JPH1149319A - コンベア用分岐装置 - Google Patents

コンベア用分岐装置

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JPH1149319A
JPH1149319A JP20651297A JP20651297A JPH1149319A JP H1149319 A JPH1149319 A JP H1149319A JP 20651297 A JP20651297 A JP 20651297A JP 20651297 A JP20651297 A JP 20651297A JP H1149319 A JPH1149319 A JP H1149319A
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rollers
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Tetsuo Miyasaka
哲男 宮坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンベア用の分岐装置に関し、複雑なリフト
機構を用いることなく、搬送物の直角移送を可能とする
分岐装置を提供することにある。 【解決手段】 駆動磁気車6を構成するローラ軸2の外
周に、略円筒状のローラ3を嵌装し、ローラ3の周面に
沿って嵌入装着した各横送りローラ5に夫々従動磁気車
7を構成し、これら従動磁気車7の周面を上記駆動磁気
車6の周面に対して非接触状態にて近接せしめて構成
し、上記駆動磁気車6と各従動磁気車7との間の磁気作
用により、ローラ3若しくはローラ軸2の回転駆動を、
ローラ3外周面の各横送りローラ5に伝達し、ローラに
より搬送した搬送物を各横送りローラの回転により直角
に移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンベアにより
構成される物流ラインに設置する分岐装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ローラコンベアやベルトコンベア
等により構成される物流ラインにおいては、搬送物の仕
分けを行なう等の理由から、ラインの途中に搬送物を直
角に移動せしめる分岐部を設置し、この分岐部により搬
送物を別のラインに載せ換える場合がある。このような
場合、分岐部に直角移送装置を設置することにより、一
方向へ搬送される搬送物を必要に応じて直角に移動さ
せ、別のラインに移す作業が行なわれる。
【0003】図9は、従来の分岐装置を示している。こ
の分岐装置100は、ローラ102を並列して搬送面を
構成して成る搬送コンベア101の分岐点に直角移送装
置104を設置して構成し、上記搬送コンベア101の
分岐点の一側に分岐コンベア103を接続して構成して
ある。
【0004】直角移送装置104は、2個ずつ配置した
駆動プーリ104a及び104b間に夫々無端ベルト1
04cを架設すると共に、上記駆動プーリ104a,1
04b及び無端ベルト104cをリフト機構104dに
よって、昇降自在に支持することにより構成してある。
上記直角移送装置104は、リフト機構104dによっ
て、支承面となる両無端ベルト104cの上部をローラ
102により構成される搬送面よりも上昇せしめること
により、搬送コンベア101の分岐点まで搬送されて来
た搬送物dを受け取って持ち上げ、さらに、ベルト10
4cの回転駆動により、上記搬送物dを一側へ向けて移
動せしめて、分岐コンベア103の始端部上に載置する
ように構成してある。即ち、搬送コンベア101によっ
て搬送された搬送物を、上記直角移送装置104により
直角に移送することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に構成される従来の分岐装置100にあっては、複雑な
リフト機構104dを必要とする上、搬送コンベア10
