JPH1148634A - 乱丁検査方法及びその装置 - Google Patents

乱丁検査方法及びその装置

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JPH1148634A
JPH1148634A JP21101697A JP21101697A JPH1148634A JP H1148634 A JPH1148634 A JP H1148634A JP 21101697 A JP21101697 A JP 21101697A JP 21101697 A JP21101697 A JP 21101697A JP H1148634 A JPH1148634 A JP H1148634A
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浩司 岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製本機の各駒間における折り丁の載せ違いを
発見することを可能とし、更に、いずれの駒間にて載せ
違いがあったかを特定する。 【解決手段】 各駒にて引き出された折り丁1をカメラ
8で撮像し、その画像データを検査画像データとして検
査画像メモリ10に一旦記憶する。そして、各画像処理
手段11において、比較器13へ入力する画像データを
切換器12により対応する駒の検査画像データ、その駒
に隣接する駒の検査画像データ、と順次切り換え、基準
画像メモリ14に記憶された基準画像データと順次比較
する。又、各カメラから各画像処理手段へ直接検査画像
データを供給し、基準画像データの方を切り換えて比較
を行ったり、更には、スイッチがマトリクス状に配置さ
れた切換器を設け、各検査画像データ又は各基準画像デ
ータをすべての駒の画像処理手段へ供給し、すべての検
査画像とすべての基準画像とを比較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製本機の丁合作業
における乱丁を検査する乱丁検査方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】製本機の丁合作業は、それぞれの内容が
印刷された折り丁をそれぞれ所定の保持台に載置し、そ
れらの保持台から各折り丁を一丁ずつ送り出して順次積
み重ねることによって行われる。この丁合作業において
は、それぞれの折り丁を送り出す装置(駒)の保持台に
各折り丁が正しく載置されていなかったり、載置された
折り丁の中に別内容の折り丁が混入していたりすると、
積み重ねの順序が狂ったり、折り丁の欠落や重複等が生
じて乱丁が発生する。
【0003】このようなことから、従来においては、各
駒毎に、送り出される折り丁をTVカメラ等によって撮
影し、その撮影した画像を当該駒から本来送り出される
べき折り丁の画像と比較して一致・不一致を判定するこ
とにより、乱丁を検査することが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乱丁は、上
述したように主として各駒の保持台への折り丁の載せ違
いに起因して発生する。このため、乱丁を来す誤った折
り丁は、隣接する駒の保持台から送り出されることが多
い。すなわち、隣接する駒間で載置すべき折り丁を誤っ
たり、一方が他方に混入したりすることにより、ある駒
から送り出されるべき折り丁がその隣の駒から送り出さ
れて乱丁が発生する、といったことが多いのである。
【0005】これに対し、上述した従来の乱丁検査は、
撮影した画像と本来の折り丁の画像との比較のみをそれ
ぞれの駒毎に独自に行い、それぞれの駒で他の駒の状況
とは無関係に乱丁を検査することとしていたので、隣接
する駒間における折り丁の載せ違いを発見することはで
きなかった。又、乱丁の原因となる折り丁の載せ違い
は、必ずしも隣接する駒間のみならず、丁合作業で使用
するすべての駒間においても起こり得るが、従来の乱丁
検査では当然にかかる折り丁の載せ違いも発見すること
はできない。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、製本機の各駒間における折り丁の載せ違いを発
見することを可能とし、いずれの駒間にて載せ違いがあ
ったかを特定することができる乱丁検査方法及びその装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
各々特定の折り丁を送り出す複数の駒と、それら複数の
駒からそれぞれ送り出された折り丁の画像を取得する手
段とを備え、各駒の前記特定の折り丁の画像を基準画像
とし、各駒にて取得された画像を検査画像として両者を
比較する乱丁検査方法において、検査画像と基準画像と
の比較を、当該検査画像が取得された当該基準画像の折
り丁を送り出すべき駒と異なる他の駒の検査画像又は基
準画像を用いて行うことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の乱
丁検査方法において、前記異なる他の駒の検査画像又は
基準画像を、前記駒に隣接する駒の検査画像又は基準画
像とすることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の乱
丁検査方法において、前記異なる他の駒の検査画像又は
基準画像を、前記駒と異なるすべての駒の検査画像又は
基準画像とすることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、各々特定の折り丁
を送り出す複数の駒と、それら複数の駒からそれぞれ送
り出された折り丁の画像を取得する手段とを備えた乱丁
検査装置において、各駒にて取得された画像を各駒の検
査画像として記憶する記憶手段と、各駒の検査画像を前
記記憶手段から送出する検査画像送出手段と、各駒に対
応して設けられ、各々、対応する駒の前記特定の折り丁
の画像を基準画像とし、当該基準画像と、前記検査画像
送出手段から送出される検査画像を比較する画像演算処
