JP4314086B2 - 乱丁検出方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乱丁検出方法及びその装置に関するものである。
一般に書籍、雑誌等の製本は、数ペ−ジの紙面が一つの紙面にまとめて印刷されたものをページ順になるように折って折丁に形成し、更に折丁をペ−ジ順に集めて綴じることにより構成されている。ここで、折丁をペ−ジ順に重ね合わせる作業は、紙面のペ−ジを示す丁を合わせる作業であることから、丁合といわれ、通常、丁合機によって行なわれる。
丁合機は、無端状に回転するギャザリングチェーンに沿って、複数のフィーダを備えており、複数のフィーダは、夫々、印刷面の異なる折丁を収納した積層部から折丁を取り出し得るようになっており、複数のフィーダから順次、折丁をギャザリングチェーン上に落下させることにより、印刷面の異なる折丁をページ順に重ねて合わせている。
しかしながら、丁合機を用いて丁合する際には、他の折丁が混入する乱丁や、折丁が欠落する落丁等のトラブルが避けられず、このようなトラブルが生じると、同じロットで製本した書籍にも同じ事故が発生しているとみられるため、回収並びに廃棄等の作業が発生するという問題があった。
このため、通常、丁合機では乱丁等を検出し得る乱丁検出装置を設けている。図6は、従来の乱丁検出装置を示す概念図である。
従来の乱丁検出装置は、全てのフィーダの所定位置で折丁1の印刷面を撮影し得るCCDカメラ等の撮影手段2と、撮影手段2に接続されて撮影手段2の情報を処理する制御部3と、折丁1の撮影のタイミングを撮影手段2に伝え得る位置検出センサ(図示せず)と、全ての制御部3の情報を一つにまとめるよう接続される外部機器(図示せず)とを備えており、制御部3には、制御手段で撮影した折丁1の印刷面を所定の信号に変換するA/Dコンバータ4と、A/Dコンバータ4からの信号を記録する基準画像用メモリ5及び被検査画像用メモリ6と、基準画像用メモリ5及び被検査画像用メモリ6の情報を処理するCPU7とを備えている。
乱丁検出装置により乱丁や落丁等のトラブルを検出する際には、初めに、基準の印刷面を備える折丁1を撮影手段2により撮影し、A/Dコンバータ4を介して基準画像データを基準画像用メモリ5に記録し、次に、丁合機の稼働に伴って検査対象の印刷面を備えた折丁1が所定位置に到達した時点で撮影手段2により撮影し、A/Dコンバータ4を介して被検査画像データを被検査画像用メモリ6に記録し、続いて、CPU7により、基準画像用メモリ5及び被検査画像用メモリ6の情報を比較し、両者が一致した場合には乱丁及び落丁のトラブルがないと判断し、両者が一致しない場合には乱丁及び落丁のトラブルがあると判断し、夫々判定結果を外部機器へ適宜送信しており、これによって、乱丁検出装置は、全てのフィーダ上で個々に乱丁及び落丁のトラブルの有無を検出している。
なお、乱丁検出装置に関連する先行技術文献としては、下記の特許文献1等が既に存在している。
特開2000−289368号公報
しかしながら、CCDカメラ等の撮影手段2は折丁1の一部を撮影することに伴って、印刷面が異なる折丁1であっても撮影部分が全く同じ場合には、乱丁及び落丁を見逃してしまうおそれがあるため、隣のフィーダ等の折丁1を人手により故意に混ぜて乱丁検出の作動確認をする必要であり、非常に手間と時間がかかるという問題があった。又、人為的に乱丁を含んだ丁合(半製品)を発生させた場合には、丁合(半製品)の処分において環境問題の点で好ましくなく、しかも誤った折丁1を元のフィーダに戻すという作業が必要になるという問題があった。更に、折丁1の予備部数も多くないため、十分に乱丁検出の動作確認ができないという問題があった。更に又、丁合機へ折丁1を積み込む作業は、一人の作業者が、隣り合った三台のフィーダへ、印刷面の異なる丁合を夫々供給するため、誤って隣の折丁1を混ぜてしまうことが特に多かった。
本発明はこのような実情に鑑みてなしたもので、人手を介することなく乱丁等の検出の動作確認を為し得る乱丁検出方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、製本で折丁をページ順に重ね合わせるよう、印刷面の異なる折丁に対応した複数のラインを備えると共に、夫々のライン上で、予め登録した基準画像データと、折丁より取得された被検査画像データとを比較して乱丁の検出を行う丁合手段に使用され、
