JPH1148365A - トレッド部材の製造方法及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

トレッド部材の製造方法及び空気入りタイヤの製造方法

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JPH1148365A
JPH1148365A JP9209167A JP20916797A JPH1148365A JP H1148365 A JPH1148365 A JP H1148365A JP 9209167 A JP9209167 A JP 9209167A JP 20916797 A JP20916797 A JP 20916797A JP H1148365 A JPH1148365 A JP H1148365A
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tread
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裕二 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 性質の異なる層の積層構造とされたトレッド
に用いるトレッド部材を効率的に製造すること。 【解決手段】 トレッド製造装置23から第1の帯状シ
ート部材24と第2の帯状シート部材26と引き出して
挟持ローラ38の間を通過させ、両者を貼り合わせて帯
状積層シート部材46とする。この帯状積層シート部材
46を生タイヤケース42の外周面に巻き付け、矢印R
方向に向かって生タイヤケース42の外周面に積層して
ゆく。これによって、一定厚さの厚肉のトレッド部材4
8が生タイヤケース42の外周面に形成される。その
後、トレッド部材48を加硫することにより耐摩耗性の
低いゴム層と耐摩耗性の高いゴム層とがタイヤ幅方向に
交互に積層されたキャップ部が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトレッド部材の製造
方法及び空気入りタイヤの製造方法に係り、空気入りタ
イヤに用いるトレッド部材の製造方法及び空気入りタイ
ヤを製造する空気入りタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、氷上及び雪上の性能を高めたタイ
ヤとしてスタッドレスタイヤが使用されている。
【0003】この種のスタッドレスタイヤのトレッドに
は、雪上性能を高めるために複数のブロックからなるブ
ロックパターンが形成されている。
【0004】氷上性能を高めるために、この種のスタッ
ドレスタイヤのトレッドには、氷路面との摩擦力を得る
ために通常のタイヤと比較して柔軟なゴム材を使用して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】氷上性能をより高める
ために、トレッドのゴム材をより柔らかくすることも考
えられるが、ブロック剛性の低下、耐摩耗性の低下等の
問題が生じるので限度がある。また、サイプを多用する
ことも考えられるが、偏摩耗やブロック剛性の低下につ
ながるため、サイプの多用にも限界がある。
【0006】他方、トレッド表面に比較的浅い細溝を多
数形成した空気入りタイヤが提案されているが、摩耗に
よりこの細溝は消滅するため、細溝によるウエット性能
及び氷上性能の向上は走行の初期段階にしか得られな
い。
【0007】そこで、トレッドを性質の異なる層の積層
構造、例えば、耐摩耗性の異なるゴム層をタイヤ幅方向
に沿って積層した構造、またはゴム層と不織布をタイヤ
幅方向に沿って積層した構造とすると、走行によって、
耐摩耗性の低いゴム層を耐摩耗性の高いゴム層よりも低
く、または不織布の層をゴム層よも低くして、トレッド
表面に浅い細溝を形成、維持してウエット性能及び氷上
性能を向上させることが考えられる。
【0008】しかし、性質の異なる層の積層構造とされ
たトレッドを形成するために、性質の異なる層を1層づ
つ積層することが考えられるが、極めて効率的でなく、
製造コストが高く付く問題がある。また、空気入りタイ
ヤのコストも当然高くなる問題がある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、性質の異なる
層の積層構造とされたトレッドに用いるトレッド部材を
効率的に製造することのできるトレッド部材の製造方法
及び空気入りタイヤの製造方法を提供することが目的で
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のトレッ
ド部材の製造方法は、互いに性質の異なる複数種類の帯
状シート部材をドラム外周面で互いに貼り合わせながら
ドラム外周面に巻き付けてドラム軸方向に積層し、これ
によって互いに性質の異なる複数種類の帯状シート部材
の積層構造とされた厚肉のトレッド部材を形成するこ
と、を特徴としている。
【0011】次に、請求項1に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。請求項1に記載のトレッド部
材の製造方法では、互いに性質の異なる複数種類の帯状
シート部材をドラム外周面で互いに貼り合わせながらド
ラム外周面に巻き付けてドラム軸方向に積層する。これ
