JPH1149839A - 硬質ポリウレタンフォーム - Google Patents
硬質ポリウレタンフォームInfo
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- JPH1149839A JPH1149839A JP10159303A JP15930398A JPH1149839A JP H1149839 A JPH1149839 A JP H1149839A JP 10159303 A JP10159303 A JP 10159303A JP 15930398 A JP15930398 A JP 15930398A JP H1149839 A JPH1149839 A JP H1149839A
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
ポリウレタンフォームを提供する。 【解決手段】 ポリイソシアネート成分と、ポリオール
成分、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤とをエア
レススプレー発泡して得られる硬質ポリウレタンフォー
ム。ポリオール成分は、ヒドロキシ成分と、o−,m
−,p−フタル酸及びこれらの誘導体の1種又は2種以
上の多塩基酸成分とのエステル化で得られるポリエステ
ルポリオール化合物を40重量%以上含む。更に、発泡
剤として常温常圧で気体の発泡剤を配合液とポリイソシ
アネート成分の合計に対して10重量%以下用いる。或
いは、触媒として水酸基を有するアミン化合物よりなる
反応型アミン触媒を、該ポリオール成分に対して10重
量%以上用いる。或いは(I)式で表されるポリイソシ
アネート化合物中、n=1のトリイソシアネートの割合
が20モル%以上で、4,4’−MDIの割合が35モ
ル%以上のポリイソシアネート成分を用いる。 【化7】
Description
ォームに係り、特に、ポリイソシアネート成分と、ポリ
オール成分、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤を
混合した配合液とをミキシングヘッドで混合して発泡さ
せるエアレススプレー発泡で得られる硬質ポリウレタン
フォームに関する。
び自己接着性に優れることから、住宅、冷蔵庫等の断熱
材として広く利用されている。これらの用途に用いられ
る硬質ポリウレタンフォームは、一般にポリイソシアネ
ート成分と、ポリオール成分、発泡剤、触媒、整泡剤及
びその他の助剤を混合した配合液とをミキシングヘッド
で混合して発泡させるエアレススプレー発泡で得られ、
この方法であれば、施工対象物に直接吹き付け施工する
という簡単な作業で、良好な硬質ポリウレタンフォーム
の断熱層を形成することができる。
ームにおいては、従来、発泡剤として用いられてきたト
リクロロモノフルオロメタンにオゾン層破壊の問題があ
ることから、これに代る発泡剤として、ジクロロモノフ
ルオロエタン等が提案され、これらの代替発泡剤を用い
た場合の難燃性の低下を改善することが一つの課題とさ
れている。
リウレタンフォームにあっては、吹き付け環境温度条件
に対して安定な難燃効果が得られることに加えて、反応
性が高く、速やかに反応が進行すること、吹き付け安定
性に優れること、収縮率が小さく寸法安定性に優れるな
どの施工上の特性が要求される。
ものであって、難燃性に優れたエアレススプレー発泡型
硬質ポリウレタンフォーム、更には施工性にも優れたエ
アレススプレー発泡型硬質ポリウレタンフォームを提供
することを目的とする。
タンフォームは、ポリイソシアネート成分と、ポリオー
ル成分、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤と混合
した配合液とをミキシングヘッドで混合して発泡させる
エアレススプレー発泡で得られる硬質ポリウレタンフォ
ームにおいて、該ポリオール成分は、ヒドロキシ化合物
と、o−フタル酸、m−フタル酸、p−フタル酸及びこ
れらの誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上
の多塩基酸成分とをエステル化反応させて得られるポリ
エステルポリオール化合物(以下「フタル酸系ポリエス
テルポリオール」と称す。)を40重量%以上含み、か
つ、常温常圧で気体の発泡剤(以下「低沸点発泡剤」と
