JP2003235092A - 指向性拡声装置 - Google Patents

指向性拡声装置

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JP2003235092A JP2003044119A JP2003044119A JP2003235092A JP 2003235092 A JP2003235092 A JP 2003235092A JP 2003044119 A JP2003044119 A JP 2003044119A JP 2003044119 A JP2003044119 A JP 2003044119A JP 2003235092 A JP2003235092 A JP 2003235092A
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克彦 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】領域に応じて音を聴き取りにくくしたり別内容
の音を聴取させる指向性拡声装置を簡単な構成とし、広
音域の音について実現可能とすること。 【解決手段】この発明の指向性拡声装置では、中低音用
スピーカ5a,5bが放射音波の8分の1波長〜1波長
の間隔をおいて並置され、第1チャンネル及び第2チャ
ンネル音響信号A,Bの中低音域成分を含む音波を放射
する。両音響信号源(A,B)と両スピーカ5a,5b
との間には、音響信号制御回路2を含む音源制御装置S
Cが介挿され、聴取空間内の異なる領域において、それ
ぞれ、両スピーカから放射される各チャンネル成分を音
波同士の干渉によって打ち消すように働く。第1チャン
ネル及び第2チャンネル音響信号A,Bの高音域成分に
ついては、高域フィルタ6a,6b、電力増幅器7a,
7b及び分配回路8a,8bを介して指向性高音用アレ
イスピーカ9a,9bから放音する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一対のスピーカ
に対して異なる領域において異なる信号源の音を聴取す
ることができる指向性拡声装置、より詳しくいえば、所
定の聴取エリアで或る信号源の音を聞きにくくしたり、
異なる聴取エリアでは別々の音を聞き取れるように、複
数の聴取エリアに別々の音情報を伝達することができる
指向性拡声装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同一空間の異なる領域で、異なる
音を同時に聴き取れるようにするための装置として、ス
ピーカから放射される音の指向性を2以上の所望の方向
に制御するようにしたものがあった。例えば、特開平6
−205496号公報(「スピーカ装置」)には、図1
(1)に示されるように、複数のスピーカを直線状に配
置したアレイスピーカ(AS)に供給する各入力信号
(IN1,IN2)をディジタルフィルタ(DF1〜
m)により、遅延時間等を異ならせるディジタル信号処
理を個別に施し、これによって、アレイスピーカ(A
S)から放音される各入力信号音の指向性(D1,D
2)を制御する技術が記載されているが、この技術で
は、装置が大規模になるという欠点がある。
【0003】また、一般に、物理的にアレイ状に配列し
たアレイスピーカは、同相で音響信号電力を与えると、
音波干渉により正面以外の音圧が非常に低くなり、指向
性が非常に鋭くなる。しかしながら、十分鋭い指向性を
得るためには、アレイスピーカの長手方向(配列方向)
の寸法に、音波の数波長分が必要となる。このため低中
音域においては、実用的な寸法内に収めるのが難しくな
る。例えば、1kHzの周波数の音波の1波長は34c
mであるから、これ以下の周波数で十分な指向性を得よ
うとすると、1m〜数mという大きいサイズが必要とな
る。
【0004】特開平5−344579号公報(「スピー
カシステムおよびそのスピーカシステムを用いたテレビ
ジョン受像機」)には、図1(2)に示されるように、
2つのスピーカユニット(SU)のスピーカ振動板から
放射される音波を導く音響管(ST)に音響仕切板(P
P)及び吸音性パネル(AP)を設けて、構造的に任意
の方向へスピーカの指向性を持たせる技術が記載されて
いるが、この技術では、抑圧比効果が小さく、指向方向
の切換えが容易でないという欠点を有している。
【0005】これに対して、本発明者等は、近接配置さ
れた2つのスピーカから放射される所定音波成分を、デ
ィジタル信号処理により打ち消すことによって、同じ空