によって互いに性質の異なる複数種類の帯状シート部材
の積層構造とされた厚肉のトレッド部材を効率的に製造
することができる。
【0012】請求項2に記載のトレッド部材の製造方法
は、互いに性質の異なる複数種類の帯状シート部材を互
いに重ね合わせて帯状積層シート部材を形成し、前記帯
状積層シート部材をドラム外周面に巻き付けながらドラ
ム軸方向に積層し、これによって互いに性質の異なる複
数種類の帯状シート部材の積層構造とされた厚肉のトレ
ッド部材を形成すること、を特徴としている。
【0013】次に、請求項2に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。請求項2に記載のトレッド部
材の製造方法では、先ず、互いに性質の異なる複数種類
の帯状シート部材を互いに重ね合わせて帯状積層シート
部材を形成する。次に、帯状積層シート部材をドラム外
周面に巻き付けながらドラム軸方向に積層する。これに
よって互いに性質の異なる複数種類の帯状シート部材の
積層構造とされた厚肉のトレッド部材を効率的に製造す
ることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のトレッド部材の製造方法において、前
記ドラム外周面に半径方向外側に突出する外周方向に沿
って延びる環状ガイドを設け、前記帯状シート部材の巻
き始め端を前記環状ガイドの側面に貼り付けてから積層
すること、を特徴としている。
【0015】次に、請求項3に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。請求項3に記載のトレッド部
材の製造方法では、帯状シート部材の巻き始め端を環状
ガイドの側面に貼り付けてから積層する。このため、柔
軟な帯状シート部材であっても巻き始めから整然と積層
することが可能となる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のトレッド部材の製造方法において、前記環状ガイドの
側面を前記ドラムの半径方向に対して傾斜させ、前記帯
状シート部材を傾斜した前記側面と平行に積層するこ
と、を特徴としている。
【0017】次に、請求項4に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。請求項4に記載のトレッド部
材の製造方法では、帯状シート部材を、環状ガイドの傾
斜した側面と平行に積層する。このため、帯状シート部
材を垂直(帯状シート部材の幅方向がドラム半径方向)
にして積層して得られたトレッド部材よりも薄いトレッ
ド部材、即ち、帯状シート部材の幅寸法よりも小さな厚
さ寸法とされたトレッド部材を得ることができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のトレッド部材の製造方法において、前
記複数種類の帯状シート部材をドラム外周面の所定位置
にて少なくとも1周以上巻回してガイド部を形成し、そ
の後、前記ガイド部の側面から前記複数種類の帯状シー
ト部材をドラム軸方向に積層すること、を特徴としてい
る。
【0019】次に、請求項5に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。請求項5に記載のトレッド部
材の製造方法では、複数種類の帯状シート部材をドラム
外周面の所定位置にて少なくとも1周以上巻回し、ある
高さ(例えば、トレッドゲージと同じ寸法)のガイド部
を形成する。その後、ガイド部の側面から複数種類の帯
状シート部材をドラム軸方向に積層する。このため、柔
軟な帯状シート部材であっても整然と積層することが可
能となる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のトレッド部材の製造方法において、巻
き始めはドラム径方向に積層し、その後、積層方向を除
々にドラム軸方向に変更すること、を特徴としている。
【0021】次に、請求項6に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。請求項6に記載のトレッド部
材の製造方法では、巻き始めはドラム径方向に積層し、
その後、積層方向を除々にドラム軸方向に変更すること
によりトレッド部材が形成される。このため、柔軟な帯
状シート部材であっても整然と積層することが可能とな
る。
【0022】請求項7に記載の空気入りタイヤの製造方
法は、互いに性質の異なる複数種類の帯状シート部材を
生タイヤケース外周面で互いに貼り合わせながら生タイ
ヤケース外周面に巻き付けて生タイヤケース軸方向に積
層し、これによって互いに性質の異なる複数種類の帯状
シート部材の積層構造とされた厚肉の生トレッド部材を
形成し、その後、生トレッド部材の形成された生タイヤ
ケースをモールドで加硫することによって空気入りタイ
ヤを製造すること、を特徴としている。
【0023】次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの
製造方法の作用を説明する。請求項7に記載の空気入り
タイヤの製造方法では、互いに性質の異なる複数種類の
帯状シート部材を生タイヤケース外周面で互いに貼り合
わせながら生タイヤケース外周面に巻き付けて生タイヤ
ケース軸方向に積層する。これによって互いに性質の異
なる複数種類の帯状シート部材の積層構造とされた厚肉
