JPH1146766A - ヒト核蛋白質とこの蛋白質をコードするヒト遺伝子 およびcDNA - Google Patents
ヒト核蛋白質とこの蛋白質をコードするヒト遺伝子 およびcDNAInfo
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- JPH1146766A JPH1146766A JP9206940A JP20694097A JPH1146766A JP H1146766 A JPH1146766 A JP H1146766A JP 9206940 A JP9206940 A JP 9206940A JP 20694097 A JP20694097 A JP 20694097A JP H1146766 A JPH1146766 A JP H1146766A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 WWドメインを有する新規のヒト核蛋白質
と、この蛋白質をコードするヒト遺伝子およびそのcD
NA等の遺伝子材料を提供する。 【解決手段】 配列番号1のアミノ酸配列を含むヒト核
蛋白質と、このヒト核蛋白質をコードするヒト遺伝子、
配列番号2の塩基配列を含むcDNA、および上記のヒ
ト核蛋白質に対する抗体。
と、この蛋白質をコードするヒト遺伝子およびそのcD
NA等の遺伝子材料を提供する。 【解決手段】 配列番号1のアミノ酸配列を含むヒト核
蛋白質と、このヒト核蛋白質をコードするヒト遺伝子、
配列番号2の塩基配列を含むcDNA、および上記のヒ
ト核蛋白質に対する抗体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒト細胞の核に
存在し、WWドメインを有する新規な蛋白質と、この蛋
白質をコードしているヒト遺伝子、この遺伝子のcDN
A、および上記蛋白質に対する抗体に関するものであ
る。この発明の蛋白質および抗体は、各種疾患の診断お
よび治療に有用であり、ヒトcDNAは遺伝子診断用プ
ローブや遺伝子治療用遺伝子源として有用である。ま
た、cDNAは、この発明の蛋白質を大量生産するため
の遺伝子源として用いることが出来る。
存在し、WWドメインを有する新規な蛋白質と、この蛋
白質をコードしているヒト遺伝子、この遺伝子のcDN
A、および上記蛋白質に対する抗体に関するものであ
る。この発明の蛋白質および抗体は、各種疾患の診断お
よび治療に有用であり、ヒトcDNAは遺伝子診断用プ
ローブや遺伝子治療用遺伝子源として有用である。ま
た、cDNAは、この発明の蛋白質を大量生産するため
の遺伝子源として用いることが出来る。
【0002】
【従来の技術】核蛋白質とは、細胞核の中で機能してい
る蛋白質の総称である。核内には生物の設計図であるゲ
ノムDNAが存在しており、核蛋白質はこれらのゲノム
DNAの複製、転写調節などに関与している。核蛋白質
の中で機能が明らかになっている代表的なものは、転写
因子、スプライシング因子、核内レセプター、細胞周期
調節因子、癌抑制因子などがある。これらの因子は、発
生・分化などの生命現象のみならず、癌等の疾患とも密
接に関係している(村松正寛編、NEW メディカルサイエ
ンス、「転写のしくみと疾患」)。したがって、これら
の核蛋白質は、特定遺伝子の転写・翻訳を調節する低分
子医薬品を開発するためのターゲット蛋白質としての可
能性を秘めており、できるだけ多くの核蛋白質を得るこ
とが望まれている。
る蛋白質の総称である。核内には生物の設計図であるゲ
ノムDNAが存在しており、核蛋白質はこれらのゲノム
DNAの複製、転写調節などに関与している。核蛋白質
の中で機能が明らかになっている代表的なものは、転写
因子、スプライシング因子、核内レセプター、細胞周期
調節因子、癌抑制因子などがある。これらの因子は、発
生・分化などの生命現象のみならず、癌等の疾患とも密
接に関係している(村松正寛編、NEW メディカルサイエ
ンス、「転写のしくみと疾患」)。したがって、これら
の核蛋白質は、特定遺伝子の転写・翻訳を調節する低分
子医薬品を開発するためのターゲット蛋白質としての可
能性を秘めており、できるだけ多くの核蛋白質を得るこ
とが望まれている。
【0003】一方、WWドメインとはSH2、SH3、
PH、PTBドメインと類似した蛋白質−蛋白質相互作
用モチーフの新しいファミリーである。このドメイン
は、2個の保存されたトリプトファンを持つ約40アミ
ノ酸残基からなり、SH3ドメインと同様にプロリンリ
ッチなアミノ酸配列に結合することが知られている[H.
I. Chen and M. Sudol., Proc.Natl.Acad.Sci.USA 92:
7819-7823 (1995 )] 。ただし、WWドメインとそのリ
ガンドが結合したものをX線結晶解析した結果からは、
立体構造はSH3とは異なることがわかっている[M. J.
Macias et al.,Nature 382: 646-649 (1996)] 。他の
プロテインモチーフと同様に細胞骨格系(P. Bork and
M. Sudol, TIBS 19: 531-533 (1994)] 、情報伝達系に
関与する蛋白質(H. I. Chen and M.Sudol, Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 92 : 7819-7823 (1995)]、蛋白分解系のユ
ビキチン- プロテインリガーゼ(O. Staub et al., EMB
O J. 15 : 2371-2380 (1996)] 、転写活性化因子(P. Bo
rk and M. Sudol, TIBS 19 :531-533 (1994)]などに含
まれており、細胞内情報伝達系において重要な役割を果
たしていると考えられている。
PH、PTBドメインと類似した蛋白質−蛋白質相互作
用モチーフの新しいファミリーである。このドメイン
は、2個の保存されたトリプトファンを持つ約40アミ
ノ酸残基からなり、SH3ドメインと同様にプロリンリ
ッチなアミノ酸配列に結合することが知られている[H.
I. Chen and M. Sudol., Proc.Natl.Acad.Sci.USA 92:
7819-7823 (1995 )] 。ただし、WWドメインとそのリ
ガンドが結合したものをX線結晶解析した結果からは、
立体構造はSH3とは異なることがわかっている[M. J.