称す。)を、該配合液と該ポリイソシアネート成分の合
計に対して10重量%以下用いたことを特徴とする。
上記フタル酸系ポリエステルポリオールと低沸点発泡剤
とを併用することにより、難燃性、寸法安定性において
優れた硬質ポリウレタンフォームを得ることが可能とな
り、かつ、施工性も良好となる。
ポリイソシアネート成分と、ポリオール成分、発泡剤、
触媒、整泡剤及びその他の助剤を混合した配合液とをミ
キシングヘッドで混合して発泡させるエアレススプレー
発泡で得られる硬質ポリウレタンフォームにおいて、該
ポリオール成分は、ヒドロキシ化合物と、o−フタル
酸、m−フタル酸、p−フタル酸及びこれらの誘導体よ
りなる群から選ばれる1種又は2種以上の多塩基酸成分
とをエステル化反応させて得られるポリエステルポリオ
ール化合物(フタル酸系ポリエステルポリオール)を4
0重量%以上含み、かつ、1分子に水酸基を1個以上有
するアミン化合物よりなる反応型アミン触媒を、該ポリ
オール成分に対して10重量%以下用いたことを特徴と
する。
上記フタル酸系ポリエステルポリオールと、上記反応型
アミン触媒との併用で著しく良好な難燃性を得ることが
できる。
ポリイソシアネート成分と、ポリオール成分、発泡剤、
触媒、整泡剤及びその他の助剤を混合した配合液とをミ
キシングヘッドで混合して発泡させるエアレススプレー
発泡で得られる硬質ポリウレタンフォームにおいて、該
ポリオール成分は、ヒドロキシ化合物とo−フタル酸、
m−フタル酸、p−フタル酸及びこれらの誘導体よりな
る群から選ばれる1種又は2種以上の多塩基酸成分とを
エステル化反応させて得られるポリエステルポリオール
化合物(フタル酸系ポリエステルポリオール)を40重
量%以上含み、該ポリイソシアネート成分は、下記一般
式(I)で表されるポリイソシアネート化合物であり、
該ポリイソシアネート化合物中、n=1の3核体トリイ
ソシアネートの割合が20モル%以上であり(以下、こ
の割合を「ポリイソシアネート中の3核体含有量」と称
す。)、かつ、下記構造式(II)で表される4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート(以下「4,4’−
MDI」と称す。)の割合(以下、この割合を「ポリイ
ソシアネート中の4,4’体含有量」と称す。)が35
モル%以上である(以下このようなポリイソシアネート
を「核体制御ポリイソシアネート」と称す。)ことを特
徴とする。
上記フタル酸系ポリエステルポリオールと、上記核体制
御ポリイソシアネートとの併用で著しく良好な難燃性を
得ることができる。
請求項1又は2の硬質ポリウレタンフォームにおいて、
更に、上記核体制御ポリイソシアネートを用いるもので
あり、上記フタル酸系ポリエステルポリオールと、上記
反応型アミン触媒又は上記低沸点発泡剤と、上記核体制
御ポリイソシアネートとの併用で著しく良好な難燃性を
得ることができる。
請求項1〜4の硬質ポリウレタンフォームにおいて、ポ
リオール成分が、フェノール及び/又はその誘導体を開
始剤とするポリエーテルポリオールを20重量%以下含
むことを特徴とする。このようなポリエーテルポリオー
ルを用いることにより、難燃性はより一層高められ、し
かも、反応性、施工性が良好となる。
請求項2〜5の硬質ポリウレタンフォームにおいて、更
に常温常圧で気体の低沸点発泡剤を、配合液とポリイソ
シアネート成分の合計に対して10重量%以下用いるこ
とを特徴とする。このような低沸点発泡剤を用いること
により、発泡が速やかになり、収縮率を小さく抑え、寸
法安定性を高めることができる。
に説明する。
ヒドロキシ化合物と、o−フタル酸、m−フタル酸 p
−フタル酸及びこれらの誘導体よりなる群から選ばれる
1種又は2種以上の多塩基酸成分とをエステル化反応さ
せて得られるフタル酸系ポリエステルポリオールを40
重量%以上含む。ポリオール成分として、このように芳
香環を含むフタル酸系ポリエステルポリオールを多く用
いることにより、安定な難燃性を得ることができる。ポ
リオール成分中のフタル酸系ポリエステルポリオール含
有量が40重量%未満では十分な難燃性を得ることはで
きない。ポリオール成分中のフタル酸系ポリエステルポ
リオール含有量は好ましくは55重量%以上、より好ま
しくは60重量%以上であり、特に、フタル酸系ポリエ
ステルポリオールを60重量%以上用いることにより、