夫々のライン上で折丁を撮影する撮影手段と、夫々の撮影手段に接続されて撮影手段の情報を処理する乱丁検出用の制御部と、全ての制御部に接続される動作確認用の制御手段とを備え、
乱丁検出用の制御部は、撮影手段で撮影した折丁の印刷面の信号を記録する基準画像用メモリ及び被検査画像用メモリと、基準画像用メモリ及び被検査画像用メモリの情報を処理する制御部のCPUとを備え、
動作確認用の制御手段は、乱丁検出用の制御部から画像の基準データを記録する基準データ用メモリと、乱丁検出用の制御部から基準モデル座標の情報を記録する基準モデル座標用メモリと、基準データ及び基準モデル座標の情報を処理する制御手段のCPUとを備える乱丁検出方法であって、
撮影手段により撮影した折丁の基準データを乱丁検出用の制御部から基準データ用メモリに登録し、制御手段のCPUによって一つのライン上の基準データと、隣接する他のライン上の基準データとを、撮影手段の撮影範囲の一部である比較対象モデルで比較して両者の基準データが一致するかを判定し、両者の基準データが相違する場合には適切モードとし、両者の基準データが一致する場合には不適切モードとし、更に基準データと、他のライン上の基準データとの比較を、全てのライン上で行い、
不適切モードがない場合には、乱丁検出の動作確認が終了したとして乱丁検出の運転を開始し、
不適切モードがある場合には、一つのライン上の基準データに対し、撮影手段の撮影範囲の一部である比較対象モデルを撮影範囲内で変更して、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違するようにし、比較対象モデルの変更により、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違しない場合には、撮影手段の撮影位置を変更して、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違するようにし、
乱丁の検出の作動確認をすることを特徴とする乱丁検出方法、に係るものである。
請求項2に記載の発明は、乱丁の検出に用いる基準画像データと、乱丁検出の作動確認に用いる基準データとを同じものとして使用する請求項1に記載の乱丁検出方法、に係るものである。
請求項3に記載の発明は、ラインを、フィーダ上、もしくはギャザリングチェーン上で折丁を重ね合わせるまでの間にした請求項1又は2に記載の乱丁検出方法、に係るものである。
請求項4に記載の発明は、製本で折丁をページ順に重ね合わせるよう、印刷面の異なる折丁に対応した複数のラインを備えると共に、夫々のライン上で、予め登録した基準画像データと、折丁より取得された被検査画像データとを比較して乱丁の検出を行う乱丁検出装置であって、
夫々のライン上で折丁を撮影する撮影手段と、夫々の撮影手段に接続されて撮影手段の情報を処理する乱丁検出用の制御部と、全ての制御部に接続される動作確認用の制御手段とを備え、
乱丁検出用の制御部は、撮影手段で撮影した折丁の印刷面の信号を記録する基準画像用メモリ及び被検査画像用メモリと、基準画像用メモリ及び被検査画像用メモリの情報を処理する制御部のCPUとを備え、
動作確認用の制御手段は、乱丁検出用の制御部から画像の基準データを記録する基準データ用メモリと、乱丁検出用の制御部から基準モデル座標の情報を記録する基準モデル座標用メモリと、基準データ及び基準モデル座標の情報を処理する制御手段のCPUとを備え、
動作確認用の制御手段は、撮影手段により撮影した折丁の基準データを乱丁検出用の制御部から基準データ用メモリに登録し、制御手段のCPUによって一つのライン上の基準データと、隣接する他のライン上の基準データとを、撮影手段の撮影範囲の一部である比較対象モデルで比較して両者の基準データが一致するかを判定し、両者の基準データが相違する場合には適切モードとし、両者の基準データが一致する場合には不適切モードとし、更に基準データと、他のライン上の基準データとの比較を、全てのライン上で行い、
