置される第1群の低音用スピーカユニットと、アレイ
スピーカのうち、入力音響信号の低域成分を再生し、ア
レイスピーカの外側に配置される第2〜n(nは整数)
群の低音用スピーカユニットと、信号源から音響信号が
入力され、第1群の低音用スピーカユニットに与える音
響信号の振幅及び位相の周波数特性を夫々G1(f)、
Φ1(f)に変換する第1群のFIRフィルタと、信号
源から音響信号が入力され、第2〜n群の低音用スピー
カユニットに与える音響信号の振幅及び位相の周波数特
性を夫々G2(f)〜Gn(f)、Φ2(f)〜Φn
(f)に変換する第2〜n群のFIRフィルタと、信号
源の音響信号の高域成分を濾波するハイパスフィルタ
と、ハイパスフィルタの出力を高音用スピーカユニット
の配置順に応じて出力レベルを制御する入力レベル制御
器と、を具備することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】このような特徴を有する本願の発明によれば、
複数のスピーカユニットが近接して配置されたアレイス
ピーカに対して、アナログの音響信号を入力して鋭い指
向性を得ることが困難な低い周波数に対しては、低域の
音響信号をFIRフィルタに通し、低音用スピーカユニ
ットの設置位置に対応して振幅と位相の周波数特性を設
定しておく。特にアレイスピーカの中央に位置する低音
用スピーカユニットに対し、アレイスピーカの左右に位
置する低音用スピーカユニットに入力する音響信号の位
相を逆位相にして振幅を小さくすると、アレイスピーカ
の指向性が強くなる。一方、短いアレイ長で鋭い指向性
を得ることができる高い周波数についてはアナログ方式
を用いレベルだけを制御し、高音用スピーカユニットに
信号を与える。
複数のスピーカユニットが近接して配置されたアレイス
ピーカに対して、アナログの音響信号を入力して鋭い指
向性を得ることが困難な低い周波数に対しては、低域の
音響信号をFIRフィルタに通し、低音用スピーカユニ
ットの設置位置に対応して振幅と位相の周波数特性を設
定しておく。特にアレイスピーカの中央に位置する低音
用スピーカユニットに対し、アレイスピーカの左右に位
置する低音用スピーカユニットに入力する音響信号の位
相を逆位相にして振幅を小さくすると、アレイスピーカ
の指向性が強くなる。一方、短いアレイ長で鋭い指向性
を得ることができる高い周波数についてはアナログ方式
を用いレベルだけを制御し、高音用スピーカユニットに
信号を与える。
【0015】
【実施例】以下、本発明の1実施例における指向性スピ
ーカシステムについて、図1を参照しつつ説明する。本
図においてアレイスピーカ11には、密閉箱12に高音
用のスピーカユニット13a〜13lと、低音用のスピ
ーカユニット14a〜14dとが取付けられている。ス
ピーカユニット13は例えば口径が5cm、間隔6cm
で、計12個が直線上に配置されている。スピーカユニ
ット14は例えば口径が10cm、間隔25cmで、計
4個がスピーカユニット13と並列に配置されている。
ーカシステムについて、図1を参照しつつ説明する。本
図においてアレイスピーカ11には、密閉箱12に高音
用のスピーカユニット13a〜13lと、低音用のスピ
ーカユニット14a〜14dとが取付けられている。ス
ピーカユニット13は例えば口径が5cm、間隔6cm
で、計12個が直線上に配置されている。スピーカユニ
ット14は例えば口径が10cm、間隔25cmで、計
4個がスピーカユニット13と並列に配置されている。
【0016】ここでアイレスピーカ11の中心線をxと
し、左側をLとし、右側をRとすると、高音用のスピー
カユニットではL側からx軸に向かってスピーカユニッ
ト13a〜13fが配置され、x軸からR側に向かって
スピーカユニット13g〜13lが配置されているとす
る。同様に低音用のスピーカユニットではL側からx軸
に向かってスピーカユニット14a,14bが配置さ
れ、x軸からR側に向かってスピーカユニット14c〜
14dが配置されているとする。
し、左側をLとし、右側をRとすると、高音用のスピー
カユニットではL側からx軸に向かってスピーカユニッ
ト13a〜13fが配置され、x軸からR側に向かって
スピーカユニット13g〜13lが配置されているとす
る。同様に低音用のスピーカユニットではL側からx軸
に向かってスピーカユニット14a,14bが配置さ
れ、x軸からR側に向かってスピーカユニット14c〜
14dが配置されているとする。
【0017】次にアレイスピーカ11に接続される指向
性制御回路部15の構成について説明する。図1の信号
源16は受聴者に提供すべき音響信号のソースであり、
その出力はハイパスフィルタ(HPF)17とA/D変
換器(A/D)18に与えられる。HPF17はスピー
カユニット13に与える高音の音響信号を通過させるフ
ィルタであり、その遮断周波数は例えば800HZ 程度に設
定される。A/D変換器18はアナログの音響信号をデ
ジタル変換する回路で、そのサンプリング周波数は低音
の音響信号のみを通過させるよう設定されている。A/
D変換器18の出力はFIRフィルタ19a,19bに
与えられる。