Macias et al.,Nature 382: 646-649 (1996)] 。他の
プロテインモチーフと同様に細胞骨格系(P. Bork and
M. Sudol, TIBS 19: 531-533 (1994)] 、情報伝達系に
関与する蛋白質(H. I. Chen and M.Sudol, Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 92 : 7819-7823 (1995)]、蛋白分解系のユ
ビキチン- プロテインリガーゼ(O. Staub et al., EMB
O J. 15 : 2371-2380 (1996)] 、転写活性化因子(P. Bo
rk and M. Sudol, TIBS 19 :531-533 (1994)]などに含
まれており、細胞内情報伝達系において重要な役割を果
たしていると考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、以上のと
おりの事情に鑑みてなされたものでって、医薬品等の開
発に有用なヒト核蛋白質、特に、WWドメインを有する
新規なヒト核蛋白質を提供することを目的としている。
またこの発明は、この蛋白質をコードするヒト遺伝子、
この遺伝子のcDNAおよび蛋白質に対する抗体等の遺
伝子操作材料を提供することを目的としてもいる。
おりの事情に鑑みてなされたものでって、医薬品等の開
発に有用なヒト核蛋白質、特に、WWドメインを有する
新規なヒト核蛋白質を提供することを目的としている。
またこの発明は、この蛋白質をコードするヒト遺伝子、
この遺伝子のcDNAおよび蛋白質に対する抗体等の遺
伝子操作材料を提供することを目的としてもいる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、配列番号1のアミノ酸配列を含
むヒト核蛋白質を提供する。また、この発明は、配列番
号1のアミノ酸配列における1もしくは複数のアミノ酸
が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列を含むヒ
ト核蛋白質を提供する。
を解決するものとして、配列番号1のアミノ酸配列を含
むヒト核蛋白質を提供する。また、この発明は、配列番
号1のアミノ酸配列における1もしくは複数のアミノ酸
が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列を含むヒ
ト核蛋白質を提供する。
【0006】さらに、この発明は、上記のヒト核蛋白質
をコードするヒト遺伝子、この遺伝子のcDNAであっ
て、配列番号2の塩基配列を含むcDNA、および配列
番号2の一部配列からなるDNA断片を提供する。さら
にまた、この発明は、上記cDNAを保有する組換えベ
クター、このcDNAまたはそのDNA断片とハイブリ
ダイズする哺乳動物遺伝子、および上記のヒト核蛋白質
に対する抗体をそれぞれ提供する。
をコードするヒト遺伝子、この遺伝子のcDNAであっ
て、配列番号2の塩基配列を含むcDNA、および配列
番号2の一部配列からなるDNA断片を提供する。さら
にまた、この発明は、上記cDNAを保有する組換えベ
クター、このcDNAまたはそのDNA断片とハイブリ
ダイズする哺乳動物遺伝子、および上記のヒト核蛋白質
に対する抗体をそれぞれ提供する。
【0007】以下、この発明の実施の形態について詳し
く説明する。
く説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明のヒト核蛋白質は、公知
の方法、すなわちヒトの臓器、細胞株などから単離する
方法、この発明によって提供されるアミノ酸配列に基づ
き化学合成によってペプチドを調製する方法、あるいは
この発明によって提供されるcDNA断片を用いて組換
えDNA技術で生産する方法などにより取得することが
できる。例えば、組換えDNA技術によって蛋白質を取
得する場合には、この発明のcDNA断片を有するベク
ターからインビトロ転写によってRNAを調製し、これ
を鋳型としてインビトロ翻訳を行なうことによりインビ
トロで発現できる。また翻訳領域を公知の方法により適
当な発現ベクターに組換えてやれば、大腸菌、枯草菌、
酵母、動物細胞等からこの発明の蛋白質を大量に発現さ
せることができる。
の方法、すなわちヒトの臓器、細胞株などから単離する
方法、この発明によって提供されるアミノ酸配列に基づ
き化学合成によってペプチドを調製する方法、あるいは
この発明によって提供されるcDNA断片を用いて組換
えDNA技術で生産する方法などにより取得することが
できる。例えば、組換えDNA技術によって蛋白質を取
得する場合には、この発明のcDNA断片を有するベク
ターからインビトロ転写によってRNAを調製し、これ
を鋳型としてインビトロ翻訳を行なうことによりインビ
トロで発現できる。また翻訳領域を公知の方法により適
当な発現ベクターに組換えてやれば、大腸菌、枯草菌、
酵母、動物細胞等からこの発明の蛋白質を大量に発現さ
せることができる。
【0009】この発明の蛋白質を、大腸菌などの微生物
で発現させる場合には、微生物中で複製可能なオリジ
ン、プロモーター、リボソーム結合部位、cDNAクロ
ーニング部位、ターミネーター等を有する発現ベクター
に、この発明のcDNAの翻訳領域を挿入結合して発現
ベクターを作成し、この発現ベクターで宿主細胞を形質
転換したのち、得られた形質転換体を培養してやれば、
cDNAがコードしている蛋白質を微生物内で大量生産
することができる。あるいは、他の蛋白質との融合蛋白
質として発現させることもできる。得られた融合蛋白質
を適当なプロテアーゼで切断することによって、cDN
Aがコードする蛋白質部分のみを取得することもでき
る。
で発現させる場合には、微生物中で複製可能なオリジ
ン、プロモーター、リボソーム結合部位、cDNAクロ
ーニング部位、ターミネーター等を有する発現ベクター
に、この発明のcDNAの翻訳領域を挿入結合して発現
ベクターを作成し、この発現ベクターで宿主細胞を形質
転換したのち、得られた形質転換体を培養してやれば、
cDNAがコードしている蛋白質を微生物内で大量生産
することができる。あるいは、他の蛋白質との融合蛋白
質として発現させることもできる。得られた融合蛋白質
を適当なプロテアーゼで切断することによって、cDN
Aがコードする蛋白質部分のみを取得することもでき
る。
【0010】この発明の蛋白質を動物細胞で分泌発現さ
