JPH1149916A - 速硬化性の2液型接着剤組成物 - Google Patents

速硬化性の2液型接着剤組成物

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JPH1149916A
JPH1149916A JP20907497A JP20907497A JPH1149916A JP H1149916 A JPH1149916 A JP H1149916A JP 20907497 A JP20907497 A JP 20907497A JP 20907497 A JP20907497 A JP 20907497A JP H1149916 A JPH1149916 A JP H1149916A
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征司 谷本
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昌人 仲前
Toshiaki Sato
寿昭 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室温下に短時間のうちに硬化して高い初期接
着強度を発現して、接着作業を極めて円滑に、低エネル
ギーコストで生産性良く行うことができる2液型接着剤
組成物を提供することである。 【解決手段】 フェニル基に結合したアミノ基を有する
ビニルアルコール系重合体を含む水性液よりなる第1液
と、水溶性酸化剤を含む第2液からなる2液型接着剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2液型接着剤組成
物およびそれを用いる接着方法に関する。さらに詳しく
は、本発明は、特に初期硬化速度が大きくて、接着時の
作業性に優れる2液型接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、木材製品工業においては生産工程
をコンベアーシステムで連続化することが検討されてお
り、そのため接着速度の大きい接着剤が要望されてい
る。この目的のために、シアノアクリレート系瞬間接着
剤が提案されているが、価格が極めて高く、実用的では
ない。また、ユリヤ樹脂系接着剤を第1液とし、ポリビ
ニルアルコール(PVA)などの高分子化合物の水溶液
に燐酸などの強酸を混合したものを第2液とする2液分
別塗布型の接着剤組成物が提案されている。しかしなが
ら、この接着剤組成物は、強酸を使用していることか
ら、接着剤中に含まれる樹脂成分の老化が生じ易く、し
かも被着材の汚染や劣化などをも生じ易いという欠点が
ある。
【0003】また、分子内にイミド基を有する高分子化
合物(イソブチレン−無水マレイン酸共重合体)の水溶
液、またはこの高分子化合物を含む合成樹脂エマルジョ
ンを第1液とし、アルデヒド化合物の水溶液を第2液と
する2液分別塗布型の接着剤組成物が知られている(特
開昭56−90867号公報)。しかし、この接着剤組
成物は接着強度が低いという欠点がある。また、分子内
にアセトアセチル基を有する高分子化合物の水溶液およ
び/または水性エマルジョンを第1液とし、アルデヒド
化合物又はヒドラジン化合物を含む液を第2液とする2
液分別塗布型の接着剤組成物が知られている(特開昭6
0−202176号公報および特開昭61−78883
号公報)。しかし、この接着剤組成物では、第1液の保
存安定性が悪く、接着性能の再現性に問題がある。
【0004】更に、特開平3−281683号公報にお
いては、分子内に1級または2級アミノ基を有する高分
子化合物(ポリアミン)の水溶液、またはこの高分子化
合物と合成樹脂エマルジョンを混合したものを第1液と
し、アルデヒド化合物を第2液とする2液分別塗布型の
接着剤組成物が提案されている。しかし、この接着剤組
成物は、第1液の保存安定性が悪く、アルデヒド化合物
との架橋効率が低いため、十分な速硬化性が得られない
という問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の有する欠点を解消し、室温下に短時間の
うちに硬化して高い初期接着強度を発現して、接着作業
を極めて円滑に、低エネルギーコストで生産性良く行う
ことができる2液型接着剤組成物を提供することであ
る。さらに、本発明の目的は、上記した速硬化性という
特性と共に、保存安定性や機械的安定性に優れていて、
放置しておいても成分の沈降や分離、凝集などが生じに
くく、また搬送時や取り扱い時に外部から揺動、攪拌な
どの作用を受けた場合にも成分の沈降や分離、凝集など
が生じにくく、その接着性能を良好に保持することので
きる2液型接着剤組成物を提供することである。さら
に、本発明の目的は、そのような優れた特性を有する2
液型接着剤組成物を用いる接着方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らが上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、フェニル基に結合したア
ミノ基を有するビニルアルコール系重合体を含む水性液
を第1液とし、これに水溶性酸化剤を含む液を第2液と
して2液型接着剤組成物を調製し、この2液型接着剤組
成物を用いて接着を行うと、特に、第1液を一方の被着
面に塗布し、第2液を別の被着面に塗布して、その被着
面同士を密着させると、室温下に短時間のうちに高い初
期接着強度(被着面同士を密着後概ね10分以内の接着
強度)を発現すること、それにより接着作業を良好な作
業性で生産性よく且つ低いエネルギー消費量で実施でき
ることを、そしてそれにより得られる被接着物は高い最
終接着強度(被着面同士を密着後概ね24時間以上経過
後の接着強度)を発現することを見出した。さらに、本
発明者らは、そのような2液型接着剤組成物は、その第
1液および第2液をそれぞれ非混合状態で個別に保存し
たときに、成分の分離、沈降、凝集などが生じず安定で
あること、そして長期間保存後もその接着性能が低下せ
ず良好に保たれていることを見出した。さらに、本発明
者らは、かかる2液型接着剤組成物において第2液とし
て水溶性酸化剤を含む液を用いる際に、第1液および第
2液の少なくとも一方に多価エポキシ化合物、アルデヒ
ド化合物および多価イソシアネート化合物から選ばれる
少なくとも一種の化合物を更に含有させた場合には、最
終接着強度が更に向上することを見出し、それらの知見
に基づいて本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、フェニル基に結合し
たアミノ基を有するビニルアルコール系重合体を含む水