理手段とを有し、前記検査画像送出手段は、それぞれの
前記画像演算処理手段に対し、対応する駒の検査画像
と、当該駒が隣接する駒の検査画像とを順次前記記憶手
段から送出することを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、各々特定の折り丁
を送り出す複数の駒と、それら複数の駒からそれぞれ送
り出された折り丁の画像を取得する手段とを備えた乱丁
検査装置において、各駒の前記特定の折り丁の画像を各
駒の基準画像として記憶した記憶手段と、各駒の基準画
像を前記記憶手段から送出する基準画像送出手段と、各
駒に対応して設けられ、各々、対応する駒にて取得され
た画像を検査画像とし、当該検査画像を、前記基準画像
送出手段から送出される基準画像と比較する画像演算処
理手段とを有し、前記基準画像送出手段は、それぞれの
前記画像演算処理手段に対し、対応する駒の基準画像
と、当該駒が隣接する駒の基準画像とを順次前記記憶手
段から送出することを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項4記載の乱
丁検査装置において、前記検査画像送出手段は、それぞ
れの前記画像演算処理手段に対し、すべての駒の検査画
像を順次前記記憶手段から送出することを特徴としてい
る。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項5記載の乱
丁検査装置において、前記基準画像送出手段は、それぞ
れの前記画像演算処理手段に対し、すべての駒の基準画
像を順次前記記憶手段から送出することを特徴としてい
る。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項4〜7のい
ずれかの項記載の乱丁検査装置において、前記画像演算
処理手段による比較の結果に基づき、対応する駒の検査
画像と当該駒の基準画像との比較以外の比較で画像の一
致が認められた場合に警告を行う第1の警告手段を更に
設けたことを特徴としている。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項6又は7記
載の乱丁検査装置において、前記画像演算処理手段によ
る比較の結果に基づき、各検査画像と各基準画像との間
でいずれとも一致が認められない画像があったときに警
告を行う第2の警告手段を更に設けたことを特徴として
いる。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
乱丁検査装置において、請求項8記載の第1の警告手段
を更に設けたことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
<基本構成及びその動作>以下に、図面を参照して本発
明の実施の形態について説明する。まず、本発明の適用
対象となる製本機の基本的な構成について説明する。図
1に同製本機の一部分の概略を示す。この図は、同製本
機における第1番目の折り丁を送り出す装置(以下、
「第1駒」という)に乱丁検査のための構成が付設され
ている態様を示している。
【0018】この図において、1は同一内容が印刷され
た第1番目の折り丁であり、この折り丁1が複数積み重
ねられて保持台2上に載置されている。3は回転ドラム
であり、シャフト4を軸として図中太線矢印の方向へ回
転し、保持台2上の折り丁1を一番下にあるものから順
次図示のように引き出して下方にある搬送装置(図示
略)へ送り出す。第1駒は、これら折り丁1、保持台
2、回転ドラム3及びシャフト4によって構成されてい
る。
【0019】一方、5はシャフト4の一端に取り付けら
れたエンコーダであり、回転ドラム3の回転角度に応じ
たエンコーダ信号SEを遅延信号発生手段6へ供給す
る。ここに、エンコーダ信号SEは、回転ドラム3が一
定角度回転する毎に出力されるA相パルス信号と、1回
転する度に出力されるZ相パルス信号とからなってい
る。遅延信号発生手段6は、エンコーダ5からのエンコ
ーダ信号SEに基づき、所定のタイミングで発光トリガ
信号STを照明光源7へ、シャッタ信号SSをカメラ8及
び画像処理装置9へ、それぞれ出力する。
【0020】照明光源7は、引き出された折り丁1を照
らす光源であり、図中略円形の破線領域1Sへ照明光を
照射するように所定の位置に所定の方向を向けて設置さ
れ、遅延信号発生手段6からの発光トリガ信号STを受
けた時に照明光を照射する。カメラ8は、引き出された
折り丁1の画像を取得するための撮像手段であり、図中
略四角形状の破線領域1Vにおける像(印刷柄)を撮像
するように所定の位置に所定の方向を向けて設置されて
いる。このカメラ8は、遅延信号発生手段6からのシャ
ッタ信号SSを受け、その時撮像された像の画像信号Sv
を画像処理装置9へ出力する。
【0021】画像処理装置9は、遅延信号発生手段6か
らのシャッタ信号SSを受け、その直後にカメラ8から
出力された画像信号Svを取り込む。そして、取り込ん
だ画像と予め記憶した基準画像との比較を行い、両者の
一致度を判定する。尚、この画像処理装置9の具体的な
構成及び処理動作については後述する。
【0022】このような構成において、回転ドラム3が
回転し、折り丁1が引き出されると、遅延信号発生手段
6は、エンコーダ信号SEを受け、これに基づいて折り
丁1の破線領域1S、1Vが照明光源7、カメラ8と正
対する位置まで引き出された時に発光トリガ信号ST、
シャッタ信号SSを出力する。これにより、照明光源7
の照明光が照射された状態で折り丁1の特定部分がカメ
ラ8によって撮像され、その画像信号が画像処理装置9
にて取り込まれて処理される。
【0023】尚、製本機全体としては、以上の第1駒と
同様の第2駒、第3駒、…、第n駒がシャフト4の軸方
向(図中右方向)に順次設けられており、各駒が各折り
丁を一丁ずつ送り出すことによって丁合作業が行われ
る。又、それらの駒にも上記同様の乱丁検査用の構成要
素がそれぞれ設けられており、各駒で引き出された折り