不適切モードがない場合には、乱丁検出の動作確認が終了したとして乱丁検出の運転を開始し、
不適切モードがある場合には、一つのライン上の基準データに対し、撮影手段の撮影範囲の一部である比較対象モデルを撮影範囲内で変更して、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違するようにし、比較対象モデルの変更により、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違しない場合には、撮影手段の撮影位置を変更して、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違するようにし、
乱丁の検出の作動確認を為し得るよう構成されたことを特徴とする乱丁検出装置、に係るものである。
請求項5に記載の発明は、乱丁の検出に用いる基準画像データと、乱丁検出の作動確認に用いる基準データとを同じものとして使用する請求項4に記載の乱丁検出装置、に係るものである。
請求項6に記載の発明は、ラインを、フィーダ上、もしくはギャザリングチェーン上で折丁を重ね合わせるまでの間にした請求項4又は5に記載の乱丁検出装置、に係るものである。
このように本発明によれば、一つのライン上で登録した折丁の基準データと、他のライン上で登録した折丁の基準データとを比較して乱丁の検出の作動確認をするので、人手により故意に混ぜて行う乱丁検出の作動確認を不要にし、手間を低減すると共に乱丁検出の動作確認の時間の短縮を図ることができる。又、人為的に乱丁を含んだ丁合(半製品)を発生させることもないので、丁合(半製品)の処分において環境への影響をなくし、しかも誤った折丁を元のラインに戻すという作業を不要にすることができる。更に、基準データの比較により乱丁検出の作動確認をするので、折丁の予備部数を考慮する必要がなく、乱丁検出の動作確認を十分に行うことができる。
本発明によれば、一つのライン上の基準データを他のライン上の基準データと比較して基準データが同じ場合には、一つのライン上の基準データの比較ポイントを変更し、基準データを相違させることにより、印刷面が異なる折丁で比較ポイントが全く同じ場合であっても、比較ポイントを変更して相違点を作成するので、乱丁等の検出の見逃しを好適に防止することができる。
本発明によれば、一つのライン上の基準データを、隣接する他のライン上の基準データと比較すると、隣り合ったライン上で乱丁検出の動作確認を重点的に行うので、一人の作業者が、誤って隣の折丁を混ぜてしまう場合であっても、乱丁等の検出の見逃しを特に好適に防止することができる。
本発明によれば、基準データと、他のライン上の基準データとの比較を、全てのライン上で行うと、乱丁検出の動作確認を全てのライン上で行うことができる。
請求項2,5に示す如く、乱丁の検出に用いる基準画像データと、乱丁検出の作動確認に用いる基準データとを同じものとして使用すると、乱丁の検出及び乱丁検出の動作確認を共通のデータにより行うので、部品点数を低減することができると共に情報処理を単純化することができる。
以上説明したように、本発明によれば、人手を介することなく乱丁等の検出の動作確認を為し得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態例を説明する。図1は本発明の実施の形態の乱丁検出方法及びその装置を示す概念図であり、図2は乱丁検出方法で乱丁検出の動作確認を為し得るフローの前半部分であり、図3は乱丁検出方法で乱丁検出の動作確認を為し得るフローの後半部分であり、図4は印刷面の異なる折丁であって一部が同じ場合に撮影手段の比較ポイントを変更する際の一例を示す概念図であり、図5は印刷面の異なる折丁であって一部が同じ場合に撮影手段の比較ポイントを変更する際の他の例を示す概念図であり、図中、図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