性液よりなる第1液と、水溶性酸化剤を含む第2液から
なる2液型接着剤組成物である。
【0008】さらに、本発明は、第1液および第2液の
少なくとも一方が多価エポキシ化合物、アルデヒド化合
物および多価イソシアネート化合物から選ばれる少なく
とも一種の化合物を更に含有する上記の2液型接着剤組
成物を本発明の範囲に包含する。
【0009】そして、本発明は、上記のいずれかの2液
型接着剤組成物の第1液を第1の被着面に塗布し、第2
液を第2の被着面に塗布し、両方の塗布面同士を密着さ
せて接着を行うことを特徴とする接着方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。まず、本発明の2液型接着剤組成物では、第1液
として、フェニル基に結合したアミノ基を有するビニル
アルコール系重合体(以下これを「アニリン基含有PV
A」と略称する)を含む水性液を用いる。本発明ではア
ニリン基含有PVAとして、フェニル基に結合したアミ
ノ基を有するビニルアルコール系重合体であればいずれ
も使用可能である。その場合に、アニリン基含有PVA
におけるフェニル基に結合したアミノ基を有する構造単
位の種類は特に制限されない。その具体例としては下記
の化3または化4の構成単位を有するPVA、PVAに
芳香族アミノ基を有するアルデヒドをアセタール化反応
させて得られたフェニル基に結合したアミノ基を有する
PVA、アミノ安息香酸ビニル単位を有するPVA等が
挙げられ、その中でも下記の化3または化4の構成単位
を有するPVAが最も適している。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】(ここで、R1 ,R2 ,R3 ,R4 および
5 は水素原子または炭素数8以下の置換基を有してい
てもよい炭化水素基を表し、Aは2価の炭化水素基また
は窒素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を少なくとも1
種含む2価の炭化水素基を表し、Sは硫黄原子を表し、
Xはフェニル基に結合したアミノ基を含有する1価の基
を表す。)
【0014】上記の化3または化4で表される構成単位
中のR1 ,R2 ,R3 ,R4 およびR5 は水素原子また
は炭素数8以下の置換基を有していてもよい炭化水素基
であれば特に制限はないが、R1 が水素原子であり、R
2 が水素原子またはメチル基であり、R3 ,R4 および
5 は水素原子または炭素数8以下(好ましくは炭素数
6以下)の炭化水素が好ましい。なお、R3 とR4 (ま
たはR5 )が環を形成していてもよい。化4で表される
構成単位中のAは、2価の炭化水素基または窒素原子、
酸素原子もしくは硫黄原子を少なくとも1種含む2価の
炭化水素基であればその構造に特に制限はなく、例え
ば、−(CH2)n−(n=1〜10、好適には1〜8)、−
CH2 OCH2−、−OCH2−、−CONH−ph
−OCH2−、−CONHCH2−、−CONHCH2
OCH2−、−CONHCH2OCH2CH2−、−C
ONHCH2OCH2CH2CH2−、−CONHCH
2OCH2CH2CH2CH2−、−CONHCH2−
ph(CH3)2−CH2−等が例示される。(なお、
phはフェニル基を意味する。) 化3または化4で表される構成単位中のXは、フェニル
基に結合したアミノ基を含有する一価の基であればその
構造に特に制限はなく、たとえば、−ph−NH2
(1,2−)、−ph−NH2(1,3−)、−ph−
NH2(1,4−)、−CH2 −ph−NH2(1,
2−)、−CH2 −ph−NH2(1,3−)、−C
H2 −ph−NH2(1,4−)、−CH2 CH2
−ph−NH2(1,2−)、−CH2 CH2 −ph
−NH2(1,3−)、−CH2 CH2 −ph−NH
2(1,4−)、−ph(CH3 )−NH2(1,
2,3−)、−ph(CH3 )−NH2(1,2,4
−、−ph(CH3 )−NH2(1,2,5−)、−
ph(CH3 )−NH2(1,2,6−)、−nph
−NH2(1,2−)、−nph−NH2(1,4
−)、−nph−NH2(1,8−)等が例示される。
(なお、phはフェニル基を意味し、nphはナフタレ
ン基を意味する。)
【0015】フェニル基に結合したアミノ基を含有する
構成単位の含有量は0.01〜30モル%であり、重合
体中における該構成単位の分布に特に制限はない。該構
成単位の含有量がO.O1モル%未満になると、導入効
果が十分に発現されず、30モル%を越えると耐水性組
成物の保存安定性に問題(たとえばゲル化の発生)を生
じる。該構成単位の含有量のさらに好ましい範囲は0.
02〜20モル%であり、特に好ましい範囲は0.05
〜15モル%である。
【0016】PVAの粘度平均重合度(以下重合度と略
記する)およびけん化度は目的に応じて適宜選択され、
特に制限はない。重合度としては通常50〜1000
0、好ましくは100〜7000、より好ましくは10
0〜5000である。けん化度としては50モル%以
上、好ましくは70モル%以上である。けん化度が50
モル%より低い場合には水溶性が低下する。
【0017】また、アニリン基含有PVAにおけるフェ
ニル基に結合したアミノ基の含有量は、特に制限はな
く、接着剤組成物の用途や使用態様、第1液や第2液に
含まれる成分の種類や量などの各種の状況に応じて適宜
選定することができる。通常は、アニリン基含有PVA
を構成する全構造単位に基づいて、フェニル基に結合し
たアミノ基を有する構造単位の割合が0.1〜30モル
%程度であることが好ましく、0.5〜25モル%であ
ることがより好ましい。アニリン基含有PVAにおける
フェニル基に結合したアミノ基を有する構造単位の割合
が0.1モル%未満であるか又は30モル%を超えると
初期接着強度や最終接着強度が十分に高くならない場合
がある。
【0018】また、アニリン基含有PVAの重合度は、
接着剤組成物の使用目的、接着剤組成物に含まれる他の
成分の種類や量、接着剤組成物の相形態などに応じて異
なり得るが、通常、その重合度が100以上であること
が初期接着強度や最終接着強度の点から好ましく、20
0〜8000であることがより好ましい。また、アニリ
ン基含有PVAのケン化度についても上記したような種
々の要件に応じて異なるが、一般的にはビニルアルコー
ルに基づく構造単位の50モル%以上がケン化している
ことが水溶性の点から好ましく、80〜99.9モル%
がケン化していることがより好ましい。また、アニリン
基含有PVAは、本発明の効果の妨げにならない限り
は、ビニルアルコールに基づく構造単位並びにフェニル