間の異なる領域にいる2人(あるいは2つのグループ)
の聴取者が別々の音源の音を同時に聴き取れるようにし
たスピーカ装置を特願平10−39378号により提案
した(以下、この提案を「前記提案」という。)が、こ
のスピーカ装置では、制御周波数帯域が狭く、特に、高
音域の制御可能領域が狭くなってしまうという欠点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な不都合に鑑み、左右一対のスピーカシステムからの放
射音を聴取する空間において、特に、或る領域でスピー
カからの放射音を聴きにくくしたり、或いは、異なる領
域では異なる音源の音を同時に聴き取ることができるよ
うにすると共に、このような聴き取りにくくする領域や
個別的に聴取可能な領域を周波数帯域に拘わらず拡大
し、高音域の制御可能領域を更に向上させ、しかも、構
造が簡単になりサイズを小型化することができる改良さ
れた指向性拡声装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に従うと、制御
周波数帯域の音波の8分の1波長〜1波長の間隔で並置
される2つの中低音用スピーカ(5a,5b)と、音響
信号源(A,B)と中低音用スピーカとの間に介挿さ
れ、聴取空間内において、中低音用スピーカから放射さ
れる音波を音波同士の干渉によって打ち消すための中低
音打消し制御手段(SC)と、前記音響信号源からの高
音域音響信号に基づく音を放音する指向性高音用スピー
カ(9a,9b)とを具備する指向性拡声装置、或い
は、制御周波数帯域の音波の8分の1波長〜1波長の間
隔で並置される2つの中低音用スピーカ(5a,5b)
と、2つの音響信号源(A,B)と中低音用スピーカと
の間に介挿され、聴取空間内の異なる領域において、中
低音用スピーカから放射される音波を音波同士の干渉に
よって打ち消すための中低音打消し制御手段(SC)
と、前記音響信号源からの高音域音響信号に基づく音を
放音する2つの指向性高音用スピーカ(9a,9b)と
を具備する指向性拡声装置が提供される。
【0008】この発明の別の特徴に従うと、指向性高音
用スピーカをアレイスピーカ(SA,SB)で構成する
ことができ、また、他の別の特徴に従うと、中低音用ス
ピーカ及び指向性高音用スピーカをアレイスピーカ(S
A,SB)で共用する構成にすることができる。更に、
後者の場合には、中低音用スピーカを中音用スピーカ部
(SM)及び低音用スピーカ部(SL)に分け、中音用
スピーカ部(SM)をアレイスピーカ(SA,SB)の
中心側に位置させ、その外側に低音用スピーカ部(S
L)を位置させることができる。
【0009】〔作用〕この発明の第1の特徴によると、
制御される周波数領域の音波の8分の1波長〜1波長の
間隔を介して2つのスピーカ(5a,5b)を近接配置
し、この周波数領域にある中低音域音響信号の音波を放
射させる。音響信号源(例えば、A)と一方のスピーカ
(5b)との間には中低音打消し制御手段(SC)が介
挿され、これにより、両スピーカの聴取空間の或る領域
においては、両スピーカから放射される中低音域の音波
が音波同士の干渉によって打ち消される。音響信号源の
高音域音響信号については、対応する高音域の音波を、
指向性高音用スピーカ(例えば、9a)から、この打消
し領域を避ける方向に放音する。従って、小さいサイズ
のスピーカ装置を用いて、上記打消し領域及びその近傍
の聴取エリアで、中低音域の音も高音域の音も、共に、
十分に聞きにくくすることができる。
【0010】この発明の第2の特徴によると、制御され
る周波数領域の音波の8分の1波長〜1波長の間隔を介
して2つのスピーカ(5a,5b)を近接配置し、制御
周波数領域にあり、夫々、内容種別の異なる(つまり、
相関のない)第1チャンネル及び第2チャンネル音響信
号成分を含む中低音域の音波を両スピーカから放射させ
る。第2チャンネル及び第1チャンネル音響信号源
(B,A)と第1及び第2スピーカとの間には中低音打
消し制御手段(SC)が介挿され、これにより、両スピ
ーカの聴取空間内の異なる第1又は第2領域において、
それぞれ、各スピーカから放射される中低音域の音波の
第2チャンネル又は第1チャンネル音響信号成分が音波
同士の干渉によって打ち消される。第1チャンネル又は
第2チャンネル音響信号源(A,B)の高音域音響信号
については、対応する高音域の音波を、指向性高音用ス
ピーカ(9a,9b)から、それぞれ、中低音域音波の
第2チャンネル又は第1チャンネル音響信号成分が打ち
消される領域に向かう方向に放音する。従って、小さい