せる場合には、cDNAの翻訳領域を、動物細胞用プロ
モーター、スプライシング領域、ポリ(A)付加部位等
を有する動物細胞用発現ベクターに組換え、動物細胞内
に導入してやれば、この発明の蛋白質を動物細胞内で発
現させることができる。この発明の蛋白質には、配列番
号1アミノ酸配列のいかなる部分アミノ酸配列を含むペ
プチド断片(5アミノ酸残基以上)も含まれる。これら
のペプチド断片は抗体を作製するための抗原として用い
ることができる。この発明の蛋白質には、他の任意の蛋
白質との融合蛋白質も含まれる。例えば、実施例に挙げ
たグルタチン−S−トランスフェラーゼ(GST)や緑
色蛍光蛋白質(GFP)との融合蛋白質などが例示でき
る。
せる場合には、cDNAの翻訳領域を、動物細胞用プロ
モーター、スプライシング領域、ポリ(A)付加部位等
を有する動物細胞用発現ベクターに組換え、動物細胞内
に導入してやれば、この発明の蛋白質を動物細胞内で発
現させることができる。この発明の蛋白質には、配列番
号1アミノ酸配列のいかなる部分アミノ酸配列を含むペ
プチド断片(5アミノ酸残基以上)も含まれる。これら
のペプチド断片は抗体を作製するための抗原として用い
ることができる。この発明の蛋白質には、他の任意の蛋
白質との融合蛋白質も含まれる。例えば、実施例に挙げ
たグルタチン−S−トランスフェラーゼ(GST)や緑
色蛍光蛋白質(GFP)との融合蛋白質などが例示でき
る。
【0011】この発明の遺伝子は、上記蛋白質をコード
するヒトおよび他の哺乳動物の遺伝子であって、例え
ば、この発明のcDNAまたはその一部配列をプローブ
として既存のcDNAライブラリーから単離することが
できる全てのDNAが含まれる。これらのDNAは、化
学合成による方法、cDNAクローニングによる方法な
どを用いて取得することができる。
するヒトおよび他の哺乳動物の遺伝子であって、例え
ば、この発明のcDNAまたはその一部配列をプローブ
として既存のcDNAライブラリーから単離することが
できる全てのDNAが含まれる。これらのDNAは、化
学合成による方法、cDNAクローニングによる方法な
どを用いて取得することができる。
【0012】この発明のcDNAは、例えばヒト細胞由
来cDNAライブラリーからクローン化することができ
る。cDNAはヒト細胞から抽出したポリ(A)+ RN
Aを鋳型として合成する。ヒト細胞としては、人体から
手術などによって摘出されたものでも培養細胞でも良
い。実施例ではヒト胃癌細胞から単離したポリ(A)+
RNAを用いた。cDNAは、岡山−Berg法[Okayama,
H. and Berg, P., Mol.Cell. Biol. 2: 161-170 (198
2) ]、Gubler-Hoffman法[Gubler, U. and Hoffman,
J., Gene 25: 263-269 (1983) ]などいかなる方法を用
いて合成してもよいが、完全長クローンを効率的に得る
ためには、実施例にあげたようなキャッピング法[Kat
o, S. et al., Gene 150: 243-250 (1994) ]を用いる
ことが望ましい。
来cDNAライブラリーからクローン化することができ
る。cDNAはヒト細胞から抽出したポリ(A)+ RN
Aを鋳型として合成する。ヒト細胞としては、人体から
手術などによって摘出されたものでも培養細胞でも良
い。実施例ではヒト胃癌細胞から単離したポリ(A)+
RNAを用いた。cDNAは、岡山−Berg法[Okayama,
H. and Berg, P., Mol.Cell. Biol. 2: 161-170 (198
2) ]、Gubler-Hoffman法[Gubler, U. and Hoffman,
J., Gene 25: 263-269 (1983) ]などいかなる方法を用
いて合成してもよいが、完全長クローンを効率的に得る
ためには、実施例にあげたようなキャッピング法[Kat
o, S. et al., Gene 150: 243-250 (1994) ]を用いる
ことが望ましい。
【0013】この発明のcDNAは、配列番号2の塩基
配列を含むことを特徴とするものであり、例えば、配列
番号3で表されるものは、1020bpからなる塩基配列を有
し、798bp のオープンリーディングフレームを有してい
た。このオープンリーディングフレームは、265 アミノ
酸残基からなる蛋白質をコードしていた。この発明の蛋
白質は、いかなるヒト組織でも発現しているので、配列
番号2あるいは配列番号3のcDNAの塩基配列に基づ
いて合成したオリゴヌクレオチドプローブを用いて、ヒ
ト細胞から作製したヒトcDNAライブラリーをスクリ
ーニングすることにより、この発明のcDNAと同一の
クローンを容易に得ることができる。あるいは、これら
のオリゴヌクレオチドをプライマーとして、ポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)法を用いて、目的cDNAを合成
することもできる。
配列を含むことを特徴とするものであり、例えば、配列
番号3で表されるものは、1020bpからなる塩基配列を有
し、798bp のオープンリーディングフレームを有してい
た。このオープンリーディングフレームは、265 アミノ
酸残基からなる蛋白質をコードしていた。この発明の蛋
白質は、いかなるヒト組織でも発現しているので、配列
番号2あるいは配列番号3のcDNAの塩基配列に基づ
いて合成したオリゴヌクレオチドプローブを用いて、ヒ
ト細胞から作製したヒトcDNAライブラリーをスクリ
ーニングすることにより、この発明のcDNAと同一の
クローンを容易に得ることができる。あるいは、これら
のオリゴヌクレオチドをプライマーとして、ポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)法を用いて、目的cDNAを合成
することもできる。
【0014】一般にヒト遺伝子は個体差による多型が頻
繁に認められる。従って配列番号2あるいは配列番号3
において、1または複数個のヌクレオチドの付加、欠失
および/または他のヌクレオチドによる置換がなされて
いるcDNAもこの発明に含まれるものである。同様
に、これらの変更によって生じる1または複数個のアミ
ノ酸の付加、欠失および/または他のアミノ酸による置
換がなされている蛋白質も、配列番号1で表されるアミ
ノ酸配列を有する蛋白質の活性を有する限り、この発明
の範疇に含まれるものである。
繁に認められる。従って配列番号2あるいは配列番号3