丁の画像に対する処理がなされる。但し、エンコーダと
遅延信号発生手段については、各駒毎には設けずに共用
する構成となっており、図示の遅延信号発生手段6が各
駒の照明光源、カメラ及び画像処理装置へ発光トリガ信
号ST、シャッタ信号SSをそれぞれ出力する。
【0024】<画像処理装置の構成及びその動作>次
に、上記製本機における画像処理装置について説明す
る。画像処理装置には種々の形態があり、以下、それら
を順に説明することとするが、上述した製本機の構成の
うちで画像処理に関与しない部分(保持台や回転ドラ
ム、遅延信号発生手段等)については、以下の説明では
省略する。
【0025】(1)第1形態 画像処理装置の第1の形態を図2に示す。この図におい
て、8−1、8−2、8−3、…、8−nは、各々、第
1駒、第2駒、第3駒、…、第n駒に設けられたカメラ
であり(従って、カメラ8−1は図1のカメラ8に相当
する)、各駒で引き出された折り丁の所定領域を検査画
像として撮像し、その画像データを検査画像メモリ10
−1、10−2、10−3、…、10−nへ出力する。
尚、以下においては、“カメラ8−1、8−2、8−
3、…、8−n”を“カメラ8”、“検査画像メモリ1
0−1、10−2、10−3、…、10−n”を“検査
画像メモリ10”のように、適宜、各駒に対応して設け
られた各構成要素の符号を先頭符号のみで表すことにす
る。又、画像処理装置は、これらカメラ8以降の部分に
相当する。
【0026】検査画像メモリ10−1、10−2、10
−3、…、10−nは、各駒に対応して設けられ、乱丁
検査に用いる検査画像を一時的に記憶する画像メモリで
ある。これら検査画像メモリ10は、後段の各画像処理
手段11へ各検査画像データが供給されるまで、検査画
像データを保持するために設けられているものであり、
各々、カメラ8から出力された検査画像データを一旦記
憶して画像処理手段11側へ供給する。
【0027】画像処理手段11−1、11−2、11−
3、…、11−nは、各駒に対応して設けられ、乱丁検
査のための画像処理演算を行う手段であり、各々、切換
器12、比較器13及び基準画像メモリ14からなって
いる。これら画像処理手段11は、各々、同一の駒に対
応する検査画像メモリ10及び当該駒に隣接する駒に対
応する検査画像メモリ10と接続されている。すなわ
ち、画像処理手段11−(i)は、検査画像メモリ10
−(i−1)、10−(i)及び10−(i+1)と接
続されている。これにより、各画像処理手段11へは、
対応する1つの駒の検査画像データが供給されると共
に、当該駒に隣接する2つの駒の検査画像データも転送
され、計3つの検査画像の画像データが供給されること
になる。但し、両端にある第1駒と第n駒については、
隣接する駒が1つしかないので、供給される検査画像デ
ータは検査画像2つ分となる。
【0028】切換器12−1、12−2、12−3、
…、12−nは、各画像処理手段11の検査画像データ
が供給される入力端側に設けられ、各々、上述したよう
に供給される検査画像データを順次比較器13へ送出す
る。ここで、これらの切換器12による切換順序は、予
め定めておくこととしたり、適当な切換信号によって制
御したりすることとして把握できるようにしておく。
尚、上述した検査画像メモリ10が検査画像データを保
持する“各検査画像データが供給されるまで”とは、切
換器12の切り換え動作が終了し、対応する駒及び当該
駒に隣接する駒の検査画像データがすべて比較器13へ
供給されるまで、ということに相当する。
【0029】比較器13−1、13−2、13−3、
…、13−nは、各々、切換器12を介して入力された
検査画像データと、基準画像メモリ14に記憶された基
準画像データとを比較し、両者の一致度を定量的に表す
判定出力を出力する。
【0030】基準画像メモリ14−1、14−2、14
−3、…、14−nは、各画像処理手段11が対応する
駒において本来撮像されるべき正しい折り丁画像(以
下、これを「基準画像」という)のデータが予め記憶さ
れた記憶手段であり、各々、その基準画像データを比較
器13へ供給する。
【0031】このような構成において、各カメラ8から
検査画像データが出力されると、それらを各検査画像メ
モリ10が一旦記憶し、自己が対応する画像処理手段と
それに隣接する画像処理手段へ供給する。すると、各画
像処理手段11にて切換器12が順次比較器13へ送出
する検査画像データを切り換え、比較器13が順次入力
される検査画像データを基準画像データと比較して判定
出力を出力する。
【0032】これにより、各画像処理手段11からは、
対応する駒の検査画像とその基準画像との一致度と、
(両側又は片側に)隣接する駒の検査画像と前記基準画
像との一致度とが各切換器12の切換順序に従って出力
される。そして、この判定出力を用い、所定の演算処理
装置等(図示略)により、各切換器12の切換順序に基
づき、順次出力された一致度がいずれの検査画像との比
較結果によるものかを把握しつつ、所定のしきい値等と
の比較によって各検査画像と基準画像との一致・不一致
を判定する。ここに、所定のしきい値等とは、検査画像
が基準画像と一致しているか否かの判断基準とする一致
度のことであり、検査画像の撮像状況等に応じて予め設
定しておく。
【0033】このような判定により、各駒から送り出さ
れた折り丁が本来の正しい折り丁であったか、或いは、
隣接する駒から送り出されるべき誤った折り丁であった
かを判断する。これにより、隣接する各駒間における折
り丁の載せ違いを発見することができ、かつ、いずれの
隣接する駒間にて載せ違いがあったかを特定することも
できる。
【0034】又、それぞれの隣接する駒の検査画像デー
タと基準画像データとの一致度が得られるので、それら
の一致度を用いて隣接する各駒から送り出される折り丁
の印刷柄の類似度を評価することもできる。
【0035】尚、上記画像処理装置の第1形態において
は、検査画像メモリ10を画像処理手段11内に設けず
に、カメラ8と画像処理手段10との間に設けることと