吹き付け環境温度条件に対して安定的に難燃効果を得る
ことができる。
形成するヒドロキシ化合物としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール等が挙げられ、フタル酸誘導
体としてはフタル酸ジエチル、フタル酸ジメチル等が挙
げられる。この他に、PET(ポリエチレンテレフタレ
ート)等の残渣より再生、製造されたポリエステルポリ
オールも含む。フタル酸系ポリエステルポリオールの好
ましい水酸基価は150〜450である。フタル酸系ポ
リエステルポリオールは、特に、多塩基酸中のm−フタ
ル酸及び/又はp−フタル酸の割合の高いものが難燃性
の面からは好ましい。
ルポリオールの含有量とは、純粋なフタル酸系ポリエス
テルポリオールとしての割合であり、エステル合成反応
の生成物中に未反応の状態で含まれるヒドロキシ化合物
や多塩基酸成分、その他の添加剤等は含まれない。
は、ガスクロマトグラフィー等による機器分析法を採用
することができ、本発明においては、ガスクロマトグラ
フィーを用いて定量を行った。具体的には、試料をクロ
ロホルム、メタノール等の溶媒に溶解してクロマトグラ
フに注入し、次のような分析条件にて内部標準法を適用
して行った。
酸系ポリエステルポリオールの他、フェノール及び/又
はその誘導体(フェノールの置換体や付加体)を開始剤
とするポリエーテルポリオールを用いても良い。例え
ば、前記フェノール及び/又はフェノール誘導体をマン
ニッヒ変性して得られたマンニッヒ変性ポリオール、即
ち、フェノール、或いはノニルフェノール、アルキルフ
ェノール等のフェノール誘導体をホルムアルデヒドとジ
エタノールアミン等の2級アミンやアンモニア、1級ア
ミン等を用いてマンニッヒ変性し、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを
開環付加重合して得られるポリエーテルポリオールを用
いても良い。また、フェノールやクレゾール、キシレノ
ール、フェノールの水酸基にエチレンオキサイドやプロ
ピレンオキサイドを1〜数モル付加したもの等のフェノ
ール誘導体化物と、アルデヒド類、例えばホルムアルデ
ヒドとを、合成反応させて得られるベンジリックエーテ
ル型フェノール樹脂を用いても良い。このようなフェノ
ール及び/又はその誘導体を開始剤とするポリエーテル
ポリオールは、自己反応活性が高く、難燃性も比較的高
いため、このポリエーテルポリオールを用いることによ
り、吹き付け発泡時に難燃性能を著しく損なうことな
く、速やかに反応を進めることができる。ただし、ポリ
オール成分中のフェノール及び/又はその誘導体を開始
剤とするポリエーテルポリオールが20重量%を超える
と難燃性能が悪化してくるため、フェノール及び/又は
その誘導体を開始剤とするポリエーテルポリオールを使
用する場合、そのポリオール成分中の割合は20重量%
以下、特に5〜15重量%とするのが好ましい。
て、フタル酸系ポリエステルポリオール並びにフェノー
ル及び/又はその誘導体を開始剤とするポリエーテルポ
リオールの他、本発明の目的を損なわない範囲で更にエ
チレンジアミン、トリレンジアミン、シュークロース、
アミノアルコール、ジエチレングリコール等の、フェノ
ール及び/又はその誘導体とは異なる開始剤のポリエー
テルポリオール化合物を全ポリオール成分中30重量%
以下の範囲で併用しても良い。
前記一般式(I)で表されるポリイソシアネート化合物
であって、このポリイソシアネート化合物中、n=1の
3核体トリイソシアネートの割合(ポリイソシアネート
中の3核体含有量)が20モル%以上であり、かつ、下
記構造式(II)で表される4,4’−MDIの割合(ポ
リイソシアネート中の4,4’体含有量)が35モル%
以上の核体制御ポリイソシアネートを用いる。
ソシアネート中の3核体含有量が20モル%未満である
場合、或いは、ポリイソシアネート中の4,4’体含有
量が35モル%未満である場合は、良好な難燃性を達成
することはできない。
のポリイソシアネート中の3核体含有量は好ましくは2
5モル%以上であり、また、ポリイソシアネート中の
4,4’体含有量は好ましくは36モル%以上、より好
ましくは38モル%以上である。
3核体含有量及び4,4’体含有量は、ゲル浸透クロマ
トグラフィー(以下「GPC」と称す。)、ガスクロマ
トグラフィー(以下「GC」と称す。)による組成分析