サイズのスピーカ装置を用いて、各打消し領域及びその
近傍の各聴取エリアにて、第1チャンネル又は第2チャ
ンネル音響信号源(A,B)からの別々の音を、中低音
域の音も高音域の音も、共に、有効に聞き取ることがで
きる。
【0011】この発明によると、このように、中低音域
については、中低音打消し制御手段(SC)を用いて2
つのスピーカ(5a,5b)から出る音を音波の干渉を
用いて相互に打ち消すと共に、高音域については、指向
性高音用スピーカ(9a,9b)を用いて聴取エリアに
向かう特定の方向のみの音圧レベルを上げることによっ
て、複数の聴取エリアに別々の音情報を高音域を含めて
効果的に伝達することができる。また、この発明の別の
特徴によると、この指向性高音用スピーカ(9a,9
b)をアレイスピーカのような高指向性音源を用いるこ
とによって、高音域を含めた各聴取エリアへの別々の音
情報の効果的な伝達を、簡単な構成により実現すること
ができる。
【0012】さらに、この発明の他の特徴に従うと、中
低音用スピーカをもアレイスピーカ(SA,SB)に含
めて構成し、アレイスピーカの一部または全部を中低音
打消し制御手段(SC)を介して駆動される中低音用ス
ピーカとして使うことにより、スピーカ構造を更に簡単
化することができる。この場合、中低音用スピーカを中
音用スピーカ部(SM)及び低音用スピーカ部(SL)
に分け、中音用スピーカ部(SM)をアレイスピーカ
(SA,SB)の中心側に位置させ、その外側に低音用
スピーカ部(SL)を位置させる等、聴取環境に応じて
種々の効果的な方法を採用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の好適な実施例について詳述する。なお、以下の実施
例は、単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しな
い範囲で種々の変更が可能である。
【0014】〔システム構成〕図2には、この発明の一
実施例による指向性拡声装置の構成を表わすブロック図
が示されている。この例では、この指向性拡声装置に
は、内容種別の異なる(つまり、相関のない)第1チャ
ンネル及び第2チャンネル音響信号A,Bが入力され、
これらの2つの音響信号A,Bは、アナログディジタル
変換回路(ADC)1a,1bでディジタル信号に変換
された後、音響信号制御回路2に供給される。
【0015】音響信号制御回路2は、第1及び第2遅延
器21,22及び第1及び第2ディジタルフィルタ2
3,24を備え、第1遅延器21及び第1ディジタルフ
ィルタ23には第1チャンネル音響信号Aが供給され、
第2遅延器22及び第2ディジタルフィルタ24には第
2チャンネル音響信号Bが供給される。音響信号制御回
路2における第1遅延器21及び第2ディジタルフィル
タ24の出力信号は、それぞれ、ディジタルアナログ変
換回路(DAC)31,34及び第1及び第2の減衰器
ATを介して第1の加算回路ADで加算され、音響信号
制御回路2における第2遅延器22及び第1ディジタル
フィルタ23の出力信号は、それぞれ、DAC32,3
3及び第3及び第4の減衰器ATを介して第2の加算回
路ADで加算される。
【0016】各加算回路ADの加算出力信号は、それぞ
れ、第1及び第2電力増幅器4a,4bで増幅された
後、第1及び第2中低音用スピーカ5a,5bに入力さ
れる。両中低音用スピーカ5a,5bは、第1チャンネ
ル及び第2チャンネル音響信号A,Bの主たる制御周波
数領域の音波の8分の1波長〜1波長の間隔(d0)を
おいて配置され、それぞれ、第1及び第2電力増幅器4
a,4bから入力される信号に基づく音波を放射する。
【0017】上述のADC1a,1b、音響信号制御回
路2、DAC31〜34、減衰器AT、加算回路AD及
び第1及び第2電力増幅器4a,4bは、図示のように
クロスオーバネットワーク形式の音源制御装置SCを構
成し、この音源制御装置SCにより第1及び第2中低音
用スピーカ5a,5bを駆動することにより、近接音源
制御(PSC:Proximate Sourse Control)方式〔以下
においては、「PSC方式」と簡略化して表わす。〕の
近接制御音源が実現される。このPSC方式により中低
音用スピーカ5a,5bを駆動すると、聴取空間におけ
る異なる2点Pa,Pb(図示せず。例えば、図2では
第1及び第2中低音用スピーカ5a,5bを背にして、
夫々、左前方及び右前方。)で、夫々、第1チャンネル
又は第2チャンネル音響信号成分(A,B)のみが聴取
され、第2チャンネル又は第1チャンネル音響信号B,