した。これは、各カメラ8によって撮像された検査画像
が、上述したように隣接する駒に対応する画像処理手段
11でも検査画像データとして使用されるためである。
このようなことから、各画像処理手段11内に検査画像
メモリを設けることにする場合にあっては、対応する駒
の検査画像データと隣接する駒の検査画像データとを記
憶する分の検査画像メモリが各画像処理手段内に必要と
なり、第1駒及び第1駒については上記第1形態の2
倍、それ以外の駒については3倍のメモリ容量が必要と
なる。
【0036】(2)第2形態 画像処理装置の第2の形態を図3に示す。この第2形態
は、上記第1形態が検査画像を切り換えることとしてい
たのに対し、参照する基準画像の方を切り換えるものと
なっている。
【0037】図3において、20−1、20−2、20
−3、…、20−nは、各駒に対応して設けられた画像
処理手段であり、各々、比較器21及び切換器22から
なっている。これらの画像処理手段20へは、各々、対
応する駒のカメラ8から検査画像データが直接供給さ
れ、後段の基準画像データ記憶手段23から基準画像デ
ータが供給される。尚、基準画像データ記憶手段23
は、第1駒〜第n駒のそれぞれの駒の基準画像データが
予め記憶された記憶部からなる記憶手段であり、各駒の
記憶部から基準画像データを画像処理手段20へ供給す
る。
【0038】ここで、各画像処理手段20は、基準デー
タ記憶手段23中の対応する駒の基準画像データが記憶
された記憶部と、当該駒に隣接する駒の基準画像データ
が記憶された記憶部とに接続されている。すなわち、画
像処理手段20−(i)は、基準画像データ記憶手段2
3中の第i−1駒、第i駒及び第i+1駒の基準画像デ
ータが記憶された記憶部と接続されている。これによ
り、各画像処理手段20へは、対応する1つの駒の基準
画像データが供給されると共に、当該駒に隣接する2つ
の駒の基準画像データも供給され、計3つの基準画像の
画像データが供給されることになる。但し、両端にある
第1駒と第n駒については、隣接する駒が1つしかない
ので、供給される基準画像データは基準画像2つ分とな
る。
【0039】比較器21−1、21−2、21−3、
…、21−nは、各々、各画像処理手段20の検査画像
データが供給される入力端側に設けられ、入力された検
査画像データと、切換器22を介して入力された基準画
像データとを比較し、両者の一致度を定量的に表す判定
出力を出力する。
【0040】切換器22−1、22−2、22−3、
…、22−nは、各画像処理手段20の基準画像データ
が供給される入力端側に設けられ、各々、上述したよう
に供給される基準画像データを順次比較器21へ送出す
る。尚、これらの切換器22による切換順序は、予め定
めておくこととしたり、適当な切換信号によって制御し
たりすることとして把握できるようにしておく。
【0041】このような構成において、各カメラ8から
検査画像データが出力されると、それらが各々対応する
画像処理手段20へ供給される。又、基準データ記憶手
段23からは、各記憶部が自己が対応する駒の画像処理
手段と、それに隣接する駒の画像処理手段とへ基準画像
データを供給する。すると、各画像処理手段20にて切
換器22が順次比較器21へ送出する基準画像データを
切り換え、比較器21が順次入力される基準画像データ
と供給された検査画像データを比較して判定出力を出力
する。
【0042】これにより、各画像処理手段20からは、
対応する駒の検査画像とその基準画像との一致度と、同
検査画像と(両側又は片側に)隣接する駒の基準画像と
の一致度とが各切換器22の切換順序に従って出力され
る。そして、この判定出力を用い、所定の演算処理装置
等(図示略)により、各切換器22の切換順序に基づ
き、順次出力された一致度がいずれの基準画像との比較
結果によるものかを把握しつつ、所定のしきい値等との
比較によって検査画像と各基準画像との一致・不一致を
判定する。
【0043】このような判定により、各駒から送り出さ
れた折り丁が本来の正しい折り丁であったか、或いは、
隣接する駒から送り出されるべき誤った折り丁であった
かを判断する。これにより、上記第1形態同様、隣接す
る各駒間における折り丁の載せ違いを発見することがで
き、かつ、いずれの隣接する駒間にて載せ違いがあった
かを特定することもできる。又、得られた一致度によ
り、隣接する各駒から送り出される折り丁の印刷柄の類
似度を評価することもできる。
【0044】尚、上記第2形態では、各駒の基準画像デ
ータを記憶した記憶手段を設け、検査画像と基準画像と
の比較の際に基準画像データの方を順次切り換えること
としたので、検査画像データを保持する上記第1形態の
検査画像メモリ10に相当する構成要素は不要となる。
【0045】(3)第3形態 画像処理装置の第3の形態を図4に示す。この図におい
て、30−1、30−2、30−3、…、30−nは、
各駒に対応して設けられ、検査画像を一時的に記憶する
検査画像メモリである。これら検査画像メモリ30は、
後段のマトリクス切換器31を介して各画像処理手段3
2へ各検査画像データが供給されるまで、検査画像デー
タを保持するために設けられているものであり、各々、
カメラ8から出力された検査画像データを一旦記憶して
マトリクス切換器31側へ供給する。
【0046】マトリクス切換器31は、各検査画像メモ
リ30から供給される検査画像データの送出先を順次切
り換え、各駒の検査画像データをすべての画像処理手段
32へ供給するための切換手段である。このマトリクス
切換器31の切換動作は、図示せぬ演算処理装置等から
供給される切換信号によって制御される。
【0047】ここで、図5にマトリクス切換器31の内
部構成を示す。図5においては、検査画像1、検査画像
2、検査画像3、…、検査画像nが、各々、検査画像メ
モリ30−1、30−2、30−3、…、30−nから
供給される各駒の検査画像データを示している。そし
て、図示のようにマトリクス状に接続線が設けられてお
り、図中行方向の接続線が各検査画像メモリ30と接続