に基くものであり、GPCにて各核体数組成を、GCに
て2核体異性体組成を定量した。GPC,GCによる定
量は、試料を、各々テトラヒドロフラン(THF)、ク
ロロホルムに溶解した後、クロマトグラフに注入し、以
下の条件にて行った。
トグラム中のポリイソシアネート化合物の全ピーク面積
に対する3核体のピーク面積比より算出した。
含有量は、GCクロマトグラム中の2核体の全ピーク面
積に対する4,4’−MDIのピーク面積比を算出し、
この値と、GPCクロマトグラム中のイソシアネート化
合物の全ピーク面積に対する2核体ピーク面積比の値と
の積により算出した。
クロマトグラム上のイソシアネート化合物のピーク面積
比率の単位をモル%として適用する。
シアネート指数は130〜350であることが好まし
く、難燃性の向上や収縮率の抑制等の全体の性能バラン
スを考慮した場合150〜250であることがより好ま
しい。
分として、上記核体制御ポリイソシアネート以外のポリ
イソシアネート化合物、例えば、イソホロンジイソシア
ネート等の脂環族系イソシアネート類、ヘキサメチレン
ジイソシアネート等の脂肪族系イソシアネート類等を用
いても良いが、この場合においても全ポリイソシアネー
ト成分中の前記3核体含有量及び4,4’体含有量が本
発明の範囲内であることが必要となる。
子中に水酸基を1個以上含有するアミン化合物であり、
具体的にはジメチルアミノヘキサノール、ジメチルアミ
ノエトキシエタノール、トリメチルアミノエチルエタノ
ールアミン、その他4級アンモニウム塩類等が挙げられ
る。
触媒として用いられてきたアミン触媒は、トリエチレン
ジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ペン
タメチルジエチレントリアミン等の化合物であるが、こ
れらは官能基をもたず発泡体中にフリーの状態で残留す
るため、これが燃焼の核となっていたものと推定され
る。従って、本発明ではこうした従来のアミン触媒に代
えて反応型アミン触媒を用いることにより難燃性を高め
る。
酸鉛、スタナスオクトエート、オクチル酸カリウム(2
−エチルヘキシル酸カリウム)、酢酸カリウムなどの有
機金属系触媒は、ウレタン結合やイソシアヌレート変性
促進において必須の成分であり、また、使用により難燃
性を損なうものではないので、その使用は何ら差し支え
ない。
使用量は主に吹き付け環境温度条件によっても異なる
が、ポリオール成分に対して10重量%以下、好ましく
は5重量%以下、より好ましくは0.1〜5重量%であ
る。反応型アミン触媒の使用量がポリオール成分に対し
て10重量%を超えると難燃性能がかえって低下する上
に、スプレーパタン(霧化幅)が乱れ、好ましくない。
型アミン触媒を用いる場合は反応型アミン触媒との合計
量)は、ポリオール成分に対して1〜10重量%とする
のが好ましい。
タン、ペンタフルオロプロパン、水等が用いられる。特
に、フッ素系発泡剤を一切用いずに、イソシアネートと
の反応で炭酸ガスを発生させる水のみを発泡剤として用
いる場合にも、高い難燃性を期待できる。
剤と共に、常温常圧で気体の発泡剤、例えば、ハイドロ
フルオロカーボン類のテトラフルオロエタン(R134
a)や、ハイドロクロロフルオロカーボン類のジフルオ
ロモノクロロメタン(R22)、炭酸ガス等を併用する
のが好ましく、このような低沸点発泡剤を用いることに
より、低官能基数のフタル酸系ポリエステルポリオール
を用いたことによる強度低下を抑え、気泡内圧を上昇さ
せることで収縮率を小さくし、寸法安定性を高めること
ができる。
合液とポリイソシアネート成分との合計に対して10重
量%以下、特に1〜8重量%とするのが好ましい。低沸
点発泡剤の使用量が配合液とポリイソシアネート成分と
の合計に対して10重量%を超えると、気化力が高くな
りすぎて、発泡が不安定となり、気泡も粗大で良好なフ
ォームが得られなくなる。
泡剤は、予め配合液と混合することなく、発泡時に第3
成分として単独で配合液及びポリイソシアネート成分に
直接混合するようにするのが好ましい。
る硬質ポリウレタンフォームの密度によって任意に決定
されるが、通常の場合、配合液とポリイソシアネート成
分との合計に対して3〜25重量%好ましくは5〜15
重量%である。整泡剤としては、硬質ポリウレタンフォ
ーム製造用として効果のあるものは全て使用できる。例
えばポリオキシアルキレンアルキルエーテル等のシリコ
