JPH1149880A - 表面処理法及びその接着剤 - Google Patents

表面処理法及びその接着剤

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JPH1149880A
JPH1149880A JP24453297A JP24453297A JPH1149880A JP H1149880 A JPH1149880 A JP H1149880A JP 24453297 A JP24453297 A JP 24453297A JP 24453297 A JP24453297 A JP 24453297A JP H1149880 A JPH1149880 A JP H1149880A
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JP
Japan
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polyimide
adhesive
treated
polyimide film
methylpyrrolidone
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JP24453297A
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Shunichi Matsumoto
俊一 松本
Hiroshi Itaya
博 板谷
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P I GIJUTSU KENKYUSHO KK
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P I GIJUTSU KENKYUSHO KK
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/032Organic insulating material consisting of one material
    • H05K1/0346Organic insulating material consisting of one material containing N
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/381Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by special treatment of the substrate

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリイミド表面の接着性の改良。 【構成】 ポリイミド表面をエタノールアミンとN−メ
チルピロリドンあるいはジメチルホルムアマイドの混合
溶液で処理することによって、ポリイミドフィルムと金
属、基板表面との接着性が著しく改善された。さらに、
上記表面処理ポリイミドフィルムを接着するためのポリ
イミド接着剤が、ビシクロ(2、2、2)オクト−7−
エン−2、3、5、6−テトラカルボン酸ジ無水物及び
3、4−ジアミノ−ジフェニルエーテルを成分とするポ
リイミド化合物のポリイミドである場合、表面処理ポリ
イミドフィルムと金属の接着性に著しい効果がみられ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性を要求される電
子部品やフレキシブルプリント基板の成形に有用なポリ
イミドフィルムの表面処理法、及び本発明の方法で表面
処理されたポリイミドフィルムと金属または基板の接着
に用いる接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子デバイスとしてのフレキシブルプリ
ント基板の信頼性を維持するために、ポリイミド製品、
特にポリイミドフィルム製品と基板との接着力の低下が
ないことが要求されている。従来、ポリイミドフィルム
と基板との接着性を改善する方法としては、特開平5−
279497号に示されているように、プラズマ処理や
カップリング処理等が知られている。しかし、プラズマ
処理ではコストが高く、生産性が悪いといった問題があ
り、またカップリング処理を施そうとする場合、カップ
リング処理が不要な部分、例えばコンタクトホール(上
下配線間の接着孔)や、ポンディングバット(リード線