され、列方向の接続線が各画像処理手段32と接続され
ている。
【0048】又、SW11、SW12、…、SWij、…、S
Wnnは、アナログスイッチ等の半導体スイッチやリレー
等の機械式スイッチによって構成されたスイッチであ
り、行方向と列方向の接続線の各交差点に配置されてい
る。これらスイッチSWijは、各々、上記切換信号によ
ってON/OFFが制御され、各列方向におけるいずれ
か1つが順次ONとなって検査画像メモリと画像処理装
置との間を接続する。これにより、順次、各検査画像デ
ータがいずれかの画像処理手段へ送出され、最終的には
各検査画像データがすべての画像処理手段32へ供給さ
れることになる。
【0049】尚、このようなマトリクス切換器31を設
けることにより、上記形態における切換器は不要とな
る。又、上述した検査画像メモリ30が検査画像データ
を保持する“各検査画像データが供給されるまで”と
は、マトリクス切換器31の切り換え動作が終了し、検
査画像データがすべての画像処理手段32へ供給される
まで、ということに相当する。
【0050】画像処理手段32−1、32−2、32−
3、…、32−nは、各駒に対応して設けられ、各々、
比較器33及び基準画像メモリ34からなっている。比
較器33−1、33−2、33−3、…、33−nは、
各々、マトリクス切換器31を介して順次入力される検
査画像データと、基準画像メモリ34に記憶された基準
画像データとを比較し、両者の一致度を定量的に表す判
定出力を順次出力する。基準画像メモリ34−1、34
−2、34−3、…、34−nは、各画像処理手段32
が対応する駒の基準画像データが予め記憶された記憶手
段である。
【0051】このような構成において、各カメラ8から
検査画像データが出力されると、それらを各検査画像メ
モリ30が一旦記憶する。次いで、各検査画像メモリ3
0から検査画像データがマトリクス切換器31側へ供給
されると共に、マトリクス切換器31内の各スイッチS
Wijが切換信号によって制御され、各検査画像データが
各画像処理手段32へ順次送出される。そして、各比較
器33が順次入力される検査画像データを基準画像デー
タと比較し、順次判定出力を出力する。
【0052】これにより、各画像処理手段32からは、
すべての駒の検査画像と、各画像処理手段が対応する駒
の基準画像との一致度が切換信号によるマトリクス切換
器31の切換順序に従って出力され、最終的にすべての
駒の検査画像データとすべての駒の基準画像データとの
一致度が得られる。そして、この判定出力を用い、所定
の演算処理装置等(図示略)により、マトリクス切換器
31の切換順序に基づき、順次出力された一致度がいず
れの検査画像との比較結果によるものかを把握しつつ、
所定のしきい値等との比較によって各検査画像と基準画
像との一致・不一致を判定する。
【0053】このようにして、本形態では、各駒から送
り出された折り丁について、隣接する駒のみならず、他
のすべての駒から送り出されるべき折り丁との一致・不
一致を判定することができる。従って、この判定結果に
より、各駒から送り出された折り丁について、本来の正
しい折り丁であったか、或いは、他のすべての駒のうち
のいずれかから送り出されるべき誤った折り丁であった
かを判断することができる。これにより、すべての駒間
における折り丁の載せ違いを発見することができ、か
つ、それがいずれの駒間での載せ違いかを特定すること
もできる。
【0054】更に、本形態では、得られた一致度によ
り、各駒から送り出された折り丁が、動作中の丁合作業
において存在しないはずの誤った折り丁であるかどうか
も判断することができる。すなわち、ある検査画像につ
いて得られたすべての一致度の中に所定のしきい値以上
のものがなかったような場合、当該折り丁は、いずれの
駒の折り丁にも該当せず、違う種類の本を製本する際の
折り丁が誤って紛れ込んだものとみなすことができる。
これにより、動作中の丁合作業で正規の折り丁でないも
のが混入しているかどうかも発見することができること
になる。
【0055】加えて、すべての駒の検査画像データとす
べての駒の基準画像データとの一致度が得られるので、
それらの一致度を用いて各駒から送り出される折り丁の
印刷柄の類似度を評価することもできる。
【0056】(4)第4形態 画像処理装置の第4の形態を図6に示す。この第4形態
は、上記第3形態が検査画像をすべての画像処理手段に
亙って切り換えることとしていたのに対し、参照する基
準画像の方をすべての画像処理手段に亙って切り換える
ものとなっている。
【0057】図6において、40−1、40−2、40
−3、…、40−nは、各駒に対応して設けられた画像
処理手段であり、各々、比較器41のみからなってい
る。これらの画像処理手段40へは、各々、対応する駒
のカメラ8から検査画像データが直接供給され、後段の
マトリクス切換器42を介して基準画像データ記憶手段
43から基準画像データが供給される。
【0058】比較器41−1、41−2、41−3、
…、41−nは、各々、入力された検査画像データと、
マトリクス切換器42から順次入力された基準画像デー
タとを比較し、両者の一致度を定量的に表す判定出力を
順次出力する。
【0059】マトリクス切換器42は、基準データ記憶
手段43の各記憶部から供給される基準画像データの送
出先を順次切り換え、各駒の基準画像データをすべての
画像処理手段40へ供給するための切換手段である。
尚、基準画像データ記憶手段43は、第1駒〜第n駒の
それぞれの駒の基準画像データが予め記憶された記憶部
からなる記憶手段である。
【0060】マトリクス切換器41の切換動作は、図示
せぬ演算処理装置等から供給される切換信号によって制
御される。又、マトリクス切換器41の内部構成は、図
5に示した構成と同様であるが、同図における検査画像
1、検査画像2、検査画像3、…、検査画像nを、各
々、基準画像データ記憶手段43の各記憶部に記憶され
た第1駒、第2駒、第3駒、…、第n駒の基準画像デー
タで置き換えたものとなる。そして、上記第3形態同