基に結合したアミノ基を有する構造単位と共に、他の構
造単位を含有していてもよい。
【0019】アニリン基含有PVAの製造方法は特に制
限されず、様々な方法により得ることができるが、例え
ば、 (1) フェニル基に結合したアミノ基を有するエチレ
ン性不飽和単量体、または加水分解等によりフェニル基
に結合したアミノ基を生成しうる置換基を有するエチレ
ン性不飽和単量体と、酢酸ビニルとを共重合させた後、
ケン化する方法; (2) アリルグルシジルエーテルなどのエポキシ基を
有する不飽和単量体と酢酸ビニルを共重合体させた後、
それにより得られる共重合体中の側鎖のエポキシ基に、
フェニル基に結合したアミノ基を有するメルカプタンを
水酸化ナトリウム触媒の存在下で付加反応させ、次いで
ケン化する方法; (3) フェニル基に結合したアミノ基を有し且つポリ
ビニルアルコールの水酸基と反応しうる官能基を有する
化合物を、ポリビニルアルコールと反応させてポリビニ
ルアルコール中にフェニル基に結合したアミノ基を導入
する方法; (4) メルカプト基を有するポリビニルアルコールに
対して、フェニル基に結合したアミノ基を有するエチレ
ン性不飽和単量体をブロック重合させて、ポリビニルア
ルコールブロックとフェニル基に結合したアミノ基を有
する重合体ブロックからなるブロック共重合体を製造す
る方法; などを挙げることができる。
【0020】そして、本発明の2液型接着剤組成物で
は、第1液は、アニリン基含有PVAを少なくとも含み
且つ水を媒体とする水性液であり、接着作業に使用する
前は、成分の分離、沈降、凝集などが生じず、安定な水
性液の状態を保ち得るものであることが望ましい。本発
明の2液型接着剤組成物で用いる第1液の代表例として
は、(a) アニリン基含有PVA水溶液から主として
なる水性液[以下これを「第1(a)液」ということが
ある];および(b) アニリン基含有PVAと有機重
合体水性エマルジヨンとから主としてなる水性液(有機
重合体水性エマルジヨンにアニリン基含有PVAを直接
または水性液にして混合して得られる水性液)[以下こ
れを「第1(b)液」ということがある];を挙げるこ
とができる。
【0021】そこで、本発明の2液型接着剤組成物にお
ける第1液として好ましく用いられる上記した第1
(a)液について具体的に説明する。本発明の2液型接
着剤組成物における第1液として好ましく用いられる上
記の第1(a)液は、アニリン基含有PVAの水溶液か
ら主としてなる水性液である。この第1(a)液の調製
法は特に制限されず、通常、上記したアニリン基含有P
VAを適当な温度、好ましくは50〜100℃の温度で
水に溶解させることによって調製することができる。第
1(a)液におけるアニリン基含有PVAの濃度は、2
液型接着剤組成物の用途や接着剤組成物中に含まれる他
の成分の種類や濃度などに応じて調節し得るが、一般に
は5〜20重量%の濃度の水溶液にしておくことが、保
存安定性、取り扱い性、接着性能などの点から好まし
い。また、第1(a)液は、目的を阻害しない範囲内の
量で、アニリン基含有PVAと共に、アミノ基を持たな
いポリビニルアルコールを含有していてもよい。
【0022】次に、本発明の2液型接着剤組成物におけ
る第1液として好ましく用いられる第1(b)液につい
て説明する。この第1(b)液は、アニリン基含有PV
Aと有機重合体水性エマルジヨンとから主としてなる水
性液であり、一般に、予め製造されている有機重合体水
性エマルジヨンに、アニリン基含有PVAを直接そのま
ま混合するか、またはアニリン基含有PVAの水溶液を
混合することによって得ることができる。その場合の有
機重合体水性エマルジヨンとしては、不飽和単量体、例
えば、酢酸ビニル等のビニルエステル系不飽和単量体、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどの(メタ)
アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリルニトリ
ル、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシエチル等のアクリル系不飽和単量体、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン含有不
飽和単量体、スチレン系単量体、プロピレンなどのオレ
フィン系単量体、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン等のジエン系単量体の1種または2種以上を、通常の
乳化重合に用いられているのと同様の乳化剤を用いて通
常の乳化重合反応におけるのと同様に、ラジカル重合開
始剤を使用して重合させることによって実施される。そ
の際の重合開始剤としては、例えば過酸化水素、ベンゾ
イルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、キュメンハ
イドロパーオキシド、t-ブチルハイドロパーオキシド、
アゾビスイソブチロニトリル、過硫酸塩(カリウム、ナ
トリウムあるいはアンモニウム塩)、過酢酸t-ブチル、
安息香酸t-ブチルなどが単独で、あるいは前記した化合
物と亜硫酸ナトリウム、トリエタノールアミン、ロンガ
リット、L- アスコルビン酸、酒石酸などとのレドック
ス系触媒が用いられる。
【0023】そして、第1(b)液では、有機重合体
(上記した不飽和単量体の重合により得られる有機重合
体)とアニリン基含有PVAとの比率は各々の状況に応
じて調節することができるが、有機重合体100重量部
に対してアニリン基含有PVAの割合を好ましくは0.
5〜300重量部、より好ましくは1〜200重量部と
しておくことによって、固形分濃度の高い、保存安定性
および機械的安定性に優れるエマルジヨン形態の第1
(b)液が得られ、しかもそのような第1(b)液を用
いてなる本発明の2液型接着剤組成物は、特に初期接着
強度に優れたものとなる。
【0024】また、第1(b)液も、目的を阻害しない
範囲内の量で、アニリン基含有PVAと共に、アニリン
基を持たないポリビニルアルコールを含有していてもよ
い。そして、第1(b)液においても、水性液中におけ
る全重合体の合計濃度が約20〜70重量%であること
が、第1(b)液の分散安定性、接着剤組成物の初期接
着力や最終的な接着力、取り扱い性、接着作業性などの
点から好ましい。
【0025】そして、本発明の2液型接着剤組成物で
は、上記した第1液と共に、第2液として水溶性酸化剤
を含む液を用いる。
【0026】第2液で用いる水溶性酸化剤としては、過
硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム
などの過硫酸塩、過酸化水素、ベンゾイルパーオキシ
ド、ジクミルパーオキシド、キュメンハイドロパーオキ
シド、t-ブチルハイドロパーオキシド、臭素酸カリウ
ム、過酢酸t-ブチル、安息香酸t-ブチル等を挙げること
ができ、これらの水溶性酸化剤の1種または2種以上を
用いることができる。そして、本発明の2液型接着剤組
成物において、第2液は、水溶性酸化剤を水に溶解させ
た状態にしておくことが、取り扱い性、接着作業を行っ
た際の初期接着強度の向上などの点から好ましく、通常
水溶性酸化剤を1〜50%の水溶液の状態にして用いる
のことが好ましい。
【0027】また、本発明の2液型接着剤組成物におい
ては、第2液および第1液の一方または両方が、必要に
応じて多価エポキシ化合物、アルデヒド化合物および多
価イソシアネート化合物から選ばれる少なくとも一種の
化合物を含んでいてもよい。そして本発明の2液型接着
剤組成物において、第2液および第1液の少なくとも一
方が多価エポキシ化合物、アルデヒド化合物および多価
イソシアネート化合物から選ばれる少なくとも一種の化
合物を含んでいると、接着剤組成物の最終接着強度を一
層大きなものとすることが可能である。その場合の多価
エポキシ化合物としては、第1液および/または第2液
と容易に溶液状および/またはエマルジョン状で混合で
き、第1液および第2液の保存安定性や機械的安定性、
接着力などをあまり阻害せず、接着時に第1液と第2液
を密着または混合した際に良好な架橋作用を示す多価エ
ポキシ化合物であればいずれも使用可能である。そのよ
うな多価エポキシ化合物としては、例えばポリオールの
ポリエポキサイドなどが好ましく用いられ、具体例とし
ては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、トリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリン
ジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエー
テルなどを挙げることができる。
【0028】アルデヒド化合物としては、水に溶解ある
いは分散した時に実質的にアルデヒド基をもつ化合物ま
たはその水和物として存在し得るアルデヒド化合物であ
ればいずれでもよく、例えば、ホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒド、プロピオンアルデヒド、クロトンアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、グリオキザール、マロンアル
デヒド、フクシンジアルデヒド、グルタルアルデヒド、
ビメリンジアルデヒド、スベリンジアルデヒド、ジアル
デヒド澱粉等を挙げることができる。
【0029】また、多価イソシアネート化合物の種類も
特に制限されず、第1液中のアニリン基含有PVAなど
と反応硬化し得るものであればいずれも使用可能であ
り、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、水
素化TDI、トリメチロールプロパン−TDIアダクト
(例えばバイエル社製:商品名DesmodurL)、
トリフェニルメタントリイソシアネート、メチレンビス
ジフェニルイソシアネート(MDI)、水素化MDI、
重合MDI、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなど
の水不溶性イソシアネート化合物、それらのブロック化
物、前記した水不溶性イソシアネートにポリメトキシエ
チレングリコール等を付加して水分散性にしたもの(例
えば、日本ポリウレタン社製:商品名コロネートC−3
053)などを挙げることができる。多価イソシアネー
ト化合物は、液状のものはそのまま使用してもまたはイ
ソシアネートと反応しない溶媒、例えば、ジブチルフタ
レート、キシレン等の活性水素原子を持たない溶媒に溶
解して用いてもよく、溶媒に溶解して用いるのが好まし
い。また、水分散性の多価イソシアネート化合物の場合
は水に分散させて用いてもよい。
【0030】多価エポキシ化合物、アルデヒド化合物お
よび多価イソシアネート化合物から選ばれる少なくとも
一種の化合物は単独で用いてもまたは2種以上を併用し
てもよい。
【0031】多価エポキシ化合物、アルデヒド化合物お
よび多価イソシアネート化合物から選ばれる少なくとも
一種の化合物の使用量は、接着剤組成物の用途や接着剤
組成物で用いる他の成分の種類や量などに応じて調節し
得るが、多価エポキシ化合物、アルデヒド化合物および
多価イソシアネート化合物から選ばれる少なくとも一種
の化合物を第1液および第2液の一方にのみ添加する場
合、および両方に添加する場合のいずれの場合にも、第
1液中に含まれるアニリン基含有PVA100重量部に
対して、1〜200重量部になるようにすることが、接
着剤組成物の最終接着強度の点から好ましく、3〜15
0重量部になるようにすることがより好ましい。
【0032】そして、上記の説明から明らかように、本
発明の2液型接着剤組成物には、 (1) 第1液が第1(a)液であり、第2液が水溶性
酸化剤を含む液である2液型接着剤組成物; (2) 第1液が第1(b)液であり、第2液が水溶性
酸化剤を含む液である2液型接着剤組成物; (3) 第1液が第1(a)液または第1(b)液であ
り、第2液が水溶性酸化剤と多価エポキシ化合物、アル
デヒド化合物および多価イソシアネート化合物から選ば
れる少なくとも一種の化合物を含む液である2液型接着
剤組成物; (4) 第1液が、多価エポキシ化合物、アルデヒド化
合物および多価イソシアネート化合物から選ばれる少な
くとも一種の化合物を含む第1(a)液または第1
(b)液であり、第2液が水溶性酸化剤を含む液である
2液型接着剤組成物; (5) 第1液が、多価エポキシ化合物、アルデヒド化
合物および多価イソシアネート化合物から選ばれる少な
くとも一種の化合物を含む第1(a)液または第1
(b)液であり、第2液が水溶性酸化剤と多価エポキシ
化合物、アルデヒド化合物および多価イソシアネート化
合物から選ばれる少なくとも一種の化合物を含む液であ
る2液型接着剤組成物; などのような種々の態様の2液型接着剤組成物が包含さ
れる。そして上記した種々の態様のうちで、(1)から
(3)の態様を用いるものが好ましい。
【0033】また、本発明の2液型接着剤組成物におい
て、その第1液は、必要に応じて、増量と強化の目的で
充填剤を含有していてもよく、充填剤の例としては、炭
酸カルシウム、カオリン、バライタ、木粉、植物穀粉な