1のローラ102間の限られたスペースに設置するた
め、上記リフト装置を含めた駆動機構をコンパクトにま
とめる必要を生じ、その結果、メンテナンス性に劣るも
のとなっていた。また、メンテナンス性を重視した設計
では、直角移送装置104が大型化して規定のローラピ
ッチ間のスペースに収まらなくなり、結果として、ロー
ラ102の間隔を拡げる必要が生じ、振動の発生や搬送
物の落下等の不具合を生じることもあった。
【0006】上記リフト機構104dの設置により、搬
送コンベア101の高さ、即ち、搬送面のレベルが高く
なってしまう問題があり、上記した如き分岐装置100
を多用する大きなライン設備においては、設計の際に上
記した搬送レベルを考慮しなければならない煩雑さを生
ずる。さらにコンベアの脚も上記搬送レベルに合わせて
複数種類のものを用意する必要を生じるなど、製造コス
トを引き上げる要因にもなっていた。また、特開平8−
113341号のように、搬送面上に設置されるローラ
の外周部に沿って定間隔を置いて小ローラを設け、これ
らの小ローラに夫々所定のねじれ角を介して軸支するこ
とにより構成し、コンベアの搬送と共に伴って上記ロー
ラが回転し、搬送物の底面に上記小ローラが順次接触す
ることにより、搬送物に対して、搬送方向とは直交する
方向へ搬送物を搬送せしめるものが開発されている。し
かし、上記した装置にあっては、小ローラがローラの外
周部から突出するため、搬送物に与える振動が大きく、
且つ、室内の湿気により軟化したダンボール箱等搬送物
の底面に小ローラがくい込んでなじんでしまう状態にな
ると、円滑な搬送が行われないことがある。即ち、上記
装置は、底面が平滑で且つある程度の重量がある、限ら
れた搬送物しか搬送できない不具合があった。
【0007】本発明の課題は、上記した如きコンベア用
の分岐装置に関し、複雑なリフト機構を用いることな
く、搬送物の直角移送を確実に行うことができる分岐装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のコンベア用分岐装置は、複数本のロー
ラ軸を並列して搬送面を構成すると共に、これらローラ
軸の外周に夫々略円筒状のローラを非接触状態にて嵌装
し、該ローラ及びローラ軸を夫々独立して回転駆動する
ように支持し、上記ローラの外周に横送りローラを嵌入
して装着すると共に、該横送りローラの支軸を夫々ロー
ラの円周に沿わせた状態で軸支して、同横送りローラの
外周面をローラの外周面上に露出せしめ、上記横送りロ
ーラを、ローラの軸長方向へ適宜間隔を置いて並設し
て、ローラ外周面上における各横送りローラの露出部を
同ローラの軸芯方向へ延びる直線上に配置し、且つ、上
記ローラ軸の周面に永久磁石のN極帯とS極帯とを螺旋
状に設けて駆動磁気車を構成すると共に、上記各横送り
ローラの周面に沿って永久磁石のN極帯とS極帯とを交
互に設けて従動磁気車を構成し、該従動磁気車と駆動磁
気車の周面同士を非接触状態にて近接せしめ、上記各従
動磁気車におけるNS両極帯の周方向のピッチと、駆動
磁気車におけるNS両極帯の螺旋ピッチとを対応させて
なるものである。
【0009】上記した手段によれば、分岐装置の搬送面
には、複数本のローラ軸が並列され、これらローラ軸の
外周には、各々ローラが非接触状態にて嵌装されてい
る。また、上記ローラ軸及びローラは、夫々独立して回
転駆動するように支持されている。
【0010】上記ローラの外周には横送りローラが嵌入
された状態で装着されている。また、上記した横送りロ
ーラは、支軸をローラの円周に沿わせた状態で軸支して
あり、これにより、横送りローラの外周面をローラの外
周面上に露出せしめてある。即ち、上記横送りローラ
は、個々の支軸をローラの円周に沿わせた状態で軸支す
ることにより、ローラ軸の軸芯に対して支軸が直交する
状態で回転自在に支持され、ローラ外周面に露出した横
送りローラの外周面がローラの軸芯方向へ向けて回転す