において、1または複数個のヌクレオチドの付加、欠失
および/または他のヌクレオチドによる置換がなされて
いるcDNAもこの発明に含まれるものである。同様
に、これらの変更によって生じる1または複数個のアミ
ノ酸の付加、欠失および/または他のアミノ酸による置
換がなされている蛋白質も、配列番号1で表されるアミ
ノ酸配列を有する蛋白質の活性を有する限り、この発明
の範疇に含まれるものである。
【0015】この発明のDNA断片には、配列番号2あ
るいは3で表される塩基配列のいかなる部分塩基配列を
含むcDNA断片(10bp以上)も含まれる。また、セン
ス鎖およびアンチセンス鎖からなるDNA断片もこの範
疇にはいる。これらのDNA断片は遺伝子診断用のプロ
ーブとして用いることができる。この発明の蛋白質の細
胞内局在は、例えば、この蛋白質遺伝子のcDNAを緑
色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子と融合させた後、動物培
養細胞内に導入し、発現した融合蛋白質を蛍光顕微鏡下
で観察することにより調べることができる。あるいは、
この発明の蛋白質に対する抗体を用いて、免疫染色を行
ってもよい。この発明の蛋白質に対する抗体は、蛋白質
それ自体、またはその部分ペプチドを抗原として、公知
の方法により、ポリクローナル抗体またはモノクローナ
ル抗体として得ることができる。
るいは3で表される塩基配列のいかなる部分塩基配列を
含むcDNA断片(10bp以上)も含まれる。また、セン
ス鎖およびアンチセンス鎖からなるDNA断片もこの範
疇にはいる。これらのDNA断片は遺伝子診断用のプロ
ーブとして用いることができる。この発明の蛋白質の細
胞内局在は、例えば、この蛋白質遺伝子のcDNAを緑
色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子と融合させた後、動物培
養細胞内に導入し、発現した融合蛋白質を蛍光顕微鏡下
で観察することにより調べることができる。あるいは、
この発明の蛋白質に対する抗体を用いて、免疫染色を行
ってもよい。この発明の蛋白質に対する抗体は、蛋白質
それ自体、またはその部分ペプチドを抗原として、公知
の方法により、ポリクローナル抗体またはモノクローナ
ル抗体として得ることができる。
【0016】
【実施例】次に実施例を示してこの発明をさらに詳細か
つ具体的に説明するが、この発明はこれらの例に限定さ
れるものではない。なお、DNAの組換えに関する基本
的な操作および酵素反応は、文献["Molecular Clonin
g. A Laboratory Manual",Cold Spring Harbor Laborat
ory (1989) ]に従った。制限酵素および各種修飾酵素
は特に記載の無い場合には宝酒造社製のものを用いた。
各酵素反応の緩衝液組成、並びに反応条件は付属の説明
書に従った。cDNA合成は文献[Kato, S.et al., Ge
ne 150: 243-250 (1994) ]に従った。 (1)cDNAクローニング ヒト胃癌細胞cDNAライブラリー(WO97/03190記載)
から選択したcDNAクローンの大規模塩基配列決定の
結果、クローンHP10345 を得た。このクローンは、配
列番号3に示したとおり、170bp の5’非翻訳領域、79
8bp のオープンリーディングフレーム、52bpの3’非翻
訳領域からなる構造を有していた。また、オープンリー
ディングフレームは 265アミノ酸残基からなる蛋白質を
コードしていた。
つ具体的に説明するが、この発明はこれらの例に限定さ
れるものではない。なお、DNAの組換えに関する基本
的な操作および酵素反応は、文献["Molecular Clonin
g. A Laboratory Manual",Cold Spring Harbor Laborat
ory (1989) ]に従った。制限酵素および各種修飾酵素
は特に記載の無い場合には宝酒造社製のものを用いた。
各酵素反応の緩衝液組成、並びに反応条件は付属の説明
書に従った。cDNA合成は文献[Kato, S.et al., Ge
ne 150: 243-250 (1994) ]に従った。 (1)cDNAクローニング ヒト胃癌細胞cDNAライブラリー(WO97/03190記載)
から選択したcDNAクローンの大規模塩基配列決定の
結果、クローンHP10345 を得た。このクローンは、配
列番号3に示したとおり、170bp の5’非翻訳領域、79
8bp のオープンリーディングフレーム、52bpの3’非翻
訳領域からなる構造を有していた。また、オープンリー
ディングフレームは 265アミノ酸残基からなる蛋白質を
コードしていた。
【0017】この蛋白質のアミノ酸配列を用いてプロテ
インデータベースを検索したが、類似性を有する既知蛋
白質はなかった。また、このcDNAの塩基配列を用い
てGenBank を検索したところ、ESTの中に、90%以
上の相同性を有するもの(例えば、アクセション番号H
75595 )が存在したが、部分配列なのでこの発明の蛋白
質と同じ蛋白質をコードしているかどうかは判定できな
い。
インデータベースを検索したが、類似性を有する既知蛋
白質はなかった。また、このcDNAの塩基配列を用い
てGenBank を検索したところ、ESTの中に、90%以
上の相同性を有するもの(例えば、アクセション番号H
75595 )が存在したが、部分配列なのでこの発明の蛋白
質と同じ蛋白質をコードしているかどうかは判定できな
い。
【0018】モチーフ配列検索を行ったところ、表1に
示したように、46番目から78番目までの領域が、W
Wドメインと類似性を有していた。52番目と75番目
のトリプトファン、78番目のプロリンが、これまで知
られている全てのWWドメインに保存されているアミノ
酸残基である。
示したように、46番目から78番目までの領域が、W
Wドメインと類似性を有していた。52番目と75番目
のトリプトファン、78番目のプロリンが、これまで知
られている全てのWWドメインに保存されているアミノ
酸残基である。
【0019】
【表1】 他にこの蛋白質のアミノ酸配列の特徴として、21番目
から41番目までの酸性アミノ酸残基(アスパラギン酸
とグルタミン酸)に富む領域、104番目から176番
目までの、酸性アミノ酸残基と塩基性アミノ酸残基が交
互に並ぶ領域があることなどが挙げられる。なお、この
蛋白質のアミノ酸配列の特徴を、発明者等がすでに提案