どを挙げることができ、それらの1種または2種以上を
含有することができる。さらに、第1液は、必要に応じ
て、可塑剤、着色剤、その他の配合剤を含有していても
よい。また、本発明に2液型接着剤組成物における第2
液も、第2液の性能を損なわない範囲で、必要に応じて
着色剤、界面活性剤、粘度調整剤などの1種または2種
以上を適宜含有していてもよい。
【0034】本発明の2液型接着剤組成物において、第
1液と第2液の割合は、接着剤組成物の用途や使用状
況、両方の液に含まれる成分の種類、被着材への接着液
の施し方、被着材の種類などに応じて異なり得るが、通
常は、第1液100重量部に対して、好ましくは第2液
を0.2〜150重量部、より好ましくは第2液を1〜
100重量部の割合で用いるのがよい。
【0035】本発明の2液型接着剤組成物は、接着作業
に使用する前は、第1液と第2液を互いに分離した状態
(非混合状態)にして、容器やその他に入れて、保存、
流通、販売される。そして、本発明の2液型接着剤組成
物を用いて接着作業を行うに当たっては、2液型接着剤
組成物の第1液を第1の被着面に塗布し、第2液を第2
の被着面に塗布し、両方の塗布面同士を密着させて接着
剤組成物を反応硬化させて接着させる方法(すなわち2
液分別塗布方法)、または接着を行う直前に第1液と第
2液とを混合しその混合液を速やかに被着材に施して接
着を行う方法を採用することができるが、本発明の2液
型接着剤組成物では、第1液と第2液を接触させると通
常室温下でも反応硬化が速やかに進行するので、前者の
2液分別塗布方法が好ましく用いられる。そして、本発
明の2液型接着剤組成物を用いて2液分別塗布方法によ
って接着を行うと、その速硬化性、高い初期接着強度な
どの特性が十分に発揮されて、極めて良好な作業性で且
つ低エネルギーコストで、短時間で生産性よく接着作業
を行うことができる。そのため、本発明の2液型接着剤
組成物は、2液分別塗布型の接着剤組成物として特に適
している。
【0036】上記した2液分別塗布方法によって接着作
業を行う場合は、第1液を塗布した被着面と第2液を塗
布した被着面を密着させて、圧締、プレスすると、室温
において極めて短い時間(通常1〜5分以内)で高い初
期接着強度を発現するので、圧締、プレスを短時間で解
放することができ作業時間の短縮、作業工程の簡便化、
装置の簡便化、エネルギーコストの削減などを達成する
ことができる。そして、圧締、プレスによって十分に高
い接着強度を得ることのできた被着体は、圧締やプレス
状態を解放して、放置・養生することによって、充分に
高い最終接着強度を有する被着体を得ることができる。
水を媒体とする従来の接着剤の場合は、一般に、室温下
で長時間の圧締、プレスを行わないと充分な最終接着強
度が得られないが、本発明の2液型接着剤組成物を用い
ると、その速硬化性という特性によって、圧締、プレス
は短時間であっても放置、養生後の最終接着強度の充分
なる接着を行うことができ、かかる点で極めて有用であ
る。
【0037】また、本発明の2液型接着剤組成物を用い
て接着作業を行うに当たっては、第2液を一方の被着面
に予め塗布し乾燥しておいた後に、第1液を他の被着面
に塗布し、両方の被着面を密着貼り合わせて、所望の接
着を行うことができるので、本発明の2液型接着剤組成
物を木工作業などに用いると連続的なコンベアーシステ
ム化が可能である。
【0038】本発明の2液型接着剤組成物を用いて2液
分別塗布方法によって接着を行う場合の被着面への第1
液および第2液の塗布量は特に制限されず、被着材の種
類や状態、接着剤組成物の成分内容などに応じて調節す
ることができるが、一般に、第1の被着面への第1液の
塗布量を10〜500g/m2程度とし、第2の被着面
への第2液の塗布量を5〜100g/m2程度として、
両方の塗布面を密着させて接着を行うのが、第1液およ
び第2液を無駄なく有効に用いながら高い接着強度を得
ることができるので好ましい。
【0039】本発明の2液型接着剤組成物を用いて接着
を行うと、第2液に含まれる水溶性酸化剤により第1液
中に含まれるアニリン基含有PVAのゲル化反応が生じ
て初期接着強度が向上する。更に、第1液および/また
は第2液中に多価エポキシ化合物、アルデヒド化合物お
よび多価イソシアネートから選ばれる少なくとも一種の
化合物が含まれる場合には、アニリン基含有PVAの強
固な架橋反応が生じ、弾性および耐水性に優れる接着皮
膜が形成されて、最終接着強度が顕著に向上する。
【0040】本発明の2液型接着剤組成物は、各種の木
質材料、例えば木材、チップボード、ハードボードの如
き材料、スレート板、硅カル板の様な木質材料;メラミ
ン樹脂化粧材、ベークライト、その他のプラスチック材
料;段ボール紙板紙、クラフト紙などの紙質材料;布帛
やその他の繊維製品;無機質板などの接着に有効に用い
ることができる。本発明の2液型接着剤組成物を用いて
前記した各種素材の接着を行うに当たっては、同種の素
材同士の接着、および異なる素材間の接着のいずれにも
使用でき、特に木材同士の接着に適している。しかしな
がら、勿論それに限定されるものではない。したがっ
て、本発明の2液型接着剤組成物を用いることにより、
何ら限定されるものではないが、例えば、フラッシュパ
ネル、集成材などの平面接着や縁貼り、ホゾ、ダボ、ト
メ、ハギ、角木、箱体の製造や組み立て、その他の組立
や接着作業が、迅速化され且つ省力化され、しかも室温
でも良好に接着できるので省エネルギー下に実施でき
る。
【0041】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて、本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定され
るものではない。なお、以下の例中、特に断りのない限
りは、「%」および「部」はそれぞれ「重量%」および
「重量部」を意味する。
【0042】《合成例1》[アニリン基含有PVAの合
成] (1) 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管及び温度計を
備えた反応器に、酢酸ビニルモノマー405部、アリル
グリシジルエーテル11部およびメタノール30部を仕
込み、窒素ガスを15分バブリングして脱気した。別
途、メタノール15部に2,2−アゾイソブチロニトリ
ル4.5部を溶解した開始剤溶液を調整し、窒素ガスの
バブリングにより窒素置換した。反応器の昇温を開始
し、内温が60℃となったところで、別途調整した開始
剤溶液を添加し重合を開始した。60℃で4時間重合し
冷却して重合を停止した。この時の固形分濃度は54.