乱丁検出装置は、丁合機に取り付けられるよう、折丁1の印刷面を撮影し得るCCDカメラ等の撮影手段2と、撮影手段2に接続されて撮影手段2の情報を処理する乱丁検出用の制御部8と、全ての制御部8に接続されて相互パターンマッチングの情報を処理する乱丁検出の動作確認用の制御部(制御手段)9と、折丁1の撮影のタイミングを撮影手段2に伝える位置検出センサ(図示せず)と、全ての制御部3の情報を一つにまとめるよう接続される外部機器(図示せず)とを備えている。ここで、CCDカメラ等の撮影手段2は、印刷面の異なる折丁1に対応した複数のラインの所定位置、具体的には、フィーダの所定位置もしくはギャザリングチェーンで折丁1を重ね合わせるまでの所定位置に配置されている。
乱丁検出用の制御部8は、撮影手段2で撮影した折丁1の印刷面を信号に変換するA/Dコンバータ10と、A/Dコンバータ10からの信号を記録する基準画像用メモリ11及び被検査画像用メモリ12と、基準画像用メモリ11及び被検査画像用メモリ12の情報を処理するCPU13とを備えている。
一方、乱丁検出の動作確認用の制御部9は、乱丁検出用の制御部8から画像の基準データを記録する基準データ用メモリ14と、乱丁検出用の制御部8から基準モデル座標等の情報を記録する基準モデル座標用メモリー15と、基準データ及び基準モデル座標等の情報を所定のフローで処理するCPU16とを備えている。ここで、乱丁検出の動作確認用の制御部9は、処理した情報を外部機器へ適宜送信するようにしてもよい。
以下、本発明を実施する形態例の作用を説明する。
乱丁検出装置が適切に駆動し得るか否か乱丁検出の動作確認をする際には、図2のフローに示すごとく、最初に丁合機の所定位置に、印刷面の異なる折丁1をセットし(工程A)、乱丁検出用の制御部8及び乱丁検出の動作確認用の制御部9を作動可能な状態にするよう乱丁検出の動作確認の運転を準備をし(工程B)、丁合機を一回運転して(工程C)、折丁1を各フィーダで一部ずつ送り出し(工程D)、CCDカメラ等の撮影手段2により、基準の印刷面を備える折丁1(基準登録モード)を撮影し(工程E)、基準画像用メモリ11、基準データ用メモリ14等に、A/Dコンバータ10を介して基準データを登録する(工程F)。ここで、基準の印刷面を備える折丁1(基準登録モード)の撮影(工程E)及び基準データの登録(工程F)は、印刷面の異なる折丁1に対応したラインの全てで行っており、基準データの登録(工程F)は自動でもよいし、手動でもよい。又、撮影手段2から基準データを基準画像用メモリ11、基準データ用メモリ14等に送る際には、同時に、基準モデル座標等の情報を基準モデル座標用メモリー15に送ることが好ましい。
基準データを登録した後には、乱丁検出の動作確認用の制御部9のCPU16で、一つのライン上の基準データ(図1ではNO1)を、隣接する他のライン上の基準データ(図1ではNO2)とを比較(相互パターンマッチング)し(工程G)、両者の基準データが相違するか一致するかを判定している(工程H)。ここで、両者の基準データが相違する場合(図2では工程Hの判定Y)には、乱丁検出の動作確認が為し得る適切モードとして、全てのラインで比較を完了したか否かの次の段階(工程I)へ移行し、両者の基準データが一致する場合(図2では工程Hの判定N)には、乱丁検出の動作確認ができない不適切モードとして記録し(工程J)、全てのラインで比較を完了したか否かの次の段階(工程I)へ移行する。
全てのラインで比較を完了したか否かの次の段階(工程I)へ移行した後には、全てのラインで比較を完了(図2では工程Iの判定N)していないことにより、比較する2つの基準データを隣へシフトし(工程K)、更に、先の比較段階(工程G)へ戻すことにより、次の一つのライン上の基準データ(図1ではNO2)と、隣接する他のライン上の基準データ(図1ではNO3)とを比較(相互パターンマッチング)する。このように、比較段階(工程G、工程H、工程J)、全てラインの完了の確認(工程I)、基準データのシフト段階(工程K)を繰り返すループ処理により、基準データと、他のライン上の基準データとの比較を、全てのライン上で行っており、全てのラインで比較を完了した後(図2では工程Iの判定Y)には、乱丁検出の動作確認ができない不適切モードをチェックする段階(工程L)へ移行する(フローは図2から図3へ続き、図2及び図3の接点はαで示されている)。