ーン系のもの等を通常の使用量で用いることができる。
また、本発明においては、上記以外の任意の成分、例え
ば難燃剤、充填剤等も本発明の目的を妨げない範囲で使
用することができる。
記フタル酸系ポリエステルポリオールと、低沸点発泡
剤、反応型アミン触媒及び核体制御ポリイソシアネート
のうち少なくとも1種とを併用することを必須とする
が、更にフェノール及び/又はその誘導体を開始剤とす
るポリエーテルポリオールを併用することで、より一層
良好な特性を得ることができる。
泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤をポリオール成分
に混合した配合成分と、ポリイソシアネート成分と、更
に低沸点発泡剤を用いる場合はこの低沸点発泡剤の第3
成分とを常法に従って30〜50℃でミキシングヘッド
で混合し、施工対象面に吐出圧力40〜80Kg/cm
2で吹き付けて発泡させることにより容易に製造するこ
とができる。
り具体的に説明する。なお、以下において「%」は特記
しない限り「重量%」を示す。
し、ポリイソシアネート1,2と必要に応じて発泡剤2
を用意した。
クロマトグラフィーにより、各々、ポリオール中の未反
応物及び添加剤を定量し、純粋なフタル酸系ポリエステ
ルポリオールの割合を算出した。
は、前述の組成分析法により、ポリイソシアネート中の
3核体含有量及び4,4’体含有量を算出した。 ポリオールA:第一工業製薬(株)製マンニッヒ変性ポ
リオール、水酸基価700 ポリオールB:第一工業製薬(株)製マンニッヒ変性ポ
リオール、水酸基価470 ポリオールC:ヘキストセラニーズ(株)製m,p−フ
タル酸ベースポリエステルポリオール、水酸基価240
(純粋なフタル酸系ポリエステルポリオールの含有量7
6.2%) ポリオールD:東邦理化工業(株)製m,p−フタル酸
ベースポリエステルポリオール、水酸基価300(純粋
なフタル酸系ポリエステルポリオールの含有量64.1
%) ポリオールE:東邦理化工業(株)製o−フタル酸ベー
スポリエステルポリオール、水酸基価300(純粋なフ
タル酸系ポリエステルポリオールの含有量77.3%) ポリオールF:東邦理化工業(株)製o−フタル酸ベー
スポリエステルポリオール、水酸基価260(純粋なフ
タル酸系ポリエステルポリオールの含有量79.8%) 難燃剤:ストファージャパン(株)製「ファイロールP
CF」 整泡剤:日本ユニカー(株)製「L5420」 触媒A:花王(株)製「カオライザーNo.1」テトラ
メチルヘキサメチレンジアミン 触媒B:花王(株)製「カオライザーNo.25」反応
型アミン触媒ジメチルアミノヘキサノール(1分子中の
水酸基数1) 触媒C:日本化学産業(株)製オクチル酸鉛のDOP
(フタル酸ジオクチル)溶液(鉛濃度17%) 触媒D:日本化学産業(株)製「B−15G」2−エチ
ルヘキシル酸カリウム 発泡剤1:ダイキン工業(株)製「ダイフロン141
b」ジクロロモノフルオロエタン 発泡剤2:三井フロロケミカル(株)製「HFC−13
4a」1,1,1,2−テトラフルオロエタン ポリイソシアネート1:日本ポリウレタン(株)製粗製
ジフェニルメタンジイソシアネート(NCO % 3
0.2、ポリイソシアネート中の3核体含有量28.9
モル%、4,4’体含有量36.8モル%) ポリイソシアネート2:住友バイエルウレタン(株)製
粗製ジフェニルメタンジイソシアネート(NCO %
31.4、ポリイソシアネート中の3核体含有量19.
9モル%、4,4’体含有量35.2モル%) 次いで、エアレス混合タイプの高圧スプレー発泡機シス
テムとしてガスマーモデルFF1600(ガスマー社
製)を用い、配合液A及びポリイソシアネート1又は2
をメインポンプから圧送し、更に低沸点の発泡剤2を用
いる場合は、これを第3成分としてサブユニットポンプ
から圧送し、横910mm、縦1820mm、厚さ5m
mのケイ酸カルシウム板に吹き付けて硬質ポリウレタン
フォームを形成した。なお、発泡機における配合液温度
の設定は40℃、エアポンプの空気圧は5kg/cm2
とした。また、硬質ポリウレタンフォームは2〜3回積
層して吹き付け、総厚みを15〜20mmとした。この
フォームをケイ酸カルシウム板に付着させた状態で、縦
22cm、横22cmにカットし、JIS−A1321
に基いて、東洋精機製作所製燃焼性試験機により表面試