8%であった。続いて30℃、減圧下にメタノールを時
々添加しながら未反応の酢酸ビニルモノマーの除去を行
い、ポリ酢酸ビニル共重合体のメタノール溶液(濃度4
4.5%)を得た。このメタノール溶液の一部をエーテ
ル中に投入してポリマーを回収し、アセトン/ エーテ
ルで2回再沈精製した後、40℃で減圧乾燥した。この
精製ポリマーについて、CDCl3を溶媒にしてプロト
ンNMR(日本電子株式会社製「GSX- 270」)測
定を実施したところ、アリルグリシジルエーテル単位
(エポキシ基)を2.1モル%含有するポリ酢酸ビニル
共重合体であった。
【0043】(2) 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管
及び温度計を備えた反応器に上記(1)で得られたエポキ
シ基を有する重合体のメタノール溶液(濃度44.5
%)100部を計り取り15分間窒素ガスをバブリング
した後、2−アミノチオフェノール8.0部と水酸化ナ
トリウム0.03部をメタノール48部に溶解したもの
を仕込んだ。攪拌しながら50℃で2時間反応させた
後、40℃に冷却してから10%濃度の水酸化ナトリウ
ムのメタノール溶液を40部添加しケン化を行った。4
0℃で5時間放置した後粉砕し、酢酸8部を加えて中和
してからソックスレー抽出器を用いてメタノールで48
時間以上洗浄し、60℃で20時間以上乾燥して、アニ
リン基含有PVAを得た。アニリン基含有PVAのIR
およびプロトンNMR(d6-DMSO)を測定したと
ころ、エポキシ基は完全に消失しており、2.1モル%
のアニリン基の導入が確認でき、ビニルアルコール含量
は97.0モル%であった。また、このアニリン基含有
PVAの重合度は900であった(以下これにより得ら
れたアニリン基含有PVAを「アニリン基含有PVA」
という)。
【0044】《実施例1》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] (1) 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの1
0%水溶液100部に対して、炭酸カルシウム(東洋フ
ァインケミカル製;商品名P−30)50部を配合して
第1液を調製した。 (2) 一方、15%過硫酸アンモニウム水溶液を第2
液として準備した。 (3) 上記で調製または準備した第1液と第2液を組
み合わせて、2液型接着剤組成物とした。 (4) 縦×横×厚さ=25×25×10mmの2片の
試験片(カバ材、マサ目)からなる被着材対を、各接着
剤組成物ごとに1組当たり5対ずつ用意した。1対の被
着材の一方の試験片の接着面に上記(1)で調製した第
1液を塗布し(塗布量約200g/m2 )、もう一方の
試験片の接着面に上記(2)で準備した第2液を塗布し
(塗布量約50g/m2)、両塗布面を貼り合わせて圧
締した(圧締圧力約10kg/cm2 )。次いで、各被
着材対ごとに、表1中に示す時間に亙って圧締し、各圧
締時間後に解圧し、それぞれを5分間または24時間養
生した後に、その接着強度を、JIS K−6852
「接着剤の圧縮せん断接着強さ試験方法」に準じた方法
で測定して、5対の平均値を採って、接着強度(圧縮せ
ん断接着強さ)とした。また、上記した24時間養生後
の接着強度の試験時に、被着体の接着塗布面で接着剥離
が生じずに、被着材の部分で破壊が生じた割合[破壊率
(%)]を同時に求めて、下記の表の括弧内に併記し
た。破壊率の値が高い程、接着剤組成物の接着強度が大
きいことを示す。なお、上記の接着操作および試験は全
て20℃の雰囲気中で行った。その結果を下記の表1に
示す。
【0045】《比較例1》[接着試験] 第2液の過硫酸アンモニウム水溶液を用いずに第1液の
みを用いて接着を行った他は、実施例1と同様の接着試
験を行い、接着強度を測定すると共に被着材の破壊率を
求めた。その結果を表1に示す。
【0046】《比較例2》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] (1) フェニル基に結合したアミノ基を含有しない無
変性PVA(重合度1110、けん化度98.5%)を
用いた以外は実施例1と同様にして2液型接着剤組成物
をつくり、それを用いて実施例1と同様にして接着試験
を行って接着強度を測定すると共に被着材の破壊率を求
めた。その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】1) PVA水溶液の内容 : 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの10%
水溶液 : 無変性PVA(重合度1110、けん化度98.5
モル%)の10%水溶液 2) 圧締解放後の養生時間 3) 圧縮せん断強さ(接着強度)は5対の試験片の平均
値を示す。また、24時間養生後の圧縮せん断強さの数
値の後の括弧内の数値は、圧縮せん断強さの試験を行っ
たときに生じた被着材の破壊率(%)を示す。 4) 15%過硫酸アンモニウム水溶液
【0049】上記の表1の結果から、アニリン基含有P
VAを用いて調製した水性液[第1(a)液]を第1液
とし、水溶性酸化剤の水溶液を第2液とする2液型接着
剤組成物を用いて、2液分別塗布法によって接着を行っ
た実施例1による場合は、圧締時間1分後に既にかなり
高い接着強度を示し接着された被着材対の剥離が生じな
くなっており、良好な作業性で接着が行われ得ること、
しかも24時間養生した後は極めて高い接着強度を示
し、良好な接着性能を有していることがわかる。それに
対して、アニリン基含有PVAを用いて調製した水性液
[第1(a)液]のみを用いて接着を行っている比較例
1の場合、およびフェニル基に結合したアミノ基を含有
しない無変性PVAを用いて調製した水性液を第1液と
し、水溶性酸化剤水溶液を第2液とする2液型接着剤組
成物を用いて接着を行っている比較例2による場合は、
圧締時間5分後でも接着強度が低いかまたは漸くある程
度の接着強度が発現されているに過ぎないこと、しかも
24時間養生した後でも実施例1に比べてその接着強度
が大幅に低くなっていることがわかる。
【0050】《実施例2》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 合成例1で得られアニリン基含有PVAの10%水溶液
100部に対して炭酸カルシウム(東洋ファインケミカ
ル製;商品名P−30)50部を配合して、第1液を調
製した。一方、15%過酸化水素水溶液を第2液として
準備した。前記で調製または準備した第1液と第2液を
用いて、実施例1と同様に接着試験を行って接着強度を
測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を
表2に示す。
【0051】《比較例3》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 比較例2のフェニル基に結合したアミノ基を含有しない
無変性のPVAを用いて第1液を調製した以外は実施例
2と同様にして2液型接着剤組成物をつくり、それを用
いて実施例1と同様にして接着試験を行って接着強度を
測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を
表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】1) PVA水溶液の内容 : 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの10%
水溶液 : 無変性PVA(重合度1110、けん化度98.5
モル%)の10%水溶液 2) 圧締解放後の養生時間 3) 圧縮せん断強さ(接着強度)は5対の試験片の平均
値を示す。また、24時間養生後の圧縮せん断強さの数
値の後の括弧内の数値は、圧縮せん断強さの試験を行っ
たときに生じた被着材の破壊率(%)を示す。 4) 15%過酸化水素水溶液
【0054】上記の表2の結果から、アニリン基含有P
VAを用いて調製した水性液を第1液とし、過酸化水素