性制御回路部15の構成について説明する。図1の信号
源16は受聴者に提供すべき音響信号のソースであり、
その出力はハイパスフィルタ(HPF)17とA/D変
換器(A/D)18に与えられる。HPF17はスピー
カユニット13に与える高音の音響信号を通過させるフ
ィルタであり、その遮断周波数は例えば800HZ 程度に設
定される。A/D変換器18はアナログの音響信号をデ
ジタル変換する回路で、そのサンプリング周波数は低音
の音響信号のみを通過させるよう設定されている。A/
D変換器18の出力はFIRフィルタ19a,19bに
与えられる。
【0018】FIRフィルタ19は所望の振幅及び位相
の周波数特性を持つデジタルフィルタであり、そのタッ
プ係数は非線形最適化手法を用いて求められる。一般的
にはアレイスピーカの中心部に近接して設置された第1
群の低音用スピーカユニットに与える音響信号の振幅及
び位相の周波数特性を、夫々G1(f)、Φ1(f)と
し、この特性をFIRフィルタ19aに持たせる。又中
心点の左右に配置された第2群の低音用スピーカユニッ
トに与える音響信号の振幅及び位相の周波数特性を、夫
々G2(f)、Φ2(f)とし、この特性をFIRフィ
ルタ19bに持たせる。そして振幅及び位相の周波数特
性G1(f)、Φ1(f)及びG2(f)、Φ2(f)
を、第1群及び第2群の低音用スピーカユニットから放
射される音圧がアレイスピーカの中央から左右に行くに
従って減衰するよう設定する。
の周波数特性を持つデジタルフィルタであり、そのタッ
プ係数は非線形最適化手法を用いて求められる。一般的
にはアレイスピーカの中心部に近接して設置された第1
群の低音用スピーカユニットに与える音響信号の振幅及
び位相の周波数特性を、夫々G1(f)、Φ1(f)と
し、この特性をFIRフィルタ19aに持たせる。又中
心点の左右に配置された第2群の低音用スピーカユニッ
トに与える音響信号の振幅及び位相の周波数特性を、夫
々G2(f)、Φ2(f)とし、この特性をFIRフィ
ルタ19bに持たせる。そして振幅及び位相の周波数特
性G1(f)、Φ1(f)及びG2(f)、Φ2(f)
を、第1群及び第2群の低音用スピーカユニットから放
射される音圧がアレイスピーカの中央から左右に行くに
従って減衰するよう設定する。
【0019】ここでは信号処理対象となる周波数は、低
音用のスピーカユニット14の駆動周波数範囲とする。
FIRフィルタ19aの出力はD/A変換器20aに与
えられ、FIRフィルタ19bの出力はD/A変換器2
0bに与えられる。D/A変換器20a,20bは入力
デジタル信号をアナログ変換する回路であり、各出力は
アンプ21a,21bに与えられる。アンプ21aは音
響信号を電力増幅し、その出力をアレイスピーカ11に
おける中央のスピーカユニット14b,14c(第1群
の低音用スピーカユニット)に出力する回路である。同
様にアンプ21bは音響信号を電力増幅し、その出力を
両端のスピーカユニット14a,14d(第2群の低音
用スピーカユニット)に出力する回路である。
音用のスピーカユニット14の駆動周波数範囲とする。
FIRフィルタ19aの出力はD/A変換器20aに与
えられ、FIRフィルタ19bの出力はD/A変換器2
0bに与えられる。D/A変換器20a,20bは入力
デジタル信号をアナログ変換する回路であり、各出力は
アンプ21a,21bに与えられる。アンプ21aは音
響信号を電力増幅し、その出力をアレイスピーカ11に
おける中央のスピーカユニット14b,14c(第1群
の低音用スピーカユニット)に出力する回路である。同
様にアンプ21bは音響信号を電力増幅し、その出力を
両端のスピーカユニット14a,14d(第2群の低音
用スピーカユニット)に出力する回路である。
【0020】一方、HPF17の出力はアンプ22に与
えられる。アンプ22は高域の音響信号を電力増幅する
回路であり、その出力は入力レベル制御器23に与えら
れる。入力レベル制御器23は例えば6組の減衰器23
a〜23fにより構成される。減衰器23aはスピーカ
ユニット13a,13lに、減衰器23bはスピーカユ
ニット13b,13kに、減衰器23cはスピーカユニ
ット13c,13jに夫々接続される。同様にして減衰
器23dはスピーカユニット13d,13iに、減衰器
23eはスピーカユニット13e,13hに、減衰器2
3fはスピーカユニット13f,13gに夫々接続され
る。
えられる。アンプ22は高域の音響信号を電力増幅する
回路であり、その出力は入力レベル制御器23に与えら
れる。入力レベル制御器23は例えば6組の減衰器23
a〜23fにより構成される。減衰器23aはスピーカ
ユニット13a,13lに、減衰器23bはスピーカユ
ニット13b,13kに、減衰器23cはスピーカユニ
ット13c,13jに夫々接続される。同様にして減衰
器23dはスピーカユニット13d,13iに、減衰器
23eはスピーカユニット13e,13hに、減衰器2
3fはスピーカユニット13f,13gに夫々接続され
る。
【0021】各減衰器において減衰がない場合の出力レ
ベルを1とすると、減衰器23a,23b,23c,2