験(加熱時間10分)を行い、結果を表1に示した。
及び収縮率を下記基準で評価した結果も併記した。
ムを板上部から下部へと吹き付けた場合、フォーム吹付
発泡成形後、板幅方面へのはみ出し距離が10mm未満 普通:上記はみ出し距離が10mm以上収 縮 小:吹き付け2時間後の厚み方向収縮率が5%未満 大:上記収縮率が5%以上
ールと、低沸点発泡剤、反応型アミン触媒及び/又は核
体制御ポリイソシアネートを用いた本発明の硬質ポリウ
レタンフォームは、難燃性に優れることがわかる。
レタンフォームによれば、難燃性に優れ、施工性も良好
なエアレススプレー発泡型硬質ポリウレタンフォームが
提供される。
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリイソシアネート成分と、ポリオール
成分、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤と混合し
た配合液とをミキシングヘッドで混合して発泡させるエ
アレススプレー発泡で得られる硬質ポリウレタンフォー
ムにおいて、該ポリオール成分は、ヒドロキシ化合物
と、o−フタル酸、m−フタル酸、p−フタル酸及びこ
れらの誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上
の多塩基酸成分とをエステル化反応させて得られるポリ
エステルポリオール化合物を40重量%以上含み、か
つ、 常温常圧で気体の発泡剤を、該配合液と該ポリイソシア
ネート成分の合計に対して10重量%以下用いたことを
特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。 - 【請求項2】 ポリイソシアネート成分と、ポリオール
成分、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤と混合し
た配合液とをミキシングヘッドで混合して発泡させるエ
アレススプレー発泡で得られる硬質ポリウレタンフォー
ムにおいて、 該ポリオール成分は、ヒドロキシ化合物と、o−フタル
酸、m−フタル酸、p−フタル酸及びこれらの誘導体よ
りなる群から選ばれる1種又は2種以上の多塩基酸成分
とをエステル化反応させて得られるポリエステルポリオ
ール化合物を40重量%以上含み、かつ、 1分子に水酸基を1個以上有するアミン化合物よりなる
反応型アミン触媒を、該ポリオール成分に対して10重
量%以下用いたことを特徴とする硬質ポリウレタンフォ
ーム。 - 【請求項3】 ポリイソシアネート成分と、ポリオール
成分、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他の助剤を混合し
た配合液とをミキシングヘッドで混合して発泡させるエ
アレススプレー発泡で得られる硬質ポリウレタンフォー
ムにおいて、 該ポリオール成分は、ヒドロキシ化合物と、o−フタル
酸、m−フタル酸、p−フタル酸及びこれらの誘導体よ
りなる群から選ばれる1種又は2種以上の多塩基酸成分
とをエステル化反応させて得られるポリエステルポリオ
ール化合物を40重量%以上含み、 該ポリイソシアネート成分は、下記一般式(I)で表さ
れるポリイソシアネート化合物であり、該ポリイソシア
ネート化合物中、n=1の3核体トリイソシアネートの
割合が20モル%以上であり、かつ、下記構造式(II)
で表される4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
トの割合が35モル%以上であることを特徴とする硬質
ポリウレタンフォーム。 【化1】 【化2】 - 【請求項4】 請求項1又は2において、該ポリイソシ
アネート成分は、下記一般式(I)で表されるポリイソ
シアネート化合物であり、該ポリイソシアネート化合物
中、n=1の3核体トリイソシアネートの割合が20モ
ル%以上であり、かつ、下記構造式(II)で表される
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの割合が
35モル%以上であることを特徴とする硬質ポリウレタ
ンフォーム。 【化3】 【化4】 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
て、該ポリオール成分は、フェノール及び/又はその誘
導体を開始剤とするポリエーテルポリオールを20重量