るようになる。換言すると、ローラの回転方向(搬送方
向)と、各横送りローラの回転方向(移送方向)とは直
交する関係となる。
【0011】また、上記したように、軸支される横送り
ローラは、ローラの軸長方向へ適宜間隔をおいて並設さ
れ、ローラ外周面上における各横送りローラの露出部が
ローラ軸芯方向へ向かう直線上に沿って配置される。よ
って、上記横送りローラ露出部をローラの最上部に位置
せしめた状態において、各横送りローラの外周部がロー
ラ外周の最上部に沿って直線状に露出し、該ローラ上に
載置された搬送物を各横送りローラの回動により配送方
向と直交する方向へ移送することができる。
【0012】上記ローラ軸の周面には永久磁石のN極帯
とS極帯とを螺旋状に設けることにより駆動磁気車を構
成してある。また、各横送りローラの周面に沿っては永
久磁石のN極帯とS極帯とを交互に設けて従動磁気車を
構成してある。上記したローラ軸と各横送りローラとの
配置関係から、各横送りローラと一体化する従動磁気車
と、ローラ軸の駆動磁気車とは、必然的に軸芯同士が直
交し、互いの周面を非接触状態にて近接させた状態で軸
支されることになる。
【0013】上記駆動磁気車のNS両極帯はローラ軸の
周面に沿って螺旋状に設けてあり、この極帯の螺旋ピッ
チを各従動磁気車のNS両極帯のピッチに対応させてあ
る。よって、駆動磁気車と各従動磁気車間のN極帯とS
極帯は最接近した状態で吸引し合う状態を常に維持しよ
うとする。
【0014】したがって、ローラ(各従動磁気車)を、
所定の回転位置、即ち、横送りローラの露出部がローラ
外周面の最上部に位置する状態で停止せしめた状態に
て、ローラ軸、即ち、駆動磁気車を回転駆動させると、
駆動磁気車のNS両極帯の範囲は、回転に伴って軸方向
へ順次移動する。一方、ローラに装着される各従動磁気
車は、NS両極体を横送りローラの周面に沿って交互に
設けてあるため、上記駆動磁気車のNS両極帯の移動を
追って周面のNS両極帯が連続的に移動し、これによ
り、各磁気車が追動して回転し、各横送りローラが同方
向へ向けて同時に回転する。よって、ローラ上に載る搬
送物を各横送りローラの回転により搬送面の側方へ向け
て移送したり、若しくは搬送面の側方に接続されるコン
ベアから搬送物を搬送面上に搬入することができる。ま
た、上記したローラ軸を逆転駆動させると、各横送りロ
ーラも上記した場合とは逆に回転することになる。
【0015】したがって、ローラ軸(駆動磁気車)を停
止した状態にて、ローラを回転駆動させると、搬送面上
に載置された搬送物を各ローラの回転により搬送するこ
とができる。これと同時に、上記ローラに装着された各
横送りローラと一体化する従動磁気車が、駆動磁気車の
周囲を公転することになる。これを相対的に視ると、前
記したようにローラを停止した状態で駆動磁気車を回転
させた場合と同じことになる。よって、上記した場合、
ローラの回転と共に、同ローラに装着される各横送りロ
ーラが同期回転し、その結果、搬送面上の搬送物を搬送
方向と同時に、搬送方向と直交する方向に移動せしめ、
搬送面上の搬送物を斜めに搬送することができる。
【0016】上記した分岐装置は、各ローラにより構成
される搬送面のレベルを、同搬送面の前後に接続される
搬送面のレベルに合わせるとよい。この場合、上記分岐
装置の搬送面と、該搬送面の前後に接続されるコンベア
の搬送面レベルとが一致し、搬送物を同一レベルにて移
送することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1乃至図4にて示す分岐装置a
は、コンベア本体1a,1bの上部間にわたってローラ
3及びローラ4を架設すると共に、これらをコンベア全
長方向へ定間隔をおいて並列することにより、搬送物を
搬送する水平な搬送面a1を構成してある。また、本実
施例の場合、上記分岐装置aの終端側の一側に、分岐用
の搬送コンベアbを接続し、上記分岐装置aの終端部ま
で搬送される搬送物を直角に移送して上記分岐用の搬送