Aに由来するクロストーク音を聞こえないようにするこ
とができる。このような近接制御音源については、既に
前記提案で説明したところであるが、その原理について
は後述する。
【0018】この発明の一実施例では、図2に示すよう
に、第1チャンネル及び第2チャンネル音響信号A,B
の100Hz〜2500Hz(或いは3000Hz)程
度の中低音域の音については、音源制御装置SCにより
PSC方式で第1及び第2中低音用スピーカ5a,5b
を駆動すると共に、第1チャンネル及び第2チャンネル
音響信号A,Bの3kHz(或いは2.5kHz)〜1
5kHz程度の高音域の音については、それぞれ、高域
フィルタ6a,6b、電力増幅器7a,7b、分配回路
8a,8b並びに指向性の高い高音用スピーカ9a,9
bを設け、高音域の音に対して所望の指向性を得るよう
にしている。つまり、第1チャンネル及び第2チャンネ
ル音響信号A,Bを、それぞれ、高域フィルタ6a,6
bに通して得られる第1チャンネル及び第2チャンネル
の高音域信号は、電力増幅器7a,7bにより増幅さ
れ、分配回路8a,8bにより所定の信号強度勾配が施
された後、高音用アレイスピーカ9a,9bの各発音ユ
ニットに供給される。
【0019】ここで、指向性高音用スピーカ9a,9b
には、図2に示すように、3kHz(或いは2.5kH
z)〜15kHzの帯域で狭い(高い)指向性を持つア
レイスピーカを用いるのが好適である。しかしながら、
同等の指向性をもつスピーカ〔例えば、可能ならば、物
理的に同等の指向性をもたせた図1(1)のような構造
のもの〕を用いてもよい。図3は、この発明の一実施例
による指向性拡声装置の外観を示す図である。PSC方
式により中低音用スピーカ5a,5bを駆動して前記聴
取点Pa,Pbで、夫々、第1チャンネル又は第2チャ
ンネル音響信号成分(A,B)のみを聴取することがで
きるように設定しているとすると、各高音用アレイスピ
ーカ9a,9bは、物理的な配置方向を図2乃至図3に
示すように傾けると共に、発音ユニットに供給される信
号の強度勾配を調整することにより、各聴取点Pa,P
bに向かう方向に所定の指向特性が与えられる。
【0020】〔PSC方式の原理〕今、両中低音用スピ
ーカ5a,5bに対する音響聴取空間において、或る一
点Pa(図示せず。例えば、図2では第1中低音用スピ
ーカ5aを背にして左前方。)を考えると、この点Pa
で聴取される音は、第1及び第2中低音用スピーカ5
a、5bから放音される音響による音圧を線形的に重ね
合わせたものになる。従って、当該聴取点Paでの音圧
S(ω)は、第1チャンネル音響信号Aの電圧をX
(ω)、第2チャンネル音響信号Bの電圧をY(ω)と
する(ωは音波信号の角周波数)と、次式(1)で表わ
すことができる: S=(αX+βY)+(γX+δY) …(1) ここで、αは、回路要素1a→21→31→4a→5a
及び空間5a→Paを経路とする要素1a〜5a〜Pa
間の伝達関数、βは、回路要素1b→24→34→4a
→5a及び空間5a→Paを経路とする要素1b〜5a
〜Pa間の伝達関数、γは、回路要素1a→23→33
→4b→5b及び空間5b→Paを経路とする1a〜5
b〜Pa間の伝達関数 δは、回路要素1b→22→32→4b→5b及び空間
5b→Paを経路とする1b〜5b〜Pa間の伝達関数
である。
【0021】すなわち、右辺第1項は、第1中低音用ス
ピーカ5aから放射されて聴取点Paで聴取される音を
表わし、右辺第2項は、第2中低音用スピーカ5bから
放射されて同聴取点Paで聴取される音を表わしてい
る。従って、第2ディジタルフィルタ24のディジタル
係数を調整して係数βを変化させβ=−δを成立させる
と、式(1)から式(2)が得られ、第2チャンネル音
響信号電圧Yを含む項を消去することができる。 S=αX+γX=(α+γ)X …(2)
【0022】この意味は、聴取点Paにおいては、第1
チャンネル音響信号A(信号電圧X)に由来する音のみ
が聴取され、第2チャンネル音響信号B(信号電圧Y)
に由来するクロストーク音〔(β+δ)Y〕は聞こえな
いことを示す。
【0023】また、同様の操作を、聴取点Paの両中低
音用スピーカ5a,5b間の中心線に関し対称的な他の
一点Pb(図示せず。例えば、図2では第2中低音用ス
ピーカ5bを背にして右前方。)について、第1ディジ
タルフィルタ23のフィルタに対しても、α=−γの調
整を行うことにより、当該聴取点Pbでは、第2チャン
ネル音響信号B(信号電圧Y)に由来する音のみが聴取