のトレッド部材を効率的に形成することができる。その
後、生トレッド部材の形成された生タイヤケースをモー
ルドで加硫することによって空気入りタイヤが得られ
る。
【0024】請求項8に記載の空気入りタイヤの製造方
法は、互いに性質の異なる複数種類の帯状シート部材を
互いに重ね合わせて帯状積層シート部材を形成し、前記
帯状積層シート部材を生タイヤケース外周面に巻き付け
ながら生タイヤケース軸方向に積層し、これによって互
いに性質の異なる複数種類の帯状シート部材の積層構造
とされた厚肉の生トレッド部材を形成し、その後、生ト
レッド部材の形成された生タイヤケースをモールドで加
硫することによって空気入りタイヤを製造すること、を
特徴としている。
【0025】次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの
製造方法の作用を説明する。請求項8に記載の空気入り
タイヤの製造方法では、先ず、互いに性質の異なる複数
種類の帯状シート部材を互いに重ね合わせて帯状積層シ
ート部材を形成する。次に、帯状積層シート部材を生タ
イヤケース外周面に巻き付けながら生タイヤケース軸方
向に積層する。これによって互いに性質の異なる複数種
類の帯状シート部材の積層構造とされた厚肉のトレッド
部材を効率的に形成することができる。その後、生トレ
ッド部材の形成された生タイヤケースをモールドで加硫
することによって空気入りタイヤが得られる。
【0026】請求項9に記載の発明は、請求項7または
請求項8に記載の空気入りタイヤの製造方法において、
前記生タイヤケース外周面に半径方向外側に突出する外
周方向に沿って延びる未加硫ゴム部材からなる環状ガイ
ドを設け、前記帯状シート部材の巻き始め端を前記環状
ガイドの側面に貼り付けてから積層すること、を特徴と
している。
【0027】次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの
製造方法の作用を説明する。請求項9に記載の空気入り
タイヤの製造方法では、帯状シート部材の巻き始め端を
環状ガイドの側面に貼り付けてから積層する。このた
め、柔軟な帯状シート部材であっても巻き始めから整然
と積層することが可能となる。また、環状ガイドは未加
硫ゴム部材からなっているので、加硫を行うことによっ
てトレッドゴムの一部となる。
【0028】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の空気入りタイヤの製造方法において、前記環状ガイ
ドの側面を前記生タイヤケースの半径方向に対して傾斜
させ、前記帯状シート部材を傾斜した前記側面と平行に
積層すること、を特徴としている。
【0029】次に、請求項10に記載の空気入りタイヤ
の製造方法の作用を説明する。請求項10に記載の空気
入りタイヤの製造方法では、帯状シート部材を、環状ガ
イドの傾斜した側面と平行に積層する。このため、帯状
シート部材を垂直(帯状シート部材の幅方向が空気入り
タイヤ半径方向)にして積層して得られたトレッド部材
よりも薄いトレッド部材、即ち、帯状シート部材の幅寸
法よりも小さな厚さ寸法とされたトレッド部材を形成す
ることができ、薄いトレッドを形成することができる。
【0030】請求項11に記載の発明は、請求項7また
は請求項8に記載の空気入りタイヤの製造方法におい
て、前記複数種類の帯状シート部材を生タイヤケース外
周面の所定位置にて少なくとも1周以上巻回してガイド
部を形成し、その後、前記ガイド部の側面から前記複数
種類の帯状シート部材を生タイヤケース軸方向に積層す
ること、を特徴としている。
【0031】次に、請求項11に記載の空気入りタイヤ
の製造方法の作用を説明する。請求項11に記載の空気
入りタイヤの製造方法では、複数種類の帯状シート部材
を生タイヤケース外周面の所定位置にて少なくとも1周
以上巻回し、ある高さ(例えば、トレッドゲージと同じ
寸法)のガイド部を形成する。その後、ガイド部の側面
から複数種類の帯状シート部材を生タイヤケース軸方向
に積層する。このため、柔軟な帯状シート部材であって
も整然と積層することが可能となる。
【0032】請求項12に記載の発明は、請求項7また
は請求項8に記載の空気入りタイヤの製造方法におい
て、巻き始めは生タイヤケース径方向に積層し、その
後、積層方向を除々に生タイヤケース軸方向に変更する
こと、を特徴としている。
【0033】次に、請求項12に記載の空気入りタイヤ
の製造方法の作用を説明する。請求項12に記載の空気
入りタイヤの製造方法では、巻き始めは生タイヤケース
径方向に積層し、その後、積層方向を除々に生タイヤケ
ース軸方向に変更することにより生タイヤケースにトレ
ッド部材が形成される。このため、柔軟な帯状シート部
材であっても整然と積層することが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]本発明の第1の実施形態を図1乃至
図5にしたがって説明する。
【0035】本実施形態の空気入りタイヤ10は、一対
のビードコア間にトロイド状をなして跨がるカーカスの
クラウン部外周に補強層としてのベルトとトレッドとを
順次配置したラジアル構造の空気入りタイヤである。な
お、トレッド以外の内部構造は、一般のラジアルタイヤ
の構造と変わりないので説明は省略する。