コンベアbの始端部に移送するようにラインを構成して
ある。
【0018】上記搬送面a1の始端側に並設したローラ
4は、搬送物を搬送面a1上に沿って搬送するためのも
のであり、通常のローラコンベアに用いられるローラと
同様に構成し、他のローラ3と共に回転駆動する。尚、
図1及び図2において、上記搬送面a1の始端部側を一
部省略した形で示してあるが、実際には、上記ローラ4
の始端側にさらに数本のローラ4が並設されている。ま
た、搬送面a1の終端側に設けられる4本のローラ3
は、上記ローラ4と共に同期して回転駆動すると同時
に、搬送面a1の終端部まで搬送された搬送物を、一側
へ向けて直角に移送する機能を具備するものであり、コ
ンベア本体1a,1b間に架設したローラ軸2の外周に
嵌装する形で回転駆動自在に支持してある。上記各ロー
ラ3は、ローラ4と全く同径で、且つ、同じローラピッ
チにて設置してあり、これにより、高低差のない搬送面
a1を得る。尚、本実施例においては、上記ローラ3を
4本としたが、ローラ3は搬送物の大きさや重さに対応
して増減するものであり、2本以上であれば何本設置し
てもよい。
【0019】上記したように、外周部にローラ3を嵌装
する各ローラ軸2は、所定の間隔をおいて左右並行して
設置したコンベア本体1a,1bの間に架設し、同軸2
両端部を軸受け21により支承することで、水平且つ回
転自在に支持してある(図3)。また、上記ローラ軸2
の両端部には、夫々円盤31を回転自在に嵌装し、これ
ら円盤31の間で、上記ローラ軸2の外周に嵌装するロ
ーラ3を回転自在に支持するように構成してある。
【0020】ローラ軸2の外周に嵌装するローラ3は、
上記両円盤31の間に架設する4本の横通材30を具備
し、これら各横通材30の間に横送りローラ5を嵌装し
て軸支することにより、略円筒状に構成し、上記ローラ
軸2の外周に挿嵌して非接触状態にて回転するように支
持してある(図4,図5)。上記横通材30は、ローラ
3の外周面に沿って定間隔をおいて配置し、これら各横
通材30の間に形成される4つの間隙32にそれぞれ一
個ずつの横送りローラ5を嵌入し、これら横送りローラ
5の支軸51を上記横通材30の間に挿通することによ
り各横送りローラ5をローラ軸2の周囲にて回転自在に
支持してある。
【0021】横送りローラ5は、支軸51と、該支軸5
1の外周にベアリング52を介して回転自在に嵌装され
る略円筒状のローラ体53とからなり、上記支軸51を
横通材30の間に挿通することにより、ローラ体53を
横通材30の間に形成される間隙32内に嵌入した状態
で軸支してある。
【0022】各横送りローラ5は、支軸51を夫々ロー
ラ3の円周に沿わせた状態で軸支して、同横送りローラ
5の外周面をローラ3の外周面上に露出せしめてある。
詳しくは、各横送りローラ5は、支軸51の軸芯51’
がローラ3と同心する円弧3’に外接する配置関係にて
軸支し、各横送りローラ5がローラ軸2を包囲する形で
配置されるように構成してある(図5)。また、上記各
横送りローラ5の支軸51軸芯51’、及び円弧3’
は、ローラ3を横断する同一平面上に載るように配置し
てある。上記した配置関係によれば、上記各横送りロー
ラ5の軸芯51’は、ローラ軸2の軸芯2’と直交する
ことになる。
【0023】各横送りローラ5のローラ体53は、両端
部に略車輪形の外輪部54を一体に形成し、該外輪部5
4がローラ3の間隙32から突出して、ローラ3の外周
面上に露出するように構成してある。また、上記両外輪
部54の外周面は、間隙32から露出する部分がローラ
3の外周面の円弧を延長するように、曲面状に形成し、
ローラ3外周面の一部として機能するように構成してあ
る(図5,図6)。
【0024】上記各横送りローラ5のローラ体53は、
両外輪部54の間に一回り小径な周面部55を周設し、
該周面部55に沿って後述する従動磁気車7を構成して
ある。上記従動磁気車7は、両外輪部54の外径よりも