され、第1チャンネル音響信号A(信号電圧X)に由来
するクロストーク音〔(α+γ)X〕を聞こえないよう
にすることができる。
【0024】このような構成で各ディジタルフィルタ2
3,24によって、β=−δ或いはα=−γを成立させ
得るのは聴取空間内のただ1点であり、その1点(以
下、「打消しポイント」という。)においてクロストー
クはゼロとなる。また、打消しポイントの周囲には、そ
れに準ずるクロストークの少ない領域が生じる。
【0025】例えば、第2ディジタルフィルタ24のフ
ィルタ係数を調整してβ=−δを成立させることにより
聴取点Paにおけるクロストークをゼロとした場合に
は、聴取点Paの近傍領域でクロストークが低減され、
また、第1ディジタルフィルタ23のフィルタ係数の調
整により聴取点Pbにおけるクロストークをゼロとした
場合には、これと対称的な聴取点Pbの近傍領域でクロ
ストークが低減される。これは、次に説明するように、
本発明者等によって解明されたものであり、この現象を
利用した発明は前記提案において詳しく説明されてい
る。
【0026】一般に、拡散音場でスピーカ同士が十分に
離れて設置されている場合、クロストークが−10dB
となるような空間は、ほぼ円形をなし、制御帯域の音波
の波長の10分の1程度の大きさになるといわれている
(例えば、“A. David and S.J.Elliot 1993 applied
acoustics 41, 63-79. Numerical studies of activel
y generated quiete zones”を参照。)。また、逆に、
音源スピーカ同士を制御周波数の音波の波長の8分の1
以下に近づけると、クロストークが−10dB以下とな
る領域は、2つのスピーカ両方の前方に広がってしま
い、2チャンネル構成の場合はクロストーク低減の領域
が重なり合ってしまうことが分かっている。
【0027】図2のように中低音用スピーカ5a,5b
を並置したシステムにおいて、放射される音の波長をλ
としたとき、スピーカ間隔を変化させた場合にクロスト
ークが−10dBとなるクロストーク低減領域は、所定
の波長λに対してスピーカ間隔の関数として変化する。
スピーカ5a,5b同士を十分に離して“スピーカ間隔
d1>波長λ”の関係にした場合は、ほぼ円形の小領域
でクロストークが低減される〔前記提案の図2(A)を
参照。〕。また、両スピーカ5a,5bを接近させて
“スピーカ間隔d2>(1/8)×波長λ”の関係にし
た場合は、クロストーク低減領域は大きく拡大される
が、第1チャンネル及び第2チャンネル音響信号成分に
ついてのクロストーク低減領域が互いに重なり合ってし
まう〔前記提案の図2(C)を参照。〕。
【0028】しかしながら、この発明のようにスピーカ
間隔d0を (1/8)×λ < d0 < λ …(3) とした場合には、各音響信号成分のクロストーク低減領
域は、独立しており而も大きな体積のものとなる〔前記
提案の図2(B)を参照。〕。このようなPSC方式に
よる音場は、図2では、音源制御装置SCによって第1
及び第2中低音用スピーカ5a,5b(例えば、中低音
用スピーカ5a,5bの中心間の間隔d0は、ほぼ40
cm以内とすることができる。)を駆動する近接制御音
源により実現される。
【0029】〔中低音域及び高音域の音場形成の概要〕
このようなPSC方式によれば、100Hz〜2500
Hz(或いは3000Hz)程度の中低音域の音につい
ては、特定の方向の音圧を下げ、良好にクロストークが
低減する領域を独立させ而も大きな体積のものとするこ
とができるが、2500Hz(或いは3000Hz)以
上程度の高音域の音については、制御可能なクロストー
ク低減領域が狭く、所望の効果を実現することが難し
い。
【0030】このため、この発明の一実施例では、図2
に示すように、第1チャンネル及び第2チャンネル音響
信号A,Bの中低音域の音に対して、音源制御装置SC
によりPSC方式で第1及び第2中低音用スピーカ5
a,5bを駆動すると共に、第1チャンネル及び第2チ
ャンネル音響信号A,Bの高音域の音に対しては、それ
ぞれ、高域フィルタ6a,6b、電力増幅器7a,7
b、分配回路8a,8b並びに高指向性の高音用スピー
カ9a,9bを設けている。
【0031】図4及び図5は、この発明におけるPSC
方式の中低音用スピーカ5a,5bによる中低音域音場
の形成を説明するための図であり、図6は、この発明に
おける指向性高音用スピーカ9a,9bによる高音域音
場の形成を説明するための図である。例えば、音源制御
装置SCには、第1チャンネル音響信号Aとして「英