【0036】図1に示すように、トレッド12には、複
数本の周方向溝14及びこの周方向溝14と交差する複
数本の横溝16とによって複数のブロック18が形成さ
れている。
【0037】トレッド12は、直接路面に接地する上層
のキャップ部12Aと、このキャップ部12Aのタイヤ
内方に隣接して配置される下層のベース部12Bとから
構成されており、いわゆるキャップ・ベース構造とされ
ている。
【0038】図2に示すように、キャップ部12Aは、
耐摩耗性の低いゴム層20と耐摩耗性の高いゴム層22
とがタイヤ幅方向(矢印W方向)に交互に積層されてい
る。
【0039】次に、図3にしたがってトレッド製造装置
23を説明する。図3に示すように、トレッド製造装置
23は、加硫することにより高耐摩耗性ゴムとなる第1
の未加硫ゴム組成物からなる第1の帯状シート部材24
をロール状に巻いた軸25と、加硫することにより高耐
摩耗性ゴムよりも耐摩耗性の低い低耐摩耗性ゴムとなる
第2の未加硫ゴム組成物からなる第2の帯状シート部材
26をロール状に巻いた軸27とを備えたベース28を
備えている。
【0040】ベース28は、平行に配置された一対のガ
イドシャフト30にスライド自在に支持されている。ベ
ース28には、モータ32で回転する送りねじ34が螺
合しており、送りねじ34を回転させることによりベー
ス28を移動することができる。
【0041】ベース28の側面からは、矢印A方向側に
支持板36が突出しており、この支持板36には、第1
の帯状シート部材24と第2の帯状シート部材26とを
貼り合わせる一対の挟持ローラ38が回転自在に配設さ
れている。
【0042】トレッド製造装置23の矢印A方向側に
は、タイヤ成形ドラム40が配置されている。
【0043】次に、後にキャップ部12Aとなるトレッ
ド部材の製造手順を説明する。先ず、タイヤ成形ドラム
40に形成された生タイヤケース42の外周面の所定位
置(後にタイヤのショルダー部となる付近)に、図3及
び図4に示すように、生タイヤケース42の外周面に断
面三角形状の未加硫ゴム部材を巻き付け、外周面に対し
て90度とされた側面44Aを有した環状ガイド44を
形成しておく。
【0044】次に、トレッド製造装置23の軸25及び
軸27から第1の帯状シート部材24と第2の帯状シー
ト部材26と引き出して挟持ローラ38の間を通過さ
せ、両者を貼り合わせて帯状積層シート部材46とす
る。
【0045】次に、タイヤ成形ドラム40を矢印B方向
に回転させ、帯状積層シート部材46の先端を環状ガイ
ド44の側面44Aにローラ等を用いて押しつけながら
生タイヤケース42の外周面に1周巻き付け、以後、ト
レッド製造装置23のベース28を矢印R方向に移動さ
せながら帯状積層シート部材46を矢印R方向に向かっ
て生タイヤケース42の外周面に積層してゆく。これに
よって、一定厚さの厚肉のトレッド部材48が生タイヤ
ケース42の外周面に整然と形成される。
【0046】その後、トレッド部材48の形成された生
タイヤケース42を、従来通りモールドに装填して加硫
することにより空気入りタイヤが形成される。
【0047】これにより、加硫された空気入りタイヤの
トレッド12に、図2に示すような耐摩耗性の低いゴム
層20と耐摩耗性の高いゴム層22とがタイヤ幅方向に
交互に積層されたキャップ部12Aが得られる。
【0048】走行によりトレッド12の表面が摩耗する
と、耐摩耗性の低いゴム層20が耐摩耗性の高いゴム層
22よりも摩耗が進展するので、図5に示すように、耐
摩耗性の高いゴム層22部分に比較して耐摩耗性の低い
ゴム層20部分が低くなり、トレッド12表面に比較的
深さが浅く細い溝58が多数出現する。このようにして
出現する溝58はタイヤ周方向に沿って延びた形状とな
り、複数出現した溝58により排水性が得られ、ウエッ
ト性能及び氷上性能が向上する。
【0049】なお、摩耗初期のみならず、摩耗が進行し
てもこの状態を維持することが可能であるため、ウエッ
ト性能及び氷上性能の向上を継続的に図ることができ
る。
【0050】また、横方向の摩擦係数が向上するため、
コーナリング時の横滑り効果も得られる。 [第2の実施形態]本発明の第2の実施形態を図6にし
たがって説明する。
【0051】前記第1の実施形態では、帯状積層シート
部材46を生タイヤケース42の外周面に対して立てた
状態(帯状積層シート部材46の幅方向を生タイヤケー
ス42の半径方向と平行にした状態)で積層したが、図
6に示すように、生タイヤケース42の外周面に傾斜し
た側面60Aを有する環状ガイド60を設け、この傾斜
した側面60Aに帯状積層シート部材46を押しつけな
がら生タイヤケース42の外周面に積層しても良い。こ
れによって、同じ幅の帯状積層シート部材46を用いて
も、立てた状態で積層するよりも薄いトレッド部材48
を形成することができる。
【0052】なお、図7に示すように、環状ガイド60
の両方の側面60Aから各々生タイヤケース42の外周
面両端部に向けて帯状積層シート部材46を積層しても
良い。 [第3の実施形態]本発明の第3の実施形態を図8にし
たがって説明する。
【0053】前記第1及び第2の実施形態では、帯状積
層シート部材46を生タイヤケース42の外周面に直接
巻き付けることによってトレッド部材48を形成した
が、本実施形態では、帯状積層シート部材46を金属ド
ラム等の円筒部材の外周面に巻き付けてトレッド部材4