乱丁検出の動作確認ができない不適切モードをチェックする段階(工程L)へ移行した後には、先の段階(工程J)で不適切モードが登録されたか否かを判断し(工程M)、不適切モードがない場合(図3では工程Mの判定N)には、乱丁検出の動作確認が終了したとして乱丁検出の運転を開始し(工程Q)、最終的に丁合機を駆動する(工程R)。一方、不適切モードがある場合(図3では工程Mの判定Y)には、一つのライン上の基準データの比較ポイントを変更して基準データを相違させるよう、撮影手段2の範囲中の比較対象モデルの変更により対処できるか否かを判定し(工程N)、比較対象モデルの変更で対処できる場合には(図3では工程Nの判定Y)、比較対象モデルの変更により基準データの比較ポイントを変えて基準データを相違させており(工程O)、比較対象モデルの変更で対処できない場合には(図3では工程Nの判定N)、撮影手段2の撮影位置の変更により基準データの比較ポイントを変えて基準データを相違させている(工程P)。そして基準データの比較ポイントを変えて基準データを相違させた後には、夫々、乱丁検出の動作確認が終了したとして乱丁検出の運転を開始し(工程Q)、最終的に丁合機を駆動している(工程R)。
ここで、基準データの比較ポイントを変えて基準データを相違させるよう比較対象モデルの変更を具体的に説明すると、図4に示す如く、CCD等の撮影手段2は、折丁1の印刷面の所定範囲17を撮影しており、撮影部分の所定範囲17では、乱丁検出用の制御部8等により更に小さな範囲(図4ではa〜e、a’〜e’で示す)を決定しており、その一つを比較対象モデルにしている。通常、比較段階(工程G、工程H)は、任意の比較対象モデルの比較(図4では例えばaとa’)により処理を行っており、不適切モードの存在(印刷面が異なる折丁1であって比較対象モデルが同じ状態、図4ではNO1のa、c〜eと、NO2のa’、c’〜e’とが同じ)に伴って比較対象モデルの変更する場合(工程O)には、乱丁検出用の制御部8等により比較の両者で比較対象モデルを上下方向もしくは左右方向へ順に移動させることにより(例えば図4のNO1ではa→b→c→eの順に移動させ、同様にNO2では、NO1に対応するようa’→b’→c’→e’の順に移動させる)、いずれかの位置で比較対象モデルを相違させている(図4ではbとb’の位置)。ここで、比較対象モデルの変更する処理は、撮影した画像をディスプレイ等で見ることにより手動で行ってもよいし、所定のプログラムに伴って自動で行ってもよい。
又、基準データの比較ポイントを変えて基準データを相違させるよう撮影手段2の撮影位置の変更を具体的に説明すると、CCD等の撮影手段2は、通常、折丁1の印刷面の所定範囲を撮影しており、図5に示す如く、撮影部分の所定範囲17における文字等の図柄が同じ場合には、比較対処モデルの変更で対処できないため(図3では工程Nの判定N)、撮影手段2自体の撮影位置を変更している(例えば図5のNO1では17から17aへ、NO2では17から17a’へ変更している。)。ここで、撮影手段2の撮影位置の変更する処理は、手動で行ってもよいし、自動で行ってもよい。
一方、乱丁検出の動作確認が終了して乱丁検出の運転を開始する際には(工程Q)、検出の作動確認に用いる基準データを、乱丁の検出に用いる基準画像データとして使用し、丁合機の稼働に伴って検査対象の印刷面を備えた折丁1が所定位置に到達した時点で撮影手段2により撮影し、A/Dコンバータ10を介して被検査画像データを被検査画像用メモリ12に記録し、続いて、CPU13により、基準データ及び被検査画像データを比較し、両者が一致した場合には乱丁及び落丁のトラブルがないと判断し、両者が一致しない場合には乱丁及び落丁のトラブルがあると判断して判定結果を外部機器へ適宜送信しており、これによって、乱丁検出装置は、全てのフィーダ上で別々に乱丁及び落丁のトラブルの有無を検出している。