している新しい表示方法(特願平8-342237号)に従っ
て、各アミノ酸残基を様々な色の棒グラフ(棒の極性お
よび長さはアミノ酸残基の疎水性/親水性度によって異
なる)で表示すると、以上の特徴は一目で判別できる。 (2)ノーザンブロット ヒト各組織 poly(A)+ RNA がブロットしてある Multi t
issue Northern Blot(Clontech社製)をmRNAソー
スとして用いた。プローブとして、完全長HP10345 c
DNAのEcoR I-Not断片を、ランダムプライマーラベリ
ングキット(Pharmacia社製)により放射能ラベルして用
いた。ノーザンブロットハイブリダイゼーションの条件
はすべて、キットに付属のプロトコールに従った。心
臓、脳、胎盤、肺、肝臓、骨格筋、腎臓、すい臓、脾
臓、胸腺、前立腺、睾丸、卵巣、小腸、大腸、末梢血す
べてに約1 kb のハイブリダイゼーションバンドが得ら
れ、この蛋白質はハウスキーピングなものであることが
示唆された。 (3)大腸菌によるGST融合蛋白質の発現 EcoRI 認識部位を付加した翻訳開始コドンから始まる25
merのセンスプライマー(5'-CCGAATTCATGCCGCTGCCCGTTG
C-3') とEcoRI 認識部位を付加した停止コドンまでを含
む25 merのアンチセンスプライマー(5'-CCGAATTCTCAATC
CTGCTGCTTGG-3') を用い、HP10345 のクローンを鋳型
としてPCRにより翻訳領域を増幅した。PCR産物を
EcoRIで消化し、pGEX-5X-1 (pharmacia社製) の EcoRI
部位に挿入した。塩基配列を確認した後、宿主大腸菌BL
21の形質転換を行った。LB培地中で37℃で5時間培養
し、IPTGを最終濃度が0.4 mMになるように加え、さらに
37℃で2.5 時間培養した。菌体を遠心により分離し、溶
解溶液(50 mM Tris-HCl(pH7.5 ), 1mM EDTA-1 % Tri
ton X-100 , 0.2% SDS, 0.2 mM PMSF )に溶かし、一度
−80℃で凍結させ融解させた後、超音波破砕を行っ
た。1000 x gで30分遠心し、上清にグルタチオンセファ
ロース4Bを加え、4℃で1時間インキュベートした。ビ
ーズを十分洗浄した後、溶出溶液(10 mM Tris-50 mMグ
ルタチオン)で融合蛋白質を溶出した。その結果、分子
量約 60 kDa の GST-HP10345融合蛋白質を得た。 (4)抗体作製 上記の融合蛋白質を抗原として家兔に常法により免疫を
行い抗血清を得た。抗血清はまず、40%飽和硫安沈殿画
分をGST アフィニティーカラムによりGST 抗体を除い
た。素通り画分をさらにGST-HP10345 の抗原カラムによ
り精製した。 (5)ウェスタンブロット ヒトフィブロサルコーマ細胞株HT-1080 の溶解物を SDS
-PAGE により分離し、PVDF膜ブロットした後、5 % スキ
ムミルクを含む0.05 % Tween20 -PBS (TPBS)で1時間
室温でブロッキングし、抗体をTPBSで10000 倍希釈した
ものと1時間インキュベートした。TPBSで3 回洗浄し、
さらにTPBSで10000 倍希釈した西洋ワサビペルオキシダ
ーゼ標識ヤギ抗ウサギ IgGと1時間インキュベートし
た。TPBSで4 回洗浄し、ECL 試薬(Amersham社製)によ
り発光させて検出したところ、分子量 37kDa のシグナ
ルが得られた。この分子量はウサギ無細胞翻訳系による
この発明の蛋白質のインビトロ翻訳産物の分子量と一致
していた。 (6)GFP融合蛋白質の発現 EcoRI 認識部位を付加した翻訳開始コドンから始まる25
merのセンスプライマー(5'-CCGAATTCATGCCGCTGCCCGTTG
C-3') とSal I 認識部位をを付加した停止コドンまでを
含む25 merのアンチセンスプライマー(5'-CCGAATTCTCAA
TCCTGCTGCTTGG-3') を用い、HP10345 のクローンを鋳
型としてPCRにより翻訳領域を増幅した。PCR産物
を EcoRI、Sal I で消化し、GFP融合蛋白質発現用ベ
クターpEGFP-C1 (Clontech社製) の EcoRI部位に挿入し
た。塩基配列を確認した後、得られた pEGFP-C1-HP1034
5 をリポフェクション法によりHT-1080 細胞にトランス
フェクトした。蛍光顕微鏡により観察したところpEGFP-
C1をトランスフェクトした細胞では、細胞全体に蛍光が
見られるのに対し、pEGFP-C1-HP10345では核のみに蛍光
が見られた。この結果からHP10345 は核に存在する蛋
白質であることが示された。
から41番目までの酸性アミノ酸残基(アスパラギン酸
とグルタミン酸)に富む領域、104番目から176番
目までの、酸性アミノ酸残基と塩基性アミノ酸残基が交
互に並ぶ領域があることなどが挙げられる。なお、この
蛋白質のアミノ酸配列の特徴を、発明者等がすでに提案
している新しい表示方法(特願平8-342237号)に従っ
て、各アミノ酸残基を様々な色の棒グラフ(棒の極性お
よび長さはアミノ酸残基の疎水性/親水性度によって異
なる)で表示すると、以上の特徴は一目で判別できる。 (2)ノーザンブロット ヒト各組織 poly(A)+ RNA がブロットしてある Multi t
issue Northern Blot(Clontech社製)をmRNAソー
スとして用いた。プローブとして、完全長HP10345 c
DNAのEcoR I-Not断片を、ランダムプライマーラベリ
ングキット(Pharmacia社製)により放射能ラベルして用
いた。ノーザンブロットハイブリダイゼーションの条件
はすべて、キットに付属のプロトコールに従った。心
臓、脳、胎盤、肺、肝臓、骨格筋、腎臓、すい臓、脾
臓、胸腺、前立腺、睾丸、卵巣、小腸、大腸、末梢血す
べてに約1 kb のハイブリダイゼーションバンドが得ら
れ、この蛋白質はハウスキーピングなものであることが
示唆された。 (3)大腸菌によるGST融合蛋白質の発現 EcoRI 認識部位を付加した翻訳開始コドンから始まる25
merのセンスプライマー(5'-CCGAATTCATGCCGCTGCCCGTTG
C-3') とEcoRI 認識部位を付加した停止コドンまでを含
む25 merのアンチセンスプライマー(5'-CCGAATTCTCAATC
CTGCTGCTTGG-3') を用い、HP10345 のクローンを鋳型