8を形成する。
【0054】その後、トレッド部材48の一部に切り込
みを入れてトレッド部材48を金属ドラム等から剥が
し、図8に示すように生タイヤケース42の外周面に巻
き付ける。
【0055】なお、前記実施形態では、軸25に第1の
帯状シート部材24をセットし、軸27に第2の帯状シ
ート部材26をセットし、第1の帯状シート部材24と
第2の帯状シート部材26とを一枚ずつ貼り合わせて帯
状積層シート部材46を形成し、これを生タイヤケース
42または金属ドラムの外周面に巻き付けたが、帯状積
層シート部材46を軸25及び軸27にセットし、図9
に示すように、2枚の帯状積層シート部材46を貼り合
わせながら生タイヤケース42または金属ドラムの外周
にトレッド部材48を形成しても良い。これにより、ト
レッド部材48の生産性が向上する。なお、帯状積層シ
ート部材46をセットする軸の数を更に増やせば、さら
にトレッド部材48の生産性を向上することができる。
【0056】また、前記実施形態では、第1の帯状シー
ト部材24と第2の帯状シート部材26とを貼り合わせ
て帯状積層シート部材46を形成し、この帯状積層シー
ト部材46を生タイヤケース42または金属ドラムの外
周面に巻き付けてトレッド部材48を形成したが、第1
の帯状シート部材24と第2の帯状シート部材26とを
生タイヤケース42または金属ドラムの外周面に巻き付
ける際に貼り合わすようにしても良い。
【0057】なお、加硫することによって通常の発泡し
ていないゴムとなる第1の未加硫ゴム組成物からなる第
1の帯状シート部材24と、加硫することにより発泡ゴ
ムとなる第2の未加硫ゴム組成物からなる第2の帯状シ
ート部材26と、を用いてトレッド部材48を形成して
も良い。この第2の未加硫ゴム組成物は、通常のゴム組
成物の他に周知のように発泡剤(及び発泡助剤)が含ま
れており、加硫を行うと、ゴム中にガスが発生して無数
の独立気泡を有した発泡ゴムとなる。このトレッド部材
48が加硫されると、通常の発泡していないゴムからな
るゴム層と、発泡ゴムからなる発泡ゴム層とが交互に積
層された構造のトレッド部材48が得られる。発泡ゴム
は、発泡していないゴムと比較して耐摩耗性が低いた
め、走行によりトレッドが摩耗すると、発泡ゴム層が発
泡していないゴム層よりも低くなり、溝が形成される。
【0058】また、上記実施形態では、加硫することに
より高耐摩耗性ゴムとなる第1の未加硫ゴム組成物から
なる第1の帯状シート部材24と、加硫することにより
高耐摩耗性ゴムよりも耐摩耗性の低い低耐摩耗性ゴムと
なる第2の未加硫ゴム組成物からなる第2の帯状シート
部材26とを貼り合わせた積層シート部材46を用いて
トレッド部材48を形成したが、本発明はこれに限ら
ず、ゴム以外の材料からなり耐摩耗性の高いゴム層22
よりも耐摩耗性の低い第3の帯状シート部材と、第1の
帯状シート部材24とを互いに張り合わせた積層シート
部材46を用いてトレッド部材48形成しても良い。
【0059】また、積層シート部材46は、場合によっ
ては耐摩耗性の異なる層を3層以上積層したものでも良
い。
【0060】さらに、未加硫ゴム組成物からなる未加硫
ゴム帯状シート部材と、この未加硫ゴム組成物を加硫し
て得られた加硫済みゴム組成物よりも強度の低い低強度
帯状シート部材と、を用いてトレッド部材48を形成し
ても良い。このトレッド部材48からなるトレッドを備
えた空気入りタイヤを走行させると(または、表面を適
度に荒らした回転ドラムに押し当てて回転させても良
い。)、トレッドが繰り返し変形する。トレッドが繰り
返し変形すると、低強度帯状シート部材からなる層が破
壊されて踏面側から剥離し、低強度帯状シート部材から
なる層がゴム層よりも低くなり、溝が形成される。
【0061】ゴム層のゴムよりも強度の低い低強度帯状
シート部材としては、例えば、不織布が好ましい。
【0062】不織布は、引張、圧縮、剪断等に対して異
方性が小さいことが好ましい。不織布を構成するフィラ
メント繊維の材質としては、綿、レーヨン、セルロース
などの天然高分子繊維、脂肪族ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリビニルアルコール、ポリイミド、芳香族ポリア
ミドなどの合成高分子繊維、及びカーボン繊維、ガラス
繊維、スチールワイヤのうちから選択した一種又は複数
種の繊維を混合することが出来るが他の材質の繊維であ
っても良い。
【0063】不織布に適用する繊維の直径又は最大径
は、0.1〜100μmの範囲が好ましく、断面形状は
円状のもの、又は円と異なる断面形状のもの、中空部を
有するものを用いることが出来る。さらに、異なる材質
を内層と外層に配置した芯鞘構造、或いは米字形、花弁
形、層状形等の複合繊維も用いることができる。
【0064】また、不織布に使用する繊維の長さは、8
mm以上が好ましい。トレッドが不織布の層を有する場
合、ゴム層と不織布の層とが交互に積層されている部分
の不織布の層の厚さは、0.05mm〜2.0mmが好まし
い。したがって、積層シート部材に用いる不織布の厚さ
は0.025〜1.0mmの範囲が好ましく(不織布の厚
さは20g/cm2 の加圧下で測定した)、目付(1m
2 当たりの重量)は、5〜150gの範囲にあるのが好
ましい。
【0065】また、繊維自身は、内層、外層を異なる素