このように本発明の実施の形態例によれば、一つのライン上で登録した折丁1の基準データと、他のライン上で登録した折丁1の基準データとを比較して乱丁の検出の作動確認をするので、人手により故意に混ぜて行う乱丁検出の作動確認を不要にし、手間を低減すると共に乱丁検出の動作確認の時間の短縮を図ることができる。又、人為的に乱丁を含んだ丁合(半製品)を発生させることもないので、丁合(半製品)の処分において環境への影響をなくし、しかも誤った折丁1を元のラインに戻すという作業を不要にすることができる。更に、基準データの比較により乱丁検出の作動確認をするので、折丁1の予備部数を考慮する必要がなく、乱丁検出の動作確認を十分に行うことができる。
一つのライン上の基準データを他のライン上の基準データと比較して基準データが同じ場合には、一つのライン上の基準データの比較ポイントを変更し、基準データを相違させることにより、印刷面が異なる折丁1で比較ポイントが全く同じ場合であっても、比較ポイントを変更して相違点を作成するので、乱丁等の検出を見逃してしまうことを好適に防止することができる。
一つのライン上の基準データを、隣接する他のライン上の基準データと比較すると、隣り合ったライン上で乱丁検出の動作確認を重点的に行うので、一人の作業者が、誤って隣の折丁1を混ぜてしまう場合であっても、乱丁等の検出を見逃してしまうことを特に好適に防止することができる。
基準データと、他のライン上の基準データとの比較を、全てのライン上で行うと、乱丁検出の動作確認を全てのライン上で行うことができる。
乱丁の検出に用いる基準画像データと、乱丁検出の作動確認に用いる基準データとを同じものとして使用すると、乱丁の検出及び乱丁検出の動作確認を共通のデータにより行うので、部品点数を低減することができると共に情報処理を単純化することができる。
なお、本発明の乱丁検出方法及びその装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、乱丁は折丁に不備があるもの全てを含む意味であり、又、乱丁検出の動作確認は、基準データを他のルートの基準データと比較し得るものならば、他の工程で行うものでもよいこと、撮影手段は種類や個数が一つに限定されるものではないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施の形態の乱丁検出方法及びその装置を示す概念図である。 乱丁検出方法で乱丁検出の動作確認を為し得るフローの前半部分である。 乱丁検出方法で乱丁検出の動作確認を為し得るフローの後半部分である。 印刷面の異なる折丁であって一部が同じ場合に撮影手段の比較ポイントを変更する際の一例を示す概念図ある。 印刷面の異なる折丁であって一部が同じ場合に撮影手段の比較ポイントを変更する際の他の例を示す概念図ある。 従来の乱丁検出装置を示す概念図を示す。
符号の説明
1 折丁
2 撮影手段
乱丁検出用の制御部
9 乱丁検出の動作確認用の制御部(制御手段)
11 基準画像用メモリ
12 被検査画像用メモリ
13 制御部のCPU
14 基準データ用メモリ
15 基準モデル座標用メモリ
16 制御手段のCPU

Claims (6)

  1. 製本で折丁をページ順に重ね合わせるよう、印刷面の異なる折丁に対応した複数のラインを備えると共に、夫々のライン上で、予め登録した基準画像データと、折丁より取得された被検査画像データとを比較して乱丁の検出を行う丁合手段に使用され、
    夫々のライン上で折丁を撮影する撮影手段と、夫々の撮影手段に接続されて撮影手段の情報を処理する乱丁検出用の制御部と、全ての制御部に接続される動作確認用の制御手段とを備え、
    乱丁検出用の制御部は、撮影手段で撮影した折丁の印刷面の信号を記録する基準画像用メモリ及び被検査画像用メモリと、基準画像用メモリ及び被検査画像用メモリの情報を処理する制御部のCPUとを備え、
    動作確認用の制御手段は、乱丁検出用の制御部から画像の基準データを記録する基準データ用メモリと、乱丁検出用の制御部から基準モデル座標の情報を記録する基準モデル座標用メモリと、基準データ及び基準モデル座標の情報を処理する制御手段のCPUとを備える乱丁検出方法であって、
    撮影手段により撮影した折丁の基準データを乱丁検出用の制御部から基準データ用メモリに登録し、制御手段のCPUによって一つのライン上の基準データと、隣接する他のライン上の基準データとを、撮影手段の撮影範囲の一部である比較対象モデルで比較して両者の基準データが一致するかを判定し、両者の基準データが相違する場合には適切モードとし、両者の基準データが一致する場合には不適切モードとし、更に基準データと、他のライン上の基準データとの比較を、全てのライン上で行い、