%以下含むことを特徴とする硬質ポリウレタンフォー
ム。 - 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれか1項におい
て、常温常圧で気体の発泡剤を、該配合液と該ポリイソ
シアネート成分の合計に対して10重量%以下用いたこ
とを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159303A JPH1149839A (ja) | 1997-06-06 | 1998-06-08 | 硬質ポリウレタンフォーム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14926097 | 1997-06-06 | ||
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JP10159303A JPH1149839A (ja) | 1997-06-06 | 1998-06-08 | 硬質ポリウレタンフォーム |
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JPH1149839A true JPH1149839A (ja) | 1999-02-23 |
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ID=26479197
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JP (1) | JPH1149839A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021155506A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-10-07 | 積水化学工業株式会社 | ポリオール組成物、ポリウレタン組成物、及びポリウレタン発泡体 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07149867A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-13 | Asahi Glass Co Ltd | 硬質発泡合成樹脂の製造方法 |
JPH0987355A (ja) * | 1995-09-27 | 1997-03-31 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬質ポリウレタンフォームの製造法 |
JPH09124760A (ja) * | 1995-11-02 | 1997-05-13 | Sanyo Chem Ind Ltd | 硬質ポリイソシアヌレートフォームの製造法 |
-
1998
- 1998-06-08 JP JP10159303A patent/JPH1149839A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07149867A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-13 | Asahi Glass Co Ltd | 硬質発泡合成樹脂の製造方法 |
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Title |
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日本ポリウレタン工業株式会社製品カタログ2, JPN4007006550, JP, ISSN: 0000840234 * |
日本ポリウレタン工業株式会社製品カタログ2, JPNX007043576, JP, ISSN: 0000883476 * |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021155506A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-10-07 | 積水化学工業株式会社 | ポリオール組成物、ポリウレタン組成物、及びポリウレタン発泡体 |
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