材とする2層構造の繊維も不織布の材料として使用する
ことができる。
【0066】不織布の製法としては、カーディング法、
抄紙法、エアレイ法、メルトブロー、スパンボンド法な
どがあり、これらの製法によってウェブを作製する。メ
ルトブロー、スパンボンド法以外のウェブでの繊維の結
合方法として、熱融着、バインダによる方法、水流また
は針の力で繊維を交絡させる水流絡合法、ニードルパン
チ法を好適に利用することができる。とりわけ、水流ま
たは針で繊維を交絡させる水流絡合法、ニードルパンチ
法およびメルトブロー、スパンボンド法により得られた
不織布が好適である。
【0067】低強度帯状シート部材は不織布以外であっ
ても良く、具体例としては、紙(ボール紙等も含む)、
等を上げることができるが、これら以外であっても良
い。
【0068】また、未加硫ゴム組成物からなる未加硫ゴ
ム帯状シート部材と、液体によって溶解する材料からな
る溶解性帯状シート部材と、を用いてトレッド部材48
を形成しても良い。このトレッド部材48を用いて形成
されたトレッドは、ゴム層と、溶解性帯状シート部材か
らなる層(以後、溶解層という)と、が交互に積層され
た部分を有する。
【0069】溶解層に液体を付与すると、付与された液
体によって溶解層が溶解し、ゴム層とゴム層との間に溝
が形成される。なお、本発明によれば溶解層を完全に除
去することができる。
【0070】なお、溶解層が、水によって溶解する材質
からなる溶解性帯状シート部材で形成すると、路面の水
によって溶解層が溶けるので、ウエット路面や氷路面を
走行したときに水によって溝を形成することができ。
【0071】液体は、溶解層を溶かすことのできるもの
であれば水以外であっても良く、溶解層も水以外の液体
で溶けるような材質であっても良い。
【0072】なお、水溶性の繊維からなる溶解性帯状シ
ート部材を用いても良い。溶解層が水溶性の繊維からな
る繊維層になると、水分を吸収し易く、素早く溶ける。
【0073】溶解性帯状シート部材の具体例としては、
水溶性繊維からなる不織布を用いることができる。
【0074】水溶性繊維としては、ビニルアルコールユ
ニットが50モル%以上、平均重合度が100〜300
0のケン化度80%未満のポリビニルアルコール系ポリ
マーを原料とし、紡出後の繊維に対してホルマール化・
アセタール化等の耐水性を付与する処理を行っていない
繊維を用いることができる。
【0075】ビニルアルコールユニット及び酢酸ビニル
ユニット以外のユニットとしては、エチレン、アリルア
ルコール、イタコン酸、アクリル酸、無水マレイン酸等
のポリビニルアルコールの結晶性を阻害するユニットが
好ましい。
【0076】次に、水溶性繊維の製造方法を簡単に説明
する。先ず、ビニルアルコールユニットが75モル%、
酢酸ビニルユニットが25モル%からなる平均重合度が
500のケン化度75モル%のポリビニルアルコール系
ポリマーとジメチルスルフォキド(DMSO)を混合
し、窒素置換後減圧下にて十分に脱泡を行い、45%の
ジメチルスルフォキド(DMSO)溶液を作製する。
【0077】次に、この紡糸原液を孔径φ0.15mmの
単孔ノズルより、2°Cのアセトン/DMSO(重量
比:85/15)の混合溶液に湿式紡糸する。
【0078】その後、アセトン/DMSO(重量比:9
5/5)の混合溶液中で4.5倍の延伸を行った後、ア
セトン中で十分にDMSOを除去し、80°Cで乾燥を
行うことでポリビニルアルコール系繊維が得られる。な
お、このポリビニルアルコール系繊維は、10°Cの水
で溶解するものである。
【0079】なお、溶解性帯状シート部材としては、水
溶性繊維からなる不織布以外であっても良く、例えば、
水溶性繊維の材質をフィルム状に形成したもの、オブラ
ート等を上げることができるが、これら以外であっても
良い。 [第4の実施形態]本発明の第4の実施形態を図10に
したがって説明する。
【0080】本実施形態では、図10に示すように、第
1の帯状シート部材24と第2の帯状シート部材26と
を生タイヤケース42の外周面の所定位置にて複数周巻
回して貼り合わせ、例えば、トレッドゲージと同じ寸法
のガイド部62を形成する。その後、ガイド部62の側
面から第1の帯状シート部材24と第2の帯状シート部
材26とを貼り合わせながら生タイヤケース軸方向(矢
印R方向)に積層することにより生タイヤケース42に
トレッド部材48が形成される。
【0081】なお、同様に、第1の帯状シート部材24
と第2の帯状シート部材26とを金属ドラム等の円筒部
材の外周面に巻き付けてトレッド部材48を形成し、こ
れを剥がして生タイヤケース42の外周面に巻き付けて
も良い。
【0082】また、本実施形態においても、第1の帯状
シート部材24と第2の帯状シート部材26とを貼り合
わせて帯状積層シート部材46を形成し、その帯状積層
シート部材46を生タイヤケース42または金属ドラム
の外周面に積層しても良い。 [第5の実施形態]本発明の第5の実施形態を図11に
したがって説明する。
【0083】本実施形態では、図11に示すように、第
1の帯状シート部材24と第2の帯状シート部材26と
の巻き始め(矢印L方向側)は生タイヤケース径方向に
積層し、積層方向を除々に生タイヤケース軸方向(矢印
R方向)に変更することにより生タイヤケース42にト
レッド部材48が形成される。