語」の放送音信号が入力され、第2チャンネル音響信号
Bとして「スペイン語」の放送音信号が入力されるもの
とする。
【0032】この発明においては、例えば、100Hz
〜2500Hz(或いは3000Hz)の中低音域の音
については、ペアにした2個一組の中低音用スピーカ5
a,5bにPSC方式を適用し、一方のチャンネルの音
が聞こえにくい方向(DA)を作り、同様に、別方向に
他方のチャンネルの音が聞こえにくい方向(DB)を作
る。例えば、第2チャンネル音響信号Bの「スペイン
語」については、聞きにくい方向が、図4(1)の“D
A”で示す方向である音場を生成し、第1チャンネル音
響信号Aの「英語」については、聞きにくい方向が、図
4(2)の“DB”で示す方向である音場を生成するよ
うに、音源制御装置SCを含む近接制御音源をセットす
る。そして、この近接制御音源により、これら2つのチ
ャンネルの音響信号A,Bを重ねあわせて再生すると、
図5に示すように、「英語」或いは「スペイン語」だけ
が聴きやすい2つの方向DA,DBが生じるので、スペ
イン語及び英語の2か国語放送を2方向DA,DBに振
り分けることができる。
【0033】この発明の一実施例においては、例えば、
2500Hz(或いは3000Hz)以上の高音域の音
については、物理的にアレイ状に並べたアレイスピーカ
9a,9bを用いる。アレイスピーカ9a,9bは、非
常に指向性の鋭い音源であり、同相に電力を与えれる
と、音波干渉により正面以外の音圧は非常に低くなる特
性を有している。従って、各アレイスピーカ9a,9b
の指向性を、図6に示すように、近接制御音源の中低音
用スピーカ5a,5bによる図5の方向DA,DBに合
わせることにより、第1チャンネルの「英語」及び第2
チャンネルの「スペイン語」を、高音域についても、そ
れぞれ、所望方向DA,DBの聴取エリアでのみ聴取す
ることができる。従って、この発明によると、2か国語
放送を全音域について2方向DA,DBに有効に振り分
けることができる。
【0034】アレイスピーカで十分に鋭い指向性を得る
ためには音波の数波長分の長手方向寸法が必要となり、
中低音域については、実用的な寸法内に収めるのが難し
くなるが、この発明では、上述したように、中低音域の
音はPSC方式を適用し、高音域の音はアレイスピーカ
の同相駆動を適用しているので、スピーカ機構の小サイ
ズ化を図ることができる。
【0035】〔他の構成例〕この発明においては、指向
性高音用スピーカ9a,9bだけでなく、中低音用スピ
ーカ5a,5bをもアレイスピーカで構成することがで
きる。図7は、この発明の他の実施例による指向性拡声
装置の構成を表わすブロック図であり、図2と同一の符
号は、図2と同一の構成であることを示す。この実施例
においては、図2の中低音用スピーカ5a,5b及び指
向性高音用スピーカ9a,9bの機能がアレイスピーカ
SA,SBにより実現され、これにより、スピーカ装置
の構成を更に簡単にすることができる。図8は、この発
明の他の実施例による指向性拡声装置の外観を示す図で
ある。
【0036】図7及び図8に示す例では、アレイスピー
カSA,SBは、それぞれ、分配回路8a,8bにより
第1及び第2チャンネルの高音域音響信号で所定の強度
勾配をもって同相駆動されるだけでなく、中心側の一部
の発音ユニット(図示の場合、内側の3ユニット)は、
加算回路ADを介して電力増幅器4a,4bの出力が供
給され、PSC方式でも駆動される。アレイスピーカで
PSC駆動スピーカとして併用する場合、PSC方式で
駆動される中心側の発音ユニットは、第1及び第2チャ
ンネル音響信号A,Bの中低音域成分の制御周波数帯域
の音波の8分の1波長〜1波長の間隔を満足する必要が
あり、条件によっては、図9(1)の両スピーカ出力面
展開図に示すように、中央部の所定数の発音ユニットは
PSC方式駆動に対しては不使用とすることがある。
【0037】図9(2)は、指向性高音用スピーカとし
て用いられるアレイスピーカの一部又は全部をPSC方
式による中低音域用スピーカに共用する場合の他のスピ
ーカ装置構成の一例を示す。図9(2)に示されるアレ
イスピーカSA,SBでも、全ての発音ユニットが高音
域音響信号で所定の強度勾配をもって同相駆動されると
共に、中央寄りの一部の発音ユニットには、PSC方式
による中低音用スピーカの機能が与えられる。
【0038】このように、両アレイスピーカSA,SB
を第1チャンネル及び第2チャンネル高音域音響信号で
それぞれ同相駆動するだけでなく、中低音域音響信号で