様、スイッチSWijが各々切換信号によって制御され、
各列方向におけるいずれか1つが順次ONとなる。これ
により、順次、各基準画像データがいずれかの画像処理
手段へ送出され、最終的には各基準画像データがすべて
の画像処理手段40へ供給されることになる。
【0061】このような構成において、各カメラ8から
検査画像データが出力されると、それらが各々対応する
画像処理手段40へ供給される。又、基準データ記憶手
段43の各記憶部から基準画像データがマトリクス切換
器42側へ供給されると共に、マトリクス切換器42内
の各スイッチSWijが切換信号によって制御され、各基
準画像データが各画像処理手段40へ順次送出される。
そして、各比較器41が供給された検査画像データを順
次入力される基準画像データと比較し、順次判定出力を
出力する。
【0062】これにより、各画像処理手段40からは、
各駒の検査画像と、すべての駒の基準画像との一致度が
切換信号によるマトリクス切換器42の切換順序に従っ
て出力され、最終的にすべての駒の検査画像データとす
べての駒の基準画像データとの一致度が得られる。そし
て、この判定出力を用い、所定の演算処理装置等(図示
略)により、マトリクス切換器42の切換順序に基づ
き、順次出力された一致度がいずれの基準画像との比較
結果によるものかを把握しつつ、所定のしきい値等との
比較によって検査画像と各基準画像との一致・不一致を
判定する。
【0063】このようにして、本形態では、上記第3形
態同様、各駒から送り出された折り丁と、他のすべての
駒から送り出されるべき折り丁との一致・不一致を判定
することができる。従って、上記同様、すべての駒間に
おける折り丁の載せ違いを発見することができ、かつ、
それがいずれの駒間での載せ違いかを特定することもで
きる。又、正規の折り丁でないものが混入しているかど
うかも発見することができ、各折り丁の類似評価も行う
ことができる。
【0064】以上、画像処理装置の各種形態について説
明したが、上述した各形態は、技術思想としては、第1
形態と第2形態が隣接する駒の検査画像と基準画像とを
比較するという点で共通し、第3形態と第4形態がすべ
ての駒の検査画像と基準画像とを比較するという点で共
通したものとなっている。一方、構成から言えば、第1
形態と第3形態が基準画像に対して検査画像を切り換え
るという点で共通し、第2形態と第4形態が検査画像に
対して基準画像を切り換えるという点で共通したものと
なっている。
【0065】<付加的構成>上述した画像処理装置の各
形態においては、演算処理装置等により折り丁の一致・
不一致を判定し、折り丁の載せ違いや誤った折り丁の混
入を発見することとしたが、これに加え、得られた一致
度に基づいて表示やアラーム等の警告を発することとし
てもよい。以下、そのための構成について説明する。
【0066】(1)載せ違いの警告 画像処理装置の上記各形態において、各駒に対応して他
の演算処理手段を更に設け、同一の駒に対応する画像処
理手段の判定出力をその演算処理手段へも供給すること
とする。又、それら他の演算手段それぞれからの指示信
号に応じて、表示動作を行う表示手段やアラーム音を発
する発音手段等を設ける。
【0067】このような構成により、各演算処理手段に
おいて順次供給される一致度と所定のしきい値とを比較
する。ここにいう所定のしきい値とは、比較器で比較さ
れた画像が一致するか否か又はその可能性があるか否か
を判断する際の基準とするものである。尚、このしきい
値は、上記各形態におけるしきい値と同一である必要は
ない。
【0068】そして、各演算処理手段が対応する駒の検
査画像と同駒の基準画像との一致度以外の一致度がその
しきい値以上であったとき(一定以上似かよった印刷柄
があった場合)、表示手段へ指示信号を出力し、折り丁
の載せ違いがあった旨を表示させる。又、発音手段へも
指示信号を出力し、同様に載せ違いがあった旨を知らせ
るアラーム音を発生させる。
【0069】これにより、隣接する駒間での載せ違い、
或いは、すべての駒のうちのいずれかの駒間での載せ違
いを容易に知ることができる。又、どの駒間で載せ違い
があったかも容易に知ることができる。
【0070】(2)誤った折り丁混入の警告 画像処理装置の上記第3又は第4形態において、上記載
せ違いの警告同様、各駒に対応する他の演算処理手段、
表示手段、発音手段等を設け、各演算処理手段において
順次供給される一致度と所定のしきい値とを比較する。
尚、ここにいう所定のしきい値とは、比較器で比較され
た画像が一致しないか否かを判断する際の基準とするも
のであり、これも上記各形態におけるしきい値と同一で
ある必要はない。
【0071】そして、第3形態の場合はある駒の基準画
像、第4形態の場合はある駒の検査画像について、供給
された一致度がすべて前記しきい値に満たなかったとき
には、表示手段へ指示信号を出力し、本来あるべき折り
丁がない(第3形態)又は本来あるべきでない折り丁が
ある(第4形態)、すなわち、誤った折り丁が混入して
いる旨の表示をさせる。又、発音手段へも指示信号を出
力し、同様に誤った折り丁が混入している旨を知らせる
アラーム音を発生させる。
【0072】これにより、誤った折り丁の混入を容易に
知ることができ、かつ、どの駒に誤った折り丁が混入し
ていたかも容易に知ることができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、取
得された検査画像と基準画像とを比較する乱丁検査方法
において、検査画像と基準画像との比較を、当該検査画
像が取得された当該基準画像の折り丁を送り出すべき駒
と異なる他の駒の検査画像又は基準画像を用いて行うこ
ととしたので、ある駒と異なる他の駒とでそれぞれ送り
出された折り丁がそれぞれ正しいものであったか、或い
は、双方若しくは一方が入れ代わっていたかどうかを判
定することができる。これにより、それら駒間における
折り丁の載せ違いを発見することができ、かつ、その載
せ違いがあった駒を特定することもできるという効果が