を含む液を第2液とする2液型接着剤組成物を用いて、
2液分別塗布法によって接着を行った実施例2による場
合は、圧締時間1分後に既にかなり高い接着強度を示し
接着された被着材対の間の剥離が生じなくなって、良好
な作業性で接着が行われ得ること、しかも24時間養生
した後は極めて高い接着強度を示し、良好な接着性能を
有していることがわかる。それに対して、フェニル基に
結合したアミノ基を含有しない無変性PVAを用いて調
製した水性液を第1液とし、過酸化水素を含む液を第2
液とする2液型接着剤組成物を用いて接着を行っている
比較例3による場合は、圧締時間3分後に漸くある程度
の接着強度が発現されているに過ぎず、しかも24時間
養生した後でも実施例2に比べてその接着強度が大幅に
低くなっていることがわかる。
【0055】《実施例3》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの10%水溶
液100部に対して炭酸カルシウム(東洋ファインケミ
カル製;商品名P−30)50部を配合して、第1液を
調製した。一方、15%過硫酸アンモニウム水溶液10
0部に対して、親水性多価エポキシ化合物(エチレング
リコールジグリシジルエーテル)10部を配合して第2
液を調製した。前記で調製した第1液および第2液を用
いて実施例1と同様にして接着試験を行って接着強度を
測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を
表3に示す。
【0056】《実施例4》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの10%水溶
液100部に対して炭酸カルシウム(東洋ファインケミ
カル製;商品名P−30)50部を配合して、第1液を
調製した。一方、15%過硫酸アンモニウム水溶液10
0部に対して、15%グリオキザール水溶液10部を配
合して第2液を調製した。前記で調製した第1液と第2
液を用いて実施例1と同様にして接着試験を行って接着
強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。その
結果を表3に示す。
【0057】《比較例4》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 比較例2のフェニル基に結合したアミノ基を含有しない
無変性PVAを用いて第1液を調製した以外は実施例3
と同様にして2液型接着剤組成物をつくり、それを用い
て実施例1と同様にして接着試験を行って接着強度を測
定すると共に被着材の破壊率を求めた。その結果を表3
に示す。
【0058】《比較例5》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 比較例2のフェニル基に結合したアミノ基を含有しない
無変性PVAを用いて第1液を調製した以外は実施例4
と同様にして2液型接着剤組成物をつくり、それを用い
て実施例1と同様にして接着試験を行って接着強度を測
定すると共に被着材の破壊率を求めた。その結果を表3
に示す。
【0059】
【表3】
【0060】1) PVA水溶液の内容 : 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの10%
水溶液 : 無変性PVA(重合度1110、けん化度98.5
モル%)の10%水溶液 2) 圧締解放後の養生時間 3) 圧縮せん断強さ(接着強度)は5対の試験片の平均
値を示す。また、24時間養生後の圧縮せん断強さの数
値の後の括弧内の数値は、圧縮せん断強さの試験を行っ
たときに生じた被着材の破壊率(%)を示す。 4) A:15%過酸化水素水溶液 5) B:エチレングリコールジグリシジルエーテル 6) C:15%グリオキザール水溶液
【0061】上記の表3の結果から、アニリン基含有P
VAを用いて調製した水性液を第1液とし、水溶性酸化
剤と共に多価エポキシ化合物あるいはアルデヒド化合物
を含む液を第2液とする2液型接着剤組成物を用いて、
2液分別塗布法によって接着を行った実施例3〜4によ
る場合は、圧締時間1分後に既にかなり高い接着強度を
示し接着された被着材(1対の試験片)の剥離が生じな
くなって、良好な作業性で接着が行われ得ること、しか
も24時間養生した後は極めて高い接着強度を示し、良
好な接着性能を有していることがわかる。それに対し
て、フェニル基に結合したアミノ基を含有しない無変性
PVAを用いて調製した水性液を第1液とし、水溶性酸
化剤と共に多価エポキシ化合物またはアルデヒド化合物
を含む液を第2液とする2液型接着剤組成物を用いて、
2液分別塗布法により接着を行った比較例4および5に
よる場合は、圧締時間5分後に漸くある程度の接着強度
が発現されているに過ぎず、しかも24時間養生した後
でも実施例3〜4に比べてその接着強度が大幅に低くな
っていることがわかる。
【0062】《実施例5》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの10%水溶
液100部に対して、多価エポキシ化合物(エチレング
リコールジグリシジルエーテル)10部および炭酸カル
シウム(東洋ファインケミカル製、商品名P−30)5
0部を配合して第1液を調製した。一方、15%過硫酸
アンモニウム水溶液を第2液として準備した。前記で調
製または準備した第1液と第2液を用いて実施例1と同
様にして接着試験を行って接着強度を測定すると共に、
被着材の破壊率を求めた。その結果を表4に示す。
【0063】《比較例6》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 比較例2で調製したフェニル基に結合したアミノ基を含
有しない無変性PVAを用いて第1液を調製した以外は
実施例4と同様にして2液型接着剤組成物をつくり、実
施例1と同様にして接着試験を行って接着強度を測定す
ると共に、被着材の破壊率を求めた。その結果を表4に
示す。
【0064】
【表4】
【0065】1) PVA水溶液の内容 : 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの10%
水溶液 : 無変性PVA(重合度1110、けん化度98.5
モル%)の10%水溶液 2) 圧締解放後の養生時間 3) 圧縮せん断強さ(接着強度)は5対の試験片の平均
値を示す。また、24時間養生後の圧縮せん断強さの数
値の後の括弧内の数値は、圧縮せん断強さの試験を行っ
たときに生じた被着材の破壊率(%)を示す。 4) B:エチレングリコールジグリシジルエーテル 5)15%過硫酸アンモニウム水溶液
【0066】上記の表4の結果から、アニリン基含有P
VAおよび多価エポキシ化合物を用いて調製した水性液
を第1液とし、水溶性酸化剤の水溶液を第2液とする2
液型接着剤組成物を用いて、2液分別塗布法によって接
着を行った実施例5による場合は、圧締時間1分後に既
にかなり高い接着強度を示し接着された被着材(1対の
試験片)の剥離が生じなくなって、良好な作業性で接着
が行われ得ること、しかも24時間養生した後は極めて
高い接着強度を示し、良好な接着性能を有していること
がわかる。それに対して、フェニル基に結合したアミノ
基を含有しない無変性PVAおよび多価エポキシ化合物
を含む水性液を第1液とし、水溶性酸化剤を含む液を第
2液として用いて接着を行っている比較例6による場合
は、圧締時間5分後に漸くある程度の接着強度が発現さ
れているに過ぎず、しかも24時間養生した後でも実施
例5に比べてその接着強度が大幅に低くなっていること
がわかる。
【0067】《実施例6》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの10%水溶
液100部に対して、炭酸カルシウム(東洋ファインケ
ミカル製;商品名P−30)50部および有機重合体水
性エマルジヨン(エチレン−酢酸ビニル共重合体水性エ
マルジヨン;固形分濃度55%;株式会社クラレ社製
「OM−4200」)100部を配合して第1液を調製
した。一方、15%過硫酸アンモニウム水溶液を第2液