小径とすることにより、ローラ3の外周面よりも一段低
く位置するように構成し、従動磁気車7が搬送面a1上
の搬送物と接触しないようにしてある。
【0025】上記したように、ローラ3の円周に沿っ
て、横送りローラ5を4個ずつ設置することにより、横
送りローラ設置部5’’が構成される。この横送りロー
ラ設置部5’’は、ローラ3の軸長方向へ定間隔を置い
て多数並設してある(図3,図4)。また、上記各横送
りローラ設置部5’’において露出する4個の横送りロ
ーラ5の露出部は、同ローラ3の軸芯方向へ延びる直線
上、即ち、4本の間隙32に沿って真っ直ぐに配置して
ある。即ち、ローラ3外周面には、4本の横送りローラ
5の列がローラ3の周面に沿って等間隔をおいて形成さ
れる(図4)。
【0026】上記した如くローラ3に設置した各横送り
ローラ5は、各軸芯5’がローラ軸2の軸芯2’と直交
する状態で支持される。また、ローラ5は、周面部55
に沿って構成した従動磁気車7が、後述するようにロー
ラ軸2の外周面に沿って構成する駆動磁気車6の周面に
対して非接触状態にて近接する位置関係にある(図7,
図8)。
【0027】前述したように、ローラ軸2の外周面に沿
っては、駆動磁気車6を構成してある。駆動磁気車6
は、Mn −Al 磁石等の永久磁石からなり、長軸形に形
成したローラ軸2の周面にN極帯6nとS極帯6sとを
全長にわたって螺旋状に着磁することにより構成してあ
る。
【0028】一方、各横送りローラ5の周面部55に沿
って構成される従動磁気車7は、上記駆動磁気車6と同
様な永久磁石から成り、短軸状に形成した柱状体の周面
を円周方向に等間隔をおいて分割し、これら各帯状の区
間に永久磁石のN極帯7nとS極帯7sを交互に着磁す
ることにより構成してある。そして、上記NS両極帯6
n,6sの軸方向のピッチ、即ち螺旋ピッチは、従動磁
気車7が備えるNS両極帯7n,7sの円周方向のピッ
チと一致させてある(図7,図8)。
【0029】尚、上記実施例においては柱状体の周面を
4分割しているが、NS両極帯7n,7sを交互に着磁
することができる分割数であればよく、分割の数は4分
割に限定するものではない。また、上記した両磁気車
6,7は柱状体の周面を着磁することにより極帯6n,
6s,7n,7sを構成したが、両磁気車6,7は、柱
状体の周面に単体の永久磁石を止着することにより極帯
6n,6s,7n,7sを構成しても、若しくは柱状体
の周面に沿ってゴム磁石やプラスチック磁石等を巻き付
けることにより極帯6n,6s,7n,7sを構成して
もよい(図示せず)。
【0030】上記実施例のローラ3は、同ローラ3の円
周に沿って4個ずつの横送りローラ5を嵌装することに
より、ローラ設置部5’’として構成したが、上記ロー
ラ5は、一つのローラ設置部に対して一個以上何個設置
してもよい。例えば、2個若しくは3個の横送りローラ
5をローラ3の円周に沿って定間隔をおいて設置するこ
とにより、ローラ設置部としてもよい(図示せず)。
【0031】上記したように駆動磁気車6を具備するロ
ーラ軸2と、駆動磁気車6を具備するローラ3とは、夫
々一端部に駆動用のプーリ82及びプーリ83を設け、
該プーリ82同士及びプーリ83同士の間に、夫々無端
ベルト82a及び83a掛け渡すことにより、各ローラ
軸2同士、及びローラ3同士が同期した状態にて回転す
るように構成してある(図1乃至図3)。これにより、
各ローラ3相互は、外周面に露出する横送りローラ5の
露出列が同期した状態で回転することになる。
【0032】上記ローラ軸2及びローラ3の駆動用プー
リ82及び83は、ベルト82b及び83bを介して、
夫々駆動モータ62,63に連絡し、これら駆動モータ
62,63の回転駆動により、ローラ軸2(駆動磁気車
6)及びローラ3が夫々独立して回転駆動するように構
成してある。尚、上記各ローラ3は、駆動源となる駆動
モータ63と電気的に連係する動作制御部(図示せず)
の設定により、外周面に露出する4本の横送りローラ5