【0084】なお、同様に、第1の帯状シート部材24
と第2の帯状シート部材26とを金属ドラム等の円筒部
材の外周面に巻き付けてトレッド部材48を形成し、こ
れを剥がして生タイヤケース42の外周面に巻き付けて
も良い。
【0085】また、本実施形態においても、第1の帯状
シート部材24と第2の帯状シート部材26とを貼り合
わせて帯状積層シート部材46を形成し、その帯状積層
シート部材46を生タイヤケース42または金属ドラム
の外周面に積層しても良い。
【0086】なお、第4の実施形態及び第5の実施形態
のように積層方向を変更する場合、(1)トレッド製造
装置23のベース28の送り速度(モータ32の回転速
度)を制御する、(2)生タイヤケース42の形状を考
慮しながらトレッド製造装置23のベース28の送り速
度を制御する、(3)挟持ローラ38の配設された支持
板36をベース28に対して回転可能に設けたり、タイ
ヤ成形ドラム40を回転(図3の矢印B方向とは異なる
方向)できるように設け、支持板36とタイヤ成形ドラ
ム40(生タイヤケース42)との相対角度を考慮しな
がらベース28の送り速度を制御する、等により積層方
向を変更することができる。また、挟持ローラ38の他
に、帯状積層シート部材46を捩じって向きを変える挟
持ローラを別途設けても良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
トレッド部材の製造方法によれば、性質の異なる層の積
層構造とされたトレッドに用いるトレッド部材を効率的
に製造できる、という優れた効果を有する。
【0088】請求項2に記載のトレッド部材の製造方法
によれば、性質の異なる層の積層構造とされたトレッド
に用いるトレッド部材を効率的に製造できる、という優
れた効果を有する。
【0089】請求項3に記載のトレッド部材の製造方法
によれば、柔軟な帯状シート部材であっても巻き始めか
ら整然と積層することが可能となる、という優れた効果
を有する。
【0090】請求項4に記載のトレッド部材の製造方法
によれば、帯状シート部材の幅寸法よりも小さな厚さ寸
法とされたトレッド部材を得ることができる、という優
れた効果を有する。
【0091】請求項5に記載のトレッド部材の製造方法
によれば、柔軟な帯状シート部材であっても整然と積層
することが可能となる、という優れた効果を有する。
【0092】請求項6に記載のトレッド部材の製造方法
によれば、柔軟な帯状シート部材であっても整然と積層
することが可能となる、という優れた効果を有する。
【0093】請求項7に記載の空気入りタイヤの製造方
法によれば、性質の異なる層の積層構造とされたトレッ
ドを備えた空気入りタイヤを効率的に製造できる、とい
う優れた効果を有する。
【0094】請求項8に記載の空気入りタイヤの製造方
法によれば、性質の異なる層の積層構造とされたトレッ
ドを備えた空気入りタイヤを効率的に製造できる、とい
う優れた効果を有する。
【0095】請求項9に記載の空気入りタイヤの製造方
法によれば、柔軟な帯状シート部材であっても巻き始め
から整然と積層することが可能となる、という優れた効
果を有する。
【0096】請求項10に記載の空気入りタイヤの製造
方法によれば、帯状シート部材の幅寸法よりも小さな厚
さ寸法とされたトレッド部材を得ることができる、とい
う優れた効果を有する。
【0097】請求項11に記載のトレッド部材の製造方
法によれば、柔軟な帯状シート部材であっても整然と積
層することが可能となる、という優れた効果を有する。
【0098】請求項12に記載のトレッド部材の製造方
法によれば、柔軟な帯状シート部材であっても整然と積
層することが可能となる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレッドの断面図である。
【図2】図1に示すトレッドのタイヤ幅方向に沿った拡
大断面図である。
【図3】トレッド製造装置の斜視図である。
【図4】生タイヤケース上に形成されたトレッド部材の
断面図である。
【図5】摩耗後のトレッドの拡大断面図である。
【図6】帯状積層シート部材を斜めに積層して得られた
トレッド部材の断面図である。
【図7】帯状積層シート部材を両方向に積層して得られ
たトレッド部材の断面図である。
【図8】予め金属ドラム等で形成したトレッド部材を生
タイヤケースに貼り付ける所を示した説明図である。
【図9】2枚の帯状積層シート部材を貼り合わせる所を
示した説明図である。
【図10】他の方法によって形成されたトレッド部材の
断面図である。
【図11】更に他の方法によって形成されたトレッド部
材の断面図である。
【符号の説明】
12 トレッド 24 第1の帯状シート部材 26 第2の帯状シート部材 42 生タイヤケース 44 環状ガイド 44A 側面 46 帯状積層シート部材 48 トレッド部材 60 環状ガイド 60A 側面 62 ガイド部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに性質の異なる複数種類の帯状シー
    ト部材をドラム外周面で互いに貼り合わせながらドラム
    外周面に巻き付けてドラム軸方向に積層し、これによっ
    て互いに性質の異なる複数種類の帯状シート部材の積層
    構造とされた厚肉のトレッド部材を形成すること、を特