得られる。
【0074】特に、請求項2記載の発明によれば、前記
異なる他の駒の検査画像又は基準画像を、前記駒に隣接
する駒の検査画像又は基準画像とすることとしたので、
一般に折り丁の載せ違いが多い隣接する駒間における載
せ違いを発見することができ、いずれの隣接する駒間に
て載せ違いがあったかを特定することもできる。
【0075】ここで、請求項4記載の発明によれば、各
駒の検査画像を記憶手段に記憶し、検査画像送出手段に
より、対応する駒の検査画像と、当該駒が隣接する駒の
検査画像とを順次各々の画像演算処理手段へ送出して基
準画像との比較を行うこととしたので、各駒の基準画像
につき、対応する駒の検査画像との比較結果と、隣接す
る駒の検査画像との比較結果とが順次得られる。従っ
て、各基準画像の折り丁が本来の駒から送り出された
か、或いは、その本来の駒に隣接する駒から送り出され
たかどうかを判定することができ、これによって隣接す
る駒間における載せ違いの発見及びその載せ違いがあっ
た駒の特定が可能となる。
【0076】これに対し、請求項5記載の発明によれ
ば、各駒の基準画像を記憶手段に記憶し、基準画像送出
手段により、対応する駒の基準画像と、当該駒が隣接す
る駒の基準画像とを順次各々の画像処理手段へ送出して
検査画像を基準画像と比較することとしたので、各駒の
検査画像につき、対応する駒の基準画像との比較結果
と、隣接する駒の基準画像との比較結果とが順次得られ
る。従って、各駒から送り出された折り丁が本来送り出
されるべきものであったか、或いは、本来隣接する駒か
ら送り出されるべきものであったかどうかを判定するこ
とができ、これによって隣接する駒間における載せ違い
の発見及びその載せ違いがあった駒の特定が可能とな
る。
【0077】一方、請求項3記載の発明によれば、前記
異なる他の駒の検査画像又は基準画像を、前記駒と異な
るすべての駒の検査画像又は基準画像とすることとした
ので、隣接する駒間のみならず、すべての駒間における
折り丁の載せ違いを発見することができ、すべての駒の
うちのいずれの駒間にて載せ違いがあったかを特定する
こともできる。
【0078】ここで、請求項6記載の発明によれば、請
求項4記載の乱丁検査装置において、検査画像送出手段
により、それぞれの画像演算処理手段に対してすべての
駒の検査画像を順次送出することとしたので、各駒の基
準画像につき、すべての駒の検査画像との比較結果が順
次得られる。従って、各基準画像の折り丁がいずれの駒
から送り出されたか、或いは、送り出されなかったかど
うかを判定することができ、これによってすべての駒間
における載せ違いを発見でき、かつ、その載せ違いがあ
った駒がすべての駒のうちのいずれかかを特定すること
もできる。
【0079】これに対し、請求項7記載の発明によれ
ば、請求項5記載の乱丁検査装置において、基準画像送
出手段により、それぞれの画像演算処理手段に対してす
べての駒の基準画像を順次送出することとしたので、各
駒の検査画像につき、すべての駒の基準画像との比較結
果が順次得られる。従って、各駒から送り出された折り
丁が本来いずれの駒から送り出されるべきものであった
か、或いは、いずれの駒からも送り出されるべきではな
い誤ったものであったかどうかを判定することができ、
これによってすべての駒間における載せ違いの発見及び
その載せ違いがあった駒の特定が可能となる。
【0080】尚、請求項6及び7に記載の発明において
は、最終的にはすべての検査画像とすべての基準画像と
の比較結果が得られる。従って、請求項6記載の発明に
おいて、ある基準画像の折り丁が送り出されなかった場
合には、本来その折り丁を送り出すべき駒からいずれの
駒の折り丁が送り出されたか、或いは、いずれの駒から
も送り出されるべきでない誤った折り丁が送り出された
かどうかを判定することができる。又、請求項7記載の
発明において、ある駒から送り出された折り丁がいずれ
の駒からも送り出されるべきではない誤ったものであっ
た場合には、その誤った折り丁を送り出した駒を特定す
ることができ、かつ、その駒から送り出すべき折り丁を
他の駒が送り出していればそれを発見し、特定すること
もできる。
【0081】更に、請求項8記載の発明によれば、画像
演算処理手段による比較の結果に基づき、対応する駒の
検査画像と当該駒の基準画像との比較以外の比較で画像
の一致が認められた場合に警告を行うこととしたので、
外部にて載せ違いがあったことを容易に知ることができ
るという効果が得られる。
【0082】加えて、請求項9記載の発明によれば、画
像演算処理手段による比較の結果に基づき、各検査画像
と各基準画像との間でいずれとも一致が認められない画
像があったときに警告を行うこととしたので、本来いず
れの駒からも送り出されるべきでない誤った折り丁が混
入していることを外部にて容易に知ることができるとい
う効果が得られる。
【0083】そして、請求項10記載の発明によれば、
請求項9記載の乱丁検査装置で請求項8記載の警告を更
に行うこととしたので、載せ違いと誤った折り丁の混入
との双方を容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の適用対象となる製本機の一部分の構
成を示した概略図である。
【図2】 同製本機における画像処理装置の第1形態の
構成を示す図である。
【図3】 同画像処理装置の第2形態の構成を示す図で
ある。
【図4】 同画像処理装置の第3形態の構成を示す図で
ある。
【図5】 図4におけるマトリクス切換器31の内部構
成を示す図である。
【図6】 同画像処理装置の第4形態の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 折り丁 8、8−1〜8−n カメラ 9 画像処理装置 10−1〜10−n、30−1〜30−n 検査画像メ
モリ 11−1〜11−n、20−1〜20−n、32−1〜
32−n、40−1〜40−n 画像処理手段 12−1〜12−n、22−1〜22−n 切換器 13−1〜13−n、21−1〜21−n、33−1〜