3d,23e,23fの出力レベルは、夫々例えば0.4
2, 0.45, 0.64, 0.80, 0.93, 1.00とする。即ち中央部
が最大で、中央から離れるにつれて大きく減衰させるも
のとする。
ベルを1とすると、減衰器23a,23b,23c,2
3d,23e,23fの出力レベルは、夫々例えば0.4
2, 0.45, 0.64, 0.80, 0.93, 1.00とする。即ち中央部
が最大で、中央から離れるにつれて大きく減衰させるも
のとする。
【0022】このように構成された指向性スピーカシス
テムの動作について説明する。信号源16から出力され
た音響信号はHPF17とA/D変換器18に入力され
る。HPF17で濾波された高域の音響信号はアンプ2
2で電力増幅され、入力レベル制御器23に入力され
る。ここでは各減衰器23a〜23fの出力レベルが、
中央から対称な位置にある6組のスピーカユニット13
毎に、中央から外側に向かって入力レベルを小さくなる
よう制御される。高音の音響信号は元来指向性が高い
が、こうするとサイドローブが抑圧されて中央から離れ
るにつれて滑らかな減衰が得られる。
テムの動作について説明する。信号源16から出力され
た音響信号はHPF17とA/D変換器18に入力され
る。HPF17で濾波された高域の音響信号はアンプ2
2で電力増幅され、入力レベル制御器23に入力され
る。ここでは各減衰器23a〜23fの出力レベルが、
中央から対称な位置にある6組のスピーカユニット13
毎に、中央から外側に向かって入力レベルを小さくなる
よう制御される。高音の音響信号は元来指向性が高い
が、こうするとサイドローブが抑圧されて中央から離れ
るにつれて滑らかな減衰が得られる。
【0023】一方、音響信号はA/D変換器18でA/
D変換され,FIRフィルタ19a,19bに入力され
る。低音用のスピーカユニット14の中央部からの放射
角をθとすると、FIRフィルタ19は250HZ 〜800HZ
において、受聴者への入力音圧がθの増加に連れてCOS3
θのカーブで減衰するよう、各タップ係数が設定され
る。即ちFIRフィルタ19a,19bにおいて、スピ
ーカユニット14の再生帯域周波数の中で、特に低い周
波数の部分では逆位相で音響信号が出力され、高い周波
数の部分では同相で出力される。例えば250HZ でのFI
R19aの出力レベルを1.0 とすると、FIR19bの
出力レベルは−0.6 となる。又、800HZ ではFIR19
aの出力レベルが1.0 であるのに対し、FIR19bの
出力レベルは0.7 とする。
D変換され,FIRフィルタ19a,19bに入力され
る。低音用のスピーカユニット14の中央部からの放射
角をθとすると、FIRフィルタ19は250HZ 〜800HZ
において、受聴者への入力音圧がθの増加に連れてCOS3
θのカーブで減衰するよう、各タップ係数が設定され
る。即ちFIRフィルタ19a,19bにおいて、スピ
ーカユニット14の再生帯域周波数の中で、特に低い周
波数の部分では逆位相で音響信号が出力され、高い周波
数の部分では同相で出力される。例えば250HZ でのFI
R19aの出力レベルを1.0 とすると、FIR19bの
出力レベルは−0.6 となる。又、800HZ ではFIR19
aの出力レベルが1.0 であるのに対し、FIR19bの
出力レベルは0.7 とする。
【0024】このように振幅及び位相の制御された信号
はD/A変換器20a,20bでアナログの音響信号に
変換され、アンプ21a,21bに入力される。FIR
19で逆相の音響信号が生成されると音の変換効率が低
下するので、アンプ21で入力レベルを持ち上げるよう
電力増幅する。電力増幅された低域の音響信号はスピー
カユニット14で音響変換され、受聴者の耳に入射され
る。
はD/A変換器20a,20bでアナログの音響信号に
変換され、アンプ21a,21bに入力される。FIR
19で逆相の音響信号が生成されると音の変換効率が低
下するので、アンプ21で入力レベルを持ち上げるよう
電力増幅する。電力増幅された低域の音響信号はスピー
カユニット14で音響変換され、受聴者の耳に入射され
る。
【0025】図2はこうして得られた音響の各周波数に
おける音圧レベルの特性を示すグラフである。アレイス
ピーカ11の直下の受聴者の耳に入射する音圧を0dB
とするとき、アレイスピーカ11の中心部から60°に
おける音圧周波数特性を各条件別で示した。破線で示す
曲線AはFIRフィルタを用いなかった場合で、200HZ
〜500HZ の範囲でアレイスピーカ11の中心線からずれ
たときの音圧レベルは低下しにくい。これに対し、実線
で示す曲線BはFIRフィルタ19を用いた場合で、20
0HZ 〜800HZ の範囲でアレイスピーカ11の中心線から
ずれたときの音圧レベルは低下し、周辺部への音の放散
が減少していることが分かる。又、一点鎖線で示す曲線
Cは高音用のスピーカユニット13に対してもFIRフ
ィルタを用いた場合で、200HZ 〜800HZ の範囲では本実
施例と同様の減衰率を示している。
おける音圧レベルの特性を示すグラフである。アレイス
ピーカ11の直下の受聴者の耳に入射する音圧を0dB