    不適切モードがない場合には、乱丁検出の動作確認が終了したとして乱丁検出の運転を開始し、
    不適切モードがある場合には、一つのライン上の基準データに対し、撮影手段の撮影範囲の一部である比較対象モデルを撮影範囲内で変更して、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違するようにし、比較対象モデルの変更により、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違しない場合には、撮影手段の撮影位置を変更して、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違するようにし、
    乱丁の検出の作動確認をすることを特徴とする乱丁検出方法。
  2. 乱丁の検出に用いる基準画像データと、乱丁検出の作動確認に用いる基準データとを同じものとして使用する請求項1に記載の乱丁検出方法。
  3. ラインを、フィーダ上、もしくはギャザリングチェーン上で折丁を重ね合わせるまでの間にした請求項1又は2に記載の乱丁検出方法。
  4. 製本で折丁をページ順に重ね合わせるよう、印刷面の異なる折丁に対応した複数のラインを備えると共に、夫々のライン上で、予め登録した基準画像データと、折丁より取得された被検査画像データとを比較して乱丁の検出を行う乱丁検出装置であって、
    夫々のライン上で折丁を撮影する撮影手段と、夫々の撮影手段に接続されて撮影手段の情報を処理する乱丁検出用の制御部と、全ての制御部に接続される動作確認用の制御手段とを備え、
    乱丁検出用の制御部は、撮影手段で撮影した折丁の印刷面の信号を記録する基準画像用メモリ及び被検査画像用メモリと、基準画像用メモリ及び被検査画像用メモリの情報を処理する制御部のCPUとを備え、
    動作確認用の制御手段は、乱丁検出用の制御部から画像の基準データを記録する基準データ用メモリと、乱丁検出用の制御部から基準モデル座標の情報を記録する基準モデル座標用メモリと、基準データ及び基準モデル座標の情報を処理する制御手段のCPUとを備え、
    動作確認用の制御手段は、撮影手段により撮影した折丁の基準データを乱丁検出用の制御部から基準データ用メモリに登録し、制御手段のCPUによって一つのライン上の基準データと、隣接する他のライン上の基準データとを、撮影手段の撮影範囲の一部である比較対象モデルで比較して両者の基準データが一致するかを判定し、両者の基準データが相違する場合には適切モードとし、両者の基準データが一致する場合には不適切モードとし、更に基準データと、他のライン上の基準データとの比較を、全てのライン上で行い、
    不適切モードがない場合には、乱丁検出の動作確認が終了したとして乱丁検出の運転を開始し、
    不適切モードがある場合には、一つのライン上の基準データに対し、撮影手段の撮影範囲の一部である比較対象モデルを撮影範囲内で変更して、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違するようにし、比較対象モデルの変更により、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違しない場合には、撮影手段の撮影位置を変更して、一つのライン上の基準データと、他のライン上の基準データとが相違するようにし、
    乱丁の検出の作動確認を為し得るよう構成されたことを特徴とする乱丁検出装置。
  5. 乱丁の検出に用いる基準画像データと、乱丁検出の作動確認に用いる基準データとを同じものとして使用する請求項4に記載の乱丁検出装置。
  6. ラインを、フィーダ上、もしくはギャザリングチェーン上で折丁を重ね合わせるまでの間にした請求項4又は5に記載の乱丁検出装置。
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