PSC駆動する場合には、基本的に、PSC中音域音響
信号はアレイスピーカの内側ユニットを使い、これに対
して、PSC低音域音響信号はアレイスピーカの外側ユ
ニットを使う。図9(2)の例では、中低音用スピーカ
の機能は、中音用スピーカ部SM及び低音用スピーカ部
SLに分けられ、この中音用スピーカ部SMはアレイス
ピーカの中心側に位置し、その外側に低音用スピーカ部
SLが位置する。この場合、中音用スピーカ部SM及び
低音用スピーカ部SLには、例えば、音源制御装置SC
の電力増幅器4a,4bの出力を適当なフィルタを介し
て供給することができる。
【0039】なお、PSC方式の中低音域音響信号に対
する中低音用スピーカの機能は、上述の2音域に分ける
だけでなく、さらに細かく多数の音域に分けることがで
きる。さらに、高音域音響信号に対して全ての発音ユニ
ットを用いる必要はなく、一部の発音ユニットをPSC
方式のみで駆動したり不使用とすることもあり得る。
【0040】〔他の実施態様〕なお、PSC方式におい
ては、音波打消し領域(位置、方向)は、例えば、既に
本発明者等によって提案したフィルタ係数制御(特願平
11−101805,102110各号)により調整す
ることができるが、このようなフィルタ係数制御をこの
発明の音源制御装置に採用し、これに応じて、アレイス
ピーカ等の高指向性スピーカの配置や指向特性を変更す
るように構成することができる。
【0041】また、この発明による指向性拡声装置は、
例えば、同一室内にいて、テレビジョン放送やラジオ放
送などの音量が周囲より小さい領域を、任意の方向乃至
位置に意識的に作り出すことができる。テレビジョンの
音声多重放送の受信機のスピーカとして用いることがで
き、2か国語放送のような音声多重放送の主・副チャン
ネルを2人(あるいは2グループ)同時に別々の音声で
楽しめることが可能な領域を、任意の方向乃至位置に意
識的に作り出すことができる。また、テレビジョンやラ
ジオ等の放送に限らず、屋内等において、或る領域で音
量を小さく領域を作り出したり、或いは、2つのエリア
に異なった放送をする場合の種々の指向性拡声システム
に用いることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、制御される周波数領域の音波の8分の1波長〜1波
長の間隔を介して2つのスピーカ(5a,5b)を近接
配置し、この周波数領域にある中低音域音響信号の音波
を放射させ、音響信号源と一方のスピーカとの間に中低
音打消し制御手段を介挿することにより、両スピーカの
聴取空間の或る領域においては、両スピーカから放射さ
れる中低音域の音波を音波同士の干渉によって打ち消す
と共に、音響信号源の高音域音響信号については、指向
性高音用スピーカから、この打消し領域を避ける方向に
放音するようにしたので、小さいサイズのスピーカ装置
を用いて、上記打消し領域及びその近傍の聴取エリア
で、中低音域の音も高音域の音も、共に、十分に聞きに
くくすることができる。
【0043】また、この発明によれば、制御される周波
数領域の音波の8分の1波長〜1波長の間隔を介して2
つのスピーカを近接配置し、この周波数領域にあり、夫
々、内容種別の異なる(相関のない)第1チャンネル及
び第2チャンネル音響信号成分を含む中低音域の音波を
両スピーカから放射させ、第2チャンネル及び第1チャ
ンネル音響信号源と第1及び第2スピーカとの間には、
中低音打消し制御手段を介挿することにより、両スピー
カの聴取空間内の異なる第1又は第2領域において、そ
れぞれ、各スピーカから放射される中低音域の音波の第
2チャンネル又は第1チャンネル音響信号成分を音波同
士の干渉によって打ち消すと共に、第1チャンネル又は
第2チャンネル音響信号源の高音域音響信号について
は、指向性高音用スピーカから、それぞれ、中低音域音
波の第2チャンネル又は第1チャンネル音響信号成分が
打ち消される領域に向かう方向に放音するようにしてい
るので、小さいサイズのスピーカ装置を用いて、各打消
し領域及びその近傍の各聴取エリアで、第1チャンネル
又は第2チャンネル音響信号源からの別々の音につい
て、中低音域の音も高音域の音も有効に聞き取ることが
できる。
【0044】この発明によれば、中低音については、中
低音打消し制御手段を用いて2つのスピーカから出る音
を音波の干渉を用いて相互に打ち消すと共に、高音域に
ついては、指向性高音用スピーカを用いて聴取エリアに
向かう特定の方向のみの音圧レベルを上げることによ
り、別々の音情報について高音域を含めて効果的に複数