とするとき、アレイスピーカ11の中心部から60°に
おける音圧周波数特性を各条件別で示した。破線で示す
曲線AはFIRフィルタを用いなかった場合で、200HZ
〜500HZ の範囲でアレイスピーカ11の中心線からずれ
たときの音圧レベルは低下しにくい。これに対し、実線
で示す曲線BはFIRフィルタ19を用いた場合で、20
0HZ 〜800HZ の範囲でアレイスピーカ11の中心線から
ずれたときの音圧レベルは低下し、周辺部への音の放散
が減少していることが分かる。又、一点鎖線で示す曲線
Cは高音用のスピーカユニット13に対してもFIRフ
ィルタを用いた場合で、200HZ 〜800HZ の範囲では本実
施例と同様の減衰率を示している。
【0026】従来のようにFIRフィルタを用いない場
合には、低音になるほど指向性が広がってしまうが、曲
線Cで示すように全帯域にFIRフィルタを用いた場合
には低音から高音まで広い周波数帯域にわたってほぼ一
定の指向性が得られている。しかしこれを実現するに
は、より多くのFIRフィルタ、A/D変換器、D/A
変換器を必要とし、またサンプリング周波数も高くする
必要があるため、指向性制御回路部が高価になる。一
方、低域にだけFIRフィルタを用いれば少ないチャン
ネル数で低域の指向性を大きく改善できる。
合には、低音になるほど指向性が広がってしまうが、曲
線Cで示すように全帯域にFIRフィルタを用いた場合
には低音から高音まで広い周波数帯域にわたってほぼ一
定の指向性が得られている。しかしこれを実現するに
は、より多くのFIRフィルタ、A/D変換器、D/A
変換器を必要とし、またサンプリング周波数も高くする
必要があるため、指向性制御回路部が高価になる。一
方、低域にだけFIRフィルタを用いれば少ないチャン
ネル数で低域の指向性を大きく改善できる。
【0027】尚、本実施例では低音用スピーカユニット
14として、中央に2つ、左右に2つ設け、FIRフィ
ルタ19を2チャンネル分設置したが、所望の指向性を
得るには低音用スピーカユニット又はFIRフィルタの
数を増設することがある。即ち前述した第1群の低音用
スピーカユニットユニットに加え、第2〜n(nは整
数)群の低音用スピーカユニットを受聴者の左右の外側
に配置し、第2〜n群のFIRフィルタの振幅及び位相
の周波数特性を夫々G2(f)〜Gn(f)、Φ2
(f)〜Φn(f)とする。このとき各FIRフィルタ
の周波数特性G1(f)〜Gn(f)、Φ1(f)〜Φ
n(f)を、第1群〜第n群の低音用スピーカユニット
から放射される音圧がアレイスピーカの中央部から左右
に行くに従って減衰するよう設定するものとする。
14として、中央に2つ、左右に2つ設け、FIRフィ
ルタ19を2チャンネル分設置したが、所望の指向性を
得るには低音用スピーカユニット又はFIRフィルタの
数を増設することがある。即ち前述した第1群の低音用
スピーカユニットユニットに加え、第2〜n(nは整
数)群の低音用スピーカユニットを受聴者の左右の外側
に配置し、第2〜n群のFIRフィルタの振幅及び位相
の周波数特性を夫々G2(f)〜Gn(f)、Φ2
(f)〜Φn(f)とする。このとき各FIRフィルタ
の周波数特性G1(f)〜Gn(f)、Φ1(f)〜Φ
n(f)を、第1群〜第n群の低音用スピーカユニット
から放射される音圧がアレイスピーカの中央部から左右
に行くに従って減衰するよう設定するものとする。
【0028】尚、本実施例では指向性がCOS3θで表され
るような狭指向性を実現する場合について説明したが、
本発明は特に狭指向性に限定されるものではなく、所望
の指向性が得られるように入力レベル制御器やFIRフ
ィルタ群の特性を決定すればよいものである。
るような狭指向性を実現する場合について説明したが、
本発明は特に狭指向性に限定されるものではなく、所望
の指向性が得られるように入力レベル制御器やFIRフ
ィルタ群の特性を決定すればよいものである。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低音用と
高音用に独立したスピーカユニットを用い、低音用スピ
ーカユニットに入力する音響信号をFIRフィルタに通
すことにより、少ないチャンネル数で低域の指向性を大
きく改善できる。又指向性制御回路部の価格も低くて済
むと言う利点がある。更に、従来と同じ低域の指向性を
得るアレイスピーカと比較して、小型化したスピーカシ
ステムが実現できる。
高音用に独立したスピーカユニットを用い、低音用スピ
ーカユニットに入力する音響信号をFIRフィルタに通
すことにより、少ないチャンネル数で低域の指向性を大
きく改善できる。又指向性制御回路部の価格も低くて済
むと言う利点がある。更に、従来と同じ低域の指向性を
得るアレイスピーカと比較して、小型化したスピーカシ
ステムが実現できる。
【図1】本発明の1実施例における指向性スピーカシス
テムの構成を示す説明図である。
テムの構成を示す説明図である。
【図2】本実施例及び従来の指向性スピーカシステムに
おける音の指向性を示す特性図である。
おける音の指向性を示す特性図である。
【図3】従来のアナログ方式を用いたアレイスピーカシ