列の何れか一列が最上部に位置した状態で停止するよう
に構成してある。また、搬送面a1の終端部には、スト
ッパ9を立設し、搬送面a1の終端部に搬送された搬送
物が当接して搬送面a1終端部の所定位置、即ち移送位
置に停止するように構成してある。尚、上記ストッパ9
は、搬送面a1の終端部に設けたが、該ストッパの設置
位置は、分岐箇所に対応し得るように、位置をずらして
複数箇所に設置してもよい。この場合ストッパは搬送面
a1に対して出没可能な可動式にするとよい。
【0033】上記したように、構成した分岐装置aにあ
っては、駆動磁気車6のNS両極帯6n,6sが、ロー
ラ軸2の周面に沿って螺旋状に着磁してある。また、上
記両極帯6n,6sの螺旋ピッチは各横送りローラ5が
具備する従動磁気車7のNS両極帯7n,7sのピッチ
に対応させてあるため、両磁気車6,7間のN極帯とS
極帯6n,7s/6s,7nとは磁界による吸引力によ
り常時最接近した状態を維持しようとする。(図7,図
8)。
【0034】よって上記状態からローラ軸2、即ち、駆
動磁気車6を回転駆動させると、螺旋状に構成されるN
S両極帯6n,6sの範囲は回転に伴って駆動磁気車6
の軸方向へ向けて連続的に移動する。一方、各従動磁気
車7は上記駆動磁気車6と軸芯7’が直交し、且つ、N
S両極帯7n,7sを周面に沿って交互に配置してある
ため、上記した如き駆動磁気車6のNS両極帯6n,6
sの移動を追って周面のNS両極帯6n,6sが次々と
移動して回転することになる。
【0035】したがって、駆動磁気車6(ローラ軸2)
を回転駆動せしめると、この駆動力が上記した如き磁気
作用によりローラ3外周に沿って設けた各従動磁気車7
に対して伝達され、各従動磁気車7が同期した状態で追
動回転し、各ローラ3の外周面に沿って設置される各横
送りローラ5が各々同一方向へ向けて回転することにな
る。この際、ローラ3外周面の最上部に横送りローラ5
列が位置し、各ローラ3の上に載置された搬送物が上記
横送りローラ5列の回転により一側方向へ向けて搬送路
と直角に移送される。また、駆動磁気車6(ローラ軸
2)を逆方向に回転させると、各従動磁気車7も逆方向
に回転し、搬送物は搬送路の他側へ移送されることにな
る。
【0036】ローラ軸2(駆動磁気車6)を停止せしめ
た状態にてローラ3を回転させると、搬送面a1上に載
置された搬送物を各ローラ4及びローラ3の回転駆動に
より搬送することができる。この時、ローラ3に装着さ
れた各横送りローラ5が具備する従動磁気車7が、ロー
ラ軸2周面に構成される駆動磁気車6の周囲を公転する
ことになる。この状態をローラ3に視点をおいて視る
と、前記したようにローラ3を停止した状態でローラ軸
2(駆動磁気車6)を回転させた場合と同じことにな
る。
【0037】上記したようにローラ3を回転駆動した場
合、ローラ3が回転すると同時に、該ローラ3に設けら
れる各横送りローラ5が同期回転する。よって、搬送面
a1上の搬送物が搬送方向へ移動すると同時に、搬送方
向と直交する方向にも移動するようになり、特別な駆動
機構を設けることなく、搬送面a1上の搬送物を、搬送
面a1終端の一側へ向けて斜めに移動せしめることがで
きる。
【0038】上記した如く構成した分岐装置は、駆動モ
ータ62,63と電気的に連係する制御部(図示せず)
による動作制御により、ローラ軸2及びローラ3の回
転,停止,回転方向等の動作が任意に制御される。通常
運転の際、ローラ3及びローラ4を回転駆動せしめた状
態にて、搬送面a1の始端部に搬送物が載置されると、
搬送面a1の終端部へ向けて搬送物が搬送される。
【0039】上記搬送物が搬送面a1の終端部まで移動
したら、ローラ3の回転駆動が停止する。この際、各ロ
ーラ3は、外周面の最上部に夫々横送りローラ5の列が
停止しするように動作制御され(図1)、搬送面a1上
の搬送物は、各ローラ3外周面の最上部に位置する横送
りローラ5列の上に載置された状態となる(図3)。
