JPH11500091A - 保持ストリップ付閉鎖キャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は容器の首部に取付られる閉鎖キャップに関する。この目的のため、キャップが容器の口のビード（４）の下側と係合する保持リング（３）が使用される。キャップ壁（２）はつなぎ部（５）によりこの保持リング（３）に堅固に連結される。保持リング（３）は同時に閉鎖のための不正開放防止策として作用する。最初の状態では、つなぎ部はキャップ壁（２）と保持リング（３）の間で閉鎖キャップの周囲に沿って設けられており、破断ブリッジ片（１４、１４ａ）により保持リングのみならずキャップ壁の下縁にも連結されている。閉鎖キャップを取付る間に、破断ブリッジ片（１４、１４ａ）が破断する危険性を回避するため、同時に保持リング（３）が容器の口の所定位置に閉鎖キャップをしっかりと保持させるため、保持リングは内面から半径方向内側に突出する複数のトング（８）を設けている。これらトングはキャップベース（１）に向けて上方に整合されかつ、閉鎖キャップが容器の口の適所に位置しているとき、容器の口のビード（４）の下側と係合する。

Description

【発明の詳細な説明】 保持ストリップ付閉鎖キャップ 本発明は、つなぎ部が設けられた閉鎖キャップに関する。この形式の閉鎖キャ ップのキャップ壁の下縁には保持リングが配置されており、この保持リングは、 閉鎖キャップが所定位置にあるとき、容器の口のビードの下で係合する。容器を 開けるときキャップの上側部分のみが移動する一方、下側の保持リングは容器の 口と堅く連結したままである。長手方向のつなぎ部は保持リングをキャップ壁の 下縁と連結し、従って、容器が開けられた後でも、キャップは容器と連結された ままであり紛失することはない。 一般的には、このようなつなぎ部はねじ付閉鎖キャップを容器に連結するため に使用されており、従ってキャップを紛失することがない。しかしながら、スナ ップ式閉鎖キャップのような別の形式の閉鎖キャップにも、紛失することがない ように、つなぎ部を設けることができる。それと同時につなぎ部により、閉鎖キ ャップを押し外すときに怪我を被る危険性がかなり減少する。かかる事態は、ね じ付キャップの場合、例えば容器を開けるときキャップを誤って違う方向に回し たことによりねじ山が跳びはねた場合に、発生する。炭酸ガスを含む飲料水のよ うに容器に圧力がかかる場合、ねじ山が跳びはねたとき閉鎖キャップは容器の口 から直接、強制的に外される。しかしながら、つなぎ部により、閉鎖キャップは 飛び散ることができず、また、つなぎ部が破損した場合でも少なくとも飛散が加 速されるのを抑える。怪我の危険性は明らかに減少する。 つなぎ部が長い程、容器を開けるとき容器の口のオリフィス領域からキャップ 部分を外すことが容易になる。従って、容器の取り扱い（例えば容器の内容物の 注出の間の取り扱い）は阻害されない。このこととは別に、ねじ付キャップの場 合、ある程度のつなぎ部の長さは容器の開放を可能にするために必要である。そ れはねじ付キャップは開けるとき垂直方向上方に移動させなければならないから である。つなぎ部は、閉鎖キャップが容器の所定の位置にある状態で、キャップ 壁と保持リングの間で円周方向に沿って延在するように配置される。この配置に おいては、つなぎ部の最大長さは閉鎖キャップの周囲により制限される。 保持リングは同時に、容器の最初の開放を表示する不正開放防止リングとして 使用される。この目的のため、保持リングはキャップ壁の下縁に設けられた名目 的な破断ブリッジ片により連結されている。これら破断ブリッジ片は最初に容器 を開けるとき破壊される。従って、容器を開ける前は外部から黙視できる。この 目的のため、望ましくは２列の破断ブリッジ片のための対策がつなぎ部の領域に なされており、その第１の列は保持リングとつなぎ部の下縁の間にあり、破断ブ リッジ片の第２の列はつなぎ部の上縁とキャップ壁の下縁の間にある。一般的に 、つなぎ部は上側及び下側の側面を有しており、上側側面は破断ブリッジ片によ りキャップ壁の下縁に連結されており、下側側面は破断ブリッジ片により保持リ ングに連結されている。通常は、つなぎ部はその全長に亙り一様な高さであり、 側面は半径方向にのみやや傾斜していて製造中に鋳型から閉鎖キャップを取外す のを容易にする。 