ステムの構成図である。
ステムの構成図である。
【図4】従来のアナログ方式を用いたアレイスピーカシ
ステムにおける音の指向性を示す特性図である。
ステムにおける音の指向性を示す特性図である。
【図5】FIRフィルタを用いた従来の指向性制御型ス
ピーカアレイシステムの構成図である。
ピーカアレイシステムの構成図である。
11 アレイスピーカ 12 密閉箱 13,14 スピーカユニット 15 指向性制御回路部 16 信号源 17 ハイパスフィルタ 18 A/D変換器 19a,19b FIRフィルタ 20a,20b D/A変換器 21a,21b,22 アンプ 23 入力レベル制御器 23a〜23f 減衰器
Claims (2)
- 【請求項1】 複数個のスピーカユニットが配列された
アレイスピーカの指向性を制御する指向性スピーカシス
テムにおいて、 前記アレイスピーカのうち、入力音響信号の高域成分を
再生する複数の高音用スピーカユニットと、 前記アレイスピーカのうち、入力音響信号の低域成分を
再生し、前記アレイスピーカの中央部に配置される第1
群の低音用スピーカユニットと、 前記アレイスピーカのうち、入力音響信号の低域成分を
再生し、前記アレイスピーカの両端部に配置される第2
群の低音用スピーカユニットと、 信号源から音響信号が入力され、前記第1群の低音用ス
ピーカユニットに与える音響信号の振幅及び位相の周波
数特性を夫々G1(f)、Φ1(f)に変換する第1群
のFIRフィルタと、 信号源から音響信号が入力され、前記第2群の低音用ス
ピーカユニットに与える音響信号の振幅及び位相の周波
数特性を夫々G2(f)、Φ2(f)に変換する第2群
のFIRフィルタと、 信号源の音響信号の高域成分を濾波するハイパスフィル
タと、 前記ハイパスフィルタの出力を前記高音用スピーカユニ
ットの配置順に応じて出力レベルを制御する入力レベル
制御器と、を具備することを特徴とする指向性スピーカ
システム。 - 【請求項2】 複数個のスピーカユニットが配列された
アレイスピーカの指向性を制御する指向性スピーカシス
テムにおいて、 前記アレイスピーカのうち、入力音響信号の高域成分を
再生する複数の高音用スピーカユニットと、 前記アレイスピーカのうち、入力音響信号の低域成分を
再生し、前記アレイスピーカの中央部に配置される第1
群の低音用スピーカユニットと、 前記アレイスピーカのうち、入力音響信号の低域成分を
再生し、前記アレイスピーカの外側に配置される第2〜
n(nは整数)群の低音用スピーカユニットと、 信号源から音響信号が入力され、前記第1群の低音用ス
ピーカユニットに与える音響信号の振幅及び位相の周波
数特性を夫々G1(f)、Φ1(f)に変換する第1群
のFIRフィルタと、 信号源から音響信号が入力され、前記第2〜n群の低音
用スピーカユニットに与える音響信号の振幅及び位相の
周波数特性を夫々G2(f)〜Gn(f)、Φ2(f)
〜Φn(f)に変換する第2〜n群のFIRフィルタ
と、 信号源の音響信号の高域成分を濾波するハイパスフィル
タと、 前記ハイパスフィルタの出力を前記高音用スピーカユニ
ットの配置順に応じて出力レベルを制御する入力レベル
制御器と、を具備することを特徴とする指向性スピーカ
システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34987293A JPH07203581A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 指向性スピーカシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34987293A JPH07203581A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 指向性スピーカシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07203581A true JPH07203581A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18406689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34987293A Pending JPH07203581A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 指向性スピーカシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07203581A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003510924A (ja) * | 1999-09-29 | 2003-03-18 | 1...リミテッド | 音響指向方法および装置 |
WO2004068897A1 (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | スピーカシステム |