尚、上記搬送物の停止位置は、ローラ3の停止タイミン
グにより決定されるが、搬送路終端部の幾分手前で停止
するようにしても、若しくは、搬送路の終端部に設けた
ストッパ9に当接して停止するように設定してもよい。
【0040】次いで、駆動モータ62の作動により各ロ
ーラ軸2を同時に回転駆動する。これにより、搬送面a
1終端部上の搬送物が、回転する各横送りローラ5の摩
擦力を受けて、搬送面a1の一側へ向けて直角に移送さ
れる。移送された搬送物は移送コンベアbの始端部に移
され、同移送コンベアbによって目的の場所へ向けて搬
送される。
【0041】上記分岐装置は、ローラ3及びローラ4の
外径を同径とし、搬送面a1の前半部と後半部とのレベ
ル、及び、搬送面a1と分岐コンベアの搬送面とのレベ
ルをも全て同一として構成したものであるから、分岐部
を含めた全ての搬送経路を同一レベルとして、搬送物の
分岐移送を通常のローラコンベアと同様に円滑に行なう
ことができる。即ち、上記分岐装置は、ローラコンベア
の中にもう一つのコンベアが存在するように構成され
る。よって、前記ローラ3の設置本数を増減することに
より、搬送物の大きさや重さの違いに対応することがで
きる。
【0042】尚、上記した場合とは反対に、各ローラ3
を停止した状態にてローラ軸2を逆方向へ回転駆動する
と、移送コンベアb側から送られてくる搬送物を、搬送
面a1の終端部上に速やかに搬入することができる。さ
らに、上記ローラ3の回転駆動方向を、搬送物の種類に
応じて選択的に正転及び逆転することにより、搬送面a
1の終端部まで搬送された搬送物を搬送面a1の一側及
び他側へ向けて振り分けることもできる(図示せず)。
尚、各横送りローラ5の回転方向は、ローラ軸2の回転
駆動方向を切り換えるか、若しくは、駆動磁気車6の極
帯6s,6nの螺旋方向を逆にすることにより、変更す
ることができる。
【0043】尚、上記実施例の分岐装置は、ローラ軸2
と同芯するローラ3列の手前に、通常のローラ4列を配
置して、通常のローラコンベアの終端部に組み込む形で
構成した。しかし、本発明の分岐装置は、ローラ軸と同
芯するローラ3だけにより搬送面を構成するものであっ
てもよい。この場合、分岐装置の前後に通常のコンベア
を接続して使用することになる。また、搬送ラインの複
数箇所に分岐装置が必要な時は、ストッパー9を搬送面
a1に対して出没する可動式としてもよい。この場合、
分岐装置の前後に通常のコンベアを接続して使用するこ
とになる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、駆動磁気
車を構成するローラ軸の外周に、略円筒状のローラを回
転駆動可能に嵌装し、上記ローラの周面に沿って嵌入装
着した各横送りローラに夫々従動磁気車を構成し、これ
ら従動磁気車の周面を上記駆動磁気車の周面に対して非
接触状態にて近接せしめて構成し、上記駆動磁気車と各
従動磁気車との間の磁気作用により、ローラ若しくはロ
ーラ軸の回転駆動を、ローラ外周面に沿って配置した各
横送りローラに伝達して回転せしめるように構成したも
のである。
【0045】したがって、搬送物が搬送面上の所定の移
送位置まで搬送された時、各ローラの回転駆動を停止さ
せ、各横送りローラの露出部が外周面の最上部に位置す
る状態としてから、ローラ軸を回転駆動することによ
り、一旦、搬送面上の移送位置に停止させた搬送物を側
方へ向けて確実且つ速やかに移送することができ、分岐
装置として良好な移送性を発揮し得る。また、ローラ軸
を停止させた状態にて各ローラを回転駆動せしめること
により、搬送面上に載置した搬送物を各ローラの回転駆
動により搬送方向へ搬送すると同時に、各横送りローラ
の回転により搬送面の側方へ向けて移動させ、搬送面上
の搬送物を斜めに搬送する作業が可能となる。
【0046】さらに、従来の分岐装置と比較すると、直
角移送装置を昇降させるリフト機構を必要としないの
で、製造コストを低減をすることができ、さらに、狭い