と配線の接続孔)部にカップリング層が残存し、接触抵
抗が大きくなるといった問題が残り、カップリング処理
による表面処理が実用化しにくいという状態にある。
【0003】また、特開昭63−99282号に示され
ているように、ポリイミドの表面処理法としてアルカリ
処理法が知られている。しかし、ユーピレックス(宇部
興産株式会社製)として知られるポリイミドフィルム
は、ビフェニルテトラカルボン酸と、1、4−ジアミノ
ベンゼンよりなり、このアルカリ処理法では、有効は接
着性が得られず適切な処理法ではない。
【0004】また、接着法についても、主としてエポキ
シ系接着剤やアクリル系接着剤が使用されているが、耐
熱性、耐薬品性などに難点があって、耐熱性の高いポリ
イミド系接着剤を用いる接着法が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記表面処理されたポ
リイミド、特にポリイミドフィルムと、金属、セラミッ
クあるいはポリイミド基板との接着を行うために、新し
く提案されたものであり、ポリイミドフィルムとして日
本国内で市販されているカプトン(東レ・デュポン株式
会社製品)、アピカル(鐘淵化学工業株式会社製品)、
ユーピレックス(宇部興産株式会社製品)等として知ら
れているポリイミドフィルムの表面特性を簡単な化学的
方法で改質する事によって、ポリイミドフィルムと金
属、その他の基板との接着性を著しく向上させると共
に、この表面処理されたポリイミドフィルムと金属ある
いはその他の基板との接着に有効な耐熱性を有するポリ
イミド接着剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、ポリイ
ミドフィルムとして日本国内で市販されているカプトン
(東レ・デュポン株式会社製品)、アピカル(鐘淵化学
工業株式会社製品)、特にユーピレックス(宇部興産株
式会社製品)等として知られている、ポリイミドフィル
ムの接着性に関しての問題点を解決しようとしたもの
で、これらポリイミドフィルム表面を、脂肪族第一級ア
ミンを含む極性溶媒中で処理することを特徴とするポリ
イミドの表面処理法である。さらに、ビシクロ(2、
2、2)オクト−7−エン−2、3、5、6−テトラカ
ルボン酸ジ無水物及び/或いは3、5−ジアミノ安息香
酸を成分に含むポリイミド化合物よりなる接着性ポリイ
ミドを用いて、上記記載の表面処理されたポリイミド表
面と金属、その他の基板とを接着する改善された接着法
を提供することである。
【0007】
【発明の好ましい実施態様】本発明のポリイミドの表面
処理法について説明する。エタノールアミンとN−メチ
ルピロリドンあるいはジメチルホルムアマイドの混合溶
液の中にポリイミドフィルムを浸漬した後、浸漬したポ
リイミドフィルムを水洗し、乾燥する。エタノールアミ
ンとN−メチルピロリドン、及び/あるいは、ジメチル
ホルムアマイドの混合溶液の組成割合は、重量比でエタ
ノールアミン:N−メチルピロリドン及び/あるいはジ
メチルホルムアマイドが2:98から60:40、好ま
しくは5:95から40:60が有効である。表面処理
を必要とするポリイミドフィルムと、エタノールアミン
/N−メチルピロリドン及び/あるいはジメチルホルム
アマイドの混合溶液との浸漬処理時間は、エタノールア
ミンとN−メチルピロリドンあるいはジメチルホルムア
マイドの混合割合や、混合溶液による浸漬処理温度に依
存するが、例えば、エタノールアミン(濃度20%)の
N−メチルピロリドン溶液で、混合溶液による浸漬処理
温度が室温の場合、0。2分間から40分間、好ましく
は0。5分間から30分間が有効である。さらに、エタ
ノールアミン(濃度20%)のジメチルホルムアマイド
溶液で、混合溶液による浸漬処理温度が室温の場合、
0。5分間から40分間、好ましくは1分間から30分
間が有効である。
【0008】一般的にエタノールアミン濃度が薄い場
合、浸漬処理時間は長くなる。また、浸漬処理温度が高
くなると、処理時間は短縮される。また、この浸漬処理
温度が室温より高い場合、この混合溶液の中に、一定量
の水を加えても良い。この混合溶液を、通常室温から9
0度Cの温度範囲に加熱して、ポリイミドフィルムを
0。5分間から30分間程度、浸漬処理接触せしめ、次
いで水洗し乾燥する。ポリイミドフィルムと混合溶液の
接触方法は、上記浸漬処理法に限らず、刷毛ぬり、印刷
法、スプレーによる塗布法等も可能である。
【0009】さらに、上記方法で表面処理されたポリイ