の聴取エリアに伝達することができる。また、この指向
性高音用スピーカは、アレイスピーカのような高指向性
音源を用いることによって、高音域を含めた各聴取エリ
アへの別々の音情報の効果的な伝達を、更に簡単な構成
で実現することができる。
【0045】さらに、この発明によれば、中低音用スピ
ーカをもアレイスピーカに含めて構成し、アレイスピー
カの一部または全部を中低音打消し制御手段を介して駆
動される中低音用スピーカとして使うことにより、スピ
ーカ構造を更に簡単化することができる。この場合、中
低音用スピーカを中音用スピーカ部及び低音用スピーカ
部に分け、中音用スピーカ部をアレイスピーカの中心側
に位置させ、その外側に低音用スピーカ部を位置させる
等、聴取環境に応じて種々の効果的な方法を採用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、指向性拡声装置に関する従来技術を示
す図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による指向性拡声
装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による指向性拡声
装置の外観図である。
【図4】図4は、この発明における近接制御音源による
音場形成を説明するための図の一部である。
【図5】図5は、この発明における近接制御音源による
音場形成を説明するための図の他部である。
【図6】図6は、この発明における指向性音源による音
場形成を説明するための図である。
【図7】図7は、この発明の他の実施例による指向性拡
声装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図8】図8は、この発明の他の実施例による指向性拡
声装置の外観図である。
【図9】図9は、この発明の他の実施例におけるアレイ
スピーカ配列の他の例を示す図である。
【符号の説明】
2 音響信号制御回路、 5a,5b 中低音用スピーカ、 9a,9b 高音用スピーカ、 ADC アナログディジタル変換回路、 AT 減衰器、 AD 加算(混合)回路、 DAC ディジタルアナログ変換回路、 SC 音源制御装置、 SA,SB アレイスピーカ。 SM 中音用スピーカ部、 SL 低音用スピーカ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D018 AF21 5D020 AD01 5D062 AA65

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御周波数帯域の音波の8分の1波長〜1
    波長の間隔で並置される2つの中低音用スピーカと、 音響信号源と中低音用スピーカとの間に介挿され、聴取
    空間内において、中低音用スピーカから放射される音波
    を音波同士の干渉によって打ち消すための中低音打消し
    制御手段と、 前記音響信号源からの高音域音響信号に基づく音を放音
    する指向性高音用スピーカとを具備することを特徴とす
    る指向性拡声装置。
  2. 【請求項2】制御周波数帯域の音波の8分の1波長〜1
    波長の間隔で並置される2つの中低音用スピーカと、 2つの音響信号源と中低音用スピーカとの間に介挿さ
    れ、聴取空間内の異なる領域において、中低音用スピー
    カから放射される音波を音波同士の干渉によって打ち消
    すための中低音打消し制御手段と、 前記音響信号源からの高音域音響信号に基づく音を放音
    する2つの指向性高音用スピーカとを具備することを特
    徴とする指向性拡声装置。
  3. 【請求項3】指向性高音用スピーカはアレイスピーカか
    ら成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の指向性
    拡声装置。
  4. 【請求項4】中低音用スピーカ及び指向性高音用スピー
    カはアレイスピーカで成ることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の指向性拡声装置。
  5. 【請求項5】中低音用スピーカは中音用スピーカ部及び
    低音用スピーカ部から成り、中音用スピーカ部はアレイ
    スピーカの中心側に位置し、その外側に低音用スピーカ
    部が位置することを特徴とする請求項4に記載の指向性
    拡声装置。
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