    徴とするトレッド部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 互いに性質の異なる複数種類の帯状シー
    ト部材を互いに重ね合わせて帯状積層シート部材を形成
    し、前記帯状積層シート部材をドラム外周面に巻き付け
    ながらドラム軸方向に積層し、これによって互いに性質
    の異なる複数種類の帯状シート部材の積層構造とされた
    厚肉のトレッド部材を形成すること、を特徴とするトレ
    ッド部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ドラム外周面に半径方向外側に突出
    する外周方向に沿って延びる環状ガイドを設け、前記帯
    状シート部材の巻き始め端を前記環状ガイドの側面に貼
    り付けてから積層すること、を特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のトレッド部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記環状ガイドの側面を前記ドラムの半
    径方向に対して傾斜させ、前記帯状シート部材を傾斜し
    た前記側面と平行に積層すること、を特徴とする請求項
    3に記載のトレッド部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記複数種類の帯状シート部材をドラム
    外周面の所定位置にて少なくとも1周以上巻回してガイ
    ド部を形成し、その後、前記ガイド部の側面から前記複
    数種類の帯状シート部材をドラム軸方向に積層するこ
    と、を特徴とする請求項1または請求項2に記載のトレ
    ッド部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 巻き始めはドラム径方向に積層し、その
    後、積層方向を除々にドラム軸方向に変更すること、を
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のトレッド部
    材の製造方法。
  7. 【請求項7】 互いに性質の異なる複数種類の帯状シー
    ト部材を生タイヤケース外周面で互いに貼り合わせなが
    ら生タイヤケース外周面に巻き付けて生タイヤケース軸
    方向に積層し、これによって互いに性質の異なる複数種
    類の帯状シート部材の積層構造とされた厚肉の生トレッ
    ド部材を形成し、その後、生トレッド部材の形成された
    生タイヤケースをモールドで加硫することによって空気
    入りタイヤを製造すること、を特徴とする空気入りタイ
    ヤの製造方法。
  8. 【請求項8】 互いに性質の異なる複数種類の帯状シー
    ト部材を互いに重ね合わせて帯状積層シート部材を形成
    し、前記帯状積層シート部材を生タイヤケース外周面に
    巻き付けながら生タイヤケース軸方向に積層し、これに
    よって互いに性質の異なる複数種類の帯状シート部材の
    積層構造とされた厚肉の生トレッド部材を形成し、その
    後、生トレッド部材の形成された生タイヤケースをモー
    ルドで加硫することによって空気入りタイヤを製造する
    こと、を特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記生タイヤケース外周面に半径方向外
    側に突出する外周方向に沿って延びる未加硫ゴム部材か
    らなる環状ガイドを設け、前記帯状シート部材の巻き始
    め端を前記環状ガイドの側面に貼り付けてから積層する
    こと、を特徴とする請求項7または請求項8に記載の空
    気入りタイヤの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記環状ガイドの側面を前記生タイヤ
    ケースの半径方向に対して傾斜させ、前記帯状シート部
    材を傾斜した前記側面と平行に積層すること、を特徴と
    する請求項9に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記複数種類の帯状シート部材を生タ
    イヤケース外周面の所定位置にて少なくとも1周以上巻
    回してガイド部を形成し、その後、前記ガイド部の側面
    から前記複数種類の帯状シート部材を生タイヤケース軸
    方向に積層すること、を特徴とする請求項7または請求
    項8に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  12. 【請求項12】 巻き始めは生タイヤケース径方向に積
    層し、その後、積層方向を除々に生タイヤケース軸方向
    に変更すること、を特徴とする請求項7または請求項8
    に記載の空気入りタイヤの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016007733A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 住友ゴム工業株式会社 バンドプライ形成方法、及びバンドプライ形成装置

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