ミドフィルム表面と金属、または基板とを接着する好ま
しい接着剤が、ビシクロ(2、2、2)オクト−7−エ
ン−2、3、5、6−テトラカルボン酸ジ無水物及び/
或いは3、5−ジアミノ安息香酸を成分に含むポリイミ
ド化合物よりなる接着性ポリイミドである。この場合、
上記表面処理されたポリイミドフィルムと金属その他の
基板とを接着する場合、表面処理されたポリイミドフィ
ルム表面と金属または基板との間にポリイミド接着剤を
おき、150度C−400度C、好ましくは150度C
−350度Cで加熱圧着することによって遂行される。
【0010】ポリイミド接着剤は、ビシクロ(2、2、
2)オクト−7−エン−2、3、5、6−テトラカルボ
ン酸ジ無水物及び/或いは3、5−ジアミノ安息香酸を
成分に含むポリイミド化合物のオリゴマーを作り、次に
他の酸ジ無水物及び(または)芳香族ジアミンを加えて
共重合した溶剤可溶のブロックポリイミド化合物よりな
る接着性ポリイミドが用いられる。溶剤可溶のブロック
ポリイミド化合物の一般的な製法は、米国特許5、50
2、143号に記載されている。
【0011】本発明のポリイミド接着剤は、ブロック共
重合ポリイミドが、極性溶媒、特にN−メチルピロリド
ン中に10−30%濃度に溶解した溶液である。このポ
リイミド接着液を、上記表面処理したポリイミドフィル
ム上に塗布し、250度C以下好ましくは150−20
0度Cで加熱乾燥する。このポリイミド塗膜は5−30
ミクロンの塗布厚が好ましい。このポリイミド接着剤
を、塗布したポリイミドフィルムに金属箔、例えば銅
箔、ステンレス板、アルミ板、ニッケル板等と接触さ
せ、加熱圧着する。
【0012】このポリイミド接着剤を、金属箔、例えば
銅箔、ステンレス板、アルミ板、ニッケル板等に塗布す
ることも可能である。また、このポリイミド接着剤を、
ポリイミドフィルム表面上と、金属箔、例えば銅箔、ス
テンレス板、アルミ板、ニッケル板の表面上の、両方の
面に塗布することも可能である。通常、加熱圧着の温度
は、150−400度C、好ましくは150−350度
Cで、接着の時間は5−60分間程度である。この場
合、ポリイミド接着剤のかわりに上記組成のポリイミド
接着フィルムを用いることも可能である。
【0013】
【実施例1−15】室温のエタノールアミン(5重量
%)とN−メチルピロリドン(95重量%)の混合溶液
の中に、ポリイミドフィルム(宇部興産株式会社製:ユ
ーピレックス−S:200mmX200mmX50ミク
ロン厚さ)を20分間浸漬した後、浸漬したポリイミド
フィルムをイオン交換水で充分水洗し、温風乾燥機中で
90度Cで20分間乾燥した。この表面処理ポリイミド
フィルムを、実施例1のフィルム番号F−1で示す。
【0014】エタノールアミンとN−メチルピロリドン
及び水あるいはジメチルホルムアマイドの混合割合を、
以下の実施例2−15で示すように変えた混合溶液で、
上記と同様に処理したポリイミドフィルム番号F−2か
らF−15を作成した。又、表面処理を全くしない未処
理のポリイミドフィルムを、F−00(実施例11)と
して、その接着性の効果を比較した。
【0015】
【0016】
【0017】三井金属鉱業(株)製の銅箔(3EC−H
TE:35ミクロン厚さ)の上に、N−メチルピロリド
ンに溶解したポリイミド接着剤(実施例1−6及び実施
例11では、実施例22のポリイミド溶液、実施例7−
10では、実施例23のポリイミド溶液を使用)を塗布
し、140度Cで20分間加熱して、溶剤であるN−メ
チルピロリドンを飛散させた。この銅箔に塗布したポリ
イミド接着剤層の、乾燥処理後の厚さは12ミクロンで
あった。
【0018】上記ポリイミド接着剤を塗布した銅箔と、
F−1で示した表面処理フィルムを、それぞれ塗布ポリ
イミド接着剤を鋏んで面状に重ね合わせ、ホットプレス
を用い、285度Cで5分間50kg/cm2で加熱加
圧接着した。
【0019】上記接着したポリイミドフィルム/銅箔の
サンプルを、10mmX70mmの短冊状に切り取り、
引張圧縮試験機(今田製作所製:SV−55型)を用
い、180度引き剥がし強度を測定した。実施例1−1
5の浸漬処理条件によって作成したフィルムのポリイミ
ドフィルム/銅箔面の180度引き剥がし強度の測定結
果を以下の実施例1−15に示す。本発明のフィルム表
面処理を行うことによって、ポリイミドフィルム(ユー
ピレックスフィルム)と銅箔の接着強度(引き剥がし強
度)が著しく改善されている。
【0020】