WO2006022379A1 (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-02 | Yamaha Corporation | アレイスピーカ装置 |
JP2006518956A (ja) * | 2003-02-24 | 2006-08-17 | 1...リミテッド | サウンドビームスピーカーシステム |
JP2006319390A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Yamaha Corp | アレイスピーカ装置 |
US7215788B2 (en) | 1995-03-31 | 2007-05-08 | 1 . . . Limited | Digital loudspeaker |
JP2007158636A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Harman Internatl Industries Inc | ラウドスピーカのアレイシステム |
JP2008104229A (ja) * | 2004-02-02 | 2008-05-01 | Harman Internatl Industries Inc | ラウドスピーカ列システム |
US7656276B2 (en) | 2003-12-24 | 2010-02-02 | Pioneer Corporation | Notification control device, its system, its method, its program, recording medium storing the program, and travel support device |
JP2011188445A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Mitsubishi Electric Information Systems Corp | 音出力装置 |
WO2012005122A1 (ja) * | 2010-07-07 | 2012-01-12 | シャープ株式会社 | 音響システム |
JP2013538509A (ja) * | 2010-08-12 | 2013-10-10 | ボーズ・コーポレーション | 能動的および受動的な指向性音響放射 |
JP2016136656A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 学校法人成蹊学園 | 局所音場を生成するスピーカーシステムおよび方法 |
CN108449689A (zh) * | 2018-05-09 | 2018-08-24 | 广州市迪霸电子音响有限公司 | 一种实现超高音的音箱 |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP34987293A patent/JPH07203581A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7215788B2 (en) | 1995-03-31 | 2007-05-08 | 1 . . . Limited | Digital loudspeaker |
JP2003510924A (ja) * | 1999-09-29 | 2003-03-18 | 1...リミテッド | 音響指向方法および装置 |
WO2004068897A1 (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | スピーカシステム |
JP2006518956A (ja) * | 2003-02-24 | 2006-08-17 | 1...リミテッド | サウンドビームスピーカーシステム |
US7656276B2 (en) | 2003-12-24 | 2010-02-02 | Pioneer Corporation | Notification control device, its system, its method, its program, recording medium storing the program, and travel support device |
JP2008104229A (ja) * | 2004-02-02 | 2008-05-01 | Harman Internatl Industries Inc | ラウドスピーカ列システム |
WO2006022379A1 (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-02 | Yamaha Corporation | アレイスピーカ装置 |
JP2006319390A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Yamaha Corp | アレイスピーカ装置 |
JP2007158636A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Harman Internatl Industries Inc | ラウドスピーカのアレイシステム |