としてPCRにより翻訳領域を増幅した。PCR産物を
EcoRIで消化し、pGEX-5X-1 (pharmacia社製) の EcoRI
部位に挿入した。塩基配列を確認した後、宿主大腸菌BL
21の形質転換を行った。LB培地中で37℃で5時間培養
し、IPTGを最終濃度が0.4 mMになるように加え、さらに
37℃で2.5 時間培養した。菌体を遠心により分離し、溶
解溶液(50 mM Tris-HCl(pH7.5 ), 1mM EDTA-1 % Tri
ton X-100 , 0.2% SDS, 0.2 mM PMSF )に溶かし、一度
−80℃で凍結させ融解させた後、超音波破砕を行っ
た。1000 x gで30分遠心し、上清にグルタチオンセファ
ロース4Bを加え、4℃で1時間インキュベートした。ビ
ーズを十分洗浄した後、溶出溶液(10 mM Tris-50 mMグ
ルタチオン)で融合蛋白質を溶出した。その結果、分子
量約 60 kDa の GST-HP10345融合蛋白質を得た。 (4)抗体作製 上記の融合蛋白質を抗原として家兔に常法により免疫を
行い抗血清を得た。抗血清はまず、40%飽和硫安沈殿画
分をGST アフィニティーカラムによりGST 抗体を除い
た。素通り画分をさらにGST-HP10345 の抗原カラムによ
り精製した。 (5)ウェスタンブロット ヒトフィブロサルコーマ細胞株HT-1080 の溶解物を SDS
-PAGE により分離し、PVDF膜ブロットした後、5 % スキ
ムミルクを含む0.05 % Tween20 -PBS (TPBS)で1時間
室温でブロッキングし、抗体をTPBSで10000 倍希釈した
ものと1時間インキュベートした。TPBSで3 回洗浄し、
さらにTPBSで10000 倍希釈した西洋ワサビペルオキシダ
ーゼ標識ヤギ抗ウサギ IgGと1時間インキュベートし
た。TPBSで4 回洗浄し、ECL 試薬(Amersham社製)によ
り発光させて検出したところ、分子量 37kDa のシグナ
ルが得られた。この分子量はウサギ無細胞翻訳系による
この発明の蛋白質のインビトロ翻訳産物の分子量と一致
していた。 (6)GFP融合蛋白質の発現 EcoRI 認識部位を付加した翻訳開始コドンから始まる25
merのセンスプライマー(5'-CCGAATTCATGCCGCTGCCCGTTG
C-3') とSal I 認識部位をを付加した停止コドンまでを
含む25 merのアンチセンスプライマー(5'-CCGAATTCTCAA
TCCTGCTGCTTGG-3') を用い、HP10345 のクローンを鋳
型としてPCRにより翻訳領域を増幅した。PCR産物
を EcoRI、Sal I で消化し、GFP融合蛋白質発現用ベ
クターpEGFP-C1 (Clontech社製) の EcoRI部位に挿入し
た。塩基配列を確認した後、得られた pEGFP-C1-HP1034
5 をリポフェクション法によりHT-1080 細胞にトランス
フェクトした。蛍光顕微鏡により観察したところpEGFP-
C1をトランスフェクトした細胞では、細胞全体に蛍光が
見られるのに対し、pEGFP-C1-HP10345では核のみに蛍光
が見られた。この結果からHP10345 は核に存在する蛋
白質であることが示された。
【0020】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明に
よって、癌などの病態の診断および治療などに有用な新
規なヒト核蛋白質とその抗体が提供される。また、この
発明のcDNA等の遺伝子操作材料を用いることによっ
て、このヒト核蛋白質を大量に製造することができる。
そして、この核蛋白質と結合する低分子化合物をスクリ
ーニングすることによる、新しい型の抗腫瘍剤等の医薬
を探索することが可能となる。
よって、癌などの病態の診断および治療などに有用な新
規なヒト核蛋白質とその抗体が提供される。また、この
発明のcDNA等の遺伝子操作材料を用いることによっ
て、このヒト核蛋白質を大量に製造することができる。
そして、この核蛋白質と結合する低分子化合物をスクリ
ーニングすることによる、新しい型の抗腫瘍剤等の医薬
を探索することが可能となる。
【0021】
配列番号:1 配列の長さ:265 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:蛋白質 ハイポセティカル:No 起源: 生物名:ホモ=サピエンス 細胞の種類:胃癌 クローン名:HP10345 配列 Met Pro Leu Pro Val Ala Leu Gln Thr Arg Leu Ala Lys Arg Gly Ile 1 5 10 15 Leu Lys His Leu Glu Pro Glu Pro Glu Glu Glu Ile Ile Ala Glu Asp 20 25 30 Tyr Asp Asp Asp Pro Val Asp Tyr Glu Ala Thr Arg Leu Glu Gly Leu 35 40 45 Pro Pro Ser Trp Tyr Lys Val Phe Asp Pro Ser Cys Gly Leu Pro Tyr 50 55 60 Tyr Trp Asn Ala Asp Thr Asp Leu Val Ser Trp Leu Ser Pro His Asp 65 70 75 80 Pro Asn Ser Val Val Thr Lys Ser Ala Lys Lys Leu Arg Ser Ser Asn 85 90 95 Ala Asp Ala Glu Glu Lys Leu Asp Arg Ser His Asp Lys Ser Asp Arg 100 105 110 Gly His Asp Lys Ser Asp Arg Ser His Glu Lys Leu Asp Arg Gly His 115 120 125 Asp Lys Ser Asp Arg Gly His Asp Lys Ser Asp Arg Asp Arg Glu Arg 130 135 140 Gly Tyr Asp Lys Val Asp Arg Glu Arg Glu Arg Asp Arg Glu Arg Asp 145 150 155 160 Arg Asp Arg Gly Tyr Asp Lys Ala Asp Arg Glu Glu Gly Lys Glu Arg 165 170 175 Arg His His Arg Arg Glu Glu Leu Ala Pro Tyr Pro Lys Ser Lys Lys 180 185 