【0021】
【実施例16−20】室温のエタノールアミン(5重量
%)とN−メチルピロリドン(95重量%)の混合溶液
の中に、ポリイミドフィルム(東レ・デュポン株式会社
製:カプトン/200mmX200mmX50ミクロン
厚さ)を20分間浸漬した後、浸漬したポリイミドフィ
ルムをイオン交換水で充分水洗し、温風乾燥機中で90
度Cで20分間乾燥した。この表面処理ポリイミドフィ
ルムを、実施例16のフィルム番号F−16で示す。
【0022】エタノールアミンとN−メチルピロリドン
あるいはジメチルホルムアマイドの混合割合を、以下の
実施例16−19で示すように変えた混合溶液で、上記
と同様に処理したポリイミドフィルム番号F−16から
F−19を作成した。又、表面処理を全くしない未処理
のポリイミドフィルムを、F−20(実施例20)とし
て、その接着性の効果を比較した。
【0023】
【0024】三井金属鉱業(株)製の銅箔(3EC−H
TE:35ミクロン厚さ)の上に、N−メチルピロリド
ンに溶解したポリイミド接着剤(実施例16−20で
は、実施例24のポリイミド溶液を使用)を塗布し、1
40度Cで20分間加熱して、溶剤であるN−メチルピ
ロリドンを飛散させた。この銅箔に塗布したポリイミド
接着剤層の、乾燥処理後の厚さは12ミクロンであっ
た。実施例16−20の浸漬処理条件によって作成した
フィルムのポリイミドフィルム/銅箔面の180度引き
剥がし強度の測定結果を、以下の実施例16−20に示
す。本発明のフィルム表面処理を行うことによって、ポ
リイミドフィルム(カプトンフィルム)と銅箔の接着強
度(引き剥がし強度)が著しく改善されている。
【0025】
【0026】実施例21 本発明に関わるポリイミド接着剤の製法について説明す
る。2リッター容量の三つ口セパラブルフラスコに、ス
テンレス製のイカリ型攪拌器、窒素ガス導入管及びスト
ップコックのついたトラップの上に玉付き冷却管をつけ
た還流冷却器を取り付け、窒素ガス気流中で反応する。
【0027】ビシクロ(2、2、2)オクト−7−エン
−2、3、5、6−テトラカルボン酸ジ無水物44。9
g(200ミリモル)、3、5−ジアミノ安息香酸1
5。22g(100ミリモル)、ガンマーバレロラクト
ン3。0g(30ミリモル)、ピリジン3。6g(40
ミリモル)、N−メチルピロリドン300gとトルエン
60gを加える。これに窒素ガスを通じながら180度
C(浴温)で1時間反応した。トルエンと水の共沸物を
除いた。この反応液中に、3、4、3‘、4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸ジ無水物29。4g(100ミリ
モル)、1、3−ビス−(3−アミノフェノキシ)ベン
ゼン58。46g(200ミリモル)、N−メチルピロ
リドン268gとトルエン40gを加え、窒素ガスを通
じながら室温で1時間反応した。次いで180度C(浴
温)で3時間、トルエンと水の共沸物を除きながら反応
した。重合したポリイミドのポリスチレン換算分子量
は、数平均分子量で58、900、重量平均分子量で9
5、000であった。このポリイミドのガラス転移温度
は、213−226度C、熱分解開始温度は422度C
であった。
【0028】実施例22 実施例21と同様の操作により、ポリイミド溶液を合成
した。2リッター容量の三つ口セパラブルフラスコに、
ステンレス製のイカリ型攪拌器、窒素ガス導入管及びス
トップコックのついたトラップの上に玉付き冷却管をつ
けた還流冷却器を取り付け、窒素ガス気流中で反応す
る。3、4、3‘、4’−ビフェニルテトラカルボン酸
ジ無水物29。4g(100ミリモル)、ビシクロ
(2、2、2)オクト−7−エン−2、3、5、6−テ
トラカルポン酸ジ無水物29。42g(100ミリモ
ル)、1、3−ビス−(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン58。46g(200ミリモル)、ガンマーバレロラ
クトン2。0g(20ミリモル)、ピリジン2。4g
(30ミリモル)、N−メチルピロリドン422gとト
ルエン60gを加える。これに窒素ガスを通じながら1
80度C(浴温)で4時間反応した。
【0029】次いで180度C(浴温)で3時間、トル
エンと水の共沸物を除きながら反応した。重合したポリ
イミドのポリスチレン換算分子量は、数平均分子量で5
5、000、重量平均分子量で85、000であった。
このポリイミドのガラス転移温度は、210−220度