ドイツ特許公開公報ＤＥ−Ａ１−２４３０７７５には、上述の拘束可能な瓶キ ャップが開示されている。このキャップはねじ付の上側部分と下側カラーとを備 え、該カラーは容器の口でビードの下側と係合する。キャップの上側のねじ付部 分は容易に破断可能で円筒状のトングにより下側カラーに連結されている。この トングは円周全体に亙り伸長しかつ２列の連結歯により上側部分と下側カラーに 連結されている。この円筒状のトングは円周方向の一つの位置で中断されていて 、２つの端部が設けられており、その一端はキャップのねじ付部分に堅く連結さ れており、他端は下側カラー（保持リング）に堅く連結されている。下側カラー は容器に堅く保持されているため、キャップの上側部分は紛失することがない。 つなぎ部付の閉鎖キャップは、従来技術で長い間一定の形態にあった形式の容 器を閉鎖するべく通常使用される標準的な閉鎖キャップの替わりに、しばしば使 用されている。つなぎ部付の閉鎖キャップの構成と寸法は原則として従来の容器 の形態に左右される。このことは容器に閉鎖キャップを取付ける手順にも当ては まる。不正開放防止ストリップ及び保持リングは、現下の場合と同様に、ビード 若しくは個々の突起部分若しくは別の保持要素の上に押圧することが必要である 。 従来技術のつなぎ部付閉鎖キャップの状態では、保持リングの所定の寸法により 、 容器を最初に開放してキャップの上側部分と一緒に容器から取外すとき、保持リ ングが容器の口のビードの上に押圧されるという危険性が減少しない。それ故、 不正開放防止機能及びつなぎ部と結合した保持機能の双方に関連して、保持リン グの機能が確保されない。更に別の問題は、保持リングとキャップ壁の下縁の間 のつなぎ部の配置により、付加的な破断ラインが生じるということである。最初 にキャップをねじ込んだとき破断ブリッジ片の破断という不正開放防止リングに 関する一般に知られた危険性が更に増大する。 本発明は、保持リングとつなぎ部を有する閉鎖キャップを提供することを目的 とし、このキャップの保持リングは、閉鎖キャップを最初に取付けるとき、破断 ブリッジ片に対する危険性なく、容器の口のビードの上で摺動して容器の口に確 実に保持することができる。かかる目的は本発明の請求項１の特徴部に記載の閉 鎖キャップにより達成される。 かかる閉鎖キャップの保持リングは内面から半径方向に内側に突出する複数の トングを有する。このトングはキャップのベースに向かって整合し、閉鎖キャッ プが容器の口の適所にあるとき、容器の口のビードの下で係合する。これらのト ングは一端でのみ保持リングと連結されており、かつそれらの自由端は不開放正 防止ストリップに対して半径方向に枢動することができる。従って、閉鎖キャッ プを最初に取付ける場合、これらトングが容器の口のビードの上で摺動する際に 、トングは半径方向外方に枢動することができる。保持リングに発生する荷重及 びキャップ壁を保持リングに連結するつなぎ部に発生する荷重はこのようにして かなり減少させることができる。 また、保持機能に関連して、これらトングは、つなぎ部に結合して使用されか つ保持リングに剛性を有して連結された従来の保持要素を越える利点を有する。 容器の閉鎖キャップが持ち上げられた場合、保持リングの保持要素は容器の口の ビードに押し付けられて荷重を受け、保持リングの変形が生じる。このことは特 につなぎ部を有する閉鎖キャップについて言える。それは、これら閉鎖キャップ の保持リングが比較的僅かな高さを有しているからである。特に、保持要素にか かる荷重はリングに横断面方向の回転を伝え、そして、保持リングに堅く連結さ れた保持要素の場合、この回転により、保持リングが下方に向けて傾斜して保持 リングを開放し、若しくは少なくとも保持リングの開放を助長する。内側に向け られたトングは保持リングの変形を完全には防止しないが、トングはその自由端 が保持リングに対してかなりの程度独立して移動できるという利点を有する。従 って、トングは、保持リングが変形したとき、ビードに押し付けて所定の位置に 堅固に留まる。 構造上の高さを最小限にしてつなぎ部のための十分な空間を確保するため、そ の垂直方向高さが半径方向厚さの最大限３倍である保持リングを使用することが 望ましい。実際にはかかる小さい断面を有する保持リングは変形が容易に起こる という欠点を有する。