190 Ala Val Ser Arg Lys Asp Glu Glu Leu Asp Pro Met Asp Pro Ser Ser 195 200 205 Tyr Ser Asp Ala Pro Arg Gly Thr Trp Ser Thr Gly Leu Pro Lys Arg 210 215 220 Asn Glu Ala Lys Thr Gly Ala Asp Thr Thr Ala Ala Gly Pro Leu Phe 225 230 235 240 Gln Gln Arg Pro Tyr Pro Ser Pro Gly Ala Val Leu Arg Ala Asn Ala 245 250 255 Glu Ala Ser Arg Thr Lys Gln Gln Asp 260 265 配列番号:2 配列の長さ:795 配列の型:核酸 鎖の数: 二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源: 生物名:ホモ=サピエンス 細胞の種類:胃癌 クローン名:HP10345 配列 ATGCCGCTGC CCGTTGCGCT GCAGACCCGC TTGGCCAAGA GAGGCATCCT CAAACATCTG 60 GAGCCTGAAC CAGAGGAAGA GATCATTGCC GAGGACTATG ACGATGATCC TGTGGACTAC 120 GAGGCCACCA GGTTGGAGGG CCTACCACCA AGCTGGTACA AGGTGTTCGA CCCTTCCTGC 180 GGGCTCCCTT ACTACTGGAA TGCAGACACA GACCTTGTAT CCTGGCTCTC CCCACATGAC 240 CCCAACTCCG TGGTTACCAA ATCGGCCAAG AAGCTCAGAA GCAGTAATGC AGATGCTGAA 300 GAAAAGTTGG ACCGGAGCCA TGACAAGTCG GACAGGGGCC ATGACAAGTC GGACCGCAGC 360 CATGAGAAAC TAGACAGGGG CCACGACAAG TCAGACCGGG GCCACGACAA GTCTGACAGG 420 GATCGAGAGC GTGGCTATGA CAAGGTAGAC AGAGAGAGAG AGCGAGACAG GGAACGGGAT 480 CGGGACCGCG GGTATGACAA GGCAGACCGG GAAGAGGGCA AAGAACGGCG CCACCATCGC 540 CGGGAGGAGC TGGCTCCCTA TCCCAAGAGC AAGAAGGCAG TAAGCCGAAA GGATGAAGAG 600 TTAGACCCCA TGGACCCTAG CTCATACTCA GACGCCCCCC GGGGCACGTG GTCAACAGGA 660 CTCCCCAAGC GGAATGAGGC CAAGACTGGC GCTGACACCA CAGCAGCTGG GCCCCTCTTC 720 CAGCAGCGGC CGTATCCATC CCCAGGGGCT GTGCTCCGGG CCAATGCAGA GGCCTCCCGA 780 ACCAAGCAGC AGGAT 795 配列番号:3 配列の長さ:1020 配列の型:核酸 鎖の数: 二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源: 生物名:ホモ=サピエンス 細胞の種類:胃癌 クローン名:HP10345 配列の特徴: 特徴を表す記号:CDS 存在位置:171..968 特徴を決定した方法:E 配列 AGTTACTTTC AGGCTCGGGG AGTGAAGGCC TCGTTGAGAG AAGGTCTCAT TCGGTGTTTT 60 GGGAAGAGAG TCGTGTGGGC CCAGGTATCG TAGCGGCGAC ACGAGAGAGA CGGGCGGTGT 120 GACAGCCTTC CACTACCTGC ACGAGTGTAT TGGTCTGTCT GCTATCAGCT ATG CCG 176 Met Pro 1 CTG CCC GTT GCG CTG CAG ACC CGC TTG GCC AAG AGA GGC ATC CTC AAA 224 Leu Pro Val Ala Leu Gln Thr Arg Leu Ala Lys Arg Gly Ile Leu Lys 5 10 15 CAT CTG GAG CCT GAA CCA GAG GAA GAG ATC ATT GCC GAG GAC TAT GAC 272 His Leu Glu Pro Glu Pro Glu Glu Glu Ile Ile Ala Glu Asp Tyr Asp 20 25 30 GAT GAT CCT GTG GAC TAC GAG GCC ACC AGG TTG GAG GGC CTA CCA CCA 320 Asp Asp Pro Val Asp Tyr Glu Ala Thr Arg Leu Glu Gly Leu Pro Pro 35 40 45 50 AGC TGG TAC AAG GTG TTC GAC CCT TCC TGC GGG CTC CCT TAC TAC TGG 368 Ser Trp Tyr Lys Val Phe Asp Pro Ser Cys Gly Leu Pro Tyr Tyr Trp 55 60 65 AAT GCA GAC ACA GAC CTT GTA TCC TGG CTC TCC CCA CAT GAC CCC AAC 416 Asn Ala Asp Thr Asp Leu Val Ser Trp Leu Ser Pro His Asp Pro Asn 70 75 80 TCC GTG GTT ACC AAA TCG GCC AAG AAG CTC AGA AGC AGT AAT GCA GAT 464 Ser Val Val Thr Lys Ser Ala Lys Lys Leu Arg Ser Ser Asn Ala Asp 85 90 95 GCT GAA GAA AAG TTG GAC CGG AGC CAT GAC AAG TCG GAC AGG GGC CAT 512 Ala Glu Glu Lys Leu Asp Arg Ser His Asp Lys Ser Asp Arg Gly His 100 105 110 GAC AAG TCG GAC CGC AGC CAT GAG AAA CTA GAC AGG GGC CAC GAC