C、熱分解開始温度は451度Cであった。
【0030】実施例23 実施例21と同様の操作により、ポリイミド溶液を合成
した。2リッター容量の三つ口セパラブルフラスコに、
ステンレス製のイカリ型攪拌器、窒素ガス導入管及びス
トップコックのついたトラップの上に玉付き冷却管をつ
けた還流冷却器を取り付け、窒素ガス気流中で反応す
る。ビシクロ(2、2、2)オクト−7−エン−2、
3、5、6−テトラカルボン酸ジ無水物29。78g
(120ミリモル)、3、4‘−ジアミノージフェニル
エーテル36。04g(180ミリモル)、ガンマーバ
レロラクトン3。0g(30ミリモル)、ピリジン3。
2g(40ミリモル)、N−メチルピロリドン200g
とトルエン100gを加える。これに窒素ガスを通じな
がら180度C(浴温)で1時間反応した。トルエンと
水の共沸物を除いた。
【0031】この反応液中に、3、4、3‘、4’−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸ジ無水物58。00g
(180ミリモル)、1、3−ビス−(3−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン37。59g(128。6ミリモ
ル)、N−メチルピロリドン202gとトルエン40g
を加え、窒素ガスを通じながら室温で1時間反応した。
次いで、5−ノルボルネン−2、3ジカルポン酸ジ無水
物0。84g(8。57ミリモル)、N−メチルピロリ
ドン50gを加え、窒素ガスを通じながら室温で0。5
時間反応した。180度C(浴温)で4時間加熱し、N
−メチルピロリドン150gを加え、2。5時間トルエ
ンと水の共沸物を除きながら反応した。重合したポリイ
ミドのポリスチレン換算分子量は、数平均分子量で3
3、400、重量平均分子量で106、100であっ
た。このポリイミドのガラス転移温度は、215−24
3度Cであった。
【0032】
【発明の効果】ポリイミド表面をエタノールアミンとN
−メチルピロリドンあるいはジメチルホルムアマイドの
混合溶液で処理することによって、ポリイミドフィルム
と銅箔の接着性が著しく改善された。さらに、上記表面
処理ポリイミドフィルムを接着するためのポリイミド接
着剤が、ビシクロ(2、2、2)オクト−7−エン−
2、3、5、6−テトラカルボン酸ジ無水物及び3、4
−ジアミノージフェニルエーテルを成分とするポリイミ
ド化合物のポリイミドである場合、表面処理ポリイミド
フィルムと銅箔の接着に著しい効果があった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイミド表面を、脂肪族第一級アミンを
    含む極性溶媒中で処理することを特徴とするポリイミド
    の表面処理法。
  2. 【請求項2】表面処理するポリイミドが、ビフェニルテ
    トラカルボン酸を成分とするポリイミドである請求項1
    に記載の表面処理法。
  3. 【請求項3】表面処理するポリイミドが、ピロメリット
    酸を成分とするポリイミドである請求項1に記載の表面
    処理法。
  4. 【請求項4】脂肪族第一級アミンが、エタノールアミン
    である請求項1に記載の表面処理法。
  5. 【請求項5】極性溶媒がN−メチルピロリドン及び/或
    いはジメチルホルムアマイドである請求項1に記載の表
    面処理法。
  6. 【請求項6】ビシクロ(2、2、2)オクト−7−エン
    −2、3、5、6−テトラカルポン酸ジ無水物及び/或
    いは3、5−ジアミノ安息香酸を成分に含むポリイミド
    化合物よりなる接着性ポリイミド。
  7. 【請求項7】ビシクロ(2、2、2)オクト−7−エン
    −2、3、5、6−テトラカルポン酸ジ無水物及び/或
    いは3、5−ジアミノ安息香酸を成分に含むポリイミド
    化合物のオリゴマーを作り、次に他の酸ジ無水物及び
    (または)芳香族ジアミンを加えて共重合した溶剤可溶
    のブロックポリイミド化合物よりなる接着性ポリイミ
    ド。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の表面処理されたポリイミ
    ド表面と金属または基板との間にポリイミド接着剤をお
    き、150度C−400度Cで圧着する接着法。
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