それにもかかわらず、半径方向内側に突出するトングの形 態の保持リングを使用することにより、不正開放防止機能が確実となる。保持リ ングの高さを更に減少することにより、より一層材料の節約がなされ、同時に、 つなぎ部を配置するより多くの空間が確保される。特に望ましいことは、その垂 直方向高さがつなぎ部の領域で多くとも半径方向厚さの２倍である保持リングを 使用することである。略正方形の断面を有する保持リングであっても、内側向か って整合したトングにより容器の口に確実に保持され、一方で保持リングの対応 する高さが低い形状により原材料が節約され、他方でつなぎ部の配置のためのよ り多くの空間が得られる。 保持リングの高さが低い形状による別の利点は、閉鎖キャップが適所にある状 態で、キャップベースに向けられたトングを保持リングの上側縁を越えて上方に 伸長させることができることである。トングの適切な寸法と配置により、上方に 鋭く尖ったトングをキャップの円周方向に配置されたつなぎ部の下側側面を越え て上方に伸長させる、配置とすることも可能である。閉鎖キャップを容器の口に 最初に取付ける間、トングが容器の口のビード上を摺動するにつれて、上方に鋭 く向けられた位置がトングにより確保される。それと共に、トングはビードによ り半径方向外方に圧縮される。トングがつなぎ部の領域内に伸長する場合には以 下の利点を有する、即ち、トングが容器の口のビード上を摺動する場合であって 、ねじ込み工程の重要な段階にあるとき、トングがつなぎ部の内面と接触するこ とである。ねじ付キャップの場合には、破断ブリッジ片にかかる最大荷重はこの 重要な段階で発生する。それは、保持リングが、容器の口のビードと接触するト ン グにより、ブレーキ効果を受け、それと共に比較的高いトルクをキャップ壁から 保持リングまで伝達しなければならないからである。つなぎ部の内側と接触させ るとき、トングはつなぎ部と保持リングの間のギャップを橋渡しすることにより 、これら２つの要素間に配置された破断ブリッジ片の荷重を軽減する。これは、 トルクの一部がトングそれ自身を介して伝達されるからである。 トングは種々の方法で保持リングに沿って配置することができる。特に、隣接 して配置されたトング間の距離は別々に選定できる。本発明の好ましい一つの態 様では、トングは保持リングに沿って密に隣接して配置される。隣接して配置さ れたトングの側方縁はリンクとして作用する母材の可撓性のブリッジにより連結 されている。複数のトングからなる長手方向のトングストリップがこのようにし て構成され、かつ、この場合トングはそれらそれぞれの位置に相互に保持され、 そして、最早容易には枢動しない。閉鎖キャップが成型で形成されている場合、 トングはキャップベースから離れるように下方に向けられているという利点があ る。トングのこの位置は、閉鎖キャップを鋳込む場合に好都合である。それは、 キャップの形状が成型後に鋳型からの取出しを容易にするからである。しかしな がら、トングは引き続き下方に向かって整合した位置から内方に枢動しなければ ならない。この枢動は閉鎖キャップを容器の口に取付ける前に、別々の作業工程 で行われることが好ましい。しかし、基本的には、トングはそれら当初の成型位 置に復帰する傾向がある。かかる事態を回避する一つの可能性は、上述の如く、 隣接するトングを相互に連結することである。それ故、トングはキャップベース の方に向けられた内側位置で自身を相互に保持する。 相互に距離を置いて配置された個々のトングが使用される場合には、トングは 、所定の位置に枢動した後、別の方法（例えば熱を短時間加えることにより）で キャップベースの方に向けて整合された位置で固定することができる。更にそれ に代えて、容器の口を使用して、閉鎖キャップを取付ける間にトングを内側に直 接枢動させることもできる。しかし、そのためには、特別に設計された容器の口 が通常必要とされる。 本発明の例示又は実施形態を以下の図面を参照して詳細に説明する。ここにお いて、 図１は、閉鎖キャップがねじ締めされていない位置にある状態の容器の口を示 す図である。 図２は、閉鎖キャップが所定の位置にある状態の容器の断面図である。 図３は、開放操作を開始したときの図２による容器の口を示す図である。 図４は、保持リングとつなぎ部を有する閉鎖キャップの側面図である。 図５は、図６において平面Ａ−Ａに沿って切取ったねじキャップの断面図であ る。 