ローラ間のスペースを利用して直角移送装置やリフト装
置を設置する煩雑さもないので、ローラピッチを拡げる
対策や、装置のメンテナンス性を犠牲にする必要もな
い。また、各横送りローラに対する動力伝達を駆動磁気
歯車と従動磁気歯車とを利用して非接触状態にて行なっ
ているので、従来のコンベアのように、ベルトや歯車等
を動力伝達手段として多用しているものと比較すると、
機械的な摩耗や発塵を低減することができ、メンテナン
ス性も大幅に向上する。
【0047】請求項2記載の分岐装置のように、各ロー
ラによる構成される搬送面のレベルを、同搬送面の前後
に接続される搬送面のレベルに合わせて構成したものに
おいては、分岐装置の搬送面と、該搬送面の前後に接続
したコンベアの搬送面レベルとを一致し得るので、物流
ラインの分岐部においても、搬送物を同一レベルに維持
しながら円滑に移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した分岐装置の設置状態を示
す平面図。
【図2】 同分岐装置の側面図。
【図3】 同分岐装置の縦断面図。
【図4】 同分岐装置を示す斜視図。
【図5】 ローラの横断面図。
【図6】 ローラ軸と横送りローラとを示す斜視図。
【図7】 駆動磁気車と従動磁気車との配置関係を示
す斜視図。
【図8】 駆動磁気車と従動磁気車との配置関係を示
す正面図。
【図9】 従来の分岐装置の設置状態を示す平面図。
【符号の説明】
a・・・分岐装置 a1・・・搬送面 2・・・ローラ軸 2’・・・軸芯 3・・・ローラ 5・・・横送りローラ 6・・・駆動磁気車 6n,7n・・・N極体 6S,7S・・・S極帯 7・・・従動磁気車 51・・・支軸(横送りローラ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のローラ軸を並列して搬送面を
    構成すると共に、これらローラ軸の外周に夫々略円筒状
    のローラを非接触状態にて嵌装し、該ローラ及びローラ
    軸を夫々独立して回転駆動するように支持し、上記ロー
    ラの外周に横送りローラを嵌入して装着すると共に、該
    横送りローラの支軸を夫々ローラの円周に沿わせた状態
    で軸支して、同横送りローラの外周面をローラの外周面
    上に露出せしめ、上記横送りローラを、ローラの軸長方
    向へ適宜間隔を置いて並設して、ローラ外周面上におけ
    る各横送りローラの露出部を同ローラの軸芯方向へ延び
    る直線上に配置し、且つ、上記ローラ軸の周面に永久磁
    石のN極帯とS極帯とを螺旋状に設けて駆動磁気車を構
    成すると共に、上記各横送りローラの周面に沿って永久
    磁石のN極帯とS極帯とを交互に設けて従動磁気車を構
    成し、従動磁気車と駆動磁気車の周面同士を非接触状態
    にて近接せしめ、上記各従動磁気車におけるNS両極帯
    の周方向のピッチと、駆動磁気車におけるNS両極帯の
    螺旋ピッチとを対応させてなるコンベア用分岐装置。
  2. 【請求項2】 上記各ローラにより構成される搬送面
    のレベルを、同搬送面の前後に接続される搬送面のレベ
    ルに合わせて成る請求項1記載のコンベア用分岐装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008030860A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Daifuku Co Ltd 分岐設備
CN104003135A (zh) * 2013-02-21 2014-08-27 上海嘉峥机械有限公司 用于物流自动化输送线的滚筒输送机挡边机构
CN104340590A (zh) * 2014-10-05 2015-02-11 潘阿海 一种新型滚轮输送机构

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