AAG 560 Asp Lys Ser Asp Arg Ser His Glu Lys Leu Asp Arg Gly His Asp Lys 115 120 125 130 TCA GAC CGG GGC CAC GAC AAG TCT GAC AGG GAT CGA GAG CGT GGC TAT 608 Ser Asp Arg Gly His Asp Lys Ser Asp Arg Asp Arg Glu Arg Gly Tyr 135 140 145 GAC AAG GTA GAC AGA GAG AGA GAG CGA GAC AGG GAA CGG GAT CGG GAC 656 Asp Lys Val Asp Arg Glu Arg Glu Arg Asp Arg Glu Arg Asp Arg Asp 150 155 160 CGC GGG TAT GAC AAG GCA GAC CGG GAA GAG GGC AAA GAA CGG CGC CAC 704 Arg Gly Tyr Asp Lys Ala Asp Arg Glu Glu Gly Lys Glu Arg Arg His 165 170 175 CAT CGC CGG GAG GAG CTG GCT CCC TAT CCC AAG AGC AAG AAG GCA GTA 752 His Arg Arg Glu Glu Leu Ala Pro Tyr Pro Lys Ser Lys Lys Ala Val 180 185 190 AGC CGA AAG GAT GAA GAG TTA GAC CCC ATG GAC CCT AGC TCA TAC TCA 800 Ser Arg Lys Asp Glu Glu Leu Asp Pro Met Asp Pro Ser Ser Tyr Ser 195 200 205 210 GAC GCC CCC CGG GGC ACG TGG TCA ACA GGA CTC CCC AAG CGG AAT GAG 848 Asp Ala Pro Arg Gly Thr Trp Ser Thr Gly Leu Pro Lys Arg Asn Glu 215 220 225 GCC AAG ACT GGC GCT GAC ACC ACA GCA GCT GGG CCC CTC TTC CAG CAG 896 Ala Lys Thr Gly Ala Asp Thr Thr Ala Ala Gly Pro Leu Phe Gln Gln 230 235 240 CGG CCG TAT CCA TCC CCA GGG GCT GTG CTC CGG GCC AAT GCA GAG GCC 944 Arg Pro Tyr Pro Ser Pro Gly Ala Val Leu Arg Ala Asn Ala Glu Ala 245 250 255 TCC CGA ACC AAG CAG CAG GAT TGAAGCTTCG GCCTCCCTGG CCCTGGGTTA 995 Ser Arg Thr Lys Gln Gln Asp 260 265 AAATAAAAGC TTTCTGGTGA TCCTG 1020
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:19) (72)発明者 佐伯 美帆呂 神奈川県相模原市西大沼2−52−12 グリ ーンヴィラ301
Claims (8)
- 【請求項1】 配列番号1のアミノ酸配列を含むヒト核
蛋白質。 - 【請求項2】 配列番号1のアミノ酸配列における1も
しくは複数のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加された
アミノ酸配列を含むヒト核蛋白質。 - 【請求項3】 請求項1または2のヒト核蛋白質をコー
ドするヒト遺伝子。 - 【請求項4】 請求項3のヒト遺伝子のcDNAであっ
て、配列番号2の塩基配列を含むcDNA。 - 【請求項5】 配列番号2の塩基配列における一部連続
配列からなるDNA断片。 - 【請求項6】 請求項4のcDNAを保有する組換えベ
クター。 - 【請求項7】 請求項4のcDNAまたは請求項5のD
NA断片とハイブリダイズする哺乳動物遺伝子。 - 【請求項8】 請求項1または2のヒト核蛋白質に対す
る抗体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9206940A JPH1146766A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | ヒト核蛋白質とこの蛋白質をコードするヒト遺伝子 およびcDNA |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9206940A JPH1146766A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | ヒト核蛋白質とこの蛋白質をコードするヒト遺伝子 およびcDNA |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1146766A true JPH1146766A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16531564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9206940A Pending JPH1146766A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | ヒト核蛋白質とこの蛋白質をコードするヒト遺伝子 およびcDNA |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1146766A (ja) |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP9206940A patent/JPH1146766A/ja active Pending
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RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050516 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050607 |