として準備した。前記で調製または準備した第1液と第
2液を用いて実施例1と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表5に示す。
【0068】《実施例7》[接着試験] 第2液として過酸化水素水溶液を用いるほかは実施例6
と同様にして接着試験を行って接着強度を測定すると共
に、被着材の破壊率を求めた。その結果を下記の表5に
示す。
【0069】《比較例7》[接着試験] 第2液の過硫酸アンモニウム水溶液を用いずに第1液の
みを使用して、実施例6と同様にして接着試験を行って
接着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。
その結果を下記の表5に示す。
【0070】《比較例8》[2液型接着剤組成物の調製
および接着試験] フェニル基に結合したアミノ基を含有しない無変性PV
A(重合度1110、ケン化度98.5%)の10%水
溶液100部に対して、炭酸カルシウム(東洋ファイン
ケミカル製;商品名P−30)50部および有機重合体
水性エマルジヨン(エチレン−酢酸ビニル共重合体水性
エマルジヨン;固形分濃度55%;株式会社クラレ社製
「OM−4200」)100部を配合して第1液を調製
した。一方、15%過硫酸アンモニウム水溶液を第2液
として準備した。前記で調製または準備した第1液と第
2液を用いて実施例1と同様にして接着試験を行って接
着強度を測定すると共に、被着材の破壊率を求めた。そ
の結果を下記の表5に示す。
【0071】
【表5】
【0072】1) PVA水溶液の内容 : 合成例1で得られたアニリン基含有PVAの10%
水溶液 : 無変性PVA(重合度1110、けん化度98.5
モル%)の10%水溶液 2) 重合体エマルジョンの内容 D:エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(株式会
社クラレ製「OM−4200」) 3) 圧締解放後の養生時間 4) 圧縮せん断強さ(接着強度)は5対の試験片の平均
値を示す。また、24時間養生後の圧縮せん断強さの数
値の後の括弧内の数値は、圧縮せん断強さの試験を行っ
たときに生じた被着材の破壊率(%)を示す。 5)15%過硫酸アンモニウム水溶液
【0073】上記の表5の結果から、アニリン基含有P
VAと有機重合体水性エマルジヨンから主としてなる水
性溶液を第1液とし、水溶性酸化剤の水溶液を第2液と
する2液型接着剤組成物を用いて、2液分別塗布法によ
って接着を行った実施例6〜7による場合は、圧締時間
1分後に既にかなり高い接着強度を示し、接着された被
着材(1対の試験片)の剥離が生じなくなって、良好な
作業性で接着が行われ得ること、しかも24時間養生し
た後は極めて高い接着強度を示し、良好な接着性能を有
していることがわかる。それに対して、アニリン基含有
PVAと有機重合体水性エマルジヨンから主としてなる
水性溶液のみを用いて接着を行っている比較例7、並び
にフェニル基に結合したアミノ基を含有しない無変性P
VAと有機重合体水性エマルジヨンから主としてなる水
性液を第1液とし、水溶性酸化剤を含む液を第2液とし
て用いて接着を行っている比較例8による場合は、圧締
時間5分後に漸くある程度の接着強度が発現されている
に過ぎず、しかも24時間養生した後でも実施例6〜7
に比べてその接着強度が大幅に低くなっていることがわ
かる。
【0074】
【発明の効果】本発明の2液型接着剤組成物は、第1液
と第2液を接触させたときに、室温下に短時間のうちに
反応硬化して高い初期接着強度を発現するので、本発明
の2液型接着剤組成物を用いて接着を行う場合には、良
好な作業性や工程性で、且つ低エネルギーコストで接着
作業を行うことができる。特に、本発明の2液型接着剤
組成物を用いて、一方の被着面に第1液を塗布し、もう
一方の被着面に第2液を塗布し、両方の塗布面を密着さ
せる2液分別塗布方法により接着を行うと、その速硬化
性という特性によって、接着作業を極めて円滑に行うこ
とができる。そして、本発明の2液型接着剤組成物を用
いて得られる被着体は高い最終接着強度を有しており、
接着部分が剥がれるなどのトラブルを生じない。さら
に、本発明の2液型接着剤組成物は、保存安定性や機械
的安定性に優れていて、放置しておいても成分の沈降や
分離、凝集などが生じにくく、しかも搬送時や取り扱い
時などに外部から揺動、攪拌などの作用を受けても成分
の沈降や分離、凝集などが生じにくく、その接着性能を
良好に保持することができる。できるという特性を有す
る2液型接着剤組成物、特に2液分別塗布に適する2液
したがって、本発明の2液型接着剤組成物は、上記した
種々の優れた特性を活かして、各種の木質材料、例えば
木材、チップボード、ハードボードの如き材料、スレー
ト板、硅カル板の様な木質材料;メラミン樹脂化粧材、
ベークライト、その他のプラスチック材料;段ボール紙
板紙、クラフト紙などの紙質材料;布帛やその他の繊維
製品;無機質板などの接着に有効に用いることができ、
特に木材の接着に好適である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェニル基に結合したアミノ基を有する
    ビニルアルコール系重合体を含む水性液よりなる第1液
    と、水溶性酸化剤を含む第2液からなる2液型接着剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 第1液が、フェニル基に結合したアミノ
    基を有するビニルアルコール系重合体と有機重合体水性
    エマルジヨンからなる水性液である請求項1記載の2液
    型接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 フェニル基に結合したアミノ基を有する
    ビニルアルコール系重合体が下記の化1または化2の構
    成単位を有するビニルアルコール系重合体である請求項
    1または2記載の2液型接着剤組成物。 【化1】 【化2】 (ここで、R1 ,R2 ,R3 ,R4 およびR5 は水素原
    子または炭素数8以下の置換基を有していてもよい炭化
    水素基を表し、Aは2価の炭化水素基または窒素原子、
    酸素原子もしくは硫黄原子を少なくとも1種含む2価の
    炭化水素基を表し、Sは硫黄原子を表し、Xはフェニル
    基に結合したアミノ基を含有する1価の基を表す。)
  4. 【請求項4】 第2液が、水溶性酸化剤を含む液であ
    り、第1液および第2液の少なくとも一方が多価エポキ
    シ化合物、アルデヒド化合物および多価イソシアネート
    化合物から選ばれる少なくとも一種の化合物を更に含有
    する請求項1、2または3記載の2液型接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 2液分別塗布型の接着剤組成物である請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の2液型接着剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の2
    液型接着剤組成物の第1液を第1の被着面に塗布し、第
    2液を第2の被着面に塗布し、両方の塗布面同士を密着
    させて接着を行うことを特徴とする接着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113308213A (zh) * 2021-05-31 2021-08-27 南宁市磨氏林圣木业有限公司 一种防腐、阻燃型无醛胶合板及其制备方法

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CN113308213A (zh) * 2021-05-31 2021-08-27 南宁市磨氏林圣木业有限公司 一种防腐、阻燃型无醛胶合板及其制备方法
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