JP4625756B2 (ja) * | 2005-12-02 | 2011-02-02 | ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド | ラウドスピーカのアレイシステム |
JP2011188445A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Mitsubishi Electric Information Systems Corp | 音出力装置 |
WO2012005122A1 (ja) * | 2010-07-07 | 2012-01-12 | シャープ株式会社 | 音響システム |
JP2012019334A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-01-26 | Sharp Corp | 音響システム |
JP2013538509A (ja) * | 2010-08-12 | 2013-10-10 | ボーズ・コーポレーション | 能動的および受動的な指向性音響放射 |
JP2016136656A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 学校法人成蹊学園 | 局所音場を生成するスピーカーシステムおよび方法 |
CN108449689A (zh) * | 2018-05-09 | 2018-08-24 | 广州市迪霸电子音响有限公司 | 一种实现超高音的音箱 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6628796B2 (en) | Axially propagating mid and high frequency loudspeaker systems | |
US6411718B1 (en) | Sound reproduction employing unity summation aperture loudspeakers | |
US5325435A (en) | Sound field offset device | |
US6343134B1 (en) | Loudspeaker and horn with an additional transducer | |
JPH07203581A (ja) | 指向性スピーカシステム | |
US20090161880A1 (en) | Method and apparatus to create a sound field | |
US8238588B2 (en) | Loudspeaker system and method for producing synthesized directional sound beam | |
EP2123106B1 (en) | Loudspeaker apparatus for radiating acoustic waves in a hemisphere | |
WO2006022379A1 (ja) | アレイスピーカ装置 | |
JP2005519549A (ja) | 整形された音場をもつスピーカ | |
JP2007274131A (ja) | 拡声システム及び集音装置 | |
US20020106097A1 (en) | Sound reproduction employing unity summation aperture loudspeakers | |
US6038326A (en) | Loudspeaker and horn with an additional transducer | |
US8111836B1 (en) | System and method using a phased array of acoustic generators for producing an adaptive null zone | |
US3449519A (en) | Speaker system for sound-wave amplification | |
JPH02239798A (ja) | 指向性制御型スピーカ・アレイ・システム | |
JP2002354575A (ja) | 超音波に基づいたパラメトリックマルチウェイスピーカシステム | |
JPH03284098A (ja) | 消音装置 | |
JP2973677B2 (ja) | 反射型指向性スピーカ | |
JP3422296B2 (ja) | 指向性拡声装置 | |
JP2003235092A (ja) | 指向性拡声装置 | |
JPH05103391A (ja) | 指向性制御スピーカシステム | |
US7773765B1 (en) | Rectangular horn for varied acoustic drivers | |
US8379892B1 (en) | Array of high frequency loudspeakers | |
JP5540374B2 (ja) | デジタル音響信号処理装置 |