33−n、41−1〜41−n 比較器 14−1〜14−n、34−1〜34−n 基準画像メ
モリ 23、43 基準画像データ記憶手段 31、42 マトリクス切換器 SW11〜SWnn スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 浩司 東京都板橋区加賀1丁目15番8号 東洋プ リプレス株式会社内 (72)発明者 小島 弘 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々特定の折り丁を送り出す複数の駒
    と、それら複数の駒からそれぞれ送り出された折り丁の
    画像を取得する手段とを備え、各駒の前記特定の折り丁
    の画像を基準画像とし、各駒にて取得された画像を検査
    画像として両者を比較する乱丁検査方法において、 検査画像と基準画像との比較を、当該検査画像が取得さ
    れた当該基準画像の折り丁を送り出すべき駒と異なる他
    の駒の検査画像又は基準画像を用いて行うことを特徴と
    する乱丁検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乱丁検査方法において、 前記異なる他の駒の検査画像又は基準画像を、前記駒に
    隣接する駒の検査画像又は基準画像とすることを特徴と
    する乱丁検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の乱丁検査方法において、 前記異なる他の駒の検査画像又は基準画像を、前記駒と
    異なるすべての駒の検査画像又は基準画像とすることを
    特徴とする乱丁検査方法。
  4. 【請求項4】 各々特定の折り丁を送り出す複数の駒
    と、それら複数の駒からそれぞれ送り出された折り丁の
    画像を取得する手段とを備えた乱丁検査装置において、 各駒にて取得された画像を各駒の検査画像として記憶す
    る記憶手段と、 各駒の検査画像を前記記憶手段から送出する検査画像送
    出手段と、 各駒に対応して設けられ、各々、対応する駒の前記特定
    の折り丁の画像を基準画像とし、当該基準画像と、前記
    検査画像送出手段から送出される検査画像を比較する画
    像演算処理手段とを有し、 前記検査画像送出手段は、それぞれの前記画像演算処理
    手段に対し、対応する駒の検査画像と、当該駒が隣接す
    る駒の検査画像とを順次前記記憶手段から送出すること
    を特徴とする乱丁検査装置。
  5. 【請求項5】 各々特定の折り丁を送り出す複数の駒
    と、それら複数の駒からそれぞれ送り出された折り丁の
    画像を取得する手段とを備えた乱丁検査装置において、 各駒の前記特定の折り丁の画像を各駒の基準画像として
    記憶した記憶手段と、 各駒の基準画像を前記記憶手段から送出する基準画像送
    出手段と、 各駒に対応して設けられ、各々、対応する駒にて取得さ
    れた画像を検査画像とし、当該検査画像を、前記基準画
    像送出手段から送出される基準画像と比較する画像演算
    処理手段とを有し、 前記基準画像送出手段は、それぞれの前記画像演算処理
    手段に対し、対応する駒の基準画像と、当該駒が隣接す
    る駒の基準画像とを順次前記記憶手段から送出すること
    を特徴とする乱丁検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の乱丁検査装置において、 前記検査画像送出手段は、それぞれの前記画像演算処理
    手段に対し、すべての駒の検査画像を順次前記記憶手段
    から送出することを特徴とする乱丁検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の乱丁検査装置において、 前記基準画像送出手段は、それぞれの前記画像演算処理
    手段に対し、すべての駒の基準画像を順次前記記憶手段
    から送出することを特徴とする乱丁検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のいずれかの項記載の乱丁
    検査装置において、 前記画像演算処理手段による比較の結果に基づき、対応
    する駒の検査画像と当該駒の基準画像との比較以外の比
    較で画像の一致が認められた場合に警告を行う第1の警
    告手段を更に設けたことを特徴とする乱丁検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項6又は7記載の乱丁検査装置にお
    いて、 前記画像演算処理手段による比較の結果に基づき、各検
    査画像と各基準画像との間でいずれとも一致が認められ
    ない画像があったときに警告を行う第2の警告手段を更
    に設けたことを特徴とする乱丁検査装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の乱丁検査装置におい
    て、 請求項8記載の第1の警告手段を更に設けたことを特徴
    とする乱丁検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007136924A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Yamatake Corp 画像検査装置
JP2014240130A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 株式会社北電子 乱丁検査装置

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JP4690178B2 (ja) * 2005-11-21 2011-06-01 株式会社山武 画像検査装置
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