図６は、図５に示されたねじキャップの保持リングを平面Ｂ−Ｂで切取った平 面方向の断面図である。 図７は、トングが下方に向けられた図５のねじキャップの断面図である。 図８は、相互に距離を置いて配置された複数のトングを有する別のねじキャッ プの断面図である。 図１は、ねじを緩めて閉鎖キャップを開放した状態の容器の口を示している。 取外し可能なキャップ部分はキャップベース１と、キャップベースに当接するキ ャップ壁２とを備えている。キャップ壁２はつなぎ部５により保持リング３に連 結されている。保持リング３は内面に半径方向内側に突出するトング８を有して おり、これらトングは容器の口のビード４の下側に係合する。ねじ式キャップは 図示された位置にただ浮いているわけではなく、図示されていない手により保持 されていることは明らかである。ねじ式キャップを開けた後、このキャップは容 器の口の領域から移動されて保持リング３の下方に、図示されていない位置に垂 れ下がる。つなぎ部５の一端６はキャップ壁２の下縁に堅固に連結され、他端７ は保持リング７に堅固に連結される。保持リングを破断する前は、つなぎ部はキ ャップ壁と保持リングの間で閉鎖キャップの周囲に延在している。ここで図示さ れているつなぎ部５はキャップの周囲の一部分にだけ伸びている。つなぎ部５の 上側側面は破断ブリッジ片１４によりキャップ壁の下縁と連結されており、つな ぎ部５の下側側面は破断ブリッジ片１４ａにより保持リングと連結されている。 保持リング３は、つなぎ部の領域を越えて、破断ブリッジ片１４ｂによりキャッ プ壁の下縁と直接連結されている。 図２は、閉鎖キャップが適所にある状態の容器の口の断面を示している。この 閉鎖キャップの保持リング３はキャップベース１の方に半径方向内側に向けられ た複数のトング８を有している。それらの内の２つだけが代表的に示されている 。これらトングは容器の口のビード４の下側に係合する。トング８はリンク状連 結体１７により一端でのみ保持リング３とれんかつされている。このリンク状連 結体１７は、特に、最初に閉鎖キャップを取付ける場合であって、自由端が容器 の口のビードの上を摺動するとき、トング８の自由端を半径方向に枢動させて外 方に変形させることができる。原理的には保持リングをリンク状連結体１７の連 結点を越えて下方に伸長させることも考えられるが、リンク状連結体１７は保持 リング３の下縁に配置されるのが望ましい。 つなぎ部５は略平行な２つの側面１３を有していて、保持リング３とキャップ 壁２の間に配置される。両側面１２、１３は、通常は半径方向にのみ相互に向か って僅かに傾斜しており（図示されていない）、製造中に金型からの取り出しが 容易になる。つなぎ部５の上側側面１２は破断ブリッジ片１４によりキャップ壁 の下縁１５と連結され、かつつなぎ部５の下側側面１３は破断ブリッジ片１４ａ により保持リング３と連結される。つなぎ部５の領域において、保持リング３の 垂直方向高さ９はその半径方向厚さ１０の３倍より小さい。保持リング３の僅か な高さにより、保持リングとキャップ壁２の間のつなぎ部を配設するための空間 が得られる。 トング８はつなぎ部５の下側側面を越えて上方に伸長する。閉鎖キャップが最 初に取付けられたとき、トング８が容器の口のビード４により半径方向外側に押 し付けられる。従って、トングはつなぎ部５の内面１６と接触し、それにより、 つなぎ部５を保持リング３に連結する下側破断ブリッジ片１４ａに作用する荷重 が解除される。 保持リング３の比較的小さい断面高さ９により、保持リングは、荷重がトング ８に作用したとき、変形する。これは図３に示されており、この図では図２にお ける容器の口はキャップの開放操作を開始する状態で示されている。閉鎖キャッ プにねじを緩めるとき、トング８には力１８により荷重がかけられる。保持リン グ３の比較的小さい断面高さ９により、この力１８は保持リングに対し特につな ぎ部５の領域を回転させて外側に曲げる効果を与える。保持要素が保持リング３ に確実に連結されている場合、保持リングの断面が角度α程回転することにより 、保持要素が下側に枢動する。可動のトング８を使用することにより、このこと は効果的に阻止され、保持リング３は、その比較的小さい断面高さにも拘わらず 、容器の口に確実に保持される。図４には、閉鎖キャップの側面が保持リング３ 及びつなぎ部５と共に示されている。この実施形態でもまた、つなぎ部５はキャ ップの周囲の一部領域にのみ延在している。しかしながら、基本的には、閉鎖キ ャップの全周囲に亙り伸長するもっと長いつなぎ部も使用できる。 図５には、図６のＡ−Ａ面で切取ったねじ付キャップの断面が示されている。 この実施形態によるトング８ａはトングの中心で内側に対称的に折り曲げられて おり、従って、平坦なトングと比べ圧力に対するより大きい抵抗を与える。トン グ８ａは緊密に隣接して配置され、かつ円周上に配置された内側トングストリッ プを形成するべく、材料の可撓性を有するブリッジ片１６で連結されている。図 ６において、図５に示されたねじ付キャップの保持リングを切断面Ｂ−Ｂにより 切取った平面を示すことが容易に認められる。但し、連結ブリッジ１６は簡略的 に示されており、隣接して配置されたトングは相互に独立して示してある。 図７は既に示された、トングがキャップベースから離れる方向に下方に向けら れた図５のねじ付キャップを示している。これらトングは図示の位置で成型され 、続いてキャップベースの方に向けられて内側位置に折り曲げられることが望ま しい。この点に関して、トングがこの実施形態において示されているように、緊 密に隣接して配置される場合は有利である。内側に枢動した後は、かかる緊密に 隣接したトングは相互に位置を維持することが可能である。トングが相互に大き い距離を置いて配置された場合は、トングは（成型により作り出されたときの） 当初の下方に向いた位置に復帰する傾向がある。この傾向は、隣接して配置され たトングの側縁がリンク状の形状をした（図５）可撓性材料１６で一緒に連結さ れる場合には、特に効果的な方法で防止される。 図８は上記に代わる実施形態の断面を示しており、個々のトング８ｂは不正開 放防止リングの周囲に沿って等間隔で配置されている。トング８ｂは図示の位置 に若しくは図７と同様に下側の位置の何れかに成型され、次に閉鎖キャップを取 付ける前に内側に折曲げられる。ここで例示された実施形態では、ただ６個のト ングだけが周囲に配置されている。もっと多くのトングが使用されることが望ま しく、その場合は、トングは円周の回りにもっと密集して、換言すればより小さ い間隔で配置される。 本発明を修正又は変形させたものについて説明したが、本発明は上記記載及び 添付図面に限定されるものではない。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年１１月２０日 【補正内容】 請求の範囲 １． 容器の口を閉鎖する閉鎖キャップであって、キャップベース（１）と、前 記キャップベースに当接するキャップ壁（２）と、前記キャップ壁の下縁に配置 された保持リング（３）とを有し、閉鎖キャップが容器の口に所定位置にあると き、前記保持リングが保持要素特にビード（４）の下側と係合し、閉鎖キャップ はつなぎ部（５）を有しており、前記つなぎ部の一端（６）がキャップ壁の下縁 に堅固に連結されかつ前記つなぎ部の他端（７）が保持リング（３）に堅固に連 結され、つなぎ部は更にキャップ壁と保持リングの間に閉鎖キャップの周囲に沿 って設けられている閉鎖キャップにおいて、 前記保持リング（３）はその内面に半径方向内方に突出する複数のトング（８ ）を有し、前記トングはキャップベース（１）の方に上方に向けられていて、閉 鎖キャップが容器の口の所定位置にあるとき、容器の口の保持要素（４）の下側 と係合し、閉鎖キャップが容器の口の所定位置にあるとき、キャップベースの方 に向けられたトングが保持リング（３）の上縁（１１）の上まで伸長し、そして 、トングはつなぎ部の内側面に接する位置にあり、つなぎ部と保持リングの間の ギャップを横切って橋渡しする、ことを特徴とする閉鎖キャップ。 ２． 請求項１に記載の閉鎖キャップにおいて、前記保持リング（３）の垂直高 さ（９）が前記保持リングの半径方向厚さ（１０）の多くとも３倍であることを 特徴とする閉鎖キャップ。 ３． 請求項１に記載の閉鎖キャップにおいて、前記保持リング（３）が略正方 形の断面であることを特徴とする閉鎖キャップ。 ４． 請求項１ないし３のいずれかに記載の閉鎖キャップにおいて、前記つなぎ 部（５）が破断可能なブリッジ片（１４）により、前記キャップ壁（２）の下縁 と連結されていることを特徴とする閉鎖キャップ。 ５． 請求項４に記載の閉鎖キャップにおいて、前記上方に向けられたトング（ ８）がキャップの周囲に沿って配置されたつなぎ部の下側側面（１３）を越えて 上方に伸長し、従って、閉鎖キャップを容器の口に取付ける間に、前記トングが つなぎ部（５）の内面（１６）及びキャップ壁（２）の双方又はその何れか一方 に向けて押圧され、かつ前記トングが破断可能なブリッジ片（１４、１４ａ） を少なくとも部分的に覆っていることを特徴とする閉鎖キャップ。 ６． 請求項１ないし５の何れかに記載の閉鎖キャップにおいて、前記トング（ ８ａ）が保持リング（３ａ）に沿って緊密に隣接して配設され、かつ前記隣接し て配設されたトングがリンクとして作用する可撓性材料のブリッジ片（１６）に より共に連結されていることを特徴とする閉鎖キャップ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 容器の口を閉鎖する閉鎖キャップであって、キャップベース（１）と、前 記キャップベースに当接するキャップ壁（２）と、前記キャップ壁の下縁に配置 された保持リング（３）とを有し、閉鎖キャップが容器の口に所定位置にあると き、前記保持リングが保持要素特にビード（４）の下側と係合し、閉鎖キャップ はつなぎ部（５）を有しており、前記つなぎ部の一端（６）がキャップ壁の下縁 に堅固に連結されかつ前記つなぎ部の他端（７）が保持リング（３）に堅固に連 結され、つなぎ部は更にキャップ壁と保持リングの間に閉鎖キャップの周囲に沿 って設けられている閉鎖キャップにおいて、 前記保持リング（３）はその内面に半径方向内方に突出する複数のトング（８ ）を有し、前記トングはキャップベース（１）の方に上方に向けられていて、閉 鎖キャップが容器の口の所定位置にあるとき、容器の口の保持要素（４）の下側 と係合し、閉鎖キャップが容器の口の所定位置にあるとき、キャップベースの方 に向けられたトングが保持リング（３）の上縁（１１）の上まで伸長している、 ことを特徴とする閉鎖キャップ。 ２． 容器の口を閉鎖する閉鎖キャップであって、キャップベース（１）と、前 記キャップベースに当接するキャップ壁（２）と、前記キャップ壁の下縁に配置 された保持リング（３）とを有し、閉鎖キャップが容器の口に所定位置にあると き、前記保持リングが保持要素特にビード（４）の下側と係合し、閉鎖キャップ はつなぎ部（５）を有しており、前記つなぎ部の一端（６）がキャップ壁の下縁 に堅固に固定されかつ前記つなぎ部の他端（７）が保持リング（３）に堅固に連 結され、つなぎ部は更にキャップ壁と保持リングの間に閉鎖キャップの周囲に沿 って設けられている閉鎖キャップにおいて、 前記保持リング（３）はその内面から半径方向内側に突出する複数のトング（ ８）を有し、前記トングは、閉鎖キャップが容器の口の所定位置にあるとき、キ ャップベース（１）の方に上方に向けられていて、容器の口の保持要素（４）の 下側と係合し、保持リング（３）は破断可能なブリッジ片（５）により、つなぎ 部及びキャップ壁の下縁の双方又はそれらの何れか一方と連結されている、こと を特徴とする閉鎖キャップ。 ３． 請求項１又は２に記載の閉鎖キャップにおいて、前記保持リング（３）の 垂直高さ（９）が前記保持リングの半径方向厚さ（１０）の多くとも３倍である ことを特徴とする閉鎖キャップ。 ４． 請求項３に記載の閉鎖キャップにおいて、前記保持リング（３）が略正方 形の断面であることを特徴とする閉鎖キャップ。 ５． 請求項１ないし４のいずれかに記載の閉鎖キャップにおいて、前記つなぎ 部（５）が破断可能なブリッジ片（１４）により、前記キャップ壁（２）の下縁 と連結されていることを特徴とする閉鎖キャップ。 ６． 請求項５に記載の閉鎖キャップにおいて、前記上方に向けられたトング（ ８）がキャップの周囲に沿って配置されたつなぎ部の下側側面（１３）を越えて 上方に伸長し、従って、閉鎖キャップの取付け工程の間に、前記トングがつなぎ 部（５）の内面（１６）及びキャップ壁（２）の双方又はその何れか一方に向け て押圧され、かつ前記トングが破断可能なブリッジ片（１４、１４ａ）を少なく とも部分的に覆っていることを特徴とする閉鎖キャップ。 ７． 請求項１ないし６の何れかに記載の閉鎖キャップにおいて、前記トング（ ８ａ）が保持リング（３ａ）に沿って緊密に隣接して配設され、かつ前記隣接し て配設されたトングがリンクとして作用する可撓性材料のブリッジ片（１６）に より共に連結されていることを